JP2000179287A - 地中掘削機 - Google Patents

地中掘削機

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JP2000179287A
JP2000179287A JP35547698A JP35547698A JP2000179287A JP 2000179287 A JP2000179287 A JP 2000179287A JP 35547698 A JP35547698 A JP 35547698A JP 35547698 A JP35547698 A JP 35547698A JP 2000179287 A JP2000179287 A JP 2000179287A
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Japan
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cutter
cutter head
small
heads
small cutter
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JP35547698A
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English (en)
Inventor
Yutaka Kashima
豊 加島
Norio Kondo
紀夫 近藤
Masami Inoue
正巳 井上
Takayoshi Hamada
孝義 濱田
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Daiho Construction Co Ltd
Original Assignee
Daiho Construction Co Ltd
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Publication date
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 掘削機に生ずるローリングやピッチングの発
生を大幅に抑制でき、しかも大断面トンネルの掘削用で
あっても、カッタ駆動部に掛かる負荷を軽減し得る地中
掘削機を提供すること。 【解決手段】 切羽G′に対する面内に、複数に分割さ
れた小カッタヘッド6a〜6dを、掘削すべきトンネル
の断面形状に対応させて設置し、各小カッタヘッド6a
〜6dをそれぞれ独立のカッタ駆動部9a〜9dに連結
し、各小カッタヘッド6a〜6dに独立に平行リンク運
動を付与可能に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中掘削機に係
り、特に大断面積のトンネルを掘進するために適する地
中掘削機に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は地中掘削機の従来技術の一例を
示す正面図、図12は図11に示す従来技術におけるカ
ッタヘッド断面積の模式図である。
【0003】その図11に示す従来技術としての偏心多
軸シールド機41は、正面から見て矩形のシールド筒4
2と、隔壁43と、フード44と、単一のカッタヘッド
45と、複数台のカッタ駆動部47と、掘削土砂のチャ
ンバ50と、排土装置51と、シールドジャッキ(図示
せず)等を装備している。
【0004】前記カッタヘッド45は、シールド筒42
やフード44等により構成されたシールド外殻体と相似
形の矩形に形成されたカッタフレーム46と、これの前
面に植設された多数のカッタビット(図示せず)とを有
して構成されている。
【0005】各カッタ駆動部47は、隔壁43に支持さ
れた回転駆動源(図示せず)と、これに連結されたカッ
タ駆動軸(これも図示せず)と、このカッタ駆動軸に取
り付けられたクランク腕48と、これに連結された支持
軸49とを有して構成されている。そして、複数台のカ
ッタ駆動部47は、互いに所定の間隔をおいて設置され
ており、複数本の支持軸49に共通にカッタフレーム4
6が取り付けられている。
【0006】しかして、この図11に示す従来技術では
複数台のカッタ駆動部47を同期的に右回転Rまたは左
回転させ、カッタヘッド45に右回りまたは左回りの平
行リンク運動を与えるとともに、シールドジャッキによ
りカッタヘッド45に推力を与えて切羽を掘削し、大断
面で断面矩形のシールドトンネル52を掘進して行くよ
うにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この従来技
術では単一のカッタヘッド45に平行リンク運動を与え
て地山Gを掘進して行くが、この平行リンク運動の反力
がシールド機41に生じ、これを地山Gで受けるため、
シールド機41にローリングを生ずる力を与えることに
なる。これが大断面シールド機になるほど、その影響が
大きくなり、シールド機の方向制御が難しくなるという
問題があった。
【0008】また、この従来技術では単一のカッタヘッ
ド45としているため、図12から分かるように、カッ
タヘッド断面積Bが大きく、カッタヘッド45の重量が
重い。このため、カッタヘッド45を下方向から上方向
に向かって移動させるときカッタトルクが最大となり、
上方向から下方向に向かって移動させるときカッタトル
クが最小となって、トルク反力の差が大きい。
【0009】前述のごとく、従来技術ではカッタヘッド
45の自重が重いことや、トルク反力の差が大きいこと
によって、カッタヘッド45を平行リンク運動させると
きのカッタ駆動軸や回転駆動源に掛かる負荷が大きくな
る。また、装備するカッタトルクも大きくなる。したが
って、これらカッタ駆動部47を構成している部材の強
度を大きくする必要があり、製造コストが嵩むという問
題もあった。
【0010】本発明は、上記の事情に鑑みなされたもの
で、その目的とするところは、掘削機に生ずるローリン
グやピッチングの発生を大幅に抑制でき、しかも大断面
トンネルの掘削用であっても、カッタ駆動部に掛かる負
荷を軽減し得る地中掘削機を提供することにある。
【0011】さらに、本発明の他の目的は、分割された
複数台の小カッタヘッドでは切削されない未切削部を解
消し得る地中掘削機を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では切羽に対する面内に、複数に分割された
小カッタヘッドを、掘削すべきトンネルの断面形状に対
応させて設置し、各小カッタヘッドをそれぞれ独立のカ
ッタ駆動部に連結し、各小カッタヘッドに独立に平行リ
ンク運動を付与可能に構成している。
【0013】さらに、前記目的を達成するため、本発明
では前記複数の小カッタヘッドにより切削されない未切
削部を切削するための補助カッタを設けている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。
【0015】図1〜図3は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1は正面図、図2は図1のC−C線縦断側面
図、図3はこの第1実施例におけるカッタヘッド断面積
を示す模式図である。
【0016】これらの図に示す地中掘削機としての第1
実施例の偏心多軸シールド機1は、シールド筒2を有し
ている。このシールド筒2には、前側に隔壁3と、フー
ド4とが一体に取り付けられており、後側にはテールプ
レート5が一体に連結されている。これらシールド筒2
と、フード4とテールプレート5とからなるシールド外
殻体は、掘削すべきトンネルの断面形状と同形に形成さ
れていて、この実施例では矩形断面に形成されている。
【0017】前記シールド外殻体の前方には、カッタヘ
ッド6が装備されている。このカッタヘッド6は、複数
台としての4台の小カッタヘッド6a〜6dにより構成
されている。各小カッタヘッド6a〜6dは、トンネル
の掘削断面とほぼ相似形の矩形に形成されたカッタフレ
ーム7と、各カッタフレーム7の前面に多数設けられた
カッタビット8とで構成されている。そして、4台の小
カッタヘッド6a〜6dは切羽G′に対向する面内にお
いて、互いに平行リンク運動を行い得る間隔をおいて上
下,左右の位置に設置されている。
【0018】前記小カッタヘッド6a〜6dは、当該カ
ッタ駆動部9a〜9dに連結されている。各カッタ駆動
部9a〜9dは、それぞれ4台1組として隔壁3に支持
された回転駆動源10と、各回転駆動源10に連結され
たクランク軸である回転駆動軸11と、各回転駆動軸1
1に一体に連結されたクランク腕12と、各クランク腕
12に一体に設けられたクランクピンである支持軸13
とを有して構成されている。そして、4本1組の支持軸
13に前記小カッタヘッド6a〜6dが1台宛取り付け
られている。前記4台1組の回転駆動源10は、任意の
回転方向および回転数に制御し得るようになっている。
因みに、この実施例では4台1組の回転駆動源10によ
り、小カッタヘッド6a〜6dを図1および表1に示す
ように、回転方向を制御するようにしている。これによ
り、当該小カッタヘッド6a〜6dは回転駆動源10に
よって決められた回転方向および回転数でそれぞれ独立
に平行リンク運動するようになっている。
【0019】前記隔壁3およびフード4と、切羽G′と
に囲まれた空間には、掘削土砂のチャンバ14が形成さ
れている。
【0020】前記シールド筒2とテールプレート5の内
部にわたって、排土装置15が設置されている。この排
土装置15は、チャンバ14内を所定の圧力に保持し、
切羽G′の崩壊を防ぎながら、チャンバ14内の掘削土
砂をシールド機1の後方に搬出するようになっている。
【表1】
【0021】前記シールド筒2の内部には、シールドジ
ャッキ16が円周方向に所定の間隔をおいて複数台設置
されている。このシールドジャッキ16は、テールプレ
ート5内で組み立てられたセグメント18に反力を取っ
て、シールド機1を推進させるようになっている。
【0022】前記テールプレート5の端部には、テール
シール17が設けられている。このテールシール17
は、図1からも分かるように、セグメント18に圧接し
て、シールド機1の内部への泥水や裏込め材の侵入を防
ぐようになっている。
【0023】前記部材の他に、作泥材注入装置や、エレ
クタ、裏込め材充填装置等が配備されているが、これら
の部材は図面では省略されている。
【0024】前記構成における第1実施例の偏心多軸シ
ールド機1は、次のように運転され、作用する。
【0025】いま、小カッタヘッド6a〜6dのカッタ
駆動部9a〜9dを構成している4台1組の回転駆動源
10を、図1および表1に示す回転方向に回転駆動させ
るものとする。これにより、4本1組の回転駆動軸11
と、4個1組のクランク腕12と、4本1組の支持軸1
3とを介して、小カッタヘッド6a〜6dは次の表2に
示す方向に平行リンク運動を行う。
【表2】
【0026】この表2から分かるように、カッタヘッド
6における上下,左右方向に隣合う小カッタヘッド6a
〜6dに互いに反対方向で、かつ掘削すべき地山Gの土
質に適合する回転数で平行リンク運動を与え、しかもシ
ールドジャッキ16によりカッタヘッド6に推力を与
え、地山Gを掘削する。
【0027】そして、その掘削土砂をチャンバ14に取
り込み、このチャンバ14内の泥土圧を所定値に保持
し、切羽G′の崩壊を防止しつつ排土装置15により掘
削土砂を排出する。
【0028】このようにして、地山Gを所定距離掘削
後、シールドジャッキ16を縮小させ、テールプレート
5内でセグメント18を組み立て、この組み立てられた
セグメント18に再び反力を取ってシールドジャッキ1
6を徐々に伸長させ、カッタヘッド6に推力を与えて地
山Gを掘削する。
【0029】以上の動作を繰り返して行い、断面矩形の
シールドトンネル19を掘進して行く。
【0030】前述のごとく、この第1実施例ではカッタ
ヘッド6を4台の小カッタヘッド6a〜6dに分割し、
この4台の小カッタヘッド6a〜6dを上下,左右の位
置に配置し、上下,左右に隣合う小カッタヘッド6a〜
6dに互いに反対方向の平行リンク運動を与え、しかも
掘削すべき地山Gの土質に適合する回転数の平行リンク
運動を与えて地山Gを掘削するようにしているので、大
断面積の単一のカッタヘッドに平行リンク運動を与えて
地山を掘削することに伴うカッタヘッド全体のトルク反
力を削減することができる。したがって、この第1実施
例によれば、シールド機のローリングやピッチングの発
生を大幅に抑制することができるので、シールド機1の
方向制御を容易に行うことができる。
【0031】ところで、本発明の第1実施例における図
3、および従来技術における図12において、カッタ回
転半径をr、シールド幅をX、シールド高さをYとする
とき、本発明の第1実施例におけるカッタヘッド断面積
Aは数1で表され、図11に示す従来技術におけるカッ
タヘッド断面積Bは数2で表される。
【数1】A=(X−4r)・(Y−4r)
【数2】B=(X−2r)・(Y−2r)
【0032】しかして、本発明の第1実施例における諸
元と、前記従来技術における諸元とは、次の数3に示す
関係が成り立つ。
【数3】(X−4r)<(X−2r) (Y−4r)<(Y−2r)
【0033】それ故、次の数4に示す関係が成り立つ。
【数4】(X−4r)・(Y−4r)<(X−2r)・
(Y−2r)
【0034】したがって、本発明の第1実施例における
カッタヘッド断面積Aと、前記図11に示す従来技術に
おけるカッタヘッド断面積Bとで、次の数5に示す関係
が成り立つ。
【数5】A<B
【0035】前記数5に示す関係、つまり本発明の第1
実施例におけるカッタヘッド断面積Aが、図11に示す
従来技術におけるカッタヘッド断面積Bに比較して小さ
くなるため、カッタフレームの大きさ,強度およびカッ
タビットの数を減らすことが可能となる。
【0036】そのため、本発明の第1実施例によれば、
カッタヘッド6を、従来技術に比較して軽量化すること
ができ、また小カッタヘッド6a〜6dが上下方向へ移
動するときの自重によるトルクの差も小さくすることが
できる。その結果、カッタ駆動部に対する負荷を軽減す
ることができ、カッタ装備トルクを減らすことができ
る。
【0037】よって、本発明の第1実施例によれば、従
来技術に比べて、カッタ駆動部を構成している回転駆動
源や、回転駆動軸、クランク腕および支持軸の小型・軽
量化を図ることができ、ひいてはシールド機全体の軽量
化を図ることが可能となる。
【0038】なお、前記本発明の第1実施例において、
小カッタヘッド6a〜6dのカッタ駆動部9a〜9dの
回転方向、これらカッタ駆動部9a〜9dの回転方向に
よって決まる小カッタヘッド6a〜6dの平行リンク運
動の方向は、図1,表1および表2に限らず、掘削すべ
き地山Gの土質によって変更してもよい。なお、小カッ
タヘッドの回転を同期制御することにより、さらに精度
の高い掘進制御を行うこともできる。
【0039】次に、図4は前記第1実施例の場合に生ず
るカッタビットの未切削部を示す模式図、図5および図
6はカッタビットの未切削部を解消するための本発明の
第2実施例を示すもので、図5は正面図、図6は図5の
D−D線縦断側面図である。
【0040】前記本発明の第1実施例では、小カッタヘ
ッド6a〜6dを互いに独立に平行リンク運動させるよ
うに構成している。このため、上下,左右に設置されて
いる小カッタヘッド6a〜6dが互いに独立に平行リン
ク運動しても隣合う小カッタヘッドが衝突しないよう
に、所定の間隔をおいて設置されている。その結果、図
4に示すように、小カッタヘッド6a〜6dのカッタフ
レーム7に植設されたカッタビット8で切削されない未
切削部20a〜20eが乗じる。
【0041】そこで、この第2実施例では前記カッタビ
ット8の未切削部20a〜20eの位置に補助カッタ2
1a〜21eが設置されている。
【0042】前記補助カッタ21a〜21eは、小カッ
タヘッド6a〜6dの位置よりも後方に下がった位置に
設けられているが、前方に設置してもよい。各補助カッ
タ21a〜21eは、カッタフレーム22と、これの前
面に植設された複数のカッタビット23とを有してい
る。
【0043】前記補助カッタ21a〜21eは、当該補
助カッタ駆動部24a〜24eに駆動連結されている。
各補助カッタ駆動部24a〜24eは、図5に示すよう
に、回転駆動源25と、これに連結された回転駆動軸2
6とを有している。そして、前記補助カッタ21a〜2
1eはカッタフレーム22を介して当該回転駆動軸26
に連結されていて、独立に回転駆動されるようになって
いる。
【0044】しかして、この第2実施例によれば、小カ
ッタヘッド6a〜6dのカッタビット8では切削されな
い未切削部20a〜20eを、補助カッタ21a〜21
eのカッタビット23により切削できるので、シールド
機1をスムーズに、しかもより能率よく推進させること
ができる。
【0045】この第2実施例の他の構成,作用について
は、前記第1実施例と同様である。
【0046】ついで、図7および図8は本発明の第3実
施例を示すもので、図7は正面図、図8は図7のE−E
線縦断側面図である。
【0047】これらの図に示す第3実施例では、小カッ
タヘッド6a〜6dにおける隣合う小カッタヘッドに対
向するコーナ部分に、補助カッタ27が突設されてい
る。
【0048】各補助カッタ27は、当該コーナ部から放
射方向に延びるアーム型のカッタフレーム28と、これ
に設けられたカッタビット29とを有している。そし
て、上下,左右に隣合う小カッタヘッドに設けられた補
助カッタ27は、図8から分かるように、前後方向に段
差を有していて、隣合う小カッタヘッドが独立に平行リ
ンク運動して互いにもっとも接近した位置に移動した場
合でも、補助カッタ同士が衝突しないように配置してい
る。
【0049】この第3実施例においては、小カッタヘッ
ド6a〜6dに平行リンク運動が与えられ、小カッタヘ
ッド6a〜6dが移動して切羽G′を掘削するとき、当
該小カッタヘッド6a〜6dに設けられた補助カッタ2
7が一緒に移動し、この補助カッタ27のカッタビット
29により小カッタヘッド6a〜6dのカッタビット8
では切削されなかった未切削部を切削することができ
る。
【0050】この第3実施例の他の構成,作用について
は、前記第1実施例と同様である。
【0051】続いて、図9は本発明の第4実施例を示す
正面図である。
【0052】この図9に示す第4実施例では、断面円形
のシールドトンネル33を掘進すべく、シールド外殻体
30が正面から見て円形に形成されている。
【0053】前記シールド外殻体30の前側には、カッ
タヘッド31が設置されている。このカッタヘッド31
は、扇形で4台1組の小カッタヘッド31a〜31dに
より構成されている。
【0054】前記4台の小カッタヘッド31a〜31d
は、図9からも分かるように、互いに独立に平行リンク
運動しても衝突しないように、所定の間隔をおいて設置
されている。
【0055】各小カッタヘッド31a〜31dは、当該
カッタ駆動部32a〜32dに駆動連結されている。各
カッタ駆動部32a〜32dは、4台1組として構成さ
れていて、具体的な構成部材は前記第1実施例と同様で
ある。そして、これらのカッタ駆動部32a〜32dは
図9に示す方向に回転し、小カッタヘッド31a〜31
dにおける上下,左右に隣合う小カッタヘッドを互いに
反対方向に平行リンク運動させる。
【0056】その結果、これら4台1組の小カッタヘッ
ド31a〜31dにより、大断面で断面円形のシールド
トンネル33を掘進することが可能となる。
【0057】この第4実施例の他の構成,作用について
は、前記第1実施例と同様である。
【0058】なお、この第4実施例においても、小カッ
タヘッド31a〜31dのカッタビットでは切削されな
い未切削部が発生するときは、第2,第3実施例に示す
補助カッタを設けてもよい。
【0059】さらに、図10は本発明の第5実施例を示
す正面図である。
【0060】この図10に示す第5実施例では、断面馬
蹄形のシールドトンネル38を掘進すべく、シールド外
殻体34が正面から見て馬蹄形に形成されている。
【0061】前記シールド外殻体34の前側には、カッ
タヘッド35が設置されている。このカッタヘッド35
は、4台1組の小カッタヘッド35a〜35dにより構
成されている。
【0062】4台1組の小カッタヘッド35a〜35d
のうち、正面から見て中央上部に配置されている小カッ
タヘッド35aはほぼ矩形で上面が円弧形に形成され、
中央下部に配置されている小カッタヘッド35bはほぼ
矩形で下面が円弧形に形成され、左側に配置されている
小カッタヘッド35cと右側に配置されている小カッタ
ヘッド35dとは、外側に脹らみを持ったほぼ半月形に
形成されている。
【0063】各小カッタヘッド35a〜35dは、それ
ぞれ独立のカッタ駆動部36a〜36dに連結されてい
る。各カッタ駆動部36a〜36dの具体的な構成につ
いては、前記第1実施例と同様である。
【0064】そして、当該カッタ駆動部36a〜36d
により、中央上部の小カッタヘッド35aは右回りに、
中央下部の小カッタヘッド35bは左回りに、左側の小
カッタヘッド35cは右回りに、右側の小カッタヘッド
35dは左回りにそれぞれ独立に平行リンク運動するよ
うになっている。
【0065】しかして、これら4台1組の小カッタヘッ
ド35a〜35dの平行リンク運動により、大断面で馬
蹄形のシールドトンネル37を掘進することができる。
【0066】この第5実施例の他の構成,作用について
は、前記第1実施例と同様である。
【0067】また、この第5実施例においても、小カッ
タヘッド35a〜35dのカッタビットによっては切削
されない未切削部が生ずるときは、前記第2,第3実施
例に示す補助カッタを設けてもよい。
【0068】なお、本発明はシールド機に限らず、地中
掘削機全般に適用することができる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では切羽に
対向する面内に、複数に分割された小カッタヘッドを、
掘削すべきトンネルの断面形状に対応させて設置し、各
小カッタヘッドをそれぞれ独立のカッタ駆動部に連結
し、各小カッタヘッドに独立に平行リンク運動を与え得
るように構成しており、複数の小カッタヘッドに適正な
方向の平行リンク運動を与え、しかも掘削すべき地山の
土質に適合する回転数の平行リンク運動を与えて地山を
掘削することができること、カッタヘッドを複数の小カ
ッタヘッドに分割しているので、大面積の単一のカッタ
ヘッドに平行リンク運動を与えて地山を掘削することに
伴うカッタヘッド全体のトルク反力を削減することがで
きることとが相俟って、掘削機のローリングやピッチン
グの発生を大幅に抑制することができ、したがって掘削
機の方向制御を容易に行い得る効果がある。
【0070】また、本発明ではカッタヘッド断面積を小
さくできるため、カッタフレームの大きさ,強度および
カッタビットの数を減らすことが可能となり、カッタヘ
ッドを軽量化することができること、小カッタヘッドを
移動させるときの自重によるトルクの差も小さくするこ
とができるので、カッタ駆動部に対する負荷を軽減でき
ることとが相俟ち、カッタ駆動部の小型・軽量化を図り
得る効果を有する外、製造コストを削減し得る効果をも
有する。
【0071】さらに、本発明では複数の小カッタヘッド
により切削されない未切削部を切削するための補助カッ
タを設けているので、未切削部を解消でき、したがって
掘削機をスムーズにかつ能率よく推進させ得る効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す正面図である。
【図2】図1のC−C線縦断側面図である。
【図3】本発明の第1実施例においてカッタヘッド断面
積を示す模式図である。
【図4】図1に示す第1実施例の場合に生ずるカッタビ
ットの未切削部を示す模式図である。
【図5】本発明の第2実施例を示す正面図である。
【図6】図5のD−D線縦断側面図である。
【図7】本発明の第3実施例を示す正面図である。
【図8】図7のE−E線縦断側面図である。
【図9】本発明の第4実施例を示す正面図である。
【図10】本発明の第5実施例を示す正面図である。
【図11】従来技術の一例を示す正面図である。
【図12】図11に示す従来技術におけるカッタヘッド
断面積の模式図である。
【符号の説明】
1 地中掘削機としての偏心多軸シールド機 2 シールド機 3 隔壁 4 フード 5 テールプレート 6 カッタヘッド 6a〜6d 小カッタヘッド 7 小カッタヘッドのカッタフレーム 8 小カッタヘッドのカッタビット 9a〜9d カッタ駆動部 14 チャンバ 15 排土装置 16 シールドジャッキ 18 セグメント G 地山 G′ 切羽 19 断面矩形のシールドトンネル R 小カッタヘッドの(右側)回転方向 L 小カッタヘッドの(左側)回転方向 21a〜21e 補助カッタ 22 補助カッタのカッタビット 24a〜24e 補助カッタ駆動部 27 補助カッタ 28 補助カッタのカッタフレーム 29 補助カッタのカッタビット 30 シールド外殻体 31 カッタヘッド 31a〜31d カッタヘッド 32a〜32d 小カッタヘッド 32a〜32d カッタ駆動部 33 断面円形のシールドトンネル 34 シールド外殻体 35 カッタヘッド 35a〜35d 小カッタヘッド 36a〜36d カッタ駆動部 37 断面馬蹄形のシールドトンネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 正巳 東京都中央区新川1丁目24番4号 大豊建 設株式会社内 (72)発明者 濱田 孝義 東京都中央区新川1丁目24番4号 大豊建 設株式会社内 Fターム(参考) 2D054 AB05 BB09

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切羽に対する面内に、複数に分割された
    小カッタヘッドを、掘削すべきトンネルの断面形状に対
    応させて設置し、各小カッタヘッドをそれぞれ独立のカ
    ッタ駆動部に連結し、各小カッタヘッドに独立に平行リ
    ンク運動を付与可能に構成したことを特徴とする地中掘
    削機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の地中掘削機において、前
    記複数の小カッタヘッドにより切削されない未切削部を
    切削するための補助カッタを設けたことを特徴とする地
    中掘削機。
JP35547698A 1998-12-15 1998-12-15 地中掘削機 Pending JP2000179287A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108468547A (zh) * 2018-05-16 2018-08-31 华东交通大学 具有楔形开挖面的盾构机土体切削装置及其姿态控制方法
CN110130912A (zh) * 2019-06-20 2019-08-16 中铁工程服务有限公司 一种用于软土层台阶法施工的土压平衡盾构机刀盘
CN115341914A (zh) * 2021-05-13 2022-11-15 中铁工程装备集团有限公司 一种矩形掘进机的摆动刀盘

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CN110130912A (zh) * 2019-06-20 2019-08-16 中铁工程服务有限公司 一种用于软土层台阶法施工的土压平衡盾构机刀盘
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