JPH10281245A - 車両用ベルト式変速装置 - Google Patents

車両用ベルト式変速装置

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JPH10281245A
JPH10281245A JP9098091A JP9809197A JPH10281245A JP H10281245 A JPH10281245 A JP H10281245A JP 9098091 A JP9098091 A JP 9098091A JP 9809197 A JP9809197 A JP 9809197A JP H10281245 A JPH10281245 A JP H10281245A
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shaft
transmission
pulley
gear
driven pulley
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Junji Kawai
潤二 河合
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、車両用ベルト式変速装置に関し、
変速装置のケーシングをトルクコンバータハウジングと
トランスミッションケースとからなる2分割構造としな
がらも減速軸の支持剛性を高めることができるようにす
る。 【解決手段】 駆動プーリ12及び従動プーリ18の溝
幅を変更することにより駆動プーリ12と従動プーリ1
8との間の変速比を変更する車両用ベルト式変速装置に
おいて、従動プーリ18の回転軸4と平行に減速軸6を
設け、この減速軸6の一端を動力伝達室側軸受90によ
りハウジング1の動力伝達室側に支持するとともに、減
速軸6の他端をハウジング1の変速機室側に着脱可能に
装着された変速機室側軸受94により支持するように構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プーリの溝幅を変
更することにより無段階で変速比の変更を行なうう、車
両用ベルト式変速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車等に車両に搭載される
変速機として無段階で変速を行なう無段自動変速機が開
発されている。そして、このような無段自動変速機とし
ては、例えば溝幅を変更可能に構成された一対のプーリ
間に無端ベルトを掛け渡したベルト式変速装置、いわゆ
るCVT(=Continuously Variable Transmission)
が広く知られている。
【0003】このようなベルト式変速装置では、その構
造上、変速機の出力を車輪に伝達する場合、大きな減速
比をともなった減速が必要となるため、通常は、変速機
の従動プーリとディファレンシャルギアとの間に減速ギ
ア軸が設けられている。一方、ベルト式変速装置に限ら
ず、変速装置のケーシングは高い剛性をそなえるのが好
ましい。そこで、変速機を収納するケーシングをトルク
コンバータを収納するトルクコンバータハウジングと、
プーリ等の変速機構を収納するトランスミッションケー
スとに2分割して構成するようにした技術が提案されて
いる。
【0004】そして、このようにケーシングを2分割構
造とすることにより、高いケーシング剛性を得ることが
できるのである。また、このような技術では、上述した
減速ギア軸の一端をトルクコンバータハウジングに軸支
させ、他端をトランスミッションケースに軸支させれ
ば、減速ギア軸の支持剛性を高めることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ケーシ
ングをトルクコンバータハウジングとトランスミッショ
ンケースとによる2分割構造とした車両用ベルト式変速
装置では、減速ギア軸の支持部をトランスミッションケ
ースに一体に形成するのが困難であるという課題があ
る。
【0006】すなわち、減速ギアと従動プーリとは、軸
方向から見て互いに一部が重合するように近接して配設
されるため、減速ギア軸の支持部をトランスミッション
ケースに一体に形成すると、従動プーリの組み付け時
に、従動プーリと減速ギア軸の支持部とが干渉し従動プ
ーリ等の組み付けが困難になることが考えられる。この
ような場合には、従動プーリの回転軸と減速ギア軸との
軸間距離を大きく設定することが考えられるが、このよ
うに軸間距離を大きく設定すると変速装置自体が大型化
してしまうという問題がある。
【0007】一方、トランスミッションケースを従動プ
ーリの回転軸側と減速ギア軸側とで2つに分割して、減
速ギア軸側のケースに上記の支持部を一体に形成するこ
とも考えられるが、このような構成では、結果的にケー
シングを3分割してしまうことになり、ケーシング全体
の剛性低下を招いてしまうことになる。また、ケーシン
グを3分割した場合には、これにともないコストも上昇
してしまうという問題がある。
【0008】ところで、特開平5−248518号公報
には、変速機を収納するケーシングを、トルクコンバー
タを収納するトルクコンバータハウジング(継手部ハウ
ジング)と、プーリを収納するトランスミッションケー
ス(変速機構部ハウジング)とに2分割して構成し、減
速ギア軸の一端をトルクコンバータハウジングに、他端
をケース部材(ベアリングカバー)に軸支させ、このケ
ース部材をトランスミッションケースに取り付けるよう
にした技術が開示されている。
【0009】しかしながら、この場合には、減速ギア軸
は両端ともトルクコンバータハウジングに軸支されるこ
とになり、減速ギア軸の支持部の剛性を余り高くできな
いという問題がある。本発明は、このような課題に鑑み
創案されたもので、変速装置のケーシングをトルクコン
バータハウジングとトランスミッションケースとからな
る2分割構造としながらも減速軸の支持剛性を高めるこ
とができるようにした、車両用ベルト式変速装置を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の車両用ベルト式変速装置は、エンジンからの
駆動力が動力伝達手段を介して入力される駆動プーリ
と、該駆動プーリに掛け渡された無端ベルトを介して駆
動力が伝達される従動プーリとをそなえ、該駆動プーリ
及び該従動プーリの溝幅を変更することにより該駆動プ
ーリと該従動プーリとの間の変速比を変更する車両用ベ
ルト式変速装置において、隔壁により区画されて該両プ
ーリを収容する変速機室と該動力伝達手段を収容する動
力伝達機室とを有するハウジングと、該従動プーリの回
転軸と平行に配設され該回転軸との間に減速歯車をそな
えた減速軸と、該減速軸の一端を該ハウジングの該動力
伝達室側に支持する動力伝達室側軸受と、該減速軸の他
端を支持し該ハウジングの変速機室側に着脱可能に装着
された変速機室側軸受と、をそなえていることを特徴と
している。
【0011】また、請求項2記載の本発明の車両用ベル
ト式変速装置は、上記請求項1記載の構成に加えて、該
変速機室側軸受は、該減速軸の軸線方向から見たときに
該従動プーリと干渉する位置にあるが、該減速軸の垂直
な方向から見たときには該従動プーリと干渉しないよう
に配設されていることを特徴としている。なお、減速軸
を円筒状に形成し、軸受け部材に、駆動プーリ又は従動
プーリによって飛散される潤滑油を収集して減速軸の内
部に案内するガイド部を形成するように構成してもよ
い。この場合には、減速軸内に十分な潤滑油を供給する
ことができ、減速軸の軸支部の耐久性が大幅に向上する
という利点がある。また、このようにして潤滑油を供給
することにより、コストの上昇や重量の増加もほとんど
招くことなく減速軸の軸支部の潤滑を行なうことができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の一実
施形態としての車両用ベルト式変速装置について説明す
る。図1はその全体構成を示す模式的断面図、図2はそ
の変速機構部を拡大して示す図であって、この図1に示
すように、この変速装置には、内部の機構を収納するケ
ーシング(ハウジング)1が設けられている。このケー
シング1は、トルクコンバータハウジング3とトランス
ミッションケース5とにより2分割可能に構成されてお
り、ボルト1aにより締結されている。また、トルクコ
ンバータハウジング3には、ケーシング1の内部の空間
を2つに区画するための隔壁3aが一体に形成されてお
り、トルクコンバータハウジング3とトランスミッショ
ンケース5とが一平面上で分割されるように構成されて
いる。そして、この隔壁3aよりもトルクコンバータハ
ウジング3側にトルクコンバー8を収容する動力伝達機
室が形成され、隔壁3aよりもトランスミッションケー
ス5側に後述するプーリ12,18を収容する変速機室
が形成されている。
【0013】ケーシング1の内部には、第1軸2,第2
軸(セカンダリシャフト)4及び第3軸(トランスファ
シャフト、又は減速軸)6が設けられており、第1軸2
に入力された回転駆動力は、セカンダリシャフト4及び
トランスファシャフト6を介してディファレンシャル
(差動機構)27に伝達され、左右の出力軸(ドライブ
シャフト)24が駆動されるようになっている。
【0014】また、図1,図2に示すように、第1軸2
上には、エンジン側から順にトルクコンバータ(動力伝
達手段)8,前後進切替機構10,ドライブプーリ(駆
動プーリ)12,オイルポンプ13等が設けられ、セカ
ンダリシャフト4上には、ドリブンプーリ(従動プー
リ)18,パーキングギア16,トランスファドライブ
ギア14等が設けられている。さらに、トランスファシ
ャフト上6には、トランスファドリブンギア20及びフ
ァイナルドライブピニオンギア22が設けられており、
ファイナルドライブピニオンギア22は、出力軸(ドラ
イブシャフト)24上に設けられたファイナルギア26
に噛合している。
【0015】このうち、第1軸2は、中空の入力軸(イ
ンプットシャフト)2Aと、ドライブプーリ12の一部
と一体形成された中空のプライマリシャフト2Bとから
構成されている。また、これらのインプットシャフト2
A及びプライマリシャフト2B内には、オイルポンプド
ライブシャフト2Cが相対回転可能に配設されている。
【0016】また、インプットシャフト2Aは、リアク
ションシャフト36a,リアクションシャフトサポート
36b等を介して軸支されている。ところで、トルクコ
ンバータ8は、図2に示すように、上述のトルクコンバ
ータハウジング3内に収納されており、このトルクコン
バータ8から出力された回転駆動力は、インプットシャ
フト2Aを介して前後進切替機構10に伝達されるよう
になっている。
【0017】ここで、トルクコンバータ8は、通常のオ
ートマチックトランスミッションと同様に構成されたも
のであり、ポンプ8a,タービン8b及びステータ8c
をそなえている。ポンプ8aはドライブプレート8dを
介してエンジンのクランクシャフトに接続されており、
このポンプ8aが回転駆動されるとトルクコンバータ8
内の作動油を介して、ポンプ8aの回転エネルギがター
ビン8bに伝達されるようになっている。また、タービ
ン8bは、タービンハブ8eを介してインプットシャフ
ト2Aにスプライン結合されており、タービン8bに伝
達された回転駆動力によりインプットシャフト2Aが回
転駆動されるようになっている。なお、このトルクコン
バータは、ドライブプレート8dからの駆動力を直接タ
ービン8bに伝達する直結(ロックアップ)機構をそな
えている。
【0018】また、トルクコンバータ8の後方(図2
中、左側)には、前後進切替機構10が設けられてい
る。この前後進切替機構10は、インプットシャフト2
Aからプライマリシャフト2Bへ伝達される回転駆動力
の回転方向を切り替えたり、プライマリシャフト2Bへ
の駆動力の伝達を絶つためのものである。ここで、前後
進切替機構10は、図2に示すような円筒状ケース(切
替機構ケース)28内に収納されており、円筒状ケース
28内には、遊星歯車機構30,クラッチ32及びブレ
ーキ34等が設けられている。なお、この円筒状ケース
28は、トルクコンバータハウジング3の隔壁3aにボ
ルト28aにより取り付けられており、変速装置全体の
剛性の向上が図られている。
【0019】遊星歯車機構30は、2つのピニオンギア
を有するダブルピニオン式の遊星歯車機構として構成さ
れており、サンギア30a,第1ピニオンギア30b,
第2ピニオンギア30c,プラネタリキャリア30d及
びアニュラスギア(リングギア)30eから構成されて
いる。なお、図2に示すように、本実施形態では、サン
ギア30aはインプットシャフト2Aに一体に形成され
ている。また、第1ピニオンギア30b及び第2ピニオ
ンギア30cは互いに噛合し、プラネタリキャリア30
dに軸支され、第1ピニオンギア30bはサンギア30
aに、第2ピニオンギア30cはアニュラスギア30e
に噛合している。
【0020】また、プラネタリキャリア30dは、ドラ
イブプーリ12側端部に設けられた軸支持部30d−1
を有し、この軸支持部30d−1がドライブプーリ12
とスプライン結合されている。また、上述のブレーキ3
4は、アニュラスギア30eの外周側と円筒状ケース2
8の内周側との間に配設されており、アニュラスギア3
0eの回転を規制するために設けられている。このブレ
ーキ34は、アニュラスギア30eに噛み合ってアニュ
ラスギア30eと一体に回転するブレーキディスク34
aと、円筒状ケース28に噛み合って円筒状ケース28
に対して回転方向に固定された複数のブレーキプレート
34bとをそなえており、これらのプレート34a,3
4bがそれぞれ交互に配設されている。また、円筒状ケ
ース28内のドライブプーリ12側端部には、円筒状の
ブレーキピストン34cが設けられており、円筒状ケー
ス28とブレーキピストン34cとの間に形成された油
圧室34dに作動油が供給されると、ブレーキピストン
34cがリターンスプリング34eの付勢力に抗して図
2中右方向に駆動されて、ブレーキプレート34bに当
接するようになっている。
【0021】そして、このようにブレーキピストン34
cが駆動されると、ブレーキピストン34cによりブレ
ーキプレート34bが押圧されて、各プレート34a及
び各ディスク34b間の摩擦力によりアニュラスギア3
0eの回転が規制されるようになっているのである。一
方、クラッチ32は、サンギア30aとプラネタリキャ
リア30dとの間の相対回転を規制すべく設けられてお
り、上述のブレーキ34と同様に、複数のクラッチディ
スク32aと複数のクラッチプレート32bとが交互に
配設されている。ここで、クラッチディスク32aは、
プラネタリキャリア30dの本体から軸方向に延びた円
筒部分のスプラインに噛み合っており、クラッチディス
ク32aとプラネタリキャリア30dとが一体に回転す
るようになっている。
【0022】また、クラッチプレート32bは、図2に
示すクラッチリテーナ32fの外側の円筒部分のスプラ
インに噛み合い、クラッチリテーナ32fと一体に回転
するようになっている。ここで、クラッチリテーナ32
fは、リアクションシャフトサポート36に摺接しなが
ら支持されるとともに、インプットシャフト2Aにスプ
ライン結合された部材であり、これにより、クラッチプ
レート32bはサンギア30aと一体に回転するように
なっている。
【0023】また、クラッチリテーナ32fの端部に
は、クラッチ作動用ピストン32cが配設されており、
クラッチリテーナ32fとクラッチピストン32cとの
間に形成された油圧室32dに作動油が供給されると、
クラッチピストン32cがリターンスプリング32eの
付勢力に抗して図2中左方向に駆動されて、クラッチプ
レート32bに当接するようになっている。
【0024】そして、このようにクラッチピストン32
cが駆動されると、クラッチピストン32cによりクラ
ッチプレート32bが押圧されて、各プレート32a,
32b間の摩擦力によりサンギア30aとプラネタリキ
ャリア30dとの間の相対回転が規制されて、プラネタ
リキャリア30dがサンギア30a及びインプットシャ
フト2Aと一体に回転するようになっているのである。
【0025】したがって、クラッチ32をオンにし、ブ
レーキ34をオフにすると、プラネタリキャリア30d
とサンギア30aとが一体して回転して、サンギア30
aに入力された回転駆動力が、そのままドライブプーリ
12のプライマリシャフト2Bに伝達される。すなわ
ち、この場合には、インプットシャフト2Aとドライブ
プーリ12とは等速で回転することになる。
【0026】また、クラッチ32をオフにし、ブレーキ
34をオンにした場合には、円筒状ケース28に対して
アニュラスギア30eが固定される。したがって、サン
ギア30aに回転駆動力が入力されると、第1ピニオン
ギア30b及び第2ピニオンギア30cが自転しながら
サンギア30aの回転方向と逆方向に公転することにな
り、これにより、ピニオンキャリア30dもサンギア3
0aと逆方向に回転するのである。
【0027】さらに、クラッチ32及びブレーキ34を
両方ともオフにすると、インプットシャフト2Aからプ
ライマリシャフト2Bへの回転駆動力が遮断され、ニュ
ートラル状態となる。このように、前後進切替機構10
では、クラッチ32及びブレーキ34の作動を制御する
ことにより、ドライブプーリ12に伝達される回転方向
の切り替え制御が行なわれるようになっているのであ
る。
【0028】なお、本実施形態では、前後進切替機構1
0にダブルピニオン式の遊星歯車機構30を用いている
が、この前後進切替機構10としては、このような機構
に限定されるものではなく、シングルピニオン式の遊星
歯車機構や、シンクロメッシュ式の切替機構であっても
よい。さて、前後進切替機構10と隣接した位置には、
ドライブプーリ(駆動プーリ)12が設けられている。
このドライブプーリ12は、プライマリシャフト2Bと
一体に形成された固定プーリ12aと、プライマリシャ
フト2B上に設けられ軸方向に移動可能な可動プーリ1
2bとからなっており、各プーリ12a,12bのそれ
ぞれ対向する面には、略円錐状の動力伝達面12a−
1,12b−1が形成されている。そして、これらの動
力伝達面12a−1,12b−1によりプーリ12a,
12b間にはV字状の溝12cが形成されている。
【0029】また、プライマリシャフト2Bの一端(図
2中右端)は、プラネタリキャリア30dの軸支持部3
0d−1及びベアリング40を介して円筒状ケース28
の端部に軸支されており、他端(図2中左端)はベアリ
ング42を介してトランスミッションケース5に軸支さ
れている。そして、本装置では、上述のように、プライ
マリシャフト2Bを円筒状ケース28の端部に軸支する
ことにより、プライマリシャフト2Bの軸受け距離(又
はベアリングスパン、図1参照)を短縮化することがで
き、プライマリシャフト2Bの剛性向上が図られてい
る。すなわち、このプライマリシャフト2Bには、後述
のスチールベルト(無端ベルト)44によりセカンダリ
シャフト4方向へ大きな曲げモーメントが作用すること
になるが、上述のようにベアリングスパンを短縮化する
ことで、このような張力に対する曲げ剛性を向上させる
ことができるのである。
【0030】ところで、本変速装置では、上記円筒状ケ
ース28のベアリング40の配設位置近傍においてプラ
イマリシャフト2Bとプラネタリキャリア30dとがス
プライン結合されている。すなわち、図2に示すよう
に、ベアリング40の配設位置において、プライマリシ
ャフト2Bの外周部とプラネタリキャリア30dの軸支
持部30d−1の内周部とがスプラインにより噛み合
い、さらにこの軸支持部30d−1の外周側が、ベアリ
ング40により軸支持されるようになっている。
【0031】また、プライマリシャフト2Bの他端(図
2中左端)はベアリング42を介してトランスミッショ
ンケース5に軸支されている。そして、このようにベア
リング40の内周側において、プライマリシャフト2B
とプラネタリキャリア30dとをスプライン結合すると
いう構成により、前後進切替機構10とドライブプーリ
12とを高剛性で、且つコンパクトに構成できるのであ
る。また、詳しくは後述するが、このような構成によ
り、変速装置の組み立て自体も容易なものとすることが
できるのである。
【0032】一方、セカンダリシャフト4上におけるド
ライブプーリ12に対向する位置には、ドリブンプーリ
(従動プーリ)18が設けられている。ドリブンプーリ
18もドライブプーリ12と同様に構成されており、固
定プーリ18a及び可動プーリ18bをそなえている。
また、各プーリ18a,18bのそれぞれ対向する面に
は、略円錐状の動力伝達面18a−1,18b−1が形
成されており、やはりV字状の溝18cが形成されてい
る。
【0033】また、ドライブプーリ12の溝12cとド
リブンプーリ18の溝18cとの間には無端ベルトとし
てのスチールベルト44が掛け渡されており、このスチ
ールベルト44を介してドライブプーリ12の回転駆動
力がドリブンプーリ18に伝達されるようになってい
る。つまり、ドライブプーリ12側においては、スチー
ルベルト44と動力伝達面12a−1,12b−1との
間の摩擦力によりドライブプーリ12の回転駆動力がス
チールベルト44に伝達され、ドリブンプーリ18側に
おいては、スチールベルト44と動力伝達面18a−
1,18b−1との間の摩擦力によりドリブンプーリ1
8が回転駆動されるようになっているのである。
【0034】そして、固定プーリ12a,18aと可動
プーリ12b,18bとの間の距離、すなわち溝12
c,18cの幅を変更することにより、変速比が変更さ
れるようになっている。このため、ドライブプーリ12
には、可動プーリ12bを駆動してドリブンプーリ12
の溝12cの幅寸法を変更するための油圧ピストン機構
60が付設されている。
【0035】ここで、ドライブプーリ12及び油圧ピス
トン機構60について説明すると、可動プーリ12b
は、固定プーリ12aと一体形成されたプライマリシャ
フト2B上にボールスプライン機構46を介して設けら
れており、このボールスプライン機構46により可動プ
ーリ12bはプライマリシャフト2Bに対して相対回転
が規制されるとともに、軸方向に移動可能に設けられて
いる。
【0036】また、プライマリシャフト2Bの他端(図
2中左端)側には、プライマリシャフト2Bと一体に回
転し、可動プーリ12b方向に延びる円筒状の壁部48
aを有するシリンダ部48が設けられている。また、可
動プーリ12bの外周側には、このシリンダ部48の円
筒壁部48aを覆うような円筒壁部12b−2が形成さ
れている。さらに、このようなシリンダ部48と可動プ
ーリ12bとにより形成された空間内には、2つのピス
トン50,52が配設されており、このうちピストン5
0とシリンダ部48とにより油圧室54が形成され、ピ
ストン52と可動プーリ12bとにより油圧室56が形
成されている。
【0037】ここで、ピストン50は、可動プーリ12
bの軸端部に当接しており、可動プーリ12bに対する
軸方向への相対的な移動が規制されている。また、ピス
トン52は、シリンダ部48の壁部48aの先端部に当
接しており、シリンダ部48に対する軸方向への相対的
な移動が規制されている。また、ピストン50とシリン
ダ部48との間や、ピストン52と可動プーリ12bと
の間には、それぞれシール部材が介装されており、各油
圧室54,56の液密性が保持されている。
【0038】また、これらの油圧室54,56には、図
示しない制御手段(コントローラ)により同時に作動油
が供給されるようになっている。したがって、油圧室5
4に作動油が供給されると、ピストン50が図2中右方
向に駆動されて、可動プーリ12bが図2中右側に駆動
される。また、油圧室56に作動油が供給されると、ピ
ストン52は図中左方向に押圧されるが、このピストン
52は、シリンダ部48の壁部48aにより軸方向の位
置が規制されているので可動プーリ12bが図中右側に
駆動されるのである。
【0039】なお、上述のように、可動プーリ12bを
移動させるための油圧ピストン機構60を2つのピスト
ン50,52をそなえたダブルピストンの油圧ピストン
機構としているのは、駆動プーリ12の溝幅を狭くする
とき(可動プーリ12bを図中右側に駆動するとき)に
は大きな力を必要とするからである。このためには、供
給される作動油の圧力自体を大きくすることも考えられ
るが、上述のようなダブルピストンの油圧ピストン機構
60とすることで、限られた空間内で、作動油の受圧面
積を略2倍とすることができ、効率的に大きな力を得る
ことができるのである。
【0040】また、このような油圧力は、オイルポンプ
13により供給されるようになっている。オイルポンプ
13は、第1軸2の後端側(左側)のトランスミッショ
ンケース5に取り付けられており、オイルポンプドライ
ブシャフト2Cにより駆動されるようになっている。ま
た、オイルポンプドライブシャフト2Cは、上述したよ
うに、インプットシャフト2A及びプライマリシャフト
2B内に相対回転可能に配設されており、エンジンのク
ランクシャフトと一体に回転するように取り付けられて
いる。
【0041】ところで、ドリブンプーリ18に入力され
た回転駆動力は、セカンダリシャフト4上のトランスフ
ァドライブギア14から図1に示すトランスファシャフ
ト6上のトランスファドリブンギア20に伝達されるよ
うになっている。ここで、図2に示すように、セカンダ
リシャフト4は、ドリブンプーリ18の固定プーリ18
aと一体に形成されており、その一端(図中右端)がベ
アリング64を介してトルクコンバータハウジング3に
支持され、他端(図中左端)がベアリング66を介して
トランスミッションケース5に支持されている。
【0042】また、このセカンダリシャフト4内には、
軸方向に作動油供給路4aが形成されており、トランス
ミッションケース5側に形成された作動油供給路5aを
介して可動プーリ18bを駆動するための作動油が供給
されるようになっている。また、図2に示すように、こ
のドリブンプーリ18では、上述のドライブプーリ12
と同様に、セカンダリシャフト4上にボールスプライン
機構68を介して可動プーリ18bが設けられており、
このボールスプライン機構68によりセカンダリシャフ
ト4に対して可動プーリ18bの相対回転が規制される
とともに、軸方向に移動可能に設けられている。
【0043】また、このドリブンプーリ18には、可動
プーリ18bを軸方向に駆動してドリブンプーリ18の
溝18cの幅を変更する油圧ピストン機構62が付設さ
れている。ここで、この油圧ピストン機構62について
説明すると、可動プーリ18bの外周側には、動力伝達
面18b−1と反対方向に延びる円筒壁部70が形成さ
れている。また、円筒壁部70の内周側には、ピストン
(セカンダリピストン)72が設けられており、このセ
カンダリピストン72の外周縁部が円筒壁部70の内周
面に当接するようになっている。
【0044】そして、これらの円筒壁部70とセカンダ
リピストン72とにより油圧室74が形成されている。
また、セカンダリピストン72は、セカンダリシャフト
4に対して軸方向及び回転方向とも固定されており、油
圧室74内には、セカンダリピストン72と可動プーリ
18bとに当接するリターンスプリング76が配設され
ている。なお、セカンダリピストン72と可動プーリ1
8bとの間には、シール部材が介装されており、これに
より油圧室74の液密性が保持されている。
【0045】したがって、油圧室74に作動油が供給さ
れていない状態では、リターンスプリング76の付勢力
(プリロード)のみが可動プーリ18bに作用して、可
動プーリ18bが図中左側に付勢される。そして、この
付勢力により動力伝達面18a−1,18b−1とスチ
ールベルト44との間に所望の摩擦力が生じ、ある程度
の挟持力(クランプ力)を発生させ、ドリブンプーリ1
8が滑ることなく回転駆動されるようになっているので
ある。
【0046】次に、ドライブプーリ12とドリブンプー
リ18との間における変速時の作用について説明する。
変速比が低速側に変更される場合には、ドライブプーリ
12側では、油圧室54,56内の作動油が排出され
て、可動プーリ12bが図中左方向に移動(駆動)され
ることにより、溝12cの幅が大きくなりスチールベル
ト44のドライブプーリ12側の回転半径が小さくな
る。
【0047】そして、ドリブンプーリ18側では、作動
油供給油路5a,4aを介して油圧室74に作動油が供
給されることにより、可動プーリ18bが図中左側に駆
動される。つまり、ドリブンプーリ18の溝18cの幅
寸法が狭くなってスチールベルト44の回転半径が大き
くなる。すなわち、プーリの変速比は、 変速比=(ドリブンプーリ18側のベルト回転半径)/(ドライブプーリ12 側のベルト回転半径)・・・・・・(1) となるので、変速比が大きく、すなわち低速側になる。
【0048】また、変速中もドライブプーリ12側の油
圧室54,56及びドリブンプーリ18側の油圧室78
にも適正な作動油が作用し、可動プーリ12b,18b
の付勢力により、動力伝達面12a−1,12b−1及
び動力伝達面18a−1,18b−1とスチールベルト
44との間に所望の摩擦力が生じ、ドライブプーリ12
からの駆動力をドリブンプーリ18へ低速状態で伝達す
ることができる。
【0049】また、変速比が高速側に変更される場合に
は、ドライブプーリ12側の油圧室54,56に作動油
が供給されることにより、可動プーリ12bが図中右方
向に駆動され、溝12cの幅が狭くなりスチールベルト
44のドライブプーリ12側の回転半径が大きくなる。
また、ドリブンプーリ18側では、油圧室74内の作動
油が排出されることにより可動プーリ18bが図中左方
向に移動して溝18cの幅が広くなり、スチールベルト
44の回転半径が小さくなる。したがって、変速比は上
記(1)式により小さくなり、高速側となる。
【0050】また、ドライブプーリ12側の油圧室5
4,56及びドリブンプーリ18側の油圧室74にも適
正な作動油が作用することにより可動プーリ12b,1
8bに付勢力が発生し、動力伝達面12a−1,12b
−1及び動力伝達面18a−1,18b−1とスチール
ベルト44との間に所望の摩擦力が生じ、ドライブプー
リ12からの駆動力をドリブンプーリ18へ高速状態で
伝達することができるのである。
【0051】ところで、油圧室74内に作動油が供給さ
れた状態、又は残留した状態でセカンダリシャフト4が
高速回転すると、油圧室74内の作動油に大きな遠心力
が作用することになる。このような遠心力は、回転中心
からの距離の2乗に比例し、回転半径方向のみならず油
圧室74の全方位に作用することになる。したがって、
油圧室74内に作動油が介在していると、セカンダリシ
ャフト4の回転時、特に高速回転時に油圧室74内が高
圧になり可動プーリ18bを図中左側へ付勢するような
力が生じてしまうことになり、る所望の挟持力以上の挟
持力が発生してしまう。この場合、所望の変速比が達成
されなかったり、駆動力伝達面18a−1,18b−1
とスチールベルト44との間の磨耗が発生するおそれが
ある。
【0052】そこで、本車両用ベルト式変速装置では、
油圧室74の外側に遠心バランス室78が設けられてお
り、このような遠心力による油圧力がキャンセルされる
ようになっている。すなわち、図2に示すように、油圧
ピストン機構62には、円筒壁部70及びセカンダリピ
ストン72を覆うようなバランシングキャップ80が設
けられており、このバランシングキャップ80とセカン
ダリピストン72とにより遠心バランス室78が形成さ
れているのである。
【0053】なお、このバランシングキャップ80は円
筒壁部70に固定されており、この遠心バランス室78
には、セカンダリシャフト4内に設けられた穴部4b,
4cを介して作動油が供給されるようになっている。し
たがって、セカンダリシャフト4の回転時、特に高速回
転時には、遠心力により油圧室74内、特に外周側にお
いて作動油が高圧となって油圧室74の容積を拡げよう
とする力が発生するが、このときには、同時に遠心バラ
ンス室78内の作動油も遠心力により高圧となり、遠心
バランス室78の容積を拡げようとする力が発生するの
である。これにより、バランシングキャップ80に作用
する力(図中右方向に作用する力)と可動プーリ18b
に作用する力(図中左方向に作用する力)とが相殺さ
れ、可動プーリ18bを駆動させるような力がキャンセ
ルされるのである。
【0054】一方、セカンダリシャフト4上には、上記
油圧ピストン機構62に隣接して、パーキングギア16
及びトランスファドライブギア14が設けられている。
これらのギア16,14はいすれもセカンダリシャフト
4にスプライン結合されており、セカンダリシャフト4
と一体に回転するように構成されている。このうち、ト
ランスファドライブギア14は、図1に示すように、ト
ランスファシャフト6にスプライン結合されたトランス
ファドリブンギア20に噛合しており、これらのトラン
スファドライブギア14及びトランスファドリブンギア
20により、セカンダリシャフト4の回転駆動力が減速
されてトランスファシャフト6に伝達されるようになっ
ている。
【0055】また、パーキングギア16は、セカンダリ
シャフト4の回転を拘束するものであり、図示しないト
ランスミッションレバーがパーキング位置(Pポジショ
ン)に操作されると、やはり図示しないパーキングスプ
ラグがパーキングギア16に噛み合い、セカンダリシャ
フト4の回転を拘束するようになっている。また、図1
に示すように、トランスファシャフト6は、その一端
(図中右端)側が、ベアリング(動力伝達室側軸受)9
0を介してトルクコンバータハウジング3に支持され、
他端が(図中左端)側が、ベアリング92を介してトラ
ンスミッションケース5に支持されている。
【0056】また、トランスファシャフト6には、ファ
イナルドライブピニオンギア22が一体に形成されてお
り、このファイナルドライブピニオンギア22は出力軸
24上に設けられたファイナルギア26に噛合してい
る。そして、ファイナルドライブピニオンギア22から
伝達された駆動力は、ファイナルギア26を介してディ
ファレンシャル27に伝達され、左右のドライブシャフ
ト24が駆動されるようになっているのである。
【0057】次に、本発明の車両用ベルト式変速装置の
要部について説明すると、上述のベアリング92は、図
1に示すようなベアリングリテーナ94に取り付けられ
ており、このベアリングリテーナ94がボルト96によ
りトランスミッションケース5に取り付けられている。
そして、このベアリング92及びベアリングリテーナ9
4により変速機室側軸受が構成されているのである。
【0058】なお、上述のように、ベアリングリテーナ
94をトランスミッションケース5に対して別体に形成
し、トランスミッションケース5にこのベアリングリテ
ーナ94を取り付けて、トランスファシャフト(減速
軸)6の端部を軸支するように構成しているのは以下の
理由による。ここで、図3はトランスミッションケース
5の内側をトルクコンバータハウジング3との分割面側
から見た図、図4,図5はいずれもトランスミッション
ケース5の部分的な断面形状を示す図であって、図4は
図3におけるC−C断面図、図5は図3におけるD−D
断面図であるが、この図1や図3からもわかるように、
本変速装置では、ケーシング1をトルクコンバータハウ
ジング3とトランスミッションケース5とによる2分割
構造としているため、トランスミッションケース5側
に、ベアリングリテーナ94相当の支持部を一体に形成
することができない。
【0059】すなわち、図1及び図5に示すように、ト
ランスファシャフト6の支持部をトランスミッションケ
ース5に一体に形成しようとすると、従動プーリ18及
びセカンダリシャフト4の組み付け時にこの支持部と従
動プーリ18とが干渉してしまい、セカンダリシャフト
4を取り付けることができなくなってしまうのである。
【0060】このような場合には、図1及び図3に示す
セカンダリシャフト4とトランスファシャフト6との軸
間距離dを大きく設定することが考えられるが、このよ
うな軸間距離dを大きく設定すると、必然的にトランス
ファドライブギア14及びトランスファドリブンギア2
0のギア外径が大きくなってしまい、トランスファドラ
イブギア14がトルクコンバータハウジング3に干渉し
たり、トランスファドリブンギア20がファイナルギア
26に干渉してしまうおそれがある。そして、このよう
な干渉を避けようとすると、セカンダリシャフト4とト
ランスファシャフト6との間の軸間距離や、トランスフ
ァシャフト6とドライブシャフト24との軸間距離を大
きく設定しなければならず、変速装置自体が大型化して
しまうという問題がある。
【0061】一方、トランスファシャフト6の支持部と
セカンダリシャフト4の支持部との近傍においてトラン
スミッションケース5を2つに分割して、このうちトラ
ンスファシャフト6の支持部側にベアリングリテーナ9
4相当の部材を一体に形成することも考えられるが、こ
のような構成では、結果的にケーシング1を3分割して
しまうことになり、ケーシング1全体の剛性低下を招い
てしまう。また、ケーシング1を3分割した場合には、
これにともないコストも上昇してしまうという問題があ
る。
【0062】さらには、トランスファシャフト6の一端
(図中右端)側をトルクコンバータハウジング3に支持
させた後、他端(図中左端)側を、例えば円筒状のケー
スの底面に支持させて、このケース自体をトルクコンバ
ータハウジング3に固定することも考えられるが、この
場合には、トランスファシャフト6の支持部の剛性を余
り高くできないという問題がある。
【0063】そこで、本発明の車両用ベルト式変速装置
では、ケーシング1をトルクコンバータハウジング3と
トランスミッションケース5とからなる2分割構造とし
ながらもトランスファシャフト6の支持剛性を高めるべ
く、上述のように、ベアリングリテーナ94(このベア
リングリテーナ94は変速機室側軸受の一部を構成す
る)をトランスミッションケース5に対して別体に設
け、トランスミッションケース5にこのベアリングリテ
ーナ94を取り付けて、トランスファシャフト(減速
軸)6の端部を軸支するように構成しているのである。
【0064】さて、ここで、このようなベアリングリテ
ーナ94について説明すると、図6はこのベアリングリ
テーナ94を示す平面図,図7,図8はいずれもその断
面形状を示す図であって、図7は図6におけるA−A断
面図,図8は図6におけるB−B断面図である。図3に
示すように、トランスミッションケース5のベアリング
リテーナ94取り付け位置には、3か所にボルト穴96
a,96b,96cが形成されており、また、図6に示
すように、ベアリングリテーナ94のフランジ部100
には、上記ボルト穴96a,96b,96cに対応する
位置に3か所のボス部94a,94b,94cが形成さ
れている。
【0065】また、ベアリングリテーナ94には、図
6,図7及び図8に示すように、ベアリング92を取り
付けるための凹部102が形成されており、この凹部1
02にベアリング92のアウタレース92a(図1参
照)が嵌合されるようになっている。なお、凹部102
とベアリング92とは、強い嵌め合いとなるのが好まし
く、この場合は、しまり嵌めが望ましい。
【0066】そして、本実施形態では、このベアリング
リテーナ94のフランジ部100に形成された各ボス部
94a,94b,94cをトランスミッションケース5
のボルト穴96a,96b,96cに対応させて、ボル
ト96によりベアリングリテーナ94をトランスミッシ
ョンケース5に固定するようになっている。また、トラ
ンスミッションケース5にセカンダリシャフト4を軸支
させてから、このようなベアリングリテーナ94の取り
付け作業を行なうことにより、従動プーリ18やセカン
ダリシャフト4の組み付け時作業を容易なものとしなが
ら、小型で軽量な変速装置を実現することができるので
ある。
【0067】本発明の一実施形態としての車両用ベルト
式変速装置は、上述のように構成されているので、エン
ジンからの駆動力は、トルクコンバータ8を介して前後
進切替機構10に伝達される。また、前後進切替機構1
0では、クラッチ32及びブレーキ34の作動が制御さ
れることにより、ドライブプーリ12の正転,逆転及び
中立が切り替えられる。そして、ドライブプーリ12に
入力された回転駆動力は、スチールベルト44を介して
ドリブンプーリ18に伝達される。
【0068】また、ドリブンプーリ18を介してセカン
ダリシャフト4に入力された回転駆動力は、トランスフ
ァドライブギア14からトランスファシャフト6上のト
ランスファドリブンギア20に伝達される。そして、セ
カンダリシャフト4の回転駆動力は、トランスファドラ
イブギア14及びトランスファドリブンギア20により
減速されてトランスファシャフト6に伝達される。
【0069】また、トランスファシャフト6に入力され
た回転駆動力は、ファイナルドライブピニオンギア22
及びファイナルギア26を介して左右のドライブシャフ
ト24に出力される。ここで、トランスファシャフト6
は、一端がトルクコンバータハウジング3に軸支され、
他端がベアリングリテーナ94を介してトランスミッシ
ョンケース5に軸支されているので、ケーシング1をト
ルクコンバータハウジング3とトランスミッションケー
ス5とからなる2分割構造としながらもトランスファシ
ャフト6の支持剛性を高めることができるのである。こ
れによりトランスミッションケース5を簡素化すること
ができる利点もある。
【0070】さて、次に、本装置の組み付け手順につい
て簡単に説明すると、まず、クラッチリテーナ32f
に、クラッチピストン32c,リターンスプリング32
e,クラッチディスク32a及びクラッチプレート32
b等を取り付けアッセンブリ化し、これをインプットシ
ャフト2Aにスプライン結合する。また、プラネタリキ
ャリア30dに第1ピニオンギア30b,第2ピニオン
ギア30c,アニュラスギア30e,ピニオンシャフト
(図示省略)及びベアリング40等を組み付け、遊星歯
車機構30をアッセンブリ化する。
【0071】また、円筒状ケース28にブレーキピスト
ン34c,リターンスプリング34e,ブレーキディス
ク34a及びブレーキプレート34等を組み付けアッセ
ンブリ化する。そして、トルクコンバータハウジング3
の隔壁3aに形成された穴部(支持部)3bにリアクシ
ョンシャフトサポート36を取り付け、クラッチリテー
ナ32f及びインプットシャフト2Aのアッセンブリ、
遊星歯車機構30のアッセンブリ、円筒状ケース28の
アッセンブリの順番に組み付けて、円筒状ケース28を
トルクコンバータハウジング3の隔壁3aにボルト28
aにより締結する。
【0072】次に、トランスミッションケース5にドラ
イブプーリ12及びドリブンプーリ18等を取り付け、
その後、ベアリング92を嵌合させたベアリングリテー
ナ94をトランスミッションケース5にボルト96を用
いて固定する。そして、このベアリング92にトランス
ファシャフト6の一端を軸支させた後、トランスミッシ
ョンケース5にファイナルギア26等を取り付け、その
後トルクコンバータハウジング3をトランスミッション
ケース5に一致させて、ボルト1aにより締結する。
【0073】このように、本車両用ベルト式変速装置に
よれば、ケーシング1をトルクコンバータハウジング3
とトランスミッションケース5とからなる2分割構造と
しながらも、トランスファシャフト6の端部をそれぞれ
トルクコンバータハウジング3とトランスミッションケ
ース5とに支持させることができ、トランスファシャフ
ト6の支持剛性を高めることができる利点がある。すな
わち、上述のように、ベアリングリテーナ94をトラン
スミッションケース5に対して別体に設け、トランスミ
ッションケース5にこのベアリングリテーナ94を取り
付けて、トランスファシャフト(減速軸)6の端部を軸
支することで、トランスファシャフト6の支持剛性を高
めることができるのである。しかも、組み付け作業時に
ドリブンプーリ18をトランスミッションケース5に取
り付けた後に、ベアリングリテーナ94をトランスミッ
ションケース5に固定するので、組み付け作業性にも優
れているという利点もある。
【0074】また、トランスファシャフト6とトランス
ミッションケース5側端部の支持部をセカンダリシャフ
ト4の軸方向に見て一部が重合するように配置すること
ができるので、セカンダリシャフト4とトランスファシ
ャフト6との軸間距離dも大きく設定する必要がなくな
り、小型で軽量な変速装置を実現することができる。ま
た、トルクコンバータハウジング3やトランスファドリ
ブンギア20との干渉も回避することができる。
【0075】次に、本実施形態の変形例について説明す
ると、図9及び図10はいずれもその第1の変形例を示
す図、図11,図12,図13,図14はいずれもその
第2の変形例を示す図である。まず、第1の変形例につ
いて説明すると、この変形例では、図9に示すように、
ベアリングリテーナ94の中央部にトランスファシャフ
ト6の内部に連通する円筒部104が形成されている。
また、トランスファシャフト6内には、その両端部に連
通して開口するような穴部6aが形成されており、ベア
リングリテーナ94に形成された円筒部104は、トラ
ンスファシャフト6の内部に形成された穴部6aよりも
小さい外径を有するような形状に形成されている。
【0076】また、図9及び図10に示すように、この
円筒部104のトランスファシャフト6の反対側には、
ドライブプーリ12又はドリブンプーリ18によって飛
散される潤滑油を収集すべく、ドリブンプーリ18に対
する半部が軸方向に突出するようなガイド部106が形
成されている。そして、ドライブプーリ12やドリブン
プーリ18によりトランスファシャフト6方向に潤滑油
が飛散されると、この潤滑油はガイド部106により円
筒部104内に案内され、この円筒部104を通って、
トランスファシャフト6内に供給されるようになってい
るのである。
【0077】上述したように、この第1の変形例では、
ベアリングリテーナ94にトランスファシャフト6の内
部に連通する円筒部104を設け、この円筒部104に
ドライブプーリ12又はドリブンプーリ18によって飛
散される潤滑油を収集するガイド部106を設けるとい
う簡素な構成により、トランスファシャフト6内に十分
な潤滑油を供給することができ、この軸支部の耐久性が
向上するという利点がある。また、このような潤滑油の
供給構造によれば、コストの上昇や重量の増加もほとん
どないという利点もある。
【0078】次に、第2の変形例について説明すると、
この変形例では、上述の実施形態におけるベアリングリ
テーナ94とベアリング92とが一体に形成されている
点が異なっている。すなわち、この変形例では、このベ
アリング92のアウタレース92aには、図13及び図
14に示すように、フランジ部92cが一体に形成され
ている。また、このフランジ部92cには、トランスミ
ッションケース5のボルト穴96a,96b,96cに
対応する位置に3か所のボス部93a,93b,93c
が形成されており、図11及び図12に示すように、ボ
ルト96によりトランスミッションケース5にベアリン
グ92が直接取り付けられるようになっているのであ
る。
【0079】また、図11及び図12に示すように、ベ
アリング92のインナレース92b側には、トランスフ
ァシャフト6の他端(図11中左端)側が当接して軸支
されるようになっている。そして、この第2の変形例で
は、上述のような構成により、部品点数を低減すること
ができるとともに、これにともないコストや重量も低減
することができるという利点がある。
【0080】なお、本発明の車両用ベルト式変速装置
は、上述の実施形態及びその変形例に限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない限り種々の変形が可
能である。例えば、第1の変形例におけるガイド部10
6は、必ずしもベアリングリテーナ94の円筒部104
に一体に形成しなくてもよく、また、ガイド部106の
向きや形状についても、適宜変更することが可能であ
る。
【0081】また、上述の実施形態では、動力伝達手段
としてはトルクコンバータ8を用いた場合を説明した
が、動力伝達手段はこのようなトルクコンバータ8に限
定されるものではなく、フルードカップリングや電磁ク
ラッチ等を用いてもよい。
【0082】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の車両用ベルト式変速装置によれば、ハウジングを
トルクコンバータハウジングとトランスミッションケー
スとからなる2分割構造としながらも減速軸の支持剛性
を高めることができる利点がある。また、これによりト
ランスミッションケースの簡素化を図ることができる。
すなわち、軸受け部材をトランスミッションケースに対
して別体に設け、トランスミッションケースにこの軸受
け部材を取り付けて、減速軸の端部を軸支することで、
減速軸の支持剛性を高めることができるのである。
【0083】また、請求項2記載の本発明の車両用ベル
ト式変速装置によれば、減速軸の軸受け部材と従動プー
リとの組み付け時の干渉を回避しながら、減速軸支持剛
性を高めることができる利点がある。また、これにより
トランスミッションケースの簡素化を図ることができる
利点があるほか、組み立て時の作業性にも優れていると
いう利点もある。さらには、従動プーリの回転軸と減速
軸との軸間距離も大きく設定する必要がなくなり、変速
装置を小型化、軽量化することができるという利点があ
る。
【0084】なお、減速軸を円筒状に形成し、軸受け部
材に、駆動プーリ又は従動プーリによって飛散される潤
滑油を収集して減速軸の内部に案内するガイド部を形成
することにより、減速軸内に十分な潤滑油を供給するこ
とができ、減速軸の軸支部の耐久性が大幅に向上すると
いう利点がある。また、このようにして潤滑油を供給す
ることにより、コストの上昇や重量の増加もほとんど招
くことなく減速軸の軸支部の潤滑を行なうことができる
という利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての車両用ベルト式変
速装置における全体構成を示す模式的断面図である。
【図2】本発明の一実施形態としての車両用ベルト式変
速装置における変速機構部を拡大して示す図である。
【図3】本発明の一実施形態としての車両用ベルト式変
速装置のトランスミッションケースを示す模式図であ
る。
【図4】本発明の一実施形態としての車両用ベルト式変
速装置のトランスミッションケースを示す部分断面図で
あって、図3におけるC−C断面図である。
【図5】本発明の一実施形態としての車両用ベルト式変
速装置のトランスミッションケースを示す部分断面図で
あって、図3におけるD−D断面図である。
【図6】本発明の一実施形態としての車両用ベルト式変
速装置における軸受け部材を示す平面図である。
【図7】本発明の一実施形態としての車両用ベルト式変
速装置における軸受け部材を示す模式的な断面図であっ
て、図6におけるA−A断面図である。
【図8】本発明の一実施形態としての車両用ベルト式変
速装置における軸受け部材を示す模式的な断面図であっ
て、図6におけるB−B断面図である。
【図9】本発明の一実施形態としての車両用ベルト式変
速装置における第1の変形例を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態としての車両用ベルト式
変速装置における第1の変形例を示す図であって、図9
におけるE−E断面図である。
【図11】本発明の一実施形態としての車両用ベルト式
変速装置における第2の変形例を示す模式的な断面図で
ある。
【図12】本発明の一実施形態としての車両用ベルト式
変速装置における第2の変形例における要部を示す模式
図である。
【図13】本発明の一実施形態としての車両用ベルト式
変速装置における第2の変形例における要部構成部を示
す模式図である。
【図14】本発明の一実施形態としての車両用ベルト式
変速装置における第2の変形例における要部構成部を示
す模式図であって、図13におけるF−F断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ケーシング(ハウジング) 2 第1軸 2A 入力軸(インプットシャフト) 2B プライマリシャフト 2C オイルポンプドライブシャフト 3 トルクコンバータハウジング 3a 隔壁 3b 穴部(支持部) 4 第2軸(セカンダリシャフト) 5 トランスミッションケース 6 第3軸(トランスファシャフト、又は減速軸) 6a 穴部 8 トルクコンバータ 8a ポンプ 8b タービン 8c ステータ 8d ドライブプレート 8e プレート 10 前後進切替機構 12 ドライブプーリ(駆動プーリ) 12a 固定プーリ 12b 可動プーリ 12a−1,12b−1 動力伝達面 12b−2 円筒壁部 12c 溝 13 オイルポンプ 14 トランスファドライブギア 16 パーキングギア 18 ドリブンプーリ(従動プーリ) 18a 固定プーリ 18b 可動プーリ 18a−1,18b−1 動力伝達面 18c 溝 20 トランスファドリブンギア 22 ファイナルドライブピニオンギア 24 出力軸(ドライブシャフト) 26 ファイナルギア 28 円筒状ケース(切替機構ケース) 28a ボルト 30 遊星歯車機構 30a サンギア 30b 第1ピニオンギア 30c 第2ピニオンギア 30d プラネタリキャリア 30d−1 軸支持部 30e アニュラスギア(リングギア) 32 クラッチ 32a クラッチディスク 32b クラッチプレート 32c クラッチピストン 32d 油室 32e リターンスプリング 32f クラッチリテーナ 34 ブレーキ 34a ブレーキディスク 34b ブレーキプレート 34c ブレーキピストン 34d 油室 34e リターンスプリング 36 リアクションシャフトサポート 40,42 ベアリング 44 スチールベルト(無端ベルト) 46 ボールスプライン機構 48 シリンダ部 48a 壁部 50,52 ピストン 54,56 油圧室 60,62 油圧ピストン機構 64 66 ベアリング 68 ボールスプライン機構 70 円筒壁部 72 ピストン(セカンダリピストン) 74 油圧室 76 リターンスプリング 78 遠心バランス室 80 バランシングキャップ 90 ベアリング(動力伝達室側軸受) 92 ベアリング(変速機室側軸受) 92a アウタレース 94 ベアリングリテーナ 94a〜94c,93a〜93c ボス部 96 ボルト 96a〜96c ボルト穴 100 フランジ 102 凹部 104 円筒部 106 ガイド部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンからの駆動力が動力伝達手段を
    介して入力される駆動プーリと、該駆動プーリに掛け渡
    された無端ベルトを介して駆動力が伝達される従動プー
    リとをそなえ、 該駆動プーリ及び該従動プーリの溝幅を変更することに
    より該駆動プーリと該従動プーリとの間の変速比を変更
    する車両用ベルト式変速装置において、 隔壁により区画されて該両プーリを収容する変速機室と
    該動力伝達手段を収容する動力伝達機室とを有するハウ
    ジングと、 該従動プーリの回転軸と平行に配設され該回転軸との間
    に減速歯車をそなえた減速軸と、 該減速軸の一端を該ハウジングの該動力伝達室側に支持
    する動力伝達室側軸受と、 該減速軸の他端を支持し該ハウジングの変速機室側に着
    脱可能に装着された変速機室側軸受と、をそなえている
    ことを特徴とする、車両用ベルト式変速装置。
  2. 【請求項2】 該変速機室側軸受は、該減速軸の軸線方
    向から見たときに該従動プーリと干渉する位置にある
    が、該減速軸の垂直な方向から見たときには該従動プー
    リと干渉しないように配設されていることを特徴とす
    る、請求項1記載の車両用ベルト式変速装置。
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