JPH10291043A - 高圧物質用容器の製造方法 - Google Patents

高圧物質用容器の製造方法

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JPH10291043A
JPH10291043A JP9100579A JP10057997A JPH10291043A JP H10291043 A JPH10291043 A JP H10291043A JP 9100579 A JP9100579 A JP 9100579A JP 10057997 A JP10057997 A JP 10057997A JP H10291043 A JPH10291043 A JP H10291043A
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JP
Japan
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room temperature
container
thickened
stock
cylindrical
Prior art date
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JP9100579A
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English (en)
Inventor
Ichiro Hattori
一郎 服部
Michio Aoki
道生 青木
Yoshihide Sakaguchi
喜英 坂口
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱間加工のための専用の加熱装置を用
いることなく、常温でのプレス加工により、高い生産性
で高圧物質用容器を製造可能とする。 【解決手段】 有底筒状の素形材34から、開口部分
の所定範囲だけ厚肉に、常温でプレス成形し、厚肉の開
口部分36を常温でプレス加工することにより口径を縮
めるよう成形して口絞り部を形成することにより、高圧
物質用容器を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、気体、液体、又
は固体を含む高圧となる物質を収容する高圧物質用容器
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、圧搾空気ボンベ、高圧ガスボン
ベ、消火器の容器、又は車両用乗員保護装置としてのエ
アバッグに気体を供給するために用いられるガスインフ
レータ容器等として、高圧物質用容器が用いられてい
る。
【0003】このような高圧物質用容器は、高圧に耐
え、かつ気密を保つ必要から、金属製で強度の高い、厚
肉の容器として構成されるのが普通である。
【0004】従来、例えば200kgf/cm2 に耐え
るような高圧物質用容器を製造する場合には、厚板材を
プレス絞り加工して肉厚容器を製造するのが困難であ
り、また鋳造された容器では気密を保つよう構成するの
が困難なので、鍛造、プレス加工等の手段を用いて製造
されている。
【0005】この製造方法では、まず、金属素材(例え
ばステンレス等の鋼素材)を鍛造、又は板材成形加工に
より、図8に示すような、有底長筒形状の加工素材10
を形成する。
【0006】次に行われる口絞り加工工程では、図9に
示すように、図示しない加熱装置によって加工素材10
の口部分を摂氏約1000°に加熱した状態で、加工用
のスピニングローラ12を用いて図に2点鎖線で示す如
く、丸頭部状に加工し、次に実線で示す形状となるよう
口径を絞って、この絞られた口部分の肉厚が厚くなるよ
う加工する。このとき加工の都合上加工素材10の絞ら
れた開口部分は閉塞される。このため、絞られた口部分
を塞ぐ端面部分を、プレス加工で打ち抜いて、この絞ら
れた口部分を開口し、図11に示す開口した絞り口部分
を形成する。
【0007】なお、この図8に示す加工素材10から、
図11に示す絞られた開口部分を加工するのに、熱間プ
レス加工の手段が用いられることもある。
【0008】次に、絞られた開口部分の外周、又は内周
(図12に示すものでは外周)に螺子溝14を穿設し
て、例えばL1=150ミリメートル、外径L2=50
ミリメートル、筒胴部の肉厚L3=5ミリメートル、絞
った口部の内径L4=20ミリメートル、この口部の外
径L5=38ミリメートル、口部の肉厚L6=9ミリメ
ートルの高圧物質用容器16を完成する。
【0009】上述のような形状の高圧物質用容器16で
は、絞り口部分の増肉比(口部の肉厚L6/筒胴部の肉
厚L3)がL6/L3=9/5=1.8>1.1の関係
にある。よって、このように増肉比が1.1を越える場
合には、上述の図8〜図10に示すまでの加工工程を常
温で行うのが困難であるので、熱間加工をせねばならな
い。このため、図9に示す如き熱間スピニング加工の工
程中、加工素材10の口近くの被加工部分を約摂氏10
00度に保つための専用の高価な加熱及び加工装置が必
要となる。また、この加熱装置で加熱し、さらに加工後
冷却するのに時間が掛るため、全体として作業速度が遅
くなり、生産性が悪くなるという問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事実を
考慮し、常温で行うプレス加工により、専用の加熱装置
を不用にし、高い生産性で製造可能な高圧物質用容器の
製造方法を新たに提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
高圧物質用容器の製造方法は、有底筒状の素形材から、
所定範囲の開口部分だけ厚肉に常温でプレス成形する工
程と、前記厚肉の開口部分に口部の外径を縮めた口絞り
部を形成するよう常温で口絞りプレス加工をする工程
と、を有することを特徴とする。
【0012】上述の製造方法によれば、常温でプレス成
形することにより、厚肉の口絞り部を形成し、高圧物質
の充填に適した容器を得ることができる。
【0013】本発明の請求項2記載の高圧物質用容器の
製造方法は、有底筒状の素形材に、その開口部分の所定
範囲を、外周に延出するよう厚肉にした増肉部を常温で
プレス成形する工程と、前記増肉部を前記素形材の筒穴
内側に延出する内側増肉部に変形するよう常温でプレス
成形する工程と、前記内側増肉部の口部の外径を縮める
ように常温で口絞りプレス加工する工程と、を有するこ
とを特徴とする。
【0014】上述の製造方法によれば、各製造工程で常
温でプレス成形することにより、高圧物質用容器を製造
できるので、熱間プレス加工の手段を用いなくても良い
から、加熱装置を不用とし、被加工物の加熱、冷却のた
めの時間を削減して、迅速に加工作業を進められる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係る高圧物
質用容器の製造方法が図1〜図7に示されている。この
製造方法では、例えば平板状のステンレス、アルミニュ
ウム、又は鋼等の素材を板材絞り成形、又は鍛造等の手
段で、図1に示す有底長筒状で薄肉の第1素形材20又
は図2に示す有底短筒状で厚肉の第2素形材22に成形
しておく。この図1に示す第1素形材20は、その開口
部分を端部圧縮加工により、図3に示す如く、開口部分
の所定範囲の部分だけ厚肉に増肉形成して図3に示す第
3素形材24に形成する。
【0016】又は、図2に示す第2素形材22は、その
開口近くの所定範囲の部分だけ残し、これより底面側の
部分をしごきプレス加工により薄肉となるようにしごい
て長さを長くした筒状に成形して図3に示す第3素形材
24に形成する。
【0017】この第3素形材24は、その開口部近くに
増肉部26が形成されており、例えばこの増肉部26の
外径L10を58ミリメートル、底面側の細径の部分の
外径L11が50ミリメートル、筒穴28の内径L12
が40ミリメートルに形成されている。
【0018】次に、この第3素形材24は、図4に示す
ように、筒穴28内にマンドレル30を挿通した状態
で、さらに、このマンドレル30へ図4の下方へ駆動す
ることにより、絞り金型32の所定形状の穴内に押し込
まれることにより、増肉部26が内側へ突出することに
なり図5に示す第4素形材34に形成される。この第4
素形材34では、筒形の外周面から外方に延出していた
増肉部26が筒穴28の内側に延出する。
【0019】この第4素形材34は、全体の外径L13
が50ミリメートル、内側増肉部36の内径L14が3
2ミリメートルに形成されている。
【0020】次に、この第4素形材34は、図6に示す
ように、内側増肉部36の穴内に芯金38を入れ、内側
増肉部36の外方の周囲からダイス40を用いて口径を
縮めるようプレス口絞り加工を施し、口絞り部44を形
成した第5素形材42を形成する。この第5素形材42
は、口絞り部44の外径L15が38ミリメートルに形
成され、この口絞り部44の内径L16が20ミリメー
トルに形成されている。
【0021】次に、図7に示すように、第5素形材42
における口絞り部44の外周部に螺子溝46が形成され
て、完成品としての高圧物質用容器48が得られる。
【0022】また、上述した図1〜図6に示す各工程で
施されるプレス加工は、常温の下で、汎用されているプ
レス装置を利用して実行可能である。よって、熱間でプ
レス加工する場合に比べて、被加工品を加熱し、又は冷
却するための専用の装置が不用なので、製造設備を簡素
化し、かつ廉価にできる。また、加熱、冷却にかかる時
間を節約して、生産性を向上でき、しかも被加工品を加
熱するのに要するエネルギを省略できる。
【0023】さらに、上述のようにして製造される高圧
物質用容器は、容器耐圧を200kgf/cm2 以上に
設定できるので、液化ブタンガス(C4 10)又は液化
笑気ガス(N2 O)を充填し、車両用エアバック装置の
ガスインフレータとして利用するのに好適である。
【0024】
【発明の効果】本発明の高圧物質用容器の製造方法によ
れば、専用の加熱装置を用いることなく、常温でのプレ
ス加工により、高い生産性で製造可能とするという優れ
た効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る高圧物質用容器の製
造の一工程を断面で示す第1素形材の断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る高圧物質用容器の製
造の一工程を断面で示す第2素形材の断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る高圧物質用容器の製
造の一工程を断面で示す第3素形材の断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る高圧物質用容器の製
造の一工程での加工状態を示す要部縦断面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る高圧物質用容器の製
造の一工程を断面で示す第4素形材の断面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る高圧物質用容器の製
造の一工程での加工状態にある第5素形材を示す要部縦
断面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る高圧物質用容器の完
成状態を示す縦断面図である。
【図8】従来の高圧物質用容器の製造の一工程を示す加
工素材の断面図である。
【図9】従来の高圧物質用容器の製造の一工程での加工
状態を示す要部縦断面図である。
【図10】従来の高圧物質用容器の製造の一工程を示す
加工素材の断面図である。
【図11】従来の高圧物質用容器の製造の一工程を示す
加工素材の要部断面図である。
【図12】従来の高圧物質用容器の完成品を示す縦断面
図である。
【符号の説明】
20 第1素形材 22 第2素形材 24 第3素形材 26 増肉部 28 筒穴 30 マンドレル 32 絞り金型 34 第4素形材 36 内側増肉部 38 芯金 40 ダイス 42 第5素形材 44 口絞り部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有底筒状の素形材から、所定範囲の開口
    部分だけ厚肉に常温でプレス成形する工程と、 前記厚肉の開口部分に口部の外径を縮めた口絞り部を形
    成するよう常温で口絞りプレス加工をする工程と、 を有することを特徴とする高圧物質用容器の製造方法。
  2. 【請求項2】 有底筒状の素形材に、その開口部分の所
    定範囲を、外周に延出するよう厚肉にした増肉部を常温
    でプレス成形する工程と、 前記増肉部を前記素形材の筒穴内側に延出する内側増肉
    部に変形するよう常温でプレス成形する工程と、 前記内側増肉部の口部の外径を縮めるように常温で口絞
    りプレス加工する工程と、 を有することを特徴とする高圧物質用容器の製造方法。
JP9100579A 1997-04-17 1997-04-17 高圧物質用容器の製造方法 Pending JPH10291043A (ja)

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