JPH10282110A - 検体分析システム - Google Patents

検体分析システム

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JPH10282110A
JPH10282110A JP9076297A JP9076297A JPH10282110A JP H10282110 A JPH10282110 A JP H10282110A JP 9076297 A JP9076297 A JP 9076297A JP 9076297 A JP9076297 A JP 9076297A JP H10282110 A JPH10282110 A JP H10282110A
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智憲 三村
Kazumitsu Kawase
一光 川瀬
Taku Sakazume
卓 坂詰
Hiroshi Mimaki
弘 三巻
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的はシステム構成のフレキシビリテ
ィの増大化が図られ、かつ緊急検査の場合のランニング
コストを低減させるのに適した検体分析システムを提供
することにある。 【解決手段】主搬送ラインに沿って複数の分析ユニット
が入替え可能なるように配置される。分析に先だってシ
ステム設定が行われる。すなわち、使用される分析ユニ
ットと該分析ユニットが配置される位置との関係、すな
わちどの位置にどういう分析ユニトを配置するかという
分析ユニットの設定(1),配置された分析ユニットを
どういう組み合わせで用いるかという分析経路の設定
(2),(4),それぞれの分析ユニットにどういう分
析項目を分析させるかというそれぞぞれの分析ユニット
ごとの分析項目の設定(3),(4)が設定画面の観察
を通して行われ、そしてその内容がコンピュ−タの記憶
部45に記憶され、登録される。さらに、緊急検査のと
きは、設定画面の観察を通して分析ユニットの設定をし
直し、その直された内容が記憶され、登録される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は検体分析システムに
おけるシステム構成法及び検体分析システム、特に検体
を搬送ラインから複数の分析ユニットのうちの所望の分
析ユニットに取り込んで分析し、そしてその分析済みの
検体を元の搬送ラインに戻すタイプの検体分析システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】検体の効率的分析の観点から、複数の分
析ユニットを備え、分析項目等に応じて検体を所望の分
析ユニットに自動的に振り分けて搬送し、分析する検体
分析システムが提案されている。具体的には、そのよう
な検体分析システムは、搬送ラインと、搬送ラインに沿
って配置された複数の分析ユニットと、検体を、搬送ラ
イン上をその一方側から他方側に搬送する搬送装置と、
検体を分析するように搬送ラインから分析ユニットに移
動し、そしてその分析済の検体を搬送ラインに移動する
検体移動装置とを備えている。これに関連する技術はた
とえば特開平7−92171号公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、複数の分析ユ
ニットはそれぞれ搬送ラインに対して位置が固定されて
いるためシステム構成のフレキシビリティに欠けてお
り、したがって、今までに提案されている検体分析シス
テムは、処理する検体数が多くなったり、依頼分析項目
の数や種類が多くなったりした場合、効率が極端に低下
するという問題がある。
【0004】また、一般に、緊急検査(分析)の場合も
一般検査(分析)の場合と同様に検体分析システムをフ
ル稼働させているため、ランニングコストの増大が大き
な問題である。
【0005】本発明の目的はシステム構成のフレキシビ
リティの増大化が図られ、かつ緊急検査の場合のランニ
ングコストを低減させるのに適した検体分析システムを
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、検体を搬送す
る搬送ラインと、該搬送ラインに沿って互いに入替え可
能なるように配置された複数の分析ユニットと、前記検
体を分析するように前記検体を前記搬送ラインから前記
分析ユニットに移動し、その分析済みの検体を前記搬送
ラインに移動する検体移動装置とを備え、前記複数の分
析ユニットの組み合わせを一般分析用として設定し、そ
の組み合わせとは異なる予め定められた分析ユニットを
緊急分析用として設定し、前記複数の分析ユニットの組
み合わせ及び前記予め定められた分析ユニットを分析の
緊急度に応じて選択して使用するようにした検体分析シ
ステムにその特徴を有する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図1〜図4を参
照して説明する。図1は、検体種として血清,血漿及び
尿の検体を分析することが可能な多検体分析システムの
概略構成図である。図1の検体分析システムは、図2に
示すようなディスペンサ方式で試薬を供給する分析ユニ
ットと、図3に示すようなピペッタ方式で試薬を供給す
る分析ユニットとを混在して含む。図1の分析ユニット
3A,3F及び3Gは固定された分析チャンネルを有
し、複数の試薬吐出ノズルのそれぞれが試薬毎に専用化
されているディスペンサ方式の分析ユニットである。分
析ユニット3B,3C,3D及び3Eは分析チャンネル
が固定されずにランダムアクセスされ、1本の試薬ピペ
ッティングノズルで次々と分析項目に応じた試薬を分注
するピペッタ方式の分析ユニットである。
【0008】図1において、分析ユニット3A,3B及
び3Cは、検体種が血清である検体を分析処理するよう
に分析条件が設定され、分析ユニット3D及び3Eは血
漿検体を分析処理するように、また、分析ユニット3F
及び3Gは尿検体を分析処理するようにそれぞれ分析条
件が設定される。分析ユニット3A〜3Gは主搬送ライ
ン20から取り込まれた検体ラック1をサンプリング位
置に位置づけた後に主搬送ライン20に戻す機能を有す
る搬送路であるサンプリングライン4A〜4Gと、各サ
ンプリングラインに対応して設けられており、検体ラッ
ク1の識別情報又はその検体ラック上の各検体容器の識
別情報を読取るための識別情報読取装置51〜57と、
検体と試薬との分析項目に応じた反応を反応容器内で進
め、反応した液を光学的に測定する反応部5A〜5G
と、試薬供給部とをそれぞれ備えている。それぞれの分
析ユニットの試薬供給部の内、26,27,28,29
がピペッタ方式のものであり、32,33,34がディ
スペンサ方式のものである。
【0009】ラック送出部17は多数の検体ラック1を
セットできるエリアを有し、主搬送ライン20の方へ検
体ラック1を1個ずつ送り出す送出機構を有する。ラッ
ク回収部18はそれぞれの分析ユニットで分析処理され
た検体を収容している検体ラック1を回収するエリアを
有し、検体ラックを整然と並べて配列する整列機構を有
する。一時格納部22は分析ユニットによって検体採取
された検体ラック1を測定結果が出力されるまで一時的
に格納し、再検査が必要な場合は再検査ラック搬送ライ
ン25を介して検体ラックを再び主搬送ライン20によ
り搬送するように送り出し、再検査が不要な場合は検体
ラックをラック回収部18へ送り出す。
【0010】制御装置は、全体制御用コンピュータ40
と、それぞれの分析ユニットに対応して設けられて、そ
れぞれの分析ユニット内の必要な処理及び制御を行う分
析ユニット側コンピュータ6A〜6Gと、フロッピーデ
ィスクメモリ41を有する。それぞれの分析ユニットの
光度計からの出力信号の処理は分析ユニット側コンピュ
ータ6A〜6Gによって分担され、それらに接続された
全体制御用コンピュータ40は各分析部の動作,ラック
搬送系の動作及びシステム内の必要部分の動作制御をす
ると共に、各種情報処理に必要な演算及び制御を実行す
る。コンピュータ間の役割分担はこのようなものに限ら
れず、構成上の必要性に応じて種々の態様に変更でき、
あるいは全体制御用コンピュータ40のみを用いて分析
ユニット側コンピュータを不要にすることも可能であ
る。全体制御用コンピュータ40には、記憶部45が具
備され、データ入力用の操作部42,情報を画面表示す
るためのCRT43及び測定結果を出力できるプリンタ
44が接続されている。
【0011】検体ラック1は、例えば図2の例に示すよ
うに、検体を収容した検体容器2が複数本、例えば5本
ずつ装填される箱状の容器保持体からなるが、この形状
以外に種々のものを使用してもよい。検体ラック1の外
壁にはラック識別情報を示す識別情報媒体が設けられ、
検体容器2の外壁には検体識別情報を示す識別情報媒体
が設けられる。これらの識別情報媒体としては、バーコ
ードラベルや磁気記録媒体等が用いられる。検体ラック
1に設けられたバーコードは、ラック番号及び検体種別
の情報を有する。検体容器2に設けられたバーコード
は、それぞれの検体に関する情報、例えば、受付番号,
受付年月日,患者氏名,患者番号,検体種別,検体依頼
分析項目などの情報を有する。
【0012】図1における識別情報読取装置50は主搬
送ライン20によって搬送される前の検体ラック1又は
検体容器2の識別情報(バーコード)を読取った結果を
コンピュータ40に入力する。また、一時格納部22に
設けられた識別情報読取装置58は検体ラック1が一時
格納部22に入るとき及び出るときに検体ラック又は検
体容器のバーコードを読取り全体用コンピュータ40に
伝達する。
【0013】それぞれの分析ユニット3A〜3Gの試薬
供給部に収納される各種分析項目用の試薬ボトル12,
12A,12Bには、その外壁に試薬識別情報がバーコ
ードなどで表示されている。試薬識別情報としては、試
薬製造ロット番号,試薬ボトルのサイズ,使用可能な試
薬液量,有効期限,ボトル毎に異なっているシーケンス
番号,分析項目コードなどが含まれる。このような試薬
識別情報はバーコード読取装置によって読取られ、それ
ぞれの分析ユニット3A〜3Gに対応づけられ、試薬供
給部における試薬ボトルのセット位置,使用可能な液量
と1回の分注量から計算される試薬の分析可能回数,分
析項目の種類,その試薬が収納された分析装置番号など
が記憶部45に登録される。
【0014】主搬送ライン20は検体ラック1を載せる
搬送ベルトとベルト駆動用モータを具備し、検体ラック
を所望位置まで連続移送するよう制御部により制御され
る。各サンプリングライン4A〜4Gはラック引込位
置,分注位置及びラック送出位置にラックを停止するよ
うに搬送ベルトを間欠的に移動することができる。主搬
送ライン20によって搬送される検体ラック1は分析ユ
ニットの列に沿って移動され、制御装置によって指定さ
れた分析ユニットの前で停止され、直ちにラック移載機
構(後述)によりその指定された分析ユニットのサンプ
リングラインのラック引込位置に移される。分注位置に
て検体分注操作の終了した検体ラック1はサンプリング
ラインのラック送出位置から主搬送ライン20上へラッ
ク移載機構によって引き渡される。
【0015】ディスペンサ方式の分析装置の構成例を、
図2を参照して説明する。分析装置3Aの反応部5Aは
透光性の反応容器46aを有する反応容器列を同心円状
に2列備え、各反応容器列毎に光源14aから反応容器
46Aを透過した光を分光して複数波長を受光する多波
長光度計15aを備える。各反応容器列に作用するよう
に、反応部5Aの近傍には、検体用ピペッタポンプ47
aに接続されたピペットノズルを有する検体分注器48
aと、試薬用ディスペンサポンプ60に接続された第1
試薬ノズル群保持部64及び第2試薬ノズル群保持部6
6と、第1撹拌機構65及び第2撹拌機構67と、反応
容器洗浄機構19aとが配置されている。試薬保冷庫6
2内には、複数の分析項目のための第1試薬及び第2試
薬(必要な分析項目用のみ)の試薬ボトル12が配列さ
れており、所定温度に冷却される。それぞれの試薬ボト
ル12内の試薬液はチューブを介して試薬用ディスペン
サポンプ60により反応容器列上の対応する試薬吐出ノ
ズルに供給される。この場合、図1に示す分析装置3A
のディスペンサ方式試薬供給部32は図2の試薬用ディ
スペンサポンプ60,多数の試薬ボトル12を備えた試
薬保冷庫62,第1試薬ノズル群保持部64,第2試薬
ノズル群保持部66などを含む。
【0016】ラック送出部17から供給される個々の検
体ラック1は主搬送ライン20によって搬送され、分析
ユニット3Aによる分析処理が必要な場合には、分析ユ
ニット3Aのサンプリングライン4Aに移載される。分
注位置にきた検体ラック1上の検体は検体分注器48a
のピペットノズルによって反応容器46aに所定量ピペ
ッティング分注される。この反応容器には、反応容器列
上の所定の位置で分析項目に対応する試薬が吐出され、
反応が進行される。所定時間後、反応容器46a内の反
応した液は多波長光度計15aによって光学的特性が測
定される。多波長光度計15aから出力された信号は分
析ユニット側コンピュータ6Aによる制御下で対数変換
器30a及びアナログ・ディジタル変換器31aの処理
を受け、全体制御用コンピュータ40に送信される。デ
ィスペンサ方式の分析ユニット3F及び3Gも分析ユニ
ット3Aと同様の構成である。
【0017】次に、ピペッタ方式の分析ユニットの構成
例を、図3を参照して説明する。分析ユニット3Bの反
応部5Bに配列された反応容器46b内では、所定の分
析項目に関する検体と試薬の反応が進められる。主搬送
ライン20からサンプリングライン4B(図1)に移さ
れた検体ラック1は、分注位置に位置づけられ、検体分
注器48bのピペットノズルにより指示されている検体
が採取され、反応容器46bへ検体の所定量が吐出され
る。検体分注器48bは検体用ピペッタポンプ47bを
有する。反応部5Bは恒温槽10から供給される恒温液
によって一定温度(例えば37℃)に保たれる。
【0018】図3の分析ユニットのピペッタ方式試薬供
給部26は第1試薬用と第2試薬用の二つの試薬ディス
ク26A及び26Bを具備する。多数の分析項目のため
に準備された各種の試薬を含む試薬ボトル12A及び1
2Bには、それらの外壁面に試薬識別情報がバーコード
によって表示されており、試薬ボトル12A及び12B
が試薬ディスク26A及び26Bに載置された後、各試
薬ボトルの試薬識別情報がバーコード読取装置23A及
び23Bによって読取られ、その情報が該試薬ボトルの
試薬ディスク上のセット位置,対応分析項目,該試薬ボ
トルがセットされた分析ユニット番号などと共に記憶部
45に登録される。試薬分注器8A及び8Bは旋回及び
上下動可能な各ピペットノズルに接続された試薬用ピペ
ットポンプ11を具備する。
【0019】検体を分注された反応容器46bの列は回
転移動され、分析項目に応じて試薬吸入位置に位置づけ
られた試薬ボトル12Aから試薬分注器8Aにより所定
量の試薬液が吸入され、その第1試薬が試薬添加位置に
ある反応容器46bに吐出される。撹拌位置にて撹拌機
構13Aにより内容物が撹拌された後、反応容器列は複
数回移送され、反応容器46bが第2試薬添加位置に達
すると、試薬分注器8Bは分析項目に応じて試薬吸入位
置に位置づけられた試薬ボトル12Bから試薬液を吸入
し、該反応容器にその試薬を吐出する。次いで、反応容
器の内容物は撹拌機構13Bによって撹拌される。その
後、反応容器列の回転移送に伴って反応容器46bは光
源14bからの光束を通過し、反応容器46bの反応液
を透過した光が多波長光度計15bによって検出され
る。分析項目に対応する波長の信号は分析装置側コンピ
ュータ6Bによって制御される対数変換器30b及びア
ナログ・ディジタル変換器31bによって処理され、デ
ィジタル信号が全体制御用コンピュータ40へ送信され
る。測定済の反応容器46bは洗浄機構19bによって
洗浄され、再使用される。分析ユニット3C,3D及び
3Eは、分析ユニット3Bと同様の構成を有する。
【0020】次に、図1の実施例の動作を説明する。
【0021】検体ラック1がラック送出部17にセット
される前に、各検体に対して依頼元から検査指示依頼さ
れた分析項目が各検体番号と共に予め操作部42から全
体制御用コンピュータ40に登録される。それぞれの分
析項目の分析条件情報は、フロッピーディスクメモリ4
1に記憶されている。その分析条件の内、分析項目コー
ドは5桁の数字からなる。同種の分析項目のために複数
の分析ユニットで共通に使用されるべき分析条件パラメ
ータは光度計における測定波長,検体採取量,検量線校
正方法,標準液濃度,標準液の本数,分析値異常のチェ
ック限界値などである。分析条件パラメータのうち、各
試薬ボトルに対応して記憶されているパラメータは、第
1試薬から第4試薬までの必要な試薬数,5桁の数字か
らなる試薬ボトルのコード,試薬の分注量,1つの試薬
ボトル当りの分析可能なテスト数などである。分析ユニ
ット3A,3B及び3Cは血清検体を、分析ユニット3
D及び3Eは血漿検体を、分析ユニット3F及び3Gは
尿検体をそれぞれ受け入れ可能に各ユニット条件が設定
されており、全体制御用コンピュータに分析ユニット番
号と共に受け入れ可能検体種別が登録されている。
【0022】各分析ユニット3A〜3Gの試薬供給部に
試薬ボトルが収納されるのに伴って各試薬ボトルの試薬
識別情報が分析ユニット番号と対応づけられて全体制御
用コンピュータ40に登録される。この場合、同じ検体
種を扱う同じグループの複数の分析ユニットに同一種の
分析項目用の試薬が収納される。例えば、血清検体の場
合には3A,3B,3Cの分析ユニットが同じグループ
として扱われるが、その内、分析ユニット3Aの試薬供
給部32には、例えば検体依頼数の多い肝機能検査項目
であるGOT,GPT及び緊急検査項目であるカルシウ
ム,UA,BUNのための試薬ボトルが収納され、分析
ユニット3Bの試薬供給部26には、例えば肝機能検査
項目であるGOT,GPT及び検査依頼数の少ない他の
分析項目のための試薬ボトルが収納され、分析ユニット
3Cの試薬供給部27には、例えば緊急検査項目である
カルシウム,UA,BUN及び検査依頼数の少ない他の
分析装置のための試薬ボトルが収納される。従って、肝
機能検査項目は2台の分析装置3A及び3Bによって分
析処理可能になり、緊急検査項目は2台の分析装置3A
及び3Cによって分析処理可能になる。何台の分析装置
にどのような分析項目用の試薬を重複させて収納するか
は、それぞれの施設の検査室の実情に応じて操作者によ
り決定される。
【0023】各試薬ボトル12,12A,12Bが各試
薬供給部に収納されるのに伴って、試薬ボトルに設けら
れた試薬識別情報が読取られ、試薬ボトルコードをキー
として、分析条件パラメータとして既に登録されている
情報が検索され、その試薬ボトルに対応する分析項目,
ボトルの大きさ,分析可能なテスト回数,試薬ボトルの
セット位置などがそれぞれ関係づけられて全体制御用コ
ンピュータ40に登録される。同時に、同種の分析項目
の分析処理が可能な複数の分析ユニットにおける同種の
分析項目用の試薬ボトル全数に基づく最大分析可能回数
も登録され、必要に応じてCRT43に表示される。
【0024】各分析ユニットにとって必要な分析項目用
の対応試薬が収納された後、検体の分析処理に先立って
各分析ユニット毎に、その分析ユニットによって分析処
理可能な全分析項目のための検量線校正操作がそれぞれ
実行される。各分析ユニットにセットされた試薬ボトル
の違いによって検量線の校正値が相違するので、分析項
目毎に個々の分析ユニットで得た検量線校正結果を全体
制御コンピュータ40の記憶部45に記憶せしめる。こ
れらの校正結果は、各分析ユニットにおいて該当する分
析項目が分析処理されたときの濃度演算に使用される。
【0025】ラック送出部17上に置かれた検体ラック
1の内の1つが主搬送ライン20の方へ押し出されれる
と、それに伴って、その検体ラック1の識別情報又は検
体容器2の識別情報が識別情報読取装置50によって読
取られる。読取られた情報に基づいて該検体ラック1上
の検体種別が全体制御用コンピュータ40によって判定
され、その検体種のために予め条件設定されている分析
ユニットグループが選定され、その後の判断結果により
その分析ユニットグループの内の1つが検体搬送先とし
て決定される。ここでは、例えば血清検体が判定され、
その検体ラックが搬送されるべき分析ユニット3A,3
B,3Cのグループが選定されるものとする。
【0026】さらに、検体識別情報の読取りに伴って検
体番号及び分析項目の登録状況が照合され、検体ラック
1上の各検体のために測定指示されている分析項目が判
定され、各検体の各分析項目が分析ユニット3A,3B
及び3Cの内のいずれかによって分析処理すべきかが、
全体制御用コンピュータ40によって判断される。この
場合、全体制御用コンピュータ40は、各分析装置に対
して既に分析処理が指示されている分析項目数及びそれ
らの検体の分注終了までにどの程度の時間を要するかを
監視している。特に、複数の分析ユニットによる分析処
理が可能な特定の分析項目に関しては、いずれの分析ユ
ニットによって該分析項目を分析処理させるのが効率的
であるかが判断される。例えば、特定分析項目であるG
OT及びGPTに関し、その時点で処理待ち検体数が最
も少ない分析ユニットは3Aと3Bのいずれであるかが
判断され、待ち時間の少ない方が指定分析ユニットとさ
れる。このような複数の分析ユニット同士の多忙度の程
度に応じて特定分析項目を分析処理すべき分析ユニット
を自動的に指定する方法以外に、操作者が予め操作部4
2から各分析項目の処理に使用すべき分析ユニットの優
先順位を入力しておく指定方法も可能である。
【0027】特定分析項目を分析すべき検体を有し搬送
先(例えば分析装置3B)が決定された検体ラック1
は、指定された分析装置3Bまで主搬送ライン20によ
って連続搬送され、分析ユニット3Bのサンプリングラ
イン4Bへの搬入口前で停止される。次いで、検体ラッ
ク1はサンプリングライン4Bに移され、分注位置にて
所定の検体が検体分注器48bによって反応部5Bに分
注された後、主搬送ライン20に戻される。検体ラック
1上の検体に他の分析ユニットによって分析処理される
べき分析項目が残っている場合には、検体ラック1は主
搬送ライン20により分析ユニット3Cまで搬送され、
サンプリングライン4Cに移されて検体分注される。各
分析ユニットにおける各分析項目用の試薬ボトル内の試
薬残量は、全体制御用コンピュータ40によって監視さ
れている。試薬残量の監視方法としては、試薬ピペット
ノズルに設けられた液面検出器により当該試薬の分注の
際に試薬ボトル内の試薬液面を検知することに基づく方
法や、当該試薬の分注の都度、予め入力されている分析
可能回数を減算していく方法が採用される。いずれの方
法による場合も、その分析項目用の試薬量が不足するか
否かは、分析可能回数の残数が所定値に達したか否かを
全体制御用コンピュータ40によって判定することによ
って判断される。この場合の所定値は、残数がゼロ回,
1回,2回など少ない回数が設定される。また、例え
ば、指定分析ユニット3BのGOT試薬が不足であると
判断された場合、分析ユニット3BによるGOTの分析
処理が停止され、同時にGOT試薬が充分に残っている
分析ユニット3AによるGOTの分析処理が可能になる
ように分析装置の切替動作が制御される。よって、その
後にGOTを分析処理すべき検体は、次の優先順位であ
る別の分析ユニット3Aへ搬送されてGOTの分析処理
がなされる。
【0028】図1の実施例における制御装置は各分析項
目の分析処理をいずれの分析ユニットに指示しているか
を把握しており、それらのデータは記憶部45に格納さ
れている。全体制御用コンピュータ40は各分析項目が
どの分析ユニットによって処理されているかという情報
をメモリテーブルに記憶しており、操作者からの要求が
あったときにその情報を一覧表にしてCRT43に画面
表示せしめる。
【0029】図1の実施例装置では、各分析ユニット3
A〜3Gに対し、それぞれの運転の起動及び停止を操作
部42のキー操作によって指示することができ、このよ
うな操作部からの指示情報に基づいて全体制御用コンピ
ュータ40は、運転停止された分析ユニットを除く残り
の分析ユニットだけにラック送出部17からの検体ラッ
ク1を主搬送ライン20を介して搬送せしめる。特に、
夜間のように、依頼検体数が少なく緊急を要する検体の
検査業務が主となる時間帯の場合には、例えば、血清検
体用の分析ユニット3Cと尿検体用の分析装置3Gだけ
を運転状態にし、残りの分析ユニットを停止せしめるよ
うに運用できる。依頼検体数が増大する時間帯には、停
止していた複数の分析ユニットが再稼働される。
【0030】また、図1の実施例装置では、いずれかの
分析ユニットに異常事態が発生して当該分析ユニットに
よる分析処理が不能になった場合に、同じ分析処理を別
の分析ユニットによって肩代わりするように制御装置が
別の分析ユニットへの検体ラックの搬送と別の分析ユニ
ットによる分析処理を指示する。例えば、2台の分析ユ
ニット3Bと3Cに複数の分析項目用の試薬を重複して
セットしておくことにより、複数の分析項目に対する分
析操作を中断せずに分析処理をすることができる。
【0031】図4はラック移載機構の一実施例を示す。
ラック移載機構としては、ラック把持アームを有する移
動用ロボットや、主搬送ラインとサンプリングラインの
一方から他方へ検体ラックを押し出す押出用レバーを有
する機構などが使用される。図4は前者のタイプに属す
るものである。
【0032】主搬送ライン20とサンプリングライン7
5(図1の4A〜4G)の間には検体ラック1が移動で
きる幅をもつ接続通路70が形成されている。ラック移
載機構は接続通路70の上方に設けられ、モ−タの駆動
軸に取り付けられた主動プ−リ71,従動プ−リ72,
これらのプ−リ間にかけられたにベルト73,ベルト7
3に取り付けられた開閉可能な一対のフィンガからなる
把持装置74を有する。図4において、接続通路70、
サンプリングライン75,モ−タ及び該モ−タの駆動軸
に取り付けられた主動プ−リ71,従動プ−リ72,ベ
ルト73並びに把持装置74は主ラインではなく、それ
ぞれの分析ユニットに備えられている。
【0033】図4は把持装置74が主搬送ライン上で検
体ラック1が到着するのを待っている状態を示してい
る。この状態で、把持装置74で検体ラック1を把持
し、モ−タを回転させることによってその把持装置74
を接続通路70を介してサンプリングライン75の位置
まで移動させ、そして検体ラック1を把持装置74の把
持から開放すると、検体ラック1をサンプリングライン
75上に移すことができる。もちろん、そのようにして
サンプリングライン75上に移された検体ラック1を主
搬送ライン20に戻す場合は、その逆の動作を行えばよ
い。
【0034】以上は分析(検査)動作の説明であるが、
本発明の実施例では、分析に先だってシステム構成の設
定がなされる。すなわち、使用される分析ユニットと該
分析ユニットが配置される位置との関係、すなわちどの
位置にどういう分析ユニトを配置するかという分析ユニ
ットの設定,配置された分析ユニットをどういう組み合
わせで用いるかという分析経路の設定,それぞれの分析
ユニットにどういう分析項目を分析させるかというそれ
ぞぞれの分析ユニットごとの分析項目の設定の内容が全
体制御用コンピュ−タ40の記憶部45に記憶される。
このシステム設定の説明の前に、その理解に役立つ事項
を以下に簡単に説明する。
【0035】用いられる分析ユニットの数は任意でよい
が、この数をnとすると、2のn乗通りの分析ユニット
の組み合わせ、すなわち分析経路が設定可能である。分
かりやすくするため、用いられる分析ユニットは4台
で、そのうちの2台は試薬供給方式としてピペッタ方式
を用いた分析ユニットP1,P2であり、残りの2台は
試薬供給方式としてディスペンサ方式を用いた分析ユニ
ットD1,D2であるものとする。
【0036】分かりやすくするため、図5(1),
(2),(3)に示されるように、大別して3つの分析
経路があるものとする。図5(1)は、検体ラックがど
の分析ユニットにどういう順序で立ち寄るべきかは依頼
される分析項目にしたがって全体制御用コンピュ−タに
よって自動的に選択され、決定されるタイプのもので、
この観点から図5(1)に示される分析経路を「自動」
形の分析経路と呼ぶ。
【0037】図5(2)はパラレル形で、これにおいて
は、分析ユニットP1,D1及びP2,D2がそれぞれ
直列に接続され、さらにその2つの直列の組が並列に接
続されている。図5(3)はハイブリッド形で、これに
おいては、分析ユニットP1,P2及びD1,D2がそ
れぞれ並列に接続され、さらにその2つの並列の組が直
列に接続されている。
【0038】分析ユニットP1,P2,D1,D2によ
って分析されるべき分析項目は後述の項目設定によって
決定されるが、分かりやくするため、分析ユニットP1
とP2によって分析可能な分析項目は互いに同じである
とし、さらに分析ユニットD1とD2によって分析され
るべき分析項目も互いに同じであるとする。そうする
と、図5(2)では、分析ユニットP1とD1が直列接
続されて形成された第1の分析経路と、分析ユニットP
2とD2が直列接続されて形成された第2の分析経路と
は互いに同じであることになる。つまり、同じ分析経路
が2つ存在することになる。同様の考え方によれば、図
5(3)では、4つの同じ分析経路が存在することにな
る。
【0039】図5(2)及び(3)のいずれの場合で
も、いくつかの固定的な同じ分析経路のうちのどの分析
経路を選択して用いるかは全体制御用コンピュ−タによ
って決定される。また、その選択、決定は、例えば分析
経路が空いているかどうかとか、試薬が十分あるかどう
かとか、すべての分析経路が受入れ可能である場合は、
分析経路は若番号の順に用いられるべきであるといった
ような、予め定められた選定基準にしたがって行われ
る。図6(2)、(3)の分析経路をここでは「固定」
形の分析経路と呼ぶ。
【0040】そこで、システム設定を図6に示されるフ
ロ−チャ−トにしたがって説明するに、まず、分析ユニ
ットの設定が行われる(1)。これはどの位置にどうい
う分析ユニットが配置されるかを決めて登録するステッ
プである。次に、検体ラックをどういう順序でどういう
分析ユニットに立ち寄らせるか、すなわち分析経路を決
めて登録する。そのためには、まず設定されるべき分析
ユニットの組み合わせ(分析経路)が「自動」形か「固
定」形かの決定がなされ(2)、その決定が「自動」で
ある場合は、それぞれの分析ユニットによって分析され
るべき分析項目がそれぞれの分析ユニット毎に設定され
る(3)。具体的には、分析ユニットP1,P2につい
ては、たとえばそれぞれ同じ分析項目を分析し得るよう
に共にBUN,CRE,Ca,CREといったような分
析項目の設定が行われる。これらの分析項目は一般に緊
急に分析を要する分析項目として知られるものである。
同様に、分析ユニットD1,D2についても、例えばそ
れぞれ同じ分析項目を分析し得るように共にAST,A
LT,LD,ALP,TP,ALBといったような分析
項目の設定が行われる。これらの分析項目は一般に前述
の分析項目を含めて一般分析用の分析項目として知られ
るものである。
【0041】ステップ(2)において、「固定」形に決
定がなされた場合は、分析経路がパラレル形か、それと
もハイブリッド形かの指定が行われ(4)、その後、ス
テップ(3)におけると同様にそれぞれの分析ユニット
毎に分析項目の設定が行われる(5)。
【0042】ステップ(1)〜(5)の設定について
は、これらをそれぞれ全体制御用コンピュ−タによって
生成されCRT43に表示される設定画面の観察を通し
て行うことができる。この設定画面の生成及び表示それ
自体は知られている通常の技術の範囲内で実現可能であ
る。
【0043】まずはじめに、図7の設定画面が表示され
る。ただし、同図中破線で示される部分は初期の段階で
は表示されないものとする。この設定画面において、
「分析ユニット設定」というボタンをクリックすると、
図8の設定画面が表示される。この表示は図8の設定画
面上の一部に行われてもよいし、図8の設定画面と全体
的に置き換えられて表示されてもよいし、あるいは図8
の設定画面とはまったく独立した場所に表示されてもよ
い。分かりやすくするため、図8の設定画面は図7の設
定画面4とは独立に表示されるものとする。この後出て
くる他の設定画面も同様であるとする。
【0044】今、分かりやすくするため、図5(2)に
示される分析経路が指定され、設定されるべきものとす
る。図8において、分析ユニットの設置位置(配置位
置)表示部(分析ユニットっを特定する記号表示部の左
側)にその番号1,2,3,4をそれぞれ図のように表
示し、さらに分析ユニットを特定する記号P1,P2,
D1,D2をその記号表示部にそれぞれ図のように表示
する。これによって、設置位置1,2,3,4には分析
ユニットP1,P2,D1,D2がそれぞれ設置(配
置)されたことが全体制御用コンピュ−タの記憶部に記
憶され、登録される。このステップがステップ(1)で
ある。
【0045】次に、図7において、「分析経路指定」と
いうボタンをクリックすると、図9に示される設定画面
が表示される。ここで、分析経路が「固定」か「自動」
かの選択がそのどちらかのボタンをクリックすることに
よって行われる。図の場合は「固定」形の分析経路が選
択されたことを示す。このステップがステップ(2)で
ある。「固定」が選択されると、図10に示される設定
画面が表示される。指定されるべき分析経路は図5
(2)に示される「固定」形の分析経路であるから、図
10において第1の分析経路番号1においては分析ユニ
ットP1,D1が、第2の分析経路番号2については分
析ユニットP2,D2がそれぞれ指定され、それによっ
てそれらの分析経路が全体制御用コンピュ−タの記憶部
に記憶され、登録される。このステップがステップ
(4)である。このステップが終了すると、図7の画面
表示は破線で示される部分を含む画面表示に変わる。
【0046】最後に、図7において、「項目設定」とい
うボタンをクリックすると、図11に示される設定画面
が表示される。図11は分析ユニット番号としてD1を
指定した場合の分析項目設定画面で、この場合は図6に
関連して説明した例にしたがえば、試薬位置番号1,
2,3,4,5,6に対応してそれぞれAST,AL
T,LD,ALP,TP,ALBという分析項目が操作
部から入力され、これが全体制御用コンピュ−タの記憶
部に記憶され、登録される。他の分析ユニットについて
も、全く同様にして分析項目の設定が行われる。すなわ
ち、分析ユニットD2については分析ユニットD1の場
合と全く同様の分析番号の登録が行われ、また、分析ユ
ニットP1,P2については試薬位置番号1,2,3,
4に対応してBUN,CRE,Ca,CRPという分析
項目が入力され、登録される。このステップがステップ
(5)である。このステップはもちろんステップ(3)
にもそのまま当てはまる。
【0047】分析ユニットP1,P2によって分析され
るべき分析項目として設定されたBUN,CRE,C
a,CRPといった分析項目は前述したように一般(検
査)分析用の分析項目の中でに緊急検査(分析)項目に
属する。夜間は一般検査(分析)項目の中の緊急検査
(分析)項目のみの分析が行われるのが普通である。本
発明の実施例では、このような場合、用いられている分
析ユニットの組み合わせ全部を稼働させるのに代えて、
分析ユニットP1又はP2だけを用いることができるよ
うに分析に先だってその分析ユニットだけを、使用され
る分析ユニットして記憶し、登録することができる。す
なわち、図7の「分析ユニット」というボタンをクリッ
クすると、図8に示される設定画面が生成され、表示さ
れる。この図において、例えば分析ユニットP2,D
1,D2を使用せず、分析ユニットP1だけを使用でき
るようにするために分析ユニットを特定する記号表示部
の右側にあるボックスのうちの、分析ユニットP2,D
1,D2に対応するボックスをクリックしてこれらに×
印を付けると、設定画面は図12のようになる。これに
よって、分析ユニットP1だけが緊急分析項目の分析用
として全体制御用コンピュ−タの記憶部に記憶され、登
録される。したがって、分析が開始されると、分析ユニ
ットP1だけが作動し、その分析ユニットによって緊急
分析項目の分析が行われる。
【0048】なお、×印を解除すれば、システムを元の
状態に戻すことができる。
【0049】以上の説明から、本発明の実施例によれ
ば、分析ユニットが入替え可能になっていることから、
システム構成のフレキシビリティの増大化が図られ、か
つ、緊急検査の場合はそれ専用の分析ユニットだけが稼
働されることから、緊急検査時のランニングコストの低
減化が図られることが理解される。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、システム構成のフレキ
シビリティの増大化が図られ、かつ緊急検査の場合のラ
ンニングコストを低減させるのに適した検体分析システ
ムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にもとづく一実施例を示す検体分析シス
テムの概念図。
【図2】図1の実施例におけるディスペンサ方式の分析
装置の概念図。
【図3】図1に実施例におけるピペッタ方式の分析方式
の概念図。
【図4】図1の実施例における検体移載機構の概念図。
【図5】本発明の理解を助けるための、分析ユニットの
組み合わせ例を示す図。
【図6】本発明に基づくシステム設定の例を示すフロ−
チャ−ト図。
【図7】本発明に基づくシステム構成を行うに当たって
のシステム設定用画面表示例を示す図。
【図8】本発明に基づくシステム構成を行うに当たって
の分析ユニット設定用画面の表示例を示す図。
【図9】本発明に基づくシステム構成を行うに当たって
の分析経路指定用画面の表示例を示す図。
【図10】本発明に基づくシステム構成を行うに当たっ
ての分析経路設定用画面の表示例を示す図。
【図11】本発明に基づくシステム構成を行うに当たっ
ての分析項目設定用画面の表示例を示す図。
【図12】本発明に基づくシステム構成を行うに当たっ
ての緊急検査を行う場合の分析ユニット設定画面の表示
例を示す図。
【符号の説明】
1:検体ラック、2:検体容器、3A〜3G:分析ユニ
ット、4A〜4G:サンプリングライン、5A〜5G:
反応部、12,12A,12B:試薬ボトル、15A,
15B:多波長光度計、17:ラック送出部、18ラッ
ク回収部、20:主搬送ライン、、26A,26B:試
薬ディスク、26〜29,32〜34:試薬供給部、4
0:全体制御用コンピュ−タ、45:記憶部、50〜5
8:識別情報読取装置、70:接続通路、71:主動プ
−リ、72:従動プ−リ、73:ベルト、74:把持装
置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三巻 弘 茨城県ひたちなか市大字市毛882番地 株 式会社日立製作所計測器事業部内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検体を搬送する搬送ラインと、該搬送ライ
    ンに沿って互いに入替え可能なるように配置された複数
    の分析ユニットと、前記検体を分析するように前記検体
    を前記搬送ラインから前記分析ユニットに移動し、その
    分析済みの検体を前記搬送ラインに移動する検体移動装
    置とを備え、前記複数の分析ユニットの組み合わせを一
    般分析用として設定し、その組み合わせとは異なる予め
    定められた分析ユニットを緊急分析用として設定し、前
    記複数の分析ユニットの組み合わせ及び前記予め定めら
    れた分析ユニットを分析の緊急度に応じて選択して使用
    するようにしたことを特徴とする検体分析システム。
  2. 【請求項2】前記設定を設定画面の観察を通じて行い得
    るようにしたことを特徴とする請求項1に記載された検
    体分析システム。
  3. 【請求項3】検体を搬送する搬送ラインと、該搬送ライ
    ンに沿って互いに入替え可能なるように配置された複数
    の分析ユニットと、前記検体を分析するように前記検体
    を前記搬送ラインから前記分析ユニットに移動し、その
    分析済みの検体を前記搬送ラインに移動する検体移動装
    置と、前記分析ユニットの組み合わせ及びその組み合わ
    せとは異なる予め定められた分析ユニットを設定画面の
    観察を通じてそれぞれ一般分析用及び緊急分析用として
    設定するように前記設定画面を生成し表示する生成及び
    表示装置と、前記設定した組み合わせ及び予め定められ
    た分析ユニットを記憶する手段とを備えていることを特
    徴とする検体分析システム。
  4. 【請求項4】前記生成及び表示装置は前記分析ユニット
    の配置位置と該配置位置に配置される分析ユニットとの
    関係を設定するための画面を生成し表示する機能をもつ
    請求項3に記載された検体分析システム。
  5. 【請求項5】前記生成及び表示装置は前記武器ユニット
    によって分析されるべき分析項目を設定するための画面
    を生成し表示する機能をもっていることを特徴とする請
    求項3又は4に記載された検体分析システテム。
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