JPH10288821A - ハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法

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JPH10288821A
JPH10288821A JP9950497A JP9950497A JPH10288821A JP H10288821 A JPH10288821 A JP H10288821A JP 9950497 A JP9950497 A JP 9950497A JP 9950497 A JP9950497 A JP 9950497A JP H10288821 A JPH10288821 A JP H10288821A
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silver halide
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halide photographic
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JP9950497A
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Kazuhisa Kobayashi
和久 小林
Katsuya Yamamoto
勝也 山本
Nobumasa Miyaji
宣昌 宮地
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】実使用形態において、濃度低下や軟調化が起こ
りにくく、かつ黒ポツの少ないハロゲン化銀写真感光材
料及びその処理方法を提供する。 【解決手段】支持体上の少なくとも1層のハロゲン化銀
乳剤層及び/又はその隣接層中に、ヒドラジン誘導体を
含有し、かつ該乳剤層及び/又はその隣接層中に、下記
一般式(1)で表される化合物の少なくとも1種類と、
メルカプトテトラゾールもしくはその誘導体の少なくと
も1種類を含有することを特徴とするハロゲン化銀写真
感光材料。 一般式(1) 【効果】黒ポツの発生が抑制され、かつ高い実用濃度、
網点品質を有し、低補充条件下で連続処理を行っても高
い品質が維持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲン化銀写真
感光材料及びその処理方法に関し、特に写真製版用に用
いられる超硬調ハロゲン化銀写真感光材料及びその処理
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】写真製版工程には、連続調の原稿を網点
画像に変換する工程が含まれる。この工程では、よりシ
ャープな網点を形成するために、超硬調な写真特性が要
求される。
【0003】従来よりこの工程では、いわゆるリス型伝
染現像の技術が用いられてきたが、そこで用いられる現
像液はきわめて保恒性が悪く、近年では、特開昭56-106
244に記載されたように、ヒドラジン誘導体を含有する
ハロゲン化銀写真感光材料を用いて超硬調画像を得る方
法が一般的となった。
【0004】さらに最近では、画像のデジタル処理の発
達に伴い、写真製版工程は、従来の複雑なプロセスを経
ずに、コンピュータ上で集版作業を行い、比較的廉価な
イメージセッターで直接最終版を形成させる方法に移行
しており、より簡易でメンテナンスフリーな画像形成方
法が求められてきた。
【0005】そこで、特開昭62-222241、米国特許4,97
5,345、特願平6-272247、特開平8-171166等に記載の硬
調化促進剤をヒドラジン誘導体と共にハロゲン化銀乳剤
層及び/又は他の親水性コロイド層に含有させたハロゲ
ン化銀写真感光材料を、よりpHの低い安定な現像液で処
理して超硬調な写真特性を得ることが可能となり、複雑
な補充方法や厳密な液管理を必要とせずに、安定して最
終版品質を持つ超硬調画像を再現性良く得ることが可能
となった。
【0006】しかしながら、ヒドラジン誘導体を含有す
るハロゲン化銀写真感光材料は、一般の写真感光材料に
比べ、特有の黒ポツと呼ばれる、現像後に未露光部に生
じる砂状のカブリが発生しやすく、これを解決するため
に、様々な技術が開示されてきた。
【0007】特開昭63-103232には、特定のメルカプト
化合物を含有させることにより黒ポツの発生を抑える技
術が開示されている。その他数多くの抑制的な添加剤が
黒ポツ発生の防止能があることが開示されてはいるもの
の、どうしても、濃度低下や軟調化を伴う。
【0008】一方、このような写真製版用の写真感光材
料は、その殆どが自動現像機によって処理され、その際
に、安定した写真性能を維持するために、処理面積に応
じて現像液を補充しながら処理されるのが一般的であ
る。さらに近年の環境に対する関心の高まりや、ランニ
ングコストの低減の観点から、その現像補充量の低減が
強く求められている。そうした場合、上記の濃度低下や
軟調化はさらに著しく、満足の得られる写真性能を維持
することは困難であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のような問題に対
して本発明が解決しようとする課題は、実使用形態にお
いて、濃度低下や軟調化が起こりにくく、かつ黒ポツの
少ないハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、支
持体上の少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層及び/又
はその隣接層中に、ヒドラジン誘導体を含有し、かつ該
乳剤層及び/又はその隣接層中に、下記一般式(1)で
表される化合物の少なくとも1種類と、メルカプトテト
ラゾールもしくはその誘導体の少なくとも1種類を含有
することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料により
達成された。
【0011】一般式(1)
【化4】
【0012】一般式(1)についてさらに詳しく説明す
る。
【0013】R1で表される脂肪族基は、好ましくは炭
素数1〜30のものであって、特に炭素数1〜10の直鎖、分
岐又は環状のアルキル基が好ましい。このアルキル基は
置換基を有しても良い。
【0014】R1で表される芳香族基、複素環基は、単
環又は2環のアリール基又は複素環基であり、ベンゼン
環、ナフタレン環、ピリジン環等が好ましい。特に好ま
しくはベンゼン環であり、これらは置換基を有しても良
い。
【0015】M1は、水素原子、アルカリ金属原子、ア
ンモニウム基、低級アルキル基、または−COR4(R4
は炭素数1〜6のアルキル基、フェニル基、複素環基を表
す)を表す。
【0016】R2、R3は各々独立に、水素原子、アルキ
ル基、−COR5(R5はR4と同義)、もしくは−SO2
6(R6はR4と同義)を表すか、またはR2とR3で=
NR7(R7はR4と同義)を表す。特に好ましくはR2
3のいずれかは水素原子の場合である。
【0017】以下に一般式(1)で表される化合物の具
体例を挙げるが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
【0018】
【化5】
【0019】
【化6】
【0020】
【化7】
【0021】
【化8】
【0022】本発明の感光材料において、一般式(1)
で表される化合物は、ハロゲン化銀乳剤層に含有させる
のが好ましいが、その他の親水性コロイド層に含有させ
てもよい。層中での一般式(1)で表される化合物の含
有量は、用いられるハロゲン化銀乳剤の特性、化合物の
化学構造及び現像条件によって異なるが、ハロゲン化銀
乳剤中の銀1モル当り1x10-6〜5x10-2モルの範囲が実際
上有用であり、より好ましくは、1x10-4〜1x10-2モルの
範囲がよい。
【0023】本発明で用いられるメルカプトテトラゾー
ルもしくはその誘導体は、下記一般式(4)で表される
ものである。
【0024】一般式(4)
【化9】
【0025】式中、R10は置換基を有しても良いアルキ
ル基、アリール基を表し、M2は、水素原子、アルカリ
金属原子、アンモニウム基を表す。
【0026】以下に一般式(4)で表される化合物の具
体例を挙げるが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
【0027】
【化10】
【0028】
【化11】
【0029】本発明で用いられるメルカプトテトラゾー
ルもしくはその誘導体は、ハロゲン化銀乳剤中の銀1モ
ル当り1x10-6〜5x10-2モルの範囲が実際上有用であり、
より好ましくは、1x10-4〜1x10-2モルの範囲がよい。
【0030】本発明において用いられるヒドラジン誘導
体は、一般式(2)で表される化合物が好ましい。
【0031】一般式(2)
【化12】
【0032】一般式(2)中、A1、A2はともに水素原
子又は一方が水素原子で他方はスルホニル基、又はアシ
ル基を表し、R8はアルキル基、アリール基、又は複素
環基を表し、Gはカルボニル基、スルホニル基、スルホ
キシ基、ホスホリル基、オキサリル基又はイミノメチレ
ン基を表し、R9はアルキル基、アリール基、アルコキ
シ基、アリールオキシ基、アミノ基又は、一般式(3)
を表す。
【0033】一般式(3)
【化13】
【0034】一般式(3)中、Q+はカチオン性の基を
含む基を表し、A-はアニオンを表すが、Q+がスルホ基
を含む時は不要である。
【0035】本発明に好ましく用いられるヒドラジン誘
導体の具体例を以下に示すが、本発明は以下の化合物に
限定されるものではない。
【0036】
【化14】
【0037】
【化15】
【0038】
【化16】
【0039】本発明の感光材料においてヒドラジン誘導
体は、ハロゲン化銀乳剤層に含有させるのが好ましい
が、その他の親水性コロイド層に含有させてもよい。層
中でのヒドラジン誘導体の含有量は、用いられるハロゲ
ン化銀乳剤の特性、化合物の化学構造及び現像条件によ
って異なるので、適当な含有量は、広い範囲にわたって
変化しうるが、ハロゲン化銀1モル当り5x10-6〜8x10-2
モルの範囲が実際上有用であり、より好ましくは、5x10
-5〜1x10-2モルの範囲がよい。
【0040】本発明に用いられる硬調化促進剤とは、ヒ
ドラジン誘導体の存在下で硬調化促進効果をもつもので
あり、写真乳剤層その他の親水性コロイド層に、特開昭
62-222241、米国特許第4,975,354、特願平6-272247、特
開平8-171166等に記載されている化合物を使用すること
ができる。
【0041】造核促進剤は、感光材料中に含有させるこ
とが好ましく、この場合、添加量はハロゲン化銀1モル
当たり10-6〜10-2モルが好ましく、さらに好ましくは10
-5〜10-2モルである。
【0042】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
られるハロゲン化銀乳剤は、任意のハロゲン化物組成を
取りうるが、特に、塩化物含有率が50%以上の塩臭化
銀、塩ヨウ臭化銀が好ましい。ヨウ化物を含む場合は、
その含有率は、3モル%以下、より好ましくは1モル%以
下である。ハロゲン化銀粒子の形状は、立方体、八面体
のような規則的結晶に加え、不定形や板状の形状もとり
うるが、特に立方体のものが好ましい。
【0043】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤粒子
の平均サイズは、0.3μm以下の微粒子が好ましく、特に
好ましくは0.25μm以下であって、{(粒径の標準偏
差)/(平均粒径)}x100で表される変動係数が15%以
下、より好ましくは10%以下のものが用いられる。
【0044】本発明で用いられるハロゲン化銀乳剤の粒
子形成には、順混合、逆混合、同時混合等の、当業界で
は周知の方法が用いられる。なかでも同時混合法の1種
で、粒子形成される液相中のpAgを一定に保ついわゆる
コントロールドダブルジェット法を用いることが好まし
い。また、粒子の形成あるいは物理熟成の過程におい
て、亜硫酸塩、鉛塩、タリウム塩、ロジウム塩もしくは
その錯塩、イリジウム塩もしくはその錯塩を共存させて
も良い。
【0045】本発明で用いられるハロゲン化銀乳剤は、
種々の化学増感剤によって増感することが好ましく、イ
オウ増感法、セレン増感法、貴金属増感法など当業界で
一般的な方法を、単独、あるいは組み合わせて用いるこ
とができる。特に本発明では、金イオウ増感法が好まし
い。
【0046】本発明のハロゲン化銀写真感光材料には、
種々の目的のために、公知の写真用添加剤を用いること
ができる。これらは、Research Discrosure Item 17643
(1978年12月)および18716(1979年11月)308119(198
9年12月)に記載、あるいは引用された文献に記載され
ている。
【0047】本発明のハロゲン化銀感光材料として用い
ることができる支持体としては、当業界で公知のいかな
るものも用いることができ、特に酢酸セルロース、ポリ
エチレンテレフタレートと言ったようなポリエステルフ
ィルムなどを挙げることができる。これらの支持体は、
必要に応じて下引き加工や帯電防止処理がなされても良
い。
【0048】本発明のハロゲン化銀写真感光材料の処理
に用いられる現像主薬としてはハイドロキノン、アルキ
ルハイドロキノン(例えば、t-ブチルハイドロキノン、
ジメチルハイドロキノン、メチルハイドロキノン、ハイ
ドロキノンモノスルホン酸カリウム等)、カテコール、
ビラゾール、クロロハイドロキノン、ジクロロハイドロ
キノン、アルコキシハイドロキノン(例えば、メトキシ
ハイドロキノン、エトキシハイドロキノン等)、アミノ
フェノール現像主薬(例えば、N-メチル-P-アミノフェ
ノール、2,4-ジアミノフェノール、アスコルビン現像主
薬、N-メチル-P-アミノフェノールサルフェート等)、
ピラゾロン類(例えば、4-アミノピラゾロン等)、3-ピ
ラゾリドン現像主薬(例えば、1-フェニル-3-ピラゾリ
ドン、1-フェニル-4,4-ジメチル-3-ピラゾリドン、1-フェニ
ル-4-メチル-3-ピラゾリドン、1-フェニル-4,4-ジヒド
ロキシメチル-3-ピラゾリドン、1-フェニル-5-メチル-3
-ピラゾリドン、1,5-ジフェニル-3-ピラゾリドン、1-p-
トリル-3-ピラゾリドン、1-フェニル-2-アセチル-4,4-
ジメチル-3-ピラゾリドン、1-p-ヒドロキシフェニル-4,
4-ジメチル-3-ピラゾリドン、1-(2-ベンゾチアゾリ
ル)-3-ピラゾリドン、3-アセトキシ-1-フェニル-3-ピ
ラゾリドン等)等があり、それらを単独もしくは組み合
わせて使用する。
【0049】特にハイドロキノンと3-ピラゾリドン類あ
るいはハイドロキノンとアミノフェノール類との組み合
わせが高温迅速処理には有用である。現像主薬は、通常
0.1モル/l〜0.8モル/lの量で用いられるのが好まし
い。またジヒドロキシベンゼン類と1-フェニル-3-ピラ
ゾリドン類又はp-アミノフェノール類との組み合わせを
用いる場合には、前者を0.1モル/l〜0.5モル/l、後者
を0.06モル/l以下の量で用いるのが好ましい。
【0050】本発明のハロゲン化銀写真感光材料の処理
に用いられる現像液には、保恒剤として十分な量の亜硫
酸イオンを含むことができる。具体的には0.1モル/l〜
1.0モル/lの亜硫酸イオンを含有し、亜硫酸イオンを与
える亜硫酸塩としては、亜硫酸カリウム、亜硫酸ナトリ
ウム、メタ亜硫酸カリウムなどのアルカリ金属の亜硫酸
塩を用いることができる。
【0051】本発明に使用される現像液のpHは感光材料
に対して所望の濃度、コントラストを与えるに充分な程
度に選択すればよく、11.0未満あることが望ましい。
【0052】pHの設定のために用いるアルカリ剤は水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸
カリウム、第三リン酸ナトリウム、第三リン酸カリウ
ム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウムの如きpH調節剤
や緩衝剤を含んでいる。
【0053】上記の成分以外に用いられる添加剤として
は、臭化ナトリウム、臭化カリウム、塩化ナトリウム、
塩化カリウム、ヨウ化カリウム、エチレングリコール、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール等があ
る。
【0054】現像液には、更にカブリ防止剤(例えば、
5-ニトロインダゾール、5-ニトロベンズイミダゾール、
5-メチルベンゾトリアゾール、5-ニトロベンゾトリアゾ
ールの如きベンゾトリアゾール類、ベンゾチアゾールの
如きチアゾール類、1-フェニル-5-メルカプトテトラゾ
ールの如きテトラゾール類或いは英国特許第1,269,268
号に記載の化合物等)、現像ムラ防止剤として特開昭62
-212651号に記載されている3-(5-メルカプトテトラゾ
ール)ベンゼンスルホン酸及びその誘導体、キレート化
剤(例えば、エチレンジアミン四酢酸、これらのアルカ
リ金属塩、ポリリン酸塩、ニトリロ酢酸塩等)を含有さ
せることができる。
【0055】本発明においては、特に現像液中にアルカ
ノールアミンのごとき硬調化促進剤を含有させる必要は
ないが、それ単独では硬調化を促進しない量を補助的に
含ませても良い。
【0056】現像処理温度は通常18℃から50℃の間で選
ばれるが、より好ましくは25℃から40℃である。本発明
の処理方法は特に自動現像機を用いる迅速処理に適して
おり、自動現像機としてはローラー搬送のもの、ベルト
搬送のもの、その他いずれでも使用できる。処理時間は
短時間でよく、現像処理時間は15〜60秒以内で好ましく
は20〜40秒以内で処理する。
【0057】定着液としては一般に用いられる組成のも
のをもちいることができる。定着液には定着剤としてチ
オ硫酸ナトリウム、チオ硫酸アンモニウム等、硬膜剤と
して水溶性アルミニウム(例えば、硫酸アルミニウム、
塩化アルミニウム、カリ明ばん等)、アルミニウムの沈
殿防止剤として二塩基酸(例えば、酒石酸、酒石酸カリ
ウム、酒石酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、クエン
酸リチウム、クエン酸カリウム等)、さらに保恒剤とし
て亜硫酸塩、重亜硫酸塩、pH緩衝剤として酢酸、硼酸
等を含むことができる。定着液のpHは3.8以上、より好
ましくは、液の安定性からみて4.5〜5.0が良い。
【0058】本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、現
像、定着された後、水洗及び乾燥される。水洗は定着に
よって溶解した銀塩をほぼ完全に除くために行われ、約
5℃〜50℃で10秒〜3分が好ましい。乾燥は約30℃〜80℃
で行われ、乾燥時間は周囲の状態によって適時変えられ
るが、通常は約5秒〜3分30秒でよい。
【0059】
【実施例】以下に本発明を実施例を挙げて詳細に説明す
るが勿論これらに限定されるものではない。 実施例1 以下の手順でヒドラジン誘導体、及び硬調化促進剤を含
有する赤感性イメージセッティングフィルムを作成し
た。 <ハロゲン化銀乳剤の調製>混合温度を60℃に保ちなが
ら、pAgコントロールドダブルジェット法により、平均
粒子径0.25ミクロンの立方体単分散で、ロジウムジクロ
ライドを2.5x10-7モル/モルAgを含有する塩ヨウ臭化銀
乳剤(塩化物含有率70%、ヨウ化物含有率0.2%)を調
製し、フロキュレーション法により脱塩、水洗、再溶解
した乳剤に、常法により最適に金イオウ増感を施し、4-
ヒドロキシ-6-メチル-1,3,3a,7-テトラザインデンを1.5
X10-3モル/モルAg添加したものを乳剤Aとする。乳剤A
と同様に調製され、金イオウ増感した後に4-ヒドロキシ
-6-メチル-1,3,3a,7-テトラザインデンの代わりに、1-
フェニル-5-メルカプトテトラゾールを3x10-4モル/モ
ルAg添加する点のみ異なるものを乳剤Bとする。この乳
剤A、B各々に、下記D−1で示される増感色素と、前記
H-7のヒドラジン化合物を1x10-3モル/モルAg、下記の
硬調化促進剤CP-1を2.5x10-3モル/モルAg、下記表1に
示された一般式(1)および(4)の化合物をさらに加
え、2-ヒドロキシ-4,6-ジクロロ-1,3,5-トリアジンナト
リウム塩及び、S−1で示される界面活性剤を加えてハ
ロゲン化銀乳剤塗液を調製した。 <保護層塗液の調製>保護層塗液として、ゼラチン水溶
液に界面活性剤、マット剤、硬膜剤を加えて調製した。 <塗布>帯電防止層及び必要な染料を含有する裏塗り層
を有するポリエチレンテレフタレートフィルムベース上
に、乳剤層(銀量3.8g/平方メートル、ゼラチン2.2g/
平方メートル)と、保護層(ゼラチン0.8/平方メート
ル)を塗布した。
【0060】
【化17】
【0061】特開平8-171166等に記載されている硬調化
促進剤
【化18】
【0062】
【表1】
【0063】
【化19】
【0064】このようにして作成したフィルムをライノ
タイプ社製、ライノトロニック300を用いて像様露光
し、下記処方に調製された現像液(1)で処理して得ら
れる実用濃度及び網点品質(目視の5段階評価、5が最
も優れ、3がイメージセッティングフィルムとして実用
上許される限界レベル)を測定した。露光量は、50%の
指定のチントが50%に出力される露光量とした。現像は
ローラー搬送型自動現像機(大日本スクリーン製造株式
会社製、LD−221QT)を用い、36℃25秒の条件で
処理した。結果は表1示した。
【0065】 現像液(1) 水 600cc 亜硫酸カリウム 70g ハイドロキノン 27g ジメゾン.S 0.7g 水酸化カリウム pH=10.5に調整するための必要量 炭酸カリウム 15g 臭化カリウム 4g 5-メチルベンゾトリアゾール 0.1g 1-フェニル-5-メルカプトテトラゾール 0.03g EDTA 2g 水を加えて1リットルとする。
【0066】黒ポツの評価は、同様の液と自動現像機を
用い、未露光の試料を36℃50秒処理し、100倍のルーペ
で観察し、評価した。(目視の5段階評価、5が最も優
れ、3が実用上許される限界レベル)結果は表1に合わ
せて示した。
【0067】表1の結果より、本発明のハロゲン化銀写
真感光材料は、黒ポツの発生が抑えられかつ、十分満足
できる網点品質を有することが判る。
【0068】実施例2 実施例1で作成したフィルムを下記の組成の低補充用濃
厚現像液(2)を用い、同自動現像機により1平方メート
ル当たり160ミリリットルの補充をしながら、黒化率50
%の表1の試料5のフィルムをランニング処理し、新液
状態の写真特性と、自動現像機のタンク容量の3倍であ
る36リットルの補充が完了するまでランニング処理した
後の写真特性を比較した結果を下表2に示した。 現像液(2) 水 600cc 水酸化カリウム pH=10.6に調整するための必要量 亜硫酸カリウム 100g 炭酸カリウム 60g ジエチレングリコール 40g ハイドロキノン 40g アスコルビン酸 5g ジメゾンS 0.7g 臭化カリウム 6g ベンゾトリアゾール 0.2g 1-フェニル-5-メルカプトテトラゾール 0.03g DTPA 2g 水を加えて1リットルとする。
【0069】
【表2】
【0070】表2の結果より、本発明のハロゲン化銀写
真感光材料の処理方法により、黒ポツの発生が抑えら
れ、かつ低補充下で特に、実用上十分な黒化濃度および
網点品質が維持されることが判る。
【0071】
【発明の効果】本発明のハロゲン化銀写真感光材料およ
びその処理方法は、黒ポツの発生が抑制され、かつ高い
実用濃度、網点品質を有し、低補充条件下で連続処理を
行っても高い品質が維持されるという優れた効果を有す
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03C 5/31 G03C 5/31

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上の少なくとも1層のハロゲン化
    銀乳剤層及び/又はその隣接層中に、ヒドラジン誘導体
    を含有し、かつ該乳剤層及び/又はその隣接層中に、下
    記一般式(1)で表される化合物の少なくとも1種類
    と、メルカプトテトラゾールもしくはその誘導体の少な
    くとも1種類を含有することを特徴とするハロゲン化銀
    写真感光材料。 一般式(1) 【化1】 一般式(1)中、R1は脂肪族基、芳香族基、複素環基
    を表し、M1は、水素原子、アルカリ金属原子、アンモ
    ニウム基、アルキル基、または−COR4(R4は炭素数
    1〜6のアルキル基、フェニル基、複素環基を表す)を表
    し、R2、R3は各々独立に、水素原子、アルキル基、−
    COR5(R5はR4と同義)、もしくは−SO26(R6
    はR4と同義)を表すか、またはR2とR3で=NR7(R
    7はR4と同義)を表す。
  2. 【請求項2】 ハロゲン化銀乳剤が、塩化銀含有率50モ
    ル%以上のハロゲン化銀粒子からなる請求項1のハロゲ
    ン化銀写真感光材料。
  3. 【請求項3】 ヒドラジン誘導体を含有する層及び/又
    はその隣接層中に、造核促進剤を含有する請求項1のハ
    ロゲン化銀写真感光材料。
  4. 【請求項4】 ヒドラジン誘導体が、一般式(2)で表
    される請求項1のハロゲン化銀写真感光材料。 一般式(2) 【化2】 一般式(2)中、A1、A2はともに水素原子又は一方が
    水素原子で他方はスルホニル基、又はアシル基を表し、
    8はアルキル基、アリール基、又は複素環基を表し、
    Gはカルボニル基、スルホニル基、スルホキシ基、ホス
    ホリル基、オキサリル基又はイミノメチレン基を表し、
    9はアルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリー
    ルオキシ基、アミノ基又は、一般式(3)を表す。 一般式(3) 【化3】 一般式(3)中、Q+はカチオン性の基を含む基を表
    し、A-はアニオンを表すが、Q+がスルホ基を含む時は
    不要である。
  5. 【請求項5】 現像液の面積補充率を1m2当たり200cc以
    下で補充することを特徴とする、請求項1〜5のハロゲ
    ン化銀写真感光材料の処理方法。
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