JPH1028176A - 交換機 - Google Patents

交換機

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JPH1028176A
JPH1028176A JP18235796A JP18235796A JPH1028176A JP H1028176 A JPH1028176 A JP H1028176A JP 18235796 A JP18235796 A JP 18235796A JP 18235796 A JP18235796 A JP 18235796A JP H1028176 A JPH1028176 A JP H1028176A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加入者から指定された複数の着呼端末に対し
て順次呼接続を試みる機能を有する交換機であって、呼
接続を試みるべき各着呼端末に対する処理手順(呼出時
間等)を、加入者が設定できる交換機を提供する。 【解決手段】 接続制御部13に、呼接続を試みるべき
複数の着呼端末の電話番号が記憶される電話番号テーブ
ル22と、各端末に対する処理手順が定義するデータが
記憶される動作条件テーブル23とを、加入者端末30
からの情報に基づき作成する機能と、動作条件テーブル
23内のデータに従って呼接続の可否を判断しつつ、電
話番号テーブル22内に電話番号が記憶された各着呼端
末に対する呼接続を試みる機能を持たせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、指定された複数の
着呼端末への呼接続を順次試みる機能を有する交換機に
関する。
【0002】
【従来の技術】交換機に収容される端末の中には、予め
電話番号を登録しておいた複数の端末に対して、電話番
号に与えられている優先順に従って、自動的に順次呼接
続を試みる機能を有する端末が存在している。
【0003】また、特開平7−245654号公報に
は、同様の機能を有する構内交換機が開示されている。
この公報に記載の構内交換機は、その内部に複数の端末
の電話番号が記憶された幾つかの内線代表グループテー
ブルを保持できるように構成されている。構内交換機
は、端末から入力された情報に基づき、内線代表グルー
プテーブルを作成する機能を有しており、特番が付加さ
れた電話番号が入力された場合、その電話番号に対応す
る内線代表グループテーブル内に記憶されている電話番
号を用いて、未使用の(話中でない)端末を特定し、特
定した端末に対する発呼を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような技術によれ
ば、加入者は、1回、電話番号を端末に入力するだけ
で、複数の加入者の何れかと通話を行えることになる。
しかしながら、従来の技術では、各端末に対する呼接続
の可否を、同一判断基準によって判断していた。たとえ
ば、話中でない端末に対しては、所定時間の呼出の間に
応答がないときに、接続不可であると判断されていた。
このため、呼出音への応答が早い加入者に対しては、そ
の不在の確認のために、必要以上の呼出音の出力が行わ
れることになり、呼出音への応答が遅い加入者に対して
は、不在でないにもかかわらず、不在であるといった誤
った判断が行われることにもなっていた。
【0005】また、従来の交換機では、テーブル内の各
電話番号が予め定められた順序で使用されていたので、
実際上、テーブルの後半にその電話番号が登録された端
末に呼が接続されることはなかった。このため、優先的
に呼接続を行うべき加入者端末が存在しないような場合
にも、最初に電話番号の登録を行った端末に優先的に呼
が接続されてしまっていた。
【0006】また、従来の交換機に設けられている機能
を利用する際には、電話番号を記憶したテーブルを予め
登録し、登録したテーブルを利用した呼接続の実行を指
示するといった2つの作業が必要であった。このため、
呼接続を試みるべき端末の組み合わせが頻繁に使用する
ものではなかった場合に、その機能を利用すると、各端
末への呼接続を個別に行った場合と同等の時間あるいは
同等以上の時間がかかる。また、交換機内の記憶装置の
記憶容量が無駄に使用されることにもなるため、実際
上、上記のようなケースにおいて当該機能を利用するこ
とはできなかった。
【0007】そこで、本発明の課題は、呼接続を試みる
べき各着呼端末に対する処理手順(呼出時間等)を、加
入者が設定できる交換機を提供することにある。また、
本発明の他の課題は、呼接続を試みるべき端末として設
定された複数の端末に、均等な着呼機会を与えることが
できる交換機を提供することにある。
【0008】また、本発明の他の課題は、各端末への呼
接続の可否を自動的に判断しながら、順次、呼接続を試
みる機能であって、頻繁に使用しないような端末群に対
する使用に適した機能を有する交換機を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の交換
機は、記憶手段と、呼接続を試みるべき複数の着呼端末
に関する電話番号と各着呼端末に対する呼接続の試みを
中止する中止条件とを加入者端末から取得する取得手段
と、この取得手段で取得された情報に基づき、記憶手段
内に、複数の着呼端末に関する電話番号及び中止条件が
記憶された電話番号・動作条件テーブルを所定の識別情
報と関連づけて作成する作成手段と、所定の識別情報が
加入者端末から入力されたときに、記憶手段の中から、
その所定の識別情報に対応する電話番号・動作条件テー
ブルを特定する特定手段と、この特定手段によって特定
された電話番号・動作条件テーブルに記憶されている電
話番号と中止条件を順次用いて着呼端末に対する呼接続
を試みる手段であって、呼接続を試みている着呼端末か
ら呼接続に応じることが通知されることなく中止条件が
満たされた場合には、他の着呼端末に対する呼接続を試
み、中止条件が満たされることなく着呼端末から呼接続
に応じることが通知された場合には、加入者端末からの
呼をその着呼端末に接続する接続手段とを具備する。
【0010】このような構成を有する本発明の第1の交
換機では、加入者端末から、呼接続を試みるべき複数の
着呼端末に対して、個別に、呼接続の試みを中止する条
件(次の着呼端末に対する呼接続を開始する条件)を設
定できる。このため、本交換機によれば、各着呼端末の
使用者の性格を考慮に入れた形で、呼接続の可否を自動
的に判断しながら、指定された複数の着呼端末内のいず
れかの着呼端末に呼を接続するサービスが実現できるこ
とになる。
【0011】本発明による第2の交換機は、記憶手段
と、アクセスコードと、呼接続を試みるべき複数の着呼
端末に関する電話番号と各着呼端末に対する呼接続の試
みを中止する中止条件とを加入者端末から取得する取得
手段と、この取得手段で取得された情報に基づき、記憶
手段内に、アクセスコードと、複数の着呼端末に関する
電話番号及び中止条件が記憶された電話番号・動作条件
テーブルを所定の識別情報と関連づけて作成する作成手
段と、所定の識別情報が加入者端末から入力されたとき
に、記憶手段の中から、その所定の識別情報に対応する
電話番号・動作条件テーブルを特定する特定手段と、所
定の識別情報の入力後に加入者端末から入力される情報
と、特定手段によって特定された電話番号・動作条件テ
ーブル内に記憶されているアクセスコードが一致してい
るか否かを判断する判断手段と、加入者端末からの情報
とアクセスコードが一致していると判断されたときに、
特定手段によって特定された電話番号・動作条件テーブ
ルに記憶されている電話番号と中止条件を用いた着呼端
末に対する呼接続の試みを開始する手段であって、呼接
続を試みている着呼端末から呼接続に応じることが通知
されることなく中止条件が満たされた場合には、他の着
呼端末に対する呼接続を試み、中止条件が満たされるこ
となく着呼端末から呼接続に応じることが通知された場
合には、加入者端末からの呼をその着呼端末に接続する
接続手段とを具備する。
【0012】このような構成を有する本発明の第2の交
換機では、加入者端末から、呼接続を試みるべき複数の
着呼端末に対して、個別に、呼接続の試みを中止する条
件(次の着呼端末に対する呼接続を開始する条件)を設
定できる。このため、本交換機によれば、各着呼端末の
使用者の性格を考慮に入れた形で、呼接続の可否を自動
的に判断しながら、指定された複数の着呼端末内のいず
れかの着呼端末に呼を接続するサービスが実現できるこ
とになる。また、本交換機では、そのサービスが、アク
セスコードを確認した上で実行されるので、サービスの
利用者を限定できることにもなる。
【0013】本発明の第1または第2の交換機では、取
得手段として、所定の識別情報として使用される代表電
話番号をも取得する手段を用い、特定手段として、所定
の番号と代表電話番号からなる情報が入力されたとき
に、その代表電話番号に対応する電話番号・動作条件テ
ーブルを特定する手段を用いることもできる。
【0014】また、本発明の第1および第2の交換機で
は、作成手段として、取得手段によって中止条件が取得
されなかった場合には、各着呼端末に関する中止条件と
して、所定の中止条件を用いる手段を採用することがで
きる。
【0015】本発明の第1または第2の交換機に、複数
の着呼端末に関する電話番号と中止条件が、それらの使
用順が分かる形態で記憶された電話番号・動作条件テー
ブルを作成する作成手段と、電話番号・動作条件テーブ
ルに記憶されている電話番号と中止条件を使用順に従っ
た順番で用いる接続手段とを採用した場合には、接続手
段によって呼接続が行われたときに、使用順が第2位か
ら最下位までの電話番号及び中止条件の使用順がそれぞ
れ1位繰り上がり、使用順が最上位であった電話番号及
び中止条件の使用順が最下位となるように、電話番号・
動作条件テーブルの内容を更新する更新手段を付加する
ことができる。また、接続手段によって呼接続が行われ
たときに、各着呼端末に関する電話番号及び中止条件の
使用順をランダムに決定し、決定した使用順が各着呼端
末に関する電話番号及び中止条件に与えられるように電
話番号・動作条件テーブルの内容を更新する更新手段を
付加することもできる。
【0016】このような更新手段を付加した交換機で
は、電話番号・動作条件テーブルに電話番号が記憶され
た各着呼端末に、公平な着呼機会を与えることができる
ことになる。
【0017】また、第1および第2の交換機に、各電話
番号に関する重み係数をも取得する取得手段と、複数の
着呼端末に関する電話番号と中止条件と重み係数が、そ
れらの使用順が分かる形態で記憶された電話番号・動作
条件テーブルを作成する作成手段と、電話番号・動作条
件テーブルに記憶されている電話番号と中止条件を使用
順に従った順番で用いる接続手段とを採用するととも
に、接続手段によって呼接続が行われたときに、各着呼
端末に関する電話番号及び中止条件の使用順を、対応す
る重み係数の大きさを考慮に入れてランダムに決定し、
決定した使用順が各着呼端末に関する電話番号及び中止
条件に与えられるように電話番号・動作条件テーブルの
内容を更新する更新手段を付加することもできる。
【0018】このように構成した交換機では、電話番号
・動作条件テーブルに電話番号が記憶された着呼端末の
うち、大きな重み係数を与えた着呼端末に対して、確率
的に高い着呼機会を与えられることになる。また、同じ
重み係数を与えた着呼端末(電話番号)同士を比較した
場合、それらの端末には、等しい着呼機会が与えられる
ことにもなる。
【0019】本発明の第3の交換機は、呼接続を試みる
べき複数の着呼端末に関する電話番号を加入者端末から
取得する取得手段と、この取得手段によって取得された
電話番号を一時的に記憶する記憶手段と、取得手段によ
って複数の電話番号が取得されたときに、記憶手段内に
記憶された電話番号を用いた呼接続の試みを開始する手
段であって、呼接続を試みている着呼端末から呼接続に
応じることが通知されることなく所定の中止条件が満た
された場合には、使用する電話番号を変更し、所定の中
止条件が満たされることなく着呼端末から呼接続に応じ
ることが通知された場合には、加入者端末からの呼をそ
の着呼端末に接続する接続手段と、この接続手段による
処理の完了時に、取得手段によって取得された電話番号
を記憶するために使用されている記憶手段内の記憶領域
を解放する解放手段とを具備する。
【0020】すなわち、第3の交換機では、加入者端末
から、一連の電話番号が入力されたときに、それらの電
話番号に対応する各着呼端末に対する呼接続の試みが開
始され、その試みの終了後、それらの電話番号の記憶の
ために使用されていた記憶領域が解放される。このた
め、本交換機によれば、頻繁に使用しないような端末群
に対して、各端末への呼接続の可否を自動的に判断しな
がら、順次、呼接続を試みるサービスを実現できること
になる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して具体的に説明する。 <第1実施形態>本発明の第1実施形態の交換機は、通
常の交換機に、複数の着呼端末への呼接続を自動的に順
次試みるサービスである優先順通話選択サービスを実現
するための機能を付加した交換機である。
【0022】図1に、第1実施形態の交換機の概略構成
を示す。図示したように、交換機10は、交換部11と
音声信号発生部12と接続制御部13と記憶部14とを
備える。交換機10(交換部11)は、加入者線を介し
て、複数の加入者端末30と接続され、中継線を介して
他の交換機と接続される。
【0023】交換部11は、回線交換を行うための回路
であり、接続制御部13によって制御される。交換部1
1は、通常の交換機内に設けられている交換部と同様
に、Off-Hookされた加入者端末30に対してダイアルト
ーンを送出する機能や、加入者端末30から入力された
電話番号(選択信号)を接続制御部13に通知する機能
を有している。交換部11には、そのような通常の機能
に加えて、音声信号発生部12からの音声信号をいずれ
かの加入者端末30に供給する機能が付加されている。
【0024】音声信号発生部12は、「*番目の電話番
号を入力して下さい。」というような各種のメッセージ
(音声信号)を、交換部11を介して加入者端末30に
出力する回路である。音声信号発生部12は、接続制御
部13から、出力すべきメッセージの種類を指定する情
報と、“*”部に設定すべき数値情報を指定する情報と
を受けて、メッセージ(例えば、「1番目の電話番号を
入力して下さい。」)の出力を開始し、メッセージの出
力が完了したときに、その旨を接続制御部13に通知す
る。また、音声信号発生部12は、接続制御部13から
メッセージの出力を中止することが指示されたときに、
交換部11(加入者端末30)に対するメッセージの送
出を中止する。
【0025】記憶部14は、優先順通話選択サービス関
連のデータ(テーブル)を記憶するためのユニットであ
り、磁気記憶装置によって構成されている。図示したよ
うに、記憶部14には、代表電話番号テーブル21、電
話番号テーブル22、動作条件テーブル23、標準動作
条件テーブル24といった4種のテーブルが記憶され
る。各テーブルの詳細については後述する。
【0026】接続制御部13は、各部を統合的に制御す
る制御回路であり、CPUとその周辺回路(ROM,R
AMなど)から構成されている。接続制御部13は、通
常の回線接続要求に対しては、通常の交換機内に設けら
れている制御部と同様の制御を、交換部11に対して行
う。
【0027】例えば、ある加入者端末30から、他の交
換機に収容された端末に対する回線接続を要求する選択
信号(電話番号)が入力された場合、接続制御部13
は、入力された選択信号の内容を解析することによっ
て、相手先端末が収容されている交換機(着局交換機)
を特定する。その後、接続制御部13は、特定した着局
交換機に対して起動信号を送出し、その着局交換機から
応答信号が入力されるのを待機する。そして、応答信号
が入力された際に、発呼した加入者端末30と着局交換
機(相手先端末)との間に通話回線が設定されるよう
に、交換部11を制御する。
【0028】一方、優先順通話選択サービス関連の選択
信号が入力された場合、接続制御部13は、交換部1
1、音声信号発生部12、記憶部14を制御することに
よって、その選択信号の内容に応じた各種の処理を実行
する。当該処理には、呼接続を試みるべき複数の端末の
電話番号が記憶された電話番号テーブル22を記憶部1
4内に作成する電話番号テーブル登録処理、電話番号テ
ーブル22内に電話番号が記憶された各端末に対する呼
接続の試みを中止する条件等が記憶された動作条件テー
ブル23を記憶部14内に作成する動作条件テーブル登
録処理、記憶部14内の電話番号テーブル22に電話番
号が記憶された各端末に対して実際に呼接続を試みる優
先順通話選択処理、電話番号テーブル22の内容を修正
する電話番号テーブル修正処理、加入者端末30から複
数の端末の電話番号入力を受け、それらの端末に対して
順次呼接続を試みる第2優先順通話選択処理、などがあ
る。
【0029】各処理の詳細を説明する前に、図2を用い
て、代表電話番号テーブル21、電話番号テーブル2
2、動作条件テーブル23、標準動作条件テーブル24
に記憶されるデータの概要、並びに、電話番号テーブル
登録処理、動作条件テーブル登録処理、優先順通話選択
処理の概要を説明する。
【0030】優先順通話選択処理(優先順通話選択サー
ビス)は、電話番号テーブル22内に電話番号が記憶さ
れている各端末に対して呼接続を試みる処理である。こ
のため、本サービスの利用者は、サービスの実際の利用
に先駆けて、接続制御部13に電話番号テーブル登録処
理を実行させる必要がある。
【0031】電話番号テーブル登録処理では、加入者端
末30から入力された代表電話番号とアクセスコードと
複数の電話番号に基づき、アクセスコードとリンク情報
と複数の電話番号とを記憶した電話番号テーブル22が
記憶部14内に作成(登録)される。電話番号テーブル
登録処理時、電話番号テーブル22は、あるテーブル識
別情報によって識別(検索)できる形態で、記憶部14
内に記憶され、そのテーブル識別情報と、加入者端末3
0から入力された代表電話番号との対応関係が、代表電
話番号テーブル21に登録(追加)される。また、電話
番号テーブル登録処理時、リンク情報として、標準動作
条件テーブル24の識別情報が、電話番号テーブル22
内に記憶される。
【0032】すなわち、電話番号テーブル登録処理で
は、電話番号テーブル22kのように、アクセスコード
とリンク情報と複数の電話番号とを保持し、リンク情報
によって標準動作条件テーブル24と対応づけられた電
話番号テーブルが、代表電話番号によって検索できる形
態で記憶部14内に記憶される。なお、アクセスコード
の具体的な使用法については後述するが、アクセスコー
ドは、電話番号テーブル22の利用者を制限するための
情報(いわゆる、パスワード)として使用されている。
【0033】電話番号テーブル22に対応づけられるテ
ーブルである標準動作条件テーブル24には、図示した
ように、標準繰り返し回数と標準再配置フラグと標準中
止条件(標準話中時待機時間及び標準不在時呼出時間)
が記憶されている。これらのデータの具体的な使用法に
関しては後述するが、標準中止条件は、各端末に対する
呼接続の試みを中止する条件(次の端末に対する呼接続
の試みを開始する条件)を規定するデータとなってい
る。すなわち、本交換機10では、優先順通話選択処理
の処理対象として指定された電話番号テーブル22が、
標準動作条件テーブル24と対応づけられたテーブルで
あった場合、その電話番号テーブル22内に電話番号が
記憶された各端末に対する呼接続の可否は、同一判断基
準(標準中止条件)によって判定される。
【0034】各端末に対する呼接続可否の判断条件を個
別に設定したい場合、電話番号テーブル22の登録者
は、動作条件テーブル登録処理を接続制御部13に実行
させる。動作条件テーブル登録処理では、登録者から入
力された情報に基づき、繰り返し回数と再配置フラグ
と、対応する電話番号テーブル22内に記憶されている
電話番号と同数の中止条件とを記憶した動作条件テーブ
ル23が、記憶部14内に作成される。その際、動作条
件テーブル23は、ある種の識別情報によって識別され
る形態で記憶部14に記憶され、対応する電話番号テー
ブル22のリンク情報記憶領域に、その識別情報が書き
込まれる。
【0035】たとえば、電話番号テーブル221に対応
する動作条件テーブル231の登録を行った場合、点線
矢印で示したように、それまで標準動作条件テーブル2
4を示していたリンク情報が、実線矢印で示したよう
に、動作条件テーブル231を示すリンク情報に書き換
えられる。接続制御部13は、優先順通話選択処理の実
行が指示された場合、処理対象として指定された電話番
号テーブル22内のリンク情報の内容に基づき、その電
話番号テーブル22に関して、動作条件テーブル23が
用意されているか否かを判断する。そして、処理対象と
して指定された電話番号テーブル22が動作条件テーブ
ル23を有するテーブルであった場合には、各端末に対
する呼接続の可否を、動作条件テーブル23内に記憶さ
れた各端末に関する中止条件によって判定する。
【0036】なお、後述するように、本交換機10は、
加入者から各種のデータ(電話番号、アクセスコード
等)を取得する際に、トーン信号を利用する。このた
め、本交換機10の優先順通話選択サービス機能を、ダ
イアル形式の端末から利用する場合、その利用者は、ト
ーン信号を出力できる機器を用意する必要がある。
【0037】以下、接続制御部13が実行する各処理の
詳細を説明する。なお、以下に説明する各処理において
は、各種の変数が用いられているが、各変数の記憶に
は、接続制御部13が備えるメモリが用いられており、
各変数を記憶するための領域は、その変数が不必要な変
数となった段階で解放されている。
【0038】図3に、電話番号テーブル登録処理実行時
の接続制御部13の動作の流れを示す。なお、接続制御
部13は、ある加入者端末30(以下、発呼端末と表記
する)から、電話番号テーブル登録用に割り当てられて
いる電話番号(以下、電番登録専用番号と表記する)が
入力されたときに、図3に示した処理を開始する。
【0039】図示したように、電話番号テーブル登録処
理の開始時、接続制御部13は、まず、入力された電話
番号総数を記憶するための変数であるiに“1”をセッ
トする(ステップS101)。次いで、接続制御部13
は、音声信号発生部12に対して、電話番号の入力要求
メッセージの出力指示を出す(ステップS102)。
【0040】電話番号入力要求メッセージは、「*番目
の電話番号を入力して下さい。電話番号の入力後には#
を入力して下さい。電話番号の入力を終了する場合に
は、#だけを入力して下さい。」といったメッセージで
ある。ステップS102において、接続制御部13は、
音声信号発生部12に対して、メッセージの種類を示す
情報とともに、“*”部に挿入すべき情報として、変数
iの値を通知する。
【0041】音声信号発生部12に対してメッセージの
出力指示を行った後、接続制御部13は、データ取得処
理(ステップS103)を開始する。図4に、データ取
得処理実行時の接続制御部13の動作の流れを示す。図
示したように、データ取得処理時、接続制御部13は、
まず、文字列を記憶するための変数であるDをクリアし
(ステップS201)、発呼端末からのトーン信号入力
の監視を開始する(ステップS202)。トーン信号が
入力されたことを検出したとき(ステップS202;
Y)、接続制御部13は、音声信号発生部12がメッセ
ージの出力中(あるいは出力準備中)であった場合に
は、音声信号発生部12に対してメッセージ出力の中止
を指示する(ステップS203)。接続制御部13は、
音声信号発生部12によるメッセージの出力が終わって
いた場合と、音声信号発生部12に対する中止指示を既
に行っていた場合には、ステップS203において何も
行わずに、ステップS204に進む。
【0042】ステップS204において、接続制御部1
3は、入力されたトーン信号をコード(キャラクタコー
ド)に変換する。接続制御部13は、変換したコードが
数字(0〜9)に対応するものであった場合(ステップ
S205;数値)、変数Dの末尾に、そのコードを追加
して(ステップS206)、ステップS202に戻る。
また、接続制御部13は、トーン信号が“#”に対応す
るものであった場合(ステップS205;#)には、デ
ータ取得処理を終了する。
【0043】図3に戻って、データ取得処理(ステップ
S103)完了後の、接続制御部13の動作を説明す
る。接続制御部13は、データ取得処理(ステップS1
03)において取得したDを、登録終了通知データDen
d(本交換機では、Dend=“null”)と比較する(ステ
ップS104)。DとDendが一致していなかった場合
(ステップS104;N)、接続制御部13は、Dの内
容を、i番目の電話番号として記憶する(ステップS1
05)。次いで、iを“1”カウントアップし(ステッ
プS106)、ステップS102に戻る。接続制御部1
3は、DとDendが一致していたときに(ステップS1
04;Y)に、ステップS102〜S106のループを
抜け出す。
【0044】すなわち、接続制御部13は、データ取得
処理(ステップS103)時に、“電話番号+#”が入
力されたときには、ステップS104において“N”側
への分岐を行うことによって、その電話番号を記憶する
とともに、次の電話番号を取得するための処理を開始す
る。そして、データ取得処理時に“#”だけが入力され
たときに、最後の電話番号の入力が終わったことを認識
し、ステップS107以降の処理を開始する。
【0045】ステップS107において、接続制御部1
3は、音声信号発生部12に、アクセスコード入力要求
メッセージの出力を指示する(ステップS107)。こ
の指示に応じて、音声信号発生部12は、「アクセスコ
ードを入力して下さい。アクセスコードの入力後、#を
入力して下さい。」といった音声信号の送出を開始す
る。次いで、接続制御部13は、再度、データ取得処理
(ステップS108)を実行し、データ取得処理におい
て得られたDの内容を、アクセスコードとして記憶する
(ステップS109)。そして、接続制御部13は、音
声信号発生部12に、代表電話番号入力要求メッセージ
(「代表電話番号を入力して下さい。」)の出力を指示
し(ステップS110)、データ取得処理(ステップS
111)を開始する。
【0046】データ取得処理(ステップS111)の完
了後、接続制御部13は、Dの内容を代表電話番号とし
て記憶する(ステップS112)。次いで、接続制御部
13は、ステップS105で記憶した1〜i−1番の電
話番号と、ステップS109で記憶したアクセスコード
と、標準動作条件テーブル24を示すリンク情報(標準
テーブル用リンク情報)とから、電話番号テーブル22
を作成し、記憶部14内に格納する(ステップS11
3)。この際、接続制御部13は、電話番号テーブル2
2に、テーブル識別情報を与え、そのテーブル識別情報
によって識別できる形態で電話番号テーブル22を記憶
部14内に格納する。
【0047】次いで、接続制御部13は、ステップS1
12で記憶しておいた代表電話番号と、ステップS11
3で作成、格納した電話番号テーブル22のテーブル識
別情報とを、代表電話番号テーブル21内に追加(登
録)する(ステップS114)。そして、接続制御部1
3は、音声信号発生部12に対して、「i−1個の電話
番号を登録しました。」といった電話番号テーブルの登
録完了通知メッセージの出力指示を出し(ステップS1
15)、音声信号発生部12からメッセージの出力完了
通知を受け取ったときに、発呼端末との回線を切断して
(図示せず)、電話番号テーブル登録処理を終了する。
【0048】なお、電話番号テーブルの登録者は、いつ
でも回線を切断することができるが、ステップS111
の完了以前に回線を切断した場合、接続制御部13は、
電話番号テーブル22を登録することなく電話番号テー
ブル登録処理を終了する。
【0049】ここで、3つの電話番号を記憶した電話番
号テーブル22を登録する場合を例に、図5及び図6を
用いて、本交換機10に対する電話番号テーブルの登録
方法(電話番号テーブル登録処理の利用方法)を説明し
ておく。
【0050】本交換機10に対して、初めて電話番号テ
ーブルの登録を行う場合、登録者は、交換機10からの
メッセージによって入力すべき情報の種類を確認しなが
ら、電話番号等の入力を行うことになる。従って、電話
番号テーブル登録処理時には、図5に示したように、本
交換機10から発呼端末へのメッセージ送信と、発呼端
末から交換機10へのトーン信号送信が交互に行われる
ことになる。
【0051】一方、登録者が、電話番号テーブルの登録
方法を熟知していた場合、交換機からのメッセージを聞
く必要がないので、メッセージの完了を待たずに電話番
号等を入力できることが望まれる。本交換機10では、
上述したように、音声信号発生部12によるメッセージ
の送出と、接続制御部13による発呼端末からのトーン
信号入力の監視が並行して行われており、発呼端末か
ら、トーン信号が入力されたときには、音声信号発生部
12によるメッセージ出力が中止されて、次の処理が開
始されている。
【0052】このため、登録者は、図6に模式的に示し
たように、交換機との間に回線が接続されたことを確認
しさえすれば(最初の電話番号入力要求メッセージの出
力が開始されるまで待てば)、以後、交換機からのメッ
セージ出力の内容を確認せずに、電話番号テーブル22
を登録することができる。
【0053】次に、動作条件テーブル登録処理の詳細を
説明する。図7に、動作条件テーブル登録処理時の接続
制御部13の動作手順を示す。なお、この図に示した処
理は、記憶部14に登録されている動作条件テーブル2
4を修正する処理にもなっている。接続制御部13は、
動作条件テーブル登録(修正)用に予め割り当てられて
いる電話番号が加入者端末30(発呼端末)から入力さ
れたことを検出した際に、この図に示した処理を開始す
る。
【0054】図示したように、動作条件テーブル登録処
理の開始時、接続制御部13は、まず、音声信号発生部
12に対して、代表電話番号の入力要求メッセージの出
力を指示し(ステップS301)、データ取得処理(ス
テップS302)を開始する。その後、接続制御部13
は、代表電話番号テーブル21を参照することによっ
て、データ取得処理において取得した代表電話番号(D
の内容)に対応する電話番号テーブル22を特定(ステ
ップS303)する。次いで、接続制御部13は、特定
した電話番号テーブル22内のアクセスコード、リンク
情報、電話番号を読み出し、読み出した電話番号の総数
を、変数mに記憶するとともに、読み出したアクセスコ
ード、リンク情報、m個の電話番号データをそれぞれ、
変数C、R、Ti(i=1〜m)に記憶する(ステップ
S304)。
【0055】次いで、接続制御部13は、音声信号発生
部12に対して、アクセスコードの入力要求メッセージ
の送出を指示し(ステップS305)、データ取得処理
(ステップS306)を開始する。そして、接続制御部
13は、取得したアクセスコード(Dの内容)が、ステ
ップS304で読み出したアクセスコード(変数Cの内
容)と一致しているか否か、すなわち、加入者の入力し
たアクセスコードと、電話番号テーブル22内のアクセ
スコードとが一致しているか否かの判断を行う(ステッ
プS307)。両者が一致していなかった場合(ステッ
プS307;N)、接続制御部13は、動作条件テーブ
ル登録処理を終了する。
【0056】一方、加入者の入力したアクセスコード
(Dの内容)と電話番号テーブル22内のアクセスコー
ドが一致していた場合(ステップS307;Y)、接続
制御部13は、ステップS304で読み出しておいたリ
ンク情報(変数Rの内容)に基づき、対応する動作条件
テーブル23が存在しているか否かを判断する(ステッ
プS308)。
【0057】対応する動作条件テーブル23が存在して
いなかった場合(ステップS308;N)、接続制御部
13は、標準動作条件テーブル24内の標準繰り返し回
数と標準再配置フラグを、それぞれ、変数Nrpt、Fに
設定するとともに、標準不在時呼出時間を、t1i(i=
1〜m)に設定し、標準話中時待機時間を、t2i(i=
1〜m)に設定する(ステップS309)。その後、接
続制御部13は、動作条件データ取得処理(ステップS
310)を開始する。
【0058】一方、対応する動作条件テーブル23が存
在していた場合(ステップS308;Y)、接続制御部
13は、リンク情報によって特定される動作条件テーブ
ル24内の繰り返し回数と再配置フラグを、それぞれ、
変数Nrpt、Fに設定するとともに、不在時呼出時間1
〜mを、t1i(i=1〜m)に設定する。また、話中時
待機時間1〜mを、t2i(i=1〜m)に設定する(ス
テップS319)。その後、接続制御部13は、動作条
件データ取得処理(ステップS320)を開始する。
【0059】図8に、ステップS310およびステップ
S320で行われる動作条件データ取得処理の流れ図を
示す。図示したように、動作条件データ取得処理時、接
続制御部13は、まず、音声信号発生部12に対して、
繰り返し回数の入力要求メッセージの出力を指示する
(ステップS401)。この際、接続制御部13は、音
声信号発生部12に対して変数Nrptの値を通知し、音
声信号発生部12は、「現在の繰り返し回数は、Nrpt
です。設定する繰り返し回数を入力して下さい。」とい
った音声信号の出力を開始する。次いで、接続制御部1
3は、データ取得処理(ステップS402)を実行し、
取得したDの内容を変数Nrptに記憶する(ステップS
403)。その後、接続制御部13は、音声信号発生部
12に対して、再配置フラグの入力要求メッセージの送
出を指示する(ステップS404)。この際、接続制御
部13は、音声信号発生部15に対して変数Fの値を通
知し、音声信号発生部12は、「現在の再配置フラグ
は、Fです。再配置を行わない場合には、0を、再配置
を行う場合には、1を、入力して下さい。」といった音
声信号の出力を開始する。そして、接続制御部13は、
データ取得処理(ステップS405)の実行によって取
得したDを、再配置フラグ用の変数Fに記憶する(ステ
ップS406)。
【0060】次いで、接続制御部13は、ループカウン
タである変数jに“1”を設定(ステップS407)
し、音声信号発生部12に対して、電話番号Tj、不在
時呼出時間t1jの内容を通知するとともに、不在時呼出
時間の入力要求メッセージの出力を指示する(ステップ
S408)。この指示により、音声信号発生部15は、
「現在の電話番号Tjに対する、不在時呼出時間は、t1
j秒です。設定する不在時呼出時間を入力して下さ
い。」といったような音声信号の出力を開始する。
【0061】音声信号発生部12に対するメッセージ出
力指示の送出後、接続制御部13は、データ取得処理
(ステップS409)を開始し、データ取得処理におい
て取得したDを、t1jに設定する(ステップS41
0)。次いで、接続制御部13は、同様の処理を、話中
時待機時間t2jに対して行う(ステップS411〜41
3)。その後、接続制御部13は、jとm(ステップS
304で取得した電話番号の総数)との大小関係を比較
し、jがm未満であった場合(ステップS414;Y)
には、jに“1”を加算(ステップS415)した後
に、ステップS408に戻る。一方、接続制御部13
は、jがmと一致していたとき(ステップS414;
N)には、動作条件データ取得処理を終了する(図7の
ステップS311あるいはS321に進む)。
【0062】なお、流れ図には示していないが、ステッ
プS403、S405、S410、S413において、
接続制御部13は、Dが“null”だった場合、Dの内容
を各変数に設定することなく、各ステップを終了する。
すなわち、動作条件テーブルの登録あるいは修正を行う
者が、“#”だけを入力した場合、対応するデータの変
更を行うことなく、次のステップを開始する。
【0063】図7に戻って、動作条件テーブル登録処理
の動作の説明を続ける。ステップS310の動作条件デ
ータ取得処理が完了した場合、接続制御部13は、動作
条件データ取得処理で取得した各データからなる動作条
件テーブル23を作成し、記憶部12に格納する(ステ
ップS311)。そして、ステップS303で特定した
電話番号テーブル22内に、作成した動作条件テーブル
23を特定するためのリンク情報を書き込み(ステップ
S312)、動作条件テーブル登録処理を終了する。
【0064】ステップS320の動作条件データ取得処
理が完了した場合、接続制御部13は、内容の読み出し
を行った動作条件テーブル23の内容を、動作条件デー
タ取得処理(ステップS320)で取得した各データを
用いて更新し(ステップS321)、動作条件テーブル
登録処理(この場合、修正処理)を終了する。
【0065】次に、優先順通話選択処理時の接続制御部
13の動作手順を説明する 優先順通話選択処理の実行を要求する場合、加入者は、
優先順通話選択処理用に割り当てられている所定の特番
と、電話番号テーブル22を登録した際に設定した代表
電話番号とを加入者端末30(発呼端末)に入力する。
【0066】接続制御部13は、所定の特番をその先頭
に含む電話番号が入力された場合、優先順通話選択処理
の実行を指示されたことを認識するとともに、入力され
た電話番号から特番を取り除いた部分を、代表電話番号
として認識する。そして、接続制御部13は、図9に示
した処理を開始する。
【0067】図示したように、優先順通話選択処理開始
時、接続制御部13は、代表電話番号テーブル21を参
照することによって、発呼端末から入力された代表電話
番号に対応する電話番号テーブル22を特定(ステップ
S501)する。次いで、接続制御部13は、特定した
電話番号テーブル22内のアクセスコード、リンク情
報、電話番号を読み出し、読み出した電話番号の総数を
変数mに設定するとともに、読み出したアクセスコー
ド、リンク情報、m個の電話番号を、それぞれ、変数
C、R、Ti(i=1〜m)に記憶する(ステップS5
02)。そして、接続制御部13は、音声信号発生部1
2に対して、アクセスコードの入力要求メッセージの出
力を指示し(ステップS503)、データ取得処理(ス
テップS504)を開始する。
【0068】データ取得処理(ステップS504)の完
了後、接続制御部13は、取得したアクセスコード(D
の内容)が、ステップS502で読み出したアクセスコ
ードと一致しているか否かの判断を行う(ステップS5
05)。アクセスコードの内容が一致していなかった場
合(ステップS505;N)、接続制御部13は、呼の
接続を試みることなく、優先順通話選択処理を終了す
る。
【0069】一方、Dの内容とアクセスコードが一致し
ていた場合(ステップS505;Y)、接続制御部13
は、リンク情報Rの内容に基づき、対応する動作条件テ
ーブル23が存在しているか否かを判断(ステップS5
06)する。動作条件テーブル23が存在していなかっ
た場合(ステップS506;N)、接続制御部13は、
標準動作条件テーブル24内の標準繰り返し回数と標準
再配置フラグを、それぞれ、変数Nrpt、Fに記憶する
とともに、標準不在時呼出時間を、t1i(i=1〜m)
に設定し、標準話中時待機時間を、t2i(i=1〜m)
に記憶する(ステップS507)。これに対して、動作
条件テーブル23が存在していた場合(ステップS50
6;Y)、接続制御部13は、リンク情報Rによって特
定される動作条件テーブル23内の繰り返し回数、再配
置フラグ、m組の不在時呼出時間と話中時待機時間を、
それぞれ、変数Nrpt、F、t1i、t2i(i=1〜m)
に設定し(ステップS508)、図10に示してある処
理を開始する。
【0070】なお、図10には、電話番号テーブル22
内記憶されている電話番号が、他の交換機に収容された
端末に関する電話番号である場合の動作手順だけを示し
てある。
【0071】図示してあるように、接続制御部13は、
変数Nrpt、F、t1i、t2i(i=1〜m)に、動作条
件テーブル23あるいは標準動作条件テーブル24内の
データを設定した後、ループカウンタである変数j、変
数kに、それぞれ、1をセットする(ステップS60
1)。そして、接続制御部13は、電話番号Tjに対応
する加入者端末(j番の端末)を収容している交換機
(着局交換機)を特定し、特定した着局交換機に対して
呼の接続要求(起動信号)を送出する(ステップS60
2)。
【0072】周知のように、着局交換機は、呼の接続要
求がなされた加入者端末(着端末)の使用状態を検出
し、着端末が使用されていなかった場合には、着端末に
対するRGT(Ringing Tone)の送出を開始するととも
に、発局交換機に対してRBT(Ring Back Tone)の送出
を開始する。そして、着局交換機は、着端末の受話器が
あげられた場合には、応答信号を発局交換機に対して送
出する。また、着局交換機は、加入者端末が使用されて
いた場合には、busy信号を発局交換機に対して送出
する。
【0073】このため、接続制御部13は、接続要求の
送出(ステップS602)後、着局交換機から、RBT
あるいはbusy信号を受信する。接続制御部13は、
受信した信号がRBT信号であった場合(ステップS6
03;RBT)、発呼端末に対するRBT信号の送出を
開始するとともに、時間計測を開始する(ステップS6
04)。そして、計測している時間が不在時呼出時間t
1j以上となったときには(ステップS605;不在)、
次の端末に対して呼の接続を試みるために、ステップS
611に進む。また、計測している時間が不在時呼出時
間t1j以上となる前に応答信号が入力された場合(ステ
ップS605;応答)には、j番の(電話番号Tjを有
する)端末と、発呼端末との間に通話回線を接続(ステ
ップS606)する。そして、接続制御部13は、再配
置フラグFの値が“1”であるか否かを判断し、“1”
であった場合(ステップS607;Y)には、電話番号
テーブル内の電話番号の登録順を変更する処理であるテ
ーブル再配置処理(詳細は後述)を実行(ステップS6
08)して、優先順通話選択処理を終了する。
【0074】一方、受信した信号がbusy信号であっ
た場合(ステップS603;busy)、接続制御部1
3は、発呼端末に対するbusy信号の送出を開始する
とともに、時間計測を開始する(ステップS609)。
そして、計測している時間が話中時待機時間t2j以上と
なったときには(ステップS610;話中)、ステップ
S611に進む。また、計測している時間が話中時待機
時間t2j以上となる前に、着局交換機からの信号がRB
T信号に変わったときには(ステップS610;RB
T)、ステップS604に進む。
【0075】ステップS611において、接続制御部1
3は、jに“1”を加算する。次いで、接続制御部13
は、jとm+1とが一致しているか否かを判断し、両者
が一致していない場合(ステップS612;N)には、
ステップS602に戻る。一方、jとm+1が一致して
いた場合(ステップS612;Y)、すなわち、電話番
号テーブル22内の最後の端末であるm番目の端末への
接続に失敗した場合、接続制御部13は、変数kの値
が、繰り返し回数Nrpt以上であるか否かを判断する
(ステップS613)。変数kの値が繰り返し回数Nrp
t未満であった場合(ステップS613;N)、接続制
御部13は、変数kの値に“1”を加算するとともに、
jに“1”を設定(ステップS614)して、ステップ
S602に戻る。一方、変数kの値が、繰り返し回数N
rpt以上となっていた場合(ステップS613;Y)、
接続制御部13は、優先順通話選択処理を終了する。す
なわち、接続制御部13は、いずれの着呼端末とも呼接
続が行えない場合、繰り返し回数Nrptによって指定さ
れる回数分、電話番号テーブル22内に電話番号が記憶
された一連の端末に対する呼接続の試みを繰り返す。
【0076】なお、電話番号Tjが、自身が収容してい
る端末に関するものであった場合、ステップS602、
S603等における処理がわずかに変わるだけである
(この場合、接続制御部13は、接続要求を送出せずと
も、その端末が使用中であるか否かが分かる)ので、動
作説明は省略することにする。
【0077】以下、図11を用いて、テーブル再配置処
理(ステップS608)を説明する。図11(a)は、
テーブル再配置処理前の、電話番号テーブル22の内容
の一例を示した図であり、図11(b)は、テーブル再
配置処理後の、電話番号テーブル22の内容を示した図
である。図示ように、テーブル再配置処理時、接続制御
部13は、電話番号テーブル22内の先頭に記憶されて
いる電話番号(sub.A)が、電話番号テーブルの末
尾に記憶されるように、各電話番号の記憶位置を変更す
る。また、その電話番号テーブルが、動作条件テーブル
を有するものであった場合、接続制御部13は、その動
作条件テーブル内の不在時呼出時間と話中時待機時間の
記憶位置を、同様の手順で変更する処理も行う。
【0078】ここで、図12を用いて、優先順通話選択
処理によって実現される呼接続の具体例を説明してお
く。優先順通話選択サービスを利用する際、加入者は、
図示したように、加入者端末(発呼端末)の受話器を挙
げ、特番+代表電話番号を投入する。その操作に呼応し
て、交換機は、電話番号テーブル、動作条件テーブルの
読み出しを行い、アクセスコード入力要求メッセージを
発呼端末に対して送出し、発呼端末からアクセスコード
を取得する。
【0079】そして、アクセスコード認証を行った後
に、交換機は、電話番号テーブルに記憶されていた1番
目の電話番号の内容を解析することによって、その電話
番号が割り当てられている端末1を収容している交換機
を特定し、その交換機(着局交換機1)に対して接続要
求を送出する。
【0080】着局交換機1は、端末1が未使用であった
場合、端末1に対してRGT(ringing tone)を送出し、
本交換機に対してRBT(ring back tone)を送出する。
RBTを受けた本交換機は、発呼端末に対してRBTを
送出するとともに、端末1(電話番号1)に関する不在
時呼出時間1が経過するのを待機する。着局交換機1か
ら応答信号が入力される前に、不在時呼出時間1が経過
した場合、交換機は、図示したように、接続要求を取り
消して、2番目の端末に対する呼接続の試みを開始す
る。
【0081】端末2に対する接続要求を受けた着局交換
機1は、端末2が使用中であることを認識し、busy
信号を本交換機に対して送出し、本交換機は、話中時待
機時間2が経過するのを待機する。たとえば、話中時待
機時間2が“0”であった場合、交換機は、即座に、3
番目の電話番号の解析を開始し、対応する端末3を収容
する着局交換機2に対して、接続要求を送出する。
【0082】着局交換機2は、端末3が未使用であった
場合、端末3に対してRGTを送出し、本交換機に対し
てRBTを送出する。RBTを受けた本交換機は、発呼
端末に対してRBTを送出する。また、端末3がOFF-Ho
okされたことを検出した着局交換機2は、本交換機に対
して応答信号を送出し、本交換機は、発呼端末と端末3
(着局交換機2)との間を接続するとともに、テーブル
再配置処理を実行する。
【0083】次に、図13を用いて、電話番号テーブル
修正処理を説明する。この電話番号テーブル修正処理
は、電話番号テーブル修正処理用に割り当てられている
電話番号が入力された際に開始される。なお、電話番号
テーブル修正処理は、電話番号テーブルの内容を確認す
る際にも用いられる。
【0084】図示したように、電話番号テーブル修正処
理の開始時、接続制御部13は、まず、音声信号発生部
12に対して、代表電話番号の入力要求メッセージの出
力を指示し(ステップS701)、データ取得処理(ス
テップS702)を開始する。その後、接続制御部13
は、代表電話番号テーブル21を参照することによっ
て、データ取得処理において取得した代表電話番号(D
の内容)に対応する電話番号テーブル22を特定(ステ
ップS703)する。次いで、接続制御部13は、特定
した電話番号テーブル22内のアクセスコード、リンク
情報、電話番号を読み出し、読み出した電話番号の総数
を、変数mに記憶するとともに、読み出したアクセスコ
ード、リンク情報、m個の電話番号データをそれぞれ、
変数C、R、Ti(i=1〜m)に記憶する(ステップ
S704)。
【0085】次いで、接続制御部13は、音声信号発生
部12に対して、アクセスコードの入力要求メッセージ
の送出を指示し(ステップS705)、データ取得処理
(ステップS706)を開始する。そして、接続制御部
13は、取得したアクセスコード(Dの内容)が、ステ
ップS704で読み出したアクセスコード(変数Cの内
容)と一致しているか否かの判断を行う(ステップS7
07)。両者が一致していなかった場合(ステップS7
07;N)、接続制御部13は、電話番号テーブル修正
処理を終了する。
【0086】一方、加入者の入力したアクセスコード
(Dの内容)と電話番号テーブル22内のアクセスコー
ドが一致していた場合(ステップS707;Y)、接続
制御部13は、ループカウンタである変数iに“1”を
設定(ステップS708)し、音声信号発生部12に対
して、電話番号修正要求メッセージの送出を指示する
(ステップS709)。この際、接続制御部13は、音
声信号発生部12に対して変数i、電話番号Tiの内容
を通知し、音声信号発生部12は、「i番目の電話番号
は、Tiです。修正する場合には、新たな電話番号を入
力して下さい。削除する場合には、“0”を入力して下
さい。修正しない場合には、“#”だけを入力して下さ
い。」といった音声信号の出力を開始する。
【0087】次いで、接続制御部13は、データ取得処
理(ステップS710)を実行し、取得したDの内容が
“0”であった場合(ステップS711;0)には、電
話番号変数Tiに“null”を設定し(ステップS71
2)、ステップS714に進む。また、Dの内容が“nu
ll”であった場合(ステップS711;null)には、何
も行わず、、ステップS714に進む。そして、Dの内
容が“0”でも、“null”でもなかった場合(ステップ
S711;修正)、Dの内容を、電話番号変数Tiに設
定して(ステップS710)、ステップS714に進
む。
【0088】ステップS714において、接続制御部1
3は、iがm以下であるか否かを判断し、iがm以下で
あった場合(ステップS714;Y)には、iに“1”
を加算(ステップS715)して、ステップS709に
戻る。一方、iがm以上であった場合(ステップS71
4;N)、接続制御部13は、変数Tiのうち、内容が
“null”でない変数を用いて電話番号テーブル22を再
構成(ステップS716)し、電話番号テーブル修正処
理を終了する。なお、ステップS716において、接続
制御部13は、修正対象となっている電話番号テーブル
22が動作条件テーブル23を有するテーブルであった
場合には、その動作条件テーブル23内の中止条件のう
ち、内容が“null”であるTiに対応する中止条件を削
除する処理も行う。
【0089】次に、第2優先順通話選択処理を説明す
る。既に、概要説明を行ったように、第2優先順通話選
択処理では、既存の電話番号テーブルを利用することな
く、複数の着呼端末に対する呼接続が試みられる。第2
優先順通話選択処理は、加入者端末30より、第2優先
順通話選択処理用に割り当てられている電話番号が入力
されたときに、開始される。
【0090】図14に示したように、第2優先順通話選
択処理時、接続制御部13は、ステップS801〜S8
06において、電話番号テーブル登録処理(図3)にお
けるステップS101〜S106と同じ処理を行う。す
なわち、接続制御部13は、ステップS801〜S80
6のループを繰り返すことによって、幾つかの電話番号
を加入者端末30から取得する。そして、データ取得処
理(ステップS803)において得られたDが、登録終
了通知データDend(=“null”)と一致したとき(ス
テップS804;Y)に、標準動作条件テーブル24内
の各データを、対応する変数(図10の処理で用いられ
る変数)に設定する処理を行う(ステップS807)。
この際、接続制御部13は、変数Fに、再配置フラグの
値を設定せず、変数Fの値を“0”とする。そして、接
続制御部13は、図10に示した処理を実行する。
【0091】すなわち、第2優先順通話選択処理では、
電話番号テーブル登録処理と優先順通話選択処理とを加
えた処理から、テーブルの登録関連の処理、アクセスコ
ード関連の処理を除いた処理と同等の処理が実行され
る。
【0092】以上、詳細に説明したように、第1実施形
態の交換機は、各端末に対する呼出時間等を個別に設定
できるように構成されている。このため、端末の使用者
の性格を考慮に入れた形で、優先順通話選択サービスを
実現できる。
【0093】また、ある電話番号テーブル内のいずれか
の端末に対して呼が接続された場合には、その電話番号
テーブル内の電話番号の登録順(使用順)が変更される
ように構成されている。このため、本交換機内に、例え
ば、タクシー会社や、飲食店といった同業種の電話番号
を記憶した電話番号テーブルを登録しておけば、各業者
に均一な取引機会が与えられることになる。
【0094】本交換機では、各端末に関する中止条件と
して、話中時待機時間と不在時呼出時間だけが設定でき
るが、再発呼回数など他の条件データが設定できるよう
に交換機を構成することもできる。また、アクセスコー
ドが代表電話番号テーブル内に記憶されるようにするこ
とも、代表電話番号が電話番号テーブル内に記憶される
ようにすることできる。また、電話番号テーブルに、不
在時呼出時間等、動作条件テーブル内に記憶されている
各データが記憶されるように、交換機を構成することも
できる。なお、この場合、電話番号テーブル登録処理相
当の処理と、動作条件テーブル登録処理相当の処理が同
時に行われるようにしても良く、実施形態の交換機のよ
うに、各処理が別途行われるようにしても良い。後者の
場合、電話番号テーブル登録処理相当の処理時に、電話
番号テーブル内に、各データの標準値が記憶されるよう
にする。
【0095】また、サービス利用者を限定できないこと
にはなるが、アクセスコード関係の処理が行われないよ
うに交換機を構成しても良いことは当然である。また、
電話番号テーブルの利用を許可する端末に関する電話番
号が記憶されたテーブルを用意しておき、サービスの要
求を出した端末の電話番号が、そのテーブル内に含まれ
ている場合に限り、サービスの要求に応答するように、
交換機を構成することもできる。
【0096】<第2実施形態>第2実施形態の交換機と
第1実施形態の交換機とは、テーブル再配置処理関係の
動作が異なるだけである。このため、ここでは、テーブ
ル再配置処理に関係する部分の説明だけを行うことにす
る。
【0097】図15に、第2実施形態の交換機内に記憶
される動作条件テーブルの概要を示す。図示したよう
に、第2実施形態の交換機内に記憶される動作条件テー
ブルには、各電話番号に関する重み係数もが記憶される
ようになっている。第2実施形態の交換機では、これら
の重み係数を用いて、テーブル再配置が行われる。
【0098】図16に、第2実施形態の交換機内に設け
られた接続制御部が実行するテーブル再配置処理の流れ
を示す。なお、図示した流れは、電話番号テーブルの内
容(電話番号総数m、電話番号Tj(j=1〜m))等
の読み出しと、動作条件テーブルの内容(重み係数Wj
(j=1〜m)等)の読み出しが行われた後、呼接続が
完了したときに(図11のステップS608相当のステ
ップにおいて)実行されるものである。
【0099】図示したように、テーブル再配置処理時、
接続制御部は、まず、変数iに“1”をセットする(ス
テップS901)。次いで、m個の(残りの)電話番号
に、0から1までの数直線を分割した区間であって、各
電話番号の重み係数に応じた幅を有する区間を割り当て
る(ステップS902)。そして、接続制御部は、0か
ら1までの乱数を発生(ステップS903)し、発生し
た乱数が属する区間に割り当てられている電話番号をi
番目の電話番号とすることを記憶(ステップS904)
する。
【0100】次いで、接続制御部は、iに“1”を加算
(ステップS905)し、iが電話番号総数mと一致し
ていなかった場合(ステップS906;N)には、ステ
ップS902に戻って、残りの電話番号に対して、同様
の処理を繰り返す。
【0101】そして、iがmと一致したとき(ステップ
S906;Y)に、残った1つの電話番号をm番目の電
話番号として記憶(ステップS907)する。次いで、
記憶しておいた情報に基づき、電話番号テーブルと動作
条件テーブル内のデータの並び替えを行い(ステップS
908)、テーブル再配置処理を終了する。
【0102】たとえば、3つの電話番号T1、T2、T3
に、それぞれ、重み係数、2、1、1が割り当てられて
いた場合、接続制御部は、ステップS902を1回目に
実行する際には、電話番号T1、T2、T3に、それぞ
れ、区間0〜0.5、0.5〜0.75、0.75〜1.0を割り当てる。そ
して、発生した乱数が、例えば、0.3であった場合に
は、電話番号T1を1番目の電話番号とすることを記憶
し、残りの2つの電話番号T2、T3に対して、ステップ
S902を再度実行する。この場合、電話番号T2、T3
には、それぞれ、区間0〜0.5、0.5〜1.0が割り当てられ
ることになる。次いで、発生した乱数に応じて、2番目
の電話番号とする電話番号(例えば、T3)を選択し、
残った電話番号(T2)を3番目の電話番号とすること
を記憶する。そして、これらの情報に基づき、電話番号
テーブルと動作条件テーブル内のデータを並び替えて、
テーブル再配置処理を終了する。
【0103】このテーブル再配置処理によれば、図17
に模式的に示したように、大きな重み係数(図中、括弧
内に示してある数値が重み係数)が与えられている電話
番号が、電話番号テーブル内の上位に記憶される可能性
が高くなる。この結果、大きな重み係数を与えた着呼端
末には、小さな重み係数を与えた着呼端末に比して、大
きな着呼機会が与えられることになる。また、同じ重み
係数を与えた着呼端末(電話番号)同士を比較した場
合、それらの端末には、等しい着呼機会が与えられるこ
とになる。
【0104】なお、この第2実施形態の交換機では、動
作条件テーブルが作成されていない電話番号テーブルに
対しては、各電話番号に対して等しい重み係数が与えら
れているものとして、上記テーブル再配置処理が実行さ
れる。
【0105】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よる第1及び第2の交換機によれば、加入者端末から、
呼接続を試みるべき複数の着呼端末に対して、個別に、
呼接続の試みを中止する条件を設定できるので、各着呼
端末の使用者の性格を考慮に入れた形で、呼接続の可否
を自動的に判断しながら、指定された複数の着呼端末内
のいずれかの着呼端末に呼を接続するサービスが実現で
きることになる。
【0106】また、各更新手段を付加した第1及び第2
交換機によれば、呼接続を試みるべき各着呼端末に、公
平あるいは重み係数に応じた着呼機会を与えることがで
きることになる。
【0107】また、本発明の第3の交換機によれば、頻
繁に使用しないような端末群に対して、各端末への呼接
続の可否を自動的に判断しながら、順次、呼接続を試み
るサービスを実現できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による交換機の構成を示
すブロック図である。
【図2】第1実施形態の交換機内に記憶される4種のテ
ーブルに記憶されるデータを示した説明図である。
【図3】第1実施形態の交換機内で実行される電話番号
テーブル登録処理の流れ図である。
【図4】第1実施形態の交換機内で実行されるデータ取
得処理の流れ図である。
【図5】電話番号テーブル登録処理の利用法を説明する
ための第1のシーケンス図である。
【図6】電話番号テーブル登録処理の利用法を説明する
ための第2のシーケンス図である。
【図7】第1実施形態の交換機内で実行される動作条件
テーブル登録処理の流れ図である。
【図8】第1実施形態の交換機内で実行される動作条件
データ取得処理の流れ図である。
【図9】第1実施形態の交換機内で実行される優先順通
話選択処理の前半部分の流れ図である。
【図10】第1実施形態の交換機内で実行される優先順
通話選択処理の後半部分の流れ図である。
【図11】第1実施形態の交換機内で実行されるテーブ
ル再配置処理の説明図である。
【図12】第1実施形態の交換機内で実行される優先順
通話選択処理を説明するためのシーケンス図である。
【図13】第1実施形態の交換機内で実行される電話番
号テーブル修正処理の流れ図である。
【図14】第1実施形態の交換機内で実行される第2優
先順通話選択処理の流れ図である。
【図15】第2実施形態の交換機内に記憶される動作条
件テーブルの構成図である。
【図16】第2実施形態の交換機内で実行されるテーブ
ル再配置処理の流れ図である。
【図17】第2実施形態の交換機内で実行されるテーブ
ル再配置処理の説明図である。
【符号の説明】
10 交換機 11 交換部 12 音声信号発生部 13 接続制御部 14 記憶部 21 代表電話番号テーブル 22 電話番号テーブル 23 動作条件テーブル 24 標準動作条件テーブル 30 加入者端末

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記憶手段と、 呼接続を試みるべき複数の着呼端末に関する電話番号と
    各着呼端末に対する呼接続の試みを中止する中止条件と
    を加入者端末から取得する取得手段と、 この取得手段で取得された情報に基づき、前記記憶手段
    内に、前記複数の着呼端末に関する電話番号及び中止条
    件が記憶された電話番号・動作条件テーブルを所定の識
    別情報と関連づけて作成する作成手段と、 前記所定の識別情報が加入者端末から入力されたとき
    に、前記記憶手段の中から、その所定の識別情報に対応
    する電話番号・動作条件テーブルを特定する特定手段
    と、 この特定手段によって特定された電話番号・動作条件テ
    ーブルに記憶されている電話番号と中止条件を順次用い
    て着呼端末に対する呼接続を試みる手段であって、呼接
    続を試みている着呼端末から呼接続に応じることが通知
    されることなく中止条件が満たされた場合には、他の着
    呼端末に対する呼接続を試み、中止条件が満たされるこ
    となく着呼端末から呼接続に応じることが通知された場
    合には、前記加入者端末からの呼をその着呼端末に接続
    する接続手段とを具備することを特徴とする交換機。
  2. 【請求項2】 記憶手段と、 アクセスコードと、呼接続を試みるべき複数の着呼端末
    に関する電話番号と各着呼端末に対する呼接続の試みを
    中止する中止条件とを加入者端末から取得する取得手段
    と、 この取得手段で取得された情報に基づき、前記記憶手段
    内に、前記アクセスコードと、前記複数の着呼端末に関
    する電話番号及び中止条件が記憶された電話番号・動作
    条件テーブルを所定の識別情報と関連づけて作成する作
    成手段と、 前記所定の識別情報が加入者端末から入力されたとき
    に、前記記憶手段の中から、その所定の識別情報に対応
    する電話番号・動作条件テーブルを特定する特定手段
    と、 前記所定の識別情報の入力後に前記加入者端末から入力
    される情報と、前記特定手段によって特定された電話番
    号・動作条件テーブル内に記憶されているアクセスコー
    ドが一致しているか否かを判断する判断手段と、 加入者端末からの情報とアクセスコードが一致している
    と判断されたときに、前記特定手段によって特定された
    電話番号・動作条件テーブルに記憶されている電話番号
    と中止条件を用いた着呼端末に対する呼接続の試みを開
    始する手段であって、呼接続を試みている着呼端末から
    呼接続に応じることが通知されることなく中止条件が満
    たされた場合には、他の着呼端末に対する呼接続を試
    み、中止条件が満たされることなく着呼端末から呼接続
    に応じることが通知された場合には、前記加入者端末か
    らの呼をその着呼端末に接続する接続手段とを具備する
    ことを特徴とする交換機。
  3. 【請求項3】 前記取得手段は、所定の識別情報として
    使用される代表電話番号をも取得し、 前記特定手段は、所定の番号と代表電話番号からなる情
    報が入力されたときに、その代表電話番号に対応する電
    話番号・動作条件テーブルを特定する、ことを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載の交換機。
  4. 【請求項4】 前記作成手段は、前記取得手段によって
    中止条件が取得されなかった場合には、各着呼端末に関
    する中止条件として、所定の中止条件を用いることを特
    徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の交
    換機。
  5. 【請求項5】 前記作成手段は、複数の着呼端末に関す
    る電話番号と中止条件が、それらの使用順が分かる形態
    で記憶された電話番号・動作条件テーブルを作成し、 前記接続手段は、前記電話番号・動作条件テーブルに記
    憶されている電話番号と中止条件を使用順に従った順番
    で用い、 前記接続手段によって呼接続が行われたときに、使用順
    が第2位から最下位までの電話番号及び中止条件の使用
    順がそれぞれ1位繰り上がり、使用順が最上位であった
    電話番号及び中止条件の使用順が最下位となるように、
    前記電話番号・動作条件テーブルの内容を更新する更新
    手段をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし請
    求項4のいずれかに記載の交換機。
  6. 【請求項6】 前記作成手段は、複数の着呼端末に関す
    る電話番号と中止条件が、それらの使用順が分かる形態
    で記憶された電話番号・動作条件テーブルを作成し、 前記接続手段は、前記電話番号・動作条件テーブルに記
    憶されている電話番号と中止条件を使用順に従った順番
    で用い、 前記接続手段によって呼接続が行われたときに、各着呼
    端末に関する電話番号及び中止条件の使用順をランダム
    に決定し、決定した使用順が各着呼端末に関する電話番
    号及び中止条件に与えられるように前記電話番号・動作
    条件テーブルの内容を更新する更新手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに
    記載の交換機。
  7. 【請求項7】 前記取得手段は、各電話番号に関する重
    み係数をも取得し、 前記作成手段は、複数の着呼端末に関する電話番号と中
    止条件と重み係数が、それらの使用順が分かる形態で記
    憶された電話番号・動作条件テーブルを作成し、 前記接続手段は、前記電話番号・動作条件テーブルに記
    憶されている電話番号と中止条件を使用順に従った順番
    で用い、 前記接続手段によって呼接続が行われたときに、各着呼
    端末に関する電話番号及び中止条件の使用順を、対応す
    る重み係数の大きさを考慮に入れてランダムに決定し、
    決定した使用順が各着呼端末に関する電話番号及び中止
    条件に与えられるように前記電話番号・動作条件テーブ
    ルの内容を更新する更新手段をさらに備えることを特徴
    とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の交換
    機。
  8. 【請求項8】 呼接続を試みるべき複数の着呼端末に関
    する電話番号を加入者端末から取得する取得手段と、 この取得手段によって取得された電話番号を一時的に記
    憶する記憶手段と、 前記取得手段によって複数の電話番号が取得されたとき
    に、前記記憶手段内に記憶された電話番号を用いた呼接
    続の試みを開始する手段であって、呼接続を試みている
    着呼端末から呼接続に応じることが通知されることなく
    所定の中止条件が満たされた場合には、他の着呼端末に
    対する呼接続を試み、前記所定の中止条件が満たされる
    ことなく着呼端末から呼接続に応じることが通知された
    場合には、加入者端末からの呼をその着呼端末に接続す
    る接続手段と、 この接続手段による処理の完了時に、前記取得手段によ
    って取得された電話番号を記憶するために使用されてい
    る前記記憶手段内の記憶領域を解放する解放手段とを具
    備することを特徴とする交換機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013247429A (ja) * 2012-05-24 2013-12-09 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 呼び出し子機選択装置及び呼び出し子機選択方法

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