JPH10291951A - ポリヒドロキシエーテルの製法及び新規非対称ポリヒドロキシエーテル - Google Patents

ポリヒドロキシエーテルの製法及び新規非対称ポリヒドロキシエーテル

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JPH10291951A
JPH10291951A JP10050606A JP5060698A JPH10291951A JP H10291951 A JPH10291951 A JP H10291951A JP 10050606 A JP10050606 A JP 10050606A JP 5060698 A JP5060698 A JP 5060698A JP H10291951 A JPH10291951 A JP H10291951A
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C41/00Preparation of ethers; Preparation of compounds having groups, groups or groups
    • C07C41/01Preparation of ethers

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリヒドロキシエーテルの製法及びそれを用
いて得られる非対称ポリヒドロキシエーテル。 【解決手段】 一般式(I): (HO)(w-m)W(OV)m で表わされるポリヒドロキシエーテルを製造するため
に、多価アルコール W(OH)w (II)と、α,
β−不飽和カルボニル化合物 XCH=CY−CZ=O
(IV)及びホルムアルデヒドとを、塩基の存在で反
応させる場合に、多価アルコール(II)少なくとも1
0モル%、ホルムアルデヒド少なくとも10〜70モル
%及び塩基10モル%を含有する水溶液又は懸濁液中
に、α,β−不飽和カルボニル化合物(IV)及び残り
のホルムアルデヒド、多価アルコール(II)及び塩基
を連続的又は周期的に装入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリヒドロキシエ
ーテルの製法及びそれを用いて得られる不斉ポリヒドロ
キシエーテルに関する。この方法は、多価アルコール
を、α,β−不飽和アルデヒド又はケトン及びホルムア
ルデヒドと、アルカリ金属水酸化物又はアルカリ土類金
属水酸化物の存在で、アルドール−/カンニツァロ−反
応の条件下で反応させることに基づく。
【0002】
【従来の技術】一般式 (HOCH23C−O−[C
(CH2OH)2CH2−O]nH のジ−、トリ−及びポ
リペンタエリスリトール型のポリヒドロキシエーテル、
並びにトリメチロールエタン(TME)及びトリメチロ
ールプロパン(TMP)を基礎とする相応するポリヒド
ロキシエーテルは、特殊な樹脂、潤滑油、PVC−安定
剤及びPVC−軟化剤のための原料として益々重要にな
っている。前記の種類のポリヒドロキシエーテルは、従
来、アセトアルデヒドもしくはプロピオンアルデヒド又
はブチルアルデヒド及びホルムアルデヒドから、アルド
ール−/カンニツァロ−組合せ反応により、ペンタエリ
スリトール、TMEもしくはTMPの製造の際に、副産
物として少量得られるだけなので、そのようなポリヒド
ロキシエーテルを目標的に製造する実験は間違いなく行
なわれた(例えば、米国特許(US)第2325589
号明細書及び第2490567号明細書参照)。
【0003】特開平(JP−A)8−176048明細
書により、アセトアルデヒドの一部分の代わりにアクロ
レインを使用することによって、ペンタエリスリトール
の製造の際の副産物としてのジペンタエリスリトールの
収率をやや高めることができる。この方法の場合には、
アセトアルデヒド及び場合によりアクロレインの一部分
を水性媒体中に前以て装入し、ホルムアルデヒド並びに
アクロレインを滴加し、アルカリ金属水酸化物の存在で
0〜50℃で反応を実施する。アセトアルデヒドに対す
るジペンタの収率は、21〜26%で示された。この方
法に記載された比較例によれば(70℃でのペンタエリ
スリトールとアクロレイン及びホルムアルデヒドとの反
応)、ジペンタエリスリトールは8.5%の収率で得ら
れ、更にアクロレインのポリマーが得られた。
【0004】チェコスロバキヤ国(CS)特許第197
741号明細書は、ペンタエリスリトールとアクロレイ
ン及びホルムアルデヒドとを、0〜50℃で、アクロレ
インに対するペンタエリスリトールのモル比0.2〜3
及びアクロレインに対するホルムアルデヒドのモル比1
〜10で反応させることによって、ジペンタエリスリト
ールを製造するための方法を記載している。ホルムアル
デヒド全量を前以て装入し、アクロレインを添加する;
ペンタエリスリトールを反応の開始時に又は反応の間に
添加する。この方法の後処理の際に、特許明細書中に記
載されたジペンタエリスリトールの高収率の代わりに、
僅少な収率しか達成されなかった(比較例1参照)。
【0005】チェコスロバキヤ国(CS)特許の方法と
同様の方法を、ソ連(SU)特許第387959号明細
書が示している:ここでは、アクロレイン1モル当た
り、ペンタエリスリトール0.1〜2モルを使用し、ホ
ルムアルデヒドと50〜90℃で反応させており;アク
ロレイン対ホルムアルデヒド対アルカリ金属水酸化物の
モル比は1対3〜7対0.25〜2である。ペンタエリ
スリトールを水中に前以て装入させ;アクロレイン及び
ホルムアルデヒドを滴加する。この方法の後処理の際に
も、実測されたジ−及びトリペンタエリスリトールの収
率及び総収率は、特許明細書中に示されたそれよりも低
かった(比較例2参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、例えばジペンタエリスリトールで先に説明した方法
原則の使用下で、ジペンタエリスリトールをより高い収
率で得ることができる方法を提供することである。本方
法のもう1つの課題により、従来知られていなかった不
斉ポリヒドロキシエーテルを得ることも可能であるべき
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
一般式(I): (HO)(w-m)W(OV)m (I) [式中、Wは、有機基を表わし、OVは、ヒドロキシル
基含有の構成要素を表わし、wは、一般式 W(OH)
w (II)の多価アルコールの価数を表わし、mは、
1〜wの間の整数を表わし、OVは、一般式(II
I):
【0008】
【化3】
【0009】(ここで、XはH、C1〜C6−アルキル
基、アリール基、アルコキシメチル基、アリールオキシ
メチル基を表わし、Yは、H、C1〜C6−アルキル基、
アリール基、アルコキシメチル基、アリールオキシメチ
ル基、カルブアルコキシメチル基、カルブアミドメチル
基又は構造表示Mを表わし、Zは、H、C1〜C6−アル
キル基、アリール基を表わし、又はXとZが一緒になっ
てC2−又はC3−アルキレン基を表わし、Mは、
【0010】
【化4】
【0011】を表わし、n及びn’は、1〜5の整数を
表わし、ここで、X、Y及びZ中のアルキル基及びアル
ール基は、置換されていてもよく、ポリヒドロキシエー
テル(I)中のm個の構成要素OVは、同一又は異なっ
ていてよい)の構成要素から選択されている]のポリヒ
ドロキシエーテルを、一般式 W(OH)w (II)
の多価アルコールと、一般式: XCH=CY−CZ=O (IV) [式中、X、Y及びZは前記のものであるが、YはHで
あってもよく、構造表示Mではないという条件を有す
る]のα,β−不飽和カルボニル化合物及びホルムアル
デヒドとを、アルカリ金属水酸化物又はアルカリ土類金
属水酸化物の存在下で水相中で、7以上のpH値で、0
〜100℃の範囲の温度で反応させ(ここで、IVに対
するIIのモル比は、0.05〜20であり、IVに対
するホルムアルデヒドのモル比は2〜15であり、IV
に対する金属水酸化物当量のモル比は1〜3である)、
反応混合物を酸性化し、かつ反応生成物を単離させて製
造するに当たり、多価アルコール(II)少なくとも1
0モル%、ホルムアルデヒド少なくとも10〜70モル
%及びアルカリ金属水酸化物又はアルカリ土類金属水酸
化物少なくとも10モル%を含有する水溶液又は懸濁液
中に、α,β−不飽和カルボニル化合物(IV)及び残
りのホルムアルデヒド、残りの多価アルコール(II)
及び残りのアルカリ金属水酸化物又はアルカリ土類金属
水酸化物を、反応混合物中でホルムアルデヒドが常に
α,β−不飽和アルデヒド又はケトン(IV)に対して
過剰に存在するように、連続的に又は周期的に装入する
ことを特徴とするポリヒドロキシエーテルの製法を発見
した。
【0012】従属請求項は本発明の有利な実施態様に関
する。反応系がα,β−不飽和アルデヒド又はケトンの
添加前に既に、反応に必要なホルムアルデヒドの一部分
を含有することが本発明の重要な特徴である。この手段
により、α,β−不飽和カルボニル化合物の重合は回避
され、更にポリヒドロキシルエーテルが、前記の方法で
可能であったそれよりも高い収率で得られる。
【0013】使用すべき一般式 (HO)wW (I
I)の多価アルコールは、モノマー、オリゴマー又はポ
リマーであってよく、一級又は/及び二級ヒドロキシル
基(ここでwは2〜約1000の整数である)を含有す
ことができる。脂肪族系、オレフィン系及び/又は環状
脂肪族系の構造的特徴を有していてよい有機基Wは、少
なくとも2個のヒドロキシル基の他に、他の官能基、例
えば−O−、−COOMe(塩)、−COOR、−SO
3Me(塩)、−SO3R、−PO3Me2、−NR2、H
al、CN、−S(O)−、−SO2−(ここでRはア
ルキル基であり、Meはアルカリ金属イオン又はアンモ
ニウムイオンである)系列からの基を有していてよい。
【0014】脂肪族又は環状脂肪族系のモノマーアルコ
ール(II)とは、例えば2−、3−、4−、5−及び
6−価のアルコール、例えばエチレングリコール(E
G)、1,2−及び1,3−プロピレングリコール
(1,2−PD及び1,3−PD)、ブタン−1,4−
ジオール(1,4−BD)、ヘキサン−1,6−ジオー
ル(1,6−HD)、ネオペンチルグリコール(NP
G)、2−メチル−1,3−プロパンジオール(2−メ
チル−1,3−PD)、2,2,4−トリメチル−1,
3−ペンタンジオール、1,4−及び1,2−シクロヘ
キサンジオール、酒石酸、ジエタノールアミン、オキサ
ヘプタンジオール、シクロヘキサン−1,4−ジメタノ
ール、ジメチロール酢酸;グリセリン、トリメチロール
エタン(TME)、トリメチロールプロパン(TM
P)、トリメチロール酢酸;ジグリセリン、ペンタエリ
スリトール(ペンタ)、ジ−TME、ジ−TMP(=
2,6−ビス(ヒドロキシメチル)−2,6−ジエチル
−4−オキサ−1,6−ヘプタンジオール)、ジペンタ
エリスリトール(ジペンタ=2,2,6,6−テトラキ
ス(ヒドロキシメチル)−4−オキサ−1,6−ヘプタ
ンジオール)、トリグリセリン、トリペンタエリスリト
ール(トリペンタ)、トリ−TMP、トリ−TME;単
糖類及び二糖類の系列からのものを挙げることができ
る。特に有利なモノマーアルコールIIは、2〜6個の
一級ヒドロキシル基を有するものである。式IIのポリ
マー化合物とは、例えばポリビニルアルコール、澱粉、
多糖類及びポリ(メタ)アクリレート及びモノマー単位
としてヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートを含有
するそのコポリマーを挙げることができる。
【0015】本発明により使用すべきα,β−不飽和カ
ルボニル化合物(IV)とは、アルデヒド又はケトンの
ことであってよい。アルデヒド、即ちZがHである化合
物(IV)が有利である。IV中の基X及びYは、反応
条件下で安定な置換基、例えば−Nアルキル2、−Nア
リール2、−OC(O)アルキル、−OC(O)アリー
ル、−COOアルキル、−COOアリール、−CONア
ルキル2を有し得る。 化合物IV中のX及びYは、前記
のもの、特にH、C1〜C4−アルキル及びアリールを有
し得るが、X及び有利にYも同じHである化合物が有利
である。α,β−不飽和ケトンの例は、ビニル−アルキ
ルケトン、例えばビニル−メチルケトン、及びビニル−
アリールケトン、例えばビニル−フェニルケトンであ
る。α,β−不飽和アルデヒド(IV)の例は、次のも
のである:アクロレイン、メタクロレイン、2−エチル
アクロレイン、2−n−プロピル−、2−n−ブチル−
及び2−イソブチルアクロレイン;2−アリールアクロ
レイン、例えば2−フェニルアクロレイン、2−p−ト
リルアクロレイン、2−p−ヒドロキシフェニルアクロ
レイン;2−アルコキシメチルアクロレイン、例えば2
−メトキシメチルアクロレイン、2−アリールオキシメ
チルアクロレイン、例えば2−フェノキシメチルアクロ
レイン。
【0016】一級ヒドロキシル基を有する2〜6−価の
アルコール(II)及びXがHであり、YがH又はC1
〜C4−アルキル基又はフェニル基であるα,β−不飽
和アルデヒド(IV)を反応させるのが特に有利であ
る。
【0017】反応原理(模式図参照)により、対称及び
非対称のポリヒドロキシエーテルを製造することができ
る。対称生成物は公知であるが、式Iの非対称生成物は
新規の化合物である。
【0018】
【化5】
【0019】前記のソ連(SU)特許第387959号
明細書に記載された方法では、ペンタエリスリトール及
びアクロレインから副産物として主にトリ−及びポリペ
ンタエリスリトールが形成されるが、本発明による方法
ではもっと高いジペンタエリスリトール−選択性が達成
され;生じたペンタエリスリトールを再循環させること
ができる。
【0020】ホルムアルデヒドはアルドール縮合にも、
カンニツァロ反応での還元剤にも、利用可能などんな形
でも、有利に15〜60重量%、特に15〜30重量%
を含有する水溶液として使用することができる。必要な
ホルムアルデヒドの少なくとも10モル%は前以て装入
されていなければならないが、有利には50モル%ま
で、特に有利には20〜50モル%、全く特別に20〜
30モル%を前以て装入し、残量はα,β−不飽和カル
ボニル化合物と一緒に装入する。
【0021】この装入は連続的に又は周期的に行なわれ
る。ホルムアルデヒド対α,β−不飽和カルボニル化合
物(IV)のモル比は、一般に、YがHではない場合に
は、少なくとも2対1であり、YがHである場合には、
少なくとも3対1である。ホルムアルデヒドは高過剰量
でも、約15対1までで使用することができる。反応終
了後に、なお存在するホルムアルデヒドは水蒸気蒸留に
より又は加圧蒸留により、反応混合物から分離すること
ができる。
【0022】多価アルコールは、水溶液又は水性懸濁液
の形で前以て装入することができる。アルコールを、有
利に50〜100モル%の量で前以て装入し、残りを
α,β−不飽和カルボニル化合物の添加のあいだに少量
づつ又は連続的に添加し;しかも溶液又は懸濁液として
又は固体又は液体として添加する。
【0023】多価アルコール対α,β−不飽和カルボニ
ル化合物のモル比は、製造すべきポリヒドロキシエーテ
ルIの構造、並びに構成単位III中のオリゴマー化度
n及びn’並びにmの数に依る。2〜6個のヒドロキシ
ル基を有する多価アルコールの場合には、α,β−不飽
和カルボニル化合物IVは、通例、5〜0.2の範囲の
IVに対するモル比IIで反応させる。
【0024】カンニツァロ−反応の触媒として、塩基、
一般にアルカリ金属−又はアルカリ土類金属水酸化物、
例えばNaOH、KOH及びCa(OH)2 を使用す
る。金属水酸化物当量対α,β−不飽和カルボニル化合
物のモル比は、1対1及び3対1であるのが有利であ
る。。触媒は全部前以て装入するか、又は一部分を反応
の間に供給することができる。
【0025】前与物は水を含有する;水対α,β−不飽
和カルボニル化合物のモル比は、有利に10対1〜30
0対1、特に20対1〜150対1である。
【0026】前与物へのα,β−不飽和カルボニル化合
物、残りのホルムアルデヒド及び触媒の添加は、同時に
又は順次に行なうことができる。原料は前混合させて、
又は別々に添加することができる。しかし、前与物中の
ホルムアルデヒドの充分な過剰量を守るべきである。
【0027】ホルムアルデヒド、ポリヒドロキシ化合物
及びα,β−不飽和カルボニル化合物の添加時間は、大
抵、0.1〜5時間、典型的には0.5〜3時間であ
る。原料の添加が行なわれた後に、後反応は殆ど4時間
までに終了する。
【0028】本発明による方法は、0〜100℃の範
囲、有利に20〜60℃の範囲の温度で実施される。こ
の反応は一定の、上昇又は下降性温度で実施することが
できる。原料添加後の相中で、混合物を20〜70℃、
有利に30〜60℃で撹拌する。
【0029】pHは、反応の間7〜14、特に10〜1
4に保つ。ポリヒドロキシエーテルの最適収率のため
に、触媒、ポリヒドロキシ化合物及びホルムアルデヒド
の10〜30%を完全に水中に溶かし、ホルムアルデヒ
ドの残りの70〜90%及びα,β−不飽和カルボニル
化合物を並行して又は予め混合し連続的に添加すること
が有利であると実証された。反応時間又は添加時間は、
1〜3時間であり、反応温度は30〜60℃である。
【0030】塩基を塩に変えるために、反応の後に中和
が続く。中和のためには、特に蟻酸が好適である。
【0031】後処理のために、なお存在するホルムアル
デヒドを蒸留により、例えば加圧蒸留又は水蒸気蒸留に
より反応混合物から除去し、生じた金属蟻酸塩の結晶化
によりポリヒドロキシエーテルを結晶化により分離し、
引き続き分別結晶させる。
【0032】本発明により、様々の構造のポリヒドロキ
シエーテルを製造することができる。アクロレイン
(a)、メタクロレイン(b)及びエチルアクロレイン
(c)の使用下で、Wについての種々異なる炭素骨格及
びOVのモノマー単位を有する本発明による非対称ポリ
ヒドロキシエーテルの例を、次の表に記載する。このよ
うな非対称ポリヒドロキシエーテルは、特別な特性を有
する樹脂、潤滑油、PVC−安定剤及び軟化剤の系列か
ら成る一連の生成物をそれから製造するための可能性を
広げる。非対称ポリヒドロキシエーテルを主剤とする潤
滑油の利点は、そのより低い流動点である。更に、非対
称ポリヒドロキシエーテルの溶解度は対称のそれよりも
高い。ヒドロキシル基含有のポリマー、例えば澱粉とア
クロレイン及びホルムアルデヒドとの反応生成物を基礎
とする本発明によるポリヒドロキシエーテルは、コビル
ダー及び超吸収剤として好適である。
【0033】a)アクロレインをベースとするポリヒド
ロキシエーテル(I) ペンタ−TME−エーテル、ペンタ−TMP−エーテ
ル、ペンタ−ジ−TME−エーテル、ペンタ−ジ−TM
P−エーテル、ペンタ−グリセリン−エーテル、ペンタ
−NPG−エーテル、ペンタ−1,2−PD−エーテ
ル、ペンタ−1,3−PD−エーテル、ペンタ−EG−
エーテル、ペンタ−2−メチル−1,3−PD−エーテ
ル、ペンタ−1,4−BD−エーテル、ペンタ−1,6
−HD−エーテル、ペンタ−1,4−シクロヘキサンジ
メタノール−エーテル、ペンタ−2,2,4−トリメチ
ル−1,3−ペンタンジオール−エーテル、ペンタ−サ
ッカリド−エーテル、ペンタ−ポリサッカリド−エーテ
ル、ビス(ペンタ)−ジ−TME−エーテル、ビス(ペ
ンタ)−ジ−TMP−エーテル、ビス(ペンタ)−TM
E−エーテル、ビス(ペンタ)−TMP−エーテル、ビ
ス(ペンタ)−グリセリン−エーテル、ビス(ペンタ)
−NPG−エーテル、ビス(ペンタ)−1,2−PD−
エーテル、ビス(ペンタ)−1,3−PD−エーテル、
ビス(ペンタ)−EG−エーテル、ビス(ペンタ)−2
−メチル−1,3−PD−エーテル、ビス(ペンタ)−
1,4−BD−エーテル、ビス(ペンタ)−1,6−H
D−エーテル、ビス(ペンタ)−1,4−シクロヘキサ
ンジメタノール−エーテル、ビス(ペンタ)−2,2,
4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール−エーテ
ル、ビス(ペンタ)−サッカリド−エーテル、ビス(ペ
ンタ)ポリサッカリド−エーテル、トリス(ペンタ)−
ジ−TME−エーテル、トリス(ペンタ)−ジ−TMP
−エーテル、トリス(ペンタ)−TME−エーテル、ト
リス(ペンタ)−TMP−エーテル、トリス(ペンタ)
−グリセリン−エーテル、トリス(ペンタ)−サッカリ
ド−エーテル、トリス(ペンタ)−ポリサッカリド−エ
ーテル、テトラキス(ペンタ)−ジ−TME−エーテ
ル、テトラキス(ペンタ)−ジ−TMP−エーテル、テ
トラキス(ペンタ)−サッカリド−エーテル、テトラキ
ス(ペンタ)−ポリサッカリド−エーテル、ポリ(ペン
タ)−ポリサッカリド−エーテル、 b)メタクロレインをベースとするポリヒドロキシエー
テル(I):TME−トリペンタ−エーテル、TME−
ジペンタ−エーテル、TME−ジ−TMP−エーテル、
TME−TMP−エーテル、TME−グリセリン−エー
テル、TME−NPG−エーテル、TME−1,2−P
D−エーテル、TME−1,3−PD−エーテル、TM
E−EG−エーテル、TME−2−メチル−1,3−P
D−エーテル、TME−1,4−BD−エーテル、TM
E−1,6−HD−エーテル、TME−1,4−シクロ
ヘキサンジメタノール−エーテル、TME−2,2,4
−トリメチル−1,3−ペンタンジオール−エーテル、
TME−サッカリド−エーテル、TME−ポリサッカリ
ド−エーテル、ビス(TME)−トリペンタ−エーテ
ル、ビス(TME)−ジペンタ−エーテル、ビス(TM
E)−ジ−TMP−エーテル、ビス(TME)−ペンタ
−エーテル、ビス(TME)−TMP−エーテル、ビス
(TME)−グリセリン−エーテル、ビス(TME)−
NPG−エーテル、ビス(TME)−1,2−PD−エ
ーテル、ビス(TME)−1,3−PD−エーテル、ビ
ス(TME)−EG−エーテル、ビス(TME)−2−
メチル−1,3−PD−エーテル、ビス(TME)−
1,4−BD−エーテル、ビス(TME)−1,6−H
D−エーテル、ビス(TME)−1,4−シクロヘキサ
ンジメタノール−エーテル、ビス(TME)−2,2,
4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール−エーテ
ル、ビス(TME)−サッカリド−エーテル、ビス(T
ME)−ポリサッカリド−エーテル、トリス(TME)
−トリペンタ−エーテル、トリス(TME)−ジペンタ
−エーテル、トリス(TME)−ジ−TMP−エーテ
ル、トリス(TME)−ペンタ−エーテル、トリス(T
ME)−TMP−エーテル、トリス(TME)−グリセ
リン−エーテル、トリス(TME)−サッカリド−エー
テル、トリス(TME)−ポリサッカリド−エーテル、
テトラキス(TME)−トリペンタ−エーテル、テトラ
キス(TME)−ジペンタ−エーテル、テトラキス(T
ME)−ジ−TMP−エーテル、テトラキス(TME)
−ペンタ−エーテル、テトラキス(TME)−サッカリ
ド−エーテル、テトラキス(TME)−ポリサッカリド
−エーテル、ペンタキス(TME)−トリペンタ−エー
テル、ペンタキス(TME)−ジペンタ−エーテル、ペ
ンタキス(TME)−ポリサッカリド−エーテル、ヘキ
サキス(TME)−トリペンタ−エーテル、ヘキサキス
(TME)−ジペンタ−エーテル、ヘキサキス(TM
E)−ポリサッカリド−エーテル、ヘプタキス(TM
E)−トリペンタ−エーテル、ヘプタキス(TME)−
ポリサッカリド−エーテル、オクタキス(TME)−ト
リペンタ−エーテル、オクタキス(TME)−ポリサッ
カリド−エーテル、ポリ(TME)−ポリサッカリド−
エーテル、 c)エチルアクロレインをベースとするポリヒドロキシ
エーテル(I):TMP−トリペンタ−エーテル、TM
P−ジペンタ−エーテル、TMP−ジ−TME−エーテ
ル、TMP−グリセリン−エーテル、TMP−NPG−
エーテル、TMP−1,2−PD−エーテル、TMP−
1,3−PD−エーテル、TMP−EG−エーテル、T
MP−2−メチル−1,3−PD−エーテル、TMP−
1,4−BD−エーテル、TMP−1,6−HD−エー
テル、TMP−1,4−シクロヘキサンジメタノール−
エーテル、TMP−2,2,4−トリメチル−1,3−
ペンタンジオール−エーテル、TMP−サッカリド−エ
ーテル、TMP−ポリサッカリド−エーテル、ビス(T
MP)−トリペンタ−エーテル、ビス(TMP)−ジペ
ンタ−エーテル、ビス(TMP)−ジ−TME−エーテ
ル、ビス(TMP)−ペンタ−エーテル、ビス(TM
P)−TME−エーテル、ビス(TMP)−グリセリン
−エーテル、ビス(TMP)−NPG−エーテル、ビス
(TMP)−1,2−PD−エーテル、ビス(TMP)
−1,3−PD−エーテル、ビス(TMP)−EG−エ
ーテル、ビス(TMP)−2−メチル−1,3−PD−
エーテル、ビス(TMP)−1,4−BD−エーテル、
ビス(TMP)−1,6−HD−エーテル、ビス(TM
P)−1,4−シクロヘキサンジメタノール−エーテ
ル、ビス(TMP)−2,2,4−トリメチル−1,3
−ペンタンジオール−エーテル、ビス(TMP)−サッ
カリド−エーテル、ビス(TMP)−ポリサッカリド−
エーテル、トリス(TMP)−トリペンタ−エーテル、
トリス(TMP)−ジペンタ−エーテル、トリス(TM
P)−ジ−TME−エーテル、トリス(TMP)−ペン
タ−エーテル、トリス(TMP)−TME−エーテル、
トリス(TMP)−グリセリン−エーテル、トリス(T
MP)−サッカリド−エーテル、トリス(TMP)−ポ
リサッカリド−エーテル、テトラキス(TMP)−トリ
ペンタ−エーテル、テトラキス(TMP)−ジペンタ−
エーテル、テトラキス(TMP)−ジ−TME−エーテ
ル、テトラキス(TMP)−ペンタ−エーテル、テトラ
キス(TMP)−サッカリド−エーテル、テトラキス
(TMP)−ポリサッカリド−エーテル、ペンタキス
(TMP)−トリペンタ−エーテル、ペンタキス(TM
P)−ジペンタ−エーテル、ペンタキス(TMP)−ポ
リサッカリド−エーテル、ヘキサキス(TMP)−トリ
ペンタ−エーテル、ヘキサキス(TMP)−ジペンタ−
エーテル、ヘキサキス(TMP)−ポリサッカリド−エ
ーテル、ヘプタキス(TMP)−トリペンタ−エーテ
ル、ヘプタキス(TMP)−ポリサッカリド−エーテ
ル、オクタキス(TMP)−トリペンタ−エーテル、オ
クタキス(TMP)−ポリサッカリド−エーテル、ポリ
(TMP)−ポリサッカリド−エーテル。
【0034】本発明を次の比較例及び本発明による実施
例につき更に明らかにする。
【0035】比較例1 チェコスロバキヤ(CS)特許第197741号明細書
の例1によるジペンタエリスリトールの製造 フラスコ中に水870g、NaOH48g(1.2モ
ル)、ペンタエリスリトール140g(1.03モル)
及び30%ホルムアルデヒド水溶液400g(4.0モ
ル)を40℃で前以て装入させた。この温度で30%ア
クロレイン水溶液196.9gを15分間かかって滴加
した。アクロレイン添加後に、反応混合物を40℃で3
0分間撹拌し、引続き、蟻酸でpH=6に酸性化した。
なお存在するホルムアルデヒドを水蒸気蒸留により除去
した。ホルムアルデヒドを含有しない溶液を完全に蒸発
濃縮させ、乾燥残分をガスクロマトグラフィーにより分
析した。
【0036】 蒸発濃縮残分: 365.1g 蟻酸ナトリウム: 81.6g 有機化合物: 283.5g 次に説明する分析法及び収率についての対照表は、使用
されたカルボニル成分(ここでは即ちアクロレイン)に
関係し、全ての他の実験評価の基礎となる:
【0037】
【表1】
【0038】比較例2 ソ連(SU)特許第387959号明細書によるジペン
タエリスリトールの製造 6l入り反応容器中で、ペンタエリスリトール272g
(2モル)及び水350ml(19.4モル)を70℃
に加温した。この溶液に、アクロレイン(96%)11
6g(2モル)及び12%ホルムアルデヒド溶液225
0g(9モル)及び水酸化カリウム168g(3モル)
を連続的にかつ並行して、70℃の恒温で15分間かか
って滴加した。反応の間に、反応混合物は赤色に変色し
た。添加後に、反応混合物をもう10分間70℃で撹拌
した。その後に、反応混合物を蟻酸でpH=6に調整し
た。ホルムアルデヒドを水蒸気蒸留により除去し、反応
溶液の組成をガスクロマトグラフィーにより分析した。
蒸発濃縮残分730gが得られた。組成及び収率が次の
表に示す:
【0039】
【表2】
【0040】
【実施例】
例1 ジペンタエリスリトールの製造 6l入り反応容器中で、22%ホルムアルデヒド水溶液
545.6g(4モル)、ペンタエリスリトール272
g(2モル)、水3200g(177モル)、水酸化ナ
トリウム96g(2.4モル)を20℃に加温した。こ
の溶液に、アクロレイン(96%)116g(2モル)
及び22%ホルムアルデヒド溶液545.6g(4モ
ル)を連続的に並行させて、15分間かかって20℃の
恒温で滴加した。引続き、20℃の22%ホルムアルデ
ヒド溶液272.2g(2モル)を30分間で50℃に
加温し、30分間この温度で撹拌した。次いで、溶液を
蟻酸でpH=6に調整し、ホルムアルデヒドを水蒸気蒸
留により除去し、反応溶液の組成をガスクロマトグラフ
ィーにより分析した。蒸発濃縮残分694gを得た。組
成及び収率を次の表に示す:
【0041】
【表3】
【0042】例2 ジペンタエリスリトールの製造 6l入り反応容器中で、22%ホルムアルデヒド水溶液
272.8g(2モル)、ペンタエリスリトール272
g(2モル)、水3200g(177モル)、水酸化ナ
トリウム96g(2.4モル)を40℃に加温した。こ
の溶液に、2時間かかって40℃の恒温で、アクロレイ
ン(96%)116g(2モル)及び22%ホルムアル
デヒド溶液1091.2g(8モル)(前以て混合機を
経由させる)を連続的に供給した。添加後に、反応混合
物をなおこの温度で30分間撹拌し、引続き、蟻酸でp
H=6に調整した。ホルムアルデヒドを水蒸気蒸留によ
り除去し、反応溶液の組成をガスクロマトグラフィーに
より分析した。蒸発濃縮残分701gが得られた。組成
及び収率を次の表に示す:
【0043】
【表4】
【0044】例3 ジペンタエリスリトールの製造 反応を例2と同様に実施したが、反応温度は50℃であ
り、アクロレイン及びホルムアルデヒド溶液の添加は1
時間かかって行った点で違った。蒸発濃縮残分699g
が得られた。組成及び収率を次の表に示す。
【0045】
【表5】
【0046】例4 ジペンタエリスリトールの製造 反応は例2と同様に実施したが、水酸化ナトリウムの代
わりに石灰93.6g(1.2モル)を使用した点で違
った。蒸発濃縮残分715gが得られた。組成及び収率
を次の表に示す:
【0047】
【表6】
【0048】例5 ジペンタエリスリトールの製造 反応は例3と同様に実施したが、ペンタエリスリトール
544g(4モル)を使用した点で違った。蒸発濃縮残
分965gが得られた。組成及び収率を次の表に示す:
【0049】
【表7】
【0050】例6 ジペンタエリスリトールの製造 反応は例3と同様に実施したが、ペンタエリスリトール
680g(5モル)を使用した点で違った。蒸発濃縮残
分1100gが得られた。組成及び収率を次の表に示
す:
【0051】
【表8】
【0052】例7 ジペンタエリスリトールの製造(ここで、ペンタ−半量
を前以て装入し、もう半量を反応の間に添加した) 6l入り反応容器中で、22%ホルムアルデヒド水溶液
272.8g(2モル)、ペンタエリスリトール136
g(1モル)、水1600g(88モル)、水酸化ナト
リウム96g(2.4モル)を40℃に加温した。この
溶液に、2時間かかって40℃の恒温で、アクロレイン
(96%)116g(2モル)及び22%ホルムアルデ
ヒド溶液1091.2g(8モル)を連続的に供給し
た。同時に1時間かかって、水1600g(88モル)
中のペンタエリスリトール136g(1モル)を連続的
に添加した。この添加後に、反応混合物をなお30分間
この温度で撹拌し、引続き、蟻酸でpH=6に調整し
た。ホルムアルデヒドを水蒸気蒸留により除去し、反応
溶液の組成をガスクロマトグラフィーにより分析した。
蒸発濃縮残分690gが得られた。組成及び収率を次の
表に示す:
【0053】
【表9】
【0054】例8 ペンタエリスリトール−TMP−エーテルの製造 6l入り反応容器中で、22%ホルムアルデヒド水溶液
272.8g(2モル)、TMP268g(2モル)、
水3200g(177モル)、水酸化ナトリウム96g
(2.4モル)を40℃に加温した。この溶液に、2時
間かかって40℃の恒温で、アクロレイン(96%)1
16g(2モル)及び22%ホルムアルデヒド溶液10
91.2g(8モル)(前以て混合機を経由させる)を
連続的に供給した。この添加後に、反応混合物をなおこ
の温度で30分間撹拌し、引続き蟻酸でpH=6に調整
した。ホルムアルデヒドを水蒸気蒸留により除去し、反
応溶液の組成をガスクロマトグラフィーにより分析し
た。蒸発濃縮残分700gが得られた。組成及び収率を
次の表に示す:
【0055】
【表10】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 C10M 105/18 C10M 105/18 C11D 3/20 C11D 3/20 (72)発明者 マティアス ヘップ ドイツ連邦共和国 ビーバーゲミュント フィルバッハー シュトラーセ 32 アー

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I): (HO)(w-m)W(OV)m (I) [式中、Wは、有機基を表わし、OVは、ヒドロキシル
    基含有構成要素を表わし、wは、一般式 W(OH)w
    (II)の多価アルコールの価数を表わし、mは、1
    〜wの間の整数を表わし、OVは、一般式(III): 【化1】 (ここで、Xは、H、C1〜C6−アルキル基、アリール
    基、アルコキシメチル基、アリールオキシメチル基を表
    わし、Yは、H、C1〜C6−アルキル基、アリール基、
    アルコキシメチル基、アリールオキシメチル基、カルブ
    アルコキシメチル基、カルブアミドメチル基又は構造表
    示Mを表わし、Zは、H、C1〜C6−アルキル基、アリ
    ール基を表わし、又はXとZが一緒にC2−又はC3−ア
    ルキレン基を表わし、Mは、 【化2】 を表わし、n及びn’は、1〜5の整数を表わし、ここ
    で、X、Y及びZ中のアルキル基及びアルール基は置換
    されていてもよく、ポリヒドロキシエーテル(I)中の
    m個の構成要素OVは、同一又は異なっていて よい)
    の構成要素から選択されている]のポリヒドロキシエー
    テルを、一般式 W(OH)w (II)の多価アルコ
    ールと、一般式: XCH=CY−CZ=O (IV) [式中、X、Y及びZは、前記のものであるが、YはH
    であってもよく、構造表示Mではないという条件を有す
    る]のα,β−不飽和カルボニル化合物及びホルムアル
    デヒドとを、アルカリ金属水酸化物又はアルカリ土類金
    属水酸化物の存在で水相中で、7以上のpH値で、0〜
    100℃の範囲の温度で反応させ(ここで、IVに対す
    るIIのモル比は、0.05〜20であり、IVに対す
    るホルムアルデヒドのモル比は2〜15であり、IVに
    対する金属水酸化物当量のモル比は1〜3である)、反
    応混合物を酸性化し、かつ反応生成物を単離させて製造
    する場合に、多価アルコール(II)少なくとも10モ
    ル%、ホルムアルデヒド少なくとも10〜70モル%及
    びアルカリ金属水酸化物又はアルカリ土類金属水酸化物
    少なくとも10モル%を含有する水溶液又は懸濁液中
    に、α,β−不飽和カルボニル化合物(IV)及び残り
    のホルムアルデヒド、残りの多価アルコール(II)及
    び残りのアルカリ金属水酸化物又はアルカリ土類金属水
    酸化物を、反応混合物中でホルムアルデヒドが常にα,
    β−不飽和アルデヒド又はケトン(IV)に対して過剰
    に存在するように、連続的に又は周期的に装入すること
    を特徴とする、ポリヒドロキシエーテルの製法。
  2. 【請求項2】 α,ω−(C2〜C6−)アルキレングリ
    コール、ネオペンチルグリコール、トリメチロールエタ
    ン(TME)、トリメトロールプロパン(TMP)、ペ
    ンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、ジ−T
    ME及びジ−TMPの系列からの多価アルコール(I
    I)を使用する、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 アクロレイン、α−(C1〜C4)−アル
    キルアクロレイン、α−アリールアクロレイン、α−ア
    ルコキシメチルアクロレイン及びα−アリールオキシメ
    チルアクロレインの系列からのα,β−不飽和カルボニ
    ル化合物(IV)を使用する、請求項1又は2に記載の
    方法。
  4. 【請求項4】 多価アルコール(II)50〜100モ
    ル%を水溶液又は懸濁液中に前以て装入させておく、請
    求項1から3までのいずれか1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 アルカリ金属水酸化物又はアルカリ土類
    金属水酸化物50〜100モル%を水溶液又は懸濁液中
    に前以て装入させておく、請求項1から4までのいずれ
    か1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 ホルムアルデヒド20〜50モル%を水
    溶液又は懸濁液中に前以て装入させておく、請求項1か
    ら5までのいずれか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 2〜6個の一級ヒドロキシル基を有する
    多価アルコール(II)及びα,β−不飽和アルデヒド
    (IV)を選択し、5〜0.2の範囲のモル比で反応さ
    せる、請求項1から6までのいずれか1項に記載の方
    法。
  8. 【請求項8】 2〜6個のヒドロキシル基を有する多価
    アルコール(II)100モル%、ホルムアルデヒド2
    0〜30モル%及びアルカリ金属水酸化物又はアルカリ
    土類金属水酸化物100モル%を水溶液中に前以て装入
    し、α,β−不飽和アルデヒド(IV)及び残りのホル
    ムアルデヒドを並行して又は前以て混合させて連続的に
    0.5〜5時間以内に添加し、反応を30〜60℃で実
    施する、請求項1から7までのいずれか1項に記載の方
    法。
  9. 【請求項9】 Wの炭素骨格及びOVのモノマー構成要
    素が同一である化合物を除いて、一般式 (HO)w-m
    W(OV)m (I)[式中、W、OV、w及びmは、
    請求項1に記載のものである]のポリヒドロキシエーテ
    ル。
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