JPH10292795A - 目地用シール材および目地シール構造 - Google Patents

目地用シール材および目地シール構造

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JPH10292795A
JPH10292795A JP9097402A JP9740297A JPH10292795A JP H10292795 A JPH10292795 A JP H10292795A JP 9097402 A JP9097402 A JP 9097402A JP 9740297 A JP9740297 A JP 9740297A JP H10292795 A JPH10292795 A JP H10292795A
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JP
Japan
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sealing material
mounting groove
joint
width
groove
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Application number
JP9097402A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Sumida
仁 炭田
Isao Kodama
勇夫 児玉
Takefumi Furuya
岳文 古屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CI Kasei Co Ltd
Original Assignee
CI Kasei Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トンネル工事用セグメントの取付溝にシール
材を装着する際に、この取付溝に対して蛇行することな
く、容易に溝に沿って装着が行えることを可能とする。 【解決手段】 端面2同士を対向させて連結し構築する
セグメント1であって、目地部分となる端面2間に介設
される目地用シール材4において、端面2に形成される
取付溝3内の溝底面3aに裏面5cが接着されて装着さ
れるとともに、取付溝3の溝開口より表面側の一部が突
出する所定断面形状のシール材本体5と、シール材本体
5の裏面5c側の幅方向両側に、この裏面5cと面一に
なってそれぞれ延設され、両先端縁6a間の幅長が取付
溝3の溝底面3aにおける幅長と同幅に形成される一対
のガイド片6,6とを備えている。なお、シール材本体
5の幅方向両側における各ガイド片6,6とシール材本
体5との間には、シール材本体5に対して各ガイド片
6,6を切除可能とする切断線7が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、大口径の
シールドトンネルを構成する土木工事用セグメントを連
結する際の、その目地部分となる対向する端面に装着さ
れる目地用シール材および目地シール構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】トンネル工事の施工法であるシールド工
法は、湾曲した矩形板状のセグメントを用い、このセグ
メントを、坑道内の周壁方向と坑道の長さ方向との両方
向に沿わせて複数連結させてトンネルの内壁を構築する
ようになっている。
【0003】そして、互いに隣接する各セグメントの連
結部分である目地部分となる各セグメントの対向する各
端面には、坑道の地山からの湧水が坑道内に漏水するこ
とを防止するために、止水処理が施されるようになって
いる。
【0004】この止水処理は、セグメントの各端面に取
付溝を形成させ、この取付溝に略半部が突出するように
帯形状のゴムよりなるシール材を接着固定させ、両端面
を対向させた際に、両シール材を密着させるようになっ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、セグメ
ント同士を連結した際に、両シール材が互いに密着状態
となるように、各シール材を対向する端面の取付溝内に
それぞれ固定させなければならないが、このシール材
は、その断面積が、取付溝の断面積に略一致するように
成形されており、かつ前述したように取付溝に対して略
半部が突出するように接着固定されることから、この取
付溝の溝幅に対して、シール材の幅長が短く成形される
こととなり、すなわち、取付溝へのシール材の取付位置
が、この取付溝の溝幅方向に対して自由度のあるものと
なり、取付溝の溝幅における略中心位置となるようにシ
ール材を接着固定しなければならず、このシール材の取
付固定作業が非常に煩雑なものとなる欠点を有してい
る。
【0006】また、上記のように溝幅方向に対して自由
度があることから、作業者が複数の場合などには、その
接着固定状態にバラツキが生じ、さらにはこのシール材
が取付溝内で蛇行して接着固定される場合があり、セグ
メントを連結した際に、シール材同士が突き合わず、十
分な止水効果を得ることができない問題点もある。
【0007】そこで本発明は、上記問題点を解消するた
めに、セグメントに形成されている取付溝にシール材を
装着し接着固定する際に、この取付溝に対して蛇行する
ことなく、容易に溝に沿って装着が行えることを可能と
するとともに、その装着位置にバラツキがなく、セグメ
ント連結時の止水効果が確実に得られることの可能な目
地用シール材を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】次に、上記の課題を解決
するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照し
て説明する。この発明の目地用シール材4は、端面2同
士を対向させて連結し構築する構築物1であって、目地
部分となる前記端面2間に介設される目地用シール材に
おいて、前記端面2に形成される取付溝3内の溝底面3
aに裏面5cが接着されて装着されるとともに、該取付
溝3の溝開口より表面側の一部が突出する高さを有する
所定断面形状のシール材本体5と、前記シール材本体5
の裏面5c側の幅方向の少なくとも一側に、該裏面5c
と面一になって延設され、所定の幅長に形成されるガイ
ド片6と、を備えたことを特徴としている。
【0009】なお、前記ガイド片6の前記シール材本体
5に対する先端縁6aまでの延出長さL1は、前記取付
溝3の溝底面3aにおける幅長W1と該取付溝3に装着
される前記シール材本体5の裏面5cにおける幅長W2
との差の2分の1の幅長に形成されていることが好まし
い。また、前記ガイド片6に、その表面6bに位置し
て、該ガイド片6における幅方向の所定間隔毎に複数の
裁断線8が形成される構成としてもよい。
【0010】さらに、前記ガイド片6は、前記シール材
本体5の裏面5c側の幅方向両側に該裏面5cと面一に
なってそれぞれ延設され、かつ各ガイド片6,6の両先
端縁間の幅長W3が前記取付溝3の溝底面3aにおける
幅長W1と略同幅に形成される構成としてもよい。
【0011】また、前記シール材本体5の幅方向両側に
おける前記ガイド片6と前記シール材本体5との間に
は、該シール材本体5に対して前記ガイド片6を切除可
能とする切断線7が設けられている構成としてもよい。
【0012】さらに、前記シール材本体5は、水膨張性
素材にて形成され、また、前記ガイド片6は、非水膨張
性素材にて形成される構成としてもよい。
【0013】また、本発明の目地シール構造は、端面2
同士を対向させて連結し構築する構築物1であって、目
地部分となる前記端面2間に介設される目地用シール材
4が使用されるシール構造において、前記端面2に形成
される取付溝3の溝開口より表面側の一部が突出する高
さを有する所定断面の水膨張性ゴム材料よりなるシール
材本体5と、前記シール材本体5の裏面5c略中央部分
に、該シール材本体5の全体の大きさに対し、幅長が3
0〜70%,高さが10〜50%に設定され形成される
非水膨張性ゴム層5bと、前記シール材本体5の裏面5
c側の片側に、該裏面5cと面一になって延設され、所
定の幅長に形成される非水膨張性ゴム材料よりなるガイ
ド片6と、を備えた目地用シール材4を、前記構築物1
の目地部分となる前記端面2に形成される取付溝3内の
溝底面3aに裏面が接着されるとともに、前記溝底面3
aの前記構築物1における内側面1b側の縁に前記ガイ
ド片6を沿わせることを特徴としている。
【0014】さらに、本発明の目地シール構造は、端面
2同士を対向させて連結し構築する構築物1であって、
目地部分となる前記端面2間に介設される目地用シール
材4が使用されるシール構造において、前記端面2に形
成される取付溝3の溝開口より表面側の一部が突出する
高さを有する所定断面の水膨張性ゴム材料よりなるシー
ル材本体5と、前記シール材本体5の裏面5cの片側よ
り、該シール材本体5の全体の大きさに対し、幅長が3
0〜80%,高さが10〜50%、好ましくは幅長が4
0〜70%,高さが20〜40%に設定され形成される
非水膨張性ゴム層5bと、前記非水膨張性ゴム層5bに
連続して前記シール材本体5の裏面5cの片側より、該
裏面5cと面一になって延設され、所定幅長に形成され
る非水膨張性ゴム材料よりなるガイド片6と、を備えた
目地用シール材4を、前記構築物1の目地部分となる前
記端面2に形成される取付溝3内の溝底面3aに裏面が
接着されるとともに、前記溝底面3aの前記構築物1に
おける内側面1b側の縁に前記ガイド片6を沿わせるこ
とを特徴としている。
【0015】このような構成によれば、セグメント1の
取付溝3に対し、目地用シール材4をこの取付溝3に装
着する際、この目地用シール材4のガイド片6が取付溝
3に沿ってその装着位置を案内することととなり、これ
により、目地用シール材4は、取付溝3に対してその長
手方向に沿い蛇行することなく装着することができる。
【0016】特に、シール材本体5の幅方向両側にそれ
ぞれガイド片6,6が延設される目地用シール材4の場
合は、取付溝3に装着する際に、各ガイド片6,6によ
り取付溝3に沿ってその装着が案内されるとともに、こ
の取付溝3に対してその幅方向における略中心位置に、
この取付溝3に沿って装着されることとなる。
【0017】そして、装着後、シール材本体5とガイド
片6との間に切断線7を有する構成の場合には、切断線
7の箇所にて、シール材本体5からガイド片6を切除す
ることで、セグメント1の取付溝3への装着が完了す
る。
【0018】
【発明の実施の形態】まず、本発明の目地用シール材が
装着されるセグメント1は、従来の技術でも述べたよう
に、構築物としてのトンネルを構築するシールド工法に
用いられるもので、図1に示すように、矩形板状に形成
されるとともに、トンネル坑道の周壁方向aに沿うよう
に湾曲状に形成され、また、周面である4つの平滑な端
面2を有している。
【0019】各端面2は、トンネル坑道の周壁方向a、
及び坑道の長さ方向bにそれぞれ長尺となるように形成
され、図1及び図2に示すように、各端面2の長手方向
に沿うように連続した断面台形状の取付溝3が形成され
ている。
【0020】なお、この取付溝3は、図1に示すよう
に、各端面2に互いに平行となってそれぞれ一対形成さ
れており、すなわち、各端面2における、地山に対接す
る外側面1a側と、坑内側となる内側面1b側とに形成
され、また、図2に示すように、セグメント1同士を連
結して対向状態とした際に、各取付溝3が対向位置とな
るようそれぞれ形成されている。
【0021】次に、各取付溝3に装着される目地用シー
ル材4は、図3に示すように、シール材本体5と一対の
ガイド片6とで構成されている。
【0022】シール材本体5は、クロロプレンゴム,エ
チレン−プロピレン−ジエンゴム,スチレン−ブタジエ
ンゴムなどの合成ゴムや天然ゴム等のゴム成分に、アク
リル酸系,ウレタン系,イソブチレン−無水マレイン酸
系などの水膨張性樹脂と無機充填材や加硫剤を配合した
組成物を、押出成形し、加硫したもので、断面形状は、
図3に示すような矩形や六角形等の多角形若しくは図9
に示すような表面側の長さ方向に1又は複数の凸条が形
成されたものでもよく、好ましくは矩形状に形成される
とともに、図3に示すように、水膨張性ゴム材料5aが
非水膨張性ゴム材料5bの一部を除く外周面を覆うよう
な断面形状に形成された帯状の部材であり、非水膨張性
ゴム材料5bが表出する一面が裏面5cとなり接着面と
されている。
【0023】また、ガイド片6は、厚さが1〜1.5m
mの略シート状に形成された非水膨張性ゴム材料よりな
り、図3に示すように、シール材本体5の裏面5c側の
幅方向両側にこのシール材本体5と一体となってそれぞ
れ設けられ、一対で構成されているとともに、それぞれ
がシール材本体5の裏面5cと面一となるようにシール
材本体5の幅方向にヒレ状に延設され、各延出長さL
1,L2がそれぞれ同等の長さとなるように設定されて
いる。
【0024】なお、本実施の形態では、各ガイド片6,
6の基端縁におけるシール材本体5の側部の裏面側5d
が、図3に示すように、これらガイド片6と同素材であ
る非水膨張性ゴム材料にて形成されている。
【0025】また、これらガイド片6のそれぞれの先端
縁6a間の長さである幅長W3は、取付溝3の溝底面3
aにおける幅長W1と略同幅に形成されている(図4参
照)。
【0026】さらに、本実施の形態の目地用シール材4
では、シール材本体5の幅方向両側における各ガイド片
6,6とシール材本体5との間に、このシール材本体5
に対して各ガイド片6,6を切除可能とする断面V字溝
状の切断線7が、長手方向に連続してガイド片表面6b
側に設けられている。
【0027】この目地用シール材4においては、シール
材本体5の水膨張性ゴム材料の水膨張倍率(重量比)
が、1.6〜15倍、好ましくは2〜10倍であり、ま
た、シール材本体5及びガイド片6の非水膨張性ゴム材
料が、上記の水膨張性ゴム材料の基本配合から水膨張性
樹脂を抜いたもの或いは僅かに配合した組成物からな
り、その水膨張倍率(重量比)が1.2倍以下、好まし
くは1.1倍以下のものである。図3に示す本実施の形
態の複層構造の目地用シール材4の場合、これらの組成
物を2台の押出機を使用した共押出成形し、加硫するこ
とにより製造することができる。
【0028】また、この目地用シール材4のシール材本
体5における断面形状の大きさについては、幅が10〜
50mm、好ましくは15〜30mm、高さが2〜10
mm、好ましくは3〜7mmの範囲であり、また、前記
裏面5c側の中央部に形成された非水膨張性ゴムは、シ
ール材本体5全体の大きさに対し、幅が30〜70%、
好ましくは35〜65%、高さが10〜50%、好まし
くは20〜40%の範囲である。
【0029】さらに、この目地用シール材4は、前述し
たセグメント1の取付溝3に装着されるが、装着状態に
おいては各ガイド片6,6が取り除かれる状態が使用時
の状態であり、また、この装着状態においては取付溝3
の溝開口より表面側の一部が突出するようになってお
り、この使用時の状態において、シール材本体5の断面
積と取付溝3の断面積との比が0.85〜1.20、好
ましくは0.90〜1.10に設定され、また、シール
材本体5の厚さH2から取付溝H1の深さを減じた値と
シール材本体5の厚さH2との比が0.1〜0.5、好
ましくは0.15〜0.4に設定され、さらに、シール
材本体5の裏面幅長W2と取付溝3の溝底面3aにおけ
る幅長W1との比が0.5〜0.9、好ましくは0.5
5〜0.8と設定されている。
【0030】次に、この目地用シール材4の、セグメン
ト1の取付溝3への装着手順について説明する。
【0031】まず、セグメント1の取付溝3内に、目地
用シール材4を、その長手方向に沿わせながら、この目
地用シール材4の裏面におけるシール材本体5の裏面5
c部分と、これに対向する取付溝3の溝底面3aとの間
に接着剤をいずれかの面に塗布しながら、溝底面3aに
目地用シール材4を接着し装着させる。
【0032】このとき、目地用シール材4の幅方向両側
に延設されている各ガイド片6,6の先端縁6a,6a
を、取付溝3内の溝底面3aと、その幅方向の両側壁と
の各隅部分に合わせながら、この目地用シール材4を取
付溝3内に装着し、接着固定する。
【0033】次に、取付溝3に装着された目地用シール
材4の各ガイド片6,6を、切断線7の箇所にて切断
し、図5に示すように、シール材本体5から各ガイド片
6,6を分離させ取り除く。
【0034】これにより、セグメント1の取付溝3内
に、目地用シール材4のシール材本体5が装着されるこ
ととなる。
【0035】従って、この目地用シール材4によれば、
シール材本体5の幅方向に一対のガイド片6,6を延設
させるとともに、これらガイド片6,6の先端縁6a,
6a間の幅長W3をセグメント1の取付溝3の溝底面3
aにおける幅長W1と同等としたので、セグメント1の
取付溝3内に装着する際に、各ガイド片6,6が取付溝
3内にて幅方向の装着位置を案内することとなり、これ
により、目地用シール材4は、その装着位置が幅方向に
逸れることがなく、この取付溝3の溝幅W1における中
心位置に目地用シール材4が位置して装着することが可
能となり、また、このことから、目地用シール材4が取
付溝3の長手方向に沿い、蛇行することがなくなること
となる。
【0036】また、各ガイド片6,6を有することか
ら、取付溝3への装着作業が、施工現場における位置決
め作業を簡略化でき、作業時間の短縮化を図ることが可
能となる。
【0037】さらに、目地用シール材4の装着作業が、
各ガイド片6,6に案内されて行えることとなるので、
作業員に熟練さを必要とせず、容易にかつ短時間でこの
目地用シール材4の装着が行えるとともに、正確に取付
溝3への装着が行えることとなる。
【0038】また、目地用シール材4が、取付溝3内の
中心位置に蛇行することなく装着されることとなること
から、セグメント1同士を連結した際に、対向する端面
2間に位置する各シール材4が互いにずれることなく、
密着されることとなるので、止水効果を低下させること
がない。
【0039】さらに、シール材本体5と両ガイド片6,
6との間に切断線7を形成させたので、取付溝3内にこ
の目地用シール材4を装着後、両ガイド片6,6をシー
ル材本体5から切り離すことができ、取付溝3の断面積
とシール材本体5の断面積との比を変更させてしまうこ
とがない。
【0040】なお、上述した実施の形態では、各ガイド
片6,6のそれぞれの先端縁6a,6a間の長さである
幅長W3を、取付溝3の溝底面3aにおける幅長W1と
同等の幅長となるように形成した例について述べたが、
各ガイド片6,6の各先端縁6a,6a間の長さを取付
溝3の溝幅W1より長尺に形成し、図6に示すように、
幅広とした構成としてもよい。
【0041】この場合、各ガイド片6,6の表面6b
に、このガイド片6の幅方向の所定間隔毎に互いに平行
となる複数の裁断線8を長手方向にわたって連続形成さ
せる。これら裁断線8は、前述した切断線7と同様に断
面V字形の溝状に形成するのが好ましい。
【0042】そして、この複数の裁断線8を形成したガ
イド片6を有する目地用シール材4では、この裁断線8
にて、必要な幅長のガイド片6に切断形成することがで
きて所望の幅長の目地用シール材4を得られることとな
り、被装着面である取付溝3の溝底面3aの幅長W1に
合わせて裁断線8にてガイド片6の延出長さL1,L2
を調整して形成し、その後に上述したような作業を行う
ことで、上記同様の効果を得られるもので、取付溝3の
幅長W1がセグメント1毎に異なる場合など種々の幅長
に対応することが可能となり、すなわち汎用性を得るこ
とができる。
【0043】なお、これらガイド片6に設けられる各裁
断線8をそれぞれ異なる色彩にて表示形成することで、
各ガイド片6における切断箇所を容易に認識可能とな
る。
【0044】また、上述した実施の形態では、各ガイド
片6,6のシール材本体5に対するそれぞれの延出長さ
L1,L2を同等に形成した例について述べたが、図7
に示すように、それぞれの延出長さL1,L2を異なる
ように形成し構成してもよい。すなわち、シール材本体
5を取付溝3の中心位置ではなく、やや逸れた位置に取
付溝3に沿わせて装着する際に有効となる。
【0045】さらに、上述した各実施の形態では、シー
ル材本体5の断面形状を矩形状とした例について述べた
が、図9に示すように、表面に凸条9が形成されている
シール材本体5の場合や、図8に示すような、断面多角
形状のシール材本体5の場合でも、上記同様の効果を得
ることができる。
【0046】また、上述した実施の形態では、目地用シ
ール材4を取付溝3に装着後、両ガイド片6,6を切除
させる例について述べたが、切除しない構成としてもよ
い。この場合、シール材本体5と各ガイド片6,6との
間には、切断線7が形成されない構成としてもよく、各
ガイド片6,6の裏面も取付溝3の溝底面3aに接着固
定させる。
【0047】さらに、上述した実施の形態では、シール
材本体5の幅方向両側のそれぞれにガイド片6を延設さ
せた構造の例について述べたが、図10や図11に示す
ように、シール材本体5の幅方向の片側である一側にガ
イド片6を延設させた構造の目地用シール材4としても
よい。
【0048】この目地用シール材4の場合、セグメント
1の取付溝3に対し、目地用シール材4をこの取付溝3
に装着する際に、この目地用シール材4のガイド片6が
取付溝3に沿ってその装着位置を案内することととな
り、これにより、目地用シール材4は、取付溝3に対し
てその長手方向に沿い蛇行することなく装着することが
できることとなる。
【0049】特に、このガイド片6のシール材本体5に
対する延出長さL1を、取付溝3の溝底面3aにおける
幅長W1とこの取付溝3に装着されるシール材本体5の
裏面5cにおける幅長W2との差の2分の1の幅長に形
成させる構成とすることで、この目地用シール材4を取
付溝3に装着させる際に、このガイド片6が取付溝3に
沿ってその装着位置を案内することととなり、これによ
り、目地用シール材4は、取付溝3に対してその長手方
向に沿い蛇行することなく、かつこの取付溝3の溝幅W
1における中心位置に、この目地用シール材4が位置し
て装着することができることとなる。
【0050】なお、このガイド片6がシール材本体5の
一側に延設されている目地用シール材4では、シール材
本体5を水膨張性ゴム材料にて形成させ、ガイド片6を
非水膨張性ゴム材料にて形成させるとともに、図10に
示すように、シール材本体5の裏面5cにおける半部を
非水膨張性ゴム材料にて形成させ、すなわちシール材本
体5の裏面5cの半部よりガイド片6を延出させるよう
に(図中L3)形成させるのが好ましく、この場合、ガ
イド片6を切断して取り除くことなく、取付溝3に装着
させる。
【0051】また、このガイド片6がシール材本体5の
一側に延設されている目地用シール材4(図10及び図
11参照)においても、上述した実施の形態の目地用シ
ール材4と同様に、シール材本体5とガイド片6との間
に、切断線を形成させ、シール材本体5に対してガイド
片6を切除可能とする構成としてもよく、さらには、ガ
イド片6の延出長さL1を十分に長く形成し、その表面
6bに位置して、このガイド片6における幅方向の所定
間隔毎となるように複数の裁断線8を形成させる構成と
してもよい。
【0052】さらに、このような構成の目地用シール材
4(図10および図11参照)においては、シールドト
ンネルを構成するセグメント1の目地部分の取付溝3に
装着させる場合、ガイド片6をセグメント1の坑内側と
なる内側面1b側の取付溝3の縁に沿って接着すること
が好ましい。これによれば、地山に対接する外側面1a
側よりの水、すなわち目地部分に浸入する外部からの水
に対し、目地用シール材4の水膨張性ゴム部分が素早く
膨張し止水効果を発揮することができ、ガイド片6およ
び非水膨張性ゴム層5bが取付溝3に対し、接着力を発
揮できるという効果がある。この場合、ガイド片6の長
さL2が、前記取付溝3の溝底面3aにおける幅長W1
とシール材本体5の裏面5cにおける幅長W2との差の
2分の1あるいはそれより小さな幅長に形成することに
より、上記の取付溝3に対し接着力を十分に発揮でき、
耐久性のある目地シール構造とすることができる。
【0053】なお、目地用シール材4の裏面には、接着
剤を塗布し接着層を形成させる構成としてもよく、好ま
しくは、シール材本体5における裏面5cに接着層を形
成させ、また、この接着層に剥離紙を貼着した構成とし
てもよい。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明の目地用シー
ル材によれば、シール材本体の幅方向一側にガイド片を
延設させたので、構築物の取付溝内に装着する際に、ガ
イド片が取付溝内にて幅方向の装着位置を案内すること
となり、これにより、目地用シール材は、その装着位置
が幅方向に逸れることがなく、この目地用シール材が取
付溝の長手方向に沿い、蛇行することなく装着できると
いう効果がある。
【0055】また、この目地用シール材では、ガイド片
を有することから、取付溝への装着作業が、施工現場に
おける位置決め作業を簡略化でき、すなわち、ガイド片
を取付溝内に沿わせるのみで位置決めを行うことが可能
となり、作業時間の短縮化を図ることが可能となる効果
を得られる。
【0056】さらに、目地用シール材の装着作業が、ガ
イド片に案内されて行えることとなるので、作業員に熟
練さを必要とせず、容易にかつ短時間でこの目地用シー
ル材の装着が行えるとともに、正確に取付溝への装着が
行えるという効果がある。
【0057】また、ガイド片のシール材本体に対する延
出長さを、取付溝の溝底面における幅長とこの取付溝に
装着されるシール材本体の裏面における幅長との差の2
分の1の幅長に形成させる構成とすることで、この目地
用シール材の取付溝への装着が、この取付溝に対してそ
の長手方向に沿って蛇行することがなく、かつこの取付
溝の溝幅における中心位置に、この目地用シール材を位
置させることができる効果が得られることとなる。
【0058】さらに、シール材本体の幅方向に一対のガ
イド片を延設させるとともに、これらガイド片の先端縁
間の幅長を構築物の取付溝の溝底面における幅長とした
目地用シール材によれば、構築物の取付溝内に装着する
際に、各ガイド片が取付溝内にて幅方向の装着位置を案
内することとなり、これにより、目地用シール材は、そ
の装着位置が幅方向に逸れることがなく、この目地用シ
ール材が取付溝の長手方向に沿い、蛇行することがない
という効果を得られるとともに、この取付溝の溝幅にお
ける略中心位置に目地用シール材が位置して装着するこ
とが可能となる効果が得られる。
【0059】また、各ガイド片のシール材本体に対する
延出長さを、シール材本体の両側においてそれぞれ同等
の長さとすることで、この目地用シール材が、取付溝内
の中心位置に蛇行することなく装着されることとなるこ
とから、構築物同士を連結した際に、対向する端面間に
位置する各シール材が互いにずれることなく、密着され
ることとなるので、止水効果を低下させることがないと
いう効果が得られる。
【0060】さらに、シール材本体と両ガイド片との間
に切断線を形成した構成とすれば、取付溝内にこの目地
用シール材を装着後、両ガイド片をシール材本体から切
り離すことができ、取付溝の断面積とシール材本体の断
面積との比を変更させてしまうことがないという効果が
得られる。
【0061】また、各ガイド片の延出長さを所定の幅長
に形成して、各ガイド片の表面に幅方向の所定間隔毎に
裁断線を形成させることにより、この目地用シール材で
は、これら裁断線にて、必要な幅長のガイド片に切断形
成することができて所望の幅長の目地用シール材を得ら
れることとなり、取付溝の幅長が構築物毎に異なる場合
など種々の幅長に対応することが可能となり、すなわち
汎用性を得ることができるという効果が得られる。
【0062】また、本発明の目地シール構造によれば、
構築物としてシールドトンネルを構築するセグメントに
適用した場合に、非水膨張性ゴム材料よりなるガイド片
をシール材本体の裏面の片側より面一となるよう延設さ
せて、取付溝の溝底面のセグメントの坑内側となる内側
面側の縁に、このガイド片を沿わせるよう装着させる構
造とすることにより、地山に対接する外側面側よりの
水、すなわち目地部分に浸入する外部からの水に対し、
目地用シール材の水膨張性ゴム部分が素早く膨張し止水
効果を発揮することができ、ガイド片および非水膨張性
ゴム層が取付溝に対し、接着力を発揮できるという効果
を得ることができる。この場合に、ガイド片の長さが、
前記取付溝の溝底面における幅長とシール材本体の裏面
における幅長との差の2分の1あるいはそれより小さな
幅長に形成することにより、上記の取付溝に対し接着力
を十分に発揮でき、耐久性のある目地シール構造と得る
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による目地用シール材が用いられる構築
物(セグメント)の斜視図
【図2】同構築物(セグメント)同士を連結した状態の
側断面図
【図3】本発明による一実施の形態の目地用シール材の
断面図
【図4】同目地用シール材の取付溝装着状態を示す断面
【図5】同目地用シール材の取付手順を示す斜視図
【図6】他の実施の形態の目地用シール材の断面図
【図7】他の実施の形態の目地用シール材の断面図
【図8】他の実施の形態の目地用シール材の断面図
【図9】他の実施の形態の目地用シール材の断面図
【図10】他の実施の形態の目地用シール材の断面図
【図11】他の実施の形態の目地用シール材を用いた目
地シール構造の概略断面図
【符号の説明】
1…構築物(セグメント) 2…端面 3…取付溝 3a…溝底面 4…目地用シール材 5…シール材本体 5c…裏面 6…ガイド片 6a…先端縁 6b…表面 7…切断線 8…裁断線 L1,L2…ガイド片の延出長さ W1…溝底面における幅長 W3…各ガイド片の両先端縁間の幅長

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端面同士を対向させて連結し構築する構
    築物であって、目地部分となる前記端面間に介設される
    目地用シール材において、 前記端面に形成される取付溝内の溝底面に裏面が接着さ
    れて装着されるとともに、該取付溝の溝開口より表面側
    の一部が突出する高さを有する所定断面形状のシール材
    本体と、 前記シール材本体の裏面側の幅方向の少なくとも一側
    に、該裏面と面一になって延設され、所定の幅長に形成
    されるガイド片と、 を備えたことを特徴とする目地用シール材。
  2. 【請求項2】 前記ガイド片の前記シール材本体に対す
    る先端縁までの延出長さが、前記取付溝の溝底面におけ
    る幅長と該取付溝に装着される前記シール材本体の裏面
    における幅長との差の2分の1の幅長に形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の目地用シール材。
  3. 【請求項3】 前記ガイド片に、その表面に位置して、
    該ガイド片における幅方向の所定間隔毎に複数の裁断線
    が形成されていることを特徴とする請求項1記載の目地
    用シール材。
  4. 【請求項4】 前記ガイド片は、前記シール材本体の裏
    面側の幅方向両側に該裏面と面一になってそれぞれ延設
    され、かつ各ガイド片の両先端縁間の幅長が前記取付溝
    の溝底面における幅長と略同幅に形成されていることを
    特徴とする請求項1または3記載の目地用シール材。
  5. 【請求項5】 前記シール材本体の幅方向両側における
    前記ガイド片と前記シール材本体との間には、該シール
    材本体に対して前記ガイド片を切除可能とする切断線が
    設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    か1つに記載の目地用シール材。
  6. 【請求項6】 前記シール材本体は、水膨張性ゴム材料
    にて形成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれ
    か1つに記載の目地用シール材。
  7. 【請求項7】 前記各ガイド片は、非水膨張性ゴム材料
    にて形成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれ
    か1つに記載の目地用シール材。
  8. 【請求項8】 端面同士を対向させて連結し構築する構
    築物であって、目地部分となる前記端面間に介設される
    目地用シール材が使用されるシール構造において、 前記端面に形成される取付溝の溝開口より表面側の一部
    が突出する高さを有する所定断面の水膨張性ゴム材料よ
    りなるシール材本体と、 前記シール材本体の裏面略中央部分に、該シール材本体
    の全体の大きさに対し、幅長が30〜70%,高さが1
    0〜50%に設定され形成される非水膨張性ゴム層と、 前記シール材本体の裏面側の片側に、該裏面と面一にな
    って延設され、所定の幅長に形成される非水膨張性ゴム
    材料よりなるガイド片と、 を備えた目地用シール材を、 前記構築物の目地部分となる前記端面に形成される取付
    溝内の溝底面に裏面が接着されるとともに、前記溝底面
    の内側面側の縁に前記ガイド片を沿わせることを特徴と
    する目地シール構造。
  9. 【請求項9】 端面同士を対向させて連結し構築する構
    築物であって、目地部分となる前記端面間に介設される
    目地用シール材が使用されるシール構造において、 前記端面に形成される取付溝の溝開口より表面側の一部
    が突出する高さを有する所定断面の水膨張性ゴム材料よ
    りなるシール材本体と、 前記シール材本体の裏面の片側より、該シール材本体の
    全体の大きさに対し、幅長が30〜80%,高さが10
    〜50%に設定され形成される非水膨張性ゴム層と、 前記非水膨張性ゴム層に連続して前記シール材本体の裏
    面の片側より、該裏面と面一になって延設され、所定幅
    長に形成される非水膨張性ゴム材料よりなるガイド片
    と、 を備えた目地用シール材を、 前記構築物の目地部分となる前記端面に形成される取付
    溝内の溝底面に裏面が接着されるとともに、前記溝底面
    の内側面側の縁に前記ガイド片を沿わせることを特徴と
    する目地シール構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180004048A (ko) * 2017-12-22 2018-01-10 대룡공업주식회사 세그먼트용 수팽창 지수재
WO2018101418A1 (ja) * 2016-12-01 2018-06-07 川崎重工業株式会社 複合材料構造物製造用成形型のシール構造
CN108590757A (zh) * 2018-06-20 2018-09-28 彭健 一种捷装装置及其安装方法

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