JPH10287749A - グラフト共重合体の製造方法 - Google Patents

グラフト共重合体の製造方法

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JPH10287749A
JPH10287749A JP9685497A JP9685497A JPH10287749A JP H10287749 A JPH10287749 A JP H10287749A JP 9685497 A JP9685497 A JP 9685497A JP 9685497 A JP9685497 A JP 9685497A JP H10287749 A JPH10287749 A JP H10287749A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エチレン・不飽和カルボン酸共重合体又はそ
のアイオノマーを、その優れた特性を保持し、かつ耐熱
クリープ性を改善するためにポリアミド鎖を上記共重合
体にグラフトさせる効果的な方法の提供。 【解決手段】 不飽和カルボン酸含量が1〜30重量%
のエチレン・不飽和カルボン酸共重合体又はそのアイオ
ノマーと、ジアミンとジカルボン酸とのナイロン塩を、
押出機中で溶融混練することを特徴とするグラフト共重
合体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱クリープ性の
改良された改質エチレン・不飽和カルボン酸共重合体の
製造方法に関する。さらに詳しくは、特定のオリゴアミ
ドをグラフトした0チレン・不飽和カルボン酸共重合体
又はそのアイオノマーの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】エチレン・不飽和カルボン酸共重合体に
ポリアミド成分をグラフトさせて耐熱性を改良する各種
の試みがなされている。例えば (1)特公昭44−29262号公報には、エチレンと
少割合のカルボキシル基含有モノマーの共重合体の存在
下に、ε−カプロラクタム又はε−アミノカルボン酸を
溶融状態で反応させ、ポリカプロラクタムがグラフトし
た共重合体が得られることが開示されている。具体的に
は共重合体としては、エチレン・アクリル酸共重合体を
用いた1例を除いてはエチレン・アクリル酸エチル共重
合体が使用され、これにε−カプロラクタムを反応させ
た例が示されている。多くはカプロラクタムを多量に使
用する例であり、しかも高温で長時間の反応時間を要し
ている。本発明者らの検討でも、エチレン・(メタ)ア
クリル酸共重合体とε−カプロラクタムの反応は起こり
がたく、高温度で長時間の反応が必要であることが推定
できる。またこのようなラクタムやアミノカルボン酸タ
イプのグラフトでは、それらのポリアミドの融点からみ
て、エチレン・不飽和カルボン酸共重合体の耐熱性改良
には限界があることが想定される。
【0003】(2)またアメリカ特許5130372号
明細書には、比較的低分子量のα−オレフィン・不飽和
カルボン酸共重合体に、1〜250のアミノ酸重合単位
の平均長さを有するグラフトポリマーのアイオノマーに
ついて開示されており、該グラフトポリマーとしてアミ
ノカルボン酸やラクタム、あるいはそのオリゴマーやポ
リマーを反応して製造する方法が記載されている。同様
にジアミンとジカルボン酸から作られるポリアミドを反
応させる方法も開示されている。後者のようなポリアミ
ドがグラフトしたものは、アミノカルボン酸やラクタム
からのグラフトポリマーに比べ、一層耐熱性が改良され
たものとなることが期待できる。ところが実際には、こ
のようなポリアミドを使用した場合は反応性に乏しいた
め、グラフト反応を円滑に進めることは容易でない。加
えてポリアミド鎖が長いため、ベースポリマーであるエ
チレン共重合体の物性が大きく変化することが考えられ
る。
【0004】(3)更に特開昭55−21489号公報
にはエチレン・不飽和モノカルボン酸共重合体の2価金
属アイオノマーに、片末端がN−アルキルアミドで封止
された1級アミノ基を有する重合度が6〜35のポリア
ミドオリゴマーをグラフトしたグラフト共重合体が開示
されている。上記ポリアミドオリゴマーは、ラクタム又
はω−アミノカルボン酸と1級アミンから製造されるも
のである。そしてポリアミドオリゴマーは20〜75重
量%の割合を占めている。このグラフト側鎖の末端は、
N−アルキルアミド基で封鎖されており、上記(1)、
(2)の提案によるものとはグラフト側鎖が若干異なっ
ている。
【0005】(4)公表公報WO89/04853には
平均重合度が5〜35である両末端に1級アミノ基を有
するポリアミドオリゴマーを反応させた2価金属アイオ
ノマーの開示がある。この変性共重合体は、ポリアミド
オリゴマーを介してイオン架橋しているものと考えられ
ており、これも上記(1)、(2)の公報に開示のグラ
フト共重合体とは構造的にも若干異なるものである。
【0006】上記(3)及び(4)の公報で開示された
発明において、ポリアミドオリゴマーとして重合度がも
っと小さいものを使用した場合には、耐熱性の改良が充
分でないと記載されている。すなわち重合度が5〜6よ
りも小さいポリアミドオリゴマーを使用したのでは、耐
熱性の優れたグラフト共重合体が得られないという認識
があった。またこれら2公報ともアイオノマーの使用が
必須となっており、イオン化されていないエチレン・不
飽和モノカルボン酸共重合体に反応をさせるものではな
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、イオン
化していないエチレン・不飽和モノカルボン酸共重合体
に対して適用することができ、上記(1)、(2)など
の公報で開示のグラフト共重合体及びその製法と異な
り、エチレン・不飽和モノカルボン酸共重合体の優れた
特性を生かしつつ、簡単な方法でしかも効果的に耐熱性
を改善する方法について検討を行った。その結果、特定
のナイロン塩を用いると容易にグラフトできること、ま
た側鎖のポリアミド鎖が極めて短いにもかかわらず、効
果的に耐熱性の改善が達成できることを知った。またエ
チレン・不飽和カルボン酸共重合体の代わりにそのアイ
オノマーに対してこの方法を用いた場合にも同様の結果
が得られることを知った。したがって本発明の目的は、
耐熱性の改良されたグラフト共重合体を効果的に製造す
る方法を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、不飽和カルボ
ン酸含量が1〜30重量%のエチレン・不飽和カルボン
酸共重合体又はそのアイオノマーと、ジアミンとジカル
ボン酸からなるナイロン塩を、押出機中で溶融混練する
ことを特徴とするグラフト共重合体の製造方法に関す
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で使用されるエチレン・不
飽和カルボン酸共重合体は、不飽和カルボン酸含量が1
〜30重量%、好ましくは5〜25重量%の共重合体で
あり、エチレンと不飽和カルボン酸の他に、他の単量体
が共重合されたものであってもよい。このような他の単
量体は、0〜40重量%、好ましくは0〜30重量%の
如き量で共重合されていてよい。
【0010】不飽和カルボン酸として具体的には、アク
リル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、マレイン酸モノ
メチル、マレイン酸モノエチルなどを例示することがで
きる。特に好ましい不飽和カルボン酸は、アクリル酸又
はメタクリル酸である。不飽和カルボン酸の含量があま
り少ないとグラフト速度が遅く、また大きな改質効果で
期待できない。不飽和カルボン酸成分はまた、部分的に
金属塩の形になっていても良く、例えばリチウム、ナト
リウム、カリウムのような1価金属、マグネシウム、カ
ルシウム、亜鉛のような2価金属などの塩であってもよ
い。この場合の中和度としては、0〜80%、好ましく
は0〜60%程度である。
【0011】エチレン、不飽和カルボン酸の他に共重合
することができる単量体としては、例えば酢酸ビニル、
プロピオン酸ビニルのようなビニルエステル、アクリル
酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソブチル、
アクリル酸nブチル、アクリル酸イソオクチル、アクリ
ル酸nデシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸イソ
ブチル、マレイン酸ジエチルのような不飽和カルボン酸
エステル、一酸化炭素、二酸化硫黄などを例示すること
ができる。
【0012】このようなエチレン・不飽和カルボン酸共
重合体としては、グラフト反応の容易性やグラフト共重
合体の成形加工性や機械的強度等を勘案すると190
℃、2160g荷重におけるメルトフローレートが0.
1〜2000g/10分、好ましくは1〜500g/1
0分程度のものである。このようなエチレン・不飽和カ
ルボン酸共重合体は、高圧法ポリエチレンの製法に準
じ、エチレン及び不飽和カルボン酸、必要に応じさらに
他の単量体を、高温、高圧の条件下でラジカル共重合す
ればよい。また上記部分金属塩としては、かくして得ら
れたラジカル共重合体に所望の金属塩を反応させればよ
く、かかる方法はすでによく知られている。
【0013】本発明のグラフト反応において用いられる
ナイロン塩はナイロン製造用原料として用いられるもの
で、式H2 NRNH2 で示されるジアミンと式HOOC
R′COOHで示されるジカルボン酸からなる塩であ
る。ここにR及びR′は2価の炭化水素基である。
【0014】上記ジアミン成分としてはテトラメチレン
ジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジ
アミン、オクタメチレンジアミン、デカメチレンジアミ
ン、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミンの
ような脂肪族ジアミン、1,3−ビスアミノメチルシク
ロヘキサン、1,4−ビスアミノメチルシクロヘキサ
ン、ビス(p−アミノシクロヘキシル)メタンのような
脂環式ジアミン、1,3−キシリデンジアミンのような
芳香族ジアミンなどを例示することができる。
【0015】また上記ジカルボン酸成分としては、コハ
ク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン
酸、アゼライン酸、セバシン酸のような脂肪族ジカルボ
ン酸、シクロヘキサンジカルボン酸のような脂環式ジカ
ルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸のような芳香族
カルボン酸などである。
【0016】これらのジアミンとジカルボン酸とから得
られるナイロン塩としてとくに一般的なものは、ナイロ
ン66、ナイロン46、ナイロン610などの塩であ
る。
【0017】本発明のグラフト反応においては、両原料
の反応を円滑に進めるため、また生成グラフト共重合体
の物性を考慮すると、エチレン・不飽和カルボン酸共重
合体100重量部あたり、ナイロン塩を1〜40重量
部、好ましくは2〜30重量部の割合で使用することが
望ましい。
【0018】グラフト化反応は、押出機中で行われる。
押出機としては、グラフト反応を円滑に短時間で進行さ
せるために、反応水の除去装置例えばベントを備えた混
練効率の優れた押出機中で行うのが好ましく、例えば単
軸押出機、二軸押出機が使用できるが、とくに二軸押出
機の使用が望ましい。前記アメリカ特許5130372
号公報明細書においては、グラフト反応を大気圧下で行
うことが好ましいとしているが、本発明においては押出
機中において剪断力がかかる加圧条件下の反応が望まし
いのである。
【0019】押出機としては、L/Dが10〜50程
度、好ましくは20〜40程度のものを使用することが
好ましく、ニーディングディスクのような特に混練を強
化する部分が、L/Dで5〜30、とくに8〜25程度
備えているようなものを使用するのがよい。押出条件は
任意に設定できるが、ナイロン塩の反応性を考慮する
と、押出機中の温度を200〜300℃、樹脂圧力を2
〜50kg/cm2 、とくに5〜40kg/cm2 、比
エネルギーを0.1〜1.0kwh/kg、とくに0.
3〜0.8kwh/kg、滞留時間が0.5〜20分、
とくに1〜10分の如き条件を選択するのが好ましい。
【0020】グラフト反応を円滑に進めるために、適当
な触媒、例えばリン酸、メタリン酸のような酸性触媒を
用いることができる。このような酸性触媒は、例えば
0.1〜1重量%のような量で添加することができる。
反応終了後は、所望に応じて未反応のナイロン塩を水等
により抽出除去し、グラフト共重合体の純度を高めるこ
とができる。
【0021】本発明ではこのような反応によって、通常
はグラフト効率が50〜100%を達成することがで
き、したがって後述のオリゴポリアミド単位が0.5〜
40重量%、好ましくは1〜30重量%グラフトした共
重合体を容易に得ることができる。またさらに製品の成
形加工性や機械的性質を考慮すると、グラフト共重合体
の240℃、2160g荷重におけるメルトフローレー
トが0.01〜100g/10分、とくに0.1〜50
g/10分程度のものを製造するように調製することが
望ましい。
【0022】本発明方法により得られたグラフト共重合
体についての示差熱分析結果の例では、示差走査熱量計
(DSC)による吸熱ピークとして、エチレン・不飽和
カルボン酸共重合体又はそのアイオノマーによる40〜
90℃程度の主吸熱ピークと、グラフトしたオリゴアミ
ドに基づく170〜280℃程度の吸熱ピークが観察さ
れる。後者の吸熱ピークは、鎖状オリゴアミドの1量体
の吸熱ピークと4量体の吸熱ピークの間の温度に認めら
れるものである。例えばナイロン66に関し、鎖状オリ
ゴアミドの吸熱ピークとして、1量体は193℃、2量
体は221〜222℃、3量体は246〜248℃、4
量体は247〜249℃と報告されているが、本願発明
でナイロン66オリゴアミドをグラフトした共重合体の
DSC吸熱ピークが上記193〜248℃の間にあるも
の、例えば236〜244℃に認められるものを容易に
得ることができる。このことは本発明で得られたグラフ
ト物は、オリゴアミドが1〜4量体程度の鎖長でグラフ
トしているものと推定される。
【0023】このように本発明では、エチレン・不飽和
カルボン酸共重合体又はそのアイオノマーのカルボキシ
ル基を介して、−(HNRNHCOR′CO)n−から
なるオリゴアミド単位がグラフトしたグラフト共重合
体、特に上記式におけるnが例えば1〜10個、好まし
くは1〜4の如き短いオリゴポリアミド単位のグラフト
鎖を有するグラフト共重合体が得られので、本質的に原
料のエチレン・不飽和カルボン酸共重合体又はそのアイ
オノマーが有する優れた特性を保持しつつ、耐熱クリー
プ性を改良することができる。
【0024】本発明ではまた、120℃における貯蔵弾
性率(E′)が105 Pa以上、好ましくは150℃に
おけるE′が105 Pa以上を示すグラフト共重合体を
容易に得ることができる。
【0025】本発明で得られるグラフト共重合体には、
必要に応じ各種添加剤を配合することができる。このよ
うな添加剤としては、例えば酸化防止剤、熱安定剤、光
安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、滑剤、ブロッキン
グ防止剤、顔料、染料、無機充填剤、繊維強化剤などを
例示することができる。
【0026】本発明で得られるグラフト共重合体は、押
出成形、射出成形、ブロー成形、圧縮成形、真空成形な
ど各種成形方法により、フィルム、シート、チューブ、
管、中空容器、各種形状の成形品に成形して使用するこ
とができる。かかるグラフト共重合体はまた、ポリアミ
ド、ポリエステル、各種オレフィン重合体又は共重合体
などの熱可塑性樹脂の改質剤として使用することができ
る。例えば、ポリアミドに配合することにより、引裂強
度を改良し、あるいは溶融粘度を増加することによりそ
の加工性を改良することができる。また他の材料と積層
して、積層フィルムや積層シートとして、あるいは積層
容器として利用することもできる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば短いオリゴポリアミド鎖
を有するグラフト共重合体を簡単な方法により、高いグ
ラフト化率で得ることができ、これによってエチレン・
不飽和カルボン酸共重合体又はそのアイオノマーが有す
る優れた特性を保持し、しかも側鎖のポリアミド鎖が短
いにもかかわらず、耐熱クリープ性が効果的に改善され
るので、各種成形品として広い用途に使用できるのみな
らず、引裂強度の改良や、溶融粘度増加を目的として他
の熱可塑性樹脂の改質剤として使用することができる。
【0028】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
る。なお、実施例及び比較例において使用した原料、生
成物の物性測定方法等は以下のとおりである。
【0029】1.原料 (1)エチレン共重合体及びそのアイオノマー (1) エチレン共重合体 組成:エチレン/メタクリル酸=85/15(wt/w
t) MFR:25g/10min (2) Na中和エチレン共重合体 上記(1) のエチレン・メタクリル酸共重合体のNaアイ
オノマー (Na中和度:29mol%) MFR:2.8g/10min (3) Zn中和エチレン共重合体 上記(1) のエチレン・メタクリル酸共重合体のZnアイ
オノマー (Zn中和度:23mol%) MFR:5.0g/10min
【0030】(2)ナイロン塩製造原料 (1) ジアミン ヘキサメチレンジアミン(旭化成(株)製) (2) ジカルボン酸 アジピン酸(本州化学(株)製) セバシン酸(小倉合成(株)製)
【0031】(3)グラフト化原料 (1) アミノカルボン酸 12−アミノドデカン酸(宇部興産(株)製) (2) ナイロン樹脂 ナイロン66樹脂(CM3001−N、東レ(株)製) ナイロン610樹脂(CM2001、東レ(株)製) (3) カプロラクタム ε−カプロラクタム(宇部興産(株)製) (4) ポリアミドオリゴマー PAO(重合度18〜20のε−カプロラクタムオリゴ
マーの片末端をモノアルキルアミンで封止)
【0032】3.物性測定法 (1)MFR:JIS K7210に準拠、190℃、
230℃、240℃の内のいずれかの温度で測定。
【0033】(2)曲げ剛性(ステッフネス) ASTM D−747に準拠、オルゼン式曲げ剛性率測
定器(東洋精機製作所製)で測定。
【0034】(3)VICAT軟化点:JIS K72
06に準拠、VICAT軟化点測定装置(東洋精機製作
所製)を使用し、昇温速度50℃/hで30℃からスタ
ート。
【0035】(4)引裂強度 JIS K6781に準じ、試験片は射出成形で作成。
【0036】(5)示差熱分析(DSC):Therm
al Analyst 2000(Du Pont社
製)を使用し、昇温速度10℃/min、0〜290℃
の範囲で測定。
【0037】(6)FTIR:30μm厚みのフィルム
をホットプレスで作成し、Perkin Elmer1
600FTIRで測定。
【0038】(7)動的粘弾性(DVE):DVE R
HEOSPECTOLER(DVE−V4 Type,
RHEOLOGY Co.,Ltd)を用い、−150
〜170℃、周波数(正弦波)10Hzで測定。
【0039】(8)流動特性(キャピログラフ):CA
PIROGRAPH1B(オリフィスL=25.4m
m,D=0.760mm、東洋精機製作所製)を使用
し、220℃で測定。剪断速度測定範囲10〜6000
cm-1
【0040】(9)クリープテスト:2枚のアルミ板間
に幅25mm、厚み50μmの板状測定試料をはさみ、
プレス接着(200℃×2分予熱後、9.81MPa、
1分間加圧)した後、幅20mmの間隔で、積層板を切
断し、試験片を作成した。上部を固定した支持部に試験
片の片方のアルミ板を垂直に取り付け、もう片方のアル
ミ板に1kgの荷重をかけて、昇温速度0.4℃/mi
nで40℃→200℃に昇温し、アルミ接着面で試料樹
脂が流動する温度(アルミの剥離)を測定した。
【0041】[製造例1](ナイロン66塩の調製) アジピン酸1800g(12.3mol)をメチルアル
コール/エチルアルコール(1:1)混合溶媒6リット
ルに溶解し、溶液の温度が55℃以上にならないように
冷却しながら、60℃で溶解したヘキサメチレンジアミ
ン1360g(11.7mol)を撹拌しながら徐々に
滴下した。ヘキサメチレンジアミンを添加するにつれ
て、ナイロン66塩が析出し、反応容液はスラリー状と
なり増粘するためメタノール/水(1:1)500ml
を途中で添加した。析出したナイロン66塩をフィルタ
ーで濾別した後、80℃で24時間、減圧乾燥してナイ
ロン66塩(融点182〜185℃)が得られた。
【0042】[製造例2](ナイロン610塩の調製) 製造例1において、アジピン酸の代わりにセバシン酸を
用い、ヘキサメチレンジアミン1090g(9.4mo
l)と、セバシン酸2000g(9.9mol)とを、
製造例1と同様にして反応させ、ナイロン610塩(融
点169〜173℃)を得た。
【0043】[実施例1]エチレン共重合体85重量部
に対し製造例1で製造されたナイロン66塩を15重量
部の割合でドライブレンドし、混合物10kgを調製し
た。この混合物を、ニーディングディスクから成る反応
ゾーンL/D=16.5と絞りリングを有するスクリュ
ーセグメント配置を持つ二軸押出機TEX44mmφを
使用し、反応設定温度を240℃、押出量18kg/h
でベントポートを0.03MPaの減圧下で押出し、グ
ラフト反応させた。得られたグラフト反応生成物から、
水抽出により未反応塩を除去し、乾燥後、得られたグラ
フト化物について下記の分析と測定を行い、構造確認及
び物性の評価を行った。
【0044】(1)FTIRスペクトルを測定した結
果、1540及び1636cm-1にアミド基に帰属され
る吸収ピークが認められた。
【0045】(2)エチレン共重合体とナイロン66樹
脂の配合比を変えてメルトブレンドした配合物のFTI
Rスペクトル中のνCO1540cm-1/δCH720cm
-1の吸光度比から得られる検量線を用いて、ナイロン6
6塩の転化率を求めた結果、転化率80%であった(表
2)。
【0046】(3)また、その示差熱分析(DSC)の
測定結果、融点240から245℃の吸熱ピークがあ
り、ナイロン66塩の重縮合が起きており、融点値から
グラフト共重合体中のポリアミドの重縮合度ηは3から
4であることが推定された。
【0047】(4)また動的粘弾性(DVE)のE′貯
蔵弾性率を測定した結果、160℃付近までE′貯蔵弾
性率105 Pa以上を保持している(表3)。
【0048】(5)次にナイロン塩がグラフト化してい
ることの確認のため、キャピログラフによる生成物の溶
融流動性を測定した。もしナイロン分子がエチレン共重
合体の分子鎖にグラフトしていれば低剪断速度ではナイ
ロン分子によりエチレン共重合体の分子鎖は動きを抑制
され、高剪断速度ではナイロン分子も動きやすくなるこ
とから、単なるブレンド物よりも溶融粘度の剪断依存性
が大きくなると推定される。測定の結果では実施例1で
得られたものは、ナイロン66樹脂を実施例1と同様に
して二軸押出機中で溶融混練させて得られた比較例5の
ものに比べ、溶融粘度の剪断速度依存性が大きいことか
らグラフト化されているが、ナイロン樹脂ブレンドした
ものは溶融粘度の剪断速度依存性が小さいことから、グ
ラフト化率は極めて低く、ほとんどがナイロン樹脂との
ブレンドの状態にあるものと推定される。
【0049】(6)MFR、クリープ温度、VICAT
軟化点、DSCによる融点及び曲げ剛性を測定した結果
を実施例2、比較例1、2の結果とともに結果を表1に
示す。またクリープ温度について、実施例2、4、比較
例5〜8と比較した結果を表3に示す。
【0050】[実施例2]実施例1において、エチレン
共重合体の代わりにNa中和エチレン共重合体を、また
ナイロン66塩の代わりに製造例2で得られたナイロン
610塩を用い、両者を85重量部/15重量部の割合
で、実施例1と同様にして二軸押出機中でグラフト反応
を行い、グラフト物の物性を測定した。結果を表1に示
す。
【0051】[比較例1]実施例1で幹ポリマーとして
用いたエチレン共重合体を、グラフト重合させないでそ
のまま物性を測定した。結果を表1に示す。
【0052】[比較例2]実施例2で幹ポリマーとして
用いたNa中和エチレン共重合体を、グラフト重合させ
ないでそのまま物性を測定した。結果を表1に示す。
【0053】
【表1】
【0054】表1において、ナイロン塩グラフト化物
(実施例1および2)を、それぞれ対応する幹ポリマー
であるエチレン共重合体(比較例1)及びそのNa中和
エチレン共重合体(比較例2)と比較した結果、本発明
実施例のものは、クリープ温度、Vicat軟化点及び
曲げ剛性とも高い値を示し、ナイロン塩によるグラフト
化により、物性改良の効果が現れていることが明らかで
ある。またDSCによる融点から、グラフト化されてい
ることがわかる。
【0055】[実施例3]実施例1において、エチレン
共重合体の代わりにZn中和エチレン共重合体をを用
い、Zn中和エチレン共重合体/ナイロン66塩=85
重量部/15重量部の割合で、実施例1と同様にして二
軸押出機中でグラフト反応を行い、グラフト化反応の転
化率及びグラフト物のMFRを測定した。実施例1、比
較例3、4の結果とともに結果を表2に示す。
【0056】[比較例3]実施例1において、ナイロン
66塩の代わりにε−カプロラクタムを用い、エチレン
共重合体/ε−カプロラクタム=85重量部/15重量
部の割合で、実施例1と同様にして二軸押出機中でグラ
フト反応を行い、グラフト化反応の転化率とグラフト物
のMFRを測定した。結果を表2に示す。
【0057】[比較例4]実施例3において、ナイロン
66塩の代わりにε−カプロラクタムを用い、Zn中和
エチレン共重合体/ε−カプロラクタム=85重量部/
15重量部の割合で、実施例1と同様にして二軸押出機
中でグラフト反応を行い、グラフト化反応の転化率とグ
ラフト物のMFRを測定した。結果を表2に示す。
【0058】
【表2】
【0059】表2の結果から、ナイロン塩を用いたグラ
フト化反応は、ε−カプロラクタムによる反応に較べ
て、転化率がはるかに高く、本発明のナイロン塩を用い
る方法がグラフト共重合体の製造法として有利であるこ
とがわかる。
【0060】[実施例4]実施例1において、ナイロン
66塩の代わりにナイロン610塩を用い、エチレン共
重合体/ナイロン610塩=85重量部/15重量部の
割合で、実施例1と同様にして二軸押出機中でグラフト
反応を行い、生成物のクリープ温度及びMFRを測定し
た。
【0061】[比較例5]実施例1において、ナイロン
66塩の代わりに、ナイロン66樹脂を用い、エチレン
共重合体/ナイロン66樹脂=88重量部/12重量部
の割合で、実施例1と同様にして二軸押出機中で混合
し、生成物のクリープ温度及びMFRを測定した。
【0062】[比較例6]比較例5において、ナイロン
66樹脂の代わりに、ポリアミドオリゴマーPAOを用
い、エチレン共重合体/ポリアミドオリゴマーPAO=
88重量部/12重量部の割合で、実施例1と同様にし
て二軸押出機中で混合し、生成物のクリープ温度及びM
FRを測定した。
【0063】[比較例7]比較例5において、ナイロン
66樹脂の代わりに、ナイロン610樹脂を用い、エチ
レン共重合体/ナイロン610樹脂=85重量部/15
重量部の割合で、実施例1と同様にして二軸押出機中で
混合し、生成物のクリープ温度及びMFRを測定した。
【0064】[比較例8]比較例7において、エチレン
共重合体の代わりに、Na中和エチレン共重合体を用
い、Na中和エチレン共重合体/ナイロン610樹脂=
85重量部/15重量部の割合で、実施例1と同様にし
て二軸押出機中で混合し、生成物のクリープ温度及びM
FRを測定した。
【0065】上記各実施例及び比較例の結果により、ナ
イロン塩グラフト化物(実施例1,4及び2)とそれに
相当するナイロン樹脂ブレンド物(比較例5,7および
8)及びポリアミドオリゴマーPAOブレンド物(比較
例6)のクリープ温度の比較を表3に示した。
【0066】
【表3】
【0067】表3の結果から明らかなように、実施例
1、2及び4の各実施例で得られたものは、長鎖分子構
造であるナイロン樹脂を二軸押出機中で溶融混練させて
得られた対応する比較例5、7及び8と比べ、またポリ
アミドオリゴマーPAOとを溶融混練させて得られた実
施例6の生成物に比べても、クリープ温度が高いことか
ら、ナイロン樹脂とを混練したものはグラフト化率が低
いのに対し、本発明のナイロン塩との溶融混練により得
られた生成物は効率よくグラフト化されていることがわ
かる。
【0068】また動的粘弾性(DVE)のE′貯蔵弾性
率(150℃)が、ナイロン66樹脂をブレンドして得
られた比較例5の生成物では104 Paであるのに対
し、実施例1で得られたグラフト化物は、160℃付近
まで105 Pa以上を保持しており、高温での弾性挙動
の優れたものが得られる。
【0069】[実施例5]実施例3において、ナイロン
66塩の代わりにナイロン610塩を用い、Zn中和エ
チレン共重合体/ナイロン610塩=85重量部/15
重量部の割合で、実施例1と同様にして二軸押出機中で
グラフト反応を行い、グラフト物のDSCによる融点及
び曲げ剛性を測定した。結果を表4に示す。
【0070】[比較例9]実施例5において、ナイロン
610塩の代わりに12−アミノウンデカン酸を用い、
Zn中和エチレン共重合体/12−アミノウンデカン酸
=85重量部/15重量部の割合で、実施例5と同様に
して二軸押出機中でグラフト反応を行い、グラフト物の
DSCによる融点及び曲げ剛性を測定した。結果を表4
に示す。
【0071】
【表4】
【0072】表4の結果から明らかなように、ナイロン
塩によるグラフト化物はアミノカルボン酸によるグラフ
ト化物に比較し融点が高く、また曲げ剛性値も高い。本
発明のナイロン塩(ジアミンとジカルボン酸の複塩)に
よるグラフト化はアミノカルボン酸(単塩)によるグラ
フト化に比べ、より融点の高く、より曲げ剛性が高い変
性物が得られる特徴がある。
【0073】[実施例6]エチレン共重合体(a) 、ナイ
ロン610樹脂(b) 及び実施例4で得られたナイロン6
10塩グラフト化エチレン共重合体(c) の3者の混合物
を、(a)/(b)/(c)=70/30/5(重量比)の割合で
実施例1と同様にして二軸押出機中で行い、得られたブ
レンド物のMFR、引裂強度及び硬度を測定した。結果
を表5に示す。
【0074】[比較例10]実施例6において、ナイロ
ン610塩グラフト化エチレン共重合体(C) を配合せ
ず、エチレン共重合体(a) 、ナイロン610樹脂(b) の
みのブレンドを、(a)/(b) =70/30(重量比)の割
合で実施例1と同様にして二軸押出機中で行い、得られ
たブレンド物のMFR、引裂強度及び硬度を測定した。
結果を表5に示す。
【0075】[実施例7]実施例6においてエチレン共
重合体の代わりにZn中和エチレン共重合体(a')を、ま
たナイロン610塩グラフト化エチレン共重合体の代わ
りに実施例5で得られたナイロン610塩グラフト化Z
n中和エチレン共重合体(c')を用い、(a')/(b)/(c') =
70/30/5(重量比)の割合で実施例1と同様にし
て二軸押出機中で3者のブレンドを行い、得られたブレ
ンド物のMFR、引裂強度及び硬度を測定した。結果を
表5に示す。
【0076】[比較例11]実施例7において、ナイロ
ン610塩グラフト化Zn中和エチレン共重合体(c')を
配合せず、Zn中和エチレン共重合体(a')、ナイロン6
10樹脂(b) のみのブレンドを(a')/(b)=70/30
(重量比)の割合で実施例1と同様にして二軸押出機中
で行い、得られたブレンド物のMFR、引裂強度及び硬
度を測定した。結果を表5に示す。
【0077】
【表5】
【0078】表5の結果から、実施例6及び実施例7の
組成物は、それぞれ比較例10及び比較例11のエチレ
ン共重合体またはZn中和エチレン共重合体/ナイロン
610樹脂の組成物に本発明方法で得られたナイロング
ラフト化共重合体をわずか5wt%添加したものである
にもかかわらず、MFRが、大幅に低下しており増粘効
果が顕著に現れ、引裂強度も向上してている。また、ナ
イロングラフト化エチレン共重合体を添加することによ
り、エチレン共重合体とナイロン樹脂との相溶性が改良
されていることが透過電子顕微鏡によるモルホロジーか
ら確認されており、樹脂改質剤としての効果が優れてい
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不飽和カルボン酸含量が1〜30重量%
    のエチレン・不飽和カルボン酸共重合体又はそのアイオ
    ノマーと、ジアミンとジカルボン酸とのナイロン塩を、
    押出機中で溶融混練することを特徴とするグラフト共重
    合体の製造方法。
  2. 【請求項2】 エチレン・不飽和カルボン酸共重合体又
    はそのアイオノマーの190℃、2160g荷重におけ
    るメルトフローレートが0.1〜2000g/10分で
    ある請求項1記載のグラフト共重合体の製造方法。
  3. 【請求項3】 エチレン・不飽和カルボン酸共重合体又
    はそのアイオノマー100重量部あたり、ナイロン塩1
    〜40重量部を用いる請求項1記載のグラフト共重合体
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 押出機が二軸押出機である請求項1記載
    のグラフト共重合体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020050326A1 (ja) * 2018-09-07 2020-03-12 株式会社クラレ 熱可塑性樹脂組成物

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