JPH10288870A - 電子写真用キャリア - Google Patents

電子写真用キャリア

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JPH10288870A
JPH10288870A JP9773097A JP9773097A JPH10288870A JP H10288870 A JPH10288870 A JP H10288870A JP 9773097 A JP9773097 A JP 9773097A JP 9773097 A JP9773097 A JP 9773097A JP H10288870 A JPH10288870 A JP H10288870A
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JP
Japan
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resin
magnetite
carrier
phase magnetite
single phase
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Application number
JP9773097A
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English (en)
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Shigeo Miwa
繁男 美和
Takeshi Mochizuki
武史 望月
Keita Yamamoto
慶太 山本
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FDK Corp
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FDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、キャリア粒子とトナー粒子からな
る2成分現像剤における電子写真用キャリアに関し、コ
ア材に単相マグネタイト粉末を用い、これに撥水性の高
い樹脂を被覆し、帯電量の環境依存性を軽減した優れた
電子写真用キャリアを実現することを目的とする。 【解決手段】 単相マグネタイト粒子の表面に撥水性の
高い樹脂で被覆した電子写真用キャリアである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャリア粒子とト
ナー粒子からなる2成分現像剤における電子写真用キャ
リアに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コピー画像の高画質化および現像
剤の長寿命化の観点から、感光体上の潜像にトナーを均
一に付着させるキャリアとしてフェライト粒子が用いら
れている。その中でマグネタイト粒子は、電気特性の特
異性からモノクロコピーに多用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のマグネタイトキ
ャリアは、環境の湿度変化において現像剤が目標とする
摩擦帯電状態が得られず、画質が低下してしまうという
問題があった。この現象は、マグネタイト微粒子表面の
アルカリ金属塩とトナーに用いられているバインダーが
親水性の官能基を有している場合に顕著に生じていた。
また、親水性の官能基を持たないものであっても同一の
傾向を示す。具体的に説明すると、低湿度では帯電しや
すく、高湿度では帯電しにくい状況にあり、鮮明な画像
が得られない。静電力によりトナーがキャリア表面に付
着している。帯電量が高すぎると静電力が強すぎてトナ
ーが潜像に現像されにくくなる。一方、帯電量が低すぎ
るとキャリア表面に付着するトナーが少なくなる。とも
に中間調の現像やベタの再現性の乏しい状態となってし
まう。
【0004】一般的には帯電の環境特性、トナーの帯電
量および帯電の維持性はコーティングポリマーの化学構
造およびコーティング状態により決まるとされている。
このため、撥水性の高い樹脂でキャリアを被覆すること
によって、キャリア表面の吸湿を防ぐことが考えられ
る。しかしながら、被覆量は求められる特性により一定
ではなく、薄い被膜の場合は透湿する場合や、塗りムラ
などが考えられ、その樹脂の優位性を引き出せないケー
スが存在する。
【0005】従って、コア材そのものの環境特性の優劣
が問題となる。その決め手となる因子としてコア材中の
不純物の有無があり、有る場合にはその成分が問題とな
る。従来のマグネタイトはNa等のアルカリ金属からな
る不純物が表面に存在する。アルカリ金属からなるもの
は総じて吸湿性に富む傾向があり、これが環境依存性に
繋がっていると考えられる。
【0006】本発明は、これらの問題を解決するため、
コア材に単相マグネタイト粉末を用い、これに撥水性の
高い樹脂を被覆し、帯電量の環境依存性を軽減した優れ
た電子写真用キャリアを実現することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】図1を参照して課題を解
決するための手段を説明する。図1において、単相マグ
ネタイト1は、鉄原料をもとに作成した単相のマグネタ
イトである(粉砕法で得られたマグネタイトではな
い)。
【0008】レジン2は、単相マグネタイト1を被覆す
る撥水性の樹脂(レジン)である。次に、製造方法を説
明する。単相マグネタイト1の粒子の表面に所定重量の
撥水性の高い樹脂(レジン1)で被覆するようにしてい
る。
【0009】この際、撥水性の高い樹脂(例えばメチル
ストレートシリコン)0.4〜2.0wt%で単相マグ
ネタイト1を被覆するようにしている。従って、コア材
に単相マグネタイト1の粉末を用い、これに撥水性の高
い樹脂(例えばメチルストレートシリコン)を被覆する
ことにより、帯電量の環境依存性を軽減した優れた電子
写真用キャリアを実現することが可能となった。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、図1および図2を用いて本
発明の実施の形態および動作を順次詳細に説明する。
【0011】図1は、本発明の製造方法フローチャート
を示す。図1において、S1は、単相マグネタイト1を
原料とする。S2は、レジン2を溶剤で希釈又は溶解す
る()。右側に記載したように、レジン(例えばKR
251(信越化学株式会社)を溶剤(例えばトルエン)
で希釈する。
【0012】S3は、流動層装置に単相マグネタイト1
を投入する。S4は、を流動層内にスプレー噴霧す
る。S5は、被膜形成後、装置から取り出す。
【0013】S6は、熱処理(硬化)を行う。右側に記
載したように、例えば条件として150°C以上30分
以上の熱処理を行い、単相マグネタイト1の表面に被覆
した樹脂を熱硬化させる。
【0014】S7は、帯電量を測定する。右側に記載し
たように、測定環境条件として、 ・10°C20RH%、30°C80RH% の条件で帯電量を測定する(例えば後述する図2に示す
帯電量を測定する)。
【0015】S8は、製品としてのキャリアの製造を完
了する。以上のように、単相マグネタイト1を原料と
し、これにレジンを溶剤で希釈し、流動層装置内に単相
マグネタイト1を入れて溶剤で希釈したレジンを噴霧し
て単相マグネタイト1の表面に均一に被覆し、熱処理し
て硬化させ、製品としてのキャリアを製造する。これに
より、不純物(特にアルカリ金属などの不純物)の無い
コアとして単相マグネタイト1を原料とし、この単相マ
グネタイト1の表面に撥水性の高い樹脂で薄く被覆して
硬化させることにより、環境特性に優れたキャリア(電
子写真用キャリア)を製造することが可能となった(図
2の実施例1参照)。
【0016】図2は、本発明の実験例を示す。 実施例1:これは、単相マグネタイト1のキャリア(平
均粒径80μm)に信越化学工業製のメチルストレート
シリコーン(商品名KR251)をトルエンで希釈し、
流動層装置を用いて表面に1wt%被覆した。得られた
被覆キャリアを熱処理(150°C以上30分以上)で
硬化させ、10°C20RH%、30°C80RH%で
帯電量を測定した。トナーは市販品を用い、スチレンア
クリル系、ポリエステル系のものをそれぞれ2種類使用
した。帯電量の測定条件は、それぞれの環境下に試料を
2時間調湿し、50mlポリ瓶にて10分間撹拌し、プ
ローオフ法にて測定した。
【0017】比較例1:粉砕法で得られたマグネタイト
キャリア(平均粒径80μm)に実施例1と同様に樹脂
を被覆し、同様の環境下で帯電量を測定した。 比較例2:樹脂被覆量を0.4wt%とした以外は、実
施例1と同じ。
【0018】比較例3:樹脂被覆量を2.0wt%とし
た以外は、実施例1と同じ。 参考例1:単相マグネタイトのキャリアのみの帯電量を
測定した。 参考例2:粉砕法によるマグネタイトのキャリアのみの
帯電量を測定した。
【0019】以上の製造方法によって製造したキャリア
について帯電量を測定すると、図示の下記のような値が
得られた。ここで、変化率%は、10°C20RH%の
ときの帯電量をA、30°C80RH%のときの帯電量
をBとしたとき、変化率%は、 変化率%=|(A−B)/A|×100 として算出した。実施例1、比較例1、2、3、参考例
1、2について図示の下記の実験結果(変化率%)が得
られた。
【0020】 変化率% 評価 備考 実施例1 St−アクリル1 11.7% ○ 単相マグネタイト(1wt%) St−アクリル2 12.9 ○ 同上 ポリエステル1 11.7 ○ 同上 ポリエステル2 19.9 ○ 同上 比較例1 St−アクリル1 26.4 × 粉砕マグネタイト(1wt%) St−アクリル2 30.9 × 同上 ポリエステル1 30.4 × 同上 ポリエステル2 27.5 × 同上 比較例2 St−アクリル1 25.6 × 単相マグネタイト(0.4wt%) St−アクリル2 30.8 × 同上 ポリエステル1 23.3 △ 同上 ポリエステル2 34.7 × 同上 比較例3 St−アクリル1 60.2 × 単相マグネタイト(2.0wt%) St−アクリル2 46.0 × 同上 ポリエステル1 45.2 × 同上 ポリエステル2 34.5 × 同上 参考例1 St−アクリル1 12.2 ○* 単相マグネタイトのみ St−アクリル2 15.8 ○* 同上 ポリエステル1 13.5 ○* 同上 ポリエステル2 23.2 △ 同上 参考例2 St−アクリル1 33.7 × 粉砕マグネタイトのみ St−アクリル2 41.9 × 同上 ポリエステル1 44.1 × 同上 ポリエステル2 42.0 × 同上 但し○*の参考例1の単相マグネタイトのみの場合に
は、単相マグネタイトの表面を樹脂で被覆していないた
め、実際の電子写真用キャリアとしては用いられない
(帯電量の変化率%のみは良好であるが、実際の電子写
真用キャリアとしては用いられない)。
【0021】以上の実験結果から、実施例1の単相マグ
ネタイトに1wt%撥水性樹脂を被覆した場合は良好な結
果が得られた。そして、比較例2の0.4wt%の樹脂を被覆
したとき、および比較例3の2.0wt%の樹脂を被覆したと
きは良好な結果とならなく、樹脂は0.4wt%以上2.0wt%以
下の範囲内で単相マグネタイト1に被覆したときに良好
な結果が得られることが判明した。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
コア材に単相マグネタイト1の粉末を用い、これに撥水
性の高い樹脂(例えばメチルストレートシリコン)を被
覆する構成を採用しているため、帯電量の環境依存性を
軽減した優れた電子写真用キャリアを製造することがで
きた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法フローチャートである。
【図2】本発明の実験例である。
【符号の説明】
1:単相マグネタイト 2:レジン(撥水性の樹脂)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャリア粒子とトナー粒子からなる2成分
    現像剤において、 単相マグネタイト粒子の表面に撥水性の高い樹脂で被覆
    したことを特徴とする電子写真用キャリア。
  2. 【請求項2】上記撥水性の高い樹脂0.4〜2.0wt
    %で被覆したことを特徴とする請求項1記載の電子写真
    用キャリア。
  3. 【請求項3】上記撥水性の高い樹脂として、メチルスト
    レートシリコンとしたことを特徴とする請求項1あるい
    は請求項2記載の電子写真用キャリア。
JP9773097A 1997-04-15 1997-04-15 電子写真用キャリア Pending JPH10288870A (ja)

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JP9773097A JPH10288870A (ja) 1997-04-15 1997-04-15 電子写真用キャリア

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