JP2004270375A - 伸縮継手用止水材 - Google Patents
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Abstract
【課題】構造物への止水材の装着を簡単にすることができる伸縮継手の止水構造を提供する。
【解決手段】複数の可撓性板から止水部5と取付部6とを形成する。中央の可撓性板を湾曲させて止水部5を形成する。両側の可撓性板を折り曲げて取付部6を形成する。止水部5と取付部6とを一体化して止水材4を構成する。止水部5を構造物1a、1b間の隙間2に挿入し、その止水面5aを構造物1a、1bの端面に密着させる。止水部5を保持する取付部6を構造物1a、1bの表面に取り付ける。
【選択図】 図2
【解決手段】複数の可撓性板から止水部5と取付部6とを形成する。中央の可撓性板を湾曲させて止水部5を形成する。両側の可撓性板を折り曲げて取付部6を形成する。止水部5と取付部6とを一体化して止水材4を構成する。止水部5を構造物1a、1b間の隙間2に挿入し、その止水面5aを構造物1a、1bの端面に密着させる。止水部5を保持する取付部6を構造物1a、1bの表面に取り付ける。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、橋梁や建築物などの構造物に設けられる伸縮継手用止水材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、橋梁や建築物などの構造物には、温度変化による構造物の伸縮などを吸収するための伸縮継手が設けられている。例えば特許文献1に伸縮継手の構造が開示されている。図8に特許文献1の伸縮継手を示す。
【0003】
この伸縮継手は、一対の基体部101と一対のフェースプレート102とを備えている。フェースプレート102の互いに対向する端縁は、凹凸の反転し合う略櫛形状とされ、その間にジグザグ状の隙間が形成されている。フェースプレート102の下方の空間に充填されたシール材103で受けきれなかった雨水などは、その下方に設けられた流水樋104で受けて排水するようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−129616号公報(段落番号0028〜0030、第6図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の伸縮継手は、その長さが長くなると流水樋も長くなり、流水樋を運搬しにくくなる。流水樋を短く分割して設置時に接続するようにしてもよいが、その接続部から水漏れを生じさせるおそれがある。
【0006】
また、基体部間のフェースプレートで覆われた部位にシール材や流水樋を設けるようになっているので、シール材や流水樋を取り付けにくい。そのため、流水樋などの止水材の取付に時間がかかったり、取付精度が不十分になって構造物との間から水が漏れたりするおそれがある。さらに、温度変化による構造物の伸縮などにより隙間の大きさが変化したとき、この変化に止水材が追従しきれずに水漏れを生じさせるおそれがある。
【0007】
本発明は、運搬しやすく、構造物に簡単に取り付けることができ、確実に水漏れを防止することができる伸縮継手用止水材を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題に鑑み、本発明は、構造物間の隙間に介入して止水することを前提として、可撓性のある帯板から伸縮継手用止水材を構成する。帯板の幅方向中央を湾曲させて止水部を形成し、帯板の幅方向両側を折り曲げて構造物に取り付けるための取付部を形成する。帯板をその可撓性を利用してロール状にできるようにすれば、伸縮継手用止水材を運搬しやすくなる。
【0009】
なお、取付部が長さ方向に連続しているので、取付部を断続的に設けたものよりも取付ビスなどの間隔を適宜狭く設定することができ、構造物間の隙間の形状に柔軟に対応させることができる。つまり、施工誤差などにより、構造物の端面が湾曲して形成されているときや、両構造物が相対的に傾いたときなどのように、構造物間の隙間の大きさが位置ごとに変化するような場合にも、その変化に容易に対応させることができる。
【0010】
帯板の全体を一体成形してもよいが、止水部に形成される部位と、取付部に形成される部位とを別成形して、これらを幅方向に一体化してもよい。そうすれば、湾曲させて止水部に形成する部位の板厚と、折り曲げて取付部に形成する部位の板厚とを異なる厚さに設定することができる。これにより、幅方向中央の板厚を薄くして湾曲させやすくし、幅方向両側を厚くして取付部の強度を高めることができる。止水部に形成される部位と、取付部に形成される部位とは接着、接合、ビス留めなどによって一体化する。
【0011】
帯板の長さ方向と平行に、幅方向両側を折り曲げるための折曲用溝を形成すれば、現地での折り曲げ作業が簡単になり、所定の箇所を折り曲げることができる。帯板の長さ方向と平行に、幅方向中央を湾曲させるための湾曲用溝を形成すれば、湾曲用溝で挟まれた部位だけを湾曲させることができ、取付部に湾曲の影響が及ぶことを防止することができる。
【0012】
帯板を繊維強化プラスチックの引抜成形により形成するようにすれば、長い止水材を容易に形成することができる。そのため、伸縮継手の長さに応じて帯板を切断することにより、任意の長さの伸縮継手用止水材を装着することができる。
【0013】
構造物間に隙間を形成してなる伸縮継手に止水材を装着した伸縮継手の止水構造として、止水材は、構造物間の隙間に挿入される止水部と、この止水部を保持する取付部とから構成される。その取付部を構造物の表面に取り付けるようにする。そうすれば、止水部を構造物の外側から伸縮継手の隙間に挿入して取付部を構造物の表面に接触させ、この取付部を構造物表面に取り付ければよい。隙間の外側から取付可能なので、止水材の伸縮継手への装着を簡単にして、止水材の取付精度を高めることができる。
【0014】
止水部は、構造物の端面に密着して隙間の内側に向かって湾曲した形状とされる。隙間を挟む両構造物が近接離間する方向及びこれに直交してずれる方向に対して、止水部は追従して変形する。止水部が構造物の端面に常に密着した状態を維持できるので、十分な止水性を確保しつつ、構造物の伸縮による構造物間の隙間の大きさの変化やずれに容易に追従させることができる。ここで、構造物の端面とは、両構造物の互いに対向する面であり、両構造物の端面間の空間が隙間とされる。
【0015】
止水部は、隙間内に挿入される。止水部の両端が隙間の外側にはみ出してもよいが、全て隙間内に収まるのが好ましい。これに伴って、取付部の一部も隙間内に入り込むことになる。このような構造にすることによって、止水部の密着性を高めることができる。
【0016】
伸縮継手用止水材は、構造物の他面側に設けられ、構造物の一面側に伸縮装置が設けられる。伸縮装置から隙間に浸入する水以外にも、構造物を構成するコンクリートに形成されたクラックなどから隙間に浸入する水を伸縮継手用止水材で受けることができる。
【0017】
伸縮継手の止水構造の設置方法としては、可撓性のある帯板をロール状にして運搬し、これを現地で折り曲げて、構造物間の隙間の内側に向かって湾曲した止水部と、この止水部を保持する取付部とを形成し、その止水部を隙間に挿入して構造物の端面に密着させ、取付部を構造物の表面に取り付ける。
【0018】
この構成によれば、可撓性のある帯板をロール状に巻き取って運搬するので、長尺にならず、運搬しやすい。これを現地で巻き戻し、所定の形状に折り曲げて伸縮継手用止水材とするので、隙間に応じて止水部の形状を調整しやすい。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る伸縮継手用止水材の実施の形態について、図面を用いて説明する。図1は本発明の伸縮継手の止水構造の断面図、図2は止水材付近の拡大断面図である。
【0020】
伸縮継手は、橋梁などの構造物1a、1b間に隙間2を形成してなり、隙間2の上面側(一面側)に、隙間2を覆う伸縮自在な伸縮装置3が設けられて、隙間2の下面側(他面側)に、隙間2からの水漏れを防止する止水材4が装着されている。
【0021】
止水材4は、隙間2に挿入されて水漏れを防止する止水部5と、止水部5を保持する取付部6とからなり、止水部5及び取付部6がそれぞれ別成形された可撓性のある帯板から形成される。
【0022】
止水部5は、例えばクロスポリマーからなる板を隙間2の内側(上方)に向けて湾曲させることにより形成される。この止水部5が広がろうとする弾性力により、止水部5の両側付近の止水面5aが構造物1a、1bの端面に常に密着する。接着剤を用いて止水面5aを構造物1a、1bの端面に接着することにより、その密着性を高めてもよい。
【0023】
取付部6は、例えば繊維強化プラスチックを引抜成形してなる板をL字形に折り曲げて形成される。取付部6を構成する板は、止水部5を構成する板よりも厚くされ、取付部6の強度及び剛性が止水部5よりも高く設定される。取付部6の鉛直片が止水部5の両側付近の内側に接着剤により接着されて、止水部5と一体化される。取付部6は、構造物1a、1bの下面と端面とのコーナーに合わせて配置され、ビス7により、構造物1a、1bに取り付けられる。
【0024】
構造物1a、1bは、コンクリートからなる構造物本体8a、8bの上面にアスファルト舗装9を施してなり、隙間2を挟む両構造物1a、1bの端部に、伸縮装置3を構成する断面逆L字形の一組の基体3a、3bが装着される。
【0025】
基体3a、3bは、構造物1a、1bの端部に、突出筋10、スタッド11、補強筋12及び後打ちコンクリート13を介して装着され、その櫛形のフェースプレート14a、14bがスライド自在にラップしている。両基体3a、3bの間に設けられたシール材15は、両フェースプレート14a、14bの間から隙間2に浸入する水の大部分を受けて伸縮継手からの水漏れを防止する。
【0026】
構造物1a、1bの端部付近は、構造物1a、1bの下面に設けられた多孔質シート状体16を貼り付け、長期間の使用により生じたクラックに樹脂やモルタルを注入することにより補強され、クラックを介する水の浸入が防止される。
【0027】
次に、伸縮継手の止水構造の設置方法について説明する。ここでは、既設の伸縮継手に上記の止水構造を施す手順を説明する。まず、構造物1a、1bの脆弱部のコンクリートをはつり取り、漏水によりコンクリートが濡れている場合は、可能な限り乾燥させて下地調整する。
【0028】
次いで、図3に示すロール状にして現地に運搬した帯板を広げて、これを現地で折り曲げて伸縮継手用止水材4を形成する。帯板は、止水部5を構成する例えばクロスポリマー板の両側下面に、取付部6を構成する例えば繊維強化プラスチック板の幅方向端部が接着されたものであり、工場において製作される。
【0029】
図4(a)に示すように、取付部6を構成する両側の板の中央に、その長さ方向と平行な折曲用溝17が形成されている。図4(b)に示すように、両側の板を折曲用溝17に沿って折り曲げて、L字形の取付部6を形成する。図4(c)に示すように、止水部5を構成する中央の板を上向きに湾曲させて止水部5を形成する。
【0030】
図4(d)に示すように、止水部5を隙間2の大きさに合わせた幅にして、下方から隙間2に挿入する。このとき、止水部5の両側付近の止水面5aに接着剤を塗布しておいてもよい。構造物1a、1bの端面に止水部5が密着するように、取付部6を左右にずらす。隙間2が小さいとき、図5(a)に示すように、止水部5をきつく湾曲させてその幅を狭くする。これにより、図5(b)に示すように、狭い隙間2に装着できる。その後、取付部6をビス7で構造物1a、1bの下面側表面に取り付ける。多孔質シート状体16を貼り付けて、構造物1a、1bのクラックに樹脂やモルタルを低圧注入する。
【0031】
なお、帯板は、ロール状から広げたとき平面状になるようにして、これを現地で所定の断面形状に折り曲げて伸縮継手用止水材4に形成してもよいが、ロール状から広げたとき帯板が伸縮継手用止水材4の形状になるようにしてもよい。この場合、帯板は、弾性変形を伴ってロール状に巻かれる。また、形状記憶材料を用いてもよい。
【0032】
上記構成によれば、止水部5を構造物1a、1bの下面側から隙間2に挿入するようにして伸縮継手用止水材4を装着するので、簡単、迅速かつ確実に施工することができる。これにより、その取付精度を高めることができるので、施工誤差により取付位置がずれて水漏れを生じさせることがない。
【0033】
伸縮継手用止水材4を可撓性のある帯板から形成するため、隙間2が広がったとき止水部5の弾性により湾曲がゆるくなって構造物1a、1bの端面に密着する。このとき、止水部5は、止水面5aだけが構造物1a、1bの端面と密着し、その密着面積が小さくなる。隙間2が狭まったとき止水部5の弾性により湾曲がきつくなって構造物1a、1bの端面に密着する。このとき、止水部5は、止水面5aとその上方が構造物1a、1bの端面と密着し、その密着面積が大きくなる。
【0034】
これにより、構造物1a、1bの温度変化などによる隙間2の大きさの変化やずれに十分に追従して、隙間2からの水漏れを防止することができる。伸縮継手用止水材4は隙間2の形状に柔軟に対応できるので、構造物1a、1bの端面が施工誤差などにより湾曲しているときにも対応可能である。
【0035】
帯板を巻いて運べるので、長い止水材4の運搬を簡単にすることができ、現場で切断することにより、あらゆる長さの隙間2に対応可能である。さらに、樹脂やモルタルなどの流体を構造物1a、1bのクラックに面的に注入することにより、構造物1a、1bの強度を改善し、クラックから隙間2に浸入する水や構造物1a、1bの下面側に浸入する水を止めることができる。
【0036】
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において、適宜変更を加えることができる。例えば、止水材4を構成する帯板は、止水部5に成形する部位と、取付部6に成形する部位とを別成形して一体化する代わりに、可撓性のある帯板の全体を一体成形し、その中央を湾曲させて止水部5を形成し、両側を折り曲げて取付部6を形成してもよい。
【0037】
この場合、図6(a)に示すように、止水材4を構成する例えば繊維強化プラスチック板の両側付近に、折曲用溝18及び湾曲用溝19を各2本ずつ形成しておく。図6(b)に示すように、外側の折曲用溝18に沿って板の両側を折り起こし、図6(c)に示すように、内側の湾曲用溝19間の板中央部を上方に湾曲させて、止水材4を形成する。湾曲用溝19により、その湾曲が両側の取付部6に及ぶことを防止する。図6(d)に示すように、止水部5を隙間2に下方から挿入して止水材4を装着する。
【0038】
隙間2が小さいとき、図7(a)に示すように、止水部5をきつく湾曲させてその幅を狭くする。これにより、図7(b)に示すように、狭い隙間2に装着する。他の構成は、上記の実施の形態と同じである。
【0039】
また、伸縮継手用止水材4の材質は、クロスポリマー及び繊維強化プラスチック以外にも、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリカーボネイト、ABS樹脂などの合成樹脂、ゴム、エラストマー、金属薄板など、可撓性のものであればどのような素材でもよい。止水構造は、既設の構造物1a、1bに補修を施す場合に限らず、新設の構造物1a、1bに取り付けてもよく、伸縮装置3を設けずに単独で設けてもよい。構造物1a、1bは、橋梁以外の建築物や擁壁などの道路構造物であってもよい。
【0040】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな通り、本発明によると、止水材を可撓性のある帯板から形成するので、ロール状にして持ち運びでき、その長さも自由に選択できる。止水部を構造物間の隙間に挿入するようにして、取付部を構造物の表面に取り付けるので、その取付が簡単になり、取付精度を高めることができる。止水材は、隙間の大きさの変化に十分に追従するので、水漏れを確実に防止することができる。このように、現場施工に適した伸縮継手用止水材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の伸縮継手の止水構造の断面図
【図2】止水材付近の拡大断面図
【図3】ロール状に巻いた止水材の斜視図
【図4】止水材の設置方法を説明する図
【図5】隙間が小さいときに対応した止水材の断面図
【図6】別形態の止水材の設置方法を説明する図
【図7】隙間が小さいときに対応した止水材の断面図
【図8】従来の伸縮継手の止水構造の断面図
【符号の説明】
1a、1b 構造物
2 隙間
3 伸縮装置
4 止水材
5 止水部
6 取付部
【発明の属する技術分野】
本発明は、橋梁や建築物などの構造物に設けられる伸縮継手用止水材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、橋梁や建築物などの構造物には、温度変化による構造物の伸縮などを吸収するための伸縮継手が設けられている。例えば特許文献1に伸縮継手の構造が開示されている。図8に特許文献1の伸縮継手を示す。
【0003】
この伸縮継手は、一対の基体部101と一対のフェースプレート102とを備えている。フェースプレート102の互いに対向する端縁は、凹凸の反転し合う略櫛形状とされ、その間にジグザグ状の隙間が形成されている。フェースプレート102の下方の空間に充填されたシール材103で受けきれなかった雨水などは、その下方に設けられた流水樋104で受けて排水するようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−129616号公報(段落番号0028〜0030、第6図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の伸縮継手は、その長さが長くなると流水樋も長くなり、流水樋を運搬しにくくなる。流水樋を短く分割して設置時に接続するようにしてもよいが、その接続部から水漏れを生じさせるおそれがある。
【0006】
また、基体部間のフェースプレートで覆われた部位にシール材や流水樋を設けるようになっているので、シール材や流水樋を取り付けにくい。そのため、流水樋などの止水材の取付に時間がかかったり、取付精度が不十分になって構造物との間から水が漏れたりするおそれがある。さらに、温度変化による構造物の伸縮などにより隙間の大きさが変化したとき、この変化に止水材が追従しきれずに水漏れを生じさせるおそれがある。
【0007】
本発明は、運搬しやすく、構造物に簡単に取り付けることができ、確実に水漏れを防止することができる伸縮継手用止水材を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題に鑑み、本発明は、構造物間の隙間に介入して止水することを前提として、可撓性のある帯板から伸縮継手用止水材を構成する。帯板の幅方向中央を湾曲させて止水部を形成し、帯板の幅方向両側を折り曲げて構造物に取り付けるための取付部を形成する。帯板をその可撓性を利用してロール状にできるようにすれば、伸縮継手用止水材を運搬しやすくなる。
【0009】
なお、取付部が長さ方向に連続しているので、取付部を断続的に設けたものよりも取付ビスなどの間隔を適宜狭く設定することができ、構造物間の隙間の形状に柔軟に対応させることができる。つまり、施工誤差などにより、構造物の端面が湾曲して形成されているときや、両構造物が相対的に傾いたときなどのように、構造物間の隙間の大きさが位置ごとに変化するような場合にも、その変化に容易に対応させることができる。
【0010】
帯板の全体を一体成形してもよいが、止水部に形成される部位と、取付部に形成される部位とを別成形して、これらを幅方向に一体化してもよい。そうすれば、湾曲させて止水部に形成する部位の板厚と、折り曲げて取付部に形成する部位の板厚とを異なる厚さに設定することができる。これにより、幅方向中央の板厚を薄くして湾曲させやすくし、幅方向両側を厚くして取付部の強度を高めることができる。止水部に形成される部位と、取付部に形成される部位とは接着、接合、ビス留めなどによって一体化する。
【0011】
帯板の長さ方向と平行に、幅方向両側を折り曲げるための折曲用溝を形成すれば、現地での折り曲げ作業が簡単になり、所定の箇所を折り曲げることができる。帯板の長さ方向と平行に、幅方向中央を湾曲させるための湾曲用溝を形成すれば、湾曲用溝で挟まれた部位だけを湾曲させることができ、取付部に湾曲の影響が及ぶことを防止することができる。
【0012】
帯板を繊維強化プラスチックの引抜成形により形成するようにすれば、長い止水材を容易に形成することができる。そのため、伸縮継手の長さに応じて帯板を切断することにより、任意の長さの伸縮継手用止水材を装着することができる。
【0013】
構造物間に隙間を形成してなる伸縮継手に止水材を装着した伸縮継手の止水構造として、止水材は、構造物間の隙間に挿入される止水部と、この止水部を保持する取付部とから構成される。その取付部を構造物の表面に取り付けるようにする。そうすれば、止水部を構造物の外側から伸縮継手の隙間に挿入して取付部を構造物の表面に接触させ、この取付部を構造物表面に取り付ければよい。隙間の外側から取付可能なので、止水材の伸縮継手への装着を簡単にして、止水材の取付精度を高めることができる。
【0014】
止水部は、構造物の端面に密着して隙間の内側に向かって湾曲した形状とされる。隙間を挟む両構造物が近接離間する方向及びこれに直交してずれる方向に対して、止水部は追従して変形する。止水部が構造物の端面に常に密着した状態を維持できるので、十分な止水性を確保しつつ、構造物の伸縮による構造物間の隙間の大きさの変化やずれに容易に追従させることができる。ここで、構造物の端面とは、両構造物の互いに対向する面であり、両構造物の端面間の空間が隙間とされる。
【0015】
止水部は、隙間内に挿入される。止水部の両端が隙間の外側にはみ出してもよいが、全て隙間内に収まるのが好ましい。これに伴って、取付部の一部も隙間内に入り込むことになる。このような構造にすることによって、止水部の密着性を高めることができる。
【0016】
伸縮継手用止水材は、構造物の他面側に設けられ、構造物の一面側に伸縮装置が設けられる。伸縮装置から隙間に浸入する水以外にも、構造物を構成するコンクリートに形成されたクラックなどから隙間に浸入する水を伸縮継手用止水材で受けることができる。
【0017】
伸縮継手の止水構造の設置方法としては、可撓性のある帯板をロール状にして運搬し、これを現地で折り曲げて、構造物間の隙間の内側に向かって湾曲した止水部と、この止水部を保持する取付部とを形成し、その止水部を隙間に挿入して構造物の端面に密着させ、取付部を構造物の表面に取り付ける。
【0018】
この構成によれば、可撓性のある帯板をロール状に巻き取って運搬するので、長尺にならず、運搬しやすい。これを現地で巻き戻し、所定の形状に折り曲げて伸縮継手用止水材とするので、隙間に応じて止水部の形状を調整しやすい。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る伸縮継手用止水材の実施の形態について、図面を用いて説明する。図1は本発明の伸縮継手の止水構造の断面図、図2は止水材付近の拡大断面図である。
【0020】
伸縮継手は、橋梁などの構造物1a、1b間に隙間2を形成してなり、隙間2の上面側(一面側)に、隙間2を覆う伸縮自在な伸縮装置3が設けられて、隙間2の下面側(他面側)に、隙間2からの水漏れを防止する止水材4が装着されている。
【0021】
止水材4は、隙間2に挿入されて水漏れを防止する止水部5と、止水部5を保持する取付部6とからなり、止水部5及び取付部6がそれぞれ別成形された可撓性のある帯板から形成される。
【0022】
止水部5は、例えばクロスポリマーからなる板を隙間2の内側(上方)に向けて湾曲させることにより形成される。この止水部5が広がろうとする弾性力により、止水部5の両側付近の止水面5aが構造物1a、1bの端面に常に密着する。接着剤を用いて止水面5aを構造物1a、1bの端面に接着することにより、その密着性を高めてもよい。
【0023】
取付部6は、例えば繊維強化プラスチックを引抜成形してなる板をL字形に折り曲げて形成される。取付部6を構成する板は、止水部5を構成する板よりも厚くされ、取付部6の強度及び剛性が止水部5よりも高く設定される。取付部6の鉛直片が止水部5の両側付近の内側に接着剤により接着されて、止水部5と一体化される。取付部6は、構造物1a、1bの下面と端面とのコーナーに合わせて配置され、ビス7により、構造物1a、1bに取り付けられる。
【0024】
構造物1a、1bは、コンクリートからなる構造物本体8a、8bの上面にアスファルト舗装9を施してなり、隙間2を挟む両構造物1a、1bの端部に、伸縮装置3を構成する断面逆L字形の一組の基体3a、3bが装着される。
【0025】
基体3a、3bは、構造物1a、1bの端部に、突出筋10、スタッド11、補強筋12及び後打ちコンクリート13を介して装着され、その櫛形のフェースプレート14a、14bがスライド自在にラップしている。両基体3a、3bの間に設けられたシール材15は、両フェースプレート14a、14bの間から隙間2に浸入する水の大部分を受けて伸縮継手からの水漏れを防止する。
【0026】
構造物1a、1bの端部付近は、構造物1a、1bの下面に設けられた多孔質シート状体16を貼り付け、長期間の使用により生じたクラックに樹脂やモルタルを注入することにより補強され、クラックを介する水の浸入が防止される。
【0027】
次に、伸縮継手の止水構造の設置方法について説明する。ここでは、既設の伸縮継手に上記の止水構造を施す手順を説明する。まず、構造物1a、1bの脆弱部のコンクリートをはつり取り、漏水によりコンクリートが濡れている場合は、可能な限り乾燥させて下地調整する。
【0028】
次いで、図3に示すロール状にして現地に運搬した帯板を広げて、これを現地で折り曲げて伸縮継手用止水材4を形成する。帯板は、止水部5を構成する例えばクロスポリマー板の両側下面に、取付部6を構成する例えば繊維強化プラスチック板の幅方向端部が接着されたものであり、工場において製作される。
【0029】
図4(a)に示すように、取付部6を構成する両側の板の中央に、その長さ方向と平行な折曲用溝17が形成されている。図4(b)に示すように、両側の板を折曲用溝17に沿って折り曲げて、L字形の取付部6を形成する。図4(c)に示すように、止水部5を構成する中央の板を上向きに湾曲させて止水部5を形成する。
【0030】
図4(d)に示すように、止水部5を隙間2の大きさに合わせた幅にして、下方から隙間2に挿入する。このとき、止水部5の両側付近の止水面5aに接着剤を塗布しておいてもよい。構造物1a、1bの端面に止水部5が密着するように、取付部6を左右にずらす。隙間2が小さいとき、図5(a)に示すように、止水部5をきつく湾曲させてその幅を狭くする。これにより、図5(b)に示すように、狭い隙間2に装着できる。その後、取付部6をビス7で構造物1a、1bの下面側表面に取り付ける。多孔質シート状体16を貼り付けて、構造物1a、1bのクラックに樹脂やモルタルを低圧注入する。
【0031】
なお、帯板は、ロール状から広げたとき平面状になるようにして、これを現地で所定の断面形状に折り曲げて伸縮継手用止水材4に形成してもよいが、ロール状から広げたとき帯板が伸縮継手用止水材4の形状になるようにしてもよい。この場合、帯板は、弾性変形を伴ってロール状に巻かれる。また、形状記憶材料を用いてもよい。
【0032】
上記構成によれば、止水部5を構造物1a、1bの下面側から隙間2に挿入するようにして伸縮継手用止水材4を装着するので、簡単、迅速かつ確実に施工することができる。これにより、その取付精度を高めることができるので、施工誤差により取付位置がずれて水漏れを生じさせることがない。
【0033】
伸縮継手用止水材4を可撓性のある帯板から形成するため、隙間2が広がったとき止水部5の弾性により湾曲がゆるくなって構造物1a、1bの端面に密着する。このとき、止水部5は、止水面5aだけが構造物1a、1bの端面と密着し、その密着面積が小さくなる。隙間2が狭まったとき止水部5の弾性により湾曲がきつくなって構造物1a、1bの端面に密着する。このとき、止水部5は、止水面5aとその上方が構造物1a、1bの端面と密着し、その密着面積が大きくなる。
【0034】
これにより、構造物1a、1bの温度変化などによる隙間2の大きさの変化やずれに十分に追従して、隙間2からの水漏れを防止することができる。伸縮継手用止水材4は隙間2の形状に柔軟に対応できるので、構造物1a、1bの端面が施工誤差などにより湾曲しているときにも対応可能である。
【0035】
帯板を巻いて運べるので、長い止水材4の運搬を簡単にすることができ、現場で切断することにより、あらゆる長さの隙間2に対応可能である。さらに、樹脂やモルタルなどの流体を構造物1a、1bのクラックに面的に注入することにより、構造物1a、1bの強度を改善し、クラックから隙間2に浸入する水や構造物1a、1bの下面側に浸入する水を止めることができる。
【0036】
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において、適宜変更を加えることができる。例えば、止水材4を構成する帯板は、止水部5に成形する部位と、取付部6に成形する部位とを別成形して一体化する代わりに、可撓性のある帯板の全体を一体成形し、その中央を湾曲させて止水部5を形成し、両側を折り曲げて取付部6を形成してもよい。
【0037】
この場合、図6(a)に示すように、止水材4を構成する例えば繊維強化プラスチック板の両側付近に、折曲用溝18及び湾曲用溝19を各2本ずつ形成しておく。図6(b)に示すように、外側の折曲用溝18に沿って板の両側を折り起こし、図6(c)に示すように、内側の湾曲用溝19間の板中央部を上方に湾曲させて、止水材4を形成する。湾曲用溝19により、その湾曲が両側の取付部6に及ぶことを防止する。図6(d)に示すように、止水部5を隙間2に下方から挿入して止水材4を装着する。
【0038】
隙間2が小さいとき、図7(a)に示すように、止水部5をきつく湾曲させてその幅を狭くする。これにより、図7(b)に示すように、狭い隙間2に装着する。他の構成は、上記の実施の形態と同じである。
【0039】
また、伸縮継手用止水材4の材質は、クロスポリマー及び繊維強化プラスチック以外にも、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリカーボネイト、ABS樹脂などの合成樹脂、ゴム、エラストマー、金属薄板など、可撓性のものであればどのような素材でもよい。止水構造は、既設の構造物1a、1bに補修を施す場合に限らず、新設の構造物1a、1bに取り付けてもよく、伸縮装置3を設けずに単独で設けてもよい。構造物1a、1bは、橋梁以外の建築物や擁壁などの道路構造物であってもよい。
【0040】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな通り、本発明によると、止水材を可撓性のある帯板から形成するので、ロール状にして持ち運びでき、その長さも自由に選択できる。止水部を構造物間の隙間に挿入するようにして、取付部を構造物の表面に取り付けるので、その取付が簡単になり、取付精度を高めることができる。止水材は、隙間の大きさの変化に十分に追従するので、水漏れを確実に防止することができる。このように、現場施工に適した伸縮継手用止水材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の伸縮継手の止水構造の断面図
【図2】止水材付近の拡大断面図
【図3】ロール状に巻いた止水材の斜視図
【図4】止水材の設置方法を説明する図
【図5】隙間が小さいときに対応した止水材の断面図
【図6】別形態の止水材の設置方法を説明する図
【図7】隙間が小さいときに対応した止水材の断面図
【図8】従来の伸縮継手の止水構造の断面図
【符号の説明】
1a、1b 構造物
2 隙間
3 伸縮装置
4 止水材
5 止水部
6 取付部
Claims (9)
- 構造物間の隙間に介入して止水する伸縮継手用止水材であって、可撓性のある帯板から構成され、該帯板の幅方向中央を湾曲させて形成される止水部と、前記帯板の幅方向両側を折り曲げて形成され前記構造物に取り付けるための取付部とを備え、前記帯板は、その可撓性を利用してロール状にできることを特徴とする伸縮継手用止水材。
- 前記帯板は、止水部に形成される部位と、取付部に形成される部位とが別成形され、これらが幅方向に一体化されたことを特徴とする請求項1記載の伸縮継手用止水材。
- 前記帯板の長さ方向と平行に、幅方向両側を折り曲げるための折曲用溝が形成されたことを特徴とする請求項1又は2記載の伸縮継手用止水材。
- 前記帯板の長さ方向と平行に、幅方向中央を湾曲させるための湾曲用溝が形成されたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の伸縮継手用止水材。
- 前記帯板は、繊維強化プラスチックを引抜成形してなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに伸縮継手用止水材。
- 構造物間に隙間を形成してなる伸縮継手に止水材が装着され、該止水材は、前記隙間に挿入される止水部と、該止水部を保持する取付部とからなり、前記取付部が前記構造物の表面に取り付けられたことを特徴とする伸縮継手の止水構造。
- 前記止水部は、構造物の端面に密着して前記隙間の内側に向かって湾曲したことを特徴とする請求項6記載の伸縮継手の止水構造。
- 前記構造物の一面側に伸縮装置が設けられ、他面側に請求項1〜5のいずれかに記載の伸縮継手用止水材が設けられたことを特徴とする伸縮継手。
- 可撓性のある帯板をロール状にして運搬し、これを現地で折り曲げて、湾曲した止水部と、該止水部を保持する取付部とを形成し、止水部を伸縮継手の隙間に挿入して構造物の端面に密着させて、取付部を構造物の表面に取り付けることを特徴とする伸縮継手の止水方法。
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Cited By (4)
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WO2007114064A1 (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-11 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | プロジェクタ |
CN107023085A (zh) * | 2017-05-02 | 2017-08-08 | 丁杰 | 压力分离式止水带及其安装方法 |
KR102401517B1 (ko) * | 2021-10-15 | 2022-05-24 | 주식회사 삼우산업 | 교량용 신축이음장치 |
KR102401516B1 (ko) * | 2021-06-28 | 2022-05-24 | 주식회사 삼우산업 | 교량용 신축이음장치 |
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2003
- 2003-03-11 JP JP2003065106A patent/JP2004270375A/ja active Pending
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