JP2500133B2 - 圧延機のエッジドロップ制御方法 - Google Patents

圧延機のエッジドロップ制御方法

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JP2500133B2
JP2500133B2 JP3045953A JP4595391A JP2500133B2 JP 2500133 B2 JP2500133 B2 JP 2500133B2 JP 3045953 A JP3045953 A JP 3045953A JP 4595391 A JP4595391 A JP 4595391A JP 2500133 B2 JP2500133 B2 JP 2500133B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロール端部にテーパが
付けられたワークロールを板材幅方向にシフトする機構
を有する圧延機を用いて、板材のエッジドロップを制御
する圧延機のエッジドロップ制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼板等の板材は、圧延機で圧延されて所
定寸法に形成される。この際、圧延された板材には、所
望の板厚精度が要求される。
【0003】現在では、圧延製品の高品質化、高精度化
の要請がますます高くなっていることから、このような
板厚精度に対する要求は、長手方向の板厚変動を厳しく
制限するのみならず、幅方向板厚分布についても厳しく
制限する一方である。
【0004】板材幅方向端部における板厚の急激な変動
は、エッジドロップと言われ、板材幅方向板厚分布を良
好なものとするためには、このエッジドロップ(量)を
低減させる必要がある。
【0005】エッジドロップ量の低減には、ロール端部
にテーパが付けられたワークロールを圧延板材の板幅に
応じて板材幅方向にシフトする方法(ロールシフト法)
が一般に行われている。
【0006】従来のロールシフト法においては、板材の
目標板幅が変化するときにワークロールのシフト位置を
変更する制御が一般に行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のロールシフト方法では、一連の板材例えばコイル内
において板幅変動が生じた際や一連の板材内における母
材にエッジドロップ量変化が生じた際に、それら変動や
変化に対応して適切にロールをシフトさせ、エッジドロ
ップ量を目標値に精度良く制御できないという問題点が
あった。
【0008】これに対して、圧延前の板材のエッジドロ
ップとそれの目標値との差、及び圧延後の板材エッジド
ロップとそれの目標値との差に基づいて、ワークロール
のシフト量を制御する技術がある(特開昭62−244
507号で開示される)。
【0009】又、板材圧延条件等並びに板幅方向板厚偏
差の目標値に基づいてワークロールのシフト量を算出
し、ワークロールが板材と接触するテーパ開始点の移動
量によりシフト量を補正して、当該ワークロールのシフ
ト位置を設定する技術がある(特開平1−321007
で開示される)。
【0010】従って、これら技術は、いずれも板材エッ
ジドロップ量の目標値と実績値との差(偏差)に着目し
て、当該偏差を減少させるようにした技術である。
【0011】しかしながら、これら技術は、いずれも個
々の測定箇所における板厚偏差を評価の対象としており
板端部の板厚偏差の分布を総合的に考慮していないた
め、必ずしも十分な板端部の板厚プロフィールを得られ
ない。更に、ワークロールシフトに伴う板材幅方向端部
の形状悪化に対しても有効な手段とは言えず、板破断等
のトラブルをなくすためには、更に新しい技術が必要で
ある。
【0012】本発明は、前記従来の問題点を解消すべく
なされたもので、一連の板材に板厚変動が生じた際や母
材のエッジドロップ量が変化した際に、それら変動や変
化に対応して適切にロールシフト制御を行い、圧延板材
のエッジドロップ量を目標値に精度良く制御すると共
に、ロールシフト操作における形状悪化を防止すること
ができる圧延機のエッジドロップ制御方法を提供するこ
とを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、ロール端部に
テーパが付けられたワークロールを板材幅方向にシフト
する機構を有する圧延機を用いて、板材のエッジドロッ
プを制御する方法において、圧延機出側にエッジドロッ
プ計を設け、前記エッジドロップ計により、板材端部の
幅方向板厚分布を検出し、この検出結果を用いて下記式
で求められる和が最小となるように、テーパが付けられ
たワークロールを板材幅方向にシフトさせることによ
り、前記課題を解決するものである。
【数2】
【0014】
【作用】本発明においては、圧延機のエッジドロップ制
御をするに際して、圧延機出側にエッジドロップ計を設
け、前記エッジドロップ計により板材端部の幅方向板厚
分布を検出し、検出板厚と目標板厚との差の2乗値の和
、シフト量の変化に対する板厚の変化を考慮して各幅
方向位置について求め、当該和が最小となるように、前
記ロールを板材幅方向にシフトさせる。
【0015】ここで、エッジドロップ計により測定され
た板材端部の各位置i における幅方向板厚をht(i)
し、当該各位置i において目標とされる幅方向板厚をhr
(i) とする。各幅方向位置i における検出板厚と目標板
厚との差ht(i) −hr(i) の2乗した値の、各幅方向位置
i についての和が最小となるワークロール幅方向シフト
量ΔWRSδ(mm)は、(1)で示す式で求めることが
できる。
【0016】
【数1】
【0017】但し、ht(i );エッジからi 番目の検出
位置で検出される実績板厚(mm)、hr(i );エッジか
らi 番目の検出位置における目標板厚(mm)、dh(i )
/d WRSδ:前記i 番目の測定位置の板厚h (i )
対する前記幅方向シフト量ΔWRSδの比(影響係数と
いう)である。
【0018】この(1)式を評価関数として、該評価関
数が最小となる幅方向シフト量ΔWRSδをロールを幅
方向にシフトする機構に設定する。
【0019】従って、一連の板材内において板幅変動が
生じた際や、母材におけるエッジドロップ量に変化が生
じた際に、それら変動や変化を前記評価関数で総合的に
評価できるため、それら変動や変化に対応して、適切に
ロールシフトを制御することができる。よって、圧延さ
れた板材のエッジドロップ量を精度良く目標値にするこ
とができる。
【0020】又、前記評価関数でワークロールシフト量
を決定しているため、シフト操作に伴う板材端部の形状
悪化を防止して板破断等のトラブルが発生することがな
い。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0022】この実施例は、例えば図1に示すような、
連続圧延機の第1スタンド圧延機10において、圧延さ
れる板材8のエッジドロップ量を本発明により制御する
エッジドロップ制御システムである。
【0023】図1に示すように、前記圧延機10には、
ロール端部にテーパが付けられたワークロール12、1
4が備えられる。これらワークロール12、14は、例
えば一対の油圧シリンダ16によって、それぞれ板幅方
向にシフト可能とされると共に、一対のロールベンダ1
8によってベンディング可能とされている。
【0024】又、前記圧延機10の板材8出側には、圧
延された板材8の幅方向端部の実績板厚分布(各位置i
の実績板厚)を検出するためのエッジドロップ計20が
設けられている。このエッジドロップ計20が検出した
幅方向板厚分布は、エッジドロップ制御部22に入力さ
れる。又、連続圧延機の圧延プロセスを制御するための
プロセス計算機24から、前記幅方向板厚分布の目標値
ht(i )及び影響係数dh(i )/d WRSδがエッジド
ロップ制御部22に入力される。
【0025】該エッジドロップ制御部22は、これら入
力された実績板厚hr(i )を元に、前記(1)式を最小
とするワークロール12、14の幅方向シフト量ΔWR
Sδを求め、当該シフト量ΔWRSδをワークロールシ
フト制御部26に出力するものである。
【0026】前記ワークロールシフト制御部26は、入
力シフト量ΔWRSδに基づき、油圧シリンダ16を動
作させるものである。
【0027】従って、本実施例においては、板材8のコ
イル内において板幅変動が生じたり、コイルの母材に板
厚変動が生じた際には、それら板幅変動や板厚変動に対
応してワークロール12、14を適切にシフトさせるこ
とができる。よって、圧延された板材8に、目標値の板
端部板厚プロフィールを付与することができる。
【0028】ここで、図2に、本発明方法を実施して圧
延機のワークロールをシフトさせた際における、エッジ
ドロップ量の検出結果例を示す。又、比較のため、図3
に、本発明を実施しなかった(従来方法)際のエッジド
ロップ量の検出結果例を示す。
【0029】なお、このエッジドロップ制御において
は、エッジドロップ量は、板材板幅方向端部より50mm
の位置における板厚と、該端部より10mmの位置におけ
る板厚との差とし、1コイル内での変化を検出してい
る。又、本発明方法及び従来方法を適用した圧延機は、
5スタンドの連続冷間圧延機の第1スタンドであって、
第1スタンドにテーパが付けられたワークロールを幅方
向にシフトする機構を有し、第1スタンド出側にエッジ
ドロップ計を設置したものである。
【0030】図2の(A)と図3の(A)には、ワーク
ロールのシフト量ΔWRSδを示し、図2の(B)及び
図3の(B)には、検出されたエッジドロップ量を示し
ている。
【0031】図3の(A)に示すように、従来方法で
は、ロールシフト量ΔWRSδを設定板厚に応じた一定
値としている。従って、図3の(B)に示すように、母
材のエッジドロップ量変化や板幅変化等によりエッジド
ロップ量の変化が大きなものになっている。
【0032】これに対して、本発明方法では、図2の
(A)に示すように、前記ロールシフト量ΔWRSδを
前記母材のエッジドロップ量変化や板厚変動等に適切に
対応して制御している。従って、図2の(B)に示すよ
うに、エッジドロップ量を目標値近傍に精度良く制御し
ていることが分かる。
【0033】なお、前記実施例においては、5スタンド
の連続冷間圧延機の第1スタンドに本発明を実施した場
合を例示している。しかしながら、本発明の適用範囲は
これに限定されるではない。例えば、他のスタンド位置
の圧延機や他の種類の圧延機に本発明を実施することが
できる。
【0034】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、一
連の板材の板厚変動や該板材の母材のエッジドロップ量
の変化等の外乱に対して影響されずに、板材のエッジド
ロップ量を精度良く目標値とすることができる。又、目
標板厚分布と検出板厚分布との各位置における2乗和を
最小にするようにロールシフト量を決定しているため、
所定の板端部板厚プロフィールが得られると共にロール
シフト操作に際して、板エッジ部の形状悪化を防止して
板破断等のトラブルを発生させることがない等の優れた
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例に係るエッジドロップ
制御システムの全体構成を示す一部ブロック図を含む断
面図である。
【図2】図2は、本発明の実施結果を説明するための、
エッジドロップ量変化例を示す線図である。
【図3】図3は、同じく、従来法によりロールをシフト
したエッジドロップ量の変化例を示す線図である。
【符号の説明】
8…板材、 10…圧延機、 12、14…ワークロール、 16…油圧シリンダ、 20…エッジドロップ計、 22…エッジドロップ制御部、 24…プロセス計算機、 26…ワークロールシフト制御部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロール端部にテーパが付けられたワークロ
    ールを板材幅方向にシフトする機構を有する圧延機を用
    いて、板材のエッジドロップを制御する方法において、 圧延機出側にエッジドロップ計を設け、 前記エッジドロップ計により、板材端部の幅方向板厚分
    布を検出し、この検出結果を用いて下記式で求められる 和が最小とな
    るように、テーパが付けられたワークロールを板材幅方
    向にシフトさせることを特徴とする圧延機のエッジドロ
    ップ制御方法。 【数1】
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