JPH10293790A - 電力設備作業管理装置 - Google Patents

電力設備作業管理装置

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JPH10293790A
JPH10293790A JP10023297A JP10023297A JPH10293790A JP H10293790 A JPH10293790 A JP H10293790A JP 10023297 A JP10023297 A JP 10023297A JP 10023297 A JP10023297 A JP 10023297A JP H10293790 A JPH10293790 A JP H10293790A
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worker
management device
procedure
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JP10023297A
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Shigetaka Tanaka
繁隆 田中
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 監督者が作業状況をみながら鉄塔上など
の作業者に作業手順を確実に伝達したり、監督者と作業
者との間、作業者どうしの間で相互に作業に関する情報
を交換することにある。 【解決手段】 電力設備の作業手順を保存する作業手順
保存手段11と、所要の作業手順を取り出し随時修正処
理する修正処理手段31と、作業に関する音声信号を入
力する音声入力手段17と、これら作業手順,作業に関
する音声信号を無線にて送信する情報伝送手段19とを
有する監督者側管理装置1と、前記作業手順および作業
遂行上必要な作業に関する音声信号を受信する情報伝送
手段51と、この作業手順を順次出力し表示する表示手
段72,73,55と、前記音声信号をアナログ音声信
号に変換し出力する音声信号出力手段58とを有する作
業者側携帯装置5とを備えた電力設備作業管理装置であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電,変電,送電
ならびに配電などの電力系統設備の点検,新設,改造,
補修などの作業を行う電力設備作業管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電力系統設備に関する作業は、電力系統
全体の定期点検の他、電力設備の新設,需要家の新設,
電力系統の変更などの都度,複数の作業員がその変更要
求に応じた作業を行っている。
【0003】ところで、この種の電力設備の作業には幾
つかの作業条件がある。 (1) 電力設備の作業は、作業の段取り,作業の工
程,電力設備の施工基準,法令,規定など,いわゆる電
力設備関する作業手順を確実に順守する必要があるこ
と。 (2) 電力設備の各種作業は、隣接する複数の鉄塔上
で行なうことから、複数の作業員がそれぞれ位置の離れ
た作業個所で、同時に共同作業の形で実施する必要があ
ること。 (3) 高電圧大電流の電力設備を取り扱う作業は、作
業員の安全性の確保や電力安定供給のための工事作業の
保全性の確保等について、十分な配慮を払う必要がある
こと。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような作業条件を順守する必要がある反面、人手による
電力設備の作業であることから、管理監督者および作業
員の知識、技術および技量等に負うところが多く、また
各作業者による作業手順の理解不足等から管理監督者と
作業員との意思伝達が不可欠であるが、その結果,以下
のような問題点が出てくる。
【0005】作業環境の面から考えると、例えば架空送
電線の新設作業は、前後の隣接鉄塔間で重量物の高電圧
用電線を同時に均等、かつ、所定の張力となるように布
設する必要がある。しかし、鉄塔上の作業は非常に不安
定であり、かつ、隣接鉄塔間の距離は一般的に長径間で
あるので、管理監督者と作業者との間、ならびに作業者
間で作業に関する連絡が非常にとり難いといった問題が
ある。
【0006】また、電力設備の施工に関する管理規則
は、その種類が多く、電力設備の重要性からその施工品
質の管理項目も細かく規定されている。しかし、各作業
者はこれら法令,規則等の作業手順をすべて的確に理解
することが不可能である。そのため、管理監督者は、作
業手順書を見ながら作業手順ごとに指示,報告,合図な
どによって必要な情報を伝達しているが、作業手順およ
びその他の作業に関する事項の連絡が非常に雑多で多
く、またこれらを整理して説明することが難しく、各作
業者に的確、かつ、正確に必要な情報を伝達することが
難しい。このことは、指示,報告,合図などの情報伝達
の不備が問題となってくる。つまり、情報伝達の不備に
起因する,誤送電による事故に十分な注意を払って作業
者から十分に防護する必要がある。
【0007】一方、電力の安定供給および安全性の面か
ら考えると、作業に伴う施工上の保安措置の不備があっ
たとき、電力供給の障害事故につながる可能性が考えら
れる。このためには、確実な安全作業の遂行と管理項目
を含む作業手順の徹底とが欠かせないこと。さらに、電
力の安定供給の責務から、電力設備に関する作業は、予
め定められた工程を守り、かつ、決められた作業停電時
間内に確実に完了しなければならない。しかし、現在の
技術では、一旦各作業員が分散して所定の作業個所につ
いて作業を開始すると、作業者からの中間報告、もしく
は完了報告を受けるまで、詳細な作業の進捗状態が把握
できず、また管理監督者と作業者、または作業者どうし
が互いに連絡を取り合えない問題がある。
【0008】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、作業手順情報と作業手順以外の作業に必要な情報と
の伝達形態を区別し、確実,かつ、正確に情報を伝達す
る電力設備作業管理装置を提供することにある。
【0009】また、本発明の他の目的は、管理監督者と
作業者、または作業者どうしの円滑な情報交換を可能と
し、作業施工上の安全および作業効率の向上を図る電力
設備作業管理装置を提供することにある。さらに、本発
明の他の目的は、電力設備に関する施工品質を確保する
とともに、電力の安定供給に貢献する電力設備作業管理
装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に対応する発明は、予め電力系統設備の作
業手順情報を保存する作業手順保存手段と、この作業手
順保存手段から作業状況に応じて所要の作業手順情報を
取り出し、必要に応じて作業手順情報を随時修正処理す
る作業手順編集修正手段と、作業遂行上必要な作業に関
する音声信号を入力する監督者側音声入力手段と、これ
ら作業手順および作業遂行上必要な作業に関する音声信
号を無線にて送信する監督者側情報伝送手段とを有する
監督者側管理装置と、この監督者側管理装置から送信さ
れてくる作業手順情報および作業遂行上必要な作業に関
する音声信号を受信する作業者側情報伝送手段と、この
作業者側情報伝送手段で受信される作業手順情報を順次
出力し表示する表示手段と、前記作業者側情報伝送手段
で受信される音声信号を出力する音声出力手段とを有す
る作業者側携帯装置とを設けた電力設備作業管理装置で
ある。
【0011】以上のような手段を講じたことにより、地
上の管理監督者が監督者側管理装置を通して作業状況に
応じて作業手順ないしその修正作業手順を、鉄塔上など
の作業者が携帯する作業者側携帯装置の表示装置に表示
することにより、作業者に作業手順を適切に伝達でき
る。また、電力設備の作業手順だけでなく、作業遂行上
必要な作業に関する情報も作業者に音声にて伝達でき、
作業効率および危険回避の面から有効である。
【0012】請求項2に対応する発明は、請求項1に対
応する発明の構成要素に次のような要素が付加されてい
る。つまり、前記作業者側携帯装置には、音声信号を入
力する作業者側音声入力手段と、この音声入力手段から
入力される音声信号を取り込んで前記作業者側情報伝送
手段を通して送信する作業者側音声信号出力処理手段と
が付加され、前記監督者側管理装置は、前記作業者側携
帯装置から送信されてくる音声信号を一旦記憶した後出
力する監督者側音声信号出力処理手段と、この監督者側
音声信号出力処理手段から出力される音声信号を出力す
る音声出力手段とが付加されている。
【0013】このような手段を講じたことにより、管理
監督者と作業者との間で電力系統設備の作業に関する情
報を相互に交換しつつ作業を進めることができる。請求
項3に対応する発明は、請求項2に対応する発明の構成
要素に次のような要素が付加されている。
【0014】つまり、前記作業者側携帯装置には、電力
系統設備の作業個所などの画像を入力する作業者側画像
入力手段と、この画像入力手段の画像情報を取り込んで
前記作業者側情報伝送手段から送信可能とする画像情報
処理手段とが付加され、前記監督者側管理装置には、前
記作業者側携帯装置から送信されてくる画像情報を記憶
する一方、表示可能に処理する画像情報処理手段と、こ
の画像情報処理手段で処理された画像情報を表示する表
示手段とが付加されている。
【0015】このような手段を講じたことにより、作業
者が作業個所を監督者側管理装置の表示装置に表示しつ
つ、音声にて作業の疑問点を聞くことができ、これによ
り管理監督者から適切なアドバイスを得ることができ
る。
【0016】請求項4に対応する発明は、請求項1ない
し請求項3の何れかの構成要素に以下の構成要素を付加
されるものである。作業者側携帯装置には、所定の作業
単位の作業完了ごとに作業結果を入力する作業結果入力
手段と、この作業結果入力手段から入力される作業結果
を送信する手段とが付加され、一方、監督者側管理装置
には、前記作業者側携帯装置から送信されてくる作業結
果を保存する作業結果保存手段と、この作業結果保存手
段に保存される作業結果と前記作業手順保存手段に保存
される作業手順とを照合し、作業手順に異なる部分があ
れば、作業結果に基づいて当該作業手順を更新する作業
手順更新処理手段とが付加されている。
【0017】このような手段を講じることにより、作業
手順保存手段の保存内容は作業結果に基づいて逐次修正
され、適切な作業手順書の形で保存できる。請求項5に
対応する発明は、請求項1ないし請求項4の何れかの構
成要素に新たに次の要素を付加する。監督者側管理装置
の情報伝送手段として、多チャンネル情報伝送手段を設
け、少くとも前記作業手順保存手段の作業手順を複数の
作業者側携帯装置に順次チャンネル切替えを行なって送
信し、各作業者側携帯装置に伝達し、各作業者にほぼ同
時に作業手順を伝達するものである。
【0018】請求項6に対応する発明は、前記監督者側
管理装置として、チャンネル指定信号を入力するチャン
ネル信号入力手段と、このチャンネル信号入力手段から
入力されるチャンネル指定信号に基づいて前記多チャン
ネル情報伝送手段のチャンネルを指定し、この多チャン
ネル情報伝送手段と情報の入・出力機器とのチャンネル
経路を確立する選択配信手段と、前記チャンネル指定信
号に対応するチャンネルの周波数を用いて作業に関する
情報を送信する前記多チャンネル情報伝送手段とを設
け、特定の作業者を選択し、作業手順や作業に関する情
報を伝達するものである。
【0019】請求項7に対応する発明は、請求項5に対
応する発明の構成要素に次の要素を追加する。つまり、
前記各作業者側携帯装置には、前記監督者側管理装置を
含む他の作業者側携帯装置と情報交換を行なうために、
異なる複数のチャンネル周波数をもつ多チャンネル情報
伝送手段を設け、監督者側管理装置および他の作業者側
携帯装置との間で作業に関する情報を交換するものであ
る。
【0020】請求項8に対応する発明は、請求項7に対
応する発明の構成要素に次の要素を追加する。つまり、
前記監督者側管理装置として、非情報交換時に何れの作
業者側携帯装置から送信されてくる情報を受信しモニタ
リングする作業者モニタ手段と、この作業者モニタ手段
によるモニタ結果から管理上必要な情報であるとき、前
記多チャンネル情報伝送手段と各種の入出力機器との間
の経路を確立する手段とを付加したものである。
【0021】このような手段とすることにより、管理監
督者は、作業者の情報交換中に当該交換情報が管理上必
要となった時、作業者の音声情報や画像情報を随時モニ
タリングできる。
【0022】請求項9に対応する発明は、所要のファイ
ル関連情報を取り出すために指示を入力する指示入力手
段と、電力系統設備の作業結果を保存する作業結果保存
手段、前記指示入力手段からの指示内容に基づいて前記
作業結果保存手段に保存されている作業結果の中から前
記所要のファイル関連情報を取り出して編集処理し、送
信または記憶媒体に格納する編集出力手段とを有する現
場設置の監督者側管理装置と、設備マスター情報、敷地
マスター情報、給電障害管理情報のうち1つ以上の情報
を記憶する電力会社の所定管理部門に設置されるファイ
ルと、前記編集出力手段から送信され、または前記記憶
媒体に格納されるファイル関連情報に基づいてファイル
の記憶情報を更新するファイル更新処理手段とを有する
設備統括管理装置とを備えた電力設備作業管理装置であ
る。
【0023】このような手段を講じたことにより、電力
会社の所定管理部門に設置される種々のファイルを作業
結果に基づき最新のファイル情報に置き換え可能であ
る。請求項10に対応する発明は、請求項9に対応する
構成要素に加え、前記監督者側管理装置には、前記指示
入力手段からの訓練手順用関連情報の取り出し指示に基
づいて前記作業結果保存手段の作業結果から訓練用手順
用関連情報を取り出して送信する作業訓練手順用編集出
力手段が追加され、一方、前記設備統括管理装置には、
電力設備の管理監督者および作業者の教育訓練用手順を
記憶する訓練用手順ファイルと、前記監督者側管理装置
から送信されてくる訓練用手順用関連情報に基づいて前
記訓練用手順ファイルの教育訓練用手順を更新するファ
イル更新手段とが追加されてなる構成である。
【0024】このような手段とすることにより、作業結
果から得られる同種の電力設備の訓練用手順用関連情報
に基づき、訓練用手順ファイルに常に最新設備の教育訓
練用手順に更新できる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は請求項1に係わる電力設備
作業管理装置の一実施の形態を示す構成図である。この
作業管理装置は、電力系統設備の作業に関し、作業の段
取り,作業の工程,法令等々の如き予め定められる作業
手順情報と作業手順以外の作業上必要な事項,例えば作
業上の注意事項等の情報とに分け、これら両情報を異な
る伝送形態を用いて作業員に伝達することにある。その
理由は、正確性を期する法令,規則等の作業手順は予め
記憶媒体に保存されている情報を用い、その他の情報は
監督者の知識,経験,勘に頼る面が多いことから音声信
号を用いて、それぞれ作業員に適切なアドバイスを与え
るためである。
【0026】以下、装置の構成について具体的に説明す
る。この作業管理装置は、電力設備の作業手順その他の
作業に関する情報を地上の適宜な位置から作業者に送信
する監督者側管理装置1と、予め鉄塔上または地上で作
業を行なっている作業者が携帯し、必要なときに監督者
側管理装置1から作業手順等の情報や作業上の疑問に対
するアドバイス等を受ける作業者側携帯装置5とによっ
て構成されている。これら各装置1,5は、何れも作業
現場で手軽に使用可能なワークステーションまたはパー
ソナルコンピュータなどが用いられる。
【0027】この監督者側管理装置1は、予め電力系統
設備の作業手順を規定する作業手順保存手段11と、作
業状況,作業時間その他必要に応じて所要の作業手順を
選択出力するために指示する作業手順選択入力手段12
と、作業手順を適宜修正するための修正情報を入力する
作業手順修正入力手段13と、選択された作業手順や処
理途中の情報を記憶するデータ記憶手段14と、前記作
業手順選択入力手段12から作業手順の選択指示を受け
たとき、作業手順保存手段11から該当する作業手順を
選択してデータ記憶手段14に記憶した後、この選択さ
れた作業手順を編集用プログラムを用いて表示形式に合
うように編集し、データ記憶手段14および画像情報記
憶手段15に記憶する一方、前記作業手順修正入力手段
13からの修正情報に基づいて作業手順を修正処理する
作業手順編集修正手段31と、画面表示情報記憶手段1
5に記憶されている作業手順情報またはその修正された
作業手順情報を表示装置16に表示する表示制御手段3
2とが設けられている。
【0028】前記作業手順保存手段11は、例えば磁気
ディスク、磁気テープ装置、フロッピーディスク装置、
CD−ROMなどの記憶媒体が用いられ、この記憶媒体
には例えば発電,変電,送電,配電など電力系統設備の
点検,新設,改造,補修などの作業に関する,作業の段
取り,作業工程,当該電力設備の規則(施工基準・法令
・各種規則)等の作業手順が整然と整理されて保存され
ている。
【0029】前記作業手順選択入力手段12は、キーボ
ード、マウスその他の入力機器が用いられ、作業手順保
存手段11に保存されている多数の作業手順の中から作
業環境,作業の方法,設備の使用状態など、作業の状
況,作業時間その他必要に応じて作業手順を選択するた
めの選択情報を入力する機能をもっている。
【0030】前記作業手順修正入力手段13は、前記作
業手順選択入力手段12と同一または別体のキーボー
ド、マウスその他の入力機器が用いられ、作業手順選択
入力手段12の指示の下に表示装置16に表示される作
業手順について、監督者が必要に応じて随時変更するた
めの修正情報を入力する機能をもっている。
【0031】また、監督者側管理装置1は、マイクロホ
ンなどにより構成され音声信号を入力する音声入力手段
17と、この音声入力手段17から入力される音声信号
をディジタル音声信号に変換するA/D変換手段18
と、音声入力手段17からA/D変換手段18を介して
入力されるディジタル音声信号を、音声信号出力用プロ
グラムを用いて、伝送可能なデータ形式に変換し出力す
る音声信号出力処理手段33と、外部からの伝送指示に
従ってデータ記憶手段14に記憶される作業手順情報ま
たは音声入力手段17から入力される音声信号を送信す
る情報伝送手段19とが設けられている。なお、情報伝
送手段19は、作業手順情報および音声信号を伝送する
に際し、これら作業手順情報,音声信号を識別する識別
情報を付加して伝送する。
【0032】従って、情報処理手段30は、電気的なハ
ード構成としてCPUが用いられ、機能的には作業手順
編集修正手段31、表示制御手段32および音声信号出
力処理手段33からなっている。
【0033】前記情報伝送手段19は、電力設備の作業
エリアの伝搬に十分であり、かつ、作業者の行動範囲に
柔軟性をもたせる観点から、例えば特別な無線設備設置
許可を必要としない占有周波数帯域幅の狭い周波数を用
いて必要な情報を伝送するモデムおよびワイヤレス伝送
方式の小型無線伝送機能をもっている。
【0034】一方、作業者側携帯装置5は、作業者がヘ
ルメット、作業服のポケット或いは腰バンドなどに常時
携帯可能な小型のマイクロコンピュータ装置や可搬型パ
ーソナルコンピュータなどの携帯型装置であって、監督
者側管理装置1との間で作業作業手順その他作業に必要
な情報を交換するためのモデムおよびワイヤレス伝送機
能をもつ情報伝送手段51と、作業手順情報記憶手段5
2と、画面表示情報記憶手段53と、音声信号記憶手段
54と、情報処理手段70と、表示装置55とが設けら
れている。
【0035】なお、作業手順情報記憶手段52および音
声信号記憶手段54は、磁気ディスク、磁気テープ装
置、フロッピーディスク装置、CD−ROMなどの記憶
媒体が用いられ、かつ、同一の記憶媒体をエリア分けし
て用いてもよい。
【0036】前記情報処理手段70は、CPUなどが用
いられ、機能的には情報伝送手段51で受信される作業
手順を作業手順情報記憶手段52に一旦記憶した後、表
示用プログラムを用いて表示形式に合うように編集処理
し、作業手順情報記憶手段52および画面表示情報記憶
手段53に記憶する作業手順編集処理手段71と、この
画面表示情報記憶手段53に記憶されている作業手順情
報を表示装置55に表示する表示制御手段72と、同じ
く情報伝送手段51で受信される音声信号を所定の出力
形式で出力するように処理する音声信号出力処理手段7
3とからなっている。56はD/A変換手段、57はア
ナログ変換された音声信号を増幅する増幅器、58はス
ピーカなどの音声出力手段である。
【0037】次に、以上のような装置の動作について説
明する。管理監督者は、動作開始とともに表示装置16
に例えば作業手順一欄メニューが表示される場合にはマ
ウスなどの作業手順選択入力手段12を用い、或いはメ
ニュー表示なしの場合にはキーボードなどの作業手順選
択入力手段12を用いて、電力系統設備の作業に必要な
作業手順を選択するための指示情報を入力する。ここ
で、作業手順編集修正手段31では、作業手順の選択指
示を受けると、作業手順編集用プログラムに従って作業
手順保存手段11から必要な作業手順情報を読み出して
表示形式に合った編集処理を実行し、その処理結果をデ
ータ記憶手段14に記憶した後、画面表示情報記憶手段
15に順次記憶し、表示制御手段32を起動する。
【0038】ここで、表示制御手段32は、画面表示情
報記憶手段15に記憶されている作業手順情報を読み出
し、表示装置16に表示する。図2(a)は表示装置1
6に表示される作業手順の一例を概略的に示す図であ
る。
【0039】ここで、管理監督者は、表示装置16に表
示される作業手順について作業状況に応じて変更したい
とき、作業手順修正入力手段13から修正個所を含む修
正情報を入力すると、作業手順編集修正手段31では、
修正情報に従って追加修正、該当個所の削除修正或いは
該当個所の変更修正の処理を行う。
【0040】そして、外部から伝送指示を受けると、作
業手順編集修正手段31では、データ記憶手段14など
から作業手順情報を読み出して所定の伝送形式に合うよ
うに変換し出力する。ここで、モデムをもつ情報伝送手
段19は、所定の周波数帯域の周波数を用いて作業手順
情報を変調し作業者側携帯装置5に伝送する。
【0041】作業者側携帯装置5では、監督者側管理装
置1からの作業手順情報を情報伝送手段51で受信復調
し、作業手順編集処理手段71に送出する。この作業手
順編集処理手段71は、情報伝送手段51から作業手順
情報を受け取ると、表示装置55の表示形式に合うよう
に編集処理を実施し、表示装置55に表示する。図2
(b)は表示装置55に表示されている作業手順の一例
を示す図である。
【0042】図2から明らかなように、監督者側表示装
置16に表示されている作業手順と作業者側表示装置5
5に表示されている作業手順とは同じ情報である。そし
て、作業ステップに従って現在作業を進める作業手順の
行と他の行とは表示の色替えを実施するとか、文字反転
表示などによって識別可能にする。また、作業遂行上,
特に注意を喚起すべき作業項目、管理基準などの表示
は、強調高輝度の文字表示やブリンク表示などにより識
別可能にする。
【0043】よって、以上のように作業者側携帯装置5
の表示装置55に作業手順を表示することにより、作業
者は、表示装置53に表示される作業手順を確認しなが
ら作業をスムーズに進めることができる。
【0044】次に、監督者は、作業手順以外の作業上必
要な情報,例えば効率的な作業方法や作業上注意すべき
事項があれば、マイクロホンなどの音声入力手段17か
ら音声信号を入力する。そうすると、入力された音声信
号はA/D変換手段18でディジタル音声信号に変換さ
れ、音声信号出力処理手段33に送出する。音声信号出
力処理手段33は、順次入力される音声信号について、
音声出力用プログラムを用いて所定の伝送形式に合うよ
うに変換し情報伝送手段19を介して作業者側携帯装置
5に送信する。
【0045】作業者側携帯装置5では、監督者側管理装
置1から送信されてくる音声信号を情報伝送手段51で
受信復調し、音声信号出力処理手段73に送出する。こ
の音声信号出力処理手段73は、情報伝送手段51から
音声信号を受け取ると、当該音声信号を順次音声信号記
憶手段54に記憶するとともに、所定の出力形式に変換
して出力する。ここで、出力された音声信号はD/A変
換手段56でアナログ音声信号に変換され、さらに増幅
された後、音声出力手段58から出力する。
【0046】従って、以上のような実施の形態によれ
ば、管理監督者は、多数の作業手順の中から作業状況に
応じて必要な作業手順を読み出し、適宜修正を加えた
後、作業者側携帯装置5に伝送するので、作業者は、作
業に必要な作業手順を確認しつつ電力設備の新設、改
造,点検,復旧などの作業を迅速、かつ、適切に進める
ことができる。また、管理監督者の知識,経験に基づ
き、作業手順に修正を加えつつ、作業者に適切なアドバ
イスを与えることができる。
【0047】さらに、管理監督者は、必要に応じて作業
手順保存手段11の作業手順に記述されていないが、作
業を進める上で例えば効率的な作業方法や注意を払う必
要があれば、音声信号にて伝送し、作業者側携帯装置5
の音声出力手段58から出力するので、例えば作業手順
に記述されていない注意事項等を容易に作業者に伝達で
き、より作業効率が高められ、また危険などを未然に回
避でき、作業の安全性を確保できる。
【0048】図3は請求項2に係わる電力設備作業管理
装置の一実施の形態を示す構成図である。図3において
図1と同一部分には同一符号を付してその説明を省略
し、以後、異なる部分について説明する。
【0049】先ず、作業者側管理装置5は、図1に示す
構成要素に新たに、マイクロホンなどで構成され、音声
信号を入力する音声入力手段59と、この音声入力手段
59から入力される音声信号をディジタル音声信号に変
換するA/D変換手段60と、このA/D変換後の音声
信号を所定の伝送形式に合うように変換出力する音声信
号出力処理手段73とが追加されている。
【0050】一方、監督者側管理装置1は、図1に示す
構成要素に新たに、音声信号記憶手段20と、情報伝送
手段19によって受信される音声信号を音声信号記憶手
段20に記憶したり、音声信号記憶手段20から音声信
号を読み出して所定の出力形式に合うように変換出力す
る音声信号出力処理手段33と、出力される音声信号を
アナログ音声信号に変換するD/A変換手段21と、こ
のD/A変換手段21で変換されたアナログ音声信号を
増幅する増幅器22と、この増幅器22で電力変換され
た音声信号を出力するスピーカなどの音声出力手段23
とが追加されている。
【0051】以上のような作業管理装置によれば、図1
に示す装置と同様の動作および効果を有する他、作業者
が作業監督者からの指示または作業中に作業に関する疑
問が生じたとき、音声入力手段59から音声にて問い合
わせをすると、A/D変換手段60でディジタル音声信
号に変換した後、音声信号出力処理手段73にて情報伝
送手段51に送出する。ここで、情報伝送手段51は、
所定の周波数帯域の周波数を用いてディジタル音声情報
を変調し、監督者側管理装置1に送信する。
【0052】監督者側管理装置1では、情報伝送手段1
9で音声信号を受信復調した後、この音声信号を音声信
号記憶手段20に記憶した後、この音声信号記憶手段2
0から順次読み出し、D/A変換手段21、増幅器22
を経由して音声出力手段23から音声信号を出力する。
【0053】従って、以上のような実施の形態によれ
ば、作業中に各作業者が作業に関する疑問事項を音声信
号の入力によって即座に送信すれば、作業監督者から音
声信号にて適切な指示を仰ぐことが可能であり、作業監
督者と作業者とが十分に離れている場合でも、相互に情
報を交換しながら作業を進めることができる。
【0054】図4は請求項3に係わる電力設備作業管理
装置の一実施の形態を示す構成図である。なお、図4に
おいて図1,図3と同一部分には同一符号を付してその
説明を省略し、以後、異なる部分について説明する。
【0055】この実施の形態は、監督者から作業手順の
送信、その他の作業に関する事項の音声交換だけでな
く、作業者から作業個所を撮影して監督者に指示を仰ぐ
ことを可能とするものである。
【0056】この作業者側管理装置5は、図3に示す構
成要素に新たに、画像情報を入力する例えばディジタル
カメラなど小型画像撮像カメラの画像入力手段61と、
画像情報を記憶する画像情報記憶手段62と、画像処理
用プログラムに従って所定の走査順序で前記画像入力手
段61から画像情報を取り込んで画像情報記憶手段62
に記憶するとともに、所定の順序で画像情報を読み出し
て情報伝送手段51を経由して監督者側管理装置1に送
信する画像情報処理手段74とが設けられている。
【0057】一方、監督者側管理装置1は、図3に示す
構成要素に新たに、画像情報記憶手段24と、作業者側
携帯装置5から情報伝送手段19を経由して画像情報を
受け取ったとき、その画像情報を画像処理用プログラム
に基づいて表示装置16に表示可能に処理し画面表示情
報記憶手段15に記憶する画像情報処理手段34とが設
けられている。ここで、表示制御手段32は、画面表示
情報記憶手段15に記憶されている画像情報を順次読み
出して表示装置16に表示する。
【0058】次に、以上のような装置の動作について説
明する。図4において図1および図3と同一部分の動作
は前述した通りであるので、ここではその説明を省略
し、専ら図4で新たに追加された部分の動作について説
明する。
【0059】作業者が例えばヘルメットなどに装着した
ディジタルカメラなどの画像入力手段61を用いて作業
個所を撮影すると、画像情報処理手段74では、画像入
力手段61に対して所定の順序で順次走査しながら画像
情報を取り込んで必要な処理,例えば階調差レベル変換
などの処理を行なった後、画像情報記憶手段62に記憶
する一方、当該画像情報記憶手段62に記憶されている
画像情報を読み出して情報伝送手段51を介して監督者
側管理装置1に送信する。
【0060】監督者側管理装置1では、情報伝送手段1
9で画像情報を順次受信復調し、情報処理手段30に送
出する。ここで、画像情報処理手段34は、画像情報を
受け取ると画像処理用プログラムに従って画像情報記憶
手段24に順次記憶する一方、表示装置16の表示形式
に合うように画像処理し画面表示情報記憶手段15に記
憶し、表示制御手段32を起動させる。この表示制御手
段32は、表示情報記憶手段15に記憶されている表示
情報を所定の順序で順次読み出して表示装置16に表示
する。
【0061】従って、以上のような実施の形態によれ
ば、図1に示すように監督者側から電力系統設備の作業
に関する基準,規則等の作業手順の送信の他、図3に示
すように作業に関する一般的事項の音声交換が可能とな
り、さらに作業者から作業個所を撮影して監督者に伝達
し指示を仰ぐことも可能となる。つまり、作業者が例え
ば作業中にある作業個所に対する疑問点をもったとき、
その作業個所を画像入力手段61で画像入力し、かつ、
音声入力手段59から疑問点を音声入力すれば、監督者
側管理装置1の表示装置16に作業個所が表示され、か
つ、音声出力手段23から作業上の疑問点が音声出力さ
れるので、監督者は現時点の作業状況を適切に判断し、
適切なアドバイスを作業者に与えることができ、スムー
ズに作業を進めることができる。また、作業者から随時
監督者に対し、画像による作業状況の報告を行なうこと
ができ、ひいては作業者と管理監督者との間の情報伝達
を密に行うことができる。
【0062】図5は請求項4に係わる電力設備作業管理
装置の一実施の形態を示す構成図である。なお、同図に
おいて図1,図3,図4と同一部分には同一符号を付し
てその説明を省略し、以後、異なる部分について説明す
る。
【0063】この作業管理装置は、作業者側携帯装置5
から作業中または作業完了後に作業結果を監督者側管理
装置1に逐次報告する一方、監督者側管理装置1では作
業結果から必要に応じて作業手順を更新する実施の形態
である。
【0064】作業者側携帯装置5は、図4に示す構成要
素に新たに、小型キーボード,ペン入力もしくは押しボ
タン等などからなり例えば作業手順の作業完了ごとに作
業結果を入力する作業結果入力手段63と、この作業結
果入力手段63から入力される作業結果を作業結果記憶
手段64に順次記憶する一方、情報伝送手段51の動作
状態を確認し、不動作のときに情報伝送手段51を通し
て監督者側管理装置1に送信する作業結果情報処理手段
75とが追加されている。
【0065】一方、監督者側管理装置1は、図4に示す
構成要素に新たに、作業結果保存手段25と、作業手順
更新処理手段35と、印字装置26とが設けられてい
る。この作業手順更新処理手段35は、情報伝送手段1
9を経由して作業結果を受け取ると、作業結果編集用プ
ログラムに基づいて、所要とする分類分けを行なって作
業結果保存手段25に記憶するとともに、この作業結果
を所定の表示形式または帳票出力可能に編集処理し画面
表示情報記憶手段15やバッフアメモリ(図示せず)に
記憶した後、表示装置16または印字装置26に出力
し、さらに作業結果保存手段25の作業結果と作業手順
保存手段11の該当する作業手順とを照合し、相違する
部分があれば作業結果に基づいて作業手順を修正する機
能をもっている。
【0066】なお、作業手順の修正処理は、表示装置1
6または印字装置26に作業結果と作業手順とを表示ま
たは印字出力し、人為的に両者を比較し、相違部分があ
れば手入力により作業手順を修正する方法と、前述した
ように自動的に作業結果と作業手順とを照合し、相違部
分があれば作業結果に基づいて自動的に作業手順を修正
する方法とがある。
【0067】次に、以上のような装置の動作について説
明する。作業者は、例えば作業手順に基づく作業の完了
するごとに作業結果を作業結果入力手段63から入力す
ると、作業結果情報処理手段75では、作業結果入力手
段63からの作業結果情報を作業結果記憶手段64に記
憶する一方、情報伝送手段51を通して監督者側管理装
置1に送信する。
【0068】監督者側管理装置1では、作業者側携帯装
置5から情報伝送手段19を介して作業結果情報を受信
すると、作業手順更新処理手段35に送出する。この作
業手順更新処理手段35では、作業結果編集用プログラ
ムに従って作業結果情報を作業結果保存手段25に記憶
する一方、外部から出力指示があったとき、作業結果保
存手段25から作業結果を読み出し、適宜に編集処理を
行なった後、表示装置16または印字装置26に出力す
る。
【0069】ここで、管理監督者は、表示出力または印
字出力された作業結果と作業手順保存手段11から読み
出した作業開始前の作業手順とを比較し、作業手順に不
合理な点があるとか、設置設備機器,部材が異なるなど
のとき、作業結果に基づいて人為的に改訂内容を入力し
て作業手順保存手段11の作業手順を更新する。なお、
人為的でなく、自動的に作業結果と作業手順とを照合
し、相違する部分があれば作業結果に基づいて作業手順
保存手段11の作業手順の内容を更新することもできる
ことは言うまでもない。
【0070】例えば図6に示すように、鉄塔上に接続支
持部材B−3,B−2,B−1を介して複数連の碍子
B,B,B,Aを接続し、その頂上部に支持金具A−1
でもって電線を支持する作業に際し、支持金具A−1で
電線を支持することが難しく、支持金具A−1に代えて
支持金具A−2を用いて電線を支持したとき、支持金具
A−2を用いた作業結果を入力すれば、監督者側管理装
置1では、当該作業結果に基づいて作業手順更新処理手
段35が作業手順保存手段11の該当作業手順に記述す
る支持金具A−1に代えて支持金具A−2と更新する。
【0071】従って、以上のような実施の形態によれ
ば、作業者側携帯装置5側から所定の作業単位ごとに作
業が完了したとき、その作業結果を送信するので、監督
者側管理装置1では、その作業結果を受け取り、既に記
述する作業手順との間に相違があれば、作業結果に基づ
いて作業手順を更新改訂するので、作業手順保存手段1
1の内容が標準的な作業手順書として保存でき、以後の
点検その他の作業に有効に生かすことができる。
【0072】図7は請求項5に係わる電力設備作業管理
装置の一実施の形態を示す構成図である。同図において
監督者側管理装置1は、図1,図3〜図5の何れかの構
成とほぼ同じであり、特に異なるところは、監督者側管
理装置1が複数の作業者側携帯装置5a,5b,…との
間で情報交換を行なうことにある。
【0073】先ず、各作業者側携帯装置5a,5b,…
は、それぞれ異なる固有の送受信周波数帯域の送・受信
チャンネルをもつ情報伝送手段51a,51b,…が設
けられている。その他の構成は、図1,図3〜図5の何
れかと同一の構成であるので省略する。
【0074】一方、監督者側管理装置1においては、各
作業者側携帯装置5a,5b,…の送受信周波数に対応
する複数の送・受信チャンネルをもつ多チャンネル情報
伝送手段19′が設けられている。その他の構成は、図
1,図3〜図5の何れかと同一の構成であるので省略す
る。
【0075】以上のような構成とすることにより、監督
者は、監督者側管理装置1の作業手順編集修正手段31
を用いて、作業手順保存手段11から各作業者側携帯装
置5a,5b,…を携帯する各作業者の作業状況に応じ
て作業手順を選択しつつ、固有の送信チャンネルにて個
別に作業手順を送信することができる。
【0076】ここで、各作業者側携帯装置5a,5b,
…は、自身の受信周波数帯域に入る送信情報である作業
手順を選択的に取り込み、表示装置55に表示する。ま
た、監督者および各作業者が監督者側管理装置1および
各作業者側携帯装置5a,5b,…とを用いて、個別に
音声信号を入力しつつ、作業手順以外の作業に関する情
報を交換でき、このとき必要に応じて各作業者側携帯装
置5a,5b,…から作業個所の画像情報を伝送してく
るので、各作業者の作業状況を容易に把握できる。しか
も、監督者が各作業者側携帯装置5a,5b,…を介し
て各作業者に伝達する必要が生じたとき、多チャンネル
情報伝送手段19′にてチャンネルを高速的に切替え、
作業手順や音声信号を高速送信すれば、同報情報として
各各作業者側携帯装置5a,5b,…の各表示装置55
に表示できる。よって、複数の作業者がそれぞれ別々に
鉄塔などで作業を行っている場合でも、管理監督者側か
らほぼ同時刻に作業手順情報などを受けることができ
る。
【0077】図8は請求項6に係わる電力設備作業管理
装置の一実施の形態を示す構成図である。この作業管理
装置は、図7と同様に1つの監督者側管理装置1と複数
の作業者側携帯装置5a,5b,…との間で電力設備の
作業手順その他の作業に関する情報を交換するに先立
ち、複数の作業者側携帯装置5a,5b,…の中から1
つの作業者側携帯装置を選択することにある。
【0078】この作業管理装置では、特に監督者側管理
装置1を改良したものである。すなわち、この監督者側
管理装置1は、キーボード,CRT画面に表示されるボ
タンスイッチの操作,或いはCRT画面上に表示される
チャンネル番号のマウスによるピック等によってチャン
ネル指定信号を入力するチャンネル信号入力手段27
と、このチャンネル信号入力手段27のチャンネル指定
信号に対応するチャンネル番号を保管し、このチャンネ
ル番号に対してのみ音声入力手段17、音声出力手段2
3および表示装置16を有効とする選択配信手段28と
が設けられている。情報処理手段30は、選択配信手段
28に保管されるチャンネル番号に従って多チャンネル
情報伝送手段19′のチャンネルを指定し送受信を可能
とする。
【0079】その他の構成は図1,図3〜図5と同様で
ある。以上のように構成することにより、管理監督者
は、特定の作業者と作業に関する情報を交換する必要が
生じたとき、チャンネル信号入力手段27からチャンネ
ル指定信号を入力すると、選択配信手段28では、当該
チャンネル指定信号に相当するチャンネル番号を保管す
るとともに情報処理手段3に送出する。情報処理手段3
0は、選択配信手段28からのチャンネル番号に基づい
て多チャンネル情報伝送手段19′の中から特定のチャ
ンネルを選択し、特定の作業者側携帯装置と音声入力手
段17、音声出力手段23,表示装置16とを有効とす
る経路を確立し、作業手順その他作業に関する情報の交
換を可能とする。
【0080】従って、以上のような実施の形態によれ
ば、管理監督者が特定の作業者だけを選択し、必要とす
る情報を当該作業者に伝達でき、さらに特定の作業者か
ら作業に関する種々の情報を受け取ることができる。
【0081】図9は請求項7に係わる電力設備作業管理
装置の一実施の形態を示す構成図である。この作業管理
装置は、図8とほぼ同様な構成であるので、同一部分に
は同一符号を付して省略し、特に異なる部分について説
明する。
【0082】この作業管理装置は、特に各作業者側携帯
装置5a,5b,…の情報伝送手段として、監督者側管
理装置1を含む他の作業者側携帯装置と個別に作業上の
情報交換を行うために、複数のチャンネル周波数を有す
る多チャンネル情報伝送手段51a′,51b′,…を
設けたことにある。
【0083】各多チャンネル情報伝送手段51a′,5
1b′,…は、監督者側管理装置1を含む他の作業者側
携帯装置の送信周波数帯域をカバーする周波数帯域の受
信チャンネルを有し、かつ、監督者側管理装置1,他の
作業者側携帯装置のもつ固有の送信周波数に対する複数
の送信チャンネルを有し、必要に応じて例えば他の作業
者側携帯装置の固有の送信周波数を用いて作業に関する
情報を送信し、当該他の作業者側携帯装置からの情報を
受信する機能をもっている。
【0084】一方、監督者側管理装置1の多チャンネル
情報伝送手段19′においては、送信時には各作業者側
携帯装置5a,5b,…のチャンネル周波数に相当する
周波数を用いるが、受信時には全部の作業者側携帯装置
5a,5b,…のチャンネル周波数をカバーする周波数
帯域の周波数の情報を受信することにより、何れの作業
者側携帯装置5a,5b,…から送信されるくる情報で
も受信可能とするものである。その他は図9と同様な構
成であるので、省略する。
【0085】このような実施の形態によれば、作業者側
において例えば隣接設置する送電用鉄塔上の作業者どう
しで情報の交換を行う必要が生じたとき、外部からチャ
ンネル指定を行った後、情報の交換を行う相手のチャン
ネル周波数を用いて多チャンネル情報伝送手段から作業
上の情報を送信し相手側に伝達できるので、作業者どう
しで必要な情報を容易、且つ、確実に交換できる。
【0086】図10は請求項8に係わる電力設備作業管
理装置の一実施の形態を示す構成図である。この作業管
理装置は、図8および図9とほぼ同様な構成であるの
で、同一部分には同一符号を付して説明を省略し、特に
監督者側管理装置1の構成について説明する。
【0087】この監督者側管理装置1は、非情報交換時
に何れかの作業者側携帯装置から送信される情報を受信
したとき、モニタ編集用プログラムを用いて受信した情
報を所要の表示形式に合うように編集処理するモニタ用
編集処理手段36と、このモニタ用編集処理手段36に
よる編集処理結果を表示し、かつ、この表示結果から作
業管理監督上必要な情報であると判断したとき、人為的
に情報入出力経路を確立する指示を出力する作業者モニ
タ手段29と、経路確立指示信号を受けたとき、交換中
の複数のチャンネルの経路を確立し音声入力手段17、
音声出力手段22および画像表示等を有効とする選択配
信手段28とが設けられている。
【0088】このような構成とすることにより、複数の
作業者側携帯装置5a,5b,…どうしで情報交換を行
っているとき、監督者側管理装置1のモニタ用編集処理
手段36では、多チャンネル情報伝送手段19′を経由
して情報を受け取ると、モニタ編集用プログラムに従っ
て編集処理を実施した後、その編集処理結果を作業者モ
ニタ手段29に表示する。
【0089】ここで、管理監督者は、作業者モニタ手段
29から作業者間の交換情報を把握するとともに、作業
管理監督上必要な情報であるとき、経路確立指示信号を
選択配信手段28に送出する。そうすると、この選択配
信手段28は、経路確立指示信号に基づいて情報交換中
の2つの作業者側携帯装置例えば5a,5bのチャンネ
ル経路を音声入力手段17、音声出力手段22および表
示装置15と接続する。よって、管理監督者は、音声入
力手段17、音声出力手段22および表示装置15を用
いて随時にモニタリングすることができる。
【0090】図11は図1ないし図10の装置1,5の
具体的な使用例を説明する図である。この図11に示す
作業形態は、複数の作業者a,b,cがそれぞれ鉄塔8
1,82,83上の登って送電線用電線の布設作業を行
っている様子を示している。
【0091】このように電線布設作業時、管理監督者
は、移動用車両上に監督者側管理装置1を搭載し、この
監督者側管理装置1から各作業者側携帯装置5a,5
b,5cを携帯する各作業者a,b,cに対して、作業
手順その他の作業に関する指示を行っている。
【0092】ところで、例えばこの種の作業は、一般に
鉄塔の高さ100m程度、鉄塔径間長150m程度、同
時作業規模3つの鉄塔の場合を想定すると、監督者と作
業者、作業者どうしの間では到底目視などによって相互
の作業状態を把握することはできない。
【0093】そこで、本発明に係わる電力設備作業管理
装置においては、移動用車両上の監督者側管理装置1を
所有する監督者と作業者側携帯装置5a,5b,5c,
…を携帯する作業者との間で作業状況に応じて作業手順
その他作業に関する種々の情報を順次送信し、作業者側
携帯装置5a,5b,5cの表示装置55に表示し或い
は音声出力手段58から音声出力するので、迅速、か
つ、正確に必要な情報を伝達できる。
【0094】なお、作業者側携帯装置5a,5b,…は
入・出力機器系と情報処理系とに分け、入・出力機器系
を一体化して作業ヘルメット84側に取り付け、情報処
理系を一体化して作業用安全ベルトなどに装着してもよ
いが、例えば作業者の使用上の便宜を考慮しつつ入・出
力機器系を図11に示すように適切な位置を分散配置す
る構成であってもよい。
【0095】この図11では、作業者aが管理監督者に
対して作業手順中の施工管理基準に関する問い合わせを
音声および画像情報にて監督者側管理装置1に伝達して
いる例であって、作業者aからの画像情報は表示装置1
6の画面上に、また音声は音声出力手段23からそれぞ
れ出力され、管理監督者は音声入力手段17を用いて作
業者に対し適切な指示回答を行っている様子を示してい
る。
【0096】次に、請求項9に係わる電力設備作業管理
装置の実施の形態を説明する。 (実施の形態1)図12は電力設備作業管理装置の実施
の形態1を説明する構成図である。
【0097】この作業管理装置は、作業現場の監督者側
管理装置1から電力会社の本店または支店などの設備管
理部門に設置される設備統括管理装置45Aの設備マス
ター情報を更新することにある。
【0098】この監督者側管理装置1は、前述したよう
に作業者側携帯装置5側から送られてくる作業結果を予
め定める様式に従って分類分け記憶する作業結果記憶手
段25と、電力設備の新設,点検,補修などの工事完了
後に設備マスター関連情報の取り出し指示を入力するキ
ーボード,マウス,ボタンスイッチなどの指示入力手段
41と、指示入力手段41からの設備マスター関連情報
取り出し指示に基づいて作業結果保存手段25の作業結
果の中から設備マスター関連情報例えば製造年月日,製
作者,型式,定格,点検履歴,故障履歴など,作業対象
設備の属性情報を読み出し、設備統括管理装置45Aの
設備マスター管理形式に合うように編集処理する設備マ
スター用編集出力手段42Aと、この編集処理結果の情
報を設備統括管理装置45Aに送信する情報送信手段4
3とが設けられている。
【0099】なお、設備マスター用編集出力手段42A
は、編集処理結果を磁気テープまたはフロッピーディス
ク44に保存し、電力会社の本店または支店の設備統括
管理装置45Aに持ち運んでもよい。
【0100】前記設備統括管理装置45Aは、監督者側
管理装置1から送信されてくる編集処理結果情報に基づ
いて更新処理を行うファイル更新処理手段46Aと、こ
の更新処理手段46Aにより更新される設備管理部門の
設備マスターファイル47Aとが設けられている。
【0101】以上のような構成によれば、電力設備の新
設,点検,補修などの工事完了後、管理監督者が作業結
果保存手段25から所定の編集プログラムに従って設備
マスター関連情報を取り出して設備マスターファイル4
7Aの形式に合うように編集処理し、設備統括管理装置
45Aに送信すると、ファイル更新処理手段46Aで
は、監督者側管理装置1から送信され、或いは磁気テー
プまたはフロッピーディスクからの保存内容に基づいて
設備マスターファイル47Aを更新する。
【0102】従って、以上のような実施の形態によれ
ば、電力設備の新設,点検,補修などの工事完了後、設
備管理部門の設備マスターファイル47Aの内容を更新
でき、ひいては設備マスターファイル47Aの内容に基
づいて適切な管理を実施できる。 (実施の形態2)図13は電力設備作業管理装置の実施
の形態2を説明する構成図である。
【0103】この作業管理装置は、図12の機能の他、
作業現場の監督者側管理装置1から電力会社の本店また
は支店などの敷地管理部門に設置される設備統括管理装
置45Bの敷地マスター情報を更新する機能を設けたも
のである。
【0104】この監督者側管理装置1は、指示入力手段
41、作業結果記憶手段25、情報処理手段30、設備
マスター用編集出力手段42A、情報送信手段43の
他、指示入力手段41から敷地マスタ関連情報の取り出
し指示を受けたとき、情報処理手段30と連携をとりな
がら作業結果保存手段25から読み出した作業結果の中
から敷地マスター関連情報を読み出し、設備統括管理装
置45Bの敷地マスター管理形式に合うように編集処理
する敷地マスター用編集出力手段42Bが設けられてい
る。ここで、敷地マスターに関係する情報とは、電力系
統設備の地理的な立地,例えば設備の所在地、借地設
定、地主情報、家主情報、設備周辺の環境状況、設備近
接の樹木の様相などの情報を意味する。
【0105】なお、敷地マスター用編集出力手段42B
は、編集処理した内容を磁気テープまたはフロッピーデ
ィスク44に保存し、設備統括管理装置45Bに持ち運
んでもよい。
【0106】前記設備統括管理装置45Bは、ファイル
更新処理手段46Bおよび設備管理部門の設備マスター
ファイル47Aの他、前述する敷地マスター情報を記憶
する敷地マスターファイル47Bが設けられている。
【0107】以上のような構成によれば、電力設備の新
設,点検,補修などの工事完了後、管理監督者が作業結
果保存手段25から所定の編集プログラムに従って敷地
マスター関連情報を取り出して敷地マスターファイル4
7Bの管理形式に合うように編集処理し、設備統括管理
装置45Bに送信すると、ファイル更新処理手段46B
では、監督者側管理装置1から送信され、或いは磁気テ
ープまたはフロッピーディスクの敷地マスター情報に基
づいて敷地マスターファイル47Bを更新する。
【0108】なお、設備統括管理装置45A,45B
は、同一のものまたは別体のものでもよい。設備統括管
理装置が同一の場合には、ファイル更新処理手段がファ
イル名識別データに基づいてファイル47A,47Bを
選択し、各ファイルの情報を更新する。 (実施の形態3)図14は電力設備作業管理装置の実施
の形態3を説明する構成図である。
【0109】この作業管理装置は、図12および図13
の機能に他、作業現場の監督者側管理装置1から電力会
社の本店または支店などの給電指令部門に設置される設
備統括管理装置45Cの給電障害管理情報を更新する機
能を設けたものである。
【0110】監督者側管理装置1は、指示入力手段4
1、作業結果記憶手段25、情報処理手段30、設備マ
スター用編集出力手段42A、敷地マスター用編集出力
手段42B、情報送信手段43の他、指示入力手段41
から給電障害管理関連情報の取り出し指示を受けたと
き、情報処理手段3と連携をとりながら作業結果保存手
段25から読み出した作業結果の中から給電障害管理関
連情報を読み出し、設備統括管理装置45Cの給電障害
管理形式に合うように編集処理する給電障害管理情報用
編集出力手段43Cが設けられている。ここで、給電障
害管理情報とは、電力設備の新設,点検,補修などの工
事に伴って給電を停止した設備の過去の給電障害履歴の
他、各電力設備の現在最新情報例えば電力設備の完了、
未完了,運用制約条件などの情報を意味する。
【0111】なお、給電障害管理情報用編集出力手段4
3Cは、編集処理した内容を磁気テープまたはフロッピ
ーディスク44に保存し、設備統括管理装置45Cに持
ち運んでもよい。
【0112】この設備統括管理装置45Cは、ファイル
更新処理手段46Cおよび給電指令部門の給電障害管理
ファイル47Cが設けられている。以上のような構成に
よれば、電力設備の新設,点検,補修などの工事完了
後、指示入力手段41から給電障害管理関連情報の取り
出し指示を受けたとき、作業結果保存手段25から所定
の編集プログラムに従って給電障害管理関連情報を取り
出して設備統括管理装置45Cの管理形式に合うように
編集処理し、情報送信手段43を介して送信する。
【0113】この設備統括管理装置45C側のファイル
更新処理手段46Cでは、監督者側管理装置1から送信
され、或いは磁気テープまたはフロッピーディスク44
の給電障害管理関連情報に基づいて給電障害管理ファイ
ル47Cを更新する。
【0114】なお、設備統括管理装置45A,45B,
45Cは、同一のものまたは別体のものでもよい。設備
統括管理装置が同一の場合には、監督者側管理装置1か
らのファイル識別データに基づいてファイル更新処理手
段がファイル47A,47B,47Cを選択し、該当フ
ァイルの情報を更新する。
【0115】図15は請求項10に係わる電力設備作業
管理装置の一実施の形態を示す構成図である。この図1
5において図14と同一部分には同一符号を付して説明
は省略し、異なる部分を説明する。
【0116】この電力設備作業管理装置は、図14の機
能の他、次のような機能が設けられている。監督者側管
理装置1には、訓練手順用関連情報の取り出し指示を入
力する指示入力手段41と、この取り出し指示に基づい
て作業手順保存手段11および作業結果保存手段25か
ら作業手順および作業結果を読み出しモードとする情報
処理手段30と、この情報処理手段3によって読み出し
た作業手順情報および作業結果情報に基づき、同種電力
設備の工事に関する作業訓練教育用の作業手順を作成す
る作業訓練手順用編集出力手段42Dと、この作業訓練
教育用の作業手順を送信する情報送信手段43とが設け
られている。
【0117】一方、設備統括管理装置45Dには、管内
電力設備の作業監督者、作業者の教育訓練情報を記憶す
る訓練用手順ファイル47Dと、前記情報送信手段43
から送信されてくる作業訓練教育用の作業手順に基づい
て同種の電力設備工事に関係する訓練用手順情報を更新
するファイル更新処理手段46Dとが設けられている。
【0118】この設備統括管理装置45Dは例えば本店
または支店などのトレーニングセンタなどの設置され
る。従って、このような構成とすることにより、訓練用
手順ファイル47Dには同種の電力設備工事に関係する
最新の訓練用手順情報を備えることができ、管内電力設
備の作業監督者、作業者の教育訓練を行なう、本店・支
店教育訓練担当部門の訓練手順マニュアルを容易に作成
できる。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような種々の効果を奏する。請求項1の発明によれ
ば、管理監督者が作業状況をみながら鉄塔上などで作業
をする作業者に作業手順を確実に伝達できる。また、電
力設備の作業手順だけでなく、作業遂行上必要な作業に
関する情報を音声にて作業者に伝達でき、作業効率の向
上および作業上の注意事項等を伝達することにより作業
者の安全性を確保できる。
【0120】請求項2の発明によれば、管理監督者と作
業者との間で電力系統設備の作業に関する情報を相互に
交換しながら作業を円滑に進めることができる。請求項
3の発明によれば、作業者が監督者に対し、作業個所の
画像を映しながら音声にて作業の疑問点を聞くことがで
き、ひいては管理監督者から適切なアドバイスを取得で
き、作業の効率化および危険回避を図ることができる。
【0121】請求項4の発明によれば、作業結果に基づ
いて作業手順を逐次修正でき、適切な作業手順書を作成
できる。請求項5の発明によれば、管理監督者が各作業
者に必要な作業手順をほぼ同時に伝達できる。
【0122】請求項6の発明によれば、管理監督者は、
複数の作業者の中から特定の作業者を選択し、作業手順
や作業に関する情報を迅速に伝達でき、作業に合った細
かい指示を与えることができる。
【0123】請求項7の発明によれば、ある作業者が作
業に関する情報を管理監督者および他の作業者に伝達で
き、また作業者どうしが相互に連絡をとりながら作業を
円滑に進めることができる。
【0124】請求項8の発明によれば、管理監督者は、
作業者どうしの情報交換中に当該交換情報が管理上必要
となった時、作業者の音声情報や画像情報を随時モニタ
リングしながら適切なアドバイスを与えることができ
る。
【0125】請求項9の発明によれば、作業結果に基づ
いて電力会社の所定管理部門の種々のファイルを最新の
ファイル情報に置き換え可能となり、後の電力設備の作
業に大きく貢献する。請求項10の発明によれば、訓練
用手順ファイルを常に最新設備の教育訓練用手順に更新
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1の発明に係わる電力設備作業管理
装置の一実施の形態を示す構成図。
【図2】 監督者側管理装置と作業者側携帯装置との
作業手順の表示状態を説明する図。
【図3】 請求項2の発明に係わる電力設備作業管理
装置の一実施の形態を示す構成図。
【図4】 請求項3の発明に係わる電力設備作業管理
装置の一実施の形態を示す構成図。
【図5】 請求項4の発明に係わる電力設備作業管理
装置の一実施の形態を示す構成図。
【図6】 作業手順を更新する例を説明する図。
【図7】 請求項5の発明に係わる電力設備作業管理
装置の一実施の形態を示す構成図。
【図8】 請求項6の発明に係わる電力設備作業管理
装置の一実施の形態を示す構成図。
【図9】 請求項7の発明に係わる電力設備作業管理
装置の一実施の形態を示す構成図。
【図10】 請求項8の発明に係わる電力設備作業管理
装置の一実施の形態を示す構成図。
【図11】 図1ないし図10に示す装置の具体的使用
例を説明する図。
【図12】 請求項9の発明に係わる電力設備作業管理
装置の一実施の形態を示す構成図。
【図13】 請求項9の発明に係わる電力設備作業管理
装置の他の実施の形態を示す構成図。
【図14】 請求項9の発明に係わる電力設備作業管理
装置のさらに他の実施の形態を示す構成図。
【図15】 請求項10の発明に係わる電力設備作業管
理装置の一実施の形態を示す構成図。
【符号の説明】
1…監督者側管理装置 5…作業者側携帯装置 11…作業手順保存手段 16,55…表示装置 7…情報処理手段 17,59…音声入力手段 19,51…情報伝送手段 19′,51a′,51b′,51c′…多チャンネル
情報伝送手段 23,58…音声出力手段 25…作業結果保存手段 28…選択配信手段 29…作業者モニタ手段 61…画像入力手段 32…選択配信手段 33…作業者モニタ手段 47A…設備マスターファイル 47B…敷地マスターファイル 47C…給電障害管理ファイル 47D…訓練用手順ファイル

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め電力系統設備の作業手順情報を保
    存する作業手順保存手段と、この作業手順保存手段から
    作業状況に応じて所要の作業手順情報を取り出し、必要
    に応じて作業手順情報を随時修正処理する作業手順編集
    修正手段と、作業遂行上必要な作業に関する音声信号を
    入力する監督者側音声入力手段と、これら作業手順およ
    び作業遂行上必要な作業に関する音声信号を無線にて送
    信する監督者側情報伝送手段とを有する監督者側管理装
    置と、 この監督者側管理装置から送信されてくる作業手順情報
    および作業遂行上必要な作業に関する音声信号を受信す
    る作業者側情報伝送手段と、この作業者側情報伝送手段
    で受信される作業手順情報を順次出力し表示する表示手
    段と、前記作業者側情報伝送手段で受信される音声信号
    を出力する音声信号出力手段とを有する作業者側携帯装
    置と、 を備え、電力系統設備の作業手順情報,作業遂行上必要
    な作業に関する情報を表示,音声によって伝達すること
    を特徴とする電力設備作業管理装置。たことを特徴とす
    る電力設備作業管理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載される電力設備作業管
    理装置において、 前記作業者側携帯装置は、音声信号を入力する作業者側
    音声入力手段と、この音声入力手段から入力される音声
    信号を取り込んで前記作業者側情報伝送手段を通して送
    信する作業者側音声信号出力処理手段とを設け、 前記監督者側管理装置は、前記作業者側携帯装置から送
    信されてくる音声信号を一旦記憶した後出力する監督者
    側音声信号出力処理手段と、この監督者側音声信号出力
    処理手段から出力される音声信号を出力する音声出力手
    段とを設け、 前記監督者側管理装置と前記作業者側携帯装置との間で
    相互に電力系統設備の作業に関する情報を交換可能とす
    ることを特徴とする電力設備作業管理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載される電力設備作業管
    理装置において、 前記作業者側携帯装置は、電力系統設備の作業個所など
    の画像を入力する作業者側画像入力手段と、この画像入
    力手段の画像情報を取り込んで前記作業者側情報伝送手
    段から送信可能とする画像情報処理手段とを設け、 前記監督者側管理装置は、前記作業者側携帯装置から送
    信されてくる画像情報を記憶する一方、表示可能に処理
    する画像情報処理手段と、この画像情報処理手段で処理
    された画像情報を表示する表示手段とを設けたことを特
    徴とする電力設備作業管理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3の何れかに記
    載される電力設備作業管理装置において、 前記作業者側携帯装置は、所定の作業単位の作業完了ご
    とに作業結果情報を入力する作業結果入力手段と、この
    作業結果入力手段から入力される作業結果を前記作業者
    側情報伝送手段から送信可能とする作業結果情報処理手
    段とを設け、 前記監督者側管理装置は、前記作業者側携帯装置から送
    信されてくる作業結果を保存する作業結果保存手段と、
    この作業結果保存手段に保存される作業結果と前記作業
    手順保存手段に保存されている作業手順とを照合し、異
    なる部分があれば、作業結果に基づいて当該作業手順を
    更新する作業手順更新処理手段とを設け、 前記作業手順保存手段の保存内容を標準的な作業手順書
    として利用可能とすることを特徴とする電力設備作業管
    理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4の何れかに記
    載される電力設備作業管理装置において、 前記各作業者側携帯装置は、それぞれ固有の送・受信周
    波数チャンネルをもつ情報伝送手段を設け、 前記監督者側管理装置は、各作業者側携帯装置の送・受
    信周波数に対応する複数の送・受信チャンネルをもつ多
    チャンネル情報伝達手段を設け、 たことを特徴とする電力設備作業管理装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載される電力設備作業管
    理装置において、 前記監督者側管理装置は、チャンネル指定信号を入力す
    るチャンネル信号入力手段と、このチャンネル信号入力
    手段から入力されるチャンネル指定信号に基づいて前記
    多チャンネル情報伝送手段のチャンネルを指定し、この
    多チャンネル情報伝送手段と情報の入・出力機器とのチ
    ャンネル経路を確立する選択配信手段と、前記チャンネ
    ル指定信号に対応するチャンネルの周波数を用いて作業
    に関する情報を送信する前記多チャンネル情報伝送手段
    とを設けたことを特徴とする電力設備作業管理装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載される電力設備作業管
    理装置において、 前記各作業者側携帯装置は、前記監督者側管理装置を含
    む他の作業者側携帯装置と情報交換を行なうために、異
    なる複数の周波数チャンネルをもつ多チャンネル情報伝
    送手段を設けたことを特徴とする電力設備作業管理装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載される電力設備作業管
    理装置において、 前記監督者側管理装置は、非情報交換時に複数の作業者
    側携帯装置間で交換中の情報を受信し表示する作業者モ
    ニタ手段と、この作業者モニタ手段によるモニタ結果か
    ら管理上必要な情報であるとき、前記多チャンネル情報
    伝送手段と各種の入・出力機器との間の経路を確立する
    手段とを設けたことを特徴とする電力設備作業管理装
    置。
  9. 【請求項9】 所要のファイル関連情報を取り出すた
    めの指示を入力する指示入力手段と、電力系統設備の作
    業結果を保存する作業結果保存手段と、前記指示入力手
    段からの指示内容に基づいて前記作業結果保存手段に保
    存されている作業結果の中から前記所要のファイル関連
    情報を取り出して編集処理し、送信または記憶媒体に格
    納する編集出力手段とを有する現場設置の監督者側管理
    装置と、 設備マスター情報、敷地マスター情報、給電障害管理情
    報のうち1つ以上の情報を記憶する電力会社の所定管理
    部門に設置されるファイルと、前記編集出力手段から送
    信され、または前記記憶媒体に格納されるファイル関連
    情報に基づいて前記ファイルの記憶情報を更新するファ
    イル更新処理手段とを有する設備統括管理装置と、 を備えたことを特徴とする電力設備作業管理装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載される電力設備作業
    管理装置において、 前記監督者側管理装置は、前記指示入力手段から入力さ
    れる訓練手順用関連情報の取り出し指示に基づいて前記
    作業結果保存手段に保存されている作業結果から訓練用
    手順用関連情報を取り出して送信する作業訓練手順用編
    集出力手段とを設け、 前記設備統括管理装置は、電力設備の管理監督者および
    作業者の教育訓練用手順を記憶する訓練用手順ファイル
    と、前記監督者側管理装置から送信されてくる訓練用手
    順用関連情報に基づいて前記訓練用手順ファイルの教育
    訓練用手順を更新するファイル更新手段とを設けたこと
    を特徴とする電力設備作業管理装置。
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