JP2560618Y2 - スピーカシステム - Google Patents
スピーカシステムInfo
- Publication number
- JP2560618Y2 JP2560618Y2 JP6212691U JP6212691U JP2560618Y2 JP 2560618 Y2 JP2560618 Y2 JP 2560618Y2 JP 6212691 U JP6212691 U JP 6212691U JP 6212691 U JP6212691 U JP 6212691U JP 2560618 Y2 JP2560618 Y2 JP 2560618Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- speaker unit
- cabinet
- sound
- microphone
- reproduction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Obtaining Desirable Characteristics In Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
- Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はスピーカシステムに係
わり、特に、低音再生に好適なスピーカシステムに関す
る。
わり、特に、低音再生に好適なスピーカシステムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、図4に示すような後面解放タ
イプのスピーカシステムの構造が知られている。このス
ピーカシステムではスピーカユニットの周囲にバッフル
が設けられスピーカユニットの前側と後側の空間を仕切
っているが、スピーカユニットの振動板の後面から放射
される音はバッフルの周囲から前側に周り込み、振動板
の前面から放射される音と干渉して周波数特性に乱れが
生じ、また、低音ゲインが減少するという問題があっ
た。
イプのスピーカシステムの構造が知られている。このス
ピーカシステムではスピーカユニットの周囲にバッフル
が設けられスピーカユニットの前側と後側の空間を仕切
っているが、スピーカユニットの振動板の後面から放射
される音はバッフルの周囲から前側に周り込み、振動板
の前面から放射される音と干渉して周波数特性に乱れが
生じ、また、低音ゲインが減少するという問題があっ
た。
【0003】
【考案が解決しようとする問題点】上記した従来のもの
において、バッフルの周囲からの音の周り込みを防ぐた
めには、数m四方のバッフルが必要となり実用に適さな
いという問題があった。この考案は上記した点に鑑みて
なされたものであって、その目的とするところは、コン
パクトな構造の低音再生に適したスピーカシステムを提
供することにある。
において、バッフルの周囲からの音の周り込みを防ぐた
めには、数m四方のバッフルが必要となり実用に適さな
いという問題があった。この考案は上記した点に鑑みて
なされたものであって、その目的とするところは、コン
パクトな構造の低音再生に適したスピーカシステムを提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この考案のスピーカシス
テムは、ダクト状のキャビネットの一端に再生用スピー
カユニットを配置し、前記キャビネットの他端に消音用
スピーカユニットを配置し、前記再生用スピーカユニッ
トの近傍に検出用マイクロホンを配置し、前記消音用ス
ピーカユニットの近傍にモニタマイクロホンを配置し、
前記検出用マイクロホンとモニタマイクロホンの出力信
号を適応型アクティブフイルタに入力し、前記適応型ア
クティブフイルタの出力信号を増幅して前記消音用スピ
ーカユニットを駆動し、前記キャビネットの他端から放
射される再生用スピーカユニットの音を前記消音用スピ
ーカユニットの音で打消すように構成したものである。
また、前記スピーカシステムにおいて、前記キャビネッ
トの他端から放射される音を特定の周波数特性に設定し
たものである。
テムは、ダクト状のキャビネットの一端に再生用スピー
カユニットを配置し、前記キャビネットの他端に消音用
スピーカユニットを配置し、前記再生用スピーカユニッ
トの近傍に検出用マイクロホンを配置し、前記消音用ス
ピーカユニットの近傍にモニタマイクロホンを配置し、
前記検出用マイクロホンとモニタマイクロホンの出力信
号を適応型アクティブフイルタに入力し、前記適応型ア
クティブフイルタの出力信号を増幅して前記消音用スピ
ーカユニットを駆動し、前記キャビネットの他端から放
射される再生用スピーカユニットの音を前記消音用スピ
ーカユニットの音で打消すように構成したものである。
また、前記スピーカシステムにおいて、前記キャビネッ
トの他端から放射される音を特定の周波数特性に設定し
たものである。
【0005】
【作用】適応型アクティブフイルタに入力された検出用
マイクロホンの出力信号は各周波数について位相および
振幅が調整されてアクティブフイルタの出力信号とな
り、増幅されて消音用スピーカユニットを駆動する。ま
た、上記適応型アクティブフイルタの特性を決めるパラ
メータはモニタマイクロホンの出力信号により再生用ス
ピーカユニットの音を消音用スピーカユニットの音で打
消すように調整され、キャビネットの消音用スピーカユ
ニット側から放射される音が低減される。
マイクロホンの出力信号は各周波数について位相および
振幅が調整されてアクティブフイルタの出力信号とな
り、増幅されて消音用スピーカユニットを駆動する。ま
た、上記適応型アクティブフイルタの特性を決めるパラ
メータはモニタマイクロホンの出力信号により再生用ス
ピーカユニットの音を消音用スピーカユニットの音で打
消すように調整され、キャビネットの消音用スピーカユ
ニット側から放射される音が低減される。
【0006】このようにして、再生用スピーカユニット
の振動板の背面から放射される音の干渉が最少限に押さ
えられ、低音の減少が極めて少なくなり、また、特性の
乱れも少なくなり無限大バッフルに近い低域特性を得る
ことができる。
の振動板の背面から放射される音の干渉が最少限に押さ
えられ、低音の減少が極めて少なくなり、また、特性の
乱れも少なくなり無限大バッフルに近い低域特性を得る
ことができる。
【0007】さらに、キャビネットの背面から放射され
る音が前方の音と同位相で干渉する周波数に限って消音
しないように適応型アクティブフイルタの特性を決める
と、低域特性を改善することができる。その場合キャビ
ネットの長さを適当に設定することにより任意の周波数
を強調することが可能である。
る音が前方の音と同位相で干渉する周波数に限って消音
しないように適応型アクティブフイルタの特性を決める
と、低域特性を改善することができる。その場合キャビ
ネットの長さを適当に設定することにより任意の周波数
を強調することが可能である。
【0008】
【実施例】この考案の実施例であるスピーカシステムを
図面に基づいて説明する。図1はこの考案の実施例であ
るスピーカシステムを示す斜視図である。図において、
1はダクト状のキャビネットであり、その端面10の近
傍に再生用スピーカユニット2が配置されている。再生
用スピーカユニット2の近傍に再生用スピーカユニット
2の背面から放射される音を検出する検出用マイクロホ
ン3が配置されている。
図面に基づいて説明する。図1はこの考案の実施例であ
るスピーカシステムを示す斜視図である。図において、
1はダクト状のキャビネットであり、その端面10の近
傍に再生用スピーカユニット2が配置されている。再生
用スピーカユニット2の近傍に再生用スピーカユニット
2の背面から放射される音を検出する検出用マイクロホ
ン3が配置されている。
【0009】キャビネット1の他方の端面11の近傍に
設けられたキャビティ7には消音用スピーカユニット4
が配置されており、また、モニタマイクロホン5はキャ
ビネット1の端面11から放射される音を検出するよう
に配置されている。
設けられたキャビティ7には消音用スピーカユニット4
が配置されており、また、モニタマイクロホン5はキャ
ビネット1の端面11から放射される音を検出するよう
に配置されている。
【0010】図2に示すように、検出用マイクロホン3
とモニタマイクロホン5との夫々の出力信号は適応型ア
クティブフイルタ6に入力され、適応型アクティブフイ
ルタ6の出力信号はパワーアンプ8により増幅されて消
音用スピーカユニット4を駆動する。
とモニタマイクロホン5との夫々の出力信号は適応型ア
クティブフイルタ6に入力され、適応型アクティブフイ
ルタ6の出力信号はパワーアンプ8により増幅されて消
音用スピーカユニット4を駆動する。
【0011】上記構成において、モニタマイクロホン5
は端面11の近傍にあるので、キャビネット内で平面波
近似の成立する周波数においては、モニタマイクロホン
5の出力信号と略同等の特性を持つ出力が端面11の開
口部で得られる。そして、適応型アクティブフイルタ6
の特性を決めるパラメータは、モニタマイクロホン5の
出力信号により再生用スピーカユニット2の背面で発生
し端面11から放射される音を消音用スピーカユニット
4の音で打消すように調整され、キャビネット1の消音
用スピーカユニット4側から放射される音が低減され
る。
は端面11の近傍にあるので、キャビネット内で平面波
近似の成立する周波数においては、モニタマイクロホン
5の出力信号と略同等の特性を持つ出力が端面11の開
口部で得られる。そして、適応型アクティブフイルタ6
の特性を決めるパラメータは、モニタマイクロホン5の
出力信号により再生用スピーカユニット2の背面で発生
し端面11から放射される音を消音用スピーカユニット
4の音で打消すように調整され、キャビネット1の消音
用スピーカユニット4側から放射される音が低減され
る。
【0012】このように、再生用スピーカユニット2の
振動板の背面から放射される音の干渉が最少限に押さえ
られ、低音の減少が極めて少なくなり、また、特性の乱
れも少なくなり無限大バッフルに近い低域特性を得るこ
とができる。
振動板の背面から放射される音の干渉が最少限に押さえ
られ、低音の減少が極めて少なくなり、また、特性の乱
れも少なくなり無限大バッフルに近い低域特性を得るこ
とができる。
【0013】さらに、キャビネットの端面11から放射
される音が端面10から放射される音と同位相で干渉す
る周波数に限って消音しないように適応型アクティブフ
イルタ6の特性を決めると、低域特性を改善することが
できる。その場合キャビネット1の長さを適当に設定す
ることにより任意の周波数を強調することが可能であ
る。
される音が端面10から放射される音と同位相で干渉す
る周波数に限って消音しないように適応型アクティブフ
イルタ6の特性を決めると、低域特性を改善することが
できる。その場合キャビネット1の長さを適当に設定す
ることにより任意の周波数を強調することが可能であ
る。
【0014】図3は、この考案の他の実施例を示す斜視
図である。この実施例では、円筒形のキャビネット1の
端面に再生用スピーカユニット2が取付けられ、キャビ
ネット1の他方の端面の近傍に設けられたキャビティ7
の中に消音用スピーカユニットが配置されている。他の
構成は図1に示す実施例と同様である。このような構成
によってもこの考案を実施できる。
図である。この実施例では、円筒形のキャビネット1の
端面に再生用スピーカユニット2が取付けられ、キャビ
ネット1の他方の端面の近傍に設けられたキャビティ7
の中に消音用スピーカユニットが配置されている。他の
構成は図1に示す実施例と同様である。このような構成
によってもこの考案を実施できる。
【0015】実施例は以上のように構成されているが考
案はこれに限られず、例えば、検出用マイクロホン、消
音用スピーカユニットおよびモニタマイクロホンを夫々
複数個用いてこの考案を実施することも可能である。
案はこれに限られず、例えば、検出用マイクロホン、消
音用スピーカユニットおよびモニタマイクロホンを夫々
複数個用いてこの考案を実施することも可能である。
【0016】
【考案の効果】この考案のスピーカシステムによれば、
消音用スピーカユニットによりキャビネット開口端から
放射される音を低減し、再生用スピーカユニットの前面
から放射された音と後面から放射された音との干渉が押
さえられるために、低音の減少が極めて少なくなり、ま
た、周波数特性の乱れも小さくなり、無限大バッフルに
近い低域特性を得ることができる。
消音用スピーカユニットによりキャビネット開口端から
放射される音を低減し、再生用スピーカユニットの前面
から放射された音と後面から放射された音との干渉が押
さえられるために、低音の減少が極めて少なくなり、ま
た、周波数特性の乱れも小さくなり、無限大バッフルに
近い低域特性を得ることができる。
【0017】また、後方からの音と前方からの音が同位
相で干渉する周波数に限って消音しないようにコントロ
ールすることにより低域特性を改善することができる。
この場合、キャビネットの長さを適当に調整することに
より、任意の周波数を強調することができる。
相で干渉する周波数に限って消音しないようにコントロ
ールすることにより低域特性を改善することができる。
この場合、キャビネットの長さを適当に調整することに
より、任意の周波数を強調することができる。
【図1】この考案の実施例であるスピーカシステムを示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図2】同実施例を示すブロック図である。
【図3】この考案の他の実施例を示す斜視図である。
【図4】従来の例を示す断面図である。
1 キャビネット 2 再生用スピーカユニット 3 検出用マイクロホン 4 消音用スピーカユニット 5 モニタマイクロホン 6 適応型アクティブフイルタ 7 キャビティ 8 パワーアンプ
Claims (2)
- 【請求項1】 ダクト状のキャビネットの一端に再生用
スピーカユニットを配置し、前記キャビネットの他端に
消音用スピーカユニットを配置し、前記再生用スピーカ
ユニットの近傍に検出用マイクロホンを配置し、前記消
音用スピーカユニットの近傍にモニタマイクロホンを配
置し、前記検出用マイクロホンとモニタマイクロホンの
出力信号を適応型アクティブフイルタに入力し、前記適
応型アクティブフイルタの出力信号を増幅して前記消音
用スピーカユニットを駆動し、前記キャビネットの他端
から放射される再生用スピーカユニットの音を前記消音
用スピーカユニットの音で打消すように構成したスピー
カシステム。 - 【請求項2】 前記キャビネットの他端から放射される
音を特定の周波数特性に設定した請求項1のスピーカシ
ステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6212691U JP2560618Y2 (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | スピーカシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6212691U JP2560618Y2 (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | スピーカシステム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH059094U JPH059094U (ja) | 1993-02-05 |
JP2560618Y2 true JP2560618Y2 (ja) | 1998-01-26 |
Family
ID=13191068
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6212691U Expired - Lifetime JP2560618Y2 (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | スピーカシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2560618Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5310111B2 (ja) * | 2009-03-04 | 2013-10-09 | パナソニック株式会社 | 平板スピーカ |
DE102017200488A1 (de) | 2016-07-13 | 2018-01-18 | Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. | Kompensationsmittel für ein lautsprechersystem und lautsprechersystem |
-
1991
- 1991-07-11 JP JP6212691U patent/JP2560618Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH059094U (ja) | 1993-02-05 |
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