JPH0958585A - 水中移動装置 - Google Patents

水中移動装置

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JPH0958585A
JPH0958585A JP7220358A JP22035895A JPH0958585A JP H0958585 A JPH0958585 A JP H0958585A JP 7220358 A JP7220358 A JP 7220358A JP 22035895 A JP22035895 A JP 22035895A JP H0958585 A JPH0958585 A JP H0958585A
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JP
Japan
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wall surface
main body
underwater moving
moving device
underwater
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Application number
JP7220358A
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English (en)
Inventor
Koji Kobayashi
弘二 小林
Aya Matsuyama
亜弥 松山
Toshihiko Sasahara
利彦 笹原
Yuichi Miura
雄一 三浦
Katsumi Kai
勝己 甲斐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH0958585A publication Critical patent/JPH0958585A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
  • Cleaning In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 垂直な壁面を走行するのに好適であり、且つ
小型化軽量化を図った水中移動装置を提供する。 【解決手段】 スラストファン10a,10bを正回転
又は逆回転させることにより、装置本体5が腹側4又は
背側19へ移動するよう構成されている。そして、腹側
4の開口の周囲に設けられたシールスカート26が水中
の壁面25に当接されることにより、装置本体5内部が
負圧となって、水中移動装置1が壁面25に吸着される
よう構成されている。この状態で、移動機構11を駆動
すれば、装置本体5が壁面25上を走行するよう構成さ
れている。ここで、シールスカート26外縁のシールリ
ング部28における壁面25側に内外間を連通する水流
確保用溝43を形成することにより、水流確保用溝43
を介してシールスカート26の内外間に適度な漏れ水流
が生じ、スラストファン10a,10bの駆動系に過負
荷が掛ることが防止されるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子炉の圧力容器
の内面検査や、船舶のスクリューの清掃や、火力発電所
の取水や排水のための水路の清掃や、その他の海洋構造
物に対する各種水中作業に用いるための水中移動装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、火力発電所等においては、冷却
用海水を取水したり排水したりするために海と発電プラ
ントとの間に比較的長い水路が設けられているが、この
水路の路面には、種々の貝藻類が付着する。そこで、こ
れら海洋付着生物を除去すべく、水路の路面に沿って自
在に走行する水中移動装置が必要となる。
【0003】この種の水中移動装置としては、図5
(a)(b)に示すようなものが知られている(詳しく
は、実開平3−79323号公報を参照のこと)。この
水中移動装置aは、図示するように、装置本体に備えら
れたスラストファンbを回転させて噴流を発生させるこ
とにより装置本体を水路の水平な路面dへ押し付けさ
せ、この状態で駆動輪cを用いて水平な路面d上を走行
させるようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようにス
ラストファンbの噴流によって装置本体を水路の路面d
へ押し付けさせるタイプの水中移動装置aにあっては、
図示するように水平な路面dではなく垂直な壁面に沿っ
て走行させようとすると、水中移動装置aを壁面に押し
付けて駆動輪cに適正な接触圧を与えるために、スラス
トファンbの推力を著しく増大させなければならない。
即ち、垂直な壁面に沿って水中移動装置a走行させるた
めには、スラストファンbのモータを大型化するか、そ
の設置個数を増やすかしなければならなくなるため、台
車全体が大型化、大重量化してしまう。
【0005】以上の事情を考慮して創案された本発明の
目的は、垂直な壁面を走行するのに好適であり、且つ小
型化、軽量化を図り得るようにした水中移動装置を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、腹側が開口さ
れた装置本体と、該装置本体の背側に正逆回転自在に設
けられたスラストファンと、上記装置本体の腹側の開口
の周囲に設けられ壁面吸着時に装置本体内部を負圧に保
つべく壁面と接するシールスカートと、シールスカート
外縁の壁面と接する部分に形成された内外間を連通する
水流確保用溝と、装置本体を壁面に沿って移動させる移
動機構とを備えたことを特徴とする水中移動装置にかか
るものである。
【0007】又、本発明は、腹側が開口された装置本体
と、該装置本体の背側に正逆回転自在に設けられたスラ
ストファンと、上記装置本体の腹側の開口の周囲に設け
られ壁面吸着時に装置本体内部を負圧に保つべく壁面と
接するシールスカートと、シールスカート外縁の壁面と
接する部分に形成された周方向へ延びる突起部と、装置
本体を壁面に沿って移動させる移動機構とを備えたこと
を特徴とする水中移動装置にかかるものである。
【0008】この場合において、突起部を複数条設け、
外側の突起部を大きく、内側の突起部を小さく形成して
も良い。
【0009】上記構成によれば、スラストファンを正回
転又は逆回転させると、装置本体は腹側又は背側へ移動
する。
【0010】そして、腹側の開口の周囲に設けられたシ
ールスカートが水中の壁面に接すると、そのシールスカ
ートによって装置本体内部が負圧となり、水中移動装置
が壁面に吸着される。
【0011】この状態で、移動機構を駆動することによ
り、水中移動装置は壁面上を走行することができる。
【0012】ここで、シールスカート外縁の壁面と接す
る部分に内外間を連通する水流確保用溝を形成すること
により、水流確保用溝を介してシールスカートの内外間
に適度な漏れ水流が生じ、スラストファンの駆動系に過
負荷が掛ることが防止される。
【0013】又、シールスカート外縁の壁面と接する部
分に周方向へ延びる突起部を形成することにより、シー
ルリング部と壁面とが線接触となるため、適度なシール
性を確保しつつ移動機構によって容易に移動することが
可能となる。
【0014】更に、シールリング部に突起部を複数条設
け、外側の突起部を大きく、内側の突起部を小さく形成
することにより、大きな突起部によって障害物をより容
易に乗り越えさせることができるようになり、小さな突
起部によって適度なシール性を確保し易くなる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
1〜図4を参照しつつ説明する。
【0016】この場合において、図1は本実施の形態に
係る水中移動装置の部分破断平面図、図2は壁面に吸着
した水中移動装置の側断面図、図3は図2の部分拡大
図、図4は図3のIV−IV矢視図である。
【0017】図示するように、この水中移動装置1は、
直径に比べて高さの低い円筒体6の一端面を円板7で閉
止して成る、腹側4が開口した装置本体5を備えてい
る。
【0018】そして、円板7の内側の面にはケーシング
8が水密に取り付けられており、ケーシング8内の上部
には浮体部2が、下部に錘体部3が形成されている。
【0019】前記浮体部2は、空気又は発泡スチロール
等が充填された密閉タンク9から成っており、錘体部3
は、後述するスラストファン10a,10bや移動機構
としての駆動輪11を駆動するモータ12〜17からな
っている。そして、これら密閉タンク9及びモータ12
〜17によって、装置本体5が水中にて茶柱状(垂直に
立った状態、以下、茶柱状という)に浮遊するように浮
力調節されている。より詳しくは、装置本体5が僅かに
沈降するように浮力調節されている。
【0020】スラストファン10a,10bは、円板7
の左右両側に形成された腹側4へ向かって延びるダクト
18内にそれぞれ1個ずつ配置されている。即ち、各ス
ラストファン10a,10bは、装置本体5の背側19
に設けられている。この構成によれば、スラストファン
10a,10bを正逆回転させることにより、装置本体
5を水中にて茶柱状に浮遊した状態で背側19又は腹側
4へ移動させることができる。左側のスラストファン1
0aは、直列に接続された2個のモータ12,13によ
って駆動され、同様に、右側のスラストファン10b
は、直列に接続された2個のモータ14,15によって
駆動される。各モータ12〜15は、電流値が一定にな
るように制御されており、従って、負荷が大きくなると
回転速度が遅くなり、負荷が小さくなると回転速度が速
くなるようになっている。
【0021】各ファン用のモータ12〜15は、上記円
板7と平行な面内に四角形状に配置されている。そし
て、モータ12と13の回転軸20は互いに連結されて
いる。同様に、モータ14と15の回転軸21は互いに
連結されている。この構成によれば、全高Hを抑えつ
つ、スラストファン10a,10bの推力を高めること
ができる。又、左側のスラストファン10a用のモータ
12と13、右側のスラストファン10b用のモータ1
4と15は、それぞれ独立して回転速度及び回転方向を
制御できるようになっている。
【0022】スラストファン10a,10b用のモータ
12,15の回転軸20,21には、それぞれ段付プー
リ22が取り付けられている。各段付プーリ22は、左
右のスラストファン10a,10bの駆動軸に取り付け
られた段付プーリ23と、段付ベルト24によって連動
されている。この構成によれば、モータ12,13によ
って左側のスラストファン10aが駆動され、モータ1
4,15によって右側のスラストファン10bが駆動さ
れる。よって、各モータ12〜15の回転速度及び回転
方向を制御し、左右のスラストファン10a,10bの
回転速度及び回転方向を適宜変更することにより、装置
本体5が水中で茶柱状に浮遊している状態で背側19又
は腹側4へ移動又は転回させることができる。
【0023】上記円筒体6の開口の周囲即ち装置本体5
の腹側4の開口の周囲には、装置本体5が茶柱状に立っ
たまま移動してその腹側4が水中の壁面25に突き当っ
たとき、その壁面25と接して装置本体5内部を負圧に
保たせるためのシールスカート26が設けられている。
【0024】シールスカート26は、図3・図4に示す
ように、円筒体6の開口の周囲に取り付けられた、ゴム
などの自在に変形可能な膜状の樹脂材料からなるフレア
部27と、フレア部27の外縁に取り付けられた、ポリ
エステル樹脂などの部分的に変形可能な程度の柔軟性を
有するドーナツリング状の樹脂材料からなるシールリン
グ部28とで構成されている。
【0025】フレア部27は、装置本体5内が負圧にな
るとその吸引力により図3に二点鎖線で示すように内方
へ引っ張られ、壁面25に接するように変形する。但
し、このときフレア部27は、装置本体5の内外を完全
に液密にシールしてしまうようなことはなく、壁面25
との間で装置本体5の外から内への水流を許容するよう
になっている。よって、装置本体5内が真空となって完
全に壁面25に固定されてしまうことはない。
【0026】又、シールリング部28の外縁には、壁面
25に付着した障害物29(ゴミやボルトや溶接線や貝
類等)を乗り越えるための傾斜面30が形成され、且
つ、シールリング部28の内面には周方向に延びる複数
条の突起部40,41が形成されている。そして、外側
の突起部40は傾斜面30に連続する比較的大きい半円
形の断面形状を有しており、内側の突起部41は突起部
40に対し僅かな間隔42を有して配置され、突起部4
0よりも小径の半円形をした断面形状を有している。加
えて、シールリング部28の内面には、内外間を連通す
る放射状の水流確保用溝43が適宜の本数形成されてい
る。
【0027】更に、上記ケーシング8の左右には、装置
本体5が壁面25に吸着したときにその壁面25に接す
る駆動輪11が取付けられている。各駆動輪11は、ケ
ーシング8内に収容された駆動輪用のモータ16,17
によって駆動される。各駆動輪用のモータ16,17
は、ファン用のモータ14,15にそれぞれ隣接して配
置されている。各駆動輪用のモータ16,17の回転軸
には、ピニオン31が取り付けられている。これらピニ
オン31は、各駆動輪11の駆動軸に取り付けられたピ
ニオン32と歯合されている。
【0028】左右の駆動輪用のモータ16,17は、そ
れぞれ独立に回転速度及び回転方向を制御できるように
なっている。この構成によれば、装置本体5を壁面25
に吸着させた後、左右の駆動輪用のモータ16,17の
回転速度及び回転方向を制御して左右の駆動輪11を独
立に駆動させることにより、壁面25上を自在に直進又
は旋回走行させることができる。
【0029】上記駆動輪11は、茶柱状に立った装置本
体5の腹側4の下部寄りに設けられている。よって、駆
動輪11の取付け位置は、茶柱状に立った装置本体5の
重心位置に近くなり、壁面25に接したときのトラクシ
ョン(接触摩擦)が良好となる。この結果、駆動輪11
の空回りを抑制できる。又、上記ケーシング8の上部に
は、ボールキャスタ(従動輪)33が設けられている。
ボールキャスタ33は、装置本体5の走行する旋回の方
向に応じて自在に方向を変更させるようになっている。
【0030】上記ケーシング8内の上部には、様々な基
板34及び各モータ12〜17用の制御装置35が設け
られている。又、ケーシング8の上部には、コネクタ3
6が設けられている。コネクタ36には、給電用及び制
御信号用のケーブル37(動力伝達用ケーブル)が接続
される。動力伝達用ケーブル37は、水中にて茶柱状に
立った状態で浮遊する装置本体5に対する上下方向の移
動を操作する操作ケーブルの機能をも兼ねている。
【0031】上記ケーシング8の左右には、壁面25に
対する走行距離を検出するプラニメータ38が設けられ
ている。プラニメータ38は、装置本体5が壁面25上
を走行するときに壁面25に接して転動されるフリクシ
ョンローラ39と、フリクションローラ39の回転数を
カウントするロータリエンコーダ(図示せず)とを備え
ており、これらによって壁面25上の走行距離を検出す
るものである。
【0032】以上の構成からなる本発明の実施の形態の
作動について述べる。
【0033】上記構成の水中移動装置1は、ケーシング
8内の上部に浮体部2としての密閉タンク9を有し、下
部に錘体部3としてのモータ12〜17を有しているた
め、水中にて茶柱状に立った状態で浮遊する。よって、
この状態でスラストファン10a,10bを正回転又は
逆回転させると、水中移動装置1は水中にて茶柱状に立
った状態で腹側4又は背側19へ移動する。
【0034】そして、左右のスラストファン10a,1
0bの回転速度を変えることにより、水中移動装置1は
茶柱状に立った状態で水中を移動しつつ方向転回する。
又、左右のスラストファン10a,10bの回転方向を
反対にすることにより、水中移動装置1は茶柱状に立っ
た状態でその場で転回する。又、装置本体5に接続され
た操作ケーブルを兼ねた動力伝達用ケーブル37を上方
から操作することにより、水中移動装置1は茶柱状に立
った状態で水中を上下方向へ移動する。
【0035】上記スラストファン10a,10bの操作
によって水中移動装置1をその腹側4が水中の垂直な壁
面25に対向した状態で壁面25に近付け、図2に示す
ように、水中移動装置1の腹側4の開口の周囲に設けら
れたシールスカート26を水中の壁面25に当接させ
る。すると、当接されたシールスカート26により水中
移動装置1の装置本体5内が閉空間となるので、スラス
トファン10a,10bによる排水作用で装置本体5内
が負圧になり、このとき発生する吸引力によりシールス
カート26のフレア部27が図3に示すように内方へ吸
引されて変形すると共に、装置本体5内部が負圧に保た
れて水中移動装置1が壁面25に吸着される。
【0036】ここで、上記シールスカート26は、装置
本体5よりも広い面積を囲うようにしているため、単位
面積当りでは小さな負圧であっても、全体としては大き
な吸着力を得ることが可能である。よって、スラストフ
ァン10a,10bのモータ12〜15の出力を小さく
でき、小型化を図ることができる。
【0037】尚、吸引されて変形されたフレア部27
は、壁面25との間を完全に液密にシールしてしまうよ
うなものではなく、シールリング部28に形成された水
流確保用溝43を介して装置本体5の外から内へ流入さ
れる漏れ水流程度の水流は通過させることが可能であ
る。よって、スラストファン10a,10bは、この水
流分の水量及び負圧にするための水量を排出するように
回転される。
【0038】このようにして装置本体5が壁面25に吸
着されると同時に、装置本体5の腹側4に設けられた駆
動輪11が壁面25に接触する。よって、この後はこの
駆動輪11を回転させることにより、水中移動装置1は
壁面25上を走行することができる。ここで、シールス
カート26には、複数条の突起部40,41を形成して
壁面25に対して線接触するようにしているため、必要
なシール性を確保しつつ両者間の摩擦を小さくすること
ができるので、上記駆動輪11によって容易に壁面25
上を走行させることができる。よって、駆動輪用のモー
タ16,17を小型化することができる。
【0039】駆動輪11は、茶柱状に立った装置本体5
の腹側4の下部に設けられているため、取付け位置が重
心位置に近くなるので、壁面25に接したときのトラク
ション(駆動摩擦)が良好となる。よって、駆動輪11
の空回りが抑制される。又、左右の駆動輪11の回転速
度を変えることにより、水中移動装置1は壁面25上を
旋回走行することができる。このとき、プラニメータ3
8によって壁面25上の走行距離を検出することによ
り、水中移動装置1の位置決め精度を向上させることが
できる。又、水中移動装置1の全高Hが低く抑えられて
いるため、狭い隙間への侵入も容易にできる。
【0040】図3に示すように壁面25上に障害物29
(ゴミやボルトや溶接線や貝類等)がある場合であって
も、水中移動装置1はシールスカート26のシールリン
グ部28の傾斜面30、及び、傾斜面30に連続する大
径の突起部40によって容易に乗り越えることができ
る。このとき、柔軟性のあるシールリング部28が部分
的に変形して多少装置本体5内外のシール性が悪化する
ため外から内への吸込水流(以下漏れ水流という)が増
加するが、スラストファン10a,10bのモータ12
〜15を電流値一定に制御しているので、装置本体5内
をほぼ一定の負圧に保つことができる。即ち、電流値一
定制御の場合、モータ12〜15は、漏れ水流が多くな
れば負荷が小さくなるため回転速度が速まり、漏れ水流
が少なくなれば負荷が大きくなるため回転速度が遅くな
る。この結果、装置本体5内をほぼ一定の負圧に保つこ
とができるのである。
【0041】以上述べたように、シールスカート26の
シールリング部28に水流確保用溝43を形成すること
により、適度な漏れ水流を積極的に確保して、スラスト
ファン10a,10b用のモータ12〜15が過負荷と
なることを防止することができ、又、シールスカート2
6のシールリング部28に突起部40,41を設けるこ
とにより、適度なシール性と走行性を確保することがで
き、特に、外側の突起部40を大径とすることにより、
障害物29をより乗り越え易くすることができるように
なり、内側の突起部41を小径とすることにより、より
適度なシール性を確保することができるようになる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかる水中
移動装置によれば、垂直な壁面を走行可能な小型、軽量
の装置を提供することができ、しかも、シールスカート
のシールリング部に形成した水流確保用溝によりスラス
トファンの駆動系に過負荷が掛ることを防止し、シール
スカートのシールリング部に形成した大径の突起部によ
り障害物の乗り越え性を向上することができ、シールス
カートのシールリング部に形成した小径の突起部により
適度なシール性を確保することができるという優れた効
果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す水中移動装置の部分
破断平面図である。
【図2】上記水中移動装置が壁面に吸着した状態を示す
側断面図である。
【図3】図2の部分拡大図である。
【図4】図3のIV−IV矢視図である。
【図5】従来例を示す水中移動装置の説明図であり、
(a)は側面図、(b)は平面図である。
【符号の説明】
1 水中移動装置 4 腹側 5 装置本体 10a,10b スラストファン 11 駆動輪(移動機構) 19 背側 25 壁面 26 シールスカート 28 シールリング部 40,41 突起部 43 水流確保用溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笹原 利彦 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社横浜エンジニアリ ングセンター内 (72)発明者 三浦 雄一 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東二テクニカルセンタ ー内 (72)発明者 甲斐 勝己 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東二テクニカルセンタ ー内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 腹側が開口された装置本体と、該装置本
    体の背側に正逆回転自在に設けられたスラストファン
    と、上記装置本体の腹側の開口の周囲に設けられ壁面吸
    着時に装置本体内部を負圧に保つべく壁面と接するシー
    ルスカートと、シールスカート外縁の壁面と接する部分
    に形成された内外間を連通する水流確保用溝と、装置本
    体を壁面に沿って移動させる移動機構とを備えたことを
    特徴とする水中移動装置。
  2. 【請求項2】 腹側が開口された装置本体と、該装置本
    体の背側に正逆回転自在に設けられたスラストファン
    と、上記装置本体の腹側の開口の周囲に設けられ壁面吸
    着時に装置本体内部を負圧に保つべく壁面と接するシー
    ルスカートと、シールスカート外縁の壁面と接する部分
    に形成された周方向へ延びる突起部と、装置本体を壁面
    に沿って移動させる移動機構とを備えたことを特徴とす
    る水中移動装置。
  3. 【請求項3】 突起部が複数条設けられ、且つ、外側の
    突起部が大きく、内側の突起部が小さい請求項2記載の
    水中移動装置。
JP7220358A 1995-08-29 1995-08-29 水中移動装置 Pending JPH0958585A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220166498A (ko) * 2021-06-10 2022-12-19 고등기술연구원연구조합 수중 청소 로봇 흡입 매커니즘

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220166498A (ko) * 2021-06-10 2022-12-19 고등기술연구원연구조합 수중 청소 로봇 흡입 매커니즘

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