JPH1184440A - 光増幅器及びこれを用いた光伝送システム - Google Patents

光増幅器及びこれを用いた光伝送システム

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JPH1184440A
JPH1184440A JP9238672A JP23867297A JPH1184440A JP H1184440 A JPH1184440 A JP H1184440A JP 9238672 A JP9238672 A JP 9238672A JP 23867297 A JP23867297 A JP 23867297A JP H1184440 A JPH1184440 A JP H1184440A
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fiber
optical
dispersion
optical amplifier
optical signal
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Shingo Kawai
伸悟 河合
Koji Masuda
浩次 増田
Kenichi Suzuki
謙一 鈴木
Kazuo Aida
一夫 相田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 利得帯域が平坦でかつ広帯域で、また伝送路
の分散を補償して大容量の波長分割多重光伝送を実現す
る。 【解決手段】 ラマン増幅媒質を用いたラマン増幅部と
希土類添加ファイバを増幅媒質とする希土類添加ファイ
バ増幅部とを組み合わせることにより広帯域の光増幅を
行う光増幅器において、ラマン増幅媒質として高非線形
ファイバあるいは分散補償ファイバを適用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ伝送系
や光信号処理系において必要とされる光増幅器及びこれ
を用いた光伝送システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】波長分割多重(WDM:Wavelength Divisio
n Multiplexing)光伝送システムにおいて、その伝送容
量を増大させるための重要課題の一つは、光増幅器の帯
域拡大である。光ファイバ伝送に適した1.5μm帯に
おいて優れた特性を示す光増幅器としては、図1に示す
ようにEDFA(Erbium Doped Fiber Amplifier)を代
表とする希土類添加ファイバ増幅器があげられるが、そ
の増幅帯域は通常数十nmであり、光ファイバの低損失
波長域が数百nmに及ぶことを考慮すると、この値は十
分なものとは言い難い。
【0003】これまで、利得等化器(参照文献:M.Tach
ibana,et al.,IEEE Photon.Technol.Lett.,3,pp.118-12
0(1991))、励起波長制御(参照文献:J.F.Massicot,et
al.,Electron.Lett.,26,pp.1645-1646(1990))、利得
媒質である希土類添加ファイバ組成の改良(参照文献:
B.Clesca,et aI.,IEEE Photon.Technol.Lett.,6,pp.509
-512(1994))、等の方法を用いてEDFA利得の平坦化
及び広帯域化が検討されている。これらの検討に基づい
て利得の平坦化を行う場合、利得が平坦な帯域のみなら
ず、光増幅器の飽和出力と低雑音特性とを損なわないよ
うに留意する必要がある。
【0004】一方、通常のシリカファイバ中のラマン散
乱によっても広い波長範囲に亘って光増幅が可能である
ことが知られており、図2に示すような前置増幅器構成
のシステム実験により、その有効性が確認されている
(参照文献:P.B.Hansen,et al.,IEEE Photon.Technol.
Lett.,9,pp.262-264(1997))。この方法では、通常数十
〜百km程度の伝送ファイバをそのまま増幅媒体として
用いるために、受信端に励起光源を配置することによ
り、容易にシステムのアップグレードが可能となる利点
をもつ。また、この方法では励起波長を適当に選ぶこと
により任意の波長での光増幅が可能である。
【0005】さらに、上述した2種類の光増幅手段を併
用することにより、利得が平坦な帯域の更なる増大が可
能となる。本発明者等は、ラマン利得が励起波長からそ
の利得ピークまでの波長域(シリカファイバでは約11
0nm)において単調増加することに着目し、EDFA
利得のスペクトルの長波長領域における減少を相殺する
ようにラマン増幅の励起波長とピーク利得を調節するこ
とにより、利得が平坦な帯域の大幅な増大が得られるこ
とを確認した。この点については、参照文献(H.Masud
a,et aI.,Electron.Lett.,33,pp.753-754(1997))に詳
しく記載されている。
【0006】このような従来の光増幅器の構成を図3
に、また図4にその利得スペクトルを示す。EDFA
は、増幅部が前段と後段の2つに分かれ、また、前段と
後段との間に利得等化器が挿入されて利得平坦化が行わ
れているのが特徴である。この構成では、利得等化器の
後段に利得媒質を配置するため、利得等化器の損失を大
きくとっても光増幅器の飽和出力を大きく保つことがで
きると共に、低雑音特性を確保できる。この場合、ラマ
ン増幅用ファイバとしては、やはり長尺の伝送用ファイ
バを用いている。実験で用いた伝送用分散シフトファイ
バのモード径及びファイバ長は、各々に8μm、65k
mであり、1.53μm励起の半導体レーザ2台を励起
光源として500mWの光パワーの励起光を入射してい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うにラマン増幅媒質として伝送ファイバを用いる構成で
は、前段に伝送ファイバの無い後置増幅器構成が取れな
いだけでなく、高利得を得るために非常に大きなパワー
の励起光が必要である。このことは、光増幅器の入力端
から伝送用ファイバヘは常に高強度光が入射されること
等からシステム設計上得策ではない。また、ラマン利得
は、励起光のパワーのみならず、ラマン増幅用ファイバ
のファイバ長、コア径及び添加物質の濃度等、複数のパ
ラメータに依存するため、上述した従来の構成では伝送
ファイバに新たな設計条件が付加されることになる。
【0008】特に、既設の光伝送路では、これらパラメ
ータの値は敷設された個々の光ファイバによりまちまち
であり、したがって光伝送システムをアップグレードす
る場合にラマン増幅部の設計が非常に困難となる。この
ような技術課題を克服するためには、一案として伝送フ
ァイバとラマン増幅部とを分離し、低い励起光パワーで
効率的かつ集中定数的な光増幅を行う必要があるが、そ
のような光増幅器はこれまで提案されていなかった。
【0009】本発明は、上述する問題点に鑑みてなされ
たものであり、以下の点を目的とするものである。 (1)利得帯域が平坦でかつ広帯域な光増幅器及びこれ
を用いた光伝送システムを提供する。 (2)伝送路の分散を補償することが可能な光増幅器及
びこれを用いた光伝送システムを提供する。 (3)大容量の波長分割多重光伝送を可能とする光増幅
器及びこれを用いた光伝送システムを提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、光増幅器に係わる第1の手段として、
ラマン増幅媒質を用いたラマン増幅部と希土類添加ファ
イバを増幅媒質とする希土類添加ファイバ増幅部とを組
み合わせることにより広帯域の光増幅を行う光増幅器に
おいて、ラマン増幅媒質として高非線形ファイバを適用
するという手段を採用する。また、光増幅器に係わる第
2の手段として、ラマン増幅媒質を用いたラマン増幅部
と希土類添加ファイバを増幅媒質とする希土類添加ファ
イバ増幅部とを組み合わせることにより広帯域の光増幅
を行う光増幅器において、ラマン増幅媒質として分散補
償ファイバを適用するという手段を採用する。光増幅器
に係わる第3の手段として、上記第1の手段において、
一端に伝送ファイバを介して光信号が入射される高非線
形ファイバと、励起光を発生する励起光源と、前記高非
線形ファイバの他端に接続され、励起光を高非線形ファ
イバに入射させると共に高非線形ファイバから入射され
た光信号を希土類添加ファイバ増幅部に出力する合波器
とからラマン増幅部を構成するという手段を採用する。
光増幅器に係わる第4の手段として、上記第2の手段に
おいて、一端に伝送ファイバを介して光信号が入射され
る分散補償ファイバと、励起光を発生する励起光源と、
前記分散補償ファイバの他端に接続され、励起光を分散
補償ファイバに入射させると共に高非線形ファイバから
入射された光信号を希土類添加ファイバ増幅部に出力す
る合波器とからラマン増幅部を構成するという手段を採
用する。光増幅器に係わる第5の手段として、上記第3
または第4の手段において、励起光を発生する第2の励
起光源と、この励起光を前記一端からラマン増幅媒質に
入射させる第2の合波器とを備えるという手段を採用す
る。光増幅器に係わる第6の手段として、上記第5の手
段において、第2の合波器とラマン増幅媒質との間に希
土類添加ファイバを介挿するという手段を採用する。光
増幅器に係わる第7の手段として、上記第3ないし第6
いずれかの手段において、前記高非線形ファイバの一端
に励起光の伝送ファイバへの漏れを防止するアイソレー
タを備えるという手段を採用する。光増幅器に係わる第
8の手段として、上記第1ないし第7いずれかの手段に
おいて、希土類添加ファイバを増幅媒質とする前段増幅
部と、同じく希土類添加ファイバを増幅媒質とする後段
増幅部と、該後段増幅部と前段増幅部との間に介挿され
る利得等化手段とから希土類添加ファイバ増幅部を構成
するという手段を採用する。光増幅器に係わる第9の手
段として、上記第2,第4ないし第8いずれかの手段に
おいて、分散補償ファイバの分散スロープが伝送ファイ
バの分散スロープとは逆符号であるという手段を採用す
る。光増幅器に係わる第10の手段として、上記第3な
いし9いずれかの手段において、合波器または第2の合
波器に代えて方向性結合器を用いるという手段を採用す
る。
【0011】一方、本発明では、光伝送システムに係わ
る第1の手段として、上記光増幅器に係わる第2の手段
に記載の光増幅器と、光信号を送信する送信器と、分散
シフトファイバを用いた伝送路と、光信号を受信する受
信器とを具備し、第2の手段に記載の増幅器の分散補償
ファイバは、伝送路の分散を補償するようにパラメータ
が設定されるという手段を採用する。また、光伝送シス
テムに係わる第2の手段として、上記光増幅器に係わる
第4の手段に記載の光増幅器と、光信号を送信する送信
器と、分散シフトファイバを用いた伝送路と、光信号を
受信する受信器とを具備し、上記光増幅器の分散補償フ
ァイバは、伝送路の分散を補償するようにパラメータが
設定されるという手段を採用する。光伝送システムに係
わる第3の手段として、上記光増幅器に係わる第5の手
段に記載の光増幅器のうち分散補償ファイバを用いるも
のと、光信号を送信する送信器と、分散シフトファイバ
を用いた伝送路と、光信号を受信する受信器とを具備
し、前記光増幅器の分散補償ファイバは、伝送路の分散
を補償するようにパラメータが設定されるという手段を
採用する。光伝送システムに係わる第4の手段として、
上記光増幅器に係わる第6の手段に記載の光増幅器のう
ち分散補償ファイバを用いるものと、光信号を送信する
送信器と、分散シフトファイバを用いた伝送路と、光信
号を受信する受信器とを具備し、前記光増幅器の分散補
償ファイバは、伝送路の分散を補償するようにパラメー
タが設定されるという手段を採用する。光伝送システム
に係わる第5の手段として、上記光増幅器に係わる第7
の手段に記載の光増幅器のうち分散補償ファイバを用い
るものと、光信号を送信する送信器と、分散シフトファ
イバを用いた伝送路と、光信号を受信する受信器とを具
備し、前記光増幅器の分散補償ファイバは、伝送路の分
散を補償するようにパラメータが設定されるという手段
を採用する。光伝送システムに係わる第6の手段とし
て、上記光増幅器に係わる第8の手段に記載の光増幅器
のうち分散補償ファイバを用いるものと、光信号を送信
する送信器と、分散シフトファイバを用いた伝送路と、
光信号を受信する受信器とを具備し、前記光増幅器の分
散補償ファイバは、伝送路の分散を補償するようにパラ
メータが設定されるという手段を採用する。光伝送シス
テムに係わる第7の手段として、上記光増幅器に係わる
第2の手段に記載の光増幅器と、光信号を送信する送信
器と、シングルモードファイバを用いた伝送路と、光信
号を受信する受信器とを具備し、上記光増幅器の分散補
償ファイバは、伝送路の分散を補償するようにパラメー
タが設定されるという手段を採用する。光伝送システム
に係わる第8の手段として、上記光増幅器に係わる第4
の手段に記載の光増幅器と、光信号を送信する送信器
と、シングルモードファイバを用いた伝送路と、光信号
を受信する受信器とを具備し、上記光増幅器の分散補償
ファイバは、伝送路の分散を補償するようにパラメータ
が設定されるという手段を採用する。光伝送システムに
係わる第9の手段として、上記光増幅器に係わる第5の
手段に記載の光増幅器のうち分散補償ファイバを用いる
ものと、光信号を送信する送信器と、シングルモードフ
ァイバを用いた伝送路と、光信号を受信する受信器とを
具備し、上記光増幅器の分散補償ファイバは、伝送路の
分散を補償するようにパラメータが設定されるという手
段を採用する。光伝送システムに係わる第10の手段と
して、上記光増幅器に係わる第6の手段に記載の光増幅
器のうち分散補償ファイバを用いるものと、光信号を送
信する送信器と、シングルモードファイバを用いた伝送
路と、光信号を受信する受信器とを具備し、上記光増幅
器の分散補償ファイバは、伝送路の分散を補償するよう
にパラメータが設定されるという手段を採用する。光伝
送システムに係わる第11の手段として、上記光増幅器
に係わる第7の手段に記載の光増幅器のうち分散補償フ
ァイバを用いるものと、光信号を送信する送信器と、シ
ングルモードファイバを用いた伝送路と、光信号を受信
する受信器とを具備し、上記光増幅器の分散補償ファイ
バは、伝送路の分散を補償するようにパラメータが設定
されるという手段を採用する。光伝送システムに係わる
第12の手段として、上記光増幅器に係わる第8の手段
に記載の光増幅器のうち分散補償ファイバを用いるもの
と、光信号を送信する送信器と、シングルモードファイ
バを用いた伝送路と、光信号を受信する受信器とを具備
し、上記光増幅器の分散補償ファイバは、伝送路の分散
を補償するようにパラメータが設定されるという手段を
採用する。光伝送システムに係わる第13の手段とし
て、上記光増幅器に係わる第9の手段に記載の光増幅器
のうち分散補償ファイバを用いるものと、光信号を送信
する送信器と、分散シフトファイバを用いた伝送路と、
光信号を受信する受信器とを具備し、上記光増幅器の分
散補償ファイバは、伝送路の分散を補償するようにパラ
メータが設定されるという手段を採用する。光伝送シス
テムに係わる第14の手段として、上記光増幅器に係わ
る第10の手段に記載の光増幅器のうち分散補償ファイ
バを用いるものと、光信号を送信する送信器と、分散シ
フトファイバを用いた伝送路と、光信号を受信する受信
器とを具備し、上記光増幅器の分散補償ファイバは、伝
送路の分散を補償するようにパラメータが設定されると
いう手段を採用する。光伝送システムに係わる第15の
手段として、上記光増幅器に係わる第9の光増幅器のう
ち分散補償ファイバを用いるものと、光信号を送信する
送信器と、シングルモードファイバを用いた伝送路と、
光信号を受信する受信器とを具備し、上記光増幅器の分
散補償ファイバは、伝送路の分散を補償するようにパラ
メータが設定されるという手段を採用する。光伝送シス
テムに係わる第16の手段として、上記光増幅器に係わ
る第10の光増幅器のうち分散補償ファイバを用いるも
のと、光信号を送信する送信器と、シングルモードファ
イバを用いた伝送路と、光信号を受信する受信器とを具
備し、上記光増幅器の分散補償ファイバは、伝送路の分
散を補償するようにパラメータが設定されるという手段
を採用する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
係わる光増幅器及びこれを用いた光伝送システムの実施
形態について説明する。
【0013】 〔光増幅器に係わる第1実施形態〕まず
始めに、図5を参照して、光増幅器に係わる第1実施形
態について説明する。なお、この第1実施形態は、本発
明において最も基本的な構成に関するものである。この
図に示すように、本実施形態の光増幅器Aは、ラマン増
幅部A1と希土類添加ファイバ増幅部A2とから構成され
る。このように構成された光増幅器Aには、光信号を入
力するための伝送ファイバB1(伝送路)と増幅された
光信号を出力するための伝送ファイバB2(伝送路)と
がそれぞれ接続される。
【0014】また、上記ラマン増幅部A1は、ラマン増
幅媒質である高非線形ファイバa1と、高非線形ファイ
バa1を励起するための励起光を発生する励起光源a2、
及び合波器a3とから構成される。高非線形ファイバa1
の一端には上記伝送ファイバB1が接続されて光信号が
入射され、その他端には合波器a3が接続されて励起光
源a2から供給された励起光が入射されるようになって
いる。
【0015】すなわち、合波器a3は、励起光を光信号
の入射方向に対して逆の方向から高非線形ファイバa1
に入射させると共に、該高非線形ファイバa1によって
増幅された光信号を希土類添加ファイバ増幅部A2に出
力する。この希土類添加ファイバ増幅部A2は、上述し
たように希土類添加ファイバに励起光を照射することに
より光増幅作用を持たせたものであり、利得等化器等の
利得平坦化手段を備えるものであっても良い。
【0016】このように構成されたラマン増幅部A1と
希土類添加ファイバ増幅部A2とから光増幅器Aを構成
した場合、希土類添加ファイバ増幅部A2における長波
長領域での利得スペクトルの減少を相殺するようにラマ
ン増幅部A1のラマン利得を調節することにより、広帯
域に亘って利得が平坦な波長領域を実現することができ
る。
【0017】このように本実施形態は、ラマン増幅媒質
として高非線形ファイバa1を適用する点において、従
来技術とは大きく異なる。一般に、高非線形ファイバ
は、通常に用いられている伝送ファイバに比べてコア径
が小さく、また添加物質の濃度も大きいために光に対す
る非線形効果の効率が高く、よって比較的に短尺なファ
イバ長と低いパワーの励起光においても効率良くラマン
増幅を行うことができる。このような高非線形ファイバ
によれば、コア径の−2乗及び添加物の濃度に比例した
ラマン増幅率が得られる。したがって、例えばファイバ
長を数km程度にして光増幅器内に内蔵することができ
るので、集中定数的な光増幅器の構成が可能となると共
に、効率的なラマン増幅が可能となる。
【0018】例えば、このような高非線形ファイバa1
から構成されたラマン増幅部A1のパラメータの典型値
としては、高非線形ファイバa1のモード径及びファイ
バ長が、各々4μm、1kmであり、1.51μm励起
の半導体レーザである励起光源a2からの励起光のパワ
ーは200mWである。
【0019】〔光増幅器に係わる第2実施形態〕続い
て、図6を参照して、本発明の光増幅器に係わる第2実
施形態について説明する。なお、この実施形態は、上記
第1実施形態における希土類添加ファイバ増幅部A2の
構成のバリエーションに関するものである。したがっ
て、ラマン増幅部については上記ラマン増幅部A1と同
様であり、よって同一符号を付してその説明を省略す
る。
【0020】この図に示すように、本実施形態における
希土類添加ファイバ増幅部A3は、前段増幅部1と後段
増幅部2及びこれれらの間に介挿されるフーリエフィル
タ(Split Beam Fourier Filter)3によって構成され
る。また、前段増幅部1は、アイソレータ1a,1bと
合波器1cと希土類添加ファイバ1dと励起光源1e
(半導体レーザ)とから構成され、後段増幅部2は、合
波器2aと希土類添加ファイバ2bとアイソレータ2c
と励起光源2d(半導体レーザ)とから構成される。
【0021】ラマン増幅部A1から出射された光信号
は、アイソレータ1aに入射され、合波器1cさらに希
土類添加ファイバ1cを経由してアイソレータ1dから
フーリエフィルタ3に出射される。また、希土類添加フ
ァイバ1cには、励起光源1eから出射された励起光が
合波器1cを介して入射される。フーリエフィルタ3
は、利得等化手段として作用するものであり、前段増幅
部1から入射された光信号を利得等化して後段増幅部2
に出射する。
【0022】そして、このようにフーリエフィルタ3か
ら出射された光信号は、後段増幅部2の合波器2aに入
射され、希土類添加ファイバ2bを経由してアイソレー
タ2cから出射される。また、希土類添加ファイバ2b
には、励起光源2dにおいて発生された励起光が合波器
2aを介して入射される。
【0023】上記希土類添加ファイバ増幅部A3によれ
ば、ラマン増幅部A1の高非線形ファイバa1によってラ
マン増幅された光信号は、希土類添加ファイバ1cによ
って光増幅された後、フーリエフィルタ6によって利得
等化され、さらに希土類添加ファイバ2bによって光増
幅される。
【0024】本実施形態では、上述したように比較的に
短尺の高非線形ファイバa1と比較的低パワーの励起光
で効率良くラマン増幅が行えて集中定数的な光増幅器の
構成が可能となるため、従来では不可能であった後置増
幅器としても上記構成の希土類添加ファイバ増幅部A3
を用いることができる。
【0025】ここで、本実施形態ではラマン増幅用の励
起光を合波器a3を用いて合波しているが、合波器a3に
代えて光サーキュレータ等の方向性結合器を用いてもよ
い。この場合、前段増幅部1のアイソレータ1aが不要
となり、該アイソレータ1aにおける光信号の損失を減
少させることができる。なお、本実施形態を含めた利得
平坦化希土類添加ファイバ増幅器の構成については、文
献(H.Masuda,et al.,Electron.Lett.,Vol.33,pp.1070-
1072(1997))に詳細な記述がある。
【0026】〔光増幅器に係わる第3実施形態〕次に、
図7を参照して、本発明に係わる光増幅器の第3実施形
態について説明する。この実施形態は、上記第2実施形
態におけるラマン増幅部A1をラマン増幅部A4に変更し
たものであり、この他の構成については第2実施形態と
同様である。すなわち、このラマン増幅部A4は、高非
線形ファイバa1の前方(光信号の入射側)からも励起
光を入射するために、光信号の入口端に合波器a4(第
2の合波器)を設け、該合波器a4を介して励起光源a5
(第2の励起光源)から出射された励起光を前方から高
非線形ファイバa1に供給するものである。
【0027】このような構成を採用することにより、例
えば励起光源a2のパワーを励起光源a5のパワーと同等
とした場合に、上記実施形態2に対して2倍のパワーの
励起光を高非線形ファイバa1に供給することができる
ので、各励起光源a2,a5のパワーを比較的抑えた状態
で、光信号をさらに効率良くラマン増幅することができ
る。なお、励起光源a2のパワーと励起光源a5のパワー
とが同一パワーである必要のないことは勿論である。
【0028】〔光増幅器に係わる第4実施形態〕図8
は、本発明の光増幅器に係わる第4実施形態の構成を示
す図である。本実施形態は、上述した各実施形態に対し
てラマン増幅部の構成のバリエーションに関するもので
ある。すなわち、本実施形態のラマン増幅部A5は、上
記図5に示したラマン増幅部A1に対して、光信号の入
力つまり高非線形ファイバa1の入力端にアイソレータ
a6を設けた点を特徴とする。このような構成を採用す
ることにより、高非線形ファイバa1を通過した励起光
が伝送ファイバへ漏れ込むことを防止することができ
る。
【0029】〔光増幅器に係わる第5実施形態〕図9
は、本発明の光増幅器に係わる第5実施形態の構成を示
す図である。本実施形態も、上記第4実施形態と同様に
ラマン増幅部の構成のバリエーションに関するものであ
る。すなわち、本実施形態のラマン増幅部A6は、上記
図5に示したラマン増幅部A1の構成に対して、光信号
の入力に合波器a7を設けると共に、該合波器a7と高非
線形ファイバa1との間に希土類添加ファイバa8を新た
に設け、さらに合波器a7を介して高非線形ファイバa1
及び希土類添加ファイバa8に励起光を供給する励起光
源a9を備える点を特徴とする。
【0030】図4に示したように、利得帯域の短波長領
域では大きなラマン利得が得られないため、ラマン増幅
部A1では雑音特性が劣化する可能性がある。本実施形
態では、信号光を希土類添加ファイバa8で増幅した後
に高非線形ファイバa1でラマン増幅するので、上記利
得帯域の短波長領域における雑音特性の劣化を防止する
ことができる。
【0031】〔光増幅器に係わる第6実施形態〕図10
は、本発明の光増幅器に係わる第6実施形態の構成を示
す図である。本実施形態も、上記第4,5実施形態と同
様にラマン増幅部の構成のバリエーションに関するもの
である。すなわち、本実施形態のラマン増幅部A7は、
上記図5に示したラマン増幅部A1の構成に対して、高
非線形ファイバa1に代えて分散補償ファイバa10を適
用する点を特徴とするものである。
【0032】一般的に、分散補償ファイバは、高非線形
ファイバ等と同様にコア径が小さくまた添加物質の濃度
が大きいという特徴を持つため、ラマン増幅媒質として
用いることが可能である。このような分散補償ファイバ
を用いることにより、信号伝搬中に累積する伝送路分散
を補償することができる。現状では分散補償ファイバに
よって−200〜+200ps/nm/dB程度の分散
補償が可能であり、伝送路として分散シフトファイバを
用いた伝送系は勿論、伝送路にシングルモードファイバ
を用いた伝送系における累積分散の補償も十分に可能で
ある。
【0033】また、後置増幅器構成の場合には、光増幅
器への入力光パワーが大きくなり、零分散波長近傍の多
波長信号光は四光波混合等の非線形効果の影響により隣
接チャネル間でクロストークを生じる可能性があるが、
本実施形態のように高分散を有する分散補償ファイバa
10を用いることにより、このようなクロストークを抑圧
することが可能である。
【0034】〔光増幅器に係わる第7実施形態〕さら
に、図11を参照して、本発明に係わる光増幅器の第7
実施形態について説明する。本実施形態は、上記第6実
施形態に対するラマン増幅部の構成のバリエーションに
関するものである。すなわち、本実施形態のラマン増幅
部A8は、上記分散補償ファイバa10に代えて、分散ス
ロープが伝送ファイバの分散スロープとは逆符号の関係
となる分散補償ファイバa11を適用する点を特徴とす
る。
【0035】このように分散補償ファイバa11の分散ス
ロープを伝送ファイバに対して逆符号の関係とすること
によって、伝送路分散を補償することができるだけでな
く、高次分散(分散の波長依存性、これにより波長の異
なる信号チャネル間で累積分散値に差が生じる)の補償
も可能となる。
【0036】次に、上記第6,7実施形態に示した光増
幅器を用いた光伝送システムの実施形態について、図面
を参照して説明する。すなわち、光伝送システムに係わ
る以下の実施形態は、分散補償ファイバを用いた光増幅
器に関するものである。
【0037】〔光伝送システムに係わる第1実施形態〕
まず、図12を参照して、光伝送システムの第1実施形
態について説明する。図12(a)に示すように、本実
施形態の光伝送システムは、送信器9と波長1.5μm
帯に零分散波長を有する分散シフトファイバ10(伝送
路)と光増幅器11と受信器12とから構成される。
【0038】光増幅器11は、ラマン増幅媒質として分
散補償ファイバ(a10あるいはa11)を用いた上記第
6,7実施形態の増幅器である。本光伝送システムは、
送信機9と受信機12との間を分散シフトファイバ10
によって接続し、かつ該分散シフトファイバ10の所定
中継間隔毎に光増幅器11を介挿して構成される。ここ
で、分散補償ファイバ(a10あるいはa11)の各パラメ
ータは、伝送路すなわち分散シフトファイバ10の分散
を補償するように設定されている。
【0039】例えば、図12(b)に示すように、ある
信号光波長における上記分散シフトファイバ10の分散
値を2ps/nm/km、また中継間隔を100kmと
した場合、光増幅器11内の分散補償ファイバ(a10あ
るいはa11)の分散値及びファイバ長を−100ps/
nm/km,2kmに設定することにより分散補償をす
ることができる。すなわち、図示するように、分散シフ
トファイバ10による伝送に係わる面積と光増幅器11
内の分散補償ファイバ(a10あるいはa11)の伝送に係
わる面積とが等しくなるので、分散が補償される。
【0040】また、上述のように、分散シフトファイバ
10の分散スロープを光増幅器11内の分散補償ファイ
バ(a10あるいはa11)に対して逆符号の関係とするこ
とにより、高次分散の補償も可能である。
【0041】〔光伝送システムに係わる第2実施形態〕
次に、図13を参照して、本発明の光伝送システムに係
わる第2実施形態について説明する。この実施形態は、
図13(a)に示すように、上記第1実施形態の分散シ
フトファイバ10に代えて、伝送路として波長1.3μ
m帯に零分散波長を有するシングルモードファイバ13
を用いた点を特徴とする。また、分散補償ファイバ(a
10あるいはa11)の各パラメータは、伝送路すなわちシ
ングルモードファイバ13の分散を補償するように設定
される。
【0042】例えば、図13(b)に示すように、ある
信号光波長におけるシングルモードファイバ13の分散
値を15ps/nm/km、また中継間隔を100km
とした場合、光増幅器11内の分散補償ファイバ(a10
あるいはa11)の分散値及びファイバ長を−150ps
/nm/km、10kmとすることにより、図示するよ
うにシングルモードファイバ13による伝送に係わる面
積と光増幅器11内の分散補償ファイバ(a10あるいは
a11)の伝送に係わる面積とが等しくなるので、分散が
補償される。また、上述のように、シングルモードファ
イバ13の分散スロープと光増幅器11内の分散補償フ
ァイバ(a10あるいはa11)の分散スロープとの関係を
逆符号に設定することにより、高次分散の補償も可能で
ある。
【0043】なお、本発明は上記各実施形態に限定され
るものではなく、以下のような変形が考えられる。 (1)各実施形態の合波器a3に代えて光サーキュレー
タ等の方向性結合器を用いる。この場合、後段に接続さ
れる希土類添加ファイバ増幅部の入力にアイソレータを
挿入する必要がなくなるので、該アイソレータにおける
光信号の損失を減少させることができる。 (2)ラマン増幅媒質として分散補償ファイバを用いた
場合においても、上記光増幅器の第3実施形態と同様に
して、ラマン増幅媒質の前後から励起光を入射させる。 (3)ラマン増幅媒質として分散補償ファイバを用いた
場合においても、上記光増幅器の第4実施形態と同様に
して、分散補償ファイバの光信号の入力端にアイソレー
タを設ける。 (4)ラマン増幅媒質として分散補償ファイバを用いた
場合においても、上記光増幅器の第5実施形態と同様に
して、分散補償ファイバと直列に希土類添加ファイバを
設ける。
【0044】(5)上記の他、高非線形ファイバをラマ
ン増幅媒質として用いた上記光増幅器に係わる各実施形
態は、ラマン増幅媒質を分散補償ファイバとした場合に
も適用することができると共に、分散補償ファイバ用い
た光増幅器に係わる各実施形態に高非線形ファイバを用
いた上記各実施形態の手段を組み合わせることも考えら
れる。また、光伝送システムを構成する光増幅器につい
ても、分散補償ファイバを用いた上記各実施形態の光増
幅器に高非線形ファイバを用いた上記各種実施形態の光
増幅器の手段を組み合わせたものを用いることが考えら
れる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる光
増幅器及びこれを用いた光伝送システムによれば、以下
のような効果を奏する。 (1)ラマン増幅媒質を用いたラマン増幅部と希土類添
加ファイバを増幅媒質とする希土類添加ファイバ増幅部
とを組み合わせることにより広帯域の光増幅を行う光増
幅器において、ラマン増幅媒質として高非線形ファイバ
あるいは分散補償ファイバを適用するので、利得帯域が
平坦でかつ広帯域な集中定数型光増幅器を構成すること
ができる。 (2)また、ラマン増幅媒質として分散補償ファイバを
用いた場合には、伝送路の分散を補償することができる
ので、大容量の波長分割多重光伝送を実現することが可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の希土類添加ファイバ増幅器の基本構成
を示す機能ブロック図である。
【図2】 従来の受信端におけるラマン増幅器の基本構
成を示す機能ブロック図である。
【図3】 従来の光増幅器の構成例を示す機能ブロック
図である。
【図4】 ラマン増幅を用いた光増幅器の利得スペクト
ルの特性を示すグラフである。
【図5】 本発明に係わる光増幅器及びこれを用いた光
伝送システムにおいて、光増幅器の第1実施形態の構成
を示すブロック図である。
【図6】 本発明に係わる光増幅器及びこれを用いた光
伝送システムにおいて、光増幅器の第2実施形態の構成
を示すブロック図である。
【図7】 本発明に係わる光増幅器及びこれを用いた光
伝送システムにおいて、光増幅器の第3実施形態の構成
を示すブロック図である。
【図8】 本発明に係わる光増幅器及びこれを用いた光
伝送システムにおいて、光増幅器の第4実施形態の構成
を示すブロック図である。
【図9】 本発明に係わる光増幅器及びこれを用いた光
伝送システムにおいて、光増幅器の第5実施形態の構成
を示すブロック図である。
【図10】 本発明に係わる光増幅器及びこれを用いた
光伝送システムにおいて、光増幅器の第6実施形態の構
成を示すブロック図である。
【図11】 本発明に係わる光増幅器及びこれを用いた
光伝送システムにおいて、光増幅器の第7実施形態の構
成を示すブロック図である。
【図12】 本発明に係わる光増幅器及びこれを用いた
光伝送システムにおいて、光伝送システムの第1実施形
態の構成を示すブロック図である。
【図13】 本発明に係わる光増幅器及びこれを用いた
光伝送システムにおいて、光伝送システムの第2実施形
態の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
A,10……光増幅器 A1,A4,A5,A6,A7,A8……ラマン増幅部 A2,A3……希土類添加ファイバ増幅部 a1……高非線形ファイバ 1e,2d,a2,a5,a9……励起光源 1b,2a,a3,a4,a7……合波器 a10,a11……分散補償ファイバ B1,B2……伝送ファイバ(伝送路) 1……前段増幅部 1a,1d,2c,a6……アイソレータ 1c,2b,a8……希土類添加ファイバ 2……後段増幅部 3……フーリエフィルタ(利得等化手段) 9……送信器 11……分散シフトファイバ 12……受信器 13……シングルモードファイバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04B 10/17 H04B 9/00 M 10/16 10/02 10/18 (72)発明者 相田 一夫 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラマン増幅媒質を用いたラマン増幅部と
    希土類添加ファイバを増幅媒質とする希土類添加ファイ
    バ増幅部とを組み合わせることにより広帯域の光増幅を
    行う光増幅器において、ラマン増幅媒質として高非線形
    ファイバを適用することを特徴とする光増幅器。
  2. 【請求項2】 ラマン増幅媒質を用いたラマン増幅部と
    希土類添加ファイバを増幅媒質とする希土類添加ファイ
    バ増幅部とを組み合わせることにより広帯域の光増幅を
    行う光増幅器において、ラマン増幅媒質として分散補償
    ファイバを適用することを特徴とする光増幅器。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の光増幅器において、前記
    ラマン増幅部は、一端に伝送ファイバを介して光信号が
    入射される高非線形ファイバと、励起光を発生する励起
    光源と、前記高非線形ファイバの他端に接続され、励起
    光を高非線形ファイバに入射させると共に該高非線形フ
    ァイバから入射された光信号を希土類添加ファイバ増幅
    部に出力する合波器とから構成されることを特徴とする
    光増幅器。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の光増幅器において、前記
    ラマン増幅部は、一端に伝送ファイバを介して光信号が
    入射される分散補償ファイバと、励起光を発生する励起
    光源と、前記分散補償ファイバの他端に接続され、励起
    光を分散補償ファイバに入射させると共に該分散補償フ
    ァイバから入射された光信号を希土類添加ファイバ増幅
    部に出力する合波器とから構成されることを特徴とする
    光増幅器。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の光増幅器におい
    て、励起光を発生する第2の励起光源と、この励起光を
    前記一端からラマン増幅媒質に入射させる第2の合波器
    とを備えることを特徴とする光増幅器。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の光増幅器において、第2
    の合波器とラマン増幅媒質との間には、希土類添加ファ
    イバが介挿されることを特徴とする光増幅器。
  7. 【請求項7】 請求項3ないし6いずれかに記載の光増
    幅器において、前記ラマン増幅媒質の一端に励起光の伝
    送ファイバへの漏れを防止するアイソレータを備えるこ
    とを特徴とする光増幅器。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7いずれかに記載の光増
    幅器において、前記希土類添加ファイバ増幅部は、希土
    類添加ファイバを増幅媒質とする前段増幅部と、同じく
    該希土類添加ファイバを増幅媒質とする後段増幅部と、
    これら後段増幅部と前段増幅部との間に介挿される利得
    等化手段とから構成されることを特徴とする光増幅器。
  9. 【請求項9】 請求項2,4ないし8いずれかに記載の
    光増幅器において、分散補償ファイバの分散スロープが
    伝送ファイバの分散スロープとは逆符号であることを特
    徴とする光増幅器。
  10. 【請求項10】 請求項3ないし9記載の光増幅器にお
    いて、前記合波器または第2の合波器に代えて方向性結
    合器を用いることを特徴とする光増幅器。
  11. 【請求項11】 請求項2記載の光増幅器と、光信号を
    送信する送信器と、分散シフトファイバを用いた伝送路
    と、光信号を受信する受信器とを具備し、請求項2記載
    の光増幅器の分散補償ファイバは、伝送路の分散を補償
    するようにパラメータが設定されることを特徴とする光
    伝送システム。
  12. 【請求項12】 請求項4記載の光増幅器と、光信号を
    送信する送信器と、分散シフトファイバを用いた伝送路
    と、光信号を受信する受信器とを具備し、請求項4記載
    の光増幅器の分散補償ファイバは、伝送路の分散を補償
    するようにパラメータが設定されることを特徴とする光
    伝送システム。
  13. 【請求項13】 請求項5記載の光増幅器のうち分散補
    償ファイバを用いるものと、光信号を送信する送信器
    と、分散シフトファイバを用いた伝送路と、光信号を受
    信する受信器とを具備し、前記光増幅器の分散補償ファ
    イバは、伝送路の分散を補償するようにパラメータが設
    定されることを特徴とする光伝送システム。
  14. 【請求項14】 請求項6記載の光増幅器のうち分散補
    償ファイバを用いるものと、光信号を送信する送信器
    と、分散シフトファイバを用いた伝送路と、光信号を受
    信する受信器とを具備し、前記光増幅器の分散補償ファ
    イバは、伝送路の分散を補償するようにパラメータが設
    定されることを特徴とする光伝送システム。
  15. 【請求項15】 請求項7記載の光増幅器のうち分散補
    償ファイバを用いるものと、光信号を送信する送信器
    と、分散シフトファイバを用いた伝送路と、光信号を受
    信する受信器とを具備し、前記光増幅器の分散補償ファ
    イバは、伝送路の分散を補償するようにパラメータが設
    定されることを特徴とする光伝送システム。
  16. 【請求項16】 請求項8記載の光増幅器のうち分散補
    償ファイバを用いるものと、光信号を送信する送信器
    と、分散シフトファイバを用いた伝送路と、光信号を受
    信する受信器とを具備し、前記光増幅器の分散補償ファ
    イバは、伝送路の分散を補償するようにパラメータが設
    定されることを特徴とする光伝送システム。
  17. 【請求項17】 請求項2記載の光増幅器と、光信号を
    送信する送信器と、シングルモードファイバを用いた伝
    送路と、光信号を受信する受信器とを具備し、請求項2
    記載の光増幅器の分散補償ファイバは、伝送路の分散を
    補償するようにパラメータが設定されることを特徴とす
    る光伝送システム。
  18. 【請求項18】 請求項4記載の光増幅器と、光信号を
    送信する送信器と、シングルモードファイバを用いた伝
    送路と、光信号を受信する受信器とを具備し、請求項4
    記載の光増幅器の分散補償ファイバは、伝送路の分散を
    補償するようにパラメータが設定されることを特徴とす
    る光伝送システム。
  19. 【請求項19】 請求項5記載の光増幅器のうち分散補
    償ファイバを用いるものと、光信号を送信する送信器
    と、シングルモードファイバを用いた伝送路と、光信号
    を受信する受信器とを具備し、前記光増幅器の分散補償
    ファイバは、伝送路の分散を補償するようにパラメータ
    が設定されることを特徴とする光伝送システム。
  20. 【請求項20】 請求項6記載の光増幅器のうち分散補
    償ファイバを用いるものと、光信号を送信する送信器
    と、シングルモードファイバを用いた伝送路と、光信号
    を受信する受信器とを具備し、前記光増幅器の分散補償
    ファイバは、伝送路の分散を補償するようにパラメータ
    が設定されることを特徴とする光伝送システム。
  21. 【請求項21】 請求項7記載の光増幅器のうち分散補
    償ファイバを用いるものと、光信号を送信する送信器
    と、シングルモードファイバを用いた伝送路と、光信号
    を受信する受信器とを具備し、前記光増幅器の分散補償
    ファイバは、伝送路の分散を補償するようにパラメータ
    が設定されることを特徴とする光伝送システム。
  22. 【請求項22】 請求項8記載の光増幅器のうち分散補
    償ファイバを用いるものと、光信号を送信する送信器
    と、シングルモードファイバを用いた伝送路と、光信号
    を受信する受信器とを具備し、前記光増幅器の分散補償
    ファイバは、伝送路の分散を補償するようにパラメータ
    が設定されることを特徴とする光伝送システム。
  23. 【請求項23】 請求項9記載の光増幅器のうち分散補
    償ファイバを用いるものと、光信号を送信する送信器
    と、分散シフトファイバを用いた伝送路と、光信号を受
    信する受信器とを具備し、前記光増幅器の分散補償ファ
    イバは、伝送路の分散を補償するようにパラメータが設
    定されることを特徴とする光伝送システム。
  24. 【請求項24】 請求項10記載の光増幅器のうち分散
    補償ファイバを用いるものと、光信号を送信する送信器
    と、分散シフトファイバを用いた伝送路と、光信号を受
    信する受信器とを具備し、前記光増幅器の分散補償ファ
    イバは、伝送路の分散を補償するようにパラメータが設
    定されることを特徴とする光伝送システム。
  25. 【請求項25】 請求項9記載の光増幅器のうち分散補
    償ファイバを用いるものと、光信号を送信する送信器
    と、シングルモードファイバを用いた伝送路と、光信号
    を受信する受信器とを具備し、前記光増幅器の分散補償
    ファイバは、伝送路の分散を補償するようにパラメータ
    が設定されることを特徴とする光伝送システム。
  26. 【請求項26】 請求項10記載の光増幅器のうち分散
    補償ファイバを用いるものと、光信号を送信する送信器
    と、シングルモードファイバを用いた伝送路と、光信号
    を受信する受信器とを具備し、前記光増幅器の分散補償
    ファイバは、伝送路の分散を補償するようにパラメータ
    が設定されることを特徴とする光伝送システム。
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