JP2015007193A - 積層シート、積層シート巻回体及び積層シートの製造方法。 - Google Patents

積層シート、積層シート巻回体及び積層シートの製造方法。 Download PDF

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裕子 八重樫
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Koji Kamata
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Abstract

【課題】 包装材料から容易に取り出し得る積層シート等を提供する。【解決手段】 支持体と該支持体上に積層された粘着層とを有する粘着シートと、前記粘着層上に積層された剥離シートとを備えている積層シートであって、前記剥離シートは、前記粘着シートと反対の側に突出している凸部を複数有していることを特徴とする積層シート。【選択図】 図1

Description

本発明は、積層シート、それを巻回してなる積層シート巻回体、及び積層シートの製造方法に関する。特に、主に医療分野、またはスポーツ分野等に用いられる積層シート、積層シート巻回体及び積層シートの製造方法に関する。
従来、支持体と該支持体上に積層された粘着層とを有する粘着シートと、前記粘着層上に積層された剥離シートとを備えた積層シートが知られている。該剥離シートは、粘着シートが使用されるまで粘着層を保護するものであり、使用時には剥離シートが剥離されて、粘着シートが使用されるようになっている。
通常、積層シートは、帯状に形成されており、所望の大きさに裁断された枚葉体たる積層シートとして使用されるか、或いはロール状に巻回されて積層シート巻回体として使用される(特許文献1参照)。
さらに、所定の大きさに裁断された積層シートは、包装袋等の包装材料に収容されて保管され、使用時に包装材料を開封し、該包装材料から取り出されて使用される場合がある。
また、ロール状の積層シート巻回体も、所定の大きさの包装箱等の包装材料に収容されて保管され、使用時に包装材料から引き出して(一部が取り出されて)使用される場合がある。
特開平9−53058
しかし、上記のような包装袋に収容された積層シート(枚葉体)を取り出す際や、包装箱に収容された積層シート巻回体から積層シートを引き出す際に、積層シートの端部等を掴んで引っ張ると、積層シートの包装材料への引っ掛かりが生じる場合がある。このように、従来の積層シートは取り出され難く、取扱い性が十分とは言い難い。
本発明は、上記事情に鑑み、包装材料から容易に取り出し得る積層シート、積層シート巻回体及び積層シートの製造方法を提供することを課題とする。
本発明に係る積層シートは、
支持体と該支持体上に積層された粘着層とを有する粘着シートと、前記粘着層上に積層された剥離シートとを備えている積層シートであって、
前記剥離シートは、前記粘着シートと反対の側に突出している凸部を複数有していることを特徴とする。
かかる構成によれば、前記粘着シートと反対の側に突出している凸部を複数有していることによって、包装材料から積層シートを取り出す際に、包装材料との摩擦が低減されるため、該包装材料への引っ掛かりが抑制される。これにより、包装材料に収容されている積層シートが容易に引き出され得る。
例えば、積層シートがロール状に巻回されずに包装袋に収容されたり、積層シートがロール状に巻回されて包装箱に収容された場合に、これら包装材料から積層シートを取り出したり引き出したりする際に、包装材料への引っ掛かりが抑制される。
よって、包装材料に収容されている積層シートの全部または一部が容易に取り出され得る。
ここで、積層シートから剥離シートを剥離させて粘着シートを皮膚等に付着したとき、粘着層と皮膚とが接触するため、通気性が良好とはいえず、皮膚の蒸れが発生するおそれがある。このような蒸れを防止するために、積層シートの粘着シート及び剥離シートを貫通する貫通孔が積層シートに形成される場合があるが、このような貫通孔が形成された場合には、剥離シート側から粘着層の成分が漏れ出すおそれがある。
また、かかる漏れ出しを抑制するために、粘着シート及び剥離シートを貫通する貫通孔が形成された後、該剥離シートを貫通孔が形成されていない新たな剥離シートに交換することも考えられる。しかし、このように剥離シートを交換することは、積層シートの生産性が低いものとなるし、新たな剥離シートが必要になるため経済的にも不利になる。
この点に関し、上記の構成では、前記粘着シートには該粘着シートを貫通する貫通孔が形成され、前記剥離シートには前記貫通孔と同じ位置に前記凸部が形成されていることによって、例えば針状部材等を用い、粘着シートと剥離シートとの積層体に、粘着シートを貫通するように且つ剥離シートを押し出すように前記針状部材を突き刺すこと等によって、前記貫通孔及び凸部が形成され得る。
これにより、前記貫通孔と前記凸部とが同時に形成される。しかも、前記粘着シートに貫通孔が形成される際、剥離シートが貫通されないか、或いは貫通された場合であってもその貫通孔が粘着シートの貫通孔よりも小さくなるように凸部が形成され得る。よって、剥離シートを交換する必要がない。従って、積層シートは、生産性が向上したものとなり、また、新たな剥離シートが不要になるため経済的にも有利である。
また、粘着シートの貫通孔が剥離シートによって保護されているため、剥離シートが剥離されるまでの間、剥離シート側からの粘着層の成分の漏れ出しが抑制される。
さらに、剥離シートが剥離されて粘着シートが皮膚に貼付されたときには、前記貫通孔を介して皮膚と外部環境との間の通気性が向上する。
従って、上記構成の積層シートは、上記のように容易に引き出され得るのに加えて、さらに、生産性が向上し、剥離シート側からの粘着層の成分の漏れ出しが抑制され、しかも、通気性が向上したものとなり得る。
また、本発明の積層シート巻回体は、前記積層シートが巻回されてなる。
また、本発明の積層シートの製造方法は、支持体と該支持体上に積層された粘着層とを有する粘着シートの前記粘着層上に剥離シートが積層されてなる積層体に、針状部材を、前記支持体側から前記剥離シート側へと前記粘着シートを貫通するように且つ前記剥離シートを押し出すように突き刺すことによって、前記粘着シートに前記支持体及び前記粘着層を貫通する貫通孔を形成し、前記剥離シートに前記粘着シートと反対の側に突出している凸部を形成する。
かかる構成によれば、針状部材を前記積層体に突き刺すことによって、前記支持体及び前記粘着層を貫通する貫通孔を形成しつつ前記剥離シートの凸部を形成することから、前記貫通孔と前記凸部とが同時に形成される。しかも、前記粘着シートに貫通孔を形成する際、剥離シートを貫通しないか、或いは、貫通した場合であってもその貫通孔が粘着シートの貫通孔よりも小さくなるように凸部を形成し得る。これにより、上記したように剥離シートを交換して製造する必要がなくなる。従って、積層シートの生産性が向上する。
また、粘着シートの貫通孔が剥離シートで保護されているため、剥離シートが剥離されるまでの間、剥離シート側からの粘着層の成分の漏れ出しが抑制される。
さらに、剥離シートが剥離されて粘着シートが皮膚に貼付されたときには、前記貫通孔を介して皮膚と外部環境との間の通気性が向上する。
従って、上記構成の積層シートの製造方法によれば、上記のように容易に引き出され得るのに加えて、さらに、生産性が向上し、剥離シート側からの粘着層の成分の漏れ出しが抑制され、しかも、通気性が向上した積層シートが得られる。
本発明によれば、包装材料から容易に取り出し得る積層シート、積層シート巻回体及び積層シートの製造方法が提供される。
本発明の一実施形態に係る積層シートの概略上面図。 本実施形態に係る積層シートの概略底面図。 図1のIII−III断面図。 本実施形態に係る積層シートが製造される状態を模式的に示す概略断面図。 本実施形態の積層シートにおける粘着シートの貫通孔同士の間隔が図1よりも大きく、単位当たりの数量が図1よりも小さい状態を示す概略上面図。 本実施形態の積層シートにおける剥離シートの凸部同士の間隔が図1よりも大きく、単位当たりの数量が図1よりも小さい状態を示す概略底面図。 本実施形態の積層シートにおける粘着シートの貫通孔の配置が図1及び図5とは異なる状態を示す概略上面図。 本実施形態の積層シートにおける剥離シートの凸部の配置が図2及び図6とは異なる状態を示す概略底面図。 本実施形態の積層シートの製造方法に用いられる穿孔装置の概略側面図。 本実施形態の積層シートの製造方法に用いられる、穿孔ローラを示す概略図であって、図10(a)は、概略斜視図及び部分拡大図であり、図10(b)は、図10(a)のA−A矢視断面図 本実施形態の積層シート巻回体の一例を示す概略斜視図 実施例及び比較例の引き出し応力の測定状態を模式的に示す概略斜視図
以下、本発明の実施形態に係る積層シート、積層シート巻回体及び積層シートの製造方法について説明する。
本実施形態の積層シート1は、図1、図2及び図3に示すように、支持体7と該支持体7上に積層された粘着層9とを有する粘着シート3と、前記粘着層9上に積層された剥離シート5とを備えている。
前記支持体7は、少なくとも一方の面(ここでは、表面とする。)7aが粘着層9を支持可能であれば、特に限定されるものではない。また、前記支持体7は、例えば、帯状に形成されている。
かかる支持体7としては、例えば、皮膚への貼付前後における柔軟性を阻害することなく、機械的強度の向上に寄与できるものであれば、特に限定されるものではなく、種々の材料からなる種々の構造のものを用いることができる。構造に関しては、織布、不織布、編布、紙などの繊維の集合体類、機械的に穿孔処理したシートおよびフィルム類等のシート状物等が挙げられる。これらのうち、貼付部位の曲面になじみ易い適度の伸縮性を有するものが特に好ましく、例えば、編布、フィルム類等のシート状物が好ましい。また、材料に関しては、ナイロン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、セルロース、などの合成あるいは天然の有機高分子類等が挙げられる。
前記支持体7は、通気性を有していることが好ましい。通気性を有していることによって、より皮膚の蒸れを防止することができる。また、支持体7は、さらに透湿性を有してことがより好ましい。透湿性を有していることによって、より皮膚の蒸れを防止することができる。さらに、支持体7は、通気性に加えて、または、通気性及び透湿性に加えて、さらに撥水性を有していることが好ましい。撥水性を有していることによって、外部からの水の浸入に起因した蒸れを防止することができる。
なお、支持体7は、単層でも良いし、積層体であってもよい。
前記支持体7の厚みは、特に限定されるものではないが、例えば支持体7がフィルム類のシート状物であれば、5μm〜300μmであることが好ましく、8μm〜200μmであることがより好ましい。また、織布、不織布、編布、紙などの繊維の集合体類の場合には、厚みにバラツキがあるため、厚みを特定することは難しいが、厚みの代わりにこれらの目付量が10g/m2〜80g/m2であることが好ましく、12g/m2〜60g/m2であることがより好ましい。
前記粘着層9は、粘着成分を含有しており、粘着シート3の皮膚への貼付を可能にするものである。かかる粘着層9の構成材料は、粘着成分を含有するものあれば、特に限定されるものではなく、適宜設定することができる。
前記粘着成分は、感圧により皮膚に接着可能なものであり、且つ、皮膚に対して低刺激の材料が用いられる。例えば、天然ゴム系、合成ゴム系、アクリル系粘着剤、ビニルエーテル系粘着剤、ビニルエステル系粘着剤、ポリエステル系粘着剤等が挙げられ、これらは単独でまたは2種以上組み合わせて使用される。
また、前記構成材料としては、前記粘着成分の他、薬剤、化粧剤等の有効成分や、可塑剤、架橋剤、粘着付与剤、充填剤、香料、防腐剤、着色剤、紫外線吸収剤等が挙げられ、前記構成材料は、これらを単独または2種以上含んでもよい。
また、前記粘着層9の厚みは、特に限定されるものではないが、例えば、5μm〜100μmであることが好ましく、15μm〜70μmであることがより好ましい。
前記粘着層9は、支持体7または剥離シート5の上に、例えば、後述するように、上記のような粘着成分等を含有する粘着剤を、従来公知の塗布装置を用いて塗布されることによって、形成される。
また、前記粘着シート3は、該粘着シート3の全体(全面)にわたって形成された複数の貫通孔10を有している。図3及び図4に示すように、該貫通孔10は、支持体7及び粘着層9を貫通しており、支持体7に形成された支持体側貫通孔11と、粘着層9に形成された粘着層側貫通孔12とから構成されている。また、かかる粘着シート3は、支持体7の形状等に応じて形成されるようになっており、該粘着シート3は、例えば、帯状に形成されている。
前記貫通孔10の間隔、大きさ(支持体7の粘着層9と反対の側面における貫通孔10の面積)、配置、形状等は、粘着シート3が皮膚に貼付されたとき、通気性を発揮可能であれば、特に限定されるものではなく、適宜設定することができる。例えば、必要に応じて手切れ性を付与し得るように、また例えば、伸び制御が可能であるように適宜設定することができる。
例えば、隣接する前記貫通孔10同士の間隔(上面視で貫通孔10の中心同士の間隔)が小さい程、通気性が向上する一方、支持体7の機械的強度が低下するおそれがある。また、該間隔が大きい程、支持体7の機械的強度が向上する一方、通気性が低下するおそれがある。また、隣接する貫通孔10の間隔は、後述する凸部13の間隔にも影響を及ぼし得る。
従って、例えばかかる観点を考慮して、前記貫通孔10の間隔を適宜設定することができ、該間隔は、例えば、周方向及び幅方向において、0.5mm〜5mmが好ましく、0.8mm〜2mmがより好ましい。
また、例えば、前記貫通孔10の上記面積が大きい程、通気性が向上する一方、支持体7の機械的強度が低下するおそれがある。また、該貫通孔10の上記面積は、後述する凸部13の底部の大きさ(底部が円形状の場合、直径)にも影響を及ぼし得る。
従って、例えばかかる観点を考慮して、前記貫通孔10の上記面積を適宜設定することができ、該面積は、例えば、0.1mm2〜2.0mm2が好ましい。貫通孔の面積が0.1mm2未満では、粘着シート3を貼付した際に通気性の向上を十分に図れないおそれがある。一方、貫通孔の面積が2.0mm2よりも大きいと、得られる粘着シート3の強度が低下するおそれがある。
また、本実施形態では、例えば、前記貫通孔10の配置として、図1に示す積層シート1のように、貫通孔10が格子状に配された態様を採用することができる。また、図5に示す積層シート1のように、図1よりも隣接する貫通孔10同士の間隔が大きく、単位面積当たりの数量が小さくなるように貫通孔10が格子状に配された態様を採用することもできる。
さらに、例えば、図7に示す積層シート1のように、貫通孔10が千鳥状に配された態様を採用することもできる。
なお、本実施形態においては、貫通孔10の形状(支持体7に向かって見たときの形状、及び、支持体7と平行に見たときの断面形状)は、特に限定されるものでない。かかる貫通孔10の形状(支持体7に向かって見たときの形状)は、例えば、円形状、楕円形状、三角形状〜多角形状等とすることができる。
前記剥離シート5は、粘着シート3の粘着層9上に、該粘着層9に対して剥離可能に積層されて、該粘着層9を保護するものである。また、積層シート1の使用時に、粘着層9から剥離されて除去されるものである。かかる剥離シート5は、剥離ライナーまたはセパレータとも呼ばれることがある。かかる剥離シート5は、粘着シート3の形状に応じて形成されるようになっている。
かかる剥離シート5は、一方の面(ここでは、表面とする。)5aの全面に、該表面5aから突出している凸部13を有している。該凸部13は、粘着シート3と反対の面5aから外側に突出している。すなわち、剥離シート5は、粘着シート3と反対の側から凸部13が突出しているように配されている。かかる凸部13の内側には、空隙19が形成されている。また、凸部13は、剥離シート5において粘着シート3の貫通孔10と同じ位置に形成されている。
かかる剥離シート5が粘着シート3の粘着層9上に積層された積層シート1は、剥離シート5に由来する凸部13を有していることによって、包装材料から積層シート1を取り出す際に、包装材料との摩擦が低減されるため、該包装材料への引っ掛かりが抑制される。これにより、包装材料に収容されている積層シート1が容易に引き出され得る。
例えば、積層シート1がロール状に巻回されずに包装袋に収容されたり、該積層シート1がロール状に巻回され、この状態から引き出されたりしたとき、引っ掛かりが抑制されたものとなる。また、このような凸部13を有する剥離シート5が積層された積層シート1を巻回する際に、横滑りを防止する効果も有するため、巻回時の巻きズレを抑制することもできる。
かかる剥離シート5は、特に限定されるものではないが、剥離処理剤から形成された剥離処理剤層が剥離シート用の基材の表面に形成されて構成された剥離シートや、それ自体が剥離性の高いプラスチックフィルムのみを有する剥離シートや、剥離シート用の基材の表面に、前記剥離性の高いプラスチックフィルムを素材とする剥離層を形成してシート状に形成されてなる剥離シート等が挙げられる。なお、剥離シート5の剥離面(粘着シート3と当接させるための面)は、基材の片面のみであってもよく、両面であってもよい。
また、剥離シート用の基材としては、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリイミドフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリエステルフィルムなどのプラスチックフィルムやこれらのフィルムに金属を蒸着した金属蒸着プラスチックフィルム;和紙、洋紙、クラフト紙、グラシン紙、上質紙などの紙類;繊維質材料から形成された、不織布、布などの布類;金属箔などが挙げられる。これらのうち、和紙、プラスチックフィルム等が好適に用いられる。
また、剥離性の高いプラスチックフィルムとしては、例えば、ポリエチレンフィルム等が挙げられる。
前記剥離シート5の平坦部の厚みは、特に限定されるものではないが、例えば、15μm〜250μmが好ましく、45μm〜180μmがより好ましい。
前記隣接する凸部13同士の間隔、凸部13の単位面積当たりの数量、大きさ、配置及び形状等は、上記引き出されたときの滑りを抑制可能であれば、特に限定されるものではなく、適宜設定することができる。
例えば、前記隣接する凸部13の間隔が小さい程、凸部13の形成が困難になるおそれがある。また、該間隔が大きい程、凸部13の形成が容易となる一方、引っ掛かりが抑制され難くなるおそれがある。また、凸部13の間隔は、前述した貫通孔10の間隔にも影響を及ぼし得る。
従って、例えばかかる観点を考慮して、前記隣接する凸部13同士の間隔(上面視での凸部13の中心同士の間隔)を適宜設定することができ、該間隔は、例えば、0.5mm〜5mmが好ましく、0.8mm〜2mmがより好ましい。
また、例えば、前記凸部13の大きさのうち、その突出量(剥離シート5の平坦部5aからの高さ)が大きい程、剥離シート5の引っ掛かりが抑制され易くなる一方、形成された凸部の形状を保持することが困難になるおそれがある。また、該高さが小さい程、引っ掛かりが抑制され難くなるおそれがある。
従って、例えばかかる観点を考慮して、前記凸部13の上記高さを適宜設定することができ、該高さは、例えば、5μm〜100μmが好ましく、10μm〜50μmがより好ましい。
また、本実施形態では、例えば、前記凸部13の配置として、図2に示す積層シート1のように、凸部13が格子状に配された態様を採用することができる。また、図6に示す積層シート1のように、図1よりも隣接する凸部13同士の間隔が大きく、単位面積当たりの数量が小さくなるように凸部13が格子状に配された態様を採用することもできる。
さらに、例えば、図8に示す積層シート1のように、凸部13が千鳥状に配された態様を採用することもできる。
なお、本実施形態においては、凸部13の形状(剥離シート5に向かって見たときの形状、及び剥離シート5と平行な方向に見たときの形状)は、特に限定されるものでない。かかる凸部13の形状について、剥離シート5に向かって見たときの底部の形状は、例えば、円形状、楕円形状、三角形状〜多角形状等とすることができ、剥離シート5と平行に見たときの断面形状は、底部から先端部に向かうほど小さい形状(先細り状)等とすることができる。また、凸部13は、貫通孔を有していなくても、貫通孔を有していてもよい。ただし、凸部13が貫通孔を有する場合には、該貫通孔は、粘着シート3の貫通孔より小さいものであり、該貫通孔の大きさ(面積)は、粘着シート3の貫通孔の95%以下であることが好ましい。
凸部13が貫通孔を有しない、または、凸部13の貫通孔が粘着シート3の貫通孔よりも小さいことによって、粘着シート3の貫通孔と同じ大きさである場合と比較して、剥離シート5側から粘着層の成分の漏れ出しを防止することができる。
また、本実施形態の積層シート巻回体27は、図11に示すように、上記積層シート1が巻き回されて形成されている。
次いで、本実施形態の積層シート及び積層シート巻回体の製造方法について説明する。
本実施形態の積層シート1の製造方法は、支持体7と該支持体7上に積層された粘着層9とを有する粘着シート3の前記粘着層9上に剥離シート5が積層されてなる積層体15に、針状部材17を、前記支持体7側から前記剥離シート5側へと前記粘着シート3を貫通するように且つ前記剥離シート5を押し出すように突き刺すことによって、前記粘着シート3に前記支持体7及び前記粘着層9を貫通する貫通孔10を形成し、剥離シート5に凸部13を形成する。
具体的には、本実施形態の製造方法は、前記粘着シート3を長手方向に移動させつつ、ロール状に巻回された剥離シート5を順次引き出して、粘着シート3の粘着層9上に積層させて積層体15を形成する工程(第1の工程)と、このようにして形成された積層体15を長手方向に移動させつつ、上記のように針状部材17を積層体15に突き刺すことによって前記凸部13を形成する工程(第2の工程)とを備えている。
本実施形態の製造方法に用いる製造装置は、前記粘着シート3及び前記積層体15を長手方向(図4の白抜き矢印参照)に移動させる移動装置(不図示)と、ロール状に巻回された剥離シート5を供給する供給装置(不図示)と、前記剥離シート5を引き出しつつ前記粘着シート3の粘着層9上に積層して積層体15を形成する積層装置(不図示)と、前記積層体15を突き刺す穿孔装置25とを備えている。
前記移動装置及び供給装置としては、従来公知の移動装置及び供給装置を用いることができる。
前記穿孔装置25としては、例えば、図9に示すように穿孔ローラ21と加圧ローラ23とを備えたものが用いられる。具体的には、穿孔装置25は、互いに対向し且つ接触するように配された穿孔ローラ21と加圧ローラ23とを有している。また、穿孔装置25は、両ローラの接触面の間に前記積層体15を挟んで通過させることによって、粘着シート3に貫通孔10を形成し、剥離シート5に凸部13を形成するように構成されている。そして、前記積層体15を移動させつつ、穿孔ローラ21及び加圧ローラ23を回転させ、これら穿孔ローラ21と加圧ローラ23との間に積層体15を挿通させることによって、図4に示すように、支持体7側から支持体7及び粘着層9を貫通し、且つ、剥離シート5を押し出して突出させるように、針状部材17によって積層体15を突き刺すようになっている。このように両ローラの間に前記積層体15を挟んで通過させることによって、粘着シート3に貫通孔10を形成し、剥離シート5に凸部13を形成するようになっている。
穿孔ローラ21は、金属製の周面部21aと、該周面部21aから外側に突出している金属製の突起(針状部材)17とを有している(図10参照)。突起17は、粘着シート3に貫通孔10を形成しつつ剥離シート5に凸部13を形成するためのものである。該突起17は、所望の貫通孔10及び凸部13が得られるような形状、太さ、高さ(突出長さ)に形成されていればよい。
例えば、突起17は、先端に向かって先細りの形状を有しているように形成され得る。より具体的には、例えば、円錐形状や四角錘状に形成され得る。また、該突起17の先端部は、尖っていても、平坦であってもよい。
突起17が円錐状である場合、突起17の太さは、底面部分の直径で表される。また、突起17が四角錘状である場合には、図10に示すように、突起17の太さは、底面部分の外接円の直径X、Y(X、Yは、それぞれ周方向及び幅方向の長さであって、底面部分の対角線に相当する)で表される。
これら底面の直径、及び、底面の外接円の直径は、0.5mm〜8mmが好ましい。
突起17は、前記穿孔ローラの周面部21aに、周方向及び幅方向にそれぞれ一定間隔M、Nで配置されている。周方向の間隔M、幅方向の間隔Nは、共に、上面視で突起17の中心を結ぶ最短距離で表される。
加圧ローラ23は、平坦な周面部23aを有しており、該周面部23aは、穿孔ローラ21の突起17よりも柔らかい材料から形成されている(図9参照)。かかる加圧ローラ23としては、平滑な周面部を有する金属ローラや、芯金上にシリコーンゴムが被覆されてなり周面部が平坦なゴムローラ等を用いることができる。
また、穿孔ローラ21は、好ましくは約150℃〜約400℃に、更に好ましくは約150℃〜約350℃に加熱されるようになっており、加圧ローラ23は、好ましくは約50℃〜約150℃に加熱されるようになっている。これら穿孔ローラ21及び加圧ローラ23が加熱されることにより、短時間で穿孔することができるという利点がある。
穿孔ローラ21と加圧ローラ23との間にかかる圧力(圧着力)、および、積層体15を通す速度(流れ速度)は、突起17の形状、突起17の温度、積層体15の厚み等を考慮に入れて、粘着シート3に所望の貫通孔10、剥離シート5に所望の凸部13が形成されるように設定すればよい。一般的には、上記圧着力は、線圧で約5kg/cm〜約200kg/cmであることが好ましく、積層体15を通す流れ速度は、約1m/分〜約50m/分であることが好ましい。
上記したような製造装置を用い、第1の工程では、前記粘着シート3を長手方向に移動させつつ、ロール状に巻回された剥離シート5を順次引き出して、粘着シート3の粘着層9上に積層させて積層体15を形成する。
なお、積層体15を形成する第1の工程は、上記の態様に特に限定されるものではなく、一般的な粘着シート3と剥離シート5との積層体15の作製態様であれば、どのような態様であってもよい。
例えば、粘着剤として溶媒に溶解した粘着剤を用いる場合には、予め支持体7に粘着剤を塗布し、乾燥した後にこれを剥離シート5と貼り合わせてもよい。また、その他例えば、剥離シート5に粘着剤を塗布し、乾燥した後にこれを支持体7と貼り合わせても良い。ホットメルト粘着剤を用いる場合には、予め支持体7に粘着剤を塗布し、これを剥離シート5と貼り合せてもよいし、剥離シート5に粘着剤を塗布し、これを支持体7と貼り合わせてもよい。また、積層体15を作製した後、これを巻回して巻回体を作製してもよく、この場合には、該巻回体から積層体15を繰り出して、続く第2の工程を行えばよい。
第2の工程では、上記した穿孔装置25を用い、積層体15を移動させつつこれを穿孔ローラ21と加圧ローラ23との間に挿通させることによって、粘着シート3に貫通孔10を形成すると共に、剥離シート5に凸部13を形成する。
上記のように、第1の工程と第2の工程とを行うことによって、積層シート1を作製する。
また、積層シート1を巻き回すことによって、図11に示すように、積層シート巻回体27を作製することができる。
なお、作製した積層シート1を所望の大きさに適宜切断して枚葉体たる積層シート1としてもよい。
上記した通り、本実施形態の積層シート1は、支持体7と該支持体7上に積層された粘着層9とを有する粘着シート3と、前記粘着層9上に積層された剥離シート5とを備えた積層シートであって、前記剥離シート5は、前記粘着シート3と反対の側に突出している凸部13を複数有している。
かかる構成によれば、前記粘着シート3と反対の側から突出している凸部13を複数有していることによって、包装袋等の包装材料から積層シート1を取り出す際に、包装材料との摩擦が低減されるため、該包装材料への引っ掛かりが抑制される。これにより、包装材料に収容されている積層シート1が容易に引き出され得る。
例えば、積層シート1がロール状に巻回されずに包装袋に収容されたり、積層シート1がロール状に巻回されて包装箱に収容された場合に、これら包装材料から積層シート1を取り出したり引き出したりする際に、包装材料への引っ掛かりが抑制される。
よって、包装材料に収容されている積層シート1の全部または一部が比較的軽い力で容易に取り出され、また、包装材料に収容されている積層シート巻回体27から積層シート1が容易に取り出される。
加えて、積層シート1を手指で取り出す際、手指が凸部13に引っ掛かり易くなって滑りに難くなるため、この点からも、積層シート1が取り出し易くなる。
また、上記構成の積層シート1においては、粘着シート3には、前記支持体7及び前記粘着層9を貫通する貫通孔10が形成され、前記剥離シート5には、前記貫通孔10と同じ位置に前記凸部13が形成されていることが好ましい。
かかる構成によれば、前記粘着シート3には前記支持体7及び粘着層9を貫通する貫通孔10が形成され、前記剥離シート5には前記貫通孔10と同じ位置に前記凸部13が形成されていることによって、例えば針状部材17等を用い、粘着シート3と剥離シート5との積層体15に、粘着シート3を貫通するように且つ剥離シート5を押し出すように前記針状部材17を突き刺すこと等によって、前記貫通孔10及び凸部13が形成され得る。
これにより、前記貫通孔10と前記凸部13とが同時に形成される。しかも、前記粘着シート3に貫通孔10が形成される際、剥離シート5が貫通されないか、或いは貫通された場合であってもその貫通孔が粘着シート3の貫通孔10よりも小さくなるように凸部13が形成され得る。これにより、剥離シート5を交換する必要がない。従って、積層シート1は、生産性が向上したものとなり、また、新たな剥離シートが不要になるため経済的にも有利である。
また、粘着シート3の貫通孔10が剥離シート5で保護されているため、剥離シート5が剥離されるまでの間、剥離シート5側からの粘着層9の成分の漏れ出しが抑制される。
さらに、剥離シート5が剥離されて粘着シート3が皮膚に貼付されたときには、前記貫通孔10を介して皮膚と外部環境との間の通気性が向上する。
従って、上記構成の積層シート1は、上記のように容易に引き出され得るのに加えて、さらに、生産性が向上し、剥離シート側からの粘着層の成分の漏れ出しが抑制され、しかも、剥離シート5を剥がして粘着シートを皮膚へ貼付すると、通気性が向上したものとなり、貼付部位の蒸れを防止することができる。
また、本実施形態の積層シート巻回体27は、前記積層シート1が巻回されてなる。
また、本実施形態の積層シート1の製造方法は、支持体7と該支持体7上に積層された粘着層9とを有する粘着シート3の前記粘着層9上に剥離シート5が積層されてなる積層体15に、針状部材17を、前記支持体7側から前記剥離シート5側へと前記粘着シート3を貫通するように且つ前記剥離シート5を押し出すように突き刺すことによって、前記粘着シート3に前記支持体7及び前記粘着層9を貫通する貫通孔10を形成し、前記剥離シート5に前記粘着シート3と反対の側に突出している凸部13を形成する。
かかる構成によれば、針状部材17を前記積層体15に突き刺すことによって、前記粘着シート3に前記支持体7及び前記粘着層9を貫通する貫通孔10を形成しつつ、前記剥離シート5に凸部13を形成することから、前記貫通孔10と前記凸部13とを同時に形成することができる。しかも、前記粘着シート3に貫通孔10を形成する際、剥離シート5を貫通しないか、或いは、貫通した場合であってもその貫通孔が粘着シート3の貫通孔10よりも小さくなるように凸部13を形成することができる。これにより、上記したように剥離シート5を交換して製造する必要がなくなる。従って、積層シート1の生産性が向上し、貼付部位の蒸れを防止することができる。
また、粘着シート3の貫通孔10が剥離シート5で保護されているため、剥離シート5が剥離されるまでの間、剥離シート5側からの粘着層9の成分の漏れ出しが抑制される。
さらに、剥離シート5が剥離されて粘着シート3が皮膚に貼付されたときには、前記貫通孔10を介して皮膚と外部環境との間の通気性が向上し、貼付部位の蒸れを防止することができる。
従って、上記構成の積層シート1は、上記のように容易に引き出され得るのに加えて、さらに、生産性が向上し、剥離シート5側からの粘着層9の成分の漏れ出しが抑制され、しかも、剥離シート5を剥がして粘着シート3を皮膚に貼付すると、通気性が向上したものとなり、貼付部位の蒸れを防止することができる。
なお、本発明の積層シート、積層シート巻回体及び積層シートの製造方法は上記の通りであるが、本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の意図する範囲内において適宜設計変更されることが可能である。
例えば、上記実施形態では、積層シートとして、粘着シートと剥離シートとを積層した後、積層体を針状部材で突き刺すことによって作製されものを例示したが、本発明の積層シートは、上記の他、積層前に予め型押し等によって凸部が形成された剥離シートと、積層前に予め貫通孔が形成された粘着シートとが積層された積層シートであってもよい。
また、本発明は、上記の作用効果を有するものに特に限定されるものではない。
次に、実施例および比較例を挙げて本発明についてさらに具体的に説明する。
(実施例1)
イソノニルアクリレート65質量部、2−メトキシエチルアクリレート30質量部、およびアクリル酸5質量部を混合してなる単量体混合物100質量部と、重合開始剤としてのアゾビスイソブチロニトリル0.2部とを酢酸エチル60質量部中に入れて共重合反応を行い、次いで、カプリル酸トリグリセリド60質量部及びイソシアネート系架橋剤0.1質量部をさらに配合して、粘着剤の酢酸エチル溶液を調製した。
剥離シートとして、上質紙の片面にシリコーン処理を施したものを用い、支持体として、厚み360μmのポリエステル丸編地と厚み20μmのポリウレタンフィルムをエステル系ポリウレタンで接着してなるものを用いた。
前記粘着剤の酢酸エチル溶液を剥離シートに乾燥厚みが30μmになるように塗布、乾燥して剥離シート上に粘着層を形成した後、支持体を、ポリエステル丸編地側が粘着層に接するように貼り合わせて、積層体を得た。
穿孔装置として、図9に示すような穿孔ローラ21と加圧ローラ23とを有するものを用いた。
また、穿孔ローラ21として、図10に示すような四角錐形状の突起17を備えたものを用いた。また、突起17として、突起底面横幅(幅方向長さ:Y)が0.9mm、突起底面の縦幅(周方向長さX)が0.9mm、横方向の突起頂点間の間隔(幅方向の間隔:N)が1.4mm、縦方向の突起頂点間の間隔(周方向の間隔:M)が1.4mm、突起の高さ(H)が0.8mm)のものを用いた。なお、上記X、Yは、底面部分の外接円の直径に相当する。
さらに、加圧ローラ23として、平滑な周面部23aを有する金属平面ローラ23を用いた。
そして、穿孔ローラの周面部21aの温度を290℃に設定し、加圧ローラ23の周面部23aの温度を100℃に設定して、穿孔ローラ21と加圧ローラ23との間に、上記で得られた積層体を、支持体側が穿孔ローラに当接するようにして、圧着力33kgf/cm、流れ速度20m/minで圧着通過させ、粘着シートに貫通孔を有し、且つ、剥離シートに高さ26μmの凸部を有する積層シートを作製した。なお、凸部には、貫通孔が形成されていなかった。
作製した積層シートの平坦部の厚み、及び凸部の高さをダイヤルゲージによって測定した。結果を表1に示す。
(実施例2)
支持体として、厚み60μmのOPPフィルム/厚み30μmのウレタンフィルムの積層フィルムからなるものを用い、ウレタンフィルム側が粘着層に接するようにして、実施例1と同様に、積層フィルムに粘着層と剥離シートとが積層された未穿孔の積層シート(第1の予備的な積層体)を得た。すなわち、支持体と粘着層とからなる粘着シート(本実施例の粘着シート)と、予備的な剥離シートとが積層されてなる未穿孔の第1の予備的な積層体を得た。
一方、実施例1と同様にして作製した積層シート(第2の予備的な積層体)から剥離した、凸部を有する剥離シートを、本実施例の剥離シートとして用いることとした。
そして、前記第1の予備的な積層体から予備的な剥離シートを剥がした後、第2の予備的な積層体から剥離した剥離シートを凸部が粘着シートと反対の側に突出するように貼り合わせ、剥離シートに高さ26μmの凸部を有する本実施例の積層シートを作製した。
作製した積層シートの平坦部の厚み、及び、凸部の高さを実施例1と同様にして測定した。結果を表1に示す。
(比較例1、2)
穿孔ローラと加圧ローラとの間を挿通させなかったこと以外は実施例1と同様にして、比較例1の積層シートを作製した。また、実施例2と同様にして第1の予備的な積層体を作製し、これを比較例2の積層シートとした。すなわち、粘着シートに貫通孔が形成されておらず、且つ、剥離シートに凸部が形成されていない比較例1、2の積層シートを作製した。
作製した積層シートの平坦部の厚み、及び、凸部の高さを実施例1と同様にして測定した。結果を表1に示す。
(引き出し応力の測定)
実施例1、比較例1の積層シートを幅50mmに裁断し、長さ5m分を外径40mmの巻き軸に巻き取り、巻回体を巻き軸より外した後、末端を粘着テープによって留めた。
実施例2、比較例2の積層シートを幅100mmに裁断し、長さ10m分を内径25mmのボール芯に巻き取った。
図12に示すように、実施例1、2、比較例1、2の積層シート巻回体を収納箱29(包装箱、包装材料)に入れ、収納箱29に設けられた隙間29aから積層シートを300mm/分の速さで引き出した時の引き出し応力Fを、引張試験機(商品名オートグラフ、島津製作所社製)を用い、引張速度300mm/分という条件で測定した。比較例1(凸部無し)に対する実施例1(凸部有り)の積層シートの引き出し応力の比、及び、比較例2(凸部無し)に対する実施例2(凸部有り)の積層シートの引き出し応力比を、それぞれ、比較例1及び2を1.00として算出した。引き出し応力の比が1.00よりも小さいと、剥離シートに形成された凸部によって引き出し応力が低下したことになる。結果を表1に示す。
表1の結果、剥離シートに凸部を形成することによって、収納箱からの積層シートの引き出し応力を低減することができ、スムーズに引き出すことができた。
1:積層シート、3:粘着シート、5:剥離シート、5a:一方の面、7:支持体、9:粘着層、10:貫通孔、13:凸部、15:積層体、17:針状部材、27:積層シート巻回体

Claims (4)

  1. 支持体と該支持体上に積層された粘着層とを有する粘着シートと、前記粘着層上に積層された剥離シートとを備えている積層シートであって、
    前記剥離シートは、前記粘着シートと反対の側に突出している凸部を複数有していることを特徴とする積層シート。
  2. 前記粘着シートには、前記支持体及び前記粘着層を貫通する貫通孔が形成され、前記剥離シートには、前記貫通孔と同じ位置に前記凸部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の積層シート。
  3. 請求項1または2に記載の積層シートが巻回されてなる積層シート巻回体。
  4. 支持体と該支持体上に積層された粘着層とを有する粘着シートの前記粘着層上に剥離シートが積層されてなる積層体に、針状部材を、前記支持体側から前記剥離シート側へと前記粘着シートを貫通するように且つ前記剥離シートを押し出すように突き刺すことによって、前記粘着シートに前記支持体及び前記粘着層を貫通する貫通孔を形成し、前記剥離シートに前記粘着シートと反対の側に突出している凸部を形成することを特徴とする積層シートの製造方法。
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