JPH10292370A - 鋼管杭 - Google Patents

鋼管杭

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JPH10292370A
JPH10292370A JP11189797A JP11189797A JPH10292370A JP H10292370 A JPH10292370 A JP H10292370A JP 11189797 A JP11189797 A JP 11189797A JP 11189797 A JP11189797 A JP 11189797A JP H10292370 A JPH10292370 A JP H10292370A
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JP
Japan
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steel pipe
blade
blades
pile
pipe pile
Prior art date
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Pending
Application number
JP11189797A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Niimura
洋行 新村
Hitoshi Oki
仁 大木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 羽根を配設した鋼管杭としての製造上の品質
が優れ、回転埋設時の掘削性能が良く、また杭としての
支持力が大きく、コストの点で有利な鋼管杭を提供する
ものである。 【解決手段】 複数の平板状の羽根3を、該複数の羽根
3の始端部3aの内側先端Aが鋼管2の外周の下端に位
置して配設し、配設された複数の羽根3は、鋼管2の軸
方向に直交する平面に対して、それぞれ同一の角度αで
傾斜し且つ等ピッチになるようにしたことを特徴とする
鋼管杭1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転埋設施工に供
する鋼管杭に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の回転埋設工法用の杭は、螺旋状に
なった羽根を鋼管に取り付け、施工上小さいトルクで施
工するため掘削刃を取り付けていた(例えば、特開平7
−292666号)。このように機能として別々の部品
をそれぞれ杭の先端に取り付けており、加工度が高くな
って、コスト高となっている。また、プレス加工で螺旋
翼の形状に製作するため、塑性加工による製作誤差が大
きく、場合によっては羽根のピッチが小さく、或いは大
きくなり、杭として品質が非常に確保しにくい形状とな
っている。さらに塑性加工で形状を形成しているため、
残留ひずみが羽根に内在し、靱性の低い部品となってい
る。杭として支持力を期待する部位であるため、塑性加
工による靱性の低下は避けるべきである。従来の鋼管杭
は螺旋状に形成された羽根により回転埋設時の掘削性
能、杭としての支持力を確保しているが、螺旋状の形状
によらない羽根により杭の掘削性能、及び支持力の向上
を図りたいという要請がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる現状
に鑑みて創案されたものであり、その目的は羽根を配設
した鋼管杭としての製造上の品質が優れ、回転埋設時の
掘削性能が良く、杭としての支持力が大きく、またコス
トの点で有利な鋼管杭を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の鋼管杭は複数の平板状の羽根を、該複数
の羽根の始端部の内側先端が鋼管の外周の下端に位置し
て配設し、配設された複数の羽根は、鋼管に直交する平
面に対して、それぞれ同一の角度で傾斜し且つ等ピッチ
になるようにしたことにより構成される。ここで、羽根
の始端部とあるのは、羽根の回転方向の前半部のことを
言う。羽根の後半部については終端部と言う。請求項1
において、羽根の始端部の内側先端が鋼管の外周の下端
に位置して配設とは、羽根の始端部の内側先端(図1の
A)が鋼管の外周の最下端に位置させる場合のほか、鋼
管の外周の最下端の上方、或いはその下方の、近傍に位
置させる場合がある。このことについて、さらに後で説
明する。また、本発明の鋼管杭において、鋼管の下端の
外周に配設した複数の羽根は、鋼管の軸方向に直交する
平面に投影した形状が正円を形成するようにすることに
より、掘削性能と支持力の向上を図ることができる。ま
た、本発明の鋼管杭において複数の羽根は、2枚又は3
枚であることがコスト上好ましい。本発明において、複
数の羽根の始端部の内側先端が鋼管の外周の最下端より
下方に配設される場合がある。
【0005】
【作用】本発明の鋼管杭に回転力を付与して土の掘削を
開始すると、羽根の始端部は掘削刃として働き、羽根の
始端部の外側先端が点(図1でのBの点)接触して掘削
を開始する。このため、羽根は土の未掘削部分に食い込
みが容易である。また、掘削による排土は始端部の羽根
の法線方向、即ち鋼管軸から外(斜上方)の方向図1中
矢印Cであり、杭の貫入を容易にする。この点につき、
従来の螺旋状の羽根と対比すると、従来の螺旋状の羽根
の場合、羽根の始端部の先端は線接触により掘削を開始
し、また掘削による排土は螺旋状の羽根の法線方向、即
ち鋼管軸と平行な上方の方向であり、本発明の鋼管杭の
羽根の始端部による掘削の方が土を鋼管の外側に押し出
しやすいので、掘削性能が優れている。このように、本
発明の鋼管杭の羽根は、それ自体により、従来螺旋状の
羽根とともに装着していた掘削刃の役割を同時に果たす
ことができるので、本発明の鋼管杭は掘削刃を必須の要
件とはしない。但し、掘削性能を一層確保するために、
掘削刃を装着する態様を排除せず、本発明はこの態様も
実施の範囲に含める。次に、羽根の終端部の役割は、掘
削時に羽根の終端部の法線方向、即ち鋼管の外周に向か
って(鋼管軸の内側へ斜め上方:図1中矢印D)排土す
ることである。このように、本発明の羽根の終端部は、
掘削の推進翼として大きく寄与し、排土の方向が鋼管杭
に向かって土を押し付ける機構となるため、鋼管と土と
の摩擦力が大きく、従来の螺旋状の羽根に比べ杭として
より大きい支持力を確保することができる。この点につ
き、従来の螺旋状の羽根と対比すると、従来の螺旋状の
羽根の場合、掘削による排土は鋼管軸に平行な直上方の
方向であり、本発明の鋼管杭の羽根の終端部の方が支持
力に優れている。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。図1、図2において、鋼管2の外周の下
端に2枚の平板状の羽根3、3を装着した鋼管杭1の場
合を示す。羽根3の鋼管2における取付けは、羽根3の
始端部3aの内側先端Aが鋼管2の外周の下端に位置さ
せる。ここで、鋼管2の外周の下端とは、羽根の始端部
3aの内側先端Aが鋼管2の外周の最下端に位置させる
場合のほか、鋼管2の外周の最下端の上方、或いは下方
の近傍に位置させる場合があり、鋼管の外周の最下端の
近傍を含める。即ち、図1において、羽根の始端部3a
の内側先端Aの取付け位置を示す数値(鋼管の外周の最
下端からの距離)Xは鋼管2の外周の最下端の上方、或
いは下方に鋼管径の1/5の範囲が好ましい。1例を示
すと、鋼管径355.6mmの場合について、Xが25
mmである。なお、内側先端Aが底盤4の下面より鋼管
径の1/2の範囲で下方になる位置において、羽根3を
鋼管2に取り付ける場合がある。2枚の羽根は、鋼管の
軸方向に直交する平面に対して、それぞれ同一の角度α
で傾斜し且つ等ピッチになるように配設される。ここ
で、本発明の鋼管杭の例と従来の鋼管杭の比較例とを対
比して、施工結果を示す。本発明の鋼管杭の羽根の主要
寸法等は、羽根内径(鋼管径)D1 355.6mm、羽
根外径D2 700mm、ピッチh110mmであり、羽
根の取付け位置X(図2)は0mm、上方に50mm、
下方に50mmの3水準である。比較例として、特開平
7−292666号公報に記載されている螺旋羽根を有
する鋼管杭として、鋼管径355.6mm、2枚の螺旋
羽根外径700mm、ピッチ110mm(角度17.2
度)からなる鋼管杭を使用した。これらの施工結果を次
の表1に示す。
【0007】
【表1】
【0008】図3は図1、図2における羽根の製作時の
平面図であり、内側、外側ともに、楕円形状である。図
4は図1、図2の鋼管杭1の上方からの平面図であり、
2枚の羽根により、羽根の外側の輪郭形状は正円を形成
する。
【0009】
【発明の効果】
(1)本発明によれば、平板状の羽根を鋼管に装着する
ものであるので、製作、取付けが容易であるばかりでな
く、構造的に安定し、強度的に大なる品質を確保するこ
とができる。従来の螺旋状の羽根の場合のように、成形
加工のためのプレス機械を用意する必要がなくなる。 (2)掘削刃を必須の要件としていないため、部品数を
少なく、また掘削刃を製作する場合の工程、工期を省略
することができる。 (3)羽根の掘削性能が良く、施工性を向上することが
できる。また、鋼管杭の支持力を向上できる。 (4)羽根の製作の容易性、部品数の減少、施工性の向
上により、工費、工期等の点でコストダウンを図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鋼管杭の1例を示す正面図である。
【図2】図1の鋼管杭の右側面図である。
【図3】羽根が2枚である場合の製作時の平面図であ
る。羽根の輪郭は楕円形状をなす。
【図4】鋼管杭の平面図であり、羽根の外側の輪郭が正
円である場合を示す。
【符号の説明】
1 鋼管杭 2 鋼管 3 羽根 3a 始端部 3b 終端部 4 底盤

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の平板状の羽根を、該複数の羽根の
    始端部の内側先端が鋼管の外周の下端に位置して配設
    し、配設された複数の羽根は、鋼管の軸方向に直交する
    平面に対して、それぞれ同一の角度で傾斜し且つ等ピッ
    チになるようにしたことを特徴とする鋼管杭。
  2. 【請求項2】 鋼管の下端の外周に配設した複数の羽根
    は、鋼管の軸方向に直交する平面に投影した形状が正円
    を形成するようにしたことを特徴とする請求項1記載の
    鋼管杭。
  3. 【請求項3】 複数の羽根が2枚又は3枚であることを
    特徴とする請求項1、又は請求項2記載の鋼管杭。
  4. 【請求項4】 複数の羽根の始端部の内側先端が鋼管の
    外周の最下端より下方に配設されていることを特徴とす
    る請求項1、請求項2、又は請求項3記載の鋼管杭。
JP11189797A 1997-04-14 1997-04-14 鋼管杭 Pending JPH10292370A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7418850B2 (en) 2004-06-10 2008-09-02 Nippon Steel Corporation Integrally formed flanged metal pipe and method of manufacturing thereof

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7418850B2 (en) 2004-06-10 2008-09-02 Nippon Steel Corporation Integrally formed flanged metal pipe and method of manufacturing thereof
US7490631B2 (en) 2004-06-10 2009-02-17 Nippon Steel Corporation Integrally formed flanged metal pipe and method of manufacturing thereof

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