JP6425859B1 - 作業車両の燃費計測システム及び作業車両の燃費計測方法 - Google Patents

作業車両の燃費計測システム及び作業車両の燃費計測方法 Download PDF

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Abstract

作業車両の燃費計測システムは、エンジンに噴射される燃料噴射量に基づいて燃料消費に係る第1燃料データを算出する第1燃料データ算出部と、燃料タンクの燃料量の変化量に基づいて燃料消費に係る第2燃料データを算出する第2燃料データ算出部と、第1燃料データと第2燃料データとに基づいて補正係数を算出する補正係数算出部と、補正係数が規定範囲か否かを判定する補正係数判定部と、規定範囲であると判定された補正係数と第1燃料データとに基づいて燃料消費率を示す燃費データを算出する燃費データ算出部と、燃費データを出力する出力部と、を備える。

Description

本発明は、作業車両の燃費計測システム及び作業車両の燃費計測方法に関する。
乗用車両に搭載されている表示装置にリアルタイムでエンジンの燃料消費率(燃費)を表示する技術が知られている。
特開2015−200616号公報
作業車両においても、エンジンの燃費をリアルタイムで且つ高精度に計測したいという要望がある。作業車両の作業において、作業車両は、作業機の駆動と停止とを頻繁に繰り返したり、走行と停止とを頻繁に繰り返したりする場合が多い。そのため、作業車両のエンジンの駆動状態は、頻繁に変化する可能性が高い。つまり、作業車両の作業内容に応じて、エンジンに噴射される燃料噴射量は頻繁に変化する。また、エンジンを制御するためのエンジン制御装置は燃料噴射装置に燃料噴射指令を出力するが、燃料噴射装置は燃料噴射指令が示す燃料噴射量通りの量の燃料を噴射することが難しい。したがって、仮に燃料噴射指令が示す燃料噴射量そのものを蓄積して燃費を求めようとしても、変化が激しい燃料噴射量のセンシングの難しさや燃料噴射装置の応答性能の限界から、作業車両の燃費としては精度が悪いものしか計測できない可能性がある。
本発明の態様は、作業車両の燃費計測精度の悪化を抑制することを目的とする。
本発明の態様に従えば、エンジンに噴射される燃料噴射量に基づいて燃料消費に係る第1燃料データを算出する第1燃料データ算出部と、燃料タンクの燃料量の変化量に基づいて燃料消費に係る第2燃料データを算出する第2燃料データ算出部と、前記第1燃料データと前記第2燃料データとに基づいて補正係数を算出する補正係数算出部と、前記補正係数が規定範囲か否かを判定する補正係数判定部と、前記規定範囲であると判定された前記補正係数と前記第1燃料データとに基づいて燃料消費率を示す燃費データを算出する燃費データ算出部と、を備える作業車両の燃費計測システムが提供される。
本発明の態様によれば、作業車両の燃費計測精度の悪化を抑制することができる。
図1は、実施形態に係る作業車両を示す側面図である。 図2は、実施形態に係る燃費計測システムを示す機能ブロック図である。 図3は、実施形態に係るエンジンのトルク線図を示す図である。 図4は、実施形態に係る燃費計測方法を示すフローチャートである。 図5は、実施形態に係る燃費計測方法を示すフローチャートである。 図6は、実施形態に係る燃費計測方法を示すフローチャートである。 図7は、実施形態に係るコンピュータシステムを示すブロック図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。以下で説明する実施形態の構成要素は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
[作業車両]
図1は、本実施形態に係る作業車両1を示す側面図である。本実施形態において、作業車両1は、アーティキュレート式作業車両の一種であるホイールローダ1である。ホイールローダ1は、バケット12ですくい取った被掘削物を運搬車両に積み込んだり所定の排出場所に排出したりする。
図1に示すように、ホイールローダ1は、車体2と、運転台3と、走行装置4と、エンジン7と、燃料タンク8と、油圧ポンプ9と、作業機10と、燃料センサ21と、速度センサ22と、通信装置30と、燃費計測システム50とを備える。
車体2は、車体前部2Fと車体後部2Rとを含む。運転台3は、車体後部2Rに支持される。運転台3に運転室3Rが設けられる。ホイールローダ1は、運転室3Rに搭乗した操作者によって運転される。
エンジン7、燃料タンク8、及び油圧ポンプ9のそれぞれは、車体2に搭載される。エンジン7は、ディーゼルエンジンを含む。燃料タンク8に収容されている燃料がエンジン7に供給される。燃料タンク8は、車体後部2Rの下方に配置されている。エンジン7は、インジェクタ23を有する。インジェクタ23は、エンジン7に燃料を噴射する。エンジン7に燃料が供給されることにより、エンジン7が駆動する。油圧ポンプ9は、エンジン7に接続される。エンジン7が駆動することにより、油圧ポンプ9が駆動する。油圧ポンプ9から吐出された作動油が、作業機10を動かすためのブームシリンダ13やバケットシリンダ14、及びホイールローダ1を旋回させるためのステアリングシリンダなどに供給される。
燃料センサ21は、燃料タンク8に収容されている燃料の量を示す燃料量Mを検出する。燃料量Mは、燃料の体積でもよいし、燃料の重量でもよい。燃料量Mは、燃料タンク8の燃料残量を示す。燃料センサ21は、燃料タンク8に収容されている燃料の表面の高さを検出することによって、燃料タンク8に収容されている燃料量Mを検出する。燃料センサ21は、燃料タンク8に収容されている燃料に浮かぶフロートと、フロートの位置を検出する検出器とを有する。検出器の検出方式として、印刷抵抗方式、巻線抵抗方式、及び静電容量方式の少なくとも一つが例示される。
走行装置4は、車体2を支持する。走行装置4は、関節機構19と、車輪5とを有する。関節機構19は、車体前部2Fと車体後部2Rとを屈曲可能に連結する。関節機構19は、ステアリングシリンダを含む。ステアリングシリンダが伸縮することによって車体2が屈曲する。車体2が屈曲することによって、ホイールローダ1が旋回する。車輪5は、エンジン7が発生する動力により回転する。タイヤ6が車輪5に装着される。車輪5は、車体前部2Fに支持される左右の前輪5Fと、車体後部2Rに支持される左右の後輪5Rとを含む。タイヤ6は、前輪5Fに装着される前タイヤ6Fと、後輪5Rに装着される後タイヤ6Rとを含む。車輪5が回転することによって、ホイールローダ1は地面RSを走行する。速度センサ22は、ホイールローダ1の走行速度を検出する。
作業機10は、車体前部2Fに支持される。作業機10は、車体2に対して揺動可能に連結されるブーム11と、ブーム11に対して揺動可能に連結されるバケット12と、ベルクランク15と、リンク16とを有する。
ブーム11は、ブームシリンダ13が発生する動力によって上下方向に揺動する。ブームシリンダ13は、油圧ポンプ9から吐出された作動油により作動する。ブームシリンダ13の一端部は、車体2に連結される。ブームシリンダ13の他端部は、ブーム11に連結される。
バケット12は、刃先を含む先端部12Bを有する作業具である。バケット12は、前タイヤ6Fよりも前方に配置される。バケット12は、ブーム11の先端部に連結される。バケット12は、バケットシリンダ14が発生する動力によって揺動する。バケットシリンダ14は、油圧ポンプ9から吐出された作動油により作動する。ベルクランク15の中央部がブーム11に対して回転可能に連結される。バケットシリンダ14の一端部は、車体2に連結される。バケットシリンダ14の他端部は、ベルクランク15の一端部に連結される。ベルクランク15の他端部は、リンク16を介してバケット12に連結される。
運転室3Rには、操作者が着座する運転席と、操作者に操作される操作装置17と、表示装置18とが設けられる。操作装置17は、アクセルペダル、ブレーキペダル、ステアリングレバー、前後進切換スイッチ、及び作業機操作レバーを含む。
操作者は、操作装置17のアクセルペダル、ブレーキペダル、ステアリングレバー、及び前後進切換スイッチを操作して、走行装置4の駆動、制動、旋回、及び前後進の切り換えを実施することができる。
操作者は、操作装置17のアクセルペダル及びブレーキペダルを操作して、走行装置4の駆動、制動、及び走行速度の調整を実施することができる。操作者は、操作装置17のステアリングレバーを操作して、ホイールローダ1の旋回を実施することができ、前後進切換レバーを操作して、ホイールローダ1の前後進の切り換えを実施することができる。
操作者は、操作装置17の作業機操作レバーを操作して、ブームシリンダ13の作動及びバケットシリンダ14の作動を実施することができる。ブームシリンダ13が伸縮することにより、ブーム11は上げ動作又は下げ動作する。バケットシリンダ14が伸縮することにより、バケット12はチルト動作又はダンプ動作する。
表示装置18は、表示データを表示する。表示装置18は、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display:LCD)又は有機ELディスプレイ(Organic Electroluminescence Display:OELD)のようなフラットパネルディスプレイを含む。
通信装置30は、通信ネットワーク31を介して作業車両1の外部のサーバ32と通信可能である。通信ネットワーク31として、ローカルエリアネットワーク(LAN:Local Area Network)、インターネット(internet)、携帯電話通信網、及び衛星通信網の少なくとも一つが例示される。サーバ32は、作業車両1の外部に設けられているコンピュータシステムを含む。
[燃費計測システム]
図2は、本実施形態に係る燃費計測システム50を示す機能ブロック図である。燃費計測システム50は、作業車両1の燃料消費率(燃費)を計測する。作業車両1において、燃費は、単位時間当たりの燃料消費量を示し、単位は[L/h]である。
燃費計測システム50は、制御装置40を含む。制御装置40は、コンピュータシステムを含む。制御装置40は、車体2に搭載される。制御装置40は、作業車両1を制御する。制御装置40は、エンジン7の制御を実施するエンジン制御装置40Aと、作業車両1の燃費の算出、表示装置18の制御、及び燃費データの出力などを実施するデータ処理装置40Bとを含む。
エンジン制御装置40Aは、エンジン制御部41と、噴射データ取得部42と、第1燃料データ算出部43と、噴射データ記憶部44と、タイマ61とを有する。
データ処理装置40Bは、センサデータ取得部51と、第2燃料データ算出部52と、補正係数算出部53と、補正係数判定部54と、燃費データ算出部55と、出力部56と、補正係数記憶部57と、燃料供給判定部58と、走行条件判定部59と、燃料量記憶部60と、タイマ62と、メモリ63とを有する。
エンジン制御部41は、インジェクタ23を制御する制御指令を出力する。エンジン制御部41は、操作装置17のアクセルペダルの操作量に基づいて、制御指令を出力する。エンジン制御部41から出力される制御指令は、エンジン7に噴射される燃料噴射量を制御する制御指令、及び単位時間当たりの燃料噴射回数を制御する制御指令を含む。燃料噴射量は、インジェクタ23の1回の噴射動作で噴射される燃料の重量を示し、単位は[mg/stroke]である。燃料噴射回数は、単位時間当たりに実施されるインジェクタ23の噴射動作の回数を示し、単位は[stroke/s]である。
噴射データ取得部42は、インジェクタ23による燃料噴射に係る噴射データを取得する。噴射データは、燃料噴射量及び燃料噴射回数を含む。また、噴射データは、燃料比重及びインジェクタ補正係数を含む。燃料比重は燃料の比重を示し、単位は[mg/mm]である。燃料比重は、燃料タンク8に収容される燃料の物性データから導出可能な既知データであり、噴射データ記憶部44に記憶されている。噴射データ取得部42が取得する燃料噴射量は、インジェクタ23の1回の噴射動作で噴射される燃料の重量である。燃料比重に基づいて、重量[mg]で示される燃料噴射量が、体積[mm]で示される燃料噴射量に変換される。すなわち、燃料比重に基づいて、燃料噴射量として、インジェクタ23の1回の噴射動作で噴射される燃料の体積[mm/stroke]が算出される。
図3は、本実施形態に係るエンジン7のトルク線図を示す図である。エンジン7の上限トルク特性が最大出力トルク線Laによって規定される。エンジン制御部41は、上限トルク特性及びエンジン目標出力に基づいて、インジェクタ23を制御する。エンジン制御部41は、エンジン7の回転数及びトルクが、最大出力トルク線Laを超えないように、エンジン7に対する燃料噴射量を調整する。
本実施形態においては、インジェクタ23から規定の燃料噴射量で燃料を噴射されたときにエンジン7において規定の回転数及びトルクが発生するように、燃料噴射量と回転数及びトルクとの関係を補正するインジェクタ補正係数が規定される。インジェクタ補正係数は、例えばホイールローダ1を生産する工場におけるホイールローダ1の出荷時において一義的に定められる固定値であり、噴射データ記憶部44に記憶されている。
第1燃料データ算出部43は、噴射データに基づいて、燃料消費に係る第1燃料データD1を算出する。第1燃料データ算出部43は、少なくともエンジン7に噴射される燃料噴射量に基づいて、第1燃料データD1を算出する。
第1燃料データD1は、規定の開始時点taと終了時点tbとの間のエンジン7の稼働時間Tにおける平均燃料消費率を示す平均燃費Daf1を含む。本実施形態において、第1燃料データ算出部43は、燃料比重に基づいて、重量[mg/stroke]で示される燃料噴射量を、体積[mm/stroke]で示される燃料噴射量に変換する。タイマ61は、稼働時間Tを計測可能である。平均燃費Daf1を算出する場合、第1燃料データ算出部43は、燃料噴射量[mm/stroke]と燃料噴射回数[stroke/s]と稼働時間Tとに基づいて、稼働時間Tにおける平均燃費Daf1[L/h]を示す第1燃料データD1を算出することができる。
なお、第1燃料データD1は、規定の開始時点taと終了時点tbとの間のエンジン7の稼働時間Tにおける累積燃料消費量Dcf1を含んでもよい。累積燃料消費量Dcf1を算出する場合、第1燃料データ算出部43は、燃料噴射量と燃料噴射回数と稼働時間Tとに基づいて、稼働時間Tにおける累積燃料消費量Dcf1を示す第1燃料データD1を算出することができる。
センサデータ取得部51は、燃料センサ21の検出データ及び速度センサ22の検出データを取得する。燃料センサ21は、燃料タンク8の燃料量Mを規定周期で検出し、検出データをセンサデータ取得部51に出力する。速度センサ22は、作業車両1の走行速度Vを規定周期で検出し、検出データをセンサデータ取得部51に出力する。
第2燃料データ算出部52は、センサデータ取得部51により取得された検出データに基づいて、燃料消費に係る第2燃料データD2を算出する。第2燃料データ算出部52は、少なくとも燃料センサ21により検出された燃料タンク8の燃料量Mの変化量に基づいて、第2燃料データD2を算出する。
第2燃料データD2は、規定の開始時点taと終了時点tbとの間のエンジン7の稼働時間Tにおける燃料消費率を示す燃費Daf2を含む。タイマ61は、稼働時間Tを計測可能である。燃費Daf2を計測する場合、第2燃料データ算出部52は、稼働時間Tの開始時点ta及び終了時点tbのそれぞれの燃料タンク8の燃料量Mと稼働時間Tとに基づいて、稼働時間Tにおける燃費Daf2を示す第2燃料データD2を算出することができる。すなわち、第2燃料データ算出部52は、稼働時間Tの開始時点taの燃料タンク8の燃料量Maと稼働時間Tの終了時点tbの燃料タンク8の燃料量Mbとの差[L]と、稼働時間T[h]とに基づいて、燃費Daf2[L/h]を算出することができる。
なお、第2燃料データD2は、規定の開始時点taと終了時点tbとの間のエンジン7の稼働時間Tにおける燃料消費量Dcf2を含んでもよい。燃料消費量Dcf2を算出する場合、第2燃料データ算出部52は、稼働時間Tの開始時点ta及び終了時点tbのそれぞれの燃料タンク8の燃料量Mに基づいて、燃料消費量Dcf2を示す第2燃料データD2を算出することができる。
補正係数算出部53は、第1燃料データD1と第2燃料データD2とに基づいて、燃費データDfの算出に使用される補正係数ktを算出する。補正係数算出部53は、補正係数ktとして、第1燃料データD1と第2燃料データD2との比を算出する。第1燃料データD1がエンジン7の稼働時間Tにおける平均燃費Daf1であり、第2燃料データD2がエンジン7の稼働時間Tにおける燃費Daf2である場合、補正係数算出部53は、補正係数ktとして、平均燃費消費率Daf1と燃費消費率Daf2との比である[Daf1/Daf2]を算出する。第1燃料データD1がエンジン7の稼働時間Tにおける累積燃料消費量Dcf1を含み、第2燃料データD2がエンジン7の稼働時間Tにおける燃料消費量Dcf2を含む場合、補正係数算出部53は、補正係数ktとして、累積燃料消費量Dcf1と燃料消費量Dcf2との比である[Dcf1/Dcf2]を算出する。
補正係数ktの算出方法の一例について説明する。以下、第1燃料データD1が平均燃費Daf1であり、第2燃料データD2が燃費Daf2であることとする。
稼働時間Tの開始時点taにおける燃料量Mが燃料量Maであり、その後、稼働時間Tが経過した時点である終了時点tbにおける燃料量Mが燃料量Mbである場合、燃費Daf2を示す第2燃料データD2は、(1)式で示される。
D2=(Ma−Mb)/T …(1)
平均燃費Daf1を示す第1燃料データD1は、稼働時間Tにおける累積燃料消費量Dcf1に基づいて、(2)式で示される。
D1=Dcf1/T …(2)
補正係数ktは、第1燃料データD1と第2燃料データD2との比であり、(3)式で示される。
kt=D2/D1 …(3)
補正係数判定部54は、補正係数ktが規定範囲Rか否かを判定する。本実施形態において、規定範囲Rは、0.8以上1.2以下である。すなわち、補正係数判定部54は、求められた補正係数Ktが[0.8≦kt≦1.2]の条件を満足するか否かを判定する。例えば、第1燃料データ算出部43で算出された第1燃料データD1(平均燃費Daf1又は累積燃料消費量Dcf1)と第2燃料データD2(燃費Daf2又は燃料消費量Dcf2)とが一致する場合、補正係数ktは1であり、規定範囲R内である条件を満足する。第1燃料データ算出部43で算出された第1燃料データD1(平均燃費Daf1又は累積燃料消費量Dcf1)と第2燃料データD2(燃費Daf2又は燃料消費量Dcf2)とが異なり、求められた補正係数ktが0.8を下回ったり1.2を上回ったりした場合、補正係数ktは規定範囲R外であり条件を満足しない。
燃費データ算出部55は、規定範囲Rであると判定された補正係数ktと第1燃料データD1とに基づいて、燃料消費率を示す燃費データDfを算出する。燃費データ算出部55は、第1燃料データ算出部43により算出された第1燃料データD1と補正係数ktとを乗算して、燃費データDfを算出する。
出力部56は、燃費データ算出部55により算出された燃費データDfを出力する。出力部56は、ホイールローダ1に搭載されている表示装置18に燃費データDfを出力する。本実施形態において、出力部56は、燃費データDfを表示装置18が表示可能な表示データに変換した後、表示装置18に出力する。
また、出力部56は、作業車両1の外部のサーバ32に燃費データDfを送信する。出力部56は、通信装置30を介して、サーバ32に燃費データDfを出力する。なお、出力部56は、読み書き可能なメモリ63に燃費データDfを出力し、メモリ63は、燃費データDfを蓄積するようにしてもよい。この場合、出力部56は、予め設定したタイミングでメモリ63から燃費データDfを読み出し、通信装置30を介してサーバ32に燃費データDfを出力してもよい。
補正係数記憶部57は、補正係数判定部54において規定範囲Rであると判定された補正係数ktを記憶する。燃費データ算出部55は、補正係数算出部53により算出された補正係数ktが規定範囲Rでないと補正係数判定部54により判定された場合、補正係数記憶部57に記憶されている補正係数ktと第1燃料データ算出部43により算出された第1燃料データD1とに基づいて、燃費データDfを算出する。燃費データ算出部55は、補正係数算出部53により算出された補正係数ktが規定範囲Rであると補正係数判定部54により判定された場合、補正係数算出部53により算出された補正係数ktと第1燃料データ算出部43により算出された第1燃料データD1とに基づいて、燃費データDfを算出する。
燃料供給判定部58は、燃料センサ21の検出データに基づいて、燃料タンク8に燃料が供給されたか否かを判定する。燃料センサ21の検出データに基づいて、燃料タンク8に収容されている燃料量Mが増加していると判定した場合、燃料供給判定部58は、燃料タンク8に燃料が供給されたと判定する。燃料タンク8に収容されている燃料量Mが減少していると判定した場合、燃料供給判定部58は、燃料タンク8に燃料が供給されていないと判定する。補正係数算出部53は、燃料タンク8に燃料が供給されていないと燃料供給判定部58により判定された場合、補正係数ktを算出する。補正係数算出部53は、燃料タンク8に燃料が供給されていると燃料供給判定部58により判定された場合、補正係数ktを算出しない。
走行条件判定部59は、ホイールローダ1が規定の走行条件を満足するか否かを判定する。走行条件は、ホイールローダ1の走行速度Vが速度閾値以下である状態が規定時間継続した状態を含む。本実施形態において、速度閾値は1[km/h]であり、規定時間は60[s]である。すなわち、走行条件は、ホイールローダ1の走行速度Vが1[km/h]以下である状態が60秒間継続した状態を含む。ホイールローダ1が発進や停止を繰り返しているような状況では、慣性力により燃料タンク8に収容されている燃料の液面が大きく波打ち揺れるため、燃料センサ21は燃料量Mを安定的に計測できない。一方、ホイールローダ1が規定の走行条件を満足している状態は、慣性力が低下し燃料タンク8に収容されている燃料の液面の揺れが治まり液面が安定している状態となる。
第2燃料データ算出部52は、ホイールローダ1が規定の走行条件を満足するときにセンサデータ取得部51により取得された燃料タンク8の燃料量Mの変化量に基づいて、第2燃料データD2を算出する。走行条件判定部59は、作業車両1が低速で走行している状態又は停車した状態が、規定時間経過した場合、燃料タンク8の燃料の液面が安定していると判定する。第2燃料データ算出部52は、燃料タンク8の燃料の液面が安定しているときに燃料センサ21により検出された燃料量Mに基づいて、第2燃料データD2を算出する。
燃料量記憶部60は、センサデータ取得部51により取得され、燃料供給判定部58において燃料タンク8に燃料が供給されていないと判定されたときの燃料量Mを記憶する。
[燃費計測方法]
次に、図4、図5、及び図6を参照して、本実施形態に係る燃費計測方法について説明する。図4、図5、及び図6のそれぞれは、本実施形態に係る燃費計測方法を示すフローチャートである。
図4に示すように、本実施形態において、燃費計測方法は、補正係数ktを算出する補正係数算出フェーズSP1と、補正係数算出フェーズSP1において算出された補正係数ktに基づいて燃費データDfを算出する燃費データ出力フェーズSP2とを含む。図5は、補正係数算出フェーズSP1を示すフローチャートである。図6は、燃費データ出力フェーズSP2を示すフローチャートである。
図5を参照しながら補正係数算出フェーズSP1について説明する。
エンジン制御装置40Aにおいて、噴射データ取得部42は、エンジン制御部41から燃料噴射量及び噴射回数を含む噴射データを取得する。また、噴射データ取得部42は、噴射データ記憶部44から燃料比重及びインジェクタ補正係数を含む噴射データを取得する(ステップSA1)。
第1燃料データ算出部43は、噴射データに基づいて、第1燃料データD1を算出する。本実施形態において、第1燃料データ算出部43は、第1燃料データD1として、規定の開始時点taと終了時点tbとの間のエンジン7の稼働時間Tにおける累積燃料消費量Dcf1を算出する(ステップSA2)。
第1燃料データ算出部43は、燃料比重に基づいて、重量[mg/stroke]で示される燃料噴射量を、体積[mm/stroke]で示される燃料噴射量に変換する。タイマ61は、稼働時間Tを計測可能である。累積燃料消費量Dcf1を算出する場合、第1燃料データ算出部43は、燃料噴射量[mm/stroke]と燃料噴射回数[stroke/s]と稼働時間Tとに基づいて、稼働時間Tにおける累積燃料消費量Dcf1を示す第1燃料データD1を算出することができる。
データ処理装置40Bにおいて、センサデータ取得部51は、速度センサ22からホイールローダ1の走行速度Vの検出データを取得し、燃料センサ21から燃料タンク8の燃料量Mの検出データを取得する(ステップSB1)。
走行条件判定部59は、ホイールローダ1の走行速度Vの検出データに基づいて、ホイールローダ1が規定の走行条件を満足するか否かを判定する(ステップSB2)。
走行条件は、ホイールローダ1の走行速度Vが速度閾値である1[km/h]以下である状態が規定時間である60[s]継続した状態を含む。
ステップSB2において、ホイールローダ1が走行条件を満足すると判定された場合(ステップSB2:Yes)、燃料供給判定部58は、燃料タンク8の燃料量Mの検出データに基づいて、燃料タンク8に燃料が供給されたか否かを判定する。すなわち、燃料供給判定部58は、燃料タンク8に収容されている燃料量Mが前回の検出時よりも減少したか否かを判定する(ステップSB3)。
ステップSB3において、燃料タンク8に収容されている燃料量Mが増加していると判定した場合(ステップSB3:No)、燃料供給判定部58は、燃料タンク8に燃料が供給されたと判定する。燃料タンク8に収容されている燃料量Mが減少していると判定した場合、燃料供給判定部58は、燃料タンク8に燃料が供給されていないと判定する。
ステップSB3において、燃料タンク8に収容されている燃料量Mが減少していると判定した場合(ステップSB3:Yes)、燃料供給判定部58は、燃料量記憶部60に記憶されている燃料量Mと、ステップSB1において取得されステップSB2において走行条件を満足すると判定されステップSB3において燃料タンク8に燃料が供給されていないと判定されたときの燃料量Mとの差を示す燃料量Mの変化量が、変化量閾値C以上か否かを判定する(ステップSB4)。
本実施形態において、変化量閾値Cは、156[L]である。以下の説明において、燃料量記憶部60に記憶されている燃料量Mを適宜、前回燃料量Ma、と称し、ステップSB1において取得されステップSB2において走行条件を満足すると判定されステップSB3において燃料タンク8に燃料が供給されていないと判定されたときの燃料量Mを適宜、今回燃料量Mb、と称する。前回燃料量Maは、ホイールローダ1の稼働時間Tの開始時点taにおいて計測された燃料量Maに相当する。今回燃料量Mbは、ホイールローダ1の稼働時間Tの終了時点tbにおいて計測された燃料量Mbに相当する。
ステップSB4において、燃料量Mの変化量が変化量閾値C以上であると判定された場合(ステップSB4:Yes)、第2燃料データ算出部52は、燃料タンク8の燃料量Mの変化量に基づいて、第2燃料データを算出する(ステップSB5)。
本実施形態において、第2燃料データ算出部52は、第2燃料データD2として、規定の開始時点taと終了時点tbとの間のエンジン7の稼働時間Tにおける燃費Daf2を算出する。第2燃料データ算出部52は、稼働時間Tの開始時点taの燃料タンク8の燃料量Mを示す前回燃料量Maと稼働時間Tの終了時点tbの燃料タンク8の燃料量Mを示す今回燃料量Mbとの差[L]と、稼働時間T[h]とに基づいて、燃費Daf2[L/h]を算出することができる。すなわち、第2燃料データ算出部52は、上述の(1)式に基づいて、燃費Daf2を示す第2燃料データD2を算出する。
補正係数算出部53は、ステップSA2において算出された累積燃料消費量Dcf1を示す第1燃料データD1と、ステップSB5において算出された燃費Daf2を示す第2燃料データD2とに基づいて、補正係数ktを算出する(ステップSB6)。
すなわち、補正係数算出部53は、上述の(2)式及び(3)式に基づいて、補正係数ktを算出する。
補正係数判定部54は、ステップSB6において算出された補正係数ktが規定範囲Rか否かを判定する(ステップSB7)。
上述のように、本実施形態において、規定範囲Rは、0.8以上1.2以下である。補正係数判定部54は、求められた補正係数Ktが[0.8≦kt≦1.2]の条件を満足するか否かを判定する。
ステップSB7において、補正係数ktが規定範囲Rであると判定された場合(ステップSB7:Yes)、補正係数判定部54は、規定範囲Rであると判定された補正係数ktを補正係数記憶部57に記憶させる。
補正係数記憶部57に既に記憶されている補正係数ktは、ステップSB6において算出されステップSB7において規定範囲Rであると判定された新たな補正係数ktに更新される(ステップSB8)。
ステップSB7において、補正係数ktが規定範囲Rでないと判定された場合(ステップSB7:No)、補正係数判定部54は、補正係数記憶部57に記憶されている補正係数ktを更新しない(ステップSB9)。
すなわち、前回燃料量Maに基づいて算出された補正係数ktを示す前回補正係数ktaが補正係数記憶部57に維持される。
燃料量記憶部60に既に記憶されている前回燃料量Maは、ステップSB3で燃料タンク8に燃料が供給されたと判定された場合(ステップSB3:No)、又は、ステップSB3において燃料タンク8に燃料が供給されていないと判定されステップSB4において前回燃料量Maに対して変化量閾値Cよりも減少したと判定された場合、今回燃料量Mbに更新される(ステップSB10)。
ステップSB2において、ホイールローダ1が走行条件を満足しないと判定された場合(ステップSB2:No)、ステップSB4において、燃料量Mの変化量が変化量閾値C未満であると判定された場合(ステップSB4:No)、ステップSB1の処理に戻り、補正係数算出フェーズSP1が繰り返される。
次に、図6を参照しながら燃費データ出力フェーズSP2について説明する。
エンジン制御装置40Aにおいて、噴射データ取得部42は、エンジン制御部41から燃料噴射量及び噴射回数を含む噴射データを取得する。また、噴射データ取得部42は、噴射データ記憶部44から燃料比重及びインジェクタ補正係数を含む噴射データを取得する(ステップSA21)。
第1燃料データ算出部43は、噴射データに基づいて、第1燃料データD1を算出する。本実施形態において、第1燃料データ算出部43は、第1燃料データD1として、規定の開始時点taと終了時点tbとの間のエンジン7の稼働時間Tにおける平均燃費Daf1を算出する(ステップSA22)。
燃費データ算出部55は、補正係数記憶部57から、規定範囲Rであると判定された補正係数ktを取得する(ステップSB21)。
図5に示したステップSB9において、補正係数ktが規定範囲Rであると判定された場合、今回燃料量Mbに基づいて算出された最新の補正係数ktを示す今回補正係数ktbが補正係数記憶部57に記憶されている。燃費データ算出部55は、補正係数記憶部57に記憶されている今回補正係数ktbを取得する。一方、図5に示したステップSB9において、補正係数ktが規定範囲Rでないと判定された場合、補正係数記憶部57は更新されず(ステップSB13)、前回燃料量Maに基づいて算出された前回補正係数ktaが補正係数記憶部57に記憶されている。燃費データ算出部55は、補正係数記憶部57に記憶されている前回補正係数ktaを取得する。
燃費データ算出部55は、補正係数記憶部57から取得した補正係数ktと、ステップSA22において算出された第1燃料データD1とに基づいて、燃費データDfを算出する(ステップSB22)。
燃費データ算出部55は、補正係数ktと第1燃料データD1とを乗算することによって、燃費データDfを算出する。
出力部56は、燃費データ算出部55により算出された燃費データDfを表示装置18及びサーバ32のそれぞれに出力する(ステップSB23)。さらに、出力部56は、メモリ63に燃費データDfを出力しメモリ63は燃費データDfを蓄積してもよい。
[コンピュータシステム]
図7は、本実施形態に係るコンピュータシステム1000を示すブロック図である。上述のエンジン制御装置40A、データ処理装置40B、及びサーバ32のそれぞれは、コンピュータシステム1000を含む。コンピュータシステム1000は、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサ1001と、ROM(Read Only Memory)のような不揮発性メモリ及びRAM(Random Access Memory)のような揮発性メモリを含むメインメモリ1002と、ストレージ1003と、入出力回路を含むインターフェース1004とを有する。上述のエンジン制御装置40A、データ処理装置40B、及びサーバ32の機能は、プログラムとしてストレージ1003に記憶されている。プロセッサ1001は、プログラムをストレージ1003から読み出してメインメモリ1002に展開し、プログラムに従って上述の処理を実行する。なお、プログラムは、ネットワークを介してコンピュータシステム1000に配信されてもよい。
[効果]
以上説明したように、本実施形態によれば、補正係数算出フェーズSP1において、エンジン7に噴射される燃料噴射量に基づいて第1燃料データD1が算出される。燃料タンク8の燃料量Mの変化量(減少量)に基づいて第2燃料データD2が算出される。第1燃料データD1と第2燃料データD2とが比較され、第1燃料データD1と第2燃料データD2とが同一又は近似する場合、すなわち、第1燃料データD1と第2燃料データD2との比が1又は1近傍である場合(規定範囲Rである場合)、第1燃料データD1と第2燃料データD2との比が補正係数ktとして採用される。燃費データ出力フェーズSP2においては、補正係数算出フェーズSP1において算出された補正係数ktを用いて、エンジン7に噴射される燃料噴射量に基づいて算出された第1燃料データD1を補正することにより、正確な燃費データDfをリアルタイムで求めることができる。
例えば、ホイールローダ1が走行条件を満足するときに計測された燃料量Mに基づいて補正係数ktを算出しても、ホイールローダ1の燃料タンク8が傾斜している場合、収容されている燃料の液面も大きく傾斜している可能性が高く、燃料センサ21は正確な燃料量Mを検出することが困難となる。燃料センサ21により検出される燃料量Mが不正確である場合、第2燃料データD2も不正確である可能性が高い。
本実施形態においては、第1燃料データD1と第2燃料データD2とを比較して、第1燃料データD1と第2燃料データD2とが同一又は近似した場合に、補正係数ktを、燃費を求めるために利用可能なものとして算出する。これにより、不正確な第2燃料データD2に基づいて補正係数ktが算出されてしまう不具合の発生を抑制することができる。
本実施形態においては、第1燃料データD1と第2燃料データD2とが近似しない場合、すなわち、第1燃料データD1と第2燃料データD2との比が規定範囲Rでない場合、補正係数記憶部57に記憶されている前回補正係数ktaに基づいて第1燃料データD1を補正することにより、燃費データDfをリアルタイムで計測する場合の計測精度の悪化を抑制することができる。
[他の実施形態]
なお、上述の実施形態においては、作業車両1がホイールローダであることとした。作業車両1は、作業において走行と停止とを頻繁に繰り返すダンプトラックでもよい。また、作業車両1は、作業において作業機の駆動と駆動停止とを頻繁に繰り返したり、走行と停止とを頻繁に繰り返したりするブルドーザ、モータグレーダ、エンジン式フォークリフト、及び油圧ショベルの少なくとも一つでもよい。
1…ホイールローダ(作業車両)、2…車体、2F…車体前部、2R…車体後部、3…運転台、3R…運転室、4…走行装置、5…車輪、5F…前輪、5R…後輪、6…タイヤ、6F…前タイヤ、6R…後タイヤ、7…エンジン、8…燃料タンク、9…油圧ポンプ、10…作業機、11…ブーム、12…バケット、12B…先端部、13…ブームシリンダ、14…バケットシリンダ、15…ベルクランク、16…リンク、17…操作装置、18…表示装置、19…関節機構、21…燃料センサ、22…速度センサ、23…インジェクタ、30…通信装置、31…通信ネットワーク、32…サーバ(コンピュータシステム)、40…制御装置、40A…エンジン制御装置、40B…データ処理装置、41…エンジン制御部、42…噴射データ取得部、43…第1燃料データ算出部、50…燃費計測システム、51…センサデータ取得部、52…第2燃料データ算出部、53…補正係数算出部、54…補正係数判定部、55…燃費データ算出部、56…出力部、57…補正係数記憶部、58…燃料供給判定部、59…走行条件判定部、60…燃料量記憶部、61…タイマ、62…タイマ、63…メモリ、D1…第1燃料データ、C…変化量閾値、Daf1…平均燃費、Dcf1…累積燃料消費量、D2…第2燃料データ、Daf2…燃費、Dcf2…燃料消費量、kt…補正係数、kta…前回補正係数、ktb…今回補正係数、M…燃料量、Ma…燃料量(前回燃料量)、Mb…燃料量(今回燃料量)、R…規定範囲、T…稼働時間、V…走行速度。

Claims (12)

  1. エンジンに噴射される燃料噴射量に基づいて燃料消費に係る第1燃料データを算出する第1燃料データ算出部と、
    燃料タンクの燃料量の変化量に基づいて燃料消費に係る第2燃料データを算出する第2燃料データ算出部と、
    前記第1燃料データと前記第2燃料データとに基づいて補正係数を算出する補正係数算出部と、
    前記補正係数が規定範囲か否かを判定する補正係数判定部と、
    前記規定範囲であると判定された前記補正係数と前記第1燃料データとに基づいて燃料消費率を示す燃費データを算出する燃費データ算出部と、
    を備える作業車両の燃費計測システム。
  2. 前記規定範囲であると判定された前記補正係数を記憶する補正係数記憶部を備え、
    前記燃費データ算出部は、前記補正係数算出部により算出された前記補正係数が規定範囲でないと判定された場合、前記補正係数記憶部に記憶されている前記補正係数と前記第1燃料データとに基づいて、前記燃費データを算出する、
    請求項1に記載の作業車両の燃費計測システム。
  3. 作業車両が規定の走行条件を満足するか否かを判定する走行条件判定部を備え、
    前記第2燃料データ算出部は、前記作業車両が前記走行条件を満足するときに取得された前記燃料タンクの燃料量の変化量に基づいて、前記第2燃料データを算出する、
    請求項1又は請求項2に記載の作業車両の燃費計測システム。
  4. 前記走行条件は、前記作業車両の走行速度が速度閾値以下である状態が規定時間継続した状態を含む、
    請求項3に記載の作業車両の燃費計測システム。
  5. 前記燃料タンクに燃料が供給されたか否かを判定する燃料供給判定部を備え、
    前記補正係数算出部は、前記燃料タンクに燃料が供給されていないと判定された場合、前記補正係数を算出する、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の作業車両の燃費計測システム。
  6. 前記燃費データを出力する出力部を備え、
    前記出力部は、作業車両に搭載されている表示装置に前記燃費データを出力する、
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の作業車両の燃費計測システム。
  7. 前記燃費データを出力する出力部を備え、
    前記出力部は、作業車両の外部のコンピュータシステムに前記燃費データを送信する、
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の作業車両の燃費計測システム。
  8. 前記第2燃料データは、前記エンジンの稼働時間における燃料消費率を含み、
    前記第2燃料データ算出部は、前記稼働時間の開始時点及び終了時点のそれぞれの前記燃料タンクの燃料量と前記稼働時間とに基づいて、前記第2燃料データを算出する、
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の作業車両の燃費計測システム。
  9. 前記第1燃料データは、前記稼働時間における平均燃料消費率を含み、
    前記第1燃料データ算出部は、前記燃料噴射量と燃料噴射回数と前記稼働時間とに基づいて、前記第1燃料データを算出し、
    前記補正係数算出部は、前記補正係数として、前記第1燃料データと前記第2燃料データとの比を算出する、
    請求項8に記載の作業車両の燃費計測システム。
  10. 前記第2燃料データは、前記エンジンの稼働時間における燃料消費量を含み、
    前記第2燃料データ算出部は、前記稼働時間の開始時点及び終了時点のそれぞれの前記燃料タンクの燃料量に基づいて、前記第2燃料データを算出する、
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の作業車両の燃費計測システム。
  11. 第1燃料データは、前記稼働時間における累積燃料消費量を含み、
    前記第1燃料データ算出部は、前記燃料噴射量と燃料噴射回数と前記稼働時間とに基づいて、前記第1燃料データを算出し、
    前記補正係数算出部は、前記補正係数として、前記燃料消費量と前記累積燃料消費量との比を算出する、
    請求項10に記載の作業車両の燃費計測システム。
  12. エンジンに噴射される燃料噴射量に基づいて燃料消費に係る第1燃料データを算出することと、
    燃料タンクの燃料量の変化量に基づいて燃料消費に係る第2燃料データを算出することと、
    前記第1燃料データと前記第2燃料データとに基づいて補正係数を算出することと、
    前記補正係数が規定範囲か否かを判定することと、
    前記規定範囲であると判定された前記補正係数と前記第1燃料データとに基づいて燃料消費率を示す燃費データを算出することと、
    を含む作業車両の燃費計測方法。
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