JP5818236B2 - 車載機器及びプログラム - Google Patents

車載機器及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5818236B2
JP5818236B2 JP2010179755A JP2010179755A JP5818236B2 JP 5818236 B2 JP5818236 B2 JP 5818236B2 JP 2010179755 A JP2010179755 A JP 2010179755A JP 2010179755 A JP2010179755 A JP 2010179755A JP 5818236 B2 JP5818236 B2 JP 5818236B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel consumption
correction
instantaneous fuel
instantaneous
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010179755A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012036872A (ja
Inventor
圭三 高橋
圭三 高橋
Original Assignee
株式会社ユピテル
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ユピテル filed Critical 株式会社ユピテル
Priority to JP2010179755A priority Critical patent/JP5818236B2/ja
Publication of JP2012036872A publication Critical patent/JP2012036872A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5818236B2 publication Critical patent/JP5818236B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、車両の燃費を求め、報知を行なう車載機器等に関するものである。
車両に搭載され、その車両の運転者等に各種の情報を提供する車載機器の一つとして、燃費計がある。燃費計により、現在走行中の燃費(瞬間燃費)がリアルタイムでわかれば、運転操作と燃費の相関を理解しやすく、燃費の良い運転を心がけることが容易にでき、省エネにもなり好ましい。
この燃費計は、車両から出力される情報に基づいて燃費を算出し、その算出結果を表示するものである。すなわち、燃費は、
燃費=走行距離/使用燃料 [km/リットル]
により求めることができる。そして、走行距離は、例えば一定距離走行する毎に車両から出力される車速パルスを、車両から取得し、取得した車速にこの一定距離を乗じて求めることができる。また、使用燃料は、吸入空気量やインジェクションを開いている時間から求めることができる。
但し、実際には、吸入空気量等に基づいて推定する使用燃料の値は、実際のものと異なるため、上記の式に基づいて求めた燃費は、現実の値とずれを生じる。そこで、通常は、実際に走行した距離と、その走行するために使用した燃料の総量に基づいて補正係数を求め、上記の燃費を求める式に補正係数を掛けることで、実際の値に近い燃費を求めることが行われる。実際に使用した燃料の総量は、一度満タンに給油した後、走行し、次に給油するときも満タンにする。そして、当該次に給油した祭の給油量が、使用した燃料の総量となる。また、その期間に走行した距離は、例えば、最初に給油する際に車両に実装されている走行距離のメータをリセットし、次に給油した際の走行距離から求めることができる。燃費を求め、表示する車載機器としては、例えば特許文献1に開示された技術がある。
特開平11−180185号公報
上記の補正係数は、燃料タンクを満タンにしてから次に給油するまでの比較的長い距離走行した状態で求める。そのため、走行状態や走行場所が異なる条件で取得した様々な情報に基づいて補正係数が求められるので、実際に燃費を算出する際の条件が、補正係数を求めた際の条件と異なる場合には、補正が正しく行われず、正確な燃費を算出することができない。例えば、普段一般道路を走行していて旅行前に給油した場合、補正係数は一般道路で走行、つまり、一時停止を比較的頻繁に行うと共に、走行時も増減速を行い燃費が悪い走行のときに求めたものとなる。そしてその補正係数を利用した実際の燃費の算出を、高速道路での走行、つまり、高速で継続して一定速度で走行している比較的燃費の良い走行状態のときに行うと、正確な燃費を求めことができない。また、上記とは逆に高速道路を走行した後にインターチェンジを降りた直後に給油をし、その後に一般道路を走行する場合、上記と逆の現象が生じるので、やはり正しい補正ができない。さらに、同じ一般道路でも、市街地と郊外を走行した場合でも、上記の高速道路との差よりも少ないものの、適切な補正係数とはならず、やはり正しい燃費を求めることができない。
さらに、仮に1リットル当たり10km走行するとして、給油量が40リットルとすると、400km走行したことになる。そして、400km全部が高速道路を走行することは限らず、高速道路と一般道路の走行が混在することが多々ある。例えば、400kmのうち、200kmが高速道路を走行し、200kmが一般道路を走行したとすると、補正係数は高速道路のみを走行したときに求められる補正係数と、一般道路のみを走行したときに求められる補正係数の中間の値となり、その後はいずれの道路を走行したとしても正しい燃費を求めることができなくなる。
よって、現在走行中の状況にあった正しい補正を行い、正確な燃費を求めることができるようにしたい課題がある。
上述した目的を達成するために、本発明に係る車載機器は、(1)車両から瞬間燃費の情報と、残燃料に関する情報を取得する取得手段と、走行距離を求める走行距離算出手段と、取得した前記残燃料の情報から特定される燃料の使用量と、前記走行距離算出手段で求めた走行距離から実際の燃費を算出し、その実際の燃費に基づいて前記瞬間燃費の情報に基づいて求められる瞬間燃費を補正する制御手段と、その制御手段で求めた補正後の瞬間燃費を報知する手段を備えるようにした。
走行距離算出手段は、例えば、実施形態のようにGPS受信器を備える場合、車両の位置情報の履歴から移動距離を求めるものにより実現できる。また、車両から車速パルス等の走行距離を求めるための情報を取得し、それに基づいて算出するものでも良い。残燃料に関する情報としては例えば残燃料の情報そのものを用いるとよい。車両から得られる実際の燃料の使用量と、その間の走行距離から、比較的直近の正確な平均燃費を求めることができる。車両から得られる瞬間燃費に関する情報は、そのときの正確な瞬間燃費ではなく実際のものとある程度ずれを生じているが、上記の正確な平均燃費を用いて取得した情報に基づく瞬間燃費を補正処理することで、実際の瞬間燃費に近い、より正確な瞬間燃費の補正データ(補正後のデータ(以下、同様))を求めることができる。その補正した瞬間燃費は、より正確であるため、ドライバーは直前の運転の燃費に与える影響を正しく理解することができ、省エネ・エコ運転を促すのに適する。
(2)前記制御手段は、取得した前記残燃料の情報から特定される燃料の使用量と、前記走行距離算出手段で求めた前記使用量の燃料を消費する期間の走行距離から実際の燃費を算出し、その実際の燃費と前記瞬間燃費の情報に基づいて補正係数を求め、その補正係数を求めた以降に前記取得手段で取得した前記瞬間燃費の情報に基づき求められる瞬間燃費をその補正係数で補正するものとすることができる。瞬間燃費の情報に基づくとは、例えば、瞬間燃費の情報から求められる前記期間の平均燃費または瞬間燃費の平均などを利用することができる。ある期間に走行した走行距離は、走行距離算出手段で精度良く求めることができる。そして、その期間での燃料の使用量は、残燃料に関する情報から精度良く求めることができる。また、同じ期間で瞬間燃費を求め続け、その期間の瞬間燃費の平均値を求める。そして、瞬間燃費が正確であれば、上記の残燃料に基づく平均燃費と瞬間燃費の平均値は一致或いはほぼ一致するが、通常はずれるので、そのずれを修正するための補正係数を求める。よって、補正係数を求めた以降は、瞬間燃費に対して補正係数を用いて補正することで実際の値に近いものに修正できる。実施形態では、車両から出力される残燃料の情報の分解能が0.5リットルであることから、定期的に残燃料の情報を取得し、残燃料の値が前回変わってから今回変わる(分解能分だけ減少する)までの期間を1つの補正対象期間として繰り返し補正係数を求めるようにしたが、複数回分(所望の燃料の使用量分)をまとめて1つの期間として補正係数を求めるようにしても良い。
(3)上記の(2)の発明を前提とし、前記補正係数は、前記期間の前に前記制御手段で求めた補正係数で補正した瞬間燃費を加味して求めるようにするとよい。ここで、前記期間の前に前記制御手段で求めた補正係数で補正した瞬間燃費を加味して求める方法の一例としては、前記期間の前に前記制御手段で求めた補正係数で補正した瞬間燃費の平均を用いて補正係数を求める方法をとるとよい。もちろんこれ以外の方法でも良く、例えば、前の期間において補正された値に対して、今回さらに補正を加えるようにして、補正係数を求めればよい。このようにすると、補正係数により補正された瞬間燃費は、徐々に実際の残燃料に基づく平均燃費に近づくこととなる。
(4)現在走行している道路の道路種別を判定する手段を備え、前記制御手段は、現在走行中の道路と同じ道路種別の道路を走行して得られた前記実際の燃費に基づいて瞬間燃費の補正をするように構成すると良い。また、(2)の発明を前提とすると、前記制御手段は、走行している道路の道路種別ごとに前記補正係数を求め、現在走行している道路の道路種別と同じ道路種別についての補正係数に基づいて補正するとよい。道路種別は、例えば高速道路と一般道路のように2種類に分けるものでも良いし、一般道路を郊外と市街地などさらにわけてもよい。道路種別の判定は、例えば、高速道路と一般道路を区別する場合、高速道路は有限で有ることから、その位置情報を記録しておいたデータを記憶保持しておき、現在の位置情報から高速道路か否かを判別することができる。また、高速道路の場合には、一般道路に比べて平均の走行速度も速く、また、一時停止することもないので連続走行している期間が長いという特徴がある。そこで、係る特徴を認識しどちらを走行しているかを判別するようにしてもよく、その他各種の判定方式を採ることができる。例えば高速道路と一般道路では、通常燃費が異なる。従って、異なる道路種別の道路を走行したときの残燃費の情報に基づいて補正しても、正しい補正処理をすることは難しい。そこで、現在走行している道路と道路種別と同じ道路を走行しているときの残燃料の情報に基づいて補正するように制御することでより正確な瞬間燃費を求めることができる。
(5)上記(2),(3)の発明を前提とし、前記制御手段は、現在走行している道路の道路種別を判定する手段を備え、前記補正係数は道路種別ごとに求め、前記瞬間燃費の補正は、現在走行中の道路の道路種別に対応する補正係数に基づいて行うようにしてもよい。同じ道路種別の道路を走行しているときに得られた補正係数を用いて補正処理することで、上記の(4)と同様に正確な瞬間燃費を求めることができる。また、走行する道路の道路種別が切り替わった場合でも、これから走行する道路と同じ道路種別についての補正係数が存在する場合、走行直後から比較的高精度な補正処理を行い、正確な瞬間燃費を求めることができる。
(6)前記瞬間燃費の情報は、瞬間燃費そのもの或いは瞬間燃費を求めるための情報のいずれかとすることができる。車両から出力される車両情報は、車種により異なり、瞬間燃費が出力されてくる場合には、その情報をそのまま瞬間燃費として使用することができる。また、瞬間燃費を求めるための情報のように瞬間燃費に間接的に関係する情報も瞬間燃費の情報となり、一例としては、燃料噴射量や、その燃料噴射量と相関性が高い吸入空気量や、燃料を噴射していることを特定するためのインジェクションの開閉状態を通知する情報などがある。
(7)補正後の瞬間燃費を報知する手段は、求めた値を数値表示する機能,時系列でまとめてグラフ表示する機能,燃費を複数のレベルに分け求めた補正後の瞬間燃費の属するレベルを報知する機能の少なくとも1つを備えるとよい。表示部等の視覚を利用して報知するものが、ユーザは直感的に燃費の情報を知ることができて好ましいが、音声などを利用する報知態様でも良い。
(8)上記の(1)〜(7)のいずれかに記載の車載機器における制御手段としての機能をコンピュータに実現させるためのプログラム。
本発明によれば、車両から出力される残燃料の情報を取得し、それに基づいて実際の平均燃費を求め、求めた平均燃費を用いて瞬間燃費を補正するようにしたので、現在走行中の状況にあった補正を行い、正確な瞬間燃費を求めることができる。
本発明の好適な一実施形態であるレーダー探知機の構成を示す図である。 レーダー探知機のブロック図である。 待ち受け画面・レーダースコープ・GPS警報の表示例を示す図である。 レーダー波警報機能における警報画面の表示例を示す図である。 燃費情報記憶部のデータ構造の一例を示す図である。 燃費計機能における表示例を示す図である。 燃費計機能における表示例を示す図である。 瞬間燃費の補正の効果を説明するグラフである。
図1,図2は、本発明の車載機器として好適な一実施形態であるレーダー探知機の構成を示している。本レーダー探知機は通常ダッシュボード上に取り付けられる。本レーダー探知機は、図1に示すように、ケース本体1の上面にソーラーパネル2並びにスイッチ部3を配置し、ケース本体1の前面側(車両前方へ配置される側(フロントガラス側))内部に速度測定装置の発する周波数帯のマイクロ波を検知するマイクロ波受信器4を配置し、ケース本体1の後面側(車両後方へ配置される側(ユーザ側))に表示部5と警報ランプ6と赤外線通信機7とリモコン受信器16を配置している。また、ケース本体1の上面側内部には、GPS受信器8を配置する。さらに、ケース本体1の一方の側面には、アダプタージャック9を配置し、他方の側面には電源スイッチ10並びに図示省略するDCジャックを配置する。また、ケース本体1内には、スピーカ20も内蔵している。本実施形態では、表示部5は2.4インチの小型液晶ディスプレイであり、表示部5を実装するケース本体1の後方側の高さHは、その他の部位の高さH0よりも大きくしている。
図2に示すように、赤外線通信機7は携帯電話機12等の赤外線通信機を内蔵した通信装置との間でデータの送受を行なう。アダプタージャック9は、メモリカードリーダ13を接続する端子である。アダプタージャック9にメモリカードリーダ13を接続することで、そのメモリカードリーダ13に装着されたメモリカード14に格納されたデータを内部に取り込むことができる。より具体的には、メモリカード14に格納されたデータは、新規な目的物の情報(経度・緯度を含む位置情報,種別情報等)などの更新情報があり、その更新情報が制御部18経由で装置に内蔵されるデータベース19に格納(ダウンロード)され、データ更新がされる。なお、メモリカードリーダ13の機能は、本体ケース1内に内蔵するように構成してもよい。
データベース19は、制御部18のマイコン内あるいはマイコンに外付けした不揮発性メモリ(たとえばEEPROM)である。データベース19には、出荷時に一定の目的物に関する情報を登録しており、その後に追加された目的物についてのデータ等が上記のようにしてデータ更新することができる。また、データ更新は、赤外線通信機7を介して行なうこともできる。
DCジャックは、図示省略のシガープラグコードを接続するためのもので、そのシガープラグコードを介して車両のシガーソケットに接続して電源供給を受け得るようにする。無線受信器15は、飛来する所定周波数の無線を受信する。リモコン受信器16は、赤外線によりリモコン(携帯機:子機)17とデータ通信をし、装置に対する各種の設定を行なう。また、スイッチ部3も制御部18に接続され(図示省略)、リモコン17と同様の設定を行えるようになっている。リモコン17には、待受切替ボタン、詳細切替ボタン、履歴表示ボタン、キャンセルボタン、決定ボタンと、上下左右の十字ボタンを備えている。
また、制御部18は、上記の各種の入力機器(GPS受信器8、マイクロ波受信器4、無線受信器15、リモコン受信器16、メモリカードリーダ13、赤外線通信機7)から入力される情報に基づき所定の処理を実行し、出力機器(表示部5,警報ランプ6,スピーカ20)を利用して所定の警報・メッセージを出力する。なお、これらの基本構成は、基本的に従来のものと同様のものを用いることができる。
さらに本実施形態のレーダー探知機は、車両に実装されているOBD−II(IIはローマ数字の「2」であり、以下「OBD−II」を「OBD2」と記す)コネクタに接続する接続ケーブル22を備え、この接続ケーブル22の先端には、OBD2コネクタに着脱自在に装着できるコネクタ端子23が取り付けられている。OBD2コネクタは、故障診断コネクタとも称され、車両のECUに接続され、定期的に各種の車両情報が出力される。そこで、この接続ケーブル22に取り付けられたコネクタ端子23と、車両本体側のOBD2コネクタとを連結することで、制御部18は、各種の車両情報を定期的に取得することができる。
この車両情報としては、車両の車速、インジェクション噴射時間、吸入空気量、残燃料の情報等がある。残燃料は、現在の燃料タンクに残っている燃料の量であり、0.5リットルの分解能で出力される。よって、残燃料を定期的に取得し、前回の残燃料と今回の残燃料との間で変化が発生したタイミングを記録することで、前回変化が発生してから今回変化が生じるまでに消費された燃料は、0.5リットルと言える。また、定期的(例えば1秒ごと)に瞬間燃費の情報が出力されるものもある。
また上記の接続ケーブル22は、レーダー探知機のケースに一体的に取り付けられていても良いし、ケースに接続端子を設け、着脱自在としてもよい。着脱自在とした場合、燃費計機能を利用しないユーザは、接続ケーブル22を取り外すことで、配線がダッシュボード上等において散らかるのを抑制し、レーダー探知機の周囲をすっきりとさせることができる。
さらにまた、レーダー探知機は、燃費情報記憶部24を備える。この燃費情報記憶部24は、上記の取得した車両情報を格納したり、制御部18がその車両情報その他の情報に基づいて演算処理した結果を格納したりするものである。この燃費情報記憶部24は、ハードウェアとしては、データベース19や、メモリカード14と同じメモリ媒体を用いても良いし、別の媒体でも良い。また、制御部18内のメモリを利用しても良い。
本実施形態のレーダー探知機における機能は、制御部18に有するコンピュータが実行するプログラムとして制御部18のEEPROM上に格納され、これを制御部18に有するコンピュータが実行することで実現される。
制御部18の有するプログラムによってコンピュータが実現する機能としては、待ち受け画面表示機能、レーダースコープ表示機能、GPS警報機能、レーダー波警報機能、無線警報機能、燃費計機能などが挙げられる。
待ち受け画面表示機能は、図3(a)に示すように、GPS受信器8によって検出した自車両の速度、緯度、経度、高度を表示する機能である。レーダースコープ表示機能は、図3(b)に示すように、GPS受信器8によって検出した現在位置から所定の範囲内(例えば約1kmの範囲内)にある目的物をデータベース19に記憶された位置情報に基づいて検索し、自車位置と目的物の位置との相対的な位置関係を表示部5に表示させる機能である。図3(b)中の左側の「W」が西、右側の「E」が東、上側の「N」が北の方角を示し、「W」と「E」を結ぶ左右方向の線と「N」から下へ伸びる上下方向の線との交点にあるアイコンが自車位置を示している。また「L」「RD」「P」「N」等の文字を有するアイコンが目的物の種類と位置を示す。図3(a)に示すような待ち受け画面表示機能実行中にリモコン17に設けた待受切替ボタンの押下が検出された場合、図3(b)に示すようなレーダースコープ表示機能に切り替える。また、レーダースコープ表示機能実行中にリモコン17に設けた待受切替ボタンの押下が検出された場合、待ち受け画面表示機能に切り替える処理を行う。
制御部18は、待ち受け画面表示機能またはレーダースコープ表示機能の実行中に、発生したイベントに応じて、GPS警報機能、レーダー波警報機能、無線警報機能、トンネル内速度測定装置警報機能等の各機能を実現する処理を実行する。
GPS警報機能は、待ち受け画面表示機能またはレーダースコープ表示機能の実行中に、データベース19に記憶された目的物の緯度経度とGPS受信器8によって検出した現在位置の緯度経度から両者の距離を求め、求めた距離がデータベース19に記憶された接近警報距離になった場合に、データベース19に記憶された写真または模式図のデータを読み出して表示部5に表示させるとともに、データベース19に記憶された音声データを読み出してスピーカ20から接近警報音声を出力する接近報知を行なう機能である。
こうした目的物としては、固定式速度測定装置(レーダーのようにレーダー波(マイクロ波)を発する速度測定装置やループコイルのように、レーダー波を発しない速度測定装置を含む)、制限速度切替りポイント、取締エリア、検問エリア、駐禁監視エリア、Nシステム、交通監視システム、交差点監視ポイント、信号無視抑止システム、警察署、事故多発エリア、車上狙い多発エリア、急/連続カーブ(高速道)、分岐/合流ポイント(高速道)、ETCレーン事前案内(高速道)、サービスエリア(高速道)、パーキングエリア(高速道)、パーキングエリア(高速道)、ハイウェイオアシス(高速道)、スマートインターチェンジ(高速道)、PA/SA内 ガソリンスタンド(高速道)、トンネル(高速道)、ハイウェイラジオ受信エリア(高速道)、県境告知、道の駅、ビューポイントパーキング等があり、これらの目的物の位置を示す緯度経度情報と目的物の種別情報と表示部5に表示する模式図または写真のデータとスピーカ20から出力する音声の音声データとを対応付けてデータベース19に記憶している。
例えば、図3(a)の待ち受け画面表示機能または図3(b)のレーダースコープ機能の実行中に、目的物であるループコイルと自車との距離がデータベース19に記憶された接近警告距離である2km、1km、500mのいずれかになった場合には、目的物であるループコイルの模式図または写真のデータをデータベース19から読み出して表示部5に表示させるとともに、データベース19に記憶された音声データを読み出してスピーカ20から警報音声を出力する接近報知を行なう。例えば、500mに接近した場合には、図3(c)のように、画面右側に図3(b)と同様のレーダースコープ画面を表示して目的物であるループコイルと自車位置との位置関係を表示するとともに、ループコイルを示す目的物であるループコイルの模式図または写真のデータをデータベース19から読み出して表示部5に表示させ、「500m先ループコイルです、スピード注意」という音声データをデータベース19から読み出してスピーカ20から出力させる。また、警報音声の出力中は、警報ランプ6を点燈させる。
レーダー波警報機能は、マイクロ波受信器4によって速度測定装置(移動式レーダー等のレーダー波を発する速度測定装置)から発せられる周波数帯のマイクロ波に対応する信号が検出された場合に、表示部5に対して警報画面を表示するとともに、スピーカ20から警報音を出力する警報機能である。例えば、レーダーの発するマイクロ波の周波数帯のマイクロ波がマイクロ波受信器4によって検出された場合に、図4に示すように、データベース19に記憶されたレーダーの模式図または写真を表示部5に警報画面として表示するとともに、データベース19に記憶された音声データを読み出して「レーダーです。スピード注意」という音声をスピーカ20から出力する。音声出力中は、警報ランプ6を点燈させる。
無線警報機能は、無線受信器15によって、緊急車両等の発する無線を受信した場合に、その走行等の妨げとならないよう、警報を発する機能である。無線警報機能においては、取締無線、カーロケ無線、デジタル無線、特小無線、署活系無線、警察電話、警察活動無線、レッカー無線、ヘリテレ無線、消防ヘリテレ無線、消防無線、救急無線、高速道路無線、警備無線等の周波数をスキャンし、スキャンした周波数で、無線を受信した場合には、データベース19に無線種別ごとに記憶されたその周波数に対応する無線を受信した旨の模式図を警報画面として表示部5に表示するとともに、データベース19に無線種別ごとに記憶された音声データを読み出して、スピーカ20からその無線の種別を示す警報音声を出力する。たとえば、取締無線を受信した場合には「取締無線です。スピード注意」のように音声を出力する。音声出力中は、警報ランプ6を点燈させる。
本実施例のレーダー探知機は、さらに、燃費計機能を備える。この燃費計機能は、取得した車両情報等に基づいて、補正処理をして正しい燃費を求め、その補正後の燃費その他の燃費に関する情報を表示部5に表示する機能を備える。
図5は、燃費情報記憶部24のデータ構造を示している。図示するように、「瞬間燃費の生データ」,「瞬間燃費の補正データ」,「残燃料による平均燃費の値が出力されるまでの瞬間燃費の補正データの累積」,「残燃料による平均燃費の値が出力されるまでの瞬間燃費の補正データの個数」,「残燃料による平均燃費の値が出力されるまでの瞬間燃費の補正データの個数の累積」,「瞬間燃費の補正データの平均」,「残燃料による平均燃費(0.5リットル毎)」,「補正係数」を関連付けたテーブル構造となっている。これらの「補正データ」とは、「補正後のデータ」の意味である。
「瞬間燃費の生データ」の記憶エリアは、設定されたサンプリングタイムごとに求めたその車両の瞬間燃費を格納するエリアである。この瞬間燃費の生データは、例えば、車両情報として定期的(例えば1秒ごと)に瞬間燃費が出力される場合には、その値を利用する。つまり、制御部18は、接続ケーブル22を介して取得した瞬間燃費を生データとして対応する記憶エリアに格納する。また、車両情報として瞬間燃費が出力されない場合、制御部18は、サンプリングタイムの期間中の吸入空気量とインジェクションを開いている時間のいずれかから使用した燃料の量を公知の方法で求める。吸入空気量とインジェクションを開いている時間[0]のいずれから求めるかは、ODB2コネクタを介して取得できる情報がこれらのいずれか一方である車両については取得できる方の情報を用い、両方の情報が取得できる車両については、いずれか一方から求めるとよい。そして、その期間中における走行距離からサンプリングタイムごとの瞬間燃費の生データを求め、上記の所定の記憶エリアに格納する。上記のサンプリングタイムは、例えば1秒とすることができる。
「瞬間燃費の補正データ」は、上記の時々刻々(例えば1秒ごと)と取得し記憶される「瞬間燃費の生データ」に対し、後述する補正係数を掛けることで求めた補正後の瞬間燃費である。補正係数は、実際に使用した燃料の量と、走行距離を用いて求めるため、この補正後の瞬間燃費は、実際の燃費に近い値に収束される。本実施形態の制御部18は、瞬間燃費の生データを1秒ごとに取得するとともに記憶するので、瞬間燃費補正データも1秒ごとに求める。
制御部18は、実際の走行距離と、実際に使用した燃料に基づいて補正係数rを求め、瞬間燃費の生データに、補正係数rを掛けることで、補正後の瞬間燃費を求める。そして、補正係数は、実際の走行距離と使用した燃料に基づいて求めた正確な実際の燃費と、その期間中に求めた瞬間燃費の生データのずれから求める。すなわち、瞬間燃費の生データは、吸入空気量や、インジェクションが開いている(燃料を噴射している)か否か、などの使用燃料の量に関連する間接的な情報に基づいて使用量を推定しているため、実際の燃費とのずれが生じる。そこで、実際の燃料の使用量を正確に特定できる車両情報として出力される残燃料を用いて、正確な燃費を求めるようにした。
残燃料は、0.5リットルの分解能で出力されるので、当該残燃料を所定期間(例えば1秒ごと)に取得し、前回の残燃料と今回の残燃料との間に変化が発生するタイミングを認識する。そして、前回残燃料の値が変化してから、今回さらに変化するまで(0.5リットル減少するまで)の期間を補正対象期間とする。そして、その期間の走行距離を求めることで補正対象期間全体における実際の燃費(平均燃費)を算出することができる。ここで、平均燃費Fiは、
平均燃費(Fi)=走行距離/使用燃料 [km/リットル]
となり、使用燃料は0.5リットルである。そして、走行距離は、その補正対象期間中に車両情報として取得した車速パルスに基づいて求めてもよいし、GPS受信器8から取得した位置情報の履歴に基づいて正確な移動距離を求めても良い。GPS受信器8から取得した位置情報の履歴から求めた方が、より正確な平均燃費が求められる。制御部18は、取得した上記の情報を上記の平均燃費の算出式に代入し、今回の補正対象期間の平均燃費Fiを求め、「残燃料による平均燃費」の記憶エリアに格納する。
また、制御部18は、瞬間燃費の生データを取得すると、前回の補正対象期間に求めた補正係数を掛けて、補正後の瞬間燃費を求め、対応する「瞬間燃費の補正データ」の記憶エリアに格納する。すなわち、i番目の補正対象期間の補正処理は、(i−1)番目の補正対象期間の際に求めた補正係数r(i−1)を使用して瞬間燃費を求めるので、i番目の補正対象期間におけるn番目に取得した瞬間燃費の生データがf′inとすると、そのn番目の補正後の瞬間燃費finは、
fin=r(i−1)×f′in
より算出する。また、1番目の補正対象期間は、補正係数がないので、制御部18は、上記の補正式に基づく補正処理をせずに、瞬間燃費の生データを取得すると、「瞬間燃費の生データ」の該当する記憶エリアに記憶するとともにその生データを「瞬間燃費の補正データ」の記憶エリアにも記憶する。
補正係数は、瞬間燃費の補正データの平均と、残燃料による実際の平均燃費との比としている。そして瞬間燃費の補正データの平均は、以下のようにして求める。まず、車両情報から出力される残燃料の情報は、定期的(例えば1秒ごと)に取得するものの、残燃料の分解能は0.5リットルであるので、実際に燃料が0.5リットル消費されて初めて残燃料の値が変化する。補正対象期間は、この0.5リットル分の燃料が使用される期間となり、走行状態その他の条件により補正対象期間の時間的な長さは一定ではない。一方、瞬間燃費の生データは、定期的に求められるため、各補正対象期間における瞬間燃費の生データの数は同じではない。そこで制御部18は、今回の補正対象期間中の瞬間燃費の補正データの累積(fsi)を求め、「残燃料による平均燃費の値が出力されるまでの瞬間燃費の補正データの累積」の記憶エリアに記憶する。この累積データ(総和)の算出は、瞬間燃費の補正データを求める都度、積算していっても良いし、残燃料の値が変化して補正対象期間が確定した際に、一括して積算処理をしても良い。
さらに、制御部18は、今回の補正対象期間中に格納された瞬間燃費の補正データの個数を求め、「残燃料による平均燃費の値が出力されるまでの瞬間燃費の補正データの個数」の該当する記憶エリアに格納する。さらに、制御部18は、開始当初からの瞬間燃費の補正データの個数の総数を求め、「残燃料による平均燃費の値が出力されるまでの瞬間燃費の補正データの個数の累積」の該当する記憶エリアに格納する。すなわち、1番目の補正対象期間からi番目の補正対象期間までに求めた瞬間燃費の補正データの総数を求め、それをi番目の「残燃料による平均燃費の値が出力されるまでの瞬間燃費の補正データの個数の累積」の記憶エリアに格納する。
制御部18は、これらのデータを適宜用い「瞬間燃費の補正データの平均」を算出する。例えば1番目の補正対象期間における瞬間燃費の補正データの平均値fav1は、その期間の瞬間燃費の補正データの累積がfs1、データの個数がaとすると、累積値を個数で割ればよいので、
fav1=fs1/a
により求めることができる。
また、2番目の補正対象期間に基づいて求める瞬間燃費の補正データの平均値fav2は、1番目の補正対象期間の時の瞬間燃費の補正データも加味するため、平均値を求める式の分子となる最初から2番目までの瞬間燃費の補正データの累積値は、1番目の補正対象期間における瞬間燃費の補正データの累積値fs1と2番目の補正対象期間における瞬間燃費の補正データの累積値fs2の和となる。ここでfs1は、平均値fav1と個数aにより、
fs1=a・fav1
により求めることができる。また、1番目から2番目の補正対象期間まで瞬間燃費の補正データの総数は、各補正対象期間における個数の和であるので、2番目の補正対象期間における当該個数をbとすると、「a+b」となる。よって、2番目の補正対象期間に基づいて求められるそれまでの瞬間燃費の補正データの平均値fav2は、
fav2=(a・fav1+fs2)/(a+b)
により求めることができる。
3番目の補正対象期間における瞬間燃費の補正データの累積値がfs3で、個数がcとすると、1番目から2番目の補正対象期間までの補正データの累積値は、
(a+b)・fav2
でもとめることができるので、当該3番目の補正対象期間に基づいて求められるそれまでの瞬間燃費の補正データの平均値fav3は、
fav3=((a+b)・fav2+fs2)/(a+b+c)
により求めることができる。よって、i番目の補正対象期間に基づいて求められるそれまでの瞬間燃費の補正データの平均値faviは、
favi=((a+b+c+・・・+k)fav(i−1)+fsi)/X
但し、Xは、i番目までの各補正対象期間における瞬間燃費の補正データの個数の総和
制御部18は、上述した式に対応する数値を代入し、1番目から今回の補正対象期間までの瞬間燃費の補正データの平均値を算出し、「瞬間燃費の補正データの平均」の該当箇所に格納する。
制御部18は、このようにして求めた1番目からi番目の補正対象期間までの瞬間燃費の補正データの平均値faviと、今回の補正対象期間の実際の平均燃費(0.5リットルあたりの走行距離)Fiを用い、下記式より補正係数riを求める。
ri=Fi/favi
これにより、補正係数は、燃料を0.5リットル消費するごとに更新することになる。そして、このようにして求めた補正係数riは、次のi+1番目の補正対象期間における瞬間燃費の補正処理に用いられる。つまり、制御部18は、i+1番目の補正対象期間中に取得するn番目の瞬間燃費の生データは、f′(i+1)nとなり、その生データに補正係数riを掛けることで補正データf(i+1)nを求めることになる。
また、上記の式から明らかなように、1番目の補正対象期間中の1番目に取得した生データ(f′11)に基づく補正データf11から、今回の補正対象期間中に取得したデータまでの全てを反映するようにしたので、正確な補正係数を真求めることができ、その後に求める瞬間燃費も正確なものとなる。さらに、上記の各処理を行うに際し、過去のデータは、1つ前の補正対象期間の時に取得したり算出したりして得られたデータを用いており、2つ前以上の古い補正対象期間で取得したデータは直接使用しないで済むようにしている。これにより、古いデータを記録し続ける必要性が無く、必要なメモリ容量の削減を図ることができる。
燃費計機能は、上記のように補正して正確な瞬間燃費の補正データを求める機能に加え、その補正した瞬間燃費やその他のデータを表示する機能を備える。図6,図7は、表示画面の一例である。図示するように、表示画面の中央にグラフ表示領域R10を配置し、上方には第1数値データ表示領域R11を配置し、グラフ表示領域R10の右側に第2数値データ表示領域R12を配置するレイアウトを採る。グラフ表示領域R10には、瞬間燃費の補正データを時系列に棒グラフとして描画する。つまり、制御部18は、瞬間燃費の補正データを求めると、それまで描画していた棒グラフを1列左にずらすと共に今回求めた補正データの値に対応する長さの線をグラフの右端に描画する。また、制御部18は、瞬間燃費の補正データの平均値もグラフ化して重ねて描画する。つまり、横軸は時間の経過に対応するものとなり、右側ほど最新のデータを示している。一定以上古いデータは、画面の左端から外れて消去される。
図6は、運転開始当初の加速し、ある程度の速度に到達すると一定の速度範囲内で運転している状態を示している。開始当初は、0.5リットル刻みの正確な平均燃費の情報が少なく、瞬間燃費の補正後のデータであっても、実際の燃費とのずれは大きく、変動も大きいが、徐々に変動の幅小さくなっていく。図7は、図6よりもさらに時系列的に後で、比較的安定して走行しているとともに、実際の正確な平均燃費の情報も多数集まり、補正係数の精度も高くなった状態を示している。
図8は、平均燃費が一定になるように走行した場合の瞬間燃費の補正後データの平均値を模式的に示したグラフである。図では、1リットル当たり10kmで走行した場合を示している。図示するように、時間が経過するにつれて、収束する。これにより、瞬間燃費の補正データも、実際の値に近いものとなる。
また、このように実際の値に近いものとなるので、例えば、加速したり、増減速等の速度を変えたり、一時停止したり、急発進したりするなどの運転・走行の状態による瞬間燃費に与える影響を正しく理解することができ、どのような運転の仕方が燃費を向上させるのによいかを知り、エコ運転をすることができる。そして、グラフで表示することで、瞬間燃費の変化が視覚により直感的に理解でき、しかも、瞬間燃費の補正データは、1秒ごとに更新されグラフに反映されるので、現在の運転による燃費の影響がすぐにわかるので、燃費を良くするような運転を心がけるのに有益な情報の提供をすることができる。
第1数値データ表示領域R11は、3つの数値データを表示する。具体的には、左から順に「残燃料による平均燃費の値が出力されるまでの瞬間燃費の補正データの個数」,「瞬間燃費の生データ」,「瞬間燃費の補正データ」である。それぞれ最新のデータが表示される。そして「瞬間燃費の補正データ」が、グラフ表示領域R10中の棒グラフの最新の値である。
第2数値データ表示領域R12は、「瞬間燃費の補正データの平均値」を示す領域である。この「瞬間燃費の補正データの平均値」は、グラフ表示領域R10に描画された折れ線グラフの最新の値を示す。
一方、瞬間燃費の補正処理並びに補正に必要なデータの取得処理の開始、すなわち、1番目の補正対象期間の開始は、例えばレーダー探知機の電源スイッチがONになったり、レーダー探知機に設けたリセットボタンがONしたり、リモコン操作等により開始命令を受信するなどを契機として行う。また、レーダー探知機は、データベース19に道路種別に関する情報を持っており、現在走行している道路が、高速道路か否か(一般道路か)を判別する機能を備えている。そこで、道路種別が変わることを契機として1番目の補正対象期間を開始するようにしても良い。すなわち、通常、高速道路と一般道路では、燃費が異なるため、補正係数もそれぞれの道路に適した値がある。異なる道路種別を走行して得られた補正係数を利用して補正処理をすると正しい瞬間燃費の算出ができないおそれがある。そこで、道路種別が変わったことを契機として補正係数の算出を含めた補正処理をリスタートさせることで、同じ道路種別について得られた実際の平均燃費に基づいて補正係数を求め、瞬間燃費に対する正確な補正を行うことができる。例えば、一般道路から高速道路に入った場合、1番目の補正対象期間としてリスタートすることで、高速道路の補正処理は高速道路の走行により得られる情報のみに基づいて算出することができ、正確な補正ができる。高速道路から一般道路に降りて走行する場合も、それまでの高速道路の走行に基づく情報はリセットされ一般道路の走行に基づく情報のみで補正することができる。
また、そのようにリスタートすると、それまでの走行に基づく情報は消去されてしまうので、例えば、一般道路A→高速道路→一般道路Bのように道路種別が交互に繰り返す場合、高速道路から降りて一般道路Bを走行する場合に一般道路Aを走行していたときに得られた情報はないので、一般道路Bの走行開始当初は、補正係数が正しく得られないので、瞬間燃費の補正データと実際の瞬間燃費との間でずれが生じてしまう。
そこで、燃費情報記憶部24に記憶するデータとして、一般道路用と高速道路用でそれぞれ分けて記録するようにする。すると、一般道路Aを走行していたときに得られた情報は、一般道路用の記憶エリアに格納され、一般道路用の補正係数が求められ、それに基づいて瞬間燃費の補正データが求められる。そして、高速道路に入ったならば、一般道路用のデータは使用し泣いた、新たに1番目の補正対象期間からリスタートして各種のデータが取得すると共に算出処理されて高速道路用の補正係数が求められ、高速道路を走行中はそれに基づいて瞬間燃費の補正データが求められる。
その後高速道路を降りて、一般道路Bを走行するようになると、上述した一般道路Aを走行していたときに求めた一般道路用の補正係数を用いて瞬間燃費の補正データをもとれる。これにより、一般道路Bの走行開始直後から正確な瞬間燃費を求めることができる。
本実施形態では、求めた瞬間燃費の補正データを数値とグラフの両方を表示部に出力してユーザに報知するようにしたが、本発明はこれに限るとことはなく、いずれか一方の態様で報知するようにしても良いし、他の報知形態を用いても良い。他の報知形態としては、例えば、1または複数の閾値により燃費を複数のレベルにわけ、求めた瞬間燃費の補正データがどのレベルに該当しているかをランプ・インジケータ・音声などにより報知するようにしても良い。このようにすると、報知手段は簡易なもので済み、ユーザも、現在の走行に伴う燃費のおおよその傾向を知ることができる。
上述した実施形態では、車載機器としてレーダー探知機に適用し、そのレーダー探知機の一機能として燃費計機能を実装した例を示したが、本発明はこれに限ることはなく、カーナビケーション装置その他の車載機器の一機能として組み込むものでも良いし、燃費計単体の装置として実現しても良い。
1 ケース本体
2 ソーラーパネル
4 マイクロ波受信器
5 表示部
6 ランプ
7 赤外線通信機
8 GPS受信器
9 アダプタージャック
10 電源スイッチ
11 携帯電話機
12 メモリカードリーダ
14 メモリカード
15 無線受信器
16 リモコン受信器
17 リモコン
18 制御部
19 データベース
20 スピーカ
22 接続ケーブル
23 コネクタ端子
24 燃費情報記憶部

Claims (7)

  1. 走行中に車両から定期的に取得した残燃料の情報から特定される燃料タンクに残っている燃料の量の変化から求める前記燃料の使用量と、走行距離算出手段で求めた前記使用量の燃料を消費する期間の走行距離から実際の燃費を算出し、その実際の燃費と前記車両から取得した瞬間燃費の情報に基づいて補正係数を求め、その補正係数を求めた以降に取得した前記瞬間燃費の情報に基づき求められる瞬間燃費をその補正係数で補正し、補正後の瞬間燃費を報知手段に報知させる制御手段を
    え、
    前記制御手段は、走行中に前記補正係数を更新し、その更新した補正係数に基づいて前記瞬間燃費の補正を行うことを特徴とする車載機器。
  2. 前記補正係数は、前記期間の前に前記制御手段で求めた補正係数で補正した瞬間燃費を加味して求める瞬間燃費の平均と、前記実際の燃費との比であることを特徴とする請求項1に記載の車載機器。
  3. 前記制御手段は、現在走行している道路の道路種別を判定する手段で判定された現在走行中の道路と同じ道路種別の道路を走行して得られた前記実際の燃費に基づいて瞬間燃費の補正をすることを特徴とする請求項1または2に記載の車載機器。
  4. 前記制御手段は、在走行している道路の道路種別を判定する手段の判定結果に基づいて前記補正係数を道路種別ごとに求め、前記瞬間燃費の補正は、現在走行中の道路の道路種別に対応する補正係数に基づいて行うことを特徴とする請求項1または2に記載の車載機器。
  5. 前記瞬間燃費の情報は、瞬間燃費そのもの或いは瞬間燃費を求めるための情報のいずれかであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の車載機器。
  6. 補正後の瞬間燃費を報知手段に報知させる機能は、求めた値を数値表示する機能,時系列でまとめてグラフ表示する機能,燃費を複数のレベルに分け求めた補正後の瞬間燃費の属するレベルを報知する機能の少なくとも1つを備えることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の車載機器。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の車載機器における制御手段としての機能をコンピュータに実現させるためのプログラム。
JP2010179755A 2010-08-10 2010-08-10 車載機器及びプログラム Active JP5818236B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010179755A JP5818236B2 (ja) 2010-08-10 2010-08-10 車載機器及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010179755A JP5818236B2 (ja) 2010-08-10 2010-08-10 車載機器及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012036872A JP2012036872A (ja) 2012-02-23
JP5818236B2 true JP5818236B2 (ja) 2015-11-18

Family

ID=45849118

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010179755A Active JP5818236B2 (ja) 2010-08-10 2010-08-10 車載機器及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5818236B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6425859B1 (ja) * 2018-06-25 2018-11-21 株式会社小松製作所 作業車両の燃費計測システム及び作業車両の燃費計測方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6167979B2 (ja) * 2014-04-10 2017-07-26 株式会社デンソー 車両用燃費算出装置
CN112629607B (zh) * 2019-09-24 2023-08-25 宇通客车股份有限公司 一种车辆平均油耗计算方法及装置

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04337421A (ja) * 1991-05-14 1992-11-25 Japan Electron Control Syst Co Ltd 車両用燃費計
JPH11180185A (ja) * 1997-12-24 1999-07-06 Casio Comput Co Ltd 自車情報表示装置と自車情報表示方法及びプログラム記録媒体
JP2000205925A (ja) * 1999-01-07 2000-07-28 Nissan Motor Co Ltd 車両用燃費表示装置
JP3702826B2 (ja) * 2001-10-01 2005-10-05 いすゞ自動車株式会社 車両運行燃費評価装置および方法
JP2005307752A (ja) * 2004-04-16 2005-11-04 Denso Corp 燃費関連情報表示装置
JP2006242896A (ja) * 2005-03-07 2006-09-14 Fuji Heavy Ind Ltd 車両用燃費表示装置
JP2007253727A (ja) * 2006-03-22 2007-10-04 Denso Corp 表示装置と表示装置が表示する走行効率の算出方法
JP4725535B2 (ja) * 2007-02-27 2011-07-13 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 地図情報更新システム
JP2010145309A (ja) * 2008-12-22 2010-07-01 Rohm Co Ltd 車両用の燃費計測システム
JP5119086B2 (ja) * 2008-08-11 2013-01-16 富士通テン株式会社 エコ運転支援装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6425859B1 (ja) * 2018-06-25 2018-11-21 株式会社小松製作所 作業車両の燃費計測システム及び作業車両の燃費計測方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012036872A (ja) 2012-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6312068B2 (ja) 電子機器及びプログラム
US7496447B2 (en) Map display device
US8417453B2 (en) Map information guidance device, map information guidance method, and computer program
JP5458590B2 (ja) 携帯機および車両システム
JP6078804B2 (ja) システム及びプログラム
US20110035137A1 (en) Vehicle operation diagnostic device, vehicle operation diagnostic method, and computer program
JP6155444B2 (ja) 車載用電子機器及びプログラム
JPWO2011030398A1 (ja) 燃費表示装置、燃費表示方法及び燃費表示プログラム
JP5818236B2 (ja) 車載機器及びプログラム
JP2012192799A (ja) 車両情報表示システム及びプログラム
JP2012127845A (ja) 車載用電子機器及びプログラム
JP4878631B2 (ja) 車載用電子機器及びプログラム
JP5769166B2 (ja) 制御システム及びプログラム
JP2012251941A (ja) 電子機器及びプログラム
JP2012047694A (ja) 車載機器及びプログラム
JP5966122B2 (ja) 制御システム及びプログラム
JP6355284B2 (ja) 車載用電子機器及びプログラム
JP6823774B2 (ja) 電子機器及びプログラム
JP6600790B2 (ja) 電子機器及びプログラム
JP6765611B2 (ja) 車載用電子機器及びプログラム
JP5900735B2 (ja) 制御システム及びプログラム
JP2019202774A (ja) システム及びプログラム
JP2015096850A (ja) 車載機器及びプログラム
JPH0719886A (ja) 自動車の走行情報提供装置
JP6240862B2 (ja) 制御システム及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130805

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140305

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140507

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141210

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150827

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150924

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5818236

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350