JPH10292739A - 回転ドア装置 - Google Patents

回転ドア装置

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JPH10292739A
JPH10292739A JP10054401A JP5440198A JPH10292739A JP H10292739 A JPH10292739 A JP H10292739A JP 10054401 A JP10054401 A JP 10054401A JP 5440198 A JP5440198 A JP 5440198A JP H10292739 A JPH10292739 A JP H10292739A
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panel
wall
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通行者が快適に回転ドア装置を通過すること
ができる。 【解決手段】 円筒壁2の対向する位置にそれぞれ開口
部6a、6bを形成し、円筒壁2の直径方向に仕切りパネル
10を設置し、このパネル10を、円筒壁2に沿って回転自
在に構成してある。仕切りパネル10に円弧パネル18a 、
18b が結合され、円弧パネル18a 、18b は円筒壁2の両
開口部6a、6bを同時に閉鎖可能である。仕切りパネル10
の中央部に自動引戸12を設けてある。自動引戸を作動さ
せるモードと、仕切りパネル10を回転させるモードと
が、任意に選択可能とされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転ドア装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、回転ドア装置として種々のものが
提案されている。回転ドア装置の一例が、例えば特公平
4−37912号公報に開示されている。この公報開示
の回転ドア装置は、対向位置にそれぞれ入口開口部を有
する円筒壁を有している。この円筒壁の直径方向に沿っ
て仕切り壁が設けられている。この仕切り壁は、回転機
構によって回転する。さらに、仕切り壁は、中央壁部と
それの両側の外壁部とによって構成されている。両外壁
部に、円弧形パネルが設けられている。この円弧形パネ
ルは、円筒壁の内面に沿う形状であって、かつ入口開口
部を覆う大きさである。両入口開口部を両円弧形パネル
が閉じていない状態であって、かつ仕切り壁が非回転状
態において、通行者が入口開口部内に入ると、仕切り壁
が回転し、この回転に従って、両円弧形パネルが、両入
口開口部をそれぞれ閉じた後に、両入口開口部を開く。
この仕切り壁の回転に従って通行者が移動することによ
って、通行者が入ったのとは反対側の入口開口部から、
通行者が出ることができる。さらに、仕切り壁の中央壁
部には、開閉自在な開閉部が設けられている。従って、
緊急時には、この開閉部を開いて、この回転ドア装置が
設けられている建物から、通行者が脱出することができ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この公報開示の回転ド
ア装置では、円弧形パネルが両入口開口部を閉鎖してい
る期間中、回転ドア装置の外部にいる通行者は、入口開
口部に入ることができないので、回転ドア装置の外部に
立ち止まっていなればならない。即ち、円弧形パネルが
入口開口部を閉鎖している期間、回転ドア装置によって
通行が阻害されている。従って、例えば開店時には多数
の人が殺到するデパート、スーパーマーケットのような
建物に、この回転ドア装置を設けた場合、円弧形パネル
が開口部を閉鎖している期間、通行者が通行できず、混
乱を招く可能性がある。即ち、通行者が快適に通行する
ことができない。
【0004】また、公報開示の回転ドア装置を、身障者
や車椅子利用者が通行する場合、回転中の仕切りパネル
に接触しないか、気にしながら通行しなければならず、
不安感を覚えることがある。即ち、身障者等が快適に通
行することができない。
【0005】公報開示の回転ドア装置では、建物の内部
でエアーコンディショナーを作動させている場合、建物
内部の調整された空気と外部の空気とが混じることを避
ける風除効果を得るために、円弧形パネルが設けられて
いる。しかし、エアーコンディショナーを作動させない
春や秋の季節には、風除効果は殆ど必要がない。むし
ろ、通行者が回転ドア装置を快適に通行できる方が、望
ましいことがある。また、この回転ドア装置が設けられ
ている建物のオーナーが通行量を観察した結果、例えば
回転ドア装置から引戸型の自動ドア装置への変更を行っ
た方が、通行者を快適に通行させることができると判断
しても、そのような変更を行うことができない。
【0006】また、この回転ドア装置では、仕切り壁の
中央部の開閉部は、火災等の災害が生じた際に、多くの
通行者を建物の外部に避難させるために設けられてい
る。しかし、この開閉部は、正常には無闇に開閉されな
いようにロック装置によってロックされている。従っ
て、災害発生時には、このロックを解除しなければなら
ず、速やかに避難させることができない可能性がある。
【0007】この回転ドア装置を介して大型の搬送物、
例えば乗用車等を、建物に搬出入しようとする場合、仕
切り壁の開閉部を開いて、この搬出入を行う。従って、
搬出入することができる搬送物の大きさは、開閉部の開
口寸法によって決定され、この開口寸法よりも幅の広い
物は搬出入することができない。
【0008】本発明は、状況に応じた快適な通行性が得
られるエントランスを、例えば通行量が多い場合には、
速やかに通行者を通行させることができるエントランス
を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の発明は、対向する位置にそれぞれ
開口部を有する円筒壁を有している。この円筒壁の直径
方向に仕切りパネルが設置されている。この仕切りパネ
ルは円筒壁に沿って回転自在とされている。仕切りパネ
ルに2つの円弧パネルが結合されている。これら円弧パ
ネルは、円筒壁の両開口部を同時に閉鎖する。仕切りパ
ネルの中央部に自動ドア装置が設けられている。この自
動ドア装置としては、例えば引戸型、スイング型等の種
々の型のものが使用できる。自動ドア装置の作動モード
と、前記仕切りパネルの回転モードとが、任意に選択可
能とされている。
【0010】請求項1記載の発明によれば、仕切りパネ
ルの回転モードと、自動ドア装置の作動モードとのうち
任意に選択されたモードで、回転ドア装置が動作する。
仕切りパネルの回転モードでは、上述したように、仕切
りパネルが回転し、この回転に連れて、円弧形パネルが
両開口部を閉鎖した後、再び開く。即ち、回転モードは
回転ドアとしての動作モードである。自動ドア装置の作
動モードでは、例えば円弧形パネルが両開口部を閉鎖し
ていない状態で、自動ドア装置が作動して、この自動ド
ア装置を介して通行者が、回転ドア装置を通過する。
【0011】従って、例えば、通行者が余り多くないと
きには、回転モードとして回転ドアの優雅さを通行者に
体感して貰え、かつ多くの通行者が殺到するような場合
には、自動ドア装置の作動モードとすることによって、
多くの通行者を速やかに通行させることができる。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の回
転ドア装置において、前記自動ドア装置を、引戸型の自
動ドア装置としたものである。
【0013】請求項2記載の発明によれば、引戸型の自
動ドア装置が用いられているので、自動ドア装置の作動
モードでは、引戸型の自動ドア装置が備えるドアパネル
がスライドする。従って、身障者や車椅子の利用者が通
行する場合でも、これらの人にドアパネルが衝突するよ
うな不安感を与えることはない。無論、請求項1記載の
発明と同様に、多くの通行者を速やかに通行させること
ができる。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1記載の回
転ドア装置において、前記円筒壁の両開口を結ぶ通路と
直交する中立位置に、前記仕切りパネルを停止させて、
前記自動ドア装置の作動モードを有効とするものであ
る。
【0015】請求項3記載の発明によれば、中立位置に
仕切りパネルが位置しているので、通行者が検出された
結果、自動ドア装置のドアパネルが開かれた状態で形成
されるドア開口は、両開口部と平行に位置している。従
って、通行者は直進することによって、一方の開口部か
ら他方の開口部に出ることができる。他の位置に仕切り
パネルが位置している場合には、通行者は、自動ドア装
置を通過するために、回転ドア装置内に入った後、曲が
らなければならず、多くの通行者が存在する場合、通行
阻害が生じることがある。しかし、請求項3記載の発明
によれば、上述したように通行者は直進すればよいの
で、通行阻害が生じにくい。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項1記載の回
転ドア装置において、前記円筒壁の両開口部を結ぶ通路
と直交する中立位置に、前記仕切りパネルを停止させ
て、前記自動ドア装置のドアパネルを自動的に開放す
る。ここでいう自動的開放には、ドアパネルを開いたま
まの状態とすることを含む。
【0017】請求項4記載の発明によれば、通行者は直
進することによって回転ドア装置から出ることができ
る。しかも、ドアパネルは、自動的に開いたままの状態
になっているので、速やかに大きな荷物等を搬出入した
り、速やかに多数の通行者を通行させることができる。
【0018】請求項5記載の発明は、請求項1記載の回
転ドア装置において、前記円弧パネルが円筒壁の開口部
に通行可能な任意の回転位置に、前記仕切りパネルを停
止させて、前記自動ドア装置の作動モードを有効とする
ものである。
【0019】請求項5記載の発明によれば、円弧パネル
によって開口部の大きさが、通行者が通行可能な任意の
大きさとすることができる。そして、自動ドア装置の作
動モードが有効とされているので、通行者は、円弧パネ
ルで大きさが変更された一方の開口部から回転ドア装置
内に入り、自動ドア装置を通過して、円弧パネルで大き
さが変更された他方の開口部から建物の内部に入った
り、出たりすることになる。従って、円弧パネルの停止
位置を適切に選択することによって、この回転ドア装置
のオーナーの要求通りのレイアウトのエントランスを形
成することができるし、オーナーの要求通りに、通行者
の通行形態をコントロールすることができる。
【0020】請求項6記載の発明は、前記仕切りパネル
の回転モード中に前記円筒壁の両開口を結ぶ通路と直交
する中立位置に、前記仕切りパネルを停止させて、前記
自動ドア装置の作動を一時的に有効とする。
【0021】請求項6記載の発明によれば、仕切りパネ
ルが回転ドアのように回転している回転モードの途中
に、仕切りパネルが中立位置で停止する。そして、自動
ドア装置の作動モードが一時的に有効となる。例えば障
害者が、この回転ドア装置を通過しようとすると、障害
者が検出されて、中立位置に停止している仕切りパネル
の自動ドア装置が作動し、障害者は、直進することによ
って、この回転ドア装置を通過することができる。障害
者が通過した後に、仕切りパネルが再び回転を開始し、
回転モードに復帰する。従って、回転モード中であって
も、安全に障害者を通過させることができる。
【0022】請求項7記載の発明は、請求項6記載の回
転ドア装置において、前記自動ドア装置の作動時に、音
を発生させるものである。
【0023】請求項7記載の発明によれば、請求項6記
載の発明のように、回転モードから一時的に自動ドア装
置の作動モードに切り替わったことを、音の発生によっ
て障害者に報知することができる。従って、例えば障害
者が盲人の場合でも、この音の発生によって、回転ドア
装置を通過可能であることを知ることができるので、安
心して盲人が回転ドア装置に向かって進むことができ
る。
【0024】請求項8記載の発明は、請求項1記載の発
明と同様な円筒壁と、仕切りパネルと、円弧パネルと
を、有している。さらに、仕切りパネルが、前記円弧パ
ネルとの連結点を中心にスイング動作可能となる壁体を
有している。この壁体に沿ってスライド自在に引戸が設
けられている。この引戸は、前記壁体と重合してスイン
グ動作可能である。
【0025】請求項8記載の発明によれば、引戸を壁体
と重合させてスイングさせることができる。この状態で
は、引戸と壁体との重合物が円弧パネルに接した状態に
できるので、回転ドア装置の内部空間が広くなる。従っ
て、仕切りパネルの非回転状態で大型の搬送物を一方の
入口開口から他方の入口開口に出す場合でも、大型の搬
送物が仕切りパネルに接触することがないので、搬送物
を容易に通過させることができる。また、回転ドア装置
の内部空間が広いので、受付用のテーブル、商品販売用
のワゴン、デコレーションを充分に配置することができ
る。
【0026】請求項9記載の発明は、請求項8記載の回
転ドア装置において、前記円筒壁に、前記開口部の開口
幅を広げる部分可動壁を設けたものである。
【0027】請求項9記載の発明によれば、部分可動壁
を移動させて、開口部の開口幅を広げた状態では、通行
者の通行が容易になるし、多くの通行者が同時に開口部
を通過することができる。
【0028】請求項10記載の発明では、請求項9記載
の回転ドア装置において、前記部分可動壁によって広げ
られる前記開口部の開口幅と、前記壁体と前記引戸とが
重合して形成されるドア開口の幅とが、ほぼ同一であ
る。
【0029】開口部の開口幅と、壁体と引戸とが重合し
て形成されるドア開口の幅とが一致していない場合、こ
れら2つの開口幅のうち狭いものによって、回転ドア装
置を通過することができる大型搬送物の大きさや、一度
に回転ドア装置を通過することができる通行者の数が規
制される。しかし、請求項10記載の発明によれば、両
開口幅が、ほぼ同一であるので、上記のような規制は存
在せず、大型の搬送物でも通過可能であるし、多量の通
行者も一度に通過できる。
【0030】請求項11記載の発明では、請求項9記載
の回転ドア装置において、前記部分可動壁が、前記円筒
壁の壁面に沿ってスライド自在な壁体である。
【0031】請求項11記載の発明によれば、円筒壁に
沿って部分可動壁がスライドするので、部分可動壁が移
動する際に、回転ドア装置の外部にあるものと衝突する
ことがなく、安全性が向上する。
【0032】請求項12記載の発明は、請求項1記載の
発明と同様に、円筒壁と、仕切りパネルと、円弧パネル
とを、有している。さらに、仕切りパネルの中央部に自
動ドア装置が設けられている。この自動ドア装置の検出
センサが、自動ドア装置と前記仕切りパネルとの双方の
起動センサとされている。この検出センサは、例えば開
口部と自動ドア装置との間に設けるのが望ましい。
【0033】請求項12記載の発明によれば、開口部よ
りも自動ドア装置に近い位置に通行者が入った状態で、
仕切りパネルまたは自動ドア装置が駆動される。従っ
て、回転ドア装置を使用する意思のない人が、開口部の
近傍を通過しても、仕切りパネルが回転することがな
く、不要なときに仕切りパネルが回転することを防止で
きる。
【0034】請求項13記載の発明は、請求項12記載
の回転ドア装置において、前記仕切りパネルの回転によ
って前記円弧パネルが前記円筒壁の両開口部を同時に閉
鎖している状態において、前記検出センサの検出信号が
出力されていると、前記仕切りパネルを継続して回転駆
動させるものである。
【0035】店の閉店時等に選択される施錠モードで
は、通常、開口部の近傍に設けた仕切りパネル回転用の
検出センサが無効となっている。誤って、開口部から内
部に通行者が入っていると、内部に通行者が存在してい
るにもかかわらず、この通行者が検出されず、両円弧パ
ネルが両開口部を閉鎖した状態となり、内部の通行者
は、回転ドア装置内に閉じ込められたままになる。しか
し、請求項13記載の発明によれば、円弧パネルが前記
円筒壁の両開口部を同時に閉鎖している状態において、
前記検出センサの検出信号が出力されていると、前記仕
切りパネルを継続して回転駆動させるので、内部の通行
者が回転ドア装置の内部に閉じ込められることはない。
【0036】
【発明の実施の形態】第1の実施の形態を、図1乃至図
6に示す。第1の実施の形態の回転ドア装置は、図1に
示すように、円筒壁2を有している。円筒壁2は、例え
ば建物の壁4に、それの内外を連通するように形成され
た開口に取り付けられている。この取付は、円筒壁2の
長さ方向の中心が開口の中央に位置するように行われて
いる。この円筒壁2は、互いに対向する開口部6a、6
bを形成する円弧状の側壁2a、2bを有している。開
口部6aは、建物の外側に、開口部6bは建物の内側に
それぞれ位置し、かつ壁4に平行である。側壁2a、2
bは、それぞれ上述した開口の中心からの半径がそれぞ
れ等しいものである。これら側壁2a、2bには、柱状
の方立8a乃至8fが側壁8の長さ方向に沿って等間隔
に形成されている。
【0037】この円筒壁2の内部には、仕切りパネル1
0が配置されている。仕切りパネル10は、円筒壁2の
直径上に位置するように配置されている。仕切りパネル
10は、その中心、即ち開口の中央を回転中心として回
転自在に配置されている。即ち、仕切りパネル10は、
側壁2a、2bの内面に沿って回転可能であり、例えば
図1に矢印で示す方向に回転させられる。この仕切りパ
ネル10を、上記のように回転させるための構成は、例
えば特公平4−37912号に開示されているようなも
のと同様であり、公知であるので詳細な説明は省略す
る。
【0038】仕切りパネル10の中央部には、自動ドア
装置、例えば自動引戸12が設けられている。自動引戸
12は、ドアパネル12a、12bを有し、これらは図
2に矢印で示す方向及びそれと反対方向にスライドす
る。これらドアパネル12a、12bが閉じた状態にお
いて、これらの外方端と側壁2a、2bとの間に、ドア
パネル12a、12bとほぼ同一直線上に位置するよう
に、ドアパネル12a、12bとほぼ同一の形状の壁部
材14a、14bが設けられている。ドアパネル12
a、12bが開かれたとき、ドアパネル12aは壁部材
14aに、ドアパネル12bは壁部材14bに、それぞ
れ重なり合う。ドアパネル12a、12bが開かれたこ
とによって形成されるドア開口(仕切りパネル10に形
成された、通行者が通行できる開口)は、開口部6a、
6bと略同一の大きさとされている。ドアパネル12
a、12bをスライドさせるための駆動装置15は、図
3に示されているように、ドアパネル12a、12bの
上方にあるキャノピー21内に配置されている。この駆
動装置15の構成は、公知であるので、詳細な説明は省
略する。
【0039】壁部材14a、14bの内方端部には、壁
部材16a、16bが設けられている。これら壁部材1
6a、16bは、仕切りパネル10の回転方向の前端側
において壁部材14a、14bとそれぞれ所定の角度、
例えば鋭角をなすように配置されている。これら壁部材
16a、16bの先端は、円筒壁2の側壁部2a、2b
の内面にほぼ接触している。
【0040】壁部材14a、16aの先端部間に円弧形
パネル18aが、壁部材14b、16bの先端部間に円
弧パネル18bが、設けられている。これら円弧パネル
18a、18bは、開口部6a、6bを閉鎖することが
できる大きさに形成されている。円弧パネル18aが開
口部6bを閉鎖しているとき、同時に円弧パネル18b
が開口部6aを閉鎖するように、また、円弧パネル18
aが開口部6aを閉鎖しているとき、同時に円弧パネル
18bが開口部6bを閉鎖するように、円弧パネル18
a、18bの位置は設定されている。このため、壁部材
16aと円弧パネル18aとは、壁部材16bと円弧部
材18bと、円筒壁2の中心を中心とする点対称に配置
されている。
【0041】なお、壁部材14a、16a、円弧パネル
18aによって囲われた空間と、壁部材14b、16
b、円弧パネル18bによって囲われた空間との中に、
それぞれデコレーション等を配置することがある場合、
壁部材16a、16b、18a、18bは、これらのデ
コレーションを通行者が見ることができるように、透明
とすることができる。
【0042】図3に示すように、開口部6a、6bの近
傍に通行者が到達したとき、仕切りパネル10の回転を
開始させるための回転用検出装置20a、20bが、開
口部6a、6bの上部にあるキャノピー21の側面に取
り付けられている。同様に、自動引戸12の近傍に通行
者が到達したとき、ドアパネル12a、12bの開閉を
開始させるための引戸用検出装置22a、22bがドア
パネル12a、12bの近傍の天井に取り付けられてい
る。図3に2点鎖線で示す領域が、これら検出装置20
a乃至22bによって通行者が存在しているか否か検出
される領域である。これら検出装置20a乃至22bと
しては、例えば投光器と受光器とを用いた光学検出装置
を使用することができる。
【0043】ドアパネル12a、12b及び壁部材16
a、16bそれぞれにおける、仕切りパネル10の回転
方向側にある面の下端には、回転ドア用補助センサ24
a、24b、26a、26bが取り付けられている。こ
れら回転ドア用補助センサ24a乃至26bは、仕切り
パネル10が回転しているときに、ドアパネル12a、
12b、壁部材16a、16bのいずれかに通行者が接
触すると、仕切りパネル10の回転を中止させるための
ものである。
【0044】図1に示す領域28a、28bに存在する
通行者を検出するため、引戸用補助センサ30a、30
b(図4参照)が設置されている。これらは、ドアパネ
ル12a、12bが移動しているときに、これらに通行
者が接触した場合、ドアパネル12a、12bを反転さ
せるか、停止させるためのものである。これら引戸用補
助センサ30a、30bは、領域28a、28bの一端
に投光器、他端に受光器を、それぞれ設けた光電スイッ
チを使用することができる。
【0045】また、方立8bの建物の内側の面に、モー
ド切換スイッチ32が設けられている。このモード切換
スイッチ32については後述する。方立8d、8cの近
傍には、身障者スイッチ34及び引戸スイッチ35が設
けられている。この身障者スイッチ34及び引戸スイッ
チ35についても、後述する。方立8d、8cの双方に
は、または方立8dのみには、非常停止スイッチ36が
設けられている。このスイッチ36についても後述す
る。
【0046】図4に示されているように、モード切換ス
イッチ32、身障者スイッチ34、引戸スイッチ35ま
たは非常停止スイッチ36を操作することによって発生
させられた信号は、例えば天井21内に設けた主制御部
38に供給される。
【0047】モード切換スイッチ32を操作することに
よって、表1に丸印で示すように、施錠モード、引戸モ
ード、通路モード、任意回転モード及び回転モードのい
ずれかのモードを選択することができる。選択されたモ
ードに応じて、主制御部38が、回転ドア制御部40及
び自動引戸用の引戸制御部42を制御する。
【0048】
【表1】
【0049】回転ドア制御部40は、仕切りパネル10
の駆動用のモータ41、仕切りパネル10の回転を阻止
するための電磁ブレーキ39と共に、キャノピー21内
に設けられている。引戸制御部42は、ドアパネル12
a、12bの駆動用のモータ43と共に、駆動部15内
に配置されている。
【0050】回転ドア制御部40は、主制御部38から
の信号及び主制御部38を介して供給される回転用検出
装置20a、20bからの信号、補助センサ24a乃至
26bからの信号に基づいて、モータ41及び電磁ブレ
ーキ39を制御する。引戸制御部42は、主制御部38
からの信号、引戸用検出装置22a、22bからの信号
及び補助センサ30a、30bからの信号に基づいて、
モータ43を制御する。
【0051】モード切換スイッチ32の操作によって、
回転モードが選択されている場合、主制御部38は、引
戸検出装置22a、22bが通行者を検出しても、ドア
パネル12a、12bを作動させないように、引戸制御
部42に指令を与える。また、回転用検出装置20a、
20bによって通行者が検出された場合に、仕切りパネ
ル10が回転するように、主制御部38は、回転ドア制
御部40に指令を与える。従って、通行者が検出された
とき、仕切りパネル10が回転する回転ドアとして回転
ドア装置が使用される。この場合、自動引戸12のドア
パネル12a、12bが手動で開かないように、これら
が互いに押しつけ合うようにモータ43が引戸制御部4
2によって制御されている。
【0052】モード切換スイッチ32の操作によって引
戸モードが選択されていると、開口部6a、6bを結ぶ
通路と直交する中立位置に仕切りパネル10を到達さ
せ、かつ、手動によって仕切りパネル10が回転しない
ように、即ち電磁ブレーキ39を作動させることによっ
て仕切りパネル10を停止させるように、主制御部38
は、回転ドア制御部40に指令を与える。そして、引戸
用検出装置22aまたは22bが通行体を検出したと
き、ドアパネル12a、12bを開放するように、引戸
制御部42に指令を与える。従って、通行者が検出され
たとき、ドアパネル12a、12bが開かれる通常の自
動引戸として、回転ドア装置が使用される。
【0053】この引戸モードでは、通行者が検出される
と、ドアパネル12a、12bが開かれるので、多くの
人がこの回転ドア装置を介して建物に出入りする場合に
は、仕切りパネル10を回転させている場合よりも速や
かに多くの人を通行させることができる。特に仕切りパ
ネル10が上述した中立位置にあるときには、ドアパネ
ル12a、12bが開いて形成されたドア開口は、開口
部6a、6bと略同一の大きさであるので、さらに多く
の人が速やかに出入りすることができる。
【0054】モード切換スイッチ32の操作によって、
通路モードが選択されると、主制御部38は、モータ4
1によって仕切りパネル10を中立位置まで回転させた
後、電磁ブレーキ39によって仕切りパネル10が手動
で回転しないように、回転ドア制御部40に指令を与え
る。主制御部38は、モータ43によってドアパネル1
2a、12bを開放した状態にするように、引戸制御部
42に指令を与える。
【0055】この通路モードでは、仕切りパネル10が
中立位置にあって、かつドアパネル12a、12bが開
かれた状態が維持されている。従って、ドアパネル12
a、12bが開放することによって形成されたドア開口
が、開口部6a、6bと略同一の大きさであり、このド
ア開口が維持され、しかもこのドア開口は開口部6a、
6bと同一の直線上に位置しているので、多くの人が連
続的に通行する場合にも、円滑にこれらの人を通行でき
る。或いは、比較的大きな荷物を、この回転ドア装置を
介して搬出入することも容易に行える。
【0056】モード切換スイッチ32の操作によって、
施錠モードが選択されると、主制御部38は、モータ4
1によって円弧パネル18aが開口部6aを、円弧パネ
ル18bが開口部6bをそれぞれ閉鎖する位置まで、仕
切りパネル10を回転させるように、回転ドア制御部4
0に指令を与える。建物の内部側にある開口部6bを閉
鎖している円弧パネル18bには、図示していないが、
床面に形成した係合穴に係合可能な錠が設けられてお
り、この錠を手動で作動させることによって、この回転
ドア装置を施錠することができる。なお、手動の錠に代
えて、電気錠を使用して、主制御部32または回転ドア
制御部40が、この電気錠を作動させるようにしてもよ
い。このように施錠することによって、夜間の盗難等を
防止できる。
【0057】モード切換スイッチ32の操作によって、
任意回転モードが選択されると、例えば図5、図6また
は図7に示されているように、モータ41によって仕切
りパネル10がオーナーの好みの位置まで回転させら
れ、その後、電磁ブレーキ39によって仕切りパネル1
0が手動で回転しないように、主制御部38は回転ドア
制御部40に指令を与える。次に、主制御部40は、通
行者が自動引戸12に近づいたとき、引戸制御部42が
ドアパネル12a、12bをスライドさせるように、引
戸制御部42に指令を与える。
【0058】なお、仕切りパネル10の回転位置は、例
えば図5に示すように開口6a、6bを完全に開いた状
態で、円弧パネル18a、18bの回転方向側の後端が
開口6a、6bの端部に位置するような位置から、図7
に示すように仕切りパネル10が開口6a、6bと平行
に位置する位置までのいずれかの任意の位置とすること
ができる。さらに、図5に示すような位置から、図6に
示すように通行者が最低限度通過可能な状態に円弧パネ
ル18a、18bによって開口6a、6bの一部を閉じ
ている位置までのいずれかの任意の位置とすることがで
きる。
【0059】このように様々な位置で仕切りパネル10
を停止させることによって、例えば、図5に太い矢印で
示すような状態、図6に太い矢印で示すような状態、或
いは図7に太い矢印で示すような状態に、通行者の流れ
を制御することができる。また、例えば壁部材14a、
16a及び円弧パネル18aによって形成された空間
や、壁部材14b、16b及び円弧パネル18bによっ
て形成された空間に、それぞれ配置されたデコレーショ
ンを、通行者に印象づけることができる。
【0060】これら各モードでは、上述したように、仕
切りパネル10が回転しているとき、ドアパネル12
a、12bがスライドしないように、またドアパネル1
2a、12bがスライドしているとき、仕切りパネル1
0が回転しないように、主制御部38が両制御部40、
42を制御している。即ち、両制御部40、42はイン
ターロックされている。従って、自動引戸12の移動と
仕切りパネル10の回転とが同時に起こることはなく、
通行者の安全性が保たれている。
【0061】このように、いずれかのモードが、モード
切換スイッチ32の操作によって任意に選択できる。従
って、多量の通行者がある場合には引戸モードまたは通
路モードに、大きな荷物の搬出入の場合には通路モード
に、回転ドアの優雅さを通行者に印象づけたい場合には
回転モードに、夜間等の盗難を防止したい場合には施錠
モードを、通行者の流れをオーナーの希望通りに制御し
たい場合には任意回転モードを、オーナーが選択すれば
よい。
【0062】上記の表1に丸印で示すように、回転モー
ドにおいて、即ち仕切りパネル10が回転している状態
において、引戸スイッチ35を操作すると、モータ41
によって仕切りパネル10を中立位置まで回転させ、電
磁ブレーキ39を作動させて、仕切りパネル10が手動
によって回転しないように停止させるように、回転制御
部40を制御する。そして、主制御部38は、ドアパネ
ル12a、12bが一時的に作動可能に引戸制御部42
に指令を与える。同時に、主制御部42は、音声発生装
置37を作動させて、自動引戸12が作動可能であるこ
とを、引戸スイッチ35を操作した者に報知する。この
報知に応じて、盲人等の身障者が通行を開始し、これを
引戸用検出装置22a、22bが検出すると、引戸制御
部42がドアパネル12a、12bを開く。
【0063】なお、引戸制御部42によるドアパネル1
2a、12bの開放制御が可能になってから予め定めた
時間が経過したとき、主制御部38は、引戸制御部42
によるドアパネル12a、12bの開放制御を不能と
し、回転ドア制御部40が仕切りパネル10の回転を開
始させる。即ち、この回転ドア装置は、回転モードに復
帰する。但し、上記予め定めた時間が経過したとき、引
戸用検出装置22a、22bのいずれかが通行者を検出
していると、これらが共に通行者を検出しなくなった後
に、回転ドア装置は、回転モードに復帰する。
【0064】従って、例えば盲人等の身障者が、引戸ス
イッチ35を操作し、音声発生装置37の音声を聞いた
後、歩行を開始すると、仕切りパネル10が図1に示す
状態で停止しており、さらにこの盲人等の身障者が引戸
用検出装置22aまたは22bによって検出されると、
ドアパネル12a、12bが開かれ、ここを通過できる
ので、回転している仕切りパネル10が自己に接触する
のではないとの不安感を覚えることなく、安全に回転ド
ア装置を通過することができる。
【0065】また、上記の表1に丸印で示すように、回
転モードにおいて、身障者スイッチ34を操作すると、
主制御部38は、回転ドア制御部40に、仕切りパネル
10の回転速度を、通常の回転速度よりも遅くするよう
に指令を与える。従って、例えば車椅子に乗っている身
障者が回転ドア装置を通過するとき、仕切りパネル10
に衝突するのではないかという不安感を覚えることがな
い。
【0066】また、非常停止スイッチ36が操作された
とき、主制御部38は、仕切りパネル10が回転してい
るときであっても、その回転動作している仕切りパネル
10を直ぐに停止させるように、回転ドア制御部40に
指令を与える。これによって、通行者の安全が確保され
る。
【0067】主制御部38には、例えばこの回転ドア装
置が設けられている建物において、火災等の災害が発生
した場合に、外部から非常信号が供給される。この非常
信号が供給されると、主制御部38は、回転ドア制御部
40に指令を与えて、図1に示す状態まで仕切りパネル
10を回転させる。さらに、図7に示すように、ドアパ
ネル12a、12bを完全に開くように、主制御部38
が引戸制御部42に指令を与える。
【0068】これによって、多くの通行者が速やかに、
開かれたドアパネル12a、12bから外部に脱出する
ことができる。避難しようとしている通行者が、ドアパ
ネル12a、12bを手動で開くように努力しなくて
も、自動的にドアパネル12a、12bは開かれてい
る。なお、仕切りパネル10を図1に示す状態にするの
は、この状態でドアパネル12a、12bを開くと、開
口6bから同6aに通行者が直進することができ、速や
かに通行できるからである。回転モードにおいて引戸ス
イッチ35が操作された場合、引戸モードの場合または
通路モードの場合に、仕切りパネル10を図1に示す状
態とするのも、同一の理由からである。
【0069】なお、非常時には、主制御部38に供給さ
れている電源が絶たれる可能性があるので、主制御部3
8内にはバッテリー44が設けられている。このバッテ
リー44は、回転ドア制御部40、引戸制御部42等に
も、電力を供給し、仕切りパネル10、ドアパネル12
a、12bが動作できることを確保している。
【0070】また、非常信号が供給されていない状態で
停電が生じると、停電検出器(図示せず)から停電検出
信号が、主制御部38に供給される。主制御部38は、
回転ドア制御部40に指令を与え、仕切りパネル10を
中立位置まで移動させる。そして、主制御部38は、引
戸制御部42に指令を与え、ドアパネル12a、12b
は閉じているが、手動によって開放可能な状態とする。
上述したように、ドアパネル12a、12bが閉じてい
る状態では、手動によってこれらが開かないように、モ
ータ43は、ドアパネル12a、12bが互いに押し合
うように駆動力をこれらに付与している。しかし、この
停電時には、この駆動力の付与を停止し、手動でドアパ
ネル12a、12bが開放可能としている。
【0071】通常の停電の場合にも、ドアパネル12
a、12bを開くことも考えられる。しかし、緊急に避
難する必要性は高くないにもかかわらず、ドアパネル1
2a、12bを開くと、建物内に風が入り、風除効果を
達成できない。そこで、手動でドアパネル12a、12
bを開放状態とし、外部に出る必要のある通行者だけが
外部に出られるようにしている。
【0072】第2の実施の形態を図8に示す。この実施
の形態において、第1の実施の形態と同等部分には、同
一符号を付して、その説明を省略する。この実施の形態
の回転ドア装置では、円弧パネル18a、18bの内面
の中央に、壁部材114a、114bの外方端部が、そ
れぞれ回転自在に支持されている。この回転中心46
a、46bは、天井21から床面に沿って伸びている。
また、壁部材114a、114bは、図8に一点鎖線で
示すように、開口部6a側に回転した際、それらの先端
が円弧パネル18a、18bの端部よりも若干内側に位
置するように、長さが設定されている。
【0073】ドアパネル12aは、壁部材114aに、
ドアパネル12bは、壁部材114bに、それぞれ重な
りあうことが可能である。この重合状態において、ドア
パネル12a、12bは、壁部材114a、114bと
共に、回転中心48a、48bの回りに回転自在に構成
されている。回転中心48a、48bも、天井21から
床面に沿って伸びている。ドアパネル12a、12b
も、図8に一点鎖線で示すように開口部6a側に回転し
た際、それらの先端が円弧パネル18a、18bの端部
よりも内側に位置するように、長さが設定されている。
【0074】第2の実施の形態の回転ドア装置も、第1
の実施の形態の回転ドア装置と同様に動作する。さら
に、ドアパネル12a、12bを壁部材114a、11
4bに重合させた状態において、図8に一点鎖線で示す
ようにドアパネル12a、12bと壁部材114a、1
14bとが回転させられると、回転ドア装置の円筒壁2
内部の空間を最大限に利用することができる。即ち、通
常状態では壁部材114a、114bの存在によって利
用できなかった側壁部2a、2bの湾曲部分を利用する
ことができる。
【0075】従って、エアーコンディショナーを作動さ
せる必要がなく、風除効果を期待しない季節には、この
利用できるようになった空間にデコレーションを配置し
たり、あるいは店舗等の場合、商品販売用のワゴンを配
置することができる。また、季節とは無関係に開口部6
a、6bの幅寸法ぎりぎりの大きさの搬送物を開口部6
a、6bから搬出入するとき、壁部材114a、114
bを回転させていないと、この搬送物が壁部材114
a、114bに接触しないように、注意深く搬出入しな
ければならない。しかし、壁部材114a、114bと
ドアパネル12a、12bを回転させておくと、これら
と搬送物との接触の危険性が全くない。
【0076】第3の実施の形態を図9及び図10に示
す。この実施の形態において、第2の実施の形態と同等
部分には、同一符号を付して、その説明を省略する。こ
の実施の形態の回転ドア装置では、円筒壁102の側壁
部102a、102bが、それぞれ分割形成されてい
る。
【0077】即ち、例えば側壁部102aでは、壁4に
その中央が固定された中央側壁部1102aが設けられ
ている。建物の壁4の外側には、円弧状の外側側壁部2
102aが、図9に示すように、中央側壁部1102a
の建物の外側に突出している部分の端部に隣接して配置
されている。この外側側壁部2102aは、中央側壁部
1102aの建物の外側に突出している部分とほぼ同一
の大きさに形成されている。外側側壁部2102aは、
図9に示されている状態から、図10に示されているよ
うに、外側側壁部2102aが、中央側壁部1102a
における建物の外側に突出している部分に重なり合う状
態まで、摺動可能に構成されている。この摺動は、手動
によっても、電動によっても行うこともできる。
【0078】同様に、建物の内側には、円弧状の内側側
壁部3102aが、図9に示すように中央側壁部110
2aの建物の内側に突出している部分の端部に隣接して
配置されている。この内側側壁部2102aは、中央側
壁部1102aの建物の内側に突出している部分とほぼ
同一の大きさに形成されている。内側側壁部3102a
は、図9に示されている状態から、図10に示されてい
るように内側側壁部3102aが中央側壁部1102a
における建物の内側に突出している部分に重なり合う状
態まで、摺動可能に構成されている。この摺動は、手動
によっても、電動によっても行うこともできる。
【0079】円筒壁102bの側壁部も同様に構成され
ている。同等部分には、同一参照符号の末尾のアルファ
ベットaをbに代えた参照符号を付して、その説明を省
略する。
【0080】この回転ドア装置も、第2の実施の形態の
回転ドア装置と同様に動作する。さらに、図10に示す
ように動作させることもできる。即ち、壁部材114
a、114bとドアパネル12a、12bをそれぞれ重
合させ、中央側壁部1102a、1102bの端部に接
触するように回転させる。次に、外側側壁部2102
a、2102b、内側側壁部3102a、3102b
を、中央側壁部1102a、1102bにそれぞれ重合
させる。図9と図10との比較から明らかなように、開
口部6a、6bの幅が広くなる上に、開口部6a、6b
間の通路には、壁部材114a、114b、ドアパネル
12a、12bは、はみ出しておらず、搬送物を搬出入
する際の障害になるものは存在しない。即ち、広げられ
た開口部6a、6bの幅が、重合された壁部材114
a、114b、ドアパネル12a、12bを回転させて
形成した開口部6a、6b間の通路の幅とほぼ同一であ
る。
【0081】従って、大型の搬送物を容易に搬出入する
ことができる。しかも、外側側壁部2102a、210
2b、内側側壁部3102a、3102bは、中央側壁
部1102a、1102bに沿って摺動するので、開口
6a、6bを広げたとき、外側側壁部2102a、21
02b、内側側壁部3102a、3102bが、この回
転ドア装置の周辺にある物体と接触することはない。
【0082】なお、この回転ドア装置では、外側側壁部
2102a、2102b、内側側壁部3102a、31
02bは、中央側壁部1102a、1102bに沿って
摺動させたが、周囲の物品と接触する可能性がない場合
には、中央側壁部1102a、1102bの端部に回転
自在に取り付けてもよい。
【0083】第4の実施の形態を図11及び図12に示
す。この実施の形態において、第1の実施の形態と同等
部分には同一符号を付して、その説明を省略する。
【0084】この実施の形態の回転ドア装置では、第1
の実施の形態の回転ドア装置に設けられていた回転用検
出装置20a、20bが設けられていない。その代わり
に、引戸用検出装置22a、22bが、仕切りパネル1
0の回転の開始に使用されている。即ち、引戸用検出装
置22a、22bが、仕切りパネル10、ドアパネル1
2a、12b双方の起動センサとして使用されている。
【0085】図11に示すように、引戸用検出装置22
aによって検出領域50aが形成され、引戸用検出装置
22bによって検出領域50bが形成されている。そし
て、回転モードが選択されている場合でも、開口6aま
たは6bから通行者が検出領域50aまたは50bに入
ったときに、始めて仕切りパネル10が回転を開始す
る。従って、回転ドア装置を利用する意思の無い人が、
たまたま開口6a、6bの付近を通過しても、仕切りパ
ネル10が回転することがなく、不要なときに仕切りパ
ネル10が回転することを防止できる。無論、自動引戸
モードの場合、検出領域50aまたは50bに通行者が
入ったときに、ドアパネル10a、10bが開く。
【0086】さらに、施錠モードでは、図12に示すよ
うに、円弧パネル18a、18bが、両開口部6a、6
bを同時に閉鎖する位置まで仕切りパネル10を回転さ
せるが、例えば誤って通行者又は建物の管理者が円筒壁
2内に入ると、回転ドア装置内に閉じ込められる恐れが
ある。この場合でも、検出領域50a、50bのいずれ
かに通行者が存在していることを、引戸用検出装置22
a、22bのいずれかによって検出され、この検出が継
続されることによって、仕切りパネル10の回転を継続
させるように、主制御部38が回転制御部40に指令す
る。これによって、通行者は、回転ドア装置内に閉じ込
められることがなく、確実に開口部6aまたは6bから
出ることができる。
【0087】なお、第1の実施の形態においても、回転
用検出装置20a、20bによる通行者の検出に基づい
て、仕切りパネル10の回転が開始され、引戸用検出装
置22a、22bによって通行者が検出されている限
り、仕切りパネル10の回転が継続されるようにするこ
ともできる。この場合、このような動作を回転モードに
含めることもできるし、回転モードとは、別のモードと
して、このような動作を行わせるように、モード切換ス
イッチを設定することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の部分破断平面図で
ある。
【図2】同第1の実施の形態の正面図である。
【図3】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図4】第1の実施の形態のブロック図である。
【図5】第1の実施の形態における任意モードでの仕切
りパネルの位置の一例を示す部分破断平面図である。
【図6】同任意モードでの仕切りパネルの位置の他の例
を示す部分破断平面図である。
【図7】同任意モードでの仕切りパネルの位置の別の例
を示す部分破断平面図である。
【図8】第2の実施の形態の部分破断平面図である。
【図9】第3の実施の形態における通常状態を示す部分
破断平面図である。
【図10】第3の実施の形態において開口部を拡大した
状態を示す部分破断平面図である。
【図11】第4の実施の形態における通常状態を示す部
分破断平面図である。
【図12】第4の実施の形態において開口部が円弧パネ
ルによって閉鎖された状態を示す図である。
【符号の説明】
2 円筒壁 2a 2b 円筒壁の側壁部 6a 6b 開口部 10 仕切りパネル 12 自動引戸(自動ドア装置) 12a、12b ドアパネル(引戸) 14a 、14b 壁部材(壁体) 18a 18b 円弧パネル 22a 22b 引戸用検出装置(起動センサ) 2102a 2102b 外側側壁部(部分可動壁) 3102a 3102b 内側側壁部(部分可動壁)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する位置にそれぞれ開口部を有する
    円筒壁と、 前記円筒壁の直径方向に設置され、前記円筒壁に沿って
    回転自在とされた仕切りパネルと、 前記仕切りパネルに結合され、前記円筒壁の両開口部を
    同時に閉鎖する円弧パネルとを、有する回転ドア装置に
    おいて、 前記仕切りパネルの中央部に自動ドア装置を設け、前記
    自動ドア装置の作動モードと、前記仕切りパネルの回転
    モードとを、任意に選択可能としたことを特徴とする回
    転ドア装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の回転ドア装置において、
    前記自動ドア装置を、引戸型の自動ドア装置としたこと
    を特徴とする回転ドア装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の回転ドア装置において、
    前記円筒壁の両開口を結ぶ通路と直交する中立位置に、
    前記仕切りパネルを停止させて、前記自動ドア装置の作
    動モードを有効とすることを特徴とする回転ドア装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の回転ドア装置において、
    前記円筒壁の両開口を結ぶ通路と直交する中立位置に、
    前記仕切りパネルを停止させて、前記自動ドア装置のド
    アパネルを自動的に開放することを特徴とする回転ドア
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の回転ドア装置において、
    前記円弧パネルが前記円筒壁の開口部に通行可能な開口
    を残す任意の回転位置に、前記仕切りパネルを停止させ
    て、前記自動ドア装置の作動モードを有効とすることを
    特徴とする回転ドア装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の回転ドア装置において、
    前記仕切りパネルの回転モード中に前記円筒壁の両開口
    を結ぶ通路と直交する中立位置に、前記仕切りパネルを
    停止させて、前記自動ドア装置の作動を一時的に有効と
    することを特徴とする回転ドア装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の回転ドア装置において、
    前記自動ドア装置の作動時に音を発生させることを特徴
    とする回転ドア装置。
  8. 【請求項8】 対向する位置にそれぞれ開口部を有する
    円筒壁と、 前記円筒壁の直径方向に設置され、前記円筒壁に沿って
    回転自在とされた仕切りパネルと、 前記仕切りパネルに結合され、前記円筒壁の両開口部を
    同時に閉鎖する円弧パネルとを、有する回転ドア装置に
    おいて、 前記仕切りパネルが、 前記円弧パネルとの連結点を中心にスイング動作可能と
    なる壁体と、 この壁体に沿ってスライド自在で、かつ、前記壁体と重
    合してスイング動作可能となる引戸とを、有することを
    特徴とする回転ドア装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の回転ドア装置において、
    前記円筒壁に、前記開口部の開口幅を広げる部分可動壁
    を設けたことを特徴とする回転ドア装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の回転ドア装置におい
    て、前記部分可動壁によって広げられる前記開口部の開
    口幅と、前記壁体と前記引戸とが重合して形成されるド
    ア開口の幅とが、ほぼ同一としたことを特徴とする回転
    ドア装置。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の回転ドア装置におい
    て、前記部分可動壁は、前記円筒壁の壁面に沿ってスラ
    イド自在な壁体であることを特徴とする回転ドア装置。
  12. 【請求項12】 対向する位置にそれぞれ開口部を有す
    る円筒壁と、 前記円筒壁の直径方向に設置され、前記円筒壁に沿って
    回転自在とされた仕切りパネルと、 前記仕切りパネルに結合され、前記円筒壁の両開口部を
    同時に閉鎖する円弧パネルとを、有する回転ドア装置に
    おいて、 前記仕切りパネルの中央部に自動ドア装置を設け、この
    自動ドア装置の検出センサを、前記自動ドア装置と前記
    仕切りパネルとの双方の起動センサとしたことを特徴と
    する回転ドア装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の回転ドア装置におい
    て、前記仕切りパネルの回転によって前記円弧パネルが
    前記円筒壁の両開口部を同時に閉鎖している状態におい
    て、前記検出センサの検出信号が出力されていると、前
    記仕切りパネルを継続して回転駆動させることを特徴と
    する回転ドア装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7104008B2 (en) 2002-03-29 2006-09-12 Nabco, Ltd. Door system with a pair of door panels connected by a swivel panel that swings back and forth for selectively opening and closing gateways in a compartment

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