JPH10288981A - サクソフォンのキーパッド開閉機構 - Google Patents

サクソフォンのキーパッド開閉機構

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JPH10288981A
JPH10288981A JP9095984A JP9598497A JPH10288981A JP H10288981 A JPH10288981 A JP H10288981A JP 9095984 A JP9095984 A JP 9095984A JP 9598497 A JP9598497 A JP 9598497A JP H10288981 A JPH10288981 A JP H10288981A
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    • G10D7/06Beating-reed wind instruments, e.g. single or double reed wind instruments
    • G10D7/08Saxophones
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    • G10DSTRINGED MUSICAL INSTRUMENTS; WIND MUSICAL INSTRUMENTS; ACCORDIONS OR CONCERTINAS; PERCUSSION MUSICAL INSTRUMENTS; AEOLIAN HARPS; SINGING-FLAME MUSICAL INSTRUMENTS; MUSICAL INSTRUMENTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来からの操作性を損なうことなく、演奏中
に不作動状態のキーパッドが発生しないようにしたサク
ソフォンのキーパッド開閉機構を提供する。 【解決手段】 常閉キーパッドKncがトーンホールOの
座部13に付着しても、常閉キーパッドKnoの操作レバ
ーL1 を押圧すれば、強制的にアーム24を介してが常
閉キーパッドKncをトーンホールOの座部13からテコ
の原理で離間するようにし、常閉キーパッドKncを簡単
に開放することができるようにしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キーパッドのベタ
ツキによる不作動状態が生じないようにしたサクソフォ
ンのキーパッド開閉機構に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、サクソフォンは、図4に示すよ
うに、全体がほぼJ字状に湾曲された金属管からなる本
管1を有し、この本管1の一端には、ベル状に拡開され
た開口部2が設けられ、他端には吹込管3が連設されて
いる。この吹込管3にはマウスピース4が着脱自在に設
けられ、当該マウスピース4にはリード(図示せず)が
取付けられている。そして、マウスピース4に息を吹き
込むことによりリードを振動させ、この振動音が本管1
を伝わり、出口であるトーンホールO(図5,6,7参
照)や開口部2より抜けていくようになっている。
【0003】この本管1には、18〜25個のトーンホ
ールOが開設され、これらトーンホールOに設けられた
キーパッド(キータンポとも称される)Kを、適宜選択
的に開閉することにより音の高さを調節している。音の
高低は、基本的には、マウスピース4からトーンホール
Oまでの長さにより決定され、開放されるトーンホール
Oがマウスピース4から遠いと低音が、近いと高音が出
る。なお、これらトーンホールOの内、2個のトーンホ
ールO1 ,O2 は、倍音を出すためのオクターブホール
であり、他のものは1つのトーンホールOが開閉される
と半音変化するようになっている。
【0004】これらキーパッドKは、10指により操作
し得るように、従来より開閉の仕方やキーパッド相互を
レバー等により連結する連結の仕方が種々工夫されてき
たが、現在ではほぼ確立されたものとなっている。した
がって、サクソフォンの操作に関する開閉機構は、演奏
のしやすさ、特に演奏時の運指の統一から変更すること
は好ましくないといわれている。しかし、演奏を行ない
やすく、運指の変更もなければ、サクソフォンの開閉機
構は、改良されても何等問題はない。
【0005】キーパッドKは、図5に示すように、概し
て指により操作される操作レバーLにより直接開閉作動
されるが、この操作レバーLの操作を作動レバーMを介
して伝達するようにしたものもある。いずれにしても、
キーパッドKは、図5に示すように、操作レバーLが取
り付けられたキャップ本体6のスカート部分6a内に、
台紙7とフェルト8を包む皮革9に反響板10を取り付
けた比較的柔らかなタンポ部11を収納し、このタンポ
部11を接着剤12によりキャップ本体6に接着したも
ので、トーンホールOを閉鎖するときには、柔らかなタ
ンポ部11がトーンホールOの口縁部に立上がり成形さ
れた座部Oaに座りよく当たるようになっている。
【0006】また、サクソフォンのキーパッドKは、常
開キーパッドと常閉キーパッドに大別できるが、常開キ
ーパッドは、操作レバーLに作用するばね14のばね力
によりキーパッドKが常時トーンホールOに当接しない
常開状態とされ、常閉キーパッドは、常時トーンホール
Oに当接している常閉状態とされる。
【0007】常閉キーパッドKncは、図6に示すよう
に、本管1に立設された支柱Pの支点15を中心として
回動し得るように1本のレバーLが設けられ、ばね14
の基端部14aがタンポ部11の近傍に固着され、他端
部14bが支柱Pを越えて操作レバーLの押圧部16側
まで伸延され本管1に接している。したがって、この常
閉キーパッドKncは、ばね14のばね力に抗して図示の
ように矢印a方向に押圧すれば、タンポ部11が矢印b
方向に回動し、トーンホールOを開放するが、常時はば
ね14の力によりタンポ部11がトーンホールOを閉鎖
した状態となっている。
【0008】常開キーパッドKnoは、図7に示すよう
に、本管1に立設された2本の支柱P,Pを有し、これ
ら支柱P,Pの支点15a,15bを中心として回動し
得るように2本の操作レバーLa,Lbが設けられ、前
方の操作レバーLaの後端部にばね17の基端部17a
が固着され、他端部17bが支柱Pを越えて伸延され本
管1に接している。したがって、この常開キーパッドK
noは、ばね14のばね力に抗して操作レバーLbの押圧
部16を図示矢印a方向に押圧すれば、タンポ部11が
矢印c方向に回動し、トーンホールOを閉鎖するが、常
時はばね17の力によりタンポ部11がトーンホールO
を開放した状態となっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、キーパッド
Kのタンポ部11は、前述したように吸湿性のある台紙
7、フェルト8、皮革9等から構成されているので、水
分を吸収しやすく、水分の吸収によりベタツキが生じ
る。しかも、この水分にゴミ等が付着すると、タンポ部
11がトーンホールOの座部Oaに付着しやすく、簡単
に離れにくくなる傾向が生じ、演奏しにくい楽器という
印象が生じ、演奏にも影響を及ぼす。
【0010】また、サクソフォンを演奏する場合には、
素早く演奏する場合やゆっくりと演奏する場合がある
が、素早い演奏時には、キーパッドKを作動させる操作
レバーLを押す力は軽いタッチとなるので、タンポ部1
1が座部Oaに付着していると、奏者がいくら正確に演
奏してもタンポ部11が不作動となり、正確な音が出な
かったり、違和感のある音が発生し、演奏ミスとなる虞
れがある。
【0011】特に、プロの演奏家が演奏している間に、
1回でもキーパッドKの不作動状態が生じると、これが
原因で後の演奏が乱れ、曲全体の印象に悪影響を及ぼす
虞れがある。
【0012】この不作動が発生する傾向は、常開あるい
は常閉キーパッドに拘らず生じるが、常閉キーパッドK
ncの場合にはこれが顕著である。常開キーパッドKno
は、比較的空気の流通があるので、タンポ部11のベタ
ツキは少ないが、常閉キーパッドKncは、常時トーンホ
ールOの座部Oaと接した状態となっているので、演奏
時に開放される場合や手入れを行なっている場合以外は
空気の流通がほとんどなく、タンポ部11が水分を吸収
し、これにゴミ等が付着すると、タンポ部11がトーン
ホールOの座部Oaから離れにくい状態になりやすい。
【0013】さらに、具体的にいえば、サクソフォンに
は、図4に示すように、A,B,B ,C,C# ,D,
E,F,F# ,G,G# ,lowC# ,lowB,lo
wB 音用等のキーパッドKが設けられているが、これら
のうち常閉キーパッドKncは、lowC# ,G# キーパ
ッドがあるが、この常閉キーパッドKncの代表であるG
# キーパッドが不作動状態となりやすい。このG# キー
パッドは、サクソフォンの上下方向中間位置にあり、作
動回数も多く、プロの演奏家は特にその作動性を気にす
るところである。
【0014】本発明は、上述した従来技術の課題に鑑み
てなされたもので、従来からの操作性を損なうことな
く、演奏中に不作動状態のキーパッドが発生しないよう
にしたサクソフォンのキーパッド開閉機構を提供するこ
とを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1に記載の発明は、サクソフォンの本管に開設
された複数のトーンホールにそれぞれ常閉キーパッド又
は常開キーパッドを設け、これらキーパッドを操作レバ
ーを押圧することにより対応する前記トーンホールを選
択的に開放又は閉鎖するようにしたキーパッド開閉機構
において、前記常閉キーパッドと、この常閉キーパッド
に隣接して設けられた常開キーパッドの各操作レバーを
操作することにより上下動する作動レバーを設けるとと
もに前記常閉キーパッド上に立設した支柱に当該支柱を
中心に揺動するようにアームを取り付け、前記常閉キー
パッドの操作レバーを押圧することによりアームが、前
記常開キーパッドの作動レバーとの当接部分を支点とし
て前記支柱とともに上動し、前記トーンホールを閉鎖し
ている常閉キーパッドを開放するようにしたことを特徴
とする。
【0016】このようにすれば、常閉キーパッドにベタ
ツキが生じ、トーンホールの座部に付着するかあるいは
簡単に開閉しにくい状態となっても、常閉キーパッドの
操作レバーを押圧すれば、強制的にアームを介してが常
開キーパッドをトーンホールの座部から離間されるの
で、テコの原理で常閉キーパッドを簡単に開放すること
ができる。
【0017】請求項2に記載の発明では、前記アーム
は、常開キーパッドの作動レバーとの当接部分が可及的
に当該作動レバーの回転軸の近傍に位置するように構成
したことを特徴とする。
【0018】このようにすれば、常開キーパッド自体が
有している常開用のばねのばね力を利用して作動レバー
を上方に作動させるとき、より強力な力を作動レバーを
支持でき、前記当接部分がアームの支点となったとき、
上下の変動が少ない不動の支点とすることができ、常閉
キーパッドが付着している状態から容易に離すことがで
きる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態を示す要
部斜視図、図2は図1の概略断面図で、(A)は図1の
A−A線に沿う概略断面図で、作動レバーM1 とM2 と
の関係を示し、(B)は図1のB−B線に沿う概略断面
図で、アーム24と作動レバーM1及びM4 との連動関
係を示しており、図3は同実施の形態の作動状態を示す
説明図で、(A)はG音を出している状態のG# キーパ
ッドとF# キーパッドの状態であり、(B)はG音を出
している状態からG# 音を出す状態にしたときのG#
ーパッドとF# キーパッドの状態、(C)はG音を出し
ている状態からF# ,F,E,D音を出す状態にしたと
きのG# キーパッドとF# キーパッドの状態、(D)は
lowCを出している状態からlowC# ,lowB,
lowB 音を出す状態にしたときのG# キーパッドと
# キーパッドの状態、(E)はlowC# ,low
B,lowB を出している状態からG# 音を出す状態
にしたときのG# キーパッドとF# キーパッドの状態を
示している。なお、これら図中、図4〜7に示す部材と
共通する部材には同一符号を使用することがある。
【0020】本実施の形態のサクソフォンは、図1に示
すようなキーパッド開閉機構を有している。このキーパ
ッド開閉機構は、常閉キーパッドKncであるG# キーパ
ッドと、常開キーパッドKnoであるF# キーパッドを連
動連結し、G# キーパッドを強制的に開放することがで
きるようにしたものである。
【0021】このキーパッド開閉機構は、本管1の外面
に複数の支柱P1 〜P14が立設され、これら各支柱P1
〜P14間には回転軸R1 〜R6 が取り付けられている。
図上左端の回転軸R1 にはG# キーパッド用の操作レバ
ーL1 と、この操作レバーL1 を押圧することにより回
転軸R1 を介して回動される作動レバーM1 が設けら
れ、この作動レバーM1 は、例えば、図2(A)に示す
ようなばねB1 により下方に向かって付勢されている。
【0022】支柱P3 ,P4 間に設けられた回転軸R2
には、作動レバーM2 とM3 の基端が固着され、作動レ
バーM2 の先端には、ねじ等からなる突出レバー21が
側方に突出されている。この突出レバー21は、作動レ
バーM1 の下面に当接され、また、作動レバーM3 の先
端には、G# キーパッドが取り付けられている。そし
て、この作動レバーM2 ,M3 は、ばねB2 により押し
上げられている。
【0023】このG# キーパッドは、常閉であり、図
5,7に示すような構成となっているので、ここでは詳
述を避けるが、作動レバーM2 ,M3 を押し上げるばね
B2 の力は、当該G# キーパッドが有している常閉状態
を作る前述のばね14の力よりも弱いため、G# キーパ
ッドがトーンホールOの座部Oaに付着した状態にな
る。このG# キーパッドの常閉には、前記作動レバーM
1 を下方に向かって付勢しているばねB1 の力も寄与す
ることになる。
【0024】ただし、G# 用の操作レバーL1 を指で押
し下げると、作動レバーM1 は上方に回動し、突出レバ
ー21との当接から離れるので、G# キーパッドは、自
らのばね14の力に抗して押し上げられ、ある程度開こ
うとする状態となる。
【0025】支柱P6 ,P7 間に設けられた回転軸R3
には、作動レバーM4 ,M5 の基端が固着され、作動レ
バーM4 は、F# キーパッドの側部に位置し、該作動レ
バーM4 の先端には、ねじ等からなる突出レバー22が
側方に突出され、G# キーパッドの上方まで伸延され、
# キーパッドがトーンホールOを閉じたとき、G#
ーパッドの上面に当接するようになっている。作動レバ
ーM5 の先端には、F# キーパッドが取り付けられてい
る。このF# キーパッドは、常開であり、図5,6に示
すような構成となっているが、ここでは詳述を避ける。
【0026】支柱P7 ,P8 間に設けられた回転軸R4
には、作動レバーM6 の基端が固着され、作動レバーM
6 の先端には、Fキーパッドが取り付けられている。
【0027】特に、本実施の形態では、図1,2(B)
に示すように、常閉キーパッドであるG# キーパッドの
キャップ本体6に支柱23が立設され、この支柱23に
はアーム24が支点Sを中心として揺動し得るように取
り付けられ、該アーム24の一方24aは、図1に示す
ようにL字状に折り曲げられ、その先端に突出レバー2
5が側方に突出され、前記作動レバーM1 の上に載置さ
れている。また、アーム24の他方24aは、前記作動
レバーM4 の上に載置されている。この場合、この作動
レバーM4 とアーム24の他方24bとの当接部分Tが
可及的に回転軸R3 の近傍となるようにすれば、F#
ーパッド自体が有している常開用のばね17の力を利用
して作動レバーM4 を上方に作動させるとき、より強力
な力を作動レバーM4 に伝達でき、前記当接部分Tがア
ーム24の支点となったとき、上下に変動しない不動の
支点とすることができる。
【0028】前記G# キーパッド用の操作レバーL1 に
は、さらに常開キーパッドであるlowBと、常閉キー
パッドであるlowC# をそれぞれ動作させる機構が設
けられている。ここに、「low」とは、その音の中で
最も低い音をいい、例えば、lowCとはC音の中で最
も低い音をいう。
【0029】この開閉機構は、例えば、G# キーパッド
用の操作レバーL1 より水平に突出された板状の突出レ
バーL1a,L1bと、これら突出レバーL1a,L1bにそれ
ぞれ取り付けられた押圧部26,27と、当該押圧部2
6,27の下面より垂下された垂直レバー28,29
と、該垂直レバー28,29の動作を前記回転軸R5 ,
R6 に伝達する作動レバーM7 ,M8 と、この回転軸R
5 ,R6 の回動により作動される作動レバーM9 〜M12
などから構成されている。そして、この作動レバーM9
にはlowBキーパッドが、作動レバーM12にはlow
# キーパッドが取り付けられている。
【0030】次に、G# キーパッドとF# キーパッドの
作用を説明する。 《G音》G音を出す状態が、本実施形態の開閉機構にお
けるセット状態の原形となる。G音を出す状態は、G音
のキーパッドが開き、操作レバーL1 は操作されていな
い状態であるため、G# キーパッドもF# キーパッドも
共に作動せず、図3(A)に示すように、常閉のG#
ーパッドは閉じた状態であり、常開のF# キーパッドは
開いた状態である。つまり、G# キーパッドは、作動レ
バーM2 に設けられているばねB1 の力に抗して自らの
ばね14の力によりトーンホールOの座部Oaに当接し
ており、F# キーパッドでは、自らのばね17の力によ
りトーンホールOの座部Oaから離れた位置にあり、こ
れに伴い回動軸R3 に同軸的に取り付けられている作動
レバーM3 も上方位置に位置している。
【0031】したがって、本実施の形態のように、G#
キーパッドとF# キーパッドとを連結する機構を設けた
としても既存のキーパッドには、何等の影響もない。
【0032】《G音→G# 音》前記開閉機構の原形状態
からG# 音を出す状態について説明する。G音を出して
いる状態からG# 用の操作レバーL1 を指で押し下げる
と、回転軸R1 が回動し、これに取り付けられている作
動レバーM1 も回動し、この回動により突出レバー25
は、上方に移動する。この突出レバー25の上動によ
り、図3(B)に示すようにアーム24の一方24a
は、支点Sを中心として上方に移動する。
【0033】しかし、このアーム24の他方24bは、
前記上方位置に位置している作動レバーM4 上に載置さ
れているので、このアーム24は、アームの他方24a
と作動レバーM4 との当接部分Tを支点として回動し、
支柱23を伴ってG# キーパッドをトーンホールOの座
部Oaから離し、トーンホールOを開放する。
【0034】つまり、仮にG# キーパッドが水分等を吸
収し、ベタツキがあり、トーンホールOの座部Oaに付
着していたとしても、G# 用の操作レバーL1 を指で押
し下げる力に、ばねB2 の力及び作動レバーM1 に取り
付けられているばねB1 の力が加わり、強制的に開けら
れることになる。
【0035】このため、演奏している間に、G# キーパ
ッドが不作動状態となることはなく、これが原因の違和
感のある音が発生や演奏が乱れもなく、常に正確な音が
出され、円滑な演奏が可能となる。
【0036】《G音→F# ,F,E,D音》G音を出し
ている状態からF# 音を出す場合について説明する。G
音を出している状態は、前述のように図3(A)に示す
状態であり、G音のキーパッドは「開」、G# キーパッ
ドは「閉」、F# キーパッドは「開」の状態である。な
お、F# ,F,E,D音を出す場合には、キーパッドの
相違はあるが、これらは前記本実施形態の開閉機構との
関係においては同視でききるので、F# 音を出す場合に
ついて説明する。
【0037】F# 音のキーパッドは、常開であるため、
閉じるとF# 音が出る。したがって、G音を出している
状態、つまりG# キーパッドが「閉」、F# キーパッド
が「開」の状態からF# 用の操作レバーL2 を指で押し
下げると、回転軸R3 が回動し、これに取り付けられて
いる作動レバーM5 は、作動レバーM4 を伴って下方に
回動する。そして、図3(C)に示すように、F# キー
パッドがトーンホールOの座部Oaを塞ぎ、作動レバー
M4 も下降する。
【0038】一方、G# 用の操作レバーL1 は、押され
ていないので、上方位置にあり、作動レバーM1 は下方
位置にある。したがって、突出レバー25と作動レバー
M1とは当接していない。
【0039】したがって、アーム24は、フリーな状態
となり、F# キーパッドがトーンホールOの座部Oaを
塞ぐ機能に何等影響を与えることはなく、F# 音が出す
ことができる。
【0040】《lowC音→lowC# ,lowB,l
owB 音》前記G# キーパッド用の操作レバーL1 に
は、さらにlowBとlowC# をのキーパッドを動作
させる開閉機構が連設されているので、これらとの関係
についても説明する。
【0041】lowC音を出している状態は、G音を出
している状態(図3Aに示す状態)とは逆のセッティン
グとなっている。つまり、操作レバーL1 は未作動でG
# キーパッドは開いた状態であり、また操作レバーL2
は押され、常開のF# キーパッドは閉じた状態である。
なお、lowC# ,lowB,lowB 音を出す場合
には、キーパッドの相違はあるが、これらは前記本実施
形態の連結機構との関係においては同視でききるので、
lowC# 音を出す場合について説明する。
【0042】このlowC音を出している状態からlo
wC# 音を出すために操作レバーL1 はを押すと、板状
の突出レバーL1b、押圧部27、垂直レバー29、回転
軸R6 、作動レバーM10、M11、M12と伝達され、lo
wC# 音のキーパッドを「開」の状態にする。
【0043】この場合、G# キーパッドも、操作レバー
L1 が押し下げられるので、開こうとする。しかし、F
# キーパッドは、操作レバーL2 により押し下げられて
いる状態であるため、G# キーパッドは、作動レバーM
4 の側方よりG# キーパッドの上方まで突出された突出
レバー22により押さえ込まれ、G# キーパッドもトー
ンホールOを閉じる。したがって、この場合のG# キー
パッド及びF# キーパッドは、図3(D)に示すよう
に、両者共にトーンホールOを閉じた状態となりlow
C音を出している状態からlowC# 音を出す場合も、
# キーパッドは閉のまま、G# キーパッドも操作レバ
ーL1 を指で押し下げればよく、既存にキーパッド等に
影響を及ぼすことなくlowC# 音を出すことができ、
他のキーパッド等に何等の負担もない。
【0044】《lowC# 音,lowB,lowB
# 音》lowC# 音を出している状態からG# 音を出
す場合について説明する。前述のようにlowC# 音を
出していると、G# 音はF# キーパッド側から押さえ込
まれて閉状態とされているが、この状態からG# 音を出
す場合には、押圧しているF# 音用の作動レバーL2 の
押圧を解き、「開」状態とする。
【0045】つまり、G# 用の作動レバーM1 を指で押
し下げ、突出レバー25を上方に回動するとともにF#
音用の作動レバーM5 による押圧を解き、F# キーパッ
ドを「開」状態とする。これにより突出レバー25は、
上動し、図3(E)に示すように、アーム24aを、支
点Sを中心として上方に移動する一方、F# 音用の作動
レバーM5 の開放によりF# キーパッドが常開となり、
これにより作動レバーM5 は上方位置となる。したがっ
て、アーム24の他方24bも支点Sを中心に回動し、
作動レバーM5 により上動し、アーム24は支柱23を
伴ってG# キーパッドをトーンホールOの座部Oaから
離し、トーンホールOを開放する。
【0046】このようにしてG# 音用のキーパッドを
「開」にし、F# キーパッドを「開」にすることにより
# 音を出すことができる。
【0047】上述したものは、本発明の一つの実施の形
態であり、本発明は、特許請求の範囲に記載の要旨を逸
脱することなく、種々変更することができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、常閉キーパッドがトーンホールの座部に
付着しても、常閉キーパッドの操作レバーを押圧すれ
ば、強制的にアームを介してが常閉キーパッドをトーン
ホールの座部から離間されるので、テコの原理で常閉キ
ーパッドを簡単に開放することができる。これにより演
奏中に常閉キーパッドが不作動状態となることはなく、
これが原因の違和感のある音が発生や演奏が乱れもな
く、常に正確な音が出され、円滑な演奏が可能となる。
【0049】請求項2に記載の発明によれば、常開キー
パッドのばね力を利用して作動レバーを上方に作動さ
せ、当接部分がアームの支点となったとき、不動の支点
とすることができ、常閉キーパッドが付着している状態
から容易に離すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す要部斜視図であ
る。
【図2】 アームと作動レバーの関係を示すもので、
(A)は図1のA−A線、(B)は図1のB−B線に沿
う概略断面図である。
【図3】 同実施の形態の作動状態を示す説明図であ
る。
【図4】 一般的なサクソフォンを示す正面図である。
【図5】 キーパッド部分の断面図である。
【図6】 常閉キーパッドの概略説明図である。
【図7】 常開キーパッドの概略説明図である。
【符号の説明】
1…サクソフォンの本管、 13…座部、 23…支柱、 24…アーム、 K…キーパッド Knc…常閉キーパッド、 Kno…常開キーパッド、 L1 ,L2 …操作レバー、 M1 〜M12…作動レバー、 O…トーンホール、 R1 〜R6 …回転軸、 T…当接部分。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サクソフォンの本管(1)に開設された複
    数のトーンホール(O)にそれぞれ常閉キーパッド(Knc)
    又は常開キーパッド(Kno) を設け、これらキーパッド
    (K)を操作レバー(L1,L2) を押圧することにより対応す
    る前記トーンホール(O)を選択的に開放又は閉鎖するよ
    うにしたキーパッド開閉機構において、 前記常閉キーパッド(Knc) と、この常閉キーパッド(Kn
    c) に隣接して設けられた常開キーパッド(Kno) の各操
    作レバー(L1,L2) を操作することにより上下動する作動
    レバー(M1,M4) を設けるとともに前記常閉キーパッド(K
    nc) 上に立設した支柱(23)に当該支柱(23)を中心に揺動
    するようにアーム(24)を取り付け、前記常閉キーパッド
    (Knc) の操作レバー(L1)を押圧することによりアーム(2
    4)が、前記常開キーパッド(Kno) の作動レバー(M5)との
    当接部分(T)を支点として前記支柱(23)とともに上動
    し、前記トーンホール(O)の座部(13)を閉鎖している常
    閉キーパッド(Knc) を開放するようにしたことを特徴と
    するサクソフォンのキーパッド開閉機構。
  2. 【請求項2】 前記アーム(24)は、常開キーパッド(Kn
    o) の作動レバー(M4)との当接部分(T)が可及的に当該
    作動レバー(M4)の回転軸(R3)の近傍に位置するように構
    成したことを特徴とする請求項1に記載のサクソフォン
    のキーパッド開閉機構。
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