JPH10278727A - 車両用乗員保護装置 - Google Patents

車両用乗員保護装置

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JPH10278727A
JPH10278727A JP9091140A JP9114097A JPH10278727A JP H10278727 A JPH10278727 A JP H10278727A JP 9091140 A JP9091140 A JP 9091140A JP 9114097 A JP9114097 A JP 9114097A JP H10278727 A JPH10278727 A JP H10278727A
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JP
Japan
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acceleration sensor
signal
collision
acceleration
microcomputer
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JP9091140A
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Inventor
Takayuki Kishi
隆行 岸
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Marelli Corp
Original Assignee
Kansei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加速度センサの経時的に変動するオフセット
量の大きさによって加速度信号の信号処理が影響されに
くいようにした車両用乗員保護装置を提供する。 【解決手段】 車両側方からの衝突によって発生する加
速度信号を検出する第1横方向加速度センサと、第2横
方向加速度センサと、衝突方向判断手段と、複数の雷管
とを備えた車両用乗員保護装置において、前記衝突方向
判断手段は、前記第2横方向加速度センサからの検出出
力を平均化する平均化手段と、該平均化手段からの出力
と前記第2横方向加速度センサからの検出出力との差を
とる差動手段と、該差動手段からの差動出力を基準値と
比較し、差動出力が基準値を越えたとき、衝突が発生し
たことを示す信号を出力する比較手段とを備え、前記比
較手段は、前記運転席側または助手席側に配置された雷
管を選択駆動せしめる信号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば車両の前
方、側方等からの衝突事故時に乗員を保護するエアバッ
グ等が複数個備えられてなる車両用乗員保護装置に関
し、特に車両側方からの衝突時に機能する部分を改良し
た車両用乗員保護装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の車両用乗員保護装置のう
ち簡単な構成を有するものを図4に基づいて説明する。
図4において、昇圧回路3は、イグニッションスイッチ
2を介して供給されるバッテリ1からの入力電圧を昇圧
して抵抗4を介してバックアップコンデンサ5を充電す
る。その充電された電荷は、マイクロコンピュータ11
が加速度センサ10から供給される加速度信号に基づい
て重大衝突と判断したときにスイッチ回路7をオンする
ことによって放電用ダイオード6を介して雷管8、機械
式加速度スイッチ9(このときはオン状態であるが、通
常はオフ状態)を直列に介して放電され、雷管8によっ
て図示されない火薬が点火され、エアバッグが展開され
る。
【0003】また、マイクロコンピュータ11は故障診
断機能を有し、前記バックアップコンデンサ5の容量診
断時にはトランジスタ13を所定時間の間オンし、バッ
クアップコンデンサ5に充電された電荷を抵抗12を介
して放電し、その時のバックアップコンデンサ5の端子
電圧の変化量を読み取り、前記バックアップコンデンサ
5の静電容量が規定値であるか否かの診断を行い、規定
値から外れていると判断した場合には、図示されないラ
ンプ等の警報装置を用いて乗員に知らせる。
【0004】しかしながら、上記の如き乗員保護装置
は、車両の前方方向からの衝突時に乗員を保護するため
に開発されたもので、これを車両前方、側方からの衝突
時に乗員を保護する場合、前方用の乗員保護装置(以
下、前方用エアバッグユニットという)と側方用の乗員
保護装置(以下、運転席用サイドエアバッグユニット又
は助手席用サイドエアバッグユニットという)とを別々
に設けてもよいが、通常コスト低減のために回路を共用
化することが常套手段として考えられるので、その構成
を図5に示して以下に説明する。
【0005】すなわち、図5において、符号14で示す
ユニットは前方用エアバッグユニットで、これは車両前
方からの衝突に対して乗員を保護するもので、その構成
は図4に示した構成と同一構成のものである。また符号
18で示すユニットは運転席用サイドエアバッグユニッ
トで、これは車両の運転席ドア側方からの衝突に対して
乗員を保護するもので、この運転席用サイドエアバッグ
ユニット18の電源は、ハーネスによる電源ライン16
によって端子Aを介して前記前方用エアバッグユニット
14のバックアップコンデンサ5から給電されている。
【0006】さらに、符号20で示されるものは助手席
用サイドエアバッグユニットで、車両の運転席のドア、
またはその近傍に取り付けられ、車両の助手席ドア側方
からの衝突に対して乗員を保護するもので、その構成は
運転席用サイドエアバッグユニット18と同様の構成の
ものであるが、助手席用サイドエアバッグユニット20
の左右方向加速度センサ(横方向加速度センサ)10”
は助手席から運転席方向に向かう加速度を検出するのに
対して、運転席用サイドエアバッグユニット18の左右
方向加速度センサ10’は運転席方向から助手席方向に
向かう加速度を検出する点が異なっているのみで、他の
ものは同一のものである。
【0007】11’は前記マイクロコンピュータ11と
同等の衝突判断機能を有するマイクロコンピュータで、
前記左右方向加速度センサ10’から供給される加速度
信号に基づいて重大衝突と判断した場合には、スイッチ
回路7’をオン制御する。なお、符号8’、8”は前記
雷管8と同等の雷管、符号9’、9”は前記機械式加速
度スイッチ9と同等の機械式加速度スイッチ、符号1
7、17’は定電圧回路で、それぞれ対応する電源ライ
ン16、19を介した前記昇圧回路3(またはバックア
ップコンデンサ5)からの出力電圧を受けて、運転席用
サイドエアバッグユニット18または助手席用サイドエ
アバッグユニット20を構成する各回路に一定電圧を供
給するものである。
【0008】すなわち、前方用エアバッグユニット14
は図4に示したものと同一の作動を行うのでその詳細説
明は省略するが、運転席用サイドエアバッグユニット1
8は、前方用エアバッグユニット14の昇圧回路3から
端子A、電源ライン16を介して昇圧電圧を受けると共
に、この運転席用サイドエアバッグユニット18は運転
席ドア方向からの衝突によって発生する加速度を左右方
向加速度センサ10’が検出し、その検出信号に基づい
てマイクロコンピュータ11’が重大事故と判断する
と、スイッチ回路7’をオン制御して前方用エアバッグ
ユニット14のバックアップコンデンサ5に充電された
電力を電源ライン16を介して雷管8’、加速度スイッ
チ9’に直列に流し、火薬に点火して運転席側のサイド
エアバッグを展開させる。また、助手席用サイドエアバ
ッグユニット20は、運転席用サイドエアバッグユニッ
ト18と略同一に作動するので、その詳細説明は省略す
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
車両用乗員保護装置における機械式加速度スイッチ
9’、9”は、同一基板に搭載される電子部品と比べて
高価で形状が大きな物であるために、最近は加速度セン
サと比較回路とを直列接続してその代用として用いるこ
とが考えられるようになってきたが、左右方向加速度セ
ンサ10’、10”の如き加速度センサにあっては信号
そのものが大きく、オフセット量は無視できるが、加速
度スイッチに代用される加速度センサにあっては、出力
信号そのものが小さいために、オフセット量が無視でき
なくなってきて、加速度信号にオフセット量が重畳され
た場合には、その信号に基づいてマイクロコンピュータ
は精度よく加速度信号の大きさから衝突の有無を検出す
ることが困難になる恐れがある。
【0010】そこで、この発明は、上記問題点に着目し
てなされたもので、加速度センサのオフセット量によっ
て加速度信号の信号処理が影響されにくい車両用乗員保
護装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係る車両用乗
員保護装置は、車両側方からの衝突によって発生する加
速度信号を検出する第1横方向加速度センサと、該第1
横方向加速度センサよりも小さい加速度を検出するため
に設けられた第2横方向加速度センサと、該第1横方向
加速度センサからの検出出力に基づいて衝突の大きさを
判断し、かつ前記第2横方向加速度センサからの検出出
力に基づいて車両の左右何れの方向から衝突が発生した
のか判断する衝突方向判断手段と、前記車両の助手席側
方または運転席側方に設けられ、前記衝突方向判断手段
の判断結果に基づいて選択的に点火電流が供給される複
数の雷管とを備えた車両用乗員保護装置において、前記
衝突方向判断手段は、前記第2横方向加速度センサから
の検出出力を平均化する平均化手段と、該平均化手段か
らの出力と前記第2横方向加速度センサからの検出出力
との差をとる差動手段と、該差動手段からの差動出力を
基準値と比較し、差動出力が基準値を越えたとき、衝突
が発生したことを示す信号を出力する比較手段とを備
え、前記比較手段は、前記運転席側または助手席側に配
置された雷管を選択駆動せしめる信号を出力する。
【0012】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.この発明による実施の形態1を図1に基
づき、運転席用サイドエアバッグユニット18’のみを
以下に説明する。なお、助手席用サイドエアバッグユニ
ット20’は運転席用サイドエアバッグユニット18’
と同一であるのでその詳細説明は省略する。なお、図5
に示した運転席用サイドエアバッグユニット18は、機
械式加速度スイッチ9’が設けられていたが、図1にお
いてはその機械式加速度スイッチ9’が省略され、その
替わりに左右方向加速度センサ(図1の中では第1左右
方向加速度センサという)10’に比べて、加速度の検
出範囲が小さく、かつ小さい加速度を検出する左右方向
加速度センサ(以下、第2左右方向加速度センサとい
う)40が設けられると共に、その左右方向加速度セン
サ40とマイクロコンピュータ11’との間に平均化回
路(平均化手段)41、差動増幅回路(差動手段)61
及び比較回路(比較手段)42が接続されており、その
他の構成のものは図5に示した構成のものと同一、また
はそれと均等なものであるので、それらについては同一
符号を付してその詳細説明は省略し、異なる部分につい
てのみ以下に説明する。
【0013】すなわち、第2左右方向加速度センサ40
からのオフセットが重畳された加速度信号を入力してそ
れを単純平均して基準値を求める平均化回路41と、そ
の平均化回路41で平均化された加速度信号を基準値と
して入力し、その基準値と前記第2左右方向加速度セン
サ40から直接入力される加速度信号とを比較して差を
求めて前記加速度センサ10’からの急激に変化する加
速度信号、すなわち、衝突による加速度信号を抽出して
出力する差動増幅回路61と、その差動増幅回路61か
らの加速度信号と設定された基準値とを比較し、加速度
信号がその基準値を越えたときに衝突発生を示す信号を
マイクロコンピュータ11’に供給する比較回路42と
から構成されている。
【0014】上記構成において、第2左右方向加速度セ
ンサ40からの加速度信号にオフセット分が重畳され
て、そのオフセット分が経時的に変化して大きくなって
も基準値である平均化回路41の出力もそのオフセット
分に比例して大きくなるので、差動増幅回路61の基準
値が大きくなる。その結果、差動増幅回路61の出力
は、第2左右方向加速度センサ40で検出された加速度
信号のみを出力されるようになり、その差動増幅回路6
1の出力が比較回路42の基準値を越えると衝突の大小
は分からないが、衝突が発生したことを示す信号をマイ
クロコンピュータ11’に供給する。
【0015】実施の形態2.この発明による実施の形態
2を図2に基づいて説明する。なお、この図2に示す構
成のものは図1に示す電源ライン16、19に多重通信
線としての機能を追加し、かつそれに伴う各種回路を追
加したものである。
【0016】すなわち、図2において、21は昇圧回路
で、イグニッションスイッチ2を介して供給されるバッ
テリ1からの入力電圧を昇圧して抵抗22を介してバッ
クアップコンデンサ23を充電すると共に、電源ライン
36に直列に介挿された第1スイッチ回路32、抵抗3
4を介して運転席用サイドエアバッグユニット47にそ
の昇圧電圧を供給し、また電源ライン49に直列に介挿
された第2スイッチ回路50及び抵抗51を介して助手
席用サイドエアバッグユニット48に昇圧電圧を供給す
る。
【0017】24は車両の前後方向に発生する加速度を
検出する前後方向加速度センサで、検出信号である加速
度信号は、後述のマイクロコンピュータ25に供給され
る。マイクロコンピュータ25は、衝突判断機能を有
し、前記前後方向加速度センサ24から供給される加速
度信号に基づいて重大衝突と判断したときに第3スイッ
チ回路26をオンすることによってバックアップコンデ
ンサ23に充電された電荷を放電用ダイオード27を介
して放電し、雷管28に点火電流を流す。なお、このと
き機械式加速度スイッチ29はオンしている。また、前
記マイクロコンピュータ25は、電源ライン36及び信
号ラインVを介して運転席用サイドエアバッグユニット
47から運転席側側方から衝突が発生したことを示す信
号及びその衝突の大きさを示す信号が供給されると、マ
イクロコンピュータ25は、その供給された信号の大き
さが正か負かを判断し、正と判断した場合には、第4ス
イッチ回路26’をオンすることによって前記と同様に
バックアップコンデンサ23に充電された電荷を放電用
ダイオード27を介して放電し、雷管28’に点火電流
を流し、運転席用サイドエアバッグを展開する。またさ
らに、前記マイクロコンピュータ25は、供給された信
号の大きさが負であると判断し、かつ電源ライン49及
び信号ラインYを介して助手席用サイドエアバッグユニ
ット48から助手席側側方から衝突の大きさを示す信号
が供給されると、第5スイッチ回路26”をオンするこ
とによって前記と同様にバックアップコンデンサ23に
充電された電荷を放電用ダイオード27を介して放電
し、助手席用サイドエアバッグの雷管28”に点火電流
を流し、助手席用サイドエアバッグを展開する。
【0018】また、前記マイクロコンピュータ25は前
記バックアップコンデンサ23、雷管28等の故障、各
サイドエアバッグユニット47、48側から送信される
診断信号に基づいて故障診断を行う診断機能を有し、そ
のうちバックアップコンデンサ23の容量診断において
は、イグニッションスイッチ2のオン操作直後に、信号
ラインU、Xを介して第1及び第2スイッチ回路32、
50をオフすると同時に、そのオフしている間、駆動用
トランジスタ52をオンし、さらに第6及び第7スイッ
チ回路53、56をオン状態に切り換える。
【0019】すなわち、前記バックアップコンデンサ2
3の充電電荷が、双方のサイドエアバッグユニット4
7、48の各回路の暗電流として放電しないように、前
記前方用エアバッグユニット35と双方のサイドエアバ
ッグユニット47、48とを電気的に切り離し、後述の
双方のサイドエアバッグユニット47、48が前記バッ
クアップコンデンサ23の負荷として作用する関係をな
くした状態にした後にスイッチングトランジスタ31を
オンし、前記バックアップコンデンサ23に充電された
電荷を抵抗30を介して放電し、その時のバックアップ
コンデンサ23の所定時間の間における端子電圧の変化
量をマイクロコンピュータ25が読み取り、静電容量を
算出することによって容量診断を行い、異常と判断した
場合には、図示されないランプ等の警報装置を用いて乗
員に知らせる。
【0020】27は前記放電用ダイオード27と同一機
能のダイオード、34は第1スイッチ回路32の出力側
の電源ライン36に直列に介挿された抵抗、52は駆動
用トランジスタで、ベース端子が信号ラインTを介して
前記マイクロコンピュータ25に接続され、またエミッ
タ端子が接地され、さらにコレクタ端子が第6及び第7
スイッチ回路53、56のベース端子に接続されてい
る。第6スイッチ回路53のエミッタ端子は抵抗55、
逆流防止用ダイオード54を直列に介して昇圧回路21
の入力端子に接続され、またコレクタ端子は電源ライン
49に接続されて接続されている。
【0021】57は前記スイッチングトランジスタ47
と同様のスイッチングトランジスタで、第1通信回路3
3の出力信号によってオン、オフ制御され、直列抵抗5
8、電源ライン49を介して助手席用サイドエアバッグ
ユニット48に接続されて要求信号を出力する。また、
59も前記スイッチングトランジスタ43と同様のスイ
ッチングトランジスタで、第1通信回路33の出力信号
によってオン、オフ制御され、直列抵抗60、電源ライ
ン36を介して運転席用サイドエアバッグユニット47
に対して要求信号を出力する。
【0022】なお、前記雷管28の断線診断等は、雷管
28の両端のそれぞれの電圧及び電圧差に基づいてマイ
クロコンピュータ25が判断し、断線等と判断した場合
には、上記と同様に図示されないランプ等の警報装置を
用いて乗員に知らせる。また、前記マイクロコンピュー
タ25は、信号ラインSを介して第1通信回路33から
運転席用及び助手席用サイドエアバッグユニット47、
48に対して要求信号を送信した後に、信号ラインV、
Yを介して双方のサイドエアバッグユニット47、48
から故障診断の結果を示す信号を入力して、故障を示す
信号が送信されてきたときには、警報装置を作動させて
警報する。
【0023】次に、運転席用サイドエアバッグユニット
47について説明する。24’は前記前後方向加速度セ
ンサ24と同一機能、同一性能を有した第1左右方向加
速度センサで、前後方向加速度センサ24と検出方向が
異なり、車両の左右方向の加速度を検出するように取り
付けられ、その検出出力である加速度信号を、図1にお
ける場合と同様に前記平均化回路41、差動増幅回路6
1及び比較回路42を介してマイクロコンピュータ2
5’に供給する。マイクロコンピュータ25’は、前記
マイクロコンピュータ25と同様に衝突判断機能を有
し、前記第1左右方向加速度センサ24’から供給され
る加速度信号と、比較回路42から供給される信号とに
基づいて運転席側方向からの衝突の規模を判断し、その
判断結果を第2通信回路33’、スイッチングトランジ
スタ43、電源ライン36を介してマイクロコンピュー
タ25に供給することによってマイクロコンピュータ2
5は、第4スイッチ回路26’をオンさせ、点火電流を
運転席用サイドエアバッグ展開用の雷管28’に供給
し、運転席用サイドエアバッグを展開する。
【0024】またマイクロコンピュータ25’は、マイ
クロコンピュータ25と同様の診断機能を有して、雷管
28’、28”等の断線等の診断を行い、前記第1通信
回路33からの要求信号に基づいて、運転席用サイドエ
アバッグユニット47の診断結果を第2通信回路3
3’、電源ライン36、信号ラインVを介して前方用エ
アバッグユニット35のマイクロコンピュータ25に供
給する。また、符号40は、助手席用サイドエアバッグ
ユニット48についても同様である第2左右方向加速度
センサで、前記第1左右方向加速度センサ24’と同様
の半導体加速度センサであるが、第1左右方向加速度セ
ンサ24’に対して加速度の検出範囲が狭く(例えば
0.5G〜1G)、かつ小さな加速度のみを検出するよ
うに設定されている。
【0025】42は比較回路で、前記差動増幅回路61
からの検出出力を入力して、それと基準値とを比較し、
検出出力が基準値を越えると、衝突が発生した可能性が
あると判断してマイクロコンピュータ25’に衝突発生
の可能性を示すスイッチ信号を出力する。
【0026】43は電界効果型トランジスタから構成さ
れるスイッチングトランジスタで、第2通信回路33’
の出力信号によってオン、オフ制御され、各種診断の結
果を示す信号を出力する。44は前記スイッチングトラ
ンジスタ43と電源ライン36との間に介挿された抵抗
で、電源ライン36を介して前記抵抗34と直列接続さ
れて逆流防止用ダイオード45のアノード側の電圧をス
イッチングトランジスタ43がオンしたときに(または
第1通信回路33の出力側に形成されたスイッチングト
ランジスタ59がオンしたときに)0レベルでない一定
電圧に保持されて、常時後述の定電圧回路46に入力電
圧を給電できるようにしている。なお、この定電圧回路
46は常時入力電圧を受け、かつ運転席用サイドエアバ
ッグユニット47を構成する各回路に電力を供給してい
る。48は助手席用サイドエアバッグユニットで、前記
運転席用サイドエアバッグユニット47と同一の構成に
されている。
【0027】なお、電源ライン36、49のそれぞれは
前方用エアバッグユニット35と運転席用サイドエアバ
ッグユニット47との間で通信を行っているとき、及び
前方用エアバッグユニット35と助手席用サイドエアバ
ッグユニット48との間で通信を行っているときは図3
に示すような電圧波形になる。
【0028】次に、上記構成の作用を説明する。 診断機能が動作するとき イグニッションスイッチ2がオンされると、マイクロコ
ンピュータ25が作動を開始する電圧V0になり、マイ
クロコンピュータ25は第6及び第7スイッチ回路5
3、56をオフし、第1、第2スイッチ回路32、50
をオンして、各種初期設定、診断を開始すると共に、双
方のサイドエアバッグユニット47、48に対して電源
の供給を開始し、双方のサイドエアバッグユニット4
7、48は、それぞれが個々に有しているマイクロコン
ピュータによって自己診断を開始する。
【0029】その診断の途中で一時、マイクロコンピュ
ータ25は第6及び第7スイッチ回路53、56をオン
し、第1、第2スイッチ回路32、50をオフに切り換
えて、バックアップコンデンサ23の容量診断を行い、
それが終了するとマイクロコンピュータ25は、双方の
サイドエアバッグユニット47、48による診断結果を
得るために要求信号を供給し、双方のサイドエアバッグ
ユニット47、48のマイクロコンピュータ25’から
診断結果の供給を受ける。
【0030】すなわち、前方用エアバッグユニット35
のマイクロコンピュータ25が作動を開始すると、マイ
クロコンピュータ25は、信号ラインUを介して第1ス
イッチ回路32をオフ状態にすると共に、信号ラインX
を介して第1、第2スイッチ回路32、50をオフにす
る。さらに、信号ラインTを介して第6及び第7スイッ
チ回路53、56をオン状態にし、双方のサイドエアバ
ッグユニット47、48の定電圧回路46の電源用コン
デンサ(また助手席用サイドエアバッグユニット48に
ついても同様のコンデンサが接続されている)を急速充
電させ、双方のサイドエアバッグユニット47、48を
前方用エアバッグユニット35と略同時にプログラムが
作動を開始させられ、全てのマイクロコンピュータ2
5、25’の立ち上がり時間を早める。
【0031】その後、スイッチ回路32がオフしている
間の所定時間の内マイクロコンピュータ25はスイッチ
ングトランジスタ31をオン動作せしめ、十分に充電さ
れたバックアップコンデンサ23を、抵抗30を介して
放電し、そのときのバックアップコンデンサ23の端子
電圧をマイクロコンピュータ25が読み取ることによっ
て、マイクロコンピュータ25はバックアップコンデン
サ23の端子電圧の電圧変化から静電容量が規定値の大
きさか否かを判断し、異常の時は、警報装置を作動させ
て知らせる。
【0032】その後、マイクロコンピュータ25は第
1、第2スイッチ回路32、50をオンせしめると共
に、第6及び第7スイッチ回路53、56をオフせし
め、第1通信回路33によってそれぞれのスイッチング
トランジスタ58、60をオン、オフせしめる。それに
よって、電源ライン36、49を介して双方のサイドエ
アバッグユニット47、48のマイクロコンピュータ2
5’に対して、診断結果を要求する要求信号を供給す
る。その結果、マイクロコンピュータ25は前方用エア
バッグユニット35の各部、例えば雷管28の断線、短
絡異常の診断を行い、故障があれば警報装置を作動させ
報知する。
【0033】また要求信号を受け取った双方のサイドエ
アバッグユニットのうちの、例えば運転席用サイドエア
バッグユニット47におけるマイクロコンピュータ2
5’は運転席用サイドエアバッグユニット47内の各部
の診断結果を第2通信回路33’の出力によって、スイ
ッチングトランジスタ43をオン、オフすることによっ
て、すなわち多重通信によって電源ライン36を介して
前方用エアバッグユニット35のマイクロコンピュータ
25に信号ラインVを介して送信してマイクロコンピュ
ータ25で、故障を示す信号があるか否かを判断し、故
障を示す信号があると判断すると警報装置を作動させ
る。なお、助手席用サイドエアバッグユニット48につ
いても同様の動作を行うことはいうまでもないことであ
る。
【0034】衝突判断機能が作動するとき 上記各種診断が終了(または行われていないとき)した
後に、車両が前方衝突をしたとき、前方用エアバッグユ
ニット35の機械式加速度スイッチ29がオンし、さら
にマイクロコンピュータ25が前後方向加速度センサ2
4からの加速度信号に基づいて重大衝突と判断すると、
マイクロコンピュータ25は第3スイッチ回路26をオ
ン制御してバックアップコンデンサ23に充電された電
荷を放電用ダイオード27を介して雷管28に通電し、
エアバッグ等を展開させ、乗員を前方衝突から保護す
る。
【0035】また、車両が横方向、すなわち運転席側ド
アに、または助手席側に衝突されたとき、前方用エアバ
ッグユニット35の機械式加速度スイッチ29はオンせ
ず、また前後方向加速度センサ24からは前記前方衝突
に伴う加速度信号に相当するだけの大きさの加速度信号
は出力されないので雷管28には点火電流は供給されな
い。しかしながら、第1左右方向加速度センサ24’か
ら加速度信号がマイクロコンピュータ25’に供給され
ると共に、比較回路42からスイッチ信号がマイクロコ
ンピュータ25’に供給され、マイクロコンピュータ2
5’が運転席側側方に重大事故が発生したと判断する
と、マイクロコンピュータ25’はスイッチ回路26’
をオンして雷管28’に点火電流を供給してエアバッグ
を展開制御せしめる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
小さな加速度信号であってもそれをオフセット、ドリフ
ト等に影響されずに抽出できるので、機械式加速度スイ
ッチに替わるコストの安いスイッチ構成のものを得るこ
とができるという効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による乗員保護装置の実施の形態1の回
路ブロック説明図である。
【図2】本発明による乗員保護装置の実施の形態2の回
路ブロック説明図である。
【図3】図5における電源ライン36、49の波形図で
ある。
【図4】本発明の従来例の回路説明図である。
【図5】図4に示す従来の乗員保護装置から容易に考え
つく先行例の回路ブロック説明図である。
【符号の説明】
24,24’,40 加速度センサ 25,25’ マイクロコンピュータ 26,26’,26”,32,50 スイッチ回路 28,28’,28” 雷管 29 機械式加速度スイッチ 31,43,58,59 スイッチングトランジスタ 33,33’ 通信回路 34,44,51,55,58,60 抵抗 41 平均化回路 42 比較回路 45,54 ダイオード 52 駆動用トランジスタ 61 差動増幅回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両側方からの衝突によって発生する加
    速度信号を検出する第1横方向加速度センサと、 該第1横方向加速度センサよりも小さい加速度を検出す
    るために設けられた第2横方向加速度センサと、 該第1横方向加速度センサからの検出出力に基づいて衝
    突の大きさを判断し、かつ前記第2横方向加速度センサ
    からの検出出力に基づいて車両の左右何れの方向から衝
    突が発生したのか判断する衝突方向判断手段と、 前記車両の助手席側方または運転席側方に設けられ、前
    記衝突方向判断手段の判断結果に基づいて選択的に点火
    電流が供給される複数の雷管と、 を備えた車両用乗員保護装置において、 前記衝突方向判断手段は、前記第2横方向加速度センサ
    からの検出出力を平均化する平均化手段と、 該平均化手段からの出力と前記第2横方向加速度センサ
    からの検出出力との差をとる差動手段と、 該差動手段からの差動出力を基準値と比較し、差動出力
    が基準値を越えたとき、衝突が発生したことを示す信号
    を出力する比較手段とを備え、前記比較手段は、前記運
    転席側または助手席側に配置された雷管を選択駆動せし
    める信号を出力することを特徴とする車両用乗員保護装
    置。
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