JPH10279977A - 高潤滑防錆油組成物 - Google Patents

高潤滑防錆油組成物

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JPH10279977A
JPH10279977A JP9086277A JP8627797A JPH10279977A JP H10279977 A JPH10279977 A JP H10279977A JP 9086277 A JP9086277 A JP 9086277A JP 8627797 A JP8627797 A JP 8627797A JP H10279977 A JPH10279977 A JP H10279977A
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JP
Japan
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oil
rust
acid
preventive
ester
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JP9086277A
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Akira Sugimura
晃 杉村
Shuichi Kawachi
秀一 川地
Shinobu Muto
忍 武藤
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Sugimura Chemical Industrial Co Ltd
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Sugimura Chemical Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】通常鋼板に塗布されている防錆油に代わり、プ
レス加工において潤滑性付与のために使用されるプレス
油および固体潤滑剤等を省略することができる高潤滑防
錆油を提供する。 【解決手段】鉱油および/または合成油を基油とし、こ
れに塩基性化合物を含む防錆成分およびエステル化合物
を含む潤滑成分を配合してなり、40℃における動粘度
が10ないし25cStであり、全塩基価が2ないし1
5mgKOH/gであり、鹸化価が20ないし80mg
KOH/gであることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレス加工におい
て鋼板に潤滑性を付与するために使用されているプレス
油および固体潤滑剤等を省略することができる潤滑性に
優れた高潤滑防錆油組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、鋼板は、鉄鋼メーカーにおいて、
防錆油を塗布した後、コイル状に巻かれるかスタック状
に積み重ねて、自動車メーカー等のユーザーに出荷され
る。
【0003】鉄鋼メーカーで塗布される防錆油は、長期
保管を想定し、高い防錆性を有し、脱脂性・化成処理性
・油面接着性・溶接性が良く、鋼板のハンドリング性が
良いこと等の性能が要求され、これらの付帯的な要求性
能を満たすため、40℃での動粘度が25cSt以下の
低粘度のものが通常用いられている。
【0004】鋼板はユーザーにおいて、各種プレス成型
を組み合わせた加工を施されて加工品となる。このプレ
ス加工の際、出荷時に塗布された防錆油の上に、40℃
での動粘度が50ないし100cSt程度の高粘度のプ
レス加工油を塗布してプレス加工が行われる。また、プ
レス加工時にプレス加工油を塗布することの煩雑さを回
避するために、鋼板にロールコータ等を用いて固体潤滑
剤(例えばミルボンド)を塗布後、その表面に防錆油を
塗布して出荷し、ユーザーではプレス加工油を塗布する
ことなくプレス加工が行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、自動車産業等の
ユーザーへの納入時に塗布される防錆油にプレス加工油
の潤滑性能を付与し、プレス加工油および固体潤滑剤を
省略し、さらに鋼板のグレードダウンを目的とした高潤
滑防錆油の開発が重要な課題となっている。
【0006】しかし、防錆油の粘度をプレス加工油並の
高粘度にしてしまうと、脱脂性・鋼板のハンドリング性
等が悪化し適当でない。また、高粘度化するだけでは充
分な潤滑性を得ることはできない。
【0007】一方、プレス加工油の粘度を防錆油並の低
粘度にすると、プレス加工時に油膜切れを生じ、加工表
面に割れ、かじり等の損傷によるトラプルが多発する。
また、一般のプレス加工油には、鋼板との反応性の強い
極圧添加剤が添加されているため、錆やオイルステイン
が発生しやすく適当でない。
【0008】このように、防錆油またはプレス加工油の
どちらか一方により、防錆性およびプレス加工性の両方
を満足させることは不可能である。
【0009】上記の対策の一例として、特開平2−25
2799号公報、特開平8−12989号公報に、防錆
性能を低下させることなく、優れたプレス加工潤滑性を
付与した鋼板用防錆油が開示されている。
【0010】前者の鋼板用防錆油は、石油系基油及び超
塩基性スルホネートを含んでなり、かつ最終製品の塩基
価が15mgKOH/g以上であるものであるが、塩基
価が非常に高いために、オイルステインが発生し易く、
通常の防錆油に比べて脱脂性が劣るという問題がある。
また、超塩基性スルホネートのみで潤滑性を満足させる
ためには、その添加量を最終製品の塩基価が50mgK
OH/g以上となるように添加する必要があり、前述し
たような問題がさらに大きくなる。
【0011】また、後者の鋼板用防錆油は、炭化水素系
溶剤20〜70重量%、硫化エステル20〜70重量
%、鉱油および/または合成油2〜30重量%、防錆添
加剤2〜20重量%からなるものであるが、炭化水素系
溶剤を多量に含んでいるために、溶剤の揮発量によって
潤滑性が不安定となる。また、プレス加工時には、その
加工熟により金型温度が100℃以上になることもあ
り、引火点の低い溶剤を使用することは、火災の危険性
および油煙による作業環境の悪化という問題がある。
【0012】したがって、本発明は、上記従来の問題点
を克服し、優れた防錆性と潤滑性とを兼ね備えた高潤滑
防錆油組成物を提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、動粘度、全塩
基価、鹸化価をある一定の範囲に制限することにより、
防錆油に求められる性能を損なうことなく、高い潤滑性
を付与することができることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
【0014】すなわち、本発明は、鉱油および/または
合成油を基油とし、これに塩基性化合物を含む防錆成分
およびエステル化合物を含む潤滑成分を配合してなり、
40℃における動粘度が10ないし25cStであり、
全塩基価が2ないし15mgKOH/gであり、鹸化価
が20ないし80mgKOH/gであることを特徴とす
る高潤滑防錆油組成物を提供するものである。防錆成分
としては、塩基性スルホネートが、潤滑成分としては、
一価アルコールと脂肪酸とのエステルが特に好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。
【0016】本発明の高潤滑防錆油組成物は、鉱油およ
び/または合成油を基油とし、これに塩基性化合物を含
む防錆成分およびエステル化合物を含む潤滑成分を配合
したものであって、特定の動粘度、全塩基価および鹸化
価を有する。
【0017】本発明の高潤滑防錆油組成物は、40℃に
おいて10ないし25cStの動粘度を示す。40℃に
おける動粘度が10cStより低い場合、プレス加工時
に油膜切れを生じ、潤滑不足による割れやかじりが発生
するため好ましくなく、他方40℃における動粘度が2
5cStより高い場合には、鋼板のハンドリング性が悪
くなり、脱脂性も低下するため好ましくない。
【0018】また、本発明の高潤滑防錆油組成物は、全
塩基価が2ないし15mgKOH/gの範囲に調整され
ている。全塩基価が2mgKOH/gより低い場合、潤
滑成分として添加した極圧添加剤等が水分や鋼板と反応
して生成する酸性物質を中和する能力が少ないため、充
分な防錆力が得られないので好ましくなく、他方全塩基
価が15mgKOH/gより高い場合には、脱脂性が劣
り、さらに防錆性において、その塩基性成分によるステ
インが発生し易くなり好ましくない。
【0019】さらに、本発明の高潤滑防錆油組成物は、
その鹸化価が20ないし80mgKOH/gの範囲内に
ある。鹸化価が20mgKOH/gより低い場合、充分
な潤滑性が得られないので好ましくなく、80mgKO
H/gより高い場合には、脱脂性が低下するだけでな
く、それ以上高くしてもそれ程潤滑性は上がらないので
好ましくない。
【0020】本発明において、上記動粘度、全塩基価、
および鹸化価のいずれか1つでも上記規定の範囲を逸脱
すると満足する高潤滑防錆油組成物は得られない。ま
た、防錆成分、潤滑成分のいずれかを欠いても同様であ
る。
【0021】さて、本発明における基油としては、防錆
油および金属加工油の基油として一般的に使用されてい
る鉱油および/または合成油の中から単独または2種以
上を組み合わせて使用することができる。鉱油として
は、例えば、原油を蒸留して得られた留分を精製したパ
ラフィン系、ナフテン系等の精製鉱油を使用することが
できる。
【0022】本発明において基油に添加される防錆成分
は、少なくとも塩基性化合物を含むものであり、この塩
基性防錆成分により全塩基価の大部分、好ましくは実質
的にすべてが提供される。防錆成分としては、塩基性ス
ルホネートおよび/または防錆油用添加剤として一般的
に使用されている防錆添加剤の中から任意のものを選定
し、1種または2種以上を組み合わせて使用することが
できる。塩基性スルホネートとしては、例えば、石油留
出成分中の芳香族成分をスルホン化して得られる石油ス
ルホン酸または合成スルホン酸のアルカリ金属塩、アル
カリ土類金属塩、アミン塩を挙げることができる。合成
スルホン酸の例を挙げると、ドデシルベンゼンスルホン
酸、ジノニルナフタレンスルホン酸等を挙げることがで
きる。
【0023】また、その他の防錆成分としては、例え
ば、酸化ワックスおよびそのアルカリ金属塩、アルカリ
土類金属塩、エステル、高級脂肪酸およびそのアルカリ
金属塩、アルカリ土類金属塩、アミン塩、エステル等を
挙げることができる。高級脂肪酸の例を挙げると、カプ
リル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデシル酸、ウ
ンデシレン酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン
酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、ヘプタデシル酸、
ステアリン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール
酸、リノレン酸、ステアロール酸、ノナデカン酸、アラ
キン酸、アラキドン酸、ベヘン酸、セトレイン酸、エル
カ酸、ブラシジン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、ヘ
プタコサン酸、モンタン酸、メリシン酸、ラクセル酸、
ナフテン酸、アビエチン酸、ラノリン脂肪酸、アルケニ
ルコハク酸等である。
【0024】防錆成分としてさらに好ましくは石油スル
ホン酸または合成スルホン酸のアルカリ土類金属塩、酸
化ワックスのアルカリ土類金属塩またはエステル、高級
脂肪酸のアルカリ土類金属塩またはエステル、特に好ま
しくは石油スルホン酸または合成スルホン酸のアルカリ
土類金属塩である。
【0025】本発明において防錆成分とともに基油に添
加される潤滑成分は、少なくともエステル化合物を含
み、このエステル化合物により上記鹸化価が提供され
る。潤滑成分としては、一価アルコールと脂肪酸とのエ
ステルおよび/または金属加工油用添加剤として一般的
に使用されている潤滑添加剤、例えば油性向上剤、極圧
添加剤等の中から任意のものを選定し、1種または2種
以上を組み合わせて使用することができる。
【0026】油性向上剤としては、例えば、高級脂肪酸
エステル、動植物性油脂、高級脂肪酸、高級アルコール
等を挙げることができ、好ましくは高級脂肪酸エステル
および動植物性油脂、特に好ましくは、一価アルコール
と脂肪酸とのエステルである。一価アルコールの例を挙
げると、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピ
ルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコ
ール、イソブチルアルコール、sec−ブチルアルコー
ル、tert−ブチルアルコール、n−アミルアルコー
ル、イソアミルアルコール、ヘキシルアルコール、ヘプ
チルアルコール、オクチルアルコール、カプリルアルコ
ール、ノニルアルコール、デシルアルコール、ウンデシ
ルアルコール、ラウリルアルコール、トリデシルアルコ
ール、ミリスチルアルコール、ペンタデシルアルコー
ル、セチルアルコール、ヘプタデシルアルコール、ステ
アリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイ
ルアルコール、ノナデシルアルコール、エイコシルアル
コール、セリルアルコール、メリシルアルコール等であ
り、脂肪酸の例を挙げると、ギ酸、酢酸、プロピオン
酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、ソルビン酸、エナント
酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデシ
ル酸、ウンデシレン酸、ラウリン酸、ドリデシル酸、ミ
リスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、ヘプタデ
シル酸、ステアリン酸、オレイン酸、エライジン酸、リ
ノール酸、リノレン酸、ステアロール酸、ノナデカン
酸、アラキン酸、アラキドン酸、ベヘン酸、セトレイン
酸、エルカ酸、ブラシジン酸、リグノセリン酸、セロチ
ン酸、ヘプタコサン酸、モンタン酸、メリシン酸、ラク
セル酸等である。
【0027】極圧添加剤としては、例えば、硫黄系極圧
添加剤、塩素系極圧添加剤、リン系極圧添加剤等を挙げ
ることができ、好ましくは不活性タイプの硫化油脂およ
び硫化エステル、亜リン酸エステルである。
【0028】なお、本発明の組成物は、上記成分のみに
限定するものではなく、必要に応じて、摩擦調整剤、酸
化防止剤、粘度指数向上剤、水置換剤、消泡剤等を添加
することができる。
【0029】本発明において、基油に添加する防錆成
分、潤滑成分、およびその他の添加剤の配合量について
は、最終組成物の性状が、40℃における動粘度が10
ないし25cSt、全塩基価が2ないし15mgKOH
/g、鹸化価が20ないし80mgKOH/gの範囲を
越えない限り特に限定するものではない。
【0030】
【実施例】以下に実施例および比較例を挙げて本発明を
具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではない。 実施例1〜8、比較例9〜18 下記表1に示す各添加剤を用いて、下記表2に示す組成
により本発明に係る高潤滑防錆油組成物および比較例の
組成物を調製した。各組成物について下記の試験を行い
性能を評価した。なお、市販の鋼板用防錆油および市販
のプレス加工油についても同様の試験を行い、性能を評
価した。これらの結果を下記表3および図1〜図6に示
す。図1は、実施例2、4および5、並びに比較例13
および14の平面摺動試験結果による、動粘度と摩擦係
数の関係を示し、図2は、実施例2、4および5、並び
に比較例13および14の脱脂試験結果による、動粘度
と脱脂性の関係を示し、図3は、実施例2、6および
7、並びに比較例11および12の防錆試験結果によ
る、全塩基価と防錆性の関係を示し、図4は、実施例
2、6および7、並びに比較例11および12の脱脂試
験結果による、全塩基価と脱脂性の関係を示し、図5
は、実施例1、2および3、並びに比較例9および10
の平面摺動試験結果による、鹸化価と摩擦係数の関係を
示し、図6は、実施例1、2および3、並びに比較例9
および10の脱脂試験結果による、鹸化価と脱脂性の関
係を示すグラフである。
【0031】(1)防錆試験 試験片の表面に、ゴムローラーを用いて試験油を2g/
2 塗油し、同様に塗油したものを5枚重ねにして支持
板に挟み、ボルト・ナットで締め付ける。これを恒温恒
湿箱(温度50℃、湿度95%)中に入れ、240時間
後の発錆状態を評価した。
【0032】[試験片] 冷延鋼板(SPCC、0.8×70×100mm) [評価方法]240時間後の錆発生面積(%)により、
下記水準で評価した。
【0033】 ◎:0%(錆なし) ○:≦10% △:≦30% ×:>30%。
【0034】(2)脱脂試験 試験片の表面に、ゴムローラーを用いて試験油を2g/
2 塗油し、同様に塗油したものを5枚重ねにして支持
板に挟み、ボルト・ナットで締め付ける。これを240
時間室内に放置後、下記条件で脱脂試験を行った。
【0035】[試験片] 冷延鋼板(SPCC、0.8×70×100mm) [脱脂条件] 脱脂剤:ファインクリーナー4480[日本パーカライ
ジング(株)製] 濃度 :1.8% 温度 :42℃ 撹拌 :あり 方法 :3分間浸漬 [評価方法]脱脂後、試験片を流水中で30秒間水洗
し、水中から引き上げて15秒後の水濡れ面積(%)に
より、下記水準で評価した。
【0036】 ◎:100%水濡れ ○:≧90% △:≧70% ×:<70%。
【0037】(3)平面摺動試験 下記条件で試験を行い、摩擦係数を求めた。
【0038】[試験片] 冷延鋼板(SPCC、0.8×50×300mm) [試験条件] ダイス :SKD−11(R=2.5、幅15mm) 面圧 :1.5kg/mm2 摺動速度:20mm/秒 摺動距離:128mm 塗油量 :2g/m2 [評価方法]摩擦係数により、下記水準で評価した。
【0039】 ◎:≦0.130 ○:≦0.140 △:≦0.150 ×:>0.150。
【0040】(4)円筒深絞り試験 下記条件で試験を行い、限界絞り比を求めた。
【0041】[試験片] 冷延鋼板(SPCE、0.8mm×86〜94mmφ) [試験条件] ポンチ :40mmφ、R=4.0、平頭ポンチ ダイス :42mmφ、R=8.0 絞り速度:240mm/分 しわ押さえ荷重:1t 塗油量 2g/m2 [評価方法]限界絞り比により、下記水準で評価した。
【0042】 ◎:≧2.325 ○:≧2.300 △:≧2.275 ×:<2.275
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】
【発明の効果】実施例の結果からも明らかなように、本
発明の高潤滑防錆油組成物は、防錆油に求められる防錆
性および脱脂性と、プレス加工油に求められる潤滑性を
兼ね備え、従来使用されてきたプレス加工油および固体
潤滑剤の省略を可能にするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例2、4および5、並びに比較例13およ
び14の平面摺動試験結果による、動粘度と摩擦係数の
関係を示すグラフ図。
【図2】実施例2、4および5、並びに比較例13およ
び14の脱脂試験結果による、動粘度と脱脂性の関係を
示すグラフ図。
【図3】実施例2、6および7、並びに比較例11およ
び12の防錆試験結果による、全塩基価と防錆性の関係
を示すグラフ図。
【図4】実施例2、6および7、並びに比較例11およ
び12の脱脂試験結果による、全塩基価と脱脂性の関係
を示すグラフ図。
【図5】実施例1、2および3、並びに比較例9および
10の平面摺動試験結果による、鹸化価と摩擦係数の関
係を示すグラフ図。
【図6】実施例1、2および3、並びに比較例9および
10の脱脂試験結果による、鹸化価と脱脂性の関係を示
すグラフ図。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C10N 20:02 30:12 40:24

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉱油および/または合成油を基油とし、
    これに塩基性化合物を含む防錆成分およびエステル化合
    物を含む潤滑成分を配合してなり、40℃における動粘
    度が10ないし25cStであり、全塩基価が2ないし
    15mgKOH/gであり、鹸化価が20ないし80m
    gKOH/gであることを特徴とする高潤滑防錆油組成
    物。
  2. 【請求項2】 該防錆成分として塩基性スルホネートを
    含み、該潤滑成分として一価アルコールと脂肪酸とのエ
    ステルを含むことを特徴とする請求項1記載の高潤滑防
    錆油組成物。
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