JPH10279463A - 皮膚外用剤 - Google Patents
皮膚外用剤Info
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- JPH10279463A JPH10279463A JP9099814A JP9981497A JPH10279463A JP H10279463 A JPH10279463 A JP H10279463A JP 9099814 A JP9099814 A JP 9099814A JP 9981497 A JP9981497 A JP 9981497A JP H10279463 A JPH10279463 A JP H10279463A
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Abstract
化防止効果、肌荒れ防止効果並びに湿潤効果に優れた皮
膚外用剤を提供する。 【解決手段】 リグナン配糖体と、細胞賦活剤及び/又
は湿潤剤から選ばれる1種または2種以上とを含有する
皮膚外用剤。
Description
特定の薬効成分とを配合した皮膚外用剤に関し、更に詳
細には、優れた皮膚老化防止や肌荒れ改善効果並びに湿
潤効果を有する皮膚外用剤に関する。
ック、分散液、洗浄料等の化粧品や、軟膏剤、クリーム
剤、外用液剤等の医薬部外品である皮膚外用剤には、こ
れらに所定の薬効を付与することを目的として薬効成分
が加えられている。例えば、肌荒れ改善、皮膚老化防
止、細胞賦活の他、切創やひげそり後の傷の治療、ひ
び、あかぎれ、ただれ、痔疾、火傷等の改善等の創傷治
療を目的に、アラントイン、アロエ抽出物、人参抽出
物、シコンエキス、胎盤抽出物、牛血液除蛋白質、発酵
代謝物等の薬効成分が配合されている。
の薬効成分を配合した皮膚外用剤では、薬効成分の効果
が十分でなかったり、あるいは、薬効を得るのに十分な
量を配合すると安定性に欠けたり使用感が損なわれる
等、その改善が望まれていた。
の効果を向上させるべく鋭意検討を行った結果、リグナ
ン配糖体と特定の薬効成分とを組み合わせれば、本来薬
効成分の有する作用が十分発揮されることを見出し、本
発明を完成した。
(B) (A)構造式(I)で示されるリグナン配糖体 (B)細胞賦活剤及び/または湿潤剤から選ばれる1種
または2種以上
ン配糖体としては下記の構造式(II−a)、(II−
b)もしくは(II−c)で示されるリグナン配糖体の
1種または2種以上を主成分として含有するものが好ま
しく、また好ましい実施態様としては前記リグナン配糖
体がゴマ種子やその加湿物もしくは発芽体、またはそれ
らの脱脂物の含水低級アルコール抽出物である。
ン配糖体を一般式で表現すれば、前記の構造式(I)で
示される。すなわち本発明に係るリグナン配糖体は、2
個のメチレンジオキシフェニル基を有するアグリコン部
分と、そのヒドロキシル基にグルコース、ガラクトース
またはフルクトースの糖残基が1〜4分子結合している
糖部分とから構成されるものである。
構造式(I)において糖残基がジグルコシド残基および
/またはトリグルコシド残基であるグルコシドリグナン
であり、さらにより好ましくは前記の構造式(II−
a)、(II−b)もしくは(II−c)で示されるも
のの1種または2種以上、あるいはこれらを主成分とす
るものである。また、その調製法は特に限定されない
が、例えば、本発明者等によって開示された(特開平8
−228793号)方法がある。
体類の配合量は、リグナン配糖体の各成分の含有率の相
違により一律に規定しがたいが、例えば特開平8−22
8793号に開示された方法により調製された含水低級
アルコール抽出物のときは、0.05〜20重量%(以
下単に「%」で示す)、好ましくは0.1〜10%であ
り、粗リグナン配糖体を配合するときは0.01〜10
%、好ましくは0.05〜5%であり、また、高純度精
製物(前記構造式(I)、(II−a)、(II−b)
または(II−c)で示されるリグナン配糖体のうち少
なくとも1種以上を合計量として約60%以上含む。)
を用いるときは0.001〜5%、好ましくは0.01
〜1%である。
活剤及び/又は湿潤剤から選ばれるものである。具体的
には、それぞれ以下に示すものが挙げられる。
びその塩、アデノシン三リン酸(ATP)、アデノシン
一リン酸(AMP)等のアデニル酸誘導体及びそれらの
塩、リボ核酸及びその塩、グアニン、キサンチン及びそ
れらの誘導体並びにそれらの塩等の核酸関連物質;血清
除蛋白抽出物、脾臓抽出物、胎盤抽出物、鶏冠抽出物、
ローヤルゼリー等の動物由来の抽出物;酵母抽出物、乳
酸菌抽出物、ビフィズス菌抽出物、霊芝抽出物等の微生
物由来の抽出物;オタネニンジン抽出物、センブリ抽出
物、ローズマリー抽出物、オウバク抽出物、ニンニク抽
出物、トウガラシ抽出物、イチョウ抽出物、ヒノキチオ
ール、セファランチン等の植物由来の抽出物;α−又は
γ−リノレン酸、エイコサペンタエン酸、及びそれらの
誘導体、コハク酸及びその誘導体並びにそれらの塩、エ
ストラジオール及びその誘導体並びにそれらの塩、グリ
コール酸、乳酸、サリチル酸等のα−ヒドロキシ酸及び
それらの誘導体並びにそれらの塩等が挙げられる。
のとしては、デオキシリボ核酸及びその塩、アデノシン
三リン酸及びそれらの塩、血清除蛋白抽出物、胎盤抽出
物、酵母抽出物、オタネニンジン抽出物、ローズマリー
抽出物、トウガラシ抽出物、イチョウ抽出物、ローヤル
ゼリー抽出物、乳酸、コハク酸及びその誘導体並びにそ
れらの塩が挙げられる。
酸、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、ヘパラン硫
酸、ヘパリン及びケラタン硫酸などのムコ多糖類及びそ
れらの塩、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等のタン
パク質及びそれらの誘導体並びにそれらの塩、ソルビト
ール、イノシトール、トレハロース、尿素、ピロリドン
カルボン酸及びその塩、グリシン及びその塩またはその
誘導体、セリン及びその塩またはその誘導体、アルギニ
ン及びその塩またはその誘導体、グリセリン、1,3−
ブタンジオール等の多価アルコール、D−パンテノー
ル、アロエ抽出物、シコン抽出物、海藻抽出物、マルメ
ロ抽出物、ハマメリス抽出物、カミツレ抽出物、オウゴ
ン抽出物及びアルテア抽出物等が挙げられる。
は、皮膚の構成成分であり、従来から化粧料に配合され
ているコンドロイチン硫酸、デルマタン酸、ヘパラン硫
酸、へパリン及びケラタン硫酸等のムコ多糖類及びそれ
らの塩、コラーゲン、ケラチン等のタンパク質及びそれ
らの誘導体並びにそれらの塩である。これらの各成分
は、その起源について特に制約はなく、動物由来、微生
物由来、合成品のいずれであってもよい。また、粗の抽
出方法、精製処理方法等、製法についても特に制約され
ない。
分の配合量は、特に限定されないが、細胞賦活剤として
好ましくは、0.001〜5%、より好ましくは、0.
01〜3%である。この範囲であれば細胞賦活剤単独で
用いた場合より優れた細胞賦活効果がみられる。また、
湿潤剤の場合、好ましくは0.001〜70%、より好
ましくは0.1〜20%である。この範囲であればより
優れた湿潤効果が発現し、かつ、優れた使用感の皮膚外
用剤が得られる。
分である(A)成分と(B)成分とを通常の皮膚外用剤
として知られる種々の形態の基剤に配合して調製するこ
とができる。
ず、例えば、乳液、クリーム、化粧水、パック、洗浄料
等のスキンケア化粧料、口紅、ファンデーション等のメ
ーキャップ化粧料、頭皮用化粧料や、軟膏剤、分散液、
クリーム剤、外用液剤などの医薬品等とすることができ
る。
分の他に通常の外用剤に配合される成分、例えば、油
剤、粉体、界面活性剤、精製水、低級アルコール、高分
子化合物、ゲル化剤、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、酸
化防止剤、色素、防腐剤、香料、美容成分等を本発明の
効果を損なわない範囲で適宜選択して用いることができ
る。
明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらになんら制
約されるものではない。
ットに敷き、その上に中国産ごま種子10gを撒き、蒸
留水を十分に噴霧しながら、40℃の恒温槽中で2日間
培養し、発芽させた。発芽率は89%以上であった。発
芽状態が同程度の一定量の発芽物を100mlの含水メ
タノール(80%(v/v))とともにブレンダーで粉
砕した。残渣を濾過し、濾液を濃縮乾固してメタノール
抽出物を得た。ついで、該抽出物をn−ヘキサンで抽出
洗浄して脂溶性物質を除き、含水メタノール抽出物を得
た。この含水メタノール抽出物を100ml含水メタノ
ール(80%(v/v))に再溶解し、高速液体クロマ
トグラフィー(HPLC)に供して組成を分析した。
ー社製)にカラム(Soken Pak ODS−W5
μ、10mmΦ×250mm)、紫外線吸収検出器(U
V−8000、東ソー社製)を接続し、溶出は、水:メ
タノールが90:10(v:v)から開始して、60分
後に同10:90(v:v)となる直線グラジェントを
用い、流速を1ml/min、検出波長は280nmと
した。
して含水メタノール抽出物中のリグナン配糖体の組成及
び含量を求めたところ、SG−1(構造式(II−
a))、SG−3(構造式(II−b))及びSG−5
(構造式(II−c))の3種が主成分であり、これら
は含水メタノール抽出物中に115mg存在し、その組
成はSG−1が30%、SG−3が40%、SG−5が
30%であった。
は、前記と同条件の分取HPLCで単一成分まで高純度
化した各精製物を用い、次の方法により確認した。即
ち、各精製物に1N塩酸を加え、100℃で30分間加
水分解せしめた後、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層
及び水層に分けた。酢酸エチル層は40℃以下で濃縮乾
固、TMS−PZ(東京化成工業社製)でトリメチルシ
リル化処理し、ガスクロマトグラフィー(GLC)に供
してリグナンを定量分析した(外標準:セサミン)。
置:ヒューレットパッカード社製5890、カラム:D
B−17HT(15m×0.319mm、film t
hickness:0.15μm、J&W SCIEN
TIFIC社製)、注入法:スプリット法(スプリット
比1/10)、カラム温度:270℃、キャリアガス:
ヘリウム。
(孔径:0.2μm、マイショリディスクW−13−
2、東ソー社製)で濾過し、濾液にアセトン5mlを加
えて減圧下で濃縮乾固後、TMS−PZ(前出と同じ)
でトリメチルシリル化処理し、これをGLCに供して糖
を定量分析した(外標準:グルコース、ガラクトース、
フルクトース)。
1(15m×0.25mm、film thickne
ss:1.0μm、J&W SCIENTIFIC社
製)、注入法:スプリット法(スプリット比1/5
0)、カラム温度:180℃とする以外は前記リグナン
分析の場合と同じである。
0mM酢酸緩衝液(pH5.0)100mlに分散さ
せ、β−グルコシダーゼ(フナコシ社製)200mg、
セルラーゼ(ベーリンガーマンハイム社製)1g及びア
ミラーゼ(和光純薬社製)1gを加え、50℃で15時
間振盪した。反応液に同容量のn−ヘキサンを加え激し
く振盪した。この抽出操作を3回繰り返し、脂溶性物質
を除いた。n−ヘキサン層を完全に除いた残液に予め水
で飽和したn−ブタノールを同容量加え、激しく振盪し
た。この抽出操作を2回繰り返し、水溶性物質を除い
た。n−ブタノール層を同容量の水で2回水洗した後、
減圧下で濃縮乾固して粗リグナン配糖体を得た。
ところ、粗リグナン配糖体中のリグナン配糖体はSG−
1、SG−3及びSG−5が主成分であり、これらは粗
リグナン配糖体中に150mg存在し、その組成はSG
−1が24%、SG−3が43%、SG−5が33%で
あった。
ODSを担体とする分配クロマトグラフィーに供した。
YMC−GEL ODS−A(山村化学(株)製)60
gを直径3cm、長さ50cmのガラス製カラムに充填
して水を流して平衡化した。これに前記粗リグナン配糖
体1gをカラムの上部に負荷した。水から順次メタノー
ル濃度を増加させる段階溶出法によって、分画成分を溶
出させた。30〜60%(v/v)メタノールで溶出す
る画分を集め、減圧濃縮したところ、約100mgのカ
ラム分画物が得られた。
リグナン配糖体成分が単一となるまで精製を行なった。
その結果、SG−1、SG−3及びSG−5の各リグナ
ン配糖体精製物が各5〜10mg得られた。これらの全
リグナン配糖体成分の含有率は、発芽乾燥物当たり2.
5%(wt/wt)、含水メタノール抽出物当たり5.
0%(wt/wt)であった。
を洗浄、除去し、精製水5リットル(メチルパラベン
0.2%添加)を加え、減圧、低温下で3日間抽出し、
濾過して胎盤抽出物を得た。
1リットルを加えてブレンダーを用いて一昼夜撹拌抽出
し、オタネニンジン抽出物を得た。
無水エタノール100mlを加え、時々撹拌しながら室
温で抽出し、濾過してアロエ抽出物を得た。
種し、40℃で3日間培養する。得られた発酵乳を80
℃で瞬間殺菌し、濾過して乳酸菌抽出物を得た。
ール100mlを加え、時々撹拌しながら室温で3日間
抽出し、濾過して海藻抽出物を得た。
ノール100mlを添加し、時々撹拌しながら室温で5
日間抽出し、濾過してオウゴン抽出物を得た。
mlを加え、時々撹拌しながら室温で3日間抽出し、濾
過してセンブリ抽出物を得た。
細胞を播種して、37℃、二酸化炭素濃度5%中にて静
置する。翌日、凍結乾燥した表1に示す各細胞賦活剤を
濃度が100μg/mlとなるようにPBS(リン酸緩
衝液)に溶解し、培地の1/10量をシャーレに添加混
和する。対照として、PBSを添加する。各試料に対す
る細胞数(A)及び対照の細胞数(B)を測定し、数1
により細胞増殖率を算出した。以上の結果を表1に示
す。
糖体と胎盤抽出物及びオタネニンジン抽出物に代表され
る細胞賦活剤とを組合わせることにより、非常に高い細
胞増殖促進効果が得られることがわかった。
下記製法でクリームを調製し、その美肌効果を調べた。
つ。 B.成分(11)及び(13)を混合し、加熱して70
℃に保つ。 C.AにBを加え、混合した後、冷却する。 D.Cに(8)〜(10)及び(12)を加えてクリー
ムを得た。
をパネルとし、実験的な荒れ肌を惹起する前の肌状態を
ミクロスコープカメラで撮影し、下記基準によりそのス
コアを求めた。実験的な荒れ肌は、上腕屈側部をエーテ
ル、アセトン(1:1)混液で処理することにより惹起
した。さらにその後は、7日間にわたって毎日、朝と夜
の2回被験乳液を塗布し、荒れ肌惹起の1、3、5及び
7日後に前記と同様肌状態のスコアを求めた。それらの
スコアを平均して、肌荒れの改善並びに防止効果を評価
した。
わるリグナン配糖体と湿潤剤とを配合したクリームは、
これらを皮膚に適用することにより、肌荒れの発生を防
止、改善することができ、美しい肌とすることが明らか
となった。
調製し、その皮膚老化防止効果を調べた。
えて均一に乳化し、30℃まで冷却して、成分(11)
を加え、均一に混合する。 D.成分(13)の残分に成分(6)〜(9)を混合
し、Cに加え、均一に混合し乳液を得る。
0才の女性15名をパネルとし、毎日、朝と夜の2回、
12週間にわたって洗顔後に被験乳液の適量を顔面に塗
布した。塗布による皮膚老化防止効果を下の基準によっ
て評価した。
係わるリグナン配糖体と細胞賦活剤とを配合した乳液
は、皮膚に適用することにより、肌のはり、つやが改善
され、皮膚の老化を防止することが明らかとなった。
水を調製し、その皮膚老化防止効果を調べた。
する。 B.成分(3)〜(5)及び(8)を混合溶解する。 C.AとBを混合して均一にし、化粧水を得た。
わるリグナン配糖体と細胞賦活剤及び湿潤剤とを配合し
た化粧水は、皮膚に適用することにより、肌のはり、つ
やが改善され、皮膚の老化を防止することが明らかとな
った。
し、75℃に保つ。 B.成分(1)及び(2)を加熱混合し、75℃に保
つ。 C.AをBに徐々に加える。 D.Cを冷却しながら(8)の残部で溶解した(5)〜
(7)を加え、軟膏を得た。
れ改善効果に有効な軟膏であった。
70℃に加熱し、撹拌する。 B.成分(2)、(7)及び(8)を混合する。 C.上記Bを先のAに加え、混合した後、冷却して
(5)、(6)を均一に分散してパックを得た。
に優れ、肌に潤いを付与するパックであった。
℃に加熱する。 B.成分(1)〜(6)、(8)及び(12)し、70
℃に加熱する。 C.上記Bを先のAに加え、しばらく70℃に保ち、反
応が終了後、50℃まで冷却し、成分(7)及び(1
1)を加え、冷却して洗浄料を得た。
肌のかさつきを防止する洗浄料であった。
法で口紅を調製した。 (成分) (%) (1)高純度リグナン配糖体精製物*1 0.02 (2)γ−リノレン酸 0.02 (3)乳酸菌抽出物*2 0.001 (4)赤色202号 0.2 (5)キャンデリラロウ 9.0 (6)固形パラフィン 8.0 (7)ミツロウ 5.0 (8)カルナウバロウ 5.0 (9)ラノリン 11.0 (10)イソプロピルミリステート 10.0 (11)精製ヒマシ油 残量 (12)防腐剤 適量 (13)香料 適量 *1 参考例3で製造したもの *2 参考例7で製造したもの
で練る。 B.Aに成分(1)、(2)及び(13)を加えた後、
再び3本ローラーで練る。 C.Bを冷却・成型して口紅を得た。
や、はりをもたらす口紅であった。
細胞賦活剤及び/又は湿潤剤とを配合することにより、
薬効成分の本来有する効能を十分に発揮させることがで
きる。例えば、薬効成分として細胞賦活剤を併用した皮
膚外用剤は、安定で且つ優れた皮膚老化防止作用を有す
るため、皮膚のハリ・つやを維持し、シワ形成に高い抑
制効果を発揮し、また、湿潤剤を併用した皮膚外用剤
は、肌の「くすみ」等の発生の防止、改善に有効なもの
である。このように、本発明の皮膚外用剤は、薬効成分
の本来有する薬効を向上させることができるので、美容
や医療において極めて有用なものである。
は、皮膚の構成成分であり、従来から化粧料に配合され
ているコンドロイチン硫酸、デルマタン酸、ヘパラン硫
酸、へパリン及びケラタン硫酸等のムコ多糖類及びそれ
らの塩、コラーゲン、ケラチン等のタンパク質及びそれ
らの誘導体並びにそれらの塩である。これらの各成分
は、その起源について特に制約はなく、動物由来、微生
物由来、合成品のいずれであってもよい。また、その抽
出方法、精製処理方法等、製法についても特に制約され
ない。
Claims (6)
- 【請求項1】 次の成分(A)及び(B) (A)リグナン配糖体 (B)細胞賦活剤及び/または湿潤剤から選ばれる1種
又は2種以上を含有することを特徴とする皮膚外用剤。 - 【請求項2】 リグナン配糖体が、下記の構造式(I)
で示されるリグナン配糖体である請求項1記載の皮膚外
用剤。 【化1】 - 【請求項3】 リグナン配糖体が、下記の構造式(II
−a)、(II−b)もしくは(II−c)で示される
リグナン配糖体の1種または2種以上を主成分とするリ
グナン配糖体である請求項1または2記載の皮膚外用
剤。 【化2】 【化3】 【化4】 - 【請求項4】 リグナン配糖体がゴマ種子やその加湿物
もしくは発芽体、またはそれらの粉砕物、またはそれら
の脱脂物の含水低級アルコール抽出物である請求項1、
2または3記載の皮膚外用剤。 - 【請求項5】 細胞賦活剤が、デオキシリボ核酸及びそ
の塩、アデノシン三リン酸、アデノシン一リン酸などの
アデニル酸誘導体及びそれらの塩、リボ核酸及びその
塩、グアニン、キサンチン及びそれらの誘導体並びにそ
れらの塩などの核酸関連物質;血清除蛋白抽出物、脾臓
抽出物、胎盤抽出物、鶏冠抽出物、ローヤルゼリーなど
の動物由来の抽出物;酵母抽出物、乳酸菌抽出物、ビフ
ィズス菌抽出物、霊芝抽出物などの微生物由来の抽出
物;ニンジン抽出物、センブリ抽出物、ローズマリー抽
出物、オウバク抽出物、ニンニク抽出物、トウガラシ抽
出物、イチョウ抽出物、ヒノキチオール、セファランチ
ン、ブドウ種子油などの植物由来の抽出物;α−及びγ
−リノレン酸、エイコサペンタエン酸及びそれらの誘導
体、コハク酸及びその誘導体並びにそれらの塩、エスト
ラジオール及びその誘導体並びにそれらの塩、グリコー
ル酸、乳酸、サリチル酸などのα−ヒドロキシ酸及びそ
れらの誘導体並びにそれらの塩から選ばれる1種または
2種以上である請求項1、2、3または4記載の皮膚外
用剤。 - 【請求項6】 湿潤剤がコンドロイチン硫酸、デルマタ
ン硫酸、ヘパラン硫酸、ヘパリン及びケラタン硫酸など
のムコ多糖類またはそれらの塩、コラーゲン、ケラチン
などのタンパク質またはそれらの誘導体並びにそれらの
塩、ソルビトール、イノシトール、トレハロース、尿
素、ピロリドンカルボン酸及びその塩、グリシン及びそ
の塩またはその誘導体、セリン及びその塩またはその誘
導体、アルギニン及びその塩またはその誘導体、D−パ
ンテノール、アロエ抽出物、シコン抽出物、海藻抽出
物、マルメロ抽出物、ハマメリス抽出物、カミツレ抽出
物、オウゴン抽出物及びアルテア抽出物から選ばれる1
種または2種以上である請求項1、2、3、4または5
記載の皮膚外用剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9099814A JPH10279463A (ja) | 1997-04-01 | 1997-04-01 | 皮膚外用剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9099814A JPH10279463A (ja) | 1997-04-01 | 1997-04-01 | 皮膚外用剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10279463A true JPH10279463A (ja) | 1998-10-20 |
Family
ID=14257324
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9099814A Pending JPH10279463A (ja) | 1997-04-01 | 1997-04-01 | 皮膚外用剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10279463A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001060388A1 (fr) * | 2000-02-15 | 2001-08-23 | Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo | Activateur de cellules |
-
1997
- 1997-04-01 JP JP9099814A patent/JPH10279463A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001060388A1 (fr) * | 2000-02-15 | 2001-08-23 | Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo | Activateur de cellules |
JP4844786B2 (ja) * | 2000-02-15 | 2011-12-28 | 株式会社林原生物化学研究所 | 細胞賦活剤 |
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