JPH10294022A - 導電フィルム - Google Patents

導電フィルム

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JPH10294022A
JPH10294022A JP10194297A JP10194297A JPH10294022A JP H10294022 A JPH10294022 A JP H10294022A JP 10194297 A JP10194297 A JP 10194297A JP 10194297 A JP10194297 A JP 10194297A JP H10294022 A JPH10294022 A JP H10294022A
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conductive
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paths
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JP10194297A
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Michio Uchida
道夫 内田
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KANTO BUSSAN KK
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KANTO BUSSAN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力ないしは信号の送電用のケーブルは金属
ワイヤーの径を大きくすると可撓性が損なわれ、表皮効
果のためワイヤー径全体が有効に利用されない。 【解決手段】 第1の発明では薄膜状で可撓性と絶縁性
とを有するフィルム基板に、薄膜状で可撓性を有する導
電路を設けた導電路付フィルムを、導電路を絶縁状態に
して複数枚積層し、積層した導電路を並列接続した。第
2、第3の発明ではフィルム基板の幅方向に間隔をあけ
て2以上の導電路を設けた導電路付フィルムを、その幅
方向に重ね折りして積層し、積層された各導電路を絶縁
状態で並列接続した。第4、第5の発明では導電路付フ
ィルムを、導電路を絶縁状態にして扁平渦巻き状に巻い
て積層し、積層された導電路付フィルムの導電路を並列
に接続した。第6の導電フィルムは、積層された導電路
付フィルムに保護材を設けた。第7の導電フィルムは積
層された導電路付フィルムに放熱材を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は導電フィルムに関
し、例えば、従来の電力及び信号の送電用ケーブルの代
わりに使用できるものである。
【0002】
【従来の技術】現在、高圧送電にはケーブルが使用され
ている。この種のケーブルは銅、アルミ等の金属ワイヤ
ーを撚り合わせ、その外周を樹脂、ゴム等の絶縁体で被
覆したものが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のケーブルには次
のような課題があった。 .伝送可能な電流容量を増加させるためには、金属ワ
イヤーの径を大きくする必要があるが、径を大きくする
と金属ワイヤーの可撓性が損なわれて配線等の作業が困
難になる。 .高周波の電流を電送する場合は、表皮効果により電
流が金属ワイヤーの表面に集中し、金属ワイヤー中心部
での電流密度が低下するため、ワイヤー径全体が有効に
利用されない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のうち第1の導電
フィルムは、薄膜状で可撓性と絶縁性とを有するフィル
ム基板1に、薄膜状で可撓性を有する導電路2を、フィ
ルム基板1の幅方向に間隔をあけて設けた導電路付フィ
ルム3を、複数枚、各導電路付フィルム3の導電路2が
直接接触しないように積層すると共に、積層した各導電
路付フィルム3上の導電路2を並列に接続したものであ
る。
【0005】本発明のうち第2の導電フィルムは、薄膜
状で可撓性と絶縁性とを有するフィルム基板1に、薄膜
状で可撓性を有する導電路2を、フィルム基板1の幅方
向に間隔をあけて設けた導電路付フィルム3を、導電路
2同士が接触しないように導電路付フィルム3の幅方向
に重ね折りして積層し、積層された導電路付フィルム3
の導電路2を並列に接続してなる。
【0006】本発明のうち第3の導電フィルムは、薄膜
状で可撓性と絶縁性とを有するフィルム基板1に、薄膜
状で可撓性を有する導電路2を、フィルム基板1の幅方
向に間隔をあけて設けた導電路付フィルム3を、導電路
2同士が対向するように重ね折りして積層し、対向する
導電路2間を絶縁材4で絶縁し、積層された導電路付フ
ィルム3の導電路2を並列に接続してなる。
【0007】本発明のうち第4の導電フィルムは、薄膜
状で可撓性と絶縁性とを有するフィルム基板1に、薄膜
状で可撓性を有する導電路2を、フィルム基板1の幅方
向に間隔をあけて設けた導電路付フィルム3を、導電路
2同士が接触しないように扁平渦巻き状に巻いて積層
し、積層された導電路付フィルム3の導電路2を並列に
接続してなる。
【0008】本発明のうち第5の導電フィルムは、薄膜
状で可撓性と絶縁性とを有するフィルム基板1に、薄膜
状で可撓性を有する導電路2を、フィルム基板1の幅方
向に間隔をあけて設けた導電路付フィルム3を、導電路
2同士が対向するように扁平渦巻き状に巻いて積層し、
対向する導電路2を絶縁材4で絶縁し、積層された導電
路付フィルム3の導電路2を並列に接続してなる。
【0009】本発明のうち第6の導電フィルムは、積層
された導電路付フィルム3の任意の層間、又は/及び最
上層の上面と最下層の下面の双方又はいずれか一方に、
保護材5を設けてなる。
【0010】本発明のうち第7の導電フィルムは、積層
された導電路付フィルム3の任意の導電路2の表面、又
は/及び最上層の上面と最下層の下面の双方又はいずれ
か一方に、放熱材6を設けてなる。
【0011】
【発明の実施の形態1】本発明の導電フィルムの第1の
実施の形態を図1、図2に基づいて詳細に説明する。こ
の実施の形態では薄膜状で可撓性と絶縁性とを有する細
長なフィルム基板1の上面に、その幅方向両側に耳10
を残して導電路2を設けて導電路付フィルム3を形成
し、その導電路付フィルム3を図2の様に下の導電路2
が上の導電路付フィルム3の裏面側となるように複数枚
積層して、上下の導電路2が絶縁される様にし、積層し
た各導電路付フィルム3上の導電路2を並列に接続し
て、導電路2の送電可能な電流容量を増大させてある。
この場合、並列接続された導電路2の全電流容量が所望
容量となるように導電路付フィルム3の積層枚数を選択
する。
【0012】前記のフィルム基板1としては、絶縁材で
あるポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリイミ
ド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエーテルサルフォン樹
脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂等が挙げられる。
これらフィルム基板1は1枚で使用しても良く、複数枚
重合したものを一枚として使用してもよく、いずれの場
合も可撓性が損なわれないようにする。そのためにはフ
ィルム基板1の厚さは25〜300μm程度が好まし
い。フィルム基板1の幅は特に制約はないが、取扱の面
からは0.1〜10mの範囲が好ましい。
【0013】本発明における導電路2も薄膜状であり、
その材料には銅、アルミ、金等の金属が適し、それらを
蒸着法、スパッター法等のドライプロセス、メッキ等の
ウエットプロセスのいずれかで設けるとか、それらの方
法を併用して設ける等してもよい。一層の導電路2の厚
みは電流密度及び可撓性の観点から0.2〜50μmの
範囲が適する。また、導電路2の幅はフィルム基板1の
端部からの漏電及び腐蝕防止の観点から、フィルム基板
1の幅よりも多少狭くして、導電路2の両外側にフィル
ム基板1が露出する耳10を形成するのが望ましい。導
電路2はフィルム基板1の片面だけでなく、両面に設け
てもよい。導電路2を片面だけに設けた場合は、導電路
2同士が接触しないように積層し、導電路2を両面に設
けた場合は積層するフィルム基板1間に絶縁材4を介在
させて積層して導電路2が互いに接触しないようにす
る。絶縁材4はフィルム基板1と同じ材質のフィルムで
あってもよく、積層したフィルム基板1を接着する接着
剤であってもよい。
【0014】
【発明の実施の形態2】本発明の導電フィルムの第2の
実施の形態を図3に基づいて詳細に説明する。この実施
の形態における導電フィルムは、積層された導電路付フ
ィルム3の間に絶縁材4を配置し、そのうちの最上層の
導電路付フィルム3の上面の導電路2の上を、ポリエチ
レンのようなオレフィン系の樹脂フィルムとか、他の樹
脂フィルム等の保護材5で被覆したものである。保護材
5は導電路2を機械的に保護したり、錆の発生を防止し
たり、導電性の劣化を防止したり、積層された導電路付
フィルム3の導電路2の絶縁性を高めたりするものであ
る。保護材5は導電路2の上に塗布したり、貼合わせた
りして、導電路2の上に形成する。保護材5の厚さは1
〜300μmの範囲が取扱上、好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態3】本発明の導電フィルムの第3の
実施の形態を図4に基づいて詳細に説明する。この実施
形態における導電フィルムは、積層された導電路付フィ
ルム3の間に放熱材6を設けたものである。放熱材6に
はアルミ箔とか、熱伝導性の良い金属膜等を使用するこ
とができる。放熱材6の厚さも1〜300μmの範囲が
取扱上、好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態4】本発明の導電フィルムの第4の
実施の形態を図5(a)に基づいて詳細に説明する。こ
の実施形態における導電フィルムは、幅の広いフィルム
基板1に細長の導電路2を、フィルム基板1の幅方向に
間隔をあけて多数本平行に設けた導電路付フィルム3
を、その幅方向に繰返し蛇行状態に折り曲げて積層し、
重合する層間に絶縁材4を配置して層間を絶縁したもの
である。この場合、折り返し部7の曲げ半径Rは1mm
以下としてある。
【0017】
【発明の実施の形態5】本発明の導電フィルムの第5の
実施の形態を図5(b)に基づいて詳細に説明する。こ
の実施形態における導電フィルムは、幅の広いフィルム
基板1に細長の導電路2を、フィルム基板1の幅方向に
間隔をあけて多数本平行に設けた導電路付フィルム3
を、導電路2が内側になるように扁平筒状に重ね巻きし
て積層状態にしたものである。この場合は各層の導電路
2が導電路付フィルム3の裏面に接触するので、各層の
導電路2の絶縁は確保されている。
【0018】
【発明の実施の形態6】本発明の導電フィルムの第6の
実施の形態を図5(c)に基づいて詳細に説明する。こ
の実施形態における導電フィルムは、幅の広いフィルム
基板1に細長の導電路2を、フィルム基板1の幅方向に
間隔をあけて多数本平行に設けた導電路付フィルム3
を、導電路2が外側になるように扁平筒状に重ね巻きし
て積層状態にしたものである。この場合はフィルム基板
1の各層が絶縁層となる。
【0019】
【発明の他の実施の形態】本発明の導電フィルムでは、
保護材5を、積層された導電路付フィルム3の最上層の
上面だけでなく、最下層の下面にも設けることができ、
また、各層間に設けることもできる。本発明の導電フィ
ルムでは、放熱材6を積層された導電路付フィルム3の
最上層の導電路2の上にのみ、又は積層された導電路付
フィルム3の最上層の導電路2の上と最下層の下の双
方、或は各層された導電路付フィルム3の各層の間にも
設けることができる。図2〜図5(a)〜(c)のいず
れの場合も、積層された導電路付フィルム3の間は接着
剤で接着して固定するのが好ましい。
【0020】
【実験例】本発明の導電フィルムの実施例として、幅4
000mm、厚さ150μのポリエステルテレフタレー
トのフィルム基板1の両面に、スパッター法により銅の
導電路2を1μ厚に形成した導電路付フィルム3の表裏
両面に、フィルム基板1と同一種のフィルムを絶縁材4
としてラミネートし、それを二つ折りにして2枚の積層
構造とした。この積層構造の導電フィルムに200Vで
2KAまで導電させる事が出来た。
【0021】
【発明の効果】本発明の請求項1〜請求項7の導電フィ
ルムは次のような効果がある。 .導電路2もフィルム基板1も薄膜状であるため、可
撓性があり、一般道路の下に容易に埋め込む事が可能と
なる。 .フィルム基板1に導電路2を設けた別々の導電路付
フィルム3を複数枚積層し、或はフィルム基板1に導電
路2を設けた1枚の導電路付フィルム3を折り重ね、各
層の導電路2を並列接続してあるので、積層される個々
の導電路2の導電容量は小さくとも、並列接続された導
電路全体の導電容量は大きくなり、大容量の電流送電が
可能となる。
【0022】本発明の請求項2、3の導電フィルムは、
フィルム基板1にその幅方向に間隔をあけて薄膜状の導
電路2を設けた導電路付フィルム3を、その幅方向に重
ね折りして積層してあるので、前記効果の他に、積層し
易いという効果もある。
【0023】本発明の請求項4、5の導電フィルムは、
フィルム基板1にその幅方向に間隔をあけて薄膜状の導
電路2を設けた導電路付フィルム3を、扁平筒状に巻い
て積層してあるので、前記効果の他に、積層し易いとい
う効果もある。
【0024】本発明の請求項6の導電フィルムは、積層
された導電路付フィルム3の任意の層間、又は全ての層
間、又は上面と下面の双方又はいずれか一方に保護材5
を設けたので、前記効果の他に、強度が向上するという
効果もある。
【0025】本発明の請求項7の導電フィルムは、積層
された導電路付フィルム3の任意の層間、又は全ての層
間の導電路2の表面に放熱材6を設けたので、前記効果
の他に、送電時に発生する熱が外部に発散され易くなる
という効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の導電フィルムを構成する導電路付フィ
ルムの一例を示す斜視図。
【図2】本発明の導電フィルムの第1の実施の形態を示
す断面図。
【図3】本発明の導電フィルムの第2の実施の形態を示
す断面図。
【図4】本発明の導電フィルムの第3の実施の形態を示
す断面図。
【図5】(a)〜(c)は本発明の導電フィルムの第4
〜第6の実施の形態を示す断面図であり、(a)は一枚
の導電路付フィルムを折り返し重ねて積層した状態の断
面図、(b)は一枚の導電路付フィルムを導電路を内側
にして渦巻き状に巻いた状態の断面図、(c)は一枚の
導電路付フィルムを導電路を外側にして渦巻き状に巻い
状態の断面図。
【符号の説明】
1 フィルム基板 2 導電路 3 導電路付フィルム 4 絶縁材 5 保護材 6 放熱材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薄膜状で可撓性と絶縁性とを有するフィル
    ム基板(1)に、薄膜状で可撓性を有する導電路(2)
    を設けた導電路付フィルム(3)を、各導電路付フィル
    ム(3)の導電路(2)が直接接触しないように複数枚
    積層すると共に、積層した各導電路付フィルム(3)の
    導電路(2)を並列に接続したことを特徴とする導電フ
    ィルム。
  2. 【請求項2】薄膜状で可撓性と絶縁性とを有するフィル
    ム基板(1)に、薄膜状で可撓性を有する導電路(2)
    を、フィルム基板(1)の幅方向に間隔をあけて設けた
    導電路付フィルム(3)を、導電路(2)同士が接触し
    ないように導電路付フィルム(3)の幅方向に重ね折り
    して積層し、積層された導電路付フィルム(3)の導電
    路(2)を並列に接続したことを特徴とする導電フィル
    ム。
  3. 【請求項3】薄膜状で可撓性と絶縁性とを有するフィル
    ム基板(1)に、薄膜状で可撓性を有する導電路(2)
    を、、フィルム基板(1)の幅方向に間隔をあけて設け
    た導電路付フィルム(3)を、導電路(2)同士が対向
    するように導電路付フィルム(3)の幅方向に重ね折り
    して積層し、対向する導電路(2)間を絶縁材(4)で
    絶縁し、積層された導電路付フィルム(3)の導電路
    (2)を並列に接続したことを特徴とする導電フィル
    ム。
  4. 【請求項4】薄膜状で可撓性と絶縁性とを有するフィル
    ム基板(1)に、薄膜状で可撓性を有する導電路(2)
    を、フィルム基板(1)の幅方向に間隔をあけて設けた
    導電路付フィルム(3)を、導電路(2)同士が接触し
    ないように扁平渦巻き状に巻いて積層し、積層された導
    電路付フィルム(3)の導電路(2)を並列に接続した
    ことを特徴とする導電フィルム。
  5. 【請求項5】薄膜状で可撓性と絶縁性とを有するフィル
    ム基板(1)に、薄膜状で可撓性を有する導電路(2)
    を、フィルム基板(1)の幅方向に間隔をあけて設けら
    れた導電路付フィルム(3)を、導電路(2)同士が対
    向するように扁平渦巻き状に巻いて積層し、対向する導
    電路(2)を絶縁材(4)で絶縁し、積層された導電路
    付フィルム(3)の導電路(2)を並列に接続したこと
    を特徴とする導電フィルム。
  6. 【請求項6】積層された導電路付フィルム(3)の任意
    の層間、又は/及び最上層の上面と最下層の下面の双方
    又はいずれか一方に、保護材(5)を設けたことを特徴
    とする請求項1乃至請求項5記載の導電フィルム。
  7. 【請求項7】積層された導電路付フィルム(3)の任意
    の導電路(2)の表面、又は/及び最上層の上面と最下
    層の下面の双方又はいずれか一方に、放熱材(6)を設
    けたことを特徴とする請求項1乃至請求項6記載の導電
    フィルム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007507061A (ja) * 2003-09-05 2007-03-22 ネワイヤー・インコーポレイテッド 電気ワイヤ及び電気ワイヤを作製する方法
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