JPH10282116A - 液体分注装置 - Google Patents

液体分注装置

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JPH10282116A
JPH10282116A JP8358297A JP8358297A JPH10282116A JP H10282116 A JPH10282116 A JP H10282116A JP 8358297 A JP8358297 A JP 8358297A JP 8358297 A JP8358297 A JP 8358297A JP H10282116 A JPH10282116 A JP H10282116A
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JP
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liquid
probe
liquid level
dispensing
amount
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JP8358297A
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English (en)
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Nobuo Suzuki
信雄 鈴木
Masahito Ishizawa
雅人 石沢
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の第1の目的は、液面の表面張力や液体
の粘性等の影響を受けることなく、正確な分注量の判定
を行える液体分注装置を提供することにある。 【解決手段】液体の収容された容器190内にプローブ
182を挿入して、液体を吸引して分注するとともに、
静電容量方式により、プローブ182の先端が上記容器
内の液面に接触していることを判定する。マイクロコン
ピュータ20は、液面検知判定回路160による液面検
知の後、下降量Hdだけプローブ182を下降させ、所
定量の液体吸引による液面下降量がH1であるとき、吸
引終了後、Hd>H1+Hpなる関係を有する上昇量H
pだけプローブ182を上昇させる。プローブ182の
上昇動作後に、液面検知判定回路160が液面を検知で
きたとときは、マイクロコンピュータ20は、所定の分
注量の吸引が行われたと判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動分析分析装置
に用いられて試料や試薬を分注する液体分注装置に係
り、特に、容器内の液面検知及び分注量の判定に用いる
に好適な液体分注装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動分析装置においては、一般に、試薬
は試薬容器に収容され、試料はサンプルカップ又は試験
管に収容されており、液体分注装置を用いて、これらの
容器から試薬や試料を反応容器に分注している。オペレ
ーション動作,即ち、分注を繰り返すにつれて、容器内
の試薬又は試料の残量が減っていくが、分注量が不足し
た場合、分析結果に重大な誤りが生じる。
【0003】そこで、従来の液体分注装置においては、
容器内の液面を検知した上で、液体内にプローブの先端
を所定量だけ挿入した上で、液体を吸引するようにして
いる。液面を検知する方式としては、種々のものが知ら
れており、静電容量式の液面検知方式については、例え
ば、特開平8−210896号公報や特開平8−946
42号公報に記載されているものが知られている。これ
らの方式では、プローブを液面検出用のセンサとして使
用し、容器を保持するディスクとプローブの間の静電容
量が、プローブの先端が空中にある場合と、プローブの
先端が液体中にある場合とで異なることに基づいて、液
面検知を行うようにしている。液面を検知した後、プロ
ーブを下降して、液体内に所定量だけ挿入し、液体の吸
引を行っている。
【0004】さらに、分注量が正確であるか否かを判定
するため、所定量の吸引を終了した後、液体の吸引を行
った位置において、液体吸引後の液面検知有無を検出し
ている。容器内の液体の残量が少ない場合や液面検知後
のプローブの挿入量が少ない場合には、所定量の吸引が
終了した時点で、プローブの先端は、液面から離れてい
ることになるため、液面が検知されない場合には、正確
な分注が行われなかったものと判定できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、所定量
の正確な分注が行えず、プローブ自体は液面から離れて
いる場合でも、例えば、液面の表面張力や液体の粘性に
より、プローブの先端が液面から離脱できない場合が発
生する。このような場合には、液面を検知できたものと
判定するため、本来は、正確な分注が行えなかったにも
拘らず、判定結果は、正常分注であることを示すため、
誤った判定が生じてしまうという第1の問題があった。
【0006】また、静電容量式の液面検知方式にあって
は、プローブの先端が液体と接触しているか否かを判定
するためには、基準となる判定レベルと、検出された信
号レベルを比較して、検出された信号レベルが判定レベ
ルよりも大きくなったとき、液面を検知したものと判定
している。液面を検知するまでは、ノイズ等の外乱の影
響を受けないようにするため、判定レベルをあまり小さ
くすることはできない。しかしながら、容器内の液体の
量が少なくなるに従って、検出される信号のレベルが低
下するため、容器内の液体の残量が少なくなると、プロ
ーブの先端が液体中にあるにも拘らず、液面検知無しと
誤って判定してしまい、分注量が不正確であったと判定
してしまうという第2の問題があった。
【0007】さらに、液体の表面が泡だっている場合、
泡の表面にプローブの先端が接触した時点で、液面を検
出したものと判定して、液体の吸引動作を行うと、正確
な分注が行えないものである。また、容器が細い試験管
の場合には、ディスクの中に試験管が斜めに保持される
場合もある。このような場合、プローブの先端は、試験
管の内壁面に沿って、下降していくことになるが、この
とき、斜めになった試験管の内壁面に液体の滴が付着し
ていると、この滴にプローブの先端が接触した時点で、
液面を検知したと判定する場合がある。即ち、従来の液
面検知方式では、誤って液面を検知してしまうという第
3の問題があった。
【0008】本発明の第1の目的は、液面の表面張力や
液体の粘性等の影響を受けることなく、正確な分注量の
判定を行える液体分注装置を提供することにある。
【0009】本発明の第2の目的は、容器内の液体量の
変動にも拘らず、正確な液面検知を行え、正確な分注量
の判定を行える静電容量式の液面検知方式を用いる液体
分注装置を提供することにある。
【0010】本発明の第3の目的は、液体表面の泡だち
や容器内壁に付着した液体の影響を受けることなく、正
確な液面検知を行える液体分注装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】
(1)上記第1の問題を解決するために、本発明は、液
体の収容された容器内にプローブを挿入して、上記液体
を吸引して分注する分注手段と、上記プローブの先端が
上記容器内の液面に接触していることを判定する液面検
知手段とを有する液体分注装置において、上記分注手段
は、上記液面検知手段による液面検知の後、下降量Hd
だけ上記プローブを下降させ、所定量の液体吸引による
液面下降量がH1であるとき、吸引終了後、Hd>H1
+Hpなる関係を有する上昇量Hpだけ上記プローブを
上昇させるとともに、上記液面検知手段は、上記プロー
ブの上昇動作後に、液面を検知できたときは、所定の分
注量の吸引が行われたと判定するようにしたものであ
る。かかる構成により、液面の表面張力や液体の粘性等
の影響を受けることなく、正確な分注量の判定を行い得
るものとなる。
【0012】(2)上記(1)において、好ましくは、
上記液面検知手段は、上記プローブの上昇過程及び上記
プローブの上昇動作後に、液面を検知できたときは、所
定の分注量の吸引が行われたと判定するようにしたもの
である。かかる構成により、容器内の液体の表面が泡立
っている場合等における正確な分注量の判定を正しく行
い得るものとなる。
【0013】(3)液体の収容された容器内にプローブ
を挿入して、上記液体を吸引して分注する分注手段と、
上記プローブの先端が上記容器内の液面に接触している
ことを判定する液面検知手段とを有する液体分注装置に
おいて、上記液面検知手段は、静電容量方式により液面
検知を行い、第1の判定レベルと、この第1の判定レベ
ルよりも低い第2の判定レベルとを有し、上記プローブ
を容器内で下降して液面を検出するときは、上記第1の
判定レベルを用いて、液面の検知を行い、上記プローブ
による吸引後に、液面を検知するときには、上記第2の
判定レベルを用いて液面の検知を行うようにしたもので
ある。かかる構成により、容器内の液体量の変動にも拘
らず、正確な液面検知を行え、正確な分注量の判定を行
い得るものとなる。
【0014】(4)液体の収容された容器内にプローブ
を挿入して、上記液体を吸引して分注する分注手段と、
上記プローブの先端が上記容器内の液面に接触している
ことを判定する液面検知手段とを有する液体分注装置に
おいて、上記分注手段は、上記液面検知手段による液面
検知の後、所定量だけ上記プローブを下降させ、上記液
面検知手段は、上記プローブが上記所定量だけ下降した
後に、液面を検知できたとき、液面検知できたものと判
定するようにしたものである。かかる構成により、正確
な液面検知を行い得るものとなる。
【0015】(5)液体の収容された容器内にプローブ
を挿入して、上記液体を吸引して分注する分注手段と、
上記プローブの先端が上記容器内の液面に接触している
ことを判定する液面検知手段とを有する液体分注装置に
おいて、上記液面検知手段は、上記容器内からの液体吸
引前の液面のレベルと液体吸引後の液面のレベルの差
が、所定値よりも小さいとき、所定の分注量の吸引が行
われたと判定するようにしたものである。かかる構成に
より、容易に、分注量の判定を行い得るものとなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4を用いて、本発
明の一実施形態による液体分注装置について説明する。
最初に、図1を用いて、本発明の一実施形態による液体
分注装置を用いる自動分析装置の全体構成について説明
する。図1は、本発明の一実施形態による液体分注装置
を用いる自動分析装置の全体構成を示すブロック図であ
る。
【0017】血漿や血清のような生体試料を収容した試
料容器12は、サンプルディスク10の上に複数個配列
されている。複数の試料容器12は、サンプルディスク
10に対して、着脱可能に設置されている。サンプルデ
ィスク10の回転動作は、マイクロコンピュータ20に
よって、インターフェース22を介して制御される。サ
ンプルディスク10は、予め登録された順番に従って、
試料容器12が、試料サンプリング機構100Aによっ
て駆動制御されるサンプリング機構180Aの先端のプ
ローブ182Aの下に位置するように、回転移動され
る。プローブ182Aに連結された試料用シリンジポン
プにより、試料容器12内に収容された生体試料が吸引
され、反応セル32内に所定量分注される。ここで、試
料サンプリング機構100A及びサンプリング機構18
0Aによって、液体分注装置が構成されており、その構
成・動作については、図2以降を用いて詳述する。
【0018】複数の反応セル32は、反応槽30の上に
保持されている。反応槽30は、恒温槽34に接続され
ており、反応セル32内の生体試料等を一定の温度に保
っている。反応ディスク30の回転動作は、マイクロコ
ンピュータ20によって、インターフェース22を介し
て制御される。反応セル32は、第1試薬の添加位置ま
で移動し、試薬分注機構100Bによって駆動制御され
る第1試薬ピペッティング機構180B1により、第1
試薬ディスク40から試薬が所定量分注される。ここ
で、試薬分注機構100B及び第1試薬ピペッティング
機構180B1によって、液体分注装置が構成されてい
る。第1試薬の加えられた反応セル32は、第1試薬用
撹拌機構位置まで移動し、撹拌子44によって、生体試
料と試薬の撹拌が行われる。
【0019】また、第2試薬を加える必要がある測定項
目に対しては、反応セル32は、第1試薬の添加位置ま
で移動し、試薬分注機構100Bによって駆動制御され
る第2試薬ピペッティング機構180B2により、第2
試薬ディスク42から試薬が所定量分注される。ここ
で、試薬分注機構100B及び第2試薬ピペッティング
機構180B2によって、液体分注装置が構成されてい
る。さらに、第2試薬の加えられた反応セル32は、第
2試薬用撹拌機構位置まで移動し、撹拌子46によっ
て、生体試料と第1及び第2試薬の撹拌が行われる。
【0020】撹拌が行われた反応セル32に、反応槽3
0の内側に設けられた光源50から発せられた光が透過
し、回折格子と検知器から構成される多波長光度計52
に入射する。多波長光度計52で検出された信号は、対
数変換器54によって吸光度に変換され、さらに、A/
D変換器56によってディジタル信号に変換され、イン
ターフェース22を介して、マイクロコンピュータ20
に取り込まれる。マイクロコンピュータ20は、取り込
まれた信号に対してデータ処理を行い、測定結果をイン
ターフェース22を介して、プリンタ24に印字され、
またCRT26に出力表示される。また、必要に応じ
て、測定結果は、フロッピーディスク28に格納され
る。
【0021】測定が終了した反応セル32は、洗浄水ポ
ンプ50によって駆動制御される洗浄機構52の位置ま
で移動され、反応セル32の内部の液体を排出した後、
洗浄水によって洗浄される。
【0022】1つの生体試料に対してどの分析項目を測
定するかは、操作パネル29からオペレータが予め入力
し、インターフェース22を介してマイクロコンピュー
タ20に記憶され、依頼された分析項目を測定するよう
に、マイクロコンピュータ20によって制御される。
【0023】同様に、ある分析項目に対する試薬量,試
料量,測定波長,反応時間等の分析条件は、予め、分析
パラメータとして操作パネル29から入力され、インタ
ーフェース22を介してマイクロコンピュータ20に記
憶されている。
【0024】このような一連の動作が正しく行われてい
ることが、正確な測定結果を得る上で、非常に重要な事
項である。そこで、このような一連の動作が正しく行わ
れているかどうかは、マイクロコンピュ−タ20により
監視されている。もし異常が検出された時には、CRT
26にすぐに出力される。
【0025】次に、図2を用いて、分注機構の構成につ
いて説明する。図2は、本発明の一実施形態による液体
分注装置に用いる分注機構の斜視図である。
【0026】分注機構180は、図1に示したサンプリ
ング機構180Aや第1試薬ピペッティング機構180
B1や第2試薬ピペッティング機構180B2に相当す
るものである。分注機構180は、レバー184の先端
に取り付けられたプローブ182と、レバー184を左
右に回動する回転用モーター186と、レバー184を
上下動する上下用モーター188とから構成されてい
る。
【0027】上下用モーター188を駆動することによ
り、レバー184に取り付けられているプローブ182
が下降され、容器190の中に挿入されて、容器190
内に収容されている生体試料や試薬等の液体をプローブ
182の内部に吸引する。プローブ182は、図示しな
いシリンジポンプに接続されており、ポンプを駆動する
ことにより、液体を吸引する。さらに、上下用モーター
188を駆動することにより、プローブ182が上昇す
る。
【0028】次に、回転用モーター186を移動して、
プローブ182を反応容器の上に位置付けた上で、上下
用モーター188を駆動して、プローブ182を反応容
器の中に挿入する。その後、ポンプを駆動して、プロー
ブ182内に吸引されている液体を反応容器内に吐出す
る。その後、上下用モーター188を駆動して、プロー
ブ182を上昇させ、回転用モーター186を駆動し
て、プローブ182を容器190の上に位置付けること
により、一連の分注動作を終了する。
【0029】次に、図3を用いて、本実施形態による液
面検出回路のシステム構成について説明する。図3は、
本発明の一実施形態による液体分注装置に用いる液面検
出回路のシステム構成図である。
【0030】発振回路110は、ブリッジ回路120に
交流信号を供給する。ブリッジ回路120の一辺は、プ
ローブ182と容器190に接続されており、プローブ
182と容器190の間の静電容量を検出する。プロー
ブ182は、液体の吸引・吐出のための排管としての機
能とともに、液面検出用のセンサとしての機能も有して
いる。容器190がディスク等によって保持されている
場合には、ディスクとプローブ182の間の静電容量を
検出するようにしてもよい。プローブ182の先端が空
気中にある場合と、液体中にある場合とでは、空気と液
体の誘電率の相違によって、静電容量が異なる。
【0031】ブリッジ回路120は、位相比較回路13
0に接続されており、位相比較回路130は、プローブ
182と容器190の間の静電容量に対応した電圧を出
力する。
【0032】基準値記憶回路140は、タイミング発生
部150からの出力されるタイミング信号に応じて、位
相比較回路130の出力電圧V0を記憶する。ここで、
基準値記憶回路140は、プローブ182の先端が空気
中にあるときの位相比較回路130の出力電圧を、基準
電圧として記憶するものとする。マイクロコンピュータ
20は、プローブ182の下降動作を始めるタイミング
で、タイミング発生部150に指令を送り、タイミング
発生部150が、タイミング信号を発生することによ
り、プローブ182の先端が空気中にあるときの位相比
較回路130の出力電圧を記憶する。
【0033】液面検知判定回路160は、基準値記憶回
路140に記憶されている電圧V0と、位相比較回路1
30が出力する電圧Vとの差(V−V0)を演算し、さ
らに、この差(V−V0)が、判定電圧レベルVjを超
えたか否かを判定する。プローブ182の先端が空気中
にあるときの静電容量C0と、プローブ182の先端が
液体中にあるときの静電容量C1では、C1>C0の関
係があるため、電圧的に見ると、液面にプローブが接触
したときの電圧V1>V0の関係がある。従って、例え
ば、判定電圧レベルVjを、(V1−V0)/2として
おくことにより、差電圧(V1−V0)が判定電圧レベ
ルVjを超えた場合には、液面を検知することができ
る。液面検知判定回路160が検知した液面判定信号
は、マイクロコンピュータ20に取り込まれる。
【0034】次に、図3及び図4を用いて、本実施形態
による液体分注装置の全体システムの動作について説明
する。図4は、本発明の一実施形態による液体分注装置
における分注動作の説明図である。
【0035】図4(A)に示すように、分注動作開始前
の初期状態において、プローブは、最上位の位置(上死
点)に位置している。この時点では、図3に示すプロー
ブ182の先端は、容器190の液面には接触していな
い。時刻T1において分注動作を開始すると、マイクロ
コンピュータ20は、上下用モーター188に指令を出
して、プローブ182を下降させる。タイミング発生部
150は、基準値記憶回路140にタイミング信号を出
力して、その時の位相比較回路130の出力電圧V0を
記憶する。
【0036】時刻T2において、プローブ182の先端
が、容器190内の液体の表面に接触すると、図4
(D)に示すように、位相比較回路130の出力電圧
が、電圧V0から電圧V1まで急激に変化する。これ
は、プローブ182と容器の間の誘電体が空気から液体
に変化するためである。液面検知判定回路160は、図
4(E)に示すように、位相比較回路130の出力電圧
Vと基準値記憶回路140に記憶された電圧V0の差
(V−V0)を、図4(C)に示す判定電圧レベルVj
1と比較する。なお、判定電圧レベルは、Vj1とVj
2の2種類があり、これらの2つの判定電圧レベルは、
マイクロコンピュータ20からの指令或いはハード的に
より、切り替えることができるものであり、この点につ
いては、後述する。時刻T2において、液面検知判定回
路160は、液面を検知したと判定し、液面検知信号を
マイクロコンピュータ20に出力する。
【0037】マイクロコンピュータ20は、さらに、時
刻T4において、上下用モーター188を駆動して、プ
ローブ182を下降させる。この時の下降量をHdとす
る。これによって、プローブ182の先端が、液体内に
深さHdまで挿入される。上下用モーター188の駆動
が終了すると、マイクロコンピュータ20は、図4
(B)に示すように、時刻T5において、シリンジポン
プ189を駆動して、容器190内から液体の吸引を開
始する。吸引は、時刻T6に終了したものとする。
【0038】次に、マイクロコンピュータ20は、上下
用モーター188を駆動して、プローブ182を上昇さ
せる。この時の上昇量をHpとする。Hpだけプローブ
182を上昇させた後、時刻T8において、マイクロコ
ンピュータ20は、液面検知判定回路160の判定信号
を取り込む。この取り込まれた判定信号が、液面が検知
されていること(液面検知有り)を示しているときに
は、マイクロコンピュータ20は、分注量が正確であっ
たものと判定をする。また、このとき、判定信号が液面
が検知されていないこと(液面検知無し)を示している
ときは、例えば、容器190中の液体の量が不足してい
たため、分注量が不足しているものと判定して、図1に
示したCRT26に警告表示をするとともに、プリンタ
24に出力される測定結果に警告表示を行う。
【0039】ここで、液体の吸引の終了時点で、例え
ば、液面の表面張力や液体の粘性により、プローブの先
端が液面から離脱できない場合が発生しても、Hpだけ
プローブを上昇させることにより、プローブの先端は液
体の表面が離脱することができる。従って、従来のよう
に、液面の表面張力や液体の粘性によってプローブの先
端が液面から離脱できない場合に、液面検知判定回路1
60が誤って液面を検知できたものと判定することによ
り、マイクロコンピュータ20が分注量の誤った判定を
行うことがなくなるものである。
【0040】ここで、上昇量Hpは、次のようにして決
められている。即ち、液体の吸引に伴い、容器内の液面
は下降する。空気の混入等なしに正確な吸引量を得るた
めには、プローブ182を少なくとも液面下降量以上に
液体内に挿入する必要がある。この液面下降量H1は、 H1 = V ÷ S で求められる。ここで、H1は、液面の下降量,Sは、
容器断面積,Vは、吸引量である。
【0041】従って、プローブ182の下降量Hdは、 Hd > H1 を満足しなければならない。
【0042】また、液体中からプローブ182を上昇さ
せる上昇量Hpは、 Hd > H1 + Hp とすることにより、液体の吸引終了後、プローブ182
をHpだけ上昇させても、正常な吸引動作が行われた場
合には、プローブの先端は、確実に液体内にあるように
設定することができる。
【0043】さらに、本実施形態においては、図4
(C)に示した判定電圧レベルを、初期値のVj1から
より低い判定電圧レベルVj2に切り替えるようにして
いる。この切り替えるタイミングは、液面を検知した時
点T2よりも後の時点としている。位相比較回路130
の出力電圧Vは、時刻T5以降に液体の吸引が進むに従
って、次第に減少する。これは、容器190内の液体の
残量が減少するためである。従って、容器190内の液
体の残量が微量になると、位相比較回路130の出力電
圧Vが、判定電圧レベルVj2よりも低下してしまう場
合がある。出力電圧Vが、判定電圧レベルVj2よりも
低下すると、液面を検知できなくなるため、本来は分注
量が正確であったにも拘らず、分注量が不正確であった
という誤った判定をしてしまう場合がある。
【0044】それに対して、判定電圧レベルをVj1か
らより低いVj2に切り替えることにより、容器内の液
体の残量が少なくなっても、液面を検出することができ
るようになる。
【0045】なお、判定電圧レベルを、最初からVj2
に設定しておくと、位相比較回路130の出力が外部の
ノイズ等の影響により、誤って液面検知をしてしまうこ
とがある。そこで、プローブ182を下降して、最初に
液面を検知する際には、判定電圧レベルをVj1として
おくことにより、誤った液面検知を防止するようにして
いる。それとともに、正確な分注が行われたか否かを判
定するための判定電圧レベルとしては、より低いVj2
を用いることにより、容器内の液体の残量が少なくなっ
た場合でも、分注量が正確であったか否かの判定を正確
に行うことができる。
【0046】その後、時刻T9において、マイクロコン
ピュータ20は、上下用モーター188を駆動して、プ
ローブ182を上昇するとともに、時刻T10におい
て、次の液面検知に備えて、液面検知判定回路160の
判定電圧レベルをVj1に切り替える。
【0047】以上のようにして、液面の表面張力や液体
の粘性等の影響を受けることなく、正確な分注量の判定
を行うことが可能となる。
【0048】また、容器内の液体量の変動にも拘らず、
正確な液面検知を行え、正確な分注量の判定を行うこと
が可能となる。
【0049】次に、図5を用いて、本発明の第2の実施
形態による液体分注装置による液面検知及び液面検知有
無の判定について説明する。図5は、本発明の第2の実
施形態による液体分注装置における分注動作の説明図で
ある。なお、本実施形態による液体分注装置を用いる自
動分析装置の全体構成は、図1に示したものと同様であ
り、本実施形態による液体分注装置に用いる分注機構の
構成は、図2に示したものと同様であり、本実施形態に
よる液体分注装置に用いる液面検出回路のシステムは、
図3に示したものと同様である。
【0050】本実施形態における特徴は、プローブの下
降時における液面検知を2回行うことと、吸引終了後、
プローブの上昇時における液面検知を2回行うことであ
る。
【0051】図5(A)に示すように、分注動作開始前
の初期状態において、プローブは、最上位の位置(上死
点)に位置している。時刻T11において分注動作を開
始すると、マイクロコンピュータ20は、上下用モータ
ー188に指令を出して、プローブ182を下降させ
る。タイミング発生部150は、基準値記憶回路140
にタイミング信号を出力して、その時の位相比較回路1
30の出力電圧V0を記憶する。
【0052】時刻T12において、プローブ182の先
端が、容器190内の液体の表面に接触すると、位相比
較回路130の出力電圧が、電圧V0から電圧V1まで
急激に変化して、液面検知判定回路160は、位相比較
回路130の出力電圧Vと基準値記憶回路140に記憶
された電圧V0の差(V−V0)を、図5(C)に示す
判定電圧レベルVj1と比較する時刻T12において、
液面検知判定回路160は、液面を検知したと判定し、
液面検知信号をマイクロコンピュータ20に出力する。
【0053】マイクロコンピュータ20は、さらに、時
刻T14において、上下用モーター188を駆動して、
プローブ182の第1段階の下降を行う。この時の下降
量は、例えば、Hd/2とする。この第1段階の下降の
終了後、時刻T15において、マイクロコンピュータ2
0は、液面検知判定回路160が出力する液面検知の有
無を示す液面検知信号を取り込む。ここで、液面検知無
しとなった場合には、時刻T12における液面検知が誤
った検知であると判断する。例えば、容器内の液体の表
面に泡がある場合等は、時刻T12において、泡の表面
にプローブ182が接触することにより、誤って液面を
検知してしまう。しかしながら、時刻T14における液
面検知において、液面検知無しであれば、このような液
体の表面の泡による誤検知を防止することができる。ま
た、例えば、細い容器が、サンプルディスクの中に傾い
て設置されており、その内壁面に粒状の液体が付着して
いる場合等には、時刻T12において、内壁面の粒状の
液体にプローブ182が接触することにより、誤って液
面を検知してしまう。しかしながら、時刻T14におけ
る液面検知において、液面検知無しであれば、このよう
な傾いた容器の内壁面の粒状の液体による誤検知を防止
することができる。
【0054】時刻T14における液面検知が有りである
場合には、マイクロコンピュータ20は、さらに、上下
用モーター188を駆動して、プローブ182の第2段
階の下降を行う。この時の下降量を、Hd/2とするこ
とにより、全体の下降量は、Hdとなる。これによっ
て、プローブ182の先端が、液体内に深さHdまで挿
入される。上下用モーター188の駆動が終了すると、
マイクロコンピュータ20は、図5(B)に示すよう
に、時刻T16において、シリンジポンプ189を駆動
して、容器190内から液体の吸引を開始する。吸引
は、時刻T17に終了したものとする。
【0055】次に、マイクロコンピュータ20は、時刻
T18において、上下用モーター188を駆動して、プ
ローブ182を上昇させる。この時の上昇量を、例え
ば、Hp/2とする。Hp/2の上昇後、時刻T19に
おいて、マイクロコンピュータ20は、液面検知判定回
路160が出力する液面検知の有無を示す液面検知信号
を取り込む。その後、マイクロコンピュータ20は、時
刻T20において、上下用モーター188を駆動して、
プローブ182を上昇させる。この時の上昇量を、例え
ば、Hp/2とする。これによって、プローブ182
は、吸引終了後、上昇量Hpだけ上昇したことになる。
プローブ182を上昇させる上昇量Hpは、上述したよ
うに、Hd > H1 + Hpとしており、液体の吸
引終了後、プローブ182をHpだけ上昇させても、正
常な吸引動作が行われた場合には、プローブの先端は、
確実に液体内にあるように設定することができる。その
後、時刻T21において、マイクロコンピュータ20
は、液面検知判定回路160の判定信号を取り込む。
【0056】ここで、時刻T19及び時刻T21におけ
る液面検知が、共に有りである場合には、正確な分注量
の分注が行われた場合である。それに対して、時刻T1
9において液面が検知されず、時刻T21において液面
が検知された場合は、例えば、容器内の液体の表面が泡
立っている場合等であり、分注量が正確でない可能性が
大きいため、分注量が不足しているものと判定して、図
1に示したCRT26に警告表示をするとともに、プリ
ンタ24に出力される測定結果に警告表示を行う。ま
た、時刻T19において液面が検知されたが、時刻T2
1において液面が検知されない場合や、時刻T19,T
21のいずれにおいても、判定信号が液面が検知されて
いないこと(液面検知無し)を示しているときは、例え
ば、容器190中の液体の量が不足していたため、分注
量が不足しているものと判定して、図1に示したCRT
26に警告表示をするとともに、プリンタ24に出力さ
れる測定結果に警告表示を行う。
【0057】ここで、液体の吸引の終了時点で、例え
ば、液面の表面張力や液体の粘性により、プローブの先
端が液面から離脱できない場合が発生しても、Hpだけ
プローブを上昇させることにより、プローブの先端は液
体の表面が離脱することができる。従って、マイクロコ
ンピュータ20が分注量の誤った判定を行うことがなく
なるものである。
【0058】さらに、本実施形態においては、図5
(C)に示した判定電圧レベルを、上述した第1の実施
形態と同様に、初期値のVj1からより低い判定電圧レ
ベルVj2に切り替えるようにしている。判定電圧レベ
ルをVj1からより低いVj2に切り替えることによ
り、容器内の液体の残量が少なくなっても、液面を検出
するその後、時刻T22において、マイクロコンピュー
タ20は、上下用モーター188を駆動して、プローブ
182を上昇するとともに、時刻T23において、次の
液面検知に備えて、液面検知判定回路160の判定電圧
レベルをVj1に切り替える。
【0059】以上のようにして、プローブの下降時にお
ける液面検知を2回行うこと容器内の液体の表面に泡が
ある場合や容器がサンプルディスクの中に傾いて設置さ
れており、その内壁面に粒状の液体が付着している場合
等のように、正確な液面検知ができない場合にも、液面
の誤検知を防止することができる。
【0060】また、吸引終了後、プローブの上昇時にお
ける液面検知を2回行うことにより、容器内の液体の表
面が泡立っている場合等における正確な分注量の判定を
正しく行うことができる。
【0061】さらに、液面の表面張力や液体の粘性等の
影響を受けることなく、正確な分注量の判定を行うこと
が可能となる。
【0062】また、容器内の液体量の変動にも拘らず、
正確な液面検知を行え、正確な分注量の判定を行うこと
が可能となる。
【0063】次に、図6及び図7を用いて、本発明の第
3の実施形態による液面検出回路のシステム構成につい
て説明する。図6は、本発明の第3の実施形態による液
体分注装置に用いる液面検出回路のシステム構成図であ
る。なお、本実施形態による液体分注装置を用いる自動
分析装置の全体構成は、図1に示したものと同様であ
り、本実施形態による液体分注装置に用いる分注機構の
構成は、図2に示したものと同様である。また、図4と
同一符号は、同一部分を示している。
【0064】発振回路110は、ブリッジ回路120に
交流信号を供給する。ブリッジ回路120は、プローブ
182と容器190の間の静電容量を検出する。位相比
較回路130は、プローブ182と容器190の間の静
電容量に対応した電圧を出力する。
【0065】基準値記憶回路140Aは、タイミング発
生部150Aからの出力されるタイミング信号に応じ
て、位相比較回路130の出力電圧V0及びV1を記憶
する。基準値記憶回路140Aは、プローブ182の先
端が空気中にあるときの位相比較回路130の出力電圧
V0を記憶する。また、出力電圧V1は、プローブ18
2が下降して、容器190内の液体に接触し、液面を検
知したときの位相比較回路130の出力電圧である。出
力電圧V2は、容器190内からの液体の吸引を終了
し、プローブ182をHpだけ上昇したときの液面検知
時の位相比較回路130の出力電圧である。
【0066】マイクロコンピュータ20Aは、プローブ
182の下降動作を始めるタイミングで、タイミング発
生部150Aに指令を送り、タイミング発生部150A
が、タイミング信号を発生することにより、プローブ1
82の先端が空気中にあるときの位相比較回路130の
出力電圧V0を記憶する。また、後述する液面検知判定
回路160Aからの液面検知信号をマイクロコンピュー
タ20Aが取り込んだとき、マイクロコンピュータ20
Aは、タイミング発生部150Aに指令を送り、タイミ
ング発生部150Aが、タイミング信号を発生すること
により、プローブ182の先端が液面を検知したときの
位相比較回路130の出力電圧V1を記憶する。
【0067】液面検知判定回路160Aは、基準値記憶
回路140Aに記憶されている電圧V0と、位相比較回
路130が出力する電圧Vとの差(V−V0)を演算
し、さらに、この差(V−V0)が、判定電圧レベルV
jを超えたか否かを判定する。プローブ182の先端が
空気中にあるときの静電容量C0と、プローブ182の
先端が液体中にあるときの静電容量C1では、C1>C
0の関係があるため、電圧的に見ると、液面にプローブ
が接触したときの電圧V1>V0の関係がある。従っ
て、例えば、判定電圧レベルVjを、(V1−V0)/
2としておくことにより、差電圧(V1−V0)が判定
電圧レベルVjを超えた場合には、液面を検知すること
ができる。液面検知判定回路160Aが検知した液面判
定信号は、マイクロコンピュータ20Aに取り込まれ
る。
【0068】また、液面検知判定回路160Aは、基準
値記憶回路140Aに記憶されている電圧V1と、液体
の吸引終了後、プローブを所定量Hpだけ上昇したとき
に位相比較回路130が出力する電圧V2との差(V2
−V1)が、基準判定電圧レベルVrよりも小さいとき
に、正確な分注量の分注が行われたものとして、分注O
Kの信号をマイクロコンピュータ20Aに出力する。即
ち、所定量の分注が正確に行われると、容器内の液面
は、分注量に応じて低下し、出力電圧V2も低下する。
それに対して、正確な分注が行われない場合には、液面
の低下量も少ないため、出力電圧V2の低下量も少なく
なる。そこで、分注前と分注後の出力電圧の差が、所定
の基準値(Vr)よりも小さい場合には、正確な分注が
行われたものと判断するようにしている。
【0069】次に、図6及び図7を用いて、本実施形態
による液体分注装置の全体システムの動作について説明
する。図7は、本発明の第3の実施形態による液体分注
装置における分注動作の説明図である。
【0070】図7(A)に示すように、分注動作開始前
の初期状態において、プローブは、最上位の位置(上死
点)に位置しており、時刻T31において分注動作を開
始すると、マイクロコンピュータ20Aは、上下用モー
ター188に指令を出して、プローブ182を下降させ
る。タイミング発生部150Aは、基準値記憶回路14
0Aにタイミング信号を出力して、その時の位相比較回
路130の出力電圧V0を記憶する。
【0071】時刻T32において、プローブ182の先
端が、容器190内の液体の表面に接触すると、図7
(D)に示すように、位相比較回路130の出力電圧
が、電圧V0から電圧V1まで急激に変化する。液面検
知判定回路160Aは、位相比較回路130の出力電圧
Vと基準値記憶回路140Aに記憶された電圧V0の差
(V−V0)を、図7(C)に示す判定電圧レベルVj
1と比較する。時刻T32において、液面検知判定回路
160Aは、液面を検知したと判定し、液面検知信号を
マイクロコンピュータ20Aに出力する。
【0072】マイクロコンピュータ20Aは、さらに、
時刻T34において、上下用モーター188を駆動し
て、プローブ182を下降させる。この時の下降量をH
dとする。これによって、プローブ182の先端が、液
体内に深さHdまで挿入される。上下用モーター188
の駆動が終了すると、マイクロコンピュータ20Aは、
図7(B)に示すように、時刻T35において、シリン
ジポンプ189を駆動して、容器190内から液体の吸
引を開始する。吸引は、時刻T36に終了したものとす
る。
【0073】次に、マイクロコンピュータ20Aは、上
下用モーター188を駆動して、プローブ182を上昇
させる。この時の上昇量をHpとする。Hpだけプロー
ブ182を上昇させた後、時刻T38において、液面検
知判定回路160Aは、基準値記憶回路140Aに記憶
されている電圧V1と、液体の吸引終了後、プローブを
所定量Hpだけ上昇したときに位相比較回路130が出
力する電圧V2との差(V2−V1)が、基準判定電圧
レベルVrよりも大きいか否かを示す判定信号をマイク
ロコンピュータ20Aに出力する。マイクロコンピュー
タ20Aは、液面検知判定回路160Aの判定信号が、
基準判定電圧レベルVrよりも大きいことを示すときに
は、マイクロコンピュータ20Aは、分注量が正確であ
ったものと判定をする。また、判定信号が小さいことを
示しているときは、分注量が不足しているものと判定し
て、図1に示したCRT26に警告表示をするととも
に、プリンタ24に出力される測定結果に警告表示を行
う。
【0074】以上のようにして、液面の表面張力や液体
の粘性等の影響を受けることなく、正確な分注量の判定
を行うことが可能となる。
【0075】また、容器内の液体量の変動にも拘らず、
正確な液面検知を行え、正確な分注量の判定を行うこと
が可能となる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
液面の表面張力や液体の粘性等の影響を受けることな
く、正確な分注量の判定を行えるものとなる。
【0077】また、静電容量式の液面検知方式容器内の
液体量の変動にも拘らず、正確な液面検知を行え、正確
な分注量の判定を行えるものとなる。
【0078】さらに、液体表面の泡だちや容器内壁に付
着した液体の影響を受けることなく、正確な液面検知を
行えるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による液体分注装置を用い
る自動分析装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態による液体分注装置に用い
る分注機構の斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態による液体分注装置に用い
る液面検出回路のシステム構成図である。
【図4】本発明の一実施形態による液体分注装置におけ
る分注動作の説明図である。
【図5】本発明の第2の実施形態による液体分注装置に
おける分注動作の説明図である。
【図6】本発明の第3の実施形態による液体分注装置に
用いる液面検出回路のシステム構成図である。
【図7】本発明の第3の実施形態による液体分注装置に
おける分注動作の説明図である。
【符号の説明】
20,20A…マイクロコンピュータ 100A…試料サンプリング機構 100B…試薬分注機構 110…発振回路 120…ブリッジ回路 130…位相比較回路 140,140A…基準値記憶回路 150,150A…基準値記憶回路 160,160A…液面検知判定回路 180…分注機構 180A…サンプリング機構 180B1…第1試薬ピペッティング機構 180B2…第2試薬ピぺッティング機構 182…プローブ 186…プローブ回転用モータ 188…プローブ上下用モータ 190…容器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体の収容された容器内にプローブを挿入
    して、上記液体を吸引して分注する分注手段と、上記プ
    ローブの先端が上記容器内の液面に接触していることを
    判定する液面検知手段とを有する液体分注装置におい
    て、 上記分注手段は、上記液面検知手段による液面検知の
    後、下降量Hdだけ上記プローブを下降させ、所定量の
    液体吸引による液面下降量がH1であるとき、吸引終了
    後、Hd>H1+Hpなる関係を有する上昇量Hpだけ
    上記プローブを上昇させるとともに、 上記液面検知手段は、上記プローブの上昇動作後に、液
    面を検知できたときは、所定の分注量の吸引が行われた
    と判定することを特徴とする液体分注装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の液体分注装置において、 上記液面検知手段は、上記プローブの上昇過程及び上記
    プローブの上昇動作後に、液面を検知できたときは、所
    定の分注量の吸引が行われたと判定することを特徴とす
    る液体分注装置。
  3. 【請求項3】液体の収容された容器内にプローブを挿入
    して、上記液体を吸引して分注する分注手段と、上記プ
    ローブの先端が上記容器内の液面に接触していることを
    判定する液面検知手段とを有する液体分注装置におい
    て、 上記液面検知手段は、静電容量方式により液面検知を行
    い、第1の判定レベルと、この第1の判定レベルよりも
    低い第2の判定レベルとを有し、上記プローブを容器内
    で下降して液面を検出するときは、上記第1の判定レベ
    ルを用いて、液面の検知を行い、上記プローブによる吸
    引後に、液面を検知するときには、上記第2の判定レベ
    ルを用いて液面の検知を行うことを特徴とする液体分注
    装置。
  4. 【請求項4】液体の収容された容器内にプローブを挿入
    して、上記液体を吸引して分注する分注手段と、上記プ
    ローブの先端が上記容器内の液面に接触していることを
    判定する液面検知手段とを有する液体分注装置におい
    て、 上記分注手段は、上記液面検知手段による液面検知の
    後、所定量だけ上記プローブを下降させ、 上記液面検知手段は、上記プローブが上記所定量だけ下
    降した後に、液面を検知できたとき、液面検知できたも
    のと判定することを特徴とする液体分注装置。
  5. 【請求項5】液体の収容された容器内にプローブを挿入
    して、上記液体を吸引して分注する分注手段と、上記プ
    ローブの先端が上記容器内の液面に接触していることを
    判定する液面検知手段とを有する液体分注装置におい
    て、 上記液面検知手段は、上記容器内からの液体吸引前の液
    面のレベルと液体吸引後の液面のレベルの差が、所定値
    よりも小さいとき、所定の分注量の吸引が行われたと判
    定することを特徴とする液体分注装置。
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