JPH10292797A - シールド掘進機のエレクタ装置 - Google Patents

シールド掘進機のエレクタ装置

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JPH10292797A
JPH10292797A JP9102324A JP10232497A JPH10292797A JP H10292797 A JPH10292797 A JP H10292797A JP 9102324 A JP9102324 A JP 9102324A JP 10232497 A JP10232497 A JP 10232497A JP H10292797 A JPH10292797 A JP H10292797A
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幸司 杉本
Taiji Mori
泰治 毛利
Yuji Tanaka
雄次 田中
Hideyo Kitajima
英世 北島
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Kumagai Gumi Co Ltd
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Kumagai Gumi Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 掘削幅に対応してシールド本体の横幅が拡大
するシールド掘進機のセグメントの組立を容易に行う。 【解決手段】 幅方向に沿って配設した上下走行レール
41,42を継ぎ足し可能に構成するとともに、これら
に沿って移動自在な走行体44を配置し、この走行体4
4に、シールド軸心周りに回転自在な回転体46と、外
周側に出退自在な揺動アーム48と、セグメントを保持
可能なセグメント保持フレーム51を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、幅の広い矩形断面
のトンネル、矩形を直交状に組み合わせたL字形断面、
T字形断面、十字形断面のトンネルおよび幅が漸次縮小
または拡大される矩形断面トンネルに、一次覆工体であ
るセグメントを組み立てるシールド掘進機のエレクタ装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】シールド工法において、従来のシールド
掘進機は、円形トンネルを掘削するのが一般的である。
この場合、シールド本体の後部で一次覆工体であるセグ
メントを組み立てる際には、エレクタ装置により保持し
たセグメントを周方向に移動して位置決めするだけでよ
い。また掘削したトンネルの空間を有効に利用するため
に繭形断面のトンネルや矩形断面のトンネルの掘削が実
用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、トンネルの
空間の有効利用のために幅の広い矩形断面のトンネルを
掘削した場合、従来ではセグメントを組み立てるエレク
タ装置を幅方向に複数基配置する必要があり、設備コス
トが嵩むとともに、シールド本体の後部空間の機器の配
置が複雑になるという問題があった。
【0004】また、トンネル内に設置する道路の仕様
で、掘削幅が漸次拡張または縮小されるトンネルを掘削
可能なシールド掘進機を採用した場合、従来のエレクタ
装置ではセグメントの搬送ストロークが小さく適用がで
きないという問題があった。
【0005】本発明のうち請求項1記載の発明は、上記
問題点を解決して、低コストで幅の広いトンネルのセグ
メントの組立に対応できるシールド掘進機のエレクタ装
置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1記載の発明は、矩形断面単体または
矩形を直交状に組み合わせた断面のシールド本体の後部
に配置されるシールド掘進機のエレクタ装置であって、
シールド軸心と直交する平面上に互いに対向して配置さ
れた一対の走行レールと、前記走行レール間で走行レー
ルに沿って移動自在に配置された走行体と、この走行体
に設けられたセグメント組立機構からなり、このセグメ
ント組立機構は、シールド軸心と平行な軸心周りに回転
自在に配設された回転体と、この回転体の外周部にシー
ルド軸心と平行な支持軸を中心に回動自在に配設されて
作用端部を外周側に出退自在な揺動アームと、この揺動
アームの作用端部に設けられてセグメントを保持可能な
セグメント保持フレームとを具備したものである。
【0007】上記構成によれば、走行レールに案内され
て移動自在な走行体に、セグメント組立機構を設けたの
で、セグメントの搬送ストロークを大きく確保して組立
範囲を広げることができ、長い断面トンネルでも小数台
で組立が可能となり、設備コストを低減することができ
る。また、回転体に揺動アームを配置することにより、
遠方へのセグメントの位置決めが可能となり、矩形断面
のコーナー部へのセグメントの設置も容易となる。
【0008】また請求項2記載の発明は、シールド本体
が走行レールの配設方向に拡大縮小可能に構成され、前
記走行レールの端部を継ぎ足し、取り外し可能に構成さ
れたものである。
【0009】上記構成によれば、横幅が漸次拡大される
トンネルに対するセグメントの組立も、走行レールの増
設によりセグメントの搬送ストロークを増大することで
容易に対応することができる。
【0010】さらに請求項3記載の発明は、シールド本
体がL形断面に構成され、少なくともL形の各辺に沿っ
て走行レールがそれぞれ配設され、各走行レールに走行
体とセグメント組立機構がそれぞれ配置されたものであ
る。
【0011】上記構成によれば、L形断面に形成された
トンネルのセグメントの複雑な組立も、複数の走行体お
よびセグメント組立機構により容易に実施することがで
きる。
【0012】また請求項4記載の発明は、シールド本体
とその前部に配置されたカッタヘッドとの間に、前端部
がカッタヘッドに回動自在に連結されるとともに後端部
がシールド本体の固定胴部に回動自在に連結された複数
本の伸縮アクチェータによりパラレルリンクマニピュレ
ータを構成するカッタ駆動装置が設けられたものであ
る。
【0013】上記構成によれば、横幅の広い矩形断面お
よび横幅の漸次変化する矩形断面の変化に容易に対応す
ることができ、掘削を容易に行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】ここで、本発明に係るシールド掘
進機のエレクタ装置の実施の形態を図1〜図14に基づ
いて説明する。
【0015】このシールド掘進機は、横幅が漸次拡大ま
たは縮小される矩形断面のトンネルを掘削するもので、
トンネルの横幅を漸次拡大縮小可能に構成され、シール
ド本体1も掘削幅に合わせて拡大縮小することができ、
このシールド本体1の後部にその内面に沿ってセグメン
トSを組み立てる本発明に係るエレクタ装置9が配設さ
れている。
【0016】まずシールド掘進機の構成を図7〜図14
を参照して説明する。図7〜図9に示すように、矩形断
面のシールド本体1の前部には、左右一対の矩形状カッ
タヘッド2,2が配設されている。前記シールド本体1
は、中央の固定胴部1Aと、固定胴部1Aに幅方向に出
退自在に配置された可動胴部1B,1Bとで構成され、
これら可動胴部1B,1Bを出退してシールド本体1の
幅をLwとLsとの間で変更可能な拡縮駆動装置である
幅拡縮シリンダ3,3が設けられている。
【0017】前記固定胴部1Aは、土圧保持用の圧力室
6を形成するセンター隔壁11と、天壁センタープレー
ト12および底壁センタープレート13から構成されて
いる。また可動胴部1Bは、センター隔壁11の背面に
スライド自在に配設されたサイド隔壁14と、天壁セン
タープレート12の上面にスライド自在に配置された天
壁サイドプレート15と、底壁センタープレート13の
下面にスライド自在に配置された底壁サイドプレート1
6と、側壁スキンプレート17とで構成されている。そ
して本体が固定胴部1Aのセンター隔壁11背面で支持
ブロック20に連結された幅拡縮シリンダ3,3の出力
端が可動胴部1Bの側壁スキンプレート17に連結され
ている。また、センター隔壁11とサイド隔壁14の摺
接部と、天壁センタープレート12および底壁センター
プレート13と天壁サイドプレート15および底壁サイ
ドプレート16の摺接部には、それぞれシール部材1
8,19が設けられている。
【0018】前記カッタヘッド2は、図10に示すよう
に、矩形の枠フレーム31内に複数の柱状フレーム32
が所定間隔ごとに斜め格子状に連結配置されて形成さ
れ、柱状フレーム32および枠フレーム31と柱状フレ
ーム32に囲まれた貫通空間が土砂取り入れ口33に構
成されている。そして、枠フレーム31の外周部と柱状
フレーム32の前面に所定間隔毎に多数のカッタビット
34,35が突設されている。
【0019】前記カッタヘッド2,2のカッタ駆動装置
4,4は、図11〜図13に示すように、それぞれ前端
部が前記カッタヘッド2に回動自在に連結されるととも
に後端部がシールド本体1の固定胴部1Aのセンター隔
壁11に回動自在に連結された2本1組合計8本4組の
伸縮アクチェータである油圧式カッタ駆動シリンダ5A
〜5Hからなるパラレルリンクマニピュレータにより構
成されている。
【0020】すなわち、カッタヘッド駆動装置4を構成
するパラレルリンクマニピュレータは、8本のカッタ駆
動シリンダ5A〜5Hの基端部が、プラットホームであ
るセンター隔壁11に正面視が縦長の長方形Rの角部近
傍に回動継手21を介して連結される。また、カッタ駆
動シリンダ5A〜5Hの先端部が、エンドエフェクタで
あるカッタヘッド2の背面に正面視が縦長の菱形Dの角
部近傍に回動継手22を介して連結され、正面視で左右
方向に広い動作範囲を確保している。
【0021】図7に示すように、前記シールド本体1の
センター隔壁11には、送泥管7Aと排泥管7Bが貫通
して接続されるとともに、土砂攪拌用のアジテータ8が
設けられている。またシールド本体1の後部には、エレ
クタ装置9により組み立てられた既設セグメントSを反
力受けとして押圧部材10aを介してシールド本体1を
推進させる複数の推進ジャッキ10が設けられている。
なお、この推進ジャッキ10は、シールド本体1の拡縮
幅に対応して必要に応じて増設または撤去される。
【0022】図1〜図6に示すように、本発明に係るエ
レクタ装置9は、シールド軸心Oと直交する平面上で互
いに対向して配置された一対の上走行レール41および
下走行レール42と、前記走行レール41,42間で走
行レール41,42に走行車輪43aを介して移動自在
に配置された走行体43と、この走行体43に設けられ
たセグメント組立機構44とで構成されている。前記上
下走行レール41,42は、シールド本体1の幅Ls〜
Lwに対応してそれぞれ端部が継ぎ足しまたは取り外し
可能に構成される。前記走行体43に設けられた走行装
置45は、下レール42の前部に継ぎ足しまたは取り外
し可能な走行用ラック45aが敷設され、走行体44に
設けられた走行用モータ45bに駆動ギヤ45cを介し
て駆動される走行用ピニオン45dが噛合されて構成さ
れている。
【0023】前記セグメント組立機構44は、走行体4
3に回転体46がシールド軸心Oと平行な軸心周りに回
転自在に配設され、この回転体46は、回転体46に取
り付けられた回動ギヤ47aと、走行体43に設けられ
た回動モータ47bと、回動ギヤ47aに噛合されて回
動モータ47bにより駆動される回動ピニオン47cか
らなる回転体旋回装置47により回転駆動される。この
回転体46の後部外周には、作用端部48aを外周側に
出退自在なL形の揺動アーム48が配設されており、揺
動アーム48の中間部が回転体46のブラケット46a
にシールド軸心Oと平行な支持軸49を中心に回動自在
に支持されるとともに、受動端48bに回転体46に設
けられた出退ジャッキ50の作動ロッドが連結されて揺
動され出退駆動される。
【0024】前記揺動アーム49の先端部には、セグメ
ントSを保持可能なセグメント保持フレーム51がシー
ルド軸心Oに平行なピン52を中心に回動自在に設けら
れており、揺動アーム48に設けられた押し込みジャッ
キ53の作動ロッドがセグメント保持フレーム51に連
結されてピン52を中心に回動され姿勢を制御可能に構
成される。このセグメント保持フレーム51には、図
5,図6に示すように、シフト装置54を介して一対の
セグメント連結具55が設けられている。前記シフト装
置54は、保持フレーム本体51aに一対のガイドロッ
ド54aを介して可動フレーム54bがシールド軸心O
方向に所定範囲で移動自在に支持され、可動フレーム5
4bに設けられたシフトジャッキ54cの出力ロッドが
保持フレーム本体51aに連結されている。またこのシ
フトジャッキ54cの本体は、左右に突設されたガイド
ピン54dがガイドレール54eに案内されて構成され
る。またセグメントSの凹部Saには一対の保持ブラケ
ットSbが突設され、可動フレーム54bの下部に垂下
されたセグメント連結具55とブラケットSbとが手動
によりボルトBを介して連結されセグメントSが保持さ
れる。
【0025】上記構成において、狭い幅から広い幅のト
ンネルを掘削する場合には、図示しないカッタ駆動制御
装置により油圧ポンプから供給排出する圧油が制御され
て各カッタ駆動シリンダ5A〜5Hが伸縮制御され、カ
ッタヘッド2.2がそれぞれシールド軸心Oに直交する
面内で左右方向および上下方向に相対して往復駆動さ
れ、カッタビット34,35により地山を掘削する。こ
の時の掘削反力は、カッタヘッド2,2が相対方向に駆
動されることにより、カッタ駆動シリンダ5A〜5Hを
介してシールド本体1で相殺されて減衰される。そし
て、掘削土砂は土砂取り入れ口33から圧力室6内に取
り込まれ、送泥管7Aから供給された泥水等と混合され
てアジテータ8により攪拌され、適度な流動性を付与さ
れた後、排泥管7Bから排出される。またカッタヘッド
2,2は各カッタ駆動シリンダ5A〜5Hを伸縮制御す
ることにより、土質や掘削状況に応じて前後方向に平行
移動させたり、またシールド軸心Oに直交する面に対し
て傾動させる動作を挿入することにより、良好に掘削す
ることができる。
【0026】そして、カッタヘッド2,2の駆動ストロ
ークを漸次側部外方に広げて幅の広いトンネルを掘進さ
せ、このトンネル幅に合わせて幅拡縮シリンダ3を進展
させ可動胴部1B,1Bをそれぞれ外方に突出移動させ
る。
【0027】セグメントSの組立は、まずセグメント保
持フレーム51に目的のセグメントSを保持させ、走行
装置45を駆動して走行体43を移動して組立位置を決
める。そして、回転体旋回装置47を駆動して揺動アー
ム48の出退位置を決め、出退ジャッキ50を進展して
揺動アーム48を回動してセグメント保持フレーム51
を外周側に移動させる。そして、押し込みジャッキ53
を駆動してセグメント保持フレーム51の角度を決め、
さらにシフト装置54によりセグメントSの位置を調整
して、組立位置にセグメントSを配置する。そして既設
セグメントSにこのセグメントSを締結する。これによ
り、セグメントSが組み立てられて所定幅に一次覆工さ
れ、組み立てられたセグメントSを反力受けとして推進
ジャッキ10を進展させシールド本体1が前進される。
そして、トンネル幅の拡大に応じて上下走行レール4
1,42および走行ラック45aが継ぎ足されて走行体
43の移動範囲が拡大され、エレクタ装置9によりセグ
メントSの組立範囲が拡張される。これを繰り返して漸
次幅が広くなるトンネルが掘削される。さらに可動胴部
1B,1Bが所定量突出されると、推進ジャック10が
新たに組み入れられる。
【0028】また広い幅から狭い幅のトンネルを掘削す
る場合も上記と逆の手順で掘削することができる。また
途中で掘削幅が広がったり狭まったりするトンネルの場
合にも対応することができ、連続した掘削が可能であ
る。
【0029】上記実施の形態によれば、固定胴部1Aと
固定胴部1Aの両側にスライド自在に外嵌された可動胴
部2B,2Bとで構成されて幅拡縮シリンダ3により幅
を拡張および縮小可能なシールド本体1の前部に、左右
一対のカッタヘッド2,2を配置し、各カッタヘッド2
を8本のカッタ駆動シリンダ5A〜5Hによりパラレル
リンクマニピュレータを構成するカッタ駆動装置4,4
によりそれぞれ駆動するように構成したので、カッタ駆
動装置4により各カッタヘッド2の駆動ストロークを制
御してトンネルの掘削幅を変更し、掘削幅に合わせて可
動胴1B,1Bを出退させシールド本体1の幅を調整す
ることにより、漸次幅が変化するトンネルを連続して掘
削することができる。
【0030】また、エレクタ装置9は、上下走行レール
41,42を走行する走行体43にセグメント組立機構
44を設けたので、上下走行レール41,42を増設ま
たは削除することにより、シールド本体1の幅の拡縮に
容易に対応することができ、特にトンネル幅拡大時に
も、セグメントの搬送ストロークを増大できることか
ら、容易に対応することができる。また、回転体46に
設けた揺動アーム48により、セグメントの搬送ストロ
ークを拡大できるので、コーナー部へのセグメントの位
置決めも容易に行うことができる。
【0031】図14は、矩形を直交状に組み合わせたう
ちのL字形断面のトンネルを掘削するシールド掘進機の
背面図である。このシールド本体61の後部には、先の
実施の形態と同一構造の3台のエレクタ装置62A〜6
2Cが装備されている。すなわち、コーナー部の第1エ
レクタ装置62Aと縦辺部の第2エレクタ装置62Bと
横辺部の第3エレクタ装置62Cからなり、第1エレク
タ装置62Aおよび第2エレクタ装置62Bは、共通す
る左走行レール63と右走行レール64を走行自在な走
行体65A,65Bを具備し、また第3エレクタ装置6
2Cは、上走行レール66および下走行レール67を走
行自在な走行体65Cを具備している。そして各走行体
65〜65Cにそれぞれセグメント組立機構44が配設
されている。
【0032】上記構成によれば、3台のエレクタ装置6
2A〜62Cにより複雑なセグメントSの組立を能率よ
く行うことができる。
【0033】
【発明の効果】以上に述べたごとく本発明の請求項1記
載の発明によれば、走行レールに案内されて移動自在な
走行体に、セグメント組立機構を設けたので、セグメン
トの搬送ストロークを大きく確保して組立範囲を広げる
ことができ、長い断面トンネルでも小数台で組立が可能
となり、設備コストを低減することができる。また、回
転体に揺動アームを配置することにより、遠方へのセグ
メントの位置決めが可能となり、矩形断面のコーナー部
へのセグメントの設置も容易となる。
【0034】また請求項2記載の発明によれば、横幅が
漸次拡大されるトンネルに対するセグメントの組立も、
走行レールの増設によりセグメントの搬送ストロークを
増大することで容易に対応することができる。
【0035】さらに請求項3記載の発明によれば、L形
断面に形成されたトンネルのセグメントの複雑な組立
も、複数の走行体およびセグメント組立機構により容易
に実施することができる。
【0036】また請求項4記載の発明によれば、横幅の
広い矩形断面および横幅の漸次変化する矩形断面の変化
に容易に対応することができ、掘削を容易に行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る拡縮式シールド掘進機の実施の形
態を示す拡大時の背面図である。
【図2】同シールド掘進機の縮小時の背面図である。
【図3】同シールド掘進機のエレクタ装置の側面図であ
る。
【図4】同エレクタ装置の拡大正面図である。
【図5】同エレクタ装置のセグメント保持フレームを示
す正面断面図である。
【図6】図5に示すA−A断面図である。
【図7】同シールド掘進機の縦断面図である。
【図8】同シールド掘進機の一部切欠き平面図である。
【図9】同シールド掘進機のシールド本体を示す分解斜
視図である。
【図10】同シールド掘進機のカッタヘッドを示す正面
図である。
【図11】同シールド掘進機のカッタ駆動装置の構成を
示す概略正面図である。
【図12】同カッタ駆動装置の縮小時の平面断面図であ
る。
【図13】同カッタ駆動装置の拡大時の平面断面図であ
る。
【図14】本発明に係るL形断面シールド掘進機の実施
の形態を示す背面図である。
【符号の説明】
1 シールド本体 1A 固定胴部 1B 可動胴部 2 カッタヘッド 3 幅拡縮シリンダ 4 カッタ駆動装置 5A〜5H カッタ駆動シリンダ 9 エレクタ装置 10 推進ジャッキ 41 上走行レール 42 下走行レール 43 走行体 44 セグメント組立機構 45 走行装置 46 回転体 47 回転体駆動装置 48 揺動アーム 50 出退ジャッキ 51 セグメント保持フレーム 53 押し込みジャッキ 54 シフト装置 55 セグメント連結具 O シールド軸心 S セグメント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 毛利 泰治 神奈川県横浜市神奈川区富家町1番地1 株式会社熊谷組横浜支店内 (72)発明者 田中 雄次 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内 (72)発明者 北島 英世 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】矩形断面単体または矩形を直交状に組み合
    わせた断面のシールド本体の後部に配置されるシールド
    掘進機のエレクタ装置であって、 シールド軸心と直交する平面上に互いに対向して配置さ
    れた一対の走行レールと、前記走行レール間で走行レー
    ルに沿って移動自在に配置された走行体と、この走行体
    に設けられたセグメント組立機構からなり、 このセグメント組立機構は、シールド軸心と平行な軸心
    周りに回転自在に配設された回転体と、この回転体の外
    周部にシールド軸心と平行な支持軸を中心に回動自在に
    配設されて作用端部を外周側に出退自在な揺動アーム
    と、この揺動アームの作用端部に設けられてセグメント
    を保持可能なセグメント保持フレームとを具備したこと
    を特徴とするシールド掘進機のエレクタ装置。
  2. 【請求項2】シールド本体が走行レールの配設方向に拡
    大縮小可能に構成され、前記走行レールの端部を継ぎ足
    し、取り外し可能に構成されたことを特徴とする請求項
    1記載のシールド掘進機のエレクタ装置。
  3. 【請求項3】シールド本体がL形断面に構成され、少な
    くともL形の各辺に沿って走行レールがそれぞれ配設さ
    れ、各走行レールに走行体とセグメント組立機構がそれ
    ぞれ配置されたことを特徴とする請求項1または2記載
    のシールド掘進機のエレクタ装置。
  4. 【請求項4】シールド本体とその前部に配置されたカッ
    タヘッドとの間に、前端部がカッタヘッドに回動自在に
    連結されるとともに後端部がシールド本体の固定胴部に
    回動自在に連結された複数本の伸縮アクチェータにより
    パラレルリンクマニピュレータを構成するカッタ駆動装
    置が設けられたことを特徴とする請求項2または3のい
    ずれかに記載のシールド掘進機のエレクタ装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019065472A (ja) * 2017-09-28 2019-04-25 株式会社Ihi建材工業 シールド掘削機のセグメント組立装置及び組立方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019065472A (ja) * 2017-09-28 2019-04-25 株式会社Ihi建材工業 シールド掘削機のセグメント組立装置及び組立方法

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