JP2008261807A - 原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は原子力発電所の原子炉圧力容器の底部に設けられた構造物の間隙を遊泳可能に小型化し、かつ構造物等の間隙でスタックする危険を回避できる外観形状の採用と、操作性の向上が図られた原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルを提供する。
【解決手段】略楕円体で一部が透明な耐圧ケーシングに、前後方向推進装置と、上下方向推進装置と、目視検査用のカメラと、照明装置と、前後方向ガイドローラと、上下方向ガイドローラと、原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルを遠隔操作するコントローラに接続する制御用ケーブル等が設けられて構成されたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば原子力発電所における原子炉圧力容器の内部に設けられた原子炉内構造物の目視検査に適用される遊泳式の原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルに関する。
原子力発電プラントの原子炉圧力容器は、定期検査の際には放射線の遮蔽のために内部が水で満たされる。このような原子炉圧力容器の内部で水中カメラを使った外観点検等を実施する際は、遠隔から操作可能な小型潜水艇式の水中カメラ装置である原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルが使用される。
このような小型潜水艇式の原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルは、通常水中で中性浮力になるように重量が調節される。また、水中カメラ装置はパン、チルトなどの回転軸を備え視野範囲を広げる工夫をしている。水中での推進力はモータとスクリュウにより構成されるスラスタを上下方向、前後方向等に複数備えて、原子炉圧力容器のウェル上部のフロアに配置された制御装置およびジョイスティックで操作され、制御ケーブルを通じて制御信号および動力が伝えられ、遠隔から操作可能な構成になっている。
特開平7−69284号公報
原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルは、原子力発電プラントの原子炉圧力容器に収容される炉心シュラウドが備えるシュラウドサポートや原子炉圧力容器の底部に設けられた制御棒駆動機構ハウジング、そのスタブチューブ、インコアモニタ等の作業環境の悪い炉内構造物の点検に使用されており、国内外ともに今後も使用が見込まれる。
しかしながら、従来の原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルでは、サイジング上の課題から原子炉圧力容器に設けられた制御棒駆動機構ハウジング、そのスタブチューブ、インコアモニタ、シュラウドサポート等の炉内構造物間の間隙や、これら炉内構造物と原子炉圧力容器との間隙の場所によっては通過が困難であったり、あるいは通過の途中で原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルがこれらの間隙にスタックしたりする恐れがある。また原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルの操作は難しく、操作員の技能に依るところが大きく、所要の操作訓練を必要とするという課題であった。
本発明はこれらの課題を解決するためになされたもので、原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルを小型化し、かつ炉内構造物等の間隙でスタックする危険を回避できる外観形状の採用と、操作性の向上が図られた原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルを提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため本発明では、水中で浮遊状態に重さが調節され、目視検査用のカメラを搭載した耐圧ケーシングに水中での推進装置を前後方向、上下方向に複数配置し、遠隔操作によって前記推進装置の移動操作を行なう原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルにおいて、前記推進装置を前記耐圧ケーシングに内装し、前記耐圧ケーシングを平面視において略楕円形状となる略楕円体または略円盤体で突起のない形状としたことを特徴とする原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルを提供する。
また、上述の課題を解決するため本発明では、水中で浮遊状態に重さが調節され、目視検査用のカメラを搭載し耐圧ケーシングに水中での推進装置を前後方向、上下方向、左右方向に複数配置し、遠隔操作によって前記推進装置の操作を行なう原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルにおいて、前記推進装置を前記耐圧ケーシングに内装し、前記耐圧ケーシングを略球体または略楕円体で突起のない形状としたことを特徴とする原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルを提供する。
さらに、上述の課題を解決するため本発明では、水中で浮遊状態に重さが調節され、目視検査用のカメラを搭載し耐圧ケーシングに水中での推進装置を前後方向、上下方向、左右方向に複数配置し、遠隔操作によって前記推進装置の操作を行なう原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルにおいて、前記推進装置は径方向に対向した一対の推進機構が相反する方向に推進力を発生させるように構成されたことを特徴とする原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルを提供する。
本発明によれば、原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルを小型化し、かつ炉内構造物等の間隙でスタックする危険を回避できる外観形状の採用と、操作性の向上が図られた原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルを提供することができる。
本発明に係る原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルの実施形態について、添付図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
本発明に係る原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルの第1実施形態について、図1から図7を参照して説明する。
図1および図2は、沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器の底部に設けられた制御棒駆動機構ハウジング3、インコアモニタの周辺に本実施形態における原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1を配置した一例を示す図である。
図1および図2に示すように、原子炉圧力容器2の底部には上方へ向かって制御棒駆動機構ハウジング3が制御棒駆動機構ハウジングスタブチューブ4を介して溶接され、またインコアモニタハウジング5がインコアモニタハウジングスタブチューブ6を介して溶接される。制御棒駆動機構ハウジング3やインコアモニタハウジング5の直径や相対的な位置関係は原子力発電プラントの規模により定まり、制御棒駆動機構ハウジング3とインコアモニタハウジング5との外表面間の距離Laや、並設された2本の制御棒駆動機構ハウジングスタブチューブ4の外表面間の距離Lbや、並設された2本の制御棒駆動機構ハウジング3の外表面間の距離Lcのうちからもっとも短い距離Laは原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1の基準長さとして採用することができる。
原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1は、図3および図4に示すように、平面視が楕円形となる略楕円体または略円盤体で一部が透明な耐圧ケーシング11に、前後方向推進装置12と、上下方向推進装置13と、目視検査用のカメラ14と、照明装置15と、前後方向ガイドローラ18と、上下方向ガイドローラ19と、原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1を遠隔操作するコントローラと接続される制御用ケーブル20等が設けられて構成される。
なお、説明を容易にするために以下、図3および図4に示す姿勢を基本姿勢とし、カメラ14が配置する部分(図3)を前部、前後方向推進装置12が配置する部分(図4の右側部分)を後部とし、さらに後部から前部を見た状態で上下および左右の方向説明を行う。
耐圧ケーシング11は、縦割型の複数の部材、例えば中央に位置する略筒形状のセンタケーシング11aと、これを挾む左右一対のドーム形状のサイドケーシング11bとを一体的に組み合わせて構成される。センタケーシング11aにカメラ14と照明装置15とが取付けられ、各サイドケーシング11bに前後方向推進装置12と、上下方向推進装置13と、前後方向ガイドローラ18と、上下方向ガイドローラ19等が取付けられる。カメラ14および照明装置15を覆う耐圧ケーシング11の前部は透明な耐圧ガラスで構成される。
前後方向推進装置12は、各サイドケーシング11bの上下方向略中央部に位置して前後方向に貫通する通水孔22と、この各通水孔22内にそれぞれ螺旋状に形成された円筒状のスクリュウ21と、このスクリュウ21を正逆回転させる駆動機構(図示省略)とを有する構成とされる。この駆動機構としてのモータは、例えばそれぞれ左右のサイドケーシング11b内に取付けられ、その出力軸とスクリュウ21との連結はマグネットカップリングとすることができる。つまり、出力軸とスクリュウ21とは筒状の隔壁(図示省略)で分離されており、その隔壁の内外に配置したマグネット(図示省略)を介して出力軸とスクリュウ21とが磁気的に連結され、スクリュウ21が回転駆動される。
そして、これら一対の前後方向推進装置12は、互いに独立駆動可能であり、回転速度または回転方向を異ならせることによって噴流を制御し、これにより原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1を前後進状態または停止状態で左右旋回が行える。
上下方向推進装置13は、前後方向推進装置12と推進軸心が直交する配置で、各サイドケーシング11bに設けられる。この上下方向推進装置13は、各サイドケーシング11bの前後方向略中央部に位置して上下方向に貫通する通水孔24と、この各通水孔24内にそれぞれ螺旋状に形成された円筒状のスクリュウ(図示省略)と、このスクリュウを正逆回転させる駆動機構(図示省略)とを有する構成とされる。駆動機構としてのモータは、例えばそれぞれ左右のサイドケーシング11b内に取付けられ、その出力軸とスクリュウとの連結は封水マグネット式連結構造とすることができる。つまり、出力軸とスクリュウとは筒状の隔壁(図示省略)で分離されており、その隔壁の内外に配置したマグネット(図示省略)を介して出力軸とスクリュウとが磁気的に連結され、スクリュウが回転駆動される。
そして、これら一対の上下方向推進装置13も互いに独立駆動可能であり、回転速度または回転方向を異ならせることによって噴流を制御し、これにより原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1を左右に任意の傾斜角度で傾けることができる。
また、前後方向推進装置12と上下方向推進装置13とは、サイドケーシング11bに内装されて構成されるため、サイドケーシング11bの外面形状は原子炉圧力容器2の底部に設けられた様々な炉内構造物に引っかかる突起部の無い形状とすることができ、原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1が原子炉圧力容器2の底部でスタックする危険を回避できる。
目視検査用のカメラ14は、センタケーシング11a内で回動するカメラ回動機構(図示省略)に取付けられ、耐圧ケーシング11前部で上下方向に向きを変化し得る。このカメラ回動機構は、例えばセンタケーシング11aの中心部で左右方向に沿う軸(図示省略)に支持される。また、カメラ回動機構の周縁部に設けられたギア(図示省略)およびこれに噛合するギア(図示省略)を介してモータ(図示省略)に連結され、このモータの駆動によりカメラ回動機構が正逆回動すると、カメラ14が上下に向きを変えるように構成することができる。また、カメラ14の回動位置はポテンショメータ(図示省略)により検出される。
照明装置15は、カメラ14のまわり、例えば上下側に位置してセンタケーシング11aに複数、例えばカメラ14の上下に各々15個ずつ間隔的に発光光学素子を配設して構成される。各発光光学素子の側部および裏面側には反射板(図示省略)が配置され、耐圧ケーシング11前方の一定範囲を照射する。この発光光学素子の側部および裏面側に配置された反射板により、照明光の前方への照射性を向上させている。
なお、各発光光学素子はそれぞれ異なる波長の光を照射するものを取付けることで、検査対象の光学特性ごとに照射する光の波長を変更して目視検査することができる。
前後方向ガイドローラ18は、前後方向推進装置12を挟んで、各サイドケーシング11bの前方に上下一対に設けられる。この各前後方向ガイドローラ18の回転軸心は前後方向推進装置12の推進軸心と直交する配置に構成される。原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1が前進状態となった際に炉内構造物と接触しても、この各前後方向ガイドローラ18によって円滑に進行することができる。
上下方向ガイドローラ19は、上下方向推進装置13を挟んで、各サイドケーシング11bの上方に左右一対に設けられる。この各前上下方向ガイドローラ19の回転軸心は上下方向推進装置13の推進軸心と直交する配置に構成される。原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1が上昇状態となった際に炉内構造物と接触しても、この各上下方向ガイドローラ19によって円滑に進行することができる。
制御用ケーブル20は、耐圧ケーシング11の端子部(図示省略)にコネクタ26を介して接続される。この端子部に前記の各モータ類、カメラ14および照明装置15等が接続される。
原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1のコントローラ(図示省略)は、制御装置と、モニタテレビと、ジョイスティック等から構成される。
ここで、図1に示した基準長さのうち最も短い制御棒駆動機構ハウジング3とインコアモニタハウジング5との外表面間の距離Laが所要寸法、例えば略86mm程度であることから、図5に示すように、原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1の耐圧ケーシング11は、最大幅寸法Waを所要寸法より小さい、例えば85mm以下とすることで、原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1は原子炉圧力容器2の底部に設けられた様々な炉内構造物の間隙を通過、進入して検査ができる(図6および図7参照)。
本実施形態の原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1によれば、沸騰水型原子炉および改良型沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器2の底部に進入可能で、検査範囲が制限されることが無くなる。また仮に原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1を使用している際に、故障等により原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1が自力航行できなくなった場合は、制御用ケーブル20を引上げて原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1を回収する手段を行うが、その際に原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1の外形形状を滑らかな形状にすることで、原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1が炉内構造物にスタックする恐れを排除できる。
[第2の実施形態]
本発明に係る原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルの第2実施形態について、図8から図13を参照して説明する。
この原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Aにおいて第1実施形態の原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1と同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図8および図9は、沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器2の底部に設けられた制御棒駆動機構ハウジング3、炉心シュラウドのサポートシリンダの周辺に本実施形態における原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Aを配置した一例を示す図である。
図8および図9に示すように、原子炉圧力容器2の底部には上方へ向かって制御棒駆動機構ハウジング3が制御棒駆動機構ハウジングスタブチューブ4を介して溶接され、この制御棒駆動機構ハウジング3の上端には制御棒案内管30が挿入支持される。また原子炉圧力容器2に収容される炉心シュラウド(図示省略)はサポートシリンダ31を有し、このサポートシリンダ31はサポートレグ32を介して原子炉圧力容器1の下鏡に支持される。また、原子炉圧力容器2と炉心シュラウドのサポートシリンダ31との間にはバッフルプレート33が双方に溶接される。制御棒駆動機構ハウジング3やサポートレグ31や原子炉圧力容器1の下鏡の相対的な位置関係は原子力発電プラントの規模により定まり、原子炉圧力容器1の底部最外周部に位置する制御棒駆動機構ハウジング3の上端に挿入支持される制御棒案内管30の外表面と原子炉圧力容器1の下鏡の内表面間との距離Ldは原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Aの基準長さとして採用することができる。
原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Aは、図10および図11に示すように、略球体または略楕円体で一部が透明な耐圧ケーシング11Aに、前後方向推進装置12Aと、上下方向推進装置13Aと、左右方向推進装置35と、目視検査用のカメラ14と、照明装置15と、原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Aを遠隔操作するコントローラと接続される制御用ケーブル20A等が設けられて構成される。
なお、説明を容易にするために以下、図10および図11に示す姿勢を基本姿勢とし、カメラ14が配置する部分(図10)を前部、前後方向推進装置12が配置する部分(図11の右側部分)を後部とし、さらに後部から前部を見た状態で上下および左右の方向説明を行う。
耐圧ケーシング11Aは、縦割型の複数の部材、例えば中央に位置する略筒形状のセンタケーシング11aと、これを挾む左右一対の半球形状のサイドケーシング11bとを組み合わせて一体的に構成される。センタケーシング11aにカメラ14と照明装置15とが取付けられ、各サイドケーシング11bに前後方向推進装置12と、上下方向推進装置13と、左右方向推進装置35等が取付けられる。カメラ14および照明装置15を覆う耐圧ケーシング11の前部は透明な耐圧ガラスで構成される。
前後方向推進装置12Aは、各サイドケーシング11bの上下方向略中央部に位置して前方と後方とに一対に設けられる。
上下方向推進装置13Aは、各サイドケーシング11bの前後方向略中央部に位置して上部と下部とに一対に設けられる。
左右方向推進装置35は、半球形状の各サイドケーシング11bの頂部に設けられる。
図12に示すように、サイドケーシング11bの外表面の所要の位置に設けられる前後方向推進装置12Aと上下方向推進装置13Aと左右方向推進装置35との推進装置は、略円周上に配置されたスリット状の貫通孔からなる吸込孔36と、中心部にこの各吸込孔36から吸込まれた流体の出口となる略円状の吐出孔37と、この吐出孔27内にそれぞれ螺旋状に形成された円筒状のスクリュウ38と、このスクリュウ38を正回転させる駆動機構(図示省略)とを有する構成とされる。この駆動機構としてのモータは、例えばそれぞれ左右のサイドケーシング11b内に取付けられ、その出力軸とスクリュウ38との連結はマグネットカップリングとすることができる。つまり、出力軸とスクリュウ38とは隔壁(図示省略)で分離されており、その隔壁の内外に配置したマグネット(図示省略)を介して出力軸とスクリュウ38とが磁気的に連結され、スクリュウ38が回転駆動される。
また、前後方向推進装置12Aと上下方向推進装置13Aと左右方向推進装置35とは、サイドケーシング11bに内装されて構成されるため、サイドケーシング11bの外面形状は原子炉圧力容器2の底部に設けられた様々な炉内構造物に引っかかる突起部の無い形状とすることができ、原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Aが原子炉圧力容器2の底部でスタックする危険を回避できる。
ここで、図9に示した基準長さである原子炉圧力容器2の底部最外周部に位置する制御棒駆動機構ハウジング3の上端に挿入支持される制御棒案内管30の外表面と原子炉圧力容器2の下鏡の内表面間との距離Ldが所要寸法、例えば略83mm程度であることから、図13に示すように、原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Aの耐圧ケーシング11Aは、最大径寸法Daを所要寸法より小さい、例えばΦ82mm以下とすることで、原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Aは原子炉圧力容器2の底部に設けられた様々な炉内構造物の間隙を通過、進入して検査ができる。
本実施形態の原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Aによれば、沸騰水型原子炉および改良型沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器2の底部に進入可能で、検査範囲が制限されることが無くなる。例えば、シュラウドサポート部の点検のために原子炉圧力容器2の底部からバッフルプレート33の下方へ進入して原子炉圧力容器2やサポートシリンダ31などの炉内構造物の検査を行う際に、進入経路上、最外周の制御棒駆動機構ハウジング3と制御棒案内管30の近傍を通過する事になる。この最外周の制御棒案内管30と原子炉圧力容器2の下鏡との隙間が最も狭いが、原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Aであれば通過、進入して検査の実施が可能である。
また仮に原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Aを使用している際に、故障等により原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Aが自力航行できなくなった場合は、制御用ケーブル20Aを引上げて原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Aを回収する手段を行うが、その際に原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Aの外形形状を滑らかな形状にすることで、原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Aが炉内構造物にスタックする恐れを排除できる。
[第3の実施形態]
本発明に係る原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルの第3実施形態について、図14から図17を参照して説明する。
この原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Bにおいて第2実施形態の原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Aと同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
ここで、従来型の原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルの水中における推進力を発生させる前後方向推進装置と上下方向推進装置と左右方向推進装置とは通常、これらの推進装置が備えるスクリュウ等を正転および逆転させることで正負(前後、上下、左右)の推進力を得ている。このような従来型の原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルにおける操作入力と推進装置が発生する推進力との関係の一例を図14に示す。
図14に示すように、従来型の原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルでは、操作入力の中立(0%)付近では推進装置は正転と逆転との中立として停止状態になる。この停止状態の推進装置に上昇(下降)操作入力を開始した初期には、推進装置が備えるスクリュウの回転部等が有する機械的な摺動抵抗などの抵抗力によって推進装置は推進力を生じない。この推進装置が推進力を生じない領域は、操作入力に対する原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルに発生する推進力の不感帯となる。操作入力による推進装置の駆動力が推進装置に働く抵抗力よりも大きくなると推進装置は推進力を生じる。このとき生じる推進力は原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルにステップ状に働き、微速での上昇(下降)操作の妨げになる恐れがある。
また、原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルの左右一対に前後方向推進装置が設けられる場合は、左右の推進装置を同時に正転させて前進し、同時に逆転させて後進させる。このため推進装置が備えるモータやスクリュウの個体差や摺動抵抗の差等により左右の推進機構に同じ操作入力を送っても左右の推進力のバランス差が生じ、原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルは右旋回力や左旋回力を受ける。
さらに、原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルの進行には制御ケーブルの牽引、原子炉圧力容器2内の水流による外乱などが影響することがある。さらにまた、原子炉圧力容器2内の水深の浅い場所と深い場所とでは耐圧ケーシングに受ける水圧の差により原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルの体積に変化が生じるため、所要の水深で完全な中性浮力に調整を行おうとしても、浮き勝手(上昇力)、沈み勝手(下降力)が生じて水中静止が困難であった。
原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Bは、水中での推進力を発生させる前後方向推進装置と上下方向推進装置と左右方向推進装置とが設けられ、各々の推進装置は互いに相反する方向へ推進力を発生させる推進機構を一対に備える。
図15(A)、(B)に示すように、例えば左右方向推進装置35は耐圧ケーシング11Aの径方向に対向した左右一対の推進機構が互いに相反する方向へ推進力を発生させるように設けられる。この一対の推進機構を同時に作動させると、原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1B全体の推進力は、この一対の推進機構の相反する推進力の差分(大きいほうの推進力ベクトルから小さいほうの推進力ベクトルを引いた推進力ベクトル)として得られる。
そうすると、図16に示すように、原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Bは、操作入力の中立(0%)付近で、一対の推進機構から互いに相反する方向へ推進力を発生させて相殺するので原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1B全体では停止状態となる。任意の操作入力時には、一対の推進機構から互いに相反する方向へ生じる推進力は全部または一部が相殺された推進力の差分として原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Bに働き、原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Bの全推進力が得られる。すなわち、操作入力の中立(0%)付近に操作入力に対する推進力の不感帯が生じず、微速域で操作入力に対して推進力が直線的に応答する操作が可能となる。
また、図17に示すように、推進機構の推進力特性に電気的または機械的な所要の調整を行う手段(トリム調整手段)を設けることで推進機構の個体差により生じる操作入力の中立(0%)位置での上昇方向(下降方向)の偏りを補正できる。
さらに、原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Bが備える制御ケーブル20Aの牽引、原子炉圧力容器2内の水流による外乱などが影響や、水深差に基づく原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Bの体積の変化に基づく浮き勝手(上昇力)、沈み勝手(下降力)について、このトリム調整手段により推進力を積極的に偏らせることによって原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Aの操作入力の中立(0%)位置における静止状態の調整を図り操作入力に対する推進力の応答性を改善することができる。例えば、原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Bが沈み勝手(下降力)の環境下であれば操作入力の中立(0%)位置でこの下降力を相殺するよう上昇推進力を働かせるトリム調整を行うことができる。
本実施形態の原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Bによれば、水中進行時に操作入力に対して推進力が微速域から直線的に応答する操作が可能となる。また、推進機構の構成や機械的ばらつきにより生じる推進力のアンバランスの補正や、原子炉圧力容器2内の水流による原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Bの挙動の乱れを相殺可能となるため、操作性が向上し、挙動の安定が図られ、かつ容易に水中静止が可能となる。
[第4の実施形態]
本発明に係る原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルの第4実施形態について、図18から図19を参照して説明する。
この原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Cにおいて第2実施形態の原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Aと同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Cは、図18に示すように、耐圧ケーシング11Aのセンタケーシング11aの下方に広視野角カメラ41を備える。この広視野角カメラ41は原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Cの下方を撮影できるよう魚眼レンズ41aを下方向けにして設けられる。また、耐圧ケーシング11Aのサイドケーシング11bには垂直面内方向推進装置42と左右方向推進装置35とがこの広視野角カメラ41の視野範囲に進入しないように設けられる。
広視野角カメラ41は小型の魚眼レンズ41aを使用し、例えば水平180度視野の視野角を有する。この広視野角カメラ41で原子炉圧力容器2の内部を円形画像として撮影し、この円形画像に平面展開画像処理を施すことで検査画像としての平面画像を得ることができる。なお、図19に示すように、原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Cの備える耐圧ケーシング11Aのセンタケーシング11aの内部に広視野角カメラ41に代わり、複数の狭視野角カメラ43を撮影範囲が重なり合う状態で設けて構成し、パノラマ画像を撮影し、このパノラマ画像に平面展開画像処理を施すことで検査画像としての平面画像を得ることもできる。
垂直面内方向推進装置42は、左右方向推進装置35と同様に構成される。
原子炉圧力容器2の内部、特に底部の点検を行うには広範囲に原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Cを進行させる必要がある。従来は各制御棒駆動機構ハウジング3の間で進行方向を変更するため左右旋回させるなどして点検を実施しており、操作員による原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルの操縦は煩雑なものとなっていた。
本実施形態の原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Cによれば、進行方向を変更することなく左右の検査画像を取得して点検が可能となり原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Cの移動操作量を軽減することができる。
また、広視野角カメラ41を使用することでカメラのチルト機構やカメラのチルト移動に伴う重心位置保持のためのカウンターウェイト機構等が不要となり、原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Bの機械的な構成を簡素化できるので、原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Bを小型軽量に構成することが可能となる。
さらに、質量の大きい広視野角カメラ41を原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Cの下方に設けることにより、原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Cの重心を下方に集中させることで、小型軽量化による縦安定の阻害要因を排除して水中内の姿勢安定にも貢献する。
[第5の実施形態]
本発明に係る原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルの第5実施形態について、図20から図21を参照して説明する。
この原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Dにおいて第2実施形態の原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Aと同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Dは、図20および図21に示すように、略球形状で一部が透明な耐圧ケーシング11Aに、前後方向推進装置12Bと、上下方向推進装置13Bと、左右方向推進装置35と、目視検査用のカメラ(図示省略)と、照明装置(図示省略)と、原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Dを遠隔操作するコントローラと接続される制御用ケーブル20A等が設けられて構成される。
前後方向推進装置12Bは、各サイドケーシング11bの上下方向略中央部に位置して前方と後方とに一対に設けられる。
上下方向推進装置13Bは、各サイドケーシング11bの前後方向略中央部に位置して上部と下部とに一対に設けられる。
左右方向推進装置35Aは、半球形状の各サイドケーシング11bの頂部に設けられる。
原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Dに設けられる推進装置は図21に示すように、推進力を発生させるための作動流体(水)を噴出する噴射ノズル45と、このノズル45に供給する作動流体を昇圧する動力源(モータ)を有するポンプ46と、このポンプ46からノズル45へ作動流体を供給する配管と継手部からなる供給系配管47と、作動流体をポンプ46へ吸い込むための配管と継手部からなる吸入系配管48とから構成される。この噴射ノズル45は、サイドケーシング11bの外形線に内包されて構成される。
前後方向推進装置12Bと上下方向推進装置13Bと左右方向推進装置35Aとの各推進装置が有する噴射ノズル45は、サイドケーシング11bの外形線に内包されて構成されるため、サイドケーシング11bの外面形状は原子炉圧力容器2の底部に設けられた様々な炉内構造物に引っかかる突起部の無い形状とすることができ、原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Dが原子炉圧力容器2の底部でスタックする危険を回避できる。
また、噴射ノズル45と供給配管で結ばれるポンプ46は、本体ケーシング11A内で自由に配置することが可能となる。例えば耐圧ケーシング11Aの下方中央に設けることで原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Dの重心位置の縦安定に貢献できる。
従来の原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルは原子炉圧力容器2の底部の検査のため略水深30mに耐え得る推進装置を備えている。この推進装置の動力源であるモータの軸にマグネットカップリングを取付け耐圧ケーシングの外側でマグネット付きのスクリュウに動力を伝達させて回転させる仕組み(マグネットカップリング)である。この仕組みは軸封部を必要としないことから、高耐水圧を期待できるが、動力の伝達に使用するマグネットのNS極配置の課題から軸径を十分に小径にすることが困難であった。また効率と信頼性の観点からモータとマグネットカップリングとスクリュウを同一軸上に配置する場合、質量の大きいモータを原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルの上部に配置せざるを得ず、原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル全体の重心を下方に下げられない課題があった。
本実施形態の原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル1Dによれば、簡易な構成の推進装置を構成できるので、マグネットカップリングを使用する従来の推進装置に比べて同等以下の容積と質量で推進装置を構成することが可能で、かつ質量が大きい動力源を含むポンプ46を耐圧ケーシング11Aの下部中央に質量を集中させて設けることができるので、縦安定性が向上する。
沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器の底部に設けられた制御棒駆動機構ハウジング、インコアモニタの周辺に本発明に係る原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルの第1実施形態を配置した一例を示す図。 沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器の底部に設けられた制御棒駆動機構ハウジング、インコアモニタの周辺に本発明に係る原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルの第1実施形態を配置した一例を示す図。 本発明に係る原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルの第1実施形態の構成を示す正面図。 本発明に係る原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルの第1実施形態の構成を示す側面図。 本発明に係る原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルの第1実施形態の構成を示す正面図。 沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器の底部に設けられた制御棒駆動機構ハウジング、インコアモニタの周辺に本発明に係る原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルの第1実施形態を配置した一例を示す図。 沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器の底部に設けられた制御棒駆動機構ハウジング、インコアモニタの周辺に本発明に係る原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルの第1実施形態を配置した一例を示す図。 沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器の底部に設けられた制御棒駆動機構ハウジング、炉心シュラウドのサポートシリンダの周辺に本発明に係る原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルの第2実施形態を配置した一例を示す図。 沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器の底部に設けられた制御棒駆動機構ハウジング、炉心シュラウドのサポートシリンダの周辺に本発明に係る原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルの第2実施形態を配置した一例を示す図。 本発明に係る原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルの第2実施形態の構成を示す正面図。 本発明に係る原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルの第2実施形態の構成を示す側面図。 本発明に係る原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルの第2実施形態が備える推進装置の構成を示す断面図。 本発明に係る原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルの第2実施形態の構成を示す側面図。 従来型の原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルの操作入力と推進装置が発生する推進力との関係を示す図。 (A)と(B)とは、本発明に係る原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルの第3実施形態の推進力の発生原理を示す側面図。 本発明に係る原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルの第3実施形態の操作入力と推進装置が発生する推進力との関係を示す図。 本発明に係る原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルの第3実施形態の操作入力と推進装置が発生する推進力とトリム調整との関係を示す図。 本発明に係る原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルの第4実施形態の構成を示す側面図。 本発明に係る原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルの第4実施形態の構成を示す側面図。 本発明に係る原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルの第5実施形態の構成を示す側面図。 本発明に係る原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルの第5実施形態の構成を示す断面図。
符号の説明
1、1A、1B、1C、1D 原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル
2 原子炉圧力容器
3 制御棒駆動機構ハウジング
4 制御棒駆動機構ハウジングスタブチューブ
5 インコアモニタハウジング
6 インコアモニタハウジングスタブチューブ
11、11A 耐圧ケーシング
11a センタケーシング
11b サイドケーシング
12、12A、12B 前後方向推進装置
13、13A、13B 上下方向推進装置
14 カメラ
15 照明装置
18 前後方向ガイドローラ
19 上下方向ガイドローラ
20、20A 制御用ケーブル
21 スクリュウ
22 通水孔
24 通水孔
26 コネクタ
30 制御棒案内管
31 サポートシリンダ
32 サポートレグ
33 バッフルプレート
35、35A 左右方向推進装置
36 吸込孔
37 吐出孔
38 スクリュウ
40 最大幅寸法
41 広視野角カメラ
41a 魚眼レンズ
42 垂直面内方向推進装置
43 狭視野角カメラ
45 噴射ノズル
46 ポンプ
47 供給系配管
48 吸入系配管

Claims (9)

  1. 水中で浮遊状態に重さが調節され、目視検査用のカメラを搭載した耐圧ケーシングに水中での推進装置を前後方向、上下方向に複数配置し、遠隔操作によって前記推進装置の移動操作を行なう原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルにおいて、
    前記推進装置を前記耐圧ケーシングに内装し、
    前記耐圧ケーシングを平面視において略楕円形状となる略楕円体または略円盤体で突起のない形状としたことを特徴とする原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル。
  2. 前記耐圧ケーシングの最大幅寸法の基準長さを原子力発電所の原子炉圧力容器に設けられた制御棒駆動機構ハウジングとインコアモニタハウジングとの外表面間の距離より小さく構成したことを特徴とする請求項1に記載の原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル。
  3. 水中で浮遊状態に重さが調節され、目視検査用のカメラを搭載し耐圧ケーシングに水中での推進装置を前後方向、上下方向、左右方向に複数配置し、遠隔操作によって前記推進装置の操作を行なう原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルにおいて、
    前記推進装置を前記耐圧ケーシングに内装し、
    前記耐圧ケーシングを略球体または略楕円体で突起のない形状としたことを特徴とする原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル。
  4. 前記耐圧ケーシングの断面の最大径寸法の基準長さを原子力発電所の原子炉圧力容器の底部最外周部に位置する制御棒駆動機構ハウジングの上端に挿入支持される制御棒案内管の外表面と原子炉圧力容器の下鏡の内表面間との距離より小さく構成したことを特徴とする請求項3に記載の原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル。
  5. 水中で浮遊状態に重さが調節され、目視検査用のカメラを搭載し耐圧ケーシングに水中での推進装置を前後方向、上下方向、左右方向に複数配置し、遠隔操作によって前記推進装置の操作を行なう原子炉内点検用水中遠隔操作ビークルにおいて、
    前記推進装置は径方向に対向した一対の推進機構が相反する方向に推進力を発生させるように構成されたことを特徴とする原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル。
  6. 前記推進装置は径方向に対向した一対の推進機構が相反する方向に発生させる推進力の差を原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル全体の推進力とすることを特徴とする請求項5に記載の原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル。
  7. 前記推進装置は径方向に対向した一対の推進機構が相反する方向に発生させる推進力の差を所要に調整可能なトリム調整手段を有することを特徴とする請求項6に記載の原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル。
  8. 前記目視検査用のカメラは広視野角カメラであり、検査の対象を円形画像として撮影し、前記円形画像から平面展開画像処理した検査画像を得ることを特徴とする請求項1、3および5のいずれか1項に記載の原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル。
  9. 前記目視検査用のカメラは複数の狭視野角カメラを撮影範囲が重なり合うように配置して構成され、検査の対象をパノラマ画像として撮影し、前記パノラマ画像から平面展開画像処理した検査画像を得ることを特徴とする請求項1、3および5のいずれか1項に記載の原子炉内点検用水中遠隔操作ビークル。
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