JPH10286624A - 長尺材の歪み矯正装置 - Google Patents
長尺材の歪み矯正装置Info
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- JPH10286624A JPH10286624A JP9763997A JP9763997A JPH10286624A JP H10286624 A JPH10286624 A JP H10286624A JP 9763997 A JP9763997 A JP 9763997A JP 9763997 A JP9763997 A JP 9763997A JP H10286624 A JPH10286624 A JP H10286624A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、長尺材の歪み矯正装置に関し、ワ
ークのバラツキ、異方性、あるいは加工硬化を考慮する
ことにより、歪み矯正を効果的に行うことを目的とす
る。 【解決手段】 歪み矯正装置10は、プレス用パンチ3
0、歪み検知センサ28、及び、プレスの押込量を演算
する押込量演算装置16を備える。工程54における初
回プレスの後、工程60で求められた歪み修正量に基づ
いて、工程62において歪み修正曲線が選択される。工
程64において歪み修正曲線から基本押込量が決定さ
れ、工程66及び68において加工硬化及びプレス方向
に対する補正が行われることで押込量dが決定される。
次に、工程70において、押込量dによるプレスが行わ
れ、工程72において、歪み測定が行われる。歪み量が
許容値以下になるまで、工程64乃至74の処理が繰り
返される。
ークのバラツキ、異方性、あるいは加工硬化を考慮する
ことにより、歪み矯正を効果的に行うことを目的とす
る。 【解決手段】 歪み矯正装置10は、プレス用パンチ3
0、歪み検知センサ28、及び、プレスの押込量を演算
する押込量演算装置16を備える。工程54における初
回プレスの後、工程60で求められた歪み修正量に基づ
いて、工程62において歪み修正曲線が選択される。工
程64において歪み修正曲線から基本押込量が決定さ
れ、工程66及び68において加工硬化及びプレス方向
に対する補正が行われることで押込量dが決定される。
次に、工程70において、押込量dによるプレスが行わ
れ、工程72において、歪み測定が行われる。歪み量が
許容値以下になるまで、工程64乃至74の処理が繰り
返される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長尺材の歪み矯正
方法及び装置に係り、特に、プレスによる歪み修正を繰
り返すことにより歪みを矯正する長尺材の歪み矯正装置
に関する。
方法及び装置に係り、特に、プレスによる歪み修正を繰
り返すことにより歪みを矯正する長尺材の歪み矯正装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばパワーステアリング装置用ラック
等の長尺材には、その成形工程や焼入れ工程において、
長軸方向における曲げ変形(以下、歪みと称す)が発生
する。かかる長尺材の歪みを矯正する歪み矯正装置とし
て、従来より、例えば特開昭51−122656号に開
示される歪み矯正装置が公知である。上記従来の歪み矯
正装置は、ワークの歪み量を測定する歪み測定手段と、
ワークに対してプレスを行うことによりワークの歪みを
強制的に修正するプレス手段とを備えている。上記従来
の歪み矯正装置において、プレスの押込量と歪み修正量
との関係(以下、歪み修正特性という)が予め決定され
る。この歪み修正特性に基づいて、測定手段により測定
された歪み量に応じた歪み修正量が得られるように、プ
レスの押込量がプレス手段によって決定される。そし
て、歪み量が許容値以下となるまで、プレス手段による
歪み修正が繰り返し行われる。
等の長尺材には、その成形工程や焼入れ工程において、
長軸方向における曲げ変形(以下、歪みと称す)が発生
する。かかる長尺材の歪みを矯正する歪み矯正装置とし
て、従来より、例えば特開昭51−122656号に開
示される歪み矯正装置が公知である。上記従来の歪み矯
正装置は、ワークの歪み量を測定する歪み測定手段と、
ワークに対してプレスを行うことによりワークの歪みを
強制的に修正するプレス手段とを備えている。上記従来
の歪み矯正装置において、プレスの押込量と歪み修正量
との関係(以下、歪み修正特性という)が予め決定され
る。この歪み修正特性に基づいて、測定手段により測定
された歪み量に応じた歪み修正量が得られるように、プ
レスの押込量がプレス手段によって決定される。そし
て、歪み量が許容値以下となるまで、プレス手段による
歪み修正が繰り返し行われる。
【0003】一般に、一定の押込量のプレスによって得
られる歪み修正量は、ワークの剛性等の特性により変化
する。そこで、上記従来の歪み矯正装置においては、前
回のプレスにおいて得られた歪み修正量に基づいて、今
回のプレスの押込量を補正することとしている。
られる歪み修正量は、ワークの剛性等の特性により変化
する。そこで、上記従来の歪み矯正装置においては、前
回のプレスにおいて得られた歪み修正量に基づいて、今
回のプレスの押込量を補正することとしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、上記従来
の歪み矯正装置は、前回の歪み修正量に基づいて押込量
を補正することで、ワークの特性変化に対する適応を図
っている。しかしながら、一般に、粗材の特性には製造
ロット間で大きなバラツキが存在する。このため、上記
従来の歪み矯正装置において、異なるロットの粗材から
形成されたワークの歪み矯正が行われると、ワークによ
って歪み修正特性が大きく変化する場合が生ずる。しか
しながら、上述の如く、上記従来の歪み矯正装置は、予
め求められた歪み修正特性を基準として、プレスを行う
毎に逐次押込量を補正するものである。このため、歪み
修正特性が大きく変化すると、かかる補正によってはワ
ークによる歪み修正特性の変化を十分に補償できなくな
ってしまう。この点、上記従来の歪み矯正装置は、ワー
クの特性に大きなバラツキが存在する場合に、歪み矯正
を効果的に行う上で最適な構成ではなかった。
の歪み矯正装置は、前回の歪み修正量に基づいて押込量
を補正することで、ワークの特性変化に対する適応を図
っている。しかしながら、一般に、粗材の特性には製造
ロット間で大きなバラツキが存在する。このため、上記
従来の歪み矯正装置において、異なるロットの粗材から
形成されたワークの歪み矯正が行われると、ワークによ
って歪み修正特性が大きく変化する場合が生ずる。しか
しながら、上述の如く、上記従来の歪み矯正装置は、予
め求められた歪み修正特性を基準として、プレスを行う
毎に逐次押込量を補正するものである。このため、歪み
修正特性が大きく変化すると、かかる補正によってはワ
ークによる歪み修正特性の変化を十分に補償できなくな
ってしまう。この点、上記従来の歪み矯正装置は、ワー
クの特性に大きなバラツキが存在する場合に、歪み矯正
を効果的に行う上で最適な構成ではなかった。
【0005】また、一般に、プレスを行うと、ワークに
は加工硬化が生ずる。このため、プレスを繰り返すと、
プレス回数に応じて、一定の押込量のプレスにより得ら
れる歪み修正量は減少する。従って、プレスを繰り返し
ながら歪みの矯正を行う場合には、加工硬化の影響を考
慮してプレスの押込量を補正することが望ましい。しか
しながら、上記従来の歪み矯正装置においては、かかる
加工硬化の影響については何ら考慮されていない。
は加工硬化が生ずる。このため、プレスを繰り返すと、
プレス回数に応じて、一定の押込量のプレスにより得ら
れる歪み修正量は減少する。従って、プレスを繰り返し
ながら歪みの矯正を行う場合には、加工硬化の影響を考
慮してプレスの押込量を補正することが望ましい。しか
しながら、上記従来の歪み矯正装置においては、かかる
加工硬化の影響については何ら考慮されていない。
【0006】更に、ラック等の異形材においては、曲げ
剛性は方向によって変化する。従って、異形材の歪みを
プレスにより修正する場合、プレス方向によって、歪み
修正特性は変化することになる。従って、異形材の歪み
矯正を効果的に行うには、歪み修正特性のプレス方向へ
の依存性をも考慮して、押込量を補正する必要がある。
しかしながら、上記従来の歪み矯正装置においては、プ
レス方向による歪み修正特性の変化についても何ら考慮
されていない。
剛性は方向によって変化する。従って、異形材の歪みを
プレスにより修正する場合、プレス方向によって、歪み
修正特性は変化することになる。従って、異形材の歪み
矯正を効果的に行うには、歪み修正特性のプレス方向へ
の依存性をも考慮して、押込量を補正する必要がある。
しかしながら、上記従来の歪み矯正装置においては、プ
レス方向による歪み修正特性の変化についても何ら考慮
されていない。
【0007】本発明は、上記従来の歪み矯正装置が有す
る上述の如き問題点を解決し、ワークの歪み矯正を効果
的に行うことが可能な長尺材の歪み矯正装置を提供する
ことを目的とする。
る上述の如き問題点を解決し、ワークの歪み矯正を効果
的に行うことが可能な長尺材の歪み矯正装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、ワークの歪み量を測定する歪み測定手
段と、ワークに対してプレスを行うことにより歪みを修
正するプレス手段と、前記プレス手段による初回のプレ
スにおける歪み修正量に基づいて、ワークの歪み修正特
性を決定する特性決定手段と、前記歪み測定手段により
測定された歪み量と、前記特性決定手段により決定され
た歪み修正特性とに基づいて、前記プレス手段による2
回目以後のプレスの押込量を決定する押込量決定手段
と、を備える長尺材の歪み矯正装置により達成される。
に記載する如く、ワークの歪み量を測定する歪み測定手
段と、ワークに対してプレスを行うことにより歪みを修
正するプレス手段と、前記プレス手段による初回のプレ
スにおける歪み修正量に基づいて、ワークの歪み修正特
性を決定する特性決定手段と、前記歪み測定手段により
測定された歪み量と、前記特性決定手段により決定され
た歪み修正特性とに基づいて、前記プレス手段による2
回目以後のプレスの押込量を決定する押込量決定手段
と、を備える長尺材の歪み矯正装置により達成される。
【0009】本発明において、特性決定手段はプレス手
段による初回のプレスにおける歪み修正量に基づいてワ
ークの歪み修正特性を決定する。押込量決定手段は歪み
測定手段により測定された歪み量と、前記特性決定手段
により決定された歪み修正特性とに基づいて、2回目以
後のプレスの押込量を決定する。従って、ワークの特性
が変化した場合にも、その特性変化に応じて押込量が決
定されることで、プレス手段による歪み修正は効果的に
行われる。
段による初回のプレスにおける歪み修正量に基づいてワ
ークの歪み修正特性を決定する。押込量決定手段は歪み
測定手段により測定された歪み量と、前記特性決定手段
により決定された歪み修正特性とに基づいて、2回目以
後のプレスの押込量を決定する。従って、ワークの特性
が変化した場合にも、その特性変化に応じて押込量が決
定されることで、プレス手段による歪み修正は効果的に
行われる。
【0010】また、上記の目的は、請求項2に記載する
如く、ワークの歪みを測定する歪み測定手段と、ワーク
に対してプレスを行うことにより歪みを修正するプレス
手段と、前記歪み測定手段により測定された歪みに基づ
いて前記プレス手段によるプレスの押込量を決定する押
込量決定手段とを備える長尺材の歪み矯正装置におい
て、予め決定された、プレス方向と、単位押込量のプレ
スによる歪み修正量との関係に基づいて、前記押込量決
定手段により決定された前記押込量を補正する押込量補
正手段を備える長尺材の歪み矯正装置によっても達成さ
れる。
如く、ワークの歪みを測定する歪み測定手段と、ワーク
に対してプレスを行うことにより歪みを修正するプレス
手段と、前記歪み測定手段により測定された歪みに基づ
いて前記プレス手段によるプレスの押込量を決定する押
込量決定手段とを備える長尺材の歪み矯正装置におい
て、予め決定された、プレス方向と、単位押込量のプレ
スによる歪み修正量との関係に基づいて、前記押込量決
定手段により決定された前記押込量を補正する押込量補
正手段を備える長尺材の歪み矯正装置によっても達成さ
れる。
【0011】本発明において、押込量補正手段は、予め
求められた、プレス方向と、単位押込量のプレスによる
歪み修正量との関係に基づいて、押込量決定手段により
決定された押込量を補正する。このため、ワークが異形
材である場合にも、押込量がプレス方向に応じて適切に
補正されることで、プレス手段による歪み修正は効果的
に行われる。
求められた、プレス方向と、単位押込量のプレスによる
歪み修正量との関係に基づいて、押込量決定手段により
決定された押込量を補正する。このため、ワークが異形
材である場合にも、押込量がプレス方向に応じて適切に
補正されることで、プレス手段による歪み修正は効果的
に行われる。
【0012】更に、上記の目的は、請求項3に記載する
如く、ワークの歪みを測定する歪み測定手段と、ワーク
に対してプレスを行うことにより歪みを修正するプレス
手段と、前記歪み測定手段により測定された歪みに基づ
いて前記プレス手段によるプレスの押込量を決定する押
込量決定手段とを備える長尺材の歪み矯正装置におい
て、予め決定された、プレス回数と、単位押込量のプレ
スによる歪み修正量との関係に基づいて、前記押込量決
定手段により決定された前記押込量を補正する押込量補
正手段を備える長尺材の歪み矯正装置によっても達成さ
れる。
如く、ワークの歪みを測定する歪み測定手段と、ワーク
に対してプレスを行うことにより歪みを修正するプレス
手段と、前記歪み測定手段により測定された歪みに基づ
いて前記プレス手段によるプレスの押込量を決定する押
込量決定手段とを備える長尺材の歪み矯正装置におい
て、予め決定された、プレス回数と、単位押込量のプレ
スによる歪み修正量との関係に基づいて、前記押込量決
定手段により決定された前記押込量を補正する押込量補
正手段を備える長尺材の歪み矯正装置によっても達成さ
れる。
【0013】本発明において、押込量補正手段は、予め
求められた、プレス回数と、単位押込量のプレスによる
歪み修正量との関係に基づいて、押込量決定手段により
決定された押込量を補正する。このため、プレスが繰り
返されてワークに加工硬化が生じた場合にも、加工硬化
に起因する歪み修正特性の変化が補償される。
求められた、プレス回数と、単位押込量のプレスによる
歪み修正量との関係に基づいて、押込量決定手段により
決定された押込量を補正する。このため、プレスが繰り
返されてワークに加工硬化が生じた場合にも、加工硬化
に起因する歪み修正特性の変化が補償される。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例である長
尺材の歪み矯正装置10(以下、単に、歪み矯正装置と
いう)の構成図である。本実施例において、ワーク12
はパワーステアリング装置用のラックである。このラッ
クは、鋳造成形された後、ラック歯が形成され、更に、
表面に焼入れ処理がなされることにより形成される。従
って、ワーク12には、成形工程や焼入れ工程において
比較的大きな歪みが生じている。本実施例においては、
歪み矯正装置10によって、かかるワーク12の歪みを
矯正するものとする。
尺材の歪み矯正装置10(以下、単に、歪み矯正装置と
いう)の構成図である。本実施例において、ワーク12
はパワーステアリング装置用のラックである。このラッ
クは、鋳造成形された後、ラック歯が形成され、更に、
表面に焼入れ処理がなされることにより形成される。従
って、ワーク12には、成形工程や焼入れ工程において
比較的大きな歪みが生じている。本実施例においては、
歪み矯正装置10によって、かかるワーク12の歪みを
矯正するものとする。
【0015】歪み矯正装置10は、プレス制御装置14
及び押込量演算装置16よりなる制御ユニット18によ
って制御される。歪み矯正装置10はセンター20、2
2を備えている。センター20、22は、プレス制御装
置14から付与される制御信号に応じて、図1に示す如
くワーク12を支持する支持位置と、支持位置から後退
してワーク12から離脱した後退位置との間を前後に移
動できるように構成されている。センター20、22は
回転センターであり、支持位置において、ワーク12を
回転させる。なお、回転ローラを別途設け、この回転ロ
ーラによってワーク12を回転させることとしてもよ
い。センター22には、その回転角を検出するエンコー
ダ23が設けられている。エンコーダ23の出力信号は
押込量演算装置16に付与される。押込量演算装置16
は、エンコーダ23の出力信号に基づいてワーク12の
回転角度を検知する。
及び押込量演算装置16よりなる制御ユニット18によ
って制御される。歪み矯正装置10はセンター20、2
2を備えている。センター20、22は、プレス制御装
置14から付与される制御信号に応じて、図1に示す如
くワーク12を支持する支持位置と、支持位置から後退
してワーク12から離脱した後退位置との間を前後に移
動できるように構成されている。センター20、22は
回転センターであり、支持位置において、ワーク12を
回転させる。なお、回転ローラを別途設け、この回転ロ
ーラによってワーク12を回転させることとしてもよ
い。センター22には、その回転角を検出するエンコー
ダ23が設けられている。エンコーダ23の出力信号は
押込量演算装置16に付与される。押込量演算装置16
は、エンコーダ23の出力信号に基づいてワーク12の
回転角度を検知する。
【0016】ワーク12の下方には、ワーク12の外周
面と対向するように、4つのプレス用受台26がワーク
12の長手方向に沿ってほぼ等間隔に配設されている。
なお、プレス用受台26の数は4つに限らず、ワークに
応じて適宜選択される。プレス用受台26は、それぞ
れ、プレス制御装置14から付与される制御信号に応じ
て、その頂面がワーク12の外周面から離間した下降位
置と、その頂面がワーク12の外周面に当接した上昇位
置との間を上下に移動するように構成されている。4つ
のプレス用受台26の間の中央部には、それぞれ、歪量
測定センサ28が配設されている。歪量測定センサ28
は、例えば差動トランス等の変位センサであり、ワーク
12が回転した際の、ワーク12の振れ回り量を検出す
ると共に、後述するプレス用パンチ30による押込量を
検出する。各歪量測定センサ28の出力信号は押込量演
算装置16に付与される。
面と対向するように、4つのプレス用受台26がワーク
12の長手方向に沿ってほぼ等間隔に配設されている。
なお、プレス用受台26の数は4つに限らず、ワークに
応じて適宜選択される。プレス用受台26は、それぞ
れ、プレス制御装置14から付与される制御信号に応じ
て、その頂面がワーク12の外周面から離間した下降位
置と、その頂面がワーク12の外周面に当接した上昇位
置との間を上下に移動するように構成されている。4つ
のプレス用受台26の間の中央部には、それぞれ、歪量
測定センサ28が配設されている。歪量測定センサ28
は、例えば差動トランス等の変位センサであり、ワーク
12が回転した際の、ワーク12の振れ回り量を検出す
ると共に、後述するプレス用パンチ30による押込量を
検出する。各歪量測定センサ28の出力信号は押込量演
算装置16に付与される。
【0017】ワーク12の上方には、3つのプレス用パ
ンチ30が、ワーク12を隔てて歪量測定センサ28と
対向するように配設されている。プレス用パンチ30
は、それぞれ、プレス制御装置14から付与される制御
信号に応じた押込量で、ワーク12の外周面を下向きに
プレスするように構成されている。各プレス用パンチ3
0には、割れ検知用センサ32が装着されている。割れ
検知用センサ32は、例えばAEセンサ等のクラック検
出センサであり、プレス用パンチ30によるプレスによ
ってワーク12にクラックが生じた場合に、クラック発
生信号を出力する。
ンチ30が、ワーク12を隔てて歪量測定センサ28と
対向するように配設されている。プレス用パンチ30
は、それぞれ、プレス制御装置14から付与される制御
信号に応じた押込量で、ワーク12の外周面を下向きに
プレスするように構成されている。各プレス用パンチ3
0には、割れ検知用センサ32が装着されている。割れ
検知用センサ32は、例えばAEセンサ等のクラック検
出センサであり、プレス用パンチ30によるプレスによ
ってワーク12にクラックが生じた場合に、クラック発
生信号を出力する。
【0018】次に、歪み矯正装置10の基本的な動作に
ついて説明する。歪み矯正装置10における歪み矯正処
理は、ワーク12の歪み量を測定する歪み測定工程と、
歪み測定工程における歪み測定結果に基づいてワーク1
2の歪みを修正する歪み修正工程とに大別される。歪み
測定工程において、プレス用受台26は下降位置に設定
され、ワーク12がセンタ20、22により支持された
状態で、ワーク12が所定の基準角度を初期位置として
一回転される。なお、上記初期位置において、歪み検知
センサ28において測定されるワーク12の周方向の位
置を基準点Pと称する。押込量演算装置16は、エンコ
ーダ23の出力信号と、歪み量センサ28の出力信号と
に基づいて、ワーク12の回転角θとその振れ量xとの
関係を測定する。
ついて説明する。歪み矯正装置10における歪み矯正処
理は、ワーク12の歪み量を測定する歪み測定工程と、
歪み測定工程における歪み測定結果に基づいてワーク1
2の歪みを修正する歪み修正工程とに大別される。歪み
測定工程において、プレス用受台26は下降位置に設定
され、ワーク12がセンタ20、22により支持された
状態で、ワーク12が所定の基準角度を初期位置として
一回転される。なお、上記初期位置において、歪み検知
センサ28において測定されるワーク12の周方向の位
置を基準点Pと称する。押込量演算装置16は、エンコ
ーダ23の出力信号と、歪み量センサ28の出力信号と
に基づいて、ワーク12の回転角θとその振れ量xとの
関係を測定する。
【0019】図2に、回転角θと振れ量xとの関係の一
例を示す。図2に示す如く、ワーク12に歪みが生じて
いると、θとxとの関係を示す曲線(以下、振れ曲線と
いう)は正弦波となる。図2において、振れ量xは、回
転角θmax において最大値x max となり、回転角θmin
(=θmax +180°)において最小値xmin となって
いる。ワーク12の歪み量δは、これら最大値xmax と
最小値xmin の差(x max −xmin )として決定され
る。
例を示す。図2に示す如く、ワーク12に歪みが生じて
いると、θとxとの関係を示す曲線(以下、振れ曲線と
いう)は正弦波となる。図2において、振れ量xは、回
転角θmax において最大値x max となり、回転角θmin
(=θmax +180°)において最小値xmin となって
いる。ワーク12の歪み量δは、これら最大値xmax と
最小値xmin の差(x max −xmin )として決定され
る。
【0020】図3には、初期位置、及び、振れ量xが最
大となった回転位置でのワーク12を、歪み検知センサ
28及びプレス用パンチ30と共に、それぞれ破線及び
実線で示す。図3に示す如く、基準点Pから、ワーク1
2の回転方向に(180°−θmax )だけ回転した向き
が、歪み方向αとなる。従って、図3に示す如く、ワー
ク12が基準位置から回転角θmax だけ回転した位置、
すなわち、振れ量xが最大となる位置において、歪み方
向はプレス用パンチ30と同一方向となる。そこで、こ
の位置からワーク12を180°回転させた後、プレス
用パンチ30によるプレスを行う。
大となった回転位置でのワーク12を、歪み検知センサ
28及びプレス用パンチ30と共に、それぞれ破線及び
実線で示す。図3に示す如く、基準点Pから、ワーク1
2の回転方向に(180°−θmax )だけ回転した向き
が、歪み方向αとなる。従って、図3に示す如く、ワー
ク12が基準位置から回転角θmax だけ回転した位置、
すなわち、振れ量xが最大となる位置において、歪み方
向はプレス用パンチ30と同一方向となる。そこで、こ
の位置からワーク12を180°回転させた後、プレス
用パンチ30によるプレスを行う。
【0021】なお、上述の如く、ワーク12はラックで
あり、その断面の周方向の一部にラック歯が形成されて
いる。このため、θとxとの関係において、図2中に破
線で示す如く、ラック歯に対応する区間において、正弦
波形は得られなくなる。しかしながら、振れ曲線が正弦
波であることを用いて当該区間の波形を推定することに
より、歪み量δ及び歪み方向αを正確に求めることがで
きる。
あり、その断面の周方向の一部にラック歯が形成されて
いる。このため、θとxとの関係において、図2中に破
線で示す如く、ラック歯に対応する区間において、正弦
波形は得られなくなる。しかしながら、振れ曲線が正弦
波であることを用いて当該区間の波形を推定することに
より、歪み量δ及び歪み方向αを正確に求めることがで
きる。
【0022】歪み修正工程においては、歪み測定工程に
おいて決定された歪み量δ及び歪み方向αに基づいて、
歪みの修正が行われる。歪みの修正は、プレス用パンチ
30によって、ワーク12を、歪み方向αとは逆向き
に、歪み量δに応じた押込量d(δ)でプレスすること
により行われる。具体的には、まず、ワーク12を基準
位置から角度(180°+θmax )だけ回転させること
により、歪み方向αをプレス用パンチ30と対向させ
る。次に、プレス用受台26を上昇位置まで上昇させた
後、センター20、22を後退位置まで後退させること
により、プレス用受台26によってワーク12を支持さ
せる。かかる状態から、プレス用パンチ30を、歪み量
δに応じた押込量d(δ)だけワーク12に対してプレ
スする。上述の如く、ワーク12の角度は歪み方向αが
プレス用パンチ30と対向するように設定されている。
従って、ワーク12に対するプレス方向βと、ワーク1
2の歪み方向αとは互いに逆向きとなることで、プレス
による歪み修正が効果的に行われる。
おいて決定された歪み量δ及び歪み方向αに基づいて、
歪みの修正が行われる。歪みの修正は、プレス用パンチ
30によって、ワーク12を、歪み方向αとは逆向き
に、歪み量δに応じた押込量d(δ)でプレスすること
により行われる。具体的には、まず、ワーク12を基準
位置から角度(180°+θmax )だけ回転させること
により、歪み方向αをプレス用パンチ30と対向させ
る。次に、プレス用受台26を上昇位置まで上昇させた
後、センター20、22を後退位置まで後退させること
により、プレス用受台26によってワーク12を支持さ
せる。かかる状態から、プレス用パンチ30を、歪み量
δに応じた押込量d(δ)だけワーク12に対してプレ
スする。上述の如く、ワーク12の角度は歪み方向αが
プレス用パンチ30と対向するように設定されている。
従って、ワーク12に対するプレス方向βと、ワーク1
2の歪み方向αとは互いに逆向きとなることで、プレス
による歪み修正が効果的に行われる。
【0023】ここで、押込量d(δ)は、プレスによる
ワーク12の歪み修正量がδに一致するように押込量演
算装置16により決定される。すなわち、図4に示す如
く、押込量dと押込量dでプレスした場合のワーク12
の歪み修正量rとの関係、すなわち、歪み修正特性を示
す曲線(以下、歪み修正曲線という)を予め実験的に求
めておき、歪み修正量rが歪み量δに一致するような押
込量をd(δ)として採用する。なお、修正量rは、歪
み量δ及び歪み方向αの双方を考慮して、以下のように
決定される。すなわち、プレス前における歪み量δ及び
歪み方向αより規定されるベクトルと、プレス後におけ
る歪み量δ及び歪み方向αにより規定されるベクトルと
のベクトル差を求め、このベクトル差の絶対値を歪み修
正量rとして採用する。
ワーク12の歪み修正量がδに一致するように押込量演
算装置16により決定される。すなわち、図4に示す如
く、押込量dと押込量dでプレスした場合のワーク12
の歪み修正量rとの関係、すなわち、歪み修正特性を示
す曲線(以下、歪み修正曲線という)を予め実験的に求
めておき、歪み修正量rが歪み量δに一致するような押
込量をd(δ)として採用する。なお、修正量rは、歪
み量δ及び歪み方向αの双方を考慮して、以下のように
決定される。すなわち、プレス前における歪み量δ及び
歪み方向αより規定されるベクトルと、プレス後におけ
る歪み量δ及び歪み方向αにより規定されるベクトルと
のベクトル差を求め、このベクトル差の絶対値を歪み修
正量rとして採用する。
【0024】上述の如く決定された押込量d(δ)でプ
レスが行われることにより、理想的には1回のプレスで
ワーク12の歪みを完全に除去することができる。しか
しながら、実際には、ワーク12の材料特性のバラツキ
等によって、所期の修正量rを得ることはできない。従
って、ワーク12の歪み量が許容値以下になるまで、上
記歪み測定工程及び歪み修正工程とが繰り返されること
になる。
レスが行われることにより、理想的には1回のプレスで
ワーク12の歪みを完全に除去することができる。しか
しながら、実際には、ワーク12の材料特性のバラツキ
等によって、所期の修正量rを得ることはできない。従
って、ワーク12の歪み量が許容値以下になるまで、上
記歪み測定工程及び歪み修正工程とが繰り返されること
になる。
【0025】なお、図1において,歪み量センサ28及
びプレス用パンチ30はそれぞれ3箇所に設けられてお
り、上記歪み測定工程及び歪み修正工程は、これら3箇
所のそれぞれにおいて実行される。ただし、歪み量セン
サ28及びプレス用パンチ30の配置箇所は3箇所に限
らず、ワークに応じて設定される。ところで、ワーク1
2の特性のばらつきが小さければ、比較的少数回の歪み
修正工程によってワーク12の歪みを許容範囲内まで矯
正することができる。しかしながら、ロット間の粗材の
バラツキや、焼入れ状態のバラツキ等によりワーク12
の特性に大きな変化が生ずることがある。この場合、図
4に示す如き歪み修正特性も変化することになる。この
ため、種々のワークに対して同一の歪み修正曲線を用い
て押込量d(δ)を決定することとすると、プレスによ
って得られる歪み修正量rが大幅に変化することにな
る。その結果、1回の歪み修正工程による歪み修正が効
率的に行われなくなり、歪みを許容範囲内まで矯正する
ために歪み修正工程を多数回繰り返すことが必要とな
る。
びプレス用パンチ30はそれぞれ3箇所に設けられてお
り、上記歪み測定工程及び歪み修正工程は、これら3箇
所のそれぞれにおいて実行される。ただし、歪み量セン
サ28及びプレス用パンチ30の配置箇所は3箇所に限
らず、ワークに応じて設定される。ところで、ワーク1
2の特性のばらつきが小さければ、比較的少数回の歪み
修正工程によってワーク12の歪みを許容範囲内まで矯
正することができる。しかしながら、ロット間の粗材の
バラツキや、焼入れ状態のバラツキ等によりワーク12
の特性に大きな変化が生ずることがある。この場合、図
4に示す如き歪み修正特性も変化することになる。この
ため、種々のワークに対して同一の歪み修正曲線を用い
て押込量d(δ)を決定することとすると、プレスによ
って得られる歪み修正量rが大幅に変化することにな
る。その結果、1回の歪み修正工程による歪み修正が効
率的に行われなくなり、歪みを許容範囲内まで矯正する
ために歪み修正工程を多数回繰り返すことが必要とな
る。
【0026】また、ワーク12に対するプレスを繰り返
すと、ワーク12に加工硬化が生ずる。このため、プレ
スが繰り返し行われるのにつれて、ワーク12は曲がり
難くなる。従って、プレスの回数によっても、プレスに
よって得られる歪み修正量rが変化することになる。更
に、上述の如く、ワーク12は断面の一部にラック歯を
備えるラックである。図5に、ワーク12のラック歯を
備える部位における断面図を示す。なお、図5には焼入
れ処理がなされた領域に斜線を付して示している。図5
に示す如く、ワーク12の断面形状はラック歯12aが
形成された側(図5中上側)が平面状に切り欠かれたも
のとなっている。このため、ワーク12の曲がり易さ
は、プレス方向に応じて変化する。また、ワーク12が
異形材であることにより、図5に斜線を付して示す如
く、ラック歯12aの形成部位において、焼き入れ深さ
は他部位に比して小さくなっている。かかる焼入れ深さ
の不均一性によっても、ワーク12の曲がり易さはプレ
ス方向に応じて変化する。このように、本実施例におい
ては、ワーク12が異形材であることで、ワーク12の
曲がり易さに異方性が生じ、その結果、プレス方向βに
よって歪み修正量rが変化することになる。
すと、ワーク12に加工硬化が生ずる。このため、プレ
スが繰り返し行われるのにつれて、ワーク12は曲がり
難くなる。従って、プレスの回数によっても、プレスに
よって得られる歪み修正量rが変化することになる。更
に、上述の如く、ワーク12は断面の一部にラック歯を
備えるラックである。図5に、ワーク12のラック歯を
備える部位における断面図を示す。なお、図5には焼入
れ処理がなされた領域に斜線を付して示している。図5
に示す如く、ワーク12の断面形状はラック歯12aが
形成された側(図5中上側)が平面状に切り欠かれたも
のとなっている。このため、ワーク12の曲がり易さ
は、プレス方向に応じて変化する。また、ワーク12が
異形材であることにより、図5に斜線を付して示す如
く、ラック歯12aの形成部位において、焼き入れ深さ
は他部位に比して小さくなっている。かかる焼入れ深さ
の不均一性によっても、ワーク12の曲がり易さはプレ
ス方向に応じて変化する。このように、本実施例におい
ては、ワーク12が異形材であることで、ワーク12の
曲がり易さに異方性が生じ、その結果、プレス方向βに
よって歪み修正量rが変化することになる。
【0027】本実施例の歪み矯正装置は、上記したロ
ット間の材料特性のバラツキに起因する歪み修正特性の
変化、粗材の加工硬化に起因するプレス回数に応じた
歪み修正特性の変化、及びワーク12が異形材である
ことに起因する歪み修正特性の変化を考慮して、プレス
の押込量dを決定することにより、ワーク12の歪み矯
正を効率的に行い得る点に特徴を有している。
ット間の材料特性のバラツキに起因する歪み修正特性の
変化、粗材の加工硬化に起因するプレス回数に応じた
歪み修正特性の変化、及びワーク12が異形材である
ことに起因する歪み修正特性の変化を考慮して、プレス
の押込量dを決定することにより、ワーク12の歪み矯
正を効率的に行い得る点に特徴を有している。
【0028】以下、本実施例のかかる特徴部について説
明する。本実施例において、上記ロット間の材料特性
のバラツキに起因する歪み修正特性の変化に対応するた
め、予め、ワーク12に対する押込量dと歪み修正量r
との組み合わせと、ワーク12の歪み修正特性との関係
を対応付けておく。図6は、かかる対応付けがなされた
マップを示す。図6に示す如く、本実施例においては、
ワーク12の歪み修正特性は、例えば高剛性(領域
A)、中間剛性(領域B)、及び低剛性(領域C)の3
つの領域に区分されている。また、図7には、各領域に
対応する歪み修正曲線を示す。
明する。本実施例において、上記ロット間の材料特性
のバラツキに起因する歪み修正特性の変化に対応するた
め、予め、ワーク12に対する押込量dと歪み修正量r
との組み合わせと、ワーク12の歪み修正特性との関係
を対応付けておく。図6は、かかる対応付けがなされた
マップを示す。図6に示す如く、本実施例においては、
ワーク12の歪み修正特性は、例えば高剛性(領域
A)、中間剛性(領域B)、及び低剛性(領域C)の3
つの領域に区分されている。また、図7には、各領域に
対応する歪み修正曲線を示す。
【0029】歪み矯正装置10による歪み矯正を行うに
あたっては、予め、押込量演算装置16に、図6に示す
マップ、及び、図7に示す各歪み修正曲線を記憶させて
おく。まず、プレス用パンチ30によりワーク12に対
して所定の押込量dc でプレスが行われた後、押込量演
算装置16により歪み測定が行われて歪み修正量rcが
決定される。ここで、歪み修正量rc の決定は、上述の
如く、プレス前後での歪み量δ及び歪み方向αにより規
定されるベクトルのベクトル差の絶対値を求めることに
より行われる。次に、押込量演算装置16は、図6に示
すマップに基づいて、このdc 及びrc の組み合わせよ
りワーク12の歪み修正特性がA、B、又はCの何れの
領域に属するかを決定し、決定された領域に対応する歪
み修正曲線を、図7に示す曲線から選択する。歪み修正
工程において、押込量演算装置16は、選択された歪み
修正曲線に基づいて、歪み量δからプレスの基本押込量
d 0 を決定する。このように、ワーク12毎に適切な歪
み修正曲線が選択されることで、ワーク12の歪み修正
特性のバラツキが補償される。
あたっては、予め、押込量演算装置16に、図6に示す
マップ、及び、図7に示す各歪み修正曲線を記憶させて
おく。まず、プレス用パンチ30によりワーク12に対
して所定の押込量dc でプレスが行われた後、押込量演
算装置16により歪み測定が行われて歪み修正量rcが
決定される。ここで、歪み修正量rc の決定は、上述の
如く、プレス前後での歪み量δ及び歪み方向αにより規
定されるベクトルのベクトル差の絶対値を求めることに
より行われる。次に、押込量演算装置16は、図6に示
すマップに基づいて、このdc 及びrc の組み合わせよ
りワーク12の歪み修正特性がA、B、又はCの何れの
領域に属するかを決定し、決定された領域に対応する歪
み修正曲線を、図7に示す曲線から選択する。歪み修正
工程において、押込量演算装置16は、選択された歪み
修正曲線に基づいて、歪み量δからプレスの基本押込量
d 0 を決定する。このように、ワーク12毎に適切な歪
み修正曲線が選択されることで、ワーク12の歪み修正
特性のバラツキが補償される。
【0030】また、上記粗材の加工硬化に起因するプ
レス回数に応じた歪み修正特性の変化に対応するため、
本実施例においては、基本押込量d0 にプレス回数に応
じた補正を施すこととしている。図8は、ワーク12の
同一の部位を単位押込量で繰り返しプレスした場合の、
プレス回数nと、1回のプレスによる修正量rとの関係
の一例を示す。図8に示す如く、プレス回数nと歪み修
正量rとの間には、ほぼ直線的な関係が成立している。
すなわち、プレス回数nと修正量rとの間には r=r0 +|K|・(n−1) (1) なる関係が成立する。ここで、r0 は最初のプレスにお
ける修正量であり、Kは図8に示す直線の傾きに相当す
る補正係数である。従って、補正係数Kを予め実験的に
求めて押込量演算装置16に記憶させておき、押込量演
算装置16が基本押込量d0 に対して次式で表される補
正演算を行うことにより、加工硬化に起因する歪み修正
特性の変化が補償することができる。
レス回数に応じた歪み修正特性の変化に対応するため、
本実施例においては、基本押込量d0 にプレス回数に応
じた補正を施すこととしている。図8は、ワーク12の
同一の部位を単位押込量で繰り返しプレスした場合の、
プレス回数nと、1回のプレスによる修正量rとの関係
の一例を示す。図8に示す如く、プレス回数nと歪み修
正量rとの間には、ほぼ直線的な関係が成立している。
すなわち、プレス回数nと修正量rとの間には r=r0 +|K|・(n−1) (1) なる関係が成立する。ここで、r0 は最初のプレスにお
ける修正量であり、Kは図8に示す直線の傾きに相当す
る補正係数である。従って、補正係数Kを予め実験的に
求めて押込量演算装置16に記憶させておき、押込量演
算装置16が基本押込量d0 に対して次式で表される補
正演算を行うことにより、加工硬化に起因する歪み修正
特性の変化が補償することができる。
【0031】 dn =d0 +K・(n−1) (2) また、上記ワーク12が異形材であることに起因する
歪み修正特性の変化に対応するため、予め、ワーク12
について、プレス方向βと、単位押込量のプレスによる
歪み修正量rとの関係を求めておく。図9に、プレス方
向を22.5度間隔で変化させた場合のプレス方向βと
修正量rとの関係の一例を示す。なお、図9において、
ラック歯の中央を0°方向として上記図5における時計
周り方向に角度が増加するものとし、90°及び270
°方向の修正量rを1とする相対的な修正量(以下、相
対修正量rs (β)という)を表示している。図9にお
いて、相対修正量rs (β)は、0°方向にラック歯が
存在することに対応して、プレス方向βが0°方向の場
合に最大となり、プレス方向βが180°方向の場合に
最小となっている。従って、同一の修正量を得るために
必要なプレスの押込量は、図9に示す相対修正量r
s (β)に反比例し、プレス方向βが0°方向の場合に
最小、プレス方向が180°方向の場合に最大となる。
歪み修正特性の変化に対応するため、予め、ワーク12
について、プレス方向βと、単位押込量のプレスによる
歪み修正量rとの関係を求めておく。図9に、プレス方
向を22.5度間隔で変化させた場合のプレス方向βと
修正量rとの関係の一例を示す。なお、図9において、
ラック歯の中央を0°方向として上記図5における時計
周り方向に角度が増加するものとし、90°及び270
°方向の修正量rを1とする相対的な修正量(以下、相
対修正量rs (β)という)を表示している。図9にお
いて、相対修正量rs (β)は、0°方向にラック歯が
存在することに対応して、プレス方向βが0°方向の場
合に最大となり、プレス方向βが180°方向の場合に
最小となっている。従って、同一の修正量を得るために
必要なプレスの押込量は、図9に示す相対修正量r
s (β)に反比例し、プレス方向βが0°方向の場合に
最小、プレス方向が180°方向の場合に最大となる。
【0032】本実施例においては、プレス方向βに応じ
た修正量rの変化を補償するため、図8に示す如き相対
修正量rs (β)の逆数を角度補正係数C(β)として
予め押込量演算装置16に記憶させておく。そして、押
込量演算装置16は、(2)式に基づいて加工硬化が補
償された基本押込量dn に、角度補正係数C(β)を乗
ずることにより押込量dを求める。すなわち、次式によ
って押込量dを決定する。
た修正量rの変化を補償するため、図8に示す如き相対
修正量rs (β)の逆数を角度補正係数C(β)として
予め押込量演算装置16に記憶させておく。そして、押
込量演算装置16は、(2)式に基づいて加工硬化が補
償された基本押込量dn に、角度補正係数C(β)を乗
ずることにより押込量dを求める。すなわち、次式によ
って押込量dを決定する。
【0033】 d=C(β)・dn (3) このように、角度補正係数C(β)による補正が行われ
ることにより、ワーク12の歪み修正特性の方向依存性
を補償することができる。上述の如く、本実施例におい
ては、初回のプレスによる歪み修正の結果によってワー
ク12の特性に応じた歪み修正曲線が選択され、2回目
以後のプレスにおいては、選択された歪み修正曲線に基
づいて基本押込量d0 が決定される。このため、ロット
間のバラツキ等に起因してワーク12の歪み修正特性が
大きく変化した場合にも、プレスによる歪み修正を効果
的に行うことができる。また、基本押込量d0 に対し
て、(2)式及び(3)式に示す補正がなされること
で、加工硬化及びプレス方向の影響が除去される。即
ち、本実施例によれば、上記〜の歪み修正特性の変
化が全て補償されることになる。従って、本実施例の歪
み矯正装置10によれば、プレスの押込量dを常に適切
に決定することができ、これにより、ワーク12の歪み
矯正を効率的に行うことができる。
ることにより、ワーク12の歪み修正特性の方向依存性
を補償することができる。上述の如く、本実施例におい
ては、初回のプレスによる歪み修正の結果によってワー
ク12の特性に応じた歪み修正曲線が選択され、2回目
以後のプレスにおいては、選択された歪み修正曲線に基
づいて基本押込量d0 が決定される。このため、ロット
間のバラツキ等に起因してワーク12の歪み修正特性が
大きく変化した場合にも、プレスによる歪み修正を効果
的に行うことができる。また、基本押込量d0 に対し
て、(2)式及び(3)式に示す補正がなされること
で、加工硬化及びプレス方向の影響が除去される。即
ち、本実施例によれば、上記〜の歪み修正特性の変
化が全て補償されることになる。従って、本実施例の歪
み矯正装置10によれば、プレスの押込量dを常に適切
に決定することができ、これにより、ワーク12の歪み
矯正を効率的に行うことができる。
【0034】以下、図10を参照して、本実施例の歪み
矯正装置10において行われるワーク12の歪み矯正処
理の内容の全体的な流れについて説明する。図10は、
歪み矯正装置10において行われる処理のフローチャー
トである。まず、工程50において、歪み測定工程が実
行される。歪み測定工程においては、上述の如く、押込
量演算装置16が、図2に示す如き振れ曲線を求め、こ
の振れ曲線に基づいて、歪み量δ及び歪み方向αを決定
する。工程50の処理が終了されると、次に、工程52
の処理が実行される。
矯正装置10において行われるワーク12の歪み矯正処
理の内容の全体的な流れについて説明する。図10は、
歪み矯正装置10において行われる処理のフローチャー
トである。まず、工程50において、歪み測定工程が実
行される。歪み測定工程においては、上述の如く、押込
量演算装置16が、図2に示す如き振れ曲線を求め、こ
の振れ曲線に基づいて、歪み量δ及び歪み方向αを決定
する。工程50の処理が終了されると、次に、工程52
の処理が実行される。
【0035】工程52では、歪み量δが許容値δ0 以下
であるか否かが判別される。その結果、歪み量δが許容
値δ0 以下であるならば、歪み矯正は不要であると判断
されて、歪み矯正処理は終了される。一方、歪み量δが
許容値δ0 より大きいならば、次に、工程54の処理が
実行される。工程54では、所定の初期押込量による初
回プレスが行われる。この初回プレスは、上記行程50
において検出された歪み量δが最大となる方向、すなわ
ち、歪み方向αと逆向きにプレスされるように実行され
る。工程54の処理が終了されると、次に、工程56の
処理が実行される。
であるか否かが判別される。その結果、歪み量δが許容
値δ0 以下であるならば、歪み矯正は不要であると判断
されて、歪み矯正処理は終了される。一方、歪み量δが
許容値δ0 より大きいならば、次に、工程54の処理が
実行される。工程54では、所定の初期押込量による初
回プレスが行われる。この初回プレスは、上記行程50
において検出された歪み量δが最大となる方向、すなわ
ち、歪み方向αと逆向きにプレスされるように実行され
る。工程54の処理が終了されると、次に、工程56の
処理が実行される。
【0036】工程56では、再び、押込量演算装置16
により歪み測定工程が実行され、続く工程58におい
て、歪み量δが許容値δ0 以下であるか否かが判別され
る。その結果、歪み量δが許容値δ0 以下であるなら
ば、工程54におけるプレスによって歪みは許容範囲内
に矯正されたと判断されて、歪み矯正処理は終了され
る。一方、歪み量δが許容値δ0 より大きいならば、次
に、工程60の処理が実行される。
により歪み測定工程が実行され、続く工程58におい
て、歪み量δが許容値δ0 以下であるか否かが判別され
る。その結果、歪み量δが許容値δ0 以下であるなら
ば、工程54におけるプレスによって歪みは許容範囲内
に矯正されたと判断されて、歪み矯正処理は終了され
る。一方、歪み量δが許容値δ0 より大きいならば、次
に、工程60の処理が実行される。
【0037】工程60では、上記工程54におけるプレ
スによって得られた修正量が、押込量演算装置16によ
って演算される。この演算は、上述の如く、工程54の
前後での歪みのベクトル差を求めることにより行われ
る。工程60の処理が終了されると、次に、工程62の
処理が実行される。工程62では、押込量演算装置16
は、その内部に予め記憶された図6に示すマップを参照
して、工程60で演算された修正量に基づいてワーク1
2の歪み修正特性がA〜Cの何れの領域に属するかを決
定し、その領域に対応する歪み修正曲線を選択する。
スによって得られた修正量が、押込量演算装置16によ
って演算される。この演算は、上述の如く、工程54の
前後での歪みのベクトル差を求めることにより行われ
る。工程60の処理が終了されると、次に、工程62の
処理が実行される。工程62では、押込量演算装置16
は、その内部に予め記憶された図6に示すマップを参照
して、工程60で演算された修正量に基づいてワーク1
2の歪み修正特性がA〜Cの何れの領域に属するかを決
定し、その領域に対応する歪み修正曲線を選択する。
【0038】工程62の処理が終了されると、以後、歪
み量が許容値以下となるまで、工程64乃至工程70に
おける歪み修正工程と、工程72における歪み測定工程
とが交互に繰り返される。まず、工程64乃至工程68
では、押込量演算装置16による押込量dの演算が行わ
れる。工程64では、工程62において選択された歪み
修正曲線に基づいて、工程56で測定された歪み量δか
ら基本押込量d0 が決定される。工程64の処理が終了
されると、次に、工程66及び68において、基本押込
量の補正処理が実行される。すなわち、工程66では、
今回のプレスがn回目であるとして上記(2)式より押
込量dn が決定されることで、加工硬化の影響が補正さ
れ、工程68では、(3)式に基づいて押込量dが決定
されることでプレス方向の影響が補正される。
み量が許容値以下となるまで、工程64乃至工程70に
おける歪み修正工程と、工程72における歪み測定工程
とが交互に繰り返される。まず、工程64乃至工程68
では、押込量演算装置16による押込量dの演算が行わ
れる。工程64では、工程62において選択された歪み
修正曲線に基づいて、工程56で測定された歪み量δか
ら基本押込量d0 が決定される。工程64の処理が終了
されると、次に、工程66及び68において、基本押込
量の補正処理が実行される。すなわち、工程66では、
今回のプレスがn回目であるとして上記(2)式より押
込量dn が決定されることで、加工硬化の影響が補正さ
れ、工程68では、(3)式に基づいて押込量dが決定
されることでプレス方向の影響が補正される。
【0039】工程68の処理が終了されると、次に、工
程70において、ワーク12に対して、押込量dでプレ
スが行われる。工程70の処理が終了されると、次に工
程72において、歪み測定工程が実行され、続く、工程
74において、歪み量δが許容値δ0 以下であるか否か
が判別される。その結果、歪み量δが許容値δ0 以下で
あるならば、工程70におけるプレスによって歪みは許
容範囲内に矯正されたと判断されて、歪み矯正処理は終
了される。一方、歪み量δが許容値δ0 より大きいなら
ば、再び、工程64以降の処理が実行される。
程70において、ワーク12に対して、押込量dでプレ
スが行われる。工程70の処理が終了されると、次に工
程72において、歪み測定工程が実行され、続く、工程
74において、歪み量δが許容値δ0 以下であるか否か
が判別される。その結果、歪み量δが許容値δ0 以下で
あるならば、工程70におけるプレスによって歪みは許
容範囲内に矯正されたと判断されて、歪み矯正処理は終
了される。一方、歪み量δが許容値δ0 より大きいなら
ば、再び、工程64以降の処理が実行される。
【0040】上述の如く、本実施例においては、上記
〜の歪み修正特性の変化を全て考慮してプレスの押込
量が決定されることで、1回のプレスによる歪みの修正
が効果的に行われる。従って、本実施例の歪み矯正装置
10によれば、ワーク12の歪み矯正を短時間で効率的
に行うことができる。なお、上記実施例においては、ワ
ーク12はパワーステアリング装置用のラックであるも
のとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、
任意の長尺材の歪み矯正に効果的に適用することができ
る。
〜の歪み修正特性の変化を全て考慮してプレスの押込
量が決定されることで、1回のプレスによる歪みの修正
が効果的に行われる。従って、本実施例の歪み矯正装置
10によれば、ワーク12の歪み矯正を短時間で効率的
に行うことができる。なお、上記実施例においては、ワ
ーク12はパワーステアリング装置用のラックであるも
のとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、
任意の長尺材の歪み矯正に効果的に適用することができ
る。
【0041】また、上記実施例においては、図6に示す
マップを参照したワーク12のバラツキの補償、(2)
式に基づく加工硬化の影響の補償、及び(3)式に基づ
くワーク12の異方性の影響の補償を全て行うものとし
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら
の補償のうち少なくとも1つを行うことによって、歪み
矯正処理の効率を向上させることができる。
マップを参照したワーク12のバラツキの補償、(2)
式に基づく加工硬化の影響の補償、及び(3)式に基づ
くワーク12の異方性の影響の補償を全て行うものとし
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら
の補償のうち少なくとも1つを行うことによって、歪み
矯正処理の効率を向上させることができる。
【0042】なお、上記実施例においては、押込量演算
装置16が図10に示す工程60乃至64の処理を実行
することにより請求項1に記載した押込量決定手段が、
押込量演算装置16が工程66の処理を実行することに
より請求項2に記載した押込量修正手段が、押込量演算
装置16が工程68の処理を実行することにより請求項
3に記載した押込量修正手段が、それぞれ実現されてい
る。
装置16が図10に示す工程60乃至64の処理を実行
することにより請求項1に記載した押込量決定手段が、
押込量演算装置16が工程66の処理を実行することに
より請求項2に記載した押込量修正手段が、押込量演算
装置16が工程68の処理を実行することにより請求項
3に記載した押込量修正手段が、それぞれ実現されてい
る。
【0043】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、ワークに大きなバラツキが存在する場合にも、歪み
矯正を効果的に行うことができる。また、請求項2記載
の発明によれば、ワークが異形材である場合にも、歪み
矯正を効果的に行うことができる。
ば、ワークに大きなバラツキが存在する場合にも、歪み
矯正を効果的に行うことができる。また、請求項2記載
の発明によれば、ワークが異形材である場合にも、歪み
矯正を効果的に行うことができる。
【0044】更に、請求項3記載の発明によれば、ワー
クの加工硬化を考慮することにより、歪み矯正を効果的
に行うことができる。
クの加工硬化を考慮することにより、歪み矯正を効果的
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である歪み矯正装置の構成図
である。
である。
【図2】ワークの回転角度と振れ量との関係を示す図で
ある。
ある。
【図3】ワークが回転した際の振れ量とワークの歪みと
の関係を示す図である。
の関係を示す図である。
【図4】プレスの押込量と歪み修正量との関係を示す図
である。
である。
【図5】ステアリング装置用のラックであるワークの断
面形状を示す図である。
面形状を示す図である。
【図6】プレスの押込量と歪みの修正量との関係からワ
ークの歪み修正特性の領域を決定するためのマップであ
る。
ークの歪み修正特性の領域を決定するためのマップであ
る。
【図7】図6に示す各領域に対応する歪み修正曲線を示
す図である。
す図である。
【図8】プレス回数と歪み修正量との関係を示す図であ
る。
る。
【図9】プレス方向と歪み修正量との関係を示す図であ
る。
る。
【図10】本実施例の歪み矯正装置において実行される
処理の内容を示すフローチャートである。
処理の内容を示すフローチャートである。
10 歪み矯正装置 12 ワーク 16 押込量演算装置 28 歪み量検知センサ 30 プレス用パンチ
Claims (3)
- 【請求項1】 ワークの歪み量を測定する歪み測定手段
と、 ワークに対してプレスを行うことにより歪みを修正する
プレス手段と、 前記プレス手段による初回のプレスにおける歪み修正量
に基づいて、ワークの歪み修正特性を決定する特性決定
手段と、 前記歪み測定手段により測定された歪み量と、前記特性
決定手段により決定された歪み修正特性とに基づいて、
前記プレス手段による2回目以後のプレスの押込量を決
定する押込量決定手段と、を備えることを特徴とする長
尺材の歪み矯正装置。 - 【請求項2】 ワークの歪みを測定する歪み測定手段
と、ワークに対してプレスを行うことにより歪みを修正
するプレス手段と、前記歪み測定手段により測定された
歪みに基づいて、前記プレス手段によるプレスの押込量
を決定する押込量決定手段とを備える長尺材の歪み矯正
装置において、 予め決定された、プレス方向と、単位押込量のプレスに
よる歪み修正量との関係に基づいて、前記押込量決定手
段により決定された前記押込量を補正する押込量補正手
段を備えることを特徴とする長尺材の歪み矯正装置。 - 【請求項3】 ワークの歪みを測定する歪み測定手段
と、ワークに対してプレスを行うことにより歪みを修正
するプレス手段と、前記歪み測定手段により測定された
歪みに基づいて前記プレス手段によるプレスの押込量を
決定する押込量決定手段とを備える長尺材の歪み矯正装
置において、 予め決定された、プレス回数と、単位押込量のプレスに
よる歪み修正量との関係に基づいて、前記押込量決定手
段により決定された前記押込量を補正する押込量補正手
段を備えることを特徴とする長尺材の歪み矯正装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9763997A JPH10286624A (ja) | 1997-04-15 | 1997-04-15 | 長尺材の歪み矯正装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9763997A JPH10286624A (ja) | 1997-04-15 | 1997-04-15 | 長尺材の歪み矯正装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10286624A true JPH10286624A (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=14197713
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9763997A Pending JPH10286624A (ja) | 1997-04-15 | 1997-04-15 | 長尺材の歪み矯正装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10286624A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100967430B1 (ko) | 2009-12-03 | 2010-07-01 | 서정구 | 천공기용 스크루 및 케이싱 파이프 보수장치 |
JP2015174106A (ja) * | 2014-03-14 | 2015-10-05 | ジヤトコ株式会社 | ワークの曲がり矯正方法 |
CN114160612A (zh) * | 2021-11-29 | 2022-03-11 | 深圳市长龙铁路电子工程有限公司 | 一种轨道交通维护结构 |
-
1997
- 1997-04-15 JP JP9763997A patent/JPH10286624A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100967430B1 (ko) | 2009-12-03 | 2010-07-01 | 서정구 | 천공기용 스크루 및 케이싱 파이프 보수장치 |
JP2015174106A (ja) * | 2014-03-14 | 2015-10-05 | ジヤトコ株式会社 | ワークの曲がり矯正方法 |
CN114160612A (zh) * | 2021-11-29 | 2022-03-11 | 深圳市长龙铁路电子工程有限公司 | 一种轨道交通维护结构 |
CN114160612B (zh) * | 2021-11-29 | 2024-02-23 | 深圳市长龙铁路电子工程有限公司 | 一种轨道交通维护结构 |
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