JPH10288058A - 建設機械の出力制限装置 - Google Patents

建設機械の出力制限装置

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JPH10288058A
JPH10288058A JP9097415A JP9741597A JPH10288058A JP H10288058 A JPH10288058 A JP H10288058A JP 9097415 A JP9097415 A JP 9097415A JP 9741597 A JP9741597 A JP 9741597A JP H10288058 A JPH10288058 A JP H10288058A
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義紀 古野
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隆 柳生
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料残量に応じて、エンジン回転数および油
圧ポンプの入力トルクを制限することにより、建設機械
の稼働時間の延長を図ること。 【解決手段】 油圧ポンプ5を駆動するエンジン1と、
燃料タンク3の燃料残量を検出する燃料計3aと、エン
ジンの目標回転数を設定する目標回転数設定手段2と、
油圧ポンプの入力トルクを設定するポンプトルク設定手
段7と、を備える建設機械において、燃料残量に応じて
エンジン回転数を制限する指令を出力する回転数制限手
段8と、回転数制限指令を入力して目標回転数を所定の
範囲に制限してエンジンに出力する回転数調整手段9
と、燃料残量に応じて入力トルクを制限する指令を出力
する入力トルク制限手段10と、入力トルク制限指令を
入力して入力トルクを所定の範囲に制限して油圧ポンプ
に出力する入力トルク調整手段11と、から構成される
出力制限装置を備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設機械の出力制
限装置に係わり、特に、燃料残量に応じて、エンジンの
回転数および油圧ポンプの入力トルクを制限することを
可能にした建設機械の出力制限装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の油圧ショベルに代表される建設機
械のエンジンと油圧ポンプとから構成される駆動系の一
例を図15に示す。
【0003】図において、1はエンジン、1aはエンジ
ン1の燃料噴射ポンプ、2は燃料レバーに代表されるエ
ンジン1の目標回転数を設定する目標回転数設定器、3
は燃料タンク、3aは燃料タンク内の燃料残量を計測す
る燃料計、4はブザー、5A,5Bはエンジン1により
回転駆動される可変容量型の油圧ポンプ(以下、単に油
圧ポンプという。)、6A,6Bは設定された入力トル
クによって油圧ポンプ5A,5Bの吐出量を可変制御す
る容積可変機構である。
【0004】また、このエンジン1の出力特性は図16
に示すように、エンジンの実際の回転数Neに対する出
力トルクTeは、目標回転数Nrの大きさ、即ち、Nr
1,Nr2・・・によって変化し、また、油圧ポンプ5
A,5Bの出力特性は図17に示すように、ポンプ負荷
Wに対するポンプ出力トルクTpはポンプ入力トルクT
prの大きさ、即ち、Tpr1,Tpr2・・・によっ
て変化する。
【0005】このような従来の建設機械の駆動系では、
エンジン1の燃料を格納する燃料タンク3に設置された
燃料計3aにより、燃料残量が所定以下になるとブザー
4や図示されていないランプ等により、オペレータに燃
料残量が少なくなったことや、エンジン1に最大負荷を
かけた状態で、約1時間の稼動が可能であること等を知
らせるように構成されている。
【0006】また、大規模鉱山のような市街地から遠く
離れた作業現場では、、油圧ショベル等の建設機械は一
般車両と異なり、エンジンの燃料が無くなった場合、直
ちにこれを補給しないと、作業不能に陥って作業全体に
影響を与え、生産性を著しく阻害することになる。ま
た、この種の建設機械は負荷が大きく変動するので、オ
ペレータは建設機械の燃料消費量を予測することが難し
く、そのため給油を要求する時期を失して燃料切れを生
じ、往々にして作業不能に陥る場合がある。
【0007】従来、このような燃料切れを避けるため
に、燃料が最大負荷で作業しても1時間程度作業できる
程度まで燃料が減少した時点で、ブザーやランプ等によ
り警報を発し、オペレータに燃料補給を促す手段が採ら
れており、オペレータは電話等で給油車を呼んで燃料の
補給を受けるようにしていた。また、直掘り(露天掘
り)鉱山のように作業現場が広域にわたり、多数の建設
機械が使用されている現場では、給油車が数台用意さ
れ、各給油車は担当する建設機械を巡回して燃料切れが
生じないようにしていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のよ
うに、燃料が減少した時点で警報を発する方法では、作
業内容によってエンジンにかかる負担が異なるため、オ
ペレータの予想に反して早く燃料が無くなる場合もあ
り、最悪の場合には建設機械を移動させることもでき
ず、予定していた発破作業ができなくなったり、岩石を
積み込むダンプトラックを待たせる等の事態が発生して
いた。そのため、従来はこのような状態に陥いらないよ
うに、常に燃料残量に十分余裕がある状態で燃料補給を
せざるを得ず、必然的に生産性を最大に上げることがで
きないという問題があった。
【0009】本発明は、このような種々の問題点に鑑み
て、燃料残量に応じて、エンジンの最高回転数や油圧ポ
ンプの入力トルクを制限することにより、作業性をある
程度犠牲にして稼動可能時間の延長を図り、作業を継続
しつつ燃料の補給を待つことを可能にした建設機械の出
力制限装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、次のような手段を採用した。
【0011】油圧ポンプと、該油圧ポンプを駆動するエ
ンジンと、該エンジンの燃料を収容する燃料タンクと、
該燃料タンクの燃料残量を検出する燃料計と、前記エン
ジンの目標回転数を設定する目標回転数設定手段と、前
記油圧ポンプの入力トルクを設定するポンプトルク設定
手段と、を備える建設機械において、前記検出された燃
料残量に応じて、回転数を制限する指令を出力する回転
数制限手段と、前記回転数を制限する指令によって、前
記目標回転数設定手段から入力される目標回転数を所定
の範囲に制限して、前記エンジンに出力する回転数調整
手段と、前記検出された燃料残量に応じて、入力トルク
を制限する指令を出力する入力トルク制限手段と、前記
入力トルクを制限する指令によって、前記ポンプトルク
設定手段から入力される設定された入力トルクを所定の
範囲に制限して、前記油圧ポンプに出力する入力トルク
調整手段と、から構成される出力制限装置を備えること
を特徴とする。
【0012】また、油圧ポンプと、該油圧ポンプを駆動
するエンジンと、該エンジンの燃料を収容する燃料タン
クと、該燃料タンクの燃料残量を検出する燃料計と、前
記エンジンの回転数を検出するエンジン回転数検出器
と、前記エンジンの目標回転数を設定する目標回転数設
定手段と、前記油圧ポンプの入力トルクを設定するポン
プトルク設定手段と、を備える建設機械において、前記
燃料計から検出された燃料残量から、エンジン回転数偏
差から求められるエンジンの1回転当りの燃料消費量と
前記検出されたエンジン回転数の積を減算することによ
り、燃料残量を算出する演算手段と、前記算出された燃
料残量に応じて、回転数を制限する指令を出力する回転
数制限手段と、前記回転数を制限する指令によって、前
記目標回転数設定手段から入力される目標回転数を所定
の範囲に制限して、前記エンジンに出力する回転数調整
手段と、前記検出された燃料残量に応じて、入力トルク
を制限する指令を出力する入力トルク制限手段と、前記
入力トルクを制限する指令によって、前記ポンプトルク
設定手段から入力される設定された入力トルクを所定の
範囲に制限して、前記油圧ポンプに出力する入力トルク
調整手段と、から構成される出力制限装置を備えること
を特徴とする。
【0013】また、油圧ポンプと、該油圧ポンプを駆動
するエンジンと、該エンジンの燃料を収容する燃料タン
クと、該燃料タンクの燃料残量を検出する燃料計と、前
記油圧ポンプの吐出油により駆動される複数の油圧アク
チュエータと、該油圧アクチュエータを操作する操作レ
バーと、前記エンジンの回転数を検出するエンジン回転
数検出器と、前記エンジンの目標回転数を設定する目標
回転数設定手段と、前記油圧ポンプの入力トルクを設定
するポンプトルク設定手段と、を備える建設機械におい
て、前記検出された燃料残量から、前記操作レバーの操
作時間積算値と前記操作レバーの操作時間に対する燃料
減少率との積を減算することにより、燃料残量を算出す
る演算手段と、前記算出された燃料残量に応じて、回転
数を制限する指令を出力する回転数制限手段と、前記回
転数を制限する指令によって、前記目標回転数設定手段
から入力される目標回転数を所定の範囲に制限して、前
記エンジンに出力する回転数調整手段と、前記検出され
た燃料残量に応じて、入力トルクを制限する指令を出力
する入力トルク制限手段と、前記入力トルクを制限する
指令によって、前記ポンプトルク設定手段から入力され
る設定された入力トルクを所定の範囲に制限して、前記
油圧ポンプに出力する入力トルク調整手段と、から構成
される出力制限装置を備えることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】はじめに、本発明の第1の実施形
態を図1〜図3を用いて説明する。
【0015】図1は本実施形態に係る建設機械の出力制
限装置のブロック図、図2は図1に示す回転数制限装置
における入出力特性図、図3は図1に示す入力トルク制
限装置の入出力特性図である。
【0016】なお、図1において図15に示す部分と同
一の部分については同一符号を付して説明を省略する。
6A,6Bは指令された入力トルクよって油圧ポンプ5
A,5Bの吐出量を可変制御する容積可変機構、7は油
圧ポンプ5A,5Bの入力トルクを設定するポンプトル
ク設定装置、8は燃料残量に応じてエンジン回転数の最
大値を制限する回転数制限装置、9は、目標回転数設定
器2で設定された目標回転数と回転数制限装置8から出
力される制限された回転数とを対比して、いずれか低い
方の回転数を選択する回転数調整装置、10は燃料残量
に応じて入力トルクの最大値を制限する入力トルク制限
装置、11A,11Bは、設定された入力トルクと入力
トルク制限装置から出力される制限された入力トルクと
を対比して、いずれか小さい方の入力トルクを選択する
入力トルク調整装置、12は出力制限装置である。
【0017】図2は、回転数制限装置8の入出力特性図
の一例であり、横軸は燃料計3aから検出された燃料残
量Qr、縦軸は燃料残量Qrに応じて設定される制限回
転数Nrを表す。
【0018】図において、所定の燃料残量Qr1以下で
は回転数Nrは最小回転数Nrminに制限され、所定
の燃料残量Qr1およびQr2間では最小回転数Nrm
inから最大回転数Nrmax間を比例して増減可能な
回転数Nrに制限され、所定の燃料残量Qr2以上では
回転数Nrは最大回転数Nrmaxに設定される。
【0019】図3は、入力トルク制限装置10の入出力
特性図の一例であり、横軸は燃料計3aから検出された
燃料残量Qr、縦軸は燃料残量Qrに応じて設定される
制限入力トルクTrを表す。
【0020】図において、所定の燃料残量Qr3以下で
は入力トルクTprは最小入力トルクTprminに制
限され、所定の燃料残量Qr3およびQr4間では最小
入力トルクTprminから最大入力トルクTprma
x間を比例して増減可能な入力トルクTprに制限さ
れ、所定の燃料残量Qr4以上では入力トルクTprは
最大入力トルクTprmaxに設定される。
【0021】次に、本実施形態に係わる出力制限装置の
動作を図1〜図3に基づいて説明する。
【0022】燃料計3aは常時燃料タンク3内の燃料残
量を検出しており、その計測値は回転数制限装置8およ
び入力トルク制限装置10に出力され、各装置8,10
は、計測されたその時の燃料残量Qrに応じて、図2お
よび図3に示す入出力特性に従う、制限された回転数N
rおよび入力トルクTprを出力し、それぞれが回転数
調整装置9および入力トルク調整装置11A,11Bに
入力する。
【0023】一方、オペレータによって図示されていな
い操作レバーが操作されると、目標回転数設定器2にお
いて目標回転数Nsが設定され、回転数調整装置9に入
力される。回転数調整装置9では、目標回転数Nsと制
限された回転数Nrとが対比され、いずれか低い方の回
転数がエンジン1の燃料噴射ポンプ1aに指令値として
出力される。
【0024】また、入力トルク調整装置11A,11B
では、ポンプトルク設定装置7によって設定された入力
トルクTsと制限された入力トルクTprとが対比さ
れ、いずれか低い方の入力トルクが容積可変機構6A,
6Bに指令値として出力される。
【0025】上記のごとく、本実施形態によれば、例え
ば、目標回転数設定器2において、目標回転数が最大回
転数Nsmaxに設定されても、燃料残量Qrが少なく
なると、回転数制限装置8により制限された低い回転数
で駆動するように制御され、燃料消費量が少なくなる。
同時に、図示されていないブザーやランプ等で運転者に
低燃料モードで運転されていることを知らせるので、従
来のように、1時間待つのか、2時間待つのか心配せず
に、2時から3時間以上安心して、作業しながら燃料補
給を待つことができ、建設機械の不測の燃料切れを防止
することができる。
【0026】次に本発明の第2の実施形態を図4〜図9
を用いて説明する。
【0027】図4は本実施形態に係る建設機械の出力制
限装置のブロック図、図5は図4に示す演算装置17の
内部構成および表示装置18の表示内容を示す図であ
る。
【0028】なお、図4において図1に示される部分と
同一の部分については同一符号を付して説明を省略す
る。
【0029】図4において、1bはエンジン1の回転数
検出器、13a〜13cは操作レバーの操作量および操
作方向に応じたパイロット圧を対応する図示されていな
いコントロール弁に出力する減圧弁(パイロット弁)、
14は、図示されていないシャトル弁、圧力スイッチ、
ロジック回路等で構成され、各パイロット弁13a〜1
3cからのパイロット圧を入力し、各操作レバーの操作
状態信号Cを出力する操作状態検出器、15は燃料計3
aからの検出信号を燃料残量Qに変換する演算器、16
は、目標回転数およびエンジン回転数Neを入力し、両
者の差(回転数偏差ΔN)に基づいて燃料噴射ポンプ1
aの燃料噴射量を制御し、エンジン1をできるだけ目標
回転数に近い一定回転数で回転するように制御する制御
装置、17は、回転数検出器1bからのエンジン回転数
Ne、制御装置16からの回転数偏差ΔN、操作状態検
出器10からの状態信号C、および演算器15からの燃
料残量Qを入力して時々刻々の稼動可能残時間および燃
料残量を演算する演算装置、18は演算装置17で得ら
れた稼動可能残時間および燃料残量を表示する表示装
置、19は出力制限装置である。
【0030】図5において、17は演算装置、171は
状態信号C、計測された燃料残量Q、演算された燃料残
量Qr、エンジン回転数Ne、回転数偏差ΔNを入力
し、表示信号Sを出力する入出力インタフェース、17
2は所定の演算、制御を行うCPU、173は、入力プ
ログラム173a、作業時間計測プログラム173b、
残量校正プログラム173c、燃料消費量計算プログラ
ム173d、および出力プログラム173eの各種の演
算プログラムが格納されるRAMまたはROM、174
は演算、制御の結果得られた各種のデータを格納するR
AM、175は時刻データを出力するタイマである。表
示装置18の表示例として、燃料残量が54リットル、
可能稼動時間が 8,5時間の場合を示す。
【0031】次に、演算装置17における各種の演算プ
ログラムの処理手順を図6〜図7、および図9のフロー
チャートを用いて説明する。
【0032】はじめに、入力プログラム123aの処理
手順は、図示されていないが、演算装置17の外部から
回転数Ne、回転数偏差ΔN、状態信号C、および燃料
残量Qの各データの入力処理を行う。
【0033】次に、作業時間計測プログラムの処理手順
を図6に示すフローチャートを用いて説明する。
【0034】このプログラムは建設機械が実際に駆動状
態にある時間を積算して算出するものであり、この処理
は一定周期t1、例えば50〜100msec、毎に起
動される。
【0035】まず、ステップ10において、入力された
エンジン回転数Neが所定の回転数Ne0より大きいか
否かを判断する。上記回転数Ne0は、建設機械として
油圧ショベルを用いる場合はエンジン回転数を1000
〜2500rpmの範囲で使用されるので、例えばNe
0 =600rpmに設定する。ステップ11においてエ
ンジン回転数Neが設定回転数Ne0 より大きい場合に
はエンジン1が駆動状態にあると判断して、エンジン駆
動時間積算値Taに起動間隔t2を加算してエンジン駆
動時間積算値Taを算出する。エンジン回転数Neが設
定回転数Ne0 以下の場合には、エンジン1が駆動状態
にないと判断して処理を終了し、時間t2後に再度本プ
ログラムを起動する。
【0036】次に、燃料消費量計算プログラムの処理手
順を図7に示すフローチャートおよび図8に示すエンジ
ン回転数偏差に対する燃料消費量の特性図を用いて説明
する。
【0037】このプログラムは燃料消費量を推定するプ
ログラムであり、一定周期t2毎に、例えば 100m
sec毎に起動される。
【0038】まず、ステップ20において、データ更新
フラグがセットされているか否かを判断する。このデー
タ更新フラグは後述する残量校正プログラム173cに
より新たに燃料残量が測定されたときセットされるフラ
グである。ステップ21において、データ更新フラグが
セットされた時、即ち、新たに燃料残量が測定されたと
判断された時は、新たに測定された燃料残量Q(n)を
実際の燃料残量Qrとして格納し、また後述する残量校
正プログラム173cにより得られた補正係数K(n)
を新たな補正係数Krとして格納して、データ更新フラ
グをリセットする。なお、ここでnは残量校正プログラ
ム123cによる校正回数を示す。データ更新フラグが
セットされていない時、即ち、新たな燃料残量測定が行
われていない時はステップ21の処理は行わない。
【0039】次いで、ステップ22において入力された
回転数偏差ΔNおよびエンジン回転数Neを読み込み、
ステップ23において、入力した回転数偏差ΔNに基づ
いてエンジン1回転当りの燃料減少量Δqを取り出す。
【0040】ここで、回転数偏差ΔNに基づいてエンジ
ン1回転当りの燃料減少量Δqの算出法を図8を用いて
説明する。
【0041】図において、横軸は入力された回転数偏差
ΔN、縦軸は燃料減少量Δqであり、点A10,A20,A
30は、それぞれ図16に示す点A1 、A2 、A3 に対
応する点である。即ち、図示の特性では、エンジン1に
かかる負荷(油圧ポンプの負荷)が増大してゆくと回転
数偏差ΔNも増大してゆき、同時に燃料噴射ポンプ1a
の燃料噴射量(燃料消費量Δq)も増大してゆき、この
状態で、回転数偏差ΔNが一定値ΔN0 に達すると燃料
噴射量はそれ以上増加せず飽和する特性となっている。
このことから、燃料減少量Δqは、ある負荷状態でのエ
ンジン1の出力トルク、換言すれば、エンジン1回転当
りの燃料消費量にほぼ比例した値であることが判る。こ
の特性は、予めエンジン1に徐々に負荷をかける実験に
より容易に求めることができるが、実験によらずに、エ
ンジン製造者が性能試験書として発行しているデータを
用いても求めることができる。
【0042】次に図7のステップ24において、前回の
演算実行時に求められた燃料残量Qrから、燃料減少量
Δqとエンジン回転数Neとの積(回転数Neのときの
燃料消費量)を減算して、計算上の現在の燃料残量Qr
を算出し、算出された燃料残量Qrを、後述する残量校
正プログラム123cにより得られた新たな補正係数K
r(1時間当りの燃料消費量に相当)で除算して新たな
計算上の残時間Trを算出し、さらに前回までの燃料消
費量積算値Dに今回の燃料消費量(ΔqとNeの積)を
加算して新たな燃料消費量積算値Dを演算する。ステッ
プ25において、得られた燃料残量Qrを制限回転数発
生装置8および制限入力トルク発生装置10に出力する
と共に、燃料残量Qrと稼動可能残時間Trを表示装置
13へ出力する。
【0043】本実施形態では、このように、演算装置1
7によって算出された燃料残量Qrに応じて、エンジン
1の目標回転数および油圧ポンプ5A,5Bの入力トル
クが制御される。またオペレータは、表示装置18に表
示される燃料残量Qrと稼動可能残時間Trの表示を見
ることにより給油のために要する時間を勘案して、給油
を要求すべきか否かを決定することができる。
【0044】次に、残量校正プログラムの処理手順を図
9に示すフローチャートを用いて説明する。
【0045】このプログラムは負荷の変動により燃料消
費量の変化を推定して燃料残量を校正し、時間当りの燃
料消費量を求めるプログラムであり、このプログラムは
100〜200msec程度の周期で起動される。
【0046】ステップ30において、作業時間計測プロ
グラム173bで得られるエンジン稼動時間Taを読み
込み、ステップ31においてステップ35で既に得られ
ている前回校正までのエンジン稼動時間から経過したエ
ンジン稼動時間ΔTaが設定時間Ta0 を超えたか否か
判断する。上記設定時間Ta0 は約1時間に設定され
る。エンジン稼動時間ΔTaが設定時間Ta0 以下であ
れば処理を終了し、設定時間Ta0 を超えている場合に
は、ステップ32において、操作信号Cにより建設機械
が現在動作状態にあるか否か判断し、さらにステップ3
3において燃料レベル更新フラグがセットされているか
否か判断する。いずれかの操作レバーが操作れて建設機
械が動作状態にある場合には燃料タンク3の液面が揺れ
て燃料レベルの測定はできないので処理を終了し、ま
た、燃料レベル更新フラグがセットされていない場合も
処理を終了する。
【0047】ステップS32、S33で燃料レベルの測
定が可能になったと判断すると、ステップ34において
燃料レベルの計測を行い、そのときの演算器15から出
力される実際の燃料残量Qを今回測定の燃料残量Q
(n)として格納する。次いで、ステップ35におい
て、現在時刻Tbをタイマ175から読み込んで格納
し、エンジン稼動時間積算値Taを今回のエンジン稼動
時間積算値Ta(n)として格納し、今回エンジン稼動
時間積算値Ta(n)から前回校正時のエンジン稼動時
間積算値Ta(n−1)を減算して前回校正時から今回
校正までのエンジン稼動時間ΔTa(n)を演算し、さ
らに、燃料消費量計算プログラム123dによって得ら
れている燃料消費量の積算値Dを今回燃料消費量積算値
D(n)として格納する。
【0048】次いで、ステップ36において、今回測定
の燃料残量Q(n)から前回測定の燃料残量Q(n−
1)を減算して、前回校正時と今回校正時の間の実際の
燃料消費量ΔQ(n)を演算すると共に今回の燃料消費
量の積算値D(n)から前回までの燃料消費量の積算値
D(n−1)を減算して、前回校正時と今回校正時の間
の計算上の燃料消費量ΔD(n)を演算する。なお、前
回までの燃料消費量の積算値D(n−1)は後述するス
テップS38で0にされている。
【0049】次のステップ37では、上記実際の燃料消
費量ΔQ(n)と上記計算上の燃料消費量ΔD(n)と
の比(第1の補正係数)K1 (n)を求める。この第1
の補正係数K1 (n)は、現在の校正時から約1時間前
までの平均的な単位燃料消費量積算値当りの実際の消費
量を示す値である。次いで、得られた第1の補正係数K
1 (n)を用いて第2の補正係数K(n)を演算する。
この演算中、定数k0は1以下の正数である。上記第2
の補正係数K(n)は図示の数式から明らかなように、
前回校正時の第2の補正係数K(n−1)と今回の第1
の補正係数K(n)との中間値である。このように中
間値を算出する理由は、第1の補正係数K (n)は
1時間毎に変更されるので比較的ばらつきが大きくなる
と考えられ、このばらつきを抑えて変化を緩やかにする
ためである。そして、作業内容によってはエンジン1に
かかる負荷の変化が小さいので、そのような場合には、
定数k0 を「1」として第2の補正係数K(n)を第1
の補正係数K1 (n)と等しくなるようにしてもよい。
又、変化を緩やかにするためには、ステップS36の処
理を、前回、前々回と時間を遡って数時間の実際の燃料
消費量ΔQ(n)と燃料消費量積算値ΔD(n)の長時
間の平均値を用いて第2の補正係数K(n)の演算を省
略することもできる。このようにして求めた第2の補正
係数K(n)は、図7に示す燃料消費量計算プログラム
123dのステップS21において補正係数Krとして
格納され、S24において演算に用いられる。
【0050】次に、ステップ38では、第2の補正係数
K(n)の演算を終了すると、次回の燃料レベル計測に
備えて、それまでの校正回数に「1」を加算し、燃料消
費量積算値Dを「0」にリセットし、さらに、データ更
新フラグをセットとして処理を終了する。
【0051】このように、本実施形態によれば、一定時
間毎に実際の燃料消費量と計算上の燃料消費量の積算値
との比で補正係数を求め、校正時に得た正確な燃料残量
から時々刻々エンジンにかかる負荷の大きさに基づいて
燃料消費量を減算して燃料残量の予測値を求め、この燃
料残量の予測値によってエンジンの回転数やポンプの入
力トルクの最大値を制限するので、より高精度に稼動時
間を増加させることができる。また、算出された燃料残
量と共に稼動可能残時間を表示装置に表示するようにし
たので、建設機械のオペレータは時々刻々の正確な燃料
残量と稼動可能残時間とを常時把握することができる。
【0052】次に本発明の第3の実施形態を図10〜図
13を用いて説明する。
【0053】図10は本実施形態に係る建設機械の出力
制限装置のブロック図、図11は図10に示す演算装置
17の内部構成および表示装置18の表示内容を示す図
である。
【0054】なお、図10において図4に示す部分と同
一の部分については同一符号を付して説明を省略する。
【0055】図10に示す出力制限装置19は、図4に
示す制御装置16を備えていない点で構成が相違する。
【0056】また、図11において図5に示す部分と同
一の部分については同一符号を付して説明を省略する。
【0057】図11に示す演算装置17は、図5に示す
演算装置17で必要としていた回転数偏差ΔNを入力し
ていない点で相違する。
【0058】本実施形態は、演算して求められる燃料消
費量Qrを、第2の実施形態のように、回転数偏差ΔN
を用いず、操作状態信号C、エンジン回転数Ne、計測
された燃料残量Q、および操作レバーを操作している時
間に基づいて求める。
【0059】本実施形態の動作は、基本的には第2の実
施形態と同様に、作業時間計測プログラム、燃料消費量
計算プログラム、および残量校正プログラムを備える。
次に、演算装置17における上記の各種の演算プログラ
ムの処理手順をフローチャートを図12〜図14を用い
て説明する。
【0060】はじめに、入力プログラム123aの処理
手順は、図示されていないが、演算装置17の外部から
回転数Ne、状態信号C、および計測された燃料残量Q
の各データを入力処理する。
【0061】次に、作業時間計測プログラムの処理手順
を図12に示すフローチャートを用いて説明する。
【0062】このプログラムは建設機械が実際に駆動状
態にある時間を積算して算出するものであり、この処理
は一定周期t1毎に、例えば50〜100msec毎に
起動される。
【0063】ステップ10、11は、第2の実施形態の
場合と同様に、エンジンの駆動時間の積算値Taを求め
る。ステップ12において、操作状態信号Cによってい
ずれかの操作レバーが操作されているか否か判断し、操
作されている場合には、ステップ13において、それま
での操作時間の積算値に時間t2を加算して今回の操作
時間の積算値Tcとして処理を終了する。
【0064】次に、燃料消費量計算プログラムの処理手
順を図13に示すフローチャートを用いて説明する。
【0065】はじめに、燃料消費量計算プログラムおよ
び残量校正プログラムに用いられる係数KAよびKBつい
て説明する。
【0066】所定時間(例えば1時間)における実際の
燃料減少量と操作レバーの操作時間との比(KA )を単
位稼動時間当りの燃料消費量とする。この場合、負荷が
かかる作業(油圧アクチュエータが駆動されている作
業)を続けている場合には、燃料消費量を操作レバーの
操作時間に基づいて求めるのは妥当であるが、建設機械
では常時負荷がかかる作業が継続されているわけではな
く、ダンプトラック待ち等の無操作時間でもエンジンを
稼動している場合が存在する。本実施形態ではこの点を
考慮し、操作レバーの操作時間とエンジン稼動時間との
比(KB )を算出し、燃料消費量の算定、ひいては燃料
残量の算定、燃料残時間の算定に係数KAと共に係数KB
を用いる。
【0067】燃料消費量計算プログラムは燃料消費量を
推定するプログラムであり、一定周期t2毎に、例えば
100msec毎に起動される。
【0068】ステップ20において、第2の実施形態の
場合と同様に、データ更新フラグがセットか否か判断
し、次に、ステップ210において、後述する残量校正
プログラムで求めた今回校正の燃料残量Q(n)を燃料
残量Qr、操作レバーの操作時間に対する燃料減少率K
A (n)をKrA 、エンジン稼動時間に対する操作レバ
ーの操作時間の比KB (n)をKrB 、校正時の操作レ
バーの操作時間の積算値Tc(n)をTrC とし、デー
タ更新フラグをリセットする。
【0069】次に、ステップ2200において、作業時
間計測プログラムで得られた現在の操作時間の積算値か
ら校正時の操作時間の積算値を減算して、校正後の操作
時間の積算値tc を求める。
【0070】次いで、ステップ2400において、校正
時の燃料残量Qrから、操作時間積算値tC と燃料減少
率KrA の積(計算上の燃料消費量)を減算して現在の
燃料残量Qrを演算すると共に、この燃料残量Qrを比
KrA と比KrB の積で除算して稼動可能残時間Trを
求め、ステップ25で、得られた燃料残量Qrと稼動可
能残時間Trを表示装置に出力する。
【0071】ここで、上記稼動可能残時間の算出手法、
Tr=Qr/(KrA ・KrB )について説明する。
【0072】本実施形態では、基本的には、現時点での
計算上の燃料残量Qrを単位操作時間当りの燃料減少率
KrA で除算して稼動可能残時間Trを得る。ただし、
前述のように操作レバーが操作されていないときでもエ
ンジンが稼動している時間が存在する場合があるので、
得られた稼動可能残時間を、さらに、エンジン稼動時間
に対する操作レバーの操作時間の比KB で除算して補正
し、稼動可能残時間Trを求める。
【0073】即ち、操作レバーが操作されないでエンジ
ンが稼動している時間が大きい場合(例えばダンプトラ
ックの待ち時間が長い場合)、操作時間当りの燃料減少
率KrA は大きくなり、稼動可能残時間が不当に小さく
なる。しかし、上記の場合には、操作レバーの操作時間
とエンジン稼動時間との比KrB (常に「1」より小さ
い)が小さくなるので、計算上の燃料残量Qrを単位操
作時間当りの燃料減少率KrA で除算して得られた稼動
可能残時間を、上記小さい値KrB で除算することによ
り補正を行い、適切な稼動可能残時間Trを得るもので
ある。
【0074】なお、上記の例とは逆に、作業時間中、9
0数%の時間は操作レバーを操作しているような作業、
例えば、前述の直掘りの鉱山で発破をかけた後の土石を
掘削する作業等の場合には、計算上の燃料残量Qrを単
位操作時間当りの燃料減少率KrA で除算しただけで精
度のよい稼動可能残時間Trを得ることができる。これ
は、上記の場合、エンジン稼動時間に対する操作レバー
の操作時間の比KB が「1」に近い値になり、得られた
稼動可能残時間Trを「1」に近い比KB で除算するの
は実質的に意味が無くなることからも明らかである。即
ち、作業の態様によっては、燃料減少率KrA で除算し
て得られた稼動可能残時間Trを、比KBで除算するこ
とは必ずしも必要ではない場合がある。
【0075】次に、残量校正プログラムの処理手順を図
14に示すフローチャートを用いて説明する。
【0076】このプログラムは、第2の実施形態と同様
に、負荷の変動により燃料消費量の変化を推定して燃料
残量を校正し、時間当りの燃料消費量を求めるプログラ
ムである。
【0077】このプログラムは100〜200msec
程度の周期で起動され、ステップ30〜ステップ34ま
での処理手順は第2の実施形態の場合と同様である。次
いで、ステップ350において、校正時の時刻Tb、エ
ンジン駆動時間Ta、操作時間Tcを読み込んで、それ
ぞれ今回校正時の時刻Tb(n)、エンジン駆動時間T
a(n)、操作時間Tc(n)として格納するととも
に、今回校正時のエンジン駆動時間Ta(n)から前回
校正時のエンジン駆動時間Ta(n−1)を減算して前
回校正時以後のエンジン駆動時間ΔTa(n)を演算
し、また、今回校正時の操作時間Tc(n)から前回校
正時の操作時間Tc(n−1)を減算して前回校正時以
後の操作時間ΔTc(n)を演算し、さらに、前回校正
時以後の操作時間ΔTc(n)を前回校正時以後のエン
ジン駆動時間ΔTa(n)で除算して稼動時間中の操作
時間の割合(比)KB (n)を演算する。なお、ここで
比KB(n)は「1」より明かに小さくなる。
【0078】次に、ステップ360において、今回校正
時の燃料残量Q(n)から前回校正時の燃料残量Q(n
−1)を減算して、その間の実際の燃料消費量ΔQ
(n)を演算し、この実際の燃料消費量ΔQ(n)をそ
の間の操作時間ΔTc(n)で除算して操作時間当りの
燃料消費量K2(n)を演算する。
【0079】次いで、ステップ370において、第2の
実施形態と同様に、稼動可能残時間のばらつきを抑えて
その変化を緩やかにするために、操作時間当りの燃料消
費量の中間値KA(n)を求める場合に使用される定数
0 を、今回の比KB(n)と前回の比KB(n−1)の
差の絶対値が、予め定められた設定値K0未満のとき値
k−とし、今回の比KB(n)と前回の比KB(n−1)
の差の絶対値が設定値K0以上のとき値k+とし、図示
の式に従って演算を行い、中間値KA(n)を算出す
る。この中間値KA(n)が図13に示す操作時間に対
する燃料消費量KrAとなる。
【0080】次に、ステップ380において、校正回数
nに「1」を加算し、データ更新フラグをセットして処
理を終了する。
【0081】本実施形態では、稼動可能残時間の演算
に、第2の実施形態のようにエンジン関連の回転数偏差
ΔN、エンジン回転数Neを用いず(エンジン回転数N
eはエンジン稼動の判定に用いるだけである)、より一
層簡単に燃料残量を演算して求めることができ、これを
用いることにより第2の実施形態と同様に、高精度にエ
ンジン回転数やポンプトルクの出力制限を行うことがで
きる。
【0082】
【発明の効果】以上のごとく、本発明は、燃料残量が所
定のレベル以下になった時、エンジンの最高回転数と油
圧ポンプの入力トルクを制限するので、油圧アクチュエ
ータの作動速度は若干低下するものの、長時間の作業が
可能ととなり、建設機械の不測の停止を防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る建設機械の出力制限装置
を示すブロック図である。
【図2】図1に示す回転数制限装置における入出力特性
図である。
【図3】図1に示す入力トルク制限装置の入出力特性図
である。
【図4】第2の実施形態に係る建設機械の出力制限装置
を示すブロック図である。
【図5】図4に示す演算装置17の内部構成および表示
装置18の表示内容を示す図である。
【図6】図5に示す作業時間計測プログラムの処理手順
を示すフローチャートである。
【図7】図5に示す燃料消費量計算プログラムの処理手
順を示すフローチャートである。
【図8】本実施形態に係わるエンジン回転数偏差に対す
る燃料消費量の特性図である。
【図9】図5に示す残量校正プログラムの処理手順を示
すフローチャートである。
【図10】第3の実施形態に係る建設機械の出力制限装
置を示すブロック図である。
【図11】図10に示す演算装置17の内部構成および
表示装置18の表示内容を示す図である。
【図12】図11に示す作業時間計測プログラムの処理
手順を示すフローチャートである。
【図13】図11に示す燃料消費量計算プログラムの処
理手順を示すフローチャートである。
【図14】図11に示す残量校正プログラムの処理手順
を示すフローチャートである。
【図15】従来例に係わる建設機械の駆動系を示すブロ
ック図である。
【図16】図15に示すエンジンの出力特性図である。
【図17】図15に示す油圧ポンプの出力特性図であ
る。
【符号の説明】
1 エンジン 1b 回転数検出器 2 目標回転数設定器 3 燃料タンク 3a 燃料計 5A〜5C 油圧ポンプ 7 ポンプトルク設定装置 8 回転数制限装置 9 回転数調整装置 10 入力トルク制限装置 11A〜11C 入力トルク調整装置 12 出力制限装置 15 演算器 16 制御装置 17 演算装置 19 出力制限装置
フロントページの続き (72)発明者 柳生 隆 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 杉山 幸彦 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ポンプと、該油圧ポンプを駆動する
    エンジンと、該エンジンの燃料を収容する燃料タンク
    と、該燃料タンクの燃料残量を検出する燃料計と、前記
    エンジンの目標回転数を設定する目標回転数設定手段
    と、前記油圧ポンプの入力トルクを設定するポンプトル
    ク設定手段と、を備える建設機械において、 前記検出された燃料残量に応じて、回転数を制限する指
    令を出力する回転数制限手段と、 前記回転数を制限する指令によって、前記目標回転数設
    定手段から入力される目標回転数を所定の範囲に制限し
    て、前記エンジンに出力する回転数調整手段と、 前記検出された燃料残量に応じて、入力トルクを制限す
    る指令を出力する入力トルク制限手段と、 前記入力トルクを制限する指令によって、前記ポンプト
    ルク設定手段から入力される設定された入力トルクを所
    定の範囲に制限して、前記油圧ポンプに出力する入力ト
    ルク調整手段と、 から構成される出力制限装置を備えることを特徴とする
    建設機械の出力制限装置。
  2. 【請求項2】 油圧ポンプと、該油圧ポンプを駆動する
    エンジンと、該エンジンの燃料を収容する燃料タンク
    と、該燃料タンクの燃料残量を検出する燃料計と、前記
    エンジンの回転数を検出するエンジン回転数検出器と、
    前記エンジンの目標回転数を設定する目標回転数設定手
    段と、前記油圧ポンプの入力トルクを設定するポンプト
    ルク設定手段と、を備える建設機械において、 前記燃料計から検出された燃料残量から、エンジン回転
    数偏差から求められるエンジンの1回転当りの燃料消費
    量と前記検出されたエンジン回転数の積を減算すること
    により、燃料残量を算出する演算手段と、 前記算出された燃料残量に応じて、回転数を制限する指
    令を出力する回転数制限手段と、 前記回転数を制限する指令によって、前記目標回転数設
    定手段から入力される目標回転数を所定の範囲に制限し
    て、前記エンジンに出力する回転数調整手段と、 前記検出された燃料残量に応じて、入力トルクを制限す
    る指令を出力する入力トルク制限手段と、 前記入力トルクを制限する指令によって、前記ポンプト
    ルク設定手段から入力される設定された入力トルクを所
    定の範囲に制限して、前記油圧ポンプに出力する入力ト
    ルク調整手段と、 から構成される出力制限装置を備えることを特徴とする
    建設機械の出力制限装置。
  3. 【請求項3】 油圧ポンプと、該油圧ポンプを駆動する
    エンジンと、該エンジンの燃料を収容する燃料タンク
    と、該燃料タンクの燃料残量を検出する燃料計と、前記
    油圧ポンプの吐出油により駆動される複数の油圧アクチ
    ュエータと、該油圧アクチュエータを操作する操作レバ
    ーと、前記エンジンの回転数を検出するエンジン回転数
    検出器と、前記エンジンの目標回転数を設定する目標回
    転数設定手段と、前記油圧ポンプの入力トルクを設定す
    るポンプトルク設定手段と、を備える建設機械におい
    て、 前記検出された燃料残量から、前記操作レバーの操作時
    間積算値と前記操作レバーの操作時間に対する燃料減少
    率との積を減算することにより、燃料残量を算出する演
    算手段と、 前記算出された燃料残量に応じて、回転数を制限する指
    令を出力する回転数制限手段と、 前記回転数を制限する指令によって、前記目標回転数設
    定手段から入力される目標回転数を所定の範囲に制限し
    て、前記エンジンに出力する回転数調整手段と、 前記検出された燃料残量に応じて、入力トルクを制限す
    る指令を出力する入力トルク制限手段と、 前記入力トルクを制限する指令によって、前記ポンプト
    ルク設定手段から入力される設定された入力トルクを所
    定の範囲に制限して、前記油圧ポンプに出力する入力ト
    ルク調整手段と、 から構成される出力制限装置を備えることを特徴とする
    建設機械の出力制限装置。
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