JPH10287281A - 水中移動装置 - Google Patents

水中移動装置

Info

Publication number
JPH10287281A
JPH10287281A JP9100270A JP10027097A JPH10287281A JP H10287281 A JPH10287281 A JP H10287281A JP 9100270 A JP9100270 A JP 9100270A JP 10027097 A JP10027097 A JP 10027097A JP H10287281 A JPH10287281 A JP H10287281A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
propeller
shaft
rotating member
underwater moving
moving device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9100270A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadao Higuma
定男 日熊
Yuichi Miura
雄一 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP9100270A priority Critical patent/JPH10287281A/ja
Publication of JPH10287281A publication Critical patent/JPH10287281A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
  • Cleaning In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機器ケースの水密性の確保と動力伝達効率の
向上とを図り得る水中移動装置を提供する。 【解決手段】 腹側6が開口した装置本体39に内装さ
れた水密構造の機器ケース40と、プロペラ内装部42
を有し且つ機器ケース40に隣接して装置本体39の腹
側6から背側5へ貫通するダクト41と、機器ケース4
0に向かって延びるプロペラ軸43を有し且つプロペラ
内装部42に内装されたプロペラ44と、プロペラ軸4
3に対して駆動軸45が略同軸に位置するように機器ケ
ース40に内装されたプロペラ駆動装置46とを備え、
プロペラ駆動用マグネットカップリング49を駆動軸4
5とプロペラ軸43との間に介在させ、機器ケース40
を貫通する部材を用いることなくプロペラ44を回転さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火力発電所の取水
や排水のための水路の清掃や、船舶のスクリューの清掃
や、原子炉の圧力容器の内面検査や、その他の水中構造
物に対する各種水中作業に用いるための水中移動装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、火力発電所等においては、冷却
用海水を取水したり排水したりするために海と発電プラ
ントとの間に比較的長い水路が設けられているが、この
水路の路面には、種々の貝藻類が付着する。
【0003】そこで、これら海洋付着生物を除去すべ
く、水路の路面に沿って自在に走行する水中移動装置が
必要となる。
【0004】この種の水中移動装置としては、実開平3
−79323号に開示された図4及び図5に示すような
ものが知られている。
【0005】この水中移動装置は、図示するように、装
置本体1に備えられたスラストファン2を回転させて噴
流を発生させることにより装置本体1を水路の水平な路
面3へ押し付け、この状態で駆動輪4を用いて水平な路
面3上を走行させるようにしたものである。
【0006】しかし、このようなスラストファン2の噴
流によって装置本体1を水路の路面3へ押し付けさせる
タイプの水中移動装置にあっては、図示するように水平
な路面3ではなく、垂直な壁面に沿って走行させようと
すると、装置本体1を壁面に押し付けて駆動輪4に適正
な接触圧を与えるために、スラストファン2の推力を著
しく増大させなければならない。
【0007】即ち、垂直な壁面に沿って水中移動装置を
走行させるためには、スラストファン2を大型化する
か、その設置台数を増やすかしなければならないため、
水中移動装置全体が大型化、大重量化してしまう。
【0008】そこで、図6から図8に示すような水中移
動装置が提案されている。
【0009】この水中移動装置は、一端側(以下、背側
5という)が閉止され且つ他端側(以下、腹側6とい
う)が開口した装置本体7を備え、装置本体7の背側5
の内側面には水密構造の機器ケース8が取り付けられて
おり、該機器ケース8の内部の上部には浮体部9が、ま
た、下部には錘体部10が形成されている。
【0010】前記の浮体部9は、空気または発泡スチロ
ール等が充填された密閉タンク11によって構成され、
錘体部10は、後述するスラストファン12,13を駆
動するモータ15,16や駆動輪29,29を駆動する
モータ30,30によって構成されている。
【0011】そして、これら密閉タンク11及びモータ
15,16,30,30によって装置本体7が水中にお
いて略垂直に立った状態で僅かに沈降するように浮力調
整されている。
【0012】スラストファン12,13は、装置本体7
の左右両側に配置され且つ装置本体7の背側5から腹側
6へ向かって延びるダクト14,14内に、それぞれ1
個ずつ、中位部に設けられており、各スラストファン1
2,13を正逆回転させることにより、装置本体7を水
中において、略垂直に立って浮遊する状態で背側5又は
腹側6の方向へ移動させることができるようになってい
る。
【0013】そして、左側のスラストファン12はモー
タ15によって駆動され、右側のスラストファン13は
モータ16によって駆動され、モータ15及びモータ1
6は、それぞれ独立して回転速度及び回転方向を制御で
きるようになっている。
【0014】また、モータ15及びモータ16は、電流
値が一定になるように制御されており、従って、負荷が
大きくなると回転速度が遅くなり、負荷が小さくなると
回転速度が速くなるようになっている。
【0015】各モータ15,16の出力軸には、それぞ
れ段付プーリ17が取り付けられており、各段付プーリ
17,17は、左右のスラストファン12,13のそれ
ぞれの中間駆動軸18,18に取り付けられた段付プー
リ19,19と段付ベルト20,20によって連動され
ている。
【0016】各中間駆動軸18,18は、機器ケース8
を貫通して機器ケース8の外部へそれぞれ突出し、該中
間駆動軸18,18と直交する方向へ延びるスラストフ
ァン12,13のそれぞれのファン軸21,21とべベ
ルギヤ22,22を介して連結されている。
【0017】なお、前記の中間駆動軸18,18が貫通
する機器ケース8の壁面部にはシール部材23(例えば
Oリング等)が嵌装されている。
【0018】すなわち、装置本体7が水中に位置してい
る状態で、各モータ15及び16の回転速度及び回転方
向を制御し、左右のスラストファン12,13の回転速
度及び回転方向を適宜変更することにより、水中におい
て略垂直に浮遊している状態の装置本体7を、背側5ま
たは腹側6へ移動、または転回させることができる。
【0019】装置本体7の腹側6の開口の周囲には、装
置本体7が略垂直に立ったままで移動し且つその腹側6
が水中の壁面24に突き当たったとき、その壁面24と
接して装置本体7の内部を負圧に保たせるためのシール
スカート25が設けられている。
【0020】シールスカート25は、図6及び図7に示
すように、装置本体7の腹側6開口の周囲に取り付けら
れ且つ図8に示すようにゴムなどの自在に変形可能な膜
状の樹脂材料により形成されたフレア部26と、該フレ
ア部26の外縁に取り付けられ且つポリエステル樹脂な
どの部分的に変形可能な程度の柔軟性を有するドーナツ
リング状の樹脂材料により形成されたシールリング部2
7とで構成されている。
【0021】フレア部26は、装置本体7内が負圧にな
るとその吸引力により図8に二点鎖線で示すように内方
へ引っ張られ、壁面24に接するように変形する。
【0022】但し、このとき、フレア部26は、装置本
体7の内外を完全に液密にシールしてしまうようなこと
はなく、壁面24との間で装置本体7の外から内への水
流を許容するようになっている。
【0023】従って、装置本体7内の負圧が極めて大き
くなり、シールスカート25と壁面24の摩擦力で装置
本体7が壁面24に固定されてしまうようなことはな
い。
【0024】また、シールリング部27の外縁には、壁
面24に付着した障害物(ゴミやボルトや溶接線や貝殻
等)を乗り越えるための傾斜面28が形成されている。
【0025】駆動輪29,29は、略垂直に立った装置
本体7の腹側6の下部寄りの機器ケース8の左右に配置
されており、装置本体7が壁面24に吸着したときに、
その壁面24に接するように取り付けられている。
【0026】各駆動輪29,29は、機器ケース8の内
部に収容された駆動輪用のモータ30,30によって駆
動される。
【0027】各モータ30,30は、スラストファン1
2,13のモータ15,16にそれぞれ隣接して配置さ
れており、各モータ30,30の出力軸には、ピニオン
31,31が取り付けられている。
【0028】ピニオン31,31は、各駆動輪29,2
9の駆動軸32,32に取り付けられたギヤ33,33
とそれぞれに噛み合わされている。
【0029】そして、左右の駆動輪29,29用のモー
タ30,30は、それぞれ独立に回転速度及び回転方向
を制御できるようになっている。
【0030】なお、前記の駆動軸32,32が貫通する
機器ケース8の壁面部にはシール部材34(例えばOリ
ング等)が嵌装されている。
【0031】35はボールキャスタ(従動輪)であり、
該ボールキャスタ35は、前記の機器ケース8内の上部
中央に設けられており、装置本体7の走行方向を自在に
変更させ得るようになっている。
【0032】すなわち、先に述べたように、装置本体7
を壁面24に吸着させた後、左右の各モータ30,30
の回転速度及び回転方向を制御して左右の駆動輪29,
29を独立に駆動させることにより、壁面24上を自在
に直進または旋回走行させることができる。
【0033】また、機器ケース8には、コネクタ36が
設けられ、装置本体7は、作業工具を取り付けるための
フレーム38が設けられている。
【0034】コネクタ36は機器ケース8の上部に設け
られ、給電用及び制御信号用のケーブル37(以下、動
力伝達用ケーブル37という)が接続されている。
【0035】動力伝達用ケーブル37は、水中において
略垂直に立った状態で浮遊する装置本体7に対する上下
方向への移動を操作する操作ケーブルの機能を兼ねてい
る。
【0036】フレーム38は装置本体7を略垂直に立て
たときの下部位置に突設されており、このフレーム38
には、研掃工具、水中用テレビカメラ、非破壊検査装置
等が装着されるようになっている。
【0037】更に、図6から図8に示す水中移動装置
は、機器ケース8の上部に浮体部9としての密閉タンク
11を有し、下部に錘体部10としてのモータ15,1
6,30,30などを有しているため、水中において略
垂直に立った状態で浮遊する。
【0038】従って、この状態でスラストファン12,
13を正回転又は逆回転させると、水中移動装置は水中
において、略垂直に立った状態で腹側6又は背側5へ移
動する。
【0039】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図6から図
8に示す水中移動装置においては、該水中移動装置を長
期間にわたって使用すると、スラストファン12,13
の中間駆動軸18,18や駆動輪29の駆動軸32が機
器ケース8の壁面を貫通している箇所に使用されている
シール部材23及びシール部材34が磨耗して機器ケー
ス8の水密性が低下する可能性があり、また、中間駆動
軸18から該中間駆動軸18に対して直交しているファ
ン軸21への動力伝達のためにベベルギヤ22を適用し
ているので、動力の損失が大きかった。
【0040】本発明は上述した実情に鑑みてなしたもの
で、機器ケースを貫通する中間駆動軸等を省略すること
ができ且つ中間駆動軸とスラストファン軸とを同軸とな
し得る水中移動装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0041】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に記載した水中移動装置では、腹
側が開口した装置本体と、装置本体に内装された水密構
造の機器ケースと、中間部分にプロペラ内装部を有し且
つ機器ケースに隣接して装置本体の腹側から背側へ貫通
するダクトと、前記の機器ケースに向かって延びる回転
軸を有し且つプロペラ内装部に内装されたプロペラと、
前記の回転軸に対して駆動軸が略同軸に位置するように
機器ケースに内装されたプロペラ駆動源と、一方の回転
部材の回転力を他方の回転部材に対して磁力により伝達
するプロペラ駆動用マグネットカップリングとを備え、
一方の回転部材をプロペラ駆動源の駆動軸に取り付け、
他方の回転部材をプロペラの回転軸に取り付けている。
【0042】本発明の請求項2に記載した水中移動装置
では、本発明の請求項1に記載の水中移動装置における
ダクトを、プロペラ内装部に対して腹側寄り部分及び背
側寄り部分が互いに異なる方向へ片寄った形状に形成し
ている。
【0043】本発明の請求項3に記載した水中移動装置
では、プロペラ内装部を周方向に取り囲むように配置さ
れた無端状走行ベルトと、機器ケースの外部に枢支され
且つ無端状走行ベルトを装置本体の腹側の作業対象面に
当接し得るように支持する複数のプーリと、所定のプー
リに固着された回転軸と、所定のプーリの回転軸に対し
て駆動軸が略同軸に位置するように機器ケースに内装さ
れた走行駆動源と、一方の回転部材の回転力を他方の回
転部材に対して磁力により伝達する走行ベルト用マグネ
ットカップリングとを備え、一方の回転部材を走行用駆
動源の駆動軸に取り付け、他方の回転部材を前記のプー
リの回転軸に取り付けている。
【0044】本発明の請求項1乃至請求項3に記載の水
中移動装置のいずれにおいても、プロペラ駆動用マグネ
ットカップリングがプロペラ駆動源の駆動軸の回転力
を、機器ケースの隔壁を隔てたプロペラの回転軸へ磁力
によって伝達し、プロペラが回転する。
【0045】本発明の請求項2に記載の水中移動装置に
おいては、ダクトの形状によって、プロペラ軸方向の水
流を装置本体の腹背方向への水流に効率よく変換する。
【0046】本発明の請求項3に記載の水中移動装置に
おいては、走行ベルト駆動用マグネットカップリングが
走行駆動源の駆動軸の回転力を、機器ケースの隔壁を隔
てた所定のプーリの回転軸へ磁力によって伝達し、プー
リに巻き掛けられた無端状走行ベルトが周回する。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施する形態を、
図示例と共に説明する。
【0048】図1から図3は本発明の水中移動装置の実
施の形態の一例を示すものであり、図中、図6から図8
と同一の符号を付した部分は同一物を表している。
【0049】図1から図3に示す水中移動装置では、一
端が閉止され且つ他端が開口した装置本体39を備え、
装置本体39の背側5の内側面に水密構造の機器ケース
40を取り付け、水中において略垂直に立った状態の装
置本体39の上下方向の中間部位に、前記の機器ケース
40の両側側面に隣接して装置本体39の背側5から腹
側6へ貫通する一対のダクト41,41を設けている。
【0050】ダクト41,41は、背側5と腹側6との
間の中間部分にプロペラ内装部42を有し、該プロペラ
内装部42に対して背側5寄り部分が機器ケース40の
側面外側に近接し且つ腹側6寄り部分が装置本体39の
側壁内面に近接した形状(図3参照)に成形されてい
る。
【0051】各ダクト41,41のそれぞれのプロペラ
内装部42には、機器ケース40の側面に平行する面内
において回転し且つ機器ケース40に向かって延びるプ
ロペラ軸43を有するプロペラ44が配置されている。
【0052】また、プロペラ軸43に対して、駆動軸4
5が機器ケース40の側壁を隔てて略同軸に位置するよ
うに、機器ケース40の内部の所定位置にプロペラ駆動
装置46を設けている。
【0053】そして、一方の回転部材47の回転力を他
方の回転部材48に対して磁力により伝達するプロペラ
駆動用マグネットカップリング49の一方の回転部材4
7を、前記のプロペラ駆動装置46の駆動軸45に取り
付け、他方の回転部材48を、前記のプロペラ44のプ
ロペラ軸43に取り付けている。
【0054】また、プロペラ内装部42を周方向に取り
囲むように機器ケース40の両側面外側に沿って左右一
対の無端状走行ベルト50,50を配置し、該無端状走
行ベルト50,50を装置本体39の腹側6の作業対象
面に当接し得るように、それぞれ支持する4個ずつのプ
ーリ51,52,52,52を機器ケース40の両側面
外部に回転自在に枢支している。
【0055】更に、前記のプーリ51,52,52,5
2のうち、機器ケース40の下部の背側5に位置するプ
ーリ51に固着された回転軸53に対して、駆動軸54
が機器ケース40の側壁を隔てて略同軸に位置するよう
に、機器ケース40の内部の所定位置に走行駆動装置5
5を設けている。
【0056】そして、一方の回転部材56の回転力を他
方の回転部材57に対して磁力により伝達する走行ベル
ト駆動用マグネットカップリング58の一方の回転部材
56を、前記の走行駆動装置55の駆動軸54に取り付
け、他方の回転部材57を、前記のプーリ51の回転軸
53に取り付けている。
【0057】更に、図1から図3に示す水中移動装置
は、機器ケース40の上部に浮体部9としての密閉タン
ク11を有し、下部に錘体部10としてのプロペラ駆動
装置46,46及び走行駆動装置55,55などを有し
ているため、従来例の水中移動装置と同様に、水中にお
いて略垂直に立った状態で浮遊する。
【0058】以下、図1から図3に示す水中移動装置の
作動について説明する。
【0059】図1から図3に示す水中移動装置は、機器
ケース40の上部に浮体部9を有し、下部に錘体部10
を有しているため、水中において略垂直に立った状態で
浮遊する。
【0060】従って、この状態でプロペラ駆動装置4
6,46を作動し、それぞれのプロペラ駆動用マグネッ
トカップリング49,49を介して左右のプロペラ4
4,44を正回転又は逆回転させると、水中移動装置は
水中において、略垂直に立った状態で腹側6又は背側5
へ移動する。
【0061】そして、プロペラ駆動装置46,46の作
動を適宜に制御して左右のプロペラ44,44の回転速
度を変えると、水中移動装置は略垂直に立った状態で水
中を移動しつつ方向転回する。
【0062】また、プロペラ駆動装置46,46の作動
を制御して左右のプロペラ44,44の回転方向を互い
に反対にすると、水中移動装置は略垂直に立った状態で
その場で転回する。
【0063】更に、装置本体39に接続された操作ケー
ブルを兼ねた動力伝達用ケーブル37を上方から操作す
ると、水中移動装置は略垂直に立った状態で水中を上下
方向へ移動する。
【0064】上述のようなプロペラ駆動装置46,46
の適宜の制御によるプロペラ44,44の操作をするこ
とによって、水中移動装置をその腹側6が水中の垂直な
壁面24に対峙した状態で壁面24に近付け、図3に示
すように、水中移動装置の腹側6の開口の周囲に設けら
れたシールスカート25を水中の壁面24に当接させ
る。
【0065】壁面24に当接したシールスカート25に
より水中移動装置の装置本体39の内部が閉空間となる
ので、プロペラ44,44による排水作用を行なうと装
置本体39の内部が負圧になり、このとき発生する吸引
力によりシールスカート25のフレア部26が内方へ吸
引されて変形するとともに、装置本体39の内部が負圧
に保たれて水中移動装置が壁面24に吸着される。
【0066】ここで、シールスカート25は、装置本体
39よりも広い面積を囲うようにしているため、単位面
積当たりでは小さな負圧であっても、全体としては大き
な吸着力を得ることが可能となり、吸引されて変形され
たフレア部26は、壁面24との間を完全に液密にシー
ルしてしまうようなものではなく、装置本体39の外か
ら内へ流入される漏れ水流程度の水流は通過させること
が可能であるので、プロペラ44,44は、この水流分
の水量及び負圧にするための水量を排出するように回転
させることは、従来例と同様である。
【0067】更に、装置本体39が壁面24に吸着する
と、機器ケース40の両側に設けた無端状走行ベルト5
0,50の腹側6が壁面24に接触し、この状態で、左
右の走行駆動装置55,55を作動させて、走行ベルト
駆動用マグネットカップリング58,58を介して左右
の無端状走行ベルト50,50を正回転又は逆回転させ
ると、水中移動装置は壁面24上を走行する。
【0068】また、走行駆動装置55,55の作動を適
宜に制御して左右の無端状走行ベルト50,50の回転
速度を変えると、水中移動装置は壁面24上を移動しつ
つ方向転回する。
【0069】更に、走行駆動装置55,55の作動を制
御して左右の無端状走行ベルト50,50の回転方向を
互いに反対にすると、水中移動装置はその場で転回す
る。
【0070】このように、図1から図3に示す水中移動
装置では、プロペラ駆動装置46,46の駆動軸45,
45とプロペラ軸43,43とを機器ケース40の側壁
を介して同軸上に対峙するように設けたプロペラ駆動用
マグネットカップリング49,49によって動力の伝達
を行なえるようにし、走行駆動装置55,55の駆動軸
54,54と所定のプーリ51,51の回転軸53,5
3とを機器ケース40の側壁を介して同軸上に対峙する
ように設けた走行ベルト駆動用マグネットカップリング
58,58によって動力の伝達を行なえるようにしたの
で、機器ケース40を貫通する駆動軸がなく、従来例に
示すようなシール部材23,34を排除することがで
き、シール部材の磨耗などによって機器ケース40の水
密性が低下することを未然に防止できる。
【0071】また、プロペラ駆動装置46,46の駆動
軸45,45とプロペラ軸43,43を同軸上に配列で
きるので、従来例に示すような動力伝達のためのベベル
ギヤ22を排除することができ、動力の損失を抑制する
ことができる。
【0072】なお、本発明の水中移動装置は上述した実
施の形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨
を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは
勿論である。
【0073】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の水中移動装
置によれば、下記のような種々の優れた効果を奏し得
る。
【0074】(1)機器ケースを貫通する軸がないの
で、機器ケースの水密性を確保することができる。
【0075】(2)プロペラ駆動源の駆動軸とプロペラ
の回転軸を同軸上に配置したので動力の損失を抑制する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水中移動装置の実施の形態の一例を示
す平面図である。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【図3】図1に関連する水中移動装置の側面図である。
【図4】従来の水中移動装置の一例の側面図である。
【図5】図4に関連する水中移動装置の平面図である。
【図6】従来の水中移動装置の他の例の平面図である。
【図7】図6に関連する水中移動装置の側面図である。
【図8】図6に関連するシールスカートの部分拡大断面
図である。
【符号の説明】
5 背側 6 腹側 24 壁面(作業対象面) 39 装置本体 40 機器ケース 41 ダクト 42 プロペラ内装部 43 プロペラ軸 44 プロペラ 45 駆動軸 46 プロペラ駆動装置(プロペラ駆動源) 47 回転部材 48 回転部材 49 プロペラ駆動用マグネットカップリング 50 無端状走行ベルト 51 プーリ 52 プーリ 53 回転軸 54 駆動軸 55 走行駆動装置(走行駆動源) 56 回転部材 57 回転部材 58 走行ベルト駆動用マグネットカップリン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 腹側が開口した装置本体と、装置本体に
    内装された水密構造の機器ケースと、中間部分にプロペ
    ラ内装部を有し且つ機器ケースに隣接して装置本体の腹
    側から背側へ貫通するダクトと、前記の機器ケースに向
    かって延びる回転軸を有し且つプロペラ内装部に内装さ
    れたプロペラと、前記の回転軸に対して駆動軸が略同軸
    に位置するように機器ケースに内装されたプロペラ駆動
    源と、一方の回転部材の回転力を他方の回転部材に対し
    て磁力により伝達するプロペラ駆動用マグネットカップ
    リングとを備え、一方の回転部材をプロペラ駆動源の駆
    動軸に取り付け、他方の回転部材をプロペラの回転軸に
    取り付けたことを特徴とする水中移動装置。
  2. 【請求項2】 プロペラ内装部に対して腹側寄り部分及
    び背側寄り部分が互いに異なる方向へ片寄った形状にダ
    クトを形成した請求項1に記載の水中移動装置。
  3. 【請求項3】 プロペラ内装部を周方向に取り囲むよう
    に配置された無端状走行ベルトと、機器ケースの外部に
    枢支され且つ無端状走行ベルトを装置本体の腹側の作業
    対象面に当接し得るように支持する複数のプーリと、所
    定のプーリに固着された回転軸と、所定のプーリの回転
    軸に対して駆動軸が略同軸に位置するように機器ケース
    に内装された走行駆動源と、一方の回転部材の回転力を
    他方の回転部材に対して磁力により伝達する走行ベルト
    用マグネットカップリングとを備え、一方の回転部材を
    走行用駆動源の駆動軸に取り付け、他方の回転部材を前
    記のプーリの回転軸に取り付けたことを特徴とする水中
    移動装置。
JP9100270A 1997-04-17 1997-04-17 水中移動装置 Pending JPH10287281A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9100270A JPH10287281A (ja) 1997-04-17 1997-04-17 水中移動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9100270A JPH10287281A (ja) 1997-04-17 1997-04-17 水中移動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10287281A true JPH10287281A (ja) 1998-10-27

Family

ID=14269522

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9100270A Pending JPH10287281A (ja) 1997-04-17 1997-04-17 水中移動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10287281A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008261807A (ja) * 2007-04-13 2008-10-30 Toshiba Corp 原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル
CN104477261A (zh) * 2014-11-20 2015-04-01 哈尔滨工程大学 勘测海底地貌的磁耦合传动履带式海底成像探测车
CN105774933A (zh) * 2016-03-22 2016-07-20 京东方科技集团股份有限公司 移动平台和移动平台的工作方法
CN108577697A (zh) * 2018-07-02 2018-09-28 遂宁市长丰机械科技有限公司 卷盘前置清洗擦地机
CN111000505A (zh) * 2019-10-22 2020-04-14 追创科技(苏州)有限公司 一种用于扫地机的控制方法及控制器
JP2020117047A (ja) * 2019-01-23 2020-08-06 三菱重工業株式会社 水中航走体
CN112498512A (zh) * 2020-10-30 2021-03-16 浙江大学 基于伯努利吸盘的变结构机器人

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008261807A (ja) * 2007-04-13 2008-10-30 Toshiba Corp 原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル
CN104477261A (zh) * 2014-11-20 2015-04-01 哈尔滨工程大学 勘测海底地貌的磁耦合传动履带式海底成像探测车
CN105774933A (zh) * 2016-03-22 2016-07-20 京东方科技集团股份有限公司 移动平台和移动平台的工作方法
CN108577697A (zh) * 2018-07-02 2018-09-28 遂宁市长丰机械科技有限公司 卷盘前置清洗擦地机
JP2020117047A (ja) * 2019-01-23 2020-08-06 三菱重工業株式会社 水中航走体
CN111000505A (zh) * 2019-10-22 2020-04-14 追创科技(苏州)有限公司 一种用于扫地机的控制方法及控制器
CN112168093A (zh) * 2019-10-22 2021-01-05 追创科技(苏州)有限公司 一种用于扫地机的控制方法及控制器
CN112498512A (zh) * 2020-10-30 2021-03-16 浙江大学 基于伯努利吸盘的变结构机器人

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5730553A (en) Carriage movable in water
JPH10287281A (ja) 水中移動装置
CN111532393A (zh) 一种船底清洁机器人用行走机构及船底清洁机器人
CN115179310A (zh) 一种自动清除障碍的水下工作机器人
US10279639B2 (en) Amphibious vehicle
JP4534364B2 (ja) 水中移動装置
CA3180573A1 (en) Dual strut power transmission housing structure of a marine propulsion system
CN110316338B (zh) 可调姿的喷水矢量推进圆碟形水下机器人及其操控方法
CN111301650A (zh) 一种全回转舵桨无人船
JP3648804B2 (ja) 水中移動装置
JPH0958584A (ja) 水中移動装置
JPH10273095A (ja) 水中移動装置
CN214648953U (zh) 一种船舶用推进系统
CN115071921A (zh) 一种舰船在役检测可浮游爬壁机构
RU2054360C1 (ru) Гребной гусеничный движитель для плавучего средства
JPH0966888A (ja) 水中移動装置
CN110667807B (zh) 一种改进型球形滚进水下机器人
JPH0921128A (ja) 移動機能を備えた油回収装置
JPH0958586A (ja) 水中移動装置
JPH0958585A (ja) 水中移動装置
JPH0966265A (ja) 水中清掃装置
JPH09175486A (ja) 船舶推進装置
AU2021296746B2 (en) Vertical-input outboard-motor forward-reverse angled-drive lower unit
CN212605716U (zh) 一种船底清洁机器人用行走机构及船底清洁机器人
US10858087B2 (en) Vertical-input outboard-motor forward-reverse angled-drive lower unit