JPH10292794A - セグメント用シール材の装着用治具 - Google Patents

セグメント用シール材の装着用治具

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JPH10292794A
JPH10292794A JP9093838A JP9383897A JPH10292794A JP H10292794 A JPH10292794 A JP H10292794A JP 9093838 A JP9093838 A JP 9093838A JP 9383897 A JP9383897 A JP 9383897A JP H10292794 A JPH10292794 A JP H10292794A
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sealing material
mounting
width
groove
mounting groove
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JP9093838A
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Hitoshi Sumida
仁 炭田
Isao Kodama
勇夫 児玉
Takefumi Furuya
岳文 古屋
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CI Kasei Co Ltd
Original Assignee
CI Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セグメントの取付溝にシール材を装着する際
に、この取付溝に対して蛇行することなく装着が行える
ことを可能とするとともに、セグメント連結時の止水効
果を確実に得る。 【解決手段】 セグメント1の取付溝3の溝底面3aに
おける幅長H1と、取付溝3に装着される帯状シール材
4の接着面における幅長H2との差の2分の1の幅長h
に形成されるとともに、所望の厚さに形成される帯状フ
ィルムよりなる装着用治具5であって、取付溝3の溝底
面3aの幅方向両端縁部分に、取付溝3の長手方向に沿
って剥離可能に貼着させ、この装着用治具5に沿わせて
シール材4を取付溝3内に装着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールドトンネル
を構成する土木工事用セグメントの取付溝へのシール材
の装着作業時において使用されるセグメント用シール材
の装着用治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トンネル工事の施工法であるシールド工
法は、湾曲した矩形板状のセグメントを用い、このセグ
メントを、坑道内の周壁方向と坑道の長さ方向との両方
向に沿わせて複数連結させてトンネルの内壁を構築する
ようになっている。
【0003】そして、互いに隣接する各セグメントの連
結部分である目地部分となる各セグメントの対向する各
端面には、坑道の地山からの湧水が坑道内に漏水するこ
とを防止するために、止水処理が施されるようになって
いる。
【0004】この止水処理は、セグメントの各端面に取
付溝を形成させ、この取付溝に略半部が突出するように
帯形状のゴムよりなるシール材を接着固定させ、両端面
を対向させた際に、両シール材を密着させるようになっ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、セグメ
ント同士を連結した際に、両シール材が互いに密着状態
となるように、各シール材を対向する端面の取付溝内に
それぞれ固定させなければならないが、このシール材
は、その断面積が、取付溝の断面積に略一致するように
成形されており、かつ前述したように取付溝に対して略
半部が突出するように接着固定されることから、この取
付溝の溝幅に対して、シール材の幅長が短く成形される
こととなり、すなわち、取付溝へのシール材の取付位置
が、この取付溝の溝幅方向に対して自由度のあるものと
なり、取付溝の溝幅における中心位置となるようにシー
ル材を接着固定しなければならず、このシール材の取付
固定作業が非常に煩雑なものとなる欠点を有している。
【0006】また、上記のように溝幅方向に対して自由
度があることから、作業者が複数の場合などには、その
接着固定状態にバラツキが生じ、さらにはこのシール材
が取付溝内で蛇行して接着固定される場合があり、セグ
メントを連結した際に、シール材同士が突き合わず、十
分な止水効果を得ることができない問題点もある。
【0007】そこで本発明は、上記問題点を解消するた
めに、セグメントに形成されている取付溝にシール材を
装着し接着固定する際に、この取付溝に対して蛇行する
ことなく、容易に溝に沿って装着が行えることを可能と
するとともに、その装着位置にバラツキがなく、セグメ
ント連結時の止水効果が確実に得られることの可能なセ
グメント用シール材の装着用治具を提供することを目的
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】次に、上記の課題を解決
するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照し
て説明する。この発明のセグメント用シール材の装着用
治具5は、シールドトンネルを構築する土木工事用セグ
メント1の目地部分に形成される取付溝3の溝底面3a
における幅長H1と、該取付溝3に装着される帯状のセ
グメント用シール材4の接着面における幅長H2との差
の2分の1の幅長hに形成されるとともに、所望の厚さ
に形成される帯状フィルムよりなり、前記取付溝3の溝
底面3aの幅方向における少なくとも片側の端縁部分
に、該取付溝3の長手方向に沿って剥離可能に貼着され
ることを特徴としている。
【0009】また、この発明のセグメント用シール材の
装着用治具7は、幅方向の所定間隔毎に、互いに平行と
なり、長手方向にわたる裁断線8が形成されて、所定の
幅長に形成される帯状フィルムであって、シールドトン
ネルを構築する土木工事用セグメント1の目地部分に形
成される取付溝3の溝底面3aにおける幅長H1と、該
取付溝3に装着される帯状のセグメント用シール材4の
接着面における幅長H2との差の2分の1の幅長と略同
等の幅長に前記裁断線8にて切断して、前記取付溝3の
溝底面3aの幅方向における少なくとも片側の端縁部分
に、該取付溝3の長手方向に沿って剥離可能に貼着させ
ることを特徴としている。
【0010】なお、前記裁断線8は、V字状の溝より構
成されることが好ましい。
【0011】このような構成によれば、セグメント1の
取付溝3に対し、装着用治具5,7を予め取付溝3の溝
底面3aの幅方向の端縁部分に貼着し、この装着用治具
5,7に沿わせてシール材4を取付溝3内に装着させ
る。これにより、シール材4は、取付溝3に対してその
幅方向における略中心位置に、取付溝3に沿って装着さ
れることとなる。
【0012】さらに、この発明のセグメント用シール材
の装着用治具9は、シールドトンネルを構築する土木工
事用セグメント1の目地部分に形成される取付溝3に装
着される帯状のセグメント用シール材4の表面4cに対
して剥離可能に貼着されるとともに、前記取付溝3の溝
開口における幅長H3と、該取付溝3に装着される前記
シール材4の表面4cにおける幅長H2との差の2分の
1の幅長に延長形成されたガイド片部11が少なくとも
一側に有する帯状フィルムよりなることを特徴としてい
る。
【0013】また、この発明のセグメント用シール材の
装着用治具12は、シールドトンネルを構築する土木工
事用セグメント1の目地部分に形成される取付溝3に装
着される帯状のセグメント用シール材4の表面4cに対
して剥離可能に貼着されるとともに、前記取付溝3の溝
開口における幅長H3と、該取付溝3に装着される前記
シール材4の表面4cにおける幅長H2との差の2分の
1の幅長よりも広幅に延長形成されたガイド片部14が
少なくとも一側に有し、少なくとも該ガイド片部14が
透明若しくは半透明の素材にて形成される帯状フィルム
よりなることを特徴としている。
【0014】なお、前記ガイド片部14には、前記取付
溝3の溝開口における稜線3bに対応するガイドライン
15が設けられている構成としてもよく、また、前記ガ
イドライン15(19)は、幅方向に所定寸法毎となっ
て複数設けられている構成としてもよい。特に、前記各
ガイドライン19は、それぞれ異なる色彩で表示形成さ
れていることが好ましい。
【0015】このような構成によれば、セグメント1の
取付溝3に対し、予め装着用治具9,12,16が貼着
されるシール材4を取付溝3に貼着する際、この装着用
治具9,12,16のガイド片部11,14,18また
はガイド片部14,18に設けられるガイドライン1
5,19を取付溝3の溝開口における稜線3bに沿わせ
てシール材4を取付溝3に装着させることとなる。これ
により、シール材4は、取付溝3に対してその幅方向に
おける略中心位置に、取付溝3に沿って装着されること
となる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の装着用治具が用いられる
セグメント1は、従来の技術でも述べたように、シール
ドトンネル工法に用いられるもので、図1に示すよう
に、矩形板状に形成されるとともに、トンネル坑道の周
壁方向aに沿うように湾曲状に形成され、また、周面で
ある4つの平滑な端面2を有している。
【0017】各端面2は、トンネル坑道の周壁方向a、
及び坑道の長さ方向bにそれぞれ長尺となるように形成
され、図1及び図2に示すように、各端面2の長手方向
に沿うように連続した断面台形状の取付溝3が形成され
ている。
【0018】なお、この取付溝3は、図2に示すよう
に、各端面2に互いに平行となってそれぞれ一対形成さ
れており、すなわち、各端面2における、地山に対接す
る外側面1a側と、坑内側となる内側面1b側とに形成
され、また、図2に示すように、セグメント1同士を連
結して対向状態とした際に、各取付溝3が対向位置とな
るようそれぞれ形成されている。
【0019】また、各取付溝3に装着されるシール材4
は、クロロプレンゴム,エチレン−プロピレン−ジエン
ゴム,スチレン−ブタジエンゴムなどの合成ゴムや天然
ゴム等のゴム成分に、アクリル酸系,ウレタン系,イソ
ブチレン−無水マレイン酸系などの水膨張性樹脂と無機
充填材や加硫剤を配合した組成物を、押出成形し、加硫
したもので、断面形状は、矩形や六角形等の多角形若し
くは表面側の長さ方向に1又は複数の凸条が形成された
ものでもよく、好ましくは矩形状に形成されるととも
に、図2に示すように、水膨張性ゴム材料4aが非水膨
張性ゴム材料4bの一部を除く外周面を覆うような断面
形状に形成された帯状部材であり、非水膨張性ゴム材料
4bが表出する一面が裏面となり接着面とされている。
【0020】なお、この水膨張性ゴム材料の水膨張倍率
(重量比)は、1.6〜15倍、好ましくは2〜10倍
であり、非水膨張性ゴム材料は、上記の水膨張性ゴム材
料の基本配合から水膨張性樹脂を抜いたもの或いは僅か
に配合した組成物からなり、その水膨張倍率(重量比)
が1.2倍以下、好ましくは1.1倍以下のものであ
る。
【0021】図2に示す複層構造のシール材4の場合、
これらの組成物を2台の押出機を使用した共押出成形
し、加硫することにより製造することができる。
【0022】このシール材4の断面形状の大きさについ
ては、幅が10〜50mm、好ましくは15〜30m
m、高さが2〜10mm、好ましくは3〜7mmの範囲
であり、また、前記裏面側の中央部に形成された非水膨
張性ゴムは、シール材4全体の大きさに対し、幅が30
〜70%、好ましくは35〜65%、高さが10〜50
%、好ましくは20〜40%の範囲である。
【0023】そして、このシール材4は、前述したセグ
メントの取付溝に装着されるが、セグメント1同士を連
結して対向状態とされた各取付溝3の断面積の合計が、
両取付溝3にそれぞれ装着される各シール材4が吸水し
て膨張した際の合計断面積と略一致するように設定され
ている。
【0024】次に、本発明の装着用治具について、各実
施の形態毎に説明する。
【0025】1.第1の実施の形態 図3は、本発明による第1の実施の形態の装着用治具が
用いられたセグメントとシール材の斜視図である。
【0026】この第1の実施の形態の装着用治具5は、
可撓性を有する樹脂フィルムなどよりなり、前述したセ
グメント1の取付溝3の溝底面3aにおける幅長H1
と、この取付溝3に装着されるシール材4の接着面にお
ける幅長H2との差の2分の1の幅長hに形成されると
ともに、所望の厚さに形成される帯状のフィルムであ
る。
【0027】また、このフィルム状の装着用治具5の一
方の面である裏面5aには、被着面である取付溝3の溝
底面3aに対して剥離が容易な低粘着性のゴム系感圧性
接着剤が塗布され、接着剤層が形成されている。
【0028】なお、この接着剤層には、図4(a)に示
すように、剥離フィルム6が貼着されており、帯状の装
着用治具5を巻回状態で保管及び運搬できるようになっ
ている。
【0029】次に、この装着用治具5による、セグメン
ト1の取付溝3へのシール材4の装着手順について説明
する。
【0030】まず、図4(a)に示すように、装着用治
具5の接着剤層に貼着されている剥離フィルム6を剥が
す。次に、セグメント1の取付溝3における溝底面3a
の幅方向両端縁部分に、それぞれ取付溝3の長手方向に
沿うように、接着剤層の接着力にて貼着させる。これに
より、一対の装着用治具5が、取付溝3内に、シール材
4の接着面における幅長H2と同等の間隔幅をあけて貼
着されることとなる。
【0031】そして、図4(b)に示すように、取付溝
3内のこれら装着用治具5間にシール材4を装着し、接
着固定させる。
【0032】その後に、シール材4の両脇に位置する両
装着用治具5を剥離して、シール材4の装着は完了とな
る(図3参照)。
【0033】従って、この装着用治具5によれば、セグ
メント1の取付溝3の溝幅H1とシール材4の幅長H2
との差の2分の1の幅長hに形成されている帯状の装着
用治具5を、予め取付溝3の幅方向両端縁部に貼着する
ので、シール材4の取付位置がその幅方向へ逸れること
なく、取付溝3の溝幅H1における中心位置にシール材
4が位置して装着することができ、シール材4が取付溝
3の長手方向に沿い、蛇行することがない。
【0034】また、シール材4の装着作業が、装着用治
具5に案内されて行えるので、作業員に熟練さを必要と
せず、容易にかつ短時間でシール材4の装着が行えると
ともに、正確に取付溝3への装着が行えることとなる。
【0035】さらに、シール材4が、取付溝3内の中心
位置に蛇行することなく装着されることとなることか
ら、セグメント1同士を連結した際に、図2に示すよう
に、対向する端面2間に位置する各シール材4が互いに
ずれることなく、密着されることとなるので、止水効果
を低下させることがない。
【0036】2.第2の実施の形態 図5は、本発明による第2の実施の形態の装着用治具の
斜視図、図6は、同装着用治具が用いられたセグメント
とシール材の斜視図である。
【0037】この第2の実施の形態の装着用治具7は、
前述した第1の実施の形態と同様に可撓性を有する樹脂
フィルムなどよりなり、幅広な所定の幅長に形成される
帯状フィルムであって、幅方向の所定間隔毎、例えば2
mm毎の間隔毎に、互いに平行となり、長手方向にわた
って形成される複数の裁断線8が形成されている。
【0038】これら裁断線8は、本実施の形態では、図
5に示すように、表面に形成される断面V字状が連続し
た溝よりなり、これら裁断線8の任意の位置の裁断線8
にて容易に切り離せるよう形成されており、すなわち、
所望の幅長となる帯状フィルム状の装着用治具7が得ら
れるようになっている。
【0039】また、この装着用治具7の裏面7aには、
被着面であるい取付溝3の溝底面3aに対して剥離が容
易な低粘着性のゴム系感圧性接着剤が塗布され接着剤層
が形成されている。
【0040】なお、この接着剤層には、剥離フィルム6
が貼着されており、帯状の装着用治具7を巻回状態で保
管及び運搬できるようになっている。
【0041】次に、この第2の実施の形態の装着用治具
7による、セグメント1の取付溝3へのシール材4の装
着手順について説明する。
【0042】まず、セグメント1の取付溝3の溝底面3
aにおける幅長H1と、この取付溝3に装着されるシー
ル材4の接着面における幅長H2との差の2分の1の幅
長h、すなわち、取付溝3にシール材4を装着した際に
表出する取付溝3の溝底面3aであるこの溝底面3aの
幅方向両端縁部分の幅長を確認する。この幅長の確認
は、セグメント1及びこのセグメント1に対して最適な
シール材4の形状及び寸法が予め設計段階で明らかであ
ることから、容易に算出される。
【0043】次に、確認された幅長と略同等の幅長とな
るように、装着用治具7に形成されている裁断線8の箇
所にて切断する(図5参照)。なお、本実施の形態で
は、この装着用治具7を一対で用いることから、2本用
意する。
【0044】次に、必要な幅長に切断形成された装着用
治具7の接着剤層に貼着されている剥離フィルムを剥が
す。
【0045】次に、セグメント1の取付溝3における溝
底面3aの幅方向両端縁部分に、それぞれ取付溝3の長
手方向に沿うように、接着剤層の接着力にて貼着させ
る。これにより、一対の装着用治具7が、取付溝内に、
シール材4の幅長H2と略同等の間隔幅をあけて貼着さ
れることとなる。
【0046】そして、取付溝3内のこれら装着用治具5
間にシール材4を装着し、接着固定させる。
【0047】その後に、図6に示すように、シール材4
の両脇に貼着されている両装着用治具7を剥離して、シ
ール材4の装着は完了となる。
【0048】従って、この第2の実施の形態の装着用治
具7によれば、前述した第1の実施の形態と同様に、セ
グメント1の取付溝3の溝幅H1とシール材4の幅長H
2との差の2分の1の幅長hに略形成されている帯状の
装着用治具7を、予め取付溝3の幅方向両端縁部に貼着
するので、シール材4の取付位置がその幅方向へ逸れる
ことなく、取付溝3の溝幅H1における中心位置にシー
ル材4が位置して装着することができ、シール材4が取
付溝3の長手方向に沿い、蛇行することがない。
【0049】また、シール材4の装着作業が、装着用治
具7に案内されて行えるので、作業員に熟練さを必要と
せず、容易にかつ短時間でシール材4の装着が行えると
ともに、正確に取付溝3への装着が行えることとなる。
【0050】さらに、シール材4が、取付溝3内の中心
位置に蛇行することなく装着されることとなることか
ら、セグメント1同士を連結した際に、対向する端面2
間に位置する各シール材4が互いにずれることなく、密
着されることとなるので、止水効果を低下させることが
ない。
【0051】特に、この第2の実施の形態の装着用治具
7によれば、複数の裁断線8が形成された幅広の帯状フ
ィルムよりなり、この裁断線8にて必要な幅長の帯状と
なる装着用治具7を得られることから、取付溝3の幅長
H1及びシール材4の幅長H2がセグメント1毎に異な
る場合など種々の幅長に対応することが可能となり、す
なわち汎用性を得られる。
【0052】なお、この第2の実施の形態の装着用治具
7によれば、セグメント1の取付溝3に対して、その取
付溝3の中心位置にシール材4を装着させず、やや逸れ
た位置に取付溝3に沿わせて装着させる場合にも用いる
ことが可能となり、すなわち、取付溝3内の幅方向両端
縁部分に貼着する装着用治具7の幅長をそれぞれ異なる
ように切断成形して、これら装着用治具7間にシール材
4を装着させるようにすればよい。
【0053】また、上述した第1,第2の実施の形態で
は、セグメント1の取付溝3内の幅方向両端縁部に対と
なるように一対の装着用治具5,7を貼着させ、これら
装着用治具5,7間にシール材4を装着させる構成とし
たが、取付溝3内のいずれか一方の幅方向端縁部に装着
用治具5,7を貼着させて、シール材4装着時のガイド
を行う構成としてもよく、この場合、装着用治具5,7
の貼着作業の工数を削減でき、また、装着用治具5,7
のコストを低減させることが可能となる。
【0054】3.第3の実施の形態 図7は、本発明による第3の実施の形態の装着用治具が
用いられたセグメントとシール材の斜視図である。
【0055】この第3の実施の形態の装着用治具9は、
可撓性を有する薄厚な樹脂フィルムよりなり、前述した
シール材4の幅長より幅広に形成されている。
【0056】この装着用治具9は、貼着本体部10と、
ガイド片部11とで構成されており、図7に示すよう
に、貼着本体部10の幅長h1は、シール材4の幅長H
2と略一致するよう形成され、また、ガイド片部11の
幅長h2は、このシール材4が装着される取付溝3の溝
開口における幅長H3とこの取付溝3に装着される前記
シール材4の表面における幅長H2との差の2分の1の
幅長h2に形成され、貼着本体部10の一側縁に対し延
長するように形成されている。
【0057】また、この装着用治具9の貼着本体部10
の裏面には、被着面であるシール材4の表面4cに対し
て剥離が容易な低粘着性のゴム系感圧性接着剤が塗布さ
れ接着剤層が形成されている。
【0058】そして、この装着用治具9は、予めシール
材4の表面4cに貼着されており、すなわち、セグメン
ト1へ装着する以前のシール材4の表面4cに貼着部本
体10が接着剤層にて貼着され、シール材4の一側縁よ
りガイド片部11が延出した状態で製品とされ、その状
態で巻回されて保管及び運搬が行えるようになってい
る。
【0059】次に、この第3の実施の形態の装着用治具
9による、セグメント1の取付溝3へのシール材4の装
着手順について説明する。
【0060】まず、予め装着用治具9はシール材表面4
cに貼着されており、例えば巻回状態となっているシー
ル材4を巻き戻しながら、セグメント1の取付溝3に対
し、位置決めを行いつつシール材4の裏面若しくは取付
溝3の溝底面3aに接着剤を塗布する(図8(a)参
照)。
【0061】このときシール材4の表面4cに貼着され
ている装着用治具9の延出したガイド片部11の先端縁
11aを、取付溝3の溝開口における縁部となる稜線部
分3bに合わせながら位置決めを行う。
【0062】そして、接着剤にて、取付溝3内にシール
材4を接着固定し、このシール材4の装着を行う(図7
参照)。
【0063】その後、図8(b)に示すように、シール
材表面4cに貼着されている装着用治具9を剥離させ、
これによりシール材4の装着は完了となる。
【0064】従って、この第3の実施の形態の装着用治
具9によれば、シール材4の表面4cに予め貼着されて
いるとともに、シール材4の一側縁より延出するガイド
片部11により、取付溝3に対するシール材4の装着位
置が、最適な位置となるように位置決めを行うことが可
能となり、シール材4の装着位置がその幅方向に逸れる
ことなく、このガイド片部11の延出長さh2を、取付
溝3の溝開口における幅長H3とこの取付溝3に装着さ
れるシール材4の幅長H2との差の2分の1の長さとし
たので、取付溝3の溝幅における中心位置にシール材4
が位置して装着することができ、このシール材4の装着
状態が取付溝3の長手方向に沿い、蛇行されてしまうこ
とがない。
【0065】また、シール材4の装着作業が、前述した
第1,第2の実施の形態と同様に、この装着用治具9に
案内されて行えるので、作業員に熟練さを必要とせず、
容易にかつ短時間でシール材4の装着が行えるととも
に、正確に取付溝3への装着が行えることとなる。
【0066】さらに、シール材4が、取付溝3内の中心
位置に蛇行することなく装着されることとなることか
ら、セグメント1同士を連結した際に、対向する端面2
間に位置する各シール材4が互いにずれることなく、密
着されることとなるので、止水効果を低下させることが
ない。
【0067】特に、この第3の実施の形態の装着用治具
9によれば、予めシール材4に貼着した状態で装着作業
が行われるので、施工現場における位置決め作業を簡略
化でき、作業時間の短縮化を図ることが可能となる。
【0068】4.第4の実施の形態 図9は、本発明による第4の実施の形態の装着用治具が
用いられたセグメントとシール材の斜視図である。
【0069】この第4の実施の形態の装着用治具12
は、前述した第3の実施の形態の装着用治具9と同様
に、可撓性を有する薄厚な樹脂フィルムよりなるととも
に、透明若しくは半透明の素材よりなり、前述したシー
ル材4の幅長より幅広に形成されている。
【0070】この装着用治具12は、貼着本体部13
と、ガイド片部14とで構成されており、図9に示すよ
うに、貼着本体部13の幅長h1は、シール材4の幅長
H2と略一致するよう形成され、また、ガイド片部14
の幅長h3は、このシール材4が装着される取付溝3の
溝開口における幅長H3とこの取付溝3に装着される前
記シール材4の表面における幅長H2との差の2分の1
の幅長よりも広幅に形成され、貼着本体部13の一側縁
に対し延長するように形成されている。
【0071】貼着本体部13の裏面には、被着面である
シール材4の表面4cに対して剥離が容易な低粘着性の
ゴム系感圧性接着剤が塗布され接着剤層が形成されてい
る。
【0072】また、ガイド片部14には、取付溝3の溝
開口における縁部である稜線3bに対応する位置、すな
わち、貼着本体部13の一側縁から、取付溝3の溝開口
における幅長H3とこの取付溝3に装着されるシール材
4の幅長H2との差の2分の1の長さh4となる位置に
ガイドライン15が設けられている。
【0073】そして、この装着用治具12は、予めシー
ル材4の表面4cに貼着されており、すなわち、セグメ
ント1へ装着する以前のシール材4の表面4cに貼着部
本体13が接着剤層にて貼着され、シール材4の一側縁
よりガイド片部14が延出した状態で製品とされ、その
状態で巻回されて保管及び運搬が行えるようになってい
る。
【0074】次に、この第4の実施の形態の装着用治具
12による、セグメント1の取付溝3へのシール材4の
装着手順について説明する。
【0075】まず、予め装着用治具12はシール材表面
4cに貼着されており、例えば巻回状態となっているシ
ール材4を巻き戻しながら、セグメント1の取付溝3に
対し、位置決めを行いつつシール材4の裏面若しくは取
付溝3の溝底面3aに接着剤を塗布する。
【0076】このときシール材4の表面4cに貼着され
ている装着用治具12の延出したガイド片部14の先端
縁14aを、取付溝3の溝開口における縁部を臨むよう
に位置合わせを行うとともに、このガイド片部14に設
けられているガイドライン15を、この溝開口における
縁部となる稜線3b部分に合わせながら位置決めを行
う。
【0077】そして、接着剤にて、取付溝3内にシール
材4を接着固定し、このシール材4の装着を行う。
【0078】その後、シール材表面4cに貼着されてい
る装着用治具12を剥離させ、これによりシール材4の
装着は完了となる。
【0079】従って、この第4の実施の形態の装着用治
具12によれば、シール材4の表面4cに予め貼着され
ているとともに、シール材4の一側縁より延出するガイ
ド片部14に設けられたガイドライン15により、取付
溝3に対するシール材4の装着位置が、最適な位置とな
るように位置決めを行うことが可能となり、シール材4
の装着位置がその幅方向に逸れることなく、このガイド
片部14の延出長さh3を、取付溝3の溝開口における
幅長H3とこの取付溝3に装着されるシール材4の幅長
H2との差の2分の1の長さよりも長く形成し、この各
幅長H3,H2の差の2分の1の長さh4の位置にガイ
ドライン15を設けたこととしたので、取付溝3の溝幅
における中心位置にシール材4が位置して装着すること
ができ、このシール材4の装着状態が取付溝3の長手方
向に沿い、蛇行されてしまうことがない。
【0080】また、シール材4の装着作業が、前述した
第1〜第3の実施の形態と同様に、この装着用治具12
に案内されて行えるので、作業員に熟練さを必要とせ
ず、容易にかつ短時間でシール材の装着が行えるととも
に、正確に取付溝への装着が行えることとなる。
【0081】さらに、シール材4が、取付溝3内の中心
位置に蛇行することなく装着されることとなることか
ら、セグメント1同士を連結した際に、対向する端面2
間に位置する各シール材4が互いにずれることなく、密
着されることとなるので、止水効果を低下させることが
ない。
【0082】また、予めシール材4に装着用治具12が
貼着された状態で装着作業が行われるので、施工現場に
おける位置決め作業を簡略化でき、作業時間の短縮化を
図ることが可能となる。
【0083】特に、この第4の実施の形態の装着用治具
12によれば、ガイド片部14が透明若しくは半透明の
素材とされることから、シール材4の取付溝3への位置
決め状態を確認しながら装着を行うことが可能となり、
取付溝3に対するシール材4の装着位置のずれが起きに
くくなる。
【0084】なお、上述した実施の形態では、装着用治
具12の全体が透明若しくは半透明とされた構成として
いるが、少なくともガイド片部14が透明若しくは半透
明であれば、このガイド片部14を通して、取付溝3の
溝開口における縁部である稜線3bを確認でき、位置決
めを行いながらシール材4の装着が行えることとなる。
【0085】5.第5の実施の形態 図10は、本発明による第5の実施の形態の装着用治具
が用いられたセグメントとシール材の斜視図である。
【0086】この第5の実施の形態の装着用治具16
は、前述した第4の実施の形態の装着用治具12と同様
に、可撓性を有する薄厚な樹脂フィルムよりなり、ま
た、透明若しくは半透明の素材よりなり、前述したシー
ル材4の幅長より幅広に形成されている。
【0087】この装着用治具16は、貼着本体部17
と、ガイド片部18とで構成されており、図10に示す
ように、貼着本体部17の幅長h1は、シール材4の幅
長H2と略一致するよう形成され、また、ガイド片部1
8の幅長h3は、このシール材4が装着される取付溝3
の溝開口における幅長H3とこの取付溝3に装着される
前記シール材4の表面4cにおける幅長H2との差の2
分の1の幅長h4よりも広幅に形成され、貼着本体部1
7の一側縁に対し延長するように形成されている。
【0088】貼着本体部17の裏面には、被着面である
シール材4の表面4cに対して剥離が容易な低粘着性の
ゴム系感圧性接着剤が塗布され接着剤層が形成されてい
る。
【0089】また、ガイド片部18には、長手方向にわ
たって連続するとともに、幅方向に所定寸法毎、例えば
数mm毎に、互いに平行となる複数のガイドライン19
が設けられている。なお、各ガイドライン19は、好ま
しくは、それぞれ異なる色彩、例えば、黒,赤,青,
黄,緑などの色で表示形成されている。
【0090】そして、この装着用治具16は、予めシー
ル材4の表面4cに貼着されており、すなわち、セグメ
ント1へ装着する以前のシール材4の表面4cに貼着本
体部17が接着剤層にて貼着され、シール材4の一側縁
よりガイド片部18が延出した状態で製品とされ、その
状態で巻回されて保管及び運搬が行えるようになってい
る。
【0091】次に、この第5の実施の形態の装着用治具
16による、セグメント1の取付溝3へのシール材4の
装着手順について説明する。
【0092】まず、予め装着用治具16はシール材表面
4cに貼着されており、例えば巻回状態となっているシ
ール材4を巻き戻しながら、セグメント1の取付溝3に
対し、位置決めを行いつつシール材4の裏面若しくは取
付溝3の溝底面3aに接着剤を塗布する。
【0093】このときシール材4の表面4cに貼着され
ている装着用治具16の延出したガイド片部18の先端
縁18aを、取付溝3の溝開口における縁部を臨むよう
に位置合わせを行うとともに、このガイド片部18に設
けられているガイドライン19を、この溝開口における
縁部となる稜線部分3bに合わせながら位置決めを行
う。
【0094】ここで、ガイドライン19は、複数設けら
れていることから、取付溝3及びシール材4の各幅長H
3,H2に適合するガイドライン19を選び、例えば、
赤色のガイドラインが適合する場合、この赤色のガイド
ライン19を溝開口の稜線3bに合わせて位置決めを行
う。なお、各幅長に適合するガイドライン19は、予め
取付溝3及びシール材4の各幅長H3,H2が設計時に
明らかであることから、位置決め時には、どのガイドラ
イン19が該当するかが設定されており、これに対応す
るガイドライン19、好ましくは貼着本体部17の一側
縁から、取付溝3の溝開口における幅長H3とこの取付
溝3に装着されるシール材4の表面における幅長H2と
の差の2分の1の長さh4となる位置のガイドライン1
9を稜線3bに合わせることとなる。
【0095】そして、接着剤にて、取付溝3内にシール
材4を接着固定し、このシール材4の装着を行う。
【0096】その後、シール材表面4cに貼着されてい
る装着用治具16を剥離させ、これによりシール材4の
装着は完了となる。
【0097】従って、この第5の実施の形態の装着用治
具16によれば、前述した第4の実施の形態と同様に、
シール材4の表面4cに予め貼着されているとともに、
シール材4の一側縁より延出するガイド片部18に設け
られたガイドライン19により、取付溝3に対するシー
ル材4の装着位置が、最適な位置となるように位置決め
を行うことが可能となり、シール材4の装着位置がその
幅方向に逸れることなく、このガイド片部18の延出長
さを、取付溝3の溝開口における幅長H3とこの取付溝
3に装着されるシール材4の表面4cにおける幅長H2
との差の2分の1の長さよりも長く形成し、この各幅長
H3,H2の差の2分の1の長さh4の位置にガイドラ
イン19を設けたこととしたので、取付溝3の溝幅にお
ける中心位置にシール材4が位置して装着することがで
き、このシール材4の装着状態が取付溝の長手方向に沿
い、蛇行されてしまうことがない。
【0098】また、シール材4の装着作業が、前述した
第1〜第3及び第4の実施の形態と同様に、この装着用
治具16に案内されて行えるので、作業員に熟練さを必
要とせず、容易にかつ短時間でシール材4の装着が行え
るとともに、正確に取付溝3への装着が行えることとな
る。
【0099】さらに、シール材4が、取付溝3内の中心
位置に蛇行することなく装着されることとなることか
ら、セグメント1同士を連結した際に、対向する端面2
間に位置する各シール材4が互いにずれることなく、密
着されることとなるので、止水効果を低下させることが
なく、また、予めシール材4に装着用治具16が貼着さ
れた状態で装着作業が行われるので、施工現場における
位置決め作業を簡略化でき、作業時間の短縮化を図るこ
とが可能となる。
【0100】また、ガイド片部18が透明若しくは半透
明の素材とされることから、シール材4の取付溝3への
位置決め状態を確認しながら装着を行うことが可能とな
り、取付溝3に対するシール材4の装着位置のずれが起
きにくくなる。
【0101】特に、この第5の実施の形態によれば、ガ
イド片部18に設けられるガイドライン19を複数とす
るとともに、各ガイドライン19の色彩をそれぞれ異な
るよう構成したので、取付溝3の幅長H3やシール材4
の幅長H2が異なり、それぞれの中心となる位置までの
長さが異なる場合に対応でき、すなわち汎用性のある装
着用治具16が得られることとなる。
【0102】なお、上述した実施の形態では、装着用治
具16の全体が透明若しくは半透明とされた構成として
いるが、少なくともガイド片部18が透明若しくは半透
明であれば、このガイド片部18を通して、取付溝3の
溝開口における縁部である稜線3bを確認でき、位置決
めを行いながらシール材4の装着が行えることとなる。
【0103】なお、上述した第3〜第5の実施の形態の
装着用治具9,12,16では、ガイド片部11,1
4,18を、貼着本体部10,13,17に対して一側
縁側にのみ延出する構成として述べたが、貼着本体部1
0,13,17の両側縁にそれぞれ延出する構成として
もよい。
【0104】この場合、第3の実施の形態の例では、図
11(a)に示すように、ガイド片部11を貼着本体部
10の両側縁より延出させる形状とすると、各ガイド片
部11の幅長はそれぞれ取付溝3の溝開口における幅長
とこの取付溝3に装着されるシール材4の幅長との差の
2分の1の幅長に形成されて延出することとなり、両ガ
イド片部11の各先端縁11aを取付溝3の溝開口にお
ける両縁部となる両稜線部分3bに合わせながらの位置
決めとなる。
【0105】また、第4の実施の形態の例では、図11
(b)に示すように、両ガイド片部14に設けられる各
ガイドライン15が取付溝3の溝開口における両稜線3
bとなることから、この取付溝3の溝開口における形状
にガイド片部14を透かして沿わせながらの装着作業と
なり、さらに容易な位置決め・装着作業となる。
【0106】さらに、第5の実施の形態の例では、上記
第4の実施の形態の例における効果に加え、両ガイド片
部18における中心からの各ガイドライン19の距離を
それぞれ異なるよう構成でき、これにより対応できる取
付溝3の開口幅の種類を増加でき、さらには、各線19
に、数値や対応するセグメントの型番、シール材の型番
などを記載することで、汎用性の高い容易な位置合わせ
が行える効果を得られる。
【0107】また、上述した各実施の形態では、シール
材4の断面形状を矩形状とした例について述べたが、図
12(a)に示すように、表面に凸条20が形成されて
いるシール材4の場合でも、同様に装着用治具を用いる
ことで、このシール材4の装着の位置決めを行うことが
でき、さらに、図12(b)に示すような、断面多角形
状のシール材4の場合でも、対応でき、上記同様の効果
を得ることができる。なお、図12(a)及び(b)で
は、シール材4の表面4cに貼着する装着用治具の例と
したが、取付溝3の幅方向端縁部分に貼着する装着用治
具を用いてもよい。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1の
セグメント用シール材の装着用治具によれば、セグメン
トの取付溝の溝幅とシール材の幅長との差の2分の1の
幅長に形成されている帯状の装着用治具を、予め取付溝
の幅方向端縁部に貼着するので、シール材の装着時に、
取付溝の溝幅における中心位置にシール材が位置して装
着することができ、シール材が取付溝の長手方向に沿っ
て蛇行することがないという効果が得られる。
【0109】また、シール材の装着作業が、装着用治具
に案内されて行えるので、作業員に熟練さを必要とせ
ず、容易にかつ短時間でシール材の装着が行えるととも
に、正確に取付溝への装着が行えるという効果が得られ
る。
【0110】さらに、シール材が、取付溝内の中心位置
に蛇行することなく装着されることとなることから、セ
グメント同士を連結した際に、対向する端面間に位置す
る各シール材が互いにずれることなく、互いに密着され
ることとなるので、シール材同士の接触面積を確保する
ことができ、止水効果を低下させることがないという効
果が得られる。
【0111】特に、取付溝に対して、この取付溝の幅方
向両端縁部に装着用治具を貼着することで、シール材
は、両脇をガイドされるように位置決めが行えることと
なり、シール材装着後の取付溝に対するその幅方向のず
れを確実に防止することが可能となる効果を得られる。
【0112】また、請求項2のセグメント用シール材の
装着用治具によれば、上記効果に加え、複数の裁断線が
形成された幅広の帯状フィルムよりなり、この裁断線に
て必要な幅長の帯状となる装着用治具を得られることか
ら、取付溝の幅長及びシール材の幅長がセグメント毎に
異なる場合など種々の幅長に対応することが可能とな
り、すなわち汎用性を得られる効果がある。
【0113】さらに、請求項3のセグメント用シール材
の装着用治具によれば、裁断線における切断が、V字状
の溝により容易に行えることとなり、所望の幅長の装着
用治具を容易に得ることが可能となり、作業性の向上を
図ることができる効果を得られる。
【0114】また、請求項4のセグメント用シール材の
装着用治具によれば、シール材の表面に予め貼着させる
ことが可能となり、その状態で装着作業が行われるの
で、施工現場における位置決め作業を簡略化でき、作業
時間の短縮化を図ることが可能となる効果を得られる。
【0115】さらに、上記効果と同様に、シール材の一
側縁より延出するガイド片部により、取付溝に対するシ
ール材の装着位置が、最適な位置となるように位置決め
を行うことが可能となり、シール材の装着位置がその幅
方向に逸れることなく、取付溝の溝幅における中心位置
にシール材が位置して装着することができ、このシール
材の装着状態が取付溝の長手方向に沿い、蛇行されてし
まうことがない効果を得られる。
【0116】また、請求項5のセグメント用シール材の
装着用治具によれば、上記各請求項における効果に加
え、ガイド片部を透明若しくは半透明の素材として構成
したことから、シール材の取付溝への位置決め状態を視
認できる効果を得られ、また視認しながら装着を行うこ
とが可能となるので、取付溝に対するシール材の装着位
置のずれが起きにくくなる効果を得られる。
【0117】さらに、請求項6のセグメント用シール材
の装着用治具によれば、上記請求項5における効果に加
え、ガイド片部に設けられるガイドラインにより、取付
溝に対するシール材の装着位置を正確なものとすること
ができる効果を得られる。
【0118】また、請求項7のセグメント用シール材の
装着用治具によれば、複数のガイドラインにより、取付
溝の幅長やシール材の幅長が異なり、それぞれの中心と
なる位置までの長さが異なる場合に対応することがで
き、すなわち汎用性のある装着用治具が得られる効果が
ある。
【0119】さらに、請求項8のセグメント用シール材
の装着用治具によれば、上記請求項7の効果に加え、各
ガイドラインの色彩をそれぞれ異なるよう構成したの
で、取付溝の幅長やシール材の幅長が異なり、それぞれ
の中心となる位置までの長さが異なる場合への対応が、
視覚的に明確となって装着位置の確認が行え、汎用性に
加え、作業効率の向上を図ることが可能となる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるセグメント用シール材の装着用治
具が用いられるセグメントの斜視図
【図2】同シール材を圧縮しない状態でのセグメント同
士を連結した状態の側断面図
【図3】本発明による第1の実施の形態の装着用治具が
用いられたセグメントとシール材の斜視図
【図4】(a)同装着用治具の取付手順を示す斜視図 (b)同シール材の装着手順を示す斜視図
【図5】本発明による第2の実施の形態の装着用治具の
斜視図
【図6】同装着用治具が用いられたセグメントとシール
材の斜視図
【図7】本発明による第3の実施の形態の装着用治具が
用いられたセグメントとシール材の斜視図
【図8】(a)同装着用治具によるシール材の装着手順
を示す斜視図 (b)同装着用治具によるシール材の装着手順を示す斜
視図
【図9】本発明による第4の実施の形態の装着用治具が
用いられたセグメントとシール材の斜視図
【図10】本発明による第5の実施の形態の装着用治具
が用いられたセグメントとシール材の斜視図
【図11】(a)他の実施の形態による装着用治具を用
いたセグメントとシール材の斜視図 (b)他の実施の形態による装着用治具を用いたセグメ
ントとシール材の斜視図 (c)他の実施の形態による装着用治具を用いたセグメ
ントとシール材の斜視図
【図12】(a)他の実施の形態による装着用治具を用
いたセグメントとシール材の斜視図 (b)他の実施の形態による装着用治具を用いたセグメ
ントとシール材の斜視図
【符号の説明】
1…セグメント 3…取付溝 3a…溝底面 3b…稜線 4…シール材 4c…表面 5,7,9,12,16…装着用治具 8…裁断線 11,14,18…ガイド片部 15,19…ガイドライン

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールドトンネルを構築する土木工事用
    セグメントの目地部分に形成される取付溝の溝底面にお
    ける幅長と、該取付溝に装着される帯状のセグメント用
    シール材の接着面における幅長との差の2分の1の幅長
    に形成されるとともに、所望の厚さに形成される帯状フ
    ィルムよりなり、前記取付溝の溝底面の幅方向における
    少なくとも片側の端縁部分に、該取付溝の長手方向に沿
    って剥離可能に貼着されることを特徴とするセグメント
    用シール材の装着用治具。
  2. 【請求項2】 幅方向の所定間隔毎に、互いに平行とな
    り、長手方向にわたる裁断線が形成されて、所定の幅長
    に形成される帯状フィルムであって、シールドトンネル
    を構築する土木工事用セグメントの目地部分に形成され
    る取付溝の溝底面における幅長と、該取付溝に装着され
    る帯状のセグメント用シール材の接着面における幅長と
    の差の2分の1の幅長と略同等の幅長に前記裁断線にて
    切断して、前記取付溝の溝底面の幅方向における少なく
    とも片側の端縁部分に、該取付溝の長手方向に沿って剥
    離可能に貼着させることを特徴とするセグメント用シー
    ル材の装着用治具。
  3. 【請求項3】 前記裁断線は、V字状の溝よりなること
    を特徴とする請求項2記載のセグメント用シール材の装
    着用治具。
  4. 【請求項4】 シールドトンネルを構築する土木工事用
    セグメントの目地部分に形成される取付溝に装着される
    帯状のセグメント用シール材の表面に対して剥離可能に
    貼着されるとともに、前記取付溝の溝開口における幅長
    と、該取付溝に装着される前記シール材の表面における
    幅長との差の2分の1の幅長に延長形成されたガイド片
    部が少なくとも一側に有する帯状フィルムよりなること
    を特徴とするセグメント用シール材の装着用治具。
  5. 【請求項5】 シールドトンネルを構築する土木工事用
    セグメントの目地部分に形成される取付溝に装着される
    帯状のセグメント用シール材の表面に対して剥離可能に
    貼着されるとともに、前記取付溝の溝開口における幅長
    と、該取付溝に装着される前記シール材の表面における
    幅長との差の2分の1の幅長よりも広幅に延長形成され
    たガイド片部が少なくとも一側に有し、少なくとも該ガ
    イド片部が透明若しくは半透明の素材にて形成される帯
    状フィルムよりなることを特徴とするセグメント用シー
    ル材の装着用治具。
  6. 【請求項6】 前記ガイド片部には、前記取付溝の溝開
    口における稜線に対応するガイドラインが設けられてい
    ることを特徴とする請求項5記載のセグメント用シール
    材の装着用治具。
  7. 【請求項7】 前記ガイドラインは、幅方向に所定寸法
    毎となって複数設けられていることを特徴とする請求項
    6記載のセグメント用シール材の装着用治具。
  8. 【請求項8】 前記各ガイドラインは、それぞれ異なる
    色彩で表示形成されていることを特徴とする請求項7記
    載のセグメント用シール材の装着用治具。
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