JPH10288640A - ベアボード回路パターン測定方法及びその装置 - Google Patents

ベアボード回路パターン測定方法及びその装置

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JPH10288640A
JPH10288640A JP9098596A JP9859697A JPH10288640A JP H10288640 A JPH10288640 A JP H10288640A JP 9098596 A JP9098596 A JP 9098596A JP 9859697 A JP9859697 A JP 9859697A JP H10288640 A JPH10288640 A JP H10288640A
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JP
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circuit
frequency
voltage
frequency signal
circuit pattern
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JP9098596A
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Riyuutarou Sutoki
龍太郎 寿時
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ARATA DENSHI KK
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベアボードの回路パターンのショート・オー
プン測定を短時間で、安定して正確に行うことができる
簡便なベアボード回路パターン測定方法及びその装置を
提供する。 【解決手段】 測定対象の回路パターン2aに測定電極
6を接触させ、高周波発振回路7のスイッチ7bを開成
して発振させ(発振周波数f1)、この周波数信号を、
フェーズロックドループ回路8の、サンプル状態にある
S/H回路13のコンデンサ13dに、電圧として保持
する。次に、スイッチ7bを閉成して発振させ(発振周
波数f2)、S/H回路13をスイッチ7bの閉成に同
期させてホールド状態にして、VCO14が上記保持電
圧に基づく周波数f1の高周波信号を発振して、ミキサ
ー回路9に、周波数f1、f2の信号が供給され、ここ
で生成された周波数f1−f2の信号が、LPF回路1
0で取り出され、周波数電圧変換回路11で直流電圧に
変換されて、これが所定電圧と比較判定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベアボードの回路
パターンのショート(短絡)・オープン(断線)測定を
短時間で安定して正確に行うことができる回路パターン
測定方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子製品、及びこれに搭載される電子部
品(IC等)の小型化に伴い、電子部品が実装されるベ
アボードの回路パターンは、極めて高密度化・微細化し
てきたことは周知のとおりである。このようなベアボー
ドの回路パターンは、絶縁基板に周知の写真エッチング
やスクリーン印刷方式等でプリント配線され、プリント
配線されるパターン間のギャップは0.1mm〜0.2
mm程でしかないのに、そのパターン数は、およそ20
00以上になる場合がある。したがって、回路パターン
測定を独立のパターンごとに行う場合に、その測定回数
は膨大であり、とりわけ、ショート測定の場合には、測
定対象のパターンとそれと隣接する全てのパターンとの
ショート状態を検査する必要があるために、更なる時間
を要し、かかる測定に対する時間短縮は強く望まれてい
ると同時に、安定して正確に測定でき得るものでなけれ
ばならない。しかも、最近では、絶縁基板に形成される
回路パターン同士の交差などを避けるために、回路パタ
ーンが形成された絶縁基板を積層した構造、言うなれば
回路パターンを薄い絶縁層で隔離して多層化した構造の
もの、所謂多層基板をなすベアボードが多用されてお
り、上記測定に対する時間の短縮、及び安定して正確な
測定はますます強く望まれている。
【0003】ところで、図3は、このような多層基板の
うちの4層基板をなすものを模式的に示した概略図であ
り、この4層基板は、電子回路パターン100a及び1
00bが形成された上絶縁基板101及び下絶縁基板1
02、並びにこれら基板101と102間に配された中
間絶縁基板103で構成され、この基板103の上下
面、即ち基板101と重なる面及び基板102と重なる
面には、電源パターン及び所謂べたアースがそれぞれ形
成されており、これら電源パターン及びアースパターン
は、一般に内層電源パターンと呼ばれている。尚、同図
では、パターン100a及び100bが基板101に描
かれているところを示している。
【0004】図4は、上記パターン100aや100b
のショート・オープン状況を測定する際に従来から行わ
れている測定回路の等価回路であり、図5は、この等価
回路内に生じる電流・電圧波形である。例えばパターン
100aを測定する場合に、このパターン100aが形
成された基板101におけるパターン100aと基板1
03に形成された電源パターンと間は絶縁層(基板10
1自身の)を介してコンデンサが形成された形態をなし
ており、これを等価コンデンサ104で表すと、かかる
測定回路の等価回路は、図4に示すように、等価コンデ
ンサ104に、所定の交流電流源105及び抵抗10
6、並びに測定回路のシールド線を含む回路系の容量1
07を考慮した閉回路として表すことができる。この場
合、コンデンサ104の容量はC=εS/dで与えら
れ、Sの大きさによってCの大きさが変わるので、Cを
測定することによりSの大きさがわかる。即ち、測定対
象のパターンがショート状態にあったり、或いはオープ
ン状態にあったりすると、正常な状態のときのSに対し
その大きさが変わるので、これを容量Cとして測定すれ
ば、より短時間で上記測定を行うことができる。ここ
で、εは絶縁層の誘電率で一定値であり、dは絶縁層の
厚さで一定値である。また、Sはパターン100aの大
きさ(面積)であり、パターン100aが例えばパター
ン100bとショートしている場合にはショートしてい
ないときに比べ大きい値になる。また、パターン100
aがオープンの場合にはSは小さい値になる。この等価
回路で、交流電流源105にパルス電流源を付与する
と、等価コンデンサ104の端子間電圧は、コンデンサ
104や抵抗106、容量107の時定数に応じて、即
ち、抵抗106や容量107が一定とすると、コンデン
サ104のCの大きさに応じた立ち上がり/立ち下がり
形態をなし(図5)、これにより、この立ち上がり或い
は立ち下がりの過渡状態にあるときの電圧変化と予め記
憶されているその電圧変化とを比較判定するなどして、
パターンのショート/オープン状況を測定しているので
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな測定方法で、例えばショート状態にあるパターン1
00aを測定する場合、コンデンサ104の容量、即ち
パターン100aの面積に基づく容量も、ショートによ
って増加する面積に基づく容量も微少であるのに対し、
測定回路のシールド線を含む回路系の容量107は極め
て大きいので、立ち上がり或いは立ち下がりの過渡状態
にあるときの電圧変化(図5の点線)は、ショートして
いないときのそれ(同図の実線)と区別することが困難
な場合があり、安定して正確にショート状況等を測定で
きないという問題があった。また、上記電圧変化は、例
えば、上記容量107が僅かに変動しても現れ、コンデ
ンサ104がショートしていないにも拘わらずショート
しているなどと誤認するという問題もあった。実際、横
2.5mmで縦0.3mmの回路パターンの容量は0.
01pF以下であるのに対し、測定回路のシールド線を
含む回路系の容量は500pF以上もあり、ショートに
よる上記回路パターンと等価なコンデンサ104の容量
増加があっても、上記電圧変化として明瞭に現れにく
い。
【0006】本発明の目的は、ベアボードの回路パター
ンのショート・オープン測定を短時間で、安定して正確
に行うことができるベアボード回路パターン測定方法を
提供することにある。また、本発明の目的は、ベアボー
ドの回路パターンのショート・オープン測定を短時間
で、安定して正確に行うことができるベアボード回路パ
ターン測定装置を提供することにある。また、本発明の
目的は、上記目的に加え、簡便なベアボード回路パター
ン測定装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のベアボード回路パターン測定方法は、電子
回路パターンが形成された複数の絶縁基板を積層してな
る多層基板をなすものについて、絶縁基板の一つに形成
された電子回路パターンを測定する場合に、測定すべき
電子回路パターンが形成された絶縁基板におけるその電
子回路パターンと、この絶縁基板以外の他の絶縁基板と
間でコンデンサが形成されることに着眼し、このコンデ
ンサを構成要素としてある種の高周波発信回路を形成
し、この高周波発信回路から僅かに異なる2つの高周波
信号をそれぞれ発生させ、発生させた高周波信号の差信
号を中間周波数信号として取り出し、取り出された中間
周波数信号を電圧変換して電圧値として読み取って、こ
の電圧値と、予め記憶されている測定対象の所定電圧値
とを、例えばA/D変換してマイクロコンピュータ等で
比較判定し、回路パターンのショート・オープン測定を
行うものである。このような方法では、例えばショート
・オープン状況を測定する場合に、ショートによって増
加するコンデンサの容量の増加分、オープンによって減
少するその減少分のみを高周波信号の差信号として、或
いはこれを電圧変換して電圧値として検出でき、この電
圧値が極めて微少な場合であっても容易に増幅できるの
で、短時間で、しかも安定して正確に上記測定を行うこ
とができる。また、上記増加分や減少分を高周波信号の
差信号として検出しているので、測定環境、例えば温度
による熱雑音等の影響をキャンセルでき、安定して正確
に上記測定を行うことができる。ところで、多層基板の
うち4層基板が最も多用されており、かかる4層基板に
ついて本方法による測定が行われることが多いと予想さ
れるが、4層基板以外の多層基板、場合により単層基板
についても本方法で測定できることは言うまでもない。
【0008】また、本発明のベアボード回路パターン測
定装置は、電子回路パターンが形成された複数の絶縁基
板を積層してなる多層基板をなすものについて、絶縁基
板の一つに形成された電子回路パターンのショート・オ
ープン測定する測定装置であり、測定すべき電子回路パ
ターンが形成された絶縁基板におけるその電子回路パタ
ーンとこの絶縁基板以外の他の絶縁基板と間で形成され
るコンデンサをその構成要素の一つとする高周波発信回
路と、高周波発信回路から入力される高周波信号の周波
数に一致させるような出力発信周波数をその入力側にフ
ィードバックする一方、高周波発信回路における周波数
の切り換えに同期して動作し、高周波発信回路から供給
される上記切り換え直前の高周波信号を保持してなるフ
ェーズロックドループ回路と、高周波発信回路から供給
される高周波信号と、フェーズロックドループ回路で保
持されている高周波信号との供給を受けて、これら高周
波信号の合成波形を生成する波形合成回路と、波形合成
回路から生成された合成波形のうち上記高周波信号の差
信号を中間周波数信号として取り出す低域フィルタ回路
と、低域フィルタ回路から出力される中間周波数信号を
電圧に変換するための周波数電圧変換回路とを備えてな
るものであり、したがって、例えば、ショート・オープ
ン測定において、コンデンサの容量の増減分のみを電圧
値として検出できるので、短時間で、しかも安定して正
確に上記測定を行うことができる。
【0009】上記高周波発信回路は、具体的には、測定
すべき電子回路パターンが形成された絶縁基板における
その電子回路パターンとこの絶縁基板以外の他の絶縁基
板と間で形成されるコンデンサ、及びこのコンデンサに
接触させるための測定電極を備えるとともに、このコン
デンサに対する測定電極の接触を、フェーズロックドル
ープ回路に入力される高周波信号の上記切り換えに同期
して断続させる、例えば適宜なスイッチを備え、これら
に所要のコンデンサやコイルを付加してなるコルビッツ
形LC発信回路、或いはハートレー形LC発信回路等で
あり、極めて簡便なものである。ところで、測定すべき
電子回路パターンが形成された絶縁基板以外の他の絶縁
基板は、測定すべき電子回路パターンが形成された絶縁
基板に隣接する絶縁基板に限らないことはもちろんであ
る。
【0010】また、フェーズロックドループ回路は、通
常のフェーズロックドループ(PLL)回路とは構成が
異なっており、具体的には、位相差検出回路と電圧制御
発信器(VCO)との間にサンプルホールド(S/H)
回路を配設した回路構成をなすものである。このS/H
回路は、高周波発信回路における周波数の切り換えに同
期して動作し、高周波発信回路から供給される上記切り
換え直前の高周波信号を電圧変換して保持する機能を有
する。フェーズロックドループ回路は、高周波発信回路
における周波数の切り換え前では、S/H回路がサンプ
ル状態にあり、通常のPLL回路として動作して、高周
波発信回路から入力される高周波信号の周波数に一致さ
せるような出力発信周波数をその入力側にフィードバッ
クするが、上記周波数の切り換え直後では、S/H回路
が、この切り換えに同期して切り換え直前の高周波信号
を電圧に変換して保持し(ホールド状態)、VCOが、
この保持電圧に基づく高周波信号を発振する。この高周
波信号は、位相差検出回路に供給されるとともに、波形
合成(ミキサー)回路に供給される。このフェーズロッ
クドループ回路は、従来のPLL回路を応用したもので
あるが、極めて簡便なものである。
【0011】また、ミキサー回路は、所謂スーパ・ヘテ
ロダイン検波回路と類似の機能を有するもので、高周波
発信回路から供給される高周波信号と、フェーズロック
ドループ回路で発振された高周波信号との供給を受け
て、これら高周波信号の合成波形、即ち、周波数f1、
f2、f1+f2、及びf1−f2等の信号を生成し、場合
によりこれを増幅するものである。但し、f1は高周波
発信回路から供給される高周波信号の周波数、f2はフ
ェーズロックドループ回路で発振された高周波信号の周
波数である。また、低域フィルタ(LPF)回路は、波
形合成回路から生成された合成波形のうち高周波信号の
差信号、即ち、周波数(f1−f2)の信号のみ通過さ
せ、これを中間周波数信号として取り出すもので、周知
の1次や2次のRC回路等で構成されるものである。ま
た、周波数電圧変換回路は、所謂FV変換器であり、L
PF回路から出力される中間周波数信号を電圧に変換す
るもので、入力周波数に比例した直流電圧に変換する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例を図1
及び2を参照して説明する。この4層基板は、電子回路
パターン2a及び2bが形成された上絶縁基板3及び下
絶縁基板4、並びにこれら基板3と4間に配された中間
絶縁基板5で構成され、この基板5の上下面、即ち基板
3と重なる面及び基板4と重なる面には、内層電源パタ
ーンと呼ばる電源パターン及びべたアースがそれぞれ形
成されている。尚、図1では、パターン2a及び2bが
基板3に描かれているところを示している。そして、測
定すべきパターン2aに、後述する高周波発信回路7の
構成要素をなす測定電極6が接触しており、また、この
パターン2aが形成された基板3のパターン2aと、例
えば、この基板3と隣接する基板5に形成された電源パ
ターンと間は絶縁層(基板3自身の)を介してコンデン
サが形成されており、これを等価コンデンサ7aで表す
ものとする。尚、測定電極6はシールド線を介して高周
波発信回路7の他の構成要素に接続している。
【0013】一方、本実施の形態に係るベアボード回路
パターン測定装置1は、高周波発信回路7、高周波発信
回路7からの出力信号が供給されるフェーズロックドル
ープ回路8、高周波発信回路7及びフェーズロックドル
ープ回路8からの出力信号がそれぞれ供給されるミキサ
ー回路9、ミキサー回路9からの出力信号が供給される
LPF回路10、及びLPF回路10からの出力信号が
供給される周波数電圧変換回路11を備えており、更
に、この装置1は、A/D変換器(図示せず)を介して
マイクロコンピュータ(図示せず)等に接続されてお
り、かかるマイコンおいて装置1による測定結果が比較
判定され、回路パターン2aがショート(短絡)或いは
オープン(断線)状態にあるか否かが判明される。
【0014】上記高周波発信回路7は、測定すべき回路
パターン2aのところで形成される上記コンデンサ7a
を構成要素の一つとし、また、このコンデンサ7aに接
触させるための測定電極6を備えるとともに、このコン
デンサ7aに対する測定電極6の接触を、フェーズロッ
クドループ回路8に入力される高周波信号の切り換えに
同期して断続させるスイッチ7bを備え、これらに加え
て所要のリアクタンスを有するコンデンサ7c、コイル
7dにより、コルビッツ形LC発信回路をなすようにト
ランジスタ7eを接続してなるもので、図2には、その
等価回路が示されている。ところで、このとき発振され
る発振周波数は次式で与えられる。 (発振周波数)2=1/L×C×(2π)2 但しC=C
1・C2/(C1+C2) ここで、C1は、例えばスイッチ7bが閉成されている
ときのコンデンサ7aのキャパシタンス、C2はコンデ
ンサ7cのキャパシタンス、Lはコイル7dのインダク
タンスであり、キャパシタンスC2及びインダクタンス
Lは、一定である。したがって、回路パターン2aが回
路パターン2bなどとショートして、コンデンサ7aの
キャパシタンスC1が増加すると、発振周波数は上式に
従って減少することがわかる。また、回路パターン2a
がオープンしていると、キャパシタンスC1が減少して
発振周波数は増加することがわかる。
【0015】上記フェーズロックドループ回路8は、位
相差検出回路12とVCO14との間にS/H回路13
を配設した回路構成をなすもので、このS/H回路13
は、高周波発信回路7における周波数の切り換えに同期
してサンプル/ホールド動作を行うものである。高周波
発信回路7における周波数の切り換え前ではS/H回路
13がサンプル動作状態にあって、フェーズロックドル
ープ回路8は、通常のPLL回路として動作し、高周波
発信回路7から入力される高周波信号の周波数に一致さ
せるような出力発信周波数をその入力側にフィードバッ
クするが、上記周波数の切り換え直後では、S/H回路
13が、この切り換えに同期して位相差検出回路12と
VCO14間を断絶する一方、切り換え直前の高周波信
号を電圧に変換して保持し(ホールド動作状態)、VC
O14が、この保持電圧に基づく高周波信号を発振す
る。この高周波信号は、位相差検出回路12に供給され
るとともに、ミキサー回路9に供給される。図2には、
バッファアンプ13a、13b及びこれらアンプ13
a、13bを断続するためのスイッチ13c、並びにア
ンプ13bの非反転入力端子に接続するコンデンサ13
dにより構成されるS/H回路13の一実施形態が示さ
れている。
【0016】上記ミキサー回路9は、スーパ・ヘテロダ
イン検波回路と類似の機能を有するものであり、S/H
回路13がホールド動作状態にあるときには、高周波発
信回路7からの高周波信号と、VCO14で発振された
高周波信号との供給を受けて、これら高周波信号の合成
波形を生成するものである。また、LPF回路10は、
1次や2次のRC回路で構成され、ミキサー回路9から
生成された合成波形のうち高周波信号の差信号、即ち低
域周波数のみ通過させ、これを中間周波数信号として取
り出すものである。また、周波数電圧変換回路11は、
周知のFV変換器であり、LPF回路10から出力され
る中間周波数信号を電圧に変換するもので、入力周波数
に比例した直流電圧として取り出すものである。
【0017】次に、本装置1を用いてショート・オープ
ン測定を行う場合の態様を説明する。測定対象を回路パ
ターン2aとする場合に、この回路パターン2aの任意
のところに測定電極6を接触させ、高周波発信回路7の
スイッチ7bを開成した状態で高周波信号を発振させ
る。このときの高周波信号の周波数をf1とする。発振
された高周波信号はフェーズロックドループ回路8に供
給され、フェーズロックドループ回路8では、S/H回
路13のスイッチ13cが閉成された状態にあるので、
通常のPLL回路として動作する。このとき、そのコン
デンサ13dには、高周波信号の周波数f1に比例した
電圧が保持される。
【0018】次に、測定電極6を接触させたまま高周波
発信回路7のスイッチ7bを閉成し、この状態で高周波
信号を発振させる。このときの高周波信号の周波数をf
2とする。しかるに、S/H回路13のスイッチ13c
が、高周波発信回路7のスイッチ7bの開成から閉成へ
の切り換えに同期して開成され、位相差検出回路12と
VCO14間を断絶する一方、VCO14が、上述の保
持電圧に基づく周波数f1の高周波信号を発振する。す
ると、ミキサー回路9には、高周波発信回路7のスイッ
チ7bの切り換え前と後との高周波信号、即ち、周波数
f1及びf2の高周波信号が供給され、このミキサー回路
9では、周波数f1、f2、f1+f2、及びf1−f2等の
高周波信号が生成される。そして、LPF回路10で、
周波数(f1−f2)のみの信号を通過させ、これを中間
周波数信号として取り出し、次の周波数電圧変換回路1
1で、かかる中間周波数信号をその周波数に比例した直
流電圧に変換する。変換された直流電圧は、マイコンよ
って、予め記憶されている測定対象の正常時の電圧値と
比較判定され、回路パターン2aに対するショート・オ
ープン測定が完了する。
【0019】回路パターン2aが正常な場合には、周波
数(f1−f2)は所定の中間周波数信号として取り出さ
れるが、回路パターン2bなどとショートしている場合
には、コンデンサ7aのキャパシタンスが増加している
ので、所定の中間周波数信号としては取り出されない。
また、オープンしている場合には、キャパシタンスが減
少するので、同様に所定の中間周波数信号としては取り
出されない。
【0020】ちなみに、正常な回路パターンに横2.5
mmで縦0.3mmの回路パターンが接触した場合を想
定して上記ショート測定を行ったところ、周波数f1=
10.000MHzに対し周波数f2=9.994MH
zが得られた。したがって、所定の中間周波数信号の周
波数は6KHzであり、正常な回路パターンにこの周波
数に相当する分の変化が生じているのが検出でき、この
場合には、横2.5mmで縦0.3mmと等価な回路パ
ターンが接触していることを検出できるわけである。こ
のようにして、周波数(f1−f2)に基づきショートや
オープンを検出するようにしているので、譬え微少なシ
ョートやオープンが存在していても、これを安定して正
確に検出することが可能であり、しかも、コンデンサ7
cやコイル7d等により高周波発信回路7の発振周波数
を調整して発振周波数を変えるようにすれば、より最適
な測定条件を設定し得る。
【0021】
【発明の効果】本発明のベアボード回路パターン測定方
法によれば、ベアボードの回路パターンのショート・オ
ープン測定を短時間で、安定して正確に行うことができ
る。また、本発明のベアボード回路パターン測定装置に
よれば、ベアボードの回路パターンのショート・オープ
ン測定を短時間で、安定して正確に行うことができ、ま
た、これに加えて、この種の装置としては簡便で安価な
ものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るベアボード回路パ
ターン測定装置による4層基板の測定態様の模式図であ
る。
【図2】 本装置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】 従来から測定対象とされる4層基板の模式図
である。
【図4】 従来の測定回路の等価回路図である。
【図5】 図4の回路における電圧・電流波形図であ
る。
【符号の説明】
1 ベアボード回路パターン測定装置 2a,2b 電子回路パターン 3,4,5 絶縁基板 6 測定電極 7 高周波発信回路 8 フェーズロックドループ回路 9 ミキサー回路(波形合成回路) 10 LPF回路(低域フィルタ回路) 11 周波数電圧変換回路 12 位相差検出回路 13 S/H回路(サンプルホールド回路) 14 VCO(電圧制御発信器)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子回路パターンが形成された複数の絶
    縁基板を積層してなるベアボード回路パターン測定方法
    において、前記絶縁基板の一つに形成された電子回路パ
    ターンを測定する場合に、該測定すべき電子回路パター
    ンが形成された絶縁基板におけるその電子回路パターン
    と該絶縁基板以外の他の絶縁基板と間でコンデンサを形
    成し、該コンデンサを有する高周波発信回路から僅かに
    異なる2つの高周波信号をそれぞれ発生させ、該発生さ
    せた高周波信号の差信号を中間周波数信号として取り出
    し、該中間周波数信号を電圧変換して電圧値として読み
    取って、該電圧値と予め記憶されている前記コンデンサ
    に対応する所定電圧値とを比較判定してなることを特徴
    とするベアボード回路パターン測定方法。
  2. 【請求項2】 電子回路パターンが形成された複数の絶
    縁基板を積層してなる多層基板で、測定すべき前記電子
    回路パターンが形成された絶縁基板におけるその電子回
    路パターンと、該絶縁基板以外の他の絶縁基板と間で形
    成されるコンデンサをその構成要素の一つとする高周波
    発信回路と、 該高周波発信回路から入力される高周波信号の周波数に
    一致させるような出力発信周波数を前記入力側にフィー
    ドバックする一方、前記高周波発信回路における周波数
    の切り換えに同期して動作し、前記高周波発信回路から
    供給される前記切り換え直前の高周波信号を保持してな
    るフェーズロックドループ回路と、 前記高周波発信回路から供給される高周波信号と、前記
    フェーズロックドループ回路で保持されている高周波信
    号との供給を受けて、これら高周波信号の合成波形を生
    成する波形合成回路と、 該波形合成回路から生成された合成波形のうち前記高周
    波信号の差信号を中間周波数信号として取り出す低域フ
    ィルタ回路と、 該低域フィルタ回路から出力される前記中間周波数信号
    を電圧に変換するための周波数電圧変換回路と、を備え
    たことを特徴とするベアボード回路パターン測定装置。
  3. 【請求項3】 前記高周波発信回路は、前記コンデンサ
    の絶縁基板に形成された、測定すべき電子回路パターン
    に接触させるための測定電極を備え、該測定電極の接触
    を、前記フェーズロックドループ回路に入力される高周
    波信号の前記切り換えに同期して断続させてなることを
    特徴とする請求項2に記載のベアボード回路パターン測
    定装置。
  4. 【請求項4】 前記フェーズロックドループ回路は、前
    記高周波発信回路における周波数の前記切り換えに同期
    して動作するとともに、前記高周波発信回路から供給さ
    れる前記切り換え直前の高周波信号を電圧に変換して保
    持するサンプルホールド回路を備え、該サンプルホール
    ド回路の入力側に位相差検出回路を、また、前記サンプ
    ルホールド回路の出力側に電圧制御発信器を接続してな
    ることを特徴とする請求項2または3に記載のベアボー
    ド回路パターン測定装置。
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