JPH10284314A - 磁心材料 - Google Patents
磁心材料Info
- Publication number
- JPH10284314A JPH10284314A JP9108094A JP10809497A JPH10284314A JP H10284314 A JPH10284314 A JP H10284314A JP 9108094 A JP9108094 A JP 9108094A JP 10809497 A JP10809497 A JP 10809497A JP H10284314 A JPH10284314 A JP H10284314A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- magnetization
- core material
- anisotropy
- compound
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F41/00—Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties
- H01F41/02—Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets
- H01F41/0206—Manufacturing of magnetic cores by mechanical means
- H01F41/0246—Manufacturing of magnetic circuits by moulding or by pressing powder
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Hard Magnetic Materials (AREA)
- Soft Magnetic Materials (AREA)
Abstract
粒を含むとともに、前記結晶粒が所望の方向に配向され
ている磁心材料であって、5kOeの磁界の下で測定さ
れた前記磁心材料の磁化容易方向の磁化の大きさ(I
e)と磁化困難方向の磁化の大きさ(Id)との比(I
e/Id)が2以上で、且つ、保磁力が2kOe以下の
磁心材料に関するものである。 【効果】永久磁石や電磁石から発生する磁束を、磁心中
で、所望の方向に向けて、空隙の方に導くことができ、
それにより、空隙からの磁束の漏れを少なくすることが
できる。従って、空隙に、より強い、均一な磁界を発生
させることができる。また、磁心材料の保磁力を、2k
Oe以下としたので、磁心材料の磁化の不可逆変化に起
因する装置の誤動作を防止することができる。
Description
から発生する磁束の通路としてヨークやポールピース等
に使用される磁心材料に関するものである。
れる磁心材料としては、Feや、FeとSiやCo等と
の合金が広く使用されている。
使用されているFeやFe合金は、磁気的に等方的、即
ち、磁化のされ方に、実質的に方向性がない。そのた
め、磁心材料で磁力線が所望の方向に向かず、図12に
模式図的に示されているように、FeやFe合金からな
るヨーク1、2の両端間により形成される空隙gに発生
する磁束が、空隙g以外のところに漏れて、空隙に、強
い磁界を発生させることができない等の問題がある。
においては、側断面形状が略U字状の第1ヨーク3と、
永久磁石4の上端に取着された第2ヨーク5との間に形
成される空隙gに、できるだけ強い磁界を発生させるこ
とが、スピーカーの高性能化や小型化等にとって重要で
あるが、第1ヨーク3及び第2ヨーク5の材料として、
従来のような磁気的に等方的な磁心材料を使用すると、
上述したように、空隙g以外の所に磁束が漏れて、空隙
gに発生する磁界が弱くなる。なお、6は、空隙gに配
置されたコーン紙(振動板)7に取着された、電流の変
化に応じて振動する可動コイルである。
用される磁気回路が示されており、この場合にも、枠状
の第1ヨーク8に、対峙して配設された永久磁石9、1
0の先端部に取着された第2ヨーク11、12間に形成
される空隙gに、できるだけ強い、しかも、均一な磁界
を発生させることが重要であるが、従来のような磁気的
に等方的な磁心材料を使用すると、模式図的に矢印で示
されているように、空隙g以外のところから磁束が漏れ
てしまい、空隙gに発生する磁界が弱くなるとともに、
空隙gの磁束密度が不均一になる。
気回路が示されており、この場合にも、周囲にコイル1
3a、14aが巻回されたヨーク13、14の先端部の
円錐台状のポールピース13b、14b間に形成される
空隙gに、できるだけ強い磁界を発生させることが重要
である。ポールピース13b、14bを円錐台状に形成
してあるのは、ヨーク13、14から空隙gに向かう磁
束を、このポールピース13b、14bで絞り込み、空
隙gに発生する磁界を強めるためである。しかし、上述
した例と同様に、ヨーク13、14やポールピース13
b、14bの材料として、従来のような磁気的に等方的
な磁心材料を使用すると、空隙g以外のところ、特に、
円錐台状のポールピース13b、14bの側面から多量
に、磁束が漏れてしまい、円錐台状のポールピース13
b、14bの磁束を絞る効果を余り大きくすることがで
きず、そして、多量の磁束の漏れのため、磁気回路の効
率(発生する磁束量に対する、空隙に発生する磁束量)
が大幅に低下するという問題がある。
させるための手段として、所望の方向に強い磁気異方性
を持つ磁心材料を提供することにある。
を達成するために、第1には、高い結晶磁気異方性を有
する化合物の結晶粒を含むとともに、前記結晶粒が所望
の方向に配向されている磁心材料であって、5kOeの
磁界の下で測定された前記磁心材料の磁化容易方向の磁
化の大きさ(Ie)と磁化困難方向の磁化の大きさ(I
d)との比(Ie/Id)を2以上とし、且つ、保磁力
を2kOe以下としたものであり、第2には、磁性体と
して、高い結晶磁気異方性を有する化合物の結晶粒に加
えて、Fe及び/又はFe合金の結晶粒が含まれている
ものであり、第3には、高い結晶磁気異方性を有する化
合物が一軸異方性を持ち、前記化合物の結晶粒のc軸方
向が所望の方向に配向されているものであり、第4に
は、高い結晶磁気異方性を有する化合物が面内異方性を
持ち、前記化合物の結晶粒のc軸に垂直な面が所望の方
向に配向されているものである。
が、本発明の趣旨を越えない限り何ら、本実施例に限定
されるものではない。
粒の磁化曲線を測定すると、結晶方向によって、磁化さ
れやすさに、相違があることが知られている。例えば、
正方晶又は六方晶等の結晶において、c軸方向に、磁界
を印加した場合には、磁化されやすく、c軸と垂直な面
内の方向に、磁界を印加した場合には、磁化されにくい
という、所謂、一軸磁気異方性の大きな磁性体や、同じ
く、正方晶又は六方晶等の結晶において、c軸方向に、
磁界を印加した場合には、磁化されにくく、c軸に垂直
な面内に磁界を印加した場合には、磁化されやすいとい
う、所謂、面内磁気異方性の大きな磁性体が知られてい
る。なお、磁化されやすい方向を磁化容易方向といい、
磁化されにくい方向を磁化困難方向という。
晶粒の集合体の模式図である図1を用いて、より具体的
に説明する。この集合体は直方体の形状で、その上下面
及び側面を、図示のようにP,Q,R,S面とする。図
1に示されているように、一軸磁気異方性の大きな結晶
粒sのc軸を、矢印で示されているように、P、Q面に
垂直になるように揃えると、磁束は、これらの面に垂直
な方向には、極めて通りやすく、また、これらP、Q面
に平行な方向は、どの方向にも、極めて通りにくい。ま
た、面内磁気異方性の大きな結晶粒sのc軸を、図1に
示されているように、一方向に揃えた場合には、磁束
は、P、Q面に垂直な方向には、極めて通りにくく、ま
た、これらの面に平行な方向は、どちらの方向でも、磁
束は、極めて通りやすい。
方性の大きな化合物としては、R2Fe14B、R2 Fe
17N3 、R2 Fe11Ti,RFe11V,RFe11Ti
N,R2 (Fe1-x Cox )17等がある。これらは、希
土類(R)の種類(17種)によって、室温で一軸磁気
異方性を示す場合と、面内磁気異方性を示す場合とがあ
る。例えば、R2 Fe14Bの化合物においては、R=P
r,Nd,Tb,Dyのとき一軸磁気異方性を示し、ま
た、R=Smのとき面内磁気異方性を示す。また、R2
Fe17N3 の化合物においては、R=Pr,Ndのとき
面内磁気異方性を示し、また、R=Smのとき一軸磁気
異方性を示す。
は、Pr2 Fe14B,Nd2 Fe14B,Tb2 Fe
14B,Dy2 Fe14B, Sm2 Fe17N3 , Sm2 (F
e1-x Cox )17等があり、また、面内磁気異方性を示
す金属間化合物としては、Sm2Fe14B,Nd2 Fe
17N3 ,Pr2 Fe17N3 ,Dy2 Fe17N3 ,Tb2
Fe17N3 ,Nd2 (Fe1-x Cox )17,Pr2 (F
e1-x Cox )17,NdFe11V,NdFe11Ti,P
rFe11V,PrFe11Ti等がある。本発明の磁心材
料では、これらの高い結晶磁気異方性を有する化合物の
結晶粒を含む。ここで、高い結晶磁気異方性とは、異方
性磁界(Ha)で、その結晶磁気異方性を表したとき、
異方性磁界(Ha)が、20kOe以上、望ましくは、
30kOe以上の化合物をいう。
有する化合物の結晶粒を含み、その結晶磁気異方性の効
果により、磁性体全体として、磁化容易方向と磁化困難
方向を持ち、その磁化容易方向と磁化困難方向における
磁化の差が大きい磁性体を磁心材料として利用すること
を提案する。そして、本発明の磁心材料は、磁心材料を
構成する高い結晶磁気異方性を有する化合物の結晶粒の
配向方向が、磁心材料の用途に応じて、所望の方向に制
御されたものであり、更に、本発明の磁心材料は、保磁
力が、2kOe以下、好ましくは、1kOe以下である
ことを特徴とするものである。以下に、この点について
説明する。
構成としての磁化容易方向と磁化困難方向における磁化
の差が大きいという点について説明する。なお、磁化容
易方向と磁化困難方向は、一般に、上述の高い結晶磁気
異方性を有する化合物の結晶粒について定義されるもの
であるが、以下に述べる磁化容易方向と磁化困難方向
は、これら化合物の結晶粒を含む磁性体全体としての磁
気的性質に関するものでもある。
と磁化困難方向における磁化曲線は、一例として、図2
に示されているようになる。即ち、磁化容易方向、即
ち、磁束の通りやすい方向に磁界を印加した場合には、
図2の磁化曲線(a)に示されているように、飽和磁化
(Is)まで、略垂直に立ち上がっているが、磁化困難
方向に磁界を印加した場合には、磁化曲線は、(b)に
示されているように、飽和磁化(Is)までの立ち上が
りの勾配が緩やかである。
磁化困難方向に磁界を印加した場合の磁化曲線におけ
る、飽和磁化(Is)までの立ち上がり勾配が、磁化容
易方向に磁界を印加した場合の磁化曲線における、飽和
磁化(Is)までの立ち上がり勾配に比べて、極めて、
緩やかであることが重要である。本発明においては、こ
の勾配の差を表す指標として、磁界が5kOeのときに
測定される、磁化容易方向の磁化の大きさ(Ie)と磁
化困難方向の磁化の大きさ(Id)との比を用いた。そ
して、本発明の磁心材料においては、磁化容易方向の磁
化の大きさ(Ie)と磁化困難方向の磁化の大きさ(I
d)との比(Ie/Id)(なお、この比を、磁気異方
性の比ともいう。)が、2以上であることが必要であ
る。この条件を、本発明の磁心材料の磁気異方性に関す
る基準に選んだ理由は、これまで使われた磁心材料の中
で、5kOeもの高磁界で、これほど大きい磁化の異方
性、即ち、大きい磁気異方性の比(Ie/Id)を示す
材料は前例が無く、方向性硅素鋼板や積層鋼板等、磁気
的な異方性を持つことが知られている磁心材料でも、上
記の基準と比べると、はるかに、磁気異方性が小さいか
らである。5kOeという高磁界を印加すると、従来の
磁心材料では、印加方向がどんな方向でも、磁心材料が
測定方向に細長ければ(反磁界係数が小さければ)、磁
化は、かなり飽和に近くなる。5kOeという高磁界
は、磁気的な異方性に関して、本発明の磁心材料を、従
来のものと区別するための測定磁界として最適である。
きさ(Ie)と磁化困難方向の磁化の大きさ(Id)と
の比(Ie/Id)を、2以上とすることにより、磁心
材料を通過する磁束が、磁化容易方向から外れることが
少なくなり、この性質をうまく利用して、即ち、磁心材
料中において、これら磁化容易方向と磁化困難方向を、
目的に応じて、所望の方向に制御することにより、永久
磁石や電磁石から発生する磁束を有効に利用し、そし
て、それにより、空隙以外のところからの磁束の漏れを
防止することができる。(Ie/Id)の比が、更に大
きくなると、磁束の所望の方向からの曲がりが少なくな
り、よい磁心材料になる。なお、比(Ie/Id)が、
2以上であることを判定するための磁化測定において
は、試料の形状に起因する反磁界を補正した磁化曲線に
よらなければならない。
磁力が、2kOe以下、好ましくは、1kOe以下であ
る点について説明する。
化(Is)が大きいことが重要である。飽和磁化(I
s)を大きくすることにより、磁心材料の磁束通過断面
積を小さくすることができるので、ヨーク、ポールピー
ス、各種モーターに使用されるロータヨーク等を小さく
することができ、従って、このようなヨーク、ポールピ
ース、ロータヨーク等が組み込まれた装置自体を小型化
することができるからである。
として、Nd2 Fe14BやSmCo5 等の希土類化合物
からなる異方性の永久磁石がある。永久磁石の特徴は、
保磁力(iHc)が大きいことである。永久磁石材料で
は、飽和磁化の大きい合金組成において、高保磁力を得
ることは、一般に困難である。例えば、永久磁石材料の
典型的な材料であるNdFeB焼結磁石においては、N
dの量を減少させて、Nd2 Fe14Bの化学量論組成に
近づけていくと、磁石の(BH)maxの可能な上限
は、一例として、図3に示されているように上がってい
く。これは、Ndの量が減るに従って、合金としての飽
和磁化(Is)が上がっていることに起因している。一
方、Ndの量が減るに従って、図4に示されているよう
に、保磁力(iHc)は漸減していき、焼結磁石中に含
まれる酸素(O2 )量により、限界点では、保磁力(i
Hc)はゼロなる。このような傾向は、他の磁石につい
ても、一般的に見られる現象である。このように、永久
磁石において、大きな飽和磁化(Is)と大きな保磁力
(iHc)とを両立させることは非常に困難なことであ
る。
磁力(iHc)を、所定の値に維持しながら、永久磁石
の飽和磁化(Is)を大きくすることができない。その
ため、図13、図14及び図15に示されている磁気回
路において、磁心にあたるところを、全て、異方性の永
久磁石に置き換えて、磁束の方向を所望の方向に固定
し、磁束の漏れを防止しようとすると、磁心材料として
FeやFe合金を使用する場合と比べて、ヨーク、ポー
ルピース、ロータヨーク等に相当する部分がかえって大
型になり、このようなヨーク、ポールピース、ロータヨ
ーク等に相当する部分が組み込まれた装置自体が大型化
してしまう。
飽和磁化(Is)が大きい合金組成を選び、しかし、保
磁力(iHc)は小さい異方性永久磁石を、ヨーク、ポ
ールピース、ロータヨーク等の磁心材料の代わりに使用
して、磁束の方向を所望の方向に固定する方法が考えら
れる。この方法は、保磁力の大きい(しかし、飽和磁化
の小さい)永久磁石を、磁気回路全体に使用する場合よ
りも、装置を小型化することもできるが、問題は、保磁
力(iHc)の小さい永久磁石は、減磁しやすいことで
ある。減磁しやすい永久磁石を、ヨーク等にあたる部分
に使用すると、熱や、界磁コイルからの逆磁界や、修理
等のために装置から、これらを取り外した際の形状によ
る反磁界等により減磁することがある。一旦、減磁する
と、再度、元の状態に戻すためには、パルス磁界等の強
力な磁界を印加しなければならないが、減磁の度に、パ
ルス磁界を印加することは、実用上、不可能である。
磁気回路において、ヨークやポールピースにあたるとこ
ろに、永久磁石を使用して、磁束を所望の方向に向け、
空隙以外のところからの磁束の漏れを防止できるが、永
久磁石は、磁化反転の拡大を防止するために、結晶粒を
微細にしなければならず、その他、高保磁力化のため
に、合金組成や製造条件に多くの制約があり、厳しい品
質管理が必要で、そのため、製造コストが高くなるとい
う問題もある。本発明の磁心材料は、このような磁化反
転が起こっても、何ら、問題にならないので、結晶粒を
微細化する必要がなく、従って、磁気回路を、全部、高
保磁力の永久磁石で形成する方法に比べて、本発明の磁
心材料を使う方法は、製造コストが大幅に低減化でき
る。
が大きく、且つ、磁気的にソフトな(即ち、保磁力が小
さい)高異方性磁心材料を使うことを提案する。即ち、
上述したように、保磁力を、2kOe以下、好ましく
は、1kOe以下としたものである。保磁力を、2kO
e以下とした場合には、最初に、本発明の磁心材料から
なるヨーク等が、該ヨーク等が組み込まれた装置中に装
備されている電磁石や永久磁石により磁化された後に、
使用中又は分解修理中に、何らかの理由により、望まし
くない方向に磁化されてしまっても、ヨーク等が組み込
まれた装置中に装備されている電磁石や永久磁石からの
磁束により、正常な方向に再磁化されるので、減磁のた
めに、装置が異常動作等を起こすことなく、常に、正常
に動作することになる。保磁力(iHc)が、2kOe
を越えると、一旦、減磁されたり、正常方向と異なる方
向に磁化されてしまったとき、磁化の可逆性が失われ、
正常な方向に磁化するためには、装置中に装備された電
磁石や永久磁石からの磁界では強度不足で、別に用意さ
れたパルス磁界源等による強力な着磁が必要となる。こ
れは実用的ではない。保磁力を、1kOe以下とするこ
とにより、磁化の可逆性は、更に高まり、上述の中途半
端な保磁力を持つ磁心材料を、ヨーク等に使うことによ
り起こり得る種々の問題が、全くなくなる。磁心材料と
共に装備される永久磁石や電磁石の磁界強度が低い用途
に対しては、保磁力が1kOe以下の方が望ましい。
高い結晶磁気異方性を有する結晶粒の磁化容易方向が、
磁心材料の用途に応じて、所望の方向に制御されている
ことを特徴としている。
軸磁気異方性を有する化合物の結晶粒を含む粉末に、希
望する方向に制御された磁界を印加して、その磁界の方
向にc軸を配向させることにより得られる。c軸方向が
所望の方向に配向された粉末を、プレスで圧縮成形して
圧粉体を成形した後に、粉末に、予め混ぜておいた樹脂
をキュアしたり、或いは、プレスして圧縮成形した圧粉
体を焼結して、一軸磁気異方性を有する磁心材料を製造
することができる。上記の磁界の印加方向が、一軸磁気
異方性を有する磁心材料の磁化容易方向、即ち、磁束の
通りやすい方向になる。
の磁心材料では、結晶粒が、永久磁石材料の場合よりは
るかに大きいことである。永久磁石材料では、粉末の粒
径を2〜4μmと微細にしたり、超急冷法により、合金
組織を、極めて微細にする必要がある。本発明の磁心材
料には、粉末は10μm以上、更には、20〜30μm
以上の大粒径の粉末を使用して、樹脂ボンド磁心材料や
焼結磁心材料が作られる。このように、大きい粒径の粉
末を使うことにより、保磁力(iHc)が2kOe以
下、更には、1kOe以下の磁心材料が得られる。
磁気異方性を有する化合物の結晶粒を含む粉末に、回転
磁界を作用させることにより、回転磁界の回転軸の方向
がc軸となり、回転軸に対して垂直な面が、極めて磁化
しやすい面になるように、粉末を配向させた後、上述し
た場合と同様に、配向した粉末を、プレスで圧縮成形し
て圧粉体を成形した後に、粉末に、予め混ぜておいた樹
脂をキュアしたり、或いは、プレスして圧縮成形した圧
粉体を焼結して、磁気異方性を有する磁心材料を製造す
ることができる。上記の回転磁界の回転軸に対して垂直
な面が、磁心材料の磁化容易方向、即ち、磁束の通りや
すい面になる。面内異方性の場合にも、粒径が10μm
以上、更には、20〜30μm以上の粉末が使われる。
面内異方性の場合には、粒径は10μm以下であって
も、保磁力が小さい磁心材料が作られる。
り、本発明の磁心材料を作った方が、一軸異方性を有す
る化合物によるよりも、製造条件が同じであれば、保磁
力を小さくできる。保磁力が小さいことが重要な用途に
は、面内異方性を持つ化合物を使用して磁心材料が作ら
れる。磁界による粉末の配向という観点からは、一軸異
方性の化合物の配向が、面内異方性の化合物の回転磁界
による配向よりも配向装置が簡単になるという利点があ
る。
性を有する磁心材料を、熱間圧延加工法により製造する
こともできる。例えば、図5に示されているように、R
2 Fe14Bを含む合金の板状の圧延材w1を、700°
C以上の高温で、一対のローラー15、16間で圧延加
工すると、ローラー15、16により、寸法が収縮した
方向と平行に、即ち、図5に矢印で示した上下方向に、
R2 Fe14Bの結晶粒のc軸が配向した磁気異方性を有
する磁心材料が製造できる。
6に示されているような熱間ダイアプセット法により製
造することもできる。例えば、700°C以上の高温に
加熱されたR2 Fe14Bを含む合金の塊w2を、筒状の
ダイ17に挿着された下パンチ18上に載置し、次い
で、ダイ17に挿入された上パンチ19と下パンチ18
との間で、上記の無配向のR2 Fe14Bを含む合金の塊
w2を圧縮すると、寸法が収縮した方向と平行に、即
ち、下パンチ18と上パンチ19の移動方向に、R2 F
e14Bの結晶粒のc軸が配向した磁気異方性を有する磁
心材料が製造できる。
に加熱されたR2 Fe14Bを含む合金の断面十字状の素
材塊w3を、太い十字状から、徐々に、細い十字状に、
押し出し加工すると、図7(b)に示されているよう
に、寸法が収縮した方向と平行に、R2 Fe14Bの結晶
粒のc軸が配向した磁気異方性を有する、側断面形状が
十字状の磁心材料20が製造できる。この場合、十字状
の磁心材料20の4つの突出部分20aは、内側に収縮
しているので、矢印で示されているように、突出部分2
0aの突出方向に対して垂直な方向にc軸が配向し、ま
た、十字状の磁心材料20の4つの窪んだ角部20b
は、角部20bの曲率半径方向にc軸が配向することに
なる。
の製法としても知られているが、本発明の磁心材料は、
保磁力(iHc)が2kOe以下、好ましくは、1kO
e以下であることが必要なので、組成的には、R2 Fe
14Bの化合物だけでなく、FeやFe合金の結晶粒を含
むように調整される。また、面内異方性を有する化合
物、例えば、Sm2 Fe14Bを含む合金を使用すること
により、FeやFe合金の結晶粒を含む場合でも、これ
らの結晶粒を含まない場合でも、低保磁力の磁心材料が
作られる。
法、熱間ダイアプセット法及び熱間押出法により、上述
したように、合金塊に含まれているR2 Fe14Bのc軸
方向を種々の方向に、目的に合わせて所望の方向に揃え
ることができる。Rの選択により、化合物が、R2 Fe
14B等の一軸異方性を示す化合物の場合には、上述のc
軸が配向された方向に磁化容易方向が向けられる。ま
た、Sm2 Fe14B等の面内異方性を有する化合物の場
合には、図5〜図7に矢印で示したc軸方向に垂直な面
が、磁化容易方向となり、c軸方向は、磁化困難方向に
なる。上述した図7(b)の十字状の磁心材料におい
て、Rとして、Smを選ぶことにより、化合物は面内異
方性を示す。図7(b)の矢印のようにc軸が配向され
た面内磁気異方性を有する十字状の磁心材料20は、リ
ラクタンスモーターのロータとして使用することができ
る。
図1に示されているように、実質的に、磁気異方性を有
する化合物の結晶粒sのみからなる場合と、図8に模式
図的に示すように、磁気異方性を有する化合物の結晶粒
sと、Fe又は/及びFe合金の混合物からなる場合が
ある。特に高い磁気異方性が要求される場合には、磁気
異方性を有する化合物の結晶粒のみからなる磁心材料が
使用される。また、磁気異方性は、若干、低下しても、
高い飽和磁化が重視される場合には、磁気異方性を有す
る化合物の結晶粒と、Fe又は/及びFe合金の結晶粒
の混合物からなる磁心材料が使用される。
e又はFe合金の結晶粒が、微細に均一に分散している
と、FeやFe合金の磁化のされ方は、等方的でも、配
向された化合物の結晶粒の磁化の影響を受けて、Feや
Fe合金の磁化も方向性を持つことになる。FeやFe
合金の磁化の大きさは、化合物の磁化の大きさより大き
いので、このような混合物からなる磁心材料は、実質的
に、磁気異方性を有する化合物だけからなる磁心材料に
比べて、飽和磁化の大きさが大きく、磁気異方性の比
(Ie/Id)は、少し小さい磁心材料になる。飽和磁
化の大きさが大きいことが重要で、磁化異方性の比(I
e/Id)は、中程度でよい用途には、このような混合
物の磁心材料が使われる。
に影響する因子は、次の3つである。(1)化合物の異
方性磁界の大きさ、(2)化合物の結晶粒の配向度、
(3)Fe及び/又はFe合金結晶粒と化合物の結晶粒
の磁性体全体の中での含有体積比。上記の(1)異方性
磁界が大きいほど、(2)配向度が大きいほど、そし
て、(3)Fe及び/又はFe合金の結晶粒の含有量が
小さいほど、磁性体全体としての磁気異方性の比(Ie
/Id)は大きくなる。これらの因子は、用途に応じて
調整され使用に供される。
料を、上述したスピーカー、核磁気共鳴画像診断装置の
磁気回路及び磁気測定装置の磁気回路に使用した実施例
について説明する。
円柱状の永久磁石21の上下面に、それぞれ、Feから
なる円錐状の上部及び下部中間部材22、23を、接着
等により接合する。側断面形状が略U字状の第1ヨーク
24の中程に形成された逆円錐状の凹部24aに、下部
中間部材23を嵌合するとともに、下部中間部材23に
第1ヨーク24を接合する。また、中程に上部中間部材
22が嵌合可能な、円錐状の凹部25aを有する円盤状
の第2ヨーク25を、上部中間部材22に接合する。
て、上下方向に配向された面内磁気異方性を有する磁心
材料が使用されているので、c軸に対して垂直な方向、
即ち、図9において、水平方向が磁化容易方向であり、
上下方向が磁化困難方向となる。側断面形状が略U字状
の第1ヨーク24の水平部24bは、c軸が上下方向に
配向された面内磁気異方性を有する磁心材料で形成され
ているので、c軸に対して垂直な方向、即ち、図9にお
いて、水平方向が磁化容易方向であり、上下方向が磁化
困難方向となる。また、相対して配置された垂直部24
cは、c軸が水平方向に配向された面内磁気異方性を有
する磁心材料で形成されているので、c軸に対して垂直
な方向、即ち、図9において、上下方向が磁化容易方向
であり、水平方向が磁化困難方向となる。そしてに、水
平部24bの両端部の45°に形成された傾斜面と、垂
直部24cの下端部の45°に形成された傾斜面とが接
着等により接合されている。更に、垂直部24cの上端
部の45°に形成された傾斜面には、c軸が上下方向に
配向された、従って、水平方向が磁化容易方向で、上下
方向が磁化困難方向となる、側断面形状が三角形状の面
内磁気異方性を有する磁心材料からなるブロック24d
が、接着等により接合されている。そして、ブロック2
4dと、水平状の第2ヨーク25の両端部間に空隙gが
形成されている。
ーク25は、共に、水平方向が磁化容易方向であり、垂
直方向は、磁束が通りにくい磁化困難方向であるので、
従って、永久磁石21からの磁束は、空隙g間に収束
し、空隙g以外から漏れる磁束が非常に少なく、高性能
のスピーカーを実現することができる。なお、図9に
は、空隙gに配置されるコーン紙(振動板)や可動コイ
ルが省略されている。
核磁気共鳴画像診断装置の磁気回路の第2ヨーク11、
12として、c軸が、上下方向に配向された、一軸磁気
異方性を有する磁心材料を使用した核磁気共鳴画像診断
装置の磁気回路が示されている。このように、第2ヨー
ク11、12は、c軸が、上下方向に配向されており、
従って、上下方向が磁化容易方向であるので、永久磁石
9、10からの磁束が、第2ヨーク11、12の側面か
ら漏れることが少なくなり、空隙gにおける磁束密度を
大きく、均一に形成することができる。このように、本
発明の磁心材料からなる第2ヨーク11、12を使用す
ることにより、磁気回路の効率が増大し、磁気回路に使
用する永久磁石の量を減少することができ、磁気回路の
値段を下げることができる。
磁気測定装置のポールピース13b、14bとして、c
軸が、空隙gの中心(0)方向に配向された、一軸異方
性を有する磁心材料を使用した磁気測定装置が示されて
いる。このように、c軸が、空隙gの中心(0)方向に
配向された磁心材料を、ポールピース13b、14bに
使用したので、空隙gの中心(0)に向かって、磁束が
集中し、ポールピース13b、14bの側面からの磁束
の漏れが減り、空隙gに高磁界が作られ、小型で、高性
能の磁気測定装置を実現することができる。
とを目的として、FeやFe合金からなる針金を束ねた
もの、或いは、FeやFe合金の薄板を積層したもの
等、従来のFeやFe合金による磁心材料により、磁性
体に異方性を与える試みはあっが、本発明の磁心材料の
ように、大きい磁気異方性の比(Ie/Id)を、5k
Oeもの高磁界で持たせることができなかった。本発明
の磁心材料の多くの用途においては、5kOe又はそれ
以上の磁界の中で、磁気異方性の比(Ie/Id)が十
分大きいことが必要であり、これらの用途において、従
来の磁心材料を、本発明の磁心材料の代わりに使うこと
ができない。
るので、以下に記載する効果を奏するものである。
心中で、所望の方向に向けて、空隙の方に導くことがで
き、それにより、空隙以外のところからの磁束の漏れを
少なくすることができる。従って、空隙に、より強い、
均一な磁界を発生させることができる。また、磁心材料
の保磁力を、2kOe以下としたので、磁心材料の磁化
の不可逆変化に起因する装置の誤動作を防止することが
できる。
で、高い磁気異方性と高い飽和磁化とを両立させること
ができる。
る。
グラフである。
(iHc)との関係を示すグラフである。
するための熱間圧延加工装置の側面図である。
するための熱間ダイアプセット装置の側断面図である。
する磁心材料の素材の断面図と該素材から成形された磁
心材料の断面図である。
合物からなる磁心材料の模式図である。
てのスピーカーの側断面図である。
としての核磁気共鳴画像診断装置の磁気回路の側面図で
ある。
としての磁気測定装置の磁気回路の側断面図である。
面図である。
カーの側断面図である。
共鳴画像診断装置の磁気回路の側面図である。
定装置の磁気回路の側断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】高い結晶磁気異方性を有する化合物の結晶
粒を含むとともに、前記結晶粒が所望の方向に配向され
ている磁心材料であって、5kOeの磁界の下で測定さ
れた前記磁心材料の磁化容易方向の磁化の大きさ(I
e)と磁化困難方向の磁化の大きさ(Id)との比(I
e/Id)が2以上で、且つ、保磁力が2kOe以下で
あることを特徴とする磁心材料。 - 【請求項2】磁性体として、高い結晶磁気異方性を有す
る化合物の結晶粒に加えて、Fe及び/又はFe合金の
結晶粒が含まれていることを特徴とする請求項1に記載
の磁心材料。 - 【請求項3】高い結晶磁気異方性を有する化合物が一軸
異方性を持ち、前記化合物の結晶粒のc軸方向が所望の
方向に配向されていることを特徴とする請求項1又は請
求項2に記載の磁心材料。 - 【請求項4】高い結晶磁気異方性を有する化合物が面内
異方性を持ち、前記化合物の結晶粒のc軸に垂直な面が
所望の方向に配向されていることを特徴とする請求項1
又は請求項2に記載の磁心材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9108094A JPH10284314A (ja) | 1997-04-10 | 1997-04-10 | 磁心材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9108094A JPH10284314A (ja) | 1997-04-10 | 1997-04-10 | 磁心材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10284314A true JPH10284314A (ja) | 1998-10-23 |
Family
ID=14475729
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9108094A Pending JPH10284314A (ja) | 1997-04-10 | 1997-04-10 | 磁心材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10284314A (ja) |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001218402A (ja) * | 2000-02-04 | 2001-08-10 | Isuzu Motors Ltd | 回転電機 |
WO2007111122A1 (ja) * | 2006-03-29 | 2007-10-04 | Hitachi Metals, Ltd. | コイル部品およびその製造方法 |
WO2008136391A1 (ja) * | 2007-04-27 | 2008-11-13 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | 高周波用磁性材料とその製造方法 |
JP2013211489A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-10 | Keihin Corp | 磁気異方性塑性加工品及びその製造方法と、それを用いた電磁装置 |
WO2014061466A1 (ja) * | 2012-10-18 | 2014-04-24 | トヨタ自動車株式会社 | 希土類磁石の製造方法 |
WO2014080852A1 (ja) * | 2012-11-20 | 2014-05-30 | トヨタ自動車株式会社 | 希土類磁石の製造方法 |
US10431371B2 (en) * | 2014-06-23 | 2019-10-01 | Ferric Inc. | Manufacturing methods for magnetic core inductors with biased permeability |
US10629357B2 (en) | 2014-06-23 | 2020-04-21 | Ferric Inc. | Apparatus and methods for magnetic core inductors with biased permeability |
US10893609B2 (en) | 2012-09-11 | 2021-01-12 | Ferric Inc. | Integrated circuit with laminated magnetic core inductor including a ferromagnetic alloy |
US11058001B2 (en) | 2012-09-11 | 2021-07-06 | Ferric Inc. | Integrated circuit with laminated magnetic core inductor and magnetic flux closure layer |
US11064610B2 (en) | 2012-09-11 | 2021-07-13 | Ferric Inc. | Laminated magnetic core inductor with insulating and interface layers |
US11116081B2 (en) | 2012-09-11 | 2021-09-07 | Ferric Inc. | Laminated magnetic core inductor with magnetic flux closure path parallel to easy axes of magnetization of magnetic layers |
US11197374B2 (en) | 2012-09-11 | 2021-12-07 | Ferric Inc. | Integrated switched inductor power converter having first and second powertrain phases |
US11302469B2 (en) | 2014-06-23 | 2022-04-12 | Ferric Inc. | Method for fabricating inductors with deposition-induced magnetically-anisotropic cores |
US12125713B2 (en) | 2022-03-22 | 2024-10-22 | Ferric Inc. | Method for manufacturing ferromagnetic-dielectric composite material |
-
1997
- 1997-04-10 JP JP9108094A patent/JPH10284314A/ja active Pending
Cited By (20)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001218402A (ja) * | 2000-02-04 | 2001-08-10 | Isuzu Motors Ltd | 回転電機 |
WO2007111122A1 (ja) * | 2006-03-29 | 2007-10-04 | Hitachi Metals, Ltd. | コイル部品およびその製造方法 |
WO2008136391A1 (ja) * | 2007-04-27 | 2008-11-13 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | 高周波用磁性材料とその製造方法 |
JP5669389B2 (ja) * | 2007-04-27 | 2015-02-12 | 旭化成株式会社 | 高周波用磁性材料とその製造方法 |
JP2013211489A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-10 | Keihin Corp | 磁気異方性塑性加工品及びその製造方法と、それを用いた電磁装置 |
US11197374B2 (en) | 2012-09-11 | 2021-12-07 | Ferric Inc. | Integrated switched inductor power converter having first and second powertrain phases |
US12048097B2 (en) | 2012-09-11 | 2024-07-23 | Ferric Inc. | Integrated circuit with laminated magnetic core inductor and magnetic flux closure layer |
US11903130B2 (en) | 2012-09-11 | 2024-02-13 | Ferric Inc. | Method of manufacturing laminated magnetic core inductor with insulating and interface layers |
US10893609B2 (en) | 2012-09-11 | 2021-01-12 | Ferric Inc. | Integrated circuit with laminated magnetic core inductor including a ferromagnetic alloy |
US11058001B2 (en) | 2012-09-11 | 2021-07-06 | Ferric Inc. | Integrated circuit with laminated magnetic core inductor and magnetic flux closure layer |
US11064610B2 (en) | 2012-09-11 | 2021-07-13 | Ferric Inc. | Laminated magnetic core inductor with insulating and interface layers |
US11116081B2 (en) | 2012-09-11 | 2021-09-07 | Ferric Inc. | Laminated magnetic core inductor with magnetic flux closure path parallel to easy axes of magnetization of magnetic layers |
WO2014061466A1 (ja) * | 2012-10-18 | 2014-04-24 | トヨタ自動車株式会社 | 希土類磁石の製造方法 |
CN104737250A (zh) * | 2012-10-18 | 2015-06-24 | 丰田自动车株式会社 | 稀土类磁铁的制造方法 |
US9859055B2 (en) | 2012-10-18 | 2018-01-02 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Manufacturing method for rare-earth magnet |
WO2014080852A1 (ja) * | 2012-11-20 | 2014-05-30 | トヨタ自動車株式会社 | 希土類磁石の製造方法 |
US11302469B2 (en) | 2014-06-23 | 2022-04-12 | Ferric Inc. | Method for fabricating inductors with deposition-induced magnetically-anisotropic cores |
US10629357B2 (en) | 2014-06-23 | 2020-04-21 | Ferric Inc. | Apparatus and methods for magnetic core inductors with biased permeability |
US10431371B2 (en) * | 2014-06-23 | 2019-10-01 | Ferric Inc. | Manufacturing methods for magnetic core inductors with biased permeability |
US12125713B2 (en) | 2022-03-22 | 2024-10-22 | Ferric Inc. | Method for manufacturing ferromagnetic-dielectric composite material |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Durst et al. | The coercive field of sintered and melt-spun NdFeB magnets | |
JPH10284314A (ja) | 磁心材料 | |
Hirosawa et al. | Magnetization and magnetic anisotropy of R2Co14B and Nd2 (Fe1− x Co x) 14B measured on single crystals | |
US5252924A (en) | Magnetic field generating apparatus for MRI | |
Hamada et al. | Development of Nd-Fe-B anisotropic bonded magnet with 27 MGOe | |
JP4433345B2 (ja) | リング磁石およびスピーカ | |
US20150097643A1 (en) | RFeB-BASED MAGNET AND METHOD FOR PRODUCING RFeB-BASED MAGNET | |
US20110121675A1 (en) | Method of rare earth-iron based annular magnet and motor fabricated thereby | |
JP2940048B2 (ja) | 永久磁石の着磁方法 | |
JP4343281B2 (ja) | リラクタンスモータ | |
JP2764458B2 (ja) | Mri用磁界発生装置 | |
JPH10242543A (ja) | 樹脂結合型磁歪材料 | |
US7371290B2 (en) | Production method for permanent magnet and press device | |
JPH10340809A (ja) | 磁気回路 | |
JP3618647B2 (ja) | 異方性磁石とその製造方法およびこれを用いたモータ | |
JP4120147B2 (ja) | 永久磁石界磁型小型直流モ−タの製造方法 | |
JPH10341546A (ja) | 可動子が装備された駆動装置 | |
Yoneyama et al. | High performance RFeCoZrB bonded magnets having low Nd content | |
JP3445303B2 (ja) | Mri用磁界発生装置 | |
JPH08322175A (ja) | 永久磁石型ステッピングモータ | |
JPH1055914A (ja) | 希土類焼結磁石 | |
JPS642539Y2 (ja) | ||
JP3182979B2 (ja) | 異方性磁石、その製造方法および製造装置 | |
GB2069766A (en) | Improvements in or relating to methods of producing anisotropic permanent magnets and magnets produced by such methods | |
JP2017103312A (ja) | 磁石の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040115 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060214 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060620 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060809 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071009 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080401 |