JPH1028669A - 内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡装置

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JPH1028669A
JPH1028669A JP8186077A JP18607796A JPH1028669A JP H1028669 A JPH1028669 A JP H1028669A JP 8186077 A JP8186077 A JP 8186077A JP 18607796 A JP18607796 A JP 18607796A JP H1028669 A JPH1028669 A JP H1028669A
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light guide
distal end
hole
lens frame
frame
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Yasuta Ishibiki
康太 石引
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Abstract

(57)【要約】 【課題】先端部本体を細径化でき、体腔内等への挿入性
を向上できると共に、修理も容易に安価にできる内視鏡
装置を提供することにある。 【解決手段】挿入部の先端に設けられた先端部本体2
と、この先端部本体2に設けられ照明光学部材3を保持
する照明レンズ枠4と、前記先端部本体2に設けられ前
記照明レンズ枠4を収納する照明レンズ枠孔部5と、前
記照明レンズ枠4に設けられた凸部10と、前記先端部
本体2に設けられ前記照明レンズ枠4が前記照明レンズ
枠孔部5に挿入された状態で前記凸部10と係合する抜
け止め部11aとを具備したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、挿入部の先端部
に設けられた先端部本体に対する光学枠部材の固定構造
を改良した内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡の挿入部の先端部に設けられた先
端部本体には軸方向に複数の取付け孔が設けられ、これ
ら取付け孔には撮像光学系、照明光学系、処置具挿通用
チャンネルおよび送気送水用管路等が挿入された状態で
固定されている。
【0003】例えば、実公平6−42642号公報は、
先端部本体に対して固定される被固定部材の固定構造を
示すもので、前記取付け孔に対して略直角方向にねじ穴
を設け、このねじ穴に先端部が円錐状の尖り先ねじを螺
合し、前記被固定部材の外周面に尖り先ねじの円錐部を
当接して固定したものである。
【0004】このように円錐状の尖り先ねじを用いるこ
とによって、平先ねじを用いた場合より、省スペースで
被固定部材を固定でき、先端部本体を細径化を図ったも
のである。また、ねじで固定しているために、修理時に
は尖り先ねじを緩めることにより、被固定部材を取り外
すことができ、修理の容易化を図ったものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た実公平6−42642号公報のように、照明光学系と
しての照明レンズ枠やライトガイド口金と先端部本体と
の固定を先端部本体のねじ穴に螺合したねじを照明レン
ズ枠やライトガイド口金の外周面に圧接させる構成では
ねじの部品費がかかる。先端部本体へのねじ穴の加工工
数がかかり高価となる。さらに、先端部本体にねじを配
設するスペースが必要なため先端部本体が太径となる。
【0006】また、体腔内との絶縁のためや先端部本体
を安価にするために先端部本体を樹脂によって形成した
ものにおいては、先端部本体とねじとの脱着を行うとね
じ穴が潰れてしまうため、照明レンズやライトガイドが
破損した場合、これらを交換する際には先端部本体も一
緒に交換する必要があった。このため、先端部本体に接
続固定されている送気管路、送水管路や吸引管路等も同
時に交換することになり修理費が非常に高価である。
【0007】照明レンズ枠やライトガイド口金と先端部
本体とを接着によって固定する構成では先端部本体は安
価となり細径となるが、先端部本体との脱着作業が困難
である。また、取り外しの作業により照明レンズ及び照
明レンズ枠やライトガイド及びライトガイド枠が破損す
る。このため、先端部本体が破損した場合、これを交換
する際には高価な照明レンズやライトガイドも同時に交
換することとなり修理費が非常に高価である。
【0008】また、先端部本体を樹脂によって形成した
ものにおいては、照明レンズやライトガイドの交換の際
には、先端部本体が照明レンズ枠及びライトガイド枠の
取り外しの作業により破損するため、前述と同様の不都
合があり、修理費が非常に高価である。
【0009】また、これらの不都合をなくすため、接着
力の弱い接着剤を使用した構成では照明レンズ枠やライ
トガイド口金が先端部本体から外れ、照明不能、観察不
能の虞もある。
【0010】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、先端部本体を細径化
でき、体腔内等への挿入性を向上できると共に、修理も
容易に安価にできる内視鏡装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記目的を
達成するために、挿入部の先端に設けられた先端部本体
と、この先端部本体に設けられ光学部材を保持する光学
枠部材と、前記先端部本体に設けられ前記光学枠部材の
少なくとも一部を収納する孔部と、前記光学枠部材に設
けられた係止部と、前記先端部本体の近傍に設けられ前
記光学枠部材が前記孔部に挿入された状態で前記係止部
と係合する係合部とを具備したことを特徴とする。
【0012】光学枠部材に設けられた係止部は先端部本
体の孔部に挿通でき、光学枠部材の係止部は孔部に設け
られた係止部に係止されるため、光学枠部材の孔部の挿
入された開口の側への位置を規制できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の各実施の形態を
図面に基づいて説明する。図1〜図4は第1の実施形態
を示し、図1に内視鏡の挿入部の先端部1を示す。先端
部1には、合成樹脂、例えばポリサルホンやエポキシ樹
脂によるモールド成形により形成された先端部本体2が
設けられている。先端部本体2の基端側には図示しない
湾曲部との接続管16が外嵌され、先端部本体2に図示
しないピンによってピン結合されて固定されている。
【0014】接続管16には湾曲部を被覆する被覆ゴム
部材15が外嵌されており、その先端部は先端部本体2
に接着固定されている。先端部本体2の軸方向には単数
または複数の照明レンズからなる照明光学部材3を保持
する光学枠部材としての照明レンズ枠4が収納される照
明レンズ枠孔部5が設けられている。照明レンズ枠孔部
5の基端側には照明光学部材3に照明光を導光するため
のライトガイド6の端部を保持するライトガイド口金7
が収納されるライトガイド口金孔部8が設けられてい
る。
【0015】ライトガイド口金孔部8の周囲にはピン孔
24aが設けられている。また、ライトガイド口金7に
はピン溝24bが設けられている。そして、ピン孔24
a、ピン溝24bにはピン24が嵌入されており、ライ
トガイド口金7は先端部本体2に係止されている。ライ
トガイド口金孔部8の内径は照明レンズ枠孔部5の内径
よりも大きく形成されており、これらの間には抜け止め
部11が設けられている。
【0016】図2に照明レンズ枠4を示す。この照明レ
ンズ枠4の基端には径方向に突出する係止部としての複
数の凸部10が設けられている。照明レンズ枠4の先端
には切り欠き部14を有するフランジ部40が設けられ
ている。
【0017】図3および図4に照明レンズ枠孔部5、ラ
イトガイド口金孔部8の断面形状を示す。照明レンズ枠
孔部5には先端及びライトガイド口金孔部8へ開口した
開口部12を有する溝部9が照明レンズ枠孔部5の軸方
向全長に亘って設けられている。溝部9は凸部10が挿
通可能な大きさに形成されている。凸部10はライトガ
イド口金孔部8内において溝部9の開口部12からずれ
た位置に配置され、先端面が抜け止め部11に当接して
おり、先端側の位置を規制している。
【0018】照明レンズ枠4の外周と照明レンズ枠孔部
5の内周の間には照明レンズ枠4及び照明レンズ枠孔部
5を破壊せずにこれらの接着状態を解除可能で被着体か
ら容易に除去可能な液状シリコン等のシール剤、または
充填剤が塗布されており、照明レンズ枠4は照明レンズ
枠孔部5に固定されており、照明レンズ枠4が回転して
凸部10が開口部12に位置し、溝部9から抜けるのを
防止しているフランジ部40の基端は先端部本体2に当
接しており、照明レンズ枠4の基端方向への位置を規制
している。
【0019】次に、先端部本体2に対する照明レンズ枠
4の組立て手順および取り外し手順を説明する。照明レ
ンズ枠4の凸部10が抜け止め部11によって先端側の
位置が規制されているため、先端側へ照明レンズ枠4が
脱落しない。照明レンズ枠4を先端部本体2に組み付け
る際には先端部本体2の先端側より照明レンズ枠4を照
明レンズ枠孔部5に挿入する。
【0020】この際、照明レンズ枠4の凸部10を照明
レンズ枠孔部5の溝部9に挿入する。凸部10がライト
ガイド口金孔部8に達した所で照明レンズ枠4を回転さ
せて凸部10を開口部12からずれた位置に配置する。
この状態で前記シール剤を硬化させる。
【0021】照明レンズ枠4を先端部本体2から取り外
す際には先端部本体2の先端側から照明レンズ枠4の切
り欠き部14に治具等を引っかけて照明レンズ枠4を回
転させて、シール剤による接着を解除する。次に、凸部
10が開口部12に位置するまで照明レンズ枠4を回転
させた後、照明レンズ枠4を先端部本体2の先端側に引
き抜くことにより、先端部本体2の照明レンズ枠孔部5
から照明レンズ枠4を引き抜くことができる。
【0022】したがって、内視鏡を体腔内に挿入して観
察中に照明レンズ枠4が先端部本体2の先端側に抜ける
虞はない。また、照明レンズ枠4の先端部本体2への固
定のためにねじを用いないため、先端部本体2のねじ穴
の加工が不要であり、ねじが不要なため安価である。ま
た、先端部本体2にねじを配設するスペースが不要なた
め、先端部本体2を細径化できるという効果がある。
【0023】また、照明光学部材3が破損した際には、
照明レンズ枠4の先端部本体2からの取り外し及び新し
い照明レンズ枠4の照明レンズ枠孔部5への挿通が照明
レンズ枠孔部5の先端側から行えるため、ライトガイド
口金7や被覆ゴム部材15や、接続管16を先端部本体
2から取り外すことなく照明光学部材3の交換が行え
る。このため、照明光学部材3の交換作業が非常に容易
であり、修理費が安価である。
【0024】また、照明レンズ枠4の先端部本体2への
固定のために強固な接着力を有する接着剤を用いていな
いため、照明レンズ枠4の先端部本体2からの取り外し
が容易であると共に、接着剤を先端部本体2から容易に
除去することができるため、繰り返し先端部本体2を使
用することができるので修理費が安価である。また、先
端部本体2が破損した際には先端部本体2から照明レン
ズ枠4を取り外して先端部本体2を交換し、繰り返し照
明レンズ枠4を使用できる。
【0025】本実施形態によれば、先端部本体2を細径
化でき、体腔内等への挿入性が良く、また修理が簡単に
行えるため修理費が安価な内視鏡装置を提供できる。図
5〜図11は第2の実施形態を示し、第1の実施形態と
同一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。
【0026】第2の実施形態は、第1の実施形態におけ
る照明レンズ枠4と先端部本体2の固定をライトガイド
口金7と先端部本体2の固定に適用したものである。す
なわち、図5に示すように、先端部本体2には照明レン
ズ枠4aが挿通される照明レンズ枠孔部5aが設けられ
ている。照明レンズ枠孔部5aの基端側にはライトガイ
ド口金7aが嵌挿されるライトガイド口金孔部8aが設
けられている。照明レンズ枠孔部5aの内径はライトガ
イド口金孔部8aの内径よりも大きく形成されており、
これらの間には抜け止め部11aが設けられている。
【0027】図6にライトガイド口金7aを示す。ライ
トガイド口金7aの先端側の外周には径方向に突出した
凸部10aが設けられている。図7にライトガイド口金
孔部8aの断面形状を、図8に照明レンズ枠孔部5aの
断面形状を示す。ライトガイド口金孔部8aには基端及
び照明レンズ枠孔部5aへ開口した開口部12aを有す
る溝部9aがライトガイド口金孔部8aの軸方向の全長
に亘って設けられている。溝部9aは凸部10aを挿通
可能な大きさに形成されている。
【0028】凸部10aは照明レンズ枠孔部5a内にお
いて、溝部9aの照明レンズ枠孔部5aへの開口部12
aに対してずれた位置に配置され、抜け止め部11aに
当接しており、軸方向、基端側の位置を規制されてい
る。また、ライトガイド口金7aの外周とライトガイド
口金孔部8aの内周の間にはシール剤が塗布されてお
り、ライトガイド口金孔部8aの回転を防止している。
【0029】図5に示すように、先端部本体2には照明
レンズ枠孔部5aと先端部本体2の外周面を貫通するピ
ン穴37が設けられている。照明レンズ枠4aのピン穴
37と対向する位置にはピン溝47が設けられている。
ポリサルホン等の樹脂にて形成されたピン部材48はピ
ン穴37、ピン溝47に嵌入されており、照明レンズ枠
4aを先端部本体2に固定している。ライトガイド口金
7aの先端は照明レンズ枠4aの基端に当接しており先
端側の位置を規制している。
【0030】次に、先端部本体2に対するライトガイド
口金7aの組立て手順を説明する。抜け止め部11aが
ライトガイド口金7aの凸部10aの基端側の位置を規
制することにより、基端側へライトガイド口金7aが抜
けるのを防止している。ライトガイド口金7aを先端部
本体2に組み付ける際には先端部本体2の基端側より凸
部10aを溝部9aに挿入しながらライトガイド口金7
aをライトガイド口金孔部8aに挿入し、凸部10aが
照明レンズ枠孔部5aに達した所でライトガイド口金7
aを回転させて凸部10aを開口部12aからずれた位
置に配置し、この状態でシール剤を硬化させる。
【0031】ライトガイド口金7aを先端部本体2から
取り外す際には、ライトガイド口金7aを回転させるこ
とによりシール剤による接着を解除する。次に凸部10
aが開口部12aに位置する所までライトガイド口金7
aを回転させた後、ライトガイド口金7aを基端側に引
く抜くことにより、先端部本体2からライトガイド口金
7aを引き抜くことができる。
【0032】本実施形態によれば、ライトガイド口金7
aが先端部本体2の基端側に抜けて照明が不可能になる
ことがないため、観察不能になることがなく安全であ
る。また、第1の実施形態と同様に、ねじが不要なため
安価であり、細径化できる。また、接着力の強い接着剤
を用いていないため、ライトガイド口金7aが破損した
際にはライトガイド口金7aの交換が容易であり、繰り
返し先端部本体2を使用することができるため、修理費
が安価である。以上により、安全で、安価で、挿入性が
良く、ライトガイド6の破損の際の修理費が安価な内視
鏡装置を提供できる。
【0033】図9〜図11に照明レンズ枠4aを先端部
本体2から取り外す際の手順を示す。図9に示すよう
に、前記ピン穴37は先端部本体2の先端面へ連通して
いる。照明レンズ枠4aを取り外す際には、図10に示
すように、針49をピン部材48に刺して先端部本体2
の径方向に引っ張り、ピン部材48とピン溝47、ピン
穴37との嵌合を外す。次に、図11に示すように、治
具50をピン穴37へ挿入し、照明レンズ枠4aのピン
溝47に嵌入させた後、治具50を先端側へ引き、照明
レンズ枠4aを先端へ引き出す。
【0034】以上により、容易に照明レンズ枠4aを先
端部本体2の先端側から外すことができるため、第1の
実施形態と同様に照明光学部材3の破損の際の照明光学
部材3及び照明レンズ枠4aの交換作業が容易である。
尚、ピン部材48は図示しないノズルを先端部本体2に
係止するピンと兼ねてもよい。
【0035】図12は第3の実施形態を示し、第1の実
施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略す
る。第3の実施形態は、第1の実施形態における溝部9
と抜け止め部11の構成をカム溝として構成したもので
ある、図12に示すように、照明レンズ枠4bの基端側
の外周には径方向に凸部10bが設けられている。先端
部本体2の照明レンズ枠孔部5bには先端側に開口部1
7を有し、軸方向の変位と共に円周方向に変位するカム
溝18が設けられている。カム溝18は凸部10bの断
面形状と略同一の断面形状を有し、凸部10bが挿通可
能な形状に形成されている。照明レンズ枠孔部5bには
照明レンズ枠4bが嵌挿されており、凸部10bはカム
溝18の側壁部19に当接している。照明レンズ枠4b
と照明レンズ枠孔部5bとの間には照明レンズ枠孔部5
bの先端側からの水の侵入を防止するためのシール剤が
塗布されている。
【0036】したがって、凸部10bと側壁部19の当
接することによる摩擦力によって照明レンズ枠4bの移
動が規制される。シール剤による接着が破壊された場合
でも、通常、照明レンズ枠孔部5bには回転させつつ、
先端側へ引くような力が作用することはないため、照明
レンズ枠孔部5bが先端側へ抜けることがない。その他
の作用は第1の実施形態と同様である。
【0037】本実施形態によれば、第1の実施形態の効
果に加え、第1の実施形態における抜け止め部11が不
要であるため、ライトガイド口金孔部8bの内径を照明
レンズ枠孔部5bの内径より大きく形成しなくて良いた
め、先端部本体2の外径が細径な、更に挿入性が良い内
視鏡装置を提供することができる。
【0038】図13および図14は第4の実施形態を示
し、第1の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して
説明を省略する。第2の実施形態とは先端部本体2とラ
イトガイド口金7aの固定方法が異なる。すなわち、図
13に示すように、照明レンズ枠孔部5cとライトガイ
ド口金孔部8cは連通しており、略同一の内径を有して
いる。
【0039】ライトガイド口金孔部8cには先端部本体
2の外周面に連通し、基端側に開口を有し、先端へ向か
う溝部9cが設けられている。溝部9cの先端側には溝
部9cと直交する方向に溝部9cと連通した係止溝部2
0が設けられている。
【0040】一方、ライトガイド口金7cの外周には凸
部10cが設けられている。係止溝部20の幅は、凸部
10cの幅と略同一に形成されている。凸部10cは係
止溝部20に嵌入されている。ライトガイド口金孔部8
cの内周面とライトガイド口金7cの外周面との間及び
溝部9cには前述した比較的接着力の弱いシール剤が塗
布されている。
【0041】したがって、通常、ライトガイド口金7c
には回転方向への力は加わることがないため、ライトガ
イド口金7cはシール剤の接着力によって固定され、回
転することがなく、凸部10cが係止溝部20から溝部
9cに移動することがない。係止溝部20は凸部10c
の軸方向の位置を規制しており、ライトガイド口金7c
が先端部本体2cの基端側に抜けてしまうことがない。
【0042】本実施形態によれば、第2の実施形態の効
果に加え、第2の実施形態における抜け止め部11aが
不要なため、照明レンズ枠孔部5cの内径をライトガイ
ド口金孔部8cの内径よりも大きく形成しなくて良いた
め、先端部本体2を細径化できる。このため、先端部の
細径な挿入性の良い内視鏡装置を提供できる。
【0043】尚、この発明は、上記実施形態に限定され
ず、先端部本体は樹脂でなく金属で形成されていても良
いし、照明レンズ枠やライトガイド口金に設けられた凸
部や照明レンズ枠孔部やライトガイド枠孔部に設けられ
た溝部や凸部を係止する構成の数や形状は異なって良
い。
【0044】また、第1の実施形態における照明レンズ
枠4の基端方向への位置決めはフランジ部40を先端部
本体2に当接させず、照明レンズ枠4の基端とライトガ
イド口金7の先端とを当接しても良い。
【0045】また、第2の実施形態におけるライトガイ
ド口金7aの先端方向への位置決めは照明レンズ枠4a
と当接させずにライトガイド口金7aの基端側に第1の
実施形態の照明レンズ枠4と同様にフランンジ部を設け
て先端部本体2と当接しても良い。要は光学部材を収納
する光学枠部材に凸部を設け、これを収納する孔部に凸
部を挿通可能な溝と凸部を係止可能な係止部を設け、凸
部が係止されることにより、孔部の光学枠部材が挿入さ
れた開口から光学枠部材が抜けない構成ならば良い。
【0046】図15〜図17は第5の実施形態を示し、
第1の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明
を省略する。照明レンズ枠4eの内径はライトガイド口
金7eの外径と略同一であり、ライトガイド口金7eの
先端側の一部が照明レンズ枠4eに嵌挿されている。図
16に示すように、照明レンズ枠4eには照明レンズ枠
4eの内周面と外周面とを貫通し、基端側に開口を有す
る溝部58が設けられている。溝部58の先端部には溝
部58と直交する方向に溝部58と連通した係止溝部5
9が設けられている。一方、ライトガイド口金7eの先
端部の外周には凸部10eが設けられている。凸部10
eは係止溝部59に嵌挿されており、照明レンズ枠4e
とライトガイド口金7eは連結されると共に、互いの軸
方向の位置が固定される。
【0047】先端部本体2にはライトガイド口金孔部8
eと先端部本体2の外周面を貫通するねじ穴27が設け
られている。ねじ穴27には止めねじ28が螺合されて
おり、止めねじ28の先端面はライトガイド口金7eの
外周面に圧接して、ライトガイド口金7eをライトガイ
ド口金孔部8eの内周面に押し付けており、ライトガイ
ド口金7eは先端部本体2に固定されている。照明レン
ズ枠4eの外周面と照明レンズ枠孔部5eの内周面の間
には、第1の実施形態と同様にシール剤が塗布されてい
る。また、図17に示すように、ライトガイド口金孔部
8eには基端側から照明レンズ枠孔部5eに貫通する通
過溝29が設けられている。
【0048】したがって、照明レンズ枠4eはライトガ
イド口金7eに凸部10eと係止溝部20eとの嵌合に
よって連結され、照明レンズ枠4eはシール剤によって
回転を規制され、ライトガイド口金7eは止めビス28
によって回転を規制されているため、照明レンズ枠4e
とライトガイド口金7eの連結が外れることがなく、照
明レンズ枠4eが照明レンズ枠孔部5eの先端側へ抜け
ることがない。
【0049】先端部本体2に照明レンズ枠4e及びライ
トガイド口金7eを組み立てる際は、まず、照明レンズ
枠4eの外周面に弱い接着力を有するシール剤を塗布し
た後、照明レンズ枠4eを照明レンズ枠孔部5eの先端
側より挿入し、溝部58の基端側開口が通過溝29の照
明レンズ枠孔部5eへの開口と相対するように照明レン
ズ枠4eを配置する。
【0050】この状態でライトガイド口金孔部8eの基
端側より凸部10eを通過溝29に挿通させながら、ラ
イトガイド口金7eをライトガイド口金孔部8eに挿入
する。凸部10eが通過溝29から溝部58に挿通さ
れ、溝部58の先端に達した所で止めビス28によって
ライトガイド口金7eの位置を固定する。次に照明レン
ズ枠4eを回転させて凸部10eを係止溝部59に嵌挿
する。この状態で前記シール剤を硬化させる。
【0051】照明レンズ枠4eを先端部本体2から取り
外す際には、第1の実施形態と同様にして、照明レンズ
枠4eを回転させてシール剤による接着を破壊すると共
に、凸部10eと係止溝部59の嵌合を外して、凸部1
0eを溝部58を位置させて、照明レンズ枠4eを先端
側に引き抜く。再び照明レンズ枠4eを先端部本体2に
組み付ける際には先端側より、照明レンズ枠孔部5eに
挿入し上記と同様にライトガイド口金7eと連結する。
【0052】本実施形態によれば、照明レンズ枠4eが
先端側へ抜ける虞はなく、また、照明レンズ枠4eの先
端部本体2への固定のためにねじや強固な接着力を有す
る接着剤を用いていないため、第1の実施形態と同様に
して安全で、安価で挿入性が良く、修理費が安価な内視
鏡装置を提供できる。
【0053】また、照明光学部材3が破損した際には、
照明レンズ枠4eの先端部本体2からの取り外し及び新
たな照明レンズ枠4eの照明レンズ枠孔部5eへの挿通
が照明レンズ枠孔部5eの先端側から行えるため、第1
の実施形態と同様にして修理費が安価な内視鏡装置を提
供できる。
【0054】尚、ライトガイド口金7eと先端部本体2
との固定は第1の実施形態と同様なピンにて固定しても
良い。図18は第6の実施形態を示し、第5の実施形態
と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。第
5の実施形態とはライトガイド口金7eの構成が異な
る。すなわち、図18に示すようにライトガイド口金孔
部8eの内径は、照明レンズ枠4eの外径よりも小さく
形成されている。ライトガイド口金7fの基端側にはラ
イトガイド口金孔部8eの内径よりも大きな外径を有す
る、フランジ部30が設けられている。
【0055】第5の実施形態と同様に照明レンズ枠4e
とライトガイド口金7fは連結されている。この状態に
おいてフランジ部30の先端面は先端部本体2の基端面
に当接している。また、照明レンズ枠4eの基端面は、
内径の異なる照明レンズ枠孔部5eとライトガイド口金
孔部8eの間に形成される段差部31に当接している。
【0056】したがって、連結された照明レンズ枠4e
とライトガイド口金7fは照明レンズ枠4eの基端面と
段差部31の当接により基端側へ抜けてしまうことがな
く、フランジ部30と先端部本体2の基端面の当接によ
り、先端側へ抜けてしまうことがない。
【0057】本実施形態によれば、第5の実施形態の効
果に加え、ライトガイド口金7fの固定にねじ等の他の
部品を使用しないため、安価であり、ねじ穴の加工が不
要なため、先端部本体2を安価に形成できる。また、ラ
イトガイド6の破損により、ライトガイド6及びライト
ガイド口金7fの交換を行ってもねじがねじ孔に繰り返
し着脱されることによって生じるねじ山が潰れる等の不
具合がないため、繰り返し先端部本体2を使用できるた
め、更に部品費等に起因する修理費の安価な内視鏡装置
を提供できる。
【0058】図19(a)および図19(b)は、第6
の実施形態の変形例を示す。図19(a)に示すよう
に、照明レンズ枠4mの基端側には雌ねじ部78が設け
られている。一方、ライトガイド口金7mの先端側には
雄ねじ部79が設けられている。照明レンズ枠4mとラ
イトガイド口金7mは雌ねじ部78と雄ねじ部79が係
合することにより互いに連結される。
【0059】図19(b)に示すように、ライトガイド
口金7mの先端部本体2より基端側の位置にはねじ部8
0が設けられている。ねじ部80にはナット部材74が
係合している。ナット部材74を締め込むことにより連
結された照明レンズ枠4mとライトガイド口金7mは先
端部本体2の基端側へ付勢され、照明レンズ枠4mは先
端部本体2に当接して先端部本体2に固定されており、
照明レンズ枠4m及びライトガイド口金7mと先端部本
体2との軸方向のがたつきを防止している。
【0060】図20および図21は第7の実施形態を示
し、第6の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して
説明を省略する。図20、図21に示すように、ライト
ガイド口金7gの内径は照明レンズ枠4gの外径を略同
一であり、照明レンズ枠4gの基端側の一部がライトガ
イド口金7gに嵌挿されている。照明レンズ枠孔部5g
の内径はライトガイド口金7gの外径より小さく形成さ
れている。ライトガイド口金7gには第5の実施形態に
おける照明レンズ枠4eの溝部58、係止溝部59と同
様な溝部58g、係止溝部59gが設けられている。
【0061】一方、照明レンズ枠4gには第5の実施形
態におけるライトガイド口金7eの凸部10eと同様な
凸部10gが設けられており、第5の実施形態と同様に
して照明レンズ枠4gとライトガイド口金7gは連結さ
れている。この状態において、ライトガイド口金7gの
先端面は、照明レンズ枠4gとライトガイド口金孔部8
gの間の段差部31に当接している。また、照明レンズ
枠4gには照明レンズ枠孔部5gの内径よりも大きな外
径のフランジ部30gが設けられている。
【0062】一方、先端部本体2gには照明レンズ枠孔
部5gの内径よりも大きな内径の太径部32が設けられ
ており、フランジ部30gの基端面は、照明レンズ枠孔
部5gと太径部32の間の段差部33に当接している。
【0063】したがって、連結された照明レンズ枠4g
とライトガイド口金7gは、照明レンズ枠4gのフラン
ジ部30gと段差部33との当接により、基端側へ抜け
てしまうことがなく、ライトガイド口金7gの先端面と
段差部31との当接により、先端側へ抜けてしまうこと
がない。
【0064】本実施形態によれば、照明レンズ枠4gが
先端側へ抜ける虞はなく、ライトガイド口金7gが基端
側へ抜けて照明ができず、観察不能になることがないた
め安全である。
【0065】また、照明レンズ枠4gとライトガイド口
金7gと先端部本体2との固定にねじや強固な接着力を
有する接着剤を用いていないため、第6の実施形態と同
様に安全で安価で挿入性が良く、修理費が安価な内視鏡
装置を提供できる。
【0066】図22に第8の実施形態を示し、第1の実
施形態と同一構成部分には同一番号を付して説明を省略
する。第1の実施形態とは照明レンズ枠4及びライトガ
イド口金7と先端部本体2との固定方法が異なる。先端
部本体2は先端側に設けられた樹脂にて形成された樹脂
部73と基端側に設けられた金属にて形成された金属部
73aから形成されている。
【0067】先端部本体2は樹脂部73aをインサート
物とするインサート成形によって樹脂部73と樹脂部7
3aが一体に形成される。照明レンズ枠孔部5hは樹脂
部73に設けられ、ライトガイド口金孔部8hは樹脂部
73bに設けられている。ライトガイド口金孔部8hは
照明レンズ枠孔部5hよりも太径に形成されており、照
明レンズ枠孔部5hとライトガイド口金孔部8hの間に
は段差部31hが形成されている。
【0068】また、照明レンズ枠4hの基端にはフラン
ジ部34が設けられている。フランジ部34の先端面は
段差部31hに当接している。先端部本体2にはねじ孔
27が設けられており、ねじ孔27には止めねじ28が
螺合されており、止めねじ28による押圧によってライ
トガイド口金7hは先端部本体2に固定されている。
【0069】照明レンズ枠4hと外周と照明レンズ枠孔
部5hの内周の間には、比較的強固な接着力を有さず被
着体から容易に除去可能な液状シリコン等のシール剤が
塗布されている。また、照明レンズ枠4hの基端とライ
トガイド口金7hの先端は当接して設けられている。
【0070】したがって、フランジ部34と段差部31
hとの当接により照明レンズ枠4hは先端側への移動を
規制されており、先端側へ抜けてしまうことがない。ま
た、ライトガイド口金7hは止めねじ28によって固定
されているため、照明レンズ枠4hはライトガイド口金
7hとの当接によって基端側への移動を規制されてお
り、基端側に抜けてしまうことがない。
【0071】本実施形態によれば、照明レンズ枠4hが
先端側へ抜けてしまう虞がなく、また照明レンズ枠4h
が基端側へ抜けてしまうことがないため、観察不能にな
ることがない。照明レンズ枠4hと先端部本体2の固定
のために、ねじや強固な接着力を有する接着剤を用いて
いないため、第1の実施形態と同様にして安全で安価で
挿入性が良く、修理費が安価な内視鏡装置を提供でき
る。
【0072】図23および図24に第9の実施形態を示
し、第8の実施形態とは照明レンズ枠4hのフランジ部
34の形状とライトガイド口金孔部8hの形状が異な
る。先端部本体2はポリサルホン等の樹脂より形成され
ている。
【0073】照明レンズ枠4iの基端側には外周方向に
向かって凸部35が設けられている。ライトガイド口金
孔部8iにはライトガイド口金孔部8iの軸方向の全長
に亘って前記凸部35が挿通可能な溝部36が設けられ
ている。溝部36の先端側と照明レンズ枠孔部5iの間
には段差部31iが形成されている。
【0074】照明レンズ枠4iの凸部35の先端面は段
差部31iに当接している。先端部本体2にはライトガ
イド口金孔部8iと先端部本体2の外周面を貫通するピ
ン穴37が設けられている。ライトガイド口金7iの先
端側のピン穴37と対向する位置には、ライトガイド口
金7iのその他の外径よりも小さな外径を有するピン溝
38が設けられている。
【0075】このピン溝38の幅はピン穴37の内径と
略同一に形成されている。ピン穴37及びピン溝38に
はピン穴37の内径と略同一の外径を有する樹脂にて形
成された係止ピン39が嵌入されている。係止ピン39
の外周面とピン穴37の内周面との間には弱い接着力を
有し、被着体から容易に除去可能なシール剤が塗布され
ている。また、照明レンズ枠4iの基端とライトガイド
口金7iの先端は当接して設けられている。
【0076】したがって、フランジ部34iと段差部3
1iの当接により照明レンズ枠4iの先端側への移動を
規制しており、照明レンズ枠4iが先端側へ抜けること
がない。また、係止ピン39はピン穴37とピン溝38
に嵌入されてライトガイド口金7iと先端部本体2とを
係止し、ライトガイド口金7iの移動を規制している。
照明レンズ枠4iはライトガイド口金7iとの当接によ
り、基端側への移動を規制されており基端側に抜けてし
まうことがない。
【0077】本実施形態によれば、第8の実施形態の効
果に加え、段差部31iとの当接部を凸部35とし、ラ
イトガイド口金孔部8iに溝部36を設けたため、ライ
トガイド口金孔部8iの内径を照明レンズ枠孔部5iの
内径を略同一に形成できる。したがって、第8の実施形
態に比較してライトガイド口金孔部8iの内径を小さく
できるため、先端部本体2を細径化できる。
【0078】また、先端部本体2とライトガイド口金7
iとの固定を係止ピン39にて行っており、ねじを使用
していないため、第1の実施形態と同様に照明レンズ枠
4iやライトガイド口金7iの交換を行う際に繰り返し
先端部本体2を使用できる。よって、更に挿入性が良
く、修理費が安価な内視鏡装置を提供できる。
【0079】図25〜図29に第10の実施形態を示
し、第1の実施形態と同一構成部分には同一番号を付し
て説明を省略する。図25〜図27に示すように、ライ
トガイド口金孔部8jには先端部本体2の外周より切り
欠き56が設けられており、図25に示す矢印の方向に
弾性変形可能な係止部53が設けられている。
【0080】ライトガイド口金7jの外周には係止溝5
4が設けられている。係止部53は自然状態において
は、図25、図26に示すように、ライトガイド口金7
jの係止溝54と係合し、弾性変形させた状態において
は図28に示すように、係止部53の内側の空間がライ
トガイド口金7jの外径よりも大きな形状となるように
形成されている。
【0081】係止部53はライトガイド口金7jの係止
溝54に係合されており、先端部本体2の基端側外周に
は図示しない湾曲部との接続管16が外嵌されている。
接続管16は図29に示すように、ピン57によって先
端部本体2に係止されている。係止部53の外周側の形
状と接続管16の内周側の形状とは略同一に形成されて
いる。
【0082】したがって、ライトガイド口金7jを先端
部本体2に組み付ける際にはライトガイド口金孔部8j
の基端側よりライトガイド口金7jを挿入していくと、
係止部53は図28のように変形し、ライトガイド口金
7jを挿通することができる。ライトガイド口金7jの
係止溝54が係止部53に位置すると係止部53は弾性
変形状態から自然状態に図26のように変化して係止部
53が係止溝54に係合することにより、ライトガイド
口金7jの軸方向の移動を規制する。接続管16は係止
部53の変形を規制しており、係止部53と係止溝54
の係合が外れることがない。このため、ライトガイド口
金7jに軸方向の力が加わった場合でもライトガイド口
金7jの位置は変わることがない。
【0083】本実施形態によれば、ライトガイド口金7
jが基端側に抜けてしまうことがないため、観察不能に
なることがなく安全である。また、ライトガイド口金7
jと先端部本体2との脱着は先端部本体2から接続管1
6を外してライトガイド口金7jを引く抜く、または押
し込むだけであるので、ライトガイド6が破損した際に
はライトガイド6及びライトガイド口金7jの交換が容
易である。また、ライトガイド口金7jと先端部本体2
との固定のためにねじや接着力の強固な接着剤を使用し
ていないため、第2の実施形態と同様の効果が得られ
る。また、係止部53の変形の規制を接続管16にて行
う構成としたため、変形の規制を行うための別の部材が
不要なため、安価であり、細径である。
【0084】照明レンズ枠4jには切り欠き部75が設
けられている。照明レンズ枠孔部5jの外周の1部には
先端部本体2の外周と連通した軸方向に長い溝部76が
設けられている。照明レンズ枠4jは図示しない、ねじ
やピン等の係止手段や、接着等によって先端部本体2に
係止されている。
【0085】先端部本体2から照明レンズ枠4jを取り
外す際には、治具77を溝部76に挿通し溝部76に嵌
入した後、治具77を先端側へ引き、照明レンズ枠4j
を先端側へ引き出す。上記構成においては、先端部本体
2の先端側から照明レンズ枠4jを容易に取り外すこと
ができるため、照明光学部材3の破損の際の照明光学部
材3及び照明レンズ枠4jの交換作業が容易である。ま
た、被覆ゴム部材15の内側に溝部76を設けているた
め、溝部76から照明レンズ枠孔部5j内に体液等が侵
入することがない。
【0086】尚、本実施形態における先端部本体2とラ
イトガイド口金7jとの固定方法を先端部本体2と照明
レンズ枠4jの固定に適用しても良い。また、本実施形
態では係止部53の弾性変形の規制を接続管16で行っ
ているが、他の環状部材等を接続管16とは別に設けて
も良い。また、係止部53の形状は弾性変形可能であれ
ばどの様な形状でもかまわない。
【0087】尚、この発明における照明光学枠及びライ
トガイド枠の先端部本体への固定のための構成は、体腔
内を観察するための対物レンズ等の対物光学部材を保持
するための対物光学枠や、観察像を接眼部に伝達するイ
メージガイドの端部を保持するためのイメージガイド枠
の先端部本体への固定のための構成に適用しても良い。
【0088】また、ビデオスコープにおける、観察像を
受光する固体撮像素子を保持する撮像素子枠の先端部本
体への固定のための構成に適用しても良い。要は内視鏡
装置の挿入部の先端に設けられた先端部本体と上述した
ような光学部材を保持する光学枠部材を有し、先端部本
体に光学枠部材の少なくとも一部を収納する孔部とを有
し、光学枠部材に係止部を設け、先端部本体や、先端部
本体に収納保持される他の光学枠部材に前記係止部と係
合する係合部を設けた構成ならば良い。
【0089】図30および図31に第11の実施形態を
示し、第1の実施形態と同一構成部分には同一番号を付
して説明を省略する。先端部本体2はポリサルホン等の
樹脂から成り、モールド成形によって形成されている。
先端部本体2には肉厚が例えば0.1mm程度の薄肉の
パイプから形成された照明光学部材収納パイプ60と図
示しない対物レンズとこれを保持する対物レンズ枠が収
納される照明光学部材収納パイプ60と同様の薄肉のパ
イプから形成された観察光学部材収納パイプ61とが設
けられている。
【0090】また、図示しないチャンネルチューブが接
続される薄肉のパイプから形成されたチャンネルパイプ
62と図示しない送気、送水チューブが接続される薄肉
のパイプから形成された送気・送水パイプ63が設けら
れている。照明光学部材収納パイプ60、観察光学部材
収納パイプ61、チャンネルパイプ62、送気・送水パ
イプ63はそれぞれ他のパイプと当接している。照明光
学部材収納パイプ60、観察光学部材収納パイプ61、
チャンネルパイプ62、送気・送水パイプ63は先端部
本体2の成形の際にこれらのパイプをインサート物とし
たインサート成形によって先端部本体2と一体化されて
いる。これらのパイプは絶縁のため、先端部本体2の先
端面に露出しないように形成されている。上記構成によ
れば各パイプによって形成される各穴の間隔は最小0.
2mm程度に形成できるため、先端部本体2を使って細
径にかつ安価に形成できる。また、各穴の寸法精度を良
好に形成できる。
【0091】照明光学部材収納パイプ60には照明レン
ズ枠4kが収納されている。照明レンズ枠4kの基端側
にはライトガイド口金7kの先端部が挿通されている。
また、照明光学部材収納パイプ60、照明レンズ枠4
k、先端部本体2にはそれぞれピン穴64a、64b、
64cが設けられている。
【0092】ピン65には、照明レンズ枠係止部66と
ライトガイド口金係止部67が設けられている。ピン6
5は樹脂や弾性を有する金属で形成されている。照明レ
ンズ枠係止部66はピン穴64a、64b、64cに嵌
入され、ライトガイド口金係止部67はライトガイド口
金7kの太径部68に当接しており、照明レンズ枠4k
及びライトガイド口金7kを先端部本体2に係止してい
る。
【0093】先端部本体2の基端側には接続管16が外
嵌されており、ピン65がピン穴64a、64b、64
cから抜けるのを防止している。以上の構成によれば、
照明レンズ枠4k及びライトガイド口金7kと先端部本
体2との固定を1つのピンで行うため、安価である。ま
た、照明レンズ枠4kに先端への抜け止めのためのフラ
ンジ部等を設けなくて良いため、先端部本体2を細径化
できる。
【0094】また、先端部本体2が破損した際には、ピ
ン65を外して照明レンズ枠4kの基端を先端側から押
せば、照明光学部材3を破損することなく、先端部本体
2から照明レンズ枠4kを取り外せるため、照明光学部
材3及び照明レンズ枠4kを再度使用することができ
る。また、ピン65が先端部本体2の基端側に露出して
いるため、ピン65の取り外しの作業が容易である。
【0095】図32に第12の実施形態を示し、第1の
実施形態と同一構成部分には同一番号を付して説明を省
略する。先端部本体2のライトガイド口金孔部8lには
ライトガイド口金7lが嵌挿されている。先端部本体2
にはピン穴69が設けられている。ライトガイド口金7
lには先端部本体2の基端よりも基端側にフランジ部7
0が設けられている。ピン71には先端部本体係止部7
2とライトガイド口金係止部73が設けられている。
【0096】先端部本体係止部72はピン穴69に嵌入
され、ライトガイド口金係止部73はフランジ部70の
基端側に当接し、ライトガイド口金7lを先端部本体2
に係止している。
【0097】上記構成においては、ライトガイド口金7
lとピン71との係止部であるフランジ部70がライト
ガイド口金7lのライトガイド口金孔部8lに嵌入され
ない部位に設けられているため、ライトガイド口金7l
のライトガイド口金孔部8lに嵌入される部位を細径に
できるため、先端部本体2を細径に形成できる。
【0098】また、ピン71は樹脂や弾性を有する金属
で形成されており、ピン穴69とフランジ部70の基端
面との間隔aと先端部本体係止部72と樹脂部73の間
隔bとはa≧bなる関係となるように形成されている。
ピン71は弾性変形した状態でライトガイド口金7lを
先端側に付勢しており、照明光学部材3とライトガイド
6とは当接している。以上の構成によれば、照明光学部
材3とライトガイド6とが当接しているため、照明光を
ライトガイド6から照明光学部材3に効率良く導光でき
るので照明光を明るくすることができる。
【0099】以上述べた各実施の形態によれば、次の構
成が得られる。 (付記1) 挿入部の先端に設けられた先端部本体と、
この先端部本体に設けられ光学部材を保持する光学枠部
材と、前記先端部本体に設けられ前記光学枠部材の少な
くとも一部を収納する孔部と、前記光学枠部材に設けら
れた係止部と、前記先端部本体の近傍に設けられ前記光
学枠部材が前記孔部に挿入された状態で前記係止部と係
合する係合部とを具備したことを特徴とする内視鏡装
置。
【0100】(付記2) 前記先端部本体の少なくとも
一部が樹脂にて形成されていることを特徴とする付記1
記載の内視鏡装置。 (付記3) 前記係合部を前記先端部本体に設けたこと
を特徴とする付記1または2記載の内視鏡装置。 (付記4) 第1の光学枠部材と第2の光学枠部材を有
し、どちらか一方に係止部を設け、他の一方に前記係合
部を設けたことを特徴とする付記1または2記載の内視
鏡装置。 (付記5) 照明光を照射するための照明光学部材を保
持するための照明光学枠と、前記照明光学部材に照明光
を導光するためのライトガイドを保持するライトガイド
枠とを有し、前記照明光学枠またはライトガイド枠のど
ちらか一方に前記係止部を設け、他の一方に前記係合部
を設けたことを特徴とする付記1,2,4のいずれかに
記載の内視鏡装置。
【0101】(付記6) 体腔内を観察するための対物
光学部材を保持するための対物光学枠と、前記対物光学
部材からの観察像を伝送するイメージガイドを保持する
イメージガイド枠を有し、前記対物光学枠またはイメー
ジガイド枠のどちらか一方に係止部を設け、他の一方に
前記係合部を設けたことを特徴とする付記1,2,4の
いずれかに記載の内視鏡装置。 (付記7) 体腔内を観察するための対物光学部材を保
持するため、対物光学枠と前記対物光学部材からの観察
像を撮影するための撮像素子を保持する撮像素子枠を有
し、これらのどちらか一方に係止部を設け、他の一方に
前記係合部を設けたことを特徴とする付記1,2,4の
いずれかに記載の内視鏡装置。 (付記8) 前記係止部は外径方向に突出した少なくと
も1つの凸部であり、前記先端部本体の孔部の近傍に前
記凸部が挿通可能な溝部を設けたことを特徴とする付記
1〜7のいずれかに記載の内視鏡装置。
【0102】(付記9) 照明光を照射するための照明
光学部材を保持する照明光学枠に少なくとも1つの凸部
を設け、前記先端部本体に前記係合部を設けたことを特
徴とする付記1,3または8に記載の内視鏡装置。 (付記10) 対物光学部材を保持する対物光学枠に少
なくとも1つの凸部を設け、先端部本体に係合部を設け
たことを特徴とする付記1,3および8のいずれかに記
載の内視鏡装置。 (付記11) 照明光を照射するための照明光学部材を
保持する照明光学枠に少なくとも1つの凸部を設け、前
記照明光学部材に照明光を導光するためのライトガイド
を保持するライトガイド枠に前記係合部を設けたことを
特徴とする付記5に記載の内視鏡装置。
【0103】(付記12) ライトガイドを保持するラ
イトガイド枠に少なくとも1つの凸部を設け、前記先端
部本体に前記係合部を設けたことを特徴とする付記1,
3または8に記載の内視鏡装置。 (付記13) イメージガイドを保持するイメージガイ
ド枠に少なくとも1つの凸部を設け、前記先端部本体に
前記係合部を設けたことを特徴とする付記1,3および
8に記載の内視鏡装置。 (付記14) 観察像を撮像するための撮像素子を保持
する撮像素子枠に少なくとも1つの凸部を設け、前記先
端部本体に前記係合部を設けたことを特徴とする付記
1,3および8に記載の内視鏡装置。
【0104】(付記15) ライトガイドを保持するラ
イトガイド枠に少なくとも1つの凸部を設け、照明光学
部材を保持する照明光学枠に前記係合部を設けたことを
特徴とする付記5記載の内視鏡装置。 (付記16) 前記先端部本体に前記照明光学枠を収納
する照明光学枠収納孔と、前記ライトガイド枠を収納す
るライトガイド枠収納孔とを有し、このライトガイド枠
収納孔を照明光学枠収納孔よりも太径に形成し、ライト
ガイド枠収納孔と照明光学枠収納孔の移行部に前記係合
部を設けたことを特徴とする付記9に記載の内視鏡装
置。
【0105】(付記17) 前記先端部本体に前記照明
光学枠を収納する照明光学枠収納孔と、前記ライトガイ
ド枠を収納するライトガイド枠収納孔とを有し、前記照
明光学枠収納孔をライトガイド枠収納孔よりも太径に形
成し、ライトガイド枠収納孔と照明光学枠収納孔の移行
部に前記係合部を設けたことを特徴とする付記12に記
載の内視鏡装置。 (付記18) 前記照明光学枠の基端側に前記ライトガ
イド枠を当接して設け、ライトガイド枠と前記先端部本
体との間にライトガイド枠と先端部本体とを固定する固
定手段を設けたことを特徴とする付記16記載の内視鏡
装置。
【0106】(付記19) 前記ライトガイド枠収納孔
の周囲に第1の細孔を設け、前記ライトガイド枠に第2
の細孔を設け、第1の細孔と第2の細孔にピン部材を嵌
入し、ライトガイド枠と先端部本体とを固定したことを
特徴とする付記18に記載の内視鏡装置。 (付記20) 前記ライトガイド枠の先端側に前記照明
光学枠を当接して設け、照明光学枠と前記先端部本体と
の間に照明光学枠と先端部本体とを固定する固定手段を
設けたことを特徴とする付記12に記載の内視鏡装置。 (付記21) 前記照明光学枠収納孔の周囲に第1の細
孔を設け、前記前記照明光学枠に第2の細孔を設け、第
1の細孔と第2の細孔にピン部材を嵌入し、照明光学枠
と先端部本体とを固定したことを特徴とする付記20に
記載の内視鏡装置。
【0107】(付記22) 前記照明光学枠の先端側に
前記先端部本体の先端側の一部に当接する当接部を設け
たことを特徴とする付記16に記載の内視鏡装置。 (付記23) 前記先端部本体の一部に照明光学枠の先
端部近傍に当接する当接部を設けたことを特徴とする付
記16に記載の内視鏡装置。 (付記24) 前記当接部は照明光学部材より出射され
る照明光を遮らない位置に設けたことを特徴とする付記
23に記載の内視鏡装置。
【0108】(付記25) 前記ライトガイド枠の基端
側に前記先端部本体の基端側の一部に当接する当接部を
設けたことを特徴とする付記17に記載の内視鏡装置。 (付記26) 前記先端部本体の一部にライトガイド枠
の基端部近傍に当接する当接部を設けたことを特徴とす
る付記17に記載の内視鏡装置。 (付記27) 前記先端部本体に設けられた光学枠部材
を保持する光学枠部材の少なくとも一部を収納する孔部
に前記凸部が挿通可能な溝部を形成し、溝部が孔部の途
中にて軸方向の変化と共に円周方向に変化していること
を特徴とする付記3、9、12のいずれかに記載の内視
鏡装置。
【0109】(付記28) 前記先端部本体に設けられ
た光学枠部材を保持する光学枠部材の少なくとも一部を
収納する孔部に前記凸部が挿通可能な溝部を形成し、溝
部に略直交した前記光学部材に設けられた凸部を係止す
る係止溝を設けたことを特徴とする付記3、9、12の
いずれかに記載の内視鏡装置。 (付記29) 前記係止部と前記係合部の係合の外れを
防止する外れ防止手段を設けたことを特徴とする付記1
〜28のいずれかに記載の内視鏡装置。 (付記30) 前記外れ防止手段は前記光学枠部材の回
転移動を防止する回転防止手段であることを特徴とする
付記29に記載の内視鏡装置。
【0110】(付記31) 前記回転防止手段は前記光
学枠部材と先端部本体に設けられた光学枠部材を収納す
る孔部との間に設けられた先端部本体及び光学枠部材の
各せん断破壊力よりも小さな接合力を有する接着剤であ
ることを特徴とする付記30に記載の内視鏡装置。 (付記32) 前記接着剤はシリコン系接着剤であるこ
とを特徴とする付記31に記載の内視鏡装置。 (付記33) 前記接着剤はシール剤または充填剤であ
ることを特徴とする付記31に記載の内視鏡装置。 (付記34) 前記接着剤はシリコン系シール剤または
シリコン系充填剤であることを特徴とする付記31に記
載の内視鏡装置。
【0111】(付記35) 前記先端部本体に設けられ
た前記光学枠部材を収納する孔部の先端側開口と基端側
開口との間を気密的または水密的に遮蔽したことを特徴
とする付記31〜34のいずれかに記載の内視鏡装置。 (付記36) 前記先端部本体に設けられた前記光学枠
部材を収納する孔部の先端側開口と基端側開口の少なく
とも一方を気密的または水密的に遮蔽したことを特徴と
する付記31〜34のいずれかに記載の内視鏡装置。 (付記37) 照明光学枠とライトガイド枠を有し、ど
ちらか一方に係止部を設け、他の一方に係止部と係合す
る係合部を設け、照明光学枠とライトガイド枠を着脱自
在に接続して設け、照明光学枠とライトガイド枠の何れ
か一方を前記先端部本体に固定したことを特徴とする付
記5に記載の内視鏡装置。
【0112】(付記38) 照明光学系とライトガイド
枠の少なくとも何れか一方を前記先端部本体に固定する
固定手段を設けたことを特徴とする付記37に記載の内
視鏡装置。 (付記39) 照明光学枠に先端部本体の基端方向への
移動を規制する第1の抜け止め部を設け、ライトガイド
枠に先端部本体の先端側への移動を規制する第2の抜け
止め部を設けたことを特徴とする付記37に記載の内視
鏡装置。 (付記40) 先端部本体に設けられた照明光学枠を収
納する照明光学枠収納孔の内径をライトガイド枠の外径
よりも小さく形成し、照明光学枠の先端側に先端部本体
の先端側と当接する当接部を設けたことを特徴とする付
記39に記載の内視鏡装置。
【0113】(付記41) 先端部本体に設けられたラ
イトガイド枠を収納するライトガイド収納孔の内径を照
明光学枠の外径よりも小さく形成し、ライトガイド枠の
基端側に先端部本体の基端側の一部と当接する当接部を
設けたことを特徴とする付記39に記載の内視鏡装置。 (付記42) 前記当接部は照明光学枠の先端部に設け
られた照明光学収納孔の内径よりも太径なフランジ部で
あることを特徴とする付記40に記載の内視鏡装置。 (付記43) 前記当接部はライトガイド枠の先端部に
設けられたライトガイド枠収納孔の内径よりも太径なフ
ランジ部であることを特徴とする付記41に記載の内視
鏡装置。
【0114】(付記44) 前記ライトガイド枠収納孔
の周囲に第1の細孔を設け、前記ライトガイド枠に第2
の細孔を設け、第1の細孔と第2の細孔にピン部材を嵌
入し、ライトガイド枠と先端部本体とを固定するまたは
前記照明光学枠収納孔の周囲に第1の細孔を設け、前記
照明光学枠に第2の細孔を設け、第1の細孔と第2の細
孔にピン部材を嵌入し、照明光学枠と先端部本体とを固
定したたことを特徴とする付記38に記載の内視鏡装
置。
【0115】(付記45) 前記ライトガイド枠収納孔
または前記照明光学枠収納孔の何れか一方の周囲にねじ
孔を設けねじ孔に螺合させたねじ部材で前記ライトガイ
ド枠または照明光学枠の何れか一方を押圧し、先端部本
体に固定したことを特徴とする付記38に記載の内視鏡
装置。 (付記46) 前記ライトガイド枠と前記照明光学枠の
何れか一方の少なくとも一部を他の一方に内嵌させて設
けたことを特徴とする付記5または37に記載の内視鏡
装置。 (付記47) 前記照明光学枠の少なくとも基端側の一
部を前記ライトガイド枠に内嵌して設けたことを特徴と
する付記46に記載の内視鏡装置。
【0116】(付記48) 前記ライトガイド枠の少な
くとも先端側の一部を前記照明光学枠に内嵌して設けた
ことを特徴とする付記46に記載の内視鏡装置。 (付記49) 照明光学枠とライトガイド枠の何れか一
方に凸部を設け、前記係合部は他の一方に軸方向に形成
された前記凸部が挿通可能な縦溝に略直交して連通した
横溝であることを特徴とする付記5または37に記載の
内視鏡装置。 (付記50) 前記係止部と前記係合部の係合の外れを
防止する外れ防止手段を設けたことを特徴とする付記3
7〜49に記載の内視鏡装置。 (付記51) 前記外れ防止手段は前記光学枠部材の回
転移動を防止する回転防止手段であることを特徴とする
付記50に記載の内視鏡装置。
【0117】(付記52) 前記回転防止手段は前記光
学枠部材と先端部本体に設けられた光学枠部材を収納す
る孔部との間に設けられた先端部本体及び光学枠部材の
各せん断破壊力よりも小さな接合力を有する接着剤であ
ることを特徴とする付記51に記載の内視鏡装置。 (付記53) 前記回転防止手段は照明光学枠とライト
ガイド枠との間に設けられた照明光学枠とライトガイド
枠の各せん断破壊力よりも小さな接合力を有する接着剤
であることを特徴とする付記51に記載の内視鏡装置。 (付記54) 前記接着剤はシリコン系接着剤であるこ
とを特徴とする付記52または53に記載の内視鏡装
置。 (付記55) 前記接着剤はシール剤又は充填剤である
ことを特徴とする付記52または53に記載の内視鏡装
置。 (付記56) 前記接着剤はシリコン系シール剤又はシ
リコン系充填剤であることを特徴とする付記52または
53に記載の内視鏡装置。
【0118】(付記57) 前記先端部本体に設けられ
た前記光学枠部材を収納する孔部の先端側開口と基端側
開口との間を気密的又は水密的に遮蔽したことを特徴と
する付記52〜56に記載の内視鏡装置。 (付記58) 前記先端部本体に設けられた前記光学枠
部材を収納する孔部の先端側開口と基端側開口の少なく
とも一方を気密的又は水密的に遮蔽したことを特徴とす
る付記52〜56に記載の内視鏡装置。
【0119】(付記59) 前記光学枠部材は照明光を
照射するための照明光学部材を保持する照明光学枠であ
り、前記孔部は照明光学枠を収納する照明光学枠収納孔
であり、前記係止部は照明光学枠に設けられた先端部本
体の先端側への抜け止め部であり、前記係合部は前記抜
け止め部と当接する照明光学枠収納孔に設けられた当接
部であり、照明光学枠の基端に照明光学部材に照明光を
導光するためのライトガイドを保持するライトガイド枠
と、ライトガイド枠を収納するライトガイド枠収納孔を
有し、ライトガイド枠と先端部本体とを固定する固定手
段を設けたことを特徴とする付記1〜3のいずれかに記
載の内視鏡装置。
【0120】(付記60) 前記照明光学枠の基端に前
記照明光学枠収納孔の内径よりも太径に形成されたフラ
ンジ部を設けたことを特徴とする付記59に記載の内視
鏡装置。
【0121】(付記61) 前記抜け止め部は照明光学
枠の外周に設けられた少なくとも一つの凸部であり、前
記ライトガイド枠収納孔に基端側に開口を有し先端側に
前記凸部と当接する当接部を有し前記凸部が挿通可能な
溝部を設けたことを特徴とする付記59記載の内視鏡装
置。 (付記62) 前記先端部本体は先端側に設けられた樹
脂にて形成された樹脂部と基端側に設けられた金属にて
形成された金属部とからなり、前記照明光学枠収納孔を
樹脂部に設けたことを特徴とする付記59〜61のいず
れかに記載の内視鏡装置。
【0122】(付記63) 前記ライトガイド枠収納孔
の周囲に第1の細孔を設け、前記ライトガイド枠に第2
の細孔を設け、第1の細孔と第2の細孔にピン部材を嵌
入し、ライトガイド枠と先端部本体とを固定したことを
特徴とする付記59〜62のいずれかに記載の内視鏡装
置。 (付記64) 前記ライトガイド枠収納孔の周囲にねじ
孔を設け、ねじ孔に螺合させたねじ部材で前記ライトガ
イド枠を押圧し、先端部本体に固定したことを特徴とす
る付記59〜62のいずれかに記載の内視鏡装置。 (付記65) 前記係合部は孔部に設けられた弾性変形
可能な弾性変形部であることを特徴とする付記1,2,
3のいずれかに記載の内視鏡装置。
【0123】(付記66) 前記弾性変形部は凸部を有
し、前記光学枠部材に設けられた係止部は外周に設けら
れた凹部であることを特徴とする付記65に記載の内視
鏡装置。 (付記67) 前記弾性変形部の変形を規制する規制部
材を設けたことを特徴とする付記65または66に記載
の内視鏡装置。 (付記68) 前記規制部材は前記弾性変形部に外嵌し
た環状部材であることを特徴とする付記67に記載の内
視鏡装置。
【0124】(付記69) 前記環状部材は先端部本体
の基端側に設けられた湾曲部と先端部本体とを連結する
接続管であることを特徴とする付記68に記載の内視鏡
装置。 (付記70) 前記光学枠部材はライトガイドを保持す
るライトガイド枠であることを特徴とする付記65〜6
8のいずれかに記載の内視鏡装置。
【0125】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、光学枠部材と先端部本体との固定に従来のようにね
じを使用することなく固定でき、ねじのスペースを必要
としないため先端部を細径化できる。したがって、体腔
内等への挿入性の向上を図ることができる。さらに、前
記固定に接着剤を使用しないため、修理の際の分解が容
易であり、光学枠部材、先端部本体を繰り返し使用で
き、安価な内視鏡装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す内視鏡の先端
部の縦断側面図。
【図2】同実施形態の照明レンズ枠の斜視図。
【図3】図1のA−A線に沿う断面図。
【図4】図1のB−B線に沿う断面図。
【図5】この発明の第2の実施形態を示す内視鏡の先端
部の縦断側面図。
【図6】同実施形態のライトガイド口金の斜視図。
【図7】図5のC−C線に沿う断面図。
【図8】図5のD−D線に沿う断面図。
【図9】同実施形態の先端部本体の斜視図。
【図10】同実施形態の先端部本体の縦断側面図。
【図11】同実施形態の先端部本体の縦断側面図。
【図12】この発明の第3の実施形態の先端部本体と照
明レンズ枠の斜視図。
【図13】この発明の第4の実施形態の先端部本体とラ
イトガイド口金の固定方法を示す側面図。
【図14】同実施形態の先端部本体とライトガイド口金
の固定方法を示す斜視図。
【図15】この発明の第5の実施形態を示す内視鏡の先
端部の縦断側面図。
【図16】同実施形態の照明レンズ枠とライトガイド口
金の固定方法を示す斜視図。
【図17】図15のE−E線に沿う断面図。
【図18】この発明の第6の実施形態を示す内視鏡の先
端部の縦断側面図。
【図19】(a)(b)はこの発明の第6の実施形態の
変形例を示す内視鏡の先端部の縦断側面図。
【図20】この発明の第7の実施形態を示す内視鏡の先
端部の縦断側面図。
【図21】同実施形態の照明レンズ枠とライトガイド口
金の固定方法を示す斜視図。
【図22】この発明の第8の実施形態を示す内視鏡の先
端部の縦断側面図。
【図23】この発明の第9の実施形態を示す内視鏡の先
端部の縦断側面図。
【図24】図23のF−F線に沿う断面図
【図25】この発明の第10の実施形態を示す内視鏡の
先端部の縦断側面図。
【図26】図25のG−G線に沿う断面図。
【図27】図25のH−H線およびI−I線に沿う断面
図。
【図28】同実施形態の作用説明図。
【図29】同実施形態の先端部本体の縦断側面図。
【図30】この発明の第11の実施形態を示す内視鏡の
先端部の縦断側面図。
【図31】同実施形態の先端部本体の横断面図。
【図32】この発明の第12の実施形態を示す内視鏡の
先端部の縦断側面図。
【符号の説明】
1…先端部 2…先端部本体 3…照明光学部材 4…照明レンズ枠 5…照明レンズ枠孔部 6…ライトガイド 7…ライトガイド口金 8…ライトガイド口金孔部 9…溝部 10…凸部 11a…抜け止め部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入部の先端に設けられた先端部本体
    と、この先端部本体に設けられ光学部材を保持する光学
    枠部材と、前記先端部本体に設けられ前記光学枠部材の
    少なくとも一部を収納する孔部と、前記光学枠部材に設
    けられた係止部と、前記先端部本体の近傍に設けられ前
    記光学枠部材が前記孔部に挿入された状態で前記係止部
    と係合する係合部とを具備したことを特徴とする内視鏡
    装置。
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