JPH1028906A - 塗付材料循環供給型スプレーガン - Google Patents

塗付材料循環供給型スプレーガン

Info

Publication number
JPH1028906A
JPH1028906A JP20324596A JP20324596A JPH1028906A JP H1028906 A JPH1028906 A JP H1028906A JP 20324596 A JP20324596 A JP 20324596A JP 20324596 A JP20324596 A JP 20324596A JP H1028906 A JPH1028906 A JP H1028906A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating material
needle valve
spray gun
flow path
paint nozzle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP20324596A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3148646B2 (ja
Inventor
Kazutoshi Kuno
和俊 久能
Kazuo Arai
一男 新井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Anest Iwata Corp
Original Assignee
Anest Iwata Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Anest Iwata Corp filed Critical Anest Iwata Corp
Priority to JP20324596A priority Critical patent/JP3148646B2/ja
Publication of JPH1028906A publication Critical patent/JPH1028906A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3148646B2 publication Critical patent/JP3148646B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Nozzles (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高沈降性骨材を混合したスラリー状塗付材料
を循環供給して吹付塗付するスプレーガンの、材料供給
流路を改善して塗料ノズルの詰まりがなく、耐磨耗性を
もった、信頼性の高いスプレーガンを得ることを目的と
している。 【構成】 スプレーガン本体に循環供給する塗付材料供
給流路が、塗料ノズル・ニードル弁シート部に向けた傾
斜流路で、該傾斜流路が前記シート部を交差頂点として
V状の流路を形成し、該V状流路の交差部に塗料ノズル
シート開口部が直接開口し、塗料ノズルシート部に別体
の超硬シートを接合したスプレーガンであり、かつ、そ
の構成を小型自動ガンに適応する際、ニードル弁パッキ
ンを二段階として、その中間に洩れ確認孔を穿孔した小
型自動スプレーガンを含む塗付材料循環供給型スプレー
ガンである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス粉、陶器粉、研
磨材等の粉体を水、アルコールまたは、合成樹脂液等と
混合して、塗付材料とした沈降性の高いスラリー状液体
を、エアスプレーによって吹付け塗付する場合のスプレ
ーガンの塗付材料供給機構に関する。
【0002】
【従来の技術】窯業における釉薬、バフ研磨における回
転バフへの研磨材の自動塗付、または鋳物成形での型へ
の離型材の塗付等の塗付材料は、塗付材料の溶液が作業
上に影響させないために、水、アルコールまたは、粘度
の低い薬液と混合して、スラリー状の液体として作られ
ている。このため、上記塗付材料に混入される粉体状の
骨材は沈降性が高く、流動がとまるとすぐ沈澱し、粘性
のない固化した状態の沈澱物が生成される。そして、こ
の沈澱物の生成は塗付材料が流動していても、流路にジ
ョイント等で形成される堰あるいは、流体の滞留箇所が
あると、その部分で沈澱物が生成され、生成された沈澱
物が固化したまま流路内に混入して流路または、塗料ノ
ズルを詰まらせる問題をもっている。
【0003】上記塗付材料を吹付塗付を行う場合、スプ
レーガンに往路・帰路の二本の塗料ホースを連結して循
環回路を形成し、循環供給して塗付材料を沈澱しない流
速で循環させながら供給している。そして、循環供給す
るためのポンプは、ポンプ部に摺動部をもたないダイヤ
フラムポンプ、遠心ポンプまたは、チューブを順次押し
つぶしながら圧送するチューブポンプ等によって圧送し
ている。
【0004】上記塗付装置に使用されるスプレーガンは
通常一般的に使用される公知の自動スプレーガンまた
は、手持ち式のエアスプレーガンが用いられ、塗料供給
ジョイント部にYジョイントを取付けて循環回路を作る
か、またはスプレーガン本体に往路・帰路の流路を穿孔
して二つのジョイントに塗料ホースを接続して循環回路
形成している。前記スプレーガン本体に往路・帰路の流
路を穿孔する場合、スプレーガンのニードル弁の周囲に
形成される塗料中心流路に直交する形で穿孔される。そ
して、その塗料ノズルおよび、空気キャップは前記した
標準的なものが取付けられている。
【0005】上記一般的スプレーガンに循環回路を形成
する塗付装置の構成において、スプレーガン本体の塗料
中心流路に直交する形で循環回路を形成する場合に、塗
料ノズルのニードル弁シート部と循環流路の間、例えば
ノズル内部が、往路の供給流路だけとなり、塗料ノズル
からの噴出を停止した場合に、そのノズル内部の塗料中
心流路の流動が停止し、塗付材料の沈澱が始まって再噴
出時に塗料ノズルの詰まりが発生する。該詰まりの発生
は塗付材料の物性によって異なるが、特に沈澱の激しい
塗付材料の場合は、上記循環回路を設けても詰まりが頻
繁に起り使用不能になる問題がある。
【0006】前記ガラス粉、研磨材、離型材の微粒砂等
を混合した塗付材料を塗布する塗付装置は、被塗物によ
って大きく異なるが、その塗付例として、複数のスプレ
ー箇所を同時に塗付する場合や、狭い場所にスプレーガ
ンを一個または、複数個配備して近距離から吹付け塗付
する場合、または塗付量を微小量断続的に噴射する場合
などが比較的多い。そのため、自動ガンを多数配備して
吹付たり、狭い場所に配備したり、または、微小量断続
的に吹付ける関係から極力小形の自動スプレーガンが望
まれる。この小型自動スプレーガンも公知のものは多く
存在しているが前記塗付材料に適応して満足するものは
存在していない。
【0007】また、塗付材料がガラス粉、研磨材等の粉
体を骨材として生成されることから、塗料ノズルのシー
ト部の磨耗が早くステンレス材または、焼入れ鋼からな
る一般的な塗料ノズルでは磨耗が速く耐久性がない問題
をもっている。
【0008】また、ニードル弁を作動させる操作部と塗
料流路の間をシールするニードル弁パッキン部に、前記
塗付材料の骨材がパッキン摺動部に噛み込んで早期に材
料洩れが発生する問題をもっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ガラス粉、
陶器粉または、研磨材等を溶液で混合したスラリー状塗
付材料を吹付塗付する塗付装置の塗付材料供給流路を循
環回路として供給するエアスプレーガンにおいて、塗付
材料の骨材の沈降性が早く、磨耗性の高い前記塗付材料
が、溜り部で沈澱した材料によって、塗料流路および、
塗料ノズルを詰まらせる問題を解消することを目的とす
る。
【0010】また、他の目的は、磨耗性の高い前記材料
によって、塗料ノズル、ニードル弁シート部を早期に磨
耗させる問題と、さらに、ニードル弁パッキンが前記材
料を摺動部に噛み込んで早期に洩れが発生することか
ら、これを改善する新たな対策を施すことである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、塗料ノズル、
ニードル弁および、吹付用空気キャップをもつスプレー
ガンに、高沈降性粉体骨材を溶液に混合したスラリー状
の塗付材料を、ダイヤフラムポンプまたは、チューブポ
ンプ等のポンプによって循環供給する塗付装置に配備す
るエアスプレーガンにおいて、スプレーガン本体に循環
供給する塗付材料流路が、塗料ノズル・ニードル弁シー
ト部に向けた傾斜流路で、該塗料ノズル・ニードル弁シ
ート部を交差頂点として、循環供給流路の往路・帰路が
V状に流路を形成していて、該塗料ノズル・ニードル弁
シート部の塗料ノズルシートの開口部が、前記V状の流
路の交差頂点部に直接開口して、塗付材料溜りのない流
路となっている塗付材料循環供給型スプレーガンであ
る。
【0012】また、塗料ノズル・ニードル弁シート部
が、塗料ノズルのスプレーガン本体への接合端部に穿設
されるとき、該塗料ノズル・ニードル弁シート部の塗料
ノズルシートが、耐磨耗性の超硬材質で穿設された別体
の超硬シートを、前記塗料ノズルの基部に穿設される凹
部に嵌合して形成されている塗付材料循環供給型スプレ
ーガンである。
【0013】また本発明は、循環供給する塗付材料流路
を、塗料ノズル・ニードル弁シート部を交差頂点として
V状流路を形成し、塗料ノズルのスプレーガン本体の接
合部の、塗料ノズル基部に、別体の超硬材質の超硬シー
トが配設されている小型自動エアスプレーガンにおい
て、該小型自動スプレーガンに付設されるニードル弁パ
ッキンが、塗付材料流路とニードル弁作動用エアピスト
ンとの間に二段階で設けられ、かつ、二段階のニードル
弁パッキンの中間に外気と連通する材料洩れ確認孔が穿
孔されている高沈降性材料をポンプによって循環供給す
る塗付材料循環供給式小型自動スプレーガンである。
【0014】
【作用】本発明の作用を小型自動スプレーガンに適応し
た図1を参照して説明する。自動ガン本体(1)に循環
供給路(1a)、帰路(1b)が塗料ノズル・ニードル
弁部(2)に向けて、傾斜流路を形成し、傾斜流路(1
a)(1b)は、V状となっていて、その交差頂点の流
路に直接塗料ノズル・ニードル弁シート部(2)が配設
されている。塗料ノズル(5)の超硬シート(4)は、
超硬材質、例えばタングステンカーバイト、またはセラ
ミック材等で製作された別体のチップが、塗料ノズル
(5)の基部に穿設された凹部に圧入嵌合されている。
超硬シート(4)にニードル弁(3)が摺接し、ニード
ル弁(3)の作動によって塗付材料の噴射、停止が行わ
れる。超硬シート(4)から流入した塗付材料は、塗料
ノズル(5)のノズル口径と同径で、塗料ノズル(5)
の中心を貫通して超硬シート(4)に連通している。
【0015】上記構成は一般的な大型の自動ガンまた
は、手吹きガンにも適応可能な構成である。また、循環
流路の往路(1a)帰路(1b)は、その逆流路として
もよいものである。また、V状流路の傾斜角度は、流路
の交差する頂点が塗料ノズル・ニードル弁シート部
(2)に液流が衝突する角度であればよく、したがっ
て、往路(1a)帰路(1b)の角度が等辺角である必
要はなくスプレーガンの設計上、V状ではあるが往路と
帰路の角度が異なってもよいものである。
【0016】上記構成において、ポンプで圧送される塗
付材料は、塗料ホース接続ジョイント(6)を介して循
環供給路の往路(1a)に流れ塗料ノズル・ニードル弁
シート部(2)に向けて液流が衝突し、ニードル弁閉鎖
時は衝突した液流がそのまま帰路(1b)から塗料ホー
ス接続ジョイント(7)を介してポンプ部に送られて循
環する回路となっている。液流が塗料ノズル・ニードル
弁シート部(2)に衝突する撹拌室(1c)は、塗付材
料の溜り部をなくすために、最小限の容積で形成される
と共に液流の衝突によって、撹拌室(1c)内が撹拌さ
れて常に流動状態が維持されるようになっている。そし
て、ニードル弁(3)が開いたとき、撹拌室(1c)か
ら溶液と骨材が完全に混合された状態で吐出され、塗料
ノズル口径と同径の流路から噴出される。塗料ノズル
(5)の先端部は、塗料ノズルの先端外周のリング状ス
リットからの圧縮空気流で、圧送されてくる塗付材料を
吸引すると共に塗付材料を分散して被塗物に搬送吹付を
行う。そして、この圧縮空気による吸引力によって、ニ
ードル弁閉鎖時、塗料ノズル貫通路に残留する塗付材料
を吸引して塗料ノズル口からの材料たれおよび、沈澱を
防いでいる。
【0017】超硬シート(4)は塗付材料に混合される
骨材が、研磨材等の硬質材料であることから、ニードル
弁シート部との開閉摺動で、鉄鋼材等では瞬く間に磨耗
し、シート不良を起こすことから前記したように超硬質
材料で製作されたものを別体で塗料ノズルの基部に圧入
嵌合している。
【0018】図1および、図3,4に示す小型自動ガン
において、ニードル弁(3)を作動させるピストン
(8)を囲繞するピストン室(1d)と、撹拌室(1
c)を気密に隔壁するためのニードル弁パッキン(9)
が配設されている。従来小型自動ガンでは、自動ガンを
極力小形にするために、ニードル弁パッキン(9)一個
でシールしていた。しかし、本発明で使用する塗付材料
では骨材によるパッキン磨耗が激しくしばしばパッキン
洩れの問題が発生していた。そこで本発明を小型自動ガ
ンに適応する場合に、ニードル弁パッキンを、塗付材料
流路の撹拌室(1c)側をシールする第一のニードル弁
パッキン(9)と、ピストン室(1d)側にピストン作
動空気をシールする第二のニードル弁パッキン(10)
を設けた、二段階のニードル弁パッキンを配設し、第一
と第二の二段階のニードル弁パッキンの中間に外気に通
ずる洩れ確認用の孔(11)を穿孔し、塗付材料側から
洩れた塗付材料がピストン室(1d)に侵入しないよう
にすると共に、第一のニードル弁パッキンからの洩れが
小型自動ガンの外部から確認できるようにし、洩れ始め
たときに早急にニードル弁パッキンの交換が行なえるよ
うにしたものである。
【0019】また、小型自動スプレーガンにおいて、循
環供給するV状流路(1a)(1b)に塗料ジョイント
6,7を流路に直線的に取付けたことによって、塗料ホ
ースが後方にまとめることが容易になると共に、従来塗
料中心流路に対して直交して取付けられていた塗料ホー
ス等の続方法に比較して、ジョイント部が空気キャップ
面から後方となりジョイント部および塗料ホース等の汚
れが少なくなりメンテナンスが容易となる効果も得られ
るものである。
【0020】
【実施例】本発明の一時実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。図1は本発明のスプレーガン本体に循環供給
する塗付材料流路が塗料ノズル・ニードル弁シート部に
向けた傾斜流路とした小型自動スプレーガンの断面図
で、図2は図1の空気キャップ側から見た側面外観図で
ある。図によって本発明を適応した一例として、小型自
動スプレーガンの機構構造を説明する。但し、作用の項
で説明した重複する部分は原則省略する。また、図中同
一構成部品は同一符号を付して説明する。
【0021】図1において、自動ガン先端部は、自動ガ
ン本体1に塗料ノズル5が気密に螺設接合されている。
塗料ノズル5に空気キャップ12がキャップカバー13
によって接合され、自動ガン本体1にセットされてい
る。空気キャップ12は塗料ノズル5のノズル口先端外
周との間にリング状スリット12aが形成され、圧縮空
気を噴射し、塗料ノズル5から吐出する塗付材料の分
散、搬送吹付を行う。また、空気キャップ12にはキャ
ップ前面への材料付着の防止および、パターン形状の拡
大のための複数の補助気孔12bが穿孔されている。そ
して、本実施例の空気キャップ12は、丸吹き専用の空
気キャップとなっている。
【0022】塗料ノズル5は、中心に貫通孔5aが塗料
ノズル口径と同径で穿孔されている。通常の塗料ノズル
5は、吐出口先端部までニードル弁が伸長していて、塗
料中心流路が大径となっているが、本発明の塗料ノズル
5は、前記したように塗付材料の沈澱を防止するために
塗料ノズル口径と同径で塗料ノズル中心部を貫通してい
る。塗料ノズル5の外周側に空気流路5bが穿孔され、
圧縮空気は空気流路5bを介して空気キャップ12に送
気している。そして、塗料ノズル5の自動ガン本体1に
螺設接合される基部に、超硬材質で別体で製作された超
硬シート4が、塗料ノズル5の基部に穿設された凹部に
圧入嵌合されている。そして、超硬シート4にニードル
弁3と摺接するテーパーシートが穿設されている。但
し、この圧入嵌合される実施例は、前記超硬シート4の
取付方法に限定されるものではなく、例えば、塗料ノズ
ル5の基部に熔接または、塗料ノズル5の基部と自動ガ
ン本体1との間に気密に挟設しても同様の効果となるも
のである。
【0023】スラリー状の塗付材料を圧送するのに適し
たダイヤフラムポンプ(図示せず)から、塗料ホースを
介して圧送されてくる塗付材料は、塗料ジョイント6か
ら循環流路の往路1aに流入する。該往路1aは、超硬
シート4とニードル弁3の摺接部の塗料ノズル・ニード
ル弁シート部2に向けた傾斜流路となっていて、往路1
aから吐出する液流が塗料ノズル・ニードル弁シート部
2に衝突し、衝突した液流は撹拌室1cで、塗付材料は
撹乱され塗付材料に混合される骨材は均一に分散されて
塗料ノズル5の貫通孔5aに吐出される。撹拌室1cの
塗付材料は循環流路の帰路1bから塗料ジョイント7を
介してポンプ側に戻される。この循環回路を流れる塗付
材料の流量は、塗付材料の物性によっても異なるが、流
路内で骨材が沈澱しない速さで、塗料ノズル5から吐出
する噴射量の少なくとも数倍の液量が常に循環してい
て、流路内の流速は少なくとも1m/s以上が必要であ
る。
【0024】ニードル弁3は、自動ガン本体1の中心貫
通孔に挿入され、撹拌室1c側に第一のニードル弁パッ
キン9が自動ガン本体1の攪拌室1Cに可及的近傍の凹
設部にセットされている。第一のニードル弁パッキン9
は、ふっ素系樹脂板とふっ素系ゴム板とを貼り合わせた
板を成形したリップ状パッキンで、パッキンのリップ部
がニードル弁棒に摺接してシールしている。このリップ
状のニードル弁パッキンは、塗付材料の骨材を噛み込み
にくい形状である。
【0025】ニードル弁3を作動するためのピストン室
1dに、ニードル弁作動用ピストン8が、ピストン室1
d内を摺動自在に嵌入され、ピストン8の外周溝にY型
パッキン等が嵌入され、ピストン8がピストン室1dを
気密に往復摺動する。ピストン8とニードル弁3は螺設
され、ナット14によって一体に固定されている。そし
て、ピストン8の背後にニードル弁ばね15が、ばね押
蓋16でセットし、ニードル弁3を、ばね力によって超
硬シート4に押圧して塗料ノズル口を閉鎖している。ニ
ードル弁作動時は、図3に示す作動エアジョイントから
の圧縮空気が、ピストン8のニードル弁側のピストン室
1dに流入して、ニードル弁ばね15の押圧に抗して、
ピストン8を作動させてニードル弁3が引かれてニード
ル弁が開き塗付材料が塗料ノズルの貫通孔5aより吐出
される。
【0026】ピストン室1dの底部に円柱形の座金17
が、図4に示す如く、二本のビス21によって取付けら
れている。円柱形の座金17に第二のニードル弁パッキ
ン10が嵌入されている。第二のニードル弁パッキン1
0はOリングとなっていて、ピストン8を作動させる圧
縮空気のシールと、前記した第一のニードル弁パッキン
9が材料洩れを起こしたとき、ピストン室1d側に材料
が侵入しない役目を兼用する形となっている。さらに、
円柱形の座金17には第一のニードル弁パッキン9から
比較的近い箇所に、座金17のニードル弁貫通孔から自
動ガン本体1を通して外気と連通する洩れ確認孔11が
明けられている。そして、第一のニードル弁パッキン9
に材料洩れが発生した場合、図4で詳述する孔を通して
自動ガン本体1の外部に流れ出して第一のニードル弁パ
ッキン9の洩れが発生したことが確認できるようにして
いる。
【0027】図3のピストン側からの側面図において、
図1で説明した塗料ジョイント6,7、作動エアジョイ
ント18、吹付エアジョイント19の配置を示してい
る。作動エアは自動ガン本体1に穿孔された孔から座金
17を介してピストン室1dに送気してピストン8を作
動する。吹付エアは、同じく自動ガン本体1に穿孔され
た孔から、前述した塗料ノズル5に穿孔された孔を介し
て空気キャップ12より噴出する。支持ボルト20は小
型自動ガンを取付けるための支持体で、自動ガンを多数
配列する場合もこの支持ボルトを利用して取付けられ
る。
【0028】図4は、図3で示す支持ボルト20から自
動ガンの中心を通る断面図で、第一のニードル弁パッキ
ン9、第二のニードル弁パッキン10の間からの洩れ確
認孔11を示したものである。図4において、座金17
は二本のビス21によって自動ガン本体1に固定されて
いる。座金17を貫通するニードル弁3の孔に内周溝1
7aが穿設され、内周溝17aから座金17に穿孔され
る孔17bを介して自動ガン本体1に穿孔される洩れ確
認孔11が明けられている。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように構成されているの
で、以下に記載されるような効果を奏する。
【0030】スプレーガンに循環供給する塗付材料流路
を、塗料ノズル・ニードル弁シート部に向けた傾斜流路
とし、循環流路を往路・帰路でV状の流路としたことに
よって、塗料ノズル・ニードル弁シート部に液流が衝突
し、撹拌されることによって、塗付材料に混合される骨
材の分散が均一化され、塗付材料の塗料ノズルでの詰ま
りがなくなると共に、噴射される噴霧パターンも骨材が
均一に分散したパターンが得られ被塗物に均一に塗付で
きる。
【0031】塗料ノズル・ニードル弁シート部の開口を
V状流路の交差頂点部に直接開口したことによって、材
料溜り部がなく、塗付材料の噴出がない場合でも、流路
に骨材が沈澱することがなく、塗料ノズルの詰まりがな
くなる。
【0032】塗料ノズルの基部に超硬シートを別体で圧
入嵌合したことによって、磨耗の激しい骨材の塗付材料
でも長期耐久性のあるスプレーガンとなる。
【0033】本発明を小型自動スプレーガンに適応し
て、ニードル弁パッキンを二段階とし、その中間に洩れ
確認孔を設けたことによって、パッキン洩れが発生した
場合、外観から確認でき、早急な対処が可能な信頼性の
高い小型自動スプレーガンとなる。
【0034】また、V状流路に塗料ジョイントを付した
ことによって、塗料ホース等が後方にまとめ易くなると
共に、小型自動ガンの汚れが少なくなり、メンテナンス
が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の循環供給流路を適応した小型自動スプ
レーガンの断面図である。
【図2】図1の空気キャップ側からの外観側面図であ
る。
【図3】図1のピストン側からの外観側面図で、各ジョ
イントおよび、支持ボルトの配置を示すものである。
【図4】本発明の洩れ確認孔を示すための図3のA−A
断面図である。
【符号の説明】
1 自動ガン本体 1a 往路 1b 帰路 1c 撹拌室 1d ピストン室 2 塗料ノズル・ニードル弁シート部 3 ニードル弁 4 超硬シート 5 塗料ノズル 6,7 塗料ジョイント 8 作動ピストン 9 第一のニードル弁パッキン 10 第二のニードル弁パッキン 11 洩れ確認孔 12 空気キャップ 20 支持ボルト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗料ノズル、ニードル弁および、吹付用
    空気キャップをもつスプレーガンに、高沈降性粉体骨材
    を溶液に混合したスラリー状の塗付材料を、ダイヤフラ
    ムポンプまたは、チューブポンプ等のポンプによって循
    環供給する塗付装置に配備するエアスプレーガンにおい
    て、スプレーガン本体に循環供給する塗付材料流路が、
    塗料ノズル・ニードル弁シート部に向けた傾斜流路で、
    該塗料ノズル・ニードル弁シート部を交差頂点として、
    循環供給流路の往路・帰路がV状に流路を形成している
    塗付材料循環供給型スプレーガン。
  2. 【請求項2】 スプレーガン本体に循環供給する塗付材
    料流路が塗料ノズル・ニードル弁シート部を交差頂点と
    して、V状の流路を形成するとき、塗料ノズルシートの
    開口部が、該V状の流路の交差頂点部に直接開口して、
    塗付材料溜りのない流路となっている請求項1記載の塗
    付材料循環供給型スプレーガン。
  3. 【請求項3】 塗料ノズル・ニードル弁シート部が、塗
    料ノズルのスプレーガン本体への接合端部に穿設される
    とき、該塗料ノズル・ニードル弁シート部の塗料ノズル
    シートが、耐磨耗性の超硬材質で穿設された別体の超硬
    シートを、前記塗料ノズルの基部に接合して形成された
    請求項1,2記載の塗付材料循環供給型スプレーガン。
  4. 【請求項4】 請求項1,2,3記載の手段を小型自動
    スプレーガンに適応するスプレーガンにおいて、該小型
    自動スプレーガンに付設されるニードル弁パッキンが、
    塗付材料流路とニードル弁作動用エアピストンとの間に
    二段階で設けられ、かつ、二段階のニードル弁パッキン
    の中間に外気と連通する材料洩れ確認孔が穿孔されてい
    る高沈降性材料をポンプによって循環供給する塗付材料
    循環供給式小型自動スプレーガン。
JP20324596A 1996-07-12 1996-07-12 塗付材料循環供給型スプレーガン Expired - Lifetime JP3148646B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20324596A JP3148646B2 (ja) 1996-07-12 1996-07-12 塗付材料循環供給型スプレーガン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20324596A JP3148646B2 (ja) 1996-07-12 1996-07-12 塗付材料循環供給型スプレーガン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1028906A true JPH1028906A (ja) 1998-02-03
JP3148646B2 JP3148646B2 (ja) 2001-03-19

Family

ID=16470845

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20324596A Expired - Lifetime JP3148646B2 (ja) 1996-07-12 1996-07-12 塗付材料循環供給型スプレーガン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3148646B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009285594A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Honda Motor Co Ltd シーラ塗布ガン
CN103216408A (zh) * 2013-03-29 2013-07-24 中冶长天国际工程有限责任公司 一种防堵的备用渣浆泵输送装置
JP2013192972A (ja) * 2012-03-15 2013-09-30 Musashi Eng Co Ltd 液体材料吐出機構および液体材料吐出装置
US9358561B2 (en) 2011-07-28 2016-06-07 3M Innovative Properties Company Spray head assembly with integrated air cap/nozzle for a liquid spray gun
US9751100B2 (en) 2011-02-09 2017-09-05 3M Innovative Properties Company Nozzle tips and spray head assemblies for liquid spray guns
US9802211B2 (en) 2011-10-12 2017-10-31 3M Innovative Properties Company Spray head assemblies for liquid spray guns
US9802213B2 (en) 2012-03-06 2017-10-31 3M Innovative Properties Company Spray gun having internal boost passageway
JP2017213566A (ja) * 2017-08-08 2017-12-07 株式会社ペイントサービス 粒子塗布装置
US10071388B2 (en) 2009-01-26 2018-09-11 3M Innovative Properties Company Liquid spray gun, spray gun platform, and spray head assembly
US10493473B2 (en) 2013-07-15 2019-12-03 3M Innovative Properties Company Air caps with face geometry inserts for liquid spray guns
US11167298B2 (en) 2012-03-23 2021-11-09 3M Innovative Properties Company Spray gun barrel with inseparable nozzle

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009285594A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Honda Motor Co Ltd シーラ塗布ガン
US10071388B2 (en) 2009-01-26 2018-09-11 3M Innovative Properties Company Liquid spray gun, spray gun platform, and spray head assembly
US9751100B2 (en) 2011-02-09 2017-09-05 3M Innovative Properties Company Nozzle tips and spray head assemblies for liquid spray guns
US9358561B2 (en) 2011-07-28 2016-06-07 3M Innovative Properties Company Spray head assembly with integrated air cap/nozzle for a liquid spray gun
US9802211B2 (en) 2011-10-12 2017-10-31 3M Innovative Properties Company Spray head assemblies for liquid spray guns
US9802213B2 (en) 2012-03-06 2017-10-31 3M Innovative Properties Company Spray gun having internal boost passageway
CN104169009A (zh) * 2012-03-15 2014-11-26 武藏工业株式会社 液体材料吐出机构及液体材料吐出装置
EP2826568A4 (en) * 2012-03-15 2015-12-09 Musashi Engineering Inc MECHANISM FOR DISCHARGING A LIQUID MATERIAL AND DEVICE FOR DISCHARGING A LIQUID MATERIAL
US9540225B2 (en) 2012-03-15 2017-01-10 Musashi Engineering, Inc. Liquid material discharge mechanism and liquid material discharge device
TWI574740B (zh) * 2012-03-15 2017-03-21 Musashi Engineering Inc Liquid material discharge mechanism and liquid material discharge device
US20150048120A1 (en) * 2012-03-15 2015-02-19 Musashi Engineering, Inc. Liquid material discharge mechanism and liquid material discharge device
KR20140134295A (ko) * 2012-03-15 2014-11-21 무사시 엔지니어링 가부시키가이샤 액체 재료 토출 기구 및 액체 재료 토출 장치
JP2013192972A (ja) * 2012-03-15 2013-09-30 Musashi Eng Co Ltd 液体材料吐出機構および液体材料吐出装置
US11167298B2 (en) 2012-03-23 2021-11-09 3M Innovative Properties Company Spray gun barrel with inseparable nozzle
CN103216408A (zh) * 2013-03-29 2013-07-24 中冶长天国际工程有限责任公司 一种防堵的备用渣浆泵输送装置
US10493473B2 (en) 2013-07-15 2019-12-03 3M Innovative Properties Company Air caps with face geometry inserts for liquid spray guns
JP2017213566A (ja) * 2017-08-08 2017-12-07 株式会社ペイントサービス 粒子塗布装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3148646B2 (ja) 2001-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6811096B2 (en) Spray gun with internal mixing structure
JP3148646B2 (ja) 塗付材料循環供給型スプレーガン
US7497387B2 (en) One-piece fluid nozzle
US5403169A (en) Plunger pump
US5553788A (en) Spray gun assembly and system for fluent materials
JP5450860B1 (ja) 湿式ブラスト用噴射ガン
JP2005000913A (ja) 調節可能なアダプター
US3394888A (en) Dispensing gun
US6557784B1 (en) Mixer for forming a thin oil film on a surface of a drop of water
JPH05507877A (ja) 反応性化学物質を混合するための改善された混合ヘッド
WO1996029151A1 (en) Spray gun for aggregates
WO2003092900A1 (en) Eductor mixer system
JP2017192895A (ja) スプレー装置および塗布液の沈殿防止方法
EP1306551B1 (en) Method and apparatus for supplying coating material
US6146105A (en) Venturi pumping device
US6179222B1 (en) Self-cleaning dispensing assembly
US6290385B1 (en) Device for the homogenization of a liquid
US10663082B2 (en) Sealing system of a device for allowing the passage of a medium, in particular in the high pressure range
CN114867562A (zh) 涂装液混合装置以及涂装液的混合方法
US5810256A (en) Airless spray head with solids comminuter
JP2002349424A (ja) 印刷機用ポンプ
CN107457105A (zh) 高压树脂和固化剂混合装置
CN212240609U (zh) 一种旋转式桶底喷流搅拌器
JPH03217665A (ja) 高圧ポンプ
KR200338929Y1 (ko) 미스트 생성장치

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080112

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090112

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090112

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100112

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100112

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110112

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110112

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120112

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130112

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130112

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140112

Year of fee payment: 13

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term