JPH10282114A - 検体ラックの搬送方法及び自動分析装置 - Google Patents
検体ラックの搬送方法及び自動分析装置Info
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- JPH10282114A JPH10282114A JP9184597A JP9184597A JPH10282114A JP H10282114 A JPH10282114 A JP H10282114A JP 9184597 A JP9184597 A JP 9184597A JP 9184597 A JP9184597 A JP 9184597A JP H10282114 A JPH10282114 A JP H10282114A
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Abstract
トのいずれかで分析させるために搬送ラインを用いて搬
送する場合に、検体ラックの搬送が他の検体ラックによ
って妨げられることなく実行され、検体処理能力が向上
される。 【解決手段】識別情報読取装置50で連番による投入番
号を記憶した後、ラック供給部3の送出ポート10又は
分析ユニットの送出ポート18a,18bにて検体ラッ
クが検知されると、制御装置に対して搬送要求がなされ
る。制御装置は複数の搬送経路の中からその検体ラック
に適合する経路を選択し、投入番号を対応付ける。搬送
待ちの検体ラックが複数あるときは、投入番号によって
先に投入された検体ラックを優先的に搬送する。
Description
き検体を保有した検体ラックを搬送する方法及び自動分
析装置に係り、特に主搬送ラインに沿って複数の分析ユ
ニットを配置し検体ラックを主搬送ラインを介して自動
搬送する方法及び自動分析装置に関する。
トを配置し、搬送ラインによって搬送される検体ラック
上の検体を分析ユニットに分注する例として、例えば特
開平5−26882号公報,特開昭63−271164 号公報,特開
平7−92171号公報等が知られている。
れた多項目自動分析装置は、搬送ラインに次々と検体ラ
ックを乗せ、搬送ライン上で検体ラックを停止させて検
体ラック上の検体を分析ユニットへ分注する方法を採用
している。また、特開昭63−271164号公報に記載された
自動分析システムは、渡りローラを介して複数のベルト
コンベアを接続することにより循環路を形成し、その循
環路に沿って複数の分析ユニットを配置し、ラック供給
部から送り出された検体ラックを循環路にて搬送し、検
体ラックが分析ユニットの前にきたときに移動を停止し
て循環路上の検体ラックから分析ユニットへ検体を分注
する方法を採用している。また、特開平7−92171号公報
に記載された容器搬送システムは、搬送ラインに沿って
複数の分析ユニットを配置し、各分析ユニットには識別
情報読み取り装置を有するサブラインを設け、各分析ユ
ニットの一定時間あたりの分析処理能力に応じた数の容
器をサブライン内に取り込み、サブライン上で検体の分
注作業が終了した後に容器を搬送ラインへ移す方法を採
用している。
82号公報による搬送方法では、搬送ライン上に検体ラッ
クを停止させたまま検体の分注作業が行われるため、後
続する検体ラックの分注作業が終了していても、先行す
る検体ラックに関する複数の分析項目のための検体の分
注作業が終了するまで後続検体ラックの進路が遮られる
ので、後続検体ラックはその間搬送されずに搬送ライン
上で待たされる。
は、循環路による検体ラックの搬送を開始した後にバー
コードリーダにより検体ラックの識別情報が読み取られ
検体ラックを該当する分析ユニットへ搬送するのである
が、該当する分析ユニットが分注作業中であるときは搬
送開始した検体ラックを循環路上に留めて置かなければ
ならないため、後続する検体ラックの搬送が妨げられ
る。
は、各分析装置の分析処理能力に応じて所定数の容器が
分析ユニットのサブラインへ送り込まれるのであるが、
サブラインに送り込まれた後で、容器の識別情報が読み
取られその容器が分析ユニットの検査対象に適合するか
否かが判定されることになり、その容器が分析ユニット
に適合しないときには当該容器にとって不必要な経路へ
搬送されることになる。本発明の目的は、検体ラックの
搬送時に他の検体ラックの停滞によって進路が妨げられ
ることなく、かつその検体ラックにとって無駄な経路に
搬送されることを防止でき、全体として検体ラックの搬
送に要する時間を節減できる検体ラックを搬送する方法
及び自動分析装置を提供することにある。
とラック収納部の間に検体ラックを搬送するための主搬
送ラインが配置され、この主搬送ラインに沿って複数の
分析ユニットが配置された自動分析装置に適用される。
本発明では、検体を保有した検体ラックが、ラック供給
部の送出ポートから主搬送ライン上に乗せられ、主搬送
ラインの搬送動作により適合する分析ユニットの方へ運
搬される。各分析ユニットに対応して分注エリアが設け
られており、これらの分注処理エリアで検体ラック上の
検体が分析ユニットの反応部へ分注される。分注処理エ
リアは、主搬送ラインから検体ラックを受け入れるため
の受入ポートと主搬送ラインへ検体ラックを送出するた
めの送出ポートを有する。ラック収納部は、主搬送ライ
ンから検体ラックを受け入れるための受入ポートを有す
る。
ちの1つずつの組み合わせによって各搬送経路が定めら
れ、全体として複数の搬送経路が形成される。検体ラッ
クの搬送を制御する制御装置は、いずれかの送出ポート
上に位置づけられた検体ラックに適合する搬送経路を複
数の放送経路の中から選択し、選択した搬送経路の受入
ポートに向けて検体ラックを主搬送ラインを介して搬送
せしめる。この搬送は、主搬送ライン上に他の検体ラッ
クが存在しない状態で実行され、搬送待ちの検体ラック
が複数あるときは早く投入されたものが先に搬送され
る。また、この搬送は、受入先である受入ポートが検体
ラックの受け入れ可能状態にあることが確認された後に
実行される。
照して説明する。
ブロック図である。図1において、自動分析装置内の各
機構部の動作を制御する制御部1は、記憶部81,搬送
可否通信部82,搬送指示部83などを含んでおり、操
作部2で入力された分析依頼情報に基づいて、検体を分
析ユニット100及び/又は分析ユニット200に搬送
し、それらの分析ユニットから分析結果を集めて、CR
Tなどの画面表示部85及びプリンタ86に結果を出力
する。制御部1は、各部間で検体ラックを受け渡すため
に、ラック供給部3からラックを投入した順に投入番号
を付加・記憶し、搬送可否通信部82で各部の検体ラッ
クの送出及び受け入れの可否状況を収集する。主搬送ラ
イン13の搬送処理が終了するたび、搬送指示部83は
選択した搬送経路に次の検体ラックを搬送するように指
示を出す。
析項目,検体を識別するための検体ID,検体属性情報
(性別,年齢,検体種別など)が入力される。制御部1
からの指示に基づき各検体の分析項目が分析ユニット1
00,200で分析されたのち分析結果が出力される。
検体を保有した検体ラックが投入されるラック供給部3
には、使用者は複数のラックを置くことができ、装置の
搬送処理がすすむにつれ置かれた順に検体ラックが主搬
送ライン13に供給される。
制御され、一時に1つだけの検体ラックを搬送する。分
注処理済みの検体ラックを収納するラック収納部5には
分析ユニット100,200で分注処理された検体ラッ
クが収納され、使用者はここから処理済みのラックをラ
ックトレイごとに取り出すことができる。各分析ユニッ
トは、主搬送ライン13から検体ラックを受け取り、分
注処理した後、再び、主搬送ライン13にラックを返
す。各分析ユニット100,200は、操作部2から入
力された分析項目のうち制御部1で割り当てられた分析
項目のみを分析処理する。分析ユニット100,200
には制御部1の一部を分担する子制御部としてのコンピ
ュータを設けることができ、この場合、主搬送ラインと
分析ユニットとのラックの授受に際しラック送出要求及
びラック受入要求を親制御部であるコンピュータに報告
し、親制御部はそれらの要求の中から一組を選択し、各
部とコミュニケーションしながら、協調してラックを授
受するように制御することができる。
9は複数の検体容器76を保持し得るものであり、バー
コード77の読み取り用の窓である切り欠き78を有す
る複数の装填穴にそれぞれ検体容器76が装填される。
各検体容器76内には、血清,血漿、あるいは尿などの
分析ユニットで分析処理されるべき検体が収容されてい
る。各検体ラック9には、個々のラック番号を表すコー
ド情報としての複数の穴や、バーコードが印刷されたバ
ーコードラベル75が設けられる。このラック番号識別
情報は周知の読み取り装置によって読み取られる。ま
た、検体容器76の外壁には、検体識別情報媒体として
磁気記録媒体やバーコードラベル77が付されている。
この検体識別情報は周知の読み取り装置によって読み取
られる。各検体に対して検査依頼された分析項目は制御
部1に記憶されているので、各検体容器に対応する検体
IDを認識することにより、その検体容器を保有してい
る検体ラック9を該当する分析項目の分析処理をする分
析ユニットに搬送するように対応づけることができる。
検体IDを認識する方法は、1つは検体容器の識別情報
を直接読み取る方法であり、他の1つは、検体ラック上
の各検体容器の配列位置とラック番号の組み合わせを予
め検体IDに対応づけて記憶させておいて、ラック番号
を読み取る方法である。図9の例は5本の試験管を保持
しているが、検体容器数はこれに限られず1本以上又は
10本を保持するラックであってもよい。
送ライン付近の構成を示す図である。ラック供給部3
は、複数の検体ラック9を特定方向に揃えて並べること
ができる複数のラックトレイ11,12と、投入搬送路
6と、各ラックトレイ上の検体ラックを投入搬送路6の
方へ移動させるための稼動アーム61,62を備える。
投入搬送路6における一端側は、主搬送ライン13に隣
接しており、検体ラック9が主搬送ライン13によって
搬送される前に一時停止される送出ポート10となって
いる。投入搬送路6の他端側は、緊急検査用検体ラック
が投入される緊急検体投入口4となっている。緊急検体
投入口4に投入された検体ラックはラック検知器33に
よって検知され、その検知信号が制御部1に伝達される
ことにより、制御部1はラックトレイ11,12からの
一般検体用のラックより優先して緊急検査用検体ラック
を搬送するようにプログラムされている。ラックトレイ
11,12は着脱可能であり他のラックトレイに交換可
能である。
出された検体ラックはラック検知器32によって検知さ
れ、ラックトレイ12から投入搬送路6に押し出された
検体ラックはラック検知器31によって検知される。可
動フック8を備えたラック移動器14は、可動フック8
が取り付けられたベルトを駆動源によって往復動および
回動し、投入搬送路6上の検体ラックを主搬送ライン1
3の方へ移動させる。送出ポート10上に位置づけられ
た検体ラック9は、バーコードリーダの如き識別情報読
取装置50によってラック識別情報又は検体容器識別情
報が読み取られ、制御部1により検体IDが認識され
る。同時に、主搬送ライン13に投入した順序の情報と
して、一連の番号からなる投入番号を付加する。この投
入番号は順序がわかれば連番である必要はなく、たとえ
ば時刻などでもよい。各分析ユニットによって分析処理
可能な分析項目の種類が制御部1の記憶部81に登録さ
れており、検体IDの認識に伴って検体ラック9上の検
体が分析ユニット100および200の内のいずれで分
析処理すべきかは制御部1により判断され、該当する検
体ラック9の受入先である受入ポートが定められる。
定方向に揃えて収納できる複数のラックトレイ20,2
1と、収納搬送路7と、収納搬送路7上の検体ラックを
ラックトレイへ押し込むための押付器23,24を備え
る。収納搬送路7の主搬送ライン13側には、主搬送ラ
インからの検体ラックを受け入れる受入ポート22があ
る。受入ポート22に検体ラックが到達したことはラッ
ク検知器56によって検知される。ラック移動器28
は、受入ポート22上の検体ラックをラックトレイ20
の前又はラックトレイ21の前に運ぶものであり、ラッ
ク移動器14と同様の構造を有する。ラック検知器3
8,39によってラックトレイ20,21がラックによ
って満たされたことを検知する。
送ライン13に沿って配置される。分析ユニット100
は、分析項目に応じた試薬ボトルを試薬吸入位置に位置
づけ得る回動可能な試薬ターンテーブル101と、多数
の反応容器が円上に配列された反応ディスク103と、
試薬ターンテーブル101上の所望の試薬液を反応ディ
スク103上の反応容器へピペットノズルによって分注
する試薬分注機構102と、分注処理エリア71上の検体
ラックから反応ディスク103上の反応容器へピペット
ノズルによって検体を分注する検体分注器104を有す
る。分析ユニット200は、多数の試薬ボトルが置かれ
た試薬庫201と、多数の反応容器が円上に配列された
反応ディスク203と、試薬庫201内の各試薬ボトル
から反応ディスク203上までの配管系及びディスペン
サポンプを備えた試薬分注機構202と、分注処理エリ
ア72上の検体ラックから反応ディスク203上の反応
容器へピペットノズルによって検体を分注する検体分注
器204を有する。反応ディスク103及び203の近
傍には多波長光度計,容器洗浄機構,攪拌機構などが配
置されており、これらによって各分析ユニットにおける
反応部を構成する。反応容器内で検体と試薬の混合によ
り生成された反応液は多波長光度計により各分析項目に
応じた波長が選択されて測定される。
反応部との間に設けられた分注処理エリア71と、主搬
送ライン13と分析ユニット200の反応部との間に設
けられた分注処理エリア72とは、同様の構成である。
主搬送ライン13は、パルスモータを駆動源として一定
方向に回動される単一のベルトによってラインが構成さ
れ、駆動源に与えるパルス数に応じて検体ラックの移動
距離を変えることができる。主搬送ライン13に沿って
複数のラック検知器が、配置されている。ラック検知器
51は検体ラックが主搬送ラインに乗ったことを検知
し、ラック検知器34,36は分注処理エリア71,7
2に移すための検体ラックを検知し、ラック検知器3
5,37は検体ラックが分注処理エリア71,72から
主搬送ライン13上へ移されたことを検知する。
の受入ポート16a,16bと分注ポート17a,17
bと検体ラックの送出ポート18a,18bをそれぞれ
対応して有する。ラック検知器52,54は受入ポート
16a,16bに検体ラックを受け入れたことを検知
し、ラック検知器53,55は送出ポート18a,18b
にラックが来たことを検知する。ラック移動器25a,
25bは受入ポート16a,16bの検体ラックを分注ポ
ート17a,17bに移す機構であり、ラック移動器2
6a,26bは分注ポート17a,17bの検体ラック
を送出ポート18a,18bに移す機構である。これらの
ラック移動器は、検体ラックの端部を押して移動させる
ための可動フックが取り付けられたベルトを、モータの
軸及びプーリに巻回させ、そのベルトを回動及び往復動
する構成を有する。
イン13上に停止された検体ラックを分注処理エリア7
1,72の受入ポート16a,16bに移す機構であ
り、検体移載機構19a,19bは、分注処理エリア7
1,72の送出ポート18a,18b上の検体ラックを
主搬送ライン13に移す機構である。これらの検体移載
機構は検体ラックを移動する方向が違うだけであって同
じ構造を有する。
ット又は検体ラック押し出し機構を採用することができ
る。検体移載機構の一例を図7に示す。図7において、
主搬送ライン13と分注エリアの受入ポート16aの間
には検体ラック9が移動できる幅を持った接続通路64
が形成されている。接続通路64の上方には、モータの
駆動軸66とプーリ67の間に巻回されたベルト68を
有する検体移載機構15aが配設されている。ベルト6
8には、開閉可能な一対のフィンガーからなる把持部材
65が取り付けてある。図7の(A)は把持部材65が
主搬送ライン13上で検体ラック9が到着するのを待機
している状態を示し、把持部材65が開状態にある。図
7(B)は把持部材65が閉じて検体ラック9を移動し
ている状態を示す。図7(C)は検体ラック9が受入ポ
ート16aまで運ばれて把持部材65から開放された状
態を示す。
対応する試薬との反応液を測定する反応部と、その反応
部の反応容器へ検体を分注する機構と、反応部の反応容
器へ分析項目に応じて選択した試薬を分注する機構とを
備えている。複数の送出ポート10,18a,18bの
いずれかに検体ラックが位置づけられたときに、制御部
1は、その検体ラックを受け入れるべき受入ポートを、
複数の受入ポート16a,16b,22の中から選択す
る。この場合、1つの送出ポートと1つの受入ポートと
の組み合わせによって形成される搬送経路は、送出ポー
トと受入ポートの数に応じて複数存在するので、制御部
1は、いずれかの送出ポートにて搬送待ちの検体ラック
に適合する受入ポートを複数の搬送経路の中から選択す
る。各検体ラックの検体情報は、識別情報読取装置50
の読み取りに基づいて制御部1が認識しているので、搬
送経路の選択が容易になされる。
けを1つの送出ポートから受け取ると駆動開始され、目
的の受入ポート又はその対応位置に検体ラックが到達す
ると駆動停止される。この間、主搬送ライン13は検体
ラックを途中で停止させずに連続移送する。制御部1
は、1つの検体ラックが搬送されている間は他の検体ラ
ックが主搬送ラインに移載されないように、ラック移動
器14および検体移載機構19a,19bの動作を制御
する。主搬送ラインには単一の検体ラックだけが載せら
れるので、主搬送ラインから受入ポートに検体ラックが
引き渡されるのに伴ってその受入ポートのラック検知器
から出力される受入信号を得たときに、制御部1は主搬
送ライン13上に検体ラックが存在しないと判断する。
制御部1は、ラック供給部3の送出ポート10に位置づ
けられた検体ラックがいずれの分析ユニットによって分
析処理すべきかを判断するが、もしも、検体ラックがい
ずれの分析ユニットにも適合しないときには、検体ラッ
クを途中で停止させることなく主搬送ラインによって一
気にラック収納部5の受入ポート22へ搬送させる。図
2の自動分析装置では、各送出ポート上の検体ラックの
有無をラック検知器によって監視し、複数の送出ポート
上に搬送待ちの検体ラックが存在する場合は予め定めら
れている優先ルートに基づいてどの送出ポート上の検体
ラックを優先的に主搬送ラインに引き渡すべきかを制御
部1が決定する。優先ルートの1つの形態は、検体ラッ
クの投入順序である。制御部は、搬送可能な検体ラック
の中から、投入番号の小さい順すなわち先に投入された
検体ラックを優先的に選択し、主搬送ラインに載せて目
的の受入ポートの方へ搬送するように制御する。
特別な取り扱いをする。校正用試料を保有した検体ラッ
クが識別情報読取装置50で識別されると、この校正用
試料を保有した検体ラックがラック収納部5に収納され
るまでの間は、すべての検体ラックがすべての分析ユニ
ットを通過するように制御される。このような制御下で
は、分析依頼のない検体が分析ユニットに取り込まれる
こともあるが、このような検体にたいしては分注処理が
行われず、再び主搬送ラインに乗せられる。
説明する。
トレイ11または12に置かれたこの検体ラック9が、
可動アームにより投入搬送路6に運ばれ、ラック検知器
31または32で認識すると、ラック移動器14が移動
し可動フック8によって主搬送ライン13の直前まで運
ばれる。一方のラックトレイに関しラック投入動作をし
たが、検知器でラックを検知できなかったときは、その
ラックトレイ11におけるラックをすべて、投入してし
まったと判断し、他方のラックトレイ12からラックを
投入するように切り替える。また、検体ラックが緊急検
体投入口4に置かれたときは、ラック検知器33によっ
て検知され、ラックトレイ11,12の一般検体に優先
して、主搬送ラインで搬送される。主搬送ライン直前の
送出ポート10に検体ラックが到着したことが検知器を
兼ねた識別情報読取装置50によって検知されると、ラ
ック供給部3から主搬送ライン13へのラックの搬送要
求が出され、送出の許可を待つ。識別情報読取装置50
によって、読み取られた検体IDは、制御部1の記憶部
81に記憶され、同時に投入順序がわかるように投入番
号も記憶される。
ック収納部5は、分析装置の動作開始直後は各部内に検
体ラックがないので、すべてラック受け入れ可能の要求
を出している。ラック収納部5のそれぞれのラックトレ
イ20,21は、後部に取り付けられた、ラック検知器
38,39によってラックがいっぱいになったことを検
知し、一方の収納部及び両方の収納部がいっぱいになる
と搬入不可の警告を表示部85に表示する。
られた周期で定期的に各送出ポート及び各受入ポートか
らの要求を検査し、送出要求があったときに、予め入力
されている分析依頼に基づいて、送出要求を出した送出
ポートにおける検体ラックの受入先を照合し、該当受入
ポートが受け入れ可能ならば搬送する。
送ライン13の搬入口前で待機している検体ラックが分
析ユニット100に分析依頼を有するときには、送出ポ
ート10から分析ユニット100の受入ポート16aへ
の搬送要求が発生することになる。また、その検体ラッ
クが分析ユニット100に分析依頼せずに分析ユニット
200に分析依頼をする場合には、主搬送ライン13か
ら分析ユニット200の受入ポート16bへの搬送要求
が発生することになる。
ックは、ラック移動器25bのフックにより分注ポート
17bへ移送され、分注器204による検体の分注が行
われる。本例においては、5本の試験管を保持する検体
ラックを使用しているので、1つずつ試験管から検体の
内容物が分注ノズルの動きによって、反応ディスク20
3の円周上に並べられた反応容器に分注され、試薬分注
機構202によって試薬庫201の試薬が分注されなが
ら反応を進行され所望の項目の分析が行われる。5本の
試験管の分注が終わった検体ラックは、送出ポート18
bに搬送され、次に搬入される検体ラックに分注ポート
17bを譲る。この時点で、分析ユニット200は、主
搬送ライン13への搬送要求を出し、送出許可を待つ。
送出が許可されると、検体ラックは送出ポート18bか
ら検体移載機構19bによって主搬送ライン13に移さ
れ、主搬送ラインの出口すなわちラック収納部5の受入
ポート22へ向かう。この検体ラックが分析ユニット2
00に到着後、分注処理をしている間、主搬送ライン1
3は空きとなるので、主搬送ライン13は次の検体ラッ
クの搬送に使用することができる。更に、本例において
は試験管5本を1検体ラックとしているので5本分の分
注処理時間ごとに搬入または搬出が行われる計算にな
る。よって、主搬送ラインの動作が、個々の分析ユニッ
トの分注サイクルに依存せずに、5本分の分注処理時間
ごとに行われるので、細かな分注サイクル時間に依存し
ない余裕ある搬送が実現される。
送出ポート10で主搬送ライン13への投入を待機して
いる検体ラックに、もし分析ユニット100への依頼が
あれば、同様のシーケンスによって、その検体ラックは
分析ユニット100の受入ポート16aに搬入される。
分析ユニット100に取り込まれた検体ラックは、分析
ユニット200の場合と同様に分注が行われる。この分
析ユニット100は、分析ユニット200と異なる分注
器104,反応ディスク103,試薬分注機構102を
有するために分注サイクル時間(1つの分注から次の分
注までの時間)が分析ユニット200とは異なる。しか
し分析ユニット200と同様に、分注処理エリア71が
主搬送ライン13と独立しているので、主搬送ライン上
の搬送及び他の分析ユニットの分注とは独立した分注が
実行される。分注処理された検体ラックは送出ポート1
8aに送られ、送出ポート18aから主搬送ライン13
への要求が出され送出許可を待つ。
と、分析ユニット100ですべての依頼項目の分注処理
がなされた場合には、検体ラックが主搬送ラインを介し
てラック収納部5へ搬送される。しかし、分析ユニット
100への分注を終了した検体に対し、次の分析ユニッ
ト200にも分析依頼がある場合には、分析ユニット1
00の出口にあたる送出ポート18aから分析ユニット
200の入口にあたる受入ポート16bへの搬送要求が
発生する。この要求も、主搬送ライン13に他の検体が
なく、かつ、受入ポート16bが検体ラックの受入可能
の時に受け付けられ、搬送が実行される。
ポート10上で主搬送ライン13への投入を待機してい
る検体ラックが分析ユニット100,200共に分析依
頼のない検体を保有したラックであれば送出ポート10
から主搬送ライン出口である受入ポート22への搬送要
求が発生する。この要求が受け付けられると、この検体
ラックは主搬送ラインによって受入ポート22に搬送さ
れ、押付器23又は24によりラックトレイ20または
21に収納される。いずれの要求の場合にも受入ポート
が検体ラックを受け入れ可能で、かつ、主搬送ライン1
3上に他の検体ラックが乗っていない時のみに搬送が実
行される。
ックの搬送を指示するまでの処理のフローチャートであ
る。図2の実施例の場合、搬送要求としては、(1)送
出ポート10から分析ユニット100の受入ポート16
aへ、(2)送出ポート10から分析ユニット200の
受入ポート16bへ、(3)送出ポート10からラック
収納部5の受入ポート22へ、(4)分析ユニット10
0の送出ポート18aから分析ユニット200の受入ポ
ート16bへ、(5)分析ユニット100の送出ポート
18aからラック収納部5の受入ポート22へ、(6)
分析ユニット200の送出ポート18bからラック収納
部5の受入ポート22へ、6種類の要求がある。これら
の要求は1つずつ受け付けられ搬送が実行されるが、同
時に要求が複数あった場合には、優先順位に基づいて最
初に実行すべき要求を1つに絞る。図3の処理は大きく
2つの処理に分けることができ、搬送要求受付処理301
は、搬送要求のあった検体ラックの受入先が受入可能で
あるとき、送出ポートiから受入ポートjという経路を
記憶して搬送要求を受け付ける。搬送経路決定及び搬送
指示処理302では、ラックの搬送処理中でなければ、
受け付けた搬送経路の中から投入番号の最も小さい検体
ラックを探して、搬送経路を決定し、主搬送ライン13
に搬送指示する。このフローチャートに相当する処理を
制御部1内で定期的に、または、分析ユニットの状態が
変化する都度、起動することによって、全ての搬送要求
を受け付け検体ラックを搬送する。
作のフローチャートである。ここでは、全部の送出ポー
トの搬送要求を検査する。始めに、最初の検体ラック送
出ポート番号をiに代入する(401)。これに伴い、
それぞれの送出ポートからの要求が格納されるが、送出
ポート上に待機ラックがないときは、搬送要求は格納さ
れない。ポートiに搬送要求があれば(402)、その
ポートに待機するラック上の検体のIDを検査し、この
検体IDの検体の受入先、すなわち分析依頼項目が次に
どこの分析ユニットで分析されるか又は収納されるかを
チェックし、その受入先をjに代入して(403)、そ
の受入先jに対応する受入ポートjが、検体ラックの受
け入れ可能かどうかをチェックする(404)。チェッ
クの結果、受け入れ可能ならば、識別情報読取装置50
で検体識別情報を読み取ったときに制御部1に記憶して
いた投入番号とともに搬送経路iからjの搬送要求を記
憶しておく(405)。つまり、投入番号の付された搬
送経路が搬送要求を受け付けた経路であることを意味す
る。これで、送出ポートiの搬送要求の処理が完了し
た。この後、次の送出ポート番号があるかを調べ(40
6)、次の送出ポートがあれば、その送出ポート番号を
iに代入して(407)、ステップ402からの処理を
繰り返す。こうして、最後の送出ポートまで、搬送要求
を調べ終わるまで繰り返した後に処理301を終了し、
次いで302の処理にすすむ。図中、送出ポート番号と
は、送出ポート10,18a,18bに連番を付けた番
号である。これに対して、受入ポート番号(図中のj)
は、受入ポート16a,16b,22に連番を付けた番
号である。
作のフローチャートである。ここでは、主搬送ライン1
3が検体ラックを搬送中であるか否かを調べ、搬送中で
あれば処理302を終了する(501)。搬送中でなけ
れば、搬送経路を決定する。まず、最初の経路を決める
ために最初の送出ポート番号をiに代入し、対応する受
入番号をjに代入し、投入番号の初期値として十分大き
な数たとえば100000を代入する(502)。次に送出ポ
ートiから受入ポートjへの経路に投入番号が付されて
いるかを調べる(503)。その結果、投入番号が付さ
れていなければ、次の経路を探し(506)、付されて
いればその投入番号とnの値を比較する(504)。そ
の結果、nよりも小さいすなわち先に投入されている検
体ならば、この投入番号をnに代入し、送出ポート番号
iをoutに、受入ポート番号jをinにそれぞれ代入
する(505)。その後、次の経路があるかを調べる。
ステップ506で次の経路があれば、次の経路の送出ポ
ート番号をiに代入し、受入ポート番号をjに代入し
(507)、ステップ503から507の処理を繰り返
す。次の経路がなければ、すべての経路について調べる
ことができたことになるので、そのときのinとout
の値を決定した搬送経路の搬入決定送出ポート番号とし
てIに代入すると共に、搬出決定受入ポート番号として
Jに代入して、主搬送ラインに搬送の指示を出す(50
8)。
クが優先的に処理されて、検体を投入してから結果が出
るまでの時間の短い搬送が実現できる。さらに、それぞ
れの検体ラックが最も短い待ち時間で処理されるので、
単位時間あたりに搬送処理できる検体数を増やすことが
できる。
を示すフローチャートである。ここでは、図2の分析ユ
ニット100の分注処理エリア71から分析ユニット2
00の分注処理エリア72に検体ラック9が搬送される
場合を説明する。検体ラックの搬送処理は、各ポートか
らの搬送要求を受け付ける(601)ことから始まる。
図3の準備処理によって決定された送出ポート18aか
ら受入ポート18bへの搬送経路の番号I,Jを受け取
ると、制御部1は主搬送ラインの制御状態を搬送処理中
に遷移させる(602)。次に検体ラックの送出元であ
る送出ポート18aからのラック送出の指示を出し、検
体移載機構19aにより送出ポート18aから主搬送ラ
イン13上に検体ラック9を移動する(603)。送出
ポート18aに検体ラックがなくなったことがラック検
知器35により確認されると、制御部1は移載完了を認
識する。主搬送ライン13への検体ラックの移載が確認
された後、受入先Jである受入ポート16bに対応する
位置までの距離だけ主搬送ラインを駆動して停止する
(604)。
上の検体ラックが検知されたならば、検体移載機構15
bに対し検体ラックを主搬送ライン上から受入ポート1
6bに移載するように指示する(605)。同時に分注
処理エリア71側の検体移載機構19aを元の状態に戻
す指示を出す。分析ユニット200側の検体移載機構1
5bにより受入ポート16bに検体ラックが移載された
ことがラック検知器54で検知され、分注処理エリア7
2に検体ラックが取り込まれたことが認識される。これ
に伴って制御部1は、IからJの搬送経路、すなわち送
出ポート18aから受入ポート16bへの搬送経路におけ
るラック搬送動作を終了する。そして、制御部は主搬送
ラインの制御状態を搬送停止中に遷移し、次の搬送指示
のための待機状態になる(606)。このようにして、
1つの搬送経路について、検体ラックの搬送要求の受け
付けから受入先への搬送終了までを、搬送にかかわる各
機構部とコミュニケーションしながら主搬送ラインを駆
動することにより、1つずつの検体ラックを搬送するよ
うにし、無用な待ち時間が生じることを防止する。
る特定のラックが識別情報読取装置50で識別される
と、この校正用試料を保有した検体ラックが収納部5に
収納されるまでの間は、校正用試料を保有した検体ラッ
クよりも先に入ったラックを校正用試料を保有した検体
ラックが追い越すことができず、校正用試料を保有した
検体ラックより後に入ったラックが校正用試料を保有し
た検体ラックを追い越すことができないため、すべての
検体ラックがすべての分析ユニットを通過するように検
体ラックの搬送を制御する機能を備えている。このよう
な追い越し禁止の例は複数種類あるが、1つの例は検量
線の校正のために一定検体数ごとにコントロール検体を
測定する場合である。この場合、コントロール検体のラ
ックは、一定数を保つためにそれより前に入った検体ラ
ックを追い越すことができず、コントロール検体の後か
ら入った検体ラックは、コントロール検体のラックを追
い越すことができないように搬送が制御される。このよ
うな検体に対処するために、本実施例では、特定ラック
が投入されたときに、特別な搬送を実施している。これ
により、コントロール検体の前後のラックでは投入順に
収納されることにより、一般検体だけの場合と同様の使
用感を与えることができる。
における検体の分注と主搬送ラインによる検体ラックの
搬送とを同期させることなく実行でき、また、受入先の
決定した検体ラックは、指定されなかった分析ユニット
をバイパスして、次の分析ユニットに搬送されるので、
検体ラックの移動に際し余計な待ち時間を排除すること
ができる。さらに、複数の搬送可能ラックが生じた場合
には先に投入された検体ラックを優先して搬送するの
で、分析装置内に存在する時間が最小限となって、分析
結果を短時間に報告することが可能になる。
適用した場合(b)の検体ラックの分注処理時間を比較
した図である。いずれも主搬送ラインに沿って4台の分
析ユニットを配置した自動分析装置について検体ラック
群を搬送処理したシミュレーション結果である。図8の
(a)の対照例は、ラック供給部から主搬送ラインに定
期的に検体ラックを送り込み、主搬送ライン上に複数の
検体ラックを並べ、主搬送ライン上に検体ラックを留め
たまま検体分注処理を行う方式である。したがって、後
から主搬送ラインに入ったラックは前のラックの分注が
終わった後にはじめて分注処理に到達する。(a)では
No.1からNo.6までの6個のラックを処理するのに9
0秒の時間を要する。
では、同じく6個のラックを処理するのに要する時間は
48秒であり、(a)に比べて42秒短縮された。図8
における横軸は分析開始からの経過時間(秒)を示し、
縦軸は主搬送ラインの上流側から4台の分析ユニット
(No.1からNo.4のユニット)が主搬送ラインを介し
て順次接続されていることを示す。図8の表示の内、白
い長方形は各分析ユニットで検体分注のためにラックが
留まっている時間を表し、また、それらの長方形の中の
数字はラック番号を示す。斜線が施された長方形部分
は、主搬送ラインによりラックが搬送されている時間で
ある。長方形の外に付してある数字は、このシステムで
搬送開始されたときのラック番号を示す。この例では、
分析ユニットNo.1では、No.1のラックが15秒,N
o.2のラックが9秒の分注処理をされる。分析ユニット
No.2では、No.2のラックが6秒,No.3のラックが
15秒,No.4のラックが3秒の分注処理をされる。ま
た、分析ユニットNo.3では、No.4のラックが12
秒,No.5のラックが12秒の分注処理をされる。さら
に、分析ユニットNo.4では、No.5のラックが3秒,
No.6のラックが15秒の分注処理をされる。
クの分注が終了しなければ次のラックを分注処理できな
いのに対し、本発明適用例(b)の場合には、分析指定
されなかった分析ユニットを飛ばして受入先の分析ユニ
ットに該当検体ラックを直ちに搬送できるので、ラック
移動の際の待ち時間を短縮でき、結局、搬送開始からラ
ック収納までの全体時間を短縮できる。さらに、搬送可
能なラックが複数存在するような場合が生じると、先に
投入されたラックを優先して搬送するので、各ラックの
投入から結果が出るまでの時間を短縮することができ
る。
ラックのうち最も先に投入された検体ラックを優先し
て、主搬送ラインで搬送するので、それぞれの検体が装
置内に滞在する時間を短くすることができ、全体として
検体の処理数を増やすことができる。また、特定の検体
ラックを認識した場合には、全検体ラックが全分析ユニ
ットを通過するように搬送制御するので、特定の検体ラ
ックの前後で検体ラックの順序が入れ代わることがな
く、容易に投入間隔を確認できる。
ク図である。
を示す図である。
るためのフロー図である。
る。
ある。
ロー図である。
である。
ラックの処理時間を比較した図である。
5…ラック収納部、6…投入搬送路、7…収納搬送路、
9…検体ラック、10,18a,18b…送出ポート、
13…主搬送ライン、14,25a,25b,26a,
26b,28…ラック移動器、15a,15b,19
a,19b…検体移載機構、16a,16b,22…受入
ポート、17a,17b…分注ポート、31,32,3
3,34,35,36,37,38,39,51,5
2,53,54,55,56…ラック検知器、50…識
別情報読取装置、71,72…分注処理エリア、10
0,200…分析ユニット、103,203…反応ディス
ク。
Claims (4)
- 【請求項1】主搬送ラインに沿って配置された複数の分
析ユニットのいずれかによって分析処理されるべき検体
を保有する検体ラックを、ラック供給部から上記主搬送
ラインを介して各分析ユニットに対応して設けられた分
注処理エリアに搬送し、分注処理された検体ラックを該
分注処理エリアから上記主搬送ラインを介してラック収
納部に搬送する検体ラックの搬送方法において、 上記ラック供給部から上記主搬送ラインに検体ラックを
送出するための送出ポートと、各分注処理エリアから上
記主搬送ラインに検体ラックを送出するための送出ポー
トと、上記主搬送ラインから各分注処理エリアに検体ラ
ックを受け入れるための受入ポートと、上記主搬送ライ
ンから上記ラック収納部に検体ラックを受け入れるため
の受入ポートとを含む複数の搬送経路の中から、検体ラ
ックが位置づけられた送出ポート上の該検体ラックに適
合する搬送経路を選択すること、 上記主搬送ライン上に他の検体ラックが存在しない状態
下で選択された搬送経路の送出ポートから受入ポートに
向けて上記主搬送ラインを介して該当する検体ラックを
搬送すること、および搬送待ちの検体ラックが複数の送
出ポート上にあるときに、搬送のための投入順情報に基
づいて先に投入された検体ラックを優先的に搬送するこ
とを特徴とする検体ラックの搬送方法。 - 【請求項2】請求項1記載の解体ラックの搬送方法にお
いて、校正用試料を保有した校正用検体ラックが投入さ
れてから収納されるまでの間は、すべての検体ラックが
すべての分析装置を通過するように搬送することを特徴
とする検体ラックの搬送方法。 - 【請求項3】検体を保有した検体ラックを搬送し得る主
搬送ラインと、この主搬送ラインに沿って配置された複
数の分析ユニットと、検体ラックを上記主搬送ラインに
供給する供給部と、上記主搬送ラインで搬送された検体
ラックが収納されるラック収納部とを備えた自動分析装
置において、 上記主搬送ラインからの検体ラックを受け入れる受入ポ
ートを有する分注処理エリアを上記複数の分析ユニット
のそれぞれに対応させて設け、 上記ラック供給部の送出ポートに位置づけられた検体ラ
ックに対応する受入ポートが検体ラックの受入可能状態
にあるか否かを確認する制御装置を設け、 受入可能であるときに上記ラック供給部の送出ポート上
の検体ラックを上記主搬送ラインにより該対応する受入
ポートに向けて搬送するように上記制御装置が上記主搬
送ラインを駆動せしめ、搬送待ちの検体ラックが複数の
送出ポート上にあるときに、上記主搬送ラインへの投入
順情報に基づいて先に投入された検体ラックを優先的に
搬送するように構成したことを特徴とする自動分析装
置。 - 【請求項4】請求項3記載の自動分析装置において、校
正用試料を保有した校正用検体ラックが投入されてから
収納されるまでの間は、すべての検体ラックがすべての
分析装置を通過するように搬送するように構成したこと
を特徴とする自動分析装置。
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