JPH1028299A - 音響伝送線スピーカの囲い物及びその同調方法 - Google Patents

音響伝送線スピーカの囲い物及びその同調方法

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JPH1028299A
JPH1028299A JP9028075A JP2807597A JPH1028299A JP H1028299 A JPH1028299 A JP H1028299A JP 9028075 A JP9028075 A JP 9028075A JP 2807597 A JP2807597 A JP 2807597A JP H1028299 A JPH1028299 A JP H1028299A
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cylinder
sound
enclosure
acoustic
transmission line
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JP9028075A
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Yang Yi-Fu
イ−フ・ヤン
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YI FU YANG
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YI FU YANG
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    • H04R1/20Arrangements for obtaining desired frequency or directional characteristics
    • H04R1/22Arrangements for obtaining desired frequency or directional characteristics for obtaining desired frequency characteristic only 
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    • H04R1/2853Enclosures comprising vibrating or resonating arrangements using an acoustic labyrinth or a transmission line
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R3/00Circuits for transducers, loudspeakers or microphones
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  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 再生音からくぼみ共鳴を除去する装置、及び
方法を提供することにより、その音響再生の形態を改良
すること。 【解決手段】 同心状の円筒状構造体を有する音響伝送
線スピーカの囲い物10は、後方に進む音波18とそれ
を取り巻く空気質量体とを音響的に結合させる。円筒状
構造体の固有の剛性、又はその大きい曲げ抵抗力が、嵩
が大きく且つ全体的に大形の囲い物とすることなく、極
めて薄い肉厚のシリンダを使用することを可能にする。
また、リスニングルームに対して同調可能である音響増
幅器が音響信号の極めて狭小な低周波数帯域を除去す
る。リスニングルームのくぼみ共鳴は、そのリスニング
ルーム内のピーク音エネルギを検出しつつ、周波数が変
化する音波をリスニングルーム内に放射することにより
測定される。フィルタは、リスニングルームのくぼみ共
鳴に関係する周波数を音響信号から除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、全体として、音再
生装置、より具体的には、伝送線の音響継手を有するス
ピーカの囲い物、及び特定の聴取環境に同調させた音響
再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】音響再生システムは、より良質な音の再
生のための技術開発が続けられている。固有の非直線
性、即ち、音波の波長を関数とする音エネルギの変化
は、研究開発を通じて改良が加えられている。音響の録
音から、音響の再生まで、再生システムの品質が著しく
改良されることは、識別力を持った聴取者にとって有益
なことである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】残念なことに、殆どの
音響再生システムにとって、特に、低周波数、又はバス
波長において、歪み及び周波数応答性の点で課題が残っ
ている。極めて高度に進歩した音響再生システムでも直
線状の音を忠実に再生する際に極めて低周波数について
問題がある。
【0004】極めて良質な音楽の音波は、リスニングル
ームに音響的に結合されたラウドスピーカのダイアフラ
ムから発生し、また、これに対応する逆相の音波がスピ
ーカのダイアフラムの後部から発生される。この後方に
進む音波は、最終的に、その周囲の空気質量体に結合さ
れたとき、前方に進む音波によりリスニングルーム内で
発生された音(その他の点では良質の音)に非直線性を
もたらす。解決策は開発されているが、費用の点で必ず
しも音質を改良するものではない。
【0005】従来のコーン型ダイアフラムスピーカは、
リスニングルーム内で音波を発生させるとき、スピーカ
の囲い物から空気を前方に押し出す。スピーカのダイア
フラムの前方及び後方から発生される音波は、相補的で
ある、即ち、180°の位相関係にある。従って、一般
的なリスニングルーム内で前方に進む音と後方に進む音
とが結合して、音波の干渉及び打ち消しのため、音の再
生に非直線性が生じる可能性がある。理想的には、かか
る後方に進む音波は別個のリスニングルームチャンバに
結合して、これにより、音波の干渉及び打ち消しを回避
するようにする。例えば、スピーカダイアフラムを壁の
内部に取り付けて、前方に進む音波が第一のリスニング
ルームに進み、また、後方に進む音波が第二のリスニン
グルームに進むようにすることができる。残念なこと
に、壁に取り付ける型式の精密なスピーカシステムは、
殆どの聴取者にとって実用的ではない。
【0006】リスニングルーム内で再生音を伝達する従
来の機構は、一つの囲い物に入れたスピーカである。こ
のスピーカダイアフラムは、その正面がリスニングルー
ムに直接、結合し、その背面がその囲い物の内部に結合
する。残念なことに、良質の音の再生のためには、後方
に進む音波を囲い物から排気し、又は放出させなければ
ならない。即ち、後方に進む音波は、最終的に囲い物か
ら外に出なければならない。この後方に進む音波は、囲
い物以外から外に出たならば、前方に進む音波に関して
干渉したり、音波を打ち消すことが殆どなく、又は皆無
であることが好ましい。
【0007】音響伝送線スピーカは、後方に進む音波を
囲い物の内部で制御する。一般に、伝送線スピーカの囲
い物は、所定の長さ及び断面積の伝送線、又はチャンバ
に沿ってスピーカダイアフラムの背面からリスニングル
ームまで音響継手を提供する。音響伝送線の長さは、所
定の音周波数、例えば、スピーカの共鳴のような波長の
関数である。この断面積は、音源の有効表面積、例え
ば、スピーカダイアフラムの有効表面積に対応する。
【0008】各種の音響伝送線スピーカが公知であり且
つ市販されている。残念なことに、殆どの音響伝送線ス
ピーカにて必要とされるチャンバの長さが相当であるた
め、即ち、極めて低い周波長の音波を制御することを目
的とするチャンバの場合、音響伝送線スピーカは、大形
で嵩のある構造体となっている。この音響伝送線は、全
体として箱状の形状にて必要とされる長さを設定し得る
ように囲い物内で迷路状に「折り重ね」、又は経路を設
定することができる。囲い物内のパネル(典型的に木製
である)は、その長さに沿って適正な断面積を有する必
要な音響伝送線又はチャンバを形成する。音響伝送線内
における音圧に対応してパネルが変形するのを防止する
ため、かかるパネルは、音波の圧力に対して剛性さを保
つのに十分な構造体的強度、即ち厚さを有しなければな
らない。スピーカの囲い物内の折り重ねた迷路として音
響伝送線を形成するように厚いパネルを組み合わせる結
果、全体として大形で嵩のあるスピーカの囲い物とな
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、適当な
長さ及び断面の音響伝送線を有するが、大容積で大形の
スピーカの囲い物構造体を必要としない伝送線スピーカ
の囲い物を提供することにより、この伝送線スピーカの
囲い物の形態を改良することである。
【0010】その周囲の壁、床、及び天井により設定さ
れた残響音波は、リスニングルーム内のその他の音波に
対する干渉を生じさせる。この干渉は、ラウドスピーカ
にて付与される音(その他の点では良質な音)に非直線
性を生じさせる。リスニングルーム内の音吸収性材料及
び精密な同調方法は、かかる非直線性を最小にしようと
試みるが、かかる方法及び装置は、必要とされる費用の
額に比例して音質を必ずしも向上させるとは限らない。
【0011】リスニングルーム内におけるくぼみ共鳴
は、良質の音の発生を劣化させる残響の大きな発生源と
なる。リスニングルームにおけるくぼみ共鳴は、所定の
基本周波数、及び関係する調和周波数にて作用する。典
型的なリスニングルームの寸法範囲に亙って、この基本
共鳴周波数は、可聴の周波数帯域に属する。くぼみ共鳴
のため、基本周波数における音エネルギは、その他の音
の周波数の場合のように、放散しない。基本周波数及び
調和周波数にて発生した音圧は、蓄積する傾向がある。
聴取者は、共鳴周波数及び調和周波数にて比較的大きい
音を認識する。換言すれば、音圧は、所定のリスニング
ルームにて基本的周波数及び調和周波数にて過剰に蓄積
し、識別力のある聴取者にとっては、線形の音の再生か
ら逸脱した不快なものに感じられる。
【0012】残念なことに、所定のリスニングルームに
対するくぼみ共鳴は、空気の密度、ルームの調度品、又
は気圧状態を関数として変化する。所定のリスニングル
ームにおける狭小帯域のくぼみ共鳴を予測することは、
不可能となっている。くぼみ共鳴は、あるリスニングル
ームにおいては、1ヘルツ(Hz)の如く狭小幅とな
る。
【0013】従って、くぼみ共鳴を予測し且つかかる狭
小幅の基本周波数帯域をフィルタしようとする試みは、
その基本周波数及び調和的共鳴周波数が狭小幅で且つ予
測不能な特性であるため、失敗している。
【0014】本発明の目的は、再生音からくぼみ共鳴を
除去する装置、及び方法を提供することにより、その音
響再生の形態を改良することである。
【0015】本発明の一つの実施の形態による音響伝送
線スピーカの囲い物は、前方向及び後方向を画成するス
ピーカドライバの取り付け部を有している。第一のシリ
ンダがスピーカ取り付け部分に関して配置され、後方に
進む音波を第一の端部にて受け取り、第二の端部にて後
方に進む音波を放出する。第一のシリンダと同心状で且
つ第一のシリンダよりも相対的に大きい第二のシリンダ
がこの第一のシリンダを取り巻いている。この第二のシ
リンダの第二の端部に取り付けられたキャップが第一の
シリンダから後方に進む音波を第一のシリンダ及び第二
のシリンダ間のスペース内に向ける。
【0016】追加のシリンダを同心状の関係を追加する
ことができる。シリンダの各々の半径は、それ自体と次
の内側のシリンダとの間に音響スペースを形成して、こ
のスペースは、中央シリンダの断面積と等しい断面積を
有している(この音響伝送線スピーカの所望の断面積で
ある)。シリンダの長さは、所望の伝送線の長さを設定
し得るように変更する。
【0017】より一般的には、本発明による伝送線スピ
ーカの囲い物は、同心状に配置された複数のスリーブを
有している。これらスリーブの中央のものは、所定の断
面積を有する関係した音響スペースを画成する。残りの
スリーブの各々は、それ自体と次の小さいスリーブとの
間に関係した音響スペースを画成する。これらの音響ス
ペースの各々は、上記の所定の断面積に断面積が等し
い。キャップが交互のスリーブの縁部を音響スペースを
介して結合して、囲い物の内部に音響伝送線を設定す
る。
【0018】本発明の別の形態によれば、音響再生装置
のリスニングルームの同調構成要素が、音響信号を受け
取って且つフィルタした音響信号を提供する。この同調
構成要素は、リスニングルームに適用可能である可変周
波数の音源(周波数インジゲータを有する)を備えてい
る。音入力変換器がリスニングルーム内の音エネルギを
測定し且つ表示する。フィルタが音響信号を受け取り且
つフィルタした音響信号を提供する。該フィルタは、周
波数インジゲータに関してフィルタされ且つ較正された
周波数帯域を指令する少なくとも一つの制御部分を備え
ている。ある範囲の周波数(リスニングルームのくぼみ
共鳴周波数を含む)を放射することにより、音エネルギ
のピーク値がフィルタに対する制御値として適用される
くぼみ共鳴周波数を表示する。
【0019】本発明によるリスニングルームに対する音
響システムの同調方法は、リスニングルームのくぼみ共
鳴周波数を検出し、次に、フィルタをその検出された共
鳴周波数に調節し、共鳴周波数にて音響信号をフィルタ
することにより開始される。その後、この方法は、その
フィルタされた音響信号をそのリスニングルーム内の音
変換器に適用する。
【0020】本発明の主題は、本明細書の特許請求の範
囲に具体的に且つ明確に記載されている、しかしなが
ら、本発明の構成及び作用方法は共に、その更なる有利
な点及び目的と共に、同様の参照符号が同様の構成要素
を表示する添付図面に関する以下の詳細な説明を参照す
ることにより、最も良く理解することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明をより良く理解し且つ本発
明を実施する方法を理解するため、一例として、以下に
添付図面に関して説明する。
【0022】図1には、3つのシリンダ音響伝送線スピ
ーカの囲い物10の概略図が示してある。該囲い物10
は、頂部壁14と、側壁26と、底部の開口部27とを
外側に提供する。スピーカドライバ12が頂部壁14に
取り付けられている。該ドライバ12は、前方への音波
16、即ち、囲い物10に関して外側で且つ上方の音波
と、後方への音波18とを放出する。後方への音波18
は囲い物10内を進んで、最終的に、底部開口部27か
ら外に出る。中央シリンダ20は、囲い物10の中心軸
線22に関して同心状に静止している。中央シリンダ2
0の上端部20aは、囲い物10の側壁26まで半径方
向外方に伸長するフランジ24として開放する。後方へ
の音波18は、フランジ24の上面24aを介して端部
20aを通じて中央シリンダ20内のスペース21に入
る。中央シリンダ20の下端部20bは、開いたままで
ある。
【0023】中央シリンダ20よりも大きい半径の第二
のシリンダ30は、中心軸線22に対して同心状に位置
している。このように、中央シリンダ20は、第二のシ
リンダ30内に略位置し且つ該第二のシリンダ30に対
して同心状である。上端部20a及びフランジ24は、
第二のシリンダ30の上端部30aを越えて且つドライ
バ12に向けて伸長する。シリンダ30の上端部30a
の円周は開いたままである。キャップ32が第二のシリ
ンダ30の下端部30bを覆うが、中央シリンダ20の
開いた下端部20bから所定の距離の位置にある。後方
への音波18がシリンダ20のスペース21内を下方に
進んで、下端部20aから外に出ると、音波18は、最
終的に、キャップ32の内面32aに合流する。キャッ
プ32は、内側シリンダ20の内部から第二のシリンダ
30のスペース31まで音波18を向ける。特に、キャ
ップ32は、内側シリンダ20と外側シリンダ30との
間のスペース31内に且つ該スペースに沿って上方に音
波18を向ける。図1に図示するように、内面32a
は、凸状の中央部分と、凹状の円周部分とを備えてい
る。かかる輪郭は、中央シリンダ20から第二のシリン
ダ30内までの音波18に対する所望の案内経路に従っ
て算術的に再設定することができる。更に、スペース2
1からスペース31まで移行するとき、所望の断面積を
保ち得るよう、キャップ32はシリンダ30の端部20
bから適宜に隔てた位置に配置しなければならない。
【0024】次に、音波18は、スペース31内でシリ
ンダ30の円周に沿って上方に進み、最終的に、シリン
ダ30の上端部30aに達する。外側壁26は、軸線2
2に対して同心状のシリンダとして形成することができ
る。本明細書に記載した特別な実施の形態において、採
用される外側構造体は、シリンダではなくて、第二のシ
リンダ30の外側と側壁26との間にスペース29を提
供する。中央シリンダ20及び第二のシリンダ30の組
立体は、囲い物10内で同心状に静止する、即ち、囲い
物10の側壁26内で中心決めされる。本明細書に記載
した特別な実施の形態において、側壁26は、以下によ
り詳細に説明するように、「略方形」の形状の断面を画
成する。
【0025】何れの場合でも、側壁26は、第二のシリ
ンダ30の外面と側壁26の内面との間にスペース29
を画成する。スペース29は、囲い物10の底部開口部
27を介してリスニングルームに開放している。音波1
8が第二のシリンダ30の上端部30aを越えて進む
と、音波18はフランジ24の下面24bに当たる。該
下面24bは、その音波18を側壁26の内面に沿って
下方に方向変更する、即ち、第二のシリンダ30と側壁
26との間のスペース29内に向ける。音波18は、最
終的に、囲い物10の底部開口部27から外に出る。脚
部40は、側壁26に結合して、底部開口部27と床4
2(囲い物10がその上に着座する)との間に隙間を提
供する。
【0026】図2には、囲い物10内のスペース21、
31、29の断面図が示してあり、均一な音響伝送線の
断面積を提供する。スペース21の断面は円形であり、
スピーカドライバ12の有効な変位面積に等しい。スペ
ース31の断面積、即ち、シリンダ20とシリンダ30
と間の断面積は環状であり、スペース21の断面積に等
しい。スペース29は、スペース21、31の断面積に
等しい断面積を有する。スペース29の環状の断面積
は、側壁26を形成するとき、シリンダの一部を使用す
るために形成され、本発明のこの特別な実施の形態は、
「略方形」の形状の構造体を採用する。
【0027】図3には、側壁26により提供される「略
方形」の形状の詳細を示す、図2の線2−2に沿った囲
い物10の構造体の概略図が図示されている。図3にお
いて、外壁26に対する「略方形」の断面形状は、シリ
ンダ60により開始される。シリンダ60は、4つの部
分62(各部分が中心軸線22に対して平行である)を
採用することで「略方形」に形成される。これにより、
各部分は、シリンダ60の残りの隣接部分63に形成さ
れた平坦なパネル壁64を画成する。各平坦なパネル壁
64の内面において、十分な曲げ抵抗力を有する湾曲板
66が取り付けられる。このようにして、該湾曲板66
は、壁64(さもなければ平坦な壁)に対する十分な曲
げ抵抗力を導入する。図3にも図示するように、湾曲板
66は、支持点70にてシリンダ30の外側に取り付け
られて、シリンダ20、30の組立体を支持し易くす
る。更に、支持アーム72は、シリンダ20の外面及び
シリンダ30の内面を結合して、構造体的支持及び剛性
を更に促進する。
【0028】このように囲い物10は、後方への音波1
8を囲い物10の外側の空気チャンバに結合する音響伝
送線を提供する。次式は、音波の長さ(λ)の関数とし
て音響伝送線の長さ(L)を計算する。
【0029】L=λ/4 囲い物10に対する音響伝送線の必要な最小長さは、ス
ピーカドライバ12より再生すべき音響音の最低周波数
にて計算する必要がある。例えば、30Hzの音波18
まで応答性を円滑に延長するためには、伝送線の最小長
さL=2.886m又は112.8インチとする。理解
され得るように囲い物10の多数の同心状シリンダから
成る構造体は、幾つかの円筒状構造体の長さを変えるだ
けで音響伝送線の長さを簡単に変更することができる。
【0030】音響伝送線は、長さに加えて、その内部で
伝達される音波に等しい断面積、即ち、スピーカドライ
バ12の断面積に略等しい断面積をその経路の各部分に
沿って提供しなければならない。スピーカドライバの製
造メーカは、典型的に、1つの仕様として、所定のスピ
ーカドライバにより提供される有効変位面積を特定して
いる。かかる円筒状構造体の半径を適正に選択すること
により、音響伝送線の全長に沿って均一な断面積が得ら
れる。
【0031】中央シリンダ20の内部の断面積は、スピ
ーカドライバ12の変位面積(本明細書にてA1で表
示)に等しい。中心軸線22に関する中央シリンダ20
の内面の半径は次式で計算する。
【0032】√(A1/π) 中央シリンダ20の肉厚、即ち、中央軸線22に関する
内面と外面との差は、使用される材料及び所望の大きい
曲げ抵抗力を考慮に入れる。かかる厚さは、製造設計基
準及びコストにより異なるが、本発明の下、中央シリン
ダ20のような円筒体により提供される固有の曲げ抵抗
力が大きいため、全体に最小である。より具体的には、
本発明の下、多数の同心状のシリンダから成る伝送線ス
ピーカの囲い物に使用されるシリンダ構造体の曲げ抵抗
力が大きいため、極めて薄い肉厚のシリンダとすること
が可能である。
【0033】ウーハスピーカの直径は、152.4乃至
50.8mm(6乃至12インチ)の範囲にある。かか
るスピーカの場合、シリンダ20、30の肉厚は、アル
ミニウム材料製にて0.5乃至1.5mmの薄い厚さと
することができる。かかる構造体は、極めて薄いもの
の、その内部の音圧の衝撃力により生ずる振動に起因す
る変形に抵抗するのに十分な強さである。同様の結果、
即ち、極めて薄い肉厚は、プラスチック材料を使用する
ことにより得ることができる。
【0034】多数の同心状のシリンダから成る音響伝送
線を形成するとき、アルミニウム及びプラスチックを使
用することは、木のような代替的で且つ従来の材料を使
用するときに比べて製造が簡略化する。更に、アルミニ
ウム及びプラスチック材料は、本発明の環境的及び生態
的に都合のよい特徴としてリサイクル可能である。例え
ば、アルミニウム製シリンダは、木製パネルで形成した
ダクトと比較することができる。内径300mmで肉厚
0.5mmの場合、アルミニウム製シリンダは、その内
部の2つの雰囲気圧力に応答して約0.14mm半径方
向に変形する。同一の内部断面、例えば、266mm
の内部面積を有する木製パネルで形成されたダクトは、
その内部の2つの雰囲気圧力に応答して0.18mmの
変位に耐え得るよう略12mmの肉厚を必要とする。こ
のため、空気圧に応答する変形に対する略等しい抵抗力
を得るためには、円筒状構造体は、著しく薄い肉厚でよ
い。即ち、木製パネルで形成されたダクトは、アルミニ
ウム製シリンダの厚さよりも約24倍厚い肉厚となる。
【0035】シリンダ20の外側半径、即ち、内側半径
プラスシリンダ20の肉厚寸法は、R1で表示し、第二
のシリンダ30の内側半径は、次のように計算すること
ができる。
【0036】√{(R1+A1)/π} 第二のシリンダ30の肉厚は、使用される材料を考慮に
入れて所望の曲げ抵抗力を設定する。第二のシリンダ3
0の外側半径は、R2で表示し、次の同心状シリンダの
内側半径は、次のように計算することができる。
【0037】√{(R2+A1)/π} その間のスペースにてスピーカドライバ12の有効表面
積に等しい断面積を保つため、任意の数の追加のシリン
ダには、その前のシリンダの外側半径に関して適当な内
側半径が付与される。シリンダの適正な数及びシリンダ
の長さは、スピーカの囲い物内部の音響伝送線の所望の
長さを設定する。
【0038】1つのシリンダから隣のシリンダまで音波
を導入するためにキャップ32及びフランジ24を使用
することは、所望の断面積を保つものでなければならな
い。従って、かかる構造体、例えば、キャップ32及び
フランジ24の特定の寸法及び形状は、音波18に付与
される移動経路にてかかる断面積を保ち得るように設計
することができる。
【0039】図4には、音響伝送線スピーカの囲い物1
00を形成し得るように相互に接続された同心状シリン
ダを含む本発明の第二の実施の形態が概略図で図示され
ている。図4において、囲い物100は、脚部140に
より床142から隔てた関係に支持された底部114を
備えている。該底部114は、スピーカドライバ112
に対する取り付け箇所として機能する。前方に進む音波
116は、スピーカドライバ112から放出されて、底
部114と床140との間を進む。囲い物100は、頂
部の中央開口部127を有する。スピーカドライバ11
2は、後方に進む音波118を発生する。この音波11
8は、囲い物100内を進み、最終的に、囲い物100
の頂部の中央開口部127から外に出る、即ち、外側シ
リンダから開口部127を画成する中央シリンダに向け
て進む。
【0040】中央シリンダ120は、スピーカドライバ
112の真上にて静止し、その上端にて頂部の中央開口
部127を画成する。シリンダ120に比してより大き
い半径の第二のシリンダ122は、シリンダ120に関
して同心状に静止する。シリンダ122よりも大きい半
径の第三のシリンダ124は、シリンダ120、122
に関して同心状に静止している。シリンダ124に比し
てより大きい半径の第四のシリンダ126がシリンダ1
20、122、124に関して同心状に静止する。シリ
ンダ126よりも大きい半径の外側壁シリンダ128
は、シリンダ126、124、122、120に関して
同心状に静止している。外側壁シリンダ128は、底部
114と直接、結合され且つその下方縁部が該底部11
4により直接、支持されている。同心状シリンダ12
0、122、124、126、128の組立体は、相互
支持要素130(図5に最も良く図示)により固定関係
に保たれている。
【0041】シリンダ120の内部は、スペース121
を画成する。シリンダ120の外側のシリンダ122の
内部は、スペース123を画成する。シリンダ122の
外側のシリンダ124の内部は、スペース125を画成
する。シリンダ126の外側のシリンダ128の内部
は、スペース129を画成する。これらのシリンダ12
0、124、128は、シリンダ122、126の上方
に伸長している。
【0042】環状キャップ150は、シリンダ126、
128の上端縁を跨ぐ。同様に、環状キャップ152
は、シリンダ120、124の上端縁を跨ぐ。以下によ
り詳細に説明するように、該キャップ150は、スペー
ス127からスペース129まで音波118を向ける。
同様に、該キャップ152は、スペース125からスペ
ース123まで音波118を向ける。凸状の中央部分及
び凹状の円周部分を含むキャップ154は、シリンダ1
22の下端を閉じる。キャップ154の内面の凹状−凸
状の外形は、スペース123からスペース121まで音
波118を向ける。理解され得るように、該キャップ1
54は、シリンダ120から十分な距離を離間されて、
音波118の進行路に対して所望の断面を保つようにし
なければならない。環状キャップ156は、シリンダ1
26、122の底端縁を跨ぎ、これにより、スペース1
27からスペース125まで音波118を向ける。
【0043】作用について説明すると、音波118は、
キャップ154、156により妨害されて、底部114
に沿って外方にスペース129に進み、また、シリンダ
126の円周に沿って上方に進む。音波118が、シリ
ンダ126の頂部に達すると、キャップ150は、音波
118を下方にスペース127内に案内する。次に、音
波118は、キャップ156に当たる迄、シリンダ12
6の円周に沿って下方に進む。キャップ156は、音波
118をスペース125内に再方向決めし、音波118
は、シリンダ124の円周に沿って上方に進む。最終的
に、音波118は、上方に進み、キャップ152に達す
る。このキャップは、音波118をスペース123まで
上方に再方向決めする。次に、音波118は、キャップ
154に当たる迄、シリンダ122の円周に沿って下方
に進む。このキャップは、音波118をシリンダ120
のスペース121内に向ける。次に、音波118は、上
方に進み、頂部の中央開口部127にて囲い物100か
ら外に出る。
【0044】上述したように、キャップ150、15
2、154、156に関する間隔と組み合わせて、シリ
ンダ120、122、124、126、128の全長の
寸法を操作することにより、囲い物150内に設けられ
た伝送線の長さを調節して、特定の波長の長さに適合さ
せることができる。キャップ150、152、154、
156と関係するシリンダ120、122、124、1
28との間の相対的な間隔は、囲い物100により提供
される音響伝送線に沿って保つべき所望の断面積を考慮
しなければならない。また、シリンダ120、122、
124、126、128の相対的寸法、即ち、半径は、
スペース121、123、125、127、129に対
する等しい大きさの断面積を保ち得るように上述のよう
に計算する。
【0045】図6には、図1乃至図3の実施の形態によ
るスピーカの囲い物の構造体がより詳細に図示されてい
る。図6には、スピーカの囲い物10′は、図3の断面
と同様の断面にて図示されている。囲い物10′は、8
インチスピーカ(図6に図示せず)を受け入れる。囲い
物10′は、最初に記載した「略方形」の形状をしてい
る。図6の図面の縦及び横寸法は共に、280mmであ
る。この囲い物10′の高さは、選択した伝送線の長さ
(周囲の空気質量体に関係付けた特定の波長の長さ関
数)により決まる。上述の「略方形」の断面積を有する
外側壁26は、厚さが1.5mmである。内壁構造体、
即ち、シリンダ20及びシリンダ30は、厚さが僅かに
0.5mmである。シリンダ20は、半径が87.50
mmであり、シリンダ30は、半径が125.00mm
である。側壁26の「略方形」に対する基礎を形成する
シリンダ60は、半径が165.00mmである。湾曲
板66は、厚さが1.5mmであり、その湾曲部分を貫
通して、51.39°の円弧150に沿って半径11
6.00mmにて伸長している。囲い物10の丸味を付
けたコーナ部分、即ち、シリンダ60の残りの部分は、
26.09°の円弧152に亙って伸長している。
【0046】また、囲い物10′は、等間隔にて配置し
た4つの位置にて半径方向外方向に伸長する支持アーム
72を備えている。より具体的には、これらの支持アー
ム72aは、シリンダ20とシリンダ30とを結合する
一方、支持アーム72bは、シリンダ30と側壁26の
丸味を付けたコーナ部分の一つとを結合する。同様に、
支持アーム72c、72dは、囲い物10′の次の丸味
を付けたコーナ部分に向けて外方向に伸長し、支持アー
ム72cがシリンダ20とシリンダ30とを結合し、支
持アーム72dがシリンダ30と側壁26とを結合す
る。支持アーム72e、72fは、同様に、囲い物1
0′の丸味を付けたコーナ部分の第三のコーナ部分に関
して同様の位置に配置されている。最後に、支持アーム
72g、72hは、同様の方法にて、囲い物10の丸味
を付けたコーナ部分の最後の一つまで半径方向外方向に
伸長している。
【0047】このように、改良に係る音響伝送線スピー
カの囲い物について記載し且つ図示した。本発明のスピ
ーカの囲い物は、円筒状の構造体の固有の剛性及び大き
い曲げ抵抗力を利用して、その間の同心状の関係によ
り、所定の長さ及び断面積の音響伝送線を形成するもの
である。この多数の同心状シリンダから成る構造体は、
簡単なデザインを可能にし、所望の長さ及び断面積を実
現する。この構造体は、スピーカドライバの位置、必要
とされるシリンダの数、又は音を放出する方向を何等、
制限しない。本発明は、リサイクル可能な材料を使用し
て、軽量で且つスペースを節約するスピーカの囲い物を
提供するものである。後方に進む音波の動きは、外側の
シリンダから中央のシリンダに向けて、又は、中央のシ
リンダから外側のシリンダに向かうようにすることがで
きる。
【0048】本明細書では、シリンダとして図示した
が、その他のスリーブ状の構造体も固有の大きい曲げ抵
抗力を有しており、より理想的なスリーブ構造体、即
ち、シリンダ状のスリーブに代えて、これら他の構造の
スリーブを使用することが可能である。例えば、図1の
実施の形態による外壁126は、「略方形」の断面形状
を有するスリーブ構造体を形成する。
【0049】図示したスピーカの囲い物は、極めて平滑
な低周波数の音波を発生させることができる。従来のス
ピーカは、典型的に、かかる平滑な低周波数の音波を再
生することはできない。従って、かかる多数の同心状の
シリンダから成るスピーカの囲い物を使用することは、
新たな範囲の音再生を可能にするものである、即ち、極
めて平滑な低バスの周波数を発生させることができる。
かかる平滑な低周波数の音波を発生させることは、識別
力のある聴取者にとって望ましい特徴ではあるが、その
極めて平滑な低周波数の音波は、リスニングルーム内に
て共鳴効果を発生させる。換言すれば、本明細書に記載
したスピーカの囲い物は、典型的なリスニングルーム内
にてくぼみ共鳴を発生させるのに十分に低い周波数の音
波を忠実に再生する。
【0050】図7には、所定のリスニングルーム、又は
空洞212内に配置された音響再生システム210がブ
ロック図で図示されている。理解され得るように、リス
ニングルーム、又は空洞212は、基本周波数及び関係
する調和周波数を含む所定のくぼみ周波数を有してい
る。この音響再生システム210は、バッファ増幅器2
18に対する右側音響チャネル216a及び左側音響チ
ャネル216bを提供する音響源214を有する。バッ
ファ増幅器218は、音響チャネル216を増幅し、本
明細において、フィルタ220a、220b、220c
として個々に示した可変周波数ノッチフィルタ220の
一連の組み合わせ体に対するチャネル216を提供す
る。例えば、これらのノッチフィルタ220は、その各
々が狭小な周波数帯域、及び高いリジエクション比率を
有する可変、又は同調可能なノッチフィルタである。例
えば、フィルタ220の各々は、約30Hzにて1乃至
1.5Hzの幅の「ノッチ」又はフィルタ帯域を提供す
る。フィルタ220の各々は、極めて狭小な周波数帯域
に同調可能である可変のノッチフィルタになり得るよう
に同期化された3つの可変抵抗器を有している。
【0051】ノッチフィルタ220の各々は、チャネル
216a、216bを受け取り、そのチャネル内の極め
て狭小で且つ低周波数の波長をフィルタして、後続の次
の構成要素に対する出力チャネル216a、216bと
して提供する。ノッチフィルタ220aは、バッファ増
幅器218からチャネル216a、216bを受け取
り、これらのチャネル216a、216bをノッチフィ
ルタ220bに伝える。ノッチフィルタ220bは、チ
ャネル216a、216bをノッチフィルタ220cに
伝え、ノッチフィルタ220cは、チャネル216a、
216bを等化フィルタ230に伝える。ノッチフィル
タ220a乃至220cの各々は、チャネル216a及
び216bからフィルタされた波長を特定する、対応し
た制御部分222a乃至222cを有している。
【0052】等化フィルタ230は、相対的に広い複数
の周波数帯域にて改変可能である従来の等化フィルタで
ある。この等化フィルタ230は、チャネル216a、
216bを出力ドライバ232に送る。出力ドライバ2
32は、図7に概略図で図示したスピーカの囲い物10
aに対するチャネル216aを提供し、同様に概略図で
図示したスピーカの囲い物10bに対するチャネル21
6bを提供する。これらの囲い物10a、10bは、上
述した多数の同心状のシリンダから成る音響伝送線スピ
ーカの囲い物に対応する。これらのスピーカの囲い物1
0a、10bの各々は、空洞212内にてそれぞれ音波
240a、240bを発生させるスピーカを備えてい
る。上述したように、スピーカの囲い物10a、10b
は、空洞212内にて共鳴効果を発生させるのに十分に
低い、極めて低周波数の音波を忠実に再生する。出力ド
ライバ232は、例えば、トーン、バランス、及び音量
といった従来の音響的制御の特徴に従った、複数の制御
部分232aを含む。
【0053】音波240は、空洞212に入り、音響源
214に従って所望の音を提供する。しかしながら、空
洞212のくぼみ共鳴のため、音波240の特定の部分
が蓄積して、音響源214の所期の再生音よりも比較的
大きい音量として認識される。特に、特定の極めて低周
波数の音波は、空洞212内に蓄積する傾向となる。
【0054】このため、音響再生システム210は、全
体として、従来の音響再生システムと同様の方法にて作
動するが、極めて狭小な一連の周波数帯域のノッチフィ
ルタを有しており、このため、チャネル216a、21
6b内で選択された狭小帯域は、制御部分222を操作
することにより解消される。
【0055】本発明によれば、音響再生システム210
は、出力ドライバ232に対して正弦波入力252を提
供する20Hz乃至20kHzの正弦波の信号発生器2
50を更に備えている。この信号発生器250は、信号
252の周波数を特定する制御部分250aを備えてい
る。信号発生器250に結合された周波数ディスプレイ
254は、信号252の周波数を視覚的に表示する。こ
のため、この制御部分250aを操作することにより、
音響再生システム250のユーザは、所定の周波数の音
波240を空洞212内に放射する。
【0056】音響再生システム210は、増幅器262
に結合した変換器又はマイクロフォン260を更に備え
ている。増幅器262は、音エネルギディスプレイ26
4を駆動する。制御システム250aを操作しつつ、音
エネルギディスプレイ264を監視することにより、ユ
ーザは、空洞212のくぼみ共鳴を測定する。より具体
的には、ユーザが制御システム250aを動かすと、音
波240の周波数帯域が空洞212内に現れる。空洞2
12の基本周波数と一致する周波数が空洞212に入る
と、リスニングルーム212内には、比較的大きい音エ
ネルギが存在する。従って、かかる基本周波数におい
て、音エネルギのディスプレイ264は、最大値とな
る。このようにして、音響再生システム210のユーザ
は、リスニングルーム212に対する現在の基本的なく
ぼみ共鳴を判断することができる。
【0057】この基本周波数にて音波240を発生させ
得るように制御部分250aを調節したとき、ユーザ
は、周波数ディスプレイ254を観察する。次に、該周
波数ディスプレイ254は、空洞212に対する基本周
波数を表現する。次に、ユーザは、ノッチフィルタ22
0の一つを調節する、即ち、周波数ディスプレイ254
の表示に対応するように制御部分222を調節する。理
解し得るように、制御部分250及び制御部分222に
設けられた較正装置は、制御部分250aの設定値に基
づいてユーザが制御部分222の設定値を適合させ得る
ような方法にて調和させることが可能である。これと代
替的に、制御部分222は、周波数ディスプレイ254
に表示された情報に関して較正するようにしてもよい。
その何れの場合でも、ノッチフィルタ220の一つは、
空洞212内に放射された正弦波周波数に基づいて所定
の周波数帯域の設定値に調節されて、比較的大きい音エ
ネルギをその内部に発生させる。このようにして、ユー
ザは、音響源214から生ずる狭小帯域の周波数を解消
することができる。
【0058】更なる周波数帯域、即ち、調和周波数は、
再生音に望ましくない非直線性をもたらす。かかる調和
周波数は、制御部分250aを更に操作し且つ音エネル
ギディスプレイ264を観察することにより、検出する
ことも可能である。ユーザが追加的なピーク周波数、即
ち、音エネルギディスプレイ264に表示されたピーク
値を観察したならば、幾つかのノッチフィルタ220を
使用して、対応する狭小の周波数帯域をフィルタするこ
とができる。理解され得るように、本発明の所定の実施
の形態において、ノッチフィルタ220は3つではなく
て、より多く、又はより少くな数にて使用することが可
能である。
【0059】周波数の抑制、即ち、ノッチフィルタ22
0によりフィルタすることは、典型的に、250Hz以
下にて行われる。250Hz以上の周波数のとき、残響
する干渉帯域は、遥かに幅が広く、かかる任意の幅の広
い帯域の干渉周波数を平滑にするために等化フィルタ2
30を使用することができる。しかしながら、従来の等
化フィルタは、くぼみ共鳴に関係する周波数帯域が極め
て狭いため、くぼみ共鳴を適正に解消することができな
い。
【0060】図8には、本発明の第二の実施の形態が図
示されており、デジタル装置310は、所定の空洞31
2のくぼみ共鳴に対するより自動的な同調方法を提供す
る。図8において、デジタル音響源314は、右側チャ
ネル及び左側チャネルを含む、デジタル音響信号316
をデジタル信号調整ブロック318に提供する。このデ
ジタル信号調整ブロック318は、可変パラメータのデ
ジタルフィルタ320を駆動する。理解され得るよう
に、このデジタルフィルタは、選択した一つ又は二つ以
上の周波数フィルタ機能を実現し得るように適用された
パラメータに対応する。デジタルフィルタ320の出力
は、デジタル・アナログ変換器及びドライバ332を駆
動する。ドライバ132は、符号316aで示した信号
116の増幅アナログ変換を行い、その信号を出力変換
器340に送る、即ち、上述したような多数の同心状シ
リンダから成るスピーカの囲い物(信号316aの右側
チャネル及び左側チャネルを受け取る)に送る。
【0061】上述したように、音響再生システム310
は、従来のデジタル音響再生の方法にて略、作用する
が、デジタル信号調整ブロック318とドライバ332
との間にて可変パラメータのデジタルフィルタ320を
直列に内蔵している。
【0062】パラメータを設定し且つ制御するブロック
350は、デジタルフィルタ320の作用を指令する。
パラメータの設定・制御ブロック350は、周波数信号
352と、音レベル信号354とを受け取る。周波数信
号352は、正弦波発生器356から発生して、周波数
計数器及び読み取りブロック358を介して到達する。
更に、正弦波発生器356の出力は、選択的な音響源と
してデジタル信号調整ブロック318に付与される。こ
のようにして、音響再生システム310は、空洞312
内にて選択された周波数の音波を放射する。
【0063】入力変換器、即ち、マイクロフォン360
は、空洞312内の音波を監視し且つ増幅器362を駆
動する。該増幅器362は、音レベルブロック364を
駆動する。該音レベルブロック364は、パラメータの
設定・制御ブロック350に対して音エネルギ信号35
4を供給する。該マイクロフォン360は、選択した箇
所、即ち、リスニングルーム312内の好適な聴取点に
配置して、その選択した聴取点にて理想的な聴取状態を
形成することができる。
【0064】音響再生システム310は、最初に、ゆっ
くりと変化する周波数の正弦波信号を空洞312に放射
することにより、所定のくぼみ共鳴に対して、即ち、リ
スニングルーム312の所定の条件に関して作動し始め
る。変換器360は、その音波を受け取り、増幅器36
2を介してその表示値を音レベルブロック364に提供
する。パラメータの設定・制御ブロック350は、リス
ニングルーム312内で検出された音エネルギの大きさ
を表示する信号354を監視し且つ信号354における
ピーク値を検出する。
【0065】パラメータの設定・制御ブロック350
は、周波数信号352における所定の周波数を信号35
4におけるピーク値と関係付けて、これにより、リスニ
ングルーム312におけるくぼみ共鳴を検出する。次
に、パラメータの設定・制御ブロック350は、デジタ
ルフィルタ320内にて検出したリスニングルーム31
2のくぼみ共鳴に対応する周波数パラメータを設定す
る。かかる過程は、リスニングルーム312内で追加的
な音レベルのピーク測定値、及び関係する周波数値を検
出するために繰り返すことが可能である。このようにし
て、デジタルフィルタ320に一つ又は二つ以上の周波
数パラメータが付与されて、空洞312のくぼみ共鳴と
関係付けられた狭小な周波数帯を信号316から除去す
る。
【0066】始動後、音響再生システム310は、通常
の方法でデジタル音響源314を作動させるが、可変の
パラメータデジタルフィルタ320にてリスニングルー
ム312のくぼみ共鳴と関係付けられた、検出した狭小
な周波数帯域を除去する。これにより、音響再生システ
ム310はリスニングルーム312に対する特定のくぼ
み共鳴に同調される。理解され得るように、空洞312
内の条件の変化に従うことにより、かかる同調は、ユー
ザが手動で手操作で行うことができる。
【0067】このように、改良に係る音響再生システム
について、特定のくぼみ共鳴に同調させる機能と共に説
明し且つ図示した。本発明によれば、改良に係るスピー
カの囲い物は、くぼみ共鳴に関係付けられた極めて狭小
な低周波帯域を含む、極めて低く且つ平滑な周波数の音
波を発生させることができる。かかる周波数は、この改
良に係るスピーカの囲い物にて再生する前に、音響信号
から除去される。このようにして、音響信号は、くぼみ
共鳴周波数に対応する周波数にて「予め減衰」されて、
これにより、くぼみ共鳴の関数として、空洞内に音が蓄
積することを解消する。これにより識別力のある聴取者
は、最初に録音するときに意図されたように、より忠実
音、即ち、より直線状の音の再生を楽しむことができ
る。
【0068】理解され得るように、本発明は、説明し且
つ図示した特別な実施の形態にのみ限定されるものでは
なく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲、及び
その均等物から逸脱せずに、その変形例が具体化可能で
あることが理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による多数の同心状シリンダから成る伝
送線スピーカの囲い物の概略図である。
【図2】図1の線2−2に沿った図1の囲い物により提
供される音響伝送線の断面積の図である。
【図3】図1の線2−2に沿った囲い物の断面図であ
る。
【図4】本発明による多数の同心状シリンダから成る伝
送線スピーカの第二の実施の形態の図である。
【図5】図4の線5−5に沿った図4のスピーカの囲い
物の断面図である。
【図6】図1のスピーカの囲い物の更に詳細な構造体の
図である。
【図7】所定のリスニングルームに同調可能な本発明の
第一の実施の形態によるアナログ型音響増幅器の図であ
る。
【図8】所定のリスニングルームに同調可能な本発明の
第二の実施の形態によるデジタル型音響増幅器の図であ
る。
【符号の説明】
10 音響伝送線スピーカの囲い物 12 スピーカ
ドライバ 14 囲い物の頂部壁 16、18 音
波 20 中央シリンダ/内側シリンダ 20a シリン
ダの上端部 21 スペース 24 フランジ 24a フランジの上面 26 囲い物の
側壁 27 囲い物底部の開口部 29 スペース 30 第二のシリンダ/外側シリンダ 30a シリンダの上端部 30b シリンダ
の下端部 31 スペース 32 キャップ 32a キャップの内面 40 脚部 41 床 60 シリンダ 62 シリンダの部分 63 シリンダ隣
接部分 64 パネル壁 66 湾曲板 70 支持点 72 支持アーム
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年2月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 597019621 No.40 Hwan Gone Rd., Yung Kang,Industria l Tainan County,Tai wan

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音響伝送線スピーカの囲い物にして、 前方向及び後方向を画成するスピーカドライバの取り付
    け箇所と、 後方に進む音波を第一の端部にて受け取り且つ前記後方
    に進む音波を第二の端部から放出させ得るように前記ス
    ピーカの取り付け箇所に関して配置された第一のシリン
    ダと、 前記第一のシリンダに対して同心状で且つ該第一のシリ
    ンダよりも相対的に大きい第二のシリンダとを備え、 前記第一のシリンダの内側断面積に略等しい断面積のス
    ペースを前記第一のシリンダと前記第二のシリンダとの
    間に画成し得るように、該第二のシリンダの内側半径
    が、前記第一のシリンダの外側半径に関して選択され、 前記第二のシリンダの第一の端部が、前記第一のシリン
    ダの前記第一の端部に隣接する位置にあり、 前記第二のシリンダの第二の端部が、前記第一のシリン
    ダの前記第二の端部に隣接する位置にあり、 前記第二のシリンダの前記第二の端部に設けられたキャ
    ップを備え、 該キャップが、前記スペースの断面積に略等しい断面積
    を保つつつ、前記第一のシリンダと前記第二のシリンダ
    との間の前記スペース内に前記第一のシリンダからの前
    記後方に進む音波を導入することを特徴とする音響伝送
    線スピーカの囲い物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の音響伝送線スピーカの
    囲い物にして、 前記第一のシリンダ及び前記第二のシリンダの合計長さ
    が、所定の音響伝送線の長さに等しいことを特徴とする
    音響伝送線スピーカの囲い物。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の音響伝送線スピーカの
    囲い物にして、 前記第二のシリンダを取り巻くスリーブであって、前記
    第二のシリンダの前記第一の端部に隣接する第一の端部
    と、前記第二のシリンダの前記第二の端部に隣接する第
    二の端部とを有する前記スリーブと、 前記第一のシリンダの前記第一の端部と前記スリーブの
    前記第一の端部とを結合するガイドであって、前記第二
    のシリンダの前記第一の端部から離間された前記ガイド
    とを備え、これにより、該ガイドが、前記後方に進む音
    波を前記第二のシリンダから追い出し、前記第二のシリ
    ンダと前記スリーブとの間のスペース内に入れるように
    したことを特徴とする音響伝送線スピーカの囲い物。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の音響伝送線スピーカの
    囲い物にして、 前記スリーブが、略方形の断面形状を画成し、 前記スリーブが、平坦な壁部分を備え、前記囲い物が該
    平坦な壁部分の曲げ強度を増す支持壁を備えることを特
    徴とする音響伝送線スピーカの囲い物。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の音響伝送線スピーカの
    囲い物にして、 前記第二のシリンダと前記スリーブとの間のスペースの
    断面積が前記第一のシリンダの断面積に等しいことを特
    徴とする音響伝送線スピーカの囲い物。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の音響伝送線スピーカの
    囲い物にして、 前記第二のシリンダの前記第一の端部に音響的に結合さ
    れた開口部を更に備えることを特徴とする音響伝送線ス
    ピーカの囲い物。
  7. 【請求項7】 音響伝送線スピーカの囲い物にして、 同心状に配置された複数のスリーブを備え、 該複数のスリーブのうちの中央の1つのスリーブが、関
    係付けられた音響スペースをその内部に画成し且つ所定
    の断面積を有し、残りのスリーブの各々がそれ自体と隣
    のより小さいスリーブとの間に関係付けられた音響スペ
    ースを画成し、 該音響スペースの各々が前記所定の断面積に略等しい断
    面積であり、 前記スリーブの一つ置きのスリーブの端縁を結合し、前
    記音響スペースを介して、前記囲い物の内部に音響伝送
    線を形成するキャップを備えることを特徴とする音響伝
    送線スピーカの囲い物。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の音響伝送線スピーカの
    囲い物にして、 前記音響伝送線は、前記スリーブの最外側のスリーブと
    関係付けられた最外側の音響スペースに音響的に関係し
    た複数の前記スリーブのうちの前記中央のスリーブの音
    響スペースを備えることを特徴とする音響伝送線スピー
    カの囲い物。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の音響伝送線スピーカの
    囲い物にして、 前記中央スリーブの前記音響スペースが、前記囲い物に
    取り付けられたとき、スピーカドライバの後方に進む音
    波を最初に受け取るようにしたことを特徴とする音響伝
    送線スピーカの囲い物。
  10. 【請求項10】 音響信号を受け取り且つフィルタした
    音響信号を提供する、音響再生システムのリスニングル
    ームの同調構成要素にして、 前記リスニングルームに適用可能であり且つ周波数イン
    ジケータを含む可変周波数の音源と、 前記リスニングルーム内の音エネルギを測定し且つ表示
    する第二の入力変換器と、 前記音響信号を受け取り且つ前記フィルタした音響信号
    を提供するフィルタであって、該フィルタによりフィル
    タされ且つ前記周波数インジケータに関して較正された
    周波数帯域を指令する少なくとも一つの制御部分を有す
    る前記フィルタとを備えることを特徴とする同調構成要
    素。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の同調構成要素にし
    て、 前記フィルタがノッチフィルタであることを特徴とする
    同調構成要素。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載の同調構成要素にし
    て、 前記フィルタが同調可能なノッチフィルタであることを
    特徴とする同調構成要素。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載の同調構成要素にし
    て、 前記フィルタがデジタル可変パラメータフィルタである
    ことを特徴とする同調構成要素。
  14. 【請求項14】 請求項10に記載の同調構成要素にし
    て、 前記フィルタが複数の制御部分を有し、該制御部分の各
    々がフィルタされた周波数帯域を指定し、前記制御部分
    の各々が前記周波数インジケータに関して較正されるこ
    とを特徴とする同調構成要素。
  15. 【請求項15】 請求項10に記載の同調構成要素にし
    て、 前記可変周波数の音源が可変の正弦波周波数音源である
    ことを特徴とする同調構成要素。
  16. 【請求項16】 音響システムをリスニングルームに対
    して同調させる方法にして、 前記リスニングルームのくぼみ共鳴周波数を検出するス
    テップと、 前記共鳴周波数における音響信号をフィルタし得るよう
    にフィルタを前記検出された共鳴周波数に調節するステ
    ップと、 前記フィルタした音響信号を前記リスニングルーム内の
    音変換器に付与するステップとを備えることを特徴とす
    る同調方法。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の同調方法にして、 くぼみ共鳴周波数を検出する前記ステップが、 前記リスニングルーム内に変化する周波数音波を放射す
    るステップと、 前記リスニングルーム内の音エネルギレベルのピーク値
    を監視するステップと、 前記ピーク音エネルギレベルと関係付けられた放射した
    音波の周波数として前記くぼみ共鳴周波数を識別するス
    テップとを含むことを特徴とする同調方法。
  18. 【請求項18】 請求項16に記載の同調方法にして、 前記フィルタを調節する前記ステップが、自動的なステ
    ップであり、該ステップにおいて、前記検出ステップが
    前記検出された共鳴周波数を前記信号の付与ステップに
    自動的に送ることを特徴とする同調方法。
  19. 【請求項19】 請求項10に記載の同調構成要素にし
    て、該フィルタを調節する前記ステップがノッチフィル
    タを調節することを含むことを特徴とする同調構成要
    素。
  20. 【請求項20】 リスニングルームに対して同調可能で
    ある音響再生システムにして、 第一の音響信号を提供する音響源と、 少なくとも一つの可変周波数ノッチフィルタであって、
    該フィルタによりフィルタされた周波数帯域を指令する
    制御部分を含む前記ノッチフィルタとを備え、 該ノッチフィルタが、前記第一の音響信号を受け取り、
    該信号に対して周波数のフィルタ機能を付与し且つフィ
    ルタされた音響信号を提供し、 可変周波数の音響信号として第二の音響信号を提供する
    第二の音響源と、 増幅された音響信号を受け取り且つ対応する音波を前記
    リスニングルーム内に放射する音響変換器と、 前記リスニングルーム内の音波に応答可能な音エネルギ
    の検出装置と、 前記フィルタされた音響信号及び前記第二の音響信号を
    受け取る音響ドライバとを備え、これにより、前記シス
    テムが、ある範囲の周波数に亙って前記第二の音響信号
    を前記リスニングルームに最初に放射し、前記音響エネ
    ルギレベル装置を監視してリスニングルームのくぼみ共
    鳴周波数を測定し、前記ノッチフィルタの制御部分とし
    て、前記共鳴周波数の表示値を付与することにより、前
    記リスニングルームに同調され、その結果、前記フィル
    タした音響信号を前記リスニングルームに付与すること
    により、前記共鳴周波数における周波数が除外されるよ
    うにしたことを特徴とする音響再生システム。
JP9028075A 1996-02-12 1997-02-12 音響伝送線スピーカの囲い物及びその同調方法 Pending JPH1028299A (ja)

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