JPH10289440A - 磁気記録媒体および磁気記録再生方法 - Google Patents

磁気記録媒体および磁気記録再生方法

Info

Publication number
JPH10289440A
JPH10289440A JP10046285A JP4628598A JPH10289440A JP H10289440 A JPH10289440 A JP H10289440A JP 10046285 A JP10046285 A JP 10046285A JP 4628598 A JP4628598 A JP 4628598A JP H10289440 A JPH10289440 A JP H10289440A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording material
magnetic recording
recording
saturation magnetization
magnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10046285A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Cho
勤 長
Masao Shigeta
政雄 重田
Shinko Karatsu
真弘 唐津
Mari Fujii
真理 藤井
Tsutomu Ishizaka
力 石坂
Katsumi Saito
勝美 斎藤
Katsuhiko Wakayama
勝彦 若山
Shohei Mimura
升平 三村
Masahiro Ito
正宏 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Toppan Infomedia Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Magnetic Printing Co Ltd
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Magnetic Printing Co Ltd, TDK Corp filed Critical Tokyo Magnetic Printing Co Ltd
Priority to JP10046285A priority Critical patent/JPH10289440A/ja
Publication of JPH10289440A publication Critical patent/JPH10289440A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Recording Or Reproducing By Magnetic Means (AREA)
  • Hard Magnetic Materials (AREA)
  • Thin Magnetic Films (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Manufacture Of Metal Powder And Suspensions Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録情報の改竄による変造を効果的に防止で
きる磁気記録媒体と、この磁気記録媒体に対し記録およ
び再生を行なう方法とを提供する。 【解決手段】 FeおよびAlを含有する結晶質合金か
らなる記録材料を有する。この記録材料は、Feおよび
Alの合計が90原子%以上であり、原子比Al/(F
e+Al)が0.30〜0.45である。また、この記
録材料は、加熱により不規則相から規則相に変化する。
この記録材料の飽和磁化は、加熱前に45emu/g以上あ
り、加熱により35emu/g以上低下する。この記録材料
は、透過型電子顕微鏡の明視野像において暗部が観察さ
れ、この暗部は、面積比で記録材料の15〜60%を占
め、暗部の最大幅は10〜200nmである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気カード等の磁
気記録媒体と、これを記録再生する方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気カードの普及は著しく、種々
の分野で利用されている。とりわけ、金額情報等が磁気
情報として記録され、使用するつど金額が減算されて書
き換えられるカード(プリペイドカード)への用途が拡
大している。
【0003】この用途では、記録情報の改竄による磁気
カードの変造や、カード自体の偽造が容易であっては、
システムの安全性を著しく低下させてしまう。このた
め、情報の改竄を防止するための保護機能をもつ磁気カ
ードが要望され、これに応じて種々の磁気カードが提
案、実用化されている。例えば、磁気カードの一部に特
殊な材料からなる領域を形成することにより、カード自
体の偽造を困難にしたり、その領域を検知してカードの
真偽判定を行なうもの、カードの層構成を複雑にするも
のなどである。
【0004】これらの保護機能を採用した磁気カードは
大量に偽造したり複製したりすることは困難になるもの
の、例えば1枚のカードの金額情報等を書き換えるなど
の改竄により、使用済みのカード情報を初期の金額情報
に戻すことは可能であった。この対策として、使用度数
に応じてパンチで穿孔する方法もあるが、この方法では
きめ細かく対応できないこと、抜きカスが出ること、パ
ンチ孔を埋めて修復されることなどの問題がある。この
他、感熱記録などにより使用度数に応じて可視情報を記
録することも考えられるが、可視情報の読み取りは光学
的に行なう必要があるので、汚れに弱いという問題があ
る。また、可視情報であるため、記録の改竄が容易であ
る。また、光学的読み取り装置は高価であるという問題
もある。このように、現実的に改竄防止に極めて有効と
いえる手段はない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、記録
情報の改竄による変造を効果的に防止できる磁気記録媒
体と、この磁気記録媒体に対し記録および再生を行なう
方法とを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(19)のいずれかの構成により達成される。 (1) FeおよびAlを含有し、加熱により不規則相
から規則相に変化する結晶質合金からなり、前記不規則
相であるときの飽和磁化が、45emu/g以上であってか
つ前記規則相であるときの飽和磁化よりも35emu/g以
上高い記録材料を有する磁気記録媒体。 (2) 前記記録材料は、規則相であるときの飽和磁化
に対する不規則相であるときの飽和磁化の比が2以上で
ある上記(1)の磁気記録媒体。 (3) FeおよびAlを含有する結晶質合金からな
り、透過型電子顕微鏡の明視野像において暗部が観察さ
れ、前記暗部が面積比で15〜60%を占める記録材料
を有する磁気記録媒体。 (4) FeおよびAlを含有する結晶質合金からな
り、透過型電子顕微鏡の明視野像において、幅が10〜
200nmである暗部が観察される記録材料を有する磁気
記録媒体。 (5) 前記記録材料の前記明視野像において、前記暗
部の占める比率が面積比で15〜60%である上記
(4)の磁気記録媒体。 (6) 前記暗部にFe3Al型結晶格子の存在が認め
られる上記(3)〜(5)のいずれかの磁気記録媒体。 (7) 前記記録材料は、FeおよびAlの合計が90
原子%以上であり、原子比Al/(Fe+Al)が0.
30〜0.45である上記(1)〜(6)のいずれかの
磁気記録媒体。 (8) FeおよびAlを含有する結晶質合金からな
り、FeおよびAlの合計が90原子%以上であり、原
子比Al/(Fe+Al)が0.30〜0.45である
記録材料を有する磁気記録媒体。 (9) 前記記録材料中のAlが、MI(MIは、Si、
Ge、Sn、Sb、Bi、Mo、W、Nb、Ta、T
i、ZrおよびHfの少なくとも1種)で置換されてお
り、記録材料中のMI含有量が10原子%以下である上
記(7)または(8)の磁気記録媒体。 (10) 前記記録材料中のFeが、MII(MIIは、C
o、Ni、Mn、Cr、VおよびCuの少なくとも1
種)で置換されており、記録材料中のMIIの含有量が2
0原子%以下である上記(7)〜(9)のいずれかの磁
気記録媒体。 (11) 前記記録材料がMIII(MIIIは、B、C、N
およびPの少なくとも1種)を10原子%以下含有する
上記(7)〜(10)のいずれかの磁気記録媒体。 (12) 前記記録材料は、飽和磁化が45emu/g以上
であり、かつ、加熱により飽和磁化が35emu/g以上低
下するものである上記(3)〜(11)のいずれかの磁
気記録媒体。 (13) 前記記録材料は、加熱後の飽和磁化に対する
加熱前の飽和磁化の比が2以上である上記(3)〜(1
2)のいずれかの磁気記録媒体。 (14) 前記記録材料が、扁平状粒子からなる粉末で
ある上記(1)〜(13)のいずれかの磁気記録媒体。 (15) 樹脂製の基体上に前記記録材料を含む不可逆
記録層を有する磁気カードである上記(1)〜(14)
のいずれかの磁気記録媒体。 (16) 上記(1)〜(15)のいずれかの磁気記録
媒体に対し記録および再生を行なう方法であって、記録
材料の少なくとも一部をサーマルヘッドまたはレーザ光
により加熱することにより、記録材料の飽和磁化を不可
逆的に変化させて記録を行う磁気記録再生方法。 (17) 記録後、記録材料の磁化を検出することによ
り再生を行う上記(16)の磁気記録再生方法。 (18) 記録後、記録材料に直流磁界を印加し、次い
で、記録材料の磁化を検出することにより再生を行う上
記(16)の磁気記録再生方法。 (19) 記録後、記録材料に直流磁界を印加しながら
記録材料の磁化を検出することにより再生を行う上記
(16)の磁気記録再生方法。
【0007】
【作用および効果】本発明の磁気記録媒体は、書き換え
不可能な記録材料を有するため記録情報の改竄が極めて
困難であり、このため磁気記録媒体に適用したときの安
全性が高く、しかも、情報の読み出しが磁気的に行なえ
るため、記録再生装置が安価にできる。
【0008】ところで、特開平8−77622号公報に
は、(結晶質のときの飽和磁化)/(非晶質のときの磁
化)が5以上である合金を磁気記録材料として用いる不
可逆記録媒体が記載されている。これに対し、本発明で
用いる書き換え不可能な記録材料は結晶質合金なので、
上記公報記載の非晶質の記録材料に比べ、安定性がより
良好である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。
【0010】本発明の磁気記録媒体が有する記録材料
は、結晶質合金であり、不規則相から規則相への不可逆
的な変態に伴って飽和磁化が不可逆的に減少するもので
ある。本発明では、記録材料のこの性質を利用して記録
および再生を行なう。具体的には、記録材料を加熱する
ことにより、飽和磁化を減少させる。
【0011】本発明で用いる記録材料は、FeおよびA
lを含有する。FeとAlとの合計含有量は、90原子
%以上であることが好ましい。Alの比率を表す原子比
Al/(Fe+Al)は、好ましくは0.30〜0.4
5、より好ましくは0.35〜0.42である。
【0012】この結晶質合金は、平衡状態では規則相で
あり、常磁性であるためにほとんど磁化を示さない。し
かし、この合金を、加工すると、すなわち、例えば液体
急冷法やスパッタ法、蒸着法などで急冷したり、好まし
くはさらに粉砕したりすると、格子歪みを伴う不規則な
構造となり、磁性を支配するFe原子の環境が変化する
ために強磁性を示すようになる。いったん不規則な構造
になった合金は、加熱により構造緩和して飽和磁化が減
少するので、加熱による磁化変化を利用した記録が可能
となる。そして、加熱により飽和磁化が減少した合金を
加熱前の不規則な構造に戻すためには、記録材料をその
融点付近まで加熱した後、再び加工等を行う必要があ
る。例えば、本発明を磁気カードに適用する場合には、
少なくとも、磁気カードの基体が燃焼してしまうほどの
高温まで加熱する操作を行う必要がある。このため、記
録材料にいったん記録された情報の書き換えは実質的に
不可能であり、情報の改竄を防ぐことができる。
【0013】より詳細に説明すると、Al/(Fe+A
l)が上記した好ましい範囲にあるようなFe−Al合
金の常温状態における平衡相は、常磁性のB2相であ
る。B2相は、BCC−Fe格子とCsCl構造のFe
Al格子とが組合わさって構成されており、これら基本
的な格子の対称性が高いものとなっている。このような
合金を加工すると、加工度に応じてFeとAlとが原子
単位でランダムに置換すると共に空孔や転位が導入され
て、上記基本的な格子の規則性が失われて対称性が著し
く低下し、同時に磁性が発現する。そして、加工した合
金を融点未満の温度まで加熱すると、上記基本的な格子
の規則性が少なくとも一部復活し、飽和磁化が減少す
る。ただし、通常、加工前の状態までは戻らない。本発
明において加熱により不規則相から規則相に変化すると
は、基本的な格子の規則性が、加熱により少なくとも一
部復活することを意味する。すなわち、本発明における
規則相とは、歪みを導入していないB2相だけではな
く、格子の非対称性が一部残存している場合も含む概念
とする。なお、加熱により基本的な格子の対称性が復活
することは、X線回折や電子線回折により確認すること
ができる。
【0014】本発明で用いる結晶質合金において、Al
の比率が低すぎると、加熱による飽和磁化変化率が小さ
くなる。一方、Alの比率が高すぎると、耐環境性が著
しく低くなる。本明細書において耐環境性が低いとは、
熱安定性が悪いこと、具体的には、温度100℃程度の
環境下で保存したときに、飽和磁化が減少してしまうこ
とを意味する。Alの比率が高すぎると、高温環境下で
の保存により飽和磁化が著しく低下し、一方、加熱後の
飽和磁化は変化しないため、飽和磁化変化率が著しく低
くなってしまう。また、Alの比率が高すぎると、加熱
前の飽和磁化自体が小さくなって再生信号のSN比が低
くなるという問題もある。
【0015】記録材料中のAlは、MI(MIは、Si、
Ge、Sn、Sb、Bi、Mo、W、Nb、Ta、T
i、ZrおよびHfの少なくとも1種)で置換されてい
てもよい。MIでAlを置換することにより、耐環境性
が向上する。ただし、MI含有量が多すぎると、初期飽
和磁化(不規則相本来の飽和磁化)が低くなってしまう
ため、記録材料中のMI含有量は10原子%以下とする
ことが好ましい。
【0016】記録材料中のFeは、MII(MIIは、C
o、Ni、Mn、Cr、VおよびCuの少なくとも1
種)で置換されていてもよい。MIIでFeを置換するこ
とにより、飽和磁化変化率が向上する。また、MIIのう
ちCrは、耐食性の向上に極めて有効である。ただし、
II含有量が多すぎると、初期飽和磁化が低くなってし
まうことがあるため、記録材料中のMII含有量は20原
子%以下とすることが好ましい。
【0017】なお、MIおよびMIIは、上記した原子比
Al/(Fe+Al)を算出する際に、それぞれAlお
よびFeとして扱う。
【0018】記録材料中には、MIII(MIIIは、B、
C、NおよびPの少なくとも1種)が含有されていても
よい。MIIIは、合金を急冷法等により製造する際に、
不規則相を出現しやすくする。また、不規則相から規則
相への変化を妨げる作用を示す。このため、上記MI
同様に、高温環境下で保存したときの飽和磁化の減少を
抑える効果を示す。しかも、MIII添加による初期飽和
磁化の低下はほとんど認められない。ただし、MIII
有量が多すぎると飽和磁化変化率が低くなってしまうた
め、MIII含有量は記録材料の10原子%以下とするこ
とが好ましい。なお、MIIIのうちCは、例えば合金粉
末を粉砕する際に用いる分散媒(有機溶媒)から混入す
ることがある。
【0019】また、記録材料中には、上記各元素のほ
か、通常、不可避的不純物として酸素が含まれる。酸素
は、合金を粉砕する際に混入しやすい。酸素の含有量
は、一般に3原子%程度以下に抑えることが好ましい。
【0020】磁気カード等の磁気記録媒体として十分な
SN比を得るためには、記録材料は、加熱前に飽和磁化
が好ましくは45emu/g以上、より好ましくは50emu/g
以上あることが望ましく、かつ、加熱により飽和磁化が
好ましくは35emu/g以上、より好ましくは40emu/g以
上低下するものであることが望ましい。
【0021】また、加熱前の飽和磁化および加熱による
飽和磁化の低下量が上記範囲であって、かつ、飽和磁化
の変化率、すなわち、(加熱前の飽和磁化/加熱後の飽
和磁化)が、2以上、好ましくは3以上であれば、SN
比はさらに良好となる。飽和磁化が大きく変化する記録
材料では、後述するように直流磁界を印加しながら再生
すれば、再生感度を向上させることができる。なお、飽
和磁化の変化率が大きい記録材料に直流磁界を印加しな
がら再生する場合には、記録材料の保磁力は特に限定さ
れず、軟磁性体であってもよい。
【0022】なお、上記飽和磁化は、通常の環境温度範
囲(例えば−10〜40℃)におけるものである。
【0023】昇温時に記録材料が飽和磁化変化を示し始
める温度は、好ましくは50〜500℃、より好ましく
は100〜500℃、さらに好ましくは150〜400
℃の範囲に存在することが望ましく、また、このような
温度範囲内までの加熱により上記した飽和磁化変化が得
られることが好ましい。飽和磁化変化を示し始める温度
が低すぎると、熱に対して不安定となり、高温環境下で
の保存により飽和磁化が大きく低下してしまい、記録時
に十分な飽和磁化変化が得られなくなるので、信頼性が
低くなる。また、加熱領域近傍が影響を受けやすくなっ
て正確な記録が困難となる。飽和磁化変化を示し始める
温度が高すぎると、記録の際に必要とされる加熱温度が
高くなるため耐熱性の低い樹脂を基体に使うことが困難
となり、また、記録装置が高価になってしまう。磁気カ
ード等において記録層をサーマルヘッドなどにより加熱
したとき、一般に記録層の深部は表面付近に比べて到達
温度が低くなるが、飽和磁化変化を示し始める温度が上
記範囲内にあれば、記録層内にこのような温度分布が生
じても実用上十分な飽和磁化変化が実現する。なお、記
録する際の加熱時間は特に限定されないが、通常、3ms
以下の加熱で飽和磁化は十分に変化し、2ms以下でも十
分な飽和磁化変化が実現する。加熱時間の下限は到達温
度によっても異なるが、通常、0.5ms程度である。
【0024】記録材料のキュリー温度は特に限定され
ず、上記した加熱温度よりも高ければよい。
【0025】記録材料の形態は特に限定されず、例え
ば、薄帯状、薄膜状、粉末状等のいずれであってもよ
い。例えば、磁気カードに適用する場合、記録材料の薄
帯を単ロール法等の液体急冷法により作製し、これを基
体表面に貼付したり、スパッタ法や蒸着法等の薄膜形成
法により基体表面に記録材料の薄膜を形成したり、記録
材料の薄帯を粉砕した粉末や、水アトマイズ法、ガスア
トマイズ法等により製造した粉末を、媒体撹拌式ミル
(例えばアトライタ等)などの粉砕手段により扁平化な
いし微細化し、これをバインダで結合して塗布したりす
ればよい。これらのうちでは、薄帯や粉末を扁平化した
ものが最も好ましい。媒体撹拌式ミルとは、固定した粉
砕容器と、これに挿入された撹拌軸(アジテータともい
う)とを有し、粉砕容器内に被粉砕材と共に粉砕媒体
(ボール、ビーズ等)を充填して撹拌軸を高速で回転さ
せることにより、粉砕媒体間に摩擦剪断力を発生させて
被粉砕材を粉砕する装置である。媒体撹拌式ミルにより
粒子を扁平化する際には、粒子に剪断力が働くため、記
録材料の不規則相化がすすみ、より高い飽和磁化が得ら
れる。また、扁平状粒子を用いれば、塗膜の表面性が良
好となって磁気記録再生特性および加熱時の熱伝導性が
良好となる。
【0026】記録材料を扁平状粒子からなる粉末として
用いる場合、その平均粒径は、好ましくは4μm以上、
より好ましくは5μm以上、さらに好ましくは7μm以上
である。平均粒径が小さすぎると、取り扱いが難しくな
り、また、酸化されやすくなるので特性が低下したり、
空気中において発火する危険もある。一方、上記したよ
うな粉砕手段を用いて扁平化する場合、径の大きな粒子
は切断されてしまうので著しく大きな粒子はほとんど存
在しない。このため、平均粒径は、通常、50μm以下
である。本明細書における平均粒径は、光散乱を利用し
た粒度分析計(例えば、日機装(株)製マイクロトラッ
ク粒度分析計など)によって求めた値である。具体的に
は、前記粒度分析計により各粒子の粒径を測定して粒度
分布を求め、この粒度分布において、累積頻度が50%
となる値(D50)を平均粒径とする。なお、扁平状粒子
は、長径を厚さで除した値が5〜1000、特に20〜
200であることが好ましい。なお、磁気カード等の磁
気記録媒体の塗布型磁性層に適用する場合には、塗布を
容易にするため、および磁性層の表面平坦性を良好にす
るために、扁平状粒子からなる合金粉末の比表面積(窒
素を用いたBET法による値)は、2m2/g以上、特に3
m2/g以上であることが好ましい。
【0027】本発明で用いる記録材料を透過型電子顕微
鏡の明視野像で観察したとき、記録材料には、例えば図
10に示されるように、不規則形状の暗部が存在するこ
とが好ましい。この暗部は、転位密度の高い領域、すな
わち、転位が密集した領域と考えられるが、通常の高転
位密度領域、すなわち、一般に線欠陥の存在を示す転位
線が、分離して複数存在する領域とは異なる。通常の高
転位密度領域は、明視野像、すなわち、すべての回折波
から得る像においてはコントラストが低いために観察が
難しく、暗視野像、すなわち、特定の回折波から得る像
においてだけ明瞭な線状として観察できるものである。
これに対し本発明における暗部は、明視野像において明
瞭に観察され、塊状ともいえる様相を呈するものであ
る。この塊状の暗部は、各種線欠陥、各種点欠陥、各種
面欠陥が密集している領域であると考えられる。このこ
とは、本発明の記録材料を暗視野像で観察したとき、B
2相には存在しないFe3Al型の結晶格子が暗部に存
在すること、また、結晶粒内においてFeAl型結晶格
子の配向が乱れていること、などにより裏付けられる。
このような暗部が存在するFe−Al合金は、室温にお
いて強磁性を示し、かつ、加熱により飽和磁化が低下す
るため、不可逆記録材料として使用することができる。
そして、このような暗部が存在する場合には、前記した
耐環境性(熱安定性)が良好であるため、信頼性の高い
磁気記録媒体が実現する。すなわち、同等の飽和磁化を
示すFe−Al合金であっても、上記した性状の暗部が
存在しない場合には、高温環境での保存により結晶歪み
が容易に緩和されてしまい、飽和磁化が低下してしま
う。
【0028】明視野像において記録材料中に占める暗部
の比率を高くすることにより、加熱前の飽和磁化が十分
に高くなり、しかも耐環境性(熱安定性)が良好とな
る。また、後述するように暗部の比率は、通常、合金粒
子の粉砕時間によって制御するが、暗部の比率が低い記
録材料は粉砕が不十分であり比表面積が小さいため、塗
布型の磁性層に適用したときの塗布性や表面平坦性が悪
くなる。これらの理由から、暗部の比率は、面積比で好
ましくは15%以上、より好ましくは18%以上、さら
に好ましくは20%以上とする。一方、加熱前の飽和磁
化は暗部の比率がある程度以上高くなると頭打ちになっ
てしまうのに対し、加熱した後の飽和磁化は一般に暗部
の比率が高くなるにしたがって単調に増大するため、飽
和磁化変化率を大きくするためには、暗部の比率を制限
することが好ましい。具体的には、暗部の比率は、面積
比で好ましくは60%以下、より好ましくは55%以
下、さらに好ましくは50%以下とする。
【0029】暗部の面積比は、暗部とそれ以外の領域と
の間のコントラストを利用して、画像処理/画像分析装
置により求めることができる。面積比を求めるにあたっ
ては、通常、明視野像を2値化する処理を施す。明視野
像における記録材料内の濃淡の分布は、記録材料の厚さ
や、使用する透過型電子顕微鏡およびその設定などによ
って様々なものとなり得る。例えば、図8に示される合
金粒子は製造直後のもので上記暗部が存在しないもので
あるが、全体的に明度が低くなっている。したがって、
画像の2値化に際しては、実質的に上記暗部だけが、す
なわち、上記した格子欠陥の集合体としての暗部だけが
黒色となるように、黒への引き込みレベルを適切に設定
する必要がある。具体的には、厚さや他の原因により明
度が低くなっている領域は、格子欠陥が集中している上
記暗部よりも明度が高いため、低明度領域のうち格子欠
陥の集中している領域を電子線回折により特定し、この
領域だけが黒となるように黒への引き込みレベルを決定
すればよい。格子欠陥の集中がない粉砕前の合金粒子で
は、明視野像での明度が低い領域であっても電子線回折
像は図5(b)に示されるようにスポットパターンとな
るが、粉砕し扁平化した合金粒子に存在する低明度領域
中には、図6(b)および図14に示されるように、ス
ポットが伸びて長円形状となったパターンまたはこれら
がつながった環状パターンの電子線回折像を示す領域が
存在する。このように電子線回折像が長円形状または環
状となる低明度領域が、本発明における暗部である。電
子線回折では小面積の領域の回折像を得ることができる
ため、同一粒子内に存在する上記暗部とそれ以外の低明
度部とを識別することが可能である。このようにして暗
部を同定した2値画像の例を、図12に示す。図12
は、図11に示す明視野像を2値化したものである。図
12では、図11における低明度部のうち明度が一定レ
ベル以上の領域を白に変換してある。
【0030】暗部の面積比の算出に利用する面積、すな
わち測定対象面積は、測定誤差を抑えるために少なくと
も0.25μm2以上、好ましくは1μm2以上とするが、
通常、4μm2を超える必要はない。なお、暗部の面積比
の測定には、複数の明視野像を利用してもよい。また、
合金粒子1個だけについて測定する必要はなく、被検粉
末を構成する合金粒子の2個以上について測定してもよ
い。
【0031】上記暗部の形状は、観察方位によって異な
るが、測定対象面積を上記したように広くとった場合に
は、観察方位を変えて異なる形状となった場合でも、暗
部の面積比自体はほとんど変化しない。観察方位による
暗部の面積比の違いは、最大でも暗部の面積比の15%
程度、すなわち、例えば、ある方位において測定された
暗部面積比が30%のときは、観察方位による振れは最
大でも±5%程度である。本発明では、暗部の面積比が
上記範囲内となる観察方位が存在すればよく、すべての
観察方位において暗部の面積比が上記範囲内に存在する
必要はない。なお、観察方位の変更による面積比の変化
がほとんどないことから、暗部として明視野像に現れて
いる格子欠陥の統計的存在比率は、3次元的にほぼ等方
的なものであると考えられる。
【0032】また、上記暗部の面積比は、記録時に前記
した程度の温度範囲まで加熱しても、実質的に変化しな
い。ただし、より高温まで加熱すると、暗部が減少する
傾向がみられる。
【0033】明視野像において観察される暗部のうちに
は、幅が好ましくは10nm以上、より好ましくは20nm
以上、さらに好ましくは50nm以上である暗部が存在す
ることが望ましい。このように幅広の暗部が存在する記
録材料では、十分に高い飽和磁化が得られる。なお、暗
部の幅は、通常、200nm以下となる。
【0034】上述した暗部を形成する方法は特に限定さ
れないが、好ましくは、合金に機械的な剪断力を加える
方法を用いる。このような方法のうちでは、前述した合
金粉末の粉砕による扁平化が好ましい。上述した好まし
い性状の暗部を形成するために必要な粉砕時間は、合金
粉末の組成およびその製造方法、粉砕装置の種類および
その性能などによっても異なるので、実験的に適宜決定
すればよい。なお、飽和磁化は、粉砕が進むにつれて増
大し、ピークを迎えた後は徐々に減少する。この飽和磁
化の減少は、粉砕時の発熱により結晶格子の歪みが緩和
されることによるものと考えられる。
【0035】ところで、J.Phys.:Condens.Matter3(199
1)5805-5816およびJ.Phys.:Condens.Matter8(1996)1124
3-11257には、常磁性Fe−Al合金が、塑性変形によ
り超格子転位を生じて強磁性となることが記載されてい
る。これらの文献には、強磁性となったFe−Al合金
の透過型電子顕微鏡像が記載されており、それらには転
位線が認められる。これらの文献では、このような転位
線を超格子転位によるものとしている。しかし、これら
の透過型電子顕微鏡像は暗視野像(上記文献には弱イメ
ージ像と記載されている)である。また、これらの透過
型電子顕微鏡像にみられる転位線は線状の通常のもので
あって、本発明における上記暗部とは全く異なるもので
ある。暗視野像においてこのような性状を示す転位線を
明視野像で観察した場合、転位線はさらに細くかつ著し
くコントラストが低くなり、本発明における暗部とは全
く異なった性状を示す。また、これらの文献では、常温
では飽和磁化を測定しておらず、これらの転位線を有す
るFe−Al合金が常温で45emu/g以上の飽和磁化を
もつことは示されていない。しかも、これらの文献に
は、強磁性化したFe−Al合金を加熱して飽和磁化を
減少させることについては記載されていない。
【0036】また、Journal of Magnetism and Magneti
c Materials 54-57(1986)1065-1066にも、Fe−Al合
金が塑性変形により強磁性となることが記載されてい
る。しかし、この文献には、透過型電子顕微鏡像は記載
されておらず、また、強磁性化したFe−Al合金を加
熱して飽和磁化を減少させることについては記載されて
いない。
【0037】本発明の磁気記録媒体の構成例を、図1に
示す。図1に示す磁気カード1は、樹脂製の基体2上
に、不可逆記録層3と磁気記録層4とを有する。不可逆
記録層3は、上記記録材料を含む領域であり、磁気記録
層4は、通常の磁気記録媒体に用いられる磁気記録材料
を含む領域である。なお、図示例では不可逆記録層は一
本の帯状パターンとなっているが、このような連続的な
パターンに限らず、不連続的なパターン、例えばバーコ
ード状等の縞状や千鳥格子状などであってもよい。ま
た、これらの規則的なパターンに限らず、不規則的なパ
ターンであってもよく、文字パターンなどであってもよ
い。
【0038】不可逆記録層3に記録する際には、サーマ
ルヘッドまたはレーザ光により不可逆記録層3の少なく
とも一部を加熱した後、冷却し、不可逆記録層3に所定
パターンの磁気特性変化を不可逆的に生じさせる。再生
する際には、不可逆記録層3に直流磁界を印加した後、
記録材料の磁化を検出することにより前記所定パターン
の磁気特性変化を検出するか、または、不可逆記録層3
に直流磁界を印加しながら記録材料の磁化を検出する。
不可逆記録層3において記録時に加熱されたところは磁
化されないか磁化が小さいため、再生時には記録時の加
熱パターンに応じた磁化パターンを検出することができ
る。磁化の検出手段は特に限定されず、例えば、通常の
リング型磁気ヘッドや、磁気抵抗効果型(MR)磁気ヘ
ッドなどを用いればよい。
【0039】なお、非加熱領域での磁化が記録後も残存
していれば、直流磁界を印加することなく再生を行うこ
とができる。
【0040】均質で表面平坦性の良好な不可逆記録層を
形成するためには、不可逆記録層の厚さを、好ましくは
2μm以上、より好ましくは3μm以上とする。ただし、
不可逆記録層を30μmを超える厚さとする必要はな
く、加熱時(記録時)の厚さ方向における昇温の不均一
さを抑制するためには、厚さを20μm以下とすること
が好ましい。
【0041】不可逆記録層3に記録する情報は特に限定
されない。例えば、図示するように通常の磁気記録層4
と組み合わせて通常のプリペイドカードとして用いる場
合、磁気記録層4には、金額や度数などに加えて一般的
に磁気カードに必要な情報を記録し、不可逆記録層3に
は、磁気記録層4に記録されている情報のうち、例えば
金額や度数など使用のたびに書き換えが必要な情報を記
録する。磁気記録層4でこれらの情報を書き換えるたび
に、不可逆記録層3には追記することになる。磁気記録
層4の情報が改竄された場合でも、不可逆記録層3の情
報は書き換えができないため、両者を照合すれば改竄の
有無が判定できる。
【0042】不可逆記録層3に記録する情報はこれに限
定されるものではなく、例えば、磁気カードの固有デー
タとしてのIDコードを記録してもよい。この場合、こ
のIDコードで磁気記録層4に記録される情報を暗号化
しておけば、この磁気カードの磁気記録層4の内容を別
のIDコードをもつ他の磁気カードの磁気記録層にコピ
ーしたとしても、正規の情報の読み出しは不可能とな
る。本発明では、カード1枚1枚に固有のIDコードを
記録でき、しかもその改竄が不可能であるため、複製に
よる偽造の防止効果が極めて高くなる。
【0043】一般に磁気記録媒体は、情報の記録が容易
であり、しかも記録情報の書き換えが可能であることが
利点であるが、磁気カード用途では情報の改竄が容易で
あるという欠点ともなる。これに対し、本発明の磁気記
録媒体では、上述したように情報の改竄が極めて困難で
あり、しかも、光学読み取りと異なり磁気的に情報を読
み出せるため、記録再生装置が安価にできる。また、本
発明で用いる記録材料は、比較的低温での加熱により磁
気特性を不可逆的に変化させることが可能なため、記録
感度が高い。このため、エネルギーが比較的低いサーマ
ルヘッドでも、記録が容易である。
【0044】なお、不可逆記録層3や磁気記録層4上に
は、必要に応じて樹脂保護層や無機保護層を設けてもよ
い。また、図1に示される態様に限らず、不可逆記録層
3と磁気記録層4とを少なくとも一部が重なるように形
成してもよく、場合によっては磁気記録層4を設けなく
てもよい。
【0045】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を示し、本発明
をさらに詳細に説明する。
【0046】実施例1 水アトマイズ法により合金溶湯を急冷し、表1に示す組
成の合金粉末を得た。これらの合金粉末は、ほぼ球状の
粒子からなり、光散乱を利用した粒度分析計[日機装
(株)製マイクロトラック粒度分析計]により求めた平
均粒径は、約20μmであった。なお、以後に示す平均
粒径も、同様にして測定した値である。続いて、トルエ
ンを分散媒として、媒体撹拌式ミルにより合金粉末を4
〜9時間微粉砕し、平均粒径約10μmの扁平状合金粉
末とした。
【0047】この微粉砕の際に、飽和磁化およびその変
化率の粉砕時間依存性を調べた。図2に、Fe58Al42
合金粉末(表1のNo.102)における飽和磁化および
その変化率の粉砕時間依存性を示す。なお、同図に示す
飽和磁化変化率は、加熱の前後での飽和磁化変化率
[(加熱前の飽和磁化)/(200℃加熱後に冷却した
後の飽和磁化)]である。図2では、飽和磁化は短時間
の粉砕で著しく増大し、その後はほぼ一定となってい
る。これに対し、飽和磁化変化率は、粉砕時間が長くな
るにつれて減少している。2時間粉砕後の合金粉末は扁
平状粒子から構成されており、その平均粒径は31μm
であった。この結果から、平均粒径が大きいと飽和磁化
変化率が大きくなる傾向が強いことがわかる。
【0048】図3に、合金粉末No.102のX線回折チ
ャートの粉砕時間による変化を示す。粉砕が進むにつれ
て回折ピークの半値幅が広がっているのがわかる。これ
は、粉砕により結晶粒径が小さくなり、同時に結晶に歪
みが導入されたためである。X線回折チャートから求め
た格子定数の粉砕時間依存性を、図4に示す。図4か
ら、格子定数が飽和磁化と同様の粉砕時間依存性を示す
ことがわかる。なお、図3および図4に示す面指数は、
B2相のものである。
【0049】図5(a)および図6(a)に、カード基
体にバインダと共に塗布した合金粉末の透過型電子顕微
鏡像(明視野像)を示す。これらの図には、カード基体
に垂直な断面が現れている。また、図5(b)および図
6(b)に、それぞれ図5(a)および図6(a)の合
金粉末の電子線回折像を示す。図5の合金粉末は、合金
粉末No.102の粉砕前のものである。図6の合金粉末
は、これを7.5時間粉砕した後のものであり、合金粉
末は扁平状となっている。図6(a)では、結晶粒が粉
砕加工により押し潰され、粉の厚さ方向に層状に重なっ
ている様子が認められ、暗部も認められる。
【0050】以上の結果から、Fe−Al合金において
は、結晶の原子配列が乱れ、Fe原子の環境が変化する
ことが磁化の変化を導くと考えられる。
【0051】次に、各合金粉末の飽和磁化を測定した。
飽和磁化は、常温においてVSM(試料振動型磁気測定
器)により最大印加磁界強度10.0kOeで測定した。
次いで、赤外線イメージ炉を用い、昇温速度10℃/mi
nで各サンプルを加熱し、200℃に達した後、1秒間
保ち、常温まで急冷した後、再びVSMにより飽和磁化
を測定した。加熱前後の飽和磁化(Ms)およびMs変
化率を、表1に示す。
【0052】また、耐環境性を評価するために、200
℃で加熱する前の合金粉末を100℃に1時間保存した
後にも飽和磁化を測定した。この結果も表1に示す。
【0053】また、各合金粉末について、透過型電子顕
微鏡観察用試料を作製した。まず、合金粉末をバインダ
(エポキシ樹脂)で結合したものを、直径30mmの金属
チューブに封入し、これを厚さ1mmの円板となるように
スライスした。次に、この円板を、ディンプルグライン
ダおよびディスクグラインダにより研磨し、さらに、イ
オンビームエッチング装置(GATAN社製のPrecision Io
n Polishing System Model691)によりエッチングして
薄片化し、試料とした。
【0054】これらの試料について、透過型電子顕微鏡
(日本電子(株)製のJEM-2000FX、JEM-2000EX、JEM-20
10f)により分析を行った。なお、加速電圧はいずれも
200kVである。各試料の暗部の最大幅および暗部の面
積比を表1に示す。なお、暗部の最大幅および面積比
は、前述したように明視野像を2値化処理した後、画像
解析装置により求めた。
【0055】
【表1】
【0056】表1から、Alの比率が0.30〜0.4
5にある合金粉末(No.101、102)では、飽和磁
化変化率が高いことがわかる。また、高温保存による飽
和磁化の低下がほとんどなく、耐環境性が良好であるこ
ともわかる。これに対し、Alの比率が0.45を超え
る合金粉末(No.103)では、耐環境性が著しく低
い。すなわち、飽和磁化変化率が、高温保存前には8.
3であったが、高温保存により1.4程度まで低下して
おり、信頼性が低くなっている。また、Alの比率が
0.30未満である合金粉末(No.104)では、飽和
磁化変化率が低くなっている。
【0057】表1の各合金粉末をカード基体に塗布し、
これをサーマルヘッドでパターン状に加熱し、加熱部分
と非加熱部分との磁化の違いに起因する再生出力の変化
からSN比を求めたところ、Alの比率が0.30〜
0.45である合金粉末では十分に高いSN比(No.1
01では1.6、No.102では2.2)が得られた。
【0058】なお、表1に示す合金粉末は、長径を厚さ
で除した値が30〜100程度であった。
【0059】実施例2 表2に示す組成の合金を単ロール法で製造し、これをス
タンプミルおよびベッセルミルで粉砕して、平均粒径4
5μm以下の粉末を得た。続いて、トルエンを溶媒とし
て媒体撹拌式ミルによる微粉砕を行って、平均粒径約1
0μmの扁平状合金粉末とした。これらの扁平状合金粉
末について、200℃加熱の前後での飽和磁化およびそ
の変化率を調べた。結果を表2に示す。
【0060】
【表2】
【0061】表2から、Alの比率が0.30〜0.4
5である合金粉末(No.201〜215)では、磁化変
化率が高いことがわかる。これに対し、MIIIの含有量
が多すぎると合金粉末(No.216、No.218)および
Iの含有量が多すぎる合金粉末(No.217)では、飽
和磁化変化率が低くなっている。
【0062】表2に示す合金粉末のうち、No.214
と、これにCrを添加したNo.215とについて、以下
の方法で耐食性を評価した。まず、これらの合金粉末を
バインダおよび溶剤と混合して塗料とした。各塗料をP
ETフィルム上に塗布して厚さ30μmの磁性層を形成
し、6mm角に切断して試料とした。各試料を5%酢酸水
に24時間浸漬し、これによる飽和磁化の劣化率を調べ
た。この結果、飽和磁化劣化率は、No.214では48
%であったが、Crを添加したNo.215では29%と
著しく低くなった。なお、比表面積はNo.214が4.
09m2/g、No.215が5.70m2/gであり、平均粒径
50はNo.214が16.54μm、No.215が15.
74μmであったので、耐食性の違いは比表面積やD50
によるものではなく、組成によるものである。
【0063】実施例3 水アトマイズ法を用い、実施例1と同様にして、組成
(原子比)がFe63.2Al36.8である合金粉末と、Fe
57.9Al42.1である合金粉末とを得た。これらの合金粉
末は、ほぼ球状の粒子からなり、平均粒径はいずれも約
20μmであった。次いで、トルエンを分散媒として、
実施例1で用いたものよりも回転速度の遅い媒体撹拌式
ミルによりこれらの合金粉末を0.5〜7.5時間微粉
砕し、粉砕に伴う平均粒径の変化を調べた。結果を図7
に示す。図7から、合金粉末は、粉砕により扁平化して
平均粒径がいったん増大し、その後、微粉化していくこ
とがわかる。
【0064】次に、各合金粉末について、実施例1と同
様にして透過型電子顕微鏡観察用試料を作製し、分析を
行った。
【0065】Fe57.9Al42.1粒子の明視野像を、図
8、図9および図10にそれぞれ示す。図8は、水アト
マイズ法により製造した直後の粒子であり、図9は、粉
砕を1時間行った粒子であり、図10は、粉砕を5時間
行った粒子である。図8では、暗部の存在は認められな
い。図9には最大幅が約19nmの暗部が、図10には最
大幅が約175nmの暗部が認められる。暗部の面積比
は、図9では17.6%、図10では36.3%であ
る。
【0066】暗部の最大幅および面積比を測定する際の
2値化処理の例として、2値化前の明視野像を図11
に、その2値化処理画像を図12に示す。なお、図11
に示す粒子は、組成がFe63.2Al36.8であり、暗部の
最大幅は約94nm、暗部の面積比は30.3%である。
【0067】次に、図13に明視野像を示す粒子につい
て、同図の円内の領域を、電子線回折像および暗視野像
により解析した。なお、この粒子は、組成がFe57.9
42 .1であり、暗部の最大幅は約44nm、暗部の面積比
は18%である。
【0068】前記円内の領域の電子線回折像を図14に
示す。図14において符号Aを付した回折パターンは、
Fe3Al型結晶の(100)、(110)、(11
1)の各面によるものであり、符号Bを付した回折パタ
ーンは、FeAl型結晶の(110)面によるものであ
る。図14に示す符号Aおよび符号Bに相当する回折波
による暗視野像を、それぞれ図15および図16に示
す。図15および図16において白く観察される領域
は、それぞれFe3Al型結晶の(100)、(11
0)、(111)面およびFeAl型結晶の(110)
面である。これらの結果から、明視野像において観察さ
れる暗部には、格子歪みが集中していることがわかる。
【0069】次に、合金粒子中において暗部が占める面
積比と、飽和磁化との関係を調べた。加熱前後での飽和
磁化および加熱による飽和磁化の変化率は、実施例1と
同様にして測定した。加熱前後の飽和磁化を図17に、
飽和磁化変化率を図18にそれぞれ示す。
【0070】図17および図18から、飽和磁化および
その変化率が暗部の面積比に依存することがわかる。粉
砕時間が長いほど暗部の面積比は高くなるので、暗部が
適当な面積比となるように合金粉末を扁平化することに
より、所望の特性が得られることになる。
【0071】次に、暗部の面積比と熱安定性との関係
を、以下の手順で調べた。組成がFe57.9Al42.1であ
る合金粉末を用い、粉砕時間を2時間として暗部の面積
比を30%とした試料と、粉砕時間を7.5時間として
暗部の面積比を52%とした試料とを作製した。これら
の試料を、80℃、100℃、120℃の各温度に保持
し、飽和磁化の劣化が始まるまでの時間を測定した。そ
の結果、劣化が始まるまでの時間は、いずれの保持温度
においても粉砕時間7.5時間の試料が粉砕時間2時間
の試料よりも約20%以上長くなり、熱安定性に優れて
いることが確認された。
【0072】200℃まで加熱して冷却した粒子の明視
野像を、図19に示す。この粒子は、組成がFe63.2
36.8である。この粒子は、加熱前も後も暗部の最大幅
が約49nm、暗部の面積比が29.4%であり、加熱に
よる暗部の変化は認められなかった。
【0073】なお、上記各実施例において、各合金粉末
中には、粉砕の際に用いたトルエンに由来する炭素が2
原子%以下含有されており、また、酸素が3原子%以下
含有されていた。
【0074】また、暗部の面積比が15%未満の合金粉
末は、比表面積(窒素を用いたBET法による値)が2
m2/g未満であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録媒体を磁気カードに適用した
場合の構成例を示す平面図である。
【図2】Fe58Al42合金を粉砕したときの、合金の飽
和磁化およびその変化率の粉砕時間依存性を示すグラフ
である。
【図3】Fe58Al42合金を粉砕したときの、合金のX
線回折チャートの粉砕時間による変化を示す図である。
【図4】Fe58Al42合金を粉砕したときの、X線回折
の結果から求めた(110)面格子定数の粉砕時間依存
性を示すグラフである。
【図5】(a)は、粒子構造を示す図面代用写真であっ
て、水アトマイズ法により製造した直後のFe58Al42
合金粉末の透過型電子顕微鏡写真(明視野像)であり、
(b)は、結晶構造を示す図面代用写真であって、
(a)の合金粉末の電子線回折像である。
【図6】(a)は、粒子構造を示す図面代用写真であっ
て、図5に示す合金粉末を7.5時間粉砕した後の透過
型電子顕微鏡写真(明視野像)であり、(b)は、結晶
構造を示す図面代用写真であって、(a)の合金粉末の
電子線回折像である。
【図7】合金粉末の粉砕時間と平均粒径との関係を示す
グラフである。
【図8】粒子構造を示す図面代用写真であって、水アト
マイズ法により製造した直後のFe−Al合金粉末の透
過型電子顕微鏡写真(明視野像)である。
【図9】粒子構造を示す図面代用写真であって、図8に
示す合金粉末を粉砕した後の透過型電子顕微鏡写真(明
視野像)である。
【図10】粒子構造を示す図面代用写真であって、図9
に示す合金粉末をさらに粉砕した後の透過型電子顕微鏡
写真(明視野像)である。
【図11】粒子構造を示す図面代用写真であって、Fe
−Al合金粉末を粉砕した後の透過型電子顕微鏡写真
(明視野像)である。
【図12】図11に示す透過型電子顕微鏡写真(明視野
像)を2値化した図である。
【図13】粒子構造を示す図面代用写真であって、Fe
−Al合金粉末を粉砕した後の透過型電子顕微鏡写真
(明視野像)である。
【図14】結晶構造を示す図面代用写真であって、図1
3の円内の領域の電子線回折像である。
【図15】粒子構造を示す図面代用写真であって、図1
3の円内の領域の透過型電子顕微鏡写真(暗視野像)で
ある。
【図16】粒子構造を示す図面代用写真であって、図1
3の円内の領域の透過型電子顕微鏡写真(暗視野像)で
ある。
【図17】明視野像における暗部の面積比と、加熱前後
の飽和磁化との関係を示すグラフである。
【図18】明視野像における暗部の面積比と、飽和磁化
変化率との関係を示すグラフである。
【図19】粒子構造を示す図面代用写真であって、Fe
−Al合金粉末を粉砕し、加熱した後の透過型電子顕微
鏡写真(明視野像)である。
【符号の説明】
1 磁気カード 2 基体 3 不可逆記録層 4 磁気記録層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G11B 5/66 G11B 5/66 11/14 11/14 H01F 1/047 H01F 10/14 10/14 C09D 5/23 // C09D 5/23 7/12 Z 7/12 H01F 1/06 J (72)発明者 唐津 真弘 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 藤井 真理 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 石坂 力 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 斎藤 勝美 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 若山 勝彦 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 三村 升平 東京都台東区台東1丁目5番1号 東京磁 気印刷株式会社内 (72)発明者 伊藤 正宏 東京都台東区台東1丁目5番1号 東京磁 気印刷株式会社内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 FeおよびAlを含有し、加熱により不
    規則相から規則相に変化する結晶質合金からなり、前記
    不規則相であるときの飽和磁化が、45emu/g以上であ
    ってかつ前記規則相であるときの飽和磁化よりも35em
    u/g以上高い記録材料を有する磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記記録材料は、規則相であるときの飽
    和磁化に対する不規則相であるときの飽和磁化の比が2
    以上である請求項1の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 FeおよびAlを含有する結晶質合金か
    らなり、透過型電子顕微鏡の明視野像において暗部が観
    察され、前記暗部が面積比で15〜60%を占める記録
    材料を有する磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 FeおよびAlを含有する結晶質合金か
    らなり、透過型電子顕微鏡の明視野像において、幅が1
    0〜200nmである暗部が観察される記録材料を有する
    磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記記録材料の前記明視野像において、
    前記暗部の占める比率が面積比で15〜60%である請
    求項4の磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記暗部にFe3Al型結晶格子の存在
    が認められる請求項3〜5のいずれかの磁気記録媒体。
  7. 【請求項7】 前記記録材料は、FeおよびAlの合計
    が90原子%以上であり、原子比Al/(Fe+Al)
    が0.30〜0.45である請求項1〜6のいずれかの
    磁気記録媒体。
  8. 【請求項8】 FeおよびAlを含有する結晶質合金か
    らなり、FeおよびAlの合計が90原子%以上であ
    り、原子比Al/(Fe+Al)が0.30〜0.45
    である記録材料を有する磁気記録媒体。
  9. 【請求項9】 前記記録材料中のAlが、MI(MIは、
    Si、Ge、Sn、Sb、Bi、Mo、W、Nb、T
    a、Ti、ZrおよびHfの少なくとも1種)で置換さ
    れており、記録材料中のMI含有量が10原子%以下で
    ある請求項7または8の磁気記録媒体。
  10. 【請求項10】 前記記録材料中のFeが、MII(MII
    は、Co、Ni、Mn、Cr、VおよびCuの少なくと
    も1種)で置換されており、記録材料中のMIIの含有量
    が20原子%以下である請求項7〜9のいずれかの磁気
    記録媒体。
  11. 【請求項11】 前記記録材料がMIII(MIIIは、B、
    C、NおよびPの少なくとも1種)を10原子%以下含
    有する請求項7〜10のいずれかの磁気記録媒体。
  12. 【請求項12】 前記記録材料は、飽和磁化が45emu/
    g以上であり、かつ、加熱により飽和磁化が35emu/g以
    上低下するものである請求項3〜11のいずれかの磁気
    記録媒体。
  13. 【請求項13】 前記記録材料は、加熱後の飽和磁化に
    対する加熱前の飽和磁化の比が2以上である請求項3〜
    12のいずれかの磁気記録媒体。
  14. 【請求項14】 前記記録材料が、扁平状粒子からなる
    粉末である請求項1〜13のいずれかの磁気記録媒体。
  15. 【請求項15】 樹脂製の基体上に前記記録材料を含む
    不可逆記録層を有する磁気カードである請求項1〜14
    のいずれかの磁気記録媒体。
  16. 【請求項16】 請求項1〜15のいずれかの磁気記録
    媒体に対し記録および再生を行なう方法であって、 記録材料の少なくとも一部をサーマルヘッドまたはレー
    ザ光により加熱することにより、記録材料の飽和磁化を
    不可逆的に変化させて記録を行う磁気記録再生方法。
  17. 【請求項17】 記録後、記録材料の磁化を検出するこ
    とにより再生を行う請求項16の磁気記録再生方法。
  18. 【請求項18】 記録後、記録材料に直流磁界を印加
    し、次いで、記録材料の磁化を検出することにより再生
    を行う請求項16の磁気記録再生方法。
  19. 【請求項19】 記録後、記録材料に直流磁界を印加し
    ながら記録材料の磁化を検出することにより再生を行う
    請求項16の磁気記録再生方法。
JP10046285A 1997-02-12 1998-02-12 磁気記録媒体および磁気記録再生方法 Withdrawn JPH10289440A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10046285A JPH10289440A (ja) 1997-02-12 1998-02-12 磁気記録媒体および磁気記録再生方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-42896 1997-02-12
JP4289697 1997-02-12
JP10046285A JPH10289440A (ja) 1997-02-12 1998-02-12 磁気記録媒体および磁気記録再生方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10289440A true JPH10289440A (ja) 1998-10-27

Family

ID=26382640

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10046285A Withdrawn JPH10289440A (ja) 1997-02-12 1998-02-12 磁気記録媒体および磁気記録再生方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10289440A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007029736A1 (ja) * 2005-09-06 2007-03-15 Santoku Corporation 多孔質鉄粉、その製造方法及び電波吸収体
JP2007070718A (ja) * 2005-09-06 2007-03-22 Santoku Corp 多孔質鉄粉、多孔質鉄粉の製造方法、電波吸収体
JP2007070213A (ja) * 2005-09-06 2007-03-22 Santoku Corp マグネタイト粉末、マグネタイト粉末の製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007029736A1 (ja) * 2005-09-06 2007-03-15 Santoku Corporation 多孔質鉄粉、その製造方法及び電波吸収体
JP2007070718A (ja) * 2005-09-06 2007-03-22 Santoku Corp 多孔質鉄粉、多孔質鉄粉の製造方法、電波吸収体
JP2007070213A (ja) * 2005-09-06 2007-03-22 Santoku Corp マグネタイト粉末、マグネタイト粉末の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3010156B2 (ja) 規則合金薄膜からなる情報記録媒体の製造方法
CA1122399A (en) Corrosion resistant magnetic recording media
US6202926B1 (en) Magnetic recording medium and method of making the same
US6310837B1 (en) Magnetic recording medium
US6029895A (en) Magnetic recording medium and method of making the same
JPH10289440A (ja) 磁気記録媒体および磁気記録再生方法
JP3651039B2 (ja) 磁気記録方法及び磁気カードとその製造方法
JPH1116714A (ja) 磁気記録媒体及び磁気記録方法
JPH10143840A (ja) 磁気記録媒体および磁気記録再生方法
JPH09134558A (ja) 磁気記録媒体および磁気記録再生方法
JPH02291102A (ja) 負に温度―依存性の保磁力を有する微細粉砕された磁性ヘキサフエライト及びその用途
Lemke Magnetic Storage: Principles and Trends
JP2649932B2 (ja) 磁気記録媒体
JPH10340448A (ja) 磁気記録媒体
JPH10340452A (ja) 磁気記録媒体、その記録方法およびその製造方法
JPH11353451A (ja) 磁気記録媒体および磁気記録方法
JPH08161730A (ja) 磁気カードおよびその製造方法とそれを用いた磁気記録方式
JPH0950654A (ja) 磁気記録媒体および磁気記録再生方法
JPH10340449A (ja) 磁気記録媒体およびその記録再生方法
JPH08180395A (ja) 磁気記録方式及び磁気記録カードとその製造方法
JP3056864B2 (ja) 磁気記録体および記録方式
JP2856780B2 (ja) 磁気記録媒体とその記録方法
JP2000048345A (ja) ストライプ用磁気テ―プとこれを用いた磁気カ―ドおよびその製造方法
JP3010684B2 (ja) 光記録媒体
JP2002025809A (ja) 鉄−ロジウム系合金磁性粉末とその製造方法、および磁気記録媒体とその記録再生方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050510