JPH1028056A - D/aコンバータ - Google Patents
D/aコンバータInfo
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- JPH1028056A JPH1028056A JP8182571A JP18257196A JPH1028056A JP H1028056 A JPH1028056 A JP H1028056A JP 8182571 A JP8182571 A JP 8182571A JP 18257196 A JP18257196 A JP 18257196A JP H1028056 A JPH1028056 A JP H1028056A
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- circuit
- stage
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- mos transistor
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- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03M—CODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
- H03M1/00—Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
- H03M1/06—Continuously compensating for, or preventing, undesired influence of physical parameters
- H03M1/0617—Continuously compensating for, or preventing, undesired influence of physical parameters characterised by the use of methods or means not specific to a particular type of detrimental influence
- H03M1/0675—Continuously compensating for, or preventing, undesired influence of physical parameters characterised by the use of methods or means not specific to a particular type of detrimental influence using redundancy
- H03M1/0678—Continuously compensating for, or preventing, undesired influence of physical parameters characterised by the use of methods or means not specific to a particular type of detrimental influence using redundancy using additional components or elements, e.g. dummy components
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03M—CODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
- H03M1/00—Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
- H03M1/66—Digital/analogue converters
- H03M1/74—Simultaneous conversion
- H03M1/78—Simultaneous conversion using ladder network
- H03M1/785—Simultaneous conversion using ladder network using resistors, i.e. R-2R ladders
Abstract
(57)【要約】
【課題】 切替えスイッチ回路のMOSトランジスタの
オン抵抗を最適設計して優れたリニアリティを実現する
と共に、グリッチの低減を図ったD/Aコンバータを提
供する。 【解決手段】 R−2Rラダー回路1と、その各シャン
ト抵抗の一端をディジタル入力信号の各ビットデータに
よりVref(+)又はVref(-)に切替え接続する切替えスイ
ッチ回路2とから構成されたD/Aコンバータにおい
て、切替えスイッチ回路2は上位ビットデータの入力段
から順にW/L比が1/2ずつ小さくなるように設定さ
れたMOSトランジスタQ41,Q42,Q31a ,Q32a ,
Q21a ,Q22a ,Q11a ,Q12a により構成し、MSB
段を除く各MOSトランジスタには各段のゲート容量を
等しくするダミーゲートMOSトランジスタQ31b ,Q
32b ,Q21b ,Q22b ,Q11b ,Q12b を併設した。
オン抵抗を最適設計して優れたリニアリティを実現する
と共に、グリッチの低減を図ったD/Aコンバータを提
供する。 【解決手段】 R−2Rラダー回路1と、その各シャン
ト抵抗の一端をディジタル入力信号の各ビットデータに
よりVref(+)又はVref(-)に切替え接続する切替えスイ
ッチ回路2とから構成されたD/Aコンバータにおい
て、切替えスイッチ回路2は上位ビットデータの入力段
から順にW/L比が1/2ずつ小さくなるように設定さ
れたMOSトランジスタQ41,Q42,Q31a ,Q32a ,
Q21a ,Q22a ,Q11a ,Q12a により構成し、MSB
段を除く各MOSトランジスタには各段のゲート容量を
等しくするダミーゲートMOSトランジスタQ31b ,Q
32b ,Q21b ,Q22b ,Q11b ,Q12b を併設した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、R−2Rラダー
回路を用いたD/Aコンバータに関する。
回路を用いたD/Aコンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体LSIに用いられるD
/Aコンバータとして、図5に示すような、シリーズ抵
抗Rとシャント抵抗2RからなるR−2Rラダー回路1
を用いたものが知られている。図は4ビットの場合を示
しており、シリーズ抵抗Rの最上位ビット(MSB)側
の端子がアナログ出力AOUT の端子であり、各シャント
抵抗2Rの一方の端子N1〜N4はそれぞれ、ディジタ
ル入力の各ビットデータIN1〜IN4により制御され
る切替えスイッチ回路2を介して、正側の第1基準電位
Vref(+)又は負側の第2基準電位Vref(-)に切替え接続
されるようになっている。
/Aコンバータとして、図5に示すような、シリーズ抵
抗Rとシャント抵抗2RからなるR−2Rラダー回路1
を用いたものが知られている。図は4ビットの場合を示
しており、シリーズ抵抗Rの最上位ビット(MSB)側
の端子がアナログ出力AOUT の端子であり、各シャント
抵抗2Rの一方の端子N1〜N4はそれぞれ、ディジタ
ル入力の各ビットデータIN1〜IN4により制御され
る切替えスイッチ回路2を介して、正側の第1基準電位
Vref(+)又は負側の第2基準電位Vref(-)に切替え接続
されるようになっている。
【0003】切替えスイッチ回路2は、各シャント抵抗
2Rの端子N1〜N4とVref(+)端子の間に介挿された
MOSトランジスタQ11〜Q41、及び端子N1〜N4と
Vref(-)端子の間に介挿されたMOSトランジスタQ12
〜Q42により構成される。これらは、エンハンスメント
型のnチャネルMOSトランジスタであり、入力ビット
データIN1〜IN4をそれぞれ2段のインバータI11
〜I41,I12〜I42を通して作られる互いに逆相の信号
により選択的にオンオフ制御される。シリーズ抵抗Rの
最下位ビット(LSB)側端子は、2Rを介して負側の
基準電位Vref(-)に接続されるが、ここにはMOSトラ
ンジスタQ11,Q12のオン抵抗を考慮して抵抗バランス
をとるために、常時オン状態にバイアスされたnチャネ
ルMOSトランジスタQ5 が設けられている。
2Rの端子N1〜N4とVref(+)端子の間に介挿された
MOSトランジスタQ11〜Q41、及び端子N1〜N4と
Vref(-)端子の間に介挿されたMOSトランジスタQ12
〜Q42により構成される。これらは、エンハンスメント
型のnチャネルMOSトランジスタであり、入力ビット
データIN1〜IN4をそれぞれ2段のインバータI11
〜I41,I12〜I42を通して作られる互いに逆相の信号
により選択的にオンオフ制御される。シリーズ抵抗Rの
最下位ビット(LSB)側端子は、2Rを介して負側の
基準電位Vref(-)に接続されるが、ここにはMOSトラ
ンジスタQ11,Q12のオン抵抗を考慮して抵抗バランス
をとるために、常時オン状態にバイアスされたnチャネ
ルMOSトランジスタQ5 が設けられている。
【0004】このD/Aコンバータの動作原理は良く知
られており、下記数1に従ってアナログ出力電圧が得ら
れる。
られており、下記数1に従ってアナログ出力電圧が得ら
れる。
【0005】
【数1】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のD/A
コンバータには、特に素子を微細化したときに切替えス
イッチ回路2のMOSトランジスタのオン抵抗により、
R−2Rラダー回路の抵抗バランスが崩れて、変換特性
のリニアリティが悪化するという問題がある。優れたリ
ニアリティを得るためには、オン抵抗を無視できるMO
Sトランジスタを用いることが理想的であるが、そのた
めにはチャネル幅の広い大きな面積のMOSトランジス
タを必要とする。これは、LSIの高集積化を損なうこ
とになり、またゲート容量が大きくなるために切替えス
イッチとしての高速性能を損なうことになる。
コンバータには、特に素子を微細化したときに切替えス
イッチ回路2のMOSトランジスタのオン抵抗により、
R−2Rラダー回路の抵抗バランスが崩れて、変換特性
のリニアリティが悪化するという問題がある。優れたリ
ニアリティを得るためには、オン抵抗を無視できるMO
Sトランジスタを用いることが理想的であるが、そのた
めにはチャネル幅の広い大きな面積のMOSトランジス
タを必要とする。これは、LSIの高集積化を損なうこ
とになり、またゲート容量が大きくなるために切替えス
イッチとしての高速性能を損なうことになる。
【0007】MOSトランジスタのオン抵抗を予め考慮
に入れてシャント抵抗2Rを設計できれば、R−2R回
路1の抵抗バランスをとる上で好ましい。しかし、抵抗
素子のみでR−2Rラダー回路1の1/2の抵抗比を正
確に出すことは抵抗素子のパターン寸法を1/2にする
ことで容易であるが、これにMOSトランジスタのオン
抵抗を含めて正確な抵抗比1/2を実現することは設計
上難しい。
に入れてシャント抵抗2Rを設計できれば、R−2R回
路1の抵抗バランスをとる上で好ましい。しかし、抵抗
素子のみでR−2Rラダー回路1の1/2の抵抗比を正
確に出すことは抵抗素子のパターン寸法を1/2にする
ことで容易であるが、これにMOSトランジスタのオン
抵抗を含めて正確な抵抗比1/2を実現することは設計
上難しい。
【0008】また、切替えスイッチ回路を構成するMO
Sトランジスタの動作速度にばらつきがあると、切替え
タイミングのズレによって出力電圧波形にグリッチと呼
ばれるヒゲ状の電圧パルスが発生するという問題もあ
る。
Sトランジスタの動作速度にばらつきがあると、切替え
タイミングのズレによって出力電圧波形にグリッチと呼
ばれるヒゲ状の電圧パルスが発生するという問題もあ
る。
【0009】この発明は、上記事情を考慮してなされた
もので、切替えスイッチ回路のMOSトランジスタのオ
ン抵抗を最適設計して優れたリニアリティを実現すると
共に、グリッチの低減を図ったD/Aコンバータを提供
することを目的としている。
もので、切替えスイッチ回路のMOSトランジスタのオ
ン抵抗を最適設計して優れたリニアリティを実現すると
共に、グリッチの低減を図ったD/Aコンバータを提供
することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、R−2Rラ
ダー回路と、このラダー回路の各シャント抵抗の一端を
ディジタル入力信号の各ビットデータによりそれぞれ正
側の第1基準電位又は負側の第2基準電位に切替え接続
する切替えスイッチ回路とから構成されたD/Aコンバ
ータにおいて、前記切替えスイッチ回路は上位ビットデ
ータの入力段から順にチャネル幅Wとチャネル長Lの比
W/Lが1/2ずつ小さくなるように設定されたMOS
トランジスタにより構成され、かつ最上位ビットデータ
が入るMOSトランジスタを除く各MOSトランジスタ
には各ビットデータ段のゲート容量を等しくするダミー
ゲートが併設されていることを特徴としている。
ダー回路と、このラダー回路の各シャント抵抗の一端を
ディジタル入力信号の各ビットデータによりそれぞれ正
側の第1基準電位又は負側の第2基準電位に切替え接続
する切替えスイッチ回路とから構成されたD/Aコンバ
ータにおいて、前記切替えスイッチ回路は上位ビットデ
ータの入力段から順にチャネル幅Wとチャネル長Lの比
W/Lが1/2ずつ小さくなるように設定されたMOS
トランジスタにより構成され、かつ最上位ビットデータ
が入るMOSトランジスタを除く各MOSトランジスタ
には各ビットデータ段のゲート容量を等しくするダミー
ゲートが併設されていることを特徴としている。
【0011】この発明によれば、切替えスイッチ回路の
MOSトランジスタのW/Lを下位ビットに行くにつれ
て1/2ずつ小さくすることにより、R−2R回路の抵
抗バランスがとれて、各段のシャント抵抗2Rに流れる
電流は下位ビットに行くにつれて1/2ずつ小さくなる
という関係が得られる。これにより、MOSトランジス
タのオン抵抗が無視できない場合にも、優れたリニアリ
ティを得ることができる。
MOSトランジスタのW/Lを下位ビットに行くにつれ
て1/2ずつ小さくすることにより、R−2R回路の抵
抗バランスがとれて、各段のシャント抵抗2Rに流れる
電流は下位ビットに行くにつれて1/2ずつ小さくなる
という関係が得られる。これにより、MOSトランジス
タのオン抵抗が無視できない場合にも、優れたリニアリ
ティを得ることができる。
【0012】また、MOSトランジスタの寸法を各ビッ
トデータ段で異ならせると、各ビットデータ段でスイッ
チング動作速度が異なり、このままではグリッチの原因
となる。この発明においては、MSB段を除く各段のM
OSトランジスタに、全てのビットデータ段のゲート容
量が等しくなるようなダミーゲートを併設しているか
ら、切替え動作速度が均一になり、入力データ切替え時
のグリッチ発生を防止することができる。
トデータ段で異ならせると、各ビットデータ段でスイッ
チング動作速度が異なり、このままではグリッチの原因
となる。この発明においては、MSB段を除く各段のM
OSトランジスタに、全てのビットデータ段のゲート容
量が等しくなるようなダミーゲートを併設しているか
ら、切替え動作速度が均一になり、入力データ切替え時
のグリッチ発生を防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施例を説明する。図1は、この発明の一実施例によ
る半導体LSI内のD/Aコンバータの等価回路であ
る。このD/Aコンバータは基本的に従来と同様、R−
2Rラダー回路1と切替えスイッチ回路2により構成さ
れる。なお図5と対応する部分には図5と同一符号を付
してある。
の実施例を説明する。図1は、この発明の一実施例によ
る半導体LSI内のD/Aコンバータの等価回路であ
る。このD/Aコンバータは基本的に従来と同様、R−
2Rラダー回路1と切替えスイッチ回路2により構成さ
れる。なお図5と対応する部分には図5と同一符号を付
してある。
【0014】この実施例においては、切替えスイッチ回
路2の構成が従来と異なる。正側の第1基準電位である
Vref(+)側のMOSトランジスタQ41,Q31a ,Q21a
,Q11a に着目すると、チャネル幅Wとチャネル長L
の比W/LがMSB側から順次1/2ずつ小さくなるよ
うに設計されている。負側の第2基準電位であるVref
(-)側のMOSトランジスタQ42,Q32a ,Q22a ,Q1
2aについても、同様の寸法関係に設定される。
路2の構成が従来と異なる。正側の第1基準電位である
Vref(+)側のMOSトランジスタQ41,Q31a ,Q21a
,Q11a に着目すると、チャネル幅Wとチャネル長L
の比W/LがMSB側から順次1/2ずつ小さくなるよ
うに設計されている。負側の第2基準電位であるVref
(-)側のMOSトランジスタQ42,Q32a ,Q22a ,Q1
2aについても、同様の寸法関係に設定される。
【0015】また、切替え回路2の素子寸法を各ビット
データ段で異ならせたことに対応して、MSB段を除く
ビットデータ段のVref(+)側のMOSトランジスタQ31
a ,Q21a ,Q11a に対してそれぞれ、それらのゲート
容量をMSB段のMOSトランジスタQ41と等しくする
ためのダミーゲートとして、MOSトランジスタQ31a
,Q21a ,Q11a とそれぞれゲートが共通駆動される
MOSトランジスタQ31b ,Q21b ,Q11b を併設して
いる。Vref(-)側のMOSトランジスタQ32a ,Q22a
,Q12a に対してもそれぞれ、それらのゲート容量を
MSB段のMOSトランジスタQ42と等しくするための
ダミーゲートとしてMOSトランジスタQ32b ,Q22b
,Q12b を併設している。
データ段で異ならせたことに対応して、MSB段を除く
ビットデータ段のVref(+)側のMOSトランジスタQ31
a ,Q21a ,Q11a に対してそれぞれ、それらのゲート
容量をMSB段のMOSトランジスタQ41と等しくする
ためのダミーゲートとして、MOSトランジスタQ31a
,Q21a ,Q11a とそれぞれゲートが共通駆動される
MOSトランジスタQ31b ,Q21b ,Q11b を併設して
いる。Vref(-)側のMOSトランジスタQ32a ,Q22a
,Q12a に対してもそれぞれ、それらのゲート容量を
MSB段のMOSトランジスタQ42と等しくするための
ダミーゲートとしてMOSトランジスタQ32b ,Q22b
,Q12b を併設している。
【0016】図2は、Vref(+)側のMOSトランジスタ
Q41,Q31a ,Q21a ,Q11a 、及びダミーゲートとし
てのMOSトランジスタQ31b ,Q21b ,Q11b の素子
パターン例を示す。図の例は、MOSトランジスタQ4
1,Q31a ,Q21a ,Q11a について、斜線で示すゲー
トの幅(ほぼチャネル長Lに等しい)を一定として、チ
ャネル幅を下位ビットに行くにつれて順次1/2にした
場合を示している。即ち、実効チャネル幅W/8を1単
位とするセルトランジスタを、Q41は8個、Q31a は4
個、Q21a は2個、Q11a は1個それぞれレイアウトし
て構成され、MOSトランジスタQ41のチャネル幅Wに
対して、MOSトランジスタQ31a ,Q21a ,Q11a の
チャネル幅はそれぞれ、W/2,W/4,W/8に設定
される。
Q41,Q31a ,Q21a ,Q11a 、及びダミーゲートとし
てのMOSトランジスタQ31b ,Q21b ,Q11b の素子
パターン例を示す。図の例は、MOSトランジスタQ4
1,Q31a ,Q21a ,Q11a について、斜線で示すゲー
トの幅(ほぼチャネル長Lに等しい)を一定として、チ
ャネル幅を下位ビットに行くにつれて順次1/2にした
場合を示している。即ち、実効チャネル幅W/8を1単
位とするセルトランジスタを、Q41は8個、Q31a は4
個、Q21a は2個、Q11a は1個それぞれレイアウトし
て構成され、MOSトランジスタQ41のチャネル幅Wに
対して、MOSトランジスタQ31a ,Q21a ,Q11a の
チャネル幅はそれぞれ、W/2,W/4,W/8に設定
される。
【0017】同様にして、MOSトランジスタQ31a ,
Q21a ,Q11a にゲートを共通にして併設されるダミー
ゲートとしてのMOSトランジスタQ31b ,Q21b ,Q
11bは、単位セルトランジスタをそれぞれ4個,6個,
7個により構成して、それぞれ実効チャネル幅がW/
2,3W/4,7W/8となるように設定して、各ビッ
ト段のスイッチ素子としてのゲート面積を等しくしてい
る。ダミーゲートとしてのMOSトランジスタQ31b ,
Q21b ,Q11b のソース、ドレインは、負荷容量として
の安定性のために一方をVref(+)に接続し、電流は流す
必要がないため他方をオープンとしている。
Q21a ,Q11a にゲートを共通にして併設されるダミー
ゲートとしてのMOSトランジスタQ31b ,Q21b ,Q
11bは、単位セルトランジスタをそれぞれ4個,6個,
7個により構成して、それぞれ実効チャネル幅がW/
2,3W/4,7W/8となるように設定して、各ビッ
ト段のスイッチ素子としてのゲート面積を等しくしてい
る。ダミーゲートとしてのMOSトランジスタQ31b ,
Q21b ,Q11b のソース、ドレインは、負荷容量として
の安定性のために一方をVref(+)に接続し、電流は流す
必要がないため他方をオープンとしている。
【0018】Vref(-)側についても、同様に、MOSト
ランジスタQ42のチャネル幅をWとして、MOSトラン
ジスタQ32a ,Q22a ,Q12a のチャネル幅をそれぞ
れ、W/2,W/4,W/8に設定し、ダミーゲートと
してのMOSトランジスタQ32b ,Q22b ,Q12b のチ
ャネル幅をそれぞれ、W/2,3W/4,7W/8に設
定して、図2と同様のパターンとする。MOSトランジ
スタQ5 も省略したが、これはMOSトランジスタQ11
a 及びQ12a と同じにする。
ランジスタQ42のチャネル幅をWとして、MOSトラン
ジスタQ32a ,Q22a ,Q12a のチャネル幅をそれぞ
れ、W/2,W/4,W/8に設定し、ダミーゲートと
してのMOSトランジスタQ32b ,Q22b ,Q12b のチ
ャネル幅をそれぞれ、W/2,3W/4,7W/8に設
定して、図2と同様のパターンとする。MOSトランジ
スタQ5 も省略したが、これはMOSトランジスタQ11
a 及びQ12a と同じにする。
【0019】良く知られているように、MOSトランジ
スタのオン抵抗はW/L比に逆比例する。従ってこの実
施例のD/Aコンバータでは、Vref(+)側のMOSトラ
ンジスタQ41,Q31a ,Q21a ,Q11a に着目すると、
この順にオン抵抗が2倍ずつ大きくなる関係にある。V
ref(-)側についても、同様である。これにより、R−2
R回路1の抵抗バランスがとれて優れたリニアリティが
得られることを、図3及び図4を用いて説明する。
スタのオン抵抗はW/L比に逆比例する。従ってこの実
施例のD/Aコンバータでは、Vref(+)側のMOSトラ
ンジスタQ41,Q31a ,Q21a ,Q11a に着目すると、
この順にオン抵抗が2倍ずつ大きくなる関係にある。V
ref(-)側についても、同様である。これにより、R−2
R回路1の抵抗バランスがとれて優れたリニアリティが
得られることを、図3及び図4を用いて説明する。
【0020】図3は、実施例のD/Aコンバータについ
て、各ビットデータ段のVref(+)側及びVref(-)側のM
OSトランジスタをそれぞれ一つのスイッチSW1〜S
W4で示し、各シャント抵抗2Rには各スイッチを構成
するMOSトランジスタのオン抵抗r1 ,r2 ,r3 ,
r4 ,r5 が入ることを示している。シリーズ抵抗Rの
各段ノードをN11〜N14として、先ずLSB側のノード
N11から下方を見た回路が図4(a)のように並列にな
ったとき、このノードN11からの電流分配が1/2にな
るためには、r4 =r5 =rであることが必要である。
この条件を満たすとき、図4(a)は、図4(b)と等
価になる。次に、ノードN12から下方を見た回路が並列
になったときは図4(c)となり、このノードN12から
の電流分配が同様に1/2になるためには、r3 =r/
2であることが必要である。この条件を持たすとき、図
4(c)は、図4(d)と等価になる。同様に、ノード
N13から下方を見た回路が並列になると図4(e)とな
り、ここでの電流分配が1/2になる条件は、r2 =r
/4であり、この条件で図4(e)は図4(f)と等価
になる。
て、各ビットデータ段のVref(+)側及びVref(-)側のM
OSトランジスタをそれぞれ一つのスイッチSW1〜S
W4で示し、各シャント抵抗2Rには各スイッチを構成
するMOSトランジスタのオン抵抗r1 ,r2 ,r3 ,
r4 ,r5 が入ることを示している。シリーズ抵抗Rの
各段ノードをN11〜N14として、先ずLSB側のノード
N11から下方を見た回路が図4(a)のように並列にな
ったとき、このノードN11からの電流分配が1/2にな
るためには、r4 =r5 =rであることが必要である。
この条件を満たすとき、図4(a)は、図4(b)と等
価になる。次に、ノードN12から下方を見た回路が並列
になったときは図4(c)となり、このノードN12から
の電流分配が同様に1/2になるためには、r3 =r/
2であることが必要である。この条件を持たすとき、図
4(c)は、図4(d)と等価になる。同様に、ノード
N13から下方を見た回路が並列になると図4(e)とな
り、ここでの電流分配が1/2になる条件は、r2 =r
/4であり、この条件で図4(e)は図4(f)と等価
になる。
【0021】従って、r5 =r4 =2r3 =4r2 =8
r1 なる関係を満たすとき、即ち前述したMOSトラン
ジスタの寸法関係を満たすときに、R−2R回路1は、
MOSトランジスタのオン抵抗により抵抗比1/2から
ずれているにも拘らず、シリーズ抵抗Rの各ノードで電
流を1/2ずつ分配するための抵抗バランスがとれるこ
とになる。具体的に例えば、入力コード[0100]の
ときの等価回路から出力電圧AOUT を求めると、AOUT
={Vref(+)−Vref(-)}/4となることが容易に確認
できる。他のコード入力の場合も同様に理想的な出力が
得られ、優れたリニアリティが得られることになる。
r1 なる関係を満たすとき、即ち前述したMOSトラン
ジスタの寸法関係を満たすときに、R−2R回路1は、
MOSトランジスタのオン抵抗により抵抗比1/2から
ずれているにも拘らず、シリーズ抵抗Rの各ノードで電
流を1/2ずつ分配するための抵抗バランスがとれるこ
とになる。具体的に例えば、入力コード[0100]の
ときの等価回路から出力電圧AOUT を求めると、AOUT
={Vref(+)−Vref(-)}/4となることが容易に確認
できる。他のコード入力の場合も同様に理想的な出力が
得られ、優れたリニアリティが得られることになる。
【0022】またこの実施例では、MSB段を除いてダ
ミーゲートを設けて、各ビット段のゲート容量を等しく
しており、更に各ビットデータ段のMOSトランジスタ
のチャネル長を等しく設定しているため、各ビットデー
タ段のスイッチング動作速度が一定になり、切替え時の
グリッチ発生が防止されて、優れた出力特性が得られ
る。
ミーゲートを設けて、各ビット段のゲート容量を等しく
しており、更に各ビットデータ段のMOSトランジスタ
のチャネル長を等しく設定しているため、各ビットデー
タ段のスイッチング動作速度が一定になり、切替え時の
グリッチ発生が防止されて、優れた出力特性が得られ
る。
【0023】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、上
位ビットから順にチャネル幅Wとチャネル長Lの比W/
Lが1/2ずつ小さくなるように設定されたMOSトラ
ンジスタにより切替えスイッチ回路を構成し、かつMS
Bデータが入るMOSトランジスタを除く各MOSトラ
ンジスタにはそれぞれ同じゲート容量を持つダミーゲー
トを併設することによって、R−2Rラダー回路の抵抗
バランスを確保して優れたリニアリティを実現すると共
に、グリッチの低減を図ったD/Aコンバータを得るこ
とができる。
位ビットから順にチャネル幅Wとチャネル長Lの比W/
Lが1/2ずつ小さくなるように設定されたMOSトラ
ンジスタにより切替えスイッチ回路を構成し、かつMS
Bデータが入るMOSトランジスタを除く各MOSトラ
ンジスタにはそれぞれ同じゲート容量を持つダミーゲー
トを併設することによって、R−2Rラダー回路の抵抗
バランスを確保して優れたリニアリティを実現すると共
に、グリッチの低減を図ったD/Aコンバータを得るこ
とができる。
【図1】 この発明の一実施例によるD/Aコンバータ
を示す。
を示す。
【図2】 同実施例の要部MOSトランジスタのパター
ンを示す。
ンを示す。
【図3】 同実施例のD/Aコンバータを書き換えた等
価回路を示す。
価回路を示す。
【図4】 図3の回路の抵抗バランス条件を説明するた
めの図である。
めの図である。
【図5】 従来のD/Aコンバータを示す。
1…R−2Rラダー回路、2…切替えスイッチ回路、Q
41,Q31a ,Q21a ,Q11a ,Q42,Q32a ,Q22a ,
Q12a …MOSトランジスタ(スイッチ素子)、Q31b
,Q21b ,Q11b ,Q32b ,Q22b ,Q12b …MOS
トランジスタ(ダミーゲート)、Vref(+)…第1基準電
位、Vref(-)…第2基準電位。
41,Q31a ,Q21a ,Q11a ,Q42,Q32a ,Q22a ,
Q12a …MOSトランジスタ(スイッチ素子)、Q31b
,Q21b ,Q11b ,Q32b ,Q22b ,Q12b …MOS
トランジスタ(ダミーゲート)、Vref(+)…第1基準電
位、Vref(-)…第2基準電位。
Claims (1)
- 【請求項1】 R−2Rラダー回路と、このラダー回路
の各シャント抵抗の一端をディジタル入力信号の各ビッ
トデータによりそれぞれ正側の第1基準電位又は負側の
第2基準電位に切替え接続する切替えスイッチ回路とか
ら構成されたD/Aコンバータにおいて、 前記切替えスイッチ回路は上位ビットデータの入力段か
ら順にチャネル幅Wとチャネル長Lの比W/Lが1/2
ずつ小さくなるように設定されたMOSトランジスタに
より構成され、かつ最上位ビットデータが入るMOSト
ランジスタを除く各MOSトランジスタには各ビットデ
ータ段のゲート容量を等しくするダミーゲートが併設さ
れていることを特徴とするD/Aコンバータ。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8182571A JPH1028056A (ja) | 1996-07-11 | 1996-07-11 | D/aコンバータ |
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US08/891,121 US5894281A (en) | 1996-07-11 | 1997-07-10 | Digital-to-analog converter utilizing MOS transistor switching circuit with accompanying dummy gates to set same effective gate capacitance |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8182571A JPH1028056A (ja) | 1996-07-11 | 1996-07-11 | D/aコンバータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1028056A true JPH1028056A (ja) | 1998-01-27 |
Family
ID=16120611
Family Applications (1)
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JP (1) | JPH1028056A (ja) |
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-
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- 1996-07-11 JP JP8182571A patent/JPH1028056A/ja active Pending
-
1997
- 1997-07-09 TW TW086109693A patent/TW344174B/zh not_active IP Right Cessation
- 1997-07-10 US US08/891,121 patent/US5894281A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
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