JP3302641B2 - 圧延機のレベリング調整方法およびその調整用装置 - Google Patents

圧延機のレベリング調整方法およびその調整用装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧延機とくに熱間
粗圧延機の圧延ロールにおいて、その上下ロールの軸方
向開度を均一に設定するためのレベリング調整方法およ
びその調整用装置に関するものである
【0002】
【従来の技術】圧延機、例えば熱間粗圧延機におけるレ
ベリング調整方法として、駆動側端部と操作側端部との
2箇所の上下ワークロール間に、金属板を挟んだ状態で
上下ワークロールを圧下し、圧下された2枚の前記金属
板の板厚差をもとにレベリング調整する方法がある。こ
のレベリング調整方法を図面を参照して説明する。図2
に示すように、下ワークロール2の操作側端部および駆
動側端部にロールギャップ測定手用の金属板(以下、測
定板という)1aおよび1bを載せ、その後、図1に示
すように例えば、1500 ton程度の所定の圧下荷重にて静
止圧下する。圧下荷重の負荷は、操作側のスクリュー4
および駆動側の圧下スクリュー5を駆動させ、上ワーク
ロールの軸受8および9を矢印Aの向きに圧下すること
により行う。また、下ワークロールの軸受10および11の
下側に配置したロードセル12および13により、前記圧下
により負荷される荷重を検出し、該検出値が前記所定の
圧下荷重となるように前記圧延荷重の負荷が行われる。
【0003】まず、図1に示す状態で所定の圧下荷重を
負荷する。この時、操作側と駆動側の圧下スクリュー位
置を記憶し、操作側と駆動側とのスクリュー位置差を求
めておく。その後に圧下を解放して、測定板1aおよび
1bの板厚を実測することにより、前記圧下を行った際
の操作側および駆動側のロールギャップを求めることが
できる。そして、測定板1aと測定板1bとの板厚差
が、前記圧下を行った際の操作側と駆動側のロールギャ
ップ差となる。次に、新たな測定板1aおよび1bにつ
いて同様の作業を行う。この時、前記圧下を行う際に、
前記スクリュー位置差が前回圧下を行った時とは異なる
値となるように、操作側または駆動側のスクリュー位置
を変更しておく。次に、図5に示すような、前記スクリ
ュー位置差と前記板厚差との関係を、1回目の測定結果
および2回目の測定結果から求める。そして、前記板厚
差が零となる点Pにおけるスクリュー位置差を求め、ス
クリュー位置差がこの値となるように、操作側または/
および駆動側の圧下スクリューを調整するのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このレベリング調整を
実施する際に不可欠の測定板には、従来軟鋼が使用され
ていた。しかしながら、軟鋼を用いて上述のレベリング
調整を行うと、前記圧下を行った後の測定板の板厚に再
現性がなく、図3に示すように、前記板厚差と前記スク
リュー位置差の関係が正確に求められず、レベリングが
適正となる前記スクリュー位置差が正確に求められない
という問題があった。そのためレベリング調整が正確に
行われていない状態で、圧延機の操業を行うこととな
り、圧延時に圧延材の蛇行等による通板トラブルが発生
することがあった。
【0005】本発明の目的は、上述のようなロールギャ
ップ測定板を用いて前記ロールギャップの測定を行い、
圧延ロールのレベリング調整を行う際に、前記ロールギ
ャップの測定精度をよくすることにより精度の良いレベ
リング調整が実施できる手法を提案することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前述のよ
うにロールギャップを測定する際に軟鋼の測定板を用い
た場合に、測定結果に再現性がない原因を調査したとこ
ろ、測定板として表面に錆が生じているものを用いる
と、ワークロールと測定板との摩擦係数が駆動側と操作
側で異なってしまったり、あるいは圧下を解放した後の
測定板のスプリングバックの影響が出ることによるもの
であることがわかった。本発明はこの知見に基づいてな
されたものであり、すなわち、圧延ロールギャップの操
作側および駆動側に、同じ仕様のロールギャップ測定板
をそれぞれ挟んで圧下し、これらのロールギャップ測定
板が受ける圧下量差に基づいて圧延ロールの軸方向開度
を均一に調整するに当たり、前記ロールギャップ測定板
としてアルミニウム板を用いることを特徴とする。
【0007】本発明においては、ロールギャップ測定板
としてアルミニウム板を用いる。アルミニウム板は軟鋼
に比較して、表面に錆が生じにくいので、この錆に起因
した駆動側と操作側との摩擦係数の差がなくなる。ま
た、アルミニウム板は、前記スプリングバックによる影
響も小さい。したがって、所定圧延荷重にて圧下した際
のロールギャップを精度よく求めることができる。
【0008】ここで、圧延ロールギャップ上に載置した
際にロール周面が部分的に内接する形状を有する矩形フ
レームに、前記ロールギャップ測定板を固定し、該矩形
フレームを圧延ロール上に載置してロールギャップ測定
板をロール間の所定位置に配置することがとりわけ有利
である。
【0009】
【発明の実施の形態】図1に示したロールギャップ測定
要領に従って、ロールに挟む測定板1aおよび1bとし
てアルミニウム板(♯5052,200 ×380 ×10 mm)を
用いてロールギャップを測定する。このアルミニウム板
を上下ワークロール間の操作側および駆動側にセット
し、例えば 1500 ton の静止圧下を行う。この圧下によ
り前記測定板1aおよび測定板1bは圧下されて板厚が
薄くなる。また、圧下をかけた時に、操作側および駆動
側の圧下スクリュー位置を記録して、操作側と駆動側と
のスクリュー位置差を求められるようにする。次に、前
記圧下を解放して前記測定板1aおよび1bの板厚を測
定すれば、これら測定値が前記圧下した際の操作側のロ
ールギャップおよび駆動側のロールギャップとすること
ができる。そして、操作側と駆動側とのロールギャップ
差を求める。
【0010】次に、新たなアルミニウム板(♯505
2,200 ×380 ×10 mm)を測定板1aおよび1bとし
て、上下ワークロール間の操作側および駆動側にセット
して2回目のロールギャップの測定を行う。このとき、
前記スクリュー位置差が1回目のロールギャップ測定を
行った時と変わるように操作側または/および駆動側の
圧下スクリュー位置を変更した上で、1500ton の静止圧
下を行うようにする。圧下終了後、前回と同様に操作側
と駆動側とのロールギャップ差を求める。
【0011】以上の2回のロールギャップ差の測定を行
った後、該2回の測定結果からロールギャップ差とスク
リュー位置差との関係を求め、板厚差が零となるスクリ
ュー位置差を求める。具体的には、図5を用いて前述し
たように実施することができる。そして、板厚差が零と
なるスクリュー位置差になるように、操作側または/お
よび駆動側の圧下スクリューを操作することによりレベ
リングが適正な位置となる。
【0012】なお、上述のアルミニウム板(♯505
2,200 ×380 ×10 mm)を測定板1aおよび1bとし
て、前記スクリュー位置を変化させて板厚差を測定した
場合の、スクリュー位置差と板厚差の測定結果をプロッ
トしたものを図4に示す。前記アルミニウム板を用いた
場合は、スクリュー位置差と板厚差の関係が1本の直線
上にあり、板厚測定結果に再現性があることがわかる。
したがって、前述のように、2回の測定板板厚の測定結
果からロールギャップ差とスクリュー位置差との関係を
求め、板厚差が零となるスクリュー位置差を求めること
により、精度良いレベリング調整が可能な適正なスクリ
ュー位置差を求めることができるのである。
【0013】また、測定板としては、表面の錆の発生状
況によって摩擦係数が変化しない材質を採用することが
再現性の確保につながり、この点から本発明ではアルミ
ニウム板を選定した。また、圧下後にスプリングバック
を起こしにくいことも必要であり、降伏強度があまりに
高い材質のものは好ましくない。さらに、測定板として
降伏強度があまりに小さいものを用いることは、圧下を
かけた際に該測定板が薄くなりすぎて、操作側と駆動側
との板厚差の測定精度が悪くなるので好ましくない。通
常の鋼の熱間圧延用の圧延機においては、1500ton 程度
の圧下荷重にて圧下することを考慮すると、15〜30kgf/
cm2 程度の降伏強度を有する必要がある。アルミニウム
板は、この降伏強度特性についても満足している。以上
の、錆の発生および降伏強度の点から、本発明ではロー
ルギャップ測定板としてアルミニウム板を選定した。
【0014】また、測定板を圧延ロールの駆動側及び操
作側のそれぞれに配置するに当たり、図6に示すよう
に、圧延機の下ロール2上に載置した際にロール周面が
部分的に内接する形状を有する矩形フレーム7に、測定
板1a及び1bを固定し、該矩形フレーム7を下ロール
2上に載置して測定板1a及び1bをロール間の所定位
置に配置することで、高精度のロールギャップ測定が行
える。すなわち、矩形フレーム7は、その長辺が伸縮す
ることによってロールのバレル長に合致させることがで
き、ロールの一部を隙間なく内接させることによって、
ロール軸からずれることなく、フレームの位置合わせが
完了するため、このフレーム7上に載せた測定板1a及
び1bも誤差なく所定位置 (例えば図6に示すように、
ミル芯から 900mmの位置) に置くことが可能になる。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、ロールギャップの測定
板にアルミニウム板を用いるため、圧下時の操作側及び
駆動側の板との摩擦係数差、除荷時のスプリングバック
の影響を抑止することが可能となった。これにより、零
点調整精度は勿論、レベリング精度も格段に向上し、粗
圧延での通板トラブルを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】圧延機での測定板の配置を示す図である。
【図2】測定板のセット要領を示す図である。
【図3】圧延機の駆動側と操作側との板厚差と、同駆動
側と操作側とのスクリュー位置差との関係を示すグラフ
である。
【図4】圧延機の駆動側と操作側との板厚差と、同駆動
側及び操作側のスクリュー位置差との関係を示すグラフ
である。
【図5】圧延機の駆動側と操作側との板厚差と、同駆動
側と操作側とのスクリュー位置差との関係を示すグラフ
である。
【図6】測定板のセット要領を示す図である。
【符号の説明】
1a,1b 測定板 2 下ロール 3 上ロール 4,5 スクリュー 6 アーム 7 矩形フレーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−80521(JP,A) 特開 平4−266412(JP,A) 特開 平4−327307(JP,A) 特開 平6−47414(JP,A) 特開 平10−71410(JP,A) 特開 平6−182418(JP,A) 特開 昭50−75553(JP,A) 実開 昭59−68646(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 31/20 B21C 51/00 G01B 5/14 B21B 37/00 113

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧延ロールの操作側及び駆動側に、同じ仕
    様のアルミニウムのロールギャップ測定板をそれぞれ挟
    んで圧下する操作を2回行い、各2回の圧下後の前記操
    作側及び駆動側の両ロールギャップ測定板の板厚差とス
    クリュー位置差の関係に基づいて、所定の荷重負荷時の
    前記ロールギャップ測定板の板厚差がゼロになるように
    操作側と駆動側のスクリュー位置差を調整することを特
    徴とする圧延機のレベリング調整方法。
  2. 【請求項2】圧延ロールの操作側及び駆動側に、同じ仕
    様のアルミニウムのロールギャップ測定板をそれぞれ挟
    んで圧下し、該圧下後に測定した該ロールギャップ測定
    板の板厚差に基づいて、操作側と駆動側のスクリュー位
    置差を調整する圧延機のレベリング調整方法において、
    圧延ロール上に載置した際にロール周面が部分的に内接
    する形状を有する矩形フレームに前記ロールギャップ測
    定板を固定し、該矩形フレームを圧延ロール上に載置し
    てロールギャップ測定板を上下ロール間の所定位置に配
    置することを特徴とする圧延機のレベリング調整方法。
  3. 【請求項3】圧延ロール上に載置した際に、ロール周面
    が部分的に内接する形状を有する矩形フレームにアルミ
    ニウムのロールギャップ測定板を固定する圧延機のレベ
    リング調整用装置。
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CN110640475B (zh) * 2019-09-27 2020-06-23 抚州市海利不锈钢板有限公司 一种成卷不锈钢板材矫平纵剪联合机组
CN113566676B (zh) * 2021-08-17 2023-08-01 中天钢铁集团有限公司 一种辊箱装配测量装置及其测量方法

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