JPH10291795A - ロールクランプ装置 - Google Patents

ロールクランプ装置

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JPH10291795A
JPH10291795A JP10368297A JP10368297A JPH10291795A JP H10291795 A JPH10291795 A JP H10291795A JP 10368297 A JP10368297 A JP 10368297A JP 10368297 A JP10368297 A JP 10368297A JP H10291795 A JPH10291795 A JP H10291795A
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JP
Japan
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passage
spool
valve body
clamp
long arm
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Application number
JP10368297A
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English (en)
Inventor
Yuuki Yoshino
祐紀 吉野
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロール紙をロングアームの単独作動により通
常の横掴みと縦掴みのほか、斜め掴みを楽に行うことが
可能なロールクランプ装置を提供する。 【解決手段】 コントロールバルブとクランプシリンダ
とをロータリーバルブを介して接続するロールクランプ
装置において、ロータリーバルブのスプール11に形成
されるクランプ及びオープン通路13,14のバルブボ
デー側通路との接続部位として、径方向に貫通する貫通
孔13a,14aを設定し、その貫通孔の一方の開口に
逆止弁17を設ける。一方、バルブボデー12に形成さ
れるロングアーム用のクランプ及びオープン通路のスプ
ール側通路との接続部位として、略180度の範囲で延
びる円弧状の連絡溝21a,22aを設け、さらにその
連絡溝21a,22aの周方向の略中程には、逆止弁1
7を開放させるためのプッシュプレートを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォークリフトの
アタッチメントの1つとして知られるクランプ装置に係
り、例えば新聞紙やクラフト紙のようなロール状物品
(以下、ロール紙という)の荷役作業に用いられるロー
ルクランプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、新聞紙やクラフト紙のようなロ
ール紙を扱うロールクランプ装置は、図18に示すよう
に、クランプベース3に基端部が回動自在に取り付けら
れたロングアーム4とショートアーム5とからなる一対
のクランプアームを備えており、両アーム4,5がそれ
ぞれクランプシリンダ6,によって個々に開閉作動され
るようになっている。また、ロールクランプ装置は、フ
ォークリフトのマスト1に沿って昇降される昇降部材の
前面に回転装置2を介して車両前後方向の水平軸線回り
に回転可能に装着されている。そのために、回転側であ
るロールクランプ装置のクランプシリンダ6,7は、固
定側である機台に装着されたシリンダ操作用のコントロ
ールバルブとロータリーバルブを介して接続されてい
る。
【0003】上記のようなロールクランプ装置は、アー
ム4,5が左右位置(水平姿勢)及び上下位置(垂直姿
勢)のときに、ロングアーム4のクランプシリンダ6が
作動でき、アーム4,5がおよそ斜め45度の傾きにあ
るときに、ショートアーム5のクランプシリンダ7が作
動できるように構成されている。そして、ロール紙Wの
クランプ作業は、ショートアーム5のパッドをロール紙
Wに当接した状態でロングアーム4のみを単独で作動さ
せることにより行われる。一方、ショートアーム5は取
り扱うロール紙Wの径の大小に応じてその位置を調整す
るときに作動される。従って、従来のロールクランプ装
置では、横掴みと縦掴みの作業はできるが、斜めに傾け
て置かれたロール紙Wをクランプするには、ショートア
ーム5のみを作動させてのクランプ作業となるため、そ
の操作がすこぶる困難である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
の問題点に鑑み、ロール紙をロングアームの単独作動に
より通常の横掴みと縦掴みのほか、斜め掴みを楽に行う
ことが可能なロールクランプ装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次のように構成したものである。即ち、請
求項1記載の発明は、固定側のコントロールバルブと回
転側のアーム駆動用油圧アクチュエータとを連絡するた
めに、固定側と回転側との相対回転部位に設けられ、か
つスプールとバルブボデーとの相対回転によって通路を
開閉するロータリーバルブを備えたロールクランプ装置
において、前記スプールには、一端が前記コントロール
バルブに接続されるとともに他端が外周面に開口される
通路を設け、前記バルブボデーには、一端がロングアー
ム用の油圧アクチュエータに接続されるとともに他端が
バルブボデーの筒孔内周面に開口される通路を設け、そ
れら両通路はロングアームが上側180度の範囲内にあ
るとき又は左右位置、斜め上方位置及び上下位置にある
ときに連通され、それ以外の位置では遮断される構成と
したことを特徴とする。
【0006】上記のように構成された請求項1の発明に
よれば、ロングアームを左側又は右側に位置させた状態
での縦掴み、上側又は下側に位置させた状態での横掴み
のほか、左斜め上方又は右斜め上方に位置させた状態で
の斜め掴みを、ロングアームの単独作動によって行うこ
とが可能となる。
【0007】請求項2の発明は、請求項1記載のロール
クランプ装置において、前記スプールの通路は、前記バ
ルブボデー側通路との接続部位が、径方向に貫通して両
端部がスプール外周面に開口する貫通孔によって形成さ
れるとともにその貫通孔の一方の開口側には逆止弁を備
えており、前記バルブボデーの通路は、前記スプール側
通路との接続部位が、バルブボデーの筒孔内周面の円周
方向に略180度の範囲にわたって連続して開口する連
絡溝によって形成されるとともにその連絡溝の円周方向
の中央部には前記ロングアームが下方に位置したときに
前記逆止弁を開いて前記貫通孔を連絡溝に連通させる弁
開放手段を備えたことを特徴とする。
【0008】上記のように構成された請求項2の発明に
よれば、ロングアームを360度中の上側180度の範
囲内に位置させた状態及び下側に位置させた状態では、
ロングアームを単独で作動させることができる。即ち、
ロングアームの単独作動によるロール紙の縦掴みと横掴
み及び斜め掴みが可能であって、特に斜め掴み時におい
ては傾斜角に制約を受けることなく斜め掴みを行うこと
ができ、しかもバルブボデー側に形成される通路を簡素
化することが可能となる。
【0009】請求項3の発明は、請求項1記載のロール
クランプ装置において、前記スプールの通路は、前記バ
ルブボデー側通路との接続部位が、スプール外周面に略
90度の間隔で開口する略V字形の分岐路を備えてお
り、前記バルブボデーの通路は、前記スプール側通路と
の接続部位が、前記バルブボデーの筒孔内周面に円周方
向において相互に略90度の間隔で設けられる4個の開
口と、その4個の開口のうちの隣接の2個の開口間に4
5度の間隔をおいて設けられる1個の開口とを備えてい
ることを特徴とする。
【0010】上記のように構成された請求項3の発明に
よれば、ロングアームを左側又は右側に位置させた状態
での縦掴み、上側又は下側に位置させた状態での横掴
み、左斜め上方又は右斜め上方に位置させた状態での斜
め掴みをロングアームの単独作動により行うことが可能
となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて具体的に説明する。先ず、第1の実施の形態
を図1〜図18に基づいて説明する。本実施の形態に係
るロールクランプ装置は、図18に示すように、フォー
クリフトのマスト1に沿って昇降可能に装着される昇降
部材の前面に、回転装置2を介して車両前後方向の水平
軸線回りに回転可能に装着される。ロールクランプ装置
はクランプベース3の前面に基端部が回動自在に取着さ
れたロングアーム4とショートアーム5とからなる一対
のクランプアームを対向状に備え、それらアーム4,5
は個々にアーム駆動用油圧アクチュエータとしてのクラ
ンプシリンダ6,7によって回動されるようになってい
る。なお、ショートアーム5の回動操作は、クランプ作
用に先立って把持すべきロール紙Wの太さに対応した位
置を設定するために行われる。
【0012】図1はクランプシリンダ6,7の作動を制
御するための油圧回路図、図2は図1のX部拡大図であ
る。図示のように、本実施の形態にあっては、ロングア
ーム4及びショートアーム5を作動させるために、各ア
ーム4,5毎にそれぞれ2本のクランプシリンダ6,7
を備えており、各クランプシリンダ6,7と、それを操
作するための機台側に設けられるコントロールバルブ8
とは、ロータリーバルブRVを介して接続されている。
なお、図1において、9はポンプ、10はタンクを示
す。
【0013】図3はロータリーバルブRVの平断面図で
あり、図4及び図5はそれぞれ図3のA−A線断面図、
B−B線断面図である。ロータリーバルブRVは相互に
嵌合する水平軸線回りに相対回転可能なスプール11と
バルブボデー12とから構成され、スプール11が回転
装置2の固定側に取着され、バルブボデー12が回転装
置2の回転側に取着される。図3に示すように、スプー
ル11にはその軸方向に沿ってクランプ通路13とオー
プン通路14が形成される。
【0014】クランプ通路13及びオープン通路14の
各一端は、スプール11の軸方向一端部にそれぞれ開口
されており、クランプ通路13の開口がコントロールバ
ルブ8のクランプポートCPに配管15により接続さ
れ、オープン通路14の開口がコントロールバルブ8の
オープンポートOPに配管16により接続される。ま
た、クランプ通路13及びオープン通路14の反対側端
部、即ち後述するバルブボデー側通路との接続部位は、
図4及び図5に示すように、その中心を通って上下方向
(径方向)に貫通する貫通孔13a,14aとされ、そ
の上下両端部がスプール11の外周面に開口されてい
る。
【0015】貫通孔13a,14aの一方の開口、本実
施の形態では下側の開口には、図3〜図5に示す如くそ
れぞれ逆止弁17が設けられている。それら逆止弁17
は、図6に示すように、常には孔開口端に形成されたバ
ルブシート18にボール19がスプリング20により押
圧されてスプール11側からバルブボデー側通路への流
れを阻止するようになっている。
【0016】次に、バルブボデー側通路について説明す
る。バルブボデー12には、ロングアーム用のクランプ
通路21とオープン通路22が設けられ、図1に示すよ
うに、クランプ通路21の一端はロングアーム用のクラ
ンプシリンダ6のボトム室と配管23によって接続さ
れ、オープン通路22の一端はロッド室と配管24によ
って接続されている。なお、クランプ通路21にはシリ
ンダへの流入方向を順方向とするパイロットチェックバ
ルブ25が設けられている。
【0017】クランプ通路21及びオープン通路22の
各他端、即ちスプール側通路との接続部位は、図4及び
図5に示すように、バルブボデー12の筒孔内周面の円
周方向に略180度の範囲(ロングアーム4を挟んで片
側90度ずつ)にわたって連続して開口する連絡溝21
a,22aとなっている。従って、ロングアーム4が上
側180度の範囲内(図10〜図14の状態)にあると
きは、バルブボデー側のクランプ通路21とオープン通
路22の連絡溝21a,22aがスプール11の貫通孔
13a,14aと逆止弁17を有しない上側開口を介し
て連通されるが、ロングアーム4が上記範囲から外れた
とき、つまり下側へ回動されたときは上記連通が遮断さ
れる。
【0018】そこで、ロングアーム4が下側(真下)に
位置(図16の状態)したときに、上記した通路の連通
関係が貫通孔13a,14aの逆止弁17付き下側開口
を介して再開されるようにするために、連絡溝21a,
22aの周方向の略中央部には、逆止弁17を開放する
弁開放手段としてのプッシュプレート26が設けられて
いる。プッシュプレート26は図7に示すように、バル
ブボデー12の筒孔内周面の一部が連絡溝21a,22
aを横切る方向に略中程まで突出することによって形成
され、図6の(b)に示すように、ロングアーム4が下
側に位置したときにボール19を押し開いて貫通孔13
a,14aの下側開口を連絡溝21a,22aに連通さ
せるようになっている。
【0019】また、バルブボデー12には、ショートア
ーム用のクランプ通路27とオープン通路28が設けら
れている。クランプ通路27及びオープン通路28は、
ショートアーム5が左斜め上方又は右斜め上方に位置
(図15又は図17の状態)したときにスプール側通路
と連通するように、バルブボデー12の筒孔内周面にお
ける連絡溝21a,22aの反対側であって、かつ連絡
溝21a,22aの両端部に対してそれぞれ45度の間
隔を置いた2位置にそれぞれ開口されている。
【0020】ところで、クランプ通路27及びオープン
通路28の開口部は、ショートアーム5が右斜め下方又
は左斜め下方に位置(図11又は図13の状態)したと
き、つまりスプール11の貫通孔13a,14aの下側
開口と対向したときに、逆止弁17を押し開いて連通す
る虞がある。このため、この位置での油流れを阻止すべ
く、クランプ通路27及びオープン通路28の開口部
は、図8に示すように、貫通孔13a,14aの下側開
口を跨いで移動するように二股に形成され、スプール1
1の外周によって塞がれるようになっている。一方、シ
ョートアーム5が左斜め上方及び右斜め上方に位置した
ときには、クランプ通路27及びオープン通路28の二
股開口部がスプール11の貫通孔13a,14aの上側
開口に連通するように、図9に示す如く貫通孔13a,
14aの上側開口の端部がテーパ状に拡開されている。
【0021】また、クランプ通路27の他端部はショー
トアーム用のクランプシリンダ7のボトム室と配管29
によって接続され、オープン通路28の他端部はロッド
室と配管30によって接続されている。なお、クランプ
通路27にはシリンダへの流れを順方向とするパイロッ
トチェックバルブ31が設けられている。また、ロング
アーム系とショートアーム系の両パイロットチェックバ
ルブ25,31は、図3に示すように、オープン時にお
いて、スプール11のオープン通路14に接続されたパ
イロット通路32を経て導入されるパイロット圧によっ
て開放操作されるようになっている。
【0022】本実施の形態に係るロールクランプ装置は
上述のように構成したものであり、以下その作動態様を
図10〜図17に基づいて説明する。なお、図面中の実
線矢印はクランプ時、破線矢印はクランプ解除時の圧油
の流れ方向を示している。図10の(a)に示すよう
に、ロングアーム4が左側(ショートアーム5が右側)
に位置している水平姿勢時を初期状態として説明する。
このとき、ロータリーバルブRVのスプール11側のク
ランプ及びオープン通路13,14とバルブボデー12
側のロングアーム用のクランプ及びオープン通路21,
22とは、図4及び図5に示す位置関係にある。
【0023】即ち、図10の水平姿勢時には、図10の
(b)に示すように、スプール11のクランプ通路13
の貫通孔13aの上側開口にバルブボデー12のクラン
プ通路21の連絡溝21aが連通され、他方、図10の
(c)に示すように、スプール11のオープン通路14
の貫通孔14aの上側開口にバルブボデー12のオープ
ン通路22の連絡溝22aが連通される。このとき、シ
ョートアーム用のクランプ通路27及びオープン通路2
8はスプール側通路に対してそれぞれ遮断されている。
【0024】従って、この状態では、コントロールバル
ブ8をクランプ側又はオープン側に操作すれば、ポンプ
9からの圧油が図示矢印の如く流れてロングアーム用の
クランプシリンダ6のボトム室又はロッド室に送られ、
ロングアーム4が開き側又は閉じ側に回動される。即
ち、ショートアーム5をロール紙Wに当てた状態でロン
グアーム4のみを単独で作動させてロール紙Wを掴む、
いわゆる定常的な把持作業を行うことができる。なお、
ロッド室又はボトム室から流出された圧油はタンク10
に戻る。
【0025】図11〜図14は図10の状態からロール
クランプ装置を45度ずつ右回りに順次回転した状態を
示している。即ち、ロングアーム4が左側から図11〜
図14の(a)に示す左斜め上方、上側、右斜め上方を
経て右側に至るまでの上側180度の範囲内では、図1
1〜図14の(b)及び(c)に示すように、上記の連
通状態が継続される。従って、ロングアーム4が上側1
80度の範囲内に位置しているときは、ロングアーム4
のみを単独で作動することが可能となり、そのため、ロ
ール紙Wを通常の縦掴みと横掴みの形態で把持できるこ
とに加え、斜め掴みの形態で把持することができる。な
お、ロングアーム4が左斜め上方又は右斜め上方に位置
したとき、ショートアーム用のクランプ通路27及びオ
ープン通路28の開口部が貫通孔13a,14aの下側
開口と対向するが、このときは図8に示すように、クラ
ンプ通路27及びオープン通路28の開口部が塞がれる
ので、ショートアーム用のクランプシリンダ7が作動さ
れることはない。
【0026】一方、ロングアーム4が右斜め下方又は左
斜め下方に位置した状態、即ち、ショートアーム5が左
斜め上方に位置した図15の(a)の状態又は右斜め上
方に位置した図17の(a)の状態では、連絡溝21
a,22aが貫通孔13a,14aの上側開口から外
れ、ロングアーム用のオープン通路21及びオープン通
路22が遮断される。一方、ショートアーム用のクラン
プ通路27及びオープン通路28の開口端が図15及び
図17の(b)及び(c)に示すように、貫通孔13
a,14aの上側開口に連通される。
【0027】従って、上記の状態では、コントロールバ
ルブ8を操作してショートアーム5のクランプシリンダ
7のみを作動できるので、ロール紙Wの太さに対応して
行うショートアーム5の位置調整作業(小径のロール紙
Wを扱うときは内側へ寄せる)を容易に実施できる。
【0028】図16の(a)はロングアーム4が下側に
位置した場合であり、このときは図16の(b)及び
(c)に示すように、連絡溝21a,22aの周方向中
央部が貫通孔13a,14aの下側開口に対向する。連
絡溝21a,22aの中央部にはプッシュプレート26
が設けてあるため、そのプッシュプレート26が図6の
(b)に示すように、逆止弁17のボール19を押し開
き、スプール11のクランプ通路13、オープン通路1
4とロングアーム用のクランプ通路21、オープン通路
22が連通される。なお、ショートアーム用のクランプ
通路27及びオープン通路28は遮断される。
【0029】従って、このときはロングアーム4のみを
作動させてロール紙Wの横掴み作業を行うことができ
る。そして、このようなロングアーム4を下側に位置し
た状態での横掴み作業は、例えば巻取機械で巻取中のロ
ール紙に不良が発生したとき、そのロール紙を機械から
外すような場合、あるいは俵積み等の作業で2段目や3
段目に積み上げるような場合に適用される。
【0030】以上のように、本実施の形態によれば、ロ
ングアーム4が上側180度の範囲内にあるときは、該
ロングアーム4を単独で作動できるため、ロール紙Wの
定常的な縦掴み及び横掴みのほか、ロングアーム4を斜
め上方に位置させての斜め掴み作業を容易に行うことが
でき、さらにはロングアーム4を下側に位置させた状態
での横掴みが可能であり、多種多様の作業形態に適用で
きる。そして、取り扱うロール紙Wの太さに対応させる
ためのショートアーム5の位置調整は、ショートアーム
5を斜め上方に位置させた状態でロングアーム4に関係
なく単独で行うことができる。
【0031】また、本実施の形態においては、スプール
11の貫通孔13a,14aに逆止弁17を設け、また
バルブボデー12に設けられるロングアーム用のクラン
プ及びオープン通路21,22の開口を略180度の範
囲で延びる円弧状の連絡溝21a,22aとしたことに
より、斜め掴み時の傾斜角に制約を受けることなく斜め
掴みを行うことができ、しかもバルブボデー側に形成さ
れるクランプ及びオープン通路21,22を簡素化する
ことが可能となる。
【0032】次に、本発明の第2の実施の形態を図19
の油圧回路図に基づいて説明する。この実施の形態は、
ロータリーバルブRVのスプール側通路とバルブボデー
側通路との接続部位に関しての変更例であり、それを除
いては前述の実施の形態と同様に構成される。ロータリ
ーバルブRVの固定側であるスプール11には、軸方向
に沿ってクランプ通路13とオープン通路14が設けら
れ、それら両通路13,14はそれぞれその一端がコン
トロールバルブ8のクランプポートCP、オープンポー
トOPに接続され、他端がバルブボデー側通路との接続
部位として、スプール11の外周面に円周方向に90度
の間隔を置いて開口するように径方向に延びる略V字形
の分岐路13bとなっている。なお、分岐路13bの2
つの開口(ポート)は、スプール外周面の斜め上方45
度の位置に設けられている。
【0033】一方、ロータリーバルブRVの回転側とな
るバルブボデー12側には、ロングアーム用のクランプ
通路21とオープン通路22が設けられ、それら両通路
21,22はそれぞれ一方がロングアーム用のクランプ
シリンダ6に接続され、他方がバルブボデー12の筒孔
内周面に開放する5個の開口(ポート)を有する。そし
て、5個の開口のうちの4個の開口は円周方向に90度
の間隔毎に設けられ、他の1個の開口は隣合う2個の開
口間に45度の間隔で設けられ、その1個の開口の位置
とロングアーム4の位置とが円周方向に関して一致して
いる。
【0034】また、バルブボデー12には、ショートア
ーム用のクランプ通路27とオープン通路28が設けら
れ、それら両通路27,28は一方がショートアーム用
のクランプシリンダ7に接続され、他方がバルブボデー
12の筒孔内周面に開放する1個の開口(ポート)を有
する。そして、その開口は前記ロングアーム用通路にお
ける他の1個の開口に対して180度ずれた位置に設定
されている。なお、スプール11に設けられる各開口、
バルブボデー12に設けられる各開口が、ロータリーバ
ルブRVの軸線方向に関して一致していることは勿論で
ある。
【0035】従って、上記のように構成された第2の実
施の形態においては、ロングアーム4が左側、左斜め上
方、上側、右斜め上方及び右側に位置したときに、ロン
グアーム用のクランプ通路21及びオープン通路22の
開口のうちのいずれかがスプール11の分岐路13b,
14bの左側又は右側の開口に連通される。このとき、
ショートアーム用のクランプ通路27及びオープン通路
28の開口は遮断されたままであるため、上記の各位置
ではロングアーム4の単独作動が可能となる。従って、
ロール紙Wを定常的な縦掴みと横掴みのほか、斜め掴み
によって把持することができる。
【0036】一方、ロングアーム4が右斜め下方及び左
斜め下方に位置したとき、つまりショートアーム5が左
斜め上方及び右斜め上方に位置したときは、ショートア
ーム用のクランプ通路27、オープン通路28の開口が
スプール11の分岐路13b,14bの左側又は右側の
開口に連通され、ロングアーム用のクランプ通路21、
オープン通路22の開口は全てが分岐路13b,14b
の開口に対して遮断される。そのため、上記の両位置で
はショートアーム5を単独で作動させて位置調整作業を
行うことができる。
【0037】また、ロングアーム4が下側に位置したと
きは、ロングアーム用のクランプ通路21及びオープン
通路22の開口がスプール11の分岐路13b,14b
の開口に連通されるが、ショートアーム用のクランプ通
路27及びオープン通路28の開口が遮断されるので、
このときもロングアーム4を単独で作動させることがで
きる。従って、ロングアーム4を下側にしての横掴みが
可能となる。このように、他の実施の形態によるときも
前述した実施の形態と同様に多種多様の作業形態に適用
できるものである。
【0038】なお、上述した実施の形態では、プッシュ
プレート26によって逆止弁17の弁開放機構を構成し
たが、これに変えて電磁力を利用した弁開放機構として
もよい。また、アーム駆動用の油圧アクチュエータは、
油圧シリンダに限らず油圧モータでもよい。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
ロングアームを左側又は右側に位置させた状態での縦掴
み、上側又は下側に位置させた状態での横掴み、左斜め
上方又は右斜め上方に位置させた状態での斜め掴みを、
ロングアームの単独作動によって行うことが可能とな
り、多種多様の作業形態に適用できるとともに、作業能
率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るロールクランプ装置の
油圧回路図である。
【図2】図1のX部拡大図である。
【図3】ロータリーバルブの平断面図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】図3のB−B線断面図である。
【図6】スプールの貫通孔に設けられる逆止弁を示す断
面図であり、(a)は閉止時を示し、(b)は開放時を
示す。
【図7】逆止弁開放用のプッシュプレートを示す説明図
である。
【図8】貫通孔の逆止弁側開口とショートアーム用通路
の開口との関係を示す断面図である。
【図9】貫通孔の常時オープン側開口とショートアーム
用通路の開口との関係を示す説明図である。
【図10】ロールクランプ装置の作動態様を示す説明図
であり、(a)はロングアームが左側にある場合を示
し、(b)はそのときのロータリーバルブのクランプ通
路の開閉状態を示し、(c)は同じくオープン通路の開
閉状態を示す。
【図11】ロールクランプ装置の作動態様を示す説明図
であり、(a)はロングアームが左斜め上方にある場合
を示し、(b)はそのときのロータリーバルブのクラン
プ通路の開閉状態を示し、(c)は同じくオープン通路
の開閉状態を示す。
【図12】ロールクランプ装置の作動態様を示す説明図
であり、(a)はロングアームが上側にある場合を示
し、(b)はそのときのロータリーバルブのクランプ通
路の開閉状態を示し、(c)は同じくオープン通路の開
閉状態を示す。
【図13】ロールクランプ装置の作動態様を示す説明図
であり、(a)はロングアームが右斜め上方にある場合
を示し、(b)はそのときのロータリーバルブのクラン
プ通路の開閉状態を示し、(c)は同じくオープン通路
の開閉状態を示す。
【図14】ロールクランプ装置の作動態様を示す説明図
であり、(a)はロングアームが右側にある場合を示
し、(b)はそのときのロータリーバルブのクランプ通
路の開閉状態を示し、(c)は同じくオープン通路の開
閉状態を示す。
【図15】ロールクランプ装置の作動態様を示す説明図
であり、(a)はロングアームが右斜め下方にある場合
を示し、(b)はそのときのロータリーバルブのクラン
プ通路の開閉状態を示し、(c)は同じくオープン通路
の開閉状態を示す。
【図16】ロールクランプ装置の作動態様を示す説明図
であり、(a)はロングアームが下側にある場合を示
し、(b)はそのときのロータリーバルブのクランプ通
路の開閉状態を示し、(c)は同じくオープン通路の開
閉状態を示す。
【図17】ロールクランプ装置の作動態様を示す説明図
であり、(a)はロングアームが左斜め下方にある場合
を示し、(b)はそのときのロータリーバルブのクラン
プ通路の開閉状態を示し、(c)は同じくオープン通路
の開閉状態を示す。
【図18】ロールクランプ装置の概略側面図である。
【図19】第2の実施の形態に係るロールクランプ装置
の油圧回路図である。
【符号の説明】
4…ロングアーム 5…ショートアーム 6,7…クランプシリンダ 8…コントロールバルブ 11…スプール 12…バルブボデー 13…クランプ通路 14…オープン通路 13a,14a…貫通孔 17…逆止弁 21…ロングアーム用のクランプ通路 22…ロングアーム用のオープン通路 21a,22a…連絡溝 26…プッシュプレート 27…ショートアーム用のクランプ通路 28…ショートアーム用のオープン通路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定側のコントロールバルブと回転側の
    アーム駆動用油圧アクチュエータとを連絡するために、
    固定側と回転側との相対回転部位に設けられ、かつスプ
    ールとバルブボデーとの相対回転によって通路を開閉す
    るロータリーバルブを備えたロールクランプ装置におい
    て、 前記スプールには、一端が前記コントロールバルブに接
    続されるとともに他端が外周面に開口される通路を設
    け、前記バルブボデーには、一端がロングアーム用の油
    圧アクチュエータに接続されるとともに他端がバルブボ
    デーの筒孔内周面に開口される通路を設け、それら両通
    路はロングアームが上側180度の範囲内にあるとき又
    は左右位置、斜め上方位置及び上下位置にあるときに連
    通され、それ以外の位置では遮断される構成としたロー
    ルクランプ装置。
  2. 【請求項2】 前記スプールの通路は、前記バルブボデ
    ー側通路との接続部位が、径方向に貫通して両端部がス
    プール外周面に開口する貫通孔によって形成されるとと
    もにその貫通孔の一方の開口側には逆止弁を備えてお
    り、前記バルブボデーの通路は、前記スプール側通路と
    の接続部位が、バルブボデーの筒孔内周面の円周方向に
    略180度の範囲にわたって連続して開口する連絡溝に
    よって形成されるとともにその連絡溝の円周方向の中央
    部には前記ロングアームが下方に位置したときに前記逆
    止弁を開いて前記貫通孔を連絡溝に連通させる弁開放手
    段を備えた請求項1記載のロールクランプ装置。
  3. 【請求項3】 前記スプールの通路は、前記バルブボデ
    ー側通路との接続部位が、スプール外周面に略90度の
    間隔で開口する略V字形の分岐路を備えており、前記バ
    ルブボデーの通路は、前記スプール側通路との接続部位
    が、前記バルブボデーの筒孔内周面に円周方向において
    相互に略90度の間隔で設けられる4個の開口と、その
    4個の開口のうちの隣接の2個の開口間に45度の間隔
    をおいて設けられる1個の開口とを備えている請求項1
    記載のロールクランプ装置。
JP10368297A 1997-04-21 1997-04-21 ロールクランプ装置 Pending JPH10291795A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102838054A (zh) * 2011-06-22 2012-12-26 安庆联动属具股份有限公司 一种新型的旋转铰
CN110439883A (zh) * 2019-08-06 2019-11-12 安庆联动属具股份有限公司 一种电液复合控制的回转油路

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