JPH10288117A - エンジンの燃料噴射弁 - Google Patents

エンジンの燃料噴射弁

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JPH10288117A
JPH10288117A JP9102230A JP10223097A JPH10288117A JP H10288117 A JPH10288117 A JP H10288117A JP 9102230 A JP9102230 A JP 9102230A JP 10223097 A JP10223097 A JP 10223097A JP H10288117 A JPH10288117 A JP H10288117A
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fuel pressure
needle valve
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雅彦 勝
Masahiko Iiizumi
雅彦 飯泉
Takayuki Arai
孝之 荒井
Takashi Fukuda
隆 福田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 断線時等の通電遮断時の燃料噴射を防止す
る。 【解決手段】 燃圧室3と差圧室8の差圧に応じて変位
する針弁2と、針弁2によって開閉されて燃圧室3の燃
料を噴射する噴口1aと、燃圧室3と差圧室8を連通す
る絞り通路20と、ピエゾアクチュエータの伸縮に応じ
て差圧室8を加減圧するピストン11と、ピストン11
内部に画成された第2燃圧室30と、差圧室8と第2燃
圧室30の差圧に応動するとともに針弁2に連結された
押圧ピストン7と、燃圧室3と第2燃圧室30とを連通
する連通室17及び連通路19手段とを備え、リターン
スプリング4を第2燃圧室30内に収装して、押圧ピス
トン7を介して針弁2を閉弁方向へ付勢する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、圧電素子または
磁歪素子等のアクチュエータを介して針弁前後の燃料圧
力を変化させることにより針弁を駆動するエンジンの燃
料噴射弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から自動車用エンジンに備えられる
燃料噴射弁に、印加電圧に応じて体積変化する圧電素子
や磁界の変化に応じて体積変化する磁歪素子を備えたア
クチュエータによって針弁(弁体)を開弁作動させるも
のが知られており、針弁をこれらアクチュエータにより
駆動することにより、燃料噴射弁の応答性を向上でき、
噴射可能範囲が拡大してエンジンの高出力化に対応でき
るとともに、少量の燃料を安定して噴射することが可能
となってエンジンの燃費低減を図ることができる。
【0003】このような燃料噴射弁としては、例えば特
開平6−280711号公報に開示されるものが知られ
ており、アクチュエータとして圧電素子からなるピエゾ
アクチュエータを用いるとともに、針弁の開閉をその前
後差圧に基づいて行うようにしたものである。
【0004】これについて説明すると、針弁の前後には
燃圧室と差圧室が画成されており、燃圧室には所定の圧
力で燃料が導入され、差圧室は燃圧室とオリフィスによ
り連通されている。針弁背後側の差圧室にはピエゾアク
チュエータが設けられており、このピエゾアクチュエー
タの伸縮により針弁の開閉作動が制御される。すなわ
ち、ピエゾアクチュエータに電圧を印加して伸長させた
状態で針弁前後の燃圧室と差圧室の圧力はオリフィスを
介して均等化されている。
【0005】このとき針弁はリターンスプリングの張力
により閉弁保持している。この状態からピエゾアクチュ
エータの両極端子を短絡させてピエゾアクチュエータを
瞬時に収縮させると、針弁背後の差圧室の容積が拡大す
る。
【0006】このとき、差圧室は針弁前方の燃圧室に対
してオリフィスを介して連通しているので、一時的に差
圧室の内圧が低下して針弁の前後に開弁方向の圧力差が
発生する。これにより針弁はリターンスプリングに抗し
て開弁し、噴口が開いて燃料が噴射されることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の燃料噴射弁では、ピエゾアクチュエータに
印加される電圧を遮断して針弁を開弁させる構造となっ
ているため、ピエゾアクチュエータに電圧を供給する配
線が断線するなどで供給電圧が低下した場合、ピエゾア
クチュエータが収縮するのに伴って針弁が開弁し、所定
の噴射時期以外で燃料が一時的に噴射されてしまう可能
性があった。
【0008】そこで、本発明は上記の問題点に鑑みてな
されたものであり、エンジンの燃料噴射弁において、断
線時等の燃料噴射を防止することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、加圧燃料
が導かれる燃圧室と、燃圧室と差圧室の差圧に応じて変
位する針弁と、針弁によって開閉されて燃圧室の燃料を
噴射する噴口と、燃圧室と差圧室を連通する絞り通路
と、針弁を閉弁方向に付勢する第1の弾性部材と、圧電
素子または磁歪素子から構成されたアクチュエータと、
アクチュエータの伸縮に応じて差圧室の圧力を加減圧す
るピストンとを備えたエンジンの燃料噴射弁において、
前記ピストン内部に画成された第2の燃圧室と、前記差
圧室と第2燃圧室の差圧に応動するとともに、前記針弁
に連結された押圧部材と、前記燃圧室と第2燃圧室とを
連通する連通手段とを備え、前記第1弾性部材は、第2
燃圧室内に収装されて押圧部材を介して針弁を閉弁方向
へ付勢する。
【0010】また、第2の発明は、加圧燃料が導かれる
燃圧室と、燃圧室と差圧室の差圧に応じて変位する針弁
と、針弁によって開閉され燃圧室の燃料を噴射する噴口
と、燃圧室と差圧室を連通する絞り通路と、針弁を閉弁
方向に付勢する第1の弾性部材と、圧電素子または磁歪
素子から構成されたアクチュエータと、アクチュエータ
の伸縮に応じて差圧室の圧力を加減圧するピストンとを
備えたエンジンの燃料噴射弁において、前記ピストン内
部に画成された第2の燃圧室と、前記差圧室と第2燃圧
室の差圧に応動するとともに、前記針弁の基端と接離可
能な押圧部材と、前記針弁を開弁方向へ付勢する第2の
弾性部材と、前記燃圧室と第2燃圧室とを連通する連通
手段とを備え、前記第1弾性部材は、第2燃圧室内に収
装されて押圧部材を介して針弁を閉弁方向へ付勢する。
【0011】また、第3の発明は、前記第1または第2
の発明において、前記ピストンの受圧面積A3を押圧部
材の受圧面積A2より大きく設定する。
【0012】また、第4の発明は、前記第1または第2
の発明において、前記連通手段は、ピストン外周に配設
された一対のシール部材とケーシング内周との間に画成
された連通室と、この連通室に対向するケーシング側に
開口して前記燃圧室と連通する連通路とを備え、前記第
2燃圧室は連通室に面したピストン外周で開口する。
【0013】また、第5の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記第1弾性部材が発生する付勢力を押圧部材が
受ける圧力より小さく設定する。
【0014】また、第6の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記押圧部材は、針弁の基端側に一体的に形成さ
れる。
【0015】また、第7の発明は、前記第2の発明にお
いて、前記第1弾性部材のバネ定数は第2弾性部材のバ
ネ定数よりも大きく設定する。
【0016】また、第8の発明は、前記第2の発明にお
いて、前記第1弾性部材が発生する付勢力を押圧部材が
受ける圧力より小さく、かつ、第2弾性部材が発生する
付勢力は針弁が受ける圧力より大きく設定する。
【0017】
【発明の効果】第1の発明は、噴口を開閉する針弁と、
第1弾性部材に付勢されて差圧室と第2燃圧室の差圧に
応動する押圧部材を直列的に配置するとともに、燃圧室
と第2燃圧室とを連通することにより、圧電素子または
磁歪素子で構成されたアクチュエータへの通電を行う
と、アクチュエータは伸長してピストンは差圧室の容積
を縮小させるため、差圧に応動する押圧部材は第1弾性
部材に抗して第2燃圧室内へ変位して、押圧部材に連結
された針弁が開弁方向へ駆動される。このとき、第2燃
圧室の圧力は上昇しようとするが、連通手段を介して第
2燃圧室内の圧力は燃圧室へ逃げてほぼ等しくなり、押
圧部材に加わる差圧に基づいて駆動することができ、閉
弁駆動するには、通電を遮断してアクチュエータを収縮
させればよく、アクチュエータの収縮に伴ってピストン
は差圧室の容積を拡大する方向へ変位して圧力が低下
し、押圧部材は燃圧室を介して第2燃圧室へ加わる燃圧
と第1弾性部材の付勢力によって、針弁を閉弁させるこ
とができ、この閉弁動作は通電の遮断によって行うこと
ができるため、前記従来例のような所定の噴射時期以外
での開弁を防止するとともに、断線時などの燃料噴射を
防いでフェイルセーフを確保することができる。
【0018】また、第2の発明は、アクチュエータに駆
動されるピストンの第2燃圧室に収装された押圧部材
を、針弁の端部と接離可能に配設し、針弁には開弁方向
へ付勢する第2弾性部材を設けたため、アクチュエータ
の伸長時には押圧部材の差圧が増大して第1弾性部材を
圧縮しながら針弁から離れるため、針弁は第2弾性部材
によって開弁駆動される一方、アクチュエータの収縮時
には、押圧部材の差圧が減少するため、第1弾性部材に
付勢された押圧部材が第2弾性部材に抗して、針弁を閉
弁することができ、通電遮断時には、必ずアクチュエー
タは収縮するため、所定の噴射時期以外での開弁を防止
するとともに、断線時などの燃料噴射を防いでフェイル
セーフを確保することができ、さらに、針弁と押圧部材
を別体とすることで、加工精度を容易に確保して、応答
性の均一化を推進できる。
【0019】また、第3の発明は、ピストンの受圧面積
A3を押圧部材の受圧面積A2より大きく設定すること
により、圧電素子、磁歪素子からなるアクチュエータの
微少な変位を拡大して針弁を開閉するストロークを確保
することができる。
【0020】また、第4の発明は、ピストン外周に配設
された一対のシール部材とケーシング内周との間に連通
室を画成し、第2燃圧室は連通室に面したピストン外周
で開口することで連通室に接続され、さらに、連通室に
対向するケーシング側には燃圧室と連通する連通路を開
口させることで、摺動するピストン内部の第2燃圧室と
針弁側の燃圧室を連通させて、ピストン変位時の第2燃
圧室の圧力変動を燃圧室側へ逃がして、押圧部材は差圧
に応じて円滑に作動することができる。
【0021】また、第5の発明は、前記第1の発明にお
いて、第1弾性部材が発生する付勢力を押圧部材が受け
る圧力より小さく設定したため、差圧室の内圧が上昇し
たときに、押圧部材は第1弾性部材に抗して変位でき、
針弁を確実に開弁することができる。
【0022】また、第6の発明は、押圧部材は針弁の基
端側に一体的に形成されるため、押圧部材の変位が針弁
の変位となり、燃料噴射弁の応答速度を向上させること
ができる。
【0023】また、第7の発明は、第1弾性部材のバネ
定数は第2弾性部材のバネ定数よりも大きいため、アク
チュエータの非通電時には、第1弾性部材は押圧部材を
介して第2弾性部材に抗して針弁を閉弁させることがで
きる。
【0024】また、第8の発明は、第1弾性部材が発生
する付勢力を押圧部材が受ける圧力より小さく、かつ、
第2弾性部材が発生する付勢力は針弁が受ける圧力より
大きく設定することで、差圧室の圧力が増大した場合に
は、第1弾性部材に抗して押圧部材を変位させるととも
に、第2弾性部材によって針弁の開弁を行うことができ
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明を筒内噴射式火花点
火エンジンに配設される燃料噴射弁に適用した一実施形
態を添付図面に基づいて説明する。
【0026】図1において、燃料噴射弁はケーシング9
の先端部には、図示しないエンジンの燃焼室に臨ませる
ノズルボディ1が設けられ、このノズルボディ1は先端
に開口した噴口1aから、燃料噴霧を燃焼室内へ向けて
噴射するように構成される。
【0027】ノズルボディ1の内部には、噴口1a側に
弁体2aを形成する一方、他端にロッド部2cを形成し
た針弁2が摺動可能に収装され、ノズルボディ1の内部
には針弁2のまわりに燃圧室3が画成され、噴口1aは
針弁2によって開閉される。
【0028】針弁2は基端側(図中右側)のロッド部2
cをケーシング9のほぼ中程に、設けた隔壁9aの貫通
孔9bで摺動自由に支持されており、針弁2の途中には
フランジ状の大径部2bが設けられる。なお、ロッド部
2cと貫通孔9bの間には間隙などで形成された絞り通
路(オリフィス)20が設けられ、燃圧室3に供給され
た燃料は、この絞り通路20を介して後述する差圧室8
へ供給される。
【0029】隔壁9aに当接するノズルボディ1の基端
側には、燃料入口6と連通する燃圧室3が針弁2を取り
囲むように画成され、大径部2bはこの燃圧室3内周と
の間に所定の間隙を形成し、燃圧室3の底部と大径部2
bの弁体2a側には、針弁2を開弁方向へ付勢する第2
弾性部材としての予圧スプリング5が介装される。
【0030】さらに、ケーシング9の隔壁9aよりも基
端側(図中右側)は、筒状に形成されており、内周には
圧電素子からなるピエゾアクチュエータ10が軸方向
(図中左右方向)へ伸縮自在に配設され、ケーシング9
の開口端(基端)には封止部材16が配設される。
【0031】なお、ピエゾアクチュエータ10は、PZ
T(チタン酸ジルコン酸鉛)系セラミック、PMN(ニ
オブ酸マグネシウム酸鉛)系セラミックなどからなる圧
電素子を円盤状に形成した部材を多数積層し、これら、
各圧電素子間及び両端には図示しない電極が介装され
て、図示しないコントローラからの印加電圧に応じてピ
エゾアクチュエータ10は、軸方向へ伸縮する。
【0032】隔壁9aと対向したピエゾアクチュエータ
10の先端には、ピストン11が固設され、このピスト
ン11と隔壁9aの間には差圧室8が画成される。そし
て、ピストン11と隔壁9aとの間には、ピエゾアクチ
ュエータ10を収縮方向へ付勢する皿バネ状のリターン
スプリング22が介装される。
【0033】一方、封止部材16と対向したピエゾアク
チュエータ10の基端には板状のスペーサ14が固設さ
れ、このスペーサ14と封止部材16との間にはボール
15が介装される。このボール15は、ピエゾアクチュ
エータ10の軸線上に設けられて、封止部材16に対す
るピエゾアクチュエータ10の相対的な回動を許容し、
ピエゾアクチュエータ10に軸まわりのねじれが発生す
るのを防止する。
【0034】ここで、差圧室8と対向する側のピストン
11には第2燃圧室30が内部に画成され、この第2燃
圧室30には針弁2の基端と接離可能なロッド部7aを
備えた押圧部材としての押圧ピストン7が摺動自由に収
装される。
【0035】この押圧ピストン7には、隔壁9aの貫通
孔9bへ向けて針弁2の基端と接離するロッド部7aが
突設される一方、第2燃圧室30と押圧ピストン7との
間には、ロッド部7aを介して針弁2を閉弁方向へ付勢
する第1弾性部材としてのリターンスプリング4が介装
される。また、押圧ピストン7の外周とピストン11の
内周の間には間隙などで構成された絞り通路(オリフィ
ス)21が設けられる。
【0036】リターンスプリング4は針弁2を開弁側へ
付勢する予圧スプリング5に対向して閉弁させるもの
で、リターンスプリング4のバネ定数をK2、予圧スプ
リング5のバネ定数をK1とすると、これらバネ定数の
関係は、 K1<K2 ………(1) として設定される。
【0037】ピエゾアクチュエータ10の先端に設けら
れてケーシング9内を摺動するピストン11の外周に
は、軸方向へ所定の間隔で一対のOリング12、12が
設けられ、ピストン11外周とケーシング9内周との間
には、これらOリング12、12によって連通室17が
画成され、ピストン11の内部の第2燃圧室30は、こ
の連通室17と対向するピストン11外周に開口して連
通する。
【0038】一方、針弁2を取り囲む燃圧室3は、ケー
シング9内に形成された連通路19を介して連通室17
と連通する。この連通路19は、ピエゾアクチュエータ
10の最収縮位置から最伸長位置の間で、常時ピストン
11の側面と対向可能なケーシング9内の所定の位置に
開口しており、ピストン11の肉厚及びOリング12、
12の配設間隔は、ピエゾアクチュエータ10のストロ
ークに応じて設定される。
【0039】次に、針弁2のロッド部2cの端面は、ピ
ストン11と隔壁9aの間の差圧室8に面しており、こ
のロッド部2c端面の受圧面積をA1とし、差圧室8に
面した押圧ピストン7の受圧面積をA2、同じく差圧室
8に面したピストン11の受圧面積をA3とすると、次
のように設定される。
【0040】A1<A2<A3 ………(2) また、ピストン11の外周に配設されてケーシング9内
壁と摺接するOリング12、12は差圧室8を連通室1
7から画成するとともに、連通室17内の燃料がピエゾ
アクチュエータ10側及び連通室17へ漏れるのを防止
する。
【0041】次に、ケーシング9の所定の側面には、図
示しない燃料供給手段と連通する燃料入口6が開口形成
され、燃料入口6から圧送された加圧燃料は、針弁2を
取り囲む燃圧室3へ流入してから、連通路19及び連通
室17を介して、押圧ピストン7背面の第2燃圧室30
へ供給される。
【0042】また、差圧室8と燃圧室3及び第2燃圧室
30との間には、絞り通路20、21がそれぞれ形成さ
れるため、加圧燃料が供給されると、これら絞り通路2
0、21を介して燃圧室3及び第2燃圧室30から差圧
室8へ徐々に燃料が供給される。
【0043】ここで、燃料入口6から供給される燃圧を
P1とし、針弁2の前後差圧、すなわち、差圧室8と燃
圧室3の差圧をΔP1とし、押圧ピストン7の前後差
圧、すなわち、差圧室8と第2燃圧室30の差圧をΔP
2とし、また、針弁2を開弁方向へ付勢する予圧スプリ
ング5が発生する付勢力(弾性復元力)をF1、対抗す
るリターンスプリング4が発生する付勢力をF2とする
と、上記各ピストン7、11及び針弁2の端面の各受圧
面積A1〜A3と、これらスプリング4、5が発生する
付勢力の関係は次のように設定される。
【0044】F1>ΔP1×A1 ………(3) F2<ΔP2×A2 ………(4) 以上のように構成され、次に作用について説明する。
【0045】図1は、エンジン停止時における燃料噴射
弁の状態を示しており、図示しないコントローラから電
圧が印加されていないため、ピエゾアクチュエータ10
は収縮するとともに、リターンスプリング22によって
付勢されて最収縮位置となっており、このとき、第2燃
圧室30の容積は最大となって、これと連通する差圧室
8の圧力は低下し、また、燃料入口6へ燃料が圧送され
ないため、燃圧室3及び第2燃圧室30との圧力は共に
低下し、これら各室の圧力は、絞り通路20、21を介
して均一になり、針弁2は、上記(1)式より、リター
ンスプリング4のバネ定数K2の方が予圧スプリング5
のバネ定数K1より大きく設定されるため、閉弁方向へ
付勢されて弁体2aがノズルボディ1のシート部に押し
付けられて閉弁状態を保持することができる。
【0046】すなわち、リターンスプリング4の付勢力
が針弁2を開弁方向へ付勢する予圧スプリング5に抗し
て、押圧ピストン7のロッド7aを介して針弁2を閉弁
し、エンジン停止中に噴口1aから燃料が洩れることが
防止される。
【0047】エンジンを始動するため、図示しない燃料
供給手段から燃料入口6へ所定の燃圧P1で燃料が圧送
されると、燃圧室3及びその下流の第2燃圧室30へ燃
圧P1が導かれて圧力が上昇する。
【0048】このとき、加圧燃料が絞り通路20、21
を通って差圧室8へ流入し終わるまでの間は、針弁2と
押圧ピストン7に前後差圧がそれぞれ生じる。
【0049】しかし、燃圧室3と第2燃圧室30には等
しく燃圧P1が加わるとともに、針弁2がリターンスプ
リング4と予圧スプリング5の付勢力(バネ定数)の差
によって、押圧ピストン7がロッド部7aを介して針弁
2をノズルボディ1のシート部へ押し付けることによ
り、所定の噴射時期以外での針弁2が開弁するのを確実
に防止できる。
【0050】エンジン始動時および始動後における燃料
噴射弁の開弁動作は、ピエゾアクチュエータ10がエン
ジン回転に同期して印加される電圧に応じて、また、リ
ターンスプリング22に抗して伸長駆動することで行わ
れる。
【0051】ピエゾアクチュエータ10の伸長に伴っ
て、ピストン11が差圧室8の容積を縮小する方向(隔
壁9a側)へ移動し、差圧室8の圧力は急上昇し、同時
に、針弁2を付勢している押圧ピストン7に対してピス
トン11が隔壁9a側へ変位するため第2燃圧室30の
容積も縮小して、第2燃圧室30の圧力も上昇しようと
するが、第2燃圧室30内の圧力は連通室17、連通路
19を介して燃圧室3へ逃げることができるため、燃圧
室3と第2燃圧室30の圧力はほぼ等しくなる。
【0052】このとき、差圧室8の圧力は燃圧室3と第
2燃圧室30の圧力よりも増大するため、押圧ピストン
7の前後差圧ΔP2はリターンスプリング4に抗して増
大しするため、上記(4)式より押圧ピストン7は針弁
2のロッド部2cから離れてリターンスプリング4の圧
縮方向へ変位する。
【0053】一方、針弁2の前後差圧ΔP1も差圧室8
の圧力増大に伴って大きくなり、この前後差圧は針弁2
の閉弁側に作用するが、上記(3)より予圧スプリング
5の付勢力F1が針弁2の端面に作用する油圧力ΔP1
×A1より大きく、また、押圧ピストン7のロッド部7
aが針弁2のロッド部2cの端面から離れて、針弁2の
変位が許容されているため、針弁2は開弁して噴口1a
を介して燃圧室3内の燃料が噴射される。
【0054】次に、燃料噴射弁の閉弁動作は、ピエゾア
クチュエータ10への電圧の印加を遮断して収縮駆動さ
せることにより行われる。
【0055】ピエゾアクチュエータ10は電圧の遮断に
よって収縮するとともに、リターンスプリング22の付
勢力によって最収縮位置まで変位する。
【0056】ピエゾアクチュエータ10の収縮に伴っ
て、ピストン11が差圧室8の容積を増大する方向(封
止部材16側)へ移動し、差圧室8の内圧は容積の急増
に伴って急減圧する。
【0057】この、差圧室8の急減圧によって、押圧ピ
ストン7に加わる前後差圧ΔP2も減少するため、リタ
ーンスプリング4が発生する付勢力F2の方が大きくな
ると、第2燃圧室30を圧縮していた押圧ピストン7
は、リターンスプリング4の付勢力F2に応じて針弁2
側へ変位し、第2燃圧室30の容積を拡大させながら、
ロッド部7aが針弁2のロッド部2cの押圧を開始す
る。
【0058】このとき、押圧ピストン7の針弁2側への
変位に伴って第2燃圧室30の圧力も減少しようとする
が、第2燃圧室30は連通室17、連通路19を介して
燃圧室3と連通しているため、所定の燃圧P1が加わる
ため、燃圧室3と第2燃圧室30の圧力はほぼ等しくな
る。
【0059】ピエゾアクチュエータ10が最収縮位置に
達する頃には、差圧室8の圧力が最も減少して、リター
ンスプリング4に付勢される押圧ピストン7は、上記
(1)式より、バネ定数の差と第2燃圧室30に加わる
燃圧P1によって予圧スプリング5に抗して針弁2を閉
弁させることができ、弁体2aがノズルボディ1のシー
ト部に当接して噴口1aを封止することで、燃圧室3か
ら燃焼室への燃料噴射が停止する。
【0060】上記閉弁動作は、ピエゾアクチュエータ1
0への通電経路の断線等で、電圧の印加が遮断された場
合にも同様に作動するため、電気系統の故障時のフェイ
ルセーフを確保することができるのである。
【0061】こうして、ピエゾアクチュエータ10に駆
動されるピストン11内に画成した第2燃圧室30内
に、針弁2と直列的に配置した押圧ピストン7を摺動自
由に収装し、この第2燃圧室30をピストン11外周に
画成した連通室17から連通路19を介して加圧燃料が
供給される燃圧室3と連通させるとともに、針弁2を開
弁方向に付勢する予圧スプリング5と、押圧ピストン7
を介して針弁2を閉弁させるリターンスプリング4のバ
ネ定数K1、K2を上記(1)式のように設定するとと
もに、各受圧面積A1〜A3及び油圧力と付勢力F1、
F2の関係を上記(2)〜(4)式のように設定するこ
とで、ピエゾアクチュエータ10の微少な変位によって
差圧室8と押圧ピストン7及び針弁2の端面との間に差
圧を発生させることで、針弁2を開閉駆動することが可
能となり、ピエゾアクチュエータ10の伸長時にのみ針
弁2が開弁する一方、ピエゾアクチュエータ10への通
電が遮断された際には、ピエゾアクチュエータ10が収
縮することで確実に燃料の噴射を中止することができ、
ピエゾアクチュエータ10の駆動回路等が故障した際に
所定の噴射時期以外での噴射を確実に防止してフェイル
セーフを確保することができるのである。
【0062】また、針弁2と押圧ピストン7を別体とす
ることで、加工精度を容易に確保することが可能となっ
て、安定した応答性の確保と製造コストの低減を両立さ
せることができるのである。
【0063】また、変位するピストン11内に画成した
第2燃圧室30の圧力変動は、ピストン11の外周に設
けた一対のOリング12、12によって画成された連通
室17を介して、連通路19から燃圧室3へ伝達するこ
とで、常時燃圧室第2燃圧室30の圧力を等しく設定す
ることが可能となって、針弁2の開閉駆動を確実に行う
ことができるのである。
【0064】図2は第2の実施形態を示し、前記第1実
施形態の押圧ピストン7を針弁2と一体に構成したもの
で、その他の構成は前記第1実施形態と同様である。
【0065】図2において、針弁2のロッド部2cは差
圧室8を挿通して第2燃圧室30側まで延設され、この
ロッド部2cの端部に押圧ピストン7’が取り付けられ
る。
【0066】この場合も上記(1)式と同様に、リター
ンスプリング4のバネ定数K2の方が予圧スプリング5
のバネ定数K1よりも大きく設定され、また、押圧ピス
トン7’及びピストン11の受圧面積の関係も上記
(2)式と同様に、 A2<A3 ………(2’) として設定される。
【0067】そして、リターンスプリング4が発生する
付勢力F2は上記(4)式と同様であり、押圧ピストン
7’の前後差圧とバネ定数K1、K2の関係に応じて針
弁2の開閉駆動が行われる。
【0068】エンジン停止時ではコントローラから電圧
が印加されていないため、ピエゾアクチュエータ10は
収縮するとともに、リターンスプリング22によって付
勢されて最収縮位置となっており、燃圧室3、差圧室8
及び第2燃圧室30の圧力は、絞り通路20、21を介
して均一になり、針弁2は、上記(1)式より、リター
ンスプリング4のバネ定数K2の方が予圧スプリング5
のバネ定数K1より大きく設定されるため、閉弁方向へ
付勢されて弁体2aがノズルボディ1のシート部に押し
付けられて閉弁状態を保持することができ、エンジン停
止中に噴口1aから燃料が洩れることが防止される。
【0069】エンジンを始動するため、図示しない燃料
供給手段から燃料入口6へ所定の燃圧P1で燃料が圧送
されると、燃圧室3及びその下流の第2燃圧室30へ燃
圧P1が導かれて圧力が上昇する。
【0070】このとき、加圧燃料が絞り通路20、21
を通って差圧室8へ流入し終わるまでの間は、針弁2と
押圧ピストン7’に前後差圧がそれぞれ生じるが、燃圧
室3と第2燃圧室30には等しく燃圧P1が加わるとと
もに、リターンスプリング4が押圧ピストン7’を介し
て針弁2をノズルボディ1のシート部へ押し付けること
により、所定の噴射時期以外での針弁2が開弁するのを
確実に防止できる。
【0071】エンジン始動時および始動後における燃料
噴射弁の開弁動作は、ピエゾアクチュエータ10がエン
ジン回転に同期して印加される電圧に応じて行われ、ピ
エゾアクチュエータ10がリターンスプリング22に抗
して伸長すると、ピストン11が差圧室8の容積を縮小
する方向へ移動して、差圧室8の圧力は急上昇し、同時
に、針弁2を付勢している押圧ピストン7’に対してピ
ストン11が隔壁9a側へ変位するため第2燃圧室30
の容積も縮小して、第2燃圧室30の圧力も上昇しよう
とするが、第2燃圧室30内の圧力は連通室17、連通
路19を介して燃圧室3へ逃げて、燃圧室3と第2燃圧
室30の圧力はほぼ等しくなる。
【0072】したがって、差圧室8の圧力は燃圧室3と
第2燃圧室30の圧力よりも増大するため、押圧ピスト
ン7’の前後差圧ΔP2はリターンスプリング4に抗し
て増大し、上記(4)式より押圧ピストン7’はリター
ンスプリング4の圧縮方向へ変位するため針弁2は開弁
して、噴口1aを介して燃圧室3内の燃料が噴射され
る。
【0073】次に、燃料噴射弁の閉弁動作は、前記と同
様に、ピエゾアクチュエータ10への電圧の印加を遮断
して収縮駆動させることにより行われる。ピエゾアクチ
ュエータ10は電圧の遮断によって収縮するとともに、
リターンスプリング22の付勢力によって最収縮位置ま
で変位する。
【0074】ピエゾアクチュエータ10の収縮に伴っ
て、ピストン11が差圧室8の容積を増大する方向(封
止部材16側)へ移動し、差圧室8の内圧は容積の急増
に伴って急減圧する。
【0075】この、差圧室8の急減圧によって、押圧ピ
ストン7’に加わる前後差圧ΔP2も減少するため、リ
ターンスプリング4が発生する付勢力F2の方が、押圧
ピストン7’に加わる圧力よりも大きくなると、第2燃
圧室30を圧縮していた押圧ピストン7’は、リターン
スプリング4の付勢力F2に応じて針弁2側へ変位し、
第2燃圧室30の容積を拡大させながら針弁2の閉弁を
開始する。
【0076】ピエゾアクチュエータ10が最収縮位置に
達する頃には、差圧室8の圧力が最も減少して、リター
ンスプリング4に付勢される押圧ピストン7’は、上記
(1)式より、バネ定数の差によって予圧スプリング5
に抗して針弁2を閉弁させることができ、弁体2aがノ
ズルボディ1のシート部に当接して噴口1aを封止する
ことで、燃圧室3から燃焼室への燃料噴射が停止する。
【0077】こうして、針弁2と押圧ピストン7’を一
体に構成した場合も、前記第1実施形態と同様に、ピエ
ゾアクチュエータ10の微少な変位を差圧室8の圧力変
化に変換して、針弁2の開閉を確実に行うことができる
とともに、針弁2は押圧ピストン7’に加わる差圧に応
じて迅速に開閉することが可能となり、燃料噴射弁の応
答速度をさらい向上させるとともに、上記閉弁動作は、
ピエゾアクチュエータ10への通電経路の断線等で、電
圧の印加が遮断された場合にも同様に作動するため、電
気系統の故障時のフェイルセーフを確保することができ
るのである。
【0078】なお、上記実施形態において、ピストン1
1を駆動するアクチュエータとして圧電素子からなるピ
エゾアクチュエータ10を採用した場合を示したが、図
示はしないが、磁界の強さに応じて伸縮する磁歪素子を
用いた磁歪アクチュエータまたは超磁歪アクチュエータ
を採用しても同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す燃料噴射弁の断面
図。
【図2】第2の実施形態を示す燃料噴射弁の断面図。
【符号の説明】
1 ノズルボディ 1a 噴口 2 針弁 2a 弁体 2b 大径部 2c ロッド部 3 燃圧室 4 リターンスプリング(第1弾性部材) 5 予圧スプリング(第2弾性部材) 6 燃料入口 7 押圧ピストン 7a ロッド部 8 差圧室 9 ケーシング 9a 隔壁 10 ピエゾアクチュエータ 11 ピストン 12 Oリング 17 連通室 19 連通路 20、21 絞り通路 22 リターンスプリング 30 第2燃圧室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 41/12 H01L 41/08 C (72)発明者 福田 隆 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加圧燃料が導かれる燃圧室と、 燃圧室と差圧室の差圧に応じて変位する針弁と、 針弁によって開閉され燃圧室の燃料を噴射する噴口と、 燃圧室と差圧室を連通する絞り通路と、 針弁を閉弁方向に付勢する第1の弾性部材と、 圧電素子または磁歪素子から構成されたアクチュエータ
    と、 アクチュエータの伸縮に応じて差圧室の圧力を加減圧す
    るピストンとを備えたエンジンの燃料噴射弁において、 前記ピストン内部に画成された第2の燃圧室と、 前記差圧室と第2燃圧室の差圧に応動するとともに、前
    記針弁に連結された押圧部材と、 前記燃圧室と第2燃圧室とを連通する連通手段とを備
    え、 前記第1弾性部材は、第2燃圧室内に収装されて押圧部
    材を介して針弁を閉弁方向へ付勢することを特徴とする
    エンジンの燃料噴射弁。
  2. 【請求項2】加圧燃料が導かれる燃圧室と、 燃圧室と差圧室の差圧に応じて変位する針弁と、 針弁によって開閉され燃圧室の燃料を噴射する噴口と、 燃圧室と差圧室を連通する絞り通路と、 針弁を閉弁方向に付勢する第1の弾性部材と、 圧電素子または磁歪素子から構成されたアクチュエータ
    と、 アクチュエータの伸縮に応じて差圧室の圧力を加減圧す
    るピストンとを備えたエンジンの燃料噴射弁において、 前記ピストン内部に画成された第2の燃圧室と、 前記差圧室と第2燃圧室の差圧に応動するとともに、前
    記針弁の基端と接離可能な押圧部材と、 前記針弁を開弁方向へ付勢する第2の弾性部材と、 前記燃圧室と第2燃圧室とを連通する連通手段とを備
    え、 前記第1弾性部材は、第2燃圧室内に収装されて押圧部
    材を介して針弁を閉弁方向へ付勢することを特徴とする
    エンジンの燃料噴射弁。
  3. 【請求項3】前記ピストンの受圧面積A3を押圧部材の
    受圧面積A2より大きく設定したことを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載のエンジンの燃料噴射弁。
  4. 【請求項4】前記連通手段は、ピストン外周に配設され
    た一対のシール部材とケーシング内周との間に画成され
    た連通室と、この連通室に対向するケーシング側に開口
    して前記燃圧室と連通する連通路とを備え、前記第2燃
    圧室は連通室に面したピストン外周で開口したことを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載のエンジンの燃
    料噴射弁。
  5. 【請求項5】前記第1弾性部材が発生する付勢力を押圧
    部材が受ける圧力より小さく設定したことを特徴とする
    請求項1に記載のエンジンの燃料噴射弁。
  6. 【請求項6】前記押圧部材は、針弁の基端側に一体的に
    形成されたことを特徴とする請求項1に記載のエンジン
    の燃料噴射弁。
  7. 【請求項7】前記第1弾性部材のバネ定数は第2弾性部
    材のバネ定数よりも大きく設定したことを特徴とする請
    求項2に記載のエンジンの燃料噴射弁。
  8. 【請求項8】前記第1弾性部材が発生する付勢力を押圧
    部材が受ける圧力より小さく、かつ、第2弾性部材が発
    生する付勢力は針弁が受ける圧力より大きく設定したこ
    とを特徴とする請求項2に記載のエンジンの燃料噴射
    弁。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004111434A1 (de) * 2003-06-11 2004-12-23 Robert Bosch Gmbh Injektor für kraftstoff-einspritzsysteme von brennkraftmaschinen, insbesondere von direkteinspritzenden dieselmotoren
EP1559908A1 (de) * 2004-01-27 2005-08-03 Robert Bosch Gmbh Integrierter hydraulischer Druckübersetzer für Kraftstoffinjektoren an Hochdruckspeichereinspritzsystemen.
JP2009293512A (ja) * 2008-06-05 2009-12-17 Nippon Soken Inc 燃料噴射弁

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CN100432420C (zh) * 2003-06-11 2008-11-12 罗伯特·博世有限公司 用于内燃机、尤其是直接喷射的柴油发动机的燃料喷射系统的喷射器
EP1559908A1 (de) * 2004-01-27 2005-08-03 Robert Bosch Gmbh Integrierter hydraulischer Druckübersetzer für Kraftstoffinjektoren an Hochdruckspeichereinspritzsystemen.
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