JPH10290408A - テレビジョン受像機および文字多重放送表示方法 - Google Patents

テレビジョン受像機および文字多重放送表示方法

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JPH10290408A
JPH10290408A JP9401697A JP9401697A JPH10290408A JP H10290408 A JPH10290408 A JP H10290408A JP 9401697 A JP9401697 A JP 9401697A JP 9401697 A JP9401697 A JP 9401697A JP H10290408 A JPH10290408 A JP H10290408A
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JP
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screen
signal
sub
tuner
television receiver
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JP9401697A
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Yoshimi Takasaki
良美 高崎
Michiyasu Yamada
倫靖 山田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本来のテレビジョン信号による表示を邪魔せず
に、同一画面に対してテレビジョン信号による映像と文
字多重放送による表示とを同時に行う。 【解決手段】 チューナ31の出力がデコードされスイ
ッチ30の一方の入力端に供給されると共に、デコーダ
45で文字情報が取り出される。文字情報は、回路46
でYUV信号に変換され、スイッチ24の一方の入力端
に供給される。チューナ22のデコード出力がスイッチ
24の他方の入力端に供給される。スイッチ24で、一
方及び他方の入力端から所望のものが選択され、回路2
7に供給される。回路27では、供給された信号が夫々
の表示に対応した間引き率で間引きされ、出力がスイッ
チ30の他方の入力端に供給される。スイッチ30で、
一方及び他方の入力端が子画面表示位置に対応して切り
替えられ、親画面中に子画面が挿入表示される。CRT
35に表示の際に、回路38で輪郭強調される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、親画面の中に子
画面が表示されるようなテレビジョン受像機に関し、特
に、子画面に対して文字多重放送などによる文字情報の
表示をおこなうようにしたテレビジョン受像機および文
字多重放送表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン信号に対して文字情報を挿
入し、テレビジョン受像機でこの文字情報を表示するよ
うな、文字多重放送が各国で行われている。これは、テ
レビジョン信号における垂直ブランキング期間の所定ラ
イン、例えば第21ライン(および偶数フィールドでは
第284ライン)に、符号化されたキャラクタコードを
重畳させ、放送する。この放送を受信したテレビジョン
受像機では、符号化され挿入されたキャラクタコードを
デコードし、このキャラクタコードに基づいた表示を行
う。数フレーム分のテレビジョン信号で文字多重放送に
よる1画面の情報が伝送される。
【0003】文字多重放送として放送される内容として
は、聴力障害者のための字幕サービスといった補完番
組、気象情報や経済情報といった生活情報番組、文字に
よる娯楽のための娯楽番組など多様にわたっている。
【0004】文字多重放送におけるキャラクタコードで
は、表示する文字ならびに表示制御情報が表現される。
すなわち、キャラクタコードによって、文字やシンボ
ル,その文字の表示位置,文字色,その文字の背景色な
どの指定がなされ、テレビジョン受像機では、この指定
に基づき画面に対する表示が行われる。この表示は、テ
レビジョン画面の全体に、この文字多重放送による表示
のみがなされるか、あるいは、通常のテレビジョン映像
に対して重ねて表示される。
【0005】一方、テレビジョン受像機において画面の
左右分割表示を可能とし、これら分割された画面のそれ
ぞれに対して異なる表示を行う、所謂ツイン・ピクチャ
技術を適用したテレビジョン受像機が存在する。このツ
イン・ピクチャが適用されたテレビジョン受像機では、
例えばチューナが2台設けられ、2台のチューナで受信
されたテレビジョン信号がディジタル映像信号に変換さ
れ、例えばそれぞれ対応するメモリに書き込まれる。2
つのメモリに書き込まれた信号が同期を取って読み出さ
れ、合成され、左右の画面で別々のチャンネルの映像が
映出される。このようなテレビジョン受像機を用いるこ
とで、ユーザは、自分が現在選択しているチャンネルを
例えば分割された左側に表示させ(親画面と称する)る
と共に、他のチャンネルを右側に表示させ(子画面と称
する)、2つのチャンネルの映像を同時に楽しむことが
できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、文字
多重放送による表示は、テレビジョン画面の全体に対し
て行われるため、テレビジョン放送による映像と文字多
重放送の情報とを、同時に見たい場合には、これらを重
ねた表示とされ、大変見にくいものとなってしまう。そ
こで、上述のツイン・ピクチャ技術をこの文字多重放送
の表示に適用させたテレビジョン受像機が提案されてい
る。
【0007】図7は、このツイン・ピクチャ方式のテレ
ビジョン受像機に対する文字多重放送の表示の例を示
す。図7Aはおよび図7Bは、それぞれ画面のアスペク
ト比が16:9および4:3であるテレビジョン受像機
の表示の例である。これら図7Aおよび図7Bとにおい
て、画面100(あるいは画面100’)が通常のテレ
ビジョン放送による画面が表示される親画面100a
と、文字多重放送による画面が表示される子画面100
bとに分割される。アスペクト比が小さい図7Bの例で
は、そのまま画面を分割すると分割された画面が極端に
縦長になって見づらくなるため、画面100’の上下に
無画部が設けられ横長にされた画面が分割表示される。
【0008】このように、ツイン・ピクチャ方式を採用
することで、本来のテレビジョン放送による映像を邪魔
せずに、文字多重放送による表示を行うことができる。
しかしながら、このツイン・ピクチャ方式では、画面1
00が左右に分割されるため、親画面および子画面のそ
れぞれに対して、ライン数分の容量を持つメモリを用い
る必要がある。したがって、このツイン・ピクチャによ
るテレビジョン受像機では、大容量のメモリが用いられ
るため装置のコストが高くついてしまうという問題点が
あった。
【0009】したがって、この発明の目的は、安価な構
成で以て、本来のテレビジョン信号による表示を邪魔せ
ずに、同一画面に対してテレビジョン信号による映像と
文字多重放送による表示とを同時に行えるテレビジョン
受像機および文字多重放送表示方法を提供することにあ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上述した
課題を解決するために、1つの画面中に主画面と副画面
とを表示させる機能を有するテレビジョン受像機におい
て、主画面に表示させるテレビジョン信号を受信する第
1のチューナと、第1のチューナの出力から垂直ブラン
キング期間内にコード化され挿入された文字情報を取り
出すデコード手段と、デコード手段の出力を副画面に表
示させる第1の副画面表示制御手段と、副画面を主画面
の所定位置に挿入し表示させる表示制御手段とを有する
ことを特徴とするテレビジョン受像機である。
【0011】また、この発明は、上述した課題を解決す
るために、文字多重放送を受信し表示する文字多重放送
表示方法において、主画面に表示させるテレビジョン信
号を第1のチューナで受信するステップと、第1のチュ
ーナの出力から垂直ブランキング期間内にコード化され
挿入された文字情報を取り出すデコードのステップと、
デコードのステップの出力を副画面に表示させるステッ
プと、副画面を主画面の所定位置に挿入し表示させるス
テップとを有することを特徴とする文字多重放送表示方
法である。
【0012】上述したように、この発明は、第1のチュ
ーナの出力から取り出された文字情報が、主画面の所定
位置に挿入される副画面に対して表示されるため、主画
面の映像を邪魔せずに文字多重放送の表示がなされる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態
を、図面を参照しながら説明する。図1は、この発明に
よるテレビジョン受像機の一例を示す。テレビジョン受
像機1の主たる表示部である表示部(親画面)2に対し
て、副である表示部として子画面3が表示される。この
実施の一形態では、テレビジョン受像機1における表示
は、このように、親画面である表示部2に対して親画面
より小さい子画面3が同時に表示される、所謂PIP
(ピクチャ・イン・ピクチャ)によってなされる。この
子画面3の表示は、所定の操作によりOFFとすること
ができる。
【0014】操作部4に配置された複数のキー類を操作
することで、電源のON/OFF,チャンネルの切り替
え,音量の調整といった、テレビジョン受像機1の基本
的な機能の設定がなされる。表示部2に対する子画面3
の表示の有無や表示の内容も、この操作部4で設定でき
る。なお、キー5aおよび5bは、後述する文字多重放
送の表示の際の、ページ切り替えを行うスイッチであ
る。
【0015】また、テレビジョン受像機1には、赤外線
受光部6が設けられており、リモートコマンダ7によっ
て送信された赤外線信号を受信することができるように
されている。操作部4での操作と同様に、この受信され
た赤外線信号に基づきテレビジョン受像機1の機能の設
定を行うことができる。
【0016】図2は、リモートコマンダ7の一例を概略
的に示す。前面に設けられた赤外線信号送信部10から
赤外線信号が送信される。複数のキー11は、テレビジ
ョン受像機1の基本的な設定を行うためのキーである。
キー11は、例えば、テレビジョン受像機1の電源のO
N/OFFを行うための電源スイッチやチャンネル設定
を行うためのチャンネルキー、ボリューム制御を行うた
めの音量アップ/ダウンキーからなる。キー12および
13は、それぞれ表示部2に対して所定の設定メニュー
画面およびインデックス画面を表示させる。このメニュ
ー画面やインデックス画面において方向キー15および
中央の「ENTER」キーを操作することによって機能
の選択ならびに設定がなされる。
【0017】PIPキー16およびPIPテキストキー
14は、共に表示部2に対して子画面3を表示させるた
めのキーである。キー16を押すと通常のPIP画面、
すなわち、子画面3に対して親画面とは別に設定された
チャンネルの映像が映し出される(以下、このときの子
画面3を子画面3Aとする)。図3Aは、PIPキー1
6が押された場合の表示部2の表示の一例を示す。この
子画面3Aのサイズは、例えば縦横のそれぞれが親画面
である表示部2の1/3とされる。子画面3Aに映出さ
れるチャンネルは、テレビジョン受像機1の操作部4お
よびリモートコマンダ7によって設定できる。
【0018】PIPテキストキー14を押すと、子画面
3に対して文字多重放送による画面が表示される(以
下、このときの子画面3を子画面3Bとする)。図3B
は、PIPテキストキー14が押された場合の表示部2
の表示の一例を示す。子画面3Bには、主に文字列が表
示されるため、サイズが子画面3Aよりもやや大きく、
例えば縦横のそれぞれが親画面である表示部2の1/2
とされ、且つ、所定の方法で輪郭強調がなされる。テレ
ビジョン受像機1のキー5aあるいは5b、またはリモ
ートコマンダ7の方向キー15を操作することで、子画
面Bにおいてページを切り替えることができる。キー5
aあるいは5b、または所定の方向キー15を押し続け
ることで、ページの早送りが可能である。
【0019】なお、子画面3Aおよび3Bの表示中に、
キー14および16のうち表示されている画面に対応す
るキーを押した場合にはその表示が消され、他方の画面
に対応するキーを押した場合には、子画面3の表示が押
されたキーに対応する画面に切り替わる。
【0020】また、子画面3Aあるいは3Bを表示中
に、所定の操作、例えばリモートコマンダ7において所
定の機能選択後に方向キー15の操作を行うことで、子
画面3Aあるいは子画面3Bの、表示部2に対する表示
位置を変更することができる。こうすることによって、
親画面中の邪魔にならない領域に子画面3Aあるいは子
画面3Bを移動させることができる。
【0021】図4は、上述の機能を実現させるような、
この実施の一形態によるテレビジョン受像機1の構成の
一例を示す。なお、この図4では、煩雑さを避けるた
め、音声信号の処理については省略されている。なお、
この構成は、全体的に、マイクロプロセッサなどからな
るマイコン40によって制御される。リモートコマンダ
7から送信された赤外線信号が赤外線受信部6により受
信され、赤外線受信回路36でデコードされ、マイコン
40に供給される。また、操作部4におけるキー操作に
基づく信号がキー入力回路37からマイコン40に対し
て供給される。
【0022】アンテナ20によってテレビジョン信号が
受信される。分配器21によって、このテレビジョン信
号が互いに同等な一方のテレビジョン信号および他方の
テレビジョン信号とに分配される。一方および他方のテ
レビジョン信号は、それぞれチューナ22およびチュー
ナ31に供給される。
【0023】他方のテレビジョン信号が供給されるチュ
ーナ31は、親画面として表示される信号の処理を行
う。例えばリモートコマンダ7によって設定されたチャ
ンネル設定情報に基づき、マイコン40からチューナ3
1に対してチャンネル設定信号が供給される。チューナ
31では、このチャンネル設定信号に基づき所望のチャ
ンネルの信号が選択され、この信号が中間周波数信号に
変換される。また、このチューナ31は、VIF回路お
よび検波回路を含み、中間周波数信号をさらに変換し、
コンポジットビデオ信号を出力する。
【0024】ところで、従来技術で既に述べたように、
文字多重放送では、テレビジョン信号における垂直ブラ
ンキング期間の所定ライン、例えば第21ライン(およ
び偶数フィールドでは第284ライン)に、符号化され
たキャラクタコードが文字信号として重畳される。そこ
で、このチューナ31において、文字信号が重畳された
ライン信号、すなわち第21ラインおよび第284ライ
ンの信号が抜き取られる。抜き取られたライン信号は、
テキストデコーダ45に供給される。
【0025】ライン信号に重畳された文字信号は、テキ
ストデコーダ45で復号化され、元のキャラクタコード
が得られる。このキャラクタコードは、例えばアスキー
コードからなり、文字および記号といったキャラクタ
や、制御コードを表す。制御コードによって、キャラク
タの表示位置や表示ページ、表示色などが制御される。
表示色は、キャラクタコードにおいては三原色R,G,
Bに基づき指定される。このテキストデコーダ45は、
キャラクタコードに基づき画像信号を生成するキャラク
タジェネレータを含み、復号化され得られたキャラクタ
コードに基づき、三原色信号R,G,Bからなる画像信
号を生成する。この三原色信号R,G,Bは、RGB−
YUV変換回路46に供給され、輝度信号Yおよび色差
信号U,Vからなるコンポーネントビデオ信号に変換さ
れる。RGB−YUV変換回路46の出力がスイッチ回
路24の一方の入力端に供給される。
【0026】なお、図4では、このスイッチ回路24お
よび後述するスイッチ回路30に供給されるコンポーネ
ントビデオ信号の経路が1本に省略されている。
【0027】図5は、RGB−YUV変換回路46の構
成の一例を示す。三原色信号R,G,Bを構成する信号
R,信号G,および信号Bのそれぞれが演算回路50に
供給されると共に、信号RおよびBが反転回路51およ
び52にそれぞれ供給される。この演算回路50では、
信号R,G,およびBに対してそれぞれ所定の係数a,
b,およびcを乗じ、得られた結果を加算することで、
輝度信号Yを得る。反転回路51で反転された信号Rが
加算回路53で演算回路50で得られた輝度信号Yと加
算され、信号(Y−R)が得られる。この信号(Y−
R)が色差信号Uとして出力される。同様に、反転回路
51で反転された信号Bが加算回路53で輝度信号Yと
加算され、信号(Y−B)が得られる。この信号(Y−
B)が色差信号Vとして出力される。
【0028】一方、チューナ31から出力されたコンポ
ジットビデオ信号は、デコーダ32にも供給され、Y/
C分離処理および色復調処理がなされ、輝度信号Yおよ
び色差信号U,Vからなるコンポーネントビデオ信号に
変換される。このコンポーネントビデオ信号は、スイッ
チ回路30の一方の入力端に供給される。
【0029】なお、後述するが、スイッチ回路30の他
方の入力端には、子画面3に対する表示のためのコンポ
ーネントビデオ信号が供給される。子画面3が表示され
るように設定された際には、このスイッチ回路30にお
いて、一方の入力端と他方の入力端とが子画面3の表示
期間に対応して切り替えられる。すなわち、1水平期間
において子画面3が表示される期間に他方の入力端に切
り替えられ、その他の期間では一方の入力端に切り替え
られる。これは、例えばチューナ31の出力に基づき垂
直および水平同期信号を抽出することによってなされ
る。このようにスイッチ回路30を制御することによ
り、親画面と子画面3の信号とをすげ替え、親画面の中
に子画面3を挿入し表示させることができる。また、子
画面3を表示せず、親画面だけの表示とするときには、
スイッチ回路30は、一方の入力端が固定的に選択され
る。
【0030】スイッチ回路30で切り替え制御され出力
されたコンポーネントビデオ信号がマトリクス回路33
に供給される。このマトリクス回路33において、周知
のテレビジョン信号の処理技術に基づき、輝度信号Yお
よび色差信号U,Vからなるコンポーネントビデオ信号
が三原色信号R,G,Bに変換される。この三原色信号
R,G,BがCRT駆動回路34を介してCRT35に
供給され、表示部2として表示される。
【0031】また、この実施の一形態においては、スイ
ッチ回路30から出力されたコンポーネントビデオ信号
のうち、輝度信号YがVM(Velocity Modulate) 回路3
8に供給される。詳細は後述するが、このVM回路38
は、CRT35の水平偏向を制御して、CRT35に表
示される映像の輪郭強調を行う。
【0032】一方、分配器21で分配された一方のテレ
ビジョン信号が供給されるチューナ22は、子画面3に
表示される信号の処理を行う。マイコン40からチュー
ナ22に対して、チャンネル設定信号が供給される。チ
ューナ22では、このチャンネル設定信号に基づき所望
のチャンネルの信号が選択され、この信号が中間周波数
信号に変換される。また、このチューナ22は、VIF
回路および検波回路を含み、中間周波数信号がさらにコ
ンポジットビデオ信号に変換される。このコンポジット
ビデオ信号は、デコーダ23に供給される。
【0033】デコーダ23で、供給されたコンポジット
ビデオ信号に対してY/C分離処理および色復調処理が
なされ、輝度信号Yおよび色差信号U,Vからなるコン
ポーネントビデオ信号に変換される。このコンポーネン
トビデオ信号は、スイッチ回路24の他方の入力端に供
給される。
【0034】スイッチ回路24に対して、マイコン40
から切り替え制御信号が供給される。すなわち、子画面
3の表示を、通常のPIPとしての表示がなされる子画
面3Aとする場合には、スイッチ回路24において他方
の入力端が選択され、文字多重放送による表示がなされ
る子画面Bとする場合には、一方の入力端が選択され
る。例えば、図2に示されるリモートコマンダ7におい
て、PIPキー16が押された場合には他方の入力端が
選択され、PIPテキストキー14が押された場合に
は、一方の入力端が選択される。
【0035】スイッチ回路24において子画面Aおよび
子画面Bの表示のうち何方を表示するかを選択され出力
されたコンポーネントビデオ信号は、A/D変換回路2
6に供給される。そして、A/D変換器26で所定のサ
ンプリング周波数で以てサンプリングされディジタルコ
ンポーネントビデオ信号に変換される。このディジタル
コンポーネントビデオ信号は、PIPコントローラ27
に供給される。
【0036】PIPコントローラ27では、メモリ28
を用いて所定の方法で間引き処理が行われ、画像のサイ
ズが縮小される。上述したように、この実施の一形態で
は、通常のPIPによる子画面3Aのサイズが親画面に
対して縦横それぞれ1/3とされ、文字多重放送による
子画面Bのサイズが親画面に対して縦横それぞれ1/2
とされる。したがって、子画面Aが表示されるように選
択されている場合には、間引き率が1/3で間引きが行
われ、子画面Bが表示されるように選択されている場合
には、間引き率が1/2で間引きが行われる。
【0037】この間引きは、例えばメモリ28に対して
コンポーネントビデオ信号が書き込まれる際に行われ
る。これに限らず、メモリ28から信号が読み出される
際に行ってもよい。また、必要に応じて補間処理をする
ようにしてもよい。なお、間引き率は、上述の値に限定
されるものではない。メモリ28からの信号の読み出し
は、ビデオ信号のレートで以てなされる。
【0038】また、スイッチ回路24において一方の入
力端が選択され、文字多重放送による子画面3Bを表示
するようにされた場合には、RAM28に対して、文字
信号に基づくコンポーネントビデオ信号を書き込むこと
もできる。こうすることによって、マイコン40からの
制御信号により、文字多重放送による画面が表示される
子画面3Bにおいて、ページ切り替え表示や、スクロー
ル表示が可能とされる。これは、テキストデコーダ45
にメモリを設け、このメモリに文字信号に基づき得られ
たキャラクタコードを書き込むようにしてもよい。
【0039】メモリ28から読み出され、PIPコント
ローラ27から出力されたコンポーネントビデオ信号
は、D/A変換回路29に供給されアナログコンポーネ
ントビデオ信号に変換される。D/A変換回路29の出
力は、上述した、スイッチ回路30の他方の入力端に対
して供給される。
【0040】上述したように、スイッチ回路30では、
子画面3Aあるいは子画面3Bの表示領域に対応して、
一方および他方の入力端が切り替えられことによって、
親画面の信号の所定領域に対して、互いに異なる画像サ
イズを有する子画面3Aあるいは子画面3Bの信号が挿
入される。また、上述したように、子画面3Aおよび子
画面3Bの、表示部2に対する表示位置は、所定の操作
によって変更することができる。スイッチ回路30の切
り替えのタイミングは、例えばPIPコントローラ27
から供給される制御信号に基づき、これら子画面3Aお
よび子画面3Bの画像サイズや表示部2に対する表示位
置に対応して制御される。
【0041】ところで、子画面3Bにおいては、文字多
重放送による画面が本来の画面サイズより、この例では
縦横それぞれ1/2、面積比では1/4に縮小されて表
示される。そのため、場合によっては表示される文字な
どが小さくなりすぎ見にくくなってしまう。そこで、こ
の実施の一形態においては、上述したVM回路38によ
って輪郭強調を行う。
【0042】図6は、このVM回路38による輪郭強調
の原理を概念的に示す。VM回路38では、輝度信号Y
に対して時間に関する2次微分を行う。先ず、例えば図
6Aに示されるような輝度信号Yに対して微分を行い、
図6Bの1次微分信号を得る。この1次微分信号をさら
に時間に関して微分し、図6Cに示される2次微分信号
を得る。この2次微分信号が制御信号としてVM回路3
8から出力される。VM回路38から出力されたこの制
御信号がCRT35の水平偏向回路(図示しない)に供
給される。
【0043】水平偏向回路では、このVM回路38から
供給されたこの制御信号に基づいて、水平偏向速度が制
御される。CRT35では、電子ビームの水平偏向速度
が速いほど画面が暗く、水平偏向速度が遅いほど画面が
明るくなる。そのため、図6Dに示されるように、信号
に対して速度変調がかけられ、元の輝度信号Y(図6
A)のエッジ部分で明るさが変化され、輪郭が強調され
る。
【0044】なお、この例では、文字多重放送の子画面
3Bに対する表示の際の輪郭強調を、このVM回路38
を用いて行っているが、これはこの例に限定されない。
例えばPIPコントローラ27から出力されたビデオ信
号に対して、ディジタル的に画像処理を行うことで、輪
郭強調を行ってもよい。この場合には、子画面3B内の
表示に対してのみ、輪郭強調が施される。
【0045】なお、図4では省略されているが、上述の
テキストデコーダ45から出力された、文字信号に基づ
く三原色信号R,G,Bは、RGB−YUV変換回路4
6に供給されると共に、CRT駆動回路34に対して直
接的に供給することもできる。こうすることで、CRT
35に対して、表示部2の全体を使用して文字多重放送
の画面を表示することができ、通常の文字多重放送によ
る画像を得ることができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、PIPの子画面に対して文字多重放送による画像が
表示されるため、親画面の映像の邪魔をせずに文字多重
放送による表示画面を見ることができる効果がある。
【0047】また、この実施の一形態によれば、文字多
重放送が表示される子画面を表示する場合と、文字多重
放送が表示される子画面とで画像の間引き率を変え、文
字多重放送が表示される子画面のサイズが、通常のPI
Pによる子画面のサイズより大きくされているために、
文字多重放送による文字を読み易いという効果がある。
【0048】さらに、この実施の一形態によれば、文字
多重放送が表示される子画面を表示する際には、画面全
体に速度変調による輪郭強調処理が施されるため、文字
多重放送による文字表示がより一層読み易いという効果
がある。
【0049】さらに、この実施の一形態によれば、回路
の構成が通常のPIPを行う場合の構成と略同一である
ため、コストが抑えられるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるテレビジョン受像機の一例を示
す略線図である。
【図2】リモートコマンダの一例を概略的に示す略線図
である。
【図3】表示部に対して子画面が表示された例を示す略
線図である。
【図4】実施の一形態によるテレビジョン受像機の構成
の一例を示すブロック図である。
【図5】RGB−YUV変換回路の構成の一例を示すブ
ロック図である。
【図6】VM回路による輪郭強調の原理を示す概念図で
ある。
【図7】ツイン・ピクチャ方式のテレビジョン受像機に
対する文字多重放送の表示の例を示す略線図である。
【符号の説明】
1・・・テレビジョン受像機、2・・・親画面および子
画面が表示される表示部、3A・・・通常のPIPによ
る表示がなされた子画面、3B・・・文字多重放送によ
る表示がなされた子画面、7・・・リモートコマンダ、
14・・・文字多重放送による子画面の表示を設定する
PIPテキストスキー、15・・・方向キー、16・・
・つっじょうのPIPによる子画面の表示を設定するP
IPキー、22・・・チューナ、24・・・スイッチ回
路、27・・・PIPコントローラ、28・・・メモ
リ、30・・・スイッチ回路、35・・・CRT、38
・・・速度変調による輪郭強調を行うVM回路、45・
・・テキストデコーダ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つの画面中に主画面と副画面とを表示
    させる機能を有するテレビジョン受像機において、 主画面に表示させるテレビジョン信号を受信する第1の
    チューナと、 上記第1のチューナの出力から垂直ブランキング期間内
    にコード化され挿入された文字情報を取り出すデコード
    手段と、 上記デコード手段の出力を副画面に表示させる第1の副
    画面表示制御手段と、 上記副画面を上記主画面の所定位置に挿入し表示させる
    表示制御手段とを有することを特徴とするテレビジョン
    受像機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のテレビジョン受像機に
    おいて、 上記副画面に表示させるテレビジョン信号を受信する第
    2のチューナと、 上記第2のチューナの出力と上記デコード手段の出力と
    を切り替えて上記副画面に表示させる手段とをさらに有
    するテレビジョン受像機。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のテレビジョン受像機に
    おいて、 上記副画面に表示させるテレビジョン信号を受信する第
    2のチューナと、 上記第2のチューナの出力を上記副画面に表示させる第
    2の副画面表示制御手段とをさらに有し、 上記第1および第2の副画面表示制御手段とは共通して
    用いられることを特徴とするテレビジョン受像機。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のテレビジョン受像機に
    おいて、 三原色信号からなる上記デコード手段の出力を輝度信号
    と色差信号とからなるコンポーネントビデオ信号へと変
    換する信号変換手段をさらに有することを特徴とするテ
    レビジョン受像機。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のテレビジョン受像機に
    おいて、 上記デコード手段の出力を上記副画面に対して上記表示
    させる際に、輪郭強調を行うことを特徴とするテレビジ
    ョン受像機。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載のテレビジョン受像機に
    おいて、 上記デコード出力が第1の間引き率で間引きされ上記副
    画面に対して表示され、上記第2のチューナが第2の間
    引き率で間引きされ上記副画面に対して表示され、上記
    第1の間引き率は、上記第2の間引き率よりも大である
    ことを特徴とするテレビジョン受像機。
  7. 【請求項7】 文字多重放送を受信し表示する文字多重
    放送表示方法において、 主画面に表示させるテレビジョン信号を第1のチューナ
    で受信するステップと、 上記第1のチューナの出力から垂直ブランキング期間内
    にコード化され挿入された文字情報を取り出すデコード
    のステップと、 上記デコードのステップの出力を副画面に表示させるス
    テップと、 上記副画面を上記主画面の所定位置に挿入し表示させる
    ステップとを有することを特徴とする文字多重放送表示
    方法。
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