JPH10292159A - 剥離ライナ−付粘着テ−プ及び剥離ライナ−並びに剥離ライナ−付粘着テ−プの製造方法 - Google Patents
剥離ライナ−付粘着テ−プ及び剥離ライナ−並びに剥離ライナ−付粘着テ−プの製造方法Info
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- JPH10292159A JPH10292159A JP11608297A JP11608297A JPH10292159A JP H10292159 A JPH10292159 A JP H10292159A JP 11608297 A JP11608297 A JP 11608297A JP 11608297 A JP11608297 A JP 11608297A JP H10292159 A JPH10292159 A JP H10292159A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 剥離ライナ−付粘着テ−プにおいて、剥離ラ
イナ−を剥すとき、該剥離ライナ−の剥離面を滑りにく
くする。 【解決手段】 剥離ライナ−を構成している剥離面
(7)に、剥離面側にのみ存する微小の係止部(8)・
・・を形成する。この係止部(8)は、上記剥離ライナ
−の基材(5)に目止剤としてラミネ−トしたポリオレ
フィン(6)を融解して微小突起状に形成される。
イナ−を剥すとき、該剥離ライナ−の剥離面を滑りにく
くする。 【解決手段】 剥離ライナ−を構成している剥離面
(7)に、剥離面側にのみ存する微小の係止部(8)・
・・を形成する。この係止部(8)は、上記剥離ライナ
−の基材(5)に目止剤としてラミネ−トしたポリオレ
フィン(6)を融解して微小突起状に形成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘着剤層面に剥離
ライナ−を貼付した粘着テ−プに関し、特に整形外科、
形成外科、麻酔科等で使用する粘着テ−プであって、病
院医療分野で用いる剥離ライナ−付粘着テ−プ及び剥離
ライナ−並びに剥離ライナ−付粘着テ−プの製造方法に
係るものである。
ライナ−を貼付した粘着テ−プに関し、特に整形外科、
形成外科、麻酔科等で使用する粘着テ−プであって、病
院医療分野で用いる剥離ライナ−付粘着テ−プ及び剥離
ライナ−並びに剥離ライナ−付粘着テ−プの製造方法に
係るものである。
【0002】
【従来の技術】医療用等の各種粘着テ−プ、例えば外反
拇指矯正用粘着テ−プやテ−ピング用粘着テ−プ等は、
粘着剤層に貼付した剥離ライナ−を剥しながら患部等に
貼るが、患部が足部、腕部等手から遠い部位であった
り、片手が塞がって両手が使えないような場合には剥離
ライナ−が滑って手から離れ、粘着テ−プに再付着した
りして取扱いにくいことがあった。そのような現象は、
剥離ライナ−の剥離面にシリコ−ン系の剥離剤を設けて
ある場合に、一層著しい。
拇指矯正用粘着テ−プやテ−ピング用粘着テ−プ等は、
粘着剤層に貼付した剥離ライナ−を剥しながら患部等に
貼るが、患部が足部、腕部等手から遠い部位であった
り、片手が塞がって両手が使えないような場合には剥離
ライナ−が滑って手から離れ、粘着テ−プに再付着した
りして取扱いにくいことがあった。そのような現象は、
剥離ライナ−の剥離面にシリコ−ン系の剥離剤を設けて
ある場合に、一層著しい。
【0003】そのため、持ち易くするよう剥離ライナ−
を途中で折り返して摘み片を形作ったり、該ライナ−を
全部剥し取ってから貼付けるようにしているが、ライナ
−を全部剥すと例えば粘着テ−プが伸縮性のある支持体
等で構成されていると、端部がはねてテ−プ同志が付着
するなどして一層取り扱いにくくなってしまう。
を途中で折り返して摘み片を形作ったり、該ライナ−を
全部剥し取ってから貼付けるようにしているが、ライナ
−を全部剥すと例えば粘着テ−プが伸縮性のある支持体
等で構成されていると、端部がはねてテ−プ同志が付着
するなどして一層取り扱いにくくなってしまう。
【0004】そこで、ライナ−全体をエンボス加工して
ライナ−の表裏に突出する大きな凹凸形状を形成したエ
ンボス付ライナ−が知られているが、上記凹凸が粘着力
に影響を与えたり、粘着剤が空気に触れることにより粘
着剤の劣化を生じるおそれがあり、充分満足すべきもの
とは言えない。
ライナ−の表裏に突出する大きな凹凸形状を形成したエ
ンボス付ライナ−が知られているが、上記凹凸が粘着力
に影響を与えたり、粘着剤が空気に触れることにより粘
着剤の劣化を生じるおそれがあり、充分満足すべきもの
とは言えない。
【0005】
【発明の解決課題】本発明は、上記のようにシリコ−ン
処理等をした剥離面を有する剥離ライナ−付粘着テ−プ
において、剥離ライナ−を剥すときに、従来の剥離ライ
ナ−に比べて剥離面を滑りにくくし、粘着剤の劣化を来
すこともないようにした剥離ライナ−付粘着テ−プを提
供することを目的とする。また、上記目的に沿う剥離ラ
イナ−や上記剥離ライナ−付粘着テ−プの製造方法を提
供することを目的とする。
処理等をした剥離面を有する剥離ライナ−付粘着テ−プ
において、剥離ライナ−を剥すときに、従来の剥離ライ
ナ−に比べて剥離面を滑りにくくし、粘着剤の劣化を来
すこともないようにした剥離ライナ−付粘着テ−プを提
供することを目的とする。また、上記目的に沿う剥離ラ
イナ−や上記剥離ライナ−付粘着テ−プの製造方法を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題解決の手段】本発明によれば、剥離ライナ−付粘
着テ−プにおいて、剥離ライナ−の滑りやすい剥離面
に、該剥離面側にのみ存する多数の微小な係止部を設け
たことを特徴とする剥離ライナ−付粘着テ−プ及び上記
構成を有する剥離テ−プ、並びにその製造方法が提供さ
れ、該微小な係止部は、好ましくは上記剥離ライナ−の
基材の表面に目止剤として塗布したポリオレフィン等を
融解させて形成される。
着テ−プにおいて、剥離ライナ−の滑りやすい剥離面
に、該剥離面側にのみ存する多数の微小な係止部を設け
たことを特徴とする剥離ライナ−付粘着テ−プ及び上記
構成を有する剥離テ−プ、並びにその製造方法が提供さ
れ、該微小な係止部は、好ましくは上記剥離ライナ−の
基材の表面に目止剤として塗布したポリオレフィン等を
融解させて形成される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の剥離ライナ−付粘着テ−
プは、粘着テ−プ(1)の支持体(2)が布、プラスチ
ックフィルム、ゴムシ−ト、発泡体、紙その他の適宜の
材料で作られている各種の粘着テ−プに適用することが
できるが、特に支持体が伸縮性を有する布である場合に
本発明による効果が著しく、該支持体(2)には常法に
したがって粘着剤(3)の層が設けられる。
プは、粘着テ−プ(1)の支持体(2)が布、プラスチ
ックフィルム、ゴムシ−ト、発泡体、紙その他の適宜の
材料で作られている各種の粘着テ−プに適用することが
できるが、特に支持体が伸縮性を有する布である場合に
本発明による効果が著しく、該支持体(2)には常法に
したがって粘着剤(3)の層が設けられる。
【0008】剥離ライナ−(4)は、図においては、上
質紙、クラフト紙、グラシン紙等の紙材料を基材(5)
とし、その表面にポリエチレン等のポリオレフィンを目
止剤としてラミネ−トし、該ポリオレフィン層(目止剤
層)(6)の面上にシリコ−ン系(ポリシロキサン系重
合体)の剥離剤を塗工して剥離面(7)を形成したいわ
ゆるポリラミ上質紙を示してあるが、上記基材、目止
剤、剥離剤等を適宜に形成した他の剥離ライナ−に本発
明を適用することもできる。
質紙、クラフト紙、グラシン紙等の紙材料を基材(5)
とし、その表面にポリエチレン等のポリオレフィンを目
止剤としてラミネ−トし、該ポリオレフィン層(目止剤
層)(6)の面上にシリコ−ン系(ポリシロキサン系重
合体)の剥離剤を塗工して剥離面(7)を形成したいわ
ゆるポリラミ上質紙を示してあるが、上記基材、目止
剤、剥離剤等を適宜に形成した他の剥離ライナ−に本発
明を適用することもできる。
【0009】上記剥離ライナ−(4)の剥離面(7)に
は、該剥離面側にのみ存する多数の係止部(8)・・・
が設けられる。該係止部(8)は、図においては、図4
(A)に示すように、剥離面側に突出する凸部(9)と
該凸部(9)に囲まれた凹部(10)を含んでいるが、図4
(B)に示すように剥離面側に突出する凸部(11)とする
こともできる。
は、該剥離面側にのみ存する多数の係止部(8)・・・
が設けられる。該係止部(8)は、図においては、図4
(A)に示すように、剥離面側に突出する凸部(9)と
該凸部(9)に囲まれた凹部(10)を含んでいるが、図4
(B)に示すように剥離面側に突出する凸部(11)とする
こともできる。
【0010】上記の如き凸部(9),(11)や凹部(10)は
剥離面側から剥離ライナ−を適宜の突起付きロ−ルその
他の型(図示略)で押圧して成形することができ、この
際上記ポリオレフィンの一部を短時間融解させて該剥離
面(7)側に微小に突出形成するとよい。上記のように
して形成する微小凸部は、1cm2 当り約4〜1000
個、好ましくは約5〜500個、特に好ましくは約10
〜200個とし、その高さは約15〜800μm、好ま
しくは約20〜500μm、特に好ましくは約30〜3
00μmとすれば好適な結果を得ることができる。
剥離面側から剥離ライナ−を適宜の突起付きロ−ルその
他の型(図示略)で押圧して成形することができ、この
際上記ポリオレフィンの一部を短時間融解させて該剥離
面(7)側に微小に突出形成するとよい。上記のように
して形成する微小凸部は、1cm2 当り約4〜1000
個、好ましくは約5〜500個、特に好ましくは約10
〜200個とし、その高さは約15〜800μm、好ま
しくは約20〜500μm、特に好ましくは約30〜3
00μmとすれば好適な結果を得ることができる。
【0011】また、上記型で剥離ライナ−を押圧すると
き、剥離ライナ−自体を直接押圧して剥離ライナ−を独
立して得ることもできるが、上記粘着テ−プ(1)を剥
離面に貼付してから、突起付きロ−ラの突起を該粘着テ
−プ(1)の支持体(2)、粘着剤(3)を通して上記
剥離ライナ−(4)に作用させ、剥離ライナ−付粘着テ
−プとして作ることが好ましい。
き、剥離ライナ−自体を直接押圧して剥離ライナ−を独
立して得ることもできるが、上記粘着テ−プ(1)を剥
離面に貼付してから、突起付きロ−ラの突起を該粘着テ
−プ(1)の支持体(2)、粘着剤(3)を通して上記
剥離ライナ−(4)に作用させ、剥離ライナ−付粘着テ
−プとして作ることが好ましい。
【0012】図5は、そのような製造方法の説明図を示
し、剥離ライナ−(4)の剥離面(7)上に、粘着液を
塗布し、密閉式熱風乾燥箱中で粘着液中から溶剤をほぼ
蒸散させ、得られた粘着剤(3)に支持体(2)を貼り
合わせ、さらに熱風乾燥して、大巻に巻き取り、常法に
したがって剥離ライナ−付粘着テ−プを得る(粘着塗工
処理)。
し、剥離ライナ−(4)の剥離面(7)上に、粘着液を
塗布し、密閉式熱風乾燥箱中で粘着液中から溶剤をほぼ
蒸散させ、得られた粘着剤(3)に支持体(2)を貼り
合わせ、さらに熱風乾燥して、大巻に巻き取り、常法に
したがって剥離ライナ−付粘着テ−プを得る(粘着塗工
処理)。
【0013】次に、支持体側から周面に多数の微小突起
(13)・・・を有する加熱ロ−ル(14)を圧接し、該微小突
起を上記支持体及び粘着剤を通して剥離ライナ−の剥離
面に突き刺し、該剥離面に多数の係止部(8)・・・を
形成し巻き取る(穿孔処理)。図に示す実施例では、上
記加熱ロ−ル(14)の突起(13)・・・は底辺約1mmφ、高
さ約1.3mmの略円錐状突起であり、加熱ロ−ルの温度を
約180℃とし、剥離ライナ−(4)の図において下面
側に対向して設けたアンビルロ−ル(15)の温度は約40
〜50℃としている。
(13)・・・を有する加熱ロ−ル(14)を圧接し、該微小突
起を上記支持体及び粘着剤を通して剥離ライナ−の剥離
面に突き刺し、該剥離面に多数の係止部(8)・・・を
形成し巻き取る(穿孔処理)。図に示す実施例では、上
記加熱ロ−ル(14)の突起(13)・・・は底辺約1mmφ、高
さ約1.3mmの略円錐状突起であり、加熱ロ−ルの温度を
約180℃とし、剥離ライナ−(4)の図において下面
側に対向して設けたアンビルロ−ル(15)の温度は約40
〜50℃としている。
【0014】この穿孔処理において、図6に示すよう
に、上記支持体(2)、粘着剤(3)を貫通する微小突
起(針)(13)は、加熱されているので、上記ポリオレフ
ィン(6)は融解され、圧接したとき微小突起(13)の周
りに寄せられ、加熱ロ−ルが離れるとき一部突起に付着
した部分が引っ張られてライナ−(4)の基材(5)に
形成された凹部(10)の周囲に凸部(9)となって表わ
れ、図4(A)に示す如き係止部(8)・・・を構成す
る。なお、ライナ−の他面は表面の平滑なアンビルロ−
ルに接しているから、変化は生じない。
に、上記支持体(2)、粘着剤(3)を貫通する微小突
起(針)(13)は、加熱されているので、上記ポリオレフ
ィン(6)は融解され、圧接したとき微小突起(13)の周
りに寄せられ、加熱ロ−ルが離れるとき一部突起に付着
した部分が引っ張られてライナ−(4)の基材(5)に
形成された凹部(10)の周囲に凸部(9)となって表わ
れ、図4(A)に示す如き係止部(8)・・・を構成す
る。なお、ライナ−の他面は表面の平滑なアンビルロ−
ルに接しているから、変化は生じない。
【0015】図3、図5に示すように、上記方法によれ
ば粘着剤(3)には微小孔(16)・・・が設けられ、該微
小孔(16)に上記凸部(9)、凹部(10)を含む係止部
(8)・・・が対応するから、耐水投錨性が向上し、上
記粘着テ−プ(1)の支持体(2)が布で作られている
場合は通気性が向上し、該布の糸のほつれを防止するこ
とができる。なお、布に形成された微小の貫通孔は、布
が織物であるため、目立たたなくなる。
ば粘着剤(3)には微小孔(16)・・・が設けられ、該微
小孔(16)に上記凸部(9)、凹部(10)を含む係止部
(8)・・・が対応するから、耐水投錨性が向上し、上
記粘着テ−プ(1)の支持体(2)が布で作られている
場合は通気性が向上し、該布の糸のほつれを防止するこ
とができる。なお、布に形成された微小の貫通孔は、布
が織物であるため、目立たたなくなる。
【0016】なお、上記穿孔処理後は、製品用の巻品に
定尺に巻き取り、ばらけないようにシュリンク筒袋に入
れ、シュリンカ−(加熱トンネル)を通してシュリンク
包装し(巻換、シュリンク処理)、さらに自動裁断機で
定寸に裁断し、あるいは上記処理後に定形に打ち抜いて
個包装、個箱、中箱、ダンボ−ル等に包装する。
定尺に巻き取り、ばらけないようにシュリンク筒袋に入
れ、シュリンカ−(加熱トンネル)を通してシュリンク
包装し(巻換、シュリンク処理)、さらに自動裁断機で
定寸に裁断し、あるいは上記処理後に定形に打ち抜いて
個包装、個箱、中箱、ダンボ−ル等に包装する。
【0017】
【実施例】 粘着テ−プ(1)の支持体(2): タテ伸縮性綿織物 タテ糸 20番綿(ウレタン芯 150デニ−ル)糸×30本/インチ ヨコ糸 14番綿糸×52本/インチ 伸長率 60〜90% 伸長回復率 93〜98% 粘着剤(3): 架橋型アクリル粘着剤 見掛け粘度 log η= 6.2〜7.8 (試作品は log η= 6.9) 塗布量 35〜90 g/m2 (試作品は 60 g/m2 ) 剥離ライナ−(4): ポリラミ上質紙 基材 80K上質紙 目止剤 17 g/m2 (ポリエチレン) 剥離剤 0.8 g/m2 (ポリシロキサン) 上記構成の剥離ライナ−付粘着テ−プに、図5に示す製
法により剥離面側にのみ存する図4(A)に示すごとき
凸部,凹部を含む係止部(凸部の数70個/cm2 ,高さ
50〜200μm)を形成し、係止部を設けない(穿孔
なし)比較例と比較したところ、下記の結果が得られ
た。
法により剥離面側にのみ存する図4(A)に示すごとき
凸部,凹部を含む係止部(凸部の数70個/cm2 ,高さ
50〜200μm)を形成し、係止部を設けない(穿孔
なし)比較例と比較したところ、下記の結果が得られ
た。
【0018】 注) イ:一般的重量試験法による ロ:JIS Z 0237に準ずる。 ハ:JIS Z 0237に準ずる。試験片の貼付面積; 25 mm×25mm、 重り重量;1kg、荷重負荷時間;30min ニ:JIS P 8147に準ずる。 ホ:試験片をベークライト板に貼付し、水中に30分浸漬した後に、試験 片を剥がしてベークライト板上の糊(粘着剤)残りの有無を目視する 。 ヘ:試験片を足首に貼付し、1日経過後の縁部の糸のほつれを目視する。 ト:ライナーから粘着テープを剥がす時の力、JIS Z 0237に準 ずる。
【0019】(考察)本発明による剥離ライナ−の静止
摩擦係数は、紙面側が変わらないのに、剥離面側は大き
く増加し、取り扱いやすくなった。また、ライナ−の剥
離力や粘着テ−プの通気性、耐水投錨性、糸ほつれ度等
の点において著しく改善された。
摩擦係数は、紙面側が変わらないのに、剥離面側は大き
く増加し、取り扱いやすくなった。また、ライナ−の剥
離力や粘着テ−プの通気性、耐水投錨性、糸ほつれ度等
の点において著しく改善された。
【0020】
【発明の効果】本発明は上記のように構成され、剥離ラ
イナ−の剥離面に、該剥離面側にのみ存する多数の係止
部を形成したので、粘着テ−プから該剥離ライナ−を剥
すとき、該剥離面の係止部が手掛りとなって滑りにくく
でき、足部や腕部等の貼付処置をしにくい部分において
も該剥離ライナ−を手に持って剥しながら処置を行うこ
とができ、テ−プが再付着してからまるというようなお
それが防止され、また粘着テ−プの支持体が布で構成さ
れている場合、該支持体側から微小突起により上記係止
部を形成すると、粘着テ−プの粘着剤に設けられた微小
孔と剥離ライナ−の係止部が対応し、これにより上記粘
着テ−プは通気性が向上し、特別な前処理をせずに耐水
投錨性も向上し、糸ほつれも防止できる等の優れた効果
を奏するものである。
イナ−の剥離面に、該剥離面側にのみ存する多数の係止
部を形成したので、粘着テ−プから該剥離ライナ−を剥
すとき、該剥離面の係止部が手掛りとなって滑りにくく
でき、足部や腕部等の貼付処置をしにくい部分において
も該剥離ライナ−を手に持って剥しながら処置を行うこ
とができ、テ−プが再付着してからまるというようなお
それが防止され、また粘着テ−プの支持体が布で構成さ
れている場合、該支持体側から微小突起により上記係止
部を形成すると、粘着テ−プの粘着剤に設けられた微小
孔と剥離ライナ−の係止部が対応し、これにより上記粘
着テ−プは通気性が向上し、特別な前処理をせずに耐水
投錨性も向上し、糸ほつれも防止できる等の優れた効果
を奏するものである。
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図。
【図2】一部の拡大断面図。
【図3】剥離ライナ−の剥離面の一部の拡大斜視図。
【図4】係止部を示す各説明図。
【図5】製造方法の説明図。
【図6】穿孔状態を説明する一部の拡大断面図。
1 粘着テ−プ 2 支持体 3 粘着剤 4 剥離ライナ− 5 基材 6 ポリオレフィン 7 剥離面 8 係止部 9,11 凸部 10 凹部 14 加熱ロ−ル 15 アンビルロ−ル
Claims (16)
- 【請求項1】 粘着面に剥離ライナ−を貼付した剥離ラ
イナ−付粘着テ−プにおいて、上記剥離ライナ−の剥離
面に、該剥離面側にのみ存する多数の係止部を設けたこ
とを特徴とする剥離ライナ−付粘着テ−プ。 - 【請求項2】 上記係止部は、剥離面側に突出する凸部
と該凸部に囲まれた凹部を含む請求項1に記載の剥離ラ
イナ−付粘着テ−プ。 - 【請求項3】 上記係止部は、剥離面側に突出する凸部
である請求項1に記載の剥離ライナ−付粘着テ−プ。 - 【請求項4】 上記凸部は1cm2 当り4〜1000個設
けられ、その高さは15〜800μmである請求項2ま
たは3に記載の剥離ライナ−付粘着テ−プ。 - 【請求項5】 上記剥離ライナ−は、紙の基材の表面に
ポリオレフインをラミネ−トし、該ポリオレフィン面に
剥離剤の層を設けたものであり、上記係止部は融解され
た上記ポリオレフィンにより構成されている請求項1に
記載の剥離ライナ−付粘着テ−プ。 - 【請求項6】 上記剥離剤はシリコ−ン系である請求項
5に記載の剥離ライナ−付粘着テ−プ。 - 【請求項7】 上記粘着テ−プは、粘着面に微小孔が設
けられ、該微小孔は上記凸部及び凹部にほぼ対応してい
る請求項2または3に記載の剥離ライナ−付粘着テ−
プ。 - 【請求項8】 基材の表面に剥離剤を塗工した剥離ライ
ナ−であって、該剥離面には該剥離面側にのみ存する多
数の係止部が設けられていることを特徴とする剥離ライ
ナ−。 - 【請求項9】 上記係止部は、剥離面側に突出する凸部
と該凸部に囲まれた凹部を含む請求項8に記載の剥離ラ
イナ−。 - 【請求項10】 上記係止部は、剥離面側に突出する凸部
である請求項8に記載の剥離ライナ−。 - 【請求項11】 上記凸部は1cm2 当り4〜1000個設
けられ、その高さは15〜800μmである請求項8ま
たは9記載の剥離ライナ−。 - 【請求項12】 上記基材は紙であり、剥離剤はポリオレ
フィンをラミネ−トした面に塗工され、該ポリオレフィ
ンが融解されて上記係止部が形成されている請求項8に
記載の剥離ライナ−。 - 【請求項13】 上記剥離剤はシリコ−ン系である請求項
8または12に記載の剥離ライナ−。 - 【請求項14】 剥離ライナ−の剥離面に粘着剤を塗布
し、該粘着剤の上面に支持体を貼合せ、該支持体側から
周面に多数の微小突起を有する加熱ロ−ルを圧接し、該
微小突起を上記支持体及び粘着剤を通して剥離ライナ−
の剥離面に突き刺し、該剥離面に多数の係止部を形成す
ることを特徴とする剥離ライナ−付粘着テ−プの製造方
法。 - 【請求項15】 上記剥離ライナ−の基材の表面にはポリ
オレフィンがラミネ−トされ、上記ポリオレフィンを融
解して剥離面側に突出する凸部を構成する請求項14に
記載の剥離ライナ−付粘着テ−プの製造方法。 - 【請求項16】 上記支持体は布である請求項14または
15に記載の剥離ライナ−付粘着テ−プの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11608297A JPH10292159A (ja) | 1997-04-21 | 1997-04-21 | 剥離ライナ−付粘着テ−プ及び剥離ライナ−並びに剥離ライナ−付粘着テ−プの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11608297A JPH10292159A (ja) | 1997-04-21 | 1997-04-21 | 剥離ライナ−付粘着テ−プ及び剥離ライナ−並びに剥離ライナ−付粘着テ−プの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10292159A true JPH10292159A (ja) | 1998-11-04 |
Family
ID=14678275
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11608297A Pending JPH10292159A (ja) | 1997-04-21 | 1997-04-21 | 剥離ライナ−付粘着テ−プ及び剥離ライナ−並びに剥離ライナ−付粘着テ−プの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10292159A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020029998A (ko) * | 2000-10-16 | 2002-04-22 | 김봉조 | 점착제 코팅시트 시스템 |
US6755878B2 (en) | 2002-08-02 | 2004-06-29 | 3M Innovative Properties Company | Abrasive articles and methods of making and using the same |
JP2004346302A (ja) * | 2003-04-25 | 2004-12-09 | Nitto Denko Corp | 粘着テープ又はシートおよびその製造方法 |
WO2006087921A1 (ja) * | 2005-02-21 | 2006-08-24 | Lintec Corporation | 積層シート、積層シートの巻取体およびそれらの製造方法 |
-
1997
- 1997-04-21 JP JP11608297A patent/JPH10292159A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20020029998A (ko) * | 2000-10-16 | 2002-04-22 | 김봉조 | 점착제 코팅시트 시스템 |
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JP4726420B2 (ja) * | 2003-04-25 | 2011-07-20 | 日東電工株式会社 | 粘着テープ又はシートおよびその製造方法 |
WO2006087921A1 (ja) * | 2005-02-21 | 2006-08-24 | Lintec Corporation | 積層シート、積層シートの巻取体およびそれらの製造方法 |
JP2006224581A (ja) * | 2005-02-21 | 2006-08-31 | Lintec Corp | 積層シート、積層シートの巻取体およびそれらの製造方法 |
JP4614126B2 (ja) * | 2005-02-21 | 2011-01-19 | リンテック株式会社 | 積層シート、積層シートの巻取体およびそれらの製造方法 |
US8323761B2 (en) | 2005-02-21 | 2012-12-04 | Lintec Corporation | Laminate sheet and laminate sheet roll |
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