JPH10291666A - 紙葉類分離装置 - Google Patents

紙葉類分離装置

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JPH10291666A
JPH10291666A JP10293197A JP10293197A JPH10291666A JP H10291666 A JPH10291666 A JP H10291666A JP 10293197 A JP10293197 A JP 10293197A JP 10293197 A JP10293197 A JP 10293197A JP H10291666 A JPH10291666 A JP H10291666A
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和司 吉田
Taichiro Yamashita
太一郎 山下
透 ▲高▼橋
Toru Takahashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】紙葉類を一枚づつに分離して繰り出す際に、圧
力空気を用いて束状の紙葉類の間に空間を生じさせよう
とする分離装置では、特に紙葉類が薄いビニールやセロ
ハンの紙葉類では、静電気や湿気等による影響で、単に
圧力空気を吹き付けただけでは紙葉類の間に空間を生じ
させることができず、重送を低減することができない問
題があった。 【解決手段】そのため、繰り出し手段と繰り出される紙
葉類が接触する接触面より積載手段側に突出させて取り
付けられ、繰り出し手段に吸着された紙葉類を変形させ
る突起手段を吸着された紙葉類の先端側角部に対応させ
て少なくとも一つ設けた。また、繰り出し手段と繰り出
される紙葉類が接触する接触面の位置より積載手段側に
突出させて取り付けられ、繰り出し手段近傍に送られて
きた紙葉類を変形させる突起手段を、送られてきた紙葉
類の後端側角部に対応させて少なくとも一つ設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、束状の紙葉類を一
枚づつに分離して繰り出す装置に係り、特に、紙葉類の
サイズ、厚さ、材質の異なる書状を一枚づつに分離して
繰り出す書状の分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】紙葉類を一枚づつに分離して繰り出す装
置の例として、例えば特開平7‐97092号公報に示
されるシート給送装置がある。この装置では、下向きに
凸となる点を境に第一と第二のシート吸着部を設けると
ともに、第二のシート吸着部の吸着面からシート側に突
出した突起ローラを退避可能に設けている。そして、第
一と第二のシート吸着部に吸着されたシートを突起ロー
ラにより変形させ、シートが二枚重なっていた場合には
これらのシートの間に隙間を設けて空気を吹き込むよう
にしたものである。
【0003】また、束状の紙葉類を一枚づつに分離して
繰り出す装置の他の例として、例えば特開平6‐321
372号公報に示される発送物を個々に取り出す装置が
ある。この装置では、紙葉類(発送物)が重ねて引き出
されるいわゆる重送を防ぐため、紙葉類が積載される支
え面内、及び紙葉類を案内する案内壁の範囲に紙葉類間
に圧力空気を吹き付けるためのノズルを配置し、また別
のノズルを案内壁と通過ギャップの間に配置している。
そして、これらのノズルから紙葉類の搬送方向とは逆方
向で所定の傾きで圧力空気を吹き出すことで紙葉類を離
解させ重送の低減を図っている。それでもなお連行され
る紙葉類はストリッパーによって搬送が抑制され重送が
低減される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記第一の従来例は、
シートトレイ上に積載された紙葉類を上方へエアによっ
て吸着して水平方向へ一枚づつに分離して送り出すもの
である。従って、繰り出される紙葉類に対して搬送方向
へ重力成分が作用するような紙葉類の分離装置の重送
は、単に突起を設けるだけでは低減できない問題があ
る。またこの方式では、重量が重い紙葉類を持ち上げる
ことはできず、さらに封筒書状のような曲げ剛性が高い
紙葉類では同一平面上にない吸着面に紙葉類を吸着させ
ることは困難である。
【0005】上記第二の従来例も、紙葉類を一枚づつに
分離して繰り出す際の重送を低減するために、圧力空気
を用いて束状の紙葉類の間に空間を生じさせようとする
ものである。しかし、この従来例においても、積載手段
上の紙葉類が送り手段の方向へ送られる際に束状の紙葉
類には重力の成分が作用するため紙葉類の束の先端部が
くさび状となって繰り出されようとするため紙葉類の間
には十分に空間を形成することができず重送を低減する
ことができない問題があった。
【0006】本発明の目的は、繰り出される紙葉類に対
して搬送方向へ重力成分が作用するような紙葉類の分離
装置において、繰り出しの際に生じる重送を低減させよ
うとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、束状の紙葉類を積載するための積載手
段、積載手段上の紙葉類を順に繰り出すための繰り出し
手段、積載手段上の束状の紙葉類を繰り出し手段の方向
へ送るための送り手段、積載手段上の紙葉類を繰り出し
手段の方向へ吸引し、かつ繰り出し手段に紙葉類が吸着
して繰り出されるように、その内部が負圧となるチャン
バ、紙葉類が前記繰り出し手段に吸着されて繰り出され
る際に、繰り出される紙葉類に隣り合った紙葉類が同時
に繰り出されることを防ぐ抵抗手段、積載手段上の紙葉
類が繰り出し手段に吸着したことを検知する検知手段を
有する紙葉類の分離装置において、積載手段上の紙葉類
の最前部付近に圧力空気を吹き付ける吹き出し手段と、
吸着された紙葉類の近傍に圧力空気を吹き出す吹き出し
手段と、繰り出し手段と繰り出される紙葉類が接触する
接触面より積載手段側に突出させて取り付けられ、繰り
出し手段に吸着された紙葉類を変形させる突起手段を、
吸着された紙葉類の先端側角部、あるいは抵抗手段の直
前で停止している紙葉類の先端側角部に対応させて少な
くとも一つ設けた。
【0008】上記問題を解決する他の手段として、上述
の紙葉類分離装置において、積載手段上の紙葉類の最前
部付近に圧力空気を吹き付ける吹き出し手段と、吸着さ
れた紙葉類の近傍に圧力空気を吹き出す吹き出し手段
と、繰り出し手段と繰り出される紙葉類が接触する接触
面の位置より積載手段側に突出させて取り付けられ、繰
り出し手段近傍に送られてきた紙葉類を変形させる突起
手段を、送られてきた紙葉類の後端側角部の両方に対応
させて設け、かつ両突起手段の突出量は異なるものとし
た。
【0009】上記問題を解決する他の手段として、上述
の紙葉類分離装置において、積載手段上の紙葉類の最前
部付近に圧力空気を吹き付ける吹き出し手段と、吸着さ
れた紙葉類の近傍に圧力空気を吹き出す吹き出し手段
と、繰り出し手段と繰り出される紙葉類が接触する接触
面より積載手段側に突出させて取り付けられ、繰り出し
手段に吸着された紙葉類を変形させる突起手段を、吸着
された紙葉類の先端側角部、あるいは抵抗手段の直前で
停止している紙葉類の先端側角部に対応させて少なくと
も一つ設け、かつ、繰り出し手段と繰り出される紙葉類
が接触する接触面の位置より積載手段側に突出させて取
り付けられ、繰り出し手段近傍に送られてきた紙葉類を
変形させる突起手段を、送られてきた紙葉類の後端側角
部に対応させて少なくとも一つ設けた。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例として、
はがき、封書等の郵便書状を分離して繰り出す書状分離
装置の例を図1〜図5を用いて説明する。
【0011】図1は、本発明の紙葉類の分離装置の一実
施例である書状分離装置の概略図である。
【0012】図1の分離装置は、重力方向に近い方向へ
書状を繰り出す構成ものである。
【0013】分離すべき束状の書状を積載するための積
載台1と、積載台1上の束状の書状の最前の書状を繰り
出すための繰り出し手段である複数本の繰り出しベルト
2と、積載台1上の束状の書状の最前部を、繰り出しベ
ルト2の方向へ吸引し、さらに繰り出しベルト2に書状
が吸着して繰り出されるように、その内部が負圧となる
チャンバ3が設けられている。
【0014】さらに、束状の書状の最前の書状が繰り出
しベルト2に吸着されて繰り出される際に、繰り出され
る書状に隣り合った書状が連行して同時に繰り出される
ことを防ぐための抵抗手段である分離ローラ4と、積載
台1上の書状の最前部付近の書状に圧力空気を吹き付け
る吹き出しノズル5A、5Bと、最前の書状が繰り出し
ベルトに吸着したことを検知するための検知レバー6
A、6Bとが設けられている。
【0015】また、繰り出し手段に吸着された書状を変
形させる第1の突起手段として、繰り出しベルト2の吸
着面より積載台1側に突出し、かつ繰り出される書状の
先端側角部に対応して突起レバー7が設けられている。
この第1の突起手段はローラで構成することも可能であ
る。
【0016】また、積載台1上の束状の書状を繰り出し
ベルト2の方向へ送るため積載台1側には送りベルト8
が設けられ、フレーム14側にはフレーム14に設けら
れた長孔部28から突き出したフォーク9が繰り出しベ
ルト2の吸着面より積載台1側に突出して取り付けられ
ている。
【0017】また、繰り出される書状の後端側角部に対
応して第2の突起手段としてのローラ10,10Aが設
けられている。なおこの第2の突起手段はレバーとして
もよい。
【0018】さらに、書状後端側の前方への倒れを支え
る上部ガイド11と、検知レバー6A又は6Bの位置を
検出する発光素子と受光素子からなる検知レバーセンサ
12と、繰り出される書状や後続の書状の先端位置を検
出する複数のセンサからなる書状位置検出センサ13等
から構成されている。
【0019】繰り出しベルト2は、書状を繰り出すため
に表面は摩擦係数の高い材料で被覆されている。また、
繰り出しベルト2は、チャンバ3の負圧を書状へ作用さ
せるための複数の穴15が設けられている。
【0020】繰り出しベルト2は、図2に示すように、
これを駆動するためのプーリ16、及び繰り出しベルト
に従動して回転するローラ17に所定の張力でかけられ
ている。駆動プーリ16は図示されないサーボモータに
より駆動される。さらに、本実施例における繰り出しベ
ルト2は、摩耗しにくいハードベルトが用いられてい
る。
【0021】チャンバ3の積載台側の面にも、繰り出し
ベルト2の穴15と同様に穴が設けられている。チャン
バ3の内部は、図示されないブロアによって大気圧より
も低い負圧状態となっており、この負圧により積載台1
上の書状は繰り出しベルト2の方向へ吸引されて引き寄
せられ、繰り出しベルトに吸着する。繰り出される書状
に作用する搬送力は、この吸着力と繰り出しベルト2の
摩擦係数が高いほど大きくなる。
【0022】分離ローラ4は、図3に示すように複数の
繰り出しベルト2の間に来るように配置されている。ま
た、分離ローラ4は、繰り出しベルト2の表面の位置よ
りチャンバ3側へ入り込んだ状態で配置されている。こ
のように配置すると、1枚目の書状の先端部は分離ロー
ラ4と繰り出しベルト2に沿って波形に変形するが、2
枚目以降の書状は変形が生じにくいため、繰り出される
書状以外の書状は、分離ローラ4と繰り出しベルト2の
間に進入しにくくなり、書状の重送を防ぐことができ
る。
【0023】本実施例の紙葉類に抵抗力を作用させる分
離ローラ4は、その外周に高摩擦部材を有している。ま
た、分離ローラ4の回転中心に位置する支持軸41と、
分離ローラ4の回転中心と異なる位置に中心を持つ他の
軸42と、軸42と支持軸41を連結する連結手段とし
てアーム43、分離ローラ4が所定の位置に戻るような
回転ばね44が設けられている。そして紙葉類に抵抗力
を作用させる効果を確実にするために、分離ローラ4を
紙葉類の搬送方向に複数個設けた。
【0024】分離ローラ4は、繰り出される書状の厚さ
に対応して動くことができるように、ばね手段によりチ
ャンバ3に押し付けるように取り付けられている。分離
ローラ4とチャンバ3は接触していても良いが他のスト
ッパを用いて分離ローラ4の位置を決め、分離ローラ4
とチャンバ3の間に隙間を設けても良い。
【0025】束状の書状の最前部付近に設けた、圧力空
気を吹き付ける吹き出しノズル5A、5Bは、フレーム
14側と積載台1に隣接したガイド18の端部側の二カ
所に設けられている。フレーム14の裏側やガイド18
の下側には図示されないチャンバが設けられ、さらにこ
のチャンバには、やはり図示されないブロアから圧力空
気が供給されノズルから吹き出される。
【0026】ガイド18の端部に設けられたノズル5A
は積載台1上の書状の束の最前部付近を、フレーム14
に設けられたノズル5Bは、積載台1上の書状の束と繰
り出しベルト2に吸着された書状の近傍に圧力空気を吹
き付ける。フレーム14に設けられた吹き出しノズル5
Bの高さ位置は、チャンバ3の最上の孔とローラ10の
最下部のものの間であり、ガイド18に設けられた吹き
出しノズルの位置は奥側の突出ローラ10Aより手前側
である。
【0027】手前側の検知レバー6Aは、図2に示すよ
うにくの字状の形状をしており、軸19に回転自在に運
動するように取り付けられている。検知レバーの一部に
は、ばね20が取り付けられ、ばね20はばね取り付け
軸21にかけられている。また、検知レバー6Aの書状
接触部と反対側の端部近傍にはストッパ22が設けられ
ており、ばね力による検知レバーの回転を阻止してい
る。
【0028】書状が書状吸着面A上にない場合には、検
知レバー6Aの書状接触部は書状吸着面Aより積載台1
側に突出した位置にあるようにストッパ22の位置が調
整されている。そして、書状が書状吸着面A上にある場
合には、書状接触部が吸着された書状に押されて書状吸
着面より引っ込む様に構成されている。
【0029】奥側の検知レバー6Bも軸19に回転自在
に運動するように取り付けられている。また、奥側検知
レバー6Bの一部にもばね23が取り付けられ、ばね2
3はばね取り付け軸21にかけられている。さらに、奥
側検知レバー6Bの書状接触部と反対側の端部近傍にも
ストッパ22が設けられており、ばね力による奥側検知
レバー6Bの回転を阻止している。
【0030】本実施例では、書状が繰り出しベルト2に
接触する接触面Aより積載台1側に突出させて取り付け
られた突起レバー7は、吸着された書状の先端側角部の
位置と、抵抗手段である分離ローラ4の直前で停止して
いる書状のの先端側角部の位置の両方に対応できるよう
にチャンバ3の手前側の側面に取り付けられている。ま
た、突起レバー7は、図4に示すように軸23に回転自
在に運動するように取り付けられている。突起レバーの
7一部には、ばね24が取り付けられ、ばね24はばね
取り付け軸25にかけられている。また、突起レバー7
の近傍にはストッパ26が設けられており、ばね力によ
る突起レバー7の回転を阻止している。
【0031】本実施例では、ストッパ26にはネジが用
いられており、このネジによって突起レバー7の突出量
が調整される。そして書状が書状吸着面A上にない場合
には、突起レバー7の書状接触部が検知レバー6A、6
Bの書状接触部より突出しないような位置に調整されて
いる。
【0032】積載台1上では、送りベルト8の書状搬送
面8Aが積載台1の表面より幾分高くなるように設けら
れている。送りベルト8は、図2に示されるように、駆
動プーリ27により駆動される。駆動プーリ27には図
示されないサーボモータから駆動力が伝達されている。
送りベルト8の書状搬送面は、書状が搬送できるように
摩擦係数が高い材料で被覆されている。
【0033】フォーク9はフレーム14に設けられた長
孔部28から突き出されるようにして設けられている。
フォーク9はフレーム14の裏側で図示されないチェイ
ンに取り付けられ、図示されないサーボモータで駆動さ
れる。
【0034】送りベルト8とフォーク9は同期して駆動
される。駆動のオン、オフは、検知レバー6A、6Bの
動作で決定される。書状吸着面上に書状が無く、検知レ
バー6の書状接触部が書状吸着面Aより出ている場合に
は、検知レバー6A、6Bは検知レバーセンサ12の発
光素子から出ている光を遮光しない。この時には送りベ
ルト8とフォーク9は積載台1上の書状を繰り出しベル
ト2の方向へ送るように駆動される。書状が吸引され繰
り出しベルト2に吸着された場合には吸着力により検知
レバー6A、6Bが押し込まれる。この時検知レバー6
A、6Bは検知レバーセンサ12を遮光し、この信号で
送りベルト8とフォーク9の駆動は停止される。
【0035】また本実施例では、書状が繰り出しベルト
2に接触する接触面Aより積載台1側に突出させて取り
付けられた突起手段としてのローラ10は、吸着された
書状の後端側角部の位置に対応できるように取り付けら
れている。ローラ10は、図2に示すように軸29に回
転自在に運動するように取り付けられている。ローラ1
0を保持するレバー30一部には、ばね31が取り付け
られ、ばね31はばね取り付け軸32にかけられてい
る。レバー30の近傍にはストッパ33が設けられてお
り、ばね力によるレバー30の回転を阻止している。
【0036】積載台1のチャンバ3側にはガイド18が
設けられており、さらにその先端部には分離ローラ4と
繰り出しベルト2の間への書状の過度の落ち込みを防ぐ
ための可撓性の弾性材からなる補助ガイド34が設けら
れている。積載台1の表面やガイド18、補助ガイド3
4の表面は書状の送りが円滑に行われるように摩擦係数
の低い材料で被覆されている。
【0037】繰り出しベルト2の近傍まで送られてきた
書状のうち、薄手の書状はその重量も小さいためチャン
バ3からの吸引力で容易に繰り出しベルト2に吸着され
る。この時、繰り出しベルト2に吸着された書状は検知
レバー6A、6Bを押し込むため、送りベルト8やフォ
ーク9の駆動が停止される。
【0038】ところで前述したように、書状の後端側に
設けられた突起手段としてのローラ10は、書状の吸着
面Aより積載台1側に出た状態で取り付けられている。
このため、書状の束が繰り出しベルト2の方へ送られた
場合には、先に書状の後端側がローラ10に当接した後
に書状先端側が吸着され、書状の束の密度は書状の後端
側では高く先端側では低くなる。この状態で、先端側に
はフレーム14とガイド25からの吹き出しノズル5
A、5Bから圧力空気が吹き込まれるため、書状の先端
側では書状間に隙間ができる。
【0039】一方、書状の後端側では書状の密度が高い
ため、圧力空気によって隙間が生じにくい。このため後
端側では書状は互いに接触し、ローラ10へ押しつけら
れた力によって摩擦力が働く。この摩擦力は、繰り出さ
れる書状に対しては搬送に対して抵抗力となるが、本発
明では、この摩擦力が書状の重量より幾分大きくなるよ
うにローラの位置やローラに連結されたばねの強さが設
定されており、また繰り出される書状に作用する搬送力
は、この抵抗力より大きくなるように設定されているた
め、書状の繰り出しに支障をきたさず、むしろ繰り出さ
れる書状の束の繰り出し側に近い部分が過度に積載台の
高さ位置より落ち込むことを防ぐ。もし水平、あるいは
水平に近い方向へ書状を繰り出す装置においては、重力
が繰り出し方向に作用しないためこの効果はさらに大き
い。
【0040】本実施例では、奥側のローラの突出量が手
前側のローラ10の突出量より大きいように設定されて
いる。このように、積載台上の書状の束がフォーク9の
ような送り手段によって送られてくる場合、束の先頭の
部分では突出量が大きいほど重送が生じにくい。しか
し、突出量が大きいと束の途中の書状が繰り出される場
合には隙間がないため書状後端側で後続の書状に搬送力
が働き重送が生じることがわずかではあるが発生する。
このため、本実施例では奥側と手前側のローラ10の突
出量を異ならせることによって、書状の後端側の部分に
も幾分隙間ができるようにした。これにより上述の問題
は解決され、より重送を低減することができる。
【0041】突出ローラ10の突出量は、繰り出しベル
ト2とガイド18の間の隙間寸法よりあまりに大きくな
ると、前述した押しつけ力が大きくなるため抵抗力も大
きくなり、搬送できない場合も生じたり、書状が後ろ側
へ倒れるため逆に書状の間に隙間が生じにくくなること
がある。従ってローラ10の突出量は繰り出しベルト2
とガイド18の隙間寸法程度より小さくすることが望ま
しい。
【0042】突出ローラ10の突出量は、繰り出しベル
ト2とガイド18の間の隙間寸法よりあまりに大きくな
ると、前述した押しつけ力が大きくなるため抵抗力も大
きくなり、搬送できない場合も生じたり、書状が後ろ側
へ倒れるため逆に書状の間に隙間が生じにくくなること
がある。従ってローラ10の突出量は繰り出しベルト2
とガイド18の隙間寸法程度より小さくすることが望ま
しい。
【0043】ところで、積載台上の書状の状態やフォー
クの送り量の関係で、繰り出しベルト2近傍の書状の束
の先端部がくさび状になって分離ローラ直前の空間へ入
り込むことがある。この時には大部分の書状には分離ロ
ーラ4からの抵抗力が働き、この抵抗力は繰り出される
書状から作用する繰り出し力より大きいためこれらの書
状が連行されて送られることはないが、書状の先端部の
書状間に隙間がないため重送が発生することがある。
【0044】そこで、この重送の発生を防止するため
に、突起レバー7を書状先端側角部に対応して設ける構
成とした。すなわち、くさび状となって分離ローラ近傍
まで落ち込んできた書状の先端側の角部は突起レバー7
によって吸着面から離れており、また吸着面に対応した
部分の書状は繰り出しベルトに吸着されるため、繰り出
されようとする書状S1には、吸着面に対応した部分が
くぼんだ三次元的な変形が生じる。本実施例では、書状
後端側の角部に突出ローラ10が設けられているため、
書状後端側も吸着面より離れるため、三次元的な変形が
より生じやすくなっている。
【0045】一方、繰り出しベルト2に吸着された書状
S1に後続する書状S2には、チャンバ3からの吸引、
吸着力は作用しない。従って、吸着面に対応した部分が
くぼむような三次元的な変形は生じにくく単純曲げ変形
に近い二次元的な変形状態となる。この時、繰り出しベ
ルト2に吸着された薄い書状S1と後続の書状S2の間
には上述の変形状態の違いから図5に示すようにくぼん
だ部分に隙間Gができる。この隙間に吹き出しノズル5
Bから圧力空気が吹き出されるため、書状S1、S2の
間には大きな剥離力が作用する。従って、繰り出しベル
ト2近傍の書状の束の部分は、書状間に隙間ができて捌
かれた状態となり、書状が連行されて繰り出される重送
を防ぐことが容易となる。
【0046】このとき、書状の隙間Gに搬送方向から圧
力空気を吹き込むとより効果的である。従って、書状の
搬送方向から圧力空気を吹き込むノズル35を設けても
良い。なお、この効果はくさび状になった書状だけでな
く、過度に落下していない書状に対しても効果があるこ
とはもちろんである。
【0047】吹き出しノズルから吹き出される圧力空気
の強さが過度に強いと、積載台1上の書状が吹き飛ばさ
れたり分離時の姿勢が乱れる。従って、本実施例では吹
き出しノズルからの圧力空気の強さは書状が吹き飛ばさ
れず、また姿勢の乱れも少ない程度に調整されている。
また、突起レバー7や検知レバー6に連結されたばね力
が過度に大きいとレバーが完全に押し込まれず、特に厚
い書状は繰り出しベルト2に吸着されず繰り出し不良と
なる。従って、本実施例では検知レバー6や突起レバー
7のばねは、厚い書状を繰り出しベルト2に押しつける
ことが可能な程度のものが取り付けられているが、この
ような問題がない場合には、突起レバー7は固定された
ものでもかまわないことはもちろんである。また、本実
施例ではローラ10も退避可能なものとしたが、これが
固定式のものであっても良いことはもちろんである。
【0048】
【発明の効果】本発明により、繰り出される紙葉類の間
に確実に隙間を生じさせることができ分離の際の重送を
低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】紙葉類分離装置の一実施例としての書状分離装
置の概略を示した図。
【図2】図1に示す装置の別なる説明図。
【図3】本実施例における繰り出しベルトと分離ローラ
の位置を示した図。
【図4】本実施例における突起レバーの取り付け状態を
示した図。
【図5】分離の際の書状の変形状態を示した説明図。
【符号の説明】
1…積載台、2…繰り出しベルト、3…チャンバ、4…
分離ローラ、5…吹き出しノズル、6…検知レバー、7
…突起レバー、8…送りベルト、9…フォーク、10…
突出ローラ、12…検知レバーセンサ、13…書状位置
検出センサ、14…フレーム、18…ガイド、34…補
助ガイド、35…吹き出しノズル。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】束状の紙葉類を積載するための積載手段
    と、前記積載手段上の紙葉類を順に繰り出すための繰り
    出し手段と、前記積載手段上の束状の紙葉類を前記繰り
    出し手段の方向へ送るための送り手段と、前記積載手段
    上の紙葉類を前記繰り出し手段の方向へ吸引し、かつ繰
    り出し手段に紙葉類が吸着して繰り出されるように、そ
    の内部が負圧となるチャンバと、紙葉類が前記繰り出し
    手段に吸着されて繰り出される際に、繰り出される紙葉
    類に隣り合った紙葉類が同時に繰り出されることを防ぐ
    抵抗手段と、前記積載手段上の紙葉類が前記繰り出し手
    段に吸着したことを検知する検知手段と、前記積載手段
    上の紙葉類の最前部付近に圧力空気を吹き付ける吹き出
    し手段とを有し、前記繰り出し手段と繰り出される紙葉
    類が接触する接触面より積載手段側に突出させて、繰り
    出し手段に吸着された紙葉類の繰り出し方向先端側角部
    に対応して、紙葉類を変形させる突起手段を少なくとも
    一つ設けたことを特徴とする紙葉類の分離装置。
  2. 【請求項2】束状の紙葉類を積載するための積載手段
    と、前記積載手段上の紙葉類を順に繰り出すための繰り
    出し手段と、前記積載手段上の束状の紙葉類を前記繰り
    出し手段の方向へ送るための送り手段と、前記積載手段
    上の紙葉類を前記繰り出し手段の方向へ吸引し、かつ繰
    り出し手段に紙葉類が吸着して繰り出されるように、そ
    の内部が負圧となるチャンバと、紙葉類が前記繰り出し
    手段に吸着されて繰り出される際に、繰り出される紙葉
    類に隣り合った紙葉類が同時に繰り出されることを防ぐ
    抵抗手段と、前記積載手段上の紙葉類が前記繰り出し手
    段に吸着したことを検知する検知手段と、前記積載手段
    上の紙葉類の最前部付近に圧力空気を吹き付ける吹き出
    し手段とを有し、前記繰り出し手段と繰り出される紙葉
    類が接触する接触面の位置より積載手段側に突出させて
    繰り出し手段近傍に送られてきた紙葉類を変形させる突
    起手段を、紙葉類の繰り出し方向と反対側である後端側
    角部の両方に対応させて設けると共に、左右の突起手段
    の突出量は異なることを特徴とする紙葉類の分離装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の紙葉類の分離装置におい
    て、紙葉類を変形させる突起手段は、紙葉類の搬送方向
    に複数設けたことを特徴とする紙葉類の分離装置。
  4. 【請求項4】請求項1または2記載の紙葉類の分離装置
    において、紙葉類を変形させる突起手段は、接触面より
    退避可能に取り付けられることを特徴とする紙葉類の分
    離装置。
  5. 【請求項5】繰り出される紙葉類に対して搬送方向へ重
    力成分が作用するような紙葉類の分離装置において、束
    状の紙葉類を積載するための積載手段、前記積載手段上
    の紙葉類を順に繰り出すための繰り出し手段、前記積載
    手段上の束状の紙葉類を前記繰り出し手段の方向へ送る
    ための送り手段、前記積載手段上の紙葉類を前記繰り出
    し手段の方向へ吸引し、かつ繰り出し手段に紙葉類が吸
    着して繰り出されるように、その内部が負圧となるチャ
    ンバ、紙葉類が前記繰り出し手段に吸着されて繰り出さ
    れる際に、繰り出される紙葉類に隣り合った紙葉類が同
    時に繰り出されることを防ぐ抵抗手段、前記積載手段上
    の紙葉類が前記繰り出し手段に吸着したことを検知する
    検知手段、前記積載手段上の紙葉類の最前部付近に圧力
    空気を吹き付ける吹き出し手段を有し、前記繰り出し手
    段と繰り出される紙葉類が接触する接触面より積載手段
    側に突出させて取り付けられ、繰り出し手段に吸着され
    た紙葉類を変形させる第1の突起手段を、吸着された紙
    葉類の先端側角部に対応させて少なくとも一つ設け、前
    記繰り出し手段と繰り出される紙葉類が接触する接触面
    の位置より積載手段側に突出させて取り付けられ、繰り
    出し手段近傍に送られてきた紙葉類を変形させる第2の
    突起手段を、送られてきた紙葉類の後端側角部に対応さ
    せて少なくとも一つ設けたことを特徴とする紙葉類の分
    離装置。
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