JPH10286249A - 放射線画像の照射野認識装置 - Google Patents

放射線画像の照射野認識装置

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JPH10286249A
JPH10286249A JP9095619A JP9561997A JPH10286249A JP H10286249 A JPH10286249 A JP H10286249A JP 9095619 A JP9095619 A JP 9095619A JP 9561997 A JP9561997 A JP 9561997A JP H10286249 A JPH10286249 A JP H10286249A
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JP9095619A
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Masayuki Murakami
正行 村上
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放射線画像の照射野認識装置において、誤っ
た照射野候補が検出された場合にも、従来よりも簡便な
操作でそれを修正する。 【解決手段】 照射野認識手段20への画像データSの第
1回目の入力のときは該画像データSに基づいて照射野
候補PS′を認識処理(第1の照射野認識処理)、し、
モニタ50に表示された照射野候補PS′に対する判定入
力手段40への入力が「適」であるときはそのまま出力
し、「否」であるときは、制御手段30が、補助情報入力
手段60により入力された補助情報に適合するような認識
処理条件を前提として画像データSに基づく照射野候補
PS″を認識処理する第2の照射野認識処理に切り換え
たうえで、画像データSをメモリ10から照射野認識手段
20に再入力せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は放射線画像の照射野
認識装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】記録された放射線画像を読み取って画像
データを得、この画像データに適切な画像処理を施した
後、処理済みの画像データに基づいて読影に適した可視
像を再生することは種々の分野で行なわれている。例え
ば、本出願人による蓄積性蛍光体シートを利用した放射
線画像記録再生システムもその一つである。
【0003】ところでX線フイルムや蓄積性蛍光体シー
トに放射線画像を撮影記録するに際しては、放射線の照
射による生体への影響を極力小さくする観点、および例
えば観察に不要な部分からの散乱光による画質性能の低
下等を防止する観点から、放射線が被写体の必要な部分
にのみ照射されるように照射域を制限する鉛などで作ら
れた照射野絞りを使用することが多い。
【0004】照射野絞りを用いて撮影を行なった場合、
蓄積性蛍光体シート等の記録媒体には、照射野絞りの開
口輪郭の内部領域(照射野領域)に被写体等の画像が記
録され、開口輪郭の外側領域(照射野外領域)には放射
線が到達せず未露光状態となる。したがってこの開口輪
郭に対応する画像の照射野輪郭はエッジ線となる。
【0005】そして、このように照射野領域内にのみ画
像が記録された記録媒体から画像データを読み取って画
像処理を行なう場合、照射野領域内の画像データについ
てのみ上記階調処理等の処理を施せばよく、処理の回数
が大幅に低減され処理負荷の低減、処理スピードの向上
を図ることができる。
【0006】一方、照射野外領域は未露光状態であるた
め、医用X線フイルムのようなネガ画像においては最低
濃度領域となるが、例えば医用X線フイルムをシャーカ
スに掛けて蛍光灯の光による透過画像を観察するとき等
には、このような最低濃度領域は非常に明るい領域とな
るため、照射野領域のうち特に照射野外領域に近い部分
については当該明るい照射野外領域に眩惑されて観察に
支障を生じる場合がある。同様にそのような画像を電気
信号として読み取って得られた画像データを用いてCR
T等の画像表示装置にその画像を表示する場合には、当
該照射野外領域は最高輝度となるため必要な照射野内の
画像の読取りに支障を生じる。
【0007】そこで放射線画像記録再生システムにおい
ては、このような照射野外領域についての各画像データ
を一律に最高濃度(若しくは最低輝度)に相当する値に
強制的に置換する処理が行なわれ、一般に黒化処理と称
されている。
【0008】ところでこの黒化処理を行なう場合、その
空間的基準は照射野輪郭であるから、この照射野輪郭を
精度よく認識することが非常に重要である。
【0009】すなわち、この照射野輪郭を実際のものよ
り小さく(すなわち実際よりも内側に)認識してしまう
と、本来照射野内のものとして観察したい画像部分が照
射野外のものとして黒化処理されて読み取れなくなり、
一方、実際のものより大きく(すなわち実際よりも外側
に)認識してしまうと、最低濃度(最高輝度)の部分が
残ってしまい、黒化処理を行う意義が失われてしまうの
である。
【0010】このため、精度よく照射野(輪郭)の認識
処理を行う方法が種々研究されている。
【0011】例えば、上記照射野輪郭が画像の濃度変化
が急峻に変化するエッジ線になることを利用して、画像
データの変化が急峻な部分を探索することによって、照
射野輪郭を求める方法がよく知られているが、このエッ
ジ線を求める具体的な方法として、画像の所定の点(た
とえば画像の中心点等)から画像端部に向かう放射状の
複数の直線を設定し、これらの各直線の方向に沿った画
像データに基づいて各方向ごとにデータの差分が大きい
エッジ候補点をそれぞれ検出し、これらのエッジ候補点
に基づいてそのエッジ線を得る方法等の技術が提案され
ている(特開昭63-259538 号等)。
【0012】しかしながら、上述の放射状の方向に沿っ
て得られたエッジ候補点に基づいてエッジ線、すなわち
照射野輪郭を認識する方法では、必ずしも実際の照射野
輪郭に合致したものが得られるとは限られず、この場
合、上述したように必要な画像部分が黒化処理され、ま
たは低濃度部分が残存する、という問題が生じる。
【0013】そこで本願出願人は、求められた照射野輪
郭だけを元の原画像に重ねて表示するとともに、照射野
外領域に対する黒化処理を選択的に作動させるように
し、観察者が、認識された照射野輪郭は正しいと判断し
た場合は、黒化処理を施すことを選択し、一方、誤って
いると判断した場合は、マニュアルで正しい照射野輪郭
を入力したうえで、そのマニュアルで入力した照射野輪
郭に基づいて黒化処理を施すようにした放射線画像処理
装置等を提案し(特願平8-314813号)、必要な画像部分
の黒化処理化または低濃度部分の残存という問題の解決
を図っている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の方式に
よれば、照射野輪郭が誤っていると判断した場合におけ
るその後の修正のための措置が面倒である。すなわち、
マニュアルで正しい照射野輪郭を入力するというのは、
例えば放射線画像が表示されているディスプレイの画面
上において照射野輪郭をトレースする必要がある。この
トレースは画面上に表示されたポインターをマウス等で
操作して移動させることにより行なわれるが、例え輪郭
形状が比較的単純な形状であっても、これを正しくトレ
ースするのは容易ではなく、作業時間が長くかかるとい
う問題がある。
【0015】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
って、誤った照射野候補が検出された場合にも、それを
修正するための操作が従来よりも簡便な照射野認識装置
を提供することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の放射線画像の照
射野認識装置は、画像データが入力されると照射野の有
無に拘わらず自動的にその画像データに基づいて照射野
認識処理を行う(第1の照射野認識処理)が、その認識
結果が適切でない旨の判定の入力があった場合には、照
射野を適切に認識処理するうえで有用なものとして入力
された補助情報を前提条件として、再度画像データに照
射野認識処理(第2の照射野認識処理)を施すものであ
る。
【0017】すなわち、本発明の放射線画像の照射野認
識装置は、放射線画像を表す画像データに基づいて、該
放射線画像から照射野候補を認識処理する照射野認識装
置において、所定の補助情報の入力を受ける補助情報入
力手段、前記画像データの入力を受け、該画像データに
基づいて前記照射野候補を認識処理する第1の照射野認
識処理と、前記補助情報入力手段により入力された前記
所定の補助情報に応じた条件下で前記画像データに基づ
いて前記照射野候補を認識処理する第2の照射野認識処
理とを選択的に切換可能とされた照射野認識処理手段、
前記照射野認識処理手段により照射野認識処理された前
記画像データが示す可視像を表示するモニタ、前記照射
野認識処理により得られた照射野候補に関する適否の入
力を受ける判定入力手段、および前記照射野認識処理手
段に入力される各画像データごとに、該照射野認識処理
手段への最初の入力のときは前記第1の照射野認識処理
に切り換え、前記判定入力手段への入力が「適」を表す
ものであるときは、認識処理済みの画像データを出力
し、前記判定入力手段への入力が「否」を表すものであ
るときは、前記第2の照射野認識処理に切り換えたうえ
で前記画像データを該照射野認識処理手段に再入力せし
める制御をなす制御手段を備えたことを特徴とするもの
である。
【0018】ここで上記照射野候補とは、照射野輪郭の
候補を意味するが、現実に放射線画像中に存在する照射
野輪郭と一致するか否かに拘わらず、照射野認識処理に
より照射野として認識されるものを一律に照射野候補と
称する。
【0019】また、照射野候補の認識処理としては、画
像データの差分等に基づいて画像中のエッジ候補点をそ
れぞれ検出し、これらのエッジ候補点に基づいてそのエ
ッジ線を得る処理(特開昭63-259538 号等)をはじめと
して、スネークスアルゴリズム等の動的輪郭抽出処理
等、公知の種々の照射野認識処理を適用することができ
る。
【0020】補助情報とは、照射野認識処理を適切に行
ううえで有用な情報であって、例えば、照射野輪郭の形
状を示す照射野パターンの種別、放射線画像中に複数の
照射野が存在するか否かの別、複数の照射野が存在する
場合にその複数の照射野の配置を示す分割パターン(単
一の照射野しか存在しない場合のパターンも分割パター
ンの一形態として含む)の種別、または各照射野内の点
(例えば各照射野のほぼ中心点等)の位置等を意味す
る。なお、補助情報には、放射線画像中に照射野が存在
するか否かの別をも含めることができる。すなわち、放
射線画像が照射野絞りも用いて撮影されたものか否かに
拘わらず、自動的にその画像データに基づいて照射野認
識処理を行う装置においては、照射野の有無も、照射野
認識処理を適切に行ううえで有用な情報となり、照射野
が存在しないにも拘わらず敢えて照射野候補を検出する
誤った処理を行って存在しない照射野候補を検出した場
合に、それを修正するのに非常に有効である。
【0021】補助情報入力手段は、これらの補助情報の
うち1または2以上を選択的に入力できるものである。
【0022】また第2の照射野認識処理における補助情
報に応じた条件下でとは、照射野認識処理を行うに際し
て補助情報を前提条件とすることを意味し、例えば、補
助情報が「照射野パターンが円形状」である場合は、略
円形の照射野パターンが得られるように照射野認識処理
を行うものである。なお、第2の照射野認識処理は補助
情報に応じた処理であるため、補助情報の数に応じて複
数の処理アルゴリズムを有するものであってもよい。
【0023】また第2の照射野認識処理の対象となる画
像データは、照射野認識処理手段に画像データを最初に
入力した外部の装置から再度入力するようにしてもよい
し、本発明の装置に、入力された画像データを記憶する
内部メモリをさらに設けて、この内部メモリから照射野
認識処理手段に入力するものであってもよい。
【0024】なお、2回目の判定結果も「否」の場合に
3回目の認識処理の前提条件をどのように設定するかは
制御手段の制御による。すなわち、3回目の認識処理の
前提条件を、2回目の認識処理の際の補助情報と3回目
の認識処理の際に補助情報入力手段にさらに入力された
追加の補助情報とを同時に満たす条件(AND条件)と
してもよいし、2回目の認識処理の際の補助情報による
前提条件を解除して3回目の認識処理の際に補助情報入
力手段に入力された補助情報だけ(ただし、複数の補助
情報であってもよい)を満たす条件としてもよい。その
後の認識処理にあっては、以前に入力された複数の補助
情報のうち1又は2以上を任意に選択できるようにして
もよい。
【0025】また、制御手段は照射野認識処理手段の一
部として、照射野認識処理手段が制御手段の機能を兼ね
る構成であってもよい。
【0026】
【発明の作用および効果】本発明の放射線画像の照射野
認識装置によれば、自動的に照射野認識処理(第1の照
射野認識処理)を行った結果、適切な照射野候補が得ら
れなかった場合に、入力された補助情報を前提として再
度の照射野認識処理(第2の照射野認識処理)を行うこ
とにより適切な照射野候補を得ることができ、しかもそ
の再度の照射野認識処理は、補助情報を入力するという
簡単な操作のみで達成することができる。
【0027】すなわち、本発明の放射線画像の照射野認
識装置に入力された画像データはまず照射野認識処理手
段に入力され、照射野認識処理手段はこの画像データに
基づいて第1の照射野認識処理を施して照射野候補を求
め(認識処理)、得られた照射野候補が表示された放射
線画像をモニタに表示する。
【0028】このモニタに表示された照射野候補を観察
者が見て、この照射野候補が実際に放射線画像に記録さ
れている照射野に対して適切なものか否かを判定し、こ
の判定結果が判定入力手段に入力される。
【0029】入力された判定結果が「適」に対応したも
のである場合は、制御手段が照射野認識処理手段に対し
て、照射野認識処理済みの画像データを外部の、例えば
黒化処理装置等に出力するように制御する。この場合外
部の黒化処理装置等は、照射野認識処理手段から出力さ
れた照射野候補を含む画像データに基づいて、放射線画
像のうち照射野候補の外側領域を一律に最高濃度または
最高輝度に変換処理等することにより、観察に適した照
射野外領域黒化処理画像が形成される。
【0030】一方、入力された判定結果が「否」に対応
したものである場合は、制御手段が照射野認識処理手段
に対して、第2の照射野認識処理に切り換える制御をな
す。この制御に対して照射野認識処理手段は、観察者か
ら補助情報入力手段に入力された所定の補助情報に応じ
た条件下で、画像データに対して第2の照射野認識処理
を施す。
【0031】ここで第2の照射野認識処理は、照射野認
識処理を適切に行ううえで有用な情報(補助情報)に適
合する照射野候補を求めることを前提とするため、単な
る照射野認識処理を行う第1の照射野認識処理よりも、
実際に放射線画像に記録されている照射野に対してより
適切な照射野候補を求めることができる。
【0032】また観察者は、誤った照射野候補が検出さ
れた場合に、補助情報入力手段に補助情報を入力するだ
けで誤った照射野候補を修正することができるため、修
正操作が簡便になる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の放射線画像の照射
野認識装置の具体的な実施の形態について図面を用いて
説明する。
【0034】図1は本発明の照射野認識装置の一実施形
態の構成を示す図、図2は照射野絞りを用いた放射線画
像の撮影装置を示す図((1)参照)および照射野絞り
の開口輪郭に対応する照射野輪郭が形成された蓄積性蛍
光体シートを示す図((2)参照)、図3は図1に示し
た照射野認識装置による照射野認識の作用を説明するた
めのアルゴリズムを示す図、図4は補助情報入力手段の
より具体的な一例を示す図である。
【0035】図1に示した照射野認識装置100 により照
射野の検出処理(認識処理)の対象となり得る画像の取
得方法についてまず説明する。すなわち、図2(1)に
示すように、X線源と被写体との間に、矩形等の開口輪
郭を有し、この開口の外側の部分は、X線が被写体およ
び蓄積性蛍光体シートにX線が到達するのを防止する鉛
板である照射野絞りが配され、この状態でX線源から被
写体にX線が照射される。この結果、被写体を透過した
X線が蓄積性蛍光体シートに照射されるが、その際、図
2(1)に示すように、照射野絞りの開口輪郭より外側
に対応する領域(照射野外領域)Pout にはX線が全く
照射されず、一方、照射野絞りの開口輪郭より内側に対
応する領域(照射野領域)Pinには被写体の透過X線情
報が記録される。そして、照射野絞りの開口輪郭に対応
する部分は、開口輪郭と略同一形状で、濃度が急峻に変
化する複数のエッジ線からなる照射野輪郭(単に「照射
野」ともいう)PSが形成される。
【0036】このようにして蓄積性蛍光体シートに記録
された放射線画像(以下、原画像という)Pは図示しな
い公知の放射線画像情報読取装置によって読み取られ、
この原画像Pを表すデジタル画像データSが放射線画像
情報読取装置から出力される。図示の照射野認識装置10
0 には、この画像データSが入力される。
【0037】なお、本実施形態の照射野認識装置100
は、放射線画像が照射野絞りを用いて撮影されたものか
否かに拘わらず自動的にその画像データに基づいて照射
野認識処理を行うものであるため、必ずしも上述した図
2に示す如き方法で取得された画像のみを対象とするも
のではない。
【0038】この照射野認識装置100 は、この入力され
た画像データSを記憶するメモリ10と、所定の補助情報
の入力を受ける補助情報入力手段60と、画像データSの
入力を受け、この画像データSに基づいて照射野輪郭P
Sの候補PS′を認識処理する第1の照射野認識処理
と、補助情報入力手段60により入力された所定の補助情
報に適合するような認識処理条件を前提として、再度画
像データSに基づいて照射野輪郭PSの候補PS″を認
識処理する第2の照射野認識処理とを選択的に切換可能
とされた照射野認識処理手段20と、照射野認識処理手段
20により照射野認識処理された画像データS′,S″が
表す可視像P′,P″を表示するモニタ50と、照射野認
識処理により得られた照射野候補に関する適否の入力を
受ける判定入力手段40と、照射野認識処理手段20に入力
される各画像データSごとに、照射野認識処理手段20へ
の第1回目の入力のときは第1の照射野認識処理に切り
換え、判定入力手段40への入力が「適」を表すものであ
るときは、認識処理済みの画像データを外部の黒化処理
装置等に出力し、判定入力手段40への入力が「否」を表
すものであるときは、第2の照射野認識処理に切り換え
たうえで画像データSをメモリ10から照射野認識処理手
段20に再入力せしめる制御をなす制御手段30とを備えた
構成である。
【0039】ここで照射野認識処理手段20による照射野
PSの候補の認識処理としては、画像データの差分等に
基づいて画像中のエッジ候補点をそれぞれ検出し、これ
らのエッジ候補点に基づいてそのエッジ線を得る処理
(特開昭63-259538 号等)をはじめとして、スネークス
アルゴリズム等の動的輪郭抽出処理、ハフ変換を利用し
た輪郭抽出処理等、公知の種々の照射野認識処理を適用
することができる。
【0040】補助情報入力手段60に入力される補助情報
とは、照射野認識処理を適切に行ううえで有用な情報で
あって、例えば図4に示すように、放射線画像中に複
数の照射野が存在する場合にその複数の照射野の配置を
示す分割パターンの種別、照射野輪郭の形状を示す照
射野パターンの種別、各照射野内の点(例えば各照射
野のほぼ中心点等)の位置、または放射線画像中に照
射野が存在するか否かの別、などを適用することができ
る。なお補助情報は、これら4つのものに限定されるも
のでないことは言うまでもなく、その他にも、例えば矩
形の照射野の4つの頂点の位置をマウス等を用いて入力
するなどにより、補助情報としてもよい。
【0041】そして補助情報入力手段60は、これらの補
助情報のうち1または2以上を同時に選択し得るよう
に、図4に示す如く補助情報入力メニューを表示すると
ともに、この表示面上でその選択内容をマウス、カーソ
ル、タッチペン等を用いて簡単に入力し得るものであ
る。
【0042】また第2の照射野認識処理においては補助
情報入力手段60に入力された補助情報に応じた前提の下
に照射野認識処理がなされる。例えば、補助情報が「照
射野パターンが円形状」である場合は、略円形の照射野
パターンが得られるように照射野認識処理を行うもので
ある。
【0043】次に本実施形態の照射野認識装置100 の作
用について図1および図3を用いて説明する。
【0044】すなわち、本実施形態の照射野認識装置10
0 に入力された画像データSはまずメモリ10に入力さ
れ、メモリ10に記憶される。
【0045】次いで、制御手段30がメモリ10に記憶され
た画像データSを、照射野認識処理手段20に入力する。
この画像データSについては照射野認識処理手段20への
入力は最初(第1回目)となる。
【0046】ここで照射野認識処理手段20は制御手段30
の制御により第1の照射野認識処理に切り換えられ、照
射野認識処理手段20は入力された画像データSに対して
第1の照射野認識処理を施して、画像データSが表す放
射線画像P中の照射野輪郭PSを照射野輪郭候補PS′
として検出する。
【0047】検出された照射野輪郭候補PS′は画像デ
ータSが表す放射線画像Pに合成されてモニタ50に出力
される。モニタ50は、入力された画像データSおよび検
出された照射野輪郭候補PS′の位置データに基づき、
画像データSが表す放射線画像Pと照射野輪郭候補P
S′とを位置合わせされたものとして画面に表示する。
【0048】ここで画像を観察する医師等の観察者は、
モニタ50に表示された照射野候補PS′が実際の放射線
画像P中に存在する照射野PSに対して適切か否かを判
断する。すなわちこの判断は、得られた照射野候補P
S′が実際の照射野PSに略一致しているか否かを基準
として行われ、観察者によりその適否の結果が判定入力
手段40に入力される。適否の別は、検出された照射野候
補PS′を観察者が適切であると判断した場合が
「適」、不適切であると判断した場合が「否」である。
【0049】判定入力手段40に入力された判定結果は制
御手段30に入力され、制御手段30は、この判定結果に応
じてそれぞれ異なる制御作用をなす。
【0050】すなわち、判定結果が「適」である場合
は、照射野認識処理手段20に対して、照射野認識処理済
みの画像データS′を外部の、例えば黒化処理装置等に
出力させる制御を行う。判定結果が「適」であるという
ことは、検出された照射野候補PS′が適切であると認
められたものであるため、その照射野候補PS′に基づ
いて、後の黒化処理等を行うためである。外部の黒化処
理装置等は、照射野認識処理手段20から出力された照射
野候補PS′を含む画像データS′に基づいて、この画
像データS′が表す放射線画像P′のうち照射野候補P
S′の外側領域Pout ′を、一律に最高濃度または最高
輝度に変換処理等することにより、観察に適した照射野
外領域黒化処理画像が形成され診断用に供される。
【0051】一方、入力された判定結果が「否」である
場合は、照射野認識処理手段20に対して、内部の照射野
認識処理を第1の照射野認識処理から第2の照射野認識
処理に切り換える制御をなす。
【0052】さらに判定結果が「否」であるということ
は、検出された照射野候補PS′がその後の黒化処理等
の基礎とするには不適切であると認められたものである
ため、何らかの是正を加える必要があり、補助情報入力
手段60に観察者から補助情報(図4参照)が入力される
のを待つ。
【0053】ここでは例えば補助情報入力メニュー中の
「分割パターン」の項目を選択し、「B(左右2分
割)」を補助情報入力手段60に入力した場合について説
明する。なお説明の簡単のため、「分割パターン」の項
目は、「A」または「B」のみとし、図示した「C」は
ないものとして説明する。
【0054】補助情報入力手段60に入力された「分割パ
ターン」の項目およびそのパターンの種別「B」は、制
御手段30に入力される。制御手段30は第2の照射野認識
処理のアルゴリズムのうち、入力された内容に応じたア
ルゴリズムを選択するように照射野認識処理手段20を制
御する。本実施例においては、「分割パターンB」に対
応するアルゴリズムとして第2の照射野認識処理(B)
が選択される(図3参照)。
【0055】制御手段30はさらに、メモリ10に記憶され
ている画像データSを照射野認識処理手段20に再度入力
せしめる(2回目)。これに対して照射野認識処理手段
20は、入力された画像データSに対して、選択したアル
ゴリズム(第2の照射野認識処理(B))にしたがった
認識処理を施す。すなわち、放射線画像Pの全体で1つ
の照射野候補PS′を検出する(第1の照射野認識処
理)のではなく、放射線画像Pを概略左右2つの領域に
分割し、この得られた各領域からそれぞれ1つずつの照
射野候補PS″を検出する認識処理を施す。
【0056】このようにして検出された2つの照射野候
補PS″を含む放射線画像P″がモニタ50に表示され
る。
【0057】この後の処理は、最初にモニタ50に、照射
野候補PS′を含む放射線画像を表示した場合と同様
に、観察者からの判定入力待ちとなり、以下の作用は上
記作用と同一作用の繰り返しとなるため説明を省略す
る。
【0058】なお、2回目の判定結果も「否」の場合
に、3回目の認識処理の前提条件をどのように設定する
かは予め設定しておくことが必要であり、その設定に従
って制御手段30が制御を行うようにすればよい。すなわ
ち、3回目の認識処理の前提条件を、2回目の認識処理
の際の補助情報(「分割パターンB」)と3回目の認識
処理の際に補助情報入力手段60にさらに入力された追加
の補助情報(例えば「照射野のパターン」として「e」
を選択)とを同時に満たす条件(AND条件)としても
よいし、図3に示したように各回の認識処理が終了する
ごとに前回分の前提条件を解除(図3中「クリア」と表
示)して、新たに入力された補助情報(複数の補助情報
を選択可能とする)だけを満たす条件としてもよい。ま
た、以前に入力された複数の補助情報のうち1又は2以
上を任意に選択できるようにしてもよい。
【0059】以上詳細に説明したように、本実施形態の
放射線画像の照射野認識装置によれば、自動的に照射野
認識処理(第1の照射野認識処理)を行った結果、適切
な照射野候補が得られなかった場合に、入力された補助
情報を前提として再度の照射野認識処理(第2の照射野
認識処理)を行うことにより適切な照射野候補を得るこ
とができ、しかもその再度の照射野認識処理は、補助情
報を入力するという簡単な操作のみで達成することがで
きる。
【0060】なお、上記実施形態においては、第1の照
射野認識処理と第2の照射野認識処理とを全く別個の処
理として扱うものであったが、例えば図5(1)に示す
ように第1の照射野認識処理が、放射線画像を縮小する
縮小処理と、その縮小された画像が分割された領域を有
するか否かを認識処理する分割認識処理と、分割認識処
理により得られた各分割領域ごとに照射野認識処理と
を、この順に行う処理である場合には、第2の照射野認
識処理を第1の照射野認識処理と別個に設定するのでは
なく、第1の照射野認識処理をそのまま利用して、同図
(2)に示すように、補助情報として分割パターンが入
力された場合には、第1の照射野認識処理の分割認識処
理までを省略して、分割パターンは入力された情報に従
って照射野認識処理を行うものを第2の照射野認識処理
としてもよく、同様に他の補助情報が入力された場合に
も、第1の照射野認識処理を構成する各処理の前後の処
理から開始するものを第2の照射野認識処理として設定
すればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放射線画像の照射野認識装置の一実施
形態の構成を示す図
【図2】図1に示した照射野認識装置によって照射野領
域の検出処理の対象となる、照射野絞りを用いて撮影さ
れた蓄積性蛍光体シートを示す図
【図3】図1に示した実施形態の照射野認識装置の作用
を説明するためのフローチャート
【図4】補助情報入力メニューを示す図
【図5】第1の照射野認識処理のアルゴリズムを利用し
た第2の照射野認識処理を示すフローチャート
【符号の説明】
10 メモリ 20 照射野認識処理手段 30 制御手段 40 判定入力手段 50 モニタ 60 補助情報入力手段 100 放射線画像の照射野認識装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線画像を表す画像データに基づい
    て、該放射線画像から照射野候補を認識処理する照射野
    認識装置において、 所定の補助情報の入力を受ける補助情報入力手段、 前記画像データの入力を受け、該画像データに基づいて
    前記照射野候補を認識処理する第1の照射野認識処理
    と、前記補助情報入力手段により入力された前記所定の
    補助情報に応じた条件下で前記画像データに基づいて前
    記照射野候補を認識処理する第2の照射野認識処理とを
    選択的に切換可能とされた照射野認識処理手段、 前記照射野認識処理手段により照射野認識処理された前
    記画像データが示す可視像を表示するモニタ、 前記照射野認識処理により得られた照射野候補に関する
    適否の入力を受ける判定入力手段、および前記照射野認
    識処理手段に入力される各画像データごとに、該照射野
    認識処理手段への最初の入力のときは前記第1の照射野
    認識処理に切り換え、前記判定入力手段への入力が
    「適」を表すものであるときは、認識処理済みの画像デ
    ータを出力し、前記判定入力手段への入力が「否」を表
    すものであるときは、前記第2の照射野認識処理に切り
    換えたうえで前記画像データを該照射野認識処理手段に
    再入力せしめる制御をなす制御手段を備えたことを特徴
    とする放射線画像の照射野認識装置。
JP9095619A 1997-04-14 1997-04-14 放射線画像の照射野認識装置 Withdrawn JPH10286249A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011080808A1 (ja) * 2009-12-29 2011-07-07 株式会社島津製作所 放射線画像処理装置および放射線画像処理プログラム

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