JPH10281393A - 車載用画像表示装置の取り付け装置 - Google Patents

車載用画像表示装置の取り付け装置

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JPH10281393A
JPH10281393A JP8353697A JP8353697A JPH10281393A JP H10281393 A JPH10281393 A JP H10281393A JP 8353697 A JP8353697 A JP 8353697A JP 8353697 A JP8353697 A JP 8353697A JP H10281393 A JPH10281393 A JP H10281393A
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JP
Japan
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vehicle
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axial direction
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Application number
JP8353697A
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English (en)
Inventor
Izuru Yumoto
出 湯本
Takao Kawahara
隆夫 川原
Shinichi Ishizuka
真一 石塚
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Alpine Electronics Inc
Yokowo Co Ltd
Original Assignee
Alpine Electronics Inc
Yokowo Co Ltd
Yokowo Mfg Co Ltd
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Publication date
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  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 縦横比がきわめて大きい構造の画像表示装置
を対象とした場合に、90度回転させて縦横の長さを変
化させた際にダッシュパネル等の設置箇所との干渉が未
然に防止できる取付装置を提供する。 【構成】 車内の設置箇所Dに固定される基部に立設さ
れている支持脚2と、支持脚2の長手方向と交差する軸
方向に沿って移動可能かつ回転可能に支持され、軸方向
一端に車載用画像表示装置Mが取り付けられている表示
装置支持部材3と、表示装置支持部材3の摺動位置およ
び回転位置を規定する係止手段4とを備え、表示装置支
持部材3は、軸方向一端に向け移動しながら回転し、車
内の設置箇所Dと干渉しない位置に車載用画像表示装置
Mが達した際に係止手段4により位置を規定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車載用画像表示装置の
取り付け装置に関し、例えば、車載テレビ用とカーナビ
ゲーション用とを兼用できるモニターが相当する車載用
画像表示装置を車内に設置するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車内での観賞用としてテレビモニ
ター等の画像表示装置を助手席前部のダッシュパネルに
設置する場合が多くなってきている。特に、ダッシュパ
ネルに設置する場合には、設置スペースが限られている
ことから奥行を薄くすることができる液晶モニターが用
いられることが多い。図8は、液晶モニターを設置した
構造の一例を示す図であり、同図において、液晶モニタ
ーAは、支持脚A1の下部に備えられている基板Bをダ
ッシュパネルDの上面に貼着することで装備されるよう
になっている。上述した液晶モニターは、近年利用が盛
んになってきているカーナビゲーションシステムにおけ
るモニターとして用いることも可能なものである。この
ため、テレビとしての出力によってVHF帯、UHF帯
での画像表示が行えると共に、出力切り換えによってナ
ビゲーションシステムに用いられる道路地図を表示で
き、運転者が地図中で自車の走行位置を認識し、自車を
目的地までの経路に誘導することができる。
【0003】ところで、上述した液晶モニターの画面サ
イズとしては、従来、縦横比に大きな差がないものが用
いられていたが、近年、縦横比において、横の比率がき
わめて大きい横長サイズと称される画面サイズが用いら
れるようになってきている。後者の画面サイズでは、例
えば、縦横比として、16:9のものが用いられ、この
画面サイズとすることでスクリーンに近い印象が得られ
るので、テレビ放送においても、このサイズに応じた放
送内容が多くなってきている。一方、ナビゲーションシ
ステムにおいて、テレビ受信時に横長サイズであった液
晶モニターを90度回転させると、縦長サイズの画面と
なり、車の進行方向を縦方向とした場合には、表示長さ
を長くできるので、自車を誘導する際の道路状況の予測
がしやすいという利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来用いられ
ていた液晶モニター等の画像表示装置の取り付け構造に
は次の様な問題があった。つまり、横長状態に設定され
ていた液晶モニターを90度回転させた場合、縦方向の
長さが長くなることにより、モニターの一部がダッシュ
パネルに干渉することがある。このため、液晶モニター
の設置箇所が限定されてしまうので、これを回避する意
味で支持脚A1(図8参照)を長くすることも考えられ
る。しかし、この様な構造とすると、車の振動が伝達さ
れて振動しやすくなり、視認性が悪化してしまう。振動
の伝達は支持脚A1および基板の強度を高めても抑制し
にくいので振動を抑える防振材等を新たに設ける等の特
別な構造が必要となる。このため、液晶モニターを設置
するための構造が複雑化し、コスト上昇を招く結果とな
る。
【0005】本発明の目的は、上記従来の画像表示装置
の取り付け装置における問題に鑑み、特に、縦横比がき
わめて大きい構造の画像表示装置を対象とした場合に、
90度回転させて縦横の長さを変化させた際にダッシュ
パネル等の設置箇所との干渉が未然に防止でき、しか
も、視認性を悪化させないようにすることができる構成
を備えた車載用画像表示装置の取り付け装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、テレビ用画面あるいはカー
ナビゲーションシステム用画面として車内に設置される
車載用画像表示装置の取り付け装置であって、上記車内
の設置箇所に固定される基部に立設されている支持脚
と、上記支持脚の長手方向と交差する軸方向に沿って移
動可能かつ回転可能に支持され、軸方向一端に上記車載
用画像表示装置が取り付けられている表示装置支持部材
と、上記表示装置支持部材の移動位置および回転位置を
規定する係止手段とを備え、上記表示装置支持部材は、
上記軸方向一端に向け移動しながら回転し、上記車内の
設置箇所と干渉しない位置に上記車載用画像表示装置が
達した際に上記係止手段により位置を規定されることを
特徴としている。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の車
載用画像表示装置の取り付け装置において、上記表示装
置支持部材は、上記表示装置の縦横各方向中心線の位相
を同時に90度変更可能であることを特徴としている。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1記載の車
載用画像表示装置の取り付け装置において、上記表示装
置支持部材は、軸方向および回転方向に沿って形成され
たカム溝を有し、そのカム溝には上記支持脚側に設けら
れている不動のガイド部材が嵌合し、外部からの操作力
によって上記表示装置支持部材が軸方向に移動しながら
回転することができることを特徴としている。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項1記載の車
載用画像表示装置の取り付け装置において、上記車載用
画像表示装置は、上記表示装置支持部材の軸方向一端に
配置されるボール軸受けに嵌合可能なボール部を有し、
該ボール部が上記ボール軸受けによって挟持されること
により、ボール部と上記表示装置支持部材とが連動可能
に設けられることを特徴としている。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項1記載の車
載用画像表示装置の取り付け装置において、上記表示装
置支持部材は、上記表示装置の縦横中心線の位相を90
度変更する位置に回転させた際、上記表示装置が車内で
の設置部に対して干渉しない位置まで軸方向に移動可能
であることを特徴としている。
【0011】
【作用】請求項1、2および5記載の発明では、画像表
示装置が支持されている表示装置支持部材が軸方向に移
動しながら縦横各方向中心線の位相が90度変更される
ように回転するので、車内での画像表示装置の設置箇所
と干渉しない位置まで画像表示装置を移動させるのと同
時に画面サイズの縦横比を変えることができる。特に、
表示装置支持部材は、従来のものと違って車内での画像
表示装置設置箇所の面からの高さを高くしなくても車内
での画像表示装置の設置箇所と干渉しない状態とするこ
とができるので、高さを高くした場合に起こる振動伝達
の影響を少なくすることができる。
【0012】請求項3記載の発明では、表示装置支持部
材がカム溝とこれに嵌合するガイド部材との協働によ
り、軸方向に移動しながら回転動作を連続的に行わせる
ことができるので、動作の切換のために特別な操作を要
しないですむ。
【0013】請求項4記載の発明では、ボール軸受けに
より車載用画像表示装置に有するボールを挟持すること
により、表示装置支持部材と車載用画像表示装置とを連
動可能にすることができるので、表示装置支持部材の移
動および回転がそのまま車載用画像表示装置に伝達され
て同じ動作が行える。
【0014】
【実施例】以下、図示実施例により本発明の詳細を説明
する。図1は、本発明により車載用画像表示装置の取り
付け装置を示す斜視図であり、同図において、取り付け
装置1は、支持脚2、表示装置支持部材3、係止手段4
およびボール軸受け5を主要部として備えている。以
下、各部の構成について説明する。図1において、支持
脚2は基板2Aと脚部2Bとを備えており、基板2A
は、折曲げが可能な板金部材で構成され、また脚部2B
はロッド部材で構成されている。基板2Aは、脚部2B
の取り付け位置を中心に放射状に形成された複数のスリ
ット2A1を有し、また、脚部2Bの取り付け位置に
は、脚部2Bが挿通可能な台座2A2が固定されてい
る。基板2Aの底面には図示しないが、接着剤が塗付さ
れた接着シートが貼り付けられており、車内での画像表
示装置設置箇所、本実施例では、助手席前方に位置する
ダッシュパネル(図1中、符号Dで示す部材)上面に対
し、その形状に合せて折曲げ成形した後、貼り付けられ
て固定されるようになっている。スリット2A1は、折
曲げを容易にするために形成されている。脚部2Bは、
台座2A2に長手方向一端が挿通され、その端面が基板
2Aの上面に載置され、基板2Aの底面から挿入されて
端面に捩じ込まれるネジ(図示されず)とともに基板2
Aを挟んだ状態で基板2Aと一体化されている。脚部2
Bの長手方向他端は、後述する摺動ブロック体6の一部
に挿通され、摺動ブロック体6の一部によって挟持され
るようになっている。なお、図1中、符号Kはカバーを
示している。
【0015】摺動ブロック体6は、図2および図3に示
すように、脚部2Bの挿通部6Aと後述する表示装置支
持部材3の挿通部6Bとが直角方向に延長された平面視
形状がL字状とされ、脚部2Bの挿通部6Aには、環状
部の一部にすり割部6A1が設けられている。すり割部
6A1には、互いに対向する片部にボルト7が挿通され
ており、ボルト7の締結具合により、すり割部6A1の
隙間の間隔が変更できるようになっている。すり割部6
A1の隙間の間隔を変更するのは脚部2Bに対する挟持
圧を変更するためであり、挟持圧が高められると脚部2
Bの延長方向における所望する位置で摺動ブロック体6
を保持することができ、また挟持圧が弱められると脚部
2Bの延長方向に沿って摺動ブロック6を移動させるこ
とができる。挟持圧が高められた際には、脚部2Bにお
ける所望の高さに摺動ブロック体6が位置決めされて保
持される。摺動ブロック体6における挿通部6Bの内部
には、水平方向に表示装置支持部材3が挿通されてい
る。
【0016】表示装置支持部材3は、図4に示すよう
に、摺動ブロック体6内で摺動自在に支持されており、
移動方向に相当する水平方向(支持脚2の脚部2Bの長
手方向と直交する方向)を軸方向とし、その軸方向の一
端に後述するボール軸受け5が配置され、軸方向他端に
は座板3Aが掛止されている。座板3Aとこの座板3A
に対向する摺動ブロック体6の端面との間にはコイルス
プリング8が配置されている。コイルスプリング8は、
常時、座板3Aが位置する表示装置支持部材3の軸方向
他端側が突出する習性を有しており、これにより、後述
するボール軸受け5が摺動ブロック体6の端面に向け移
動することができるようになっている。
【0017】表示装置支持部材3の表面には、表示装置
支持部材3の水平方向への移動と90度の回転を案内す
るためのガイド溝3Bが形成されている。図5は、表示
装置支持部材3のみを抽出して示した斜視図であり、同
図において、ガイド溝3Bは、軸方向に平行し、位相が
90度ずれた位置に形成されている摺動ガイド部3B
1、3B2と、これら摺動ガイド部3B1、3B2間を
連結する回転ガイド部3B3とを有している。回転ガイ
ド部3B2は、摺動ガイド部3B1、3B2の軸方向で
同じ側の端部同士を連結している。これは、後述するコ
イルスプリング8の付勢を受けている間、ガイドピン9
が回転ガイド部3B2に入り込まないようにして不用意
に表示装置支持部材3が回転してしまわないようにする
ためである。本実施例において、摺動ガイド部3B1、
3B2のうち、摺動ガイド部3B1は、画像表示装置M
の画面サイズが横長のときに表示装置支持部材3を軸方
向に移動させる際のガイド部であり、摺動ガイド部3B
2は、横長の画面サイズを90度回転させて画面サイズ
が縦長のときに表示装置支持部材3を軸方向に移動させ
る際のガイド部である。このため、ガイドピン9に摺動
ガイド部3B1が対応しているときには画像表示装置M
の画面が横長の状態となり、また、ガイドピン9に摺動
ガイド部3B2が対応しているときには、摺動ガイド部
3B1に対応していた状態から90度回転して画像表示
装置Mの画面が縦長の状態となる。上記ガイド溝3Bに
は、摺動ブロック体6に固定されているガイドピン9が
嵌合している。ガイドピン9は、図2において符号6C
で示す挿通孔に挿入されて固定されており、その先端
が、図4に示すようにガイド溝3B内に入り込むように
挿通部6B内への突出量が決められている。摺動ガイド
部3B1および3B2とガイドピン9との係合は、コイ
ルスプリング8の付勢により維持されるようになってお
り、この付勢を解除することで回転ガイド部3B3とガ
イドピン9とを係合させることができるようになってい
る。
【0018】図5においてガイド溝3Bにおける摺動ガ
イド部3B1、3B2の近傍には、係止孔3C、3Dが
それぞれ設けられている。係止孔3C、3Dは各摺動ガ
イド部3B1、3B2とガイドピン9とが対向した状態
で表示装置支持部材3の回転および摺動を規制すること
ができる位置に位置決めされて設けられており、後述す
る係止手段4といずれかが対応するようになっている。
なお、係止孔のうち、符号3Cで示す係止孔は、ガイド
ピン9に沿って表示装置支持部材3が90度回転し、摺
動ガイド部3B2にガイドピン9が入り込んだ状態の時
に、後述する係止手段4が係合できる位置に設けられて
いる関係上、図5では、摺動ガイド部3B2の形成位置
から90度位相がずれた下周面に形成されていることを
破線によって示してある。
【0019】係止手段4は、図2に示すように、摺動ブ
ロック体6の挿通部6B中心に向け穿たれている窓孔内
で出没可能なロックピン4Aと、ロックピン4Aの一端
に固定されている端板4Bを押圧可能な係止レバー4C
と、摺動ブロック体6に形成されている挿嵌孔に挿入さ
れて端板4Bに当接するコイルスプリング4Dとを備え
ている。係止手段4を構成する各部材は、表示装置支持
部材3に対向する側から順に、ロックピン4Aおよび座
板4Bが位置し、さらにその座板4Bの外側には係止レ
バー4Cがそれぞれ位置している。係止レバー4Cは、
図6に示すように、摺動ブロック体6に有するブラケッ
ト6Eに対し、支軸4Eによって揺動自在に支持されて
おり、その揺動基部は、揺動支点に対する周縁部の形状
が、幅方向(厚み方向)両端と中央部とで異ならせてあ
る。なお、この場合の揺動端は操作部とされている。つ
まり、係止レバー4Cを揺動支点(支軸4E)を基準に
して半回転させた状態で揺動基部の幅方向両端は略同一
半径の軌跡が得られる周縁形状とされている。これに対
し中央部は、半回転させた状態で幅方向両端部の周縁部
よりも揺動支点からの半径が大きくなる軌跡が得られる
押圧用周縁(便宜上、図6中、符号4C1で示す)と、
幅方向両端部と略同一半径の軌跡が得られる押圧解除用
周縁(便宜上、図6中、符号4C2で示す)とが形成さ
れている。本実施例では、係止レバー4Cを垂下した状
態(図6(A)参照)では揺動支点から座板4Bに至る
距離が最大となるようにされ、これによって、座板4B
が表示装置支持部材3側に向け最大ストロークを以って
移動する。また、図6(B)に示すように、係止レバー
4Cを上向きに跳ね上げた状態では、揺動支点から座板
4Bに至る距離が最小となり、これによって、座板4B
がコイルスプリング4Dの付勢により揺動支点側に移動
することができる。
【0020】表示装置支持部材3の軸方向一端には、ボ
ール軸受け5が設けられている。図4において、本実施
例におけるボール軸受け5は、画像表示装置(便宜上、
符号Mを用いる)を取り付けるために用いられる取り付
け支持部材10に有するボール11を支持するにあた
り、表示装置支持部材3の一部をボール11の回転係止
のために利用するようになっている。つまり、ボール軸
受け5は、表示装置支持部材3の軸方向一端に挿嵌され
るスリーブで構成されており、ボール11と当接する端
面がボール11の外面形状に合わせて絞られている。一
方、表示装置支持部材3の軸方向一端には、その端面が
ボール11の外面形状に合わせたボール受け座3Eとそ
のボール受け座3Eと所定の間隔をもたせて位置する係
止座3Fとが軸方向に沿って設けられている。ボール受
け座3Eは、係止座3Fに対向する面がテーパ面とさ
れ、そのテーパ面に対応するボール軸受け5の周面の一
部から突出する固定用操作ボルト12が当接させてあ
る。固定用操作ボルト12は、ボール軸受け5の径方向
に貫通して形成されたネジ孔5Aに挿通されており、先
端部の形状がボール受け座3Eのテーパ面に整合させて
ある。固定用操作ボルト12は、ボール軸受け5内への
突出量に応じて先端が当接しているボール受け座3Eを
表示装置支持部材3の軸方向に移動させることができ
る。この場合の移動量は、カム溝3B(図5参照)に有
する摺動ガイド部3B1、3B2の軸方向長さの範囲内
とされ、その範囲を逸脱する場合には係止座3Fに固定
用操作ボルト12が衝突することで移動量が規定され
る。
【0021】図4において、画像表示装置Mの取り付け
支持部材10(以下、便宜上、取り付け支持部材とい
う)は、ボール11の一部から延長されているロッド部
に挿嵌されるインサートナット13と、このインサート
ナット13に圧入されている固定リング14とを備えて
おり、インサートナット13の一部に挿通される固定ネ
ジ15の先端をボール11のロッド部の外周面に圧接さ
せることによりインサートナット13が抜け止めされて
いる。固定リング14には、画像表示装置Mに対向する
面に滑り止めを兼ねたクッションパッド16が貼り付け
られ、画像表示装置Mの背面に当接できるようになって
いる。ボール11のロッド部先端にはスペーサ17が締
結されており、スペーサ17と上記クッションパッド1
6との間に画像表示装置Mの筺体の一部が挟持される。
【0022】本実施例は以上のような構成であるから、
取り付け装置1は、次の手順により組み立てられる。ま
ず、摺動ブロック体6の挿通部6Aに脚部2Bが挿通さ
れると脚部2Bの下端を基板2Aに締結することにより
支持脚2が構成され、脚部2Bが摺動ブロック体6のす
り割り部6A1での挟持圧を調整されて摺動ブロック体
6が脚部2Bに仮止めされる。摺動ブロック体6の挿通
部6Bに表示装置支持部材3が挿通されると、摺動ブロ
ック体6に有する挿通孔6Cにガイドピン9が挿入さ
れ、表示装置支持部材3のガイド溝3Bと位置合わせさ
れてガイドピン9がガイド溝3Bに係合させられる。一
方、表示装置支持部材3の軸方向一端にはボール軸受け
5を介して画像表示装置Mの取り付け支持部材10が取
り付けられる。ボール軸受け5には、固定リング14が
取り付けられていない状態でボール11が装填され、絞
り加工されている開口端からボール11のロッド部が突
出させられる。このロッド部には、インサートナット1
3を介して固定リング14が取り付けられる。ボール1
1が装填されたボール軸受け5は、表示装置支持部材3
の軸方向一端に挿入されてボール11をボール受け座3
Eに当接させる。この状態で固定用操作ボルト12を挿
通し、ボール軸受け5内への進出量を調整することによ
って、ボール受け座3Eを表示装置支持部材3の軸方向
で移動させる。これにより、図4においてボール11
は、ボール軸受け5の開口端とボール受け座3Eとで挟
持され、その挟持圧が高められることにより、ボール受
け座3E、ボール軸受け5およびボール11の間の摩擦
結合が強められ、表示装置支持部材3と取付支持部材1
0とが一体化されて連動関係が設定される。このような
操作は、画像表示装置Mの向き、つまり角度を調整する
際にも行われ、鑑賞する際に最も見やすい状態とするこ
とができる。以上の手順により取り付け装置1が組立ら
れ、図1に示すように、支持脚2の基板2Aをダッシュ
パネルDの上面形状に合わせて折曲げ、基板2Aをダッ
シュパネルDの表面に接着固定して設置する。
【0023】ダッシュパネルDに設置された取り付け装
置1は、画像表示装置Mをテレビ用モニターとする場合
とカーナビゲーションシステムでのモニターとして用い
る場合とで画像表示装置Mの縦横各方向中心線の位相を
90度変化させることができる。テレビ用モニターとす
る場合には、表示装置支持部材3がコイルスプリング8
の付勢により摺動ガイド部3B1(図5参照)をガイド
ピン9に対応させている状態を利用する。図4はこの状
態を示しており、脚部2Bの高さ方向で摺動ブロック体
6の位置が調整された高さで横長の画面サイズを提供す
ることができる。この状態は、係止手段4により維持さ
れる。つまり、係止手段4は、図6(A)に示すよう
に、係止レバー4Cが操作されて押圧用周縁4C1が座
板4Bに対向すると座板4Bがコイルスプリング4Dの
付勢に抗して表示装置支持部材3側の係止孔3D(図5
参照)に入り込むので、表示装置支持部材3の無為な摺
動および回転が阻止されて摺動ガイド部3B1にガイド
ピン9が対応している状態に維持される。
【0024】一方、画像表示装置Mをカーナビゲーショ
ンシステムのモニターとして用いる場合には、係止レバ
ー4Cを一旦図6(B)に示す状態に跳ね上げ、ロック
ピン4Aを係止孔3Dから離脱させる。そして、コイル
スプリング8の付勢に抗して表示装置支持部材3をダッ
シュパネルDの前面に向け引き出す。表示装置支持部材
3が引き出されると同支持部材3のカム溝3Bに有する
回転ガイド部3B2がガイドピン9と対応するので、表
示装置支持部材3は摺動しながら摺動ガイド部3B2に
達するまでの間90度回転する。摺動ガイド部3B2に
ガイドピン9が対応すると、表示装置支持部材3の引出
しに用いた外部操作力を除いた場合、コイルスプリング
8の付勢によって摺動ガイド部3B2が常にガイドピン
9に対応した状態とされる。この状態は係止手段4の係
止レバー4Cを、図6(A)に示す状態まで揺動させる
ことによって保持される。つまり、この場合、係止手段
4のロックピン4Aが係止孔3C内に入り込み、表示装
置支持部材3の揺動および回転動作が規制される。表示
装置支持部材3がダッシュパネルDの前面に向け引き出
されると、ガイドピン9が摺動ガイド部3B2に達した
場合、図7示すように、画像表示装置Mがダッシュパネ
ルDの前面よりもさらに前方に位置することができ、し
かも、その位置で縦横の向きが90度変化して縦長の画
面サイズに設定される。このため、画像表示装置Mは、
ダッシュパネルDと干渉しない位置に位置決めされると
共に、単なる引出し操作のみで縦長の画面サイズを設定
されることになる。
【0025】カーナビゲーションシステムのモニタとし
て縦長の画面に設定した状態からテレビモニタとして横
長の画面に再度設定し直す場合には、摺動ガイド部3B
2に係合しているガイドピン9が摺動ガイド部3B2か
ら回転ガイド部3B3に対応するように表示装置支持部
材3を操作する。この操作に先立ち、係止手段4の係止
レバー4Cを一旦図6(B)に示す状態に跳ね上げてロ
ックピン4Aを係止孔3Dから離脱させておく。回転ガ
イド部3B3にガイドピン9が対応すると、コイルスプ
リング8の付勢により表示装置支持部材3が摺動しなが
ら90度回転し、摺動ガイド部3B1がガイドピン9に
対応する。これにより、画像表示装置Mは、縦長の状態
から90度回転して横長の状態とされる。しかも、この
状態は、係止手段4の係止レバー4Cを、図6(A)に
示す状態まで揺動させることによって保持される。つま
り、この場合、係止手段4のロックピン4Aが係止孔3
D内に入り込み、表示装置支持部材3の揺動および回転
動作が規制される。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、2およ
び5記載の発明によれば、画像表示装置が支持されてい
る表示装置支持部材が軸方向に移動しながら縦横各方向
中心線の位相が90度変更されるように回転するので、
車内での画像表示装置の設置箇所と干渉しない位置まで
画像表示装置を移動させるのと同時に画面サイズの縦横
比を変えることができる。これにより、縦横比がきわめ
て大きい画面サイズを有する画像表示装置を複数形式の
表示態様に用いる場合でも画像表示装置とその設置箇所
との干渉が全く発生しない状態で表示態様を設定するこ
とが可能になる。また、表示装置支持部材は、従来のも
のと違って車内での画像表示装置設置箇所の面からの高
さを高くしなくても車内での画像表示装置の設置箇所と
干渉しない状態とすることができるので、高さを高くし
た場合に起こる振動伝達の影響を少なくすることがで
き、これによって、視認性の悪化を防止することが可能
になる。
【0027】請求項3記載の発明によれば、表示装置支
持部材がカム溝とこれに嵌合するガイド部材との協働に
より、軸方向に移動しながら回転動作を連続的に行わせ
ることができるので、特別な操作を要しないで画面形態
を任意に変更することが可能であり、操作性がよい画像
表示装置の取付状態を得ることが可能になる。
【0028】請求項4記載の発明によれば、ボール軸受
けにより車載用画像表示装置に有するボールを挟持する
ことにより、表示装置支持部材と車載用画像表示装置と
を連動可能にすることができるので、表示装置支持部材
の移動および回転がそのまま車載用画像表示装置に伝達
されて同じ動作が行える。これにより、独立した部材構
成となっていても、表示装置支持部材の操作によって車
載用画像表示装置の状態を変更することができるので、
個別に態様変化を行わせることなく表示装置支持部材の
操作あるいは画像表示装置の操作だけで異なる画面形式
を簡単に設定することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車載用画像表示装置の取り付け装
置の全体構成を説明するための斜視図である。
【図2】図1に示した取り付け装置に用いられる摺動ブ
ロック体の構成を説明するための斜視図である。
【図3】図2に示した摺動ブロック体の断面図である。
【図4】図1に示した取り付け装置の一態様を説明する
ための断面図である。
【図5】図1に示した取り付け装置に用いられる表示支
持部材の構成を説明するための斜視図である。
【図6】図1に示した取り付け装置に用いられる係止手
段の構成を説明するために、図3中、符号Fで示す方向
の矢視断面図である。
【図7】図1に示した取り付け装置の他の態様を説明す
るための断面図である。
【図8】車載用画像表示装置の取り付け装置の従来例を
説明するための模式図である。
【符号の説明】
1 取り付け装置 2 支持脚 3 表示装置支持部材 3B カム溝 4 係止手段 5 ボール軸受け 9 ガイドピン 11 ボール D ダッシュパネル M 車載用画像表示装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石塚 真一 東京都北区滝野川7丁目5番11号 株式会 社ヨコオ内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレビ用画面あるいはカーナビゲーショ
    ンシステム用画面として車内に設置される車載用画像表
    示装置の取り付け装置であって、 上記車内の設置箇所に固定される基部に立設されている
    支持脚と、 上記支持脚の長手方向と交差する軸方向に沿って移動可
    能かつ回転可能に支持され、軸方向一端に上記車載用画
    像表示装置が取り付けられている表示装置支持部材と、 上記表示装置支持部材の移動位置および回転位置を規定
    する係止手段とを備え、上記表示装置支持部材は、上記
    軸方向一端に向け移動しながら回転し、上記車内の設置
    箇所と干渉しない位置に上記車載用画像表示装置が達し
    た際に上記係止手段により位置を規定されることを特徴
    とする車載用画像表示装置の取付装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車載用画像表示装置の取
    り付け装置において、上記表示装置支持部材は、上記表
    示装置の縦横各方向中心線の位相を同時に90度変更可
    能であることを特徴とする車載用画像表示装置の取り付
    け装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の車載用画像表示装置の取
    り付け装置において、上記表示装置支持部材は、軸方向
    および回転方向に沿って形成されたカム溝を有し、その
    カム溝には上記支持脚側に設けられている不動のガイド
    部材が嵌合し、外部からの操作力によって上記表示装置
    支持部材が軸方向に移動しながら回転することができる
    ことを特徴とする車載用画像表示装置の取り付け装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の車載用画像表示装置の取
    り付け装置において、上記車載用画像表示装置は、上記
    表示装置支持部材の軸方向一端に配置されるボール軸受
    けに嵌合可能なボール部を有し、該ボール部が上記ボー
    ル軸受けによって挟持されることにより、ボール部と上
    記表示装置支持部材とが連動可能に設けられることを特
    徴とする車載用画像表示装置の取り付け装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の車載用画像表示装置の取
    り付け装置において、上記表示装置支持部材は、上記表
    示装置の縦横中心線の位相を90度変更する位置に回転
    させた際、上記表示装置が車内での設置部に対して干渉
    しない位置まで軸方向に移動可能であることを特徴とす
    る車載用画像表示装置の取り付け装置。
JP8353697A 1997-04-02 1997-04-02 車載用画像表示装置の取り付け装置 Withdrawn JPH10281393A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006118557A (ja) * 2004-10-20 2006-05-11 Itc:Kk カーナビゲーションまたはテレビのモニターの取付支持具
JP2011102693A (ja) * 2003-07-31 2011-05-26 Raytheon Co 移動式コンピューティング車輛に組み込んだ一体化オペレータ作業空間

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