JPH10288110A - ディーゼルエンジンの制御装置 - Google Patents

ディーゼルエンジンの制御装置

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JPH10288110A
JPH10288110A JP9100078A JP10007897A JPH10288110A JP H10288110 A JPH10288110 A JP H10288110A JP 9100078 A JP9100078 A JP 9100078A JP 10007897 A JP10007897 A JP 10007897A JP H10288110 A JPH10288110 A JP H10288110A
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JP
Japan
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sleeve
control
sleeve position
fuel injection
diesel engine
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JP9100078A
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English (en)
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Kazuhide Togai
一英 栂井
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディーゼルエンジンの制御装置において、燃
料噴射量を調整するスリーブの位置を正確に制御するこ
とでエンジンを高精度に制御可能とする。 【解決手段】 スリーブ位置センサ(実スリーブ位置検
出手段)35がコントロールスリーブ29の位置を検出
すると共に目標スリーブ位置設定手段42がディーゼル
エンジンの運転状態に応じた目標スリーブ位置を設定
し、スリーブ位置制御手段44がこの実スリーブ位置と
目標スリーブ位置との偏差に基づいてデューティ制御に
よってこの目標スリーブ位置を制御するとき、スリーブ
位置センサ35はスリーブ位置制御手段44のデューテ
ィ制御周期に同期してコントロールスリーブ29の位置
を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子制御式分配型
燃料噴射ポンプにおいて、燃料噴射量を調整するスリー
ブの位置制御を行うディーゼルエンジンの制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】図8に一般的なディーゼルエンジンの電
子制御式燃料噴射ポンプの概略断面、図9に燃料噴射量
を制御するためのプランジャ及びコントロールスリーブ
の作動を説明する概略、図10に従来の燃料噴射ポンプ
によるスリーブ位置検出方法を表すグラフ、図11に従
来の燃料噴射ポンプによるスリーブ振動現象を表すグラ
フを示す。
【0003】図8に示すように、一般的なディーゼルエ
ンジンの電子制御式燃料噴射ポンプ11において、ポン
プハウジング12内の一方にはドライブシャフト13の
軸端部が嵌入して回転自在となっており、このドライブ
シャフト13の中間部にはフィードポンプ14が装着さ
れ、このフィードポンプ14には図示しない燃料タンク
からの吸入通路が接続されている。また、このフィード
ポンプ14の吐出側はポンプ室15に接続されている。
【0004】ドライブシャフト13の先端部にはカップ
リング16を介してカムプレート17が一体回転自在
で、且つ、軸方向相対移動自在に連結され、このカムプ
レート17にはプランジャ18が固結されている。ま
た、ポンプハウジング12にはドライブシャフト13が
貫通してカップリング16の外周辺に位置するようにロ
ーラリング19が固定されており、このローラリング1
9内には複数のローラ20が枢着されている。そして、
ポンプハウジング12とカムプレート17との間には圧
縮スプリング21が介装され、この圧縮スプリング21
の付勢力によってカムプレート17及びプランジャ18
を軸方向一方(図8にて左方)に付勢することで、カム
プレート17のカム面がローラリング19の各ローラ2
0に圧接されている。
【0005】このプランジャ18は内部に軸方向に沿っ
た燃料通路18aが形成されると共に、吸入ポート18
b、分配ポート18c、スピルポート18dが形成され
ており、プランジャ18の軸方向位置と周方向回転位置
により、ポンプ室15の燃料を吸入通路22を介して吸
入ポート18bから燃料通路18aに吸入したり、燃料
通路18aに吸入した燃料を分配ポート18cから分配
通路23に吐出したり、あるいは、スピルポート18d
からポンプ室15に戻したりすることができる。なお、
ポンプハウジング12の吸入通路22にはフューエルカ
ットソレノイド24が設けられており、分配通路23は
デリバリバルブ25を介して図示しない噴射ノズルに接
続されている。
【0006】また、ポンプハウジング12の下部にはド
ライブシャフト13と直交する方向に移動自在なタイマ
ピストン26が設けられており、内部が燃料タンクに連
通する低圧室とポンプ室15に連通する高圧室に区画さ
れている。そして、このタイマピストン26にはローラ
リング19のスライドピン27が係合すると共に、低圧
室には図示しない圧縮スプリングが装着されてタイマピ
ストン26を軸方向一方に付勢し、ローラリング19を
周方向に回動してプランジャ18による噴射時期を遅ら
せる方向に付勢している。また、このタイマピストン2
6には低圧室と高圧室とを開閉するコントロールバルブ
28が設けられている。
【0007】更に、プランジャ18の外周部にはコント
ロールスリーブ29が嵌合してプランジャ18の軸方向
に移動自在となっており、このコントロールスリーブ2
9の外周部には係合凹部29aが形成されている。一
方、ポンプハウジング12の上部にはコイル30とロー
タ31及びガバナシャフト32からなる電子ガバナ33
が設けられており、このガバナシャフト32の下端部に
は所定量偏心した位置にボール34が固定されており、
このボール34はコントロールスリーブ29の係合凹部
29aに係合している。従って、コイル30に通電して
発生した電磁力によってロータ31と共にガバナシャフ
ト32を電流に比例した角度分一方方向へ回動し、この
ガバナシャフト32の回転運動を偏心位置にあるボール
34を介してコントロールスリーブ29の直進運動に変
えることで、燃料噴射量を調整している。なお、このガ
バナシャフト32には元位置に戻すための図示しないリ
ターンスプリングが装着されており、コイル30への通
電を停止するとロータ31と共にガバナシャフト32は
このリターンスプリングの弾性力によって他方方向へ回
動し、ボール34を介してコントロールスリーブ29を
元の位置に戻している。また、電子ガバナ33にはガバ
ナシャフト32の回転角度を検出するコントロールスリ
ーブ位置センサ35が装着されている。
【0008】ここで、上述したディーゼルエンジンの電
子制御式燃料噴射ポンプ11による燃料噴射制御につい
て説明する。
【0009】図8に示すように、図示しないイグニッシ
ョンスイッチをオンにするとディーゼルエンジンが駆動
し、その1/2 回転でドライブシャフト13が駆動回転し
てフィードポンプ14が回転駆動する。このフィードポ
ンプ14が回転駆動すると、燃料タンクの燃料はポンプ
室15に送給される。一方、プランジャ18はドライブ
シャフト13にカップリング16で連結されたカムプレ
ート17によって回転し、また、このカムプレート17
はディーゼルエンジンのシリンダ数と同じ数のフェイス
カムをもっており、ドライブシャフト13によって回転
させられると、ローラリング27に取付けられた各ロー
ラ20上をカムリフトだけ往復運動する。従って、カム
プレート17に連結されたプランジャ18は回転運動を
行うと共に往復運動を行う。
【0010】即ち、図9(a)に示すように、プランジャ
18が吸入行程に入るとき、吸入通路22と吸入ポート
18bとが合致し、ポンプ室15内の燃料が吸入通路2
2及び吸入ポート18bを通して燃料通路18aに吸入
される。そして、プランジャ18が回転すると、図9
(b)に示すように、吸入ポート18bが閉じて分配ポー
ト18cと分配通路23が合致し、図9(c)に示すよう
に、プランジャ18がカムプレート17のカム面によっ
て軸方向に移動するとプランジャ18内の燃料が高圧と
なり、デリバリバルブ25を通して噴射ノズルに送給さ
れて噴射が開始される。その後、プランジャ18がカム
プレート17のカム面によって更に移動すると、図9
(d)に示すように、スピルポート18dがコントロール
スリーブ29との干渉範囲外に出るので、このスピルポ
ート18dが開いてプランジャ18内の燃料がスピルポ
ート18dからポンプ室15に開放され、そのときに噴
射は終わる。
【0011】また、コイル30に通電して発生した電磁
力によってロータと共にガバナシャフト32を電流に比
例した角度分回動すると、ガバナシャフト32の回転運
動がボール34を介してコントロールスリーブ29の直
進運動に変えてその位置を変更することで、プランジャ
18の有効ストロークが変わる。つまり、コントロール
スリーブ29を図8にて左方に移動すると、スピルポー
ト18dの開放が早まって燃料圧送量が少量となり、コ
ントロールスリーブ29を図8にて右方に移動すると、
スピルポート18dの開放が遅れて燃料圧送量が多量と
なり、このようにして燃料噴射量を調整している。ま
た、コントロールスリーブ位置センサ35はガバナシャ
フト32の回転角度を検出してコントローラにフィード
バックすることにより、正確な燃料噴射量を制御するこ
とができる。
【0012】更に、タイマピストン26を一方に付勢す
ることで、ローラリング19を周方向に回動してプラン
ジャ18による噴射時期を遅らせる方向に付勢してい
る。また、ポンプ室15の燃料圧はオリフィスを介して
タイマピストン26の高圧室に作用している。従って、
ディーゼルエンジンの回転数が上昇してフィードポンプ
14の吐出圧が高くなると、タイマピストン26はタイ
マピストン26がローラリング19を回転させて進角さ
せ、噴射タイミングを制御することができる。また、コ
ントロールバルブ28への通電時間を短縮すると、高圧
室の燃圧が高くなって進角し、コントロールバルブ28
への通電時間を増大すると、高圧室の燃圧が低くなって
遅角し、このように燃料噴射時期を制御することができ
る。
【0013】このような一般的なディーゼルエンジンの
電子制御式燃料噴射ポンプ11にあっては、電子ガバナ
33によってガバナシャフト32を回動してボール34
を介してコントロールスリーブ29の位置を変更するこ
とで、プランジャ18の有効ストロークを変え、燃料噴
射量を調整しており、コントロールスリーブ位置センサ
35はこのガバナシャフト32の回転角度を検出してコ
ントローラにフィードバックすることによって正確な燃
料噴射量を制御している。
【0014】しかし、コントロールスリーブ29とプラ
ンジャ18、あるいは、ガバナシャフト32のボール3
4とコントロールスリーブ29などとの間には摩擦等に
よるヒステリシスがあるため、直流電流ではコントロー
ルスリーブ29の位置を所定の目標値に静定することが
困難であり、正確な燃料噴射量を制御することができな
い場合がある。このような場合、従来は電流のスイッチ
ングによる脈動電流(ディザ)をかけて摩擦等を減少さ
せることが一般に行われていた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、燃料噴射量
は、プランジャ18におけるコントロールスリーブ29
の位置によって決定されるものである。即ち、燃料噴射
終了時のコントロールスリーブ29の位置、ここではコ
ントロールスリーブ位置センサ35が検出したガバナシ
ャフト32の回転角度であり、この回転角度(コントロ
ールスリーブ29の位置)をフィードバックし、この実
際のスリーブ位置とアクセル開度などに基づいて設定さ
れた目標スリーブ位置との偏差が少なくなるように、こ
のスリーブ位置をコントロールすることで、正確な燃料
噴射量を調整することができる。ところが、従来は、前
述したように、ヒステリシスを除去するために電流のス
イッチング(ON/OFF制御)による脈動電流にて電
子ガバナ33を駆動しているため、コントロールスリー
ブ29は、図10に示すように、この電子ガバナ33を
駆動する脈動電流のデューティ周波数と同期して振動し
ている。
【0016】一方、コントロールスリーブ位置センサ3
5はこの脈動電流のデューティ周波数と無関係に、エン
ジンコンピュータの所定の検出周期(例えば、数ミリ秒
毎)でコントロールスリーブ29の位置を検出し、各検
出時における各スリーブ位置に基づいて平均的なスリー
ブ位置を求めて実スリーブ位置としていた。ところが、
コントロールスリーブ29はトルクモータ式の電子ガバ
ナ33への通電時のロータの駆動力によって一方方向に
移動し、電子ガバナ33への通電停止時もリターンスプ
リングによって他方方向に移動するようになっている。
また、燃料噴射終了時にプランジャ18の移動によって
このプランジャ18のスピルポート18dが開いて、プ
ランジャ18内の高圧燃料がスピルポート18dからポ
ンプ室内に開放されるが、この際に、開放された燃料に
よってコントロールスリーブ29が移動してしまい、図
11に示すように、所謂、キックアウト現象が発生す
る。このキックアウト現象による励磁によってこの電子
ガバナ33のモータのロータとリターンスプリングが特
定の固有振動数(30〜40Hz)で共振し、スリーブ
位置が目標値に一致しなくなる。
【0017】従って、従来のスリーブ位置の検出方法に
基づいて制御しようとすると、平均スリーブ位置が目標
スリーブ位置を境に振動しているため、平均スリーブ位
置は目標スリーブ位置とほぼ一致し、スリーブ位置の補
正を行わないこととなる。その結果、燃料噴射終了時の
スリーブ位置が目標スリーブ位置とずれたままとなり、
このようなスリーブ位置制御によって燃料噴射量を制御
しようとしても燃料噴射量が安定しないという問題があ
る。
【0018】また、燃料噴射量は燃料噴射終了時のコン
トロールスリーブ29の位置によって決まるものである
が、従来のように、所定の検出周期ごとにコントロール
スリーブ29の位置を検出すると、コントロールスリー
ブ29の各検出位置がばらつき、燃料噴射終了時のコン
トロールスリーブ29の位置を把握することはできず、
燃料噴射量を正確に制御することができず、この燃料噴
射量の気筒毎のばらつきによって車体に前後方向の振動
が発生し、ドライバビリティを悪化させる原因となって
いた。
【0019】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、燃料噴射量を調整するスリーブの位置を正確に
制御することでエンジンを高精度に制御可能としたディ
ーゼルエンジンの制御装置を提供することを目的とす
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、請求項1の発明のディーゼルエンジンの制御装置で
は、実スリーブ位置検出手段がスリーブの位置を検出す
ると共に、目標スリーブ位置設定手段がディーゼルエン
ジンの運転状態に応じた目標スリーブ位置を設定し、ス
リーブ位置制御手段はこの実スリーブ位置と目標スリー
ブ位置との偏差に基づいてデューティ制御によってこの
目標スリーブ位置を制御するとき、実スリーブ位置検出
手段はスリーブ位置制御手段のデューティ制御周期に同
期してスリーブの位置を検出するようにしたことで、電
流脈動による位置脈動の影響を受けることなく正確なス
リーブの位置検出を行うことができ、スリーブ位置のフ
ィードバック制御の安定性を損なうことなく、燃料噴射
時の位置脈動の位相が一定となるために燃料噴射量も位
置脈動の影響を受けることなく、高精度な燃料噴射量制
御が可能となる。
【0021】また、請求項2の発明のディーゼルエンジ
ンの制御装置では、スリーブ位置検出手段が検出するス
リーブ位置の検出周期をデューティ制御周期の整数倍に
同期させている。更に、請求項3の発明のディーゼルエ
ンジンの制御装置では、このデューティ制御周期をエン
ジン回転速度の整数倍に同期させている。
【0022】従って、スリーブの検出周期とエンジン回
転速度とを同期させることで、燃料噴射時のスリーブ位
置を検出することができる。
【0023】また、請求項4の発明のディーゼルエンジ
ンの制御装置では、ディーゼルエンジンの運転状態が予
め設定された所定の運転領域にあるとき、実スリーブ位
置検出手段は燃料噴射弁の燃料噴射時に対応する時期の
実スリーブ位置を検出し、スリーブ位置制御手段はこの
燃料噴射時の実スリーブ位置と目標スリーブ位置との偏
差の積分値に基づいて目標スリーブ位置を制御するよう
にしたことで、このスリーブはプランジャポンプによる
燃料噴射量を制御し、プランジャポンプは所定量の加圧
燃料を吐出することとなり、燃料噴射終了後におけるス
リーブ位置を目標スリーブ位置と一致させることが可能
となり、高精度なエンジン制御が可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0025】図1に本発明の一実施形態に係るディーゼ
ルエンジンの制御装置を表すブロック構成、図2にディ
ーゼルエンジンの制御装置に適用された燃料噴射ポンプ
の要部断面、図3にディーゼルエンジンの制御装置によ
るモータ電圧とモータ電流とスリーブ位置との関係を表
すグラフ、図4にディーゼルエンジンの制御装置による
クランク角とポンプ噴射圧とスリーブ位置との関係を表
すグラフ、図5乃至図7にディーゼルエンジンの制御装
置による燃料噴射量制御のフローチャートを示す。
【0026】本実施形態のディーゼルエンジンの制御装
置は、図1に示すように、エンジン運転状態検出手段4
1と、目標スリーブ位置設定手段42と、変換器43
と、スリーブ位置制御手段44と、判定手段45と、電
子ガバナ33とプランジャ18とコントロールスリーブ
29と実スリーブ位置検出手段及びスリーブ位置検出手
段としてのコントロールスリーブ位置センサ35などか
らなる燃料噴射ポンプ11と、燃料噴射ノズル46とを
具えている。
【0027】エンジン運転状態検出手段41は、ディー
ゼルエンジンの運転状態、例えば、アクセル開度、エン
ジン回転速度(エンジン回転数)、クランク角、燃料噴
射圧などを検出するものである。目標スリーブ位置設定
手段42は、エンジン運転状態検出手段41によって検
出されたエンジン運転状態(例えば、アクセル開度とエ
ンジン回転速度など)に応じた目標スリーブ位置あるい
は目標燃料噴射量を設定してこの目標燃料噴射量に応じ
た目標スリーブ位置を設定するものである。一方、燃料
噴射ポンプ11内に設けられたプランジャ18は燃料を
高圧に加圧するものであり、コントロールスリーブ29
はプランジャ18による燃料噴射量を調整するものであ
る。また、コントロールスリーブ位置センサ35はコン
トロールスリーブ29の位置を、スリーブ位置制御手段
44のデューティ制御周期に同期して所定クランク角毎
に検出するものであるが、必要時には、このコントロー
ルスリーブ位置センサ35はエンジン運転状態検出手段
41によって検出されたエンジン運転状態、例えば、燃
料噴射終了時に対応する所定クランク角におけるコント
ロールスリーブ29の位置を実スリーブ位置として検出
し、また、所定クランク角毎のコントロールスリーブ2
9の位置を所定期間毎のスリーブ位置として検出してい
る。
【0028】更に、変換器43はコントロールスリーブ
位置センサ35によって検出された実スリーブ位置及び
所定クランク角毎のスリーブ位置と目標スリーブ位置設
定手段42によって設定された目標スリーブ位置との位
置偏差を電流値に変換するものである。スリーブ位置制
御手段44はこの電流値に基づいて電子ガバナ33をデ
ューティ駆動制御する。また、判定手段45は、エンジ
ン運転状態検出手段41によって検出されたディーゼル
エンジンの運転状態、例えば、エンジン回転数が予め設
定された所定の運転領域にあるかどうかを判定するもの
であり、この判定結果をスリーブ位置制御手段44に出
力している。このスリーブ位置制御手段44では、エン
ジンの運転領域に応じた後述する制御を行う。そして、
この電子ガバナ33はコントロールスリーブ29を駆動
制御するものであり、燃料噴射ノズル46はプランジャ
18から吐出された所定量の燃料をエンジンに噴射する
ものである。
【0029】即ち、本実施形態では、スリーブ位置制御
手段44が電子ガバナ33をデューティ駆動制御してコ
ントロールスリーブ29を駆動しており、また、スリー
ブ位置制御手段44にはエンジン運転状態検出手段41
からエンジン回転速度及びクランク角が入力され、この
スリーブ位置制御手段44は実スリーブ位置と目標スリ
ーブ位置との偏差に基づいてデューティ制御によって目
標スリーブ位置を補正し、デューティ補正量を算出して
いる。この場合、コントロールスリーブ位置センサ35
にはこのスリーブ位置制御手段44からデューティ制御
の周波数が入力され、このコントロールスリーブ位置セ
ンサ35はこの周波数(デューティ制御周期)に同期す
るように、この周波数の整数倍の周波数でコントロール
スリーブ19の位置を検出している。なお、コントロー
ルスリーブ位置センサ35によるコントロールスリーブ
19の検出周波数はエンジン回転速度の整数倍に同期す
る周波数(数百ヘルツ)が望ましい。従って、スリーブ
位置制御手段44は所定クランク角毎の実スリーブ位置
と目標スリーブ位置との偏差の比例値に基づいて目標ス
リーブ位置を補正し、算出されたデューティ補正量に基
づいたデューティ比で電子ガバナ33を駆動制御する。
【0030】また、本実施形態では、判定手段45はエ
ンジン運転状態検出手段41が検出したディーゼルエン
ジンのエンジン回転数が所定のエンジン回転数領域にあ
るかどうかを判定しており、この所定のエンジン回転数
領域では積分制御を行っている。コントロールスリーブ
位置センサ35にはエンジン運転状態検出手段41から
アクセル開度及びクランク角が入力され、例えば、エン
ジン回転数が900rpm〜1600rpmの範囲にあ
るとき、このコントロールスリーブ位置センサ35はこ
のアクセル開度及びクランク角から求めた燃料噴射終了
時期に対応する位置のコントロールスリーブ29の実ス
リーブ位置と、所定クランク角毎に検出されたコントロ
ールスリーブ29の所定クランク角毎のスリーブ位置と
を検出している。従って、スリーブ位置制御手段44は
この実スリーブ位置と目標スリーブ位置との偏差の積分
値に基づいて目標スリーブ位置を補正し、算出されたデ
ューティ補正量に基づいたデューティ比で電子ガバナ3
3を駆動制御する。
【0031】以下、図2、図3、図4に基づいて本実施
形態を具体的に説明する。
【0032】本実施例形態のディーゼルエンジンの燃料
噴射量制御装置に適用される燃料噴射ポンプにおいて、
図2に示すように、ポンプハウジング12に回転自在に
装着された図示しないドライブシャフトの先端部にはプ
ランジャ18が連結されており、このプランジャ18内
には燃料通路18a、吸入ポート18b、分配ポート1
8c、スピルポート18dがそれぞれ形成される一方、
ポンプハウジング12には吸入通路22と分配通路23
が形成されている。また、プランジャ18の外周部には
コントロールスリーブ29が移動自在に嵌合し、外周部
に係合凹部29aが形成される一方、ポンプハウジング
12の上部にはコイル30とロータ31及びガバナシャ
フト32からなる電子ガバナ33が設けられ、ガバナシ
ャフト32は図示しないリターンスプリングによって一
方回動方向に付勢支持されており、このガバナシャフト
32の下端部に所定量偏心して固定されたボール34が
コントロールスリーブ29の係合凹部29aに係合して
いる。また、電子ガバナ33にはガバナシャフト32の
回転角度を検出するコントロールスリーブ位置センサ3
5が装着されている。
【0033】従って、図2及び図3に示すように、コイ
ル30に通電すると、発生した電磁力によってロータ3
1と共にガバナシャフト32がモータ電流に比例した角
度分だけリターンスプリングの付勢力に抗して一方方向
に回動し、このガバナシャフト32の回転運動を偏心し
たボール34を介してコントロールスリーブ29の直進
運動に変えることで、このコントロールスリーブ29は
一方方向に移動する。そして、コイル30への通電を停
止するとモータ電圧は0となり、ガバナシャフト32は
リターンスプリングの付勢力によって他方方向に回動
し、このガバナシャフト32の回転運動を偏心したボー
ル34を介してコントロールスリーブ29の直進運動に
変えることで、このコントロールスリーブ29は他方方
向に移動する。即ち、このコイル30への通電時間(モ
ータ電圧の幅、即ち、デューティ率)によってコントロ
ールスリーブ29のスリーブ位置が変化するものであ
り、このコントロールスリーブ29の位置を制御するこ
とで、プランジャ18のスピルポート18dの開放時
期、つまり、噴射終了時を決定し、燃料噴射量を調整し
ている。そして、コントロールスリーブ位置センサ35
はガバナシャフト32の回転角度を検出してコントロー
ラにフィードバックし、目標スリーブ位置と実際のスリ
ーブ位置とを比較し、この目標スリーブ位置を補正する
ことで正確な燃料量が噴射されるようにしている。
【0034】本実施形態では、コントロールスリーブ位
置センサ35が電子ガバナ33のロータ31の回転角度
(実スリーブ位置)を検出する周期(タイミング)を電
子ガバナ33の駆動電流をスイッチング(ON/OFF
動作)する周期(タイミング)に同期させている。その
ため、スイッチング電流による周期的位置変動(リップ
ル)の同一位相点を検出でき、リップル的位置変動の影
響をフィードバック制御に与えることなく、安定した位
置制御、つまり、燃料噴射量制御を行うことができる。
また、燃料噴射はエンジン回転速度に同期しており、燃
料噴射量は燃料噴射終了時(スピルポート18dの開放
時)のコントロールスリーブ29の位置で決まるため、
エンジン回転速度に同期して電流のスイッチングを行え
ば、燃料噴射終了時のコントロールスリーブ29の変動
位相が同一、つまり、変動位置が同一となり、電流のス
イッチングによる位置変動が燃料噴射タイミング変動に
影響されることなく、燃料噴射量の変動が低減される。
【0035】また、本実施形態では、エンジン回転数が
900rpm〜1600rpmの運転領域にあるとき、
コントロールスリーブ位置センサ35が燃料噴射終了時
に対応したタイミングでコントロールスリーブ29の位
置(実スリーブ位置)を検出している。この検出方法の
一例は、図4に示すように、エンジン運転状態検出手段
41の構成手段としてのクランク角センサはクランク角
を検出しており、目標スリーブ位置とエンジン回転数と
を基準として上死点(TDC)位置からの噴射期間Ti
を演算し、燃料噴射ポンプ11の進角機構を駆動する。
それにより燃料噴射開始時より燃料噴射ポンプ11のプ
ランジャ18は燃料圧送を開始し、電子ガバナ33が制
御したコントロールスリーブ29の目標スリーブ位置に
おいてスピルポートとポンプ室がつながり、燃料噴射が
終了する。ここで、燃料噴射ポンプ11の噴射圧は噴射
開始から上昇し始め、燃料噴射終了直前に最大となり、
このとき、燃料がスピルポート18dから開放されて圧
力は低下する。一方、コントロールスリーブ位置センサ
35はクランク角センサから燃料噴射終了時に対応した
時期を検出し、その時点のコントロールスリーブ29の
実スリーブ位置を検出する。
【0036】このようにコントロールスリーブ位置セン
サ35がアクセル開度及びクランク角信号を受けて燃料
噴射終了時に対応した時点にコントロールスリーブ29
の実スリーブ位置を検出する。即ち、電子ガバナ33は
コントロールスリーブ29の燃料噴射時におけるキック
アウト現象による振動によってエンジンの所定の回転数
領域(900rpm〜1600rpm)で共振現象が発
生してコントロールスリーブ29の動作が不安定となっ
ても、燃料噴射に対応した実スリーブ位置を高精度に検
出することができる。
【0037】ここで、本実施形態のディーゼルエンジン
の制御装置による燃料噴射量制御について、図5、図
6、図7のフローチャートに基づいて説明する。
【0038】図5に示すように、ステップS01におい
て、エンジン運転状態検出手段41が検出したエンジン
回転数Neを読み込み、ステップS02では、この検出
したエンジン回転数Neが所定のエンジン回転数領域
(900rpm〜1600rpm)にあるかどうかを判
定する。そして、エンジン回転数Neが所定のエンジン
回転数領域(900rpm〜1600rpm)以外の領
域にあると、ステップS03に移行し、第1エンジン回
転数領域にてスリーブ位置を所定機関ごとに比例制御及
び積分制御する。一方、ステップS02にて、エンジン
回転数Neが所定のエンジン回転数領域(900rpm
〜1600rpm)にあると、ステップS04に移行
し、第2エンジン回転数領域にてスリーブ位置を所定機
関ごとに比例制御すると共に、噴射時のスリーブ位置偏
差に基づいて積分制御する。
【0039】即ち、ステップS03が選択されてエンジ
ン回転数が900rpm〜1600rpm以外の運転領
域にあるときには、図6に示すように、制御が所定のク
ランク角(例えば、10CA毎)に発生する割り込み信
号によって開始される。ステップS11において、所定
のクランク角毎にコントロールスリーブ位置センサ35
がコントロールスリーブ29の位置SC(i)を検出し、ス
テップS12にて、目標スリーブ位置Stとこの実スリ
ーブ位置SC(i)との偏差ΔSC(i)を演算する。そして、
ステップS13にて、コントロールスリーブ29の駆動
電流Ig(i)の演算を偏差ΔSC(i)を比例補正KPΔS
C(i)及び積分補正KIΣΔSC(i)して行い、ステップS
14にて、デューティ率DSP(i)を求める。その後、ス
テップS15にて、このデューティ率DSP(i)に基づ
き、電子ガバナ33(ロータ31)への通電を開始し、
所定のタイミングで電子ガバナ33の通電を停止してコ
ントロールスリーブ29を駆動制御し、燃料噴射量を制
御する。なお、KPは比例ゲイン係数、KIf積分ゲイン
係数、KDは電流係数である。
【0040】このように本実施形態のディーゼルエンジ
ンの制御装置にあっては、コントロールスリーブ位置セ
ンサ35がガバナシャフト32の回転角度、即ち、コン
トロールスリーブ29のスリーブ位置を、電子ガバナ3
3への電流スイッチングのタイミングに同期して検出す
ることで、脈動電流によるスリーブ位置脈動の影響をな
くしてコントロールスリーブ29を常に同じスリーブ位
相で検出することができ、位置フィードバックに脈動の
影響を与えることがなくなる。また、燃料噴射はエンジ
ン回転速度に同期していることから、このエンジン回転
速度に同期して電子ガバナ33の電流スイッチングを行
うことで、燃料噴射終了時の位置脈動位相をそろえるこ
とができ、このときのスリーブ位置変動の影響を最小限
として高精度な燃料噴射量制御が可能となる。
【0041】一方、ステップS04が選択されてエンジ
ン回転数が900rpm〜1600rpmの運転領域に
あるときには、図7に示すように、ステップS21にお
いて、目標スリーブ位置設定手段42は設定した燃料噴
射終了時における目標スリーブ位置Stとエンジン運転
状態検出手段41が検出したアクセル開度APOSとエン
ジン回転数Neとから噴射期間Ti及び噴射開始時期i
Tを設定する。そして、ステップS22にてタイマ値T
を演算してから、ステップS23でクランク角35°B
信号と同期するようにタイマをセットし、カウントダウ
ンを開始し、タイマ値Tが0以下になるまで、ステップ
S24,25を繰り返す。即ち、燃料噴射終了時に対応
した時期を検出している。
【0042】そして、ステップS26において、タイマ
値Tが0以下になって燃料噴射終了時に対応した時期に
なると、コントロールスリーブ位置センサ35がコント
ロールスリーブ29の実位置SSP(i)=Sを検出し、ス
テップS27にて、目標スリーブ位置Stとこの実スリ
ーブ位置SSP(i)との偏差ΔSSP(i)を演算する。そし
て、ステップS28にて、コントロールスリーブ29の
駆動電流Ig1(i)の演算を偏差ΔSSP(i)を積分補正KI
ΣΔと一定期間ごとの偏差による比例制御項に加算して
行い、ステップS29にて、デューティ率DSP1(i)を求
める。その後、ステップS30にて、このデューティ率
SP1(i)に基づき、電子ガバナ33(ロータ31)への
通電を開始し、所定のタイミングで電子ガバナ33の通
電を停止してコントロールスリーブ29を駆動制御し、
燃料噴射量を制御する。なお、KIは積分ゲイン係数、
Dは電流係数である。
【0043】このように本実施形態のディーゼルエンジ
ンの制御装置にあっては、コントロールスリーブ位置セ
ンサ35が燃料噴射終了時に対応した時期のタイミング
でコントロールスリーブ29の位置(実スリーブ位置)
を検出し、目標スリーブ位置設定手段42がエンジン運
転状態に応じた目標スリーブ位置を設定し、この実スリ
ーブ位置と目標スリーブ位置との偏差の積分値に基づい
て目標スリーブ位置を制御するため、燃料噴射終了時に
対応した時期のコントロールスリーブ29の位置(実ス
リーブ位置)が目標スリーブ位置とほぼ一致することと
なり、燃料噴射量を高精度に制御できる。
【0044】また、燃料噴射終了時に対応した時期のタ
イミングでコントロールスリーブ29の位置のみで燃料
噴射量の制御を実施しようとすると、例えば、4気筒エ
ンジンの場合では、180CA毎でスリーブ位置を制御
することとなり、燃料噴射終了時に対応した時期と、次
回の燃料噴射終了時に対応した時期との間でコントロー
ルスリーブ29が大幅に移動したときでは、制御の応答
性が遅くなる可能性がある。そこで、本実施形態では、
燃料噴射終了時に対応した時期のコントロールスリーブ
29の位置(実スリーブ位置)の制御周期よりも短周期
の所定クランク角毎(例えば、10CA)に検出される
コントロールスリーブ29の位置(実スリーブ位置)と
目標スリーブ位置の偏差の積分値に基づいて短周期でス
リーブ位置を制御するため、コントロールスリーブ29
が大幅に移動したときでも、スリーブ位置制御の応答性
を向上することができる。
【0045】なお、上述した実施形態にて、燃料噴射終
了時をエンジン運転状態検出手段の構成手段としてのク
ランク角センサを用いて検出するようにしたが、例え
ば、ポンプ噴射圧センサを用いて検出してもよい。ま
た、実スリーブ位置検出手段としてのコントロールスリ
ーブ位置センサ35が検出した燃料噴射終了時に対応し
た時期における実スリーブの位置を検出していたが、実
スリーブ位置検出手段はこれに限定されるものではな
く、燃料噴射終了時に対応した時期の実スリーブの位置
を検出するものであればどのような方法でもよい。更
に、実スリーブ位置と目標スリーブ位置との偏差の積分
値に基づいてスリーブ位置を適正に制御し、安定した燃
料噴射量制御を行うようにしたが、このコントロールス
リーブ位置センサ35が検出した燃料噴射終了時に対応
した時期における実スリーブの位置に基づき空気過剰率
λを算出してを排気ガス再循環(EGR)装置のEGR
制御に用いてもよいものである。
【0046】
【発明の効果】以上、実施形態において説明したように
請求項1の発明のディーゼルエンジンの制御装置によれ
ば、実スリーブ位置検出手段がスリーブの位置を検出す
ると共に目標スリーブ位置設定手段がディーゼルエンジ
ンの運転状態に応じた目標スリーブ位置を設定し、スリ
ーブ位置制御手段がこの実スリーブ位置と目標スリーブ
位置との偏差に基づいてデューティ制御によってこの目
標スリーブ位置を制御するとき、実スリーブ位置検出手
段はスリーブ位置制御手段のデューティ制御周期に同期
してスリーブの位置を検出するようにしたので、電流脈
動による位置脈動の影響を受けることなく正確なスリー
ブの位置検出を行うことができ、スリーブ位置のフィー
ドバック制御の安定性を損なうことなく、燃料噴射時の
位置脈動の位相が一定となるために燃料噴射量も位置脈
動の影響を受けることなく、高精度な燃料噴射量制御を
可能とすることができる。
【0047】また、請求項2の発明のディーゼルエンジ
ンの制御装置によれば、スリーブ位置検出手段が検出す
るスリーブ位置の検出周期をデューティ制御周期の整数
倍に同期させたので、制御を容易とすることができる。
【0048】また、請求項3の発明のディーゼルエンジ
ンの制御装置によれば、デューティ制御周期をエンジン
回転速度の整数倍に同期させたので、エンジン回転速度
に同期してスリーブの位置を制御すれば、燃料噴射終了
時のスリーブの変動位相、即ち、変動位置が同一となっ
てデューティ制御の脈動による位置変動が燃料噴射タイ
ミング変動に影響されることなく、燃料噴射量の変動を
低減することができる。
【0049】また、請求項4の発明のディーゼルエンジ
ンの制御装置によれば、ディーゼルエンジンの運転状態
が予め設定された所定の運転領域にあるとき、実スリー
ブ位置検出手段は燃料噴射弁の燃料噴射時に対応する時
期の実スリーブ位置を検出し、スリーブ位置制御手段は
この燃料噴射時の実スリーブ位置と目標スリーブ位置と
の偏差の積分値に基づいて目標スリーブ位置を制御する
ようにしたので、このスリーブはプランジャポンプによ
る燃料噴射量を制御し、プランジャポンプは所定量の加
圧燃料を吐出することとなり、燃料噴射終了後における
スリーブ位置を目標スリーブ位置と一致させることが可
能となり、高精度なエンジン制御を可能とすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るディーゼルエンジン
の制御装置を表すブロック構成図である。
【図2】ディーゼルエンジンの制御装置に適用された燃
料噴射ポンプの要部断面図である。
【図3】ディーゼルエンジンの制御装置によるモータ電
圧とモータ電流とスリーブ位置との関係を表すグラフで
ある。
【図4】ディーゼルエンジンの制御装置によるクランク
角とポンプ噴射圧とスリーブ位置との関係を表すグラフ
である。
【図5】ディーゼルエンジンの制御装置による燃料噴射
量制御のフローチャートである。
【図6】ディーゼルエンジンの制御装置による燃料噴射
量制御のフローチャートである。
【図7】ディーゼルエンジンの制御装置による燃料噴射
量制御のフローチャートである。
【図8】一般的なディーゼルエンジンの電子制御式燃料
噴射ポンプの概略断面図である。
【図9】燃料噴射量を制御するためのプランジャ及びコ
ントロールスリーブの作動を説明する概略図である。
【図10】従来の燃料噴射ポンプによるスリーブ位置検
出方法を表すグラフである。
【図11】従来の燃料噴射ポンプによるスリーブ振動現
象を表すグラフである。
【符号の説明】
11 燃料噴射ポンプ 13 ドライブシャフト 15 ポンプ室 18 プランジャ 29 コントロールスリーブ 30 コイル 31 ロータ 32 ガバナシャフト 33 電子ガバナ 35 コントロールスリーブ位置センサ(実スリーブ位
置検出手段) 41 エンジン運転状態検出手段 42 目標スリーブ位置設定手段 43 変換器 44 スリーブ位置制御手段 45 判定手段 46 燃料噴射ノズル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディーゼルエンジンの運転状態を検出す
    るエンジン運転状態検出手段と、前記ディーゼルエンジ
    ンの燃料噴射ポンプ内に設けられて燃料を高圧に加圧す
    るプランジャポンプと、該プランジャポンプによる燃料
    噴射量を調整するスリーブと、該スリーブの位置を検出
    する実スリーブ位置検出手段と、前記エンジン運転状態
    検出手段によって検出されたディーゼルエンジンの運転
    状態に応じた目標スリーブ位置を設定する目標スリーブ
    位置設定手段と、前記実スリーブ位置検出手段によって
    検出された実スリーブ位置と前記目標スリーブ位置設定
    手段によって設定された目標スリーブ位置との偏差に基
    づいてデューティ制御によって該目標スリーブ位置を制
    御するスリーブ位置制御手段とを具え、前記実スリーブ
    位置検出手段は前記スリーブ位置制御手段のデューティ
    制御周期に同期して前記スリーブの位置を検出すること
    を特徴とするディーゼルエンジンの制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1のディーゼルエンジンの制御装
    置において、前記スリーブ位置検出手段が検出するスリ
    ーブ位置の検出周期は、前記デューティ制御周期の整数
    倍に同期していることを特徴とするディーゼルエンジン
    の制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2のディーゼルエンジン
    の制御装置において、前記デューティ制御周期をエンジ
    ン回転速度の整数倍に同期させることを特徴とするディ
    ーゼルエンジンの制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1のディーゼルエンジンの制御装
    置において、前記エンジン運転状態検出手段によって検
    出されたディーゼルエンジンの運転状態が予め設定され
    た所定の運転領域にあるときには、前記実スリーブ位置
    検出手段は前記ディーゼルエンジンに設けられた燃料噴
    射弁の燃料噴射時に対応する時期の実スリーブ位置を検
    出し、前記スリーブ位置制御手段は該燃料噴射時の実ス
    リーブ位置と前記目標スリーブ位置との偏差の積分値に
    基づいて該目標スリーブ位置を制御することを特徴とす
    るディーゼルエンジンの制御装置。
JP9100078A 1997-04-17 1997-04-17 ディーゼルエンジンの制御装置 Withdrawn JPH10288110A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012140880A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Bosch Corp コモンレール式燃料噴射制御装置用圧力制御弁
JP2020196024A (ja) * 2019-05-31 2020-12-10 ファナック株式会社 スポット溶接システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012140880A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Bosch Corp コモンレール式燃料噴射制御装置用圧力制御弁
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